JP2003096603A - ホームウエア - Google Patents
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Abstract
肌触りが良く、汗をかいてもべとつかず、冷感を感じな
いホームウエアを提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のホームウエアは、水分子吸着発熱
性能を有する編織物地からなり、その発熱エネルギー指
数が5以上で、該編織物地の少なくとも肌と接する面の
接触温冷感(qmax)が0.12W/cm2以下であ
り、かつ、該編織物地のカンチレバー法による剛軟度が
8〜50mmであることを特徴とするものである。
Description
する。さらに詳しくは、優れた保温性を有し、ソフトで
軽く肌触りが良く、汗をかいてもべとつかないホームウ
エアに関するものである。
マ、ネグリジェ、ガウンなどのホームウエアは、種々の
保温性に優れたものが提案されてきた。ポリエステル繊
維やナイロン繊維などの合成繊維のホームウエアは、保
温性を上げるために起毛やキルティングなどを行って保
温性を高めてきたが、吸湿性が低いため着用時に蒸れや
すいという欠点があった。また、ウールや綿など天然繊
維を混用したネルなどのホームウエアは、静止時は暖か
いものの少し動くと暑くなり過ぎて過度の発汗を招き、
発汗後は冷えた汗で不快になりがちである。また、重く
て動き難い等の問題があり改善が望まれているが、いま
だ十分に満足される保温性のあるホームウエアが得られ
ていない。
技術の実状に鑑み、優れた保温性を有し、ソフトで軽く
肌触りが良く、汗をかいてもべとつかず、冷感を感じな
いホームウエアを提供せんとするものである。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のホームウエアは、水分子吸着発
熱性能を有する編織物地からなり、その発熱エネルギー
指数が5以上で、該編織物地の少なくとも肌と接する面
の接触温冷感(qmax)が0.12W/cm2以下で
あり、かつ、該編織物地のカンチレバー法による剛軟度
が8〜50mmであることを特徴とするものである。
た保温性を有し、ソフトで軽く肌触りが良く、汗をかい
てもべとつかず、冷感を感じないホームウエアについ
て、鋭意検討し、水分子吸着発熱性能を有する編織物地
の中でも、発熱エネルギー指数、接触温冷感ならびに剛
軟度が、特定なものを選択してホームウエアを作ってみ
たところ、かかる課題を一挙に解決することを究明した
ものである。
た時および汗をかいた時の肌面の冷たさを感じることが
なく、かつ、ホームウエアとしてのソフトさと軽さを同
時に有することを見出したものである。
発熱エネルギー指数が5以上、編織物地の少なくとも肌
と接する面の接触温冷感(qmax)が0.12W/c
m2以下、カンチレバー法による剛軟度が8〜50mm
であり、さらに好ましくは編織物地の目付が100〜3
00g/m2、編織物地の荷重0.7kPa下における
厚さが、0.5mm〜5mmであることを特徴とするも
のである。
構成する繊維としては、吸湿性を有する繊維を用いれば
よく、例えば、羊毛、蛋白質繊維であるアーディル、ビ
スコースレーヨン、絹、綿等の湿潤熱の高い繊維を用い
ても良い。
において吸湿性を付与・向上させることも好ましい。
ビニルピロリドン等の吸湿ポリマーを錬り込み紡糸して
得られた吸湿性向上ナイロン糸等を使用することができ
るものであり、具体的には、ナイロンにポリビニルピロ
リドンを5重量%練り込むことにより発熱エネルギー指
数が13程度の糸を得ることができる。この糸の編織物
地への混率は、編地全重量の20重量%以上、より好ま
しくは30重量%以上、さらに好ましくは40重量%以
上とすることで目的とする性能を得ることができる。
リマーおよび/または吸湿性のある微粒子を繊維表面に
固着させることが実用上好ましく用いられる。後加工で
吸湿性ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させ
ることにより、繊維が吸湿性となることは、後述する編
織物地の柔軟性を増すことにもなり好ましい。
せる例としては、ビニルスルホン酸を主成分としたポリ
マーを用いることが好ましい。かかるビニルスルホン酸
としては、例えば、アクリルアミドメチルプロパンスル
ホン酸が水分子吸着発熱性能の点で望ましく使用され
る。具体的には、例えば、ポリエステル100%編織物
地の起毛素材にアクリルアミドメチルプロパンスルホン
酸とPEG#1000ジメタクリレートの共重合物を3
重量%程度付着させることにより、発熱エネルギー指数
が15程度の編織物地を得ることができる。
る例としては、吸湿率の高い、シリカなど珪素を含む化
合物の微粒子を用い、これをバインダーで繊維表面に固
着することが好ましく採用される。
ことも好ましい。
ル系繊維以外に、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリプ
ロピレン系繊維等の合成繊維のみを用いたホームウエア
は勿論のこと、これらの合成繊維同士の交編、交織、交
撚、引き揃え、混繊した編織物地からなるホームウエ
ア、これら合成繊維のフィラメント糸条使い、紡績糸使
い、混紡糸使いによる編織物地からなるホームウエア、
あるいは、他に天然繊維やセルロース系合成繊維と交
編、交織、交撚、引き揃え、混繊糸、混紡糸使いによる
編織物地からなるホームウエアとしても良い。
は、フィラメント糸条ならば総繊度33〜444デシテ
ックス、単繊維繊度は0.1〜11デシテックス、紡績
糸ならば綿番手換算で10〜100番手程度が好ましく
使用することができるが、ホームウエアとしての狙いや
後述する製編、製織手法により適宜使い分ければ良い。
指数が5以上であることが重要である。ここで発熱エネ
ルギー指数とは、ポリエチレンテレフタレート繊維10
0%素材の水分子吸着発熱エネルギーを1とした場合の
比較値である。具体的な測定法は実施例で詳細に示す
が、アルコール温度計に3gの試料を巻き付け、30
℃、30%RHの環境で調温、調湿させた後、30℃、
90%RHの環境へ移動させた場合の吸湿時の温度上昇
を経時的に観察し、横軸に時間、縦軸に温度としたグラ
フに30℃から上昇し再び30℃に復元するまでプロッ
トし、その面積を測定するものである。
熱効果が実感できない。発熱エネルギー指数は、好まし
くは8以上であり、さらに好ましくは10以上である。
では、肌に触れたときに冷たく感じ、保温性を狙いとす
るホームウエアには適さなくなる。
吸着発熱性能を有する編織物地の肌と接する面の接触温
冷感(qmax)を0.12W/cm2以下にする必要
がある。
m2以下の編織物地は、例えば、編織物地の肌と接する
接触面に肌触り感を阻害させない程度の凹凸を付け、接
触面積を小さくした編織物地構造にすることにより得ら
れる。また、接触温冷感(qmax)が0.12W/c
m2以下の編織物地は、接触面のみに吸湿性の低い繊維
を用いた2重編・2重織組織等の多重組編織物地でも得
られる。例えば、生地片面を起毛加工する方法や多重組
織で接触面積を小さくする方法で、接触温冷感(qma
x)を0.12W/cm2以下にすることができるが、
本発明はこれらに限定されず、いかなる方法でも接触温
冷感(qmax)を0.12W/cm2以下にすれば良
い。かかる接触温冷感(qmax)は、好ましくは0.
1W/cm2以下であり、より好ましくは0.08W/
cm2以下である。なお、接触温冷感(qmax)は、
カトーテック(株)製のサーモラボ2型測定器を用い、
室温20℃、湿度65%RHの部屋で、30℃に調節し
たT−Box(圧力10g/cm2)をサンプルの上に
乗せ、10℃の温度差での単位面積当たりの熱流束を測
定したものである。
L 1018「メリアス生地試験法」に規定されるカン
チレバー法による剛軟度が8〜50mmであることが必
要である。剛軟度が50mmより大きいと編織物地の風
合いが硬くなり、ホームウエアとしては使用困難にな
る。また、8mm未満では、編織物地の風合いが柔らか
くなり過ぎ、身体にまとわりついて動き難くなる。
は、JIS L 1018「メリアス生地試験法」に規
定される目付が100g/m2以上にすることで、適度
な張りを持たせ、身体にまとわりつかず、一方300g
/m2未満とすることで、風合いが硬くなるのを防ぎ、
軽量感を維持することができる。
8「メリアス生地試験法」に規定される荷重0.7kP
a下における厚さが0.5mm〜5mmであることが好
ましく、さらに好ましくは1mm〜3mmである。荷重
0.7kPa下における厚さが0.5mm未満では、編
織物構造物としては薄すぎるため、十分な保温性が得ら
れず、また5mmより大きい場合は、着用感が悪く、快
適性のあるものとは言い難い。
編織物地裏面側(肌面側)に、肌触り感を阻害しない程
度の凹凸形状を付与すると、肌とホームウエア裏面側の
接触面積を軽減させると同時に、不動空気層が形成され
るので、肌面側の接触温冷感(qmax)を下げること
ができるので、好ましい形態である。
物組織によるもの、太い糸と細い糸との組合せによるも
の、あるいはジャガード柄組織によるもの、さらには、
起毛加工によるもの、エンボス加工によるもの等を採用
することができる。
は、一般編織組織が単層として構成されたものでもよい
が、二層、三層等の多層構造体にしたものであってもよ
い。多層構造体の編織物地を使用する場合は、編織物地
表面側を構成する糸に紡績糸を、裏面側(肌面側)に合
成繊維マルチフィラメント糸を使用したり、あるいは、
編織物地表面側を構成する糸に単繊維繊度の細い合成繊
維マルチフィラメント糸を、裏面側(肌面側)に単繊維
繊度の太い合成繊維マルチフィラメント糸を使用するこ
とが好ましい。
気体状の汗のみならず、液体状の汗は二層、三層等の多
層構造体による毛細管現象により、編織物地裏面側(肌
面側)から表面側へ素早く、かつ効率良く吸水・透水・
拡散させることができるため、激しい運動等での液体状
発汗に対し、好適なホームウエアとすることができる。
する後加工としては、ビニルスルホン酸、下記一般式
[I]、[II]、および、[III]で表される化合物から
選ばれた少なくとも1種を混合した溶液に、重合開始剤
を混ぜ、パディング法、スプレー法、キスロールコー
タ、スリットコータなどの処理方法で処理液を付与後、
乾熱処理、湿熱処理、マイクロ波処理、紫外線処理等に
よりポリマー化して繊維表面に固着する方法がある。ビ
ニルスルホン酸はpHが低く、そのまま用いると、綿や
ナイロンが脆化するため、予め中和したビニルスルホン
酸ナトリウムを用いるのがよい。また、ビニルスルホン
酸亜鉛を用いると、消臭性能も付与することができる。
かかるビニルスルホン酸としては、例えばアクリルアミ
ドメチルプロパンスルホン酸が水分子吸着発熱性能の点
で好ましく使用される。
ーは、
3の整数)であり、一般式[II]で表されるビニルモノマ
ーは、
9〜23の整数)であり、一般式[III]で表されるビ
ニルモノマーは、
1、Br、I、OCH3、OC2H5、SSH3、m=
0〜9の整数、l=10〜30の整数)である。
剤を使用できる。例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム、過酸化水素など無機系重合開始剤や、2,
2’−アゾビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロ
クロライド、2,2’−アゾビス(N、N−ジメチレン
イソブチラミディン)ジハイドロクロライド、2−(カ
ルバモイラゾ)イソブチロニトリルなどの有機系重合開
始剤が使用される。また、過酸化ベンゾイル、アゾビス
イソブチロニトリルなどの水不溶性重合開始剤をアニオ
ン、ノニオン等の界面活性剤で乳化させて用いてもよ
い。コスト、取り扱いに容易さの点からは、過硫酸アン
モニウムが好ましく用いられる。さらに、重合効率を高
めるために、重合開始剤としての過酸化物と還元性物質
を併用する、いわゆるレドックス開始剤を用いてもよ
い。この過酸化物としては、例えば、過硫酸アンモニウ
ムや過硫酸カリウム、還元性物質としては、例えば、ス
ルホキシル酸ナトリウムとホルマリンとの反応物やハイ
ドロサルファイトなどが使用される。 処理液を繊維材
料に付与する方法としては、通常用いられる手段が適用
可能である。例えば、例えば真空脱水機で処理するなど
して付与量を調整することも好ましく行われる。
などの合成繊維に対しては製糸、製紡の段階での付与も
可能である。例えばポリエステルフィラメントの場合、
溶融紡糸法でPOY(半延伸糸)を紡糸する際、上記化
合物の1種もしくは2種以上と炭素数25〜33の高級
炭化水素と、炭素数が3〜6の多価アルコールと炭素数
が14〜18の脂肪酸とのエステル、炭素数が12〜1
7の脂肪酸とアミノアルコールとの反応により得られる
脂肪族アミド、水溶性シリコーン化合物から成る群から
選ばれた少なくとも一種の化合物とポリオキシエチレン
系界面活性剤の混合組成物を紡糸油剤とともに付与し、
後の延伸工程において乾熱処理されることによって化合
物が繊維に強固に付着し、耐洗濯性のある水分子吸着発
熱性能が得られる。アクリル繊維の場合は、湿式紡糸法
で紡糸、延伸、水洗された後、一般式[I]、[II]、
[III]で表される化合物から選ばれた少なくとも1種
を混合した溶液を、0.05〜5.0重量%付着させ、
乾燥緻密化処理、スチーム処理、乾燥工程を経て、繊維
に強固に付着しポリエステルと同様に耐洗濯性のある水
分子吸着発熱性能が得られる。
色段階での付帯加工としては、防汚加工、抗菌加工、消
臭加工、防臭加工、吸汗加工、撥水加工、紫外線吸収加
工等、さらに、後加工としてカレンダー加工、エンボス
加工、シワ加工、起毛加工、オパール加工等、最終狙い
ホームウエア種の要求特性に応じて適宜付与することが
望ましい。
の構造を適宜選択することにより、次のように幅広く展
開可能である。例えば、室内着、パジャマ、ネグリジ
ェ、ガウン等に好ましく使用できる。
本発明はこれらに限定されるものではない。 (測定方法) (1)発熱エネルギー指数 幅約3.5cmの試料3gを、アルコール温度計あるい
は熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RH
の環境下に12時間以上放置後の温度を測定した。次
に、摂氏30度×湿度90%RHの環境まで湿度を3%
/分の速度で変化させ、この間1分ごとに4時間後まで
温度を測定した。測定後、上昇温度を積分したものを発
熱エネルギー量として求め、次の式によって表した。 発熱エネルギー指数=試料の発熱エネルギー量/ポリエ
チレンテレフタレート繊維タフタ(JIS染色堅牢度試
験用添付布)の発熱エネルギー量。
室温20℃、湿度65%RHの部屋で、T−Boxを3
0℃に調節し、十分調湿したサンプルの上にT−Box
(圧力10g/cm2)を乗せ、10℃の温度差での単
位面積当たりの熱流束を測定した。
で着用し、エルゴメーターで75Wの運動を15分実施
した後、ホームウエアを脱ぎ、裏返し、裏側面の温度を
熱赤外線画像で測定するとともに着用感覚を確認した。
いて行った。
テ、ヨコ方向にそれぞれ5枚採取した。一端が45度の
斜面をもったカンチレバー型試験器を用いて、試験片の
一端の短辺を試験器の斜面側のスケールの基準に合わ
せ、試験片を斜面の方向に滑らせて試験片の一端が斜面
と接した時の他端の位置を読み取った。この試験片が滑
った長さを剛軟度(mm)とし、タテ、ヨコ各々5枚の
平均値で評価した。この値が小さいほど柔らかいことを
意味する。
いて、目付は標準状態における単位面積当たりの質量を
算出し、厚さは荷重0.7kPa時の厚さを異なる個所
5カ所測定し平均値を求めた。
/1綿番手の綿80%アクリル20%の混紡糸を使用
し、裏面側(肌面側)を構成する糸およびインレーン糸
に、ナイロン吸湿ポリマーであるポリビニルピロリドン
を5重量%練り込んだ155デシテックス48フィラメ
ントウーリー加工糸を使用し、22Gの両面丸編み機に
て、表面側を天竺目に、裏面側(肌面側)を鹿子目にし
たキルトニットのダブルジャガード柄組織で丸編地を編
成した。この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラ
ックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行った。
2、裏面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.
071、また、カンチレバー法による剛軟度が34m
m、目付が210g/m2、厚さが1.5mmであっ
た。
であるパジャマを縫製し、評価した結果、暖かく、また
動き易くホームウエアとして優れていると判断されるも
のであった。結果を表1に示す。
てポリエチレンテレフタレートフィラメント糸83デシ
テックス36フィラメント糸を用い、20Gの両面丸編
機にて、ポリエチレンテレフタレート糸100%からな
る表裏フラット形状の丸編地を編成した。
リラックス・精練と染色および乾燥を行った。さらに、
この染色・乾燥後の生地を下記組成の処方Aの処理液に
浸漬後、ピックアップ率80%に設定したマングルで絞
り、乾燥機で120℃、2分、105℃の加熱スチーマ
ーで5分間処理、湯水洗、乾燥機で170℃、1分セッ
ト、肌面側となる一面に起毛加工を施した。加工後の編
地は、発熱エネルギー指数が15、裏面側(肌面側)の
接触温冷感(qmax)が0.043、カンチレバー法
による剛軟度が、12mm、目付が160g/m2、厚
さが1.5mmであった。
であるパジャマを縫製し、評価した結果、暖かく、また
動き易く肌着として優れていると判断されるものであっ
た。結果を表1に併せて示す。
96フィラメントのポリエチレンテレフタレートの加工
糸を2本合撚したものを用い、ヨコ糸に172デシテッ
クス48フィラメントのポリエチレンテレフタレートの
ウーリー加工糸を2本合撚したものを用い、織物の表面
はタテ糸が多く露出し、肌側の裏面はヨコ糸が多く露出
する変化綾組織の生機を作製した。織物を通常の織物の
染色法に準じ、リラックス・精練と中間セット、染色お
よび乾燥を行った。さらに、この染色・乾燥後の生地
を、実施例2と同一組成の処方Aの処理液に浸漬後、マ
ングルで絞り、乾燥、加熱スチーマー処理、湯水洗、乾
燥、セットと実施例2と同一加工を行った後肌側を起毛
した。加工後の織物は、発熱エネルギー指数が14、裏
面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.05
3、また、カンチレバー法による剛軟度が20mm、目
付が245g/m2で、厚さが1.1mmあった。
であるパジャマを縫製し、評価した結果、暖かく、また
動き易く肌着として優れていると判断されるものであっ
た。結果を表1に併せて示す。
口からなる編組織の4給糸口F1,F3,F5,F7の
編地裏面(肌面側)構成糸イに1/52毛番手のアクリ
ルニトリル紡績糸を、他の給糸口F2,F4,F6,F
8の編地表面側構成糸ロに同様の1/52毛番手のアク
リルニトリル紡績糸を用い、20Gの両面丸編み機に
て、裏面側ハニカムリバーシブル編組織となるアクリル
100%の丸編地を編成し、常法より染色後、一般式
[III](l=23、m=0、Rl=OCH3)の化合物
96重量%と一般式[II](X=CH3、n=23)の
化合物4重量%の混合単量体70重量%とアクルルニト
リルモノマー30重量%を全単量体濃度が22重量%に
なる水溶液に浸積し、ピックアップ率が60%になるよ
うに絞った。しかる後、90℃で5分間乾燥した。次い
で、160℃で1分間セットした。得られた編地は、発
熱エネルギー指数が13、裏面側(肌面側)の接触温冷
感(qmax)が0.082、また、カンチレバー法に
よる剛軟度が13mm、目付が220g/m 2、厚さが
1.3mmであった。
のパジャマを縫製し、評価した結果、暖かく、また動き
易くホームウエアとして優れていると判断されるもので
あった。結果を表1に示す。
ポリエチレンテレフタレート糸100%からなる表裏フ
ラット形状の丸編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リ
ラックス・精練と染色および乾燥、仕上げセットを行っ
た。この編地は、実施例2,3のような処方Aによる加
工や起毛加工を行わないものである。
1、裏面側(肌面側)の接触温冷感(qmax)が0.
130、また、カンチレバー法による剛軟度が5mm、
目付が158g/m2、厚さが0.8mmであった。
ームウエアであるパジャマを縫製し評価した結果、身体
にまつわりつき動き難く、暖かさが感じられず、どちら
かと言えば寒いものでありホームウエアとして不適と判
断されるものであった。結果を表1に併せて示す。
は、比較例のものに比して、暖かく、また動き易く、肌
着として優れていることがわかる。
る編織物地からなり、また肌との接触面の接触温冷感を
低下させ、かつ、編織物地の剛軟度と目付、厚さを満足
することにより、保温性効果が高く、ソフトで肌触りの
よいホームウエアが得られる。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】水分子吸着発熱性能を有する編織物地から
なり、その発熱エネルギー指数が5以上で、該編織物地
の少なくとも肌と接する面の接触温冷感(qmax)が
0.12W/cm2以下であり、かつ、該編織物地のカ
ンチレバー法による剛軟度が8〜50mmであることを
特徴とするホームウエア。 - 【請求項2】該編織物地の目付が100〜300g/m
2で、かつ、該編織物地の荷重0.7kPa下における
厚さが、0.5mm〜5mmであることを特徴とする請
求項1に記載のホームウエア。 - 【請求項3】該編織物地を構成する繊維表面に、吸湿性
ポリマーおよび/または吸湿性微粒子を固着させてなる
請求項1または2のいずれかに記載のホームウエア。 - 【請求項4】該吸湿性ポリマーが、ビニルスルホン酸、
下記一般式[I]で表されるビニルモノマー、下記一般式
[II]で表せるビニルモノマー、および、下記一般式
[III]で表されるビニルモノマーから選ばれた少なく
とも1種を主成分とするポリマーであることを特徴とす
る請求項3に記載のホームウエア。 【化1】 (式中、X=HまたはCH3、n=9〜23の整数)お
よび/または下記一般式[II] 【化2】 (式中、X=HまたはCH3、m+n=は9〜23の整
数)および/または下記一般式[III] 【化3】 (式中、R=Hまたは、CH3、Rl=C1、Br、
I、OCH3、OC2H5、SSH3、m=0〜9の整
数、l=10〜30の整数) - 【請求項5】該吸湿性微粒子が、珪素を含む化合物の微
粒子である請求項3に記載のホームウエア。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290794A JP2003096603A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | ホームウエア |
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