JPH0743905A - 光重合性感光材料 - Google Patents

光重合性感光材料

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JPH0743905A
JPH0743905A JP18470693A JP18470693A JPH0743905A JP H0743905 A JPH0743905 A JP H0743905A JP 18470693 A JP18470693 A JP 18470693A JP 18470693 A JP18470693 A JP 18470693A JP H0743905 A JPH0743905 A JP H0743905A
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JP
Japan
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acid
water
salt
soluble
protective layer
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JP18470693A
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English (en)
Inventor
Nobuko Mibuka
暢子 身深
Satoshi Imahashi
▲聡▼ 今橋
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光重合性組成物の保存安定性を向上させる。 【構成】 酸素遮断性保護層にピロリン酸およびまたは
トリポリリン酸のアルカリ金属塩を有する光重合性感光
材料。 【効果】 本発明の光重合性感光材料は、高温多湿下に
長期的保存した後も、現像性が低下せず、平版印刷版の
場合には非画像部に汚れが発生せず良好な印刷物を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合性層を有する感光
材料に関するものであり、特に酸素遮断性保護層を有
し、貯蔵安定性に優れた、光重合性感光材料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光重合性感光材料は、印刷版、レジスト
材料、ホログラム感材などとして広く使用されている。
しかし、貯蔵安定性は低い事が知られている。特に高温
又は高温多湿下での保存安定性に問題があった。その対
策として、重合禁止剤や金属キレート剤等の添加が知ら
れている。また、特公平4−21184に開示されてい
る、保護層への鉱酸又は有機酸の添加、特開昭60−2
62153、特開平1−201652に開示されてい
る、光重合性層への酸の添加が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の方
法では不十分であり、貯蔵安定性に優れた、特に高温、
又高温多湿下に長時間保存しても性能の劣化しない光重
合性感光材料が求められる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決すべく、つまり、光重合性感光材料の貯蔵安定性を向
上させる目的で、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
するに到った。すなわち本発明は、支持体上に、少なく
とも光重合性層および活性光線に対して透明でかつ酸素
に対して実質的に非透過性の保護層を有する、光重合性
感光材料において、該保護層が(a)水または水と水混
和性有機溶剤との混合溶媒に可溶な有機高分子重合体お
よび(b)ピロリン酸およびまたはトリポリリン酸のア
ルカリ金属塩を含有することを特徴とする光重合性感光
材料である。本発明の保護層は(a)有機高分子重合体
および(b)ピロリン酸およびまたはトリポリリン酸の
アルカリ金属塩を少なくとも含有するものである。上記
成分(a)の有機高分子重合体は、層状に設けられた場
合に活性光線に実質的に透明で、且つ酸素に対して遮断
性を有するものであって、水可溶性のもの又は、水と水
混和性有機溶剤との混合溶媒に可溶なものが使用され
る。このような有機高分子重合体としては、ポリビニル
アルコールおよびそれが上記のような溶剤可溶性である
ために必要とされる未置換ビニルアルコール単位を含む
ポリビニルアルコールの部分エステル、エーテルおよび
アセタール、80〜90%加水分解したポリ酢酸ビニル、カ
ルボキシメチルキシセルロース、メチルセルロース、ポ
リアクリル酸エステル部分ケン化物、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、メチルビニル
エーテル/無水マレイン酸共重合体の混合物が用いられ
る。このうち、ポリビニルアルコールが特に酸素遮断性
に優れているので好ましい。成分(b)のピロリン酸お
よびまたはトリポリリン酸のアルカリ金属塩としては、
ピロリン酸およびまたはトリポリリン酸のナトリウム
塩、リチウム塩、カリウム塩、セシウム塩が使用され
る。このうち、ピロリン酸およびまたはトリポリリン酸
のナトリム塩、カリウム塩が特に好ましい。
【0005】上記のピロリン酸およびまたはトリポリリ
ン酸のアルカリ金属塩は単独又は2以上の組合せで使用
することができる。その使用量は保護層の総重量を基準
にして 5〜80重量%の範囲であり、特に好ましくは 8〜
50重量%である。また均一に塗布するために界面活性剤
を添加してもよい。保護層の塗布膜厚は0.1 〜10g/m2
の範囲であり、より好ましくは0.3 〜2g/m2である。
本発明において使用されるエチレン性不飽和化合物は、
遊離ラジカルで開始される連鎖成長付加反応に適した単
量体であり、例えば、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレートなど
が挙げられる。本発明に使用される光開始剤は、特に限
定するのもではないが、α−カルボニル化合物、アシロ
インエーテル、芳香族アシロイン化合物、多核キノン、
ヘキサアリールビスイミダゾール、トリハロメチル−S
−トリアジン、アクリジン、フェナジン、また、トリフ
ェニルスルホニウム塩やジアリールヨードニウム塩など
のオニウム塩、チタノセン、鉄アレン錯体などが含まれ
る。その使用量は、光重合性層の全組成物の0.2 〜20重
量%より好ましくは、1〜10重量%の範囲である。
【0006】本発明組成物中には好ましくは熱可塑性高
分子量有機重合体結合剤を存在させてもよい。重合体結
合剤タイプとしては(i)テレフタル酸、イソフタル
酸、セバシン酸、アジピン酸およびヘキサヒドロテレフ
タル酸に基くコポリエステル、(ii)ポリアミド、(ii
i) ビニリデンクロリド共重合体、(iv)エチレン/ビ
ニルアセテート共重合体、(v)セルロースエーテル、
(vi)ポリエチレン、(vii) 合成ゴム、(viii)セルロ
ースエステル、(ix)ポリビニルアセテート/アクリレ
ートおよびポリビニルアセテート/メタクリレート共重
合体を含むポリビニルエステル、(x)ポリアクリレー
トおよびポリα−アルキルアクリレートエステル例えば
ポリメチルアクリレートおよびポリエチルメタクリレー
ト、(xi)4,000 〜4,000,000 の重量平均分子量を有す
る高分子量エチレンオキシド重合体(ポリエチレングリ
コール)、(xii)ポリ塩化ビニルおよびその共重合体、
(xiii)ポリビニルアセタール、(xiv) ポリホルムアルデ
ヒド、(xv)ポリウレタン、(xvi) ポリカーボネートおよ
び(xvii)ポリスチレンが挙げられる。本発明組成物にお
いて、特に好ましい重合体結合剤としては、未露光光重
合性コーティングが例えばアルカリ性溶液である主とし
て水性の溶液には可溶性であるが、活性線放射の露光後
は比較的それに不溶性となるような重合体結合剤が好ま
しい。典型的にはこれらの要求を満足させる重合体はカ
ルボキシル化重合体、例えば遊離カルボン酸基含有ビニ
ル付加重合体である。
【0007】メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合
体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エ
ステル化マレイン酸共重合体などがある。また側鎖にカ
ルボキシル基を有するセルロースや、水酸基を側鎖に含
有する重合体に環状酸無水物を付加させた物などがあ
る。結合剤は、0〜80重量%、好ましくは、30〜70重量
%である。更に必要に応じて増感剤を存在させてもよ
い。特に可視光に対して、高感度化するために必要であ
り、例として、シアニン、カルボシアニン、メロシアニ
ン、芳香族カルボニル、スチリル、アクリジン、チアジ
ン、オキサジン、クマリン、多環芳香族炭化水素、ポリ
アリールアミン、ピリリウム、チアピリリウム、キサン
テンなどの色素が挙げられる。更に、その他に光重合性
組成物を製造中あるいは保存中において重合可能なエチ
レン性不飽和化合物の不要な熱重合を阻止するために少
量の熱重合禁止剤を添加することが望ましい。適当な熱
重合禁止剤としては、ハイドロキノン、p−メトキシフ
ェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロ
ール、ジ−t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、2−
メルカプトベンズイミダゾール、N−ニトロフェニルヒ
ドロキシアミン第一セリウムなどが挙げられる。熱重合
禁止剤の添加量は、全組成物に対して、0.01〜5重量%
が好ましい。また必要に応じて、不活性添加物、例えば
非重合性可塑剤、染料、顔料および充填剤などは光重合
性を著しく阻害しない程度に配合してもよい。
【0008】本発明において、光重合性組成物の厚みは
0.1〜 250μmであり、好ましくは0〜50μmである。
望ましい厚みは用途により決められる。本発明に使用さ
れる支持体にすべての天然または合成支持体、好ましく
は可撓性または剛性のフィルムまたはシートの形で存在
し得るものを含む。例えば素材は金属シートまたは箔、
合成有機樹脂のシートまたはフィルム、セルロース紙、
ファイバーボードその他またはこれらの物質の2種また
はそれ以上のものの複合体でありうる。特定の素材とし
てはアルミナプラストアルミニウム、アノード処理アル
ミニウム、アルミプラストポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、静電
放電処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビ
ニルアルコールをコーティングした紙、交叉結合ポリエ
ステルコーティング紙、ナイロン、ガラス、セルロース
アセテートフィルムその他が挙げられる。特定の素材は
一般に関連する適用目的により決定される。例えば印刷
回路が製造される場合には、素材はファイバーボード上
に銅をコーティングしたプレートでありうる。平版印刷
プレートの製造においては、素材はアノード処理アルミ
ニウムでありうる。
【0009】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、ここに部および%は重量基準である。 実施例1 ブラシ研磨した厚さ0.24mmのアルミニウム板を5%水酸
化ナトリウムに30℃1分浸漬した後、水洗後硝酸で中和
洗浄し、水洗した。これを10%硫酸中で電流密度3A/
dm2で3g/m2の厚さになるように陽極酸化処理した。
その後、70℃2%3号水ガラスに1分間浸漬後、水洗乾
燥してアルミ基板を得た。次に下記組成の感光層塗工液
を塗布し、熱風乾燥機にて 100℃1分間乾燥し、厚さ
2.0g/m2の塗膜を得た。 (感光層塗工液組成) ポリ(メタクリル酸メチル/メタクリル酸) 52部 85/15モル比 分子量 8万 テトラエチレングリコールジアクリレート 40部 2,2'-(0-クロロフェニル)-4,4',5,5'-テトラビスイミダゾウル 5 部 ミヒラーケトン 3 部 メタノール 200部 酢酸エチル 80部 クロロホルム 120部
【0010】次に下記組成の保護層塗工液を塗布し、熱
風乾燥機にて 100℃1分間乾燥し、1g/m2の厚さの保
護層を設けて試験片を得た。 (保護層塗工液組成) ポリビニルアルコール 100部 (完全ケン化、重合度 500) ノニオン系界面活性剤 1 部 (ノイゲンEA150 第一工業製薬) ピロリン酸およびまたはトリポリリン酸のアルカリ金属塩(表1に示す。) 0〜50部 水 900部 試験片は、40℃80%RHの条件に、10日間放置した後、
超高圧水銀灯(オーク社製明室プリンター) で画像露光
し、ネガ型PS版用現像液(富士写真フィルム、DN-3C
)1:1希釈液(30℃)に20秒間浸漬し、水洗して未
硬化部分を除去した後、風乾して平版印刷版を得た。こ
うして得られた平版印刷版をリョウビ製印刷機3200MCD
を用い、市販黒インキで上質紙に印刷したところ、表1
に示すように、保護層にピロリン酸およびまたはトリポ
リリン酸のアルカリ金属塩を添加しない印刷版(サンプ
ル9)は地汚れが見られたのに対し、添加した印刷版(サ
ンプル1〜8)は地汚れがなく印刷できた。印刷版は次
の3段階で評価した。 ○;良好 △;一部地汚れ ×;地汚れ発生
【0011】
【表1】
【0012】実施例2 実施例1に記載したアルミ基板の上に下記組成の感光層
塗工液を塗布し、熱風乾燥して、厚さ 1.8g/m2の塗膜
を得た。 (感光層塗工液組成物) ポリ(メタクリル酸メチル/メタクリル 酸/メタクリル酸n-ヘキシル) 52部 モル比 65/15/20 テトラエチレングリコールジメタクリレート 40部 (η5-シクロペンタジエニル)(η6-トルエン)鉄(II)ヘキサフルオロホスフェート 5 部 7-ジエチルアミノ-3-(2-ベンゾチアゾリル)-クマリン 3 部 メチルエチルケトン 150部 ジメチルホルムアミド 150部 次に実施例1と同様に保護層塗工液を塗布し、熱風乾燥
機にて 100℃1分間乾燥し、 1.2g/m2の厚さの保護層
を設けて試験片を得た。得られた試験片を40℃80%RHの
条件下に10日間放置した後、アルゴンイオンレーザー
(50mW、ビーム径25μ)で画像状に走査露光した。そ
して実施例1に用いた現像液で30℃にて23秒浸漬し、水
洗して未硬化部分を除去をして風乾し、平版印刷版を得
た。そして実施例1と同様に印刷試験を行い表2を得
た。
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】本発明の光重合性感光材料は、高温多湿
下に長期的保存した後も、現像性が低下せず、平版印刷
版の場合には非画像部に汚れが発生せず良好な印刷物を
得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも光重合性層および
    活性光線に対して透明でかつ酸素に対して実質的に非透
    過性の保護層を有する、光重合性感光材料において、該
    保護層が(a)水または水と水混和性有機溶剤との混合
    溶媒に可溶な有機高分子重合体および(b)ピロリン酸
    およびまたはトリポリリン酸のアルカリ金属塩と含有す
    ることを特徴とする光重合性感光材料。
JP18470693A 1993-07-27 1993-07-27 光重合性感光材料 Pending JPH0743905A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786127A (en) * 1996-08-15 1998-07-28 Western Litho Plate & Supply Co. Photosensitive element having an overcoat which increases photo-speed and is substantially impermeable to oxygen
US5821030A (en) * 1995-07-20 1998-10-13 Kodak Polychrome Graphics Lithographic printing plates having a photopolymerizable imaging layer overcoated with an oxygen barrier layer
JP2009190275A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Asahi Kasei E-Materials Corp 凸版印刷用感光性樹脂用保護膜

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