JP2006196139A - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Shokichi Toyokawa
庄吉 豊川
Masahito Kudo
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Abstract

【課題】装置全体として薄型化及び軽量化できるディスク駆動装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のディスク駆動装置1は、ターンテーブル4に固定された回転軸5の周囲に形成された貫通孔27と、ディスク保持部9の下面から貫通孔27を通ってベース部2の方向へ延設された抜け止め部28と、軸受保持部15の外周壁に形成されたフック係止部29と、抜け止め部28のベース部2側の先端部に形成されたフック部30と、を備えた構成を有する。また、本発明のディスク駆動装置1のベース部2は、各コイル20の一部が挿入される複数の開口部21を備え、ステータコア19aの外周部とベース部2とが所定間隔を有して離隔した構成を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体等として用いられるCDやDVD等のディスクを回転駆動するディスク駆動装置に関する。
近年、記録媒体等として用いられるCDやDVD等のディスクからデータを読み出したり、ディスクにデータを書き込んだりする場合、一般的に、ディスクを回転させながらピックアップを半径方向に摺動させる方法が用いられている。このとき、ディスクを回転駆動する装置としては、(特許文献1)に示すようなディスク駆動装置が用いられている。
以下、従来のディスク駆動装置について図15を用いて説明する。
図15は従来のディスク駆動装置の要部断面図である。
図15において、100は従来のディスク駆動装置、101はベース部、102はベース部101の上面の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部、103は軸受保持部102の内部に保持された軸受部、104は軸受保持部102の下部開口部に嵌合固定されたスラスト板、104aはスラスト受けシート、105は後述のステータコアとコイルから構成され軸受保持部102の周囲に配設されたステータ、105aはステータコア、105bはステータコア105aの各ティースに巻着されたコイル、106はベース部101の上面に貼設された配線板、107は配線板106の上面に電気的に接続固定されたホール素子、108は軸受部103に軸支された回転軸、109は回転軸108に固定されたターンテーブル、109aはターンテーブル109の外周部から垂下された環状のヨーク部、110はヨーク部109aの内側にステータコア105aのティースの先端部に対向して配設された環状のマグネット、111はターンテーブル109の上面の外周部近傍に貼設された滑り止め材、112はターンテーブル109に載置されたディスクを保持するためにターンテーブル109の上面の中央部に配設されたディスク保持部、113はディスク保持部112の外周部から中心部に向かって形成された摺動溝部に進退自在に配設されたディスク保持爪、114は摺動溝部の内部に配設されディスク保持爪113がディスク保持部112の外周部から突出するように付勢するバネ、115は軸受保持部102の上端部の外周部に形成されたフック係止部、116はターンテーブル109の下面の所定部に配設されフック係止部115に係止されるフック部である。
以上のように構成された従来のディスク駆動装置100は、ターンテーブル109の下面の回転軸108の周囲には金属材を湾曲させて形成した複数のフック部116が配設され、回転軸108を軸受部103に挿着した状態でフック部116が軸受保持部102のフック係止部115に係止される。これにより、ディスク着脱時にターンテーブル109が浮き上がり回転軸108が軸受部103から抜けるのを防止している。
また、ベース部101はディスクの着脱により負荷がかかるため所定の機械的強度を有するように比較的厚い金属板を打ち抜き加工して形成されている。
ステータコア105aはその内周部で軸受保持部102に固定されベース部101の上部に所定の間隔を有して配設されている。
また、そのステータコア105aの内周部上面には環状マグネット117が接着固定されており、ターンテーブル109の下面との磁気吸引力により、回転時のターンテーブル109の浮き上がりを防止している。
また、ベース部101、及び、スラスト板104は軸受保持部102の下側面に配設された円環部102a,102bをプレス加工により塑性変形され軸受保持部102に強固に固定されている。
また、ディスク保持爪113の下部とターンテーブル109の上面間には所定の空隙118を有している。
次に、図16(a)〜(d)の従来のディスク駆動装置100におけるディスクDの装着過程を示す要部断面図を用いて、ディスクD装着時の状態を説明する。
ここで、図16(a)は従来のディスク駆動装置におけるディスク装着前の要部断面図で、(b)は従来のディスク駆動装置におけるディスク装着初期の要部断面図で、(c)は従来のディスク駆動装置におけるディスク装着中期の要部断面図で、(d)は従来のディスク駆動装置におけるディスク装着後の要部断面図であるが、説明を容易にするため、バネ114を省略して図示した。
まず、図16(a)で示したように、ディスク保持爪113には上面部113cの径方向外側に傾斜する勾配面113dと外径側先端部113bが形成されている。
一方、ディスク保持部112のディスク保持爪113の先端下部面113aと対向する位置には径方向内側へ傾斜するスライド面112aが配設されている。
次に、図16(b)で示したように、ディスク保持爪113がスライド面112aに沿って矢印で示した径方向内側方向へスライドする。
さらに、図16(c)で示したように、ディスクDの中心孔の内周壁とディスク保持爪113の先端部113bが一致した状態でディスク保持爪113のスライド量は最大となる。
そして、図16(d)で示したように、ディスクDが滑り止め材111の上面に当接し、ディスク保持爪113がバネ114(図示せず)により付勢されて突出することでディスクDの中心孔が係止されるが、空隙118を有しているので、ディスク保持爪113は支点112bを中心に傾動するため、ディスク保持爪113の上面113cはディスク保持部112の上面112cより、上方向に突出した状態となる。
このディスク保持爪113の上面113cとディスク保持部112の上面112cとの垂直距離である突出量を小さくすることを目的のひとつとして、ディスク保持爪113の外径側上面に径方向外側に傾斜する勾配面113dが設けてある。
一方、ディスク駆動装置の駆動部として用いられる従来のスピンドルモータとして、ベースプレートの周方向に沿って所定ピッチにて複数個の窓部を開設したスピンドルモータが(特許文献2)に開示されている。
(特許文献2)によれば、ステータの各巻線部の一部を窓部に侵入させることで、軸心方向の長さを小さくすることができ、全体として薄型化を図ることができる。なお、ステータは、窓部の周縁部上にステータコアの円環状の本体部とティースの先端部とを当接させた状態でベースプレートに固定されている。
特開2003−348812号公報 特開平5−38115号公報
しかしながら上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)従来の一般的なディスク駆動装置では、ターンテーブルを金属板の絞り又は切削により形成しているため、重量が大きくなり、軽量化又は薄型化しようとしてターンテーブルの厚みを薄くすると強度が低下し、また、回転軸を固定するための中心部の加工は煩雑であるという課題を有していた。
(2)また、ターンテーブルを金属板の絞り又は切削により平坦な形状に形成することが一般的であるので、ターンテーブル下面と軸受部や軸受保持部等との間に不要なスペースが生じ、装置全体として厚みが厚くなり薄型化が困難であるという課題を有していた。
(3)フック部116をターンテーブル109とは別部材で構成しているので部品点数が増加し、また、フック部116をターンテーブル109の下面に固定するための圧着又は溶着工程等の製造工数が増加すると共に、ディスク駆動装置100を薄型化するとフック部116の垂直方向の長さが短くなるためフック部116に十分な撓み性を持たせることができなくなり取り付けが困難になるという課題を有していた。
(4)ディスク保持爪113はディスクD装着時にディスク保持部112の中心側へ押し込まれるだけでなく下方向にスライドするため、ターンテーブル109上面側にディスク保持爪113が下方向へスライドするための所定の空隙118を必要とし、全体として厚みが厚くなるという課題を有していた。
(5)また、ベース部101として金属板を打ち抜き加工したものを用いているので、厚みが厚くなると共に重量が大きくなり軽量化、薄型化が困難であり、また、厚みを薄くすると機械的強度が低下するという課題を有していた。
特に、ディスクDの着脱時等に回転軸108や軸受部103等を介してベース部101に大きな外力がかかるため所定の強度が必要である。なお、(特許文献2)のスピンドルモータのように、ステータコアのティースの先端部をベースプレートに当接させれば所定の強度を得ることができるが、ステータコアとベースプレートとを当接させているので、ステータコアとマグネットで構成される磁気回路が不安定になり、効率が悪くなるという課題を有していた。
(6)通常、ステータ105の下部に配線板106が配置されるので、ステータ105とベース部101との隙間を大きく取らなければならず、取り付け対象となる装置筐体への取り付け面(ベース部101の上面)からディスク保持部112の上面までの高さが高くなり薄型化が図れないという課題を有していた。
(7)ディスク駆動装置100を装置筐体にスペーサを介して取り付ける必要があり、部品点数が増加すると共に寸法誤差が累積するため取り付け誤差が大きくなるという課題を有していた。
(8)ターンテーブル109との磁気吸引力を発生する環状マグネット117を備えているので、ターンテーブル109の回転により相対的に回転磁界が発生すると共に、組付時の誤差等によりターンテーブル109の下面と環状マグネット117との間のギャップが位置によって異なり、ターンテーブル109の回転によりギャップの変動が生じるため、磁気的な損失が発生し、効率が悪くなると共に騒音も大きくなるという課題を有していた。
(9)また、環状マグネット117をステータコア105aの上面に配設しているので、ターンテーブル109とステータ105との間に環状マグネット117を収容するためのスペースが必要になり薄型化が図れないという課題を有していた。
(10)ディスク保持爪113の下部とターンテーブル109の上面間に設けられた所定の空隙118の影響により、ディスクD装着後はディスク保持爪113が支点112bを中心に傾動し、ディスク保持爪113の上面113cがディスク保持部112の上面112cよりもさらに上方向に突出した状態となり、左記突出を改善する目的で勾配面113dを設けた場合も、その為に高さ方向のスペースが必要となる為、薄型化が図りにくいという課題を有していた。
(11)装置の薄型化が進むと、装置内部のメカ寸法や精度を厳しくしていく必要があり、その結果、ディスク駆動装置の解体手直しの頻度が増大することが予測されるが、その場合、抜け防止用のフック部116がターンテーブル109の下面に配設されているため、そのフック部116に直接的に押圧力を加えることができないので組み立て後の解体手直しが困難であるという課題を有していた。
(12)ベース部101が軸受保持部102の下側面に配設された円環部をプレス加工により塑性変形させ、軸受保持部102に強固に固定するため、ベース部101のそりの影響によりベース部101に設けられたディスク駆動装置筐体への取り付け面を基準とした軸受部103の垂直方向の精度確保が難しく、加えて、取り付け面を基準とした高さのばらつきが生じやすく、薄型化が図りにくいという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、装置全体を薄型化した場合であっても抜け止め部の撓み性を低下させることなくターンテーブルの装着作業が容易で且つ確実に抜け止めでき、また、ターンテーブルの下面等の不要なスペースを減少して薄型化及び軽量化が可能であるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
また、本発明は上記従来の課題を解決するもので、ベース部の強度及びステータコアの外周部における磁気回路の安定性を維持したまま、ベース部を薄肉及び軽量にして全体として薄型化及び軽量化でき、さらに、配線のはんだ付け作業性の向上、筐体への取り付け精度及び加工性の向上が可能であるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のディスク駆動装置は、ベース部と、ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、軸受保持部の内部に保持された軸受部と、軸受保持部の周囲に配設されたステータと、軸受部に軸支された回転軸と、回転軸に固定されたターンテーブルと、ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、ヨークの内側にステータに対向して配設された円環状のマグネットと、ターンテーブルのベース部に対向する面の反対側の面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、ターンテーブルの回転軸の周囲に形成された1乃至複数の貫通孔と、ディスク保持部から各々の貫通孔を通ってベース部の方向へ延設された1乃至複数の抜け止め部と、軸受保持部の外周壁に形成されたフック係止部と、抜け止め部の先端部に形成されフック係止部に係止されるフック部と、を備えた構成を有している。
これにより、装置全体を薄型化した場合であっても抜け止め部の撓み性を低下させることなくターンテーブルの装着作業が容易で且つ確実に抜け止めでき、また、ターンテーブルのベース部対向面等の不要なスペースを減少して薄型化及び軽量化が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
上記課題を解決するために、本発明のディスク駆動装置は、ベース部と、ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、軸受保持部の内部に保持された軸受部と、軸受保持部の周囲に配設されたステータと、軸受部に軸支された回転軸と、回転軸に固定されたターンテーブルと、ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、ヨークの内側にステータに対向して配設された円環状のマグネットと、ターンテーブルのベース部に対向する面と反対側の面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、ベース部がステータの各コイルの一部が挿入される複数の開口部を備え、ステータのステータコアの外周部とベース部とが所定間隔を有して離隔した構成を有している。
これにより、ベース部の強度及びステータコアの外周部における磁気回路の安定性を維持したまま、ベース部を薄肉及び軽量にして全体として薄型化及び軽量化でき、さらに、配線のはんだ付け作業性の向上、筐体への取り付け精度及び加工性の向上が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
以上説明したように本発明のディスク駆動装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、抜け止め部がディスク保持部から各々の貫通孔を通ってベース部方向へ延設されているので、装置全体を薄型化した場合であっても十分な撓み性を得ることができ、ターンテーブルを容易に装着でき且つ確実に係止して抜け止めできるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、ターンテーブルを合成樹脂により形成することで軽量化が可能であると共に加工性が向上し、その上下面等に無駄なスペースを排除するための所定の凹凸を容易に形成することができるので装置全体として薄型化できるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、ターンテーブルのベース部に対向する面の中央に固定された回転軸の周部に軸受保持部及び軸受部の外面形状に沿った凹部が形成されているので、ターンテーブルのベース部に対向する面と軸受部や軸受保持部との間に不要なスペースが生じるのを防ぎ装置全体として薄型化できるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、保持部固定部に固定用孔部を嵌合させるだけでディスク保持部をターンテーブルに固定することができ、取り付け作業が容易で且つ高い位置精度で取り付けることができ、また、嵌合部の内壁に係止凸部が形成されているので、保持部固定部に固定用孔部を確実に嵌合固定することができ、接着材等が不要なので取り付け作業が容易で作業工数も減少し生産性に優れるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、ターンテーブルのベース部に対向する面の反対側の面の、ディスク保持爪に略対向する位置に揺動逃げ溝部が形成されているので、ディスクをディスク保持部から着脱する際にディスク保持爪が揺動した場合、揺動逃げ溝部へディスク保持爪のターンテーブル側を逃がすことができ、ディスクの着脱をスムーズに行うことができ、また、ディスク保持部の高さが高くならず、装置全体として薄型化が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ベース部に開口部が形成されているので、ベース部を軽量化して装置全体として軽量化できると共に、コイルの一部を開口部に挿通させることでステータを低い位置に配設することができ、ディスク駆動装置が実装される装置全体として薄型化が可能になり、また、ステータコアの外周部とベース部とが所定間隔を有して離隔しているので磁気回路が安定し、効率を向上させ、騒音を低減することができると共に、ディスク保持部へのディスクの装着時等にベース部に大きな負荷がかかった場合は、ベース部が変形してステータコアの外周部下面がベース部に当接し、変形応力がベース部の中心部だけでなくベース部の周辺部に分散されることで機械的強度を維持できるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6の効果に加え、ベース部を全体として薄肉に形成した場合であっても、ベース凸部を設けることでベース部の機械的強度を向上させることができると共に、ベース部に大きな負荷がかかった場合に、ステータコアの外周部のベース部対向面が肉厚のベース凸部に当接するので、ベース部にかかる変形応力をベース凸部で受け止めることができる機械的強度に優れたディスク駆動装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は7の効果に加え、ステータコアの外周部に段差部が形成されているので、装置全体の高さを高くすることなくベース部にベース凸部を容易に形成できると共に、ステータコアの外周部とベース部とを所定間隔で離隔させることができ、磁気回路を安定させ、効率の向上を図ることができるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項6乃至8の内いずれか1項の効果に加え、配線板をベース部のステータが配設された面の反対側に配設しているので、従来のようにターンテーブルとベース部の間に配線板を挿入したり配線板のための間隙を形成したりする必要がなく、装置筐体への取り付け面であるベース部のターンテーブル側の面からディスク保持部の外側の最上面までの高さを低く抑えることができ、ディスク駆動装置が実装される装置全体の薄型化を図ることができると共に、はんだごての熱がベース部を介して放熱されることがないので、はんだ付け作業性に優れるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1乃至9の内いずれか1項の効果に加え、ベース部に取り付け用凸部が形成されているので部品点数を減少できると共に取り付け誤差を少なくでき、また、金型を用いて取り付け用凸部をプレス成形することにより、取り付け用凸部の高さ調節が容易にできる生産性に優れたディスク駆動装置を提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1乃至10の内いずれか1項の効果に加え、軸受部の軸方向への移動を抜け止め用凸部と抜け止め用係止部の係合、及び、スラスト板により防止できるので、軸受保持部を合成樹脂により形成した場合であっても軸受部を軸受保持部に確実に保持させることができるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項1乃至11の内いずれか1項の効果に加え、従来のようなステータの上面にマグネットを配設してターンテーブルを吸引する場合に比べ回転磁界がほとんど発生せず、また、ターンテーブルとマグネット間のギャップ変動(ターンテーブルの回転によるギャップの変動)やギャップ不同(組付時の誤差により生じる位置毎のギャップの異なり)の影響を受けないため、磁界の変動を要因とする損失や騒音劣化を低減できると共に、ターンテーブルとステータの間にマグネットを設けるためのスペースを必要としないので薄型化が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、ディスク保持爪の径方向の下部内側に傾動規制用凸部が形成されているので、ディスク装着後のディスク保持爪の傾動によるディスク保持爪の上方向への突出量が小さくなり、また、傾動規制用凸部を収納するための収容用凹部をターンテーブルの揺動逃げ溝部に形成することにより、ディスク装着の作業容易性を損することなく、薄型化が可能なディスク駆動装置を提供することができる。
請求項14に記載の発明によれば、請求項1乃至13の内いずれか1項の効果に加え、ディスク保持部の上面であるディスクが装着される方向の面からベース部の方向に向けて延設した解体用溝部に解体用治具を通し、抜け止め部を外径方向に直接的に押圧して押し広げることにより、フック部が外れ、ディスク保持部を取り外すことができるので解体も容易に行なえるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項15に記載の発明によれば、請求項14の効果に加え、保持部固定部のディスクが装着される方向の面からベース部の方向に向けて延設した解体用溝部に対向して解体用補助溝部を延設したことにより、ディスク駆動装置を小型化した場合にも、ディスク保持部を取り外すことができるので解体も容易に行なえるディスク駆動装置を提供することができる。
請求項16に記載の発明によれば、請求項1又は6いずれか1項の効果に加え、ディスク駆動装置の筐体へ取り付けるためにベース部に設けられた取り付け用穴部のディスク挿入側の面を基準とした軸受部の垂直方向の精度確保が容易で、組み立て基準面の位置規制を行なった上での組み立てが可能なので、ベース部のそりの影響を受けにくく、軸受部中心の傾きのばらつきや、ディスク駆動装置の高さのばらつきを小さくできるので、より薄型化が可能なディスク駆動装置を提供することができる。
本発明は、装置全体を薄型化した場合であっても抜け止め部の撓み性を低下させることなくターンテーブルの装着作業が容易で且つ確実に抜け止めでき、また、ターンテーブルの下面等の不要なスペースを減少して薄型化及び軽量化が可能であるディスク駆動装置を提供するという目的を、ターンテーブルの回転軸の周囲に形成された1乃至複数の貫通孔と、ディスク保持部から各々の貫通孔を通ってベース部の方向へ延設された1乃至複数の抜け止め部と、軸受保持部の外周壁に形成されたフック係止部と、抜け止め部のベース部側の先端部に形成されフック係止部に係止されるフック部と、を備えることにより実現した。
また、本発明は、ベース部の強度及びステータコアの外周部における磁気回路の安定性を維持したまま、ベース部を薄肉及び軽量にして全体として薄型化及び軽量化でき、さらに、配線のはんだ付け作業性の向上、筐体への取り付け精度及び加工性の向上が可能であるディスク駆動装置を提供するという目的を、ベース部がステータの各コイルの一部が挿入される複数の開口部を備え、ステータのステータコアの外周部とベース部とが所定間隔を有して離隔していることにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、ベース部と、ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、軸受保持部の内部に保持された軸受部と、軸受保持部の周囲に配設されたステータと、軸受部に軸支された回転軸と、回転軸に固定されたターンテーブルと、ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、ヨークの内側にステータに対向して配設された環状のマグネットと、ターンテーブルのベース部に対向する面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、ターンテーブルの回転軸の周囲に形成された1乃至複数の貫通孔と、ディスク保持部から各々の貫通孔を通ってベース部の方向へ延設された1乃至複数の抜け止め部と、軸受保持部の外周壁に形成されたフック係止部と、抜け止め部の先端部に形成されフック係止部に係止されるフック部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下の作用を有する。
(1)抜け止め部が各々の貫通孔を通ってベース部の方向へ延設されているので、装置全体を薄型化した場合であっても抜け止め部が十分な長さを有し、フック部をフック係止部に係止させるのに十分な撓み性を得ることができ、ターンテーブルをベース部側に容易装着でき且つ確実に係止して抜け止めできる。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、第1の発明に記載のディスク駆動装置であって、ターンテーブルが、インサート成形により回転軸及びヨークと一体に形成された構成を有している。
この構成により、第1の発明の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ターンテーブルをインサート成形により回転軸及びヨークと一体成形することで、大部分を合成樹脂により形成しているので軽量化が可能であると共に加工性が向上し、その上下面に不要なスペースを排除するための凹凸を容易に形成することができ装置全体として薄型化できる。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、第1又は第2の発明に記載のディスク駆動装置であって、ターンテーブルが、ベース部に対向する面の中央に固定された回転軸の周部に軸受保持部及び軸受部の外面形状に沿った凹部を備えた構成を有している。
この構成により、第1又は第2の発明の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ターンテーブルのベース部に対向する面の中央に固定された回転軸の周部に軸受保持部及び軸受部の外面形状に沿った凹部が形成されているので、軸受部や軸受保持部が回転軸を安定して保持するのに十分な高さを有しながら、ターンテーブルのベース部に対向する面と軸受部や軸受保持部との間に不要なスペースが生じるのを防ぎ装置全体として薄型化できる。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、第1乃至第3の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、ターンテーブルのベース部に対向する面の反対側の面の略中央部に突設されディスク保持部を固定する保持部固定部と、保持部固定部の外周部に形成された突出部と、ディスク保持部の略中央部に形成され保持部固定部が挿通される固定用孔部と、固定用孔部の内周壁に形成され突出部が嵌合される凹状の嵌合部と、嵌合部の内壁に形成された突出部に係止される係止凸部と、を備えた構成を有している。
この構成により、第1乃至第3の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)保持部固定部に固定用孔部を嵌合させるだけでディスク保持部をターンテーブルに固定することができ、取り付け作業が容易で且つ高い位置精度で取り付けることができる。
(2)嵌合部の内壁に係止凸部が形成されているので、保持部固定部に固定用孔部を確実に嵌合固定することができ、接着材等が不要なので取り付け作業が容易で作業工数を減少できる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、第1乃至第4の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、ディスク保持部が、その外周部から中心部に向けて形成された複数の摺動溝部と、各々の摺動溝部に進退自在に配設されると共に摺動溝部内において上下方向に所定角度揺動自在に配設されたディスク保持爪と、摺動溝部内に配設されディスク保持爪がディスク保持部の外周部から突出するように付勢するバネ部と、を備え、ターンテーブルのベース部に対向する面の反対側の面の、ディスク保持爪に略対向する位置に、揺動逃げ溝部を形成した構成を有している。
この構成により、第1乃至第4の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ターンテーブルの上面に揺動逃げ溝部が形成されているので、ディスクをディスク保持部から着脱する際にディスク保持爪が揺動した場合、揺動逃げ溝部のスペースへディスク保持爪のバネ保持用の凸部等を逃がすことができ、ディスクの着脱をスムーズに行うことができ、また、ディスク保持爪の下部にバネ保持用の凸部等を逃がすためにディスク保持部の高さを大きく取る必要がなく、装置全体として薄型化が可能である。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、ベース部と、ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、軸受保持部の内部に保持された軸受部と、軸受保持部の周囲に配設されたステータと、軸受部に軸支された回転軸と、回転軸に固定されたターンテーブルと、ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、ヨークの内側にステータに対向して配設された環状のマグネットと、ターンテーブルのベース部に対向する面と反対側の面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、ベース部がステータの各コイルの一部が挿入される複数の開口部を備え、ステータのステータコアの外周部とベース部とが所定間隔を有して離隔した構成を有している。
この構成により、以下の作用を有する。
(1)ベース部に開口部が形成されているので、ベース部を軽量化して装置全体として軽量化できると共に、ステータコアの各ティースに巻着されたコイルを開口部に挿通させることでステータを低い位置に配設することができ、装置全体として薄型化が可能である。
(2)ステータコアの外周部とベース部とが所定間隔を有して離隔しているので、ステータコアの外周部における磁気回路が安定し、効率を向上させ、騒音を低減することができる。
(3)ディスク保持部へのディスクの装着時等にベース部に大きな負荷がかかった場合は、ベース部が変形してステータコアの外周部のベース部側の面がベース部に当接し、変形応力がベース部の中心部だけでなくベース部の周辺部に分散されるので、機械的強度を維持することができる。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、第6の発明に記載のディスク駆動装置であって、ベース部がステータコアの外周部に対向したベース凸部を備えた構成を有している。
この構成により、第6の発明の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ベース部を全体として薄肉に形成した場合であっても、局部的に肉厚を大きくしたベース凸部を設けることで、ベース部の機械的強度を向上させることができる。
(2)ベース部に大きな負荷がかかった場合に、ステータコアの外周部下面が肉厚のベース凸部に当接するので、ベース部にかかる変形応力をベース凸部で受け止めることができ、機械的強度を向上させることができる。
上記課題を解決するためになされた第8の発明は、第6又は第7の発明に記載のディスク駆動装置であって、ステータコアがその外周部に形成された段差部を備えた構成を有している。
この構成により、第6又は第7の発明の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ステータコアの外周部に段差部が形成されているので、装置全体の高さを高くすることなくベース部にベース凸部を容易に形成できる。
(2)ベース部にベース凸部を形成した場合であっても、段差部によりステータコアの外周部とベース部とを所定間隔で離隔させることができ、ステータコアの外周部における磁気回路を安定させることができる。
上記課題を解決するためになされた第9の発明は、第6乃至第8の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、ステータのコイルの導線が接続される配線板がベース部のステータが配設された面の反対側に配設された構成を有している。
この構成により、第6乃至第8の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)配線板をベース部の下面に配設しているので、従来のようにターンテーブルとベース部の間に配線板を挿入したり配線板のための間隙を形成したりする必要がなく、取り付け対象となる装置筐体への取り付け面であるベース部の上面からディスク保持部の上面までの高さを低く抑えることができ、ディスク駆動装置が実装される装置全体の薄型化を図ることができる。
(2)はんだ付け作業時においてはんだごての熱がベース部を介して放熱されることがないので、はんだ付け作業性を向上できる。
上記課題を解決するためになされた第10の発明は、第1乃至第9の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、ベース部が、ディスク駆動装置が搭載される装置筐体へ取り付けるための取り付け用凸部を備えた構成を有している。
この構成により、第1乃至第9の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ベース部に取り付け用凸部が形成されているので、従来のように別途スペーサを用いる必要がなく、取り付け誤差を少なくでき、また、金型を用いて取り付け用凸部をプレス成形することにより、金型の選択による取り付け用凸部の高さ調節が容易にできる。
上記課題を解決するためになされた第11の発明は、第1乃至第10の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、軸受保持部のターンテーブル側の終端部に、内側に向けて形成された軸受部の抜け止め用凸部と、軸受部に形成され抜け止め用凸部に係合する抜け止め用係止部と、ベース部に固定され軸受部に対向するように配設されたスラスト板と、を備えた構成を有している。
この構成により、第1乃至第10の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)軸受部の軸方向への移動を抜け止め用凸部と抜け止め用係止部の係合、及び、スラスト板により防止できるので、軸受保持部を合成樹脂により形成した場合であっても軸受部を軸受保持部に確実に保持させることができる。
上記課題を解決するためになされた第12の発明は、第1乃至第11の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、軸受部のベース部側に配設され回転軸のベース部側の先端部が挿入された環状の軸吸引用マグネットを備えた構成を有している。
この構成により、第1乃至第11の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)軸吸引用マグネットから磁性体で形成された軸受部を介して磁性体で形成された回転軸を通過する磁束が発生し磁気回路を形成して回転軸をベース部側へ吸引することができるので、回転軸を抜け止めすることができる。
(2)従来のようなステータのターンテーブル側にマグネットを配設してターンテーブルを吸引する場合に比べ回転磁界がほとんど発生せず、また、ターンテーブルとマグネット間のギャップ変動やギャップ不同の影響を受けないため、磁界の変動を要因とする損失や騒音劣化を低減できると共に、ターンテーブルとステータの間にマグネットを設けるためのスペースを必要としないので薄型化が可能である。
上記課題を解決するためになされた第13の発明は、第1乃至第4の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、ディスク保持部は、その外周部から中心部に向けて形成された複数の摺動溝部と、各々の摺動溝部に進退自在に配設されたディスク保持爪と、摺動溝部内に配設されディスク保持爪がディスク保持部の外周部から突出するように付勢するバネ部と、を備え、ターンテーブルのベース部に対向する面の反対側の面の、ディスク保持爪に略対向する位置に、揺動逃げ溝部を形成し、ディスク保持爪の径方向内側のターンテーブルに対向する面に傾動規制用凸部を設け、ディスク装着の際にディスク保持爪が最大スライドした状態で傾動規制用凸部を収容するように収容用凹部をターンテーブルの揺動逃げ溝部に形成した構成を有している。
この構成により、第1乃至第4の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ディスク保持爪の径方向の下部内側に傾動規制用凸部が形成されているので、ディスク装着後のディスク保持爪の傾動によるディスク保持爪の外側方向への突出量が小さくなり、また、傾動規制用凸部を収納するための収容用凹部を揺動逃げ溝部に設けることにより、ディスク装着の作業容易性を損することなく、薄型化が可能である。
上記課題を解決するためになされた第14の発明は、第1乃至第13の発明の内いずれか1に記載のディスク駆動装置であって、抜け止め部の径方向の内側にはディスク保持部のディスクが装着される方向の面からベース部の方向へ向けて解体用溝部を延設し、解体用溝部の延設方向の終端部に径方向内側へ傾斜する勾配面を設けた構成を有している。
この構成により、第1乃至第13の発明の内いずれか1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ディスク保持部のディスクが装着される方向の面からベース部の方向へ向けて延設した解体用溝部に解体用治具を通し、その解体用治具の治具爪が解体用溝部の延設方向の終端部に設けられた径方向内側へ傾斜する勾配面に接触し、抜け止め部を外径方向に直接的に押圧して押し広げることにより、フック部が外れ、ディスク保持部を取り外すことができるので解体も容易に行なえる。
上記課題を解決するためになされた第15の発明は、第14の発明に記載のディスク駆動装置であって、解体用溝部と対向し、ターンテーブルの略中央部に突設されディスク保持部を固定する保持部固定部のディスクが装着される方向の面からベース部の方向に向けて解体用補助溝部を延設した構成を有している。
この構成により、第14の発明の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ディスク駆動装置を小型化した場合にも、ディスク保持部を取り外すことができるので解体も容易に行なえる。
上記課題を解決するためになされた第16の発明は、第1又は第6の発明のいずれかに記載のディスク駆動装置であって、軸受部に対向するように回転軸のベース部側の先端部を支持するスラスト板が配設され、ベース部には筐体へ取り付けるための少なくとも1個の取り付け用穴部を備え、軸受保持部とベース部との間、及び、スラスト板とベース部との間のそれぞれに回転軸の軸方向と直交する方向の空隙部を有し、その空隙部に接着剤を充填した構成を有している。
この構成により、第1又は第6の発明のいずれかの作用に加え、以下の作用を有する。
(1)ディスク駆動装置の筐体へ取り付けるためにベース部に設けられたので取り付け用穴部のディスク挿入側の面を基準とした軸受部の垂直方向の精度確保が容易で、組み立て基準面の位置規制を行なった上での組み立てが可能なので、ベース部のそりの影響を受けにくく、軸受部中心の傾きのばらつきや、高さのばらつきを小さくすることにより、より薄型化が可能である。
以下、各実施の形態について図を用いて説明するが、各図において、ベース部を基準としてターンテーブルが配置される側、つまりディスク挿入側の方向を上方向とし、その反対側を下方向と定義する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、各図を用いて説明する。
図1は本実施の形態1におけるディスク駆動装置の平面図であり、図2は図1のA−A線の矢視断面図である。
図中、1は本実施の形態1におけるディスク駆動装置、2はベース部、2aはディスク駆動装置1を装置筐体へ取り付けるためにベース部2の外周部に複数形成された取り付け用凸部、2bは取り付け用凸部2aの略中央部に形成された取り付け用穴、2cは取り付け用穴2bの上側に形成された取り付け面、3はベース部2の下面に沿って配設され後述するステータのコイルの導線が接続される配線板、4は円板状のターンテーブル、5はターンテーブル4の中心部に固定された回転軸、6はターンテーブル4の外周部に配設された環状のヨーク、7はターンテーブル4の上面の外周部近傍に貼設された滑り止め材、8はターンテーブル4の上面の略中央部に突設された保持部固定部、9は保持部固定部8に嵌合固定されターンテーブル4の上面の中央部に配設されたディスク保持部、10はディスク保持部9の外周部から中心部に向けて形成された摺動溝部、11は摺動溝部10に進退自在に配設されたディスク保持爪、12は摺動溝部10内に配設されディスク保持爪11がディスク保持部9の外周部から突出するように付勢するバネ部、13はディスク保持部9の外周部に配設されたディスク当接部である。
図2において、15はベース部2の上面の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部、16は軸受保持部15の内部に保持され回転軸5を軸支する軸受部、17aは軸受保持部15のターンテーブル4側の終端部に内側に向けて形成された軸受部16の抜け止め用凸部、17bは軸受部16に形成され抜け止め用凸部17aに係合する抜け止め用係止部、18はベース部2の中央開口部に固定され軸受部16に対向するように配設されたスラスト板、18aはスラスト板18の上面に敷設されたスラスト受けシート、19は軸受保持部15の周囲に配設されたステータ、19aは後述するコイルと共にステータ19を構成するステータコア、19bはステータコア19aの各ティースの外周部の下面に形成された段差部、20はステータコア19aのティースに巻着されたコイル、21,21′はステータ19のコイル20に対応してその下方のベース部2に形成された複数の開口部、22はステータコア19aの外周部に形成された段差部19bに対向してベース部2の上面の開口部21,21′の外周側周部に形成されたベース凸部、23はベース部2の上面の開口部21,21′の内周側周部に形成された内周部支持部、24はヨーク6の内側にステータコア19aのティースの外周側の先端部に対向して配設された環状のマグネット、25はターンテーブル4のベース部2に対向する面の中央に固定された回転軸5の周部に軸受保持部15及び軸受部16の外面形状に沿った凹部、26はディスク保持爪11の下方に位置するようにターンテーブル4の上面に形成された揺動逃げ溝部、27はターンテーブル4に固定された回転軸5の周囲に形成された複数の貫通孔、28はディスク保持部9の下面から各々の貫通孔27を通ってベース部2の方向へ延設された複数の抜け止め部、29は軸受保持部15の上端部の外周壁に形成されたフック係止部、30は抜け止め部28のベース部2側の先端部に形成されフック係止部29に係止されるフック部である。
なお、図2においては、ステータコア19aが平坦な面として作図されているが、実際のディスク駆動装置1ではこのステータコア19aを製造する金型,プレス等によるそりの影響を配慮して、段差部19bは適正な段差寸法に設定される。
ここで、ターンテーブル4はPPS(ポリフェニレンスルフィド)やPC(ポリカーボネート)等の合成樹脂により形成され、インサート成形により回転軸5及びヨーク6と一体に形成され、ヨーク6の内側には回転軸5を中心とする環状のマグネット24が嵌合固定されている。マグネット24はステータ19の外周部から所定の間隔を有して対向して配設されている。
また、ターンテーブル4のベース部2に対向する下面の中央に固定された回転軸5の周部には軸受保持部15及び軸受部16の外面形状に沿った凹部25が形成されている。なお、ターンテーブル4は合成樹脂により形成されているので、インサート成形時に凹部25を容易に形成することができる。
ディスク保持部9のディスク保持爪11の先端下端面11aと対向する位置には、径方向内側へ傾斜するスライド面9aが配設されており、また、ターンテーブル4の上面側のディスク保持爪11の下部と対向する位置には、所定の空隙26aを保つように揺動逃げ溝部26が形成されている。
この揺動逃げ溝部26はターンテーブル4の上面側に部分的に設けられ、その部分を薄肉化しても、全体として強度が確保できるので、一定の空隙26aを確保するために全体の高さ方向の寸法を大きくする必要がない。
また、ディスク保持部9はディスクDの中心孔と略同一の大きさに形成され、その中心孔にディスク保持部9を嵌合させることにより固定され、ターンテーブル4に載置されたディスクDがそのディスク保持部9に装着される。
このとき、ディスク保持爪11はスライド面9aの傾斜に沿って径方向内側へスライドし、その後、ディスクDが滑り止め材7の上面に当接するとディスク保持爪11はバネ部12により付勢されて突出することでディスクDの中心孔が係止される。
軸受保持部15はPPS(ポリフェニレンスルフィド)やPC(ポリカーボネート)等の合成樹脂により形成され、その上端内周部には軸受部16の上方向への移動を防止する抜け止め用凸部17aが形成されている。また、軸受保持部15の下部開口部にはスラスト板18が配設され、軸受部16の下方向への移動を防止している。
また、ステータコア19aの段差部19bとベース部2のベース凸部22とは所定間隔を有して離隔されている。これにより、ディスク保持部9へのディスクDの装着時等にベース部2に大きな負荷がかかった場合、ベース部2が変形しステータコア19aの段差部19bがベース凸部22に当接し、変形応力がベース部2の中心部だけでなくベース部2の周辺部に分散される。なお、ステータコア19aの外周部下面に段差部19bを形成しているので、ベース部2に所定間隔離隔したベース凸部22を形成し易くなっている。また、ステータコア19aの段差部19bとベース凸部22の上面と間隔は、ベース部2の厚みやディスク駆動装置1の外径等にもよるが、0.1mm〜0.2mm程度に形成されている。
次に、ベース部2について図3及び図4を用いて詳細に説明する。
図3はベース部の要部平面図であり、図4は図3のB−B線の矢視断面図である。
ベース部2はアルミニウム板等に開口部21,21′を中抜き加工すると共に、上面から所定高さ突出したベース凸部22、内周部支持部23、及び取り付け用凸部2a、取り付け用穴2b、及び取り付け面2cを鍛造して形成されている。中抜き加工した開口部21,21′には、図2に示したコイル20の一部が挿入されるため、ステータ19を低い位置に配設することができる。
なお、図3に示すように開口部21′は開口部21より大きく形成されており、開口部21′には対応する複数のコイル20が挿入される。また、開口部21′の下方にはFPC等の配線板3(図1参照)の主要部が配設される。このとき、配線板3はステータ19のティース間にランド部(図示せず)が位置するように配設され、上方から開口部21′を介して該ランド部とコイル20の巻線とのはんだ付け作業が容易に行えるようになっている。
また、ベース部2の外周部には複数の取り付け用凸部2aが配設され、図3のB−B線の矢視断面図である図4で示したように、ベース部2の上面から所定高さ突出して取り付け用凸部2aが形成されているので、ディスク駆動装置1を取り付け対象となる装置の筐体(図示せず)との間に挟装されるスペーサ等の役目を果たし、それらを用いることなく所定間隔を保って取り付け面2cにその装置の筐体(図示せず)の取り付けが可能となり取り付け用穴2bで螺着固定することができる。
次に、ターンテーブル4へのディスク保持部9の取り付け構造について、図5及び図6を用いて詳細に説明する。
図5はターンテーブルの要部平面図ターンテーブルの要部平面図であり、図6(a)はディスク保持部の要部平面図であり、図6(b)はディスク保持部の要部側面図であり、図6(c)は図5のC−C線の矢視断面図であり、後述の突出部が後述の嵌合部に嵌合した状態を示す。なお、図6においてディスク保持爪11及びバネ部12は説明をわかり易くするために省略する。
図中、31は保持部固定部8の外周部に形成された突出部、32はディスク保持部9の略中央部に形成され保持部固定部8が挿通される固定用孔部、33は固定用孔部32の内周壁に形成され突出部31が嵌合される凹状の嵌合部、34は嵌合部33の内壁に形成された突出部31に係止される係止凸部である。
ディスク保持部9をターンテーブル4に取り付けるには、まず、ディスク保持部9の抜け止め部28をターンテーブル4の貫通孔27に各々挿通させると共に、固定用孔部32を保持部固定部8に嵌合させる。このとき、図6(c)に示すように、保持部固定部8の外周部に形成された突出部31は、矢印に示す方向から各々固定用孔部32の外周部の嵌合部33に挿入され、突出部31の両側部が嵌合部33の内壁の係止凸部34に係止される。これにより、ディスク保持部9がターンテーブル4に固定され、抜け止め部28は貫通孔27を貫通してターンテーブル4の下面から突出する。
以上のように本実施の形態1におけるディスク駆動装置1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)ターンテーブル4を合成樹脂により形成しているので、軽量化が可能であると共に、その下面の中央に固定された回転軸5の周部に軸受部16や軸受保持部15に沿った凹部25やその上面に揺動逃げ溝部26等を容易に形成することができるので、ターンテーブルの上下に不要なスペースが生じるのを防ぎディスク駆動装置1全体として薄型化できる。
(2)抜け止め部28がディスク保持部9の下面から貫通孔27を通ってベース部2の方向へ延設されターンテーブル4の下面よりさらに突出しているので、ディスク駆動装置1全体を薄型化した場合であっても抜け止め部28が十分な長さを有するように形成することができ、そのベース部2側の先端部に形成されたフック部30をフック係止部29に係止させるのに十分な撓み性を得ることができ、ターンテーブル4をベース部2側に容易に装着でき且つ確実に係止して抜け止めできる。
(3)保持部固定部8に固定用孔部32を嵌合させるだけでディスク保持部9をターンテーブル4に固定することができ、取り付け作業が容易で且つ高い位置精度で取り付けることができ、嵌合部33の内壁に形成された係止凸部34に突出部31を係止することで確実に嵌合固定することができ、接着材等が不要なので取り付け作業が容易で作業工数も減少し生産性に優れる。
(4)ベース部2に開口部21が形成されているので、コイル20を開口部21に挿通させることでステータ19を低い位置に配設することができ、ディスク駆動装置1全体として薄型化が可能である。
(5)ステータコア19aの段差部19bとベース部2のベース凸部22とが所定間隔を有して離隔しているので、ステータコア19aの外周部における磁気回路が安定し、効率を向上させることができる。
(6)ディスクDの装着時等にベース部2に大きな負荷がかかった場合は、ベース部2が変形してステータコア19aの段差部19bがベース凸部22に当接し、変形応力がベース部2の中心部だけでなくベース部2の周辺部に分散されるので、機械的強度を維持することができる。
(7)ベース部2を全体として薄肉に形成した場合であっても、局部的に肉厚を大きくしたベース凸部22を設けることで、ベース部2の機械的強度を向上させることができる。
(8)配線板3をベース部2の下面に配設しているので、従来のようにターンテーブル4とベース部2の間に配線板3を挿入したり配線板3のための間隙を形成したりする必要がなく、取り付け対象となる装置筐体への取り付け面であるベース部2の上面に配設された取り付け面2cからディスク保持部9の上面までの高さを低く抑えることができ、ディスク駆動装置1が実装される装置全体の薄型化を図ることができる。
(9)はんだ付け作業時においてはんだごての熱がベース部2を介して放熱されることがないので、はんだ付け作業性を向上できる。
(10)ベース部2に取り付け用凸部2aが形成されているので、従来のように別途スペーサを用いる必要がなく、取り付け誤差を少なくでき、また、金型を用いて取り付け用凸部2aをプレス成形することにより、金型の選択による取り付け用凸部2aの高さ調節が容易にできる。
(11)軸受部16の上下方向への移動を抜け止め用凸部17aと抜け止め用係止部17bの係合、及びスラスト板18により防止できるので、軸受保持部15を合成樹脂により形成した場合であっても軸受部16を軸受保持部15で確実に保持固定することができる。
(実施の形態2)
図7(a)は本実施の形態2におけるディスク駆動装置の要部断面図であり、図7(b)は軸受部の要部拡大断面図である。
図7(a)、(b)において、1aは本実施の形態2におけるディスク駆動装置、2はベース部、4はターンテーブル、5は回転軸、6はヨーク、9はディスク保持部、15は軸受保持部、16は軸受部、18はスラスト板、18aはスラスト受けシート、19はステータ、24はマグネット、Dはディスクであり、これらを含め、実施の形態1において説明したものと同様のものについては同一の符号を付けて説明を省略する。
ここで、35は軸受部16のベース部2側に配設され回転軸5のベース部2側の先端部を囲繞する環状の軸吸引用マグネット、Mは軸吸引用マグネット35により生じる磁束である。
図7(b)に示すように、軸吸引用マグネット35から磁性体で形成された軸受部16を介して磁性体で形成された回転軸5を通過し、同様に磁性体で形成されたスラスト板18を通過する磁束Mが発生し、これらが磁気回路を形成して回転軸5をベース部2側へ吸引し、回転軸5を介してターンテーブル4がスラスト板18側(ベース部2側)へ吸引される。
以上のように本実施の形態2におけるディスク駆動装置1aは構成されているので、実施の形態1の作用に加え、回転磁界がほとんど発生せず、また、従来の課題であったターンテーブル4と環状マグネット間のギャップ変動やギャップ不同の影響を受けないため、磁界の変動を要因とする損失や騒音劣化を低減できると共に、ターンテーブル4とステータ19の間に環状マグネットを設けるためのスペースを必要としないので薄型化が図れるという作用を有する。
(実施の形態3)
図8は本実施の形態3におけるディスク駆動装置の要部断面図である。
図8において、1bは本実施の形態3におけるディスク駆動装置、4はターンテーブル、7は滑り止め材、9はディスク保持部、11はディスク保持爪、12はバネ部、Dはディスク、であり、これらを含め、実施の形態1において説明したものと同様のものについては同一の符号を付けて説明を省略する。
また、ディスク保持部9の構成も実施の形態1において説明した図1と同一なので、以下同図も用いて説明する。
ここで、ディスク保持部9が、その外周部から中心部に向けて形成された複数の摺動溝部10と、各々の摺動溝部10に進退自在に配設されたディスク保持爪11と、摺動溝部10内に配設されディスク保持爪11がディスク保持部9の外周部から突出するように付勢するバネ部12と、を備え、ディスク保持爪11の下方で略対向するようにターンテーブル4の上面に揺動逃げ溝部26を形成し、ディスク保持爪11の径方向の下部内側に傾動規制用凸部11dを設け、ディスクD装着の際にディスク保持爪11が最大スライドした状態で傾動規制用凸部11dを収容する収容用凹部4aが揺動逃げ溝部26に形成されている。
以上のように構成された本実施の形態3における作用を、図9を用い、実施の形態1の場合と比較して説明する。
図9(a)は実施の形態3におけるディスク装着前の要部断面図で、(b)は実施の形態3におけるディスク装着初期の要部断面図で、(c)は実施の形態3におけるディスク装着中期の要部断面図で、(d)は実施の形態3におけるディスク装着後の要部断面図で、(e)は比較用の実施の形態1におけるディスク装着後の要部断面図であるが、説明を容易にするため、バネ部12を省略して図示した。
まず、図9(a)で示したように、11cはディスク保持爪11の上面部、11bはディスク保持爪11の外径側先端部、11dはディスク保持爪11の径方向の下部内側に設けられた傾動規制用凸部、であり、ディスク保持部9のディスク保持爪11の先端下面部11aと対向する位置には、径方向内側へ傾斜するスライド面9aが配設されている。
また、ターンテーブル4の上面には、収容用凹部4aが形成されており、収容用凹部4aはその外径側に補助スライド面4bを有している。
次に、図9(b)で示したように、ディスク保持爪11がスライド面9aの傾斜に沿って径方向内側へスライドする。
この際、傾動規制用凸部11dの外径側の稜線は、補助スライド面4bに対しわずかな空隙もしくは、軽い接触状態となっている。
そして、図9(c)で示したように、ディスクDの中心孔の内周壁とディスク保持爪11の外径側先端部11bが一致した状態でディスク保持爪11が最大スライドした状態、つまりスライド量は最大となり、傾動規制用凸部11dが収容用凹部4aに収納された状態となる。
最後に、図9(d)で示したように、ディスクDが滑り止め材7の上面に当接し、ディスク保持爪11がバネ部12(図示せず)により付勢されて突出することでディスクDの中心孔が係止されるが、この際、ディスク保持爪11は支点9cを中心に傾動し、傾動規制用凸部11dの外径側の稜線が、補助スライド面4bの外側寄りの位置に当接した状態となっている。
しかしながら、図9(e)に示した比較用の実施の形態1におけるディスク装着後の要部断面図と比較すると、実施の形態3の傾動角度θは、傾動規制用凸部11dがその傾動を抑止するので、傾動規制用凸部11dの形状や大きさを適宜設定することで、図9(e)で示した比較用の実施の形態1の傾動角度θより小さくすることが可能となる。
つまり、図9(d)に示したディスク保持爪11のディスク保持部9の上面9bからの突出量Eは、図9(e)に示したそれよりも小さくでき、薄型化が可能となる。
以上の説明のように、実施の形態3におけるディスク駆動装置1bは実施の形態1の作用に加え、ディスクDの装着しやすさを維持しつつ、ディスク保持爪11のディスク保持部9の上面9bからの突出量Eを小さく抑えることができるため、さらに薄型化が図れるという作用を有する。
(実施の形態4)
図10(a)は実施の形態4におけるターンテーブルより上側の平面図、(b)同図で、(b)は同図(a)のX−O−X’線の矢視断面図である。
図10(a)、図10(b)で示したように、1cは実施の形態4におけるディスク駆動装置、4はターンテーブル、5は回転軸、6はヨーク、7は滑り止め材、8は保持部固定部、9はディスク保持部、11はディスク保持爪、であり、これらを含め、実施の形態1において説明したものと同様のものについては同一の符号を付けて説明を省略する。
まず、図10(a)に示したように、抜け止め部28の径方向の内側にはディスク保持部9の上面であるディスクDが装着される方向の面からベース部2の方向へ向けて解体用溝部36を延設し、解体用溝部36の延設方向の終端部に径方向内側へ傾斜する勾配面36aを設け、さらにその解体用溝部36と対向し、ターンテーブル4の略中央部に突設されディスク保持部9を固定する保持部固定部8の上面であるディスクDが装着される方向の面からベース部2の方向に向けて解体用補助溝部37を延設されている。
次に、この解体用溝部36の延設方向の終端部には図10(b)に示したように、径方向内側へ傾斜する勾配面36aが設けられている。
一方、37は、解体用溝部36と対向し、ターンテーブル4の上面の略中央部に突設されディスク保持部9を固定する保持部固定部8の上面となるディスクDが装着される方向の面から下方向となるベース部2の方向へ向けて延設された解体用補助溝部で、貫通された状態となっている。
以上説明した実施の形態4におけるディスク装置の解体時の状態を、図11(a)〜(c)を用いて説明する。
図11(a)は実施の形態4における解体用治具の挿入前の要部断面図で、(b)は実施の形態4における解体用治具の挿入後の要部断面図で、(c)は実施の形態4における解体後の要部断面図である。
まず、図11(a)で示したように、解体用治具50は、治具ベース38と、ディスク駆動装置1cの解体用溝部36及び解体用補助溝部37の対で形成された孔と相対しそれぞれの孔に嵌挿可能な位置に突設された複数の治具爪39より構成されている。
次に、図11(b)で示したように、解体用治具50をディスク駆動装置1cのディスク保持部9の上面より嵌挿していくと、解体用溝部36と解体用補助溝部37の対で形成される孔と解体用治具50の治具爪39は嵌挿した状態で大きな隙間がないので、治具爪39の先端R部39aと、解体用溝部36の延設方向の終端部に径方向内側へ傾斜するように設けられた勾配面36aとが接触するので、抜け止め部28が、外径側に押圧され押し広げられた状態となっている。
この状態では、フック部30がフック係止部29から外れるので、解体用治具50とターンテーブル4の両方を併せて上方へ引き上げることにより、容易にディスク駆動装置1cの解体を行なうことが可能である。
また、図12(a)は実施の形態4のディスク駆動装置に用いる解体用治具の下部平面図、図12(b)は同図(a)のF−F方向側面図で、図11(a)で示した位置関係において、解体用溝部36及び解体用補助溝部37の対で形成される孔に対向して解体用治具50の円周部の3箇所に治具爪39を配設した構成となっており、容易に嵌挿可能となっている。
以上のように本実施の形態4におけるディスク駆動装置1cは、ディスク保持部9の上面からベース部2の方向に延設した解体用溝部36に解体用治具50を通し、その解体用治具50の治具爪39が抜け止め部28を直接的に外径方向に押圧して押し広げることにより、フック部30が外れ、ディスク保持部9を取り外すことができるので解体も容易に行なえる。
(実施の形態5)
図13は本実施の形態5におけるディスク駆動装置の要部断面図である。
この図13で示したように、1dは実施の形態5におけるディスク駆動装置、4はターンテーブル、7は滑り止め材、9はディスク保持部、11はディスク保持爪、12はバネ部、であり、これらを含め、実施の形態1において説明したものと同様のものについては同一の符号を付けて説明を省略する。
ベース2の内周側上面2dと軸受保持部15の下側面15aとの間には、空隙部Gが保たれ、空隙部Gには接着剤40が充填されている。
そして、ベース2の内周側下面2eとスラスト板外周側上面18bとの間には、軸受保持部15の下端面15cとスラスト板内周側上面18cが当接した状態で、空隙部Hが保たれ、その空隙部Hには接着剤40が充填されている。
つまり、図13から明らかなように、軸受部16に対向するように回転軸5のベース部2側の先端部を支持するスラスト板18が配設され、ベース部2には筐体へ取り付けるための少なくとも1個の取り付け用穴2bを備え、軸受保持部15とベース部2との間、及び、スラスト板18とベース部2との間のそれぞれに回転軸5の軸方向と直交する方向の空隙部GとHを有し、それぞれの空隙部GとHに接着剤40を充填した。
以上のように構成された本実施の形態5での作用を、図14(a)〜(b)を用いて説明する。
図14(a)〜(c)は、実施の形態5のディスク駆動装置1dの組み立て過程において、軸受保持部15、ベース2、及びスラスト板18の組み立て過程を示す要部断面図であり、図14(a)は実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て前の要部断面図、(b)は実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て途中の要部断面図、(c)は実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て後の要部断面図である。
まず、図14(a)で示したように、軸受保持部15には、軸受部16があらかじめ、その内径部16aを基準に圧入された状態となっている。
ここで、41は組み立てを行なうためのベース治具であり、その中心部に、軸受部16の内径部16aよりわずかに小さい外径の中心軸41a、その内周部の上面側に、軸受保持部15の上側端面15bを当接させるための保持部当接面41b、さらに外周部のベース部2の取り付け用穴2bに相対する位置に取り付け面2cを当接させるための取り付け面当接面41c、を有している。
次に、図14(b)で示したように、ベース2の取り付け面2cとベース治具41の取り付け面当接面41cは、お互いの面が密着するよう、押さえ治具ピン42にて適度に加圧された状態となっており、ベース2のそりや倒れ成分は矯正され、これらの部材が組み込まれたディスク駆動装置1dの取り付け先となる筐体の取り付け面(図示せず)に取り付けた状態と同等の状態となっている。
この状態で空隙部Gに接着剤40を充填し、硬化させることにより、取り付け面2cを基準として、軸受部16の内径部16aの垂直方向の中心軸との垂直度精度を向上させることができる。
また、ディスク駆動装置1dの高さ方向の組み立て基準となる軸受け保持部15の下端面15cの高さ方向の位置は、ベース治具41の保持部当接面41bと取り付け面当接面41cとの治具距離寸法J、及び軸受保持部15の上側端面15bと下端面15cとの保持部距離寸法Kのみで定まるため、高さ方向の精度も向上させることができる。
なお、接着剤40は、あらかじめ軸受保持部15の下側面15aに塗布された状態でも問題はなく、接着剤40としては、嫌気性のものが使われるケースが多いが、それに限定されない。
また、空隙部Gはベース2のそりや倒れ成分を勘案して、適正に設定される。
さらに、図14(c)で示したように、スラスト板内周側上面18cと軸受保持部15の下端面15cは当接した状態であり、スラスト板外周側上面18bとベース2の内周側下面2eとの間には、空隙部Hが保たれ、空隙部Hには接着剤40が充填されており、当接部と接着部が異なることにより、接着層の膜厚による影響が排除できるため、ディスク駆動装置1dの高さ方向の組み立て基準となる軸受け保持部15の下側端面15cに対するスラスト板18の組み付け精度が向上する。
以上のように本実施の形態5におけるディスク駆動装置1dは、軸受部16の内径部16aの垂直方向の中心軸との垂直度精度が向上し、高さ方向の精度も向上するので、薄型化が図れるという作用を有する。
本発明は、記録媒体等として用いられるCDやDVD等のディスクを回転駆動するディスク駆動装置に関し、特に本発明によれば、装置全体を薄型化した場合であっても抜け止め部の撓み性を低下させることなくターンテーブルの装着作業が容易で且つ確実に抜け止めでき、また、ターンテーブルの下面等の不要なスペースを減少して薄型化及び軽量化が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
本発明は、記録媒体等として用いられるCDやDVD等のディスクを回転駆動するディスク駆動装置に関し、特に本発明によれば、ベース部の強度及びステータコアの外周部における磁気回路の安定性を維持したまま、ベースを薄肉及び軽量にして全体として薄型化及び軽量化でき、さらに、配線のはんだ付け作業性の向上、筐体への取り付け精度及び加工性の向上が可能であるディスク駆動装置を提供することができる。
本実施の形態1におけるディスク駆動装置の平面図 図1のA−A線の矢視断面図 ベース部の要部平面図 図3のB−B線の矢視断面図 ターンテーブルの要部平面図 (a)ディスク保持部の要部平面図、(b)ディスク保持部の要部側面図、(c)図5のC−C線の矢視断面図 (a)本実施の形態2におけるディスク駆動装置の要部断面図、(b)軸受部の要部拡大断面図 本実施の形態3におけるディスク駆動装置の要部断面図 (a)実施の形態3におけるディスク装着前の要部断面図、(b)実施の形態3におけるディスク装着初期の要部断面図、(c)実施の形態3におけるディスク装着中期の要部断面図、(d)実施の形態3におけるディスク装着後の要部断面図、(e)比較用の実施の形態1におけるディスク装着後の要部断面図 (a)実施の形態4におけるターンテーブルより上側の平面図、(b)同図(a)のX−O−X’線の矢視断面図 (a)実施の形態4における解体用治具の挿入前の要部断面図、(b)実施の形態4における解体用治具の挿入後の要部断面図、(c)実施の形態4における解体後の要部断面図 (a)実施の形態4のディスク駆動装置に用いる解体用治具の下部平面図、(b)同図(a)のF−F方向側面図 本実施の形態5におけるディスク駆動装置の要部断面図 (a)実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て前の要部断面図、(b)実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て途中の要部断面図、(c)実施の形態5のディスク駆動装置における組み立て後の要部断面図 従来のディスク駆動装置の要部断面図 (a)従来のディスク駆動装置におけるディスク装着前の要部断面図、(b)従来のディスク駆動装置におけるディスク装着初期の要部断面図、(c)従来のディスク駆動装置におけるディスク装着中期の要部断面図、(d)従来のディスク駆動装置におけるディスク装着後の要部断面図
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d ディスク駆動装置
2 ベース部
2a 取り付け用凸部
2b 取り付け用穴
2c 取り付け面
2d 内周側上面
2e 内周側下面
3 配線板
4 ターンテーブル
4a 収容用凹部
4b 補助スライド面
5 回転軸
6 ヨーク
7 滑り止め材
8 保持部固定部
9 ディスク保持部
9a スライド面
9b 上面
9c 支点
10 摺動溝部
11 ディスク保持爪
11a 先端下面部
11b 外径側先端部
11c 上面部
11d 傾動規制用凸部
12 バネ部
13 ディスク当接部
15 軸受保持部
15a 下側面
15b 上側端面
15c 下端面
16 軸受部
16a 内径部
17a 抜け止め用凸部
17b 抜け止め用係止部
18 スラスト板
18a スラスト受けシート
18b スラスト板外周側上面
18c スラスト板内周側上面
19 ステータ
19a ステータコア
19b 段差部
20 コイル
21、21′ 開口部
22 ベース凸部
23 内周部支持部
24 マグネット
25 凹部
26 揺動逃げ溝部
26a 空隙
27 貫通孔
28 抜け止め部
29 フック係止部
30 フック部
31 突出部
32 固定用孔部
33 嵌合部
34 係止凸部
35 軸吸引用マグネット
36 解体用溝部
36a 勾配面
37 解体用補助溝部
38 治具ベース
39 治具爪
39a 先端R部
40 接着剤
41 ベース治具
41a 中心軸
41b 保持部当接面
41c 取り付け面当接面
42 押さえ治具ピン
50 解体用治具
100 ディスク駆動装置
101 ベース部
102 軸受保持部
102a 円環部
102b 円環部
103 軸受部
104 スラスト板
104a スラスト受けシート
105 ステータ
105a ステータコア
105b コイル
106 配線板
107 ホール素子
108 回転軸
109 ターンテーブル
109a ヨーク部
110 マグネット
111 滑り止め材
112 ディスク保持部
112a スライド面
112b 支点
112c 上面
113 ディスク保持爪
113a 先端下部面
113b 外径先端部
113c 上面部
113d 勾配面
114 バネ
115 フック係止部
116 フック部
117 環状マグネット
118 空隙
D ディスク
E 突出量
G、H 空隙部
J 治具距離寸法
K 保持部距離寸法

Claims (16)

  1. ベース部と、前記ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、前記軸受保持部の内部に保持された軸受部と、前記軸受保持部の周囲に配設されたステータと、前記軸受部に軸支された回転軸と、前記回転軸に固定されたターンテーブルと、前記ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、前記ヨークの内側に前記ステータに対向して配設された環状のマグネットと、前記ターンテーブルの前記ベース部に対向する面の反対側の面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、前記ターンテーブルの前記回転軸の周囲に形成された1乃至複数の貫通孔と、前記ディスク保持部から各々の前記貫通孔を通って前記ベース部の方向へ延設された1乃至複数の抜け止め部と、前記軸受保持部の外周壁に形成されたフック係止部と、前記抜け止め部の前記ベース部側の先端部に形成され前記フック係止部に係止されるフック部と、を備えたことを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 前記ターンテーブルが、インサート成形により前記回転軸及び前記ヨークと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク駆動装置。
  3. 前記ターンテーブルが、前記ベース部に対向する面の中央に固定された前記回転軸の周部に前記軸受保持部及び前記軸受部の外面形状に沿った凹部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク駆動装置。
  4. 前記ターンテーブルの前記ベース部に対向する面の反対側の面の略中央部に突設され前記ディスク保持部を固定する保持部固定部と、前記保持部固定部の外周部に形成された突出部と、前記ディスク保持部の略中央部に形成され前記保持部固定部が挿通される固定用孔部と、前記固定用孔部の内周壁に形成され前記突出部が嵌合される凹状の嵌合部と、前記嵌合部の内壁に形成された前記突出部に係止される係止凸部と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  5. 前記ディスク保持部は、その外周部から中心部に向けて形成された複数の摺動溝部と、各々の前記摺動溝部に進退自在に配設されると共に前記摺動溝部内において上下方向に所定角度揺動自在に配設されたディスク保持爪と、前記摺動溝部内に配設され前記ディスク保持爪が前記ディスク保持部の外周部から突出するように付勢するバネ部と、を備え、前記ターンテーブルの前記ベース部に対向する面の反対側の面の、前記ディスク保持爪に略対向する位置に、揺動逃げ溝部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  6. ベース部と、前記ベース部の略中央部に配設された円筒状の軸受保持部と、前記軸受保持部の内部に保持された軸受部と、前記軸受保持部の周囲に配設されたステータと、前記軸受部に軸支された回転軸と、前記回転軸に固定されたターンテーブルと、前記ターンテーブルの外周部に配設された環状のヨークと、前記ヨークの内側に前記ステータに対向して配設された環状のマグネットと、前記ターンテーブルの前記ベース部に対向する面と反対側の面の中央部に配設されたディスク保持部と、を備えたディスク駆動装置であって、前記ベース部が前記ステータの各コイルの一部が挿入される複数の開口部を備え、前記ステータのステータコアの外周部と前記ベース部とが所定間隔を有して離隔していることを特徴とするディスク駆動装置。
  7. 前記ベース部が、前記ステータコアの外周部に対向したベース凸部を備えたことを特徴とする請求項6に記載のディスク駆動装置。
  8. 前記ステータコアが、その外周部に形成された段差部を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載のディスク駆動装置。
  9. 前記ステータの前記コイルの導線が接続される配線板が前記ベース部の前記ステータが配設された面の反対側に配設されていることを特徴とする請求項6乃至8の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  10. 前記ベース部が、ディスク駆動装置が搭載される装置筐体へ取り付けるための取り付け用凸部を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  11. 前記軸受保持部の前記ターンテーブル側の終端部に、内側に向けて形成された前記軸受部の抜け止め用凸部と、前記軸受部に形成され前記抜け止め用凸部に係合する抜け止め用係止部と、前記ベース部に固定され前記軸受部に対向するように配設されたスラスト板と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至10の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  12. 前記軸受部の前記ベース部側に配設され前記回転軸の前記ベース部側の先端部が囲繞された環状の軸吸引用マグネットを備えていることを特徴とする請求項1乃至11の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  13. 前記ディスク保持部は、その外周部から中心部に向けて形成された複数の摺動溝部と、各々の前記摺動溝部に進退自在に配設されたディスク保持爪と、前記摺動溝部内に配設され前記ディスク保持爪が前記ディスク保持部の外周部から突出するように付勢するバネ部と、を備え、前記ターンテーブルの前記ベース部に対向する面の反対側の面の、前記ディスク保持爪に略対向する位置に、揺動逃げ溝部を形成し、前記ディスク保持爪の径方向内側の前記ターンテーブルに対向する面に傾動規制用凸部を設け、ディスク装着の際に前記ディスク保持爪が最大スライドした状態で前記傾動規制用凸部を収容するように収容用凹部を前記ターンテーブルの前記揺動逃げ溝部に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  14. 前記抜け止め部の径方向の内側には前記ディスク保持部のディスクが装着される方向の面からベース部の方向へ向けて解体用溝部を延設し、前記解体用溝部の延設方向の終端部に径方向内側へ傾斜する勾配面を設けたことを特徴とする請求項1乃至13の内いずれか1項に記載のディスク駆動装置。
  15. 前記解体用溝部と対向し、前記ターンテーブルの略中央部に突設され前記ディスク保持部を固定する保持部固定部のディスクが装着される方向の面から前記ベース部の方向に向けて解体用補助溝部を延設したことを特徴とする請求項14に記載のディスク駆動装置。
  16. 前記軸受部に対向するように前記回転軸の前記ベース部側の先端部を支持するスラスト板が配設され、前記ベース部には筐体へ取り付けるための少なくとも1個の取り付け用穴部を備え、前記軸受保持部と前記ベース部との間、及び、前記スラスト板と前記ベース部との間のそれぞれに前記回転軸の軸方向と直交する方向の空隙部を有し、前記空隙部に接着剤を充填したことを特徴とする請求項1又は6に記載のディスク駆動装置。
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