JP3016467B2 - 磁気ディスクの回転駆動装置 - Google Patents

磁気ディスクの回転駆動装置

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JP3016467B2
JP3016467B2 JP6286386A JP28638694A JP3016467B2 JP 3016467 B2 JP3016467 B2 JP 3016467B2 JP 6286386 A JP6286386 A JP 6286386A JP 28638694 A JP28638694 A JP 28638694A JP 3016467 B2 JP3016467 B2 JP 3016467B2
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hub
disk
disk hub
mounting portion
base
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広志 坂下
栄司 荒崎
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクを載置し
て回転駆動するハブ台に関するものであり、特に、3.
5インチのフロッピディスク駆動装置などに適用可能な
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8ないし図10は従来の磁気ディスク
の回転駆動装置の例を示すもので、図8に示す例はハブ
台をプラスチックマグネットで一体成形した例である。
図8(a)(b)において、回転軸4にはハブ台1が固
着されている。ハブ台1はプラスチックマグネットから
なり、成形型に回転軸4をインサートしてプラスチック
マグネットを一体成形することにより、回転軸4と一体
にハブ台1が成形されている。ハブ台1の上面は切削加
工されて全面が同じ高さの平面に形成され、この上面全
体に図示しないディスクハブを載置するようになってい
る。ハブ台1の外周寄りの部分にはピン孔が形成されて
いる。ピン孔からは、駆動ピン5が、ハブ台1の底面に
取り付けられた板ばね10により付勢されつつ突出して
いる。また、駆動ピン5は上記ピン孔外周に形成された
ストッパー6と当接することによりディスク回転駆動時
の位置が規制されるようになっている。そして、駆動ピ
ン5はディスクに設けられた駆動ピン係合孔(図示しな
い)に係合し、ディスクを外周方向に付勢しつつ回転駆
動する。また、ハブ台1の上面にはテフロン製のシール
等からなるスリップパッド3が貼付されている。このス
リップパッド3はハブ台上面とディスクハブとの間の摩
擦を少なくすることによりディスクのチャッキングを円
滑に行うためのものである。ハブ台1は着磁され、ディ
スクハブを磁気的に吸着する。
【0003】図9に示す例は、ハブ台とは別にディスク
を吸着するためのチャッキングマグネットを設けた例を
示したものである。なお、上記図8に示す例と同一の構
成については同一の符号を用いて説明する。図9(a)
(b)において、回転軸4には、ハブ台1を介して略カ
ップ状のロータケース15が一体に固着されている。上
記ハブ台1は略円板状に形成されている。ハブ台1の上
面全体は平面になっており、この上面全体に図示しない
ディスクハブを載置して駆動するようになっている。上
記ロータケース15の上面であってハブ台1の外周に
は、ハブ台1を囲むようにしてリング状のチャッキング
マグネット7が取り付けられている。また、ハブ台1の
外周寄りの部分には、ピン孔が形成されており、このピ
ン孔からハブ台1の上面側に駆動ピン5が突出してい
る。駆動ピン5はロータケース15の底面に取り付けら
れたチャッキングレバー11により支持されている。そ
して、駆動ピン5はディスクに形成された駆動ピン係合
孔(図示しない)と係合し、ディスクをロータの外周方
向へ付勢しつつ回転駆動させる。上記ハブ台1の上面は
摩擦係数の低い材質でコーティングされており、ディス
クハブのチャッキングを円滑にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような従
来の磁気ディスクの回転駆動装置においては、ハブ台の
上面全体でディスクハブの下面と接触しディスクハブを
載置する構成であったため、図10に示すようにディス
クハブ12とハブ台1との間にゴミやほこり等の異物1
4が入ってしまった場合に、その異物14が入った所だ
け部分的にディスクハブ12がハブ台1上から浮いてし
まい、チャッキング力の低下やアンバランスが生じ、チ
ャッキングミスを発生させる原因となっていた。また、
図10に示すように異物14が入ることによりディスク
ハブ12が傾むきながら回転し、これによりディスクも
傾いて回転するため、ヘッド13とディスク上のトラッ
クとの相対的な位置ずれが生じてしまい、トラッキング
エラーやリード・ライトエラーを発生させる原因ともな
っていた。さらに、ハブ台1の上面が切削加工によっ
て、中心に向かって僅かでも高いテーパー状となってし
まった場合には、ディスクハブの下面外周側とハブ台と
の間に隙間ができて、ディスクが傾いたり、がたついた
りして同様の不具合を発生させる原因となっていた。
【0005】上記問題点をさらに具体的に説明する。図
8に示すように駆動ピンを板ばねで付勢する構成の場
合、ハブ台に異物が存在すると、ディスクハブとハブ台
の吸着力による摩擦力がばねの付勢力に負けて所期のバ
ランスがとれなくなるため、チャッキング位置ずれを起
こし易く、また、ディスクハブが浮き易くなってしま
う。また、図9に示すようなレバー方式のチャッキング
では、ディスクハブとハブ台の吸着力による摩擦力と、
ヘッドがディスクを挾み込むことによるモーメントの反
力との適正なバランスでチャッキングを行うため、ハブ
台面に異物が存在すると、上記摩擦力よりもヘッドの挾
持力によるモーメントが強くなってディスクハブが浮き
やすくなり、また逆にヘッド挾持力によるモーメントが
弱くなればチャッキング位置ずれを起こしやすくなって
しまうという問題があり、これによりインデックス位置
ずれによる互換性喪失や、ディスクの位置ずれによるリ
ード・ライトエラーが生ずるという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、ハブ台とディスクハブとの間に異物
が入った場合でも、ディスクハブが浮き上がったり、傾
いたりせず、ディスクが安定して保持されないことから
生ずるトラッキングエラーを防止することができ、安定
したトラッキングを行うことができる磁気ディスクの回
転駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転軸に固定されてディスクハブを載置するハブ台と、
このディスクハブの駆動ピン挿入孔に係合してディスク
ハブを付勢する駆動ピンとを備えた磁気ディスクの回転
駆動装置において、上記ハブ台は、軸方向に突出したデ
ィスクハブ載置部と、このディスクハブ載置部から回転
軸に向かって低くなるテーパー状に形成された凹陥部と
を有することとした。請求項2記載の発明は、回転軸に
固定されてディスクハブを載置するハブ台と、このハブ
台の周囲に配設されて上記ディスクハブを磁気吸着する
チャッキングマグネットと、上記ディスクハブの駆動ピ
ン挿入孔に係合して金属ハブを付勢する駆動ピンとを備
えた磁気ディスクの回転駆動装置において、上記ハブ台
は、軸方向に突出したディスクハブ載置部と、このディ
スクハブ載置部から回転軸に向かって低くなるテーパー
状に形成された凹陥部とを有することとした。
【0008】
【作用】ハブ台はそのディスクハブ載置部でディスクハ
ブを載置して回転駆動する。テーパー状に形成された凹
陥部は、ディスクハブとハブ台との間に異物が入り込ん
だ場合にその異物の逃げ部となる。ディスクハブ載置部
の最外周部にディスクハブが載置され、ディスクハブが
安定して保持され回転駆動される。
【0009】
【実施例】以下、図1ないし図7を参照しながら本発明
にかかる磁気ディスクの回転駆動装置の実施例を説明す
る。図1、図2において、回転軸18には略円盤状をし
たハブ台17が圧入固着されている。ハブ台17はプラ
スチックマグネット等により一体成形されている。ハブ
台17の上面外周部17bには、チャッキング用の着磁
が施されている。なお、必要に応じて載置部17aや凹
嵌部21へもチャッキング用の着磁を施してもよい。ま
た、ハブ台17の中央部には軸方向に突出したディスク
ハブ載置部17aが回転軸18と同心の円形に形成され
ている。載置部17aの内周側は、図2(a)(b)に
示すように回転軸18に向かって低くなるテーパー形状
に形成されており、これにより載置部17aの内周側は
凹陥部21となっている。上記載置部17aの最大径部
の断面は鋭角状になつており、この最大径部にディスク
ハブの下面が線接触するようになっている。また、ハブ
台17の底面には、略円板状をした板ばね22が溶着固
定部23により取り付けられている。板ばね22には駆
動ピン19が一体に取り付けられており、ハブ台17に
形成されたピン孔20から駆動ピン19がハブ台1の上
面側に突出している。上記板ばね22により図1におい
て上下方向(ラジアル方向)、又は図2(a)において
上方(スラスト方向)へ駆動ピン19が付勢されてい
る。
【0010】上記図1、図2に示すような構成とするこ
とにより、ディスクハブ載置部17aの内周側には回転
軸18に向かって低くなるテーパー形状の凹陥部21が
形成されていることから、ディスクハブと載置部17a
との間にゴミ等の異物が入り込んだ場合でも、その異物
を凹陥部21内に逃すことができ、異物によってディス
クハブが載置部17a上から浮き上がることを防止する
ことができる。従って、ディスクの傾きによって発生す
るチャッキングミスやトラッキングエラー、リード・ラ
イトエラーを防止することができる。
【0011】従来のようにディスクハブ載置部の上面全
体にディスクハブを載置する構成の場合には、載置面の
水平度を出すためハブ台の上面全体を精度よく加工しな
ければならなかった。しかし、上記図1、図2に示す例
によれば、実際にディスクハブと接触する部分は載置部
17aのテーパー状に形成された部分の最上端部だけで
線接触することから、ハブ台の上面全体で平面接触する
場合に比べて載置面の精度を容易にだすことができ、加
工が容易となると共に作業能率を向上させることができ
る。さらに、載置部17aの最大径部でディスクハブを
載置していることから、ディスクハブを安定して載置す
ることができ、回転時のぐらつきや傾きの発生を防止す
ることができる。
【0012】なお、載置部17aの上面には、摩擦係数
の低い部材でコーティング層を形成したりスリップパッ
ドを貼付しておいてもよく、これによりディスクハブを
載置する際の摩擦を減少させることができ、ディスクハ
ブのチャッキングを円滑に行うことができる。かかる場
合でも実際にディスクハブと接触する部分は載置部17
aの最上端だけであるため、潤滑部材をコーティング等
する部分は少なくて済み、この点でも製造コストの軽減
を図ることができる。なお、凹陥部のテーパーの角度に
ついては、任意であり加工の際の作業能率等を考慮して
所期の目的が達成できる範囲であればよい。
【0013】次に、図3に示す例について説明する。な
お、上記図1、図2に示す例と同一の構成については同
一の符号を付し説明を省略する。図3に示す例は、ディ
スクハブ載置部17aのディスクハブとの接触部を幅の
小さな平坦部24とした例である。このように平坦部2
4でディスクハブと面接触することで、上記図1、図2
に示す実施例の効果に加え、載置部17aはディスクハ
ブと平坦部24で面接触するため安定してディスクを載
置することができる。また、平坦部24を加工する際に
も、従来のようにハブ台の上面全体でディスクハブと接
触させる構成と異なり、平坦部は僅かであるため加工が
容易であり、作業能率を向上させることができる。な
お、平坦部24の幅は特に限定しないが、安定してディ
スクを載置する機能を満足すれば、小さい方が望まし
い。これは、以下に説明する実施例においても同様であ
る。さらに、チャッキングを円滑に行うため、平坦部2
4にスリップパッドを貼付したり摩擦係数の低い部材で
コーティングを施してもよく、かかる場合にもスリップ
パッドを貼付等する面積は少なくて済み、製造コストの
軽減を図ることができる。
【0014】次に、図4に示す例について説明する。図
4に示す例はハブ台をロータケースに一体に固着した例
を示したものであり、回転軸18の上端部にはハブ台2
8を介して略カップ状のロータケース16が一体に固着
されている。ロータケース16の周壁内面には円環状の
駆動マグネット26が固着されており、図示しない駆動
コイル等から形成されるステータの外周面と適宜間隔を
置いて対向している。そして、駆動コイルに通電される
ことにより、磁気作用で駆動マグネット26、ロータケ
ース16等により形成されたロータが付勢され、回転す
る。
【0015】上記ハブ台28の上面側はロータケース1
6の上面から軸方向に同心円状に突出したディスクハブ
載置部29aとなっており、また、ハブ台28の上面側
には、ディスクハブ載置部29aから回転軸18方向に
向かって低くなるテーパー形状をした凹陥部29が形成
されている。ディスクハブ載置部29aはハブ台28の
最大径部にあって僅かな幅の平坦部になっており、この
平坦部にディスクハブの下面が接触しディスクハブを載
置するようになっている。また、ロータケース16の上
面であって、上記ハブ台28の外周側には略円環状のチ
ャッキングマグネット27が取り付けられている。上記
ディスクハブ載置部29aはチャッキングマグネット2
7上面より僅かに軸方向に突出して高くなっており、デ
ィスクハブが載置された場合にチャッキングマグネット
27上面とディスクハブ下面との間に僅かの間隙が形成
されるようになっている。
【0016】ロータケース16の天井面にはチャッキン
グレバー30及びチャッキングレバーピン31が取り付
けられており、チャッキングレバー30には駆動ピン1
9が一体に取り付けられている。駆動ピン19は、ロー
タケース16の上面であって、上記ハブ台28の外周寄
りの部分に形成されたピン孔20からロータケース16
の上面側に突出している。なお、上記凹陥部29は、ハ
ブ台28の上面をレース加工又はプレス加工などするこ
とにより成形されている。また、凹陥部29上面には摩
擦係数の低い材質によりコーティングが施されたり、ス
リップパッドを貼付しておいてもよい。これにより、デ
ィスクハブのチャッキングを円滑に行うことができる。
【0017】上記のような図4に示す構成とすることに
よっても、ハブ台とチャッキングマグネットとを別体と
した磁気ディスクの回転駆動装置において、上記図1な
いし図3に示す実施例と同様な効果を奏することができ
る。なお、上記図4に示す実施例においては、ディスク
ハブ載置部の上面を平坦部としたが、平坦部を設けずに
図1、図2に示した例のように載置部の断面が鋭角状と
なるようにしてもよく、かかる構成としても上記図1、
図2に示す実施例と同様な効果を奏することができる。
【0018】次に、図5(a)に示す実施例について説
明する。なお、上記図1、2に示す例と同一の構成につ
いては同一の符号を用いて説明する。図5(a)におい
て、回転軸18にはハブ台17が圧入固着され、一体に
回転する。ハブ台17はプラスチックマグネット等によ
り成形されている。ハブ台17の中央部には回転軸18
の外周全体に段部33が形成されている。段部33の外
周には軸方向に突出した円筒状のディスクハブ載置部3
2が一体成形されている。ディスクハブ載置部32の上
面には、回転軸18に向かって低くなるテーパー面32
aが形成されている。このテーパー面32aから段部3
3にかけて2段になった凹陥部が形成されている。この
凹陥部は略円盤状をしたハブ台17をレース加工するこ
となどにより形成される。ディスクハブ載置部32はそ
の最大径部の断面が鋭角状となっており、かかる鋭角状
となった最大径部にディスクハブが接触し、ディスクハ
ブが載置される。また、ディスクハブ載置部32よりも
外周側の部分17bには、チャッキング用の着磁が施さ
れている。なお、必要に応じてディスクハブ載置部3
2、テーパー面32a、段部33へもチャッキング用の
着磁を施してもよい。この外周部17bは、ディスクハ
ブ載置部32のディスクハブとの接触面(載置部32の
最先端面)よりも低くなるように形成されており、ディ
スクハブを載置したときにディスクハブと外周部17b
上面との間に僅かな隙間が形成されるようになってい
る。なお、上記ディスクハブ載置部32のディスクハブ
との接触部に、摩擦係数の低い材質によってコーティン
グを施したり、スリップパッド等を貼付しておいてもよ
く、これによりディスクハブのチャッキングを円滑に行
うことができる。
【0019】上記図5(a)に示す構成とすることによ
っても、段部33とテーパー面32aとにより、回転軸
18に向って低くなるテーパー形状をした凹陥部が形成
されることから、図1、図2に示す実施例と同様の効果
を奏することができる。
【0020】なお、図5(a)に示す例では、ディスク
ハブ載置部32の上端部を断面が鋭角状になるように形
成したが、図5(c)に示す例のようにディスクハブ載
置部の上面に平坦部32bを設けてもよい。かかる構成
とすることによって、さらに安定してディスクを載置す
ることができ、安定したディスクの回転を得ることがで
きる。
【0021】次に、図5(b)に示す構成について説明
する。なお、図5(b)は本発明の一例を分かり易く示
したものであり、上記図1ないし図5(a)に示す実施
例と同一の構成については同一の符号を用いて説明す
る。図5(b)において、回転軸18には略カップ状を
したロータケース16と略リング状をしたハブ台35が
圧入固着されており、これらによってロータが構成され
一体に回転される。上記ハブ台35は、圧入部35aと
軸方向上側に突出すると共にロータの外周方向に延びた
ディスクハブ載置部35bからなっている。圧入部35
aはロータケース16の中央部に形成された段部16a
に嵌合されると共に回転軸18の上端部に圧入されてい
る。一方、ディスクハブ載置部35bは回転軸18に向
かって低くなるテーパー状に形成されており、そのテー
パー部上面36の最大径部にディスクハブ34の下面が
接触する。載置部35bが軸方向上側に突出しているこ
とから、圧入部35aと載置部35bとの間には段部3
7が形成されている。なお、載置部35bとロータケー
ス16の上面との間には僅かな隙間が形成されている
が、かかる隙間がなくなるようにハブ台35を形成して
もよい。また、ロータケース16の上面であってハブ台
35の外周側には、リング状のチャッキングマグネット
27が固着されている。チャッキングマグネット27の
上面は、上記ハブ台35の最外周部上面(ディスクハブ
との接触面)より僅かに低くなるように構成されてお
り、これによりチャッキングマグネット27上面とディ
スクハブ34の下面との間に僅かな隙間が形成されるよ
うになっている。
【0022】上記図5(b)に示すような構成とするこ
とによっても、上記載置部35bから段部37にかけて
軸方向に低くなるテーパー形状の凹陥部が形成されるこ
とから、上記図3に示す実施例と同様な効果を奏するこ
とができる。なお、上記ハブ台35は円板上の部材をプ
レス加工や、レース加工等することにより形成すればよ
い。また、載置部35b上面のディスクハブとの接触部
に摩擦係数の低い部材でコーティングを施したり、スリ
ップパッドを貼付してもよく、またハブ台35を樹脂等
の摩擦係数の低い材質で構成してもよい。これによりデ
ィスクハブをチャッキングする際、ディスクハブを円滑
に載置することができるし、コーティング等を施す面を
少なくすることができる。また、図5(b)に示す実施
例においても、載置部のディスクハブとの接触部を平坦
部としてもよい。
【0023】次に、図6(a)に示す実施例について説
明する。なお、上記図1ないし図5に示した構成と同一
の構成については同一の符号を用い説明を省略する。図
6(a)において、回転軸18にはハブ台38が圧入さ
れている。ハブ台38はプレス加工により形成されてお
り、略円錐形状をしている。ハブ台38の外周部にはデ
ィスクハブ載置部40が形成されている。ディスクハブ
載置部40は軸方向に突出すると共に、その上面は平坦
面となっており、この平坦面にディスクハブが載置され
るようになっている。また、ハブ台38の中心部はディ
スクハブ載置部40から回転軸18に向かって低くなる
テーパー形状をした凹陥部39が形成されている。一
方、ハブ台38にはディスクハブ載置部40よりも外周
側に略カップ状をしたロータケース16が固着されてお
り、ハブ台38を介して回転軸18と一体に回転し、こ
れらによりロータが構成されている。ロータケース16
の上面で、ディスクハブ載置部40の外周側にはチャッ
キングマグネット27が固着されている。上記載置部4
0の上面は、チャッキングマグネット27の上面より僅
かに高くなるように構成されており、図示しないディス
クハブを載置した場合に、ディスクハブの下面とチャッ
キングマグネット27の上面との間に僅かな隙間を構成
するようになっている。
【0024】上記図6(a)に示すような構成とするこ
とによっても、ハブ台38に凹陥部39が形成されてい
るため上記図4に示す実施例と同様な効果を奏すること
ができる。また、上記図6(a)に示す例では載置部の
上面を平坦部としていることから、ディスクハブを安定
して載置することができる。
【0025】なお、平坦部を設けずに、図1の実施例の
ように載置部の断面が鋭角状となるように構成し、その
最上端がディスクハブと接触するようにしてもよい。ま
た、上記図6(a)に示す例ではハブ台38をプレス加
工によって成形したが、円板状のハブ台をレース加工す
ることによって成形してもよく、その製造方法は任意で
ある。さらに、図6(b)に示すように、ハブ台とロー
タケースとをプレス加工により一体成形し、一体成形部
材43としてもよい。また、ハブ台38の上面に摩擦係
数の低い材質でコーティングしてもよく、またスリップ
パッドを貼付してもよく、これによりディスクチャッキ
ングを円滑に行うことができる。
【0026】次に、図7に示す例について説明する。な
お、上記図1ないし図6に示す例と同一の構成について
は同一の符号を用いて説明する。図7(a)(b)にお
いて、回転軸18には略円盤状をしたハブ台17が圧入
固着され、一体に回転するように構成されている。ハブ
台17はプラスチックマグネット等により成形されてい
る。ハブ台17の中心部には軸方向に突出したディスク
ハブ載置部41が形成されている。ディスクハブ載置部
41上にはハブ台17の中心から外周方向に向かって放
射状に凹凸42が一定間隔で形成されている。ディスク
ハブ載置部41の上記凹凸42形成部分は、ディスクハ
ブ載置部41から回転軸18に向かって低くなるテーパ
ー状の凹部になっている。ディスクハブ載置部41の上
端部に図示しないディスクハブの下面が接触し、ディス
クハブを載置する。ディスクハブ載置部41よりも外周
側の外周部44にはチャッキング用着磁が施されてい
る。なお、必要に応じてディスクハブ載置部41へもチ
ャッキング用の着磁を施してもよい。この外周部44は
ディスクハブ載置部41よりも低く形成されており、デ
ィスクハブを載置したときにディスクハブと外周部44
との間に僅かな隙間ができるようになっている。また、
ハブ台17上であって、上記載置部41の外周側にはピ
ン孔20が形成されており、このピン孔20から駆動ピ
ン19が突出している。駆動ピン19はハブ台17の底
面側に取り付けられた板ばね(図示しない)によって所
定の方向に付勢されており、ディスクを付勢しながら駆
動するようになっている。
【0027】上記図7(a)(b)に示すような構成と
することによっても、軸方向に低くなるテーパー形状を
した凹陥部を設けたことから上記図3に示す実施例と同
様な効果を奏することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明にによれば、ハブ台は軸方向に突
出したディスクハブ載置部と、このディスクハブ載置部
から回転軸に向かって低くなるテーパー状に形成された
凹陥部とを有することから、ハブ台上面とディスクハブ
の下面との間にゴミや埃などの異物が入った場合であっ
ても、異物を上記凹陥部に逃すことができ、異物が入っ
たところだけ部分的にディスクが浮き上がってチャッキ
ングミスを起こすことを防止することができると共に、
ディスクが傾いたまま回転することによりトラッキング
エラーやリード・ライトエラーが発生することを防止す
ることができ、安定したトラッキングを行うことができ
る。
【0029】また、ディスクハブ載置部はテーパー状に
形成された凹陥部の上端部であることから、精度を出す
ための加工面積はごく僅かであり、加工が容易で作業能
率が向上する利点もある。さらに、ディスクハブ載置部
の最大径部でディスクハブを載置していることから、デ
ィスクハブを安定して載置することができ、回転時のぐ
らつきや傾きの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気ディスクの回転駆動装置の
一実施例を示す平面図。
【図2】同上縦断面図及び要部縦断面図。
【図3】本発明にかかる磁気ディスクの回転駆動装置の
別の実施例を示す平面図及び要部断面図。
【図4】本発明にかかる別の実施例のロータ部分を示す
断面図。
【図5】本発明にかかる別の各種実施例を示す要部断面
図。
【図6】本発明にかかる別の実施例を示すロータ部分の
断面図。
【図7】本発明にかかる別の実施例を示す平面図及び側
面図並びに要部の斜視図。
【図8】従来の磁気ディスク回転駆動装置の例を示す平
面図及び断面図。
【図9】従来の磁気ディスクの回転駆動装置の別の例を
示す平面図及び断面図。
【図10】従来の磁気ディスクの回転駆動装置の回転状
態を示す模式図。
【符号の説明】
17 ハブ台 17a ディスクハブ載置部 18 回転軸 19 駆動ピン 21 凹陥部 27 チャッキングマグネット 28 ハブ台 29 凹陥部 32 ディスクハブ載置部 34 ディスクハブ 35 ハブ台 35b ディスクハブ載置部 38 ハブ台 39 凹陥部 40 ディスクハブ載置部 41 ディスクハブ載置部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定されてディスクハブを載置
    するハブ台と、このディスクハブの駆動ピン挿入孔に係
    合してディスクハブを付勢する駆動ピンとを備えた磁気
    ディスクの回転駆動装置において、 上記ハブ台は、軸方向に突出したディスクハブ載置部
    と、このディスクハブ載置部から回転軸に向かって低く
    なるテーパー状に形成された凹陥部とを有することを特
    徴とする磁気ディスクの回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定されてディスクハブを載置
    するハブ台と、このハブ台の周囲に配設されて上記ディ
    スクハブを磁気吸着するチャッキングマグネットと、上
    記ディスクハブの駆動ピン挿入孔に係合してディスクハ
    ブを付勢する駆動ピンとを備えた磁気ディスクの回転駆
    動装置において、 上記ハブ台は、軸方向に突出したディスクハブ載置部
    と、このディスクハブ載置部から回転軸に向かって低く
    なるテーパー状に形成された凹陥部とを有することを特
    徴とする磁気ディスクの回転駆動装置。
JP6286386A 1994-01-28 1994-11-21 磁気ディスクの回転駆動装置 Expired - Lifetime JP3016467B2 (ja)

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JP6-26140 1994-01-28
JP2614094 1994-01-28
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