JPH08179497A - 平版印刷板の製造法 - Google Patents

平版印刷板の製造法

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JPH08179497A
JPH08179497A JP7247881A JP24788195A JPH08179497A JP H08179497 A JPH08179497 A JP H08179497A JP 7247881 A JP7247881 A JP 7247881A JP 24788195 A JP24788195 A JP 24788195A JP H08179497 A JPH08179497 A JP H08179497A
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JP
Japan
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layer
cover sheet
hydrophilic
photopolymerizable layer
exposure
Prior art date
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Application number
JP7247881A
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English (en)
Inventor
Werner Frass
ウェルナー、フラス
Stephan J W Platzer
スティーブン、ジェイ.ダブリュ.プラッツァー
Willi-Kurt Dr Gries
ウイリー‐クルト、グリース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/34Imagewise removal by selective transfer, e.g. peeling away

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべての工程において薬品を使用せずに行な
われ、良好な親油性および長い印刷寿命を有する印刷板
の製造法の提供。 【解決手段】 平版印刷に適当な基材、親水性の中間
層、露光により、親水性層に対する、および/またはカ
バーシートに対する密着性が変化する光重合性層、およ
び化学光に対して不透明な露光マスクを備えた透明カバ
ーシートを含んでなる感光性材料を、露光マスクを通し
て化学光に露出し、基材からカバーシートを剥離するこ
とにより光重合性層を現像して画像を形成する、平版印
刷板の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、平版印刷に適当な基材、光重合
性層および化学光に対して不透明な露光マスクを備えた
透明カバーシートを含んでなる感光性材料を、露光マス
クを通して化学光に露出し、光重合性層を現像して画像
を形成させる、平版印刷板の製造法に関する。
【0002】上記の一般的な種類の製法はEP−A 5
68841に記載されている。露光マスクは、感光層ま
たはその上にあるカバーシートの表面に、インクジェッ
ト法により施し、その露光マスクを通して光重合性層を
露光する。現像は、層の非露光部分を洗い流すか、ある
いは該部分をトナーで処理することにより行なうが、そ
の他の方法としては、詳細には説明しないが、加熱、ア
ンモニア処理、剥離現像、拡散転写、インクカップリン
グおよびその他がある。
【0003】EP−A 530674には、基材と光重
合性層の間に、親水性重合体、例えばポリビニルアルコ
ール、および重合性化合物を含んでなる中間層を有す
る、感光性材料が記載されている。原画の下で露光する
と、重合性化合物が光重合性層の重合に関与し、これら
の層間の密着性を確実に増加させる。現像は基材とカバ
ーシートを機械的に剥離することにより行ない、層の露
光部分が基材上に残る。この材料を使用して得られる印
刷板からは、満足できる印刷物は得られない。
【0004】WO−A 93/5446には、上記と類
似しており、同じ方法で処理するが、モノマーおよび光
反応開始剤の含有量が比較的高い、親水性の光重合性中
間層を含有する材料を記載している。この場合、像様露
光後の処理の際に白昼光の中で操作すると、好ましくな
い部分重合を起こし易い。特別な注意を払わないと、非
画像部分の重合、したがって親油性化が容易に起こり、
平版印刷の際にグリーシングを引き起こすことがある。
【0005】未公開独国特許出願第P4336115.
3には、基材上に、架橋性または架橋した有機重合体を
含んでなる親水性層、光重合性層および透明カバーシー
トを有する平版印刷板を製造するための感光性材料が記
載されている。この材料は、原画の下に接触させて、あ
るいは制御されたレーザー放射線により露光し、カバー
シートおよび基材を剥離して現像する。
【0006】未公開独国特許出願第P4415607.
3号には、親水性層が有機重合体およびフリーラジカル
重合可能な化合物を含み、層重量が0.001〜1 g/m
2 であるが、その他の点では同等である感光性材料が記
載されている。処理は、上記の材料と同じ様式で行な
う。
【0007】本発明の目的は、接触印刷原画を使用せず
に感光性材料を像様露光し、溶液または薬品を使用せず
に現像でき、グリーシング傾向が無く、長い印刷寿命を
有する印刷板を製造する、平版印刷板の製造法を提供す
ることである。
【0008】本発明は、冒頭に記載した一般的な種類の
製法から出発する。
【0009】本発明の方法は、光重合性層と基材の間に
親水性の中間層を有し、露光により光重合性層の、親水
性層に対する、および/またはカバーシートに対する密
着性が変化する材料を使用すること、および基材からカ
バーシートを剥離することにより、露光した材料を現像
することを含んでなる。
【0010】本発明はさらに、平版印刷に適当な基材上
に光重合性層および透明カバーシートを有する、平版印
刷板を製造するための感光性材料を提案するものであ
る。
【0011】本発明の材料では、光重合性層と基材の間
に親水性の中間層が配置され、露光により光重合性層
の、親水性層に対する、および/またはカバーシートに
対する密着性が変化し、カバーシートが化学光に対して
不透明な露光マスクを有する。
【0012】親水性の中間層は、印刷板の親油性の画像
部分と親水性の非画像部分の間に明確な区分を付けるの
に必要である。特に、親水性中間層は、剥離現像の際に
粗い基材表面中の窪みに親油性の光重合性層の残留物が
残り、そこにグリーシングを起こす、すなわち印刷イン
クを引き付けるのを防止する。中間層は一般的に、親水
性の、通常は水溶性の有機重合体からなり、そこに含ま
れる重合性化合物の架橋または重合により不溶になる。
印刷の時点ではいかなる場合でも、湿し水による洗い流
しを防ぐために、画像部分を不溶性にすべきである。
【0013】適当な中間層は、例えば水溶性重合体およ
び硬化剤を含有する水溶性層を硬化させることにより得
られる。硬化剤は、重合体と反応して架橋する化合物、
または重合により高重合体架橋物質を与え、その物質が
水溶性の重合体を包み込み、それを不溶性にする多不飽
和重合性化合物でよい。重合体/架橋の組合せは熱的に
架橋し得るのが好ましく、重合は特に放射線露出とフリ
ーラジカルにより開始することができる。
【0014】親水性層の製造に適当な親水性重合体は、
C.L. McCormick, J. Bock およびD.N. Schulz によりEn
cyclopedia of Polymer Science and Engineering 17,
730(1930)に記載されている。重合体に含まれる官能基
に応じて、例えば加熱により、これらの重合体だけを架
橋させることができる。低分子量または高分子量の有機
または無機架橋剤を使用するのが有利である場合が多
い。架橋触媒は、反応を促進するために加えることもで
きる。
【0015】適当な水−架橋性重合体の例は、ヌクレオ
チド、ポリペプチド、多糖類、ポリアクリルアミド、ポ
リエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、それらの
共重合体またはグラフト共重合体およびその様な重合体
の、重合体−類縁反応により得られる水溶性誘導体であ
る。イオン化し得る重合体、例えばポリアミン、ポリイ
ミン、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポ
リ(メタ)アクリル酸、ポリスルホン酸およびポリホス
ホン酸、も使用できる。さらに、DE−A 40232
69および4023268に記載されている両性アクリ
レート共重合体を使用するのも有利である。好ましい重
合体は、ビニルアルコール、ビニルピロリドンおよび
(メタ)アクリル酸単位を有する重合体である。
【0016】適当な架橋剤は、高温でのみ重合体と反応
する水溶性の多価化合物、例えば(イ)多価アルコー
ル、例えばグリコールまたはオリゴグリコール、グリセ
ロール、トリメチロールエタンまたはトリメチロールプ
ロパンまたはペンタエリスリトール、(ロ)多官能性ア
ルデヒド、例えばグリオキサールまたはグルタルアルデ
ヒド、(ハ)多塩基酸、例えばシュウ酸またはクエン
酸、(ニ)ホウ素、アルミニウム、ケイ素、リンまたは
クロムのオキソ酸誘導体、または(ホ)多官能性アミ
ン、例えばエチレンジアミン、オリゴエチレンオリゴア
ミンまたはポリエチレンイミン、である。
【0017】適当な架橋剤は主として酸または塩基、例
えばp−トルエンスルホン酸、硫酸、水酸化ナトリウ
ム、第3級アミンまたは第4級アンモニウム塩基、であ
る。
【0018】層は、架橋剤の代わりに、少量のフリーラ
ジカル重合可能な化合物を含むこともできる。この化合
物は、1つの重合し得るエチレン性二重結合または、好
ましくは、2つまたはそれより多い重合し得るエチレン
性二重結合を含む。(メタ)アクリル酸、マレイン酸、
フマル酸またはビニルホスホン酸の親水性エステルが特
に適当である。特に、好ましくは部分的にのみエステル
化され、必要であれば、エチレングリコールまたはプロ
ピレングリコールとの反応により延長された、アクリル
酸またはメタクリル酸と多価脂肪族アルコール、例えば
グリコール、オリゴグリコール、グリセリン、ジグリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトー
ル、のエステルも効果的に使用できる。上記の不飽和酸
のアミドも適当である。
【0019】重合体の量は、好ましくは50〜95重量
%であり、重合性化合物の量は5〜50重量%である。
架橋剤は一般的に1〜30重量%の量で使用する。
【0020】親水性層(b)の層重量は、好ましくは
0.01〜1 g/m2 、特に好ましくは0.05〜0.5
g/m2 、である。
【0021】適当な層は、とりわけ先願である独国特許
出願第P4336115.3および第P441560
7.3号に記載されている。
【0022】露光マスクは透明カバーシート上に、好ま
しくはデジタル画像形成により、例えばコンピュータ制
御されたレーザープリンターにより、または他の様式で
化学光領域で吸収するカラーまたはトナー画像を形成さ
せることにより、製造される。この目的に適当な装置
は、非接触式のカラーまたはトナー転写が可能な非衝撃
プリンターである。適当なプリント方法は、例えばW.E.
Haas により“ImagingProcesses and Materials ”
(編集者:J. Sturge, V. WalwarthおよびA. Shepp)3
75頁以降、Nostrand Reinhold, N.Y. 1989に記載
されている。レーザープリンターの総称で呼ばれる電子
写真出力装置、およびインクジェット、熱転写および熱
昇華機構が適当である。特定の型の装置に推奨される標
準は、紙またはフィルム上に黒/白画像を形成するため
のトナー、インクおよびプリンターリボン材料として使
用されている。カバーシートの表面は、密着性を改良す
るために前処理することができる。特にインクジェット
法によりプリントする場合、印刷インクの揮発性成分の
蒸発を調整するための追加層を施すのが有利である。ト
ナーを直接塗布して露光マスクを製造する方法は、例え
ばUS−A 4429027に記載されている。露光マ
スクは原則的にカバーシートの外側(何もない)表面に
施す。
【0023】透明カバーシートの下には、光重合性層が
ある。この光重合性層は、それ自体公知の様式で、必須
成分として、(1)重合体状バインダー、(2)フリー
ラジカル重合可能な化合物、および(3)化学光の作用
により化合物(2)の重合を開始することができる化合
物または化合物の組合せを含む。
【0024】バインダー(1)は、他の成分と相容性で
なければならない、すなわち製造および使用の温度範囲
全体にわたって、層内で相分離が起きてはならない。さ
らに、形態(ポジ型またはネガ型)に応じて、非露光ま
たは露光層部分が、基材に対するよりもカバーシートに
対して、より大きな密着性を有する必要がある。反対
に、露光または非露光部分は、カバーシートに対するよ
りも基材に対して、より強く密着すべきである。適当な
重合体の例は、塩素化ポリオレフィン(例えば塩素化ポ
リエチレンおよび塩素化ポリプロピレン)、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、塩素
化天然ゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、
ポリエステル、ポリアミドおよびポリウレタンおよびこ
れらの重合体を構成するモノマーの共重合体である。塩
素化天然ゴム、ポリ(メタ)アクリル酸エステルおよび
それらの共重合体およびポリアミドを使用するのが好ま
しい。ポリビニルアセタール、特にポリビニルブチラー
ルを使用するのも好ましい。光重合性層中のバインダー
の量は、不揮発成分の、すなわち約120℃までの温度
で溶剤を蒸発させた後に残る層成分の重量に対して10
〜90%、好ましくは70〜20%、である。
【0025】フリーラジカル重合可能な化合物(2)
は、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸またはマレイ
ン酸のエステルまたはアミドの形態のエチレン性不飽和
物質または対応する物質の混合物である。1個を越える
重合性二重結合を有する物質、例えば上記の酸とアルカ
ンジオール、(ポリ/オリゴ)エチレングリコール、
(ポリ/オリゴ)プロピレングリコール、(ポリ/オリ
ゴ)ブチレングリコールおよび他の低分子量の、または
分子量が比較的高い有機ジオールのエステル、が好まし
い。多価アルコール、例えばグリセリン、トリメチロー
ルエタンまたはトリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、のエステル、イソシアン酸、それらのエトキ
シル化またはプロポキシル化誘導体およびこれらの化合
物の二量体またはオリゴマーが特に適当である。エステ
ル化度はできるだけ高いのが好ましい。アミド、例えば
エチレンジアミンまたはそのオリゴマー、と上記の酸と
の反応で形成される化合物、も使用できる。モノマーの
量は、不揮発成分の約5〜80重量%、好ましくは約1
0〜60重量%、である。
【0026】所望の増感範囲に応じて、光反応開始剤
(3)として様々な物質を使用する。感光性材料が、オ
フセット印刷で一般的な近UV領域(350〜420n
m)で高感度を有するためには、可視スペクトル領域で
露光する場合に使用する系とは異なった光反応開始剤系
を使用する。
【0027】例としては、アシロインおよびそれらの誘
導体(例えばベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテ
ル)、ビシナルジケトンおよびそれらの誘導体(例えば
ベンジル)、ベンジルアセタール、(例えばベンジルジ
メチルケタール)、フルオレノン、チオキサントン、多
核キノン、アクリジンおよびキノキサリン、およびトリ
クロロメチル−s−トリアジン、2−ハロメチル−4−
ビニル−1,3,4−オキサジアゾール誘導体、トリク
ロロメチル基で置換されたハロオキサゾール、トリハロ
メチル基を含むカルボニルメチレン複素環化合物および
アシルホスフィンオキシド化合物がある。光反応開始剤
は、相互に組み合わせて、または共開始剤または活性
剤、例えばミヒラーケトンおよびその誘導体または2−
アルキルアントラキノン、と組み合せて使用することも
できる。可視領域で使用する光反応開始剤の場合、例え
ばEP−A 364735に記載されている様に、メタ
ロセン、光還元性染料、トリハロメチル基を有する光分
解により開裂し得る化合物、および必要に応じて他の開
始剤および染料成分の混合物が一般的に適当である。メ
タロセン成分は、チタンまたはジルコニウムの、様々に
置換されたシクロペンタジエニル錯体を含んでなる。光
還元性染料としては、キサンテン、ベンゾキサンテン、
ベンゾチオキサンテン、チアジン、ピロニン、ポルフィ
リンまたはアクリジン染料を使用することができる。ト
リハロメチル共開始剤の場合、ハロゲンとして臭素また
は塩素を含む公知のトリアジン誘導体が特に効果的であ
ることが分かっている。他の開始剤は、特に近UV領域
における感度を増加させる化合物、例えばアクリジン、
フェナジンまたはキノキサリン誘導体、または可視領域
における感度を増加させる化合物、例えばジベンジルア
セトンまたはクマリン、である。
【0028】光反応開始剤または反応開始剤の組合せの
量は、一般的に不揮発層成分の約0.1〜15重量%、
好ましくは約0.5〜10重量%、である。
【0029】光重合性層は、熱重合を抑制する安定剤、
顔料、染料、可塑剤または他の機械的または複写品質を
改良する助剤をさらに含有することができる。
【0030】光重合性層の層厚さは、層重量で表わし
て、0.1〜10 g/m2 、好ましくは0.5〜5.0 g
/m2 、である。
【0031】特に、感光性材料用に適当な柔軟性の透明
カバーシートは、約60〜130℃に加熱した時に寸法
的に安定したプラスチックフィルムである。この目的に
は、例えば、酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステルおよびポリイミド
のフィルムが適当である。フィルムは大気中酸素に対す
る透過性がほとんど無いのが好ましい。したがって、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリイミドおよび類似
の重合体を使用するのが好ましく、一般的にポリエステ
ルフィルムが好ましい。カバーシートは厚さが約20〜
100μm、好ましくは30〜70μm、である。寸法
的な安定性を改良するには、一般的にフィルムを二軸延
伸し、所望により熱固定する。光重合性層の密着性を改
良するために、例えばコロナ放電により、薬品、すなわ
ちトリクロロ酢酸、でエッチングすることにより、およ
び密着促進性下側層で被覆することにより、表面に密着
性を高める処理を行なうことができる。その様な被覆は
一般的に厚さが0.001〜0.1μmである。それら
の被覆は、例えばUS−A 4098952に記載され
ている様に、(メタ)アクリル酸エステルの共重合体を
含んでなり、好ましくは架橋しているとよい。適当なフ
ィルムは、US−A 5049476に記載されてい
る。フィルムの外側表面は、例えばフィルムの透明性に
悪影響を及ぼさない様な大きさ、量および屈折率を有す
る、細かく分割された有機または、特に、無機の粒子を
含有する適当な下側層を施すことにより粘着防止処理す
ることができる。表面は平滑でも、つや消しでもよい。
対応するフィルムは、例えばEP−A 130222に
記載されている。
【0032】基材は、通常平版印刷板用の基材として使
用され、親水性表面を有する金属シートである。好まし
い金属は、特に表面を粗面化され、陽極酸化されたアル
ミニウムである。表面はさらに公知の方法で、アルカリ
金属ケイ酸塩、リン酸塩、ヘキサフルオロジルコニウム
酸塩、ポリビニルホスホン酸または他の通常の前処理剤
で処理しておくことができる。基材の厚さは一般的に
0.05〜1mm、好ましくは0.1〜0.5mmである。
【0033】感光性材料は、好ましくは親水性中間層の
成分を適当な溶剤、一般的に水、または水と、水と混合
し得る有機溶剤、例えば低級アルカノール、アセトン、
およびその他、の混合物に溶解させ、その溶液を基材の
表面に、乾燥後に所望の層厚が得られる様に塗布するこ
とにより製造される。次いで、乾燥した中間層に、原則
的にやはり溶液から、光重合性層を塗布する。溶剤は、
親水性の中間層が表面で溶解しない様に選択する。次い
で露光マスクを備えたカバーシートを光重合性層にラミ
ネートする。ラミネートは室温以上の温度で行なう。
【0034】得られた感光性材料は、露光マスクを備え
た透明カバーシートを通して露光する。光重合性層が像
様に架橋するため、そのカバーシートに対する、および
/または親水性中間層に対する密着性が、カバーシート
を剥離した時に、層の露光または非露光部分がカバーシ
ートと共に除去される様に変化する。第一の場合はポジ
画像が、第二の場合はネガ画像が基材上に残る。ポジま
たはネガ画像のいずれかを与える密着性は、原則的に公
知の手段により調整することができる。一般的に、比較
的薄い親水性の層によっては平滑にされていない基材の
粗い表面に対する光重合性層の密着性は、透明カバーシ
ートに対する密着性よりも大きいので、このフィルムに
は原則的に上記の様な密着促進表面処理を施す。ほとん
どの場合、光重合により、親水性中間層により被覆され
た粗い基材表面に対する光重合性層の密着性が増加す
る。この挙動変化は、光重合性層および親水性層の組
成、特にバインダーおよび重合性化合物の種類を変える
ことにより達成できる。例えば、OH基の存在により親
水性が与えられている多くの親水性層の場合、光重合性
層との界面における密着性は、露光により、ネガ画像が
得られる様に変化する。親水性層が、例えばカルボキシ
ル基または他の酸基を含む場合には、ポジ画像が得られ
ることが多い。一般的に、光重合性層の性質は、複写結
果に比較的大きな影響を及ぼす。例えば、通常のフリー
ラジカル開始剤および(メタ)アクリル酸エステル重合
体系のバインダーを含む層では、主としてネガ型複写が
得られるのに対し、バインダーとしてポリビニルアセタ
ール、および露光により酸を形成する開始剤を含む層で
は、原則的にポジ型複写が得られる。密着性挙動に影響
を与える方法は公知であり、特に、T. Ikeda、T. Yamao
kaおよびT. Tsunodaによる記事“Photosensitive Mater
ials by Peel-off Development”、Grafic Arts Japan
、第21巻(1979〜1980)、26〜31頁、
に記載されている。
【0035】ネガ画像を現像した後、基材上に残る、層
の硬化部分を含んでなる画像は、それ自体公知の方法に
より熱的な後硬化または焼付けを行ない、印刷中の印刷
寿命を増加させることができる。層の非重合部分が基材
上に残るポジ型印刷板の製造では、原則的に、加熱およ
び/または後露光により印刷テンプレートを硬化させる
必要がある。完成した印刷板は、公知の方法で、重合体
の水溶液を塗布して保存するのが有利である。
【0036】本発明の方法により、液体現像剤または他
の処理溶液を必要としない処理方法で平版印刷板が得ら
れる。さらに、現場で製造される原板が薬品処理を必要
としないので、本発明の方法では、印刷板製造の全工程
を、薬品または処理溶液を使用せずに行なうことができ
る。
【0037】下記の例により本発明の好ましい実施態様
を説明する。成分の量は一般的に重量部で表示する。比
率および百分率は、他に指示がない限り、重量単位とす
る。
【0038】例1 電気分解により粗面化し、酸化物層重量3.6 g/m2
なるまで陽極酸化した0.3mm厚のアルミニウムシート
に、下記の組成 19.0重量部の、アクリレート樹脂(Roehm GmbH, Ac
rytex W 240 )の40%濃度水溶液、4.8重量部のト
リメチロールプロパン、0.24重量部のp−トルエン
スルホン酸、および576重量部の、n−デシル−2,
2´−ジスルホジフェニルエーテルの二ナトリウム塩の
0.1%濃度水溶液を有する溶液を塗布し、乾燥させて
0.3 g/m2 の層を得た。次いで、この様に前被覆した
アルミニウムシートに、7.0重量部のメタクリル酸ア
ルキル共重合体(Tg80℃、酸価5)、56.0重量
部のポリビニルブチラール(ビニルブチラール単位80
%、ビニルアルコール単位18%、酢酸ビニル単位2
%、Tg72〜78℃)、36.0重量部のテトラアク
リル酸ペンタエリスリチル、54.0重量部のペンタア
クリル酸ジペンタエリスリチル、3.6重量部の2,6
−ビストリクロロメチル−4−(4−スチリルフェニ
ル)−s−トリアジン、10.8重量部のテレフタルア
ルデヒド、11.7重量部のレノールブルーB2G
(C.I.74160)および0.9重量部の2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールを100
1重量部のテトラヒドロフラン、682重量部のプロピ
レングリコールモノメチルエーテルおよび137重量部
のブチロラクトンに溶解させた溶液を塗布した。乾燥後
の層重量は2.3 g/m2 であった。
【0039】片側に接着促進剤を、反対側に粘着防止処
理を施した50μm厚のポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの粘着防止処理側に、HP (R)Laserjet IIIレーザ
ープリンターを使用して様々な黒色試験図形を印刷し
た。この画像支持フィルムの接着促進層に、90℃で加
圧して、上記の光重合性層をラミネートし、平版印刷板
用露光フレーム中で、フィルムを通して110cmの距離
から5kWのハロゲン化金属ランプで14秒間露光した。
その後、カバーシートを手で180°の角度で剥離した
ところ、光重合性層の露光部分がカバーシートと共にき
れいに除去されたのに対し、親水性の中間層および非露
光部分はアルミニウムシート上に残った。これらの部分
は、50秒間一様に露光し、印刷板を200℃で15分
間後焼付けすることにより、完全に硬化した。後焼き付
けの前に、非画像部分の親水性に対する後焼付けの悪影
響を防止するために、親水性の中間層に使用したジスル
フィドフェニルエーテルの水溶液を焼付けガムとして印
刷板の全面に塗布した。
【0040】例2 例1に記載した、粗面化し、陽極酸化したアルミニウム
シートにエステル価150の部分的に加水分解したポリ
エチレングリコール/酢酸ビニルグラフト共重合体0.
8%およびホウ酸0.2%の水溶液を塗布した。
【0041】100℃で1分間乾燥させた後の層重量は
0.1 g/m2 であった。この前被覆したアルミニウムシ
ートに下記の溶液を塗布した。 93.1重量部のポリメタクリル酸エチル(Tg65
℃、酸価8)、1.8重量部のポリメタクリル酸メチル
(Tg105℃、酸価<1)、68.4重量部のトリア
クリル酸トリメチロールプロパン、2.7重量部の2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノ
フェニル)−ブタン−1−オン、3.24重量部の4−
ジエチルアミノ−4´−メトキシジベンザルアセトン、
9.0重量部のレノールブルーB2G、0.9重量部の
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
および1.44重量部のシリコーン油を913重量部の
ブタノン、88.2重量部のテトラヒドロフラン、68
3重量部のプロピレングリコールモノメチルエーテルお
よび137重量部のブチロラクトン乾燥後、層重量は
2.3 g/m2 であった。
【0042】例1と同様に、この場合はネガ型マスクを
レーザープリンターで製造した。この画像支持フィルム
の裏側に、印刷板の光重合性層を90℃で加圧してラミ
ネートした。原画なしに10秒間露光した後、カバーシ
ートを感光層の非露光部分と共に剥離した。アルミニウ
ムシート上に残った光重合性層の光硬化部分は、それ以
上処理せずに印刷に使用した。
フロントページの続き (72)発明者 ウイリー‐クルト、グリース ドイツ連邦共和国ウィースバーデン、マー クトシュトラーセ、12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平版印刷に適当な基材、光重合性層および
    化学光に対して不透明な露光マスクを備えた透明カバー
    シートを含んでなる感光性材料を、露光マスクを通して
    化学光に露出し、光重合性層を現像して画像を形成す
    る、平版印刷板の製造法であって、光重合性層と基材の
    間に親水性の中間層を有し、露光により光重合性層の、
    親水性層に対する、および/またはカバーシートに対す
    る密着性が変化する材料を使用すること、および基材か
    らカバーシートを剥離することにより、露光した材料を
    現像することを特徴とする平版印刷板の製造法。
  2. 【請求項2】光重合性層が、露光前はカバーシートに対
    するよりも親水性層に対してより強く密着し、露光後は
    親水性層に対してよりもカバーシートに対してより強く
    密着する材料を使用し、カバーシートの表面にポジ型露
    光マスクを施し、現像後に基材上に残る光重合性層の未
    硬化画像部分を、露光および/または加熱により硬化さ
    せる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】光重合性層が、露光前は親水性層に対する
    よりもカバーシートに対してより強く密着し、露光後は
    カバーシートに対してよりも親水性層に対してより強く
    密着する材料を使用し、カバーシートの表面にネガ型露
    光マスクを施す、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】親水性の中間層が、架橋または重合によ
    り、硬化されるか、あるいは硬化し得る、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】親水性の中間層が、架橋し得る有機重合体
    を含むか、あるいはその様な重合体を架橋させることに
    より形成された層である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】親水性の中間層が、有機重合体およびフリ
    ーラジカル重合し得る化合物を含有する、請求項4に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】親水性の中間層の層重量が0.001〜1
    g/m2 である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】化学光に対して不透明である露光マスク
    が、電子的に制御されるプリント法により施される、請
    求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】露光マスクがカバーシート上に形成され、
    次いでカバーシートが光重合性層とラミネートされる、
    請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】画像を支持するカバーシートが光重合性
    層とラミネートされる、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】光重合性層が、必須成分として、 1)重合体状バインダー、 2)フリーラジカル重合し得る化合物および 3)化学光の作用の下で化合物2)の重合を開始するこ
    とができる化合物または化合物の組合せ を含有する材料を使用する、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】平版印刷に適当な基材、光重合性層およ
    び透明カバーシートを有する平版印刷板を製造するため
    の感光性材料であって、光重合性層と基材の間に親水性
    の中間層が配置されており、露光により光重合性層の、
    親水性層に対する、および/またはカバーシートに対す
    る密着性が変化し、カバーシートが化学光に対して不透
    明な露光マスクを備えていることを特徴とする感光性材
    料。
JP7247881A 1994-09-26 1995-09-26 平版印刷板の製造法 Pending JPH08179497A (ja)

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DE4434278.0 1994-09-26
DE4434278A DE4434278A1 (de) 1994-09-26 1994-09-26 Verfahren zur Herstellung einer Flachdruckform

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DE4434278A1 (de) 1996-03-28
ATE188297T1 (de) 2000-01-15
EP0703500A1 (de) 1996-03-27
US5705313A (en) 1998-01-06
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