JP2006161182A - 織編物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大量の水に濡れる状況で使用される、水着やラフティング等のスポーツで使用される衣類用に特に好適で、水に濡れた際の冷え感が軽減でき、さらに洗濯等の処理を繰り返しても、その性能が失われることがない織編物を提供することを目的とする。
【解決手段】織編物の肌側面がポリプロピレンマルチフィラメントを含み、外表面がポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントを含む織編物であって、乾燥状態で測定した冷温感評価値(qMAX(dry))と湿潤状態で測定した冷温感評価値(qMAX(wet))の比の値(qMAX(wet)/qMAX(dry))が、肌側面は1.5以下であり、外表面は1.5以上である織編物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、水で濡れた織編物が肌に触れた際、肌が感じる冷え感を低減することができ、かつ、洗濯等の処理を繰り返してもこの性能が失われることがない織編物に関する。特に、水着や、水に濡れやすい環境で着用する衣類に適した織編物である。
水着やラフティング等の水辺で行うスポーツ時に着用する衣類が、水から上がった直後などで多量の水で濡れている時、濡れた衣類の表面が肌に直接触れることで冷え感を感じることはよく経験される。
これは、織編物が水を含み、この水が肌に直接触れる状態となると、水の熱伝導率が高いことと水の蒸発時の潜熱によって、肌から熱が急速に奪われ、肌に冷え感を感じるようになるからである。したがって、冷え感を低減するためには、いかに衣類を構成する織編物の肌側面から水分を除くかが課題となる。
衣類を構成する織編物の肌側面から水分をすばやく除くための手段として、衣類を構成する織編物の肌側面を親水性の素材で構成するあるいは吸水加工を施すといった手段が用いられる。
例えば、水が肌側面に直接触れることにより生じる冷え感を低減することを目的として開発された織編物には、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。
特許文献1には、織編物の肌側面に触れない織編物表面の一部のみに吸水加工を施し、汗などで生じた肌側面上の水分を、生地の外表面側に積極的に拡散させる織編物が記載されている。しかし、特許文献1記載の吸水加工は、吸水剤を基布の表面に塗布する後加工である。したがって、この織編物を洗濯することにより、吸水加工の性能が低下する恐れがある。この場合、十分な機能を発現しなくなるだけではなく、大量の水で濡れた場合には、肌側面にも水分が残り、冷え感が残ってしまう。
特許文献2には、ポリエステル系のパイルを少なくとも一部に配置した二層構造を有する織編物であって、一方の面に吸水加工、他方の面に撥水加工を施すことにより、織編物の肌側面に撥水性、外表面に吸水性を与えている。しかし、これら撥水加工および吸水加工も後加工によるものであるため、洗濯によってその加工による性能が低下し、長期間にわたって生地の吸水機能の差を発現できるものではない。
また、特許文献2に記載の二層構造を有する織編物は、片側表面に撥水加工を行うため、織編物の風合いが硬くなるという問題もある。
冷え感を低減させる方法として、肌側面に撥水性の比較的高いポリマー(例えば、ポリプロピレンやポリエチレン)からなる繊維を用いる方法もある。
しかし、こうした、撥水性の高いポリマーのみで構成された織編物は、織編物の表面側の撥水性が高すぎるため、水で濡れた際、その水は織編物外表面の表面を流れ落ちてしまう。そのため、衣類の用途によっては、上着とズボンの境目や、靴などに水が入り込んでしまい、着用者が不快な思いをするという問題がある。また、上記撥水性の高いポリマーを表面側に用いた場合、表面側の染色が困難であるため、意匠性の高い織編物を得ることも難しい。
したがって、特にラフティングなど水辺で行われるスポーツ用の衣類等に用いられる織編物は、撥水性の高いポリマーと親水性の高いポリマーとをうまく組み合わせて構成する必要もある。
特許文献3には、肌側面側にポリプロピレンやポリエステル、表面側に綿の紡績糸を使用し、湿潤状態と乾燥状態での冷え感の違いを低減している織編物が開示されている。しかし、紡績糸は構成する短繊維が表面に現れやすく、この短繊維が、織編物の肌側面に侵入すると、水を織編物の外表面に局在化させることが困難になり、織編物が濡れた時に冷え感を感じるという問題がある。
また、この織編物のように、ポリプロピレンと綿とを同時に含む織編物では、洗濯を繰り返すと、ポリプロピレン繊維の安定剤が溶出し、タンブラー乾燥機内などの高温に場所で長時間放置されると、ポリプロピレン繊維が連続的に酸化分解を起こし、その分解熱によって織編物が非常に高温になる恐れもある。
特開2000−178877号公報 特開2002−266249号公報 特開2001− 81652号公報
本発明は、大量の水に濡れる状況で使用される、水着やラフティング等のスポーツ時に使用される衣類用の織編物として、水に濡れた際の冷え感が軽減でき、さらに洗濯等の処理を繰り返しても、その性能が失われることがない織編物を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、織編物の肌側面がポリプロピレンマルチフィラメントを含み、外表面がポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントを含む織編物であって、乾燥状態で測定した冷温感評価値(qMAX(dry))と湿潤状態で測定した冷温感評価値(qMAX(wet))の比の値(qMAX(wet)/qMAX(dry))が、肌側面は1.5以下であり、外表面は1.5以上である織編物である。
本発明の織編物は、大量の水に濡れるような状況で使用される衣類に使用した場合であっても、肌側面から水が除かれやすいために、冷え感が低減され、織編物が水に濡れた後も快適に着用できる衣類として用いることができる。なおかつ、洗濯等の処理を繰り返してもこのような性能が低下することがない衣類として用いることができる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の織編物は、肌側面がポリプロピレンマルチフィラメントを含み、外表面がポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントを含むことが必要である。
肌側面がポリプロピレンマルチフィラメントを含み、外表面がポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントを含むことにより、織編物が含んだ水を、肌側面を構成するポリプロピレンの高い撥水性によって肌側面まで浸透することを防ぎ、親水性が高い外表面側に局在化させやすくなるため、織編物が水に濡れた場合であっても、着用時の冷え感を低減できるようになる。
また、ポリプロピレンのフィラメントを用いることで、ポリプロピレンが他の繊維よりも比重が小さいため、織編物を軽量化することもできる。
ポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントの例としては、ポリエステル、ウレタン、ナイロン、アクリルなどのマルチフィラメントが挙げられる。
親水性は、マルチフィラメントを構成するポリマーの水との接触角の大小によって決定できる。すなわち、マルチフィラメントを構成するポリマーのフィルムを作成し、このフィルムについて、水との接触角を測定し、この接触角が小さいほど親水性が高いものとすることで、フィラメントを構成するポリマーの親水性の指標とする。
また、外表面はマルチフィラメントで構成されていることが必要である。外表面が紡績糸で構成されていると、紡績糸を構成する短繊維が肌側面に侵入し、これを通して水が肌側面まで到達するため、織編物に含まれた水を外表面に局在化させることが困難になり、織編物が濡れた時に冷え感を感じるようになるため好ましくない。
さらに本発明では、乾燥状態で測定した冷温感評価値(qMAX(dry))と湿潤状態で測定した冷温感評価値(qMAX(wet))の比の値(qMAX(wet)/qMAX(dry))が、肌側面は1.5以下であり、外表面は1.5以上であることが必要である。
織編物の水に濡れた時の冷え感は、乾燥状態と湿潤状態それぞれの状態において、織物表面の冷温感評価値(qMAX)を測定することで定量化できる。ただし、冷温感評価値は測定装置の温度感知部分と織編物の接触面積によって値が変わるため、本発明では、冷え感の指標として、qMAXの絶対値ではなく、乾燥状態のそれと湿潤状態のそれとの比で冷え感の変化を表わすこととした。
すなわち、乾燥状態の表面の冷温感評価値(qMAX(dry))と湿潤状態の表面の冷温感評価値(qMAX(wet))をそれぞれ測定し、qMAX(wet)/qMAX(dry)が1に近いほど、その面の織編物が濡れている時と乾いている時の冷え感の差が小さいことを示している。
本発明では、qMAX(wet)/qMAX(dry)が、肌側面は1.5以下であり、外表面は1.5以上である。qMAX(wet)/qMAX(dry)が、1.5を超え、表面側のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5未満の場合には、濡れている時に肌側面の冷え感のほうが大きくなり、一方で表面側の冷え感の方が小さくなって、肌の冷え感を防ぐことができない。
さらに本発明の織編物は、ポリプロピレンマルチフィラメントを含む織編物の肌側面の水滴消失時間が120秒以上であることが好ましい。
水滴消失時間が120秒より短い場合、肌側面の親水性が高いことを示す。すると、織編物の外表面が水に濡れた際に、水が肌側面まで浸透するため、その織編物の肌側面に触れると冷え感を感じるために好ましくない。すなわち、肌側面の組織が撥水性能を持っていなければならない。
また本発明では、織編物に30質量%以下の割合でポリプロピレンマルチフィラメント以外の繊維を含んでいてもよい。特に、ポリウレタン繊維を含むと、弾性に富んだ織編物となるので好ましい。
本発明織編物の形態は特に限定されないが、二層構造を有する織編物が好ましく、織物としては、平織物、2ウエイ平織物、1ウエイ平織物、綾織物などが挙げられる。二層構造を有する編物の例としては、トリコット編物、ラッセル編物などの経編物、丸編物等の緯編物などが挙げられる。
さらに本発明では、織編物のタンブラー乾燥を行った場合等に、ポリプロピレンマルチフィラメントの自己酸化による発熱を防ぐために、ポリプロピレンマルチフィラメントが高分子量型ヒンダードアミン系化合物を含有していることが好ましい。
高分子量型ヒンダードアミン系化合物の重量分率は、0.2質量%以上5質量%以下であることが好ましい。0.2質量%より少ない場合、耐熱性の効果が充分得られにくい。一方、5質量%を超えると高分子量型ヒンダードアミン系化合物の添加量が過剰となる場合があり、経済性の点から好ましくない。また、ポリプロピレンマルチフィラメントの製糸安定性も低下しやすい。特に、高分子量型ヒンダードアミン系安定剤の添加量は、0.2質量%以上2質量%以下の範囲がより好ましい。
さらに、高分子量型ヒンダードアミン系化合物を添加することにより、この化合物が安定剤として働き、ポリプロピレンマルチフィラメントの耐光性を高めることもできる。しかも、本発明で用いるヒンダードアミン系化合物は、高分子量型であるため、洗濯などにより、水中に溶出しずらいため、長期間にわたって効果を持続できる。
本発明でいう高分子量型とは数平均分子量が1000以上であることが好ましい。特に、数平均分子量が2000以上であるとポリプロピレンマルチフィラメントから水中への溶出を抑制することができるのでさらに好ましい。
高分子量型ヒンダードアミン系化合物の例としては、例えば、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合体などが挙げられる。
次に本発明の織編物の製造方法の一例を示す。
本発明で用いるポリプロピレンマルチフィラメントを構成するポリマーは、プロピレンの単独重合体または主な骨格としてプロピレン骨格を含む重合体であるポリプロピレン系ポリマーであれば、特にその種類は限定されない。中でも、アイソタクチック構造のホモポリプロピレン用いると、ポリプロピレンマルチフィラメントを安定して得ることができる上、織編物の耐熱性も向上するので好ましい。
また、本発明に用いるポリプロピレン系ポリマーのメルトフローレート(以下MFRと略称する。)は、7g/min以上60g/min以下であることが好ましい。このMFRは、JIS K 7210記載の測定法に準拠し、測定温度230℃、測定荷重2.16kgにより測定した値である。
ポリプロピレンのMFRが7g/min未満の場合、製糸可能な紡糸温度が高くなる。したがって、顔料や添加剤をする場合にはそれらが熱分解することがある。一方、MFRが60g/minを超えると、紡糸工程でのドローダウンが大きくなるために好ましくない。特に、MFRを20g/min以上40g/min以下とすると安定性よく紡糸できるのでより好ましい。
本発明で用いるポリプロピレンマルチフィラメントには、顔料や添加剤を配合してもよい。配合される顔料の種類は特に限定されず、公知のあらゆる有機顔料や無機顔料を使用することができる。有機顔料としてはβナフトール系化合物等のアゾレーキ顔料、フタロシアニン系顔料、塩基性染料レーキおよび酸性染料レーキ等の染付レーキ顔料、または蛍光顔料、金属塩系の顔料等が挙げられ、無機顔料としてはクロム酸塩、硫化物、酸化物、珪酸塩、リン酸塩、シアン化物、金属酸化物、水酸化物、およびカーボンブラック等が挙げられる。一方、添加剤としては、繊維の風合いや後工程を改善するために、酸化チタン、シリカまたはカオリン等の粒子を製糸性が阻害されない範囲で配合していても良い。
本発明のポリプロピレンマルチフィラメントを得るための紡糸方法には、一般的な溶融紡糸工程および延伸工程を採用することができる。
まず、溶融紡糸工程で、紡糸口金から溶融押出して未延伸糸を得一旦巻き取った後、延伸工程で延伸することによりポリプロピレンマルチフィラメントを得る。次の延伸工程で、未延伸糸が紡糸されてからインラインで連続して延伸を行っても良く、一旦巻取った後、別ラインで独立して延伸を行っても良い。また、延伸工程は1段でもよく2段以上の多段で行ってもよい。さらに延伸工程で用いる熱源は、熱源の接触型或いは非接触型いずれの熱源でもよい。延伸倍率についても溶融紡糸されたポリプロピレンマルチフィラメント未延伸糸の破断伸度の範囲で任意に設定することが可能である。
紡糸工程および延伸工程により得られたポリプロピレンマルチフィラメントの繊度およびフィラメント数に関しては、織編物の用途に応じて任意に設定されても何ら問題は無いが、ポリプロピレンマルチフィラメントを構成する単繊維の繊度は、0.5dtex以上50dtex以下であると、前述の水滴消失時間120秒を達成しやすくなるので好ましい。特に、1dtex以上10dtex以下であるとより好ましい。繊度0.5dtex未満のポリプロピレンマルチフィラメントは、紡糸工程で糸切れが起こりやすくなり、生産性が悪くなるために好ましくない。一方、50dtexを超えると、この織編物用いて衣類を作成した場合の風合いが硬くなりるために好ましくない。
得られたポリプロピレンマルチフィラメントの断面形状は円形、楕円形、三角形あるいは四角形等の多角形およびトリローバル等の多葉形状のいずれであっても良い。またフィラメント内部は中実および中空のいずれであってもであってもよい。
本発明の、織編物の製法は限定されないが、二層構造を有する織編物が好ましく、織物としては、平織物、2ウエイ平織物、1ウエイ平織物、綾織物などが挙げられる。二層構造を有する編物の例としては、トリコット編物、ラッセル編物などの経編物、丸編物等の緯編物などが挙げられる。
以下実施例により、本発明の織編物をさらに詳細に説明する。
<qMAXの測定方法>
qMAXの測定は、カトーテック株式会社製の精密迅速熱物性測定装置、サーモラボII型を使用し、温度20℃、湿度60%の恒温室内で行った。熱源板の温度は30℃に設定し、その熱源板の上に、純銅性の貯熱板が付いた温度検出部を置く。Water Boxの付いた試料台の上に、後述する方法により準備した織編物の試料を5分間静置し、その上から温度検出部を試料全体が同時に接触するように置いたときの、検出器が示す検出されるqMAXの値を測定した。
<qMAX(dry)の測定方法>
測定に用いる織編物の試料は、JIS L0217 103法に準じて洗濯を行い、風乾させた後、温度20℃、湿度60%の恒温室で1昼夜静置して乾燥したものを用いた。そしてこの試料を用いて、上述のqMAXの測定方法にてqMAX(dry)を測定した。
<qMAX(wet)の測定方法>
測定に用いる織編物の試料は、JIS L0217 103法に準じて洗濯を行い、風乾させた後、温度20℃、湿度60%の恒温室で1昼夜静置して乾燥した後で、織編物表面に4℃の水をスポイトで数滴(150〜200mg)滴下したものを用いた。滴下約30秒後に、織編物の表面に水滴が拡散するのを目視で確認した後、上述のqMAXの測定方法にてqMAX(wet)を測定した。
<水滴消失時間の測定方法>
前処理として、測定に用いる織編物を、JIS L0217 103法に準じて洗濯を行い、風乾させた後、温度20℃、湿度60%の恒温室で1昼夜静置して乾燥した。
この乾燥した織編物を水平な台上に固定した後、水を1滴(約40mg)滴下し、滴下から水滴が消失するまでの時間を測定した。水滴の消失は、目視によりおこない、測定から120秒を超えても水滴が消失しない場合は、水滴消失時間を「120秒以上」と判定した。
<自己酸化発熱試験>
測定に用いる織編物を、JIS L0217 103法に準じて、液温40℃、洗剤としてアタック(花王(株)製、表示標準使用量0.7g/l)を、漂白剤としてハイター(花王(株)製、表示標準使用量2.3g/l)を使用して浴比1:30で洗濯を行い、この洗濯を100回繰り返して前処理を行う。
自己酸化発熱試験の試験の容器は、内径51mmで深さ30mmの円筒形の鉄製容器を用いる。この容器の側壁には直径5mmの穴が140個、蓋および底面に直径5mmの穴を各25個それぞれ略等間隔に開けてある。
まず、織編物を直径5cmの円形に切り取る。次に、この試験片と同じ大きさの綿布を用意し、織編物とこの綿布とを交互に重ねて試験片とする。この試験片を、上記円形容器の中に詰め込む。この時、試験片の重量比は、織編物が該円筒容器内に詰め込んだ試験片の総重量の40〜60重量%となるようにする。
上記試験片の中央に熱電対を挿入した後、ギアオーブンに入れ、150℃の恒温状態で100時間保持し、発熱の有無を調べることによりサンプルの自己酸化発熱を試験する。なお、発火の有無は試験片の温度変化および測定後のサンプルの状態により判定し、試験片の温度が250℃以上に上昇し、かつ、試験後の綿部分に黒く焦げができている状態であれば、自己酸化発熱ありと判定した。
〔実施例1〕
肌側面を、数平均分子量2286の高分子量型HALS(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製、CHIMASSORB 119FL)を0.5重量%含むポリプロピレンポリマー(MFR30g/min、水との接触角96°)からなる、繊度84dtex、フィラメント数30(単繊維繊度2.8dtex)のポリプロピレンマルチフィラメントとポリウレタンポリマー(水との接触角67°)からなる繊度40dtexのポリウレタン弾性糸で構成し、外表面を、ポリエステルポリマー(水との接触角71°)からなる繊度167dtex、フィラメント数48(単繊維繊度3.5dtex)ポリエステルマルチフィラメントで構成したリバーシブル天竺組織を有する編物を、28ゲージのシングルニット機で編成した。この時、ポリエステルマルチフィラメント、ポリプロピレンマルチフィラメント、ポリウレタン弾性糸の編物中の重量分率は、それぞれ、76質量%、17質量%および7質量%となるにように設定した。製編後、染色、精練およびソウピングを行い、120℃で熱セットしポリプロピレンマルチフィラメントを使用した二層構造を有する編物を得た。
〔実施例2〕
肌側面に使用したHALSを、分子量481のビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製 TINUVIN 770 DF)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、二層構造を有する編物を得た。
〔比較例1〕
肌側面に用いたポリプロピレンマルチフィラメントを、実施例1と同じポリエステルポリマーからなる繊度84dtexでフィラメント数36のポリエステルマルチフィラメントに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、二層構造を有する編物を得た。
実施例1記載の編物は、肌側面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以下であり、外表面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以上であった。また、水滴消失時間も120秒以上であった。そしてこの編物を肌に装着し、水をかけて濡らしても、肌面側に水が浸透せず、冷え感が無いという良好な編物が得られた。さらに、自己酸化発熱試験も試験片の温度が154℃までしか上がらず、自己酸化発熱は確認されなかった。
実施例2の編物も、肌側面のqMAX(wet)/qMAX(dry))が1.5以下であり、外表面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以上であった。また、水滴消失時間でも120秒以上であった。この編物は、水に濡れても冷え感がないという良好な編物が得られた。しかしながら、ポリプロピレンマルチフィラメントが高分子量型のヒンダードアミン系化合物を含まない実施例2記載の編物は、自己酸化発熱測定により、試験片の温度が260℃以上に上昇して、自己酸化発熱有りと判定された。
一方、比較例1記載の編物は、肌側面の水滴消失速度が5秒であり、qMAX(wet)/qMAX(dry))が肌側面および外表面ともにqMAX(wet)/qMAX(dry)は、1.5以上であった。そして、この編物は、肌に着用した状態で、水に濡らすと肌側面まで水が浸透し、冷え感を強く感じるという問題が生じた。
〔実施例3〕
以下の構成からなる二層構造を有する織物を製造した。肌側面側は、経糸および緯糸として、繊度22dtexのポリウレタンモノフィラメント弾性糸を芯糸とし、高分子量型HALS(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製、CHIMASSORB 119FL)を0.5重量%含むポリプロピレンポリマー(MFR30g/min、水との接触角96°)からなる、繊度84dtex、フィラメント数30(単繊維繊度2.8dtex)のポリプロピレンマルチフィラメントを鞘糸としてこれらのフィラメントをエア交絡した芯鞘型複合繊維をさらに追撚して得たエア交絡糸を使用し、外表面側は、経糸および緯糸として、繊度22dtexのポリウレタンモノフィラメントからなる芯糸として、ナイロンポリマー(水との接触角62°)からなる繊度77dtexのナイロンモノフィラメントを鞘糸としてエア交絡した芯鞘型複合繊維をさらに追撚したエア交絡糸を使用した。これらのエア交絡糸を用いて製織して得られた2重織物を、染色および精練、仕上げセットして、二層構造を有する織物を得た。
〔比較例2〕
肌表面側に用いたエア交絡糸の鞘糸をポリプロピレンマルチフィラメントに代えて77dtexの実施例3で用いたフィラメントと同じナイロンマルチフィラメントを用いた以外は、実施例3と同様の方法により、二層構造を有する織物を得た。
実施例3記載の織物は、肌側面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以下であり、外表面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以上であった。また、水滴消失時間も120秒以上であった。そしてこの織物を肌に接した状態で水に濡らしても、水は肌面まで浸透せず、肌側表面が濡れていても肌は冷え感がないと言う快適な織物が得られた。さらに、自己酸化発熱試験も試験片の温度が155℃までしか上がらず、自己酸化発熱は確認されなかった。
一方、比較例2記載の織物は、肌側面の水滴消失速度は5秒であった。qMAX(wet)/qMAX(dry))が肌側面および外表面ともにqMAX(wet)/qMAX(dry)は、1.5以上であった。そして、この編物は、肌に着用した状態で、水に濡らすと肌側面まで水が浸透し、冷え感を強く感じるという問題が生じた。
〔実施例4〕
外表面を構成するフロント糸、ミドル糸および肌側面を構成するバック糸からなる経編物を製造した。経編物の外表面を構成するフロント糸に、ポリエステルポリマー(水との接触角72°)からなる繊度56dtexフィラメント数24(単繊維繊度2.3dtex)のポリエステルマルチフィラメント、ミドル糸に繊度が22dtexのポリウレタンポリマー(水との接触角67°)からなるポリウレタンモノフィラメント、経編物の肌側面を構成するバック糸に繊度が84dtex、フィラメント数が30(単繊維繊度2.8dtex、水との接触角96°)のポリプロピレンマルチフィラメントを使用した。これらの糸を用いて、製編、染色を行った後、精練加工・熱セットし、肌表面側にポリプロピレンマルチフィラメントを含む二層構造を有する経編物を得た。
〔比較例3〕
経編物の肌側面を構成するバック糸を、繊度84dtex、フィラメント数36(単繊維繊度2.3dtex)のポリエステルフィラメントに、置き換えた以外は、実施例3と同様の方法により、二層構造を有する経編物を得た。
〔比較例4〕
経編物の外表面を構成するフロント糸を、80番手のアクリル紡績糸に置き換えた以外は、実施例5と同様の方法により、二層構造を有する経編物を得た。
〔比較例5〕
経編物の外表面を構成するフロント糸を、80番手の綿紡績糸に置き換えた以外は、実施例5と同様の方法により、二層構造を有する経編物を得た。
実施例4記載の編物は、肌側面のqMAX(wet)/qMAX(dry))が1.5以下であり、表面のqMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以上であった。また、水滴消失時間も120秒以上であった。そしてこの編物は、肌面に装着して水に濡らしても、肌面に水が浸透せず、冷え感も無いという良好な編物が得られた。さらに、自己酸化発熱試験も試験片の温度が155℃までしか上がらず、自己酸化発熱は確認されなかった。
一方、比較例3記載の編物は、qMAX(wet)/qMAX(dry))が肌側面および外表面ともにqMAX(wet)/qMAX(dry)は、1.5以上であった。そして、この編物は、水に濡らした際に肌面側でも強く冷え感を感じるという問題が生じた。
さらに、比較例4および5記載の編物は、表面側に紡績糸を用いているために、紡績糸を構成する短繊維が肌側面に侵入し、これを通して水が肌側面まで到達するため、肌側面にポリプロピレンマルチフィラメントを用いても、qMAX(wet)/qMAX(dry)が1.5以下とならず、水に濡らした際に肌に強く冷え感を感じるものであった。
実施例1〜4および比較例1〜5記載の織編物の構成およびそれらの特性を表1にまとめた。
Figure 2006161182
本発明の二層構造を有する織編物は、多量の水に濡れることが想定される用途、例えば水着やラフティングなどのスポーツ用の衣料として好適に用いることができ、水に濡れても冷え感がなく、快適に過ごすことができる性能を有し、さらに洗濯を繰り返してもその性能が低下することがなく使用できる。

Claims (4)

  1. 織編物の肌側面がポリプロピレンマルチフィラメントを含み、外表面がポリプロピレンより親水性が高いポリマーからなるマルチフィラメントを含む織編物であって、乾燥状態で測定した冷温感評価値(qMAX(dry))と湿潤状態で測定した冷温感評価値(qMAX(wet))の比の値(qMAX(wet)/qMAX(dry))が、肌側面は1.5以下であり、外表面は1.5以上である織編物。
  2. 前記織編物の肌側面の水滴消失時間が120秒以上である請求項1記載の織編物。
  3. ポリプロピレンマルチフィラメントが、高分子量型ヒンダードアミン系化合物を含有する請求項1または2に記載の織編物。
  4. 高分子量型ヒンダードアミン系化合物の含有量が、ポリプロピレンマルチフィラメント中0.2質量%以上5質量%以下である請求項3記載の織編物。
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