JP2002220718A - 裏 地 - Google Patents

裏 地

Info

Publication number
JP2002220718A
JP2002220718A JP2001012844A JP2001012844A JP2002220718A JP 2002220718 A JP2002220718 A JP 2002220718A JP 2001012844 A JP2001012844 A JP 2001012844A JP 2001012844 A JP2001012844 A JP 2001012844A JP 2002220718 A JP2002220718 A JP 2002220718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
lining
heat generation
fabric
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001012844A
Other languages
English (en)
Inventor
Ujiteru Niwa
氏輝 丹羽
Masanobu Sato
雅伸 佐藤
Keiko Kasahara
敬子 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001012844A priority Critical patent/JP2002220718A/ja
Publication of JP2002220718A publication Critical patent/JP2002220718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D2400/00Functions or special features of garments
    • A41D2400/10Heat retention or warming

Landscapes

  • Details Of Garments (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水分子吸着性能を利用した保温性効果の高い裏
地を提供する。 【解決手段】水分子吸着発熱性能を有する編地からな
り、その発熱エネルギー指数が5以上、編地の少なくと
も肌と接する面の接触温冷感(qmax)が0.12W
/cm2以下、編地の破裂強力が0.2MPa以上、か
つ、編地の摩擦帯電圧5kV以下である裏地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏地に関する。さ
らに詳しくは、優れた保温性を有し、軽く肌触りが良
く、機械強度と耐静電性に優れ、汗をかいてもべとつか
ない裏地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、裏地は肌側に近く、または肌に
直接接触するようにして衣服に縫製されるが、秋冬時期
での日常着、あるいは寒冷な環境のもとでの作業やスポ
ーツのための衣服の裏地で、特に肌に直接接触する状況
では寒く感じ、また、運動等により汗をかいた場合、運
動後は冷えた汗で不快になりがちである。また、冬場の
乾燥時は、静電気によりホコリを付着したり、身体にま
とわり付くといった問題がある。
【0003】また、吸湿性を特徴とする吸湿性裏地につ
いては、例えば、特公昭60−475号公報、実公昭6
0−40612号公報、あるいは特開昭60−2158
35公報に記載されているように平衡水分率の高い繊維
との混繊、合撚、引き揃えをする方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の特公昭
60−475号公報、実公昭60−40612号公報、
特開昭60−215835公報による裏地は、吸湿性が
有り、また、耐静電性は有るものの、保温性は十分とは
いえず、いまだ十分に満足される裏地が提供されていな
いのが実状である。
【0005】本発明の目的は、上記の実状に鑑み、優れ
た保温性を有し、かつ、軽く肌触りが良く、機械強度と
耐静電性に優れ、汗をかいてもべとつかず冷感を感じな
い裏地を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、水分子吸着発熱性能を有する編地からなり、
かつ、裏地としての機械強度と耐静電性と同時に、着用
した時および汗をかいた時の肌面の冷たさを感じること
がない編地からなる裏地が得られることを見出し、本発
明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、水分子吸着発熱性能
を有する編地からなり、その発熱エネルギー指数が5以
上、編地の少なくとも肌と接する面の接触温冷感(qm
ax)が0.12W/cm2以下、編地の破裂強力が
0.2MPa以上、かつ、編地の摩擦帯電圧が5kV以
下である裏地である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の裏地に用いる、水分子吸
着性能を有する編地を構成する繊維としては、吸湿性を
有する繊維を用いればよく、例えば、羊毛、蛋白質繊維
であるアディール、ビスコースレーヨン、絹、綿等の湿
潤熱の高い繊維を用いても良い。
【0009】または、合成繊維に、紡糸あるいは後加工
において吸湿性を付与・向上させることも好ましい。
【0010】例えば、紡糸においては、ナイロンにポリ
ビニルピロリドン等の吸湿ポリマーを錬り込み紡糸して
得られた吸湿性向上ナイロン糸等を挙げることができ
る。例えば、ナイロンにポリビニールピロリドンを5重
量%練り込むことにより後述する発熱エネルギーが13
程度の糸を得ることができる。この糸の編地への混率
は、編地全重量比の20%以上、より好ましくは30%
以上、さらに好ましくは40%以上とすることで目的と
する性能を得ることができ好ましい。
【0011】また、後加工においては、吸湿性のあるポ
リマーおよび/または吸湿性のある微粒子を繊維表面に
固着させることが実用上好ましく用いられる。後加工で
吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させ
ることにより、繊維が吸湿性となることは、後述する編
地の摩擦帯電圧を下げることにもなり好ましい。
【0012】吸湿性のあるポリマーを繊維表面に固着さ
せる例としては、ビニルスルホン酸を主成分としたポリ
マーを用いることが好ましい。ビニルスルホン酸として
は、例えば、アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸
が水分子吸着発熱性能の点で望ましい。例えば、ポリエ
ステル100%編地の起毛素材にアクリルアミドメチル
プロパンスルホン酸とPEG#1000ジメタクリレー
トの共重合物を3重量%程度付着させることにより後述
する発熱エネルギー指数が15程度の編地を得ることが
できる。
【0013】吸湿性のある微粒子を繊維表面に固着させ
る例としては、吸湿率の高い、シリカなど珪素を含む酸
化物の微粒子を用い、これをバインダーで繊維表面に固
着することが好ましい。
【0014】これら上記の手段を組み合わせて採用する
ことも好ましい。
【0015】また、前記のナイロン系繊維やポリエステ
ル系繊維以外に、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリプ
ロピレン系繊維等の合成繊維のみを用いた裏地は勿論の
こと、これらの合成繊維同士の交編、交撚、引き揃え、
混繊した編地からなる裏地、これら合成繊維のフィラメ
ント糸条使い、紡績糸使い、混紡糸使いによる編地から
なる裏地、あるいは、他に天然繊維やセルロース系合成
繊維と交編、交撚、引き揃え、混繊糸、混紡糸使いによ
る編地からなる裏地としても良い。
【0016】編地に用いるこれらの糸の太さとしては、
フィラメント糸条ならば総繊度11〜167デシテック
ス、単繊維繊度は0.1〜11デシテックス、紡績糸な
らば綿番手換算で60〜120番手程度が好ましく使用
でき、裏地としての狙い用途と後述する製編手法により
適宜使い分ければ良い。
【0017】本発明の肌着は、発熱エネルギー指数が5
以上であることが重要である。ここで発熱エネルギー指
数とは、ポリエチレンテレフタレート繊維100%素材
の水分子吸着発熱エネルギーを1とした場合の比較値で
ある。具体的な測定法は実施例で詳細に示すが、アルコ
ール温度計に3gの試料を巻き付け、30℃、30%R
Hの環境で調温、調湿させた後、30℃、90%RHの
環境へ移動させた場合の吸湿時の温度上昇を経時的に観
察し、横軸に時間、縦軸に温度としたグラフに30℃か
ら上昇し再び30℃に復元するまでプロットし、その面
積を測定するものである。
【0018】この発熱エネルギー指数が5以下では発熱
効果が実感できない。発熱エネルギー指数は好ましくは
8以上であり、さらに好ましくは10以上である。
【0019】ただし、やたらに吸湿性を増加させただけ
では、肌に触れたときに冷たく感じ、保温性を狙いとす
る裏地には適さなくなる。本発明は、この矛盾を解消す
べく、水分子吸着発熱性能を有する編地の肌と接する面
の接触温冷感(qmax)を0.12W/cm2以下に
する必要がある。
【0020】接触温冷感(qmax)が0.12W/c
2以下の編地は、例えば、編地の肌と接する接触面に
肌触り感を阻害させない程度の凹凸を付け、接触面積を
小さくした編地構造にすることにより得られる。また、
接触温冷感(qmax)が0.12W/cm2以下の編
地は、接触面のみに吸湿性の低い繊維を用いた2重編組
織等の多重組織編地でも得られる。例えば、編地片面を
起毛加工する方法や多重編組織で接触面積を小さくする
方法で、接触温冷感(qmax)を0.12W/cm2
以下にすることができるが、本発明はこれらに限定され
ず、いかなる方法でも接触温冷感(qmax)を0.1
2W/cm2以下にすれば良い。
【0021】接触温冷感(qmax)は好ましくは0.
1W/cm2以下であり、より好ましくは0.08W/
cm2以下である。
【0022】また、本発明の裏地は、用いる編地の破裂
強力が0.2MPa以上であることが必要である。編地
の破裂強力が0.2MPa未満では、着用中に破れたり
するため使用に耐えられなくなる。
【0023】なおかつ、本発明の裏地に用いる編地は、
20℃×30%RHの環境下における摩擦帯電圧が5k
V以下であることが重要である。好ましくは、3kV以
下である。裏地が表地や肌側と接触する摩擦静電気は、
まつわり付きなどの着脱性に大きく影響する。上記のよ
うに規定することで、冬季の乾燥環境下における静電気
の発生による衣服のまつわり付きやホコリ付着、およ
び、着脱時の火花放電を抑えることかできる。
【0024】本発明の裏地用の編地は、密度が24〜8
5ウエル/2.54cmおよび28〜130コース/
2.54cmであって、かつ目付60〜190g/m2
であることが好ましい。
【0025】密度を24ウエル/2.54cm以上およ
び28コース/2.54cm以上とすることで、必要な
強度を保ち、目ヨレの発生なども防ぎ、製編性も向上す
る。また、密度を85ウエル/2.54cm以下および
130コース/2.54cm以下とすることで、編地の
風合いを良くし、軽量感を保ち、さらに製編性を向上さ
せることができる。
【0026】また、編地の目付を、60g/m2以上と
することで、適度な張りを持たせ、身体にまとわり付か
ない。一方、逆に190g/m2以下とすることで、風
合いが硬くなるのを防ぎ、軽量感を維持することができ
る。
【0027】編地の製編は、経編地であるトリコット
地、ラッセル地、および、丸編地であるシングル丸編
地、ダブル丸編地等のいずれであってもよい。また、編
組織は、経編地のハーフ組織、バックハーフ組織、クイ
ーンズコード組織、サテン組織、メッシュ組織、その他
変化組織等、または、丸編地の天竺組織、フライス組
織、インターロック組織、その他変化組織等、通常裏地
として使用されている編組織であれば良い。
【0028】特に、編地裏面側(肌面側)の形状を肌触
り感を阻害しない程度の凹凸形状とすることで、肌と裏
地面の接触面積を軽減させると同時に、不動空気層が形
成され、肌面側の接触温冷感(qmax)を下げること
ができ好ましい形態となる。
【0029】この凹凸形状の形成法としては、変化編組
織によるもの、太い糸と細い糸との組合せによるもの、
あるいはジャガード柄組織によるもの、さらには、起毛
加工によるもの、エンボス加工によるもの等を採用する
ことができる。
【0030】本発明に使用する裏地用の編地は、前述し
た編組織が単層として構成されたものでもよいが、二
層、三層等の多層構造体にしたものであってもよい。多
層構造体の編地を使用する場合は、編地表面側を構成す
る糸に単繊維繊度の細い合成繊維マルチフィラメント糸
を、裏面側(肌面側)に単繊維繊度の太い合成繊維マル
チフィラメント糸を使用することが好ましい。
【0031】このような多層構造体にした編地は、気体
状の汗のみならず、液体状の汗は二層、三層等の多層構
造体による毛細管現象により、編地裏面側(肌面側)か
ら表面側へ素早く、かつ効率良く吸水・透水・拡散させ
ることができるため、激しい運動等での液体状発汗に対
し、好適な裏地とすることができる。
【0032】また、編地に水分子吸着発熱性能を付与す
る後加工としては、製編生機のリラックス・精練と染色
後、ビニルスルホン酸を主成分としたポリマーと架橋剤
をパッディング等で編地に付着させた後、熱処理等によ
りポリマー化して繊維表面に固着する方法がある。ビニ
ルスルホン酸は、pH値が低く、そのまま用いると綿や
ナイロン繊維は脆化するため、予め中和したビニルスル
ホン酸ナトリウムを用いる。また、ビニルスルホン酸亜
鉛を用いると、消臭性能も付与できる。
【0033】本発明による裏地用の編地の染色段階での
付帯加工としては、防汚加工、抗菌加工、消臭加工、防
臭加工、吸汗加工、紫外線吸収加工等、さらに、後加工
としてカレンダー加工、エンボス加工、シワ加工、起毛
加工、オパール加工等、最終狙い裏地種の要求特性に応
じて適宜付与することが望ましい。
【0034】本発明の裏地は、素材や編地の構造を適宜
選択することにより、次のように幅広く展開可能であ
る。例えば、スポーツウエア、婦人服、紳士服、子供
服、礼服、学衣用、作業服用等に好ましく使用できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定方法) (1)発熱エネルギー指数 幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるい
は熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RH
の環境下に12時間以上放置後の温度を測定した。次
に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を3%
/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後まで
温度を測定した。測定後、上昇温度を積分したものを発
熱エネルギー量として求め、次の式によって表した。発
熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエチ
レンテレフタレート繊維タフタ(JIS染色堅牢度試験
用添付布)の発熱エネルギー量。
【0036】(2)接触温冷感(qmax) カトーテック(株)製のサーモラボ2型測定器を用い、
室温20℃、湿度65%RHの部屋で、BT−Boxを
30℃に調節し、十分調湿したサンプルの上にBT−B
ox(圧力10g/cm2)を乗せ、10℃の温度差で
の単位面積当たりの熱流束を測定した。
【0037】(3)発熱効果(保温性向上効果) 裏地を付けた縫製品を室温5℃、湿度65%RHの部屋
で着用し、エルゴメーターで75Wの運動を15分実施
した後、縫製品を脱ぎ、裏返し、裏地面の温度を熱赤外
線画像で測定するとともに着用感覚を確認した。
【0038】(4)摩擦帯電圧 JIS L 1094「織物及び編物の帯電性試験方
法」に記載の5.2「摩擦帯電圧測定法」に従い、3枚
の平均値で示した。ただし、測定環境条件は、20℃×
30%RHとした。
【0039】(5)破裂強力 JIS L 1018「メリヤス生地試験方法」に準じ
て行った。15mm×15mmの試験片を5枚採取し、
試験片の表面を上にして張力を加えずに普通の状態で、
ミューレン型破裂試験器機に取り付けて破裂強力を測定
し、5枚の平均値で示した。 [実施例1]図1の編方図に示すフロント糸イとバック
糸ロにナイロンに吸湿ポリマーであるポリビニルピロリ
ドンを練り混んだ56デシテックス24フィラメント糸
を用い、1/3のサテン編組織となる経編地を、28G
のシングルトリコット機にて編成した。
【0040】この編地を通常の経編地の染色法に準じ、
リラックス・精練と染色および乾燥、仕上げセットを行
った。さらに、この仕上げ後の生地を肌面となるフロン
ト面に起毛加工を行った。
【0041】得られた編地は、発熱エネルギー指数が1
3、裏面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.
055、また、破裂強力が0.53MPa、摩擦帯電圧
が2.1kV、密度が35ウエル/2.54cm、44
コース/2.54cm、目付が80g/m2であった。
【0042】この編地を使用して婦人用ジャケットの裏
地に縫製し評価した結果、暖かく、また動き易く裏地と
して優れていると判断されるものであった。結果を表1
に示す。
【0043】[実施例2]実施例1と同様の図1の編方
図に示すフロント糸イとバック糸ロにポリエチレンテレ
フタレートからなる56デシテックス36フィラメント
糸を用いた1/3のサテン編組織となる経編地を、28
Gのシングルトリコット機にて編成した。
【0044】この編地を通常の経編地の染色法に準じ、
リラックス・精練と染色および乾燥を行った。さらに、
この染色・乾燥後の生地を、下記組成の処方Aの処理液
に浸漬後、ピックアップ率80%に設定したマングルで
絞り、乾燥機で120℃、2分乾燥させた。
【0045】 (処方A) ・AMPS(アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸) 20g/l ・PEG#1000ジメタクリレート(商品名P303 共栄社)40g/l ・過硫酸アンモニウム 2g/l。
【0046】乾燥後直ちに、105℃の加熱スチーマー
で5分間処理し、湯水洗、乾燥した。次いで、乾燥機で
170℃、1分でセットした後、肌面となるフロント面
に起毛加工を行った。
【0047】得られた編地は、発熱エネルギー指数が1
5、裏面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.
051、また、破裂強力が0.52MPa、摩擦帯電圧
が2.7kV、密度が33ウエル/2.54cm、43
コース/2.54cm、目付が71g/m2であった。
【0048】この編地を使用して実施例1と同様に、婦
人用ジャケットの裏地に縫製し評価した結果、暖かく、
また動き易く裏地として優れていると判断されるもので
あった。結果を表1に併せて示す。
【0049】[比較例1]ハーフ編組織に、ポリエチレ
ンテレフタレートからなる56デシテックス36フィラ
メント糸を用い、ポリエステル糸100%からなる表裏
フラット形状の経編地を28Gのシングルトリコット機
にて編成した。
【0050】この編地を通常の経編地の染色法に準じ、
リラックス・精練と染色および乾燥、仕上げセット行っ
た。この編地は、実施例2のような処方Aによる加工や
起毛加工を行わないものである。
【0051】得られた編地は、発熱エネルギー指数が
1、裏面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.
148、また、破裂強力が0.55MPa、摩擦帯電圧
が9.4kV、密度が35ウエル/2.54cm、45
コース/2.54cm、目付が76g/m2であった。
【0052】実施例1,2と同様に、この編地を使用し
て裏地に縫製し評価した結果、暖かさが感じられず、ど
ちらかと言えば寒いものであった。また、身体にまとわ
り付く感じで動き難く、裏地として不適と判断されるも
のであった。結果を表1に併せて示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、水分子吸着性能を有す
る編地からなり、また肌との接触面の接触温冷感を低下
させ、かつ、編地の破裂強力と摩擦帯電圧を満足するこ
とにより、機械強度と動き易さを損なうことなく、保温
性効果の高い裏地が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1と2の編地の編方図である。
【符号の説明】
0〜4:編機の編針間数 イ:フロント面側構成糸 ロ:バック面側構成糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 502 A41D 31/00 502Q 503 503F 503G D04B 21/00 D04B 21/00 B D06M 15/267 D06M 15/267 Fターム(参考) 3B035 AA23 AB01 AB04 AD04 AD11 4L002 AA07 AB02 AC00 CA01 DA03 EA00 EA01 EA03 FA01 4L033 AB06 AC07 AC15 CA19 DA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分子吸着発熱性能を有する編地からな
    り、その発熱エネルギー指数が5以上、編地の少なくと
    も肌と接する面の接触温冷感(qmax)が0.12W
    /cm2以下、編地の破裂強力が0.2MPa以上、か
    つ、編地の摩擦帯電圧が5kV以下である裏地。
  2. 【請求項2】前記編地の密度が24〜85ウエル/2.
    54cmおよび28〜130コース/2.54cmであ
    って、かつ、目付60〜190g/m2である請求項1
    記載の裏地。
  3. 【請求項3】編地を構成する繊維表面に、吸湿性ポリマ
    ーおよび/または吸湿性微粒子を固着させてなる請求項
    1または2いずれかに記載の裏地。
  4. 【請求項4】吸湿性ポリマーが、ビニルスルホン酸を主
    成分としたポリマーである請求項3記載の裏地。
  5. 【請求項5】吸湿性微粒子が珪素を含む酸化物の微粒子
    である請求項3記載の裏地。
JP2001012844A 2001-01-22 2001-01-22 裏 地 Pending JP2002220718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012844A JP2002220718A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 裏 地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012844A JP2002220718A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 裏 地

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002220718A true JP2002220718A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18879787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001012844A Pending JP2002220718A (ja) 2001-01-22 2001-01-22 裏 地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002220718A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161182A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 織編物
JP2014234582A (ja) * 2013-05-30 2014-12-15 文野 田中 ストマー専用ポケット付き衣類
KR20170074994A (ko) 2014-12-25 2017-06-30 아사히 가세이 가부시키가이샤 쾌적성이 우수한 박지 직물

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09241940A (ja) * 1996-03-01 1997-09-16 Toray Ind Inc ポリエステル裏地
JPH11222739A (ja) * 1998-02-03 1999-08-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 複合加工糸および布帛
JP2000154475A (ja) * 1998-11-16 2000-06-06 Toray Ind Inc 吸湿性繊維構造物
JP2000290873A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Toray Ind Inc 抗菌性ポリエステル紡績糸織編物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09241940A (ja) * 1996-03-01 1997-09-16 Toray Ind Inc ポリエステル裏地
JPH11222739A (ja) * 1998-02-03 1999-08-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 複合加工糸および布帛
JP2000154475A (ja) * 1998-11-16 2000-06-06 Toray Ind Inc 吸湿性繊維構造物
JP2000290873A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Toray Ind Inc 抗菌性ポリエステル紡績糸織編物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161182A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 織編物
JP4526074B2 (ja) * 2004-12-02 2010-08-18 三菱レイヨン株式会社 織編物
JP2014234582A (ja) * 2013-05-30 2014-12-15 文野 田中 ストマー専用ポケット付き衣類
KR20170074994A (ko) 2014-12-25 2017-06-30 아사히 가세이 가부시키가이샤 쾌적성이 우수한 박지 직물
US10961643B2 (en) 2014-12-25 2021-03-30 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Thin woven fabric having superior comfort

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100821281B1 (ko) 보온성 섬유구조체
TW201713815A (zh) 多層構造圓形編織物
JP2017528622A (ja) 翡翠含有繊維、糸および吸水性冷却生地
JP4390514B2 (ja) 多層構造編地
JP2015101808A (ja) 編地
JP4584343B1 (ja) ストレッチ性に優れた起毛編地
JP4023170B2 (ja) 運動着
CA3139763A1 (en) Fabrics having improved moisture transport properties
JP3657253B2 (ja) 吸放湿性繊維とその製造方法およびこれを用いた繊維製品
JP2005105442A (ja) 多層構造編地
JP2002220718A (ja) 裏 地
JP4529291B2 (ja) 肌着
CN208812644U (zh) 一种抑菌保暖网布
JP2003096603A (ja) ホームウエア
JP3817059B2 (ja) 長短複合構造織物
JP7120008B2 (ja) 繊維構造物
JP2020007690A (ja) 複合糸及びそれを用いた織編物
JP2002212880A (ja) 高吸湿保温性繊維構造物
JP2020007668A (ja) 複合糸及びそれを用いた織編物
JP3239687U (ja) 冷感軽量生地および冷感軽量衣料
WO2020000564A1 (zh) 一种高舒适性面料及其加工工艺
CN215662229U (zh) 复合面料
JP2013136861A (ja) 繊維布帛
JP2008031598A (ja) 繊維構造物
JP2002371409A (ja) サポーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110426