JP2000067497A - モータのディスクチャッキング機構 - Google Patents

モータのディスクチャッキング機構

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JP2000067497A
JP2000067497A JP10238646A JP23864698A JP2000067497A JP 2000067497 A JP2000067497 A JP 2000067497A JP 10238646 A JP10238646 A JP 10238646A JP 23864698 A JP23864698 A JP 23864698A JP 2000067497 A JP2000067497 A JP 2000067497A
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JP
Japan
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disk
clamp body
tapered surface
disc
chucking mechanism
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JP10238646A
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English (en)
Inventor
Daisuke Higuchi
大輔 樋口
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限の力で、かつ円滑にディスクのチャッ
キングを行うことができるモータのディスクチャッキン
グ機構を得る。 【解決手段】 シャフト5bと、ロータケース5cと、
ターンテーブル6と、嵌合体8と、クランプ体9と、付
勢手段10とを備えたモータのディスクチャッキング機
構3において、ターンテーブル6側には、クランプ体9
と当接する位置に、回転中心方向に向かって徐々に低く
なるように傾斜した傾斜ガイド部15が設けられ、ディ
スクを嵌合する際、クランプ体9が傾斜ガイド部15に
沿って後退する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、DVD、M
D、あるいはCD−ROM、DVD−ROM、その他各
種情報記録ディスク(以下、単に「ディスク」という)
を回転駆動するモータのディスクチャッキング機構に関
するものであり、特に、ディスクのチャッキングを円滑
に行うことができるモータのディスクチャッキング機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ディスクを回転駆動するモータに
は、ディスクをターンテーブルと一体に回転させること
ができるようにディスクをターンテーブルに保持させる
ディスクチャッキング機構が備えられている。従来のデ
ィスクチャッキング機構の多くは、ディスクの中心孔に
嵌合する嵌合体の外周部の3箇所に、先端部が球状に形
成されたクランプ体をそれぞれ設けてなるものであり、
各クランプ体は、上記嵌合体の周方向において等間隔に
配置されるとともに、嵌合体から半径方向外側に突出す
る向きに付勢手段によって付勢されている。また、各ク
ランプ体は、軸方向に対して直交する水平方向に平行な
面に自身の底部が接触してそれぞれ配置されている。
【0003】このような構成からなる従来のチャッキン
グ機構において、ディスクを嵌合体にチャッキングする
際にディスクを軸方向下方に押し付けると、ディスクの
中心孔の下縁は、嵌合体から半径方向外側に突出してい
る各クランプ体の先端部に接触する。この状態からさら
にディスクを軸方向下方に押し付けると、各クランプ体
の先端部は球状になっているため、この押下力で各クラ
ンプ体は上記付勢手段による付勢力に抗して上記水平方
向である嵌合体の半径方向内方に向かって直線的に摺動
する。そして、ディスクがターンテーブルの上に載置さ
れると、ディスクの中心孔の上縁が各クランプ体の先端
より下に位置することとなり、各クランプ体の付勢力で
ディスクの中心孔の上縁が3点において半径方向外側に
向かって押されると共に、上記付勢力がディスクをター
ンテーブルに向かって押し付ける力としても作用する。
【0004】このように、ディスクの中心孔の縁が3点
において半径方向外側に向かって押されることにより、
ディスクの中心が嵌合体の回転中心すなわちシャフトの
回転中心と一致した状態にセンタリングされ、ターンテ
ーブルおよび嵌合体とともにディスクが回転駆動され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチャッキング機構においては、ディスクを嵌合体に
チャッキングする際の上記押下力は、上記付勢手段の半
径方向外方の付勢力と、各クランプ体の底部が接触して
いる上記水平方向に平行な接触面に生じる摩擦力の合力
よりも大きな力でなければならないため、上記付勢手段
の半径方向外方の付勢力と同等程度のソフトな押下力で
ディスクのチャッキングを行うのは困難である。また、
ディスクの中心孔の下縁が各クランプ体の先端部の球面
に接触することによって、軸方向の上記押下力を、軸方
向に対して直交する水平方向の力に変換して各クランプ
体を嵌合体の半径方向内方に向かって直線的に摺動させ
ているため、各クランプ体がスムーズに移動せず、スム
ーズなディスクチャッキングを行うことはできない。こ
れは、上記各クランプ体が軸方向に対して直交する水平
方向に直線的にしか摺動することができないからであ
る。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、ディスクをチャッ
キングする際にクランプ体を軸方向に傾かせながら半径
方向内方に移動させるようにして、最小限の力で、かつ
円滑にディスクのチャッキングを行うことができるモー
タのディスクチャッキング機構を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転自在に支持されたシャフトと、上記シャフトと一体
に回転するロータケースと、ディスクを搭載して上記シ
ャフトと一体に回転駆動されるターンテーブルと、上記
ディスクの中心孔に嵌合する嵌合体と、上記嵌合体の外
周面に配置されたクランプ体と、上記クランプ体を半径
方向外側に付勢する付勢手段とを備えたモータのディス
クチャッキング機構において、上記ターンテーブル側に
は、上記クランプ体と当接する位置に、回転中心方向に
向かって徐々に低くなるように傾斜した傾斜ガイド部が
設けられ、ディスクを嵌合する際、上記クランプ体が上
記傾斜ガイド部に沿って後退することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記クランプ体は、最先端を境にして分か
れる第1テーパー面と第2テーパー面を有し、ディスク
を嵌合する際、第1テーパー面はこのテーパー面にディ
スクが当たって装着前の傾斜角度よりも急峻になると共
に、第2テーパー面は上記傾斜ガイド部に摺接しながら
後退することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記ロータケースの底面が上記タ
ーンテーブルを構成すると共に、上記ロータケースの一
部を切り起こすことによって上記傾斜ガイド部が形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記ロータケースの底面には複数箇所に平
坦な凸部を有し、この凸部上にディスクラバーが貼設さ
れていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるモータのディスクチャッキング機構の実施の形
態について説明する。図1には、モータ1のディスクチ
ャッキング機構3の横断面を示している。図1に示すよ
うに、モータ1は、ステータ部4とロータ部5を有して
いる。ステータ部4は、モータ基板4aと、モータ基板
4aに固定された軸受ホルダ4bと、軸受ホルダ4bの
外周面に同心状態に固着されたステータコア4cと、ス
テータコア4cの突極に巻き付けられたコイル巻線4d
とを有している。
【0012】一方、ロータ部5は、上記軸受ホルダ4b
の内周面に固定された円筒状のメタル軸受5aを介して
回転自在に支持されたシャフト5bと、シャフト5bと
一体に回転駆動するように結合されたカップ状のロータ
ケース5cと、ロータケース5cの内周面に固着された
環状のロータマグネット5dとを有している。また、モ
ータ基板4aには、モータ回転位置を検出するための磁
極センサとしてのホール素子5fが複数個取り付けられ
ていて、これらのホール素子5fの出力に基づきモータ
制御信号が形成される。
【0013】次に本発明の特徴部分であるチャッキング
機構について説明する。図1に示すように、上記ロータ
ケース5cの上面から突出したシャフト5bの外周に
は、ディスクを回転駆動可能な状態となるように保持可
能なチャッキング機構3が設けられている。このチャッ
キング機構3は、上記軸受ホルダ4bから図1において
上方に突出したシャフト5bに同心状態に嵌められディ
スクを搭載する円板状のターンテーブル6と、ディスク
の中心孔に嵌合する嵌合体8と、上記嵌合体8の外周面
の複数箇所に配置されたクランプ体9と、各クランプ体
9をそれぞれ半径方向外側に付勢する複数の付勢手段1
0とから主に構成されている。
【0014】上記ターンテーブル6の中心部分には、円
板状のフランジ部7aが形成された肉厚の環状ボス7が
一体に嵌められていて、このボス7を介することにより
ターンテーブル6はシャフト5bと一体に回転駆動され
る。また、このボス7の外周には前記ロータケース5c
が固着されていて、このロータケース5cはさらにター
ンテーブル6と一体に固着されている。これによって、
ロータケース5cは、シャフト5bおよびターンテーブ
ル6と一体に回転することができる。後述するように、
ボス7のフランジ部7a上には、クランプ体9と当接す
る位置に、回転中心方向に向かって徐々に低くなるよう
に傾斜した傾斜ガイド部15が設けられている。なお、
ディスクが載置されるターンテーブル6の上面には、載
置されるディスクの滑りを防止するディスクラバー6d
が設けられている。このディスクラバー6dには、例え
ば、リング状に形成されたゴム材などを用いることがで
きる。
【0015】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
8は、その中心部に孔8aが形成された円板状のもので
あり、この孔8aに上記ボス7が圧入されることによっ
てシャフト5bおよびターンテーブル6とともに一体に
回転することができるようになっている。図1に示すよ
うに、この嵌合体8にはその外周面の複数箇所に、周方
向において等間隔になるようにクランプ体9が放射状に
配置されている。ここでは3個のクランプ体9が周方向
において120度間隔にそれぞれ配置されているものと
する。
【0016】上記各クランプ体9は、弾丸状に形成され
た一端部9aを有し、他端は小径円筒部9bとなってい
て、自身の一部がターンテーブル6側に設けられた上記
傾斜ガイド部材15と当接すると共に、一端部9aが半
径方向外側に向くように放射状にそれぞれ配置されてい
る。各クランプ体9の小径円筒部9bの外周には、付勢
手段としてのコイルばね10がそれぞれ嵌められ、各コ
イルばね10は、その一端がクランプ体9の一端部9a
と小径円筒部9bとの間の段部に当接し、他端が嵌合体
8に形成された壁面に当接して圧縮された状態で設けら
れている。従って、各クランプ部材9は、コイルばね1
0の付勢力で嵌合体8の半径方向外側に向かって突出す
る向きにそれぞれ付勢されている。この付勢力によっ
て、各クランプ体9は、一端部9aが嵌合体8の外周面
から突出すると共に、一定寸法以上に突出することのな
いように、図示されない適宜の規制手段によって規制さ
れている。
【0017】図1に示すように、上記クランプ体9の一
端部9aの横断面は、最先端9fを境にして上側がテー
パ面9c(以下、「第1テーパ面」という)に形成さ
れ、下側は傾斜角が2段階にわたって異なるテーパ面9
d(以下、「第2テーパ面」という)に形成されてい
る。上記最先端9fの軸方向の位置、換言すれば高さ位
置は、ターンテーブル6上に載置されたディスクの中心
孔の上縁が第2テーパ面9dと当接することができる高
さ位置に設定されている。図1に示す最先端9fの軸方
向の位置は、軸方向における上半部と下半部の厚さ寸法
の比が略1:4になる位置に設定されている。従って、
ディスクがターンテーブル6上に載置されると、ディス
クの中心孔の上縁が第2テーパ面9dに当接することと
なり、上記コイルばね10の付勢力でディスクの中心孔
の上縁が、上記クランプ部材9が設けられた複数点にお
いて半径方向外側に向かって押されると共に、上記付勢
力がディスクをターンテーブル6に向かって押し付ける
力としても作用する。このとき、クランプ体9の第2テ
ーパ面9dとクランプ体9の底面とがなす角部が前記傾
斜ガイド部15に当たっている。
【0018】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。ディスクの中心孔を嵌合体8の位置に合わせてデ
ィスクを嵌合体8にチャッキングさせると、嵌合体8の
外周面から突出している各クランプ体9の一端部9aの
第1テーパ面9cにディスクの中心孔の下縁が当接す
る。この状態からさらにディスクがターンテーブル6側
に押下されると、各クランプ体9はその第2テーパー面
9dとクランプ体9の底面とがなす上記角部が傾斜ガイ
ド部15に摺接しかつこの傾斜ガイド部15にガイドさ
れながら、上記コイルばね10による付勢力に抗して嵌
合体8の半径方向内方に向かって後退する。その結果、
各クランプ体9は図1の紙面に平面な面内において時計
方向に傾き、第1テーパ面9cがディスク装着前の傾斜
角度よりも急峻になる。そして、各クランプ体9が、デ
ィスクの中心孔の内縁と各クランプ体9の一端部9aの
最先端9fとが当接する状態にまで傾くと、各クランプ
体9の上記後退動作は留まり、各クランプ体9は一旦、
この状態に維持される(図1において左側に示すクラン
プ体9の状態)。
【0019】この状態からさらにディスクがターンテー
ブル6側に押下されると、ディスクの中心孔の内縁は、
各クランプ体9の一端部9aの最先端9fとの当接状態
から第2テーパ面9dと当接した状態になる。このと
き、上記コイルばね10による付勢力によって、各クラ
ンプ体9は、第2テーパー面9dが傾斜ガイド部15に
摺接すると共に紙面平面内において反時計方向に傾きな
がら、嵌合体8の半径方向外方に向かって突出する。従
って、ディスクの中心孔の上縁が、上記クランプ部材9
が設けられた複数点において半径方向外側に向かって押
されると共に、上記付勢力がディスクをターンテーブル
6に向かって押し付ける力としても作用する。これによ
って、ディスクは、その中心が嵌合体8の回転中心、す
なわちシャフト5bの回転中心と一致した状態に確実に
センタリングされる。
【0020】以上のように、本発明は、ディスクをチャ
ッキングする際に、複数のクランプ体9を傾斜ガイド部
15に沿わせることにより軸方向に対して傾かせながら
半径方向内方に後退させるようにしたため、従来に比べ
て、ごく小さい力で、かつ円滑にディスクのチャッキン
グを行うことができる。
【0021】上記実施の形態では、ターンテーブル6を
独立の構成部材として有しているが、ロータケース5c
の底面をターンテーブルとして利用することも可能であ
る。こうすれば、ターンテーブルを独立の構成部材とし
て用意する必要がない。以下、そのような実施の形態に
ついて説明する。なお、説明の便宜上、上記実施の形態
と同じ構成部については同符号を用いると共に説明を省
略し、上記実施の形態と異なる構成部のみを重点的に説
明する。
【0022】図2において、モータ1は、ステータ部4
とロータ部5を有しており、モータ1自体の構成は、図
1に示す構成とほぼ同じ構成となっているが、ステータ
コア4cを保持するコアホルダ2が焼結メタルによって
構成されることにより、コアホルダ2がシャフト5bを
回転自在に支持する軸受を兼ねている点が異なってい
る。
【0023】チャッキング機構3は、上記軸受ホルダ4
bから図2において上方に突出したシャフト5bに同心
状態に嵌められ、自身の底面すなわち図において上面に
ディスクを搭載することができるカップ状のロータケー
ス5cと、ディスクの中心孔に嵌合する嵌合体8と、上
記嵌合体8の外周面の複数箇所に配置されたクランプ体
9と、各クランプ体9をそれぞれ半径方向外側に付勢す
る複数の付勢手段10とから主に構成されている。
【0024】上記ロータケース5cの中心部分には、円
板状のフランジ部7aが形成された肉厚の環状ボス7が
一体に嵌められていて、このボス7を介することにより
ロータケース5cはシャフト5bと一体に回転可能に結
合されている。また、ロータケース5cの底面、すなわ
ち図において上面には、クランプ体9と当接する位置
に、回転中心方向に向かって徐々に低くなるように傾斜
した傾斜ガイド部5hが設けられている。この傾斜ガイ
ド部5hは、ロータケース5cの一部を斜めに切り起こ
すことによって形成されている。また、ディスクが搭載
されるロータケース5cの上面には、周方向に等配され
た平坦な凸部5mが複数箇所にに形成されていて、この
凸部5m上には、載置されるディスクの滑りを防止する
ディスクラバー5gが貼設されている。上記凸部5m
は、軸方向上向きに半抜き加工を施すことによりロータ
ケース5cの上面に一体的に形成することができる。こ
の凸部5mの高さ調整は、まず、ロータケース5cを組
み付けて各凸部5mの高さを測定し、ある一定高さより
も高い凸部5mを潰す、あるいは削ることによって全て
の凸部5mの上端面の成す面が水平になるように修正す
ることにより行う。従って、これらの凸部5mを含む円
周上に厚さが均一な環状のディスクラバー5gを貼設し
てディスクを載置すると、軸線に対するディスクの直角
度を容易に精度よくすることができる。なお、上記凸部
5mを設けず、単に平坦なロータケース上にディスクラ
バーを貼設してディスクを載置する場合は、広範囲によ
って高さを修正する必要が生じ、作業性に劣る。
【0025】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
8は、その中心部に孔8aが形成された円板状のもので
あり、この孔8aに上記ボス7が圧入されることによっ
てシャフト5bおよびロータケース5cと一体に回転駆
動することができるようになっている。図2に示すよう
に、この嵌合体8にはその外周面の複数箇所に、周方向
において等間隔になるようにクランプ体9が放射状に配
置されている。このクランプ体9は、図1に示すものと
同じものを用いることができる。各クランプ体9の第2
テーパー面9dと底面とがなす角部が上記傾斜ガイド部
5hの傾斜面に当接している。
【0026】次に、図2に示す実施の形態の動作につい
て説明する。ディスクの中心孔を嵌合体8の位置に合わ
せてディスクを嵌合体8にチャッキングさせると、嵌合
体8の外周面から突出している各クランプ体9の一端部
9aの第1テーパ面9cにディスクの中心孔の下縁が当
接する。この状態からさらにディスクがロータケース5
c側に押下されると、各クランプ体9は上記角部が傾斜
ガイド部5hに摺接しガイドされながら上記コイルばね
10による付勢力に抗して嵌合体8の半径方向内方に向
かって後退する。このとき、各クランプ体9の上記角部
が傾斜ガイド部5hにガイドされることにより、各クラ
ンプ体9は紙面平面内において時計方向に傾き、第1テ
ーパ面9cがディスク装着前の傾斜角度よりも急峻にな
る。そして、各クランプ体9が、ディスクの中心孔の内
縁と各クランプ体9の一端部9aの最先端9fとが当接
する状態にまで傾くと、各クランプ体9の上記後退動作
は留まり、各クランプ体9は一旦、この状態に維持され
る。
【0027】この状態からさらにディスクがロータケー
ス5c側に押下されると、ディスクの中心孔の内縁は、
各クランプ体9の一端部9aの最先端9fとの当接状態
から第2テーパ面9dと当接した状態になる。このと
き、上記コイルばね10による付勢力によって、各クラ
ンプ体9は、第2テーパー面9dが傾斜ガイド部5hに
摺接すると共に紙面平面内において反時計方向に傾きな
がら、嵌合体8の半径方向外方に向かって突出する。従
って、ディスクの中心孔の上縁が、上記クランプ部材9
が設けられた複数点において半径方向外側に向かって押
されると共に、上記付勢力がディスクをロータケース5
cに向かって押し付ける力としても作用する。これによ
って、ディスクは、その中心が嵌合体8の回転中心、す
なわちシャフト5bの回転中心と一致した状態に確実に
センタリングされる。
【0028】以上のように、ロータケース5cの底面、
すなわち図2において上面がターンテーブルを構成して
いるため、ディスク載置用としてターンテーブルを設け
る必要がなく、装置の小型化を図ることができると共
に、コストを低減させることができる。また、ロータケ
ース5cの一部を切り起こすことによって傾斜ガイド部
5hを形成しているため、さらにコストを低減させるこ
とができる。また、ロータケース5cの上面の複数箇所
に平坦な凸部5mを形成し、この凸部5m上にディスク
ラバー5gを介してディスクを載置しているため、載置
されたディスクの軸に対する直角度、すなわち平面度の
精度を高めることができる。
【0029】いままでに述べたクランプ体9は、一端部
9aが弾丸状に形成され、他端が小径円筒部9bに形成
されたものであったが、図3及び図4に示すような形状
をしたものでもよい。図3にはその斜視図を示し、図4
には(a)に平面図、(b)に側面図、(c)に底面
図、(d)に正面図をそれぞれ示している。
【0030】図3及び図4に示すように、このクランプ
体30は、その一端部31が弾丸をその軸方向に水平に
半分に切り落とした形に形成され、他端部は小径円筒部
32てなっている。上記一端部31の先端下部は、部分
球状によってテーパ面35(以下、「第2テーパ面」と
いう)が形成されている。一端部31の上側にはその中
央先端に、前記ロータの回転軸方向に対して直交する方
向(図3においてα方向)の幅が、一端部31の幅の約
二分の一のブロック33が一体に形成された形になって
いる。このブロック33の先端は、上記回転軸方向に対
して鋭角に傾斜したテーパ面34(以下、「第1テーパ
面」という)になっている。すなわち、一端部31の最
先端36を境にして上半部が第1テーパ面34に形成さ
れ、下半部が第2テーパ面35に形成されている。この
最先端36の高さ位置は、ターンテーブル6上に載置さ
れたディスクの中心孔の上縁が第2テーパ面35と当接
することができる高さに設定されている。
【0031】クランプ体30の小径円筒部32の外周に
は、付勢手段としてのコイルばね(図示せず)が嵌めら
れ、コイルばねは、その一端がクランプ体30の一端部
31と小径円筒部32との間の段部に当接し、他端が適
宜の当接部材に当接して圧縮された状態で設けられる。
これによって、クランプ体30は、コイルばねの付勢力
で上記嵌合体8の半径方向外側に向かって突出する向き
にそれぞれ付勢される。このような形状にクランプ体を
形成しても、前述の実施例におけるクランプ体と同様に
作用し、同様の目的を達成することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転自在
に支持されたシャフトと、上記シャフトと一体に回転す
るロータケースと、ディスクを搭載して上記シャフトと
一体に回転駆動されるターンテーブルと、上記ディスク
の中心孔に嵌合する嵌合体と、上記嵌合体の外周面に配
置されたクランプ体と、上記クランプ体を半径方向外側
に付勢する付勢手段とを備えたモータのディスクチャッ
キング機構において、上記ターンテーブル側には、上記
クランプ体と当接する位置に、回転中心方向に向かって
徐々に低くなるように傾斜した傾斜ガイド部が設けら
れ、ディスクを嵌合する際、上記クランプ体が上記傾斜
ガイド部に沿って後退するようにしたため、従来に比べ
て、ごく小さい力で、かつ円滑にディスクのチャッキン
グを行うことができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、上記クランプ体は、最先端を境にし
て分かれる第1テーパー面と第2テーパー面を有し、デ
ィスクを嵌合する際、第1テーパー面はこのテーパー面
にディスクが当たって装着前の傾斜角度よりも急峻にな
ると共に、第2テーパー面は上記傾斜ガイド部に摺接し
ながら後退するようにしたため、従来に比べて、最小限
の力で、かつ円滑にディスクのチャッキングを行うこと
ができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、上記ロータケースの底面が
上記ターンテーブルを構成すると共に、上記ロータケー
スの一部を切り起こすことによって上記傾斜ガイド部が
形成されているため、部品数を少なくすることができ、
コストを低減させることができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、上記ロータケースの底面には複数箇
所に平坦な凸部を有し、この凸部上にディスクラバーが
貼設されているため、載置されたディスクの軸に対する
直角度、すなわち平面度の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータのディスクチャッキング
機構の実施の形態を示す側面図である。
【図2】別の実施の形態を示す側面図である。
【図3】本発明に適用可能なクランプ体を示す斜視図で
ある。
【図4】上記クランプ体を示す(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は底面図、(d)は正面図である。
【符号の説明】
3 チャッキング機構 5c ロータケース 6 ターンテーブル 9 クランプ体 10 付勢手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されたシャフトと、 上記シャフトと一体に回転するロータケースと、 ディスクを搭載して上記シャフトと一体に回転駆動され
    るターンテーブルと、 上記ディスクの中心孔に嵌合する嵌合体と、 上記嵌合体の外周面に配置されたクランプ体と、 上記クランプ体を半径方向外側に付勢する付勢手段とを
    備えたモータのディスクチャッキング機構において、 上記ターンテーブル側には、上記クランプ体と当接する
    位置に、回転中心方向に向かって徐々に低くなるように
    傾斜した傾斜ガイド部が設けられ、 ディスクを嵌合する際、上記クランプ体が上記傾斜ガイ
    ド部に沿って後退することを特徴とするモータのディス
    クチャッキング機構。
  2. 【請求項2】 上記クランプ体は、最先端を境にして分
    かれる第1テーパー面と第2テーパー面を有し、ディス
    クを嵌合する際、第1テーパー面はこのテーパー面にデ
    ィスクが当たって装着前の傾斜角度よりも急峻になると
    共に、第2テーパー面は上記傾斜ガイド部に摺接しなが
    ら後退することを特徴とする請求項1記載のモータのデ
    ィスクチャッキング機構。
  3. 【請求項3】 上記ロータケースの底面が上記ターンテ
    ーブルを構成すると共に、上記ロータケースの一部を切
    り起こすことによって上記傾斜ガイド部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のモータのデ
    ィスクチャッキング機構。
  4. 【請求項4】 上記ロータケースの底面には複数箇所に
    平坦な凸部を有し、この凸部上にディスクラバーが貼設
    されていることを特徴とする請求項3記載のモータのデ
    ィスクチャッキング機構。
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