JP2006215545A - 記録要素として使用される画像形成要素、および画像形成要素を使用する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成要素、およびこの画像形成要素を使用して記録要素を形成する方法を提供すること。
【解決手段】画像形成要素は、第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物と、第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に対して応答する光ルミネセンスタグとを含む。光ルミネセンスタグは、この要素の識別情報を認証し、この要素に関する情報を提供し、および/またはこの画像形成要素から記録要素を調製するのに使用される装置で1つまたは複数の条件を設定するのに使用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、記録要素として使用される画像形成要素と、画像形成要素から記録要素を調製するための方法に関する。詳細には、本発明は、光ルミネセンスタグが内部に配置されている感光性画像形成要素に関する。より詳細には、本発明は、印刷フォームとして使用される感光性画像形成要素と、この要素から印刷フォームを調製するための方法に関する。
ポリマー生成物は、画像形成および感光システムの構成要素として使用され、特に光画像形成系で使用され、例えば、文献(例えば、非特許文献1と、より最近の非特許文献2参照。)に記載されているものがある。そのような系では、化学線が、光活性成分を含有する材料に当たって、その材料に物理的または化学的変化を引き起こす。それによって画像、または記録要素を形成する有用な画像に処理することのできる潜像が形成される。典型的な場合、画像形成に有用な化学線は、近紫外スペクトル領域から可視スペクトル領域にまで及ぶ光であるが、ある場合には、赤外線、深紫外線、X線、および電子ビーム放射線を含んでもよい。
ポリマー生成物そのものは光活性でよいが、一般に、感光性組成物は、ポリマー生成物の他に、1つまたは複数の光活性成分を含有する。化学線で露光すると、光活性成分は、流動学的状態、溶解度、表面特性、屈折率、色、電磁特性、または前掲のNebletteの文献に記載されているような、感光性組成物のその他の物理的または化学的特性を変化させるように作用する。
ポリマー生成物は、前掲のNebletteの文献の第7章に記載されているような光重合系に、特に有用である。そのような光重合系は、典型的な場合、1つまたは複数の末端エチレン系不飽和部位を有する少なくとも1つの付加重合モノマー成分と、結合剤としての1つまたは複数のポリマーとを有する。結合剤は、しばしばポリマーであり、または単純なポリマーブレンド、すなわち2種以上のポリマーの混和物である。画像形成露光中、モノマー成分は、重合および/または架橋して、ポリマーまたはポリマー網状構造を形成し、すなわちその内部にポリマー結合剤の少なくとも一部が取り込まれ、それによって物理的または化学的特性を変化させ、すなわち典型的な場合には、露光された1つまたは複数の領域が光硬化されまたは不溶化される構造を形成する。
米国特許第3684771号明細書 米国特許第3788996号明細書 米国特許第4070388号明細書 米国特許第4032698号明細書 公開PCT出願第02/02714号パンフレット 米国特許出願公開第2001/0019782号明細書 欧州特許出願公開第1191612号明細書 国際公開出願第02/15645号パンフレット 欧州特許出願第1191614号明細書 米国特許第4857228号明細書 英国特許出願第2063904号明細書 欧州特許出願公開第0339895号明細書 米国特許出願公開第2002/0130304号明細書 GB2,258,659 GB2,258,660 国際公開第00/60527号パンフレット 米国特許第3658526号明細書 米国特許第3718473号明細書 米国特許第3445234号明細書 米国特許第3390996号明細書 米国特許第4003877号明細書 米国特許第2760863号明細書 米国特許第4323637号明細書 米国特許第3469982号明細書 米国特許第3458311号明細書 米国特許第4229517号明細書 米国特許第3353955号明細書 米国特許第4247619号明細書 米国特許第3649268号明細書 米国特許第4243741号明細書 米国特許第4604340号明細書 米国特許第4732831号明細書 米国特許第4105572号明細書 米国特許第4292120号明細書 米国特許第4338391号明細書 米国特許第4359516号明細書 米国特許第4198242号明細書 米国特許第4477556号明細書 米国特許第3778270号明細書 米国特許第3380831号明細書 米国特許第2927024号明細書 米国特許第4323636号明細書 米国特許第4753865号明細書 米国特許第4726877号明細書 米国特許第4894315号明細書 米国特許第2850445号明細書 米国特許第2875047号明細書 米国特許第3097096号明細書 米国特許第3074974号明細書 米国特許第3097097号明細書 米国特許第3145104号明細書 米国特許第3579339号明細書 米国特許第3427161号明細書 米国特許第3479185号明細書 米国特許第3549367号明細書 米国特許第4311783号明細書 米国特許第4622286号明細書 米国特許第3784557号明細書 米国特許第4772541号明細書 米国特許第4772534号明細書 米国特許第4774163号明細書 米国特許第4341860号明細書 米国特許第3554753号明細書 米国特許第3563750号明細書 米国特許第3563751号明細書 米国特許第3647467号明細書 米国特許第3652275号明細書 米国特許第4162162号明細書 米国特許第4268667号明細書 米国特許第4351893号明細書 米国特許第4454218号明細書 米国特許第4535052号明細書 米国特許第4565769号明細書 米国特許第4956252号明細書 米国特許第5707773号明細書 米国特許第5015556号明細書 米国特許第4273857号明細書 米国特許第6210854号明細書 米国特許第5679485号明細書 米国特許第6025098号明細書 米国特許第5830621号明細書 米国特許第5863704号明細書 米国特許第5889116号明細書 米国特許第4293635号明細書 米国特許第4621043号明細書 米国特許第4438189号明細書 米国特許第4485166号明細書 米国特許第3622334号明細書 米国特許第3645772号明細書 米国特許第4710262号明細書 米国特許第4168982号明細書 米国特許第3854950号明細書 米国特許第3136637号明細書 米国特許第3221553号明細書 米国特許第3326682号明細書 米国特許第4282308号明細書 米国特許第4286043号明細書 EP385466 米国特許第3060023号明細書 米国特許第3060024号明細書 米国特許第3060025号明細書 米国特許第3060026号明細書 米国特許第4489153号明細書 米国特許第5034371号明細書 国際公開第88/04237号パンフレット 米国特許第6294308号明細書 米国特許第5834154号明細書 米国特許第6316385号明細書 米国特許第6294308号明細書 英国特許第2083726号明細書 米国特許第4942141号明細書 米国特許第5019549号明細書 米国特許第4948776号明細書 米国特許第5156938号明細書 米国特許第5171650号明細書 米国特許第4643917号明細書 米国特許第4427759号明細書 独国特許第2844426号明細書 英国特許第1579817号明細書 欧州特許出願EP0469375号 米国特許第4883742号明細書 米国特許第4871650号明細書 米国特許第5798019号明細書 米国特許第3264103号明細書 米国特許第5175072号明細書 米国特許第5215859号明細書 米国特許第5279697号明細書 米国特許第4427749号明細書 米国特許第5301610号明細書 米国特許第3036913号明細書 米国特許第5292617号明細書 米国特許第4460675号明細書 米国特許第5262275号明細書 米国特許第5719009号明細書 米国特許第5607814号明細書 米国特許第5506086号明細書 米国特許第5766819号明細書 米国特許第5840463号明細書 欧州特許出願公開第0741330号明細書 独国特許出願公開第3828551号明細書 米国特許第3796602号明細書 国際公開第98/13730号パンフレット 米国特許第6797454号明細書 米国特許第5798202号明細書 米国特許第5804353号明細書 米国特許第6757216B2号明細書 米国特許第6238837号明細書 J.Kosarによる"Light-Sensitive Systems: Chemistry and Application of Nonsilver Halide Photographic Processes", John Wiley&Sons,Inc., 1965 "Imaging Processes And Material-Neblette's Eight Edition", J.Sturge, V.Walworth, およびA.Shepp編,Van Nostrand Reinhold, 1989 H.K.Jakubauskasによる"Use of A-B Block Polymers as Dispersants For Non-aqueous Coating Systems", Journal of Coating Technology, Vol.58; Number 736; 第71〜82頁 D.F.Eatonによる"Dye Sensitized Photopolymerization", Adv. in Photochemistry, Vol.13, D.H.Volman, G.S.HammondおよびK.Gollinick編,Wiley-Interscience, New York, 1986, pp.427-487 "Printed Circuits Handbook",第2版,C.F.Coombs,Jr.編,McGraw-Hill,Inc.出版,1979 W.S.DeForestによる"Photoresist-Materials And Processes",McGraw-Hill,Inc.出版,1975 M.H.Bruno編,"Pocket Pal A Graphic Arts Production Handbook",International Paper Company,第15版,1994 "Flexography Principles And Practices", Foundation of Flexographic Technical Association,Inc.,第4版,1991
画像形成システムのいくつかの例には、印刷版として使用されるフォトポリマーおよびレジスト系、プリプレスプルーフ、回路基板およびチップにおけるレジストと;プレス印刷および回路基板印刷で使用される、リソグラフィ、グラビア、活版、フレキソ印刷、スクリーンなどの、プレス印刷システムが含まれる。ポリマー製品の最終用途それぞれについて、有り余るほどの画像形成要素が存在するが、これは、製造業者の数、ならびに最終的な使用状況での特定のニーズに対処するための、これら製造業者のそれぞれによって提供される様々な製品が原因となっている。いずれか1つのエンドユーザの設備は、エンドユーザおよびその顧客のニーズを満たすのに利用可能な、いくつかの画像形成製品を有することができるが、消費と、画像形成製品を所望の記録材料に変換するのに適切なプロセス条件とをモニタすることが、困難な可能性がある。エンドユーザの立場から、画像形成要素は、そのパッケージから離れた場合に識別できるものであることが望ましい。製造業者の立場から、エンドユーザを支援し、および/または戻された画像形成製品を受け取る場合、画像形成製品が、実際にその製造業者によって作製されたものであって、別の製造業者からのものではないこと、さらに偽の製品ではないことを確認することが望ましい。したがって、ユーザは、画像形成要素が本物であることを確認できることが望ましい。
さらに、各画像形成要素は、典型的な場合、画像形成要素を有用な記録製品に変換するのに使用される1つまたは複数の異なる装置上で、多段階プロセスにかけられる。使用される装置には、例えば、化学線露光ユニット、レーザー光線露光ユニットおよび画像形成器、熱または溶液で選択された組成物材料を除去するための処理器、熱または溶液で潜像を現像するための処理器、および画像形成要素またはその他の支持体を有する集合体を形成するための積層ユニットが含まれる。各装置の設定は、複雑で、そこで扱われる画像形成要素の特定の種類に依存する可能性がある。画像形成要素に関して記録要素を形成するプロセスでの各設定では、画像形成要素の最適な性能が引きだされるように、かつエンドユーザのニーズを満たす所望の記録要素が作成されるように、適切に設定することが必要な、多数のパラメータを用いる。したがって、画像形成要素を識別するだけではなく、人が介入する必要なしに自動的に、画像形成プロセスで使用される様々な装置でパラメータの設定が誘導されるよう、この識別情報を使用することも望ましい。
本発明によれば、第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物を含む、画像形成要素であって、この要素には、第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に応答する光ルミネセンスタグが配置されている、画像形成要素が提供される。
本発明の別の態様によれば、画像形成要素から記録要素を作製するための方法が提供される。この方法は、画像形成要素を化学線で露光するステップと、この要素を、記録要素が形成されるように処理するステップとを含む。
本発明の別の態様によれば、記録要素を作製するのに使用される装置の条件を設定するための方法が提供される。この方法は、a)第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物の層を含む、画像形成要素を提供するステップであって、この要素には、第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に応答する光ルミネセンスタグが配置されるステップと、b)この要素を、第2の波長の放射線で露光して、タグを励起しまたは刺激し、このタグから発光を生成するステップと、c)発光を検出するステップと、d)ステップc)から検出された発光に応じて、装置の1つまたは複数の動作条件を設定するステップとを含む。
本発明は、画像形成要素と、この画像形成要素を使用して記録要素を形成する方法に関する。画像形成要素は、化学線に対して感受性のある組成物を含み、すなわち画像形成要素は、感光性の組成物の層を含む。画像形成要素は、第1の波長の化学線に対して感受性があり、この第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に応答する光ルミネセンスタグを含む。画像形成要素は、この要素の本質を確認するのに使用することができ、この要素に関する情報を提供するのに使用することができ、および/またはこの画像形成要素から記録要素を準備するのに使用される装置の1つまたは複数の条件を設定するのに使用することができる、光ルミネセンスタグを含む。光ルミネセンスタグを、本明細書では、タグ、タグ材料、タグ化合物、光ルミネセンス材料、または光ルミネセンス化合物と呼んでもよい。
本発明の画像形成要素の様々な実施形態は、印刷フォーム、プリプレスプルーフ、レジスト、およびカラーフィルタを含むがこれらに限定することのない記録要素として、使用することを目的とする。レジストは、回路基板およびチップに回路パターンを形成するのに使用する。印刷フォームは、フレキソ印刷、活版印刷、グラビア印刷、およびリソグラフ印刷に使用される記録要素を含む。印刷の最終用途に向けた画像形成要素は、プレートおよびシリンダを含めた任意の形状または形態のものにすることができる。
この要素に光ルミネセンスタグ材料が存在する結果、画像形成要素の感光特性が変化せず、または悪化しないことは、驚くべきことである。この要素中に、微粒子またはその他の吸収材料として、光ルミネセンスタグなどの添加剤が存在すると、組成物層の物理的または化学的特性を変化させるのに必要な化学線の透過が、減じられる傾向がある。組成物層が、化学線による露光で不十分に変化した場合、画像形成要素は、記録要素に必要とされる最終用途での特性を、十分に実現しないことになる。特に、タグ化合物が無機微粒子形態である場合、それらの存在によって、感光性組成物の画像形成に使用される化学線を散乱させないことは、かなり驚くべきことである。
他に特に示さない限り、本明細書で使用する以下の用語には、以下に定義するような意味がある。
「化学線」は、感光性組成物の物理的または化学的特性を変化させる、1つまたは複数の反応を開始させることが可能な放射線を指す。
「励起」は、原子または分子が、電磁放射線からまたは衝突からエネルギーを得て、励起状態まで引き上げられるプロセスを指す。
「励起エネルギー」は、系をその基底状態から特定の励起状態まで変化させるのに必要なエネルギーを指す。
「蛍光」および「蛍光の」は、材料が、励起直後にエネルギーを放出しまたは放射する現象、あるいは10-8秒より短い遅延で続く発光を指す。
「ルミネセンス」および「ルミネセント」は、物質が、外部エネルギー源によって励起され、このエネルギーを光および/または放射線の形で放出する現象を指す。
「リン光体」は、ルミネセンスが可能な、有機または無機の液体または結晶性物質を指す。
「リン光」および「リン光の」は、励起によって蓄えられたエネルギーを有し、その蓄えられたエネルギーを、外部からの刺激を必要とすることなくある時間にわたって徐々に放出する材料を指す。
「光ルミネセント」および「光ルミネセンス」は、可視線、赤外線、または紫外線によって刺激されまたは励起された、ルミネセンスを指す。
「誘導放出」は、励起によって、蓄えられたエネルギーを有する物質が、外部刺激エネルギー源で励起された後にだけ、その蓄えられたエネルギーを放出する物質現象を指す。
「可視線または可視光」は、約390から770nmの間の放射線の波長を指す。
「赤外線または赤外光」は、約770から106nmの間の放射線の波長を指す。
「紫外線または紫外光」は、約10から390nmの間の放射線の波長を指す。
赤外線、可視線、および紫外線に関して提供された波長範囲は一般的な指針であり、一般に紫外線と見なされるものと可視線と見なされるものとの間、また一般に可視線と見なされるものと赤外線と見なされるものとの間で、放射線の波長にいくらかの重なりがあってよいことに留意されたい。
画像形成要素中の光ルミネセンスタグの存在は、この要素を識別するのに使用することができ、次いでそれに対応して、画像形成要素から記録要素を準備するのに使用される1つまたは複数の装置の、1つまたは複数の条件を導き出すのに使用することができる。画像形成要素から記録要素を形成するプロセスの任意のステップで、画像形成要素を第2の波長の放射線で露光し、光ルミネセンスタグを励起させて、所与の波長の光または放射線の形でエネルギーを放出させる。光ルミネセンスタグは、画像形成要素を記録要素に変換するのに使用される少なくとも1つの波長、および可能なら複数の波長の化学線とは異なる波長の放射線に、応答する。光ルミネセンスタグは、可視線、赤外線、または紫外線で刺激することができる。この刺激に対して光ルミネセンスタグが応答すると、このタグは励起状態まで励起し、放射線として、好ましくは光として、エネルギーを放出する。タグは、直ちに、または実質的に直ちに(すなわち、10-8秒よりも短い遅延をもって)エネルギーを放出することができ、それによって、タグは蛍光を示す。あるいは、励起されたタグは、エネルギーを蓄えることができ、その蓄えられたエネルギーを、外部からの刺激を必要とすることなくある時間にわたって徐々に放出することができ、それによって、タグはリン光を示す。蛍光およびリン光現象では、典型的な場合、放出された放射線は、タグを励起するのに使用されるものより長い波長の放射線である。別の代替例で、励起されたタグは、エネルギーを蓄えることができ、その蓄えられたエネルギーを、異なる波長で外部から刺激を受けた後にだけ放出することができ、それによって、タグは誘導放出を示す。誘導放出を示すタグは、第2の波長によって、またはこのタグ化合物が生成されたときに、エネルギーが蓄えられるよう励起することができる。光ルミネセンスタグの励起は、蛍光、リン光、および/または誘導放出を包含する応答を引き出すための刺激である。光ルミネセンスタグは、複数のタイプの放出を示すことも可能であり、すなわち光ルミネセンスタグは、蛍光およびリン光;またはリン光および誘導放出;または蛍光および誘導放出;または蛍光、リン光、および誘導放出を示す。典型的な場合、放出された放射線は、タグを刺激するのに使用された放射線の波長(すなわち第2の波長)とは異なる、第3の波長である。
光ルミネセンスタグは、画像形成要素中に配置される。以下に述べるように、画像形成要素は、この要素の層を形成する、化学線に対して感受性のある組成物、すなわち感光性組成物を有する。画像形成要素は、1つまたは複数の追加の層を含むこともできる。光ルミネセンスタグは、この要素のいずれか1つまたは複数の層を形成する組成物に組み込むことによって、画像形成要素に関連付けられたこれらの層、すなわち感光性および/または追加の層のいずれか1つ、または複数に配置することができる。画像形成要素は、複数の光ルミネセンスタグ化合物を含有することができることも考えられる。ある実施形態では、光ルミネセンスタグが、化学線に対して感受性のある組成物中に含まれる。代替の実施形態では、光ルミネセンスタグ材料が、化学線に対して感受性のない1つまたは複数の追加の層に含まれる。追加の層は、化学線に対して感受性のある組成物層に直接隣接させることができ、または直接隣接させなくてよい。追加の層は、画像形成要素に一体化させることができ、または画像形成要素と集合体を形成することのできる別個の要素に関連付けることができる。追加の層は、この要素中の光ルミネセンスタグの存在に関連付けられた機能に加え、画像形成要素に関する1つまたは複数の機能を有することができる。あるいは画像形成要素は、追加の機能層の1つまたは複数とは無関係に、それ自体の層に光ルミネセンスタグを含むことができる。光ルミネセンスタグ材料が追加の層に含まれる実施形態では、追加の層を存在させることができ、好ましくは画像形成要素を化学線で露光する間、存在させる。タグがそれ自体の層に組み込まれる場合、タグ層は、この要素の他の機能層を完全に覆う必要はなく、画像要素用の「検出ストリップ」、例えばこの要素の側面または中央に沿った「検出ストリップ」を形成することができる。検出ストリップは、画像形成要素または記録要素の画像領域に重なってよい。
光ルミネセンスタグは、画像形成要素を記録要素に変換するのに必要なプロセスステップの全て、またはごく一部で、画像形成要素中に存在させることができる。例えば、タグは、印刷フォームとして使用される画像形成要素の感光層に含めることができる。タグは、化学線で露光するステップ、および印刷用の構造が作成されるよう処理するステップで、画像形成要素中に存在させることができ、それによって、最終的な印刷フォームに存在させることができる。あるいはタグは、画像形成要素用の一時的な層に含めることができ、この場合タグは、記録要素を形成するステップの1つ(または複数)で画像形成要素中に存在するだけであり、そのため記録要素中には存在しない。例えばタグは、印刷フォームとして使用される画像形成要素中の、一時的な層に組み込むことができ、その結果、タグは、化学線で露光するステップ中は存在するが、印刷フォームを作成する処理ステップ中は取り除かれることになる。
光ルミネセンスタグは、第2の波長での画像形成要素の露光が、望ましくない応答を引き起こさないように、すなわち画像形成要素の1つまたは複数の、物理的または化学的特性に変化が生じないように、選択される。一実施形態で、光ルミネセンスタグは、第2の波長での露光が、画像形成要素の感光応答に影響を及ぼさないよう選択される。
画像形成要素は、第1の波長λ1の化学線に対して感受性がある。光ルミネセンスタグは、第1の波長とは異なる第2の波長λ2の放射線に対して応答する。一実施形態で、画像形成要素は、紫外および/または可視波長の化学線に対して感受性があり、タグは、赤外線に応答する。代替の実施形態で、画像形成要素は、赤外波長の第1の領域にある化学線に対して感受性があり、タグは、第1の領域とは異なる赤外波長の第2の領域の放射線に応答する。さらに別の実施形態では、画像形成要素は、赤外波長の化学線に対して感受性があり、タグは、紫外および/または可視波長の放射線に応答する。
光ルミネセンスタグは、画像形成要素に関し、化学線に対して感受性のある組成物、または任意のその他の追加の層、またはそれ自体の層に含めることができる。光ルミネセンスタグは、組成物中でのタグの分散を可能にし、画像形成要素と共に使用するのに適切な層でのタグの均一な分布を可能にする構成要素と合わせることができる。タグを含有する層は、タグを1つまたは複数の構成要素と組み合わせることによる従来の方法によって、調製することができる。一般に、微粒子形態のタグを液状の構成要素に組み合わせることは、このタグを溶液中に分散させることが困難であるので、適切ではない。一実施形態では、タグが微粒子である場合、このタグ微粒子を分散させて凝集および凝塊形成を回避させるため、分散剤を添加する。広範な分散剤が、市販されている。適切な分散剤は、文献に一般に記載されている(例えば、非特許文献3参照。)、A−B分散剤である。有用なA−B分散剤は、開示されている(例えば、特許文献1、2、3、および4参照。)。分散剤は、一般に、層の全重量に対して約0.1から10重量%の量で存在する。別の実施形態では、タグが微粒子であるとき、このタグを結合剤と合わせる。タグをそれ自体の層に組み込んだ場合、タグは、感光層および/または追加の層での使用に適すると言われる結合剤から選択することができ、かつ感光層および/または追加の層で使用される結合剤と同じかまたは異なるものにすることができるポリマー結合剤と、組み合わせることができる。タグを含有する組成物を調製するのに好ましい方法は、タグを、結合剤の総量の一部と予備配合し、次いで結合剤の残りの部分を、予備配合した混合物に添加することである。予備配合した混合物を、結合剤の残りの部分に添加することは、希釈、混合、および/またはブレンドすることを包含する。予備配合の任意の時点で、希釈、混合、および/またはブレンドするステップで使用される材料を分散させるため、溶媒を使用することができる。予備配合した混合物と、残りの結合剤部分との重量比は、好ましくは1:10000から1:100である。これは、微粒子タグ材料が結合剤中に十分分散し、層内に均一に分布することを、確実にするために行う。このように、光ルミネセンスタグ化合物は、画像形成要素の画像形成領域または非画像形成領域に検出される場合、同様に、第2の波長の露光に応答することになる。重量比は、タグが感光性要素に含まれるレベルを確実にする。タグの濃度が低いほど、その存在を検出することがより困難になるが、タグの濃度が低いほど、タグが画像形成プロセスに及ぼす影響が少なくなる。
タグは、第2の波長で露光したときに応答が引き出されるよう、十分な量で、画像形成要素中に存在する。光ルミネセンスタグが、化学線に対して感受性のある組成物中に存在する場合、そのタグは、層の全成分に対して1から1000百万分率(ppm)(1ppmから0.1重量%)の濃度にすることができ、好ましくは750ppm未満、より好ましくは500ppm未満、最も好ましくは200ppm未満である。光ルミネセンスタグが、追加の層の1つまたは複数に存在する場合、タグは、層の全成分に対して100ppm未満、好ましくは50ppm未満の濃度で存在させることが可能であり、また時には必要である。タグが、感光性要素の支持体中に、またはその支持体上に配置される場合、タグは、1から20ppmで存在させることで十分と考えられる。いずれの場合も、タグは、提示される量を超えて、感光性組成物中に存在することができ、あるいは追加の層の1つまたは複数に存在させることができ、あるいは支持体中に存在させることができる。画像形成要素中で、所望の機能をもたらすのに必要なタグの量は、タグが組み込まれる層の厚さ、化学線吸収剤の濃度、例えば光開始剤の濃度、層中のタグの溶解性または分散性、およびタグの効力に依存し得る。
無機物としては、光ルミネセンスタグは、典型的な場合、粒子状の形をとる。粒子の適切なサイズは、記録要素を生成するのに使用される光の最小波長未満である。これは、粒子の存在によって、露光中のあらゆる光散乱を緩和すると考えられる。例えば、UVで画像形成された印刷版の場合、3次元画像の作成に使用される主波長は365nmであるので、粒子に適切なサイズは0.365ミクロン未満であると予測される。しかし、意外なことに、粒子の濃度が1000ppmよりも下である限り、タグ粒子のサイズは10ミクロン程度の大きさにできることがわかった。したがって、タグの粒径の適切な範囲は、約0.2ミクロンから10ミクロンである。より小さい粒径、すなわち0.2ミクロン未満の粒子からナノ粒子(100nm以下)程度に小さい粒子も、これら微粒子の凝集を回避することができるなら、使用することができる。ナノメートルサイズのリン光体粒子は、エアロゾル分解、噴霧熱分解、燃焼、熱水、またはゾルゲルタイプのプロセスによって生成することができる。粒子のサイズは、ある程度まで、要素への記録に必要なフィーチャサイズから影響を受ける可能性があることに、留意すべきである。記録画像のフィーチャサイズが小さいほど、粒子のサイズ規模は小さくなる。この矛盾の例は、フォトレジストで生ずる可能性がある。
光ルミネセンスタグは、限定されず、無機光ルミネセンス材料および有機光ルミネセンス材料を含むことができる。光ルミネセンスタグは、蛍光、リン光、および/または誘導放出を示す材料を、包含する。有機光ルミネセンス材料は、組成物、例えば感光性組成物に組み込むことができるが、この場合、タグは、組成物中の構成成分に対して相溶性があることを条件とする。相溶性とは、2種以上の構成成分が、目に見えるほどの化学線の散乱を引き起こすことなく互いに分散したままで存在できることを意味する。相溶性は、構成成分の組成比によってしばしば制約を受け、非相溶性は、組成物中に曇りが形成されることによって明示される。露光前または露光中にそのような組成物から形成された、層の若干の薄曇りは、許容することが可能であるが、曇りは避けることが好ましい。したがって、使用されるタグの量は、望ましくない光散乱または曇りが生成される場合よりも低い、相溶性ある濃度に限定される。
適切な光ルミネセンスタグ材料には、小分子有機蛍光化合物、蛍光およびリン光金属錯体、共役ポリマー、およびこれらの混合物を含めることができるが、これらに限定されない。蛍光化合物の例には、ピレン、ペリレン、クマリン、ルブレン、これらの誘導体、およびこれらの混合物が含まれるが、これらに限定するものではない。金属錯体の例には、トリス(8−ヒドロキシキノラート)アルミニウム(Alq3)などの金属キレート化オキシノイド化合物;文献に開示されている(例えば、特許文献5参照。)、イリジウムとフェニルピリジン、フェニルキノリン、またはフェニルピリミジン配位子との錯体、例えば文献に記載されている(例えば、特許文献6、7、8、および9参照。)、有機金属錯体などの、シクロメタレート型イリジウムおよび白金エレクトロルミネセンス化合物;およびこれらの混合物が含まれるが、これらに限定するものではない。共役ポリマーの例には、ポリ(フェニレンビニレン)、ポリフルオレン、ポリ(スピロビフルオレン)、ポリチオフェン、ポリ(p−フェニレン)、これらのコポリマー、およびこれらの混合物が含まれるが、これらに限定するものではない。
有機光ルミネセンス材料の場合、タグは、光増白剤と見なされる化合物を包含しない。光漂白剤、無色色素、蛍光増白剤とも呼ばれる光増白剤は、紫外光を吸収し、それを青色の可視光として放出する、無色の蛍光有機化合物である。
光ルミネセンスタグとしては、無機光ルミネセンス材料が好ましい。適切な無機光ルミネセンスタグ材料は、参照によりその全体を本明細書に援用する文献(例えば、Kabay他による特許文献10参照。)に、開示されている。光ルミネセンスタグは、イオウ、セレン、アルカリ土類金属、すなわちカルシウム、ストロンチウム、およびこれらの混合物からなる群から選択されるものを含む、結晶母材である。タグは、母材中に分散させた1種または複数の活性剤も含む。活性剤および母材は、電磁放射線を放出するための活性部位を、協調的に画定する。活性剤は、重金属または遷移金属、例えばユーロピウム(Eu)、サマリウム(Sm)、およびビスマス(Bi)などが好ましい。活性剤の組合せも使用することができる。
その他の適切な無機光ルミネセンスタグ材料は、参照によりその全体が本明細書に援用される文献(例えば、Sugita他による特許文献11参照。)に、開示されている。無機光ルミネセンスタグは、以下の物質、すなわちカルシウム、ベリリウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリウム、亜鉛、アルミニウム、鉛の1つの炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、硫化物、酸化物、またはハロゲン化物のリン光体である。リン光体は、ストロンチウム、マグネシウム、スズ、ビスマス、ホウ素、マンガン、鉛、クロム、銅、ランタン、ネオジム、ユーロピウム、サマリウム、ツリウム、イットリウム、テルビウムからなる群から選択される活性剤と、組み合わせる。
さらになお適切な、光ルミネセンスタグ化合物の例は、参照によりその全体を本明細書に援用する文献(例えば、Soled他による特許文献12参照。)に、開示されている。光ルミネセンスタグ化合物は、アルカリ土類カルコゲナイドホストと、ユーロピウムおよびツリウム活性剤を含む。ホストは、M:Xを含む式によって表され、ただしMは、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Xは、イオウ、セレン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。ユーロピウムおよびツリウム活性剤は、酸化物、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、またはこれらの混合物にすることができる。
好ましい光ルミネセンスタグ化合物は、反ストークスリン光体である。反ストークスリン光体は、放出されたエネルギーが、吸収されたエネルギーよりも大きい化合物を指し、すなわち、リン光体から放出された放射線の波長が、リン光体を刺激しまたは励起するのに使用される放射線の波長よりも短いものである。これらのリン光体は、比較的低いエネルギーの赤外励起放射線を、高エネルギーの放射線に変換することが可能であり、この場合、放出された放射線は、可視範囲および不可視範囲にすることができる。そのようなリン光体には、参照によりその全体を本明細書に援用する文献(例えば、Paeschke他による特許文献13参照。)に開示された、ツリウムで活性化されまたイッテルビウムが共添加された、酸硫化物が含まれる。酸硫化物は、ガドリニウム、イットリウム、ランタン、およびルテチウムを使用した母材をベースにすることができる。また、参照により本明細書に援用する文献(例えば、Bratchley他による特許文献14および15参照。)に開示されている、酸硫化物反ストークスリン光体も適切である。酸硫化物リン光体は、基本的な格子材料として、Y22Sを使用する。また、参照により本明細書に援用される文献(例えば、Muller他による特許文献16参照。)に開示されている、酸硫化物反ストークスリン光体も適切であり、このリン光体は、Y22S:Yb,Er、Y22S:Yb,Tm、およびGd22S:Yb,Erである。特に好ましい光ルミネセンスタグ化合物は、赤外線で励起されたリン光体である、金属酸硫化物である。
画像形成要素
画像形成要素は、化学線に対して感受性のある少なくとも1つの組成物層を含み、すなわち、この層は感光性がある。「感光性のある」という用語は、少なくとも1つの感光層が、第1の波長の化学線に応答して、1つまたは複数の反応、特に光化学反応を開始することが可能である、任意の系を包含する。本発明の、感受性のある組成物は、モノマーまたはポリマーの変化が化学線によって活性化される画像形成要素を含み、これは、ポリマー画像形成系と呼ぶこともできる。従来のポリマー画像形成系は、典型的な場合、光架橋、光可溶化、または光開始重合という3種の異なる画像形成反応の1つを用いる。予備形成されたポリマーの光架橋は、ポリマー鎖に直接結合している反応性側基の2量体化によって、またはポリマーと別個の多官能性光活性化架橋剤との反応によって、引き起こされる。結果的に分子量または網状構造の形成が増大すると、ポリマーの溶解度またはその他の物理的性質に、大きな変化をもたらすことができる。予備形成されたポリマーの光可溶化は、ポリマーの溶解度が増大するように、反応性側基または組成物中のその他の分子を光開始反応にかけることによって、引き起こされる。通常、ポリマーの分子量には、ほとんど変化が生じない。光開始重合では、比較的低い分子量のモノマーが、光開始剤によるカチオンまたはラジカル重合を経て、ポリマーを形成する。この系では、比較的低い分子量のモノマーを組み合わせて、より高い分子量のポリマーを形成する。重合は、一般に、光開始剤として知られる追加の低分子量化合物の光活性化によって、開始する。多官能性モノマーは、高度に架橋した網状構造が形成されるよう、頻繁に使用される。
感受性組成物
画像形成要素は、化学線に対して感受性のある組成物として、少なくとも1種の光活性成分または熱活性成分を含有する感受性組成物を含むことができる。これらには、フォトレジスト、はんだマスク、印刷前駆体などの、特定の感受性組成物が含まれ、これらについては、本発明を例示するためにさらに記述する。「感受性」と同義である「光活性」は、化学線で露光することによって、その化学的または物理的性質を変化させ、またはそのような変化を引き起こす材料について記述するものであり、すなわち変化、例えば画像が直接形成されるようになされ、またはさらなる処理によって所望の変化が生ずる前駆体、例えば潜像が形成されるようになされるものである。「熱活性」は、材料の温度が上昇したときに、または物質を添加しまたは除去したときに、その化学的または物理的性質を変化させ、またはそのような変化を引き起こす材料について記述するものである。そのような光活性または熱活性成分の例は、化学線で露光することによって、または加熱したときに、環化し、2量体化し、重合し、架橋し、遊離基を発生させ、イオン種を発生させ、または解離する材料である。光活性または感光性成分は、光開始剤、光増感剤、またはこれらの組合せ;光可溶化剤;光減感剤;光阻害剤;光増粘剤;光粘着防止剤;あるいは、光分解性;光発色性;光還元性;光酸化性;光接着性;光剥離性;光磁気性;光消磁性;光伝導性または光絶縁性の成分を含み;あるいは、化学線で露光することによって屈折率を変化させ、または屈折率に変化を引き起こす材料である。本発明の感光性組成物は、典型的な場合、画像形成要素が光架橋反応または光可溶化反応を受ける場合を含む。
これら感光系の例、特に光画像形成系の例は、文献(例えば、非特許文献1、およびより最近の非特許文献2参照。)に記載されている。そのような系では、化学線が、光活性成分を含有する材料に衝突して、その材料に、物理的または化学的変化を引き起こす。それによって、有用な画像、または有用な画像に処理することのできる潜像、すなわち記録要素を生成することができる。典型的な場合、画像形成に有用な化学線は、近紫外スペクトル領域から可視スペクトル領域にわたる放射線であるが、場合によっては赤外線、深紫外線、X線、および電子ビーム放射線を含んでもよい。化学線で露光すると、光活性成分は、流動学的状態、溶解度、表面特性、屈折率、色、電磁特性、または前掲のNebletteの文献に記載されているような、感光性組成物のその他の物理的または化学的特性を、変化させるように作用する。
典型的な場合、本発明の感光性組成物は、支持体付きのフィルムまたは層の形で使用されるが、支持体付きではない固体物体を調製してもよい。感光性組成物を、適切な基板に付着させて、連続フィルムまたは層を形成し、これを、化学線で画像露光して、画像を直接形成しまたは潜像を形成する。あるいは、感光性組成物を、保護仕上げ、塗料またはインクなどの連続層またはパターニング層の形で付着させた場合は、この層を化学線で均一に露光して、この層を硬化し、または硬質にすることができる。アーク、放電、および白熱電球、ならびにレーザー、X線、および電子ビームユニットを含む、任意の従来の化学線源を使用することができる。層は、未処理の、溶媒を含まない感光性液体として、または溶液として、付着させることができ、これを乾燥して固体層にすることができるが、この場合、任意の従来のコーティングプロセスまたは印刷プロセスを使用することができる。あるいは、層またはフィルムは、支持体付き固体感光層を基板に積層し、次いで任意選択で、その支持体を除去することにより、付着させることができる。
化学線で露光した後に、追加の処理ステップを必要としない適用例には、画像を直接形成するものが含まれ、例えば、文献(例えば、Haughによる特許文献17参照。)に開示されているようなフォトポリマーホログラムであって、化学線を露光することによって屈折率が変化するもの、拡散レジスト(例えば、GervayおよびWalkerの特許文献18参照。)、色形成系(例えば、CesconおよびDessauerの特許文献19参照。)、またはその他の光発色系がある。光酸化性または光還元性の物質をベースとした色形成系は、文献に開示されている(例えば、MacLachlanによる特許文献20参照。)。また、装飾用または保護用のコーティングを付着し、光硬化する出願、あるいはパターニング層を付着し、光硬化する出願、例えば、文献に記載されているような(例えば、Lipson他による特許文献21参照。)、フォトレジストスクリーン印刷インクも含まれる。
潜像が形成されるような場合は、潜像を含む層の露光領域または未露光領域を除去し、その露光領域または未露光領域の表面または内部に材料を堆積し、またはさらにこの層を処理して画像形成層を現像することによって、この潜像を含む層の露光領域または未露光領域を修正する。層の露光領域または未露光領域は、これら領域用の溶媒またはアルカリ水または水性ベースの現像液で除去して、深いレリーフ画像または薄いステンシル画像を形成することができ、あるいは、基板に接着している相補的な未露光領域または露光領域から、剥離することができる。レリーフの側面がテーパ状に形成されて、基板まで延びていない深いレリーフ画像は、典型的な場合、例えば文献に開示されているように(例えば、Plambeckの特許文献22、BrennenおよびChenの特許文献23参照。)、活版印刷版またはフレキソ印刷版として使用される。対照的に、ステンシル画像は、基板に至る垂直な側壁を持った薄いレリーフであり、それによって、相補的な、覆われていない基板表面領域が形成される。ステンシル画像には、非常に数多くの用途があり、例えば、文献(例えば、Celesteによる特許文献24参照。)に開示されているようなレジストとして、文献(例えば、Allesによる特許文献25参照。)に開示されているようなリソグラフ印刷版として、文献(例えば、BrattおよびCohenによる特許文献26参照。)に開示されているようなフォトポリマーリソフィルムとして、文献(例えば、Colgroveによる特許文献27参照。)に開示されているような剥離製図用フィルムとして、または文献(例えば、CohenおよびFanによる特許文献28参照。)に開示されているような剥離プルーフィング系としての用途がある。ステンシル画像を形成し、これをレジストとして使用する場合、保護されていない基板領域が形成され、この保護されていない表面領域をエッチングすることによって、またはその領域上に材料を堆積することによって、さらに修正することができる。潜像を含んだ層の露光領域または未露光領域は、その上に材料を堆積することによって修正することができ、例えば、文献(例えば、ChuおよびCohenの特許文献29参照。)に記載されているプルーフィングプロセスなど、粉末化した材料を未露光領域に接着させる光粘着防止プロセス、例えば文献(例えば、Chu他の特許文献30、およびGrossaの特許文献31参照)に記載されているプルーフィングプロセスなど、粉末化した材料を層の露光領域に接着させる光増粘プロセスまたは光接着プロセスなどがある。文献(例えば、Riesenfeld他による特許文献32参照。)に開示されているように、光伝導性または光絶縁性のプロセスで潜像が現像されるよう、静電システムでは液体トナーも使用される。光磁気システムおよび光消磁システムは、文献(例えば、Gorondyによる特許文献33、Nacciによる特許文献34、およびNacci他による特許文献35および36参照。)に開示されるように、生地に色素を付着させ、また回路基板にレジストを付着させるのに使用する。
潜像を含む感光性組成物は、試薬で処理することによって、あるいは化学線または熱でさらに処理することによって、画像に現像してもよい。従来のハロゲン化銀またはジアゾタイプの系は、露光によって潜像を形成し、これを現像試薬で処理することによって、可視画像に現像される。一部のハロゲン化銀直接書込み系では、可視画像への現像が、化学線を均一に露光することによって実現される。いくつかの可逆的画像形成プロセスでは、現像の前または現像中に潜像の形成が終了するように、処理ステップを使用する。そのような系には、光阻害剤を含有する、例えば文献(例えば、Pazosによる特許文献37、またはDueber他による特許文献38参照。)に開示されているようなフォトポリマー系が含まれ、この場合、画像形成露光によって、層の露光領域に阻害剤が生成され、その後に行われる化学線での均一な露光では、場合によっては均一な加熱では、光生成された阻害剤を含まない相補的領域内に、潜像が生成される。そのような可逆的な系には、例えば文献(例えば、Roosによる特許文献39参照。)に開示されるような光減感性の系も含まれ、その場合、露光領域では、画像または潜像の形成に必要な成分が、分解しまたは減感されて、不活性な形態になり、また未露光領域の成分は、引き続き試薬で処理することによって、画像または潜像に現像される。
そのような感光性の系の例は、文献(例えば、前掲の非特許文献2の第226-262頁、A.B.CohenおよびP.Walkerによる"Polymer Imaging",Chapter 7参照。)に記載されているものであり、この中には、光架橋、光2量体化、光環化、光可溶化、イオン光重合と遊離基光重合との両方、ならびに静電フォトポリマー画像形成および固体画像形成について論じられている。文献(例えば、R.DessauerおよびC.E.Looneyによる、"Low Amplification Imaging Systems"第263-278頁、Chapter8,参照。)では、論じられている画像形成系に、色形成フリーラジカル、ジアゾ、および小胞系と、フォトクロミズム、光増粘、および光粘着防止系、ならびに熱および光熱系が含まれる。
光重合性組成物
画像形成要素は、化学線に感受性のある組成物として、エチレン系不飽和化合物および光開始剤または光開始系を含有する、光重合性組成物を含むことができる。エチレン系不飽和化合物は、モノマー材料またはモノマーと呼んでもよい。そのような系では、一般に、露光され、また露光されていない光重合性組成物に所望の物理的および化学的特性が付与されるよう、分散性ポリマー結合剤成分として機能するポリマーが存在する。化学線で露光すると、光開始剤系は、縮合メカニズムによって、またはフリーラジカル付加重合によって、モノマー材料の連鎖伝播重合を誘発させる。全ての光重合メカニズムが考えられるが、本発明の組成物および方法は、1つまたは複数の末端エチレン系不飽和基を有するモノマーの、フリーラジカル開始型付加重合という状況に照らして記述される。この意味において、化学線で露光したときの光開始剤系は、モノマーの重合開始に必要なフリーラジカル源として作用する。この系の光開始剤は、開始剤そのものの吸収スペクトルの範囲外にあると考えられる化学線を吸収する光増感剤によって、活性化することができ、その結果、近紫外領域、可視光領域、および近赤外領域など、より実用的な放射線スペクトル領域での付加重合が、増感される。狭義では、本発明の組成物の光活性成分という用語は、化学線を吸収する材料、例えば光開始剤または光増感剤を指すが、広義では、光活性成分という用語は、光重合に必要とされる本質的な材料、すなわち光開始系およびモノマーの、いずれかまたは全てを指す。
光重合性組成物は、化学線で活性化された開始系と、光開始付加重合によって高重合体を形成することが可能な、少なくとも1種のエチレン系不飽和化合物とを含有する。開始系と、少なくとも1種のエチレン系不飽和化合物とだけを有する光重合性組成物は、化学線に対して反応するが、典型的な場合、商業上の用途では、これら組成物はポリマー結合剤成分も含む。典型的な場合、少なくとも1種のエチレン系不飽和化合物は、非気体状であり、標準大気圧で100℃よりも高い沸点を有する。一実施形態で、光重合性組成物は、単官能性または多官能性のアクリレートまたはメタクリレートを含有し、特に好ましいのは、光重合プロセス中に同時に架橋できるよう、2個、3個、またはそれ以上のアクリレートまたはメタクリレート基を持ったモノマーを含有する組成物である。したがって、「光重合性」という用語は、光重合性であり、光架橋性であり、またはそのどちらでもある系を包含するものとする。
付加重合性モノマー
化学線により活性化された組成物中で使用することのできるモノマーは、当技術分野で周知であり、比較的低い分子量を有する、すなわち分子量が一般に約30,000未満であり、好ましくは約5000未満である、付加重合性エチレン系不飽和化合物を含むが、これらに限定するものではない。本明細書中、他に記載がなければ、分子量は、重量平均分子量である。付加重合化合物は、オリゴマーでもよく、オリゴマー単独、またはオリゴマーの混合物にすることができる。ポリアクリロルオリゴマーを使用する場合、そのオリゴマーは、好ましくは1000を超える分子量を有するべきである。組成物は、単一のモノマー、またはモノマーの組合せを含有することができる。付加重合が可能なモノマー化合物は、組成物の少なくとも5重量%、好ましくは10から20重量%の量で存在する。
適切なモノマーには、アルコールおよびポリオールのアクリレートモノエステル;アルコールおよびポリオールのアクリレートポリエステル;アルコールおよびポリオールのメタクリレートモノエステル;アルコールおよびポリオールのメタクリレートポリエステルが含まれるが、これらに限定するものではなく、またこの適切なアルコールおよびポリオールには、アルカノール、アルキレングリコール、トリメチロールプロパン、エトキシル化トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、およびポリアクリロルオリゴマーが含まれる。その他の適切なモノマーには、イソシアネート、エステル、エポキシドなどの、アクリレート誘導体およびメタクリレート誘導体が含まれる。単官能性および多官能性のアクリレートまたはメタクリレートの組合せを使用することができる。
適切なモノマーの例には、以下のものが含まれる:t−ブチルアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジメチルアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ヘキサメチレングリコールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、デカメチレングリコールジアクリレート、デカメチレングリコールジメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクレートおよびトリメタクリレート、および文献(例えば、特許文献40参照。)に開示されている類似の化合物、2,2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシエチル−2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジメタクリレート、ビスフェノールAのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノールAのジ−(2−メタクリロキシエチル)エーテル、ビスフェノールAのジ−(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノールAのジ−(2−アクリロオキシエチル)エーテル、テトラクロロ−ビスフェノールAのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラクロロ−ビスフェノールAのジ−(2−メタクリロキシエチル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、テトラブロモ−ビスフェノールAのジ−(2−メタクリロキシエチル)エーテル、1,4−ブタンジオールのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ジフェノール酸のジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリオキシプロピルオントリメチロールプロパントリアクリレート(462)、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、l−フェニルエチレン−1,2−ジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、ジアリルフマレート、1,4−ベンゼンジオールジメタクリレート、1,4−ジイソプロペニルベンゼン、および1,3,5−トリイソプロペニルベンゼン。
適切なモノマーのその他の例には、イソシアネート、エステル、エポキシドなどの、アクリレートおよびメタクリレート誘導体が含まれる。いくつかの最終用途の画像形成系では、要素にエラストマー性をもたらすモノマーを使用することが望ましいと考えられる。エラストマー性モノマーの例には、アクリル化液体ポリイソプレン、アクリル化液体ブタジエン、ビニル含量が高い液体ポリイソプレン、ビニル含量が高い液体ポリブタジエン(すなわち、1〜2個のビニル基の含量が、約20重量%よりも大きい)が含まれるが、これらに限定するものではない。
モノマーの種類は、炭素が2から15個であるアルキレングリコールから調製された、アルキレンまたはポリアルキレングリコールジアクリレート、またはエーテル結合が1から10個であるポリアルキレンエーテルグリコール、および文献(例えば、特許文献41参照。)に開示されているもの、例えば、特に末端結合として存在する場合には、複数の付加重合性エチレン結合を有するものである。そのような結合の少なくとも1個、好ましくはほとんどが、二重結合炭素、すなわち炭素に二重結合している炭素、および窒素、酸素、イオウなどのヘテロ原子に二重結合している炭素も含めた二重結合炭素と共役している種類のモノマーは、ある実施形態で適切である。また、エチレン系不飽和基、特にビニリデン基が、エステルまたはアミド構造と共役している材料も好ましい。
モノマーのその他の例は、文献(例えば、Chenの特許文献42;Fryd他の特許文献43;Fryd他の特許文献44;およびFeinberg他の特許文献45参照。)に見出すことができる。
光開始剤系
光開始剤は、化学線に感受性があり、過度に停止することなく単数または複数のモノマーの重合を開始させるフリーラジカルを生成する、任意の単一の化合物、または化合物の組合せ(すなわち、光開始剤系)にすることができる。光開始剤系は、化学線により活性化したときにフリーラジカルを直接提供する、1種または複数の化合物を有する。この系は、化学線により活性化され、化合物によってフリーラジカルが引き起こされる増感剤を含有してもよい。有用な光開始剤系は、典型的な場合、スペクトル応答を近紫外、可視、および近赤外スペクトル領域まで引き延ばす増感剤を含有することになる。光開始剤は、放射線の紫外光および/または可視光波長で、化学線に対して感受性あがることが好ましい。光開始剤は、一般に、光重合性組成物の重量に対して0.001%から10.0%の量で存在する。
既知の種類の光開始剤のいずれか、特に、キノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、アリールケトン、ペルオキシド、ビイミダゾール、ベンジルジメチルケタール、ヒドロキシルアルキルフェニルアセトホン、ジアルコキシアクトフェノン、トリメチルベンゾイルホスフィンオキシド誘導体、アミノケトン、ベンゾイルシクロヘキサノール、メチルチオフェニルモルホリノケトン、モルホリノフェニルアミノケトン、α−ハロゲノアセトフェノン、オキシスルホニルケトン、スルホニルケトン、オキシスルホニルケトン、スルホニルケトン、ベンゾイルオキシムエステル、チオキサンスロン、カンファキノン、ケトクマリン、およびミヒラーケトンなどのフリーラジカル光開始剤を、使用することができる。
ローズベンガル/2−ジブチルアミンエタノールなどの酸化還元系を含めた多数のフリーラジカル生成化合物を、有利に選択することができる。文献(例えば、特許文献46、47、48、49、50、51、および52参照。)に開示されているような、光還元性色素および還元剤;ならびにフェナジン、オキサジン、およびキノンクラスの色素;ケトン、キノン;水素供与体を持つ2,4,5−トリフェニルイミダゾリル2量体、およびこれらの混合物であって、文献(例えば、特許文献53、54、55、56、57、および58参照。)に記載されているようなものは、開始剤として使用することができる。その他の開始剤は、文献(例えば、特許文献59参照。)に開示されている色素−ボレートの複合体;および文献(例えば、特許文献60および61参照。)に開示されているトリクロロメチルトリアジンである。色素増感光重合に関する有用な考察は、文献(例えば、非特許文献4参照。)に見出すことができる。同様に、文献による(例えば、特許文献62参照。)シクロヘキサジエノン化合物は、開始剤として有用である。
一実施形態で、適切な光開始剤には、CDM−HABI、すなわち1H−イミダゾール,2−(2−クロロフェニル)−1−[2−(−クロロフェニル−4,5−ジ(3−メトキシフェニル)−2H−イミダゾール−2−イル)]−4,5−ジ(3−メトキシフェニル)−;o−Cl−HABI、すなわち1H−イミダゾール,2−(2−クロロフェニル)−1−[2−(2−クロロフェニル−4,5−ジフェニル−2H−イミダゾール−2−イル)]−4,5−ジフェニル−;およびTCTM−HABI、すなわち1H−イミダゾール,2−(2−クロロフェニル)−1−[2−(2−クロロフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5−フェニル)−2H−イミダゾール−イル)]−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5−(フェニル)−が含まれ、このそれぞれは、典型的な場合、水素供与体と共に使用されるものである。
光開始剤と共に有用な増感剤には、メチレンブルー、および文献(例えば、特許文献63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、および73参照。)に開示されているものが含まれる。好ましい増感剤の群には、文献(例えば、Baum他の特許文献67参照。)に開示されている、ビス(p−ジアルキルアミノベンジリデン)ケトンと、文献(例えば、Dueberの特許文献68参照。)に開示されている、アリーリデンアリールケトンが含まれる。一実施形態で、適切な増感剤には、以下のものが含まれる:DBC、すなわちシクロペンタノン;2,5−ビス−{[4−(ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル]メチレン};DEAW、すなわちシクロペンタノン,2,5−ビス{[4−(ジエチルアミノ)−フェニル]メチレン};ジメトキシ−JDI、すなわち1H−インデン−l−オン,2,3−ジヒドロ−5,6−ジメトキシ−2−[(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[i,j]−キノリジン−9−イル)メチレン]−;およびJAW、すなわちシクロペンタノン,2,5−ビス[(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[i,j]キノリジン−1−イル)メチレン]。その他の特に有用な増感剤は、シクロペンタノン,2,5−ビス[2−(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−2H−インドール−2−イリデン)エチリデン],CAS 27713−85−5;およびシクロペンタノン,2,5−ビス[2−(l−エチルナフト[1,2−d]チアゾール−2(1H)−イリデン)エチリデン],CAS 27714−25−6である。
フォトポリマー組成物中で連鎖移動剤として機能する水素供与体化合物には、2−メルカプトベンゾキサゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオールなど;ならびに様々なタイプの化合物、例えば(a)エーテル、(b)エステル、(c)アルコール、(d)アリル水素またはベンジル水素を含有する化合物、(e)アセタール、(f)アルデヒド、および(g)文献(例えば、MacLachlanの特許文献20の、第12欄、第18〜58行参照。)に開示されているアミドが含まれる。ビイミダゾール型開始剤とN−ビニルカルバゾールとを共に含有する系で使用される、適切な水素供与体化合物は、5−クロロ−2−メルカプトベンゾチアゾール;2−メルカプトベンゾチアゾール;1H−1r2,4−トリアゾール−3−チオール;6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール;4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール;1−ドデカンチオール;およびこれらの混合物である。
特に好ましい種類の光開始剤および光増感剤は、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、エチルミヒラーケトン、p−ジアルキルアミノベンズアルデヒド、p−ジアルキルアミノベンゾエートアルキルエステル、多核キノン、チオキサントン、ヘキサアリールビイミダゾール、シクロヘキサジエノン、ベンゾイン、ベンゾインジアルキルエーテル、またはこれらの組合せであって、アルキルが、1から4個の炭素原子を含有するものである。
ポリマー結合剤
一般に、感光性組成物は、1種または複数の光活性成分の他に、ポリマーを含有する。ポリマーは、それ自体が光活性でよく、あるいは1種または複数の光活性成分に対する母材として働くものでよい。ポリマーは、典型的な場合、予備形成されるが、これは必ずしも必要ではない。ポリマーは限定されず、線状、分枝状、放射状、櫛状のポリマーが含まれ、相互侵入網目構造になることができる。組成物中のその他の成分は、透明で曇りのない感光層が生成される程度まで、結合剤に対して相溶性があるべきである。
光重合性組成物は、露光前にモノマーおよび光開始剤系の母材として働く、予備形成されたポリマーである結合剤を含んでよい。結合剤は、露光の前と後の両方で、フォトポリマーの物理的性質に大きく影響を与えるものである。結合剤の添加によって、画像形成要素が製造され、ドライフィルムとして取り扱われる。光開始剤およびモノマーの場合と同様に、結合剤の選択基準は、用途に応じて変化する。分子量、ガラス転移温度、柔軟性、耐薬品性、溶解度、靭性、および引張り強さ、ならびにコストおよび利用可能性は、数ある要因の中でも結合剤の選択を決定するものである。結合剤は、十分な分子量のものであり、また、組成物を被覆したときにフィルムが形成されるよう、十分に高いガラス転移温度を有するべきである。適切な結合剤は、広く様々な分子量を有することができ、25,000程度の低さから300,000を超える値、さらには1,200,000程度に高い値までが、記載されている。他に特に示さない限り、ポリマー結合剤の分子量は、ポリスチレン標準物質を使用したゲル透過クロマトグラフィの助けを借りて決定された、平均分子量Mwである。
結合剤は、単一のポリマーまたはポリマーの混合物にすることができる。結合剤は、熱可塑性、エラストマー性、または熱可塑性エラストマーにすることができる。結合剤には、ポリイソプレン、1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン、およびブタジエン/アクリロニトリルを含めた共役ジオレフィン炭化水素の、天然または合成ポリマーが含まれる。一実施形態で、熱可塑性結合剤は、A−B−A型ブロックコポリマーのエラストマーブロックコポリマーであり、ただしAは、非エラストマー性ブロックを表し、好ましくはビニルポリマーであり、最も好ましくはポリスチレンであり、Bは、エラストマーブロックを表し、好ましくはポリブタジエンまたはポリイソプレンである。ブロックコポリマーは、線状ブロックコポリマー、放射状ブロックコポリマー、または準放射状ブロックコポリマーにすることができる。これらは通常、A−B−A型の3元ブロックコポリマーであるが、A−B型の2元ブロックコポリマー、または複数の交互エラストマー性および熱可塑性ブロックを含むもの、例えばA−B−A−B−Aにすることもできる。このタイプの適切な熱可塑性エラストマー結合剤には、ポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロックコポリマー、およびポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)ブロックコポリマーが含まれ、これらが好ましい。非エラストマーとエラストマーとの比は、好ましくは10:90から35:65の範囲内である。一実施形態で、結合剤は、フレキソ印刷版として有用な感光性要素の感光層の、少なくとも55重量%の量で存在する。
本明細書で使用する、結合剤という用語は、コアシェルミクロゲルと、ミクロゲルおよび予備成形された高分子ポリマーのブレンドとを包含し、例えば、文献(例えば、Fryd他の特許文献74、およびQuinn他の特許文献75参照。)に開示されているようなものである。
使用することができる、その他の適切な感光性エラストマーには、ポリウレタンエラストマーが含まれる。適切なポリウレタンエラストマーの例は、(i)有機ジイソシアネートと、(ii)イソシアネート基と重合することが可能な少なくとも2つの遊離水素基を有し、かつ1分子当たり少なくとも1つのエチレン系不飽和付加重合性基を有する、少なくとも1種の連鎖延長剤と、(iii)最小分子量が500であり、イソシアネート基と重合することが可能な少なくとも2つの遊離水素含有基を有する、有機ポリオールとの反応生成物である。これら材料の一部に関するより完全な記述については、文献を参照されたい(例えば、特許文献76参照。)。
ポリマー改質剤
光重合性組成物は、接着性、柔軟性、硬さ、酸素透過性、湿分感度、およびこの組成物の加工中または最終使用中に必要なその他の機械的または化学的性質を変更する、第2のポリマー結合剤を含有してよい。
組み合わせて使用することができる、適切なポリマー結合剤には、ポリアクリレートおよびα−アルキルポリアクリレートエステル、例えばポリメチルメタクリレートおよびポリエチルメタクリレート;ポリビニルエステル、例えばポリビニルアセテート、ポリビニルアセテート/アクリレート、ポリビニルアセテート/メタクリレート、および加水分解したポリビニルアセテート;エチレン/ビニルアセテートコポリマー;ポリスチレンポリマーおよびコポリマー、例えばマレイン酸無水物およびエステルとのコポリマー;塩化ビニリデンコポリマー、例えば塩化ビニリデン/アクリロニトリル;塩化ビニリデン/メタクリレート、および塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー;ポリ塩化ビニルおよびコポリマー、例えばポリ(塩化ビニル/酢酸ビニル);ポリビニルピロリドンおよびコポリマー、例えばポリ(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)飽和および不飽和ポリウレタン;合成ゴム、例えばブタジエン/アクリロニトリル、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン、メタクリレート/アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー、2−クロロブタジエン−1,3ポリマー、塩素化ゴム、およびスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレンブロックコポリマー;約4,000から1,000,000の平均分子量を有するポリグリコールの高分子量ポリエチレンオキシド;エポキシド、コポリエステル、例えば、式HO(CH2nOHであって、nが2から10までの整数であるポリメチレングリコールと、(1)ヘキサヒドロテレフタル酸、セバシン酸、およびテレフタル酸、(2)テレフタル酸、イソフタル酸、およびセバシン酸、(3)テレフタル酸およびセバシン酸、(4)テレフタル酸およびイソフタル酸、(5)前記グリコールから調製されたコポリエステル、および(i)テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、(ii)テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、およびアジピン酸の混合物との反応生成物から調製されたもの;ナイロン、またはポリアミド、例えばN−メトキシメチルポリヘキサメチレンアジパミド;セルロースエステル、例えばセルロースアセテート、セルロースアセテートスクシネート、およびセルロールアセテートブチレート;セルロースエーテル、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、およびベンジルセルロース;ポリカーボネート;ポリビニルアセタール、例えばポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール;ポリホルムアルデヒドが含まれる。
感光性組成物の水性現像液が望ましい場合、分枝状ポリマー生成物および/または結合剤は、この組成物を水性現像液中で処理可能にするために、十分な酸性基またはその他の基を含有すべきである。有用な、水性の処理可能な結合剤には、文献(例えば、特許文献25、77、78、79、80、81、82、および83参照。)に開示されているものが含まれる。有用な両性ポリマーには、文献(例えば、特許文献84参照。)に開示されているような、N−アルキルアクリルアミドまたはメタクリルアミド、酸性フィルム形成コモノマー、およびアルキルまたはヒドロキシアルキルアクリレートから得られたインターポリマーが含まれる。一実施形態では、水性現像液の場合、化学線で露光されていない部分の感光層を除去することになるが、この感光層は、現像中、1重量%の炭酸ナトリウムを含有する完全水溶液など液体の影響を実質的に受けない。
可塑剤
光重合性組成物は、接着性、柔軟性、硬さ、溶解度、フィルム形成性、およびその処理中または最終使用中に必要とされるその他の機械的または化学的性質を変化させるため、可塑剤を含有してもよい。適切な可塑剤には、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネート、トリエチレングリコールジカプリレート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールビス(2−エチルヘキサノエート)、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテル、イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、ポリ(プロピレングリコール)、トリ酪酸グリセリル、アジピン酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、スベリン酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン酸トリス(2−エチルヘキシル)、Brij(登録商標)30[C1225(OCH2CH240OH]、およびBrij(登録商標)35[C1225(OCH2CH220OH]が含まれる。
適切な可塑剤のその他の例には、変性または未変性の天然油および樹脂;パラフィン系鉱油;アルカン酸またはアリールカルボン酸などの酸の、アルキル、アルケニル、アリールアルキル、またはアリールアルキルエステル;脂肪族炭化水素油、例えばナフテン系およびパラフィン系油;液体ポリジエン、例えば液体ポリブタジエン、および液体ポリイソプレン;および液体オリゴマーアクリロニトリル−ブタジエンコポリマーが含まれる。一般に、可塑剤は、約5000未満の分子量を有する液体であるが、約30,000までの分子量を有することができる。低分子量を有する可塑剤は、約30,000未満の分子量を包含する。一実施形態で、可塑剤は、組成物に対して5から40重量%で存在する。
任意選択の成分
フォトポリマー組成物に従来から添加されてきたその他の化合物は、特定用途に向けたフィルムの物理的性質を変化させるために、存在させることができる。そのような成分には、他のポリマー結合剤、充填剤、熱安定剤、水素供与体、熱架橋剤、紫外線放射物質、接着調節剤、被覆助剤、および剥離剤が含まれる。
架橋剤
光重合性組成物を、はんだマスクなどの永久被覆として使用する場合は、化学的または熱的に活性化された架橋剤を組み入れて、高温特性、耐薬品性、あるいは最終使用の生成物で必要とされる、その他の機械的または化学的性質を改善することができる。適切な架橋剤には、メラミン、尿素、ベンゾグアナミンなど、文献(例えば、Gervayによる特許文献85、およびGeissler他による特許文献86参照。)に開示されているものが含まれる。適切な架橋化合物の例には、有機カルボキスアミドのN−メチロール化合物;フェノール、フェノール−エーテル、および芳香族炭化水素のC−メチロール化合物が含まれる。前述のメチロール化合物の代わりに、例えば、対応するメチル、エチル、またはブチルエーテル、あるいは酢酸またはプロピオン酸のエステルを使用することも可能である。この種類の好ましい架橋剤は、ヘキサメトキシメチルメラミンである。
また、文献(例えば、Herwig他による特許文献87参照。)に開示されているビス−エポキシドなど、2つ以上のエポキシ基を含有する化合物も、架橋剤として有用である。グリセロールなどの3価アルコール、またはハロゲン化ビスフェノールAのビス−グリシジルエーテルも、使用することができる。この種類の好ましい架橋剤は、2,2−ビス−(4−グリシドキシ−フェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−215エポキシエトキシ−フェニル)−プロパン、テトラ−クロロ−ビスフェノールAのビス−グリシジルエーテル、テトラ−ブロモ−ビスフェノールAのビス−グリシジルエーテル、テトラ−クロロ−ビスフェノールAのビス−オキシラニルエーテル、およびテトラ−ブロモ−ビスフェノールAのビス−オキシラニルエーテルである。
また、ブロックドポリイソシアネートも、架橋剤として有用である。ブロックドポリイソシアネートを加熱すると、ブロック基が分離して、遊離した反応性ポリイソシアネートをもたらす。有用なポリイソシアネートには、トルエンジイソシアネート;イソホロンジイソシアネート;1,4−ナフタレンジイソシアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート;テトラメチルキシレンジイソシアネート;ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンなどが含まれる。有用なブロック基は、カプロラクタム;マロン酸ジエチル;アルコール;フェノール;オキシム、例えばメチルエチルケトキシムなどから得られる。
接着増進剤
光重合性組成物を、フォトレジストなどの、金属表面上のコーティングとして使用する場合、複素環またはメルカプタン化合物を添加することによって、処理中または最終使用の生成物中で必要とされる金属に対するコーティングの接着性を、改善することができる。適切な接着増進剤には、文献(例えば、Hurley他による特許文献88、Jonesによる特許文献89、およびWeedによる特許文献90参照。)に開示されているような、複素環式化合物が含まれる。フォトレジスト、およびはんだマスクで使用される、好ましい接着増進剤には、ベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、1−クロロ−ベンゾトリアゾール、1−カルボキシ−ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール、2−メルカプトベンゾキサゾール、1H−1,2,4−トリアゾール−3−チオール、5−アミノ−1,3,4−チオジアゾール−2−チオール、およびメルカプトベンズイミダゾールが含まれる。
その他の成分
光重合性組成物は、組成物を安定化し、着色し、そうでない場合には補強するために、熱重合阻害剤、加工助剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、染料および顔料、蛍光増白剤などの、その他の成分を含有してよい。
光重合性組成物中で使用することができる熱重合阻害剤は、p−メトキシフェノール、ヒドロキノン、アルキルおよびアリール置換ヒドロキノンおよびキノン、t−ブチルカテコール、ピロガロール、樹脂酸銅、ナフチルアミン、β−ナフトール、塩化第1銅、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、フェノチアジン、ピリジン、ニトロベンゼンおよびジニトロベンゼン、p−トルキノン、およびクロラニルである。また、文献(例えば、特許文献91参照。)に開示されているニトロソ組成物も、熱重合阻害剤に有用である。
染料および顔料は、限定されないが、使用される任意の着色剤は、好ましくは、使用される化学線を通すべきである。
有用な蛍光増白剤には、文献(例えば、例えば、Heldによる特許出願92参照。)に開示されているものが含まれる。本発明で有用な紫外線吸収材料も、文献(例えば、Heldによる特許文献92参照。)に開示されている。蛍光増白剤は、本発明の光ルミネセンスタグ内に包含されない。
加工助剤は、低分子量α−メチルスチレンポリマーまたはコポリマーなど、エラストマー性ブロックコポリマーに対して相溶性のある低分子量ポリマーなどでよい。オゾン劣化防止剤には、炭化水素ワックス、ノルボルネン、および植物油が含まれる。適切な酸化防止剤には、アルキル化フェノール、アルキル化ビスフェノール、重合トリメチルジヒドロキノン、およびチオプロピオン酸ジラウリルが含まれる。
フォトレジスト適用例
本発明の画像形成要素は、プリント回路基板を準備するためのフォトレジストとして有用である。一般に、プリント回路準備のためのレジストの使用は、文献(例えば、非特許文献5参照。)に記載されており、これは、スクリーン印刷レジストならびにフォトレジストの両方を含むものである。光回路の準備に向けた、従来のフォトレジストの使用は、文献(例えば、非特許文献6参照。)に記載されており、これは、ネガタイプの光重合性および光架橋性または2量体化可能な系、ならびにポジタイプの光可溶化系を含むものである。フォトレジストは、プリント回路を作製するために、1次画像形成プロセスでの一時的な被覆で使用することができ、またはフォトレジストは、永久被覆、例えばはんだマスクを作製するために、2次画像形成プロセスで使用することができ、その結果、引き続き行われる加工の間または使用中の環境の影響から、保護することができる。永久被覆は、多層プリント回路の製造において、中間絶縁層として使用することもできる。
プリプレスプルーフ適用例
本発明の画像形成要素は、印刷画像オンプレスを表すことになる多色原図から画像を調製するための、プリプレスプルーフとして有用である。プルーフィングは、カラーセパレーションを用いて、プルーフと呼ばれる着色画像を作成し、それによって、典型的な場合には実際に印刷版を作製することなく、かつ印刷機を運転することなく、最終印刷画像が何に見えるようになるかを可視化するプロセスである。オフプレスプルーフまたはプリプレートプルーフとも呼ばれるプリプレスプルーフは、通常、光化学的または光機械的なプロセスによって作製される。これらのプルーフィングシステムは、一般に、使用される要素に応じて陽画または陰画となる複写画像を生成するために、画像を支持するカラーセパレーション透過原稿の1つを通して感光性要素を化学線で露光することにより、プルーフを作製する。放射線は、使用される要素に応じて、可溶性領域を不溶性にし、不溶性領域を可溶性にし、粘着領域を不粘着性にし、または不粘着領域を粘着性にする。画像露光した後、例えば、可溶性領域を洗浄するなどして非画像形成領域を除去することにより、感光性要素を現像することができる。この要素の粘着性領域は、乾式着色剤または液状着色剤で、調整しなければならない可能性がある。あるいは、着色剤を画像形成要素に組み込むことができる。このプロセスを、全てのカラーセパレーションに関して繰り返す。次いで処理された要素を、時には支持体または基板上に、1つずつ積み重ねる。保護層は、剥離することができ、支持体またはその他の画像形成要素上に積み重ねられる前に、要素から除去することができる。最後に、着色画像を支持体から受容体、転写または表示シート、例えば1枚の紙に転写して、最終プルーフを形成することができる。
フォトポリマーを使用する、カラープルーフィング(プリプレスプルーフィング)の既知の方法には、オーバーレイ法および刷込み法が含まれる。オーバーレイ法では、それぞれ透明な支持体上に形成された、異なる色のセパレーション画像を有する複数のシートを作製し、次いでこれらを、カラープルーフィングが実行されるように互いの上に配置する。刷込み法では、単一の支持体上に、異なる色のセパレーション画像を連続的に形成することによって、多色画像を得る。
オーバーレイ法では、各カラーセパレーションは、それぞれの色ごとに着色増感剤で被覆された透明支持体上に印刷することができ、それぞれの色は、白色シート上に重ねられて、プルーフリーディングが行われるようになる(例えば、特許文献93、94、95、96、97、および98参照。DuPont"Cromacheck"システムにより例示される。)。この方法では、迅速なプルーフメーキング(proof-making)が可能になり、2色または3色を適正に組み合わせることによって、色分解プルーフを調製するのに利用することができる。
刷込み法は、文献(例えば、特許文献99、100、101、102、103、および98参照。)に開示されており、これは、分離された色の画像に従って感光層上に形成された複数の画像を、次々に単一の画像受容体に転写して、プリプレスプルーフを形成するものである。これら感光層のそれぞれは、画像の分離された色と等しい色で着色することができ、または転写された画像を、対応する粉末カラートナーで着色することができる。
光重合ではなく、放射線から得られた熱を使用する光化学的転写の種類は、熱転写画像形成と呼ばれ、色素の拡散または昇華、熱質量転写、および溶融転写が含まれる。
色素の拡散または昇華では、文献(例えば、特許文献104参照。)に記載されるように、加えられたエネルギーに比例する量で、色素を供与体から受容体に移行させ、連続諧調画像を得る。熱質量転写では、加えられたエネルギーが所与のレベルを超えたがどうかに応じて、転写層の0または100%転写が行われる。熱質量転写は、得られる画像が0または最大限の光学密度領域からなるので、中間調の再現に非常に適している。
文献(例えば、特許文献105参照。)は、レーザーで対処可能な溶融転写熱画像形成媒体を開示しており、この媒体は、熱によって一時的に液化可能な材料の表面を有する支持体シートを含み、その上には、液化状態の材料によって湿潤可能な画像形成物質の微粒子または多孔質層が堆積されている。画像形成物質は、それ自体がIR吸収性であり、または個別の吸収剤が存在する。露光領域では、液化可能な材料が融解し、画像形成物質の粒子を湿潤させ、次いで再凝固し、したがってその粒子を基板に固着させる。次いで剥離シート(最初から存在し、または露光後に付着されたもの)を除去すると、未露光領域において、粒子の選択的除去が生ずる。
また、レーザー誘起熱質量転写画像形成プロセスおよび生成物であって、受信要素を利用するものも適切であり、これらは文献(例えば、Caspar他の特許文献106、Yamazaki他の特許文献107、Usuki他の特許文献108、および特許文献109参照。)に記載されている。
熱転写画像形成に関し、少なくとも2つのアドレスモード、すなわち印刷ヘッドおよび赤外線(IR)アドレスを、区別することができる。前者では、典型的な場合、マイクロレジスタのアレイを含む外部印刷ヘッドを介して、熱を供与体−受容体アセンブリに供給するのに対し、後者では、典型的な場合、放射源(通常は、レーザーなどのIRエミッタ)によってエネルギーを供給し、適切に配置された放射線吸収体によって、供与体−受容体アセンブリ内で熱に変換する。これらのプロセスは、例えば文献に記載されている(例えば、Baldockの特許文献110、Deboerの特許文献111、Kelloggの特許文献112、Evansの特許文献113、Foley他の特許文献114、Ellis他の特許文献115、およびKoshizuka他の特許文献116参照。)。
これらのプルーフィング法も、電子回路製造、カラーフィルタ、ディスプレイ製造、リソグラフィなどの用途で、およびその他の領域で使用することができる、周知の画像形成プロセスである。
印刷フォーム適用例
本発明の画像形成要素は、フレキソ印刷および活版印刷などの凸版印刷用、およびリソグラフ印刷用の、印刷フォームとして有用である。一般に、印刷で使用される印刷フォームおよび印刷プロセスは、文献(例えば、非特許文献2のChapter 7および16と、非特許文献7参照。)に記載されている。
本発明の画像形成要素は、凸版印刷フォーム、特にフレキソ印刷フォームに使用することが好ましい。フレキソ印刷プロセスおよび印刷フォームは、文献(例えば、非特許文献8参照。)に記載されている。フレキソ印刷版は、段ボール箱からカードボックス、およびプラスチックフィルムの連続ウェブに至るまで、包装材料の印刷に広く使用されている。フレキソ印刷版は、文献(例えば、特許文献23および117参照。)に記載されているような、光重合性組成物から調製することができる。光重合性組成物は、一般に、エラストマー結合剤と、少なくとも1種のモノマーと、光開始剤とを含む。感光性要素は、一般に、支持体とカバーシートまたは多層カバー要素との間に介在させた、光重合性組成物の層を有する。光重合層の厚さは、所望の印刷版のタイプに応じて、広範にわたり変えることができ、例えば、約0.010インチから約0.250インチまたはそれ以上(約0.025cmから約0.64cmまたはそれ以上)である。いわゆる「薄板」では、典型的な場合、光重合層は、その厚さが、約0.010インチから約0.067インチ(約0.025cmから約0.17cm)まで変動してよい。
光重合層そのものは、結合剤、モノマー、開始剤、およびその他の成分を混合することにより、多くの方法で調製することができる。光重合性混合物は、ホットメルトに形成され、次いで所望の厚さにカレンダー掛けすることが好ましい。組成物の融解、混合、脱気、および濾過の機能を発揮させるため、押出し機を使用することができる。一実施形態では、光ルミネセンスタグを、押出しプロセスの初期段階で付加して、そのタグを感光性組成物中に均一に、確実に分散させる。次いで押し出された混合物を、支持体と一時的なカバーシートとの間にカレンダー掛けする。あるいは、光重合性材料は、型内で、支持体と一時的なカバーシートとの間に配置することができる。次いでこれら材料の層に、熱および/または圧力を加えることによって、平らにプレスする。
感光性印刷要素は、典型的な場合、シート形態で使用されるが、連続した円筒形態で印刷要素を使用することに、特定の用途と利点がある。連続印刷要素には、壁紙、装飾用および贈り物用包装紙、および位置合わせ用の緊密な適合状態に使用される、連続したデザインのフレキソ印刷での用途があるが、それはこのデザインによって、版の継ぎ目での印刷裏抜けが生ずることなく、容易に印刷することができるからである。さらに、そのような連続印刷要素は、レーザー露光装置上に取り付けるのに十分適しており、すなわち精密な位置合わせが実現されるよう、レーザーで露光するために、この要素をドラムの代わりに用いることができ、またはドラム上に取り付けることができる。
継ぎ目のない連続印刷要素の形成は、いくつかの方法によって実現することができる。光重合性フラットシート要素は、この要素を円筒形に、すなわち通常なら印刷スリーブにまたは印刷シリンダそのものに巻き付け、その縁部を、継ぎ目のない連続要素が形成されるように、ともに融着しまたは接合することによって、再処理することができる。版の縁部を接合して円筒形にするプロセスは、例えば文献に開示されている(例えば、特許文献118、119、120、121、および122参照。)。円筒状で継ぎ目のない光重合性要素は、文献(例えば、Cushner他による特許文献123参照。)に開示されている方法および装置によって調製してもよい。
フレキソ印刷版は、化学線で露光されると架橋または硬化できることを特徴とする。典型的な場合、この版を、版の裏面を通して、指定量の化学線で均一に露光する。次に、ネガ、または透過原稿(例えばハロゲン化銀フィルム)など、画像を支持する版下またはテンプレートを通して、あるいは事前に光重合層の上方に形成された、放射線不透過領域を有するin−situマスクを通して、版の前面を画像露光する。この版を、紫外(UV)光または可視光などの化学線で露光する。化学線は、透過原稿の透明領域を経て、感光性材料に進入し、黒色または不透過領域への進入が阻止される。露光された材料は、架橋し、画像現像中に使用される溶媒に対して不溶性になる。透過原稿の不透明領域の下にある、未露光の非架橋フォトポリマー領域は、可溶性のままであり、適切な溶液で、すなわち溶媒または水性ベースの適切な溶液に洗い落とし、それによって、印刷に適したレリーフ画像を残す。次いで版を乾燥させる。あるいは、「乾式」熱現像プロセスを使用して、レリーフ画像を形成することができ、この場合、画像露光した感光層を、この感光層の未露光部分の組成物を軟化させまたは融解させ、さらに吸収材料内に流入させるのに十分な温度で、吸収材料に接触させる。例えば、文献を参照されたい(例えば、特許文献124(Cohen他)、76(Martens)、125(Martens)、126(Martens)、および127(Peterson他)参照。)。感光層の露光部分は、硬質のままであり、すなわち、未露光部分の軟化温度では軟化せず、または融解しない。吸収材料は、軟化した非照射材料を収集し、次いで感光層から分離しおよび/または除去する。感光層を加熱し接触させるサイクルは、流動性組成物を非照射領域から十分除去して、印刷に適したレリーフ構造を形成するために、数回繰り返すことができる。印刷版は、表面の粘着性が取り除かれるよう、さらに処理することができる。全ての所望の処理ステップの後、版をシリンダに取り付け、印刷に使用する。
水性、半水性、または有機溶媒現像液(いわゆる湿式現像液)に対し、可溶性、膨潤性、または分散性のある光重合性組成物から作製された、フレキソ印刷フォームは、レリーフ表面が形成されるように熱現像されたときに、液化可能なものであってもよい。溶媒現像に適切な組成物の例は、例えば、文献に開示されている(例えば、Chen他の特許文献23、Gruetzmacher他の特許文献128、およびFeinberg他の特許文献45参照。)。
画像形成要素が、フレキソ印刷フォームとして使用される記録要素を形成する、この実施形態では、画像形成要素が、感光層と共に1つまたは複数の追加の層を含んでよい。感光性要素は、基板支持体とは反対側の感光層の側に、1つまたは複数の追加の層を含んでよい。追加の層の例には、剥離層、キャップ層、エラストマー層、レーザー放射感受性層、化学線不透過層、障壁層、およびこれらの組合せが含まれるが、これらに限定するものではない。1つまたは複数の追加の層は、記録要素を形成する処理中に、全体的または部分的に除去可能であることが好ましい。追加のその他の層の1つまたは複数は、感光性組成物層を覆うことができ、またはごく一部だけを覆うことができる。感光性組成物層を一部分だけ覆う、追加の層の例は、化学線阻止材料またはインクを画像通りに付着させることによって、例えばインクジェット付着によって形成される、マスキング層である。
追加の層
支持体は、記録要素の調製に使用される画像形成要素と共に、従来から使用されてきた、任意の柔軟な材料にすることができる。適切な支持体材料の例には、付加ポリマーおよび線状縮合ポリマーによって形成されたようなポリマーフィルム、透明フォーム、布地、および金属が含まれる。支持体は、単一層または多層にすることができ、任意の形にすることができる。好ましい支持体は、ポリエステルフィルムであり、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
フレキソ印刷で使用される画像形成要素の場合、支持体は、フレキソ印刷フォームの調製に使用される感光性要素と共に従来から使用されている、任意の柔軟な材料にすることができる。支持体は、この支持体を通した「バックフラッシュ」露光が吸収されるよう、化学線を通すことが好ましい。適切な支持体材料の例には、付加ポリマーおよび線状縮合ポリマーによって形成されたようなポリマーフィルム、透明なフォーム、および布地が含まれる。ある特定の最終使用条件下、金属支持体が放射線を通さなくとも、アルミニウムなどの金属を支持体として使用してもよい。好ましい支持体は、ポリエステルフィルムであり、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。支持体は、シート形態、またはスリーブなどの円筒形態でよい。スリーブは、柔軟な材料の単一層または多層から形成することができる。ポリマーフィルム製の柔軟なスリーブが好ましいが、それはこのスリーブが紫外線を通し、それによって、円筒状印刷要素の床部を構築するためのバックフラッシュ露光が吸収されるからである。支持体として使用するのに適切なスリーブは、このスリーブが最終使用での所望の機能性を満たす限り、限定するものではない。スリーブは、構造または構成材料によって限定されず、単層および多層スリーブを含むことができる。多層スリーブの例は、文献に開示されている(例えば、特許文献129参照。)。スリーブは、ニッケルまたはガラスエポキシなど、不透過性の化学線阻止材料で作製してもよい。支持体は、典型的な場合、0.002から0.050インチ(0.0051から0.127cm)の厚さを有する。シート形態に関して好ましい厚さは、0.003から0.016インチ(0.0076から0.040cm)である。スリーブは、典型的な場合、10から80ミル(0.025から0.203cm)またはそれ以上の肉厚を有する。シリンダ形態に関する好ましい肉厚は、10から40ミル(0.025から0.10cm)である。
任意選択で、画像形成要素は、支持体と感光層との間に接着層を含み、または感光層に隣接している支持体の表面は、接着増進面を有する。支持体表面の接着層は、支持体と光重合層との間に強力な接着性を得るために、文献に開示されているような(例えば、特許文献22参照。)、接着材料またはプライマーの下塗り層、あるいは固着層にすることができる。文献に開示されている接着組成物(例えば、Burgによる特許文献130参照。)も、有効である。あるいは、光重合層が存在する支持体表面を、難燃処理または電子処理、例えばコロナ処理によって、支持体と光重合層との間の接着性が増進するように処理することができる。さらに、光重合層と支持体との接着性は、文献に開示されるように(例えば、Feinberg他による特許文献131参照。)、支持体を通して化学線で要素を露光することにより、調節することができる。
画像形成要素は、要素の最上層の最上部に、一時的なカバーシートをさらに含むことができ、この最上層は、光重合層または追加の層のいずれかでよいものである。カバーシートの1つの目的は、保存中、および取扱い中に、画像形成要素の最上層を保護することである。一時的なカバーシートは、画像露光する前、または露光した後に、このシートを要素から剥離することによって、除去することができる。デジタル刷版画像処理では、赤外線感受性層を赤外レーザー光線で露光する前に、カバーシートを除去する。カバーシートに適切な材料の例には、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、フルオロポリマー、ポリアミド、またはポリエステルの薄膜が含まれ、これらの薄膜は、剥離層と共に下塗りすることができる。カバーシートは、好ましくはMylar(登録商標)ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルから調製され、最も好ましくは、カバーシートは2ミルの厚さのMylar(登録商標)フィルムである。
フレキソ記録(または印刷)要素として有用な画像形成要素では、光重合層の表面が粘着性である可能性があり、実質的に非粘着性の面を有する剥離層を、この光重合層の表面に付着させることができる。そのような剥離層は、任意選択の一時的なカバーシートの除去中に、光重合層の表面を損傷から保護することができ、また、光重合層がカバーシートに貼り付かないように確実にすることができる。画像露光中、剥離層は、画像支持マスクが光重合層に結合するのを防ぐことができる。剥離層は、化学線に対して感受性がない。剥離層は、任意選択で光重合層と化学線不透過層との間に介在する障壁層の、第1の実施形態としても、適切である。エラストマーキャップ層は、障壁層の第2の実施形態としても、機能することができる。剥離層に適切な材料の例は、当技術分野で周知であり、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース、エチレンと酢酸ビニルとのコポリマー、両性インターポリマー、およびこれらの組合せを含む。
画像形成要素は、2層または多層構造のものにすることができる、少なくとも1つの感光層を含む。さらに、画像形成要素は、少なくとも1つの光重合層上に、エラストマーキャップ層を含んでよい。エラストマーキャップ層は、重合状態にあるとき、露光状態にある光重合層の弾性率よりも実質的に小さくない弾性率を、有するべきである。エラストマー層の組成物は、エラストマーポリマー結合剤、任意選択の第2のポリマー結合剤、および任意選択の非移行性染料または顔料を含む。エラストマー組成物は、1種または複数のモノマー、および光開始系を含有することもできる。エラストマー組成物中のエラストマーポリマー結合剤は、一般に、光重合層中に存在するエラストマー結合剤と同じか、または類似している。エラストマーキャップ層は、典型的な場合、光重合層の調製中に感光性印刷要素の一部になる、多層カバー要素の一部である。エラストマーキャップ層として適切な多層カバー要素および組成物は、文献に開示されている(例えば、Gruetzmacher他の特許文献117、および132参照。)。エラストマーキャップ層は、光反応性成分を必ずしも含有する必要はないが、この層は、光重合層と接触すると、最終的に感光性になる。したがって、化学線で画像露光したとき、エラストマーキャップ層は、重合または架橋が生じた部分と、重合しないままの部分、すなわち非架橋部分を有する。エラストマーキャップ層は、画像露光した後、レリーフを形成するための処理中に、エラストマーキャップ層が少なくとも部分的に除去可能である点が、感光層に類似している。
フレキソ記録要素として有用な、画像形成要素の一実施形態では、レーザー光線感受性層が、赤外レーザー光線に対して感受性があり、したがって、赤外線感受性層として区別することができる。レーザー光線感受性層は、感光層上に、または感光層上の障壁層上に、または感光性要素と一緒に集合体を形成する一時的な支持体上に置くことができる。赤外線感受性層、および化学線不透過層は、当技術分野で周知である。赤外線感受性層は、赤外レーザー光線で露光することによって、柔軟な基板の反対側にある感光層から、アブレーション(すなわち蒸発または除去)にかけることができる。あるいは、感光性要素が、赤外線感受性層を持つ支持体と集合体を形成する場合、この赤外線感受性層は、赤外レーザー光線で露光することによって、一時的な支持体から、感光層の外面(柔軟な基板の反対側)へと写すことができる。赤外線感受性層は、単独で、またはその他の層、例えば突出し層、加熱層などと共に、使用することができる。
赤外線感受性層は、一般に、赤外線吸収材料、放射線不透過材料、および任意選択の結合剤を含む。カーボンブラックおよび黒鉛などの、暗色の無機顔料は、一般に、赤外線感受性材料および放射線不透過材料として機能する。赤外線感受性層の厚さは、化学線に対する感受性と不透明度との両方を、最適にする範囲内にあるべきである(例えば、光学密度≧2.5を有する)。そのような赤外線感受性の、光アブレーティブ層または光転写性層は、デジタルダイレクト刷版画像技術に用いることができ、この技術では、レーザー光線による露光で赤外線感受性層を除去しまたは転写して、in−situマスクを感光性要素上に形成する。適切な赤外線感受性組成物、要素、およびその調製は、文献に開示されている(例えば、特許文献133、134、135、136、137、138、および139参照。)。赤外線感受性層は、使用される感光性要素で許容される現像温度の範囲内で、吸収材料に接触させることにより、除去可能であることが好ましい。
1つまたは複数の追加の層は、レリーフ画像を形成する処理の間、全体的にまたは部分的に、除去可能であることが好ましい。すなわち、使用される感光性要素で許容される現像温度の範囲内で、現像媒体に接触させることにより、除去可能である。
使用プロセス
本発明の利点は、ユーザの介入を最小限に抑えた状態で、各要素ごとに、最適なプロセス条件を設定できることである。画像形成要素を記録要素に変換するための、使用プロセスステップで使用される条件は、光ルミネセンスタグによって提供された情報に基づいて、画像形成要素の性能が最大限になるように設定することができる。記録要素を作製する方法は、本発明の画像形成要素を提供するステップと、画像形成要素を化学線で露光するステップと、露光された要素を処理して記録要素を形成するステップとを含む。処理ステップは、限定するものではなく、露光された画像形成要素を所望の記録要素に変換する従来のステップを含む。処理するステップは、画像形成された感光層を、読出し可能な記録要素に変換する特定タイプの画像形成要素に関し、必要に応じて、1種または複数の溶液での処理、例えば洗い流し、エッチング;剥離;積層;加熱などを含むことができる。画像形成要素を処理するための溶液は、水、塩基性溶液、酸溶液、水性ベースの溶液、半水性ベースの溶液、および溶媒にすることができる。
画像形成要素が、フレキソ印刷フォームとして使用される記録要素を形成する実施形態では、フレキソ印刷フォームを作製する方法は、(a)本発明の画像形成要素を化学線で画像露光して、光重合層の一部を選択的に重合するステップと、(b)ステップ(a)から得られた要素を、光重合層の重合していない部分が除去されるように処理して、レリーフ画像を形成するステップとを含む。この方法は、典型的な場合、光ルミネセンスタグが応答する第2の波長の放射線で、要素を露光するステップを含む。
フレキソ印刷フォームを作製するために、本発明の画像形成要素を、適切な線源からの化学線で露光する。水銀灯または太陽灯は、感光性印刷要素から約1.5から約60インチ(約3.8から約153cm)離れた距離で使用することができる。露光温度は、好ましくは周囲温度、またはそれよりもわずかに高い温度であり、すなわち約20℃から約35℃である。露光時間は、化学線の強度および波長、光重合層の性質および体積、所望の画像解像度、および感光性印刷要素からの距離に応じて、数秒から数十分まで変えることができる。露光プロセスは、通常、背面露光、および画像通りの前面露光を含むが、前者は、必ずしも厳密に必要なものではない。背面露光または「バックフラッシュ」は、画像通りの露光の前、後、またはその露光中に、行うことができる。画像露光する前のバックフラッシュが、一般に好ましい。バックフラッシュ時間は、数秒から約10分間に及んでよく、光重合層の支持体側に、重合した材料の浅い層、または床部を作成し、光重合層および支持体を増感し、ドット解像度を強調するのを助け、また、版のレリーフの深さも設定する。床部は、光重合層と支持体との接着性を改善し、より良好な機械的一体性を、感光性要素にもたらす。
画像通りの露光は、画像支持マスクを通して、感光性印刷要素を露光することにより実施することができ、これを、アナログ露光またはプロセスと呼ぶことができる。画像支持マスク、白黒透過原稿、またはネガであって、印刷すべき対象を含むものは、ハロゲン化銀フィルム、または当技術分野で知られているその他の手段から作製することができる。画像支持マスクは、一時的なカバーシートを最初に剥離した後に、感光性印刷要素の最上部に配置する。画像通りの露光は、真空フレームで実施することができるが、これは、画像支持マスクと感光性印刷要素の最上面との適正な接触をもたらし、フリーラジカル重合プロセスを妨げることで知られている大気中の酸素を、除去するものである。次に、感光印刷要素を化学線で露光する。露光すると、ネガの透明領域では、付加重合または架橋が生じ、一方、不透明な領域は、架橋しないままである。露光は、露光された領域が、支持体に至るまで、または背面露光層に至るまで架橋するのに十分な所要時間のものである。画像通りの露光時間は、典型的な場合、バックフラッシュ時間よりも非常に長く、数分から数十分に及ぶ。
文献に開示されている(例えば、特許文献133、134、135、van Zoerenの特許文献136、および139)ダイレクト刷版画像形成は、デジタル露光またはプロセスと呼ぶこともできる。デジタルプロセスでは、赤外線感受性(および/または放射線不透過)層の存在が、必要である。画像支持マスクは、赤外線レーザー露光エンジンをその場で使用して、赤外線感受性層上に直接形成する。そのような光アブレーティブマスクを通した、印刷フォームの画像通りの露光は、真空フレームを使用せずに行うことができ、印刷版作製プロセスが簡単になる。この露光プロセスでは、(1)上述の感光性印刷要素の赤外線感受性層に対し、画像通りにアブレーションを行って、マスクを形成し、(2)このマスクを通し、化学線で、感光性要素を全面露光する。露光は、750から20,000nmの範囲、好ましくは780から2,000nmの範囲を放出する、様々なタイプの赤外線レーザーを使用して、実施することができる。ダイオードレーザーを使用してよいが、1060nmで放出するNd:YAGレーザーが好ましい。
化学線源は、紫外、可視、および赤外波長領域を包含する。特定の化学線源が適切か否かは、画像形成要素の調製に使用される開始剤および少なくとも1種のモノマーの、感光性によって決定される。最も一般的なフレキソ印刷フォームの好ましい感光性は、より良好な室内灯の安定性が得られることから、UVおよび深可視スペクトル領域内にある。適切な可視およびUV源の例には、カーボンアーク、水銀蒸気アーク、蛍光灯、電子フラッシュユニット、電子ビームユニット、レーザー、および写真用フラッドランプが含まれる。最も適切なUV放射線源は、水銀灯であり、特に太陽灯である。工業規格の放射線源の例には、Sylvania 350ブラックライト蛍光灯(FR48T12/350 VL/VHO/180、115w)、およびPhilips UV−A「TL」シリーズ低圧水銀蒸気蛍光灯が含まれる。これらの放射線源は、一般に、310〜400nmの間の長波UV放射線を放出する。これら特定のUV源に対して感受性のあるフレキソ印刷版は、310〜400nmの間を吸収する開始剤を使用する。赤外線感受性層を含む実施形態での、赤外線による画像通りの露光と、化学線による全面露光は、同じ装置で実施することができると考えられる。これは、ドラムを使用して行うことが好ましく、すなわち感光性印刷要素をドラムに取り付け、これを回転させて、感光性印刷要素の種々の領域の露光を行うことができる。
画像支持マスクを通して、UV放射線で全面露光した後は、光重合層の非重合領域が除去され、それによってレリーフ画像が形成されるように、感光性印刷要素を処理する。感光性印刷要素の処理は、(1)光重合層を、適切な現像溶液に接触させて、非重合領域を洗い流す「湿式」現像と、(2)光重合層を、その非重合領域が融解しまたは軟化する現像温度まで加熱し、吸収材料に接触させて非重合材料を逃す、「乾式」現像とを含むことができる。乾式現像を、熱現像と呼んでもよい。湿式現像は、通常、室温程度で実施される。現像剤溶液は、有機溶媒、水性または半水性溶液、または水を含むことができる。現像剤溶液の選択は、主に、除去される光重合性組成物の化学的性質に左右されることになる。適切な有機溶媒現像剤には、芳香族または脂肪族炭化水素、脂肪族または芳香族ハロ炭化水素溶媒、あるいは、このような溶媒と適切なアルコールとの混合物が含まれる。その他の有機溶媒現像剤は、文献に開示されている(例えば、特許出願140参照。)。適切な半水性現像剤は、水、および水混和性有機溶媒、およびアルカリ性材料を含有することができる。適切な水性現像剤は、水およびアルカリ性材料を含有することができる。その他の適切な水性現像剤溶液の組合せは、文献(例えば、特許文献141参照。)に記載されている。
現像時間は、様々に変えることができるが、約2から約25分の範囲内が好ましい。現像剤溶液は、浸漬、噴霧、およびブラシまたはローラによる塗布を含めた、任意の都合良い手法で付着させることができる。ブラッシング助剤は、感光性印刷要素の非重合部分を除去するのに使用することができる。洗い流しは、現像剤および機械的ブラッシング動作を使用する自動処理ユニットで実施することができ、それによって、得られたフレキソ印刷版の未露光部分が除去され、露光された画像および床部からなるレリーフが残る。
溶液中での現像による処理の後、フレキソ印刷版を、一般には吸い取りまたは拭き取って乾燥させ、次いで強制空気または赤外線加熱炉内で、より完全に乾燥させる。乾燥時間および温度は様々でよいが、典型的な場合、この版は、約60℃で、約60分から約120分間乾燥することができる。高温では、支持体が収縮する可能性があり、したがって位置合わせ上の問題が生ずる可能性があるので、勧められない。
熱現像では、非重合領域を液化させ、すなわち融解し、軟化させ、または流動させる現像温度、典型的な場合には約40℃から200℃の間の現像温度まで、光重合層を加熱することができる。次いで光重合層を、現像材料に接触させて、重合していない光重合性組成物を除去することができる。光重合層の重合領域は、非重合領域よりも高い融解温度を有し、したがって、現像温度では融解しない(特許文献126、および142参照。)。感光性印刷要素の熱現像に適した装置は、文献(例えば、特許文献127、および143参照。)に開示されている。
別の代替の実施形態では、画像形成要素を、適切に補強することができ、次いでレーザー光線で画像露光して、補強された層を、その深さにおいて画像通りに彫り込みまたは除去することができる。文献(例えば、特許文献144、145、および146参照。)は、柔軟な支持体上にある補強エラストマー層を、レーザー彫刻することによってフレキソ印刷版を作製するための、適切な方法を開示している。文献(例えば、特許文献144および145参照。)に開示されている方法は、柔軟な支持体上の補強エラストマー層からなるフレキソ印刷要素の、単一層、あるいは多層の1つまたは複数の層を補強し、レーザー彫刻を行うことを含む。エラストマー層は、機械的に、または熱化学的に、または光化学的に、またはこれらの組合せによって補強する。機械的な補強は、微細な粒子材料などの補強材を、エラストマー層に組み込むことによってもたらされる。光化学的な補強は、光硬化性材料をエラストマー層に組み込み、この層を化学線で露光することによって、実現される。光硬化性材料には、光開始剤または光開始剤系を有する、光架橋系および光重合系が含まれる。
本発明の画像形成要素を使用して作製されたフレキソ印刷フォームは、確実に、光重合プロセスが完了するように、また感光性印刷要素が印刷中および保存中に安定なままになるように、均一に後露光することができる。この後露光ステップは、主露光と同じ放射線源を利用することができる。
粘着防止は、フレキソ印刷版の表面が依然として粘着性を持ち、そのような粘着性が、一般に後露光では除去されない場合に適用することができる、任意選択の現像後処理である。粘着性は、臭素または塩素溶液による処理など、当技術分野で周知の方法によって、また300nm以下の波長を有する放射線源で露光することによって、なくすことができる。
本発明の画像形成要素は、包装材料、例えばカードボードおよびプラスチックフィルムなどの、軟質で容易に変形可能な表面に、フレキソ印刷用の記録要素を形成する際に、特に有用である。本発明の感光性印刷要素は、継ぎ目のない連続フレキソ印刷フォームを形成する際に、使用することができる。フラットシートの形をとる本発明の画像形成要素は、円筒形態、通常は印刷スリーブまたは印刷シリンダそのものに巻き付けることができ、その縁部をともに融着して、継ぎ目のない連続感光性印刷要素を形成する。好ましい方法では、光重合層を円筒形態に巻き付け、その縁部を接合する。縁部を接合するための1つの方法は、文献に開示されている(例えば、特許文献118参照。)。次いで光重合層には、望むなら本明細書に記述するように、少なくとも1つの追加の層を噴霧塗布することができる。
上述のように、画像形成要素が、フレキソ印刷フォームとして使用するのに適切な記録要素を形成する実施形態では、画像形成要素のいくつかの可能性ある構造が、可能である。この要素で使用される光ルミネセンスタグの選択は、印刷フォームを形成するために画層形成要素が受けることになるプロセスステップの、1つまたは複数による影響を受ける可能性がある。
感光性要素の画像形成を行うとき、様々な電磁放射線波長を使用してよい。例えば、画像形成要素としてのフォトポリマー印刷版の場合、版作製プロセスおよびマスクのタイプ(必要に応じて)を基にして、凸版印刷フォームを生成するのに多数の波長を使用することができる。表1は、印刷版の画像形成に必要と考えられる、第1の放射線波長λ1、ならびに使用される版作製プロセスに基付いて、典型的な場合には必要とされる任意選択の波長λDを列挙する。
Figure 2006215545
その結果、画像形成プロセスに基づいて、タグを励起する第2の波長を選択する必要がある。光ルミネセンスタグは、放射線の第2の波長λ2に対して応答性があり、すなわちタグは、第2の波長によって刺激され、または励起される。例えば、表2に記載されるように、第2の波長の選択は、主要な感光系で使用される放射線の波長λ1によって少なくとも制限され、また任意選択で、画像形成要素を記録要素に変換するプロセスを実施するのに必要な、1つまたは複数の追加の波長λDによっても制限される。例えば、アナログ式の版作製プロセスで、ネガフィルムを使用してフォトポリマー印刷前駆体から凸版印刷フォームを作製する場合、第1の波長λ1は、UV領域にある。光ルミネセンスタグは、このタグが第2の波長λ2に応答するように、例えば可視領域、近IR領域、またはIR領域に応答するように、選択される。これにより、タグの励起が、画像形成露光ステップの前に行われる場合、またはタグの励起が、潜像形成後に画像形成することが意図されていない印刷フォーム領域内で行われる場合、感光性材料の画像形成が防止される。
Figure 2006215545

さらに、表2に示すように、デジタル式版作製プロセスまたは彫込みプロセスなどの使用プロセスで、画像形成要素をλ1以外の波長で露光することになる場合、光ルミネセンスタグは、第2の波長による励起に向けて、慎重に選択しなければならない。一実施形態では、光ルミネセンスタグは、刺激プロセスで必要な第2の波長(すなわち、画像形成プロセスで使用される1つまたは複数の波長の範囲外にある)に応答するように選択される。タグが、第1の波長または任意選択の画像形成波長(デジタル画像形成用のレーザー波長など)と重ならないスペクトル領域に応答する場合、励起プロセスを実施したときに、要素の望ましくない画像形成が行われる可能性はない。あるいは、光ルミネセンスタグは、版のデジタル式画像形成または彫込みに使用される任意選択の波長λDに近い、第2の波長に応答するように、または若干応答するように、選択することができる(しかし依然として、光重合系で使用される第1の波長とは異なっている)。しかし、重なっている場合には、励起の進行中に、要素の望ましくない画像形成が生ずる可能性がある。
一実施形態では、タグの濃度が、任意選択の波長λDで動作するプロセスに対する影響が重要でなくなるようなものである限り、光ルミネセンスタグは、感光性要素の露光に使用されるスペクトル領域内の(デジタル画像形成用のレーザー波長など)、第2の波長に応答するように選択することができる。例えば、IR放射線に応答する光ルミネセンスタグが、1〜1000ppmの範囲の濃度レベルを有することによって、このタグがデジタル画像形成プロセスに及ぼす影響は、重要なものではなくなる。換言すれば、要素中に1〜1000ppmの間のレベルのタグを有するフォトポリマー印刷要素の場合、タグを含有するフォトポリマー層の表面特性またはバルク特性にいかなる影響も及ぼすことなく、近IR波長(780〜1100)レーザー画像形成器(任意選択の画像形成波長)を使用して、デジタル層をアブレーションにかけることが可能である。その結果、第1の波長(例えばUV)およびアブレーション済みマスクを使用して、フォトポリマー印刷要素に首尾良く画像形成することができる。さらに、タグを励起する第2の波長で動作する光源の使用によって、フォトポリマー層には、望ましくない特性変化が少しも生じない。
検出プロセスは、タグが、検出システムによって読み取られる第3の波長λ3を放出するときに、終了する。
検出プロセス
画像形成要素から記録画像を形成するプロセスで使用される、任意の装置は、光ルミネセンスタグの存在を感知するためにこの要素を走査する、検出システムを含むことができる。スキャナおよび/またはセンサを含むことができる検出システムは、このシステムが、光ルミネセンスタグを励起するのに適した放射線を画像形成要素に照射する限り、また好ましくは、タグによって放出された放射線を検出できる限り、限定するものではない。あるいは、走査機能および感知機能は、処理装置内で異なる構成要素に分けることができる。1つの構成要素は、画像形成要素を照射するのに使用することができ、別の構成要素は、放出された放射線を感知するのに使用することができる。あるタイプの適切な検出システムは、蛍光分光光度計である。検出システムの能力、すなわち露光放射線波長(範囲)および検出放射線波長(範囲)は、光ルミネセンスタグの能力、すなわち励起波長および放出波長にそれぞれ対応することが、重要である。任意選択で、検出システムは、記録要素の生成に使用される装置から独立させることができるが、画像形成要素に関する情報を、この装置に電子的に送信することができる。この装置は、コントロールコンソールとスキャナ/センサに接続された、プログラマブルロジック調節器を含んでよい。この調節器は、外部データ通信ネットワークへの接続用モデムを含むことができる。モデムにより、遠隔地で、調節器からオペレーティングデータを収集し、また調節器にコマンドを供給することが可能になる。この装置には、無線通信装置を含めることができ、例えば、無線周波通信装置またはその他の形態のもの、すなわち記録要素の作成に必要なその他の2次処理装置に接続することのできるローカルエリアネットワークに、データを送信することができるものが含まれる。スキャナ/センサは、画像形成要素を走査するように設定され、画像形成要素と、この要素の1つまたは複数の特性を識別する特性タグ応答を受信する。印刷版である画像形成要素の場合、特性タグ応答によって、要素の化学的配合(タイプ)、要素の全厚、要素の幅、および完成した記録要素に望まれるレリーフ深さを特定することができる。
検出システムは、画像形成要素を特定するのに使用できるだけではなく、調節器またはデータセットを含むソフトウェアと組み合わせることにより、人の介入を必要とせずに自動的に、画像形成プロセスで使用される様々な装置のパラメータの設定を誘導するために使用される情報も、提供することができる。特性タグ情報は、画像形成要素を記録要素に変換するプロセスの、1つまたは複数のステップで必要とされる適切な条件を決定し、または推奨するのに使用することができる。特性タグ応答情報は、画像形成要素と共に使用される、1つまたは複数の露光ユニット、レーザー露光装置、現像処理器、およびラミネータで、適切な条件を推奨しまたは設定するのに使用することができる。例えば特性タグ応答は、露光時間およびエネルギーレベルなど、画像形成要素を露光するのに必要とされる適切な条件を、推奨しまたは決定するのに使用することができる。フレキソ印刷フォームとして使用される画像形成要素の特性タグ応答は、現像温度、圧力、ドラム回転速度、ならびに加熱および接触のサイクル数などの、熱処理に必要とされる適切な条件、またはブラシ圧力、ブラシ高さ、および溶媒中での要素の滞留時間などの、溶媒処理に適切な条件を、推奨しまたは決定するのに使用することもできる。特性タグ応答は、セットアップパラメータを設定し、あるいは、レーザー値およびドラム回転速度など、レーザー画像形成器または彫込み装置に適切な条件を推奨するのに使用することもできる。特性タグ応答は、セットアップパラメータを設定し、または圧力、温度、および輸送速度など、ラミネータに適切な条件を推奨するのに使用することもできる。画像形成要素を記録要素に変換する各ステップは、画像形成要素の最適な性能が引き出されるように、また所望の記録要素が作成されるように、適正に設定する必要のある多数の変数を含む。ユーザの介入がほとんどない状態で、必要なプロセス条件を設定することができる、画像形成要素およびシステムを提供することが望ましい。このように、得られる記録要素における、プロセスおよび一貫した品質の改善された制御により、画像形成要素は、記録要素に変換することができる。
この情報に関する、その他の有用な用途もある。スキャナ/センサシステムは、直接接続によって、またはモデムを介して、または無線通信を介して、このプロセスで様々な装置に使用される画像形成要素のタイプおよび品質を、コンピュータまたはデータ記憶モジュールに送信してもよい。このデータの蓄積は、所与の画像形成要素が受ける可能性のあるプロセス段階を、追跡し、モニタするのに非常に有用と考えられる。また、処理された画像形成要素のタイプおよび量を同化することによって、ユーザは、在庫水準を自動的に追跡することができる。有線または無線通信ネットワークと組み合わせることにより、この自動在庫追跡能力は、多くのオペレーションで非常に価値のある、自動発注および在庫補充プロセスと組み合わせることができる。画像形成要素に関する情報(タイプ、厚さなど)は、容易に入手可能なその他の知識、または目的とする画像に関して、記録要素の生成プロセスで使用されるワークフローおよび/または処理条件がさらに最適化されるように、得ることのできるその他の知識と組み合わせることができる。
フレキソ印刷版として使用するのに適切な感光性印刷要素を、以下の通り調製した。感光性組成物を調製し、2軸スクリュ押出し機で押し出し、カレンダー掛けして、感光層を形成した。ポリ(スチレン−イソプレン−スチレン)(SIS)熱可塑性エラストマーブロックコポリマーの結合剤、ヘキサメチレンジアクリレートおよびヘキサメチレンジメタクリレートのモノマー、油、開始剤、およびその他の添加剤を含む感光性組成物を、押出し機内で合わせた。光ルミネセンスタグを2重量%含有するアクリルポリマーブレンドを、組成物が20ppmのタグを含有するように添加した。タグは、金属酸硫化物IR励起リン光体であり、Sunstone Inc.製(New Brunswick, New Jersey)のタイプJ142Sであった。アクリルポリマ/タグブレンドを、押出しプロセスにおいて、SIS結合剤と同じ時点で添加し、それによって、押出し機内で、タグの均一な混合が確実になされるようにした。開始剤は、組成物の約2重量%である、Irgacure 651(2,2−ジメトキシアセトフェノン)であった。感光性要素は、押し出された感光性組成物を、PET支持体と、デジタルアブレーション層を有するカバーシートとの間でカレンダー掛けすることによって、生成した。感光性要素は、67ミルの厚さであった。
カバーシートは、このカバーシートを第1のカバーシートに一時的に取着したこと以外、すなわちカレンダー掛け中にデジタルアブレーション層が感光層に隣接するように、ピギーバック形態にしたこと以外、文献(例えば、特許文献147参照。)の実施例1に記載されているように調製した。その後、レーザーアブレーション層を有する感光性要素の部分を、この要素から切り取り、第1のカバーシートを除去した。一時的なカバーシートを除去した後に、画像露光して、in−situマスクをデジタルアブレーション層から形成した。デジタルアブレーション層は、67%のポリアミドおよび33%のカーボンブラックからなっていた。
得られた感光性要素を、354nmの紫外線で30秒間、支持体を通して露光した。次いでCYREL(登録商標)デジタル画像形成器で、デジタル層を赤外レーザー光線で画像通りにアブレーションすることによって、要素上にマスクを形成した。形成されたマスクは、得られる印刷版の画像形成性能を決定するのを助ける、プロセスワークならびにラインおよびべた部(solids)を含んでいた。この要素を、354nmのUV光で10分間、マスクを通して主露光にかけた。露光した要素を、67ミル版の典型的な場合に使用される条件下、CYREL(登録商標)FAST 1000TD熱現像器で熱処理して、フレキソ印刷に適切なレリーフ画像構造を有する印刷版を形成した。熱現像は、この版を、325°Fの温度に加熱したロール上に支持されたCYREL(登録商標)FAST DR37現像器ロール材料に、11サイクルにわたり接触させることによって、実施した。タグの存在は、レリーフ画像の形成を妨げなかった。この版を、後露光し、UV A(365nm)波長およびUV C(254nm)波長でそれぞれ6分間および8分間露光することによって、ライト仕上げした。
版内に、タグが20ppmレベルで存在することにより、その検出が可能になった。暗室で、レーザーペンライトからの近IR放射線ビームを、この版に向けた。その位置で、緑色スポットを人の目で発見したが、これは、タグが、900〜1000nmの波長範囲の放射線で刺激を受けたときに緑色光を放出することによって、誘導放出可能であることを示していた。
4つの感光性要素を、実施例1に記載した通りに調製したが、ただし、そのうち2つの要素に関しては、光ルミネセンスタグを100ppmで感光性組成物中に加え、他の2つの要素に関しては200ppmで加え、またタグは、金属酸硫化物IR励起リン光体、Sunstone Inc.製のタイプTIR−9011にした。2つのレベルのタグのそれぞれを有する要素を、文献(例えば、特許文献147参照。)の実施例1に記載されているデジタルアブレーション層、および従来の剥離層、すなわちポリアミドと共に、感光層の最上部に生成した。
デジタル層を有する2つの要素は、実施例1に記載されるように露光し、処理した。剥離層を有する2つの要素は、365nmの紫外線で10分間、真空中でフォトツールを通して露光した。背面露光を含めた残りのステップ全ては、これら2つの版についても同じであった。全ての版について、レリーフ画像を形成し、またタグの存在は、このレリーフ画像の形成を妨げるものではなかった。
全ての版について、レリーフ画像の形成前と形成後に、レーザーペンライトからの近IR放射線ビームをこの版に向けた。その位置で、人の目により緑色スポットが容易に発見された(可視)。タグを、ペンライトからの900〜1000nm波長の放射線で刺激して、500〜550nm波長の緑色光を放出した。
対照
感光性要素を、実施例1に記載したように生成したが、ただし、この要素は、いかなるタグ化合物も含有しないものであった。この要素を、実施例1に記載したように露光し、処理した。得られた印刷版は、予想通りにレリーフ画像を形成した。実施例1および実施例2で形成した版のレリーフ画像は、対照の版で形成されたレリーフ画像に匹敵するものであった。

Claims (84)

  1. 第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物を含む画像形成要素であって、光ルミネセンスタグが前記要素内に配置されており、前記タグが、前記第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に応答することを特徴とする画像形成要素。
  2. 前記組成物は、感光性組成物であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  3. 前記タグは、前記感光性組成物中に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成要素。
  4. 前記組成物は、モノマー、および前記第1の波長の化学線に対して感受性のある開始剤または開始剤系を含む感光性組成物であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  5. 前記感光性組成物は、結合剤をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成要素。
  6. 前記結合剤は、エラストマー結合剤であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成要素。
  7. 前記タグは、前記第2の波長での励起または刺激に応答することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  8. 前記タグは、第3の波長で放出することによって応答することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  9. 前記タグは、無機化合物であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  10. 前記第2の波長の放射線で露光すると、前記タグは、蛍光を発し、またはリン光を発することができ、あるいは誘導放出を有することができることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  11. 前記タグは、前記第2の波長の放射線による露光に応答して励起しまたは刺激されるようになり、前記第1の波長および前記第2の波長とは異なる第3の波長で放出される放射線を発生させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  12. 前記タグは、金属酸硫化物リン光体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  13. 前記タグは、前記組成物の全量に対して1から1000ppmの量で前記組成物中に存在することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  14. 前記タグは、前記組成物の全量に対して1から300ppmの量で前記組成物中に存在することを特徴とする請求項13に記載の画像形成要素。
  15. 前記組成物の第1の層に隣接する少なくとも1つの追加の層をさらに含み、前記追加の層が、支持層、剥離層、前記第1の波長の化学線に対して感受性のある第2の組成物層、前記第1の波長の化学線に対して感受性のあるものになることが可能なエラストマー層、ワックス層、接着調節層、レーザー光線感受性層、カバーシート、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  16. 前記タグは、前記少なくとも1つの追加の層内に配置されることを特徴とする請求項15に記載の画像形成要素。
  17. 前記レーザー光線感受性層は、赤外レーザー光線に対して感受性のあることを特徴とする請求項15に記載の画像形成要素。
  18. 前記タグは、前記組成物の層に隣接する層を形成するポリマー内に分散されることを特徴とする請求項1記載の画像形成要素。
  19. 前記画像形成要素は、前記化学線による露光で、記録要素になることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  20. 前記記録要素は、フレキソ印刷フォームであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成要素。
  21. 前記記録要素は、プリプレスプルーフであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成要素。
  22. 前記記録要素は、熱形成カラーフィルタであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成要素。
  23. 前記記録要素は、フォトレジストであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成要素。
  24. 前記記録要素は、活版印刷フォームであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成要素。
  25. 前記組成物は、少なくとも1種のモノマーと、前記第1の波長の前記化学線に対して感受性のある光開始剤または開始剤系と、前記タグとを含む感光層を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  26. 前記第1の波長と異なり、かつ前記第2の波長と異なる波長の放射線に対して応答する、少なくとも1つの追加の光ルミネセンスタグをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  27. 前記第1の波長は、250から400nmの間にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  28. 前記第2の波長は、400nmを超えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  29. 前記第2の波長は、800から1200nmの間にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  30. 前記タグは、450から600nmの間の第3の波長で放出することによって応答することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  31. 前記タグは、反ストークスリン光体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  32. 前記タグは、前記組成物の全量に対して25から250ppmの量で、前記組成物中に存在することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  33. 化学線に対して感受性のある前記組成物は、層を形成し、前記画像形成要素は、前記組成物層の上方に配置された剥離層をさらに含み、前記タグは、前記剥離層中に存在することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  34. 化学線に対して感受性のある前記組成物は、支持体に隣接する層を形成し、前記タグは、前記支持体中に存在することを特徴とする請求項1に記載の画像形成要素。
  35. a)第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物の層を含む画像形成要素を提供するステップであって、
    光ルミネセンスタグが、前記要素内に配置され、前記タグが、前記第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に対して応答を示すものであるステップと、
    b)前記画像形成要素を前記化学線で露光するステップと、
    c)ステップb)の要素を処理して記録要素を形成するステップと
    を含むことを特徴とする記録要素の作製方法。
  36. 前記タグは、前記組成物中に配置されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  37. 前記組成物は、少なくとも1種のモノマーと、前記第1の波長の化学線に対して感受性のある開始剤または開始剤系とを含む感光性組成物であることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  38. 前記組成物は、結合剤をさらに含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  39. 前記組成物は、エラストマー結合剤をさらに含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  40. 前記タグは、前記第2の波長で励起することによって応答を示すことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  41. 前記タグは、前記第2の波長での励起または刺激に対して応答することを特徴とする請求項35に記載の方法。
  42. 前記タグは、第3の波長で放出することによって応答することを特徴とする請求項35に記載の方法。
  43. 前記第2の波長の放射線で露光すると、前記タグが蛍光を発し、またはリン光を発することができ、あるいは誘導放出を有することができることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  44. 前記要素を、前記第2の波長の放射線で露光するステップをさらに含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  45. 前記タグは、前記第1の波長および前記第2の波長とは異なる第3の波長で放出される放射線を発生させることによって、前記第2の波長の放射線に応答することを特徴とする請求項44に記載の方法。
  46. 前記第3の波長は、450から600nmの間にあることを特徴とする請求項45に記載の方法。
  47. 前記第1の波長は、250から400nmの間にあることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  48. 前記第2の波長は、800から1200nmの間にあることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  49. 前記要素を、前記第2の波長の放射線で露光するステップをさらに含み、前記タグは、蛍光を発し、またはリン光を発することができ、あるいは誘導放出を有することができることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  50. 前記画像形成要素は、支持体、剥離層、前記第1の波長の化学線に対して感受性のある第2の組成物層、前記第1の波長の化学線に対して感受性のあるものになることが可能なエラストマー層、ワックス層、接着調節層、レーザー光線感受性層、カバーシート、およびこれらの組合せからなる群から選択される、前記組成物の層の上にありまたは隣接する少なくとも1つの追加の層をさらに含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  51. 前記タグは、前記少なくとも1つの追加の層内に配置されることを特徴とする、請求項50に記載の方法。
  52. 前記画像形成要素は、前記組成物の層の上にまたは隣接して配置されたレーザー光線感受性層をさらに含み、前記方法は、前記処理ステップを行う前に、前記画像形成要素を赤外レーザー光線で露光してin−situマスクを前記組成物層上に形成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項50に記載の方法。
  53. 前記赤外レーザー光線は、770nmを超えることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 前記タグは、前記組成物の層に隣接する層を形成するポリマー内に分散されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  55. 前記露光ステップb)は、
    (1)前記組成物の層を、前記化学線で画像露光して、露光領域および未露光領域を形成するステップと、
    (2)前記組成物の層を、前記化学線でブランケット露光するステップと
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  56. 前記画像露光ステップは、
    (1)前記組成物層を、フォトツールを通して前記化学線で露光するステップと、
    (2)前記組成物層の上にありまたは隣接しているレーザー光線感受性層を、少なくとも前記第1の波長とは異なるレーザー光線で画像露光して、前記組成物層の上方にin−situマスクを形成し、前記組成物層を、前記in−situマスクを通して前記化学線で露光するステップと、
    (3)前記組成物層の上または上方に、化学線不透過材料を画像通りに付着させて、マスクを形成し、前記組成物層を、前記マスクを通して前記化学線で露光するステップと
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項55に記載の方法。
  57. 前記画像露光は、前記第2の波長とは異なるレーザー光線を用いることを特徴とする請求項56に記載の方法。
  58. 前記組成物は、少なくとも1種のモノマーと、前記第1の波長の前記化学線に対して感受性のある光開始剤または開始剤系と、前記タグとを含む感光層を形成することを特徴とする請求項35に記載の方法。
  59. 前記画像形成要素は、前記第1の波長と異なり、かつ前記第2の波長と異なる波長の放射線に対して応答を示す、少なくとも1つの追加の光ルミネセンスタグをさらに含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  60. 前記処理ステップc)は、
    (1)ステップb)の要素を、溶媒溶液、水性溶液、半水性溶液、および水からなる群から選択される、少なくとも1種の洗い流し溶液で処理するステップと、
    (2)ステップb)の要素を、領域を融解させ、流動させ、または軟化させるのに十分な温度まで加熱するステップと、
    (3)ステップb)の要素の前記組成物層を、前記組成物層に隣接する層から、または前記組成物層の上方のカバーシートから、分離するステップと、
    (4)ステップb)の要素の前記組成物層を、支持体または基板に積層するステップと、
    (5)ステップb)の要素の前記組成物層を、支持体、受容体、またはディスプレイシートに転写するステップと
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項35に記載の方法。
  61. ステップ(2)の要素を加熱した後、前記方法は、前記要素を現像媒体に接触させて、融解し、流動し、または軟化した前記領域を除去するステップをさらに含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 前記処理ステップ(1)および(2)は、印刷に適したレリーフ面を形成することを特徴とする請求項60に記載の方法。
  63. 前記組成物は、層を形成する感光性組成物であり、前記露光ステップb)は、ある深さまで前記層全体を光補強するのに十分な化学線で、前記層をブランケット露光するステップを含み、
    前記処理ステップc)は、ステップb)の要素の前記光補強層を、前記第1の波長とは異なるレーザー波長のレーザー光線で画像露光して、前記光補強層の一部をある深さまで除去するステップを含む
    ことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  64. 前記レーザー光線は、760から1200nmの間にあることを特徴とする請求項62に記載の方法。
  65. 前記レーザー光線は、10から11ミクロンの間にあることを特徴とする請求項62に記載の方法。
  66. 前記処理ステップc)は、レリーフ面を形成するステップを含むことを特徴とする請求項35に記載の方法。
  67. 記録要素の作製に使用される装置で、条件を設定するための方法であって、
    a)第1の波長の化学線に対して感受性のある組成物の層を含む、画像形成要素を提供するステップであって、光ルミネセンスタグが、前記要素内に配置され、前記タグが、前記第1の波長とは異なる第2の波長の放射線に対して応答するものであるステップと、
    b)前記要素を、前記第2の波長の放射線で露光して、前記タグを励起しまたは刺激し、前記タグから発光を引き起こすステップと、
    c)前記発光を検出するステップと、
    d)ステップc)から検出された発光に応じて、前記装置を操作するための1つ又は複数の条件を設定するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  68. 前記タグからの前記発光は、第3の波長であることを特徴とする請求項67に記載の方法。
  69. 前記第2の波長で露光するステップと、前記励起されたタグから発光を検出するステップとを実施する検出システムで、前記要素を走査するステップをさらに含むことを特徴とする請求項67に記載の方法。
  70. 前記検出システムは、前記記録要素を作製するための前記装置から離れて位置付けられており、または前記記録要素を作製するための前記装置上に位置付けられていることを特徴とする請求項69に記載の方法。
  71. 前記設定ステップは、
    d1)ステップc)の、前記検出された発光を、コード化シグナルに変換するステップと、
    d2)前記コード化シグナルを解読するステップと、
    d3)前記装置を操作するための条件の1つまたは複数を設定することによって、前記解読されたシグナルに応答ステップと
    を含むことを特徴とする請求項67に記載の方法。
  72. 前記応答ステップは、前記応答を記録するステップをさらに含むことを特徴とする請求項71に記載の方法。
  73. 前記応答ステップは、前記条件の1つまたは複数を、対応する基本設定点および/または範囲に対して比較するステップと、前記条件の1つまたは複数が変化したかどうかを決定するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項71に記載の方法。
  74. 前記装置は、第1の条件で動作し、前記設定ステップは、前記第1の条件を第2の条件に変化させることを特徴とする請求項67に記載の方法。
  75. 前記装置は、第1の組の条件で動作し、前記応答ステップは、前記第1の組の条件の1つまたは複数を、第2の組の条件に変化させることを特徴とする請求項67に記載の方法。
  76. 前記装置は、化学線露光ユニット、レーザー光線露光ユニット、洗い流し処理器、熱処理器、後露光ユニット、仕上げ露光ユニット、およびラミネータからなる群から選択されることを特徴とする請求項67に記載の方法。
  77. 前記装置は、領域を融解させ、流動させ、または軟化させるのに十分な温度まで、前記画像形成要素を加熱するための前記熱処理器であり、前記熱処理器に関する条件は、ドラムロールの回転速度、現像液ホットロールの回転速度、前記現像液ホットロールの温度、追加の加熱装置への電力、前記画像形成要素上の前記現像液ホットロールの圧力、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  78. 前記装置は、前記組成物の層の一部を処理液で除去するための洗い流し処理器であり、前記洗い流し処理器に関する条件は、前記処理液の温度、1つまたは複数のブラシの圧力、前記1つまたは複数のブラシの回転速度、前記画像形成要素の輸送速度、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  79. 前記装置は、前記画像形成要素上に画像を形成するためのレーザー光線露光ユニットであり、前記レーザー光線露光ユニットに関する条件は、前記レーザー光線の焦点、前記レーザー光線の出力、前記レーザー光線の波長、レーザー光線のビーム数、レーザーヘッドの数、前記画像形成要素の輸送速度、前記レーザー光線の走査速度、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  80. 前記装置は、前記画像形成要素と2次要素の集合体を形成するための前記ラミネータであり、前記条件は、積層ローラの圧力、前記積層ローラの温度、前記画像形成要素の輸送速度、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  81. 前記装置は、前記画像形成要素を前記化学線で露光するための前記化学線露光ユニットであり、前記条件は、露光時間、前記化学線のエネルギー密度、前記化学線の波長、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項76に記載の方法。
  82. 前記装置は、前記タグの発光を検出するための、1つまたは複数のセンサをさらに含むことを特徴とする請求項67に記載の方法。
  83. 前記装置は、前記タグを励起しまたは刺激するための、前記第2の波長の放射線の1つまたは複数の線源をさらに含むことを特徴とする請求項67に記載の方法。
  84. 請求項35に記載の方法により調製されることを特徴とするフレキソ印刷フォーム。
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