JP3401813B2 - 光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置、および、磁気保持基準面を調整する方法 - Google Patents

光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置、および、磁気保持基準面を調整する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MO記録媒体などの光
学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置と、
光学式記録媒体の磁気保持基準面を調整する方法に関す
る。特に、本発明は回転シャフトの方向に縮小化を図っ
た光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装
置、および、その磁気保持基準面の調整を容易にする光
学式記録媒体の磁気保持基準面を調整する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気(MO)記録媒体などの光学式記
録媒体は、その中央部に設けられた鉄板金が磁気的に吸
引されて保持され(磁気チャッキングされ)、この磁気
チャッキング状態でスピンドルモータで回転駆動され、
光ヘッドによるアクセスが行われる。
【0003】図5は、このようにMO記録媒体を磁気チ
ャッキングし、回転駆動させる装置の部分断面図であ
る。図6は図5の上部平面図である。ただし、図5と図
6とは縮尺が異なる。この従来の装置は、基本的には、
MO記録媒体を回転させるスピンドルモータ部分と、こ
のスピンドルモータ部分に一体構成されたMO記録媒体
を磁気チャッキングする部分とから構成されている。
【0004】まず、スピンドルモータ部分について述べ
る。スピンドルモータの回転シャフトの周囲にはボール
ベアリグ機構117が設けられ、このボールベアリグ機
構117の外周に支持構造109が配設されている。支
持構造109の内部にはコイル部111が配設され、こ
のコイル部111に所定のクリアランスを保ってモータ
用マグネット115が回転自在に配設され、このマグネ
ット115の外周にヨーク103が固定されている。コ
イル部111、モータ用マグネット115、ヨーク10
3、および、回転シャフト101がスピンドルモータの
基本部を構成している。
【0005】次いで、MO記録媒体を固定し磁気チャッ
キングする部分について述べる。ヨーク103はハブ構
造107の外周部に固定されている。ハブ構造107の
断面は凹陥しており、この凹陥部に磁気チャッキング用
マグネット105と、この磁気チャッキング用マグネッ
ト105を安定に保持するための鉄製板金135とが配
設されている。磁気チャッキング用マグネット105
が、MO記録媒体の中央部の円形の鉄製の板金を磁気的
に吸引して、MO記録媒体を磁気チャッキング(磁気的
に保持)する。ハブ構造107の内周部107Aは回転
シャフト101に接しており、外周部は突出してMO記
録媒体受け台座107Cを構成している。MO記録媒体
受け台座107Cの上に、MO記録媒体が載置され、こ
の載置状態において、磁気チャッキング用マグネット1
05がMO記録媒体を磁気チャッキングする。したがっ
て、MO記録媒体受け台座107Cは磁気チャッキング
基準面RPを規定する。
【0006】この磁気チャッキング基準面RPは、光ヘ
ッド(図示せず)の焦点合わせ距離を規定するので、磁
気チャッキング用マグネット105からの高さHが精密
に加工されていなければならない。さらに、MO記録媒
体内の回転記録部が回転させられるときの上下方向の振
れの許容精度は、たとえば、5μm程度と非常に厳しい
値が要求されている。そのため、この装置を組み立てる
前にMO記録媒体受け台座107Cの磁気チャッキング
基準面RPを正確に切削加工しているだけでは不充分で
あり、実際にスピンドルモータを組み立てた後、磁気チ
ャッキング基準面RPを切削加工して所定の平坦度を確
保している。この加工の容易さの観点から、ハブ構造1
07は通常、アルミニュームで製造されている。
【0007】図7も参照して、MO記録媒体受け台座1
07Cの磁気チャッキング基準面RPの平坦度加工につ
いて述べる。まず、ドリルなどで磁気チャッキング用マ
グネット105の上部から、磁気チャッキング用マグネ
ット105、鉄製板金135およびハブ構造107の下
部平坦部107Bに4つの穴121を明ける。次いで、
穴121にケレ機構221の先端を挿入させ、ケレ機構
221を軸C−C’を中心とし回転させてハブ構造10
7を回転させながら、バイト222でMO記録媒体受け
台座107Cの磁気チャッキング面を、上述した加工精
度がでるように、切削加工する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記MO記録媒体を磁
気的に保持し回転駆動させる装置の小型化が要望されて
いる。MO記録媒体は、規格でその寸法などが規定され
ているから、この装置の平面的な寸法、つまり、回転シ
ャフト101に直交する面の寸法は縮小できない。した
がって、その小型化は回転シャフト101の軸方向の寸
法を縮小することになる。もちろん、回転シャフト10
1と直交する方向にはあまり拡大はできない。回転シャ
フト101の軸方向の寸法を縮小するには、たとえば、
コイル部111の磁力を高め、コイル部111およびモ
ータ用マグネット115の長さを縮小する方法が考えら
れるが、磁性材料などの点から限界がある。
【0009】穴121を明けると、磁気チャッキング用
マグネット105の磁束密度が変化し、磁気チャッキン
グ力が不均一になるという問題がある。また、穴121
により、磁束の漏洩が生じてスピンドルモータの磁束分
布を乱すという問題がある。特に、スピンドルモータの
ように回転しているものの場合、この磁束の漏洩が雑音
成分となる場合がある。さらに、穴121を加工する作
業が必要であり、作業効率を低下させ、価格の高騰にな
るという問題がある。
【0010】本発明は、上述したMO記録媒体などの光
学式記録媒体を磁気チャッキングし回転駆動する装置に
おける上記問題を解決し、光学式記録媒体を磁気的に保
持し回転駆動させる装置を小型化を図ることを目的とす
る。また本発明は、磁気的効率を向上させる光学式記録
媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置を提供するこ
とを目的とする。さらに本発明は、製造、組立作業を効
率化する光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させ
る装置を提供することを目的とする。本発明はまた、光
学式記録媒体受け台座の磁気チャッキング基準面の平坦
度調整を容易にし、加工精度を向上させうる光学式記録
媒体の磁気保持基準面を調整する方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し、上述
した目的を達成するため、本発明においては、スピンド
ルモータのヨークと磁気チャッキング用マグネットとを
一体構成にし、上述した磁気的特性の低下を防止すると
ともに、たとえば、図5および図7に図示した鉄製板金
135などの回転シャフトの軸方向に存在する部材を除
去し、さらに軸方向の寸法縮小させる。また、本発明
においては、たとえば、図5および図6に示した穴12
1に相当する穴を明けず、磁気チャッキング用マグネッ
ト105とMO記録媒体受け台座107Cとの間に存在
する間隙(クリアランス部)106を利用して、磁気的
特性の低下を防止し、穴明け作業を不要にし、磁気チャ
ッキング基準面の加工のために当該装置を回転可能にす
る。
【0012】本発明の第1の観点によれば、光学式記録
媒体の磁気的に保持される部分を磁気的に保持するマグ
ネット部材と、該マグネット部材を回転させる、コイル
とヨークとを有する回転装置を具備する、光学式記録媒
体を磁気的に保持し回転駆動させる装置において、前記
ヨークは、前記回転装置のコイル部を包囲するように、
前記回転装置の回転シャフトに接する内周部と、該内周
部に連続し前記マグネット部材の下部に位置する平坦部
と、前記コイル部と対向する位置に設けられた外周部と
を一体構成させた一体化ヨークとして形成し、前記ヨー
クの平坦部と前記マグネット部材とが直接接しており、
前記一体化ヨークの前記平坦部の上に、治具が挿入され
るような所定の間隔を隔てて前記一体化ヨークの外周部
と前記該マグネット部材より高さが高い環状の光学式記
録媒体受け台座が設けられ、該光学式記録媒体受け台座
の前記マグネット部材の外周と対向する内面の少なくと
も一部が、前記マグネット部材の外周と前記光学式記録
媒体受け台座との間に存在する間隙に突出しており、前
記光学式記録媒体受け台座の突出内面が、該突出内面と
前記光学式記録媒体受け台座との間の間隙に前記治具が
挿入されるように多角形に構成されている、ことを特徴
とする光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる
装置が提供される。
【0013】
【0014】また好ましくは、前記光学式記録媒体受け
台座の突出内面と前記マグネット部材の外周との間隙に
前記光学式記録媒体受け台座の磁気チャッキング基準面
を加工する前記治具が嵌装され、該治具を回転させて前
記光学式記録媒体受け台座の基準面を加工する。
【0015】本発明の第2の観点によれば、光学式記録
媒体の磁気的に保持される部分を磁気的に保持する磁気
チャッキング用マグネット部材と、前記光学式記録媒体
の回転記録部を回転させるモータの回転シャフトと、該
回転シャフトの周囲に軸受け機構を介して配設された支
持構造と、該支持構造内に配置されたモータコイルと、
該モータコイルを包囲するように、前記モータの回転シ
ャフトに接する内周部と、該内周部に連続し前記マグネ
ット部材の下部に位置する平坦部と、前記モータコイル
部と対向する外周部とが一体構成され、前記モータコイ
ルに対して回転自在に配設された一体化ヨークと、治具
が挿入される前記モータコイル部と対向する外周部と所
定の間隔を隔てて前記マグネット部材の外周に前記一体
化ヨークの前記平坦部の上に配設された環状の光学式記
録媒体受け台座とを有し、前記ヨークの平坦部と前記マ
グネット部材とが直接接しており、前記マグネット部材
に対向する前記 光学式記録媒体受け台座の内面が突起
状に形成されている、光学式記録媒体を磁気的に保持し
回転駆動させる装置が提供される。
【0016】本発明の第3の観点によれば、上記光学式
記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置前記磁
気チャッキング用マグネット部材と前記環状光学式記
録媒体受け台座の内面との間隙内に前記治具を挿入し、
該治具を用いて前記光学式記録媒体受け台座を回転さ
せ、前記光学式記録媒体受け台座の磁気チャッキング基
準面を切削加工する、光学式記録媒体の磁気保持基準面
を調整する方法が提供される。
【0017】
【作用】上記光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動
させる装置は、光学式記録媒体を磁気的に保持(磁気チ
ャッキング)させ、光ヘッドをアクセスのために回転駆
動させる機能は従来の光学式記録媒体を磁気的に保持し
回転駆動させる装置と基本的に同様である。本発明にお
いては、図5〜図7に図解した磁気チャッキング用マグ
ネット部材の下部に位置する鉄製板金135に相当する
部材、および、その下に位置するハブ構造107の平坦
107Bを除去し、鉄製板金相当する部材と回転装
置のヨーク部材とを一体構造にして、鉄製板金に相当す
る部材の厚さを縮小し、ハブ構造の平坦部の厚さを縮小
した。本発明によれば、一体化ヨークにより、磁気漏洩
はなくなり、磁気チャッキング用マグネット部材の磁気
回路からの磁束の漏洩はなくなり、回転装置の回転によ
る磁束の乱れはなくなる。
【0018】また上記本発明の光学式記録媒体を磁気的
に保持し回転駆動させる装置においては、環状の光学式
記録媒体受け台座の内面を、マグネット部材との間隙を
利用して、突起させることにより、ケレ機構を挿入する
穴を、ハブ構造平坦部、マグネット部材などに明ける必
要がなくなる。この記録媒体受け台座の内面の突起を係
止部、あるいは、回転伝達用非円形部として治具を係止
させて、記録媒体受け台座を回転させて、磁気チャッキ
ング基準面の切削加工を行う。穴を明ける必要がないの
で、作業効率が向上し、穴の存在による磁気漏洩、磁束
の乱れもなくなる。
【0019】光学式記録媒体の磁気保持基準面を調整す
る方法は、上記記録媒体受け台座の内面の突起を係止
部、あるいは、回転伝達用非円形部として治具を係止さ
せて、記録媒体受け台座を回転させて、磁気チャッキン
グ基準面の切削加工を行うので、記録媒体受け台座を円
滑に回転させることができ、切削加工も容易になる。
【0020】
【実施例】本発明の光学式記録媒体を磁気的に保持し回
転駆動させる装置の好適実施例を述べる。図1は光学式
記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置の第1実
施例としての3.5インチ程度の大きさのMO記録媒体
を磁気的に保持し回転駆動させる装置の部分断面図であ
り、図2は図1に示した装置の部分平面図であり、図3
は図1および図2に示した装置における磁気チャッキン
グ基準面の調整方法を図解する部分図である。
【0021】図1および図2において、MO記録媒体を
磁気的に保持し回転駆動させる装置は、回転シャフト
1、この回転シャフトの周囲に配設されたボールベアリ
グ機構17、このボールベアリグ機構の外周に配設され
たスピンドルモータ支持構造9を有する。支持構造9
は、支持構造9の内周部91、支持構造9の下部基台9
2、支持構造9の外周突起部93、支持構造9の外縁部
94を有し、支持構造9の外縁部94にスピンドルモー
タ取りつけ穴95が設けられている。このMO記録媒体
を磁気的に保持し回転駆動させる装置は、支持構造9の
内部に収容されているスピンドルモータ・コイル11、
このコイル11に対向して設けられたスピンドルモータ
・マグネット15、および、逆向きカップ状の一体化ヨ
ーク3を有する。一体化ヨーク3は、回転シャフト1に
接している内周部31、磁気チャッキング用マグネット
5の下部に位置する平坦部32、および、スピンドルモ
ータ・マグネット15に接している外周部33からな
る。
【0022】MO記録媒体を磁気的に保持し回転駆動さ
せる装置はさらに、一体化ヨークの平坦部32の上に配
置された磁気チャッキング用マグネット5を有する。こ
の磁気チャッキング用マグネットが、MO記録媒体の中
央部の、たとえば、鉄を磁気的に吸引して、MO記録媒
体を磁気チャッキングする。MO記録媒体を磁気的に保
持し回転駆動させる装置はさらに、磁気チャッキング用
マグネット5の外周に、間隙(クリアランス部)6を介
して、一体化ヨーク3の平坦部32の上に、一体型ヨー
ク3の外周部33の近傍に配設されている環状MO記録
媒体受け台座7を有する。環状MO記録媒体受け台座7
の上部面が、環状MO記録媒体受け台座7にMO記録媒
体を載置したときの磁気チャッキング基準面RPを規定
する。この磁気チャッキング基準面RPと磁気チャッキ
ング用マグネット5との距離(高さ)Hは、同じ規格の
MO記録媒体を用いる場合、図5に図解した従来の高さ
Hと同じである。
【0023】さらに、磁気チャッキング用マグネット5
の外周に対向する環状MO記録媒体受け台座7の内面7
1は、これらの間の、たとえば、0.5〜0.7mm程
度であるクリアランス部6に突出して8角形に形成され
ている。環状MO記録媒体受け台座7の外周面72は円
形である。8角形の内面71が、環状MO記録媒体受け
台座7の磁気チャッキング基準面RPを切削加工すると
き、治具の回転係止部となる。つまり、磁気チャッキン
グ基準面RPはMO記録媒体内の回転する記録媒体の上
下方向の振れを、5μm程度以内に抑制するため、環状
MO記録媒体受け台座7の上部面が円周にわたって均一
に精密加工されている必要がある。そのため、上述した
ように、組立後、治具で環状MO記録媒体受け台座7を
回転させながら、切削加工するが、図5に図解したよう
に、ハブ構造107、磁気チャッキング用マグネット1
05などに穴121を設けず、環状MO記録媒体受け台
座7の内面71を多角形、この例では、8角形にしてい
る。加工の容易さの観点から、環状MO記録媒体受け台
座7は通常、アルミニュームで製造されている。
【0024】図5および図6に図解した従来のMO記録
媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置と、図1およ
び図2に示したMO記録媒体を磁気的に保持し回転駆動
させる装置と比較すると、下記の相違がある。まず、構
造的に、ヨークの内周部31、平坦部32および外周部
33を一体化させて、図5に図解した鉄製板金135に
相当するものを除去し、ハブ構造107の平坦部107
Bを除去している。その結果、特に、ハブ構造107の
平坦部107Bが実質的に薄くなる。次いで、図5に示
した穴121を設けず、環状MO記録媒体受け台座7の
内面を、クリアランス部6を利用して、8角形にしてい
る。その結果、磁気チャッキング用マグネット5の磁束
の漏洩が防止でき、ヨークが回転することに起因する磁
束の乱れも生じない。さらにその結果として、磁気チャ
ッキング用マグネット5の磁力を磁気チャッキング用マ
グネット105より弱くしても同じ磁気チャッキング力
を得ることができるから、磁気チャッキング用マグネッ
ト5の厚さを短くすることができる。スピンドルモータ
・コイル11の磁力およびスピンドルモータ・マグネッ
ト15の磁力も、従来より、低下させることができる
が、本実施例においては、回転シャフト1の軸方向の長
さをさらに短くするため、スピンドルモータ・コイル1
1およびスピンドルモータ・マグネット15の磁力をさ
らに強め、回転シャフト1の軸方向のこれらの長さを短
縮している。以上の結果として、図1および図2に示し
たMO記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置
は、従来のMO記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させ
る装置に比較して、3.5インチMO記録媒体の場合、
約半分の高さに縮小できた。
【0025】上述したように、MO記録媒体受け台座7
の磁気チャッキング基準面RPは精密に加工されている
必要がある。このため、図3に示したように、回転治具
21を環状MO記録媒体受け台座7の内面71と磁気チ
ャッキング用マグネット5との間のクリアランス部6に
挿入し、8角形の内面71を滑り止め、あるいは、回転
力伝達機構、または、回転係止部として用いて、回転治
具21を回転させて環状MO記録媒体受け台座7を回転
させ、バイト22などの切削工具を環状MO記録媒体受
け台座7の磁気チャッキング基準面RPに当てて、磁気
チャッキング基準面RPを、希望する平坦度がでるよう
に切削加工する。回転治具21は旋盤などに取りつけて
回転させることができ、バイト22は旋盤のバイトを利
用できる。このように回転治具21を用いて回転させる
と、環状MO記録媒体受け台座7の円滑な回転が可能と
なり、環状MO記録媒体受け台座7の磁気チャッキング
基準面RPの切削加工が容易になるだけでなく、精密に
行うことができる。
【0026】図4は光学式記録媒体を磁気的に保持し回
転駆動させる装置の第2実施例としてのMO記録媒体を
磁気的に保持し回転駆動させる装置の部分構成図であ
る。図4に示した装置においては、環状MO記録媒体受
け台座7の内面を、単に、2つの突起73、74にした
ものである。このように、環状MO記録媒体受け台座7
に2つの内面突起73、74を設けただけでも、回転治
具21の先端がクリアランス部6に挿入されたとき2つ
の内面突起73、74が回転すべり止めになって、上述
したと同様に、環状MO記録媒体受け台座7の磁気チャ
ッキング基準面RPの切削加工が可能となる。
【0027】このように、環状MO記録媒体受け台座7
の内面は、クリアランス部6を利用して、回転治具21
の先端が環状MO記録媒体受け台座7の内面71と磁気
チャッキング用マグネット5との間隙に嵌合的に入り込
み、回転治具21の回転滑り止め機能を果たすように、
非円形あるいは多面体に構成されていればよい。
【0028】上記光記録媒体を磁気的に保持し回転駆動
させる装置の実施例として、光磁気記録媒体として、M
O記録媒体を使用する場合について例示したが、本発明
の光記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置は、
精密に磁気チャッキングされ、回転駆動される記録媒
体、たとえば、光磁気記録媒体、光記録媒体などに、広
く光記録媒体に適用できる。また、光磁気記録媒体を回
転駆動させる装置として、図1および図2には、スピン
ドルモータを用いた構成を例示したが、本発明の実施に
際しては、スピンドルモータに限らず、広く電動機を用
いることができる。
【0029】以上、本発明の好適実施例として、MO記
録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置を小型化
し、同時に、環状MO記録媒体受け台座7の磁気チャッ
キング基準面の切削加工を容易にし、さらに、磁気的効
率を向上させるとともに、製造の容易なMO記録媒体を
磁気的に保持し回転駆動させる装置を述べたが、本発明
の実施に際しては、ヨークを一体化する方法、または、
環状MO記録媒体受け台座7の内面をクリアランス部6
に突出させる方法のいずれかのみを選択的に行うことが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、長手方向に小型化した
光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置が
提供できる。また本発明によれば、磁気チャッキング性
能、および、回転駆動性能を向上させた光学式記録媒体
を磁気的に保持し回転駆動させる装置を提供できる。さ
らに本発明によれば、製造および組立作業を簡単にし、
価格を低減する光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆
動させる装置を提供できる。本発明の光学式記録媒体を
磁気的に保持し回転駆動させる装置を用いると、磁気チ
ャッキング基準面の調整が容易になり、その基準面の加
工精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式記録媒体を磁気的に保持し回転
駆動させる装置の第1実施例としてのMO記録媒体を磁
気的に保持し回転駆動させる装置の部分断面図である。
【図2】図1に示したMO記録媒体を磁気的に保持し回
転駆動させる装置の部分平面図である。
【図3】図1および図2に示したMO記録媒体を磁気的
に保持し回転駆動させる装置に回転治具を用いて磁気チ
ャッキング基準面の平坦度を調整方法を図解する部分図
である。
【図4】本発明の光学式記録媒体を磁気的に保持し回転
駆動させる装置の第2実施例としてのMO記録媒体を磁
気的に保持し回転駆動させる装置部分断面図である。
【図5】従来のMO記録媒体を磁気的に保持し回転駆動
させる装置の部分断面図である。
【図6】図5に示したMO記録媒体を磁気的に保持し回
転駆動させる装置の縮小部分平面図である。
【図7】図5および図6に示したMO記録媒体を磁気的
に保持し回転駆動させる装置にケレ機構を用いて磁気チ
ャッキング基準面の平坦度を調整方法を図解する部分図
である。
【符号の説明】
1・・回転シャフト 3・・一体化ヨーク 31・・一体化ヨークの内周部 32・・一体化ヨークの平坦部(磁気チャッキング用マ
グネットの下部磁性体) 33・・一体化ヨークの外周部(コイルのヨーク) 4・・クリアランス部 5・・磁気チャッキング用マグネット 6・・クリアランス部 7・・環状MO記録媒体受け台座 71・・環状MO記録媒体受け台座の内面 72・・環状MO記録媒体受け台座の外面 73、74・・環状MO記録媒体受け台座内面突起 9・・支持構造 91・・支持構造の内周部 92・・支持構造の下部基台 93・・支持構造の外周突起部 94・・支持構造の外縁部 95・・取りつけ穴 11・・スピンドルモータ・コイル 15・・スピンドルモータ・マグネット 17・・ボールベアリグ機構 21・・回転治具 22・・バイト 101・・回転シャフト 103・・ヨーク 105・・磁気チャッキング用マグネット 106・・クリアランス部 107・・ハブ構造 107A・・内周部 107B・・下部平坦部 107C・・MO記録媒体受け台座 109・・支持構造 111・・コイル部 115・・モータ用マグネット 117・・ボールベアリグ機構 221・・ケレ機構 222・・バイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/022 - 17/035

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学式記録媒体の磁気的に保持される部分
    を磁気的に保持するマグネット部材と、該マグネット部
    材を回転させる、コイルとヨークとを有する回転装置を
    具備する、光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動さ
    せる装置において、 前記ヨークは、前記回転装置のコイル部を包囲するよう
    に、 前記回転装置の回転シャフトに接する内周部と、 該内周部に連続し前記マグネット部材の下部に位置する
    平坦部と、 前記コイル部と対向する位置に設けられた外周部とを一
    体構成させた一体化ヨークとして形成し、 前記ヨークの平坦部と前記マグネット部材とが直接接し
    ており、 前記一体化ヨークの前記平坦部の上に、治具が挿入され
    るような所定の間隔を隔てて前記一体化ヨークの外周部
    と前記該マグネット部材より高さが高い環状の光学式記
    録媒体受け台座が設けられ、 該光学式記録媒体受け台座の前記マグネット部材の外周
    と対向する内面の少なくとも一部が、前記マグネット部
    材の外周と前記光学式記録媒体受け台座との間に存在す
    る間隙に突出しており、 前記光学式記録媒体受け台座の突出内面が、該突出内面
    と前記光学式記録媒体受け台座との間の間隙に前記治具
    が挿入されるように多角形に構成されている、 ことを特徴とする光学式記録媒体を磁気的に保持し回転
    駆動させる装置。
  2. 【請求項2】前記光学式記録媒体受け台座の突出内面と
    前記マグネット部材の外周との間隙に前記光学式記録媒
    体受け台座の磁気チャッキング基準面を加工する前記治
    具が嵌装され、該治具を回転させて前記光学式記録媒体
    受け台座の基準面を加工する、請求項1記載 の光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆
    動させる装置。
  3. 【請求項3】光学式記録媒体の磁気的に保持される部分
    を磁気的に保持する磁気チャッキング用マグネット部材
    と、 前記光学式記録媒体の回転記録部を回転させるモータの
    回転シャフトと、 該回転シャフトの周囲に軸受け機構を介して配設された
    支持構造と、 該支持構造内に配置されたモータコイルと、 該モータコイルを包囲するように、前記モータの回転シ
    ャフトに接する内周部と、該内周部に連続し前記マグネ
    ット部材の下部に位置する平坦部と、前記モータコイル
    部と対向する外周部とが一体構成され、前記モータコイ
    ルに対して回転自在に配設された一体化ヨークと、 治具が挿入される前記モータコイル部と対向する外周部
    と所定の間隔を隔てて前記マグネット部材の外周に前記
    一体化ヨークの前記平坦部の上に配設された環状の光学
    式記録媒体受け台座と、 を有し、 前記ヨークの平坦部と前記マグネット部材とが直接接し
    ており、 前記マグネット部材に対向する前記光学式記録媒体受け
    台座の内面が突起状に形成されている、 光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動させる装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2のいずれか、または、
    求項3記載の光学式記録媒体を磁気的に保持し回転駆動
    させる装置の前記磁気チャッキング用マグネット部材と
    前記環状の光学式記録媒体受け台座の内面との間隙内に
    前記治具を挿入し、 該治具を用いて前記光学式記録媒体受け台座を回転さ
    せ、 前記光学式記録媒体受け台座の磁気チャッキング基準面
    を切削加工する光学式記録媒体の磁気保持基準面を調整
    する方法。
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