JPH09171259A - 感光性重合体によるグラビア印刷板の製造法およびこれにより得られるグラビア印刷板 - Google Patents

感光性重合体によるグラビア印刷板の製造法およびこれにより得られるグラビア印刷板

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JPH09171259A
JPH09171259A JP8262108A JP26210896A JPH09171259A JP H09171259 A JPH09171259 A JP H09171259A JP 8262108 A JP8262108 A JP 8262108A JP 26210896 A JP26210896 A JP 26210896A JP H09171259 A JPH09171259 A JP H09171259A
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JP8262108A
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Friedrich Dr Goffing
フリードリッヒ、ゴフィング
Thomas Loerzer
トーマス、レルツァー
Hartmut Dr Sandig
ハルトムート、ザンディヒ
Markus Toennesen
マルクス、テネセン
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BASF Lacke und Farben AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線レーザーによりデジタル記録が可能
な、優れた再現性を示すグラビア印刷板の製造法を提供
すること。 【解決手段】 基板、光重合層(A)、感赤外線層
(B)、および層(B)上の剥離可能な保護層から構成
され、層(A)が水または水とアルコールの混合物に溶
解または分散可能な高分子結合剤、この高分子結合剤と
相溶性の共重合可能なエチレン性不飽和有機化合物、お
よび光開始剤から構成され、層(B)が化学線線範囲に
おいて2.5以上の光学濃度を示し、水または水とアル
コールの混合物に溶解または分解可能な皮膜形成高分子
結合剤と、この結合剤に微分散され、高い吸光度を有す
る物質とから成り、感赤外線層(B)の保護膜膜剥後の
レーザー融蝕、化学線の露光され、水または水とアルコ
ールとの混合物により現像されることを特徴とするグラ
ビア印刷板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像状に露光した
後に水、または水とアルコールとの混合物により現像さ
れる、デジタル情報転写に適する感光性重合体によるグ
ラビア印刷板の製造法およびこの方法により製造される
グラビア印刷板に関する。
【0002】
【従来の技術】水または水性アルコール媒体により現像
可能な感光性重合体によるグラビア印刷板は現像液に溶
解または分散可能であり、ポリエチレンテレフタレート
フィルム、スチールシートまたはアルミニウムシートな
どの寸法の安定な基板上に設けられる感光性の光重合層
から構成される。水または水性アルコール媒体により現
像可能な光重合層と基板を堅固に結合させるため、これ
らの層の間に粘着促進層を設けることも可能である。
【0003】水または水性アルコール媒体により現像可
能な光重合層上に剥離層を設けることも可能であるが、
この剥離層は下に存在する層が高い粘着性を有し写真の
原板をその上に載置する際に真空焼き枠中に存在する空
気を均一に除去することができず、従って露光中にバキ
ュームエラーが起こるような場合に用いられる。
【0004】上述の水または水性アルコール媒体により
現像可能な光重合層はその上またはその更に上に存在す
る剥離層の上に存在する保護膜により機械的損傷から保
護される(Ullmannn’s Encyclope
dia of Industrial Chemistr
y、第A13巻、629頁参照)。
【0005】保護層が存在する場合はこれを除去した後
に写真原板を施し、真空焼き枠により空気を除去し、均
一に露光することにより、水で洗い出し可能な、または
水性アルコール媒体で現像することが可能な光重合層
に、写真原板に含まれている情報を転写することが可能
である。グラビア印刷板のスクリーン目の深さ、従って
グラビア印刷法によるインクの転写量を露光時間により
調整する。
【0006】これに次ぐ現像工程で非重合部分、つまり
スクリーン目を水または水とアルコールの混合物を用い
て洗い出すことができる。光重合した部分は溶解不能ま
たは分散不能なため、グラビア印刷板表面が形成され
る。次いで、膨張したレリーフ層から水または水とアル
コールの混合物を除去するために、乾燥工程を行う。感
光性材料の種類によっては、印刷板を更なる処理工程に
付すこともある。例えば、ある種の印刷板を完全に硬化
させるためには均一に後露光を行う必要性が生じる。
【0007】このように、上記工程において情報が印刷
原板を介して転写されるが、従来の技術によると写真原
板は、オプトマイクロメカニカル露光装置、CRT(陰
極線管)露光装置、またはレーザー露光装置(He−N
eレーザー、λ=632nm)などの露光装置を用いた
感光性膜の露光を行い、次いで現像を行うことにより製
造される(例えばArmin Lautert、All
gemeine Fachkunde der Druc
ktechnik、42−45頁、第11版、199
3、Baden−Verlag CH−Baden参
照)。
【0008】上記方法により感光性膜に転写された情報
はデジタル化されたデータセットに由来する。輪転式凹
版印刷、つまりグラビア印刷において、印刷原板を使用
して継ぎ目を有さない連続形状の印刷板を製造すること
はできない。
【0009】この理由により、写真原板を介する間接的
な回路を通過せずにグラビア印刷板を得られることが望
ましい。
【0010】製造時間が短縮される上、写真原板の製造
コストに係る損失が生じない。更にフィルム現像におけ
る液体を使用した化学処理がもはや必要でなくなるた
め、環境上の利点を伴い、薬剤に汚染された排水や金属
塩を生じることがなくなる。
【0011】写真原板の輪郭寸法は、温度および大気湿
度の変動により結果的に変化する可能性を有する。寸法
の変化により、対応する光重合層を露光する場合に写真
原板の情報が1:1の投影として転写されるため完成し
たグラビア印刷板の「見当合わせ」に問題を起こすこと
がある。
【0012】従来技術によると、側方からの光照射と複
写エラーを回避するために写真原板と板体表面の間に密
な接触状態が必要とされるため、写真原板を真空状態と
して紫外線露光を行っていた。しかしながら写真原板と
印刷板表面の密な接触を得るために圧力をかけると、粉
塵をも押しつけ、印刷板表面に穴が生じ、印刷工程にお
いて望ましくないインクの転写が行われてしまう。
【0013】このため減圧を行わない紫外線露光を行
い、空中酸素の妨害作用を利用可能とし、散乱を抑えて
スクリーン目の深さを調整し粉塵による表面の損傷を回
避することが望ましい。
【0014】従来より、情報の転写に印刷原板を必要と
しないデジタル処理は公知である。
【0015】例えば、ドイツ特許出願公開第41171
27号公報には、インクジェットプリンターまたは電子
写真プリンターを用いて感光性記録成分上に画像保持被
覆を形成する方法が記載されている。この方法によると
高質グラビア印刷において解像度が不十分であるという
欠点が生じる。
【0016】ヨーロッパ特許出願公開第0001138
号公報には変色性の印刷原板を形成することによるリト
グラフ印刷板の製造法が記載されている。
【0017】国際特許出願公開第94/03839号公
報は、感光性記録成分が赤外線レーザーにより構成さ
れ、画像保持被覆が上述のように形成される方法が記載
されている。同公報に記載の感光性記録材料は基板、感
光層、化学線に対して不透明な感赤外線層、および剥離
層から構成される。赤外線に露光すると、感赤外線層の
露光部分上面は剥離層に固着し、剥離層除去の際に剥離
層とともに露光部分も一緒に除去され、感光性記録層の
画像保持被覆が得られる。この方法による欠点は、機械
的保護の役割も有する剥離層に引っ掻き傷などの損傷が
生じると不完全な情報転写につながるという点である。
更に、特に微細な画像部分の場合、剥離層を引き剥がす
際に感光性記録材料上に残すべき周囲部分に損傷を与え
る危険性があり、この場合も同様に不完全な情報転写を
生じせしめる。
【0018】また、米国特許第5262275号明細書
および国際特許出願第94/03838号公報にフレキ
ソ印刷板が赤外線レーザーによるデジタル構造を有する
場合の方法が記載されている。この記録成分は基板、感
光性フレキソ層、遮断層および化学線に対して不透明な
感赤外線層から成る。記録部分の感赤外線材料は蒸発す
るため、この部分は化学線に対して透明状態をとり、従
って感赤外線層には赤外線による直接的な記録が行われ
る。感赤外線層の下に存在する遮断層は、感赤外線層を
感紫外線性のフレキソ層からの単量体や他の成分の拡散
から保護し、紫外線露光の間に感紫外線性フレキソ層へ
酸素が入り込むことを阻止する。国際特許出願公開第9
4/03838に記載されているように空中酸素が存在
すると紫外線露光は再現不能となる。或いは酸素が存在
すると露光をより長時間行う必要が生じる。従って酸素
を透過しない遮断層が使用される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかるに本発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、その目的は水または
水性アルコール媒体で現像可能かつ赤外線レーザーによ
りデジタル記録が可能な、次工程においては減圧せずに
均一な紫外線照射を行い、優れた再現性を示すグラビア
印刷板を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明等は、画像状に露光後、水または水とアルコール
の混合物により現像される、寸法安定な基板上に、粘着
促進層により寸法安定な基板に結合可能であり化学線に
より架橋可能な層(A)、感赤外線層(B)、必要に応
じて層(A)と層(B)との間に設けられる分割層、お
よび層(B)上に設けられる剥離可能な保護層を順次有
する感光性重合体によるグラビア印刷板の製造方法であ
って、層(A)が水または水とアルコールの混合物に溶
解可能または分散可能な1種類以上の高分子結合剤、こ
の高分子結合剤と相溶性の共重合可能なエチレン性不飽
和有機化合物、光開始剤または光開始剤組成物、および
必要に応じて他の助剤から構成され、層(A)と層
(B)との間に設置可能な分割層が酸素透過性であっ
て、感赤外線層(B)が化学線範囲において2.5以上
の光学濃度を示し、水または水とアルコールの混合物に
溶解可能または分解可能な皮膜形成高分子結合剤と、こ
の結合剤に微分散され、赤外線を吸収し、750−20
000nmの波長範囲で高い吸光度を有する1種類以上
の物質とから成り、感赤外線層(B)は保護膜剥離後の
レーザー融蝕により構成化され、次いで化学線で均一に
露光され、水または水とアルコールとの混合物で現像さ
れ、慣用の方法で乾燥されることを特徴とする感光性重
合体によるグラビア印刷板の製造方法を見出した。
【0021】本発明における化学線の均一な露光は、減
圧せずに行われると好ましい。
【0022】更に本発明により、上述の新規方法により
製造されるグラビア印刷板を提供する。
【0023】この新規記録成分はデジタル情報転写に極
めて有効に使用される。
【0024】寸法安定な基板としては、通常のグラビア
印刷板用に使用される基板が好ましく用いられる。
【0025】適する寸法安定基板の例には、スチール、
アルミニウム、銅、ニッケルなど金属製、またはポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリアミドまたはポリカーボネートなどのプラスチッ
ク、織布、ガラス繊維素材などの不織布、またはガラス
ファイバーとプラスチックの複合材料製の板体、シー
ト、円錐形または円筒形のスリーブが挙げられる。
【0026】特に適する寸法安定基板としては、例えば
ポリエチレン、ポリエステルのシート、またはスチー
ル、ステンレス鋼またはアルミニウム等による金属製シ
ートが使用される。これらのシート状基板は一般的に5
0ー1100μm、好ましくは75−700μm、例え
ば約300μmの厚さを有するものである。
【0027】これらのシート状基板の感光性記録層に面
する側を、例えば1ー5μm厚の薄い粘着促進層で被覆
することも可能である。この粘着促進層は、例えばポリ
カーボネート、フェノキシ樹脂および多官能性イソシア
ネートの混合物で構成することができる。
【0028】寸法安定な基板上に光構成層(A)を設け
ることも可能であり、この場合も必要に応じて粘着促進
層と上方の被覆を施してもよい。
【0029】例えば、ポリイソシアネート架橋ポリエー
テルまたはポリエステル被覆に基づくポリウレタン粘着
被覆(例えばドイツ特許出願公開第3045516号公
報に記載)を、膜厚0.5−50μm、好ましくは2−
30μmの粘着促進層として使用することも可能であ
る。
【0030】上方被覆を粘着促進層の基板と反対側の面
に、0.1−50μm、特に1−10μmの厚さで施す
ことも可能であり、これは例えば部分的に加水分解され
た(例えば80モル%程度)ポリビニルエステル、フェ
ニルグリセロールエーテルモノアクリレートおよびグリ
セロールの希釈された水性アルコール溶液から、乾燥、
ベーキングを行うことにより製造可能である。
【0031】本発明における化学線により架橋可能、す
なわち光構成可能なレリーフ形成層(A)は、水または
水とアルコールの混合物に溶解可能または分散可能な1
種類以上の高分子結合剤、この高分子結合剤と相溶性の
共重合可能なエチレン性不飽和有機化合物、光開始剤ま
たは光開始剤組成物、および更に必要に応じて熱重合抑
制剤、可塑剤および/ または着色剤などの助剤や添加剤
の混合物を意味する。水とアルコールの混合物における
アルコールとしてはメタノール、エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール、特にエタノールが好まし
く使用される。
【0032】高分子結合剤としてはヨーロッパ特許出願
公開第0079514号、同第0224164号、同第
0059988号各公報等に記載の印刷板の製造に従来
より使用されている高分子結合剤、例えば完全にまたは
部分的に加水分解されたポリビニルエステル、例えば部
分的に加水分解された酢酸ポリビニル、ポリビニルアル
コール誘導体、例えば部分的に加水分解された酢酸ビニ
ル/酸化アルキレングラフト共重合体、または重合体−
類似反応によりアクリル化されたポリビニルアルコー
ル、およびこれらの混合物が好適に使用される。
【0033】この他の適する高分子結合剤の例には、ヨ
ーロッパ特許出願公開第0085472号、ドイツ特許
出願公開第1522444号各公報に記載の、水または
水とアルコールの混合物に溶融性のポリアミドがある。
【0034】光構成層(A)の高分子結合剤は、光構成
層(A)の総重量に対して、一般的に50−98重量
%、好ましくは60−95重量%の割合を占める。
【0035】共重合可能なエチレン性不飽和有機化合物
は場合に応じて適宜選択された上述の高分子結合剤と相
溶性であると好ましい。共重合可能なエチレン性不飽和
有機化合物としては一般的に、室温におけるモノオレフ
ィン性および/ またはポリオレフィン性不飽和有機化合
物、特にアクリル酸および/ またはメタクリル酸の誘導
体、例えば一価または多価アルコールのアクリル酸また
はメタクリル酸エステル、例えば炭素原子数1−20の
アルカノールのアクリル酸またはメタクリル酸エステ
ル、例えばメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソ
プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル
酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、または(メタ)アクリル酸ラウリル、炭素原子数
2ー20の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステ
ル、例えば(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
ールジ(メタ)アクリレート、ブタン−1,4−ジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、3−メチルペンタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,1,1−トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ジ−、トリ−、テト
ラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスロットテトラ(メタ)アクリレート、およびポリ
(エチレンオキシド)ジ(メタ)アクリレート、ω−メ
チルポリ(エチレンオキシド)イル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、1モ
ルのグリセリン、1モルのエピクロロヒドリンおよび3
モルのアクリル酸の反応生成物、グリシジルメタクリレ
ート、およびビスフェノールAグリシジルエーテルアク
リレートが用いられる。
【0036】アクリルアミド誘導体およびメタクリルア
ミド誘導体、例えばこれらのN−メチロール誘導体と一
価または多価アルコールとのエステル、例えばエチレン
グリコール、グリセロール、1,1,1−トリメチロー
ルプロパンまたは低重合体または高分子酸化エチレン誘
導体が好適に使用される。ポリアミドまたはポリビニル
アルコールが結合剤として使用される場合にこれらは特
に有効に使用される。
【0037】この他には、例えばビスフェノールAジグ
リシジルエーテルと、(メタ)アクリル酸との反応、ま
たはジイソシアネートとヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレートとのまたはヒドロキシ含有ポリエステルまた
はポリエーテルとの反応により得られるエポキシド(メ
タ)アクリレートおよびウレタン(メタ)アクリレート
が好ましく用いられる。更に使用可能なオレフィン性不
飽和有機化合物にはアクリル酸またはメタクリル酸エス
テル、特に低蒸気圧を有するもの、および相溶化剤、例
えばヒドロキシル、アミド、スルホエステルまたはスル
ホアミド基により変性されているものがある。上記共重
合可能なエチレン性不飽和有機化合物の混合物も使用可
能である。
【0038】光構成層中(A)における前記化合物は光
構成層(A)の総量に対して1−60重量%、好ましく
は10ー45重量%存在可能である。
【0039】感光性記録材料に対して一般的に用いられ
ている光開始剤または光開始剤組成物、例えばフリーラ
ジカル光開始剤、例えばベンゾインまたはベンゾイン誘
導体、例えば炭素原子数1ー6の直鎖状または分岐状の
モノアルコールのベンゾインエーテル、例えばベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエー
テルまたはベンゾインイソブチルエーテル、ドイツ特許
出願公開第2909992号公報に記載のような対称ま
たは非対称に置換されたベンジルアセタール、例えばベ
ンジルジメチルアセタールまたはベンジル1−メチル1
−エチルアセタール、ジアリールホスフィンオキシド、
例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホ
スフィンオキシドまたは2,6−ジメトキシベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキシド、エチル2,4,6−ト
リメチルベンゾイルフェニルホスフィネートまたはアシ
ルジアリールホスフィンオキシド、またはジアシルホス
フィンオキシドまたは置換または非置換キノン、例えば
エチルアントラキノン、ベンゾアントラキノン、ベンゾ
フェノンまたは4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベン
ゾフェノンが好ましく使用される。これらは単独で、ま
たは相互の混合物として使用可能である。或いはこれら
をコイニシエーターと組み合わせて、例えばエチルアン
トラキノンと4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾ
フェノン、ベンゾインメチルエーテルとトリフェニルホ
スフィン、ジアシルホスフィンオキシドと第三級アミ
ン、またはアシルジアリールホスフィンオキシドとベン
ジルジメチルアセタールの組み合わせとして使用され
る。
【0040】光開始剤は光構成層中に、光構成層( A)
の総重量に対して一般的に0.1−10重量%、好まし
くは0.5−5重量%存在する。
【0041】高分子結合剤、共重合可能なオレフィン性
不飽和有機化合物、および光開始剤の他に、光構成層は
更に助剤および添加剤を含有することも可能である。光
構成層(A)の総重量に対して例えば0.001−2重
量%の、光開始剤が吸光する化学線範囲において著しい
自己吸光を行わない熱重合抑制剤、例えば2,6−ジ−
tert−ブチル−p−クレゾール、ヒドロキノン、p
−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェノチアジ
ン、ピリジン、ニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン
またはクロラニル、チアジン染料、例えばチオニンブル
ー(C.I.52025)、メチレンブルーB(C.
I.52015)またはトルイジンブルー(C.I.5
2040)、またはニトロソアミン、例えばN−ニトロ
ソジフェニルアミン、またはN−ニトロソシクロヘキシ
ルヒドロキシルアミンのカリウム、カルシウムまたはア
ルミニウム等の塩を添加することも可能である。
【0042】新規の光構成層(A)に、適する染料、顔
料、またはフォトクロミズム添加剤を、層(A)の混合
物に対して0.0001−2重量%の量で添加すること
も可能である。これらは露光性能の調整、同定、露光結
果の直接監視、または美的目的のために用いられる。混
合物の重合に熱重合抑制剤がほとんど悪影響を与えない
と同様に、これらの添加剤による悪影響がほとんど及ぼ
されないように添加剤の種類および使用量を決定しなけ
ればならない。例えば、溶解可能なフェナジニウム、フ
ェノキサジニウム、アクリジニウム、およびフェノチア
ジニウム染料、例えばニュートラルレッド(C.I.5
0040)、サフラニンT(C.I.50240)、ロ
ーダニルブルー、ローダミンDの塩またはアミド(ベー
シックバイオレット10、C.I.45170)、メチ
レンブルーB(C.I.52015)、チオニンブルー
G(C.I.52025)、またはアクリジンオレンジ
(C.I.46005)、ソルベントブラック3(C.
I.26150)が適している。これらの染料と共に、
化学線の照射を行わずには染料の還元が行われず、露光
すると励起された電子状態において染料を還元すること
が可能な還元剤を必要量で使用することも可能である。
このような穏やかな作用を有する還元剤の具体例にはア
スコルビン酸、アネトール、チオウレア、例えばジエチ
ルアリルチオウレア、特にN−アリルチオウレア、およ
びヒドロキシルアミン誘導体、特にN−ニトロソシクロ
ヘキシルヒドロキシルアミンの塩、好ましくはカリウ
ム、カルシウムまたはアルミニウム塩がある。上述の通
り、還元剤は同時に熱重合抑制剤としての作用も有す
る。還元剤は層(A)の混合物に対して0.005−5
重量%の量で添加可能であり、併用する染料の使用量の
3−10倍添加すると多くの場合において有用であるこ
とが証明されている。
【0043】耐引掻性および耐摩耗性を向上させるため
に、ドイツ特許出願公開第3128949号公報(ヨー
ロッパ特許出願公開第070511号公報)に記載のよ
うな微粒子状の硬い研磨粉を添加してもよい。例えばシ
リカ、特に石英粉、シリケート、例えばアルミニウムシ
リケートまたはシリケートガラス、アルミナ、特にコラ
ンダム、二酸化チタンおよび/ またはカーバイドまたは
タングステンカーバイドを研磨粉として使用することが
できる。
【0044】光構成層(A)を各成分から製造するに
は、慣用の方法で各成分を公知混合方法により混合し、
得られた混合物を溶液から流延、カレンダー処理または
押し出し、またはこれらの方法を適宜組み合わせる等の
公知技術により加工して光構成層を得ることが可能であ
る。光構成層の厚さは約0.03−2mm、特に100
μm−1000μmとすると好適である。
【0045】感赤外線性であり、かつレーザーに融蝕可
能な層(B)および必要に応じて酸素透過現性の現像液
溶解性または現像液分散性の重合体により成る中間層を
光構成層上に設けることも可能である。
【0046】このような中間層により光重合層からその
上の感赤外線層に単量体が拡散することを妨げ、光重合
層をレーザー融蝕中のレーザー光の作用から保護するこ
とができる。更にこの中間層は空気酸素透過性であるた
め、レーザー融蝕に次ぐ紫外線露光の間に空気酸素によ
りスクリーン目の深さがより正確に調整される。
【0047】酸素透過性中間層として適する水または水
とアルコールに溶解可能なまたは分散可能な重合体の例
には、部分的に加水分解されたポリエステル、例えば部
分的に加水分解された酢酸ポリビニル、ポリビニルアル
コール誘導体、例えば部分的に加水分解された酢酸ビニ
ル/酸化アルキレングラフト共重合体、無水マレイン酸
共重合体、例えば無水マレイン酸とイソブテンとの、ま
たは無水マレイン酸とビニルメチルエーテルとの共重合
体、水溶性ポリエステル、水溶性ポリエーテル、ビニル
ピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニルイミダゾー
ル、酢酸ビニルおよびアクリルアミドの単独重合体また
は共重合体、水溶性ポリウレタン、水または水とアルコ
ールの混合物に溶解性のポリアミド、およびこれらの重
合体の混合物がある。
【0048】感赤外線層(B)は1種類以上の水溶性ま
たは水分散性または水とアルコールの混合物に溶解性の
または分散性の結合剤、この結合剤に微分散され、75
0−20000nm、特に750−5000nmの波長
範囲で強力な吸光度を示す赤外線吸収材料および必要に
応じて可塑剤から構成される。感赤外線層(B)は化学
線に関して2.5以上、好ましくは3−5の光学濃度を
有する。
【0049】これらの結合剤の例には部分的に加水分解
されたエステル、例えば部分的に加水分解された酢酸ポ
リビニル、ポリビニルアルコール誘導体、例えば部分的
に加水分解された酢酸ビニルと酸化アルキレンのグラフ
ト共重合体、無水マレイン酸共重合体、例えば無水マレ
イン酸とイソブテンとの、または無水マレイン酸とビニ
ルメチルエーテルとの共重合体、水溶性ポリエステル、
水溶性ポリエーテル、ビニルピロリドン、ビニルカプロ
ラクタム、ビニルイミダゾール、酢酸ビニルおよびアク
リルアミドの単独重合体または共重合体、水溶性ポリウ
レタン、水または水とアルコールの混合物に溶解性のポ
リアミド、およびこれらの重合体の混合物がある。
【0050】染料および/ または顔料を赤外線吸収材料
として用いることも可能である。使用される染料は、例
えばフタロシアニン、置換フタロシアニン誘導体、シア
ニン、およびメロシアニン染料、およびポリメチン染料
である。例えばカーボンブラック、グラファイト、酸化
クロム、酸化鉄を顔料として使用することもできる。
【0051】赤外線吸収材料は新規用途に有効な濃度で
用いられるが、一般的には感赤外線層(B)の総重量に
対して1−60重量%として使用する必要がある。
【0052】感赤外線層(B)に化学線を不透過とさせ
るために、紫外線を吸収する全ての化合物を使用するこ
とができる。その例には上述の染料および顔料が挙げら
れる。感赤外線層中の大部分の開始剤は紫外線に反応す
る。従って感赤外線層における顔料としてカーボンブラ
ックが頻繁に使用される。感赤外線層における顔料とし
てカーボンブラックが用いられる場合、更に赤外線吸収
材料使用せずにすませることが可能である。化学線の透
過しない材料の濃度は適宜設定可能であるため、所望の
光学濃度を得ることが可能である。一般的には2.5を
超過する光学濃度が必要である。感赤外線層中に顔料と
してカーボンブラックを用いる場合は感赤外線層(B)
の総重量に対して1−60重量%、好ましくは10−4
0重量%の量で用いられる。
【0053】水および/ または水と混和性の有機溶媒、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−プロパノール等のアルコールやテトラヒドロフランが
感赤外線層(B)の製造用の触媒として好ましく使用さ
れる。結合剤、赤外線吸収材料および必要に応じて可塑
剤、界面活性剤およびレベリング剤等の添加剤の各成分
を合わせて攪拌器、溶融器などの慣用の混合装置または
分散装置中でこれらを均質に混合する。全溶液に対する
結合剤と紫外線吸収材料の濃度は1−80重量%であ
る。この溶液をポリエチレンテレフタレーとなどのフィ
ルム上に流延し、次いで得られた薄膜を乾燥させる。乾
燥後のフィルムは一般的に0.5−15μm、好ましく
は3−10μmの膜厚を有する。
【0054】中間層は、感赤外線層(B)上に中間層の
結合剤の希釈溶液を流延し、直ちに乾燥させる更なる流
延工程を行うことにより設置することも可能である。こ
のように得られた酸素透過層は約1−10μmの膜厚を
有する。光構成層は後の工程で設置することもできる。
【0055】本発明の新規の層構造を製造するための他
の方法によると、まず上述の操作によりグラビア印刷板
を製造するが、必要に応じて感赤外線層と保護層の間に
中間層を設ける。保護層を除去した後、必要に応じて水
または水とアルコールの混合物などの溶剤を用いて感赤
外線層に中間層を積層し、更に必要に応じてカレンダー
処理を行い各層をそれぞれ堅固に結合させる。
【0056】感赤外線層に中間層を施すことも、この積
層体をグラビア印刷板に施すことも可能である。
【0057】蛍光灯を具備する平板露光装置(例えばP
hilips、TL 10R 40W、またはBASF社
製nyloprint 40W BL 366)などの一
般的に重合体印刷板に使用されている紫外線光源(主放
射範囲320−400nm)を、化学線により架橋可能
な層(A)を露光するために使用することも可能であ
る。80x107 nyloprint露光装置は、例
えば18の高性能紫外線蛍光灯を具備する。
【0058】光重合体印刷板の洗い出し、これに次ぐ洗
浄および予備乾燥は、この目的に適合する市販のウォッ
シュアウトシステムを用いて行うことが可能である。例
えばnyloprintウォッシュアウトシステムDW
85はブラシウォッシャーを用いて洗い出しの原則に従
って作用する。この後の乾燥は連続乾燥機、例えばny
loprint DT85連続乾燥機により行うことが
可能である。
【0059】ウォッシュアウトシステムと連続乾燥機の
組み合わせとして、nyloprintDW/DT85
連続装置を挙げることができる。
【0060】
【実施例】以下に記載する実施例および比較例におい
て、特に言及しない限り「部」および「%」の記載は重
量基準によるものとする。
【0061】新規の感光性記録成分の製造法を実施例1
および2に記載する。実施例1 2部のカーボンブラック(例えばDegussa社製、
Printex(登録商標))および6部のポリビニル
アルコール(例えばHoechst社製、Mowiol
(登録商標))を80部の水と20部のn−プロパノー
ルに溶解して水溶性感赤外線層(B)を得た。ここでn
−プロパノールは、上記溶液をポリエチレンテレフタレ
ートシート上に流延する際に良好に湿潤させるためのレ
ベリング剤として使用された。各成分を混合し、微分散
状態の分散液を製造するために混合物を分散機(Ult
ra Turrax)中で2時間処理した。得られた分
散液を、得られるフィルムの膜厚が8μm、乾燥後の光
学濃度が4.5となるように、ポリエチレンテレフタレ
ートシート(DuPont社製、Mylar(登録商
標)、125μm厚)上に流延した。
【0062】保護膜を剥離した後、プロパノールと水の
混合液(18:1)を積層溶剤として用い、この層にス
チールシート上の水で現像可能な市販のグラビア印刷
板、例えばnylograv(登録商標)WSA 52
(BASF社製)を積層した。保護膜を剥離した後、感
光性記録材料をバキュ−ムドラム上に施し、Nd−YA
Gレーザー(波長1064nm)で露光した。ここでは
Baasel−Scheel社製の露光装置を使用し、
赤外線のスポット径を20μmに調整した。この後、印
刷板をPhilips TL 10R 40W管を具備す
る80x107nyloprint(登録商標)露光装
置中で、減圧せずに波長320−400nmの紫外線で
均一に露光し、nyloprint DW/DT 85連
続装置中により水で洗い出し、100℃で30分間乾燥
し、後露光した。これにより、スクリーン目の深さが良
好なグラデーションを有し、一定露光時間におけるスク
リーン目の深さの散乱が±1μmであり、優れた印刷物
の得られる印刷板を得た。非印刷部分は全く欠陥を有さ
なかった。
【0063】実施例2 2部のカーボンブラック(例えばDegussa社製、
Printex U)および8部の部分的に加水分解し
たポリビニルアルコール(例えばKuraray社製、
KP 205)を80部の水と20部のn−プロパノー
ルに溶解して水溶性感赤外線層を得た。各成分を混合
し、微分散状態の分散液を製造するために混合物を分散
機(Ultra Turrax)中で2時間処理した。
得られた分散液を、得られるフィルムの膜厚が8μm、
乾燥後の光学濃度4.5となるように、ポリエチレンテ
レフタレートシート(例えばToray社製、Lumi
rror(登録商標)、125μm厚)上に流延した。
この後、感赤外線層上に、45部の水と2部の部分的に
加水分解したポリビニルアルコール(Hoechst社
製、Mowiol 5−88)から成る酸素透過層を、
乾燥後の酸素透過膜の膜厚が6μmとなるように流延に
より施し、直ちに乾燥させた。
【0064】nylograve(登録商標)ST 5
2グラビア印刷板(BASF社製)などの、スチールシ
ート上に配置された水で現像可能な市販のグラビア板か
ら保護膜を剥離した後、n−プロパノールと水の混合物
(5:1)を積層溶剤として用いて、上記積層体にこれ
を積層した。
【0065】保護膜を剥離した後、感光性記録材料をバ
キュ−ムドラム上に施し、Nd−YAGレーザー(波長
1064nm)で露光した。ここではBaasel−S
cheel社製の露光装置を使用し、赤外線のスポット
径を20μmに調整した。この後、印刷板を80x10
7 nyloprint(登録商標)露光装置中で、減
圧せずに紫外線で均一に露光し、ブラシウォッシャーを
用いた原則に従って稼働する連続ウォッシャーにより水
で洗い出し、nylograve dryerFIIな
どの乾燥機中、120℃で30分間乾燥し、後露光し
た。これにより、スクリーン目の深さが良好なグラデー
ションを有し、一定露光時間におけるスクリーン目の深
さの散乱が±1μmであり、優れた印刷物の得られる印
刷板を得た。非印刷部分は全く欠陥を有さなかった。
【0066】比較例1 実施例1とは異なり、水で現像可能な印刷板(例えばB
ASF社製、nylograv(登録商標)WSA 5
2)を、感赤外線層のレーザー融蝕により形成された被
覆ではなく印刷原版を通して真空焼き枠中で紫外線に均
一に露光した。印刷原版および被覆の双方が同じデジタ
ルデータセットから製造されるため、化学線を透過する
画像部分の輪郭的寸法は2つの方法において完全に同一
であった。次の現像工程(洗い出し、乾燥、後露光)の
後、スクリーン目深さのグラデーションの粗い、一定時
間の露光によるスクリーン目深さの散乱が±5μmの印
刷板が得られた。完成した印刷板を印刷機に載置し、試
料を印刷した。印刷物は従来技術による物に類し、印刷
原板の下に包含され、減圧の結果表面に圧接した粉塵に
より印刷に欠陥が生じた。
【0067】比較例2 実施例1、第一段落に記載したと同様の方法で感赤外線
層を得た。この後、45部の水と2部の完全に加水分解
されたポリビニルアルコール(Howchst社製、M
owiol 66−100)による酸素透過層を、乾燥
後の酸素透過層の膜厚が6μmとなるように流延により
感赤外線層上に施し、直ちに乾燥させた。
【0068】nyloprint(登録商標)WS I
I(BASF社製)から保護膜を剥離した後、混合比1
8:1のn−プロパノールと水の混合物を使用して、上
記積層体にこの印刷板を積層した。
【0069】得られた積層体から保護膜を剥離した後、
これに実施例1と同様の方法でnylograv(登録
商標)WSA 52等の市販のグラビア印刷板を積層し
た。
【0070】保護膜を剥離した後、上述の感光性記録材
料をバキュ−ムドラム上に施し、Nd−YAGレーザー
(波長1064nm)で露光した。ここでもBaase
l−Scheel社製の露光装置を使用し、赤外線のス
ポット径を20μmに調整した。この後、印刷板を80
x107 nyloprint露光装置で、減圧せずに
紫外線で均一に露光し、nyloprint DW/D
T 85連続装置により水で洗い出し、100℃で30
分間乾燥し、後露光した。スクリーン目深さのグラデー
ションが不十分な、一定時間の露光によるスクリーン目
深さの散乱が±10μmの印刷板が得られた。得られた
印刷物はグラビア印刷における要求を満たすものではな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/033 G03F 7/033 (72)発明者 フリードリッヒ、ゴフィング ドイツ、67117、リムブルガーホーフ、ア ルベルト−アインシュタイン−シュトラー セ、33 (72)発明者 トーマス、レルツァー ドイツ、76829、ランダウ、アム、シュレ セル、14 (72)発明者 ハルトムート、ザンディヒ ドイツ、67227、フランケンタール、ヴィ ルヘルム−マイァ−シュトラーセ、22ベー (72)発明者 マルクス、テネセン ドイツ、67122、ムターシュタット、ツェ ペリーンシュトラーセ、27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像状に露光後、水または水とアルコー
    ルの混合物により現像される、寸法安定な基板上に、粘
    着促進層により寸法安定な基板に結合可能であり化学線
    により架橋可能な層(A)、感赤外線層(B)、必要に
    応じて層(A)と層(B)との間に設けられる分割層、
    および層(B)上に設けられる剥離可能な保護層を順次
    有する感光性重合体によるグラビア印刷板の製造方法で
    あって、層(A)が水または水とアルコールの混合物に
    溶解可能または分散可能な1種類以上の高分子結合剤、
    この高分子結合剤と相溶性の共重合可能なエチレン性不
    飽和有機化合物、光開始剤または光開始剤組成物、およ
    び必要に応じて他の助剤から構成され、層(A)と層
    (B)との間に設置可能な分割層が酸素透過性であっ
    て、感赤外線層(B)が化学線範囲において2.5以上
    の光学濃度を示し、水または水とアルコールの混合物に
    溶解可能または分解可能な皮膜形成高分子結合剤と、こ
    の結合剤に微分散され、赤外線を吸収し、750−20
    000nmの波長範囲で高い吸光度を有する1種類以上
    の物質とから成り、感赤外線層(B)は保護膜剥離後の
    レーザー融蝕により構成化され、次いで化学線で均一に
    露光され、水または水とアルコールとの混合物で現像さ
    れ、慣用の方法で乾燥されることを特徴とする感光性重
    合体によるグラビア印刷板の製造方法。
  2. 【請求項2】 化学線の均一な露光を減圧せずに行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷板の製造
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法で製造さ
    れることを特徴とするグラビア印刷板。
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US5994032A (en) 1999-11-30

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