JP2006202199A - 路車間通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 車載器を所持する道路利用者にとって有用な、局所的な交通情報を収集するとともに、収集された交通情報を、車載器を所持する道路利用者に対して提供する、路車通信システムを得る。
【解決手段】 ETC車載器から送信されたカードIDを受信し、受信したカードIDが特定サービスを受けることの許可された許可IDである場合に、受信した情報を交通情報の生成用に収集する情報収集用路側機と、DSRC車載器から送信された車載器IDを受信し、受信した車載器IDが許可IDである場合に、上記DSRC車載器に対して特定のアプリケーションを実行させて、交通情報を配信する情報配信用路側機とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、道路上に設置された路側機と車両に搭載された車載器との無線通信によって、路車間相互に情報を授受する路車間通信システムに関するものである。
近年、道路交通情報を提供するVICS(Vehicle Infomation and Communication System)や、ノンストップで通過する車両から料金を収受するETCシステム(Electronic Toll Collection System)の実用化によって、道路交通システムのインテリジェント化が急速に進められている。
最近では、現在時点の交通状況を反映した各リンクの旅行時間推定値を用いて、これから走行する経路に沿った将来の交通状況をある程度予測した旅行時間を提供することによって、ドライバにとって利用価値の高い旅行時間を提供するVICSが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−287393(第6乃至第25段落)
また、ETCシステムの中核を成す専用狭域無線通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)の技術を応用して、緊急情報や広告情報等、車両側からの要求の有無に関わらず路側から送信されるプッシュ型のサービスを提供するシステムが研究されている。このシステムでは、サービス提供事業者が各サービスに優先度クラスを設定し、管理装置が路車双方で設定された優先度クラスに基づいて各サービスの提供優先度を決定して、優先度に基づいて通信路の割当てを制御することにより、高速で移動する車両が限られた通信領域を通過する間でも効率的にサービスを受けることが可能となる(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−261685(第14段落、108乃至113段落、及び図1)
VICSの提供する交通情報は、車両感知器や監視カメラを用いて収集された広域の道路交通渋滞情報である。走行路線における車両直近の道路状況、通過する出口料金所の混雑状況等、車両の走行位置や通過目的地に応じた、より利用価値の高い有用な交通情報を提供することができない。このため、道路の局所的な交通情報を効率的に収集し、道路利用者に対して有用な交通情報を提供することが望まれていた。
一方、従来のプッシュ型サービスを応用することによって、緊急情報や広告情報等のドライバにとって利用価値の高い情報を、路側機から車載器に提供することができる。しかしながら、上述のVICSと同様、車両の周辺道路や通過目的地での局所的な交通情報を、車載器に提供することができなかった。
なお、現行のETCシステムでは、路側機からETC車載器に対して有用な交通情報を配信するための具体的な仕組みが備わっておらず、ETCシステムを利用して交通情報を配信するシステムの実現が望まれている。
この発明は、係る課題を解決するためになされたものであり、車載器を所持する道路利用者にとって有用な局所的な交通情報を収集するとともに、収集された交通情報を、車載器を所持する道路利用者に対して提供することを目的とする。
この発明による路車間通信システムは、
ETCカードが接続され、当該ETCカードのカードIDを送信するETC車載器と、車載器IDを送信し実行処理するアプリケーションを指定する識別符号と配信情報とを受信する無線処理部、複数のアプリケーションが設定され、当該アプリケーションの中から識別符号の指定するアプリケーションを選択し、選択されたアプリケーションの中で受信した配信情報を処理する制御部、当該制御部の処理結果を出力する出力部を有するDSRC車載器によって利用される。
情報収集用路側機は、ETC車載器に無線接続されて、所定の通信領域で上記ETC車載器から送信されたカードIDを受信し、受信したカードIDが特定サービスを受けることの許可された許可IDであるか否かを認証する。
管理装置は、情報収集用路側機にて許可IDと認証されたカードIDを、データ格納領域に記録する記録部、記録部に記録された当該カードIDの記録履歴に基づいて交通情報を生成する交通情報生成部、当該カードIDの記録履歴に基づいてカードID毎の特定サービスの利用得点を算定する算定部、当該カードIDの利用者の携帯端末に対し算定された利用得点を通知する通信部、とを備える。
更に、情報配信用路側機は、DSRC車載器に無線接続されて、所定の通信領域で上記DSRC車載器から送信された車載器IDを受信し、受信した車載器IDが許可IDであることを認証すると、認証されたDSRC車載器に対して、特定の上記アプリケーションに対応した識別符号を送信するとともに、上記管理装置で生成された交通情報を、配信情報として送信するものである。
この発明によれば、車載器と路側機との情報の授受によって、車載器からの受信情報を収集して局所的な交通情報を生成することができるので、車載器を所持する道路利用者に対して、有用な交通情報を提供することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る路車間通信システムの構成を示す図である。この実施の形態1では、高速道路や有料道路の入口料金所と出口料金所の間を繋ぐ道路に沿って、所定の間隔で複数の路側機が設置され、路車間通信システムが構成されている。路車間通信システムは上位系に管理装置を備えて、車載器と路側機との間で授受される情報を管理する。道路を走行する車載器は入口料金所から出口料金所に向かって進行している。
以下、この構成について図を用いて説明する。
図1において、路側機1は情報収集用の路側機を示している。路側機2は路側機1よりも出口料金所側(道路下流側)に設置された情報配信並びに情報収集可能な路側機を示している。路側機1と路側機2は40m〜60m以上の距離を離して配置される。料金所路側機3は出口料金所の路側機を示している。各路側機の通信領域は約20m〜30m程度である。各路側機の無線部を小型化し、低価格化することによって、あたかも電灯を設置するかの如く、路側機を複数設置していくことも可能である。
また、各路側機は、共通のローカルエリアネットワーク(LAN)203に接続されて、LAN203を介して通信ネットワーク5と接続される。LAN203はデータバスであっても良い。
なお、入口料金所の路側機や他の複数の路側機については、ここでは図示並びに説明を省く。
車両6(車両6a、車両6b、車両6c)は、路側機1、路側機2、料金所路側機3の周辺を通過する各車両を示している。図の例では、車両6は道路に沿って図の矢印方向に進行する。車両6は車載器11が搭載されている。また、車両6の内部には携帯端末13が載せられている。
図においては、車両6aの車載器11は路側機1と路車通信を行い、車両6bの車載器12は路側機2と路車通信を行い、車両6cの車載器11は料金所路側機3と路車通信を行う場合を例として、説明している。車両6の進行に伴なって、次の段階では車両6aの車載器11は路側機2と通信し、車載器12は料金所路側機3と通信する。勿論、前の段階では車載器12は路側機1と通信し、車両6cの車載器11は路側機2と通信を行っていた。
携帯端末13は、携帯電話回線を利用して無線局7との間で無線通信を行い、携帯電話、PDA等を用いる。
情報センタ(管理装置)8、コンテンツ配信サーバ9は通信ネットワーク5に接続される。コンテンツ配信サーバ9は、路側機1、2と共通のLAN203またはデータバスを介して、通信ネットワーク5と接続されても良い。路側機1、2、及び料金所路側機3から送出される各種情報は、通信ネットワーク5を経由して情報センタ8で収集され蓄積される。
情報センタ8は、収集した情報から交通情報を生成する。情報センタ8は、この生成した交通情報と、広告サービス会社から随時提供される広告情報等とを、コンテンツ配信サーバ9に配信情報として送信する。コンテンツ配信サーバ9は、情報センタ8から伝送される配信情報を加工処理し、蓄積した後、所要の配信情報を路側機2に配信する。また、情報センタ8は生成した配信情報を無線局7に送信する。無線局7は受信した配信情報を携帯端末13に送信する。
また、コンテンツサービス提供会社700は、料金所間のパーキングエリア、サービスエリア、出口料金所周辺の駐車場等の道路施設情報や、出口料金所の周辺地域に所在する商店の安売り情報等の、サービス情報を生成する。
生成されたサービス情報は、通信ネットワーク5を経由してコンテンツサービス提供会社のサーバ700からコンテンツ配信サーバ9に配信される。コンテンツ配信サーバ9は、サーバ700から伝送される配信情報についても、加工処理し、蓄積した後、所要の配信情報を路側機2に配信する。
カメラ10は、出口料金所の路上や料金所間の路上に複数設置され、出口料金所を通行する車両を撮影する。カメラ10の撮影した画像情報は、通信ネットワーク5を介して情報センタ8に伝送され、交通情報として収集、蓄積される。情報センタ8は収集された画像情報を、配信情報としてコンテンツ配信サーバ9に伝送する。
なお、各路側機の設置間隔は、車載器に必要な通信回数に応じて適宜設定される。例えば、連続した見通しの悪い道路やカーブの多い道路等の、特に交通安全に有用な情報の提供が必要な道路区間において、車載器が受信する交通情報の配信回数が多くなるように路側機の設置間隔を例えば100〜500m間隔にするなど短くする。直線区間が続く緩やかな道路のように、交通情報の配信回数が少なくても済むような場合には路側機の設置間隔を例えば1〜5km間隔にするなど長くする。また、広告情報や大量の交通情報を配信するための大量情報配信専用区間では、路側機の通信領域を断続的に繋いで、擬似的に連続したデータを受信できるように、路側機の設置間隔を例えば40〜100m間隔にするなど短くする。
次に、車載器11と路側機1の構成及び動作について説明する。
図2は車載器11(図2(a))と、路側機1(図2(b))の構成を示す図である。
図2(a)において、車載器11は、ETC無線部21とカードリーダ22を備えたETC車載器を想定している。ETCカード23は非接触ICを搭載し、ETCサービスを利用できるようにETC運営団体に登録されている。
カードリーダ22は近距離無線通信によってETCカード23に接続され、ETCカード23のICメモリにアクセスして、情報の読み取り書き込みを行う。
ETC無線部21は、図示しない空中線部、無線処理部、課金処理部を備えて、ETC車載器として機能する。ETC無線部21はARIB STD−T55に定める通信規格に基づいて通信制御を行い、ASK(Amplituted Shift Keying)変調方式(最大転送速度1Mbps)によって、路側機1との間で無線通信が成される。ETC車載器のメモリに格納されたETC車載器を識別する車載器固有の符号として、WCN(Wireless Call Number)が格納されている。
図2(b)において、路側機1は、車載器11と路車間通信を行う路側機無線部201と、情報記憶部202と、サービスポイント算定部203、装置制御部204を備えている。情報記憶部202はLAN203に接続される。
路側機無線部201は、路上に電波を放射し路上から放射される電波を受ける空中線部(図示せず)と、空中線部で送受信される信号を処理する無線処理部(図示せず)を備える。路側機無線部201は、車載器11との路車間通信によって情報の授受を行う。これによって、路側機1は車載器11からの情報収集を行う。路側機無線部20はARIB STD−T55に定める通信規格に基づいて通信制御が行われる。
路側機無線部201は、所定の間隔で通信要求を出力する。勿論、路側機1周辺の路上に車両検知器を設けて、通過車両の検知に応じて通信要求が出力されるようにしても良い。
車載器11は、路側機無線部201からの通信要求を受信すると、路側機無線部201に対して、応答信号としてWCNを送信する。これによって、路側機無線部201と車載器11との間で通信リンクが確立される。通信リンクの確立後、路側無線部201とETC車載器1との間で相互認証が行われる。認証の結果、互いに正当な通信相手であることが確認されると、通信が開始される。
通信が開始されると、車載器11は、ETCカード23に格納されたETCカードIDと車載器情報を送信し、路側機無線部201は、ETCカードIDと車載器情報を受信する。この車載器情報は、車種情報と、入口料金所の路側機IDと、料金所(路側機)の通行履歴の情報等から構成される。
路側機無線部20は、受信したETCカードIDと車載器情報を情報記憶部202に送信する。
情報記憶部202は、予め路側機を識別する固有の符号である路側機IDと、路側機2の設置される位置情報とが格納されている。情報記憶部202は、路側機無線部20からETCカードIDと車載器情報を受信すると、車載器情報を受信した受信時刻を計測する。次いで、受信したETCカードIDと、その受信時刻と、受信した車載器情報と、予め格納された路側機IDと、予め格納された位置情報とをセットにして、一塊の収集情報データを生成し、記憶する。収集情報データは、例えば、ETCカードIDをヘッダ情報として、(ETCカードID、受信時刻、車載器情報、路側機ID、路側機位置情報)のデータ形式で生成される。
なお、車載器11と路側機無線部201との通信状況によっては、ETCカードIDは受信するものの、車載器情報を受信できない場合がある。このときは、車載器情報を空情報とする。
また、情報記憶部202は、路側機無線部20からETCカードIDと車載器情報を受信すると、サービスポイント算定部203に対して、ETCカードIDと車載器情報中の車種情報とを送信する。車載器11から送信されるETCカードIDは、ETCカードの利用契約者に紐付けられているので、利用者を特定することができる。
なお、車載器11と路側機無線部201との通信状況によっては、ETCカードIDは受信するものの、車種情報を受信できない場合もある。
このような場合に備えて、情報記憶部202は、少なくともETCカードIDのみを、サービスポイント算定部203に送信できれば良く、このときは車種情報を空情報とする。
交通情報提供サービスを提供する事業者は、サービス利用者との間でサービス提供契約を結んでいる。この契約の利用規約では、例えば、サービス利用者側は交通情報を生成するための情報として路側機に対しETCカードIDを提供し、事業者側はETCカードIDの提供を受ける見返りに、利用者に対してETCカードIDの提供状況に応じたサービスポイント(サービスの利用得点)を与えるように制定されている。サービスポイント算定部203は、内部の記憶部(図示せず)に、サービス提供契約対象となっているETCカードIDをサービス対象IDとして記憶している。
サービスポイント算定部203は、このような利用規約に基づいて、情報記憶部202からETCカードIDを受信すると、その受信の度に、受信したETCカードIDとサービス対象IDとの一致比較を行う。比較の結果、一致している場合は、サービスポイントを算定する。比較の結果、不一致であった場合はサービスポイントを算定しない。算定したサービスポイントは、ETCカードIDとペアで、装置制御部204に送信される。例えば、送信されるデータ形式は、(ETCカードID、サービスポイント)のようになる。
図2(c)はサービスポイントの点数表の一例を示す表である。図のように、サービスポイント算定部203は、受信した車種情報や、路側機毎に、サービスポイントを変化させても良い。
例えば、車種が大型車である場合、その走行路線に対して交通渋滞を与えたり、雨中の走行時にスリップして他の車両に与える影響が大きい。このため、路上機の通信領域内を通過する大型車からETCカードIDが提供された場合、サービスポイントを高く設定する。大型車の通行が推奨される路上機では、特定車種のサービスポイントが特に高くなる値に設定する。
また、二輪車による車載器11の利用を促すために、二輪車サービスキャンペーンを実施する場合には、二輪車のサービスポイントを高くするなど、サービスの与え方によって各種ポイントを設定する。
装置制御部204は、サービスポイント算定部203からETCカードIDとサービスポイントのペア情報を受信すると、情報記憶部202の格納データの中から、受信したETCカードIDと同一のIDをヘッダとする収集情報データを取得する。取得した収集情報データは、情報センタ8に送信する。また、近隣に設置される他の路側機の情報記憶部202に対して、取得した収集情報データを送信する。
また、装置制御部204は、サービスポイント算定部203から受信したETCカードIDとサービスポイントのペア情報を、情報センタ8に送信する。
情報センタ8では、この収集情報データを時系列的に分析することによって、道路に設置された路上機の通信領域内を、何時、どのような車両が、何台通過しているのかを把握することができる。このため、収集情報データは道路の交通情報を生成するのに用いられる。
サービスポイント算定部203では、サービスポイントを算定した収集情報データのみを情報センタ8に送信し、それ以外の収集情報データを非送信とすることによって、サービス利用者に対してのみサービスを供給することができる。
また、情報センタ8では、送られてきたサービスポイントに基づいて様々なサービス特典を設定することができる(詳細は後述する)。
次に、車載器12と路側機2の構成及び動作について説明する。
車載器12は、ETC車載器としての機能に加えて、DSRCを応用した各種通信及びアプリケーション環境を提供するDSRC車載器として機能する。また、路側機2は、DSRC車載器に対して、このDSRCを応用した各種通信及びアプリケーション環境を提供するDSRC車載器として機能する。
車載器12は、DSRCのマルチアプリケーション化に対応してARIB STD−T75に定められたDSRCプロトコル(後述する)を利用し、同様のDSRCプロトコルを利用する路側機2との間で路車間の通信制御が行われる。このプロトコルではマルチアプリケーション化のために7対の周波数を用いている。
また、ASK変調方式とπ/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式(最大転送速度4Mbps)の2つの変調方式を用いることができるので、ETC車載器に比べて最大データ伝送速度が4倍となり、より大容量の通信が可能となる。例えば、30ms(7〜8フレーム)の通信で180バイトの情報を受信することができる。
また、車載器12及び路側機2は、DSRC上でマルチアプリケーション環境を実現するため、DSRCプロトコルの上位層の通信制御プロトコルとして、ARIB STD−T88に定められるApplication Sub−Layer(ASL)を設けている。
図3は、DSRC車載器として機能する車載器12、及びDSRC路側機として機能する路側機2のプロトコルスタックを示す図である。
図において、ASLは、IP(Internet Protocol)系・非IP系アプリケーションとの間に介在し、双方に共通の機能を提供する拡張通信制御部と、それぞれに固有の機能を提供するIP系(PPP)/非IP系(LPP)の通信制御部からなり、IPと非IPの混在したマルチアプリケーション環境が実現されている。
ここで、アプリケーションとは、コンピュータ上で実行処理されるアプリケーションソフトウェア、またはアプリケーションソフトウェアで記述される制御プログラムのことを指す。
ここでのアプリケーションは、車載器12に搭載されたハードウェア資源、或いは車載器12の接続される外部機器のハードウェア資源を利用して、各種処理を行う。
また、IP系のアプリケーションや、ETC車載器が通常実行する路車間通信及び課金処理等のETC処理に対応したETCアプリケーションに加えて、車載器メモリアクセスアプリケーション、車載器ID通知アプリケーション、プッシュ型情報配信アプリケーション等の各種基本アプリを含む、非IP系のアプリケーションを実行できる。基本アプリケーションでは、車載器12と路側機2とが互いに取り決めた約束事にしたがって、協調して各種処理動作を行うことができる。
ETCアプリケーションとIP系/非IP系アプリケーションとは、互いに通信を行う路側機2と車載器12との間で、それぞれ同一のAID(アプリケーションID)を指定することによって、それぞれ対応するアプリケーションに分岐することができる。
また、IP系と非IP系のアプリケーションは、路側機2と車載器12との間で同一のアクセス点を指定することによって識別ができる。
非IP系の各基本アプリは、路側機2と車載器12との間で、同一のポート番号をアプリケーションの識別符号として指定することによって、対応するアプリケーションを選択し、実行処理することができる。ポート番号は、例えば0x0808〜0x080Fのような16進コードで表現される。
図4の表に、非IP系の基本アプリの例を示す。この基本アプリ1〜6は、DSRCユニット(後述する)の内部メモリ(ROM)に格納され、対応するポート番号をそれぞれ指定することによって、例えば、次のように利用される。説明を簡単にするため、各アプリケーションに対応するポート番号を、16進コードではなくa〜fとして説明する。
(1)車載器基本指示アプリケーション(ポート番号a)
路側からの簡単なメッセージを、車載器が備えている表示手段や音声等によってアプリケーションの実行結果を出力するために利用される。
(2)車載器指示応答アプリケーション(ポート番号b)
路側から指定された車載器が、車載器の選択ボタンを用いて、路側からの問いかけに対してユーザの応答を返すのに用いられる。
(3)車載器メモリアクセスアプリケーション(ポート番号c)
車両が通過した路側機の通過履歴(通過時刻、通過した路側機ID)を示す情報を、車載器メモリに格納する。路側機は、車載器メモリの格納情報にアクセスすることによって、車両の走行履歴を把握することが可能となる。
また、車載器メモリは車載器内部からも書き込みが可能なので、上位のアプリケーションが車載器メモリを利用することによって、更に広範なアプリケーションを実施することができる。例えば、上位のアプリケーションが車両の走行状態をセンシングし、センシングした結果を車載器メモリに格納しておくことにより、路側機が車両の走行状態を把握することが可能となる。
(4)車載器ID通信アプリケーション(ポート番号d)
車両に一対一に対応付けられた車載器の識別情報(車載器ID)を取得することによって、通行中の車両車種をDSRC通信にて判別し、車種毎に異なる固有情報を提供することができる。
(5)ICカードアクセスアプリケーション(ポート番号e)
ICカードの情報取得を行うことによって、ICカードの個人及び属性情報に基づいて、ICカードの所持者(顧客)に対応した個別情報を提供することができる。
(6)プッシュ型情報配信アプリケーション(ポート番号f)
路側機2から車載器12に対して、音声出力や画像出力によって各種サービス情報を提供することができる。
なお、上述したように、車載器12はETC車載器としても動作するので、路側機1との間で図2にて上述した通信を行うことが可能である。また、路側機2はETC路側機としても動作するので、車載器11との間で図2にて上述した通信を行うことが可能である。しかしながら、車載器12と路側機2とがペアとなって、互いにDSRCを応用した通信を行うことで、IP系のアプリケ−ションとともに、非IP系の基本アプリを利用することができ、より効果的なサービスを提供できる。
次に、車載器12及び路側機2の構成及び動作について説明する。
図5は車載器12の構成を示す図であり、図5(a)は車載器12の基本構成、図5(b)は車載器12のDSRC無線部25の構成を示す。
図5(a)において、車載器12は、DSRC無線部25、カードリーダ26、音声出力部28、表示出力部30、入力処理部37、携帯電話接続部650を備える。
カードリーダ26は近距離無線通信によってICカード27に接続される。ICカード27は非接触ICを搭載し、ETCカードとしての機能を含めた非接触ICを利用するための各種機能を備えている。
音声出力部28は外部機器のスピーカ29に接続される。音声出力部28は、DSRC無線部25から入力される音声ファイルに基づいて音源信号を生成することによって、スピーカ29から音声を出力する。
表示出力部30は外部機器の表示器31に接続される。表示出力部30は、DSRC無線部25から入力される画像情報に基づいて、表示器31に画像を表示する。
入力処理部38は入力端末43の入力情報を、DSRC無線部25に伝送する。入力端末43は入力ボタンやキーボード等のマンマシンインタフェースを備えて、ボタンの押下やキーボードの入力等のユーザ(搭乗者)の操作によって入力情報を生成する。
なお、車載器12をカーナビゲーション32に接続しても良い。この場合、カーナビゲーション32に備えられたスピーカ、ディスプレイ、ボタン等がマンマシンインタフェースとなって、入力端末43、音声出力部28、表示器31を構成する。また、この場合、測位処理部600(後述する)はカーナビゲーション32に内蔵される。
また、音声出力部28は、音声録音、再生機能を有している。付設される音声録音、再生ボタンを押すことによって、一旦録音した音声を再生することができる。
また、表示出力部30は、画像録画、再生機能を有している。付設される画像録画、再生ボタンを押すことによって、一旦録画した画像を再生することができる。
DSRC無線部25は車載制御部33に接続され、車載制御部33で収集された情報(センシングされた情報)が入力される。車載制御部33は車速計測部34、ウィンカ作動部35、ワイパ駆動部36に接続されて、各機器で計測された計測情報を収集する。車速計測部34は車両の速度を計測する。ウィンカ作動部35はウィンカの作動状態(点滅有無)を計測する。ワイパ駆動部36はワイパの動作有無を計測する。
DSRC無線部25は測位処理部600に接続される。測位処理部600はGPS衛星を利用した衛星航法測位や、慣性センサと車速センサの計測情報を用いて慣性航法測位によって、自己の位置情報を取得する。DSRC無線部25には、測位処理部600で求められた測位情報が入力される。
携帯端末接続部650はDSRC無線部25に接続される。また、携帯端末接続部650は専用通信ケーブルを通じて携帯端末13に接続される。これによって、DSRC無線部25と携帯端末13の間の情報伝送を行う。なお、携帯端末13が、RF−IDや非接触ICカードを用いて非接触無線通信を行うことができる場合は、専用通信ケーブルは不要となる。この場合は、携帯端末接続部650はRF−IDや非接触ICカードのカードリーダとして構成される。
また、図5(b)において、DSRC無線部25は、空中線部38、DSRCユニット39、装置制御部40、外部機器インタフェース41、車載器メモリ42を備える。
空中線部38は道路側方に立設された鉄柱や、道路上方に設けられた門柱(ガントリー)に設置される。空中線部38は路側機からの送信信号を受信し、受信したRF信号を復調して、受信情報が再生される。再生された受信情報はディジタル信号に変換されてDSRCユニット39に送られる。また、空中線部38は、DSRCユニット39で生成された送信情報に基づいて、RF信号を生成する。生成されたRF信号は信号増幅、信号変調を施されて、空中に向けて送信信号が放射される。
DSRCユニット39は、路側機2との間で、互いに共通のDSRCプロトコルを利用して、空中線部38の通信制御を行う。
DSRCユニット39は、空中線部38及び装置制御部40から入力される受信情報に基づいて、自己の内部メモリもしくは装置制御部40の内部メモリ(図示せず)に格納された各種アプリケーション、及び制御プログラムを実行処理する。DSRCユニット39で処理された処理情報は、装置制御部40または空中線部38に渡される。
また、DSRCユニット39は車載器メモリ42にアクセスし、車載器メモリ42との間でデータの書き込みや読出しを行う。
装置制御部40は、DSRCユニット39の内部ROM(図示せず)に内蔵される基本アプリの実行を制御するとともに、DSRCユニット39の処理情報に基づいて、DSRC無線部25の内部機器や、DSRC無線部25に接続される外部機器の各種制御を行う。
また、装置制御部40は、DSRCユニット39の処理情報を外部機器インタフェース41に出力し、外部機器インタフェース41からの入力情報を、DSRCユニット39に出力する。
外部機器インタフェース41は、音声出力部28、入力処理部37、カードリーダ26、表示出力部30、携帯端末接続部650等の外部機器に接続されて、外部機器と装置制御部40との間で情報の受け渡し処理を行う。
また、装置制御部40は、各外部機器の入出力情報を処理して、各外部機器の動作を制御する。音声出力部28、入力処理部37、表示出力部30は、マンマシンインタフェース部660を構成する。
車載器12は、路側システムが直接的に車載器を識別するための識別符号として車載器IDを有している。車載器IDは、DSRCユニット39の図示しない書換え可能な内部メモリ(不揮発性メモリ)の、所定のメモリ領域に格納されている。
車載器IDは、特定のサービスを提供する事業者が、そのサービスの契約者の車載器に付番する符号であるので、契約者と紐付けされた情報として利用できる。事業者側にも車載器IDと対応するIDコード(事業者コード)が与えられている。なお、車載器IDを付与することのできる所定の事業者毎に異なる、複数の車載器IDと車載器IDに対応した事業者コードを所持していても良い。
DSRCユニット39の書換え可能な内部メモリには、この事業者コードが事前に格納されている。また、車載器IDは車載器12を搭載する車両と一対一で対応付けられるので、車両を特定する情報として利用できる。
このため、DSRCユニット39の書換え可能な内部メモリには、予め車載器IDと車両の固有情報である車両情報が対応付けられて格納されている。車両情報としては、車種情報や、車長、車幅、車高、車色等の車両の特徴を示す諸元情報が用いられる。
次に、路側機2について説明する。
図6は路側機2の構成を示す図であり、図6(a)は路側機2の全体構成を示し、図6(b)は路側機2の路側機無線部45の構成を示す。
図6(a)において、路側機2は、路側機無線部45と、路側機無線部45に接続された路側機サーバ46を備えて構成される。路側機サーバ46はLAN203に接続される。
路側機サーバ46は、装置制御部501、サービスポイント算定部48、車載器情報記憶部47、路側機情報記憶部49、交通情報記憶部50、サービス情報記憶部51を備えて構成される。
交通情報記憶部50は、設置された近辺地域の交通情報として、道路情報、信号情報、近辺地域に位置する車両情報などを記憶する。この交通情報は、情報センタ8で生成され、コンテンツ配信サーバ9を通じて配信される。
サービス情報記憶部51は、設置された近辺地域のサービス情報、例えば、各商店の安売り情報や駐車場情報等を記憶する。このサービス情報は、コンテンツ配信サーバ9から配信される。
図6(b)において、路側機無線部45は、空中線部52とDSRCユニット53を備えて構成される。DSRCユニット53は路側機サーバ46の装置制御部501に接続される。
空中線部52は車載器から送信情報を受信し、受信したRF信号を復調して、受信情報が再生される。再生された受信情報はディジタル信号に変換されてDSRCユニット53に送られる。また、空中線部52は、DSRCユニット53で生成された送信情報に基づいて、RF信号を生成する。生成されたRF信号は信号増幅、信号変調を施されて、道路上方から路面に向けて送信される。
路側機無線部45は、車載器との路車間通信によって、情報の授受を行う。路側機無線部45は、DSRCプロトコルに従って通信制御を行うので、上述したように車載器がETC車載器(例えば車載器11)と、DSRC車載器(例えば車載器12)の、いずれのタイプであっても通信ができる。
路側機無線部45は、通信領域を通過する車載器が、ETC車載器とDSRC車載器のいずれであるのかを確認するため、所定の間隔でETC通信用のAID(14番)とDSRC通信用(ETC以外のアプリケーション通信用)のAID(18番)を交互に切替えて、車載器に対して通信要求を行う。勿論、路側機1周辺の路上に車両検知器を設け、通過車両の検知に応じて、AIDの切替えを交互に行いながら通信要求を出力するようにしても良い。車載器がETC車載器(車載器11)であった場合は、路側機2は図2で説明した路側機1と同様にして、車載器11との間で通信を行う。
以下においては説明を簡単にするために、車載器がDSRC車載器(車載器12)であった場合に限って、説明を行う。
図7は、車載器12のDSRCユニット39、及び路側機2のDSRCユニット53の構成を示す図である。DSRCユニット39及びDSRCユニット53は、以下のものを備える。なお、ここでの符号のaはDSRCユニット39に対応し、符号のbはDSRCユニット53に対応する。
DSRCプロトコルを処理するDSRC処理部57a、57b。
DSRC処理部57a、57bを介して通信するプログラム間の、論理的な通信路であるセッションを設定するASL(Application Sub Layer)処理部56a、56b。
ASL処理部56a、56bが設定したセッションを通じて受信したデータを入力し、入力したデータに基づいて、データ送受信、車載器IDの取得、ICカードへのアクセス、各記憶部へのアクセスといった、基本プログラムを実行するプログラム実行部55a、55b。
プログラム実行部55a、55bの基本プログラムは、図示しない記憶部に格納されており、この基本プログラムには、上述した基本アプリが含まれている。
なお、プログラム実行部55a、55bは、それぞれ装置制御部40、装置制御部54に接続されている。
ここで、車載器12と路側機2とはそれぞれ、全ての基本アプリに対応するポート番号が定義され記憶部に記憶されているものとする。
また、ポート番号は全ての基本アプリに対して2つ以上が割り当てられ、優先度と共に定義されているものとする。
路側機2が車載器12に情報を送信する前に、車載器12と路側機2とは、以下の処理をして通信を行う。
車載器12のDSRC処理部57aと路側機2のDSRC処理部57bは、DSRCプロトコルを処理し、通信する周波数や通信フレームの割り当て、装置間の通信を識別するためのテンポラリーIDとしてLID(Link ID)などを確立する。以後、確立した情報により車載器12と路側機2とは通信を行う。
車載器12のASL処理部56aと路側機2のASL処理部56bは各DSRC処理部を介して、互いに記憶部に定義された通信接続可能なポート番号と優先度とを通知する。ASL処理部56aとASL処理部56bは、互いに通知されたポート番号と優先度を記憶部に記憶して、各基本アプリ間の論理的な通信路であるセッションを確立する。
つまり、優先度の高いポート番号の設定された優先度の高いセッションと優先度の低いポート番号の設定された優先度の低いセッションとがある。但し、優先度は高い、低いの2つであることに限らない。また、複数の基本アプリについて、セッションが確立しても良い。
以後、確立したセッションにより車載器12のプログラム実行部55aと路側機2のプログラム実行部55bとは通信トランザクションを開始し、指定するポート番号に対応した基本アプリを実行する。
図9は、DSRCユニット39、53、及び装置制御部40、501のハードウェアの基本構成図である。
図において、DSRCユニット39、53、及び装置制御部40、501は、それぞれプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)911を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続されている。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915は、無線ネットワーク、LAN、インターネット等に接続されている。
通信ボード915は、情報入力部、出力部の一例である。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム(OS)921、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923は、CPU911、OS921により実行される。
上記プログラム群923には、上記の各実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の各実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明するものが、「〜ファイル」として記憶されている。
また、上記の各実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータの入出力を示し、そのデータの入出力のためにデータは、磁気ディスク装置920、FD(Flexible Disk cartridge)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体に記録される。あるいは、信号線やその他の伝送媒体により伝送される。
また、上記の各実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、上記のプログラムは、磁気ディスク装置920、FD、光ディスク、CD、MD、DVD等のその他の記録媒体による記録装置を用いて記憶されても構わない。
以下の説明では、少なくとも基本アプリ3、4、6(車載器ID通信アプリケーション、車載器メモリアクセスアプリケーション、及びプッシュ型情報配信アプリケーション)に対応したポート番号が、互いに通信可能なポート番号として記憶され、通信の初期接続時に、これらポート番号に対応したセッションが路車間で互いに確立され、また基本アプリが同時に起動されている場合を例に説明する。
路側機2の装置制御部501は、セッションの確立された基本アプリの中から、特定のポート番号を指定することによって、特定の基本アプリを選択して実行することができる。
従って、基本アプリの実行順序を設定することによって、基本アプリを利用した所定の動作シーケンスを実行することができる。ASL処理部56aと路側機2のASL処理部56bは、装置制御部501によって指定されたポート番号に従い、各DSRC処理部を介して、互いに対応する基本アプリを実行することができる。
ここで、非IP系の基本アプリの中で、車載器ID通信アプリケーション及び車載器メモリアクセスアプリケーションを利用して、路側機2が、情報収集用路側機として車両の各種情報収集を行うための構成について説明する。
まず、車載器ID通信アプリケーションについて説明する。
車載器12は、路側機無線部45の通信領域に進入し、路側機無線部45からの通信要求を受信すると、路側機無線部45に対して応答信号を送信する。この応答信号が許可された正当なものであることが確認されると、路側機無線部45は車載器12との間で通信リンクを確立する。
通信リンクが確立されると、路側機無線部45と車載器12との間で通信が開始される。これによって、路側機無線部45は、車載器12からの受信情報を路側機サーバ46に送出する。また、路側機サーバ46からの送信情報を車載器12に送出する。
装置制御部501は、路側機サーバ46の各機器を制御し、LAN203との間で情報の入出力を制御する。
車載器12と路側機無線部45の通信開始に伴なって、装置制御部501は路側機無線部45から通信開始信号を受領する。この受領に応じて、装置制御部501は、路側機無線部45のDSRCユニット53に対して、車載器ID通信アプリケーションに対応した所定のポート番号dを指定する。路側機無線部45は、装置制御部501からポート番号dの指定を受けると、基本アプリの中から車載器ID通信アプリケーションを選択して実行を開始する。実行が開始されると、路側機無線部45は車載器12に対しても、ポート番号dを送る。
これによって、車載器においても車載器ID通信アプリケーションが起動され、路側機無線部45から車載器12に対して車搭器IDの送信を要求する。
車載器12のDSRCユニット39は、空中線部38を通じて、路側機2から送信されたポート番号dを受領すると、車載器ID通信アプリケーションの実行を開始する。
次に、空中線部38を通じて、路側機2から事業者コードが伝えられると、書換え可能な内部メモリを参照して、予め設定された事業者コードと一致するかどうかを比較する。 比較の結果一致した場合に、DSRCユニット39及び空中線部38を介して、路側機2の路側機無線部45に対して、車載器IDと車載器情報を対応付けて送信(通知)する。
また、比較の結果不一致であった場合、すなわち路側機から伝えられる事業者コードが未知のものであった場合には、車載器IDの送信(通知)を拒否する。
従って、車載器IDの送信相手との間で相互認証を行うことができるので、車載器IDの秘匿性が向上する。
この車載器情報は、車種情報と、入口料金所の路側機IDと、料金所(路側機)の通行履歴の情報等から構成される。
路側機無線部45は、受信した車載器IDと、車載器IDに対応付けされた車載器情報を、車載器情報記憶部47に送信する。
路側機情報記憶部49は、路側機を識別する固有の符号である路側機IDと、路側機の設置される位置情報を格納している。
車載器情報記憶部47は、路側機無線部45から、車載器IDと、入口料金所の路側機ID及び車種情報とを含む車載器情報とを受信する。車載器情報記憶部47は、受信した車載器IDと、車載器情報を受信した受信時刻と、受信した車載器情報をセットにして、一塊の車載器収集情報データを記憶する。
また、車載器情報記憶部47は、路側機情報記憶部49にアクセスして、路側機IDと、路側機2の位置情報を取得する。取得したデータは、車載器収集情報データに付加される。これによって、一塊の収集情報データが生成され、記憶される。
この収集情報データは、車載器IDをヘッダ情報として、例えば、(車載器ID、受信時刻、車載器情報、路側機ID、路側機位置情報)のデータ形式で格納される。
また、収集情報データが生成されると、車載器情報記憶部47は、車載器IDと車載器情報中の車種情報をペアで、サービスポイント算定部48に送信する。
サービスポイント算定部48は、特定のサービスを提供する事業者と契約され、サービスの提供を許可された契約者の所有する、全ての対象とする車載器ID(サービス対象ID)を記憶している。
サービスポイント算定部48は、車載器情報記憶部47から車載器IDを受信すると、受信した車載器IDが、サービス提供契約対象となっているサービス対象IDか否かを判定する。
判定の結果、車載器IDがサービス対象IDである場合、サービスポイント算定部47は、サービスポイントを算定する。
また、判定の結果、車載器IDがサービス対象IDではない場合、サービスポイント算定部47はサービスポイントを算定しない。
算定したサービスポイントは、車載器IDに対応付けられて、サービスポイントデータとして装置制御部501に送信される。例えば、送信されるデータ形式は、(車載器ID、サービスポイント)のようになる。
なお、サービスポイント算定部47は、受信した車種情報や、路側機毎に、サービスポイントを変化させても良い。
次に、車載器メモリアクセスアプリケーションについて説明する。
この例では、車載器メモリアクセスアプリケーションとして、車載制御部33で収集された情報を、路側機2に送信するアプリケーションについて説明する。
装置制御部501の制御によって、車載制御部33で収集された情報は、車載器メモリ42における、車載制御部用の所定のメモリ領域Mに記憶されているものとする。この記憶情報としては、例えば、ウィンカ情報作動部35で計測されるハザードの発生状態(両方のウィンカが点滅している状態)、ワイパ駆動部36で計測されるワイパの動作状態(ワイパが一定時間以上可動している状態)、車速計測部34で計測される車両の速度の減速状態(一定時間内で所定速度以上、急激に減速している状態)を示す、車両状態情報が格納されている。なお、車両状態情報は、各種情報が互いに識別可能なように、識別子を付けても良い。
まず、車載器12と路側機2の通信リンクが確立され、通信が開始された後、車載器ID通信アプリケーションが実行処理される。この車載器ID通信アプリケーションの実行処理が終了して、路側機2が車載器IDを取得した後に、装置制御部501が所定のタイミングで車載器メモリアクセスアプリケーションの実行を開始する。この段階では、路側機2は、車載器IDを受信しており、車載器IDは車載器情報記憶部47に格納されている。
なお、車載器メモリアクセスアプリケーションは、車載器ID通信アプリケーションとともに、事前に起動されている。
実行開始後、路側機2の装置制御部501は、DSRCユニット53に対して、車載器メモリアクセスアプリケーションに対応した所定のポート番号cと、アクセスするメモリ領域Mのメモリアドレスを指定する。路側機無線部45は、装置制御部501からポート番号cの指定を受けると、基本アプリの中から車載器メモリアクセスアプリケーションを選択して、実行を開始する。実行が開始されると、路側機無線部45は車載器12に対しても、ポート番号cを送る。
これによって、車載器においても車載器メモリアクセスアプリケーションが起動され、路側機無線部45から車載器12に対して、車搭器メモリアクセスを要求する。また、路側機無線部45からアクセスするメモリ領域Mのメモリアドレスを送信する。
車載器12のDSRCユニット39は、空中線部38を通じて、路側機2から送信されたポート番号cとアクセスするメモリ領域Mのメモリアドレスを受領すると、車載器メモリアクセスアプリケーションを起動する。
次に、DSRCユニット39は、受領したメモリアドレスに基づいて車載器12メモリ42にアクセスする。この際、DSRCユニット39によって受信された、車載器12メモリ42における指定されたメモリ領域Mに対して、アクセスが行われる。
DSRCユニット39は、車載器12メモリ42のメモリ領域Mから、車両状態情報を取得する。取得された車両状態情報は、空中線部38を通じて、路側機2に送信される。路側機2は、路側機無線部45にて、この車両状態情報を受信する。路側機無線部45は、受信したデータを車載器情報記憶部47に送る。
車載器情報記憶部47は、路側機無線部45から受信した車両状態情報を、車載器収集情報データに付加する。これによって、収集情報データが生成され、記憶される。
この収集情報データは、車載器IDをヘッダ情報として、例えば、(車載器ID、受信時刻、車載器情報、路側機ID、路側機位置情報、車両状態情報)のデータ形式で格納される。
また、収集情報データが生成されると、車載器情報記憶部47は、車載器IDと車載器情報中の車両状態情報をペアで、サービスポイント算定部48に送信する。
また、車載器12メモリ42の格納情報から生成された収集情報データ中で、車両状態情報の中に、ウィンカ作動部35の計測情報からハザードの発生した状態を示す情報の存在有無を調べ、存在している場合には、他の路側機の装置制御部501に対して、即座にハザード警告情報を出力する。
また、車載器12メモリ42の格納情報から生成された収集情報データ中で、車両状態情報の中に、車速計測部34の計測情報から急減速の発生した状態を示す情報の、存在有無を調べ、存在している場合には、他の路側機の装置制御部501に対して、即座に急減速警告情報を出力する。
サービスポイント算定部48は、特定のサービスを提供する事業者と契約され、サービスの提供を許可された契約者の所有する、全ての対象とする車載器ID(サービス対象ID)を記憶している。
サービスポイント算定部48は、車載器情報記憶部47から車載器IDを受信すると、受信した車載器IDが、サービス提供契約対象となっているサービス対象IDか否かを判定する。
判定の結果、車載器IDがサービス対象IDである場合、サービスポイント算定部47は、サービスポイントを算定する。
また、判定の結果、車載器IDがサービス対象IDではない場合、サービスポイント算定部47はサービスポイントを算定しない。
算定したサービスポイントは、車載器IDに対応付けられて、サービスポイントデータとして装置制御部501に送信される。例えば、送信されるデータ形式は、(車載器ID、サービスポイント)のようになる。
なお、サービスポイント算定部47は、受信した車両状態情報の種類(ワイパー情報、ウィンカー情報、減速情報等)や、路側機毎に、サービスポイントを変化させても良い。
次に、プッシュ型情報配信アプリケーションを利用して、路側機2が車載器12に対して各種情報配信を行う、情報提供用路側機として機能するための構成について説明する。ここでは、プッシュ型情報配信アプリケーションに関して、事前に複数のセッションが確立しているものとする。
図8はDSRCユニットの処理の流れを示すフローチャートである。以下、図8を用いて、路側機2が、通信ネットワーク5を介してコンテンツ配信サーバ9から交通情報を受信した場合、もしくはLAN203に接続された他の路側機から直接交通情報を収集した際の、車載器12と路側機2との通信処理について説明する。
まず、路側機2の装置制御部501は、コンテンツ配信サーバ9から受信した交通情報や、他の路側機から受信した収集情報データを、交通情報記憶部50に記憶する。
また、路側機2の装置制御部501は、コンテンツ配信サーバ9から受信したサービス情報を、サービス情報記憶部51に格納する。
次に、路側機2の装置制御部501は、交通情報記憶部50に記憶された道路情報の取得と、サービス情報記憶部51に記憶されたサービス情報の取得を行う。そして、車載器12の装置制御部501に処理させる交通情報についての、送信データとサービス情報についての送信データとを生成し、生成した送信データをプログラム実行部55bに出力して、送信要求する。例えば、交通情報の送信データと、A商店に関する送信データとB商店に関する送信データとC商店に関する送信データとを、プログラム実行部55bに出力して、送信要求する(S201)。
路側機2のプログラム実行部55bは、プッシュ型情報配信アプリケーション用のデータ送信プログラムを実行し、入力した送信データに対して車載器12のプログラム実行部55aに処理させる送信データを生成する。そして、生成した送信データの優先度を判定し、プッシュ型情報配信アプリに対応したポート番号の中から、優先度に応じて対応するポート番号のセッションを指定して、送信データをASL処理部56bに出力する。例えば、交通情報、A商店に関する情報、B商店に関する情報、C商店に関する情報を入力した場合、交通情報を優先度の高いセッションの送信データ待ち行列にキューイングし、各商店の情報を優先度の低いセッションの送信データ待ち行列にキューイングする。(S202)。
路側機2のASL処理部56bは、優先度の高いポート番号のセッションのデータから順に、車載器12と路側機2のそれぞれのデータ送信プログラムに、ポート番号を設定した送信データを生成し、生成した送信データをDSRC処理部57bに出力する。このとき設定するポート番号は、プッシュ型情報配信アプリに関するプログラム実行部55bに指定された優先度に対応するポート番号を選択する(S203)。
路側機2のDSRC処理部57bは、LIDを設定した送信データを生成し、生成した送信データを発信する(S204)。
車載器12のDSRC処理部57aは、路側機2の発信した送信データを受信し、受信した送信データに対してLIDを判定し、路側機2のASL処理部56bが生成した送信データを取得し、取得した送信データをASL処理部56aに出力する(S205)。
車載器12のASL処理部56aは、入力した送信データに設定されたプッシュ型情報配信アプリに関する優先度に対応したポート番号に基づいてセッションを判定し、路側機2のプログラム実行部55bが生成した送信データを取得し、取得した送信データを判定したセッションに対応してプログラム実行部56aに出力する。例えば、A商店に関する情報、B商店に関する情報、C商店に関する情報、交通情報を入力した場合、交通情報を優先度の高いセッションの受信データ待ち行列にキューイングし、各商店の情報を優先度の低いセッションの受信データ待ち行列にキューイングする。(S206)。
車載器12のプログラム実行部55aは、優先度の高いセッションに対し出力された入力データから順に装置制御部40に出力し処理する。例えば、優先度の高いセッションの受信データ待ち行列にキューイングされた交通情報、優先度の低いセッションの受信データ待ち行列にキューイングされたA商店に関する情報、B商店に関する情報、C商店に関する情報の順にデータを取得し、装置制御部40に出力し処理する。
車載器12の装置制御部40では、交通情報に対して道路情報、信号情報、近辺地域に位置する車両情報などに基づいて危険性の判定を行い、判定結果を表示器31に表示し、スピーカ29に音声出力し、車載制御部33に出力する。車載制御部33は、判定結果に基づいて車両の運転制御などを行っても良い。
また、各サービス情報に対して、表示器31への表示やスピーカ29への音声出力などを行う(S207)。
なお、プッシュ型情報配信アプリケーションは、配信情報を一旦、車載器メモリ42に格納してから音声出力するようにしても良い。
以上のように、プログラム実行部55aがプログラムを実行する場合に、一つのプログラムに対して複数のポートを割り当てて、いずれのポートにおいても通信可能な状態にしておき、少なくとも一つのポートを優先度の高いデータの送受信に用いることで、未処理である優先度の低いデータが多く存在するときに、重要な優先度の高いデータが発生した場合でも、重要なデータを優先度の低いデータより優先的に処理することができるため、より有効に通信処理が行える。
優先度別のポート番号の割り当ては、例えばデータ送信側のポート番号に対して16進で表した場合の上位1桁を変更して行うとよい。
つまり、上記のサービス情報のような優先度の低いデータに対するポート番号は0x0aaa、上記の交通情報のようなサービス情報より優先度の高いデータに対するポート番号は0x1aaa、交通情報の中でも緊急性を要するような優先度の更に高いデータに対するポート番号は0x2aaaとするなどである。aaaはプログラムに対応する番号であり、同一プログラムにおいて各優先度で同じ値を示す。
また、LAN203に接続された他の路側機から直接、緊急の交通情報を収集した場合は、交通情報の中でも最も緊急性を要するように、優先度を設定する。
例えば、他の路側機から直接、ハザード警告情報や急減速情報の識別子と路側機位置情報とを受信した場合は、装置制御部501がポート番号の優先度を最上位に設定する。
これによって、路側機2が受信したハザード警告情報や急減速情報の識別子に対応する異常事象の発生した路側機位置情報を、路側機2から車載器12に配信することができる。この際、プッシュ型情報配信アプリを利用することによって、車載器12を搭載した車両のドライバに対して、音声出力によって注意喚起することができる。
また、車載器12は、測位処理部600の測位結果と路側機位置情報から、自己位置と路側機の距離差を求めることによって、自己に対してどの辺りで異常事象が発生したのかを把握することができ、その距離差応じて警告レベルを変化させることも可能である。
プッシュ型情報配信アプリケーションは音声情報の配信のみならず、画像情報を配信しても良い。
例えば、現在走行中の路線における、次に到達する出口料金所の混雑状況を、プッシュ型情報配信アプリケーションを利用して、路側機2から車載器12に画像で配信することができる。
この場合、車載器12は、表示器31の表示ディスプレイに出口料金所の画像を表示する。また、車載器12の入力端末によるボタン選択によって、更に次の出口料金所の画像を表示することもできる。カメラ10による料金所の撮影画像が、情報センタ8から路側機2に交通情報として送信されて、車載器12に配信される。
これによって、車載器12の搭載車両のドライバー並びに他の搭乗者は、行き先とする出口料金所の混雑具合を、画像で判断することができるので、更に次の出口料金所で高速道路を降りたり、他の路線を迂回して他の出口料金所で降りるなど、自ら渋滞対策を取ることができる。
上述の説明では、プッシュ型情報配信アプリケーションに対応する複数のポート番号を優先度別に設定する場合について説明したが、基本アプリの優先度を設定して、上記ASL処理部は入力したデータを優先度の高い他の基本アプリに対するデータから順に処理するようにしてもよい。
このとき、優先度の異なる基本アプリに対して、例えば、0x0803〜0x0BFFを優先度の低い基本アプリ、0x0C00〜0x0FEEを優先度の高い基本アプリに割り当てるようにするとよい。
なお、装置制御部501は、車載器12と路側機2の通信開始後、車載器ID通信アプリケーション、車載器メモリアクセスアプリケーション、及びプッシュ型情報配信アプリケーションを、順に実行するように、各ポート番号を順に指定して、各アプリケーションの制御を行うと良い。
これによって、路側機による車載器の情報収集と、路側機から車載器への情報配信を、決められた制御シーケンスに従って、効率良く実施することができる。
以上説明したように、各種基本アプリを利用して、DSRC車載器とDSRC路側機を用いた通信を行うことによって、より有用な交通情報の収集と、より有用な交通情報の配信を行うことが可能となる。
次に、料金所路側機3について説明する。
図8は料金所路側機3の構成を示す図である。
料金所路側機3は、車載器11または車載器12と路車間通信を行う路側機無線部301と、課金処理部302を備えている。路側機無線部301は、図示しない空中線部及び無線処理部を備えて、ETC車載器としての機能を有する車載器11または車載器12との路車間通信によって情報の授受を行う。
路側機無線部301は、ETCカードID、WCN、及び課金情報を、車載器11もしくは車載器12から受信する。課金情報は、車載器のメモリに格納された車載器情報と、ETCカードに格納されたカード情報から成る。車載器情報は、車種情報と、入口料金所の路側機IDと、料金所(路側機)の通行履歴の情報等から構成される。カード情報は、カードの有効性を示す情報などから成る。路側機無線部301は、ARIB STD−T55に定める通信規格に基づいて通信制御が行われる。
課金処理部302は、データバス303に接続されて、通信ネットワーク5に接続される。課金処理部302には出口料金所の路側機IDが記憶されている。また、課金処理部302は、ETC車載器固有の符号であるWCNを、ETC車載器として機能する車載器11、12を搭載した全車両分について、格納している。また、全てのETCカードIDを格納している。
課金処理部302は、路側機無線部301からETCカードID、WCN、及び課金情報を受信し、ETCの課金処理を行う。具体的には、入口料金所の路側機IDと出口料金所の路側機IDに基づいて、走行区間を割り出す。割り出された走行区間と車種情報の料金区分に基づいて、通行料金を算定する。算定された通行料金とETCカードIDとを対応付けて課金情報を生成し、生成した課金情報を、通信ネットワーク5を通じて情報センタ8に送信する。
次に、情報センタ8について、交通情報生成処理及び交通情報配信処理について説明する。図11は、情報センタ8における交通情報生成処理、及び交通情報配信処理を示す図である。
図において、情報記憶部71は、通信ネットワーク5を通じて路側機1、2から送信される収集情報データ、及びサービスポイントデータを受信する。
情報記憶部71は、車載器ID毎に受信順序に従って受信した収集情報データを、データベース76の履歴情報77に格納する。
また、通信ネットワーク5を通じて、出口料金所に設置されたカメラ10の撮影画像を収集する。収集した画像情報は、データベース76の交通情報78に格納する。
また、情報記憶部71は受信した収集情報データを交通情報生成部72に送信する。受信したサービスポイントデータを交通情報生成部72に送信する。
課金処理部70は、通信ネットワーク5を通じて路側機3から送信される課金データを受信する。受信した課金データに基づいて、ETCカードID毎の利用金額を計算する。計算した金額は図示しないカード会社のサーバに送信される。また、計算した金額はデータベース76の履歴情報77に格納される。
交通情報生成部72は、情報記憶部71から送信される収集情報データと、VICSセンタ80から定期的に配信される交通情報に基づいて、新たに交通情報を生成する。交通情報を生成する際には、データベース78に格納された過去の交通情報78を取り出して、過去の交通情報と新たに取得した交通情報とを用いて交通情報を生成する。この際、交通情報に交通安全への寄与度に応じた優先度を付与する。
生成された交通情報は、データベース78の交通情報78に新たに格納される。
また、生成された交通情報は、通信ネットワーク5に送信され、コンテンツ配信サーバ9を介して、路側機2に配信される。
利用情報算定部73は、情報記憶部71から送信されるサービスポイントデータを受信する。受信データに基づいてETCカードIDまたは車載器ID毎のサービスの利用ポイントを算定する。利用ポイントの算定は、利用情報算定部73が逐次受信したサービスポイントを、ID毎にそれぞれ積算することによって行われる。
生成された利用ポイントは、データベース76の利用者情報79として格納される。また、図示しないカード会社のサーバに送信されて、カード会社のカード利用ポイントに加算される。ETCカードのユーザは、カード会社の利用ポイントを、景品サービスや割引サービス等の何らかのサービス特典に利用したり、ETCカードの利用金額の減額に利用したりできる。具体的な課金処理については、サービス会社が実施する。
また、配信情報生成部74は、利用情報算定部73で生成されたサービスポイントを受信し、携帯電話に送信するための配信情報を生成する。この配信情報は、ETCカードIDまたは車載器IDの各ID毎に、例えば(ID、利用ポイント)のデータ形式で生成される。生成された配信情報は端末通信部75に送られる。
端末通信部75は、無線局7を介して、配信利用サービスのデータ配信の許可されたユーザの所持する携帯端末13に、生成された配信情報を送信する。例えばサービス提供会社は、ユーザの携帯端末13のEメールアドレスを、端末通信部75に設定する。端末通信部75は、無線局7を介して、携帯端末13のEメールアドレスに利用ポイントのデータ配信を行う。これによって、ユーザは自分の利用ポイントを、常に把握することができる。
次に、交通情報生成部72の生成処理について説明する。
図12は、交通情報生成部72の処理フローの一例を示す図である。図13は、路側機の設置間隔と通過時間の関係を示す図である。図14は、車載器が路側機を通過する通過時刻に関する通行履歴の一例を示す図である。
図において、まず、収集情報データから、車載器IDまたはETCカードID毎の通行履歴を生成する(S201)。
車載器IDの通行履歴の場合、新たな収集情報データは、(車載器ID、受信時刻、車載器情報、路側機ID、路側機位置情報)のデータ形式で送られている。また、過去の収集情報データは、データベース76に格納された過去の交通情報78を取り出す。
ここで、例えば、路側機ID1、路側機ID2、路側機ID3、路側機ID4の路側機が、それぞれ図13に示すように、間隔(区間距離)L1、L2、L3の設置間隔で配置される場合について説明する。各車載器12は、搭載車両の移動に伴なって、時刻T1、T2、T3、T4の順に、各路側機ID1、ID2、ID3、ID4を通過する。
このとき、新たに受信した収集情報データについて、車載器ID、受信時刻(通過時刻)、路側機IDに着目することによって、図14に示すような、各車載器ID毎の通行履歴データを生成することができる。
例えば、路側機ID2が、通過時刻10:35に、車載器ID1から新たな収集情報データを取得する。取得したデータは、データベース76に書き込む。このとき、路側機ID1が、通過時刻10:00に車載器ID1から取得した過去の収集情報データは、データベース76から取得可能な状態になっている。同様にして、通過時刻11:00までの間に、車載器ID2〜ID5が取得した収集情報データを取得する。更に、通過時刻12:00までの間に、車載器ID2〜ID5が取得した収集情報データを取得していく。このようにして、通過履歴を生成することができる。
次に、データベース76に格納された通行履歴データから、各路側機毎の車両の通過時刻を求め、路側機間の通行時間を求める(S202)。例えば図13において、DT1=T2−T1、DT2=T3−T2、DT3=T4−T3として、各路側機間の通行時間(区間通行時間)を得ることができる。
所定時間(基準時間Tk)内の全ての車載器IDについて、各路側機間毎に、区間通行時間の平均時間(区間平均通行時間)DTmを求める(S203)。例えば、図14の例では30分以内に通過する車載器ID1〜ID5の車両について区間平均通行時間を求めると、次のようになる。
路側機ID1〜路側機ID2の区間平均通行時間DTm1=33分。
路側機ID2〜路側機ID3の区間平均通行時間DTm2=13分。
路側機ID3〜路側機ID4の区間平均通行時間DTm3=35分。
また、区間通行時間を、例えば予め測定されている区間距離Lで除算することによって、区間平均速度Vkを求めることができる(Vk=DT/L)。
区間通行平均時間のデータに基づいて、入口料金所から出口料金所に至るまでの間の、旅行時間を算出する(S204)。例えば、入口料金所が路側機ID1、出口料金所が路側機ID4であるとすると、
旅行時間=DTm1+DTm2+DTm3
によって求めることができる。
更に、所定時間毎に、区間通行時間の変化を算出することによって、渋滞の発生の有無を判定することができる(S205)。
例えば、区間距離L1=50km、区間距離L1=15km、区間距離L3=15kmとした場合について、区間通行時間の変化率として区間平均速度(時速)Vkを求めると、次のようになる。
路側機ID1〜ID2の区間平均速度:Vk1=DTm1/L1=時速97km。
路側機ID2〜ID3の区間平均速度:Vk2=DTm2/L2=時速69km。
路側機ID3〜ID4の区間平均速度:Vk3=DTm3/L3=時速26km。
となる。
これによって、路側機ID3〜路側機ID4において、区間平均速度が大きく減速していることが判る。渋滞の発生基準を、例えば区間平均速度=時速50km以下としたならば、路側機ID3〜ID4の区間平均速度が渋滞発生基準を下回っているので、渋滞が発生していると判断することができる。
このような渋滞に対しては、中位の優先度を付与して交通情報を生成する。
また、各車両(車載器ID)の区間通行時間を分析することによって、何らかの異常事象の発生区間を検出することができる(S206)。例えば、路側機ID3の到着時刻において、車載器ID1と、車載器ID2〜5との間で、路側機ID2〜ID3間の区間通行時間に大きな差が生じている。
従って、区間通行時間が、区間通行平均時間よりも所定時間(基準時間)以上小さい(区間通行平均時間と区間通行時間との差が基準時間よりも大きい)車両の前後においては、その区間で他の車両の異常停止や、事故等の何らかの異常があったことが推定できる。勿論、当然通過するべき路側機を通過せず、所定時間以上到着時刻の発生しない車載器IDについては、同区間において出口、サービスエリア、パーキングエリア等が存在しない場合に、何らかの異常を生じたものと推定する。
なお、このような異常事象に対しては、最も高い優先度を付与して交通情報を生成する。
このように、車載器11または車載器12から路側機1、2が収集した情報を利用することによって、路側機の設置区間の単位で、きめ細かな局所的な交通情報を生成することができる。また、生成された交通情報は、DSRCプロトコルを応用したプッシュ型情報配信によって、路側機2から車載器12に配信される。このため、車載器11や車載器12の路側機との通信データや走行データを利用して、局所的な交通情報を生成し、生成した情報を車載器12に提供することができる。
次に、プッシュ型情報配信を利用した場合の、音声出力の流れについて説明する。
図15は、音声出力処理の流れを示す図である。
まず、情報センタ8は交通情報を生成すると、生成した交通情報をコンテンツ配信サーバ9に送信する。コンテンツ配信サーバ9は、配信される交通情報を音声情報(音声ファイル)に変換する。コンテンツ配信サーバ9は、生成した音声ファイルを、路側機2に配信する。
ここで、コンテンツ配信サーバ9は、情報センタ8から配信される交通情報を、自動的に複数の文節に分解して、各分節に対応する音声ファイルを生成していく。なお、情報センタ8は、予めコンテンツ配信サーバ9にて判読可能な文節を結合して、交通情報を生成しておく。
音声ファイルを生成する際、複数の配信情報で共通に用いられる定型文は、既存の音声ファイルとして出力する。
また、配信情報毎に異なる情報である固有文は、配信情報が生成される度に、新規に音声情報が作られる。このような既存でない音声ファイルについては、リアルタイムで録音された音声情報が情報センタ8から配信される。或いは、コンテンツ配信サーバ9にて管理者がリアルタイムで音声情報を録音生成しても良い。
また、既存でない音声ファイルについては、より迅速に交通情報を音声化するために、合成音声を作成することによって、生成しても良い。
コンテンツ配信サーバ9は、既存の音声ファイルと、既存でない音声ファイルを合成して、情報配信すべき音声ファイルを生成する。
生成された音声ファイルは、路側機2の装置制御部501に配信される。装置制御部501は配信された音声ファイルを、DSRCユニット53に入力する。DSRCユニット53は、プッシュ型情報配信アプリケーションを通じて、車載器12のDSRCユニット39に音声ファイルを送信する。
車載器12のDSRCユニット39は、受信した音声ファイルを、プッシュ型情報配信アプリケーションを通じて、装置制御部40から音声出力部28に出力する。
図16は、路側機2から車載器12への音声出力ファイルのイメージを示す図である。
図では、情報センタ8で収集し生成した交通情報、並びにVICS情報に基づいて、コンテンツ配信サーバ9に交通情報が配信され、配信情報が音声情報に変換されて、路側機2の通信領域(DSRC通信ゾーン)400から、車載器12に配信される様子を示している。
音声メッセージは、定型文と固有文とを組み合わせることによって生成される。これによって、図の音声メッセージ例に示すような複雑な交通情報についても、音声で配信することができる。
図の例では、実線四角部分が定型文、点線四角部分が固有文である。
また、図17に、この音声出力を利用した、交通情報配信のアプリケーション運用例を示す。
図において、吹き出しの近傍に設けたA〜Cの英字は、配信される情報の優先度を示す。いずれについても、交通情報を車載器12に対して音声出力する例を示している。
優先度Aの情報は、車両の直前に迫った道路の、局所的な交通情報であり、優先度が高い情報である。このような情報としては、例えば、この先渋滞発生有り、渋滞末尾に注意や、この先の〜方面は左に寄ってくださいという情報のように、交通安全上効果的な交通情報である。このような情報は、近傍の路側機2を通過する車載器12に対して、確実に情報配信する必要がある。
優先度Bの情報は、この先下り坂有りや、周囲の環境が良いので脇見運転に注意などの、交通安全には関係するが、情報配信を複数回逃しても問題のない、優先度Aよりは優先度の低い交通情報である。
優先度Cの情報は、工事規制や、道路周辺のパーキング情報等の、比較的長い距離に渡って受信されなくても問題のない、最も優先度の低い情報である。
また、これ以外に、この先事故発生有りや、路面凍結有り等の、緊急を要し交通安全上最も効果な交通情報については、更に上位の優先度を付与しても良い。
この場合には、上述したように、情報センタ8で情報を収集する前に、緊急事象が発生した道路近辺のコンテンツ配信サーバや他の路側機から、LAN302を通じて、通信対象となる路側機に直接情報が配信される。
情報センタ8では、これらの優先度を考慮して、優先度付与して交通情報を生成し、車載器12に配信する。
この実施の形態によれば、路側機1では、ETC車載器に挿入されているETCカードのカードID番号を取得し、カードID番号を旅行時間計測のための情報として活用することによって、路側機2からDSRC車載器に対して、より局所的で精度の良い交通情報を提供することができる。
また、交通情報を提供したETC車載器に対してはサービスポイントを付与する。これによって、例えば、1ヵ月当りの交通情報の提供度合いに応じて、ETCの利用金額を、減額するサービスを提供することができる。
また、本サービスを受けるETC利用者は、携帯電話のEメールアドレスに登録することで、携帯電話に利用ポイントの明細を配信することができる。
また、DSRC車載器に対して、路側機2から、進行方向で1つ先の料金所の出口の画像を配信することによって、料金所の混雑状況を事前に把握し、サービスエリアやパーキングエリアで休憩を取ったり、他の料金所を利用して降りるなど、利用者の便宜を図ることができる。
また、路面凍結や事故渋滞などの情報は、従来の交通システムでは表示板に表示されていた。この実施の形態では、DSRC車載器から、路面凍結や1km先で渋滞発生などの交通安全を促進する交通情報を、音声配信することによって、ドライバーに対して確実に情報伝達することが可能となる。
また、高速走行中であって、再度確認したくても確認の出来ないような状況であっても、車載器の再生ボタンを押すことによって、音声のリピート再生が可能なことから、より確実に交通情報を伝達し、安全運転支援のサービスを向上させることができる。
更に、DSRC車載器から、ワイパ駆動情報、車速情報、ウインカ情報等の車両の状態を示す情報を、プローブ情報として収集することができる。これによって、路側機(DSRCビーコン)近辺の雨、雪等による路面凍結の危険有り、渋滞末尾の減速車両が存在して危険有り、等の交通情報を、路側機の配置距離に応じた分解能で細かく収集し、リアルタイムにきめ細かくドライバーに提供することができる。
この実施の形態について、従来のVICSやETCシステムと比較すると、次のような効果がある。
従来のVICSでは、FM多重放送や路上ビーコン(電波または光ビーコン)を用いて高速道路を走行しているVICS車載器に対しVICS情報が配信されていた。このVICS情報は、広域の道路交通渋滞やパーキングの混雑状況等の広域情報に限られている。ドライバは、高速道路の出口料金所周辺の交通渋滞や道路の状況を示す画像情報等を、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の表示板でしか入手できなかった。
また、道路事業者は、ある特定の区間を走行する車両の通過台数や同一のナンバを有する車両の二地点間の通過時間から旅行時間を計測し、道路交通情報を設定する。しかしながら、交通事故が発生して渋滞を生じても、路線全域について即座に詳細な情報を取得することができない。或いは、高速道路の路面が濡れて速度制限を設定すべき場合であっても、降雨が発生しているという状況を即座に把握することができない。
このような、局所的(局地的)な道路交通状況の情報を収集し、収集した情報を高速道路利用者へ的確に情報配信することができなかった。
更に、従来のETCシステムでは、ETC車載器を車両に取付けても、高速道路の料金は前納しなければ割引等のサービスを受けることができなかった。
この実施の形態の路車間通信システムは、以上説明したように構成されるので、ETC車載器またはDSRC車載器と路側機との通信によって、ETCカードIDまたは車載器IDを取得することにより、ETC車載器またDSRC車載器を搭載した特定の車両の通行履歴を、正確に把握することができる。
また、この通行履歴に基づいて交通情報を生成することによって、局所的な道路に対する有用な交通情報を、リアルタイムで収集することが可能となる。
従って、従来のVICS及びETCシステムの問題点を改善して、より利便性の高い高度交通情報システム(ITS)を実現することができるという効果が得られる。
この発明の実施の形態1による路車通信システムの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1によるETC車載器と情報収集用路側機の構成について示す図である。 この発明の実施の形態1によるDSRCプロトコルスタックの構成について示す図である。 この発明の実施の形態1によるDSRCプロトコルを応用した基本アプリを示す構成表である。 この発明の実施の形態1によるDSRC車載器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による情報配信用路側機の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1によるDSRCユニットの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による、プッシュ型情報配信アプリにおけるDSRCユニットの処理フローを示す図である。 この発明の実施の形態1によるDSRCユニットのハードゥエア構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による料金所路側機の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による情報センタの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による交通情報生成処理のフロー図である。 この発明の実施の形態1による交通情報生成処理を説明するための、路側機配置を示す図である。 この発明の実施の形態1による通行履歴データを示す図である。 この発明の実施の形態1による音声出力処理の流れを示す図である。 この発明の実施の形態1による音声メッセージ例を示す図である。 この発明の実施の形態1による交通情報配信の運用例を示す図である。
符号の説明
1 路側機(情報収集用)、2 路側機(情報配信用)、3 料金所路側機、5 通信ネットワーク、6 車両、7 無線局、8 情報センタ、9 コンテンツ配信サーバ、10 カメラ、11 車載器(ETC)、12 車載器(DSRC)、13 携帯端末、23 ETCカード、25 DSRC無線部、27 ICカード、28 音声出力部、30 表示出力部、29 スピーカ、31 表示器、37 入力処理部、33 車載制御部、34 車速計測部、35 ウィンカー作動部、36 ワイパ駆動部、39 DSRCユニット、40 装置制御部、42 車載器メモリ、53 DSRCサーバ、48 サービスポイント算定部、203 サービスポイント算定部、501 装置制御部、72 交通情報生成部、73 利用情報算定部、76 データベース。

Claims (10)

  1. ETCカードが接続され、当該ETCカードのカードIDを送信するETC車載器と、
    車載器IDを送信し実行処理するアプリケーションを指定する識別符号と配信情報とを受信する無線処理部、複数のアプリケーションが設定され、当該アプリケーションの中から受信した識別符号の指定するアプリケーションを選択し、選択されたアプリケーションで受信した配信情報を処理する制御部、当該制御部の処理結果を出力する出力部を有するDSRC車載器と、
    所定の通信領域で上記ETC車載器から送信されたカードIDを受信し、受信したカードIDが特定サービスを受けることの許可された許可IDであるか否かを認証する情報収集用路側機と、
    上記情報収集用路側機にて許可IDと認証されたカードIDを、データ格納領域に記録する記録部、記録部に記録された当該カードIDの記録履歴に基づいて交通情報を生成する交通情報生成部、当該カードIDの記録履歴に基づいてカードID毎の上記特定サービスの利用得点を算定する算定部、当該カードIDの利用者の携帯端末に対し算定された利用得点を通知する通信部、とを有する管理装置と、
    所定の通信領域で上記DSRC車載器から送信された車載器IDを受信し、受信した車載器IDが許可IDであることを認証すると、認証されたDSRC車載器に対して、特定の上記アプリケーションに対応した識別符号を送信するとともに、上記管理装置で生成された交通情報を配信情報として送信する情報配信用路側機と、
    を備えた路車間通信システム。
  2. 上記出力部は、配信情報を音声出力することを特徴とする請求項1記載の路車間通信システム。
  3. 上記情報収集用路側機は、上記カードIDに対応付けて路側機IDと時刻情報とを送信し、
    上記管理装置は、異なる地点に設置された複数の上記情報収集用路側機から収集された、同一のカードIDに対応する路側機IDと時刻情報との記録履歴に基づいて、車両の走行区間と走行時間を特定し、得られた走行区間と走行時間の情報に基づいて交通情報を生成することを特徴とする請求項1記載の路車間通信システム。
  4. 上記管理装置は道路に設置されたカメラから路上の画像情報を取得して、上記交通情報生成部によって道路画像を含む交通情報を生成し、
    上記情報配信用路側機は、上記DSRC車載器に対して上記交通情報生成部で生成された道路画像を配信することを特徴とする請求項1記載の路車間通信システム。
  5. 上記道路画像は出口料金所の画像情報を含むことを特徴とする請求項4記載の路車間通信システム。
  6. 上記DSRC車載器は表示装置に接続され、配信された交通情報を表示装置に出力する出力処理部を有し、
    上記表示装置は、DSRC車載器から入力された交通情報を記録し、記録情報を表示器に再生出力する記録再生装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の路車間通信システム。
  7. 上記DSRC車載器は、ワイパの駆動情報、車速情報、ウィンカ情報等の車両情報を収集する車載制御器に接続され、当該車載制御器の収集した車両情報を取得して上記情報収集用路側機に送信する車両情報出力処理部を有し、
    上記情報収集用路側機は、上記DSRC車載器から送信された車両情報を上記管理装置に送信し、
    上記管理装置は上記情報収集用路側機から受信した車両情報を用いて交通情報を生成することを特徴とする請求項1記載の路車間通信システム。
  8. ETC車載器から送信されたカードIDを受信し、受信したカードIDが特定サービスを受けることの許可された許可IDである場合に、受信した情報を収集する情報収集用路側機と、
    DSRC車載器から送信された車載器IDを受信し、受信した車載器IDが許可IDである場合に、上記情報収集用路側機で収集された情報に基づいて生成される交通情報を、上記DSRC車載器に配信する情報配信用路側機と、
    を備えた路車間通信システム。
  9. 上記情報配信用路側機は、上記DSRC車載器に対してプッシュ型の情報配信アプリケーションを実行させることによって、上記DSRC車載器に交通情報を配信することを特徴とする請求項8記載の路車間通信システム。
  10. 所定の通信領域で車載器から送信されるカードIDを受信し、受信したカードIDが特定サービスを受けることの許可された許可IDであるか否かを認証する情報収集用路側機と、
    上記情報収集用路側機にて許可IDと認証されたカードIDを、データ格納領域に記録する記録部、記録部に記録された当該カードIDの記録履歴に基づいて交通情報を生成する交通情報生成部、当該カードIDの記録履歴に基づいてカードID毎の上記特定サービスの利用得点を算定する算定部、当該カードIDの利用者の携帯端末に対し算定された利用得点を通知する通信部、とを有する管理装置と、
    所定の通信領域で車載器から送信された車載器IDを受信し、受信した車載器IDが許可IDであることを認証すると、認証された車載器に対して、上記管理装置で生成された交通情報を、上記車載器にて当該交通情報を音声出力処理するための配信情報として送信する情報配信用路側機と、
    を備えた路車間通信システム。
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