JP2009062626A - モノフィラメント含有ストレッチ織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】モノフィラメント織物において、ストレッチ性に富んで、かつ従来の性能を有する織物を提供するすること。
【解決手段】モノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸によって経糸および/または緯糸が形成されたことを特徴とするモノフィラメント含有ストレッチ織物。
【選択図】なし

Description

本発明は、モノフィラメントが含有された織物に関し、具体的には、ポリウレタン弾性繊維とモノフィラメントとの複合糸が含有された織物に関する。
ポリウレタン繊維を用いた織物は、エステルまたはナイロンのマルチフィラメント、またその加工糸との組合わせや、紡績糸との組み合わせによって得られ、具体的には紡績時にポリウレタン繊維を包み込む形で作られるコアスパーンヤーンや、フィラメントまたは紡績糸との撚りによる合糸などを用いた織物が多く生産されている。その用途はインナー、アウター、その他、主として衣料用分野に多く使用されている。
しかしながら、オーガンジーに代表される、透明で軽く、透けてかつ生地を重ねることでモワレ現象を起こす生地で、ストレッチに富んだものはなかった。一部に仮撚加工糸等を用いて、若干のストレッチ性を出したものはあったが、マルチフィラメントを用いることで透明性が失われ、透けてかつ生地を重ねてもモワレが出ないものであった。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題にかんがみ、オーガンジーに代表される、透明で軽く、透けてかつ生地を重ねることことでモワレ現象をおこし、かつストレッチ性に富んだ織物を提供することにある。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、モノフィラメントとポリウレタン繊維を組合わせることによって、透明で軽く、透けてかつ生地を重ねることでモワレ現象をおこし、かつストレッチ性に富んだものものが得られることを見出した。
本発明は以下のとおりである。
(1)モノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸によって経糸および/または緯糸が形成されたことを特徴とするモノフィラメント含有ストレッチ織物。
(2)経糸および緯糸の一方がモノフィラメントで形成され、他方がモノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸で形成されたことを特徴とする上記(1)記載のモノフィラメント含有ストレッチ織物。
(3)複合糸中のポリウレタン繊維が、経糸と緯糸の交差部でポリウレタン繊維またはモノフィラメントと接着または合着されていることを特徴とする上記(1)または(2)記載のモノフィラメント含有ストレッチ織物。
本発明によれば、モノフィラメントとポリウレタン繊維を組合せることにより、オーガンジーに代表される、透明で軽く、透けてもつ生地を重ねることでモワレ現象を呈し、かつストレッチ性に富んだもの織物が得られる。
この織物は、従来のオーガンジー織物とは異なり、ストレッチ性があることによってアウター、インナー、スポーツウェアー等の着用時に運動追従性を付与でき、さらにブラジャー等のモールドなど従来使用できなかった分野などの多種製品に好適に利用される。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明に使用されるモノフィラメントの組成としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリ乳酸等の合成繊維や、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨンなどの再生セルロース繊維及びアセテートレーヨン半合成繊維等が挙げられる。また、モノフィラメントは仮撚り加工等の捲縮加工をされていても良い。その断面形状は、丸、三角などの任意な形状でも良い。
糸の太さは、整経性、引き通し性、製織性等の点から5dT以上が好ましく、用途分野に合わせて選択すればよい。
本発明に使用されるポリウレタン繊維とは、ポリウレタンウレアあるいは、ポリウレタンウレタン繊維であり、ポリウレタン繊維に通常用いられる他の化合物、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、耐塩素脆化剤、耐ガス安定剤、着色剤、つや消し剤及び重点剤等を添加していても良い。得られたポリウレタン繊維に、ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン、アミノ変性シリコン、鉱物油、鉱物性微粒子、例えばシリカ、コロイダルアルミナおよびタルク等、高級脂肪酸金属塩粉末、例えばステアリン酸マグネシウムおよびステアリン酸カルシウム等、高級脂肪族カルボン酸、高級脂肪族アルコール、パラフィンおよびポリエチレン等の常温で固形状ワックス等の油剤を単独、又は必要に応じて任意に組合せて付与されていても良い。
ポリウレタン繊維の太さは、整経性、引き通し性、製織性等の点から5dT以上が好ましく、用途分野に合わせて決定すればよい。ポリウレタン繊維をモノフィラメントと複合する時のポリウレタン繊維のドラフト率は、要求されるストレッチ率にあわせて設定すればよい。
モノフィラメントとポリウレタン繊維の複合方法として、コンベンショナルカバーリング或は合糸追撚方式による複合などの従来知られている複合方法を用いれば良い。セット等は従来マルチフィラメントで行われている条件を用いればよく、必要な条件を選択すればよい。
コンベンショナルカバーリングの場合は、使用するデニールによるが、モノフィラメントのカバーリング時の撚トルクにより、ビリの発生が整経、製織時に工程性能を低下させるので、撚数は好ましくは300t/m以上、より好ましくは800t/m以上である。
合糸追撚方式の場合は、スチームセットを行うので、ビリの発生を抑える条件であればよく、撚数は糸割れ等の点から300t/m以上が好ましい。
整経は、従来知られているポリウレタン繊維使いの織物整経と同じように行なえばよい。
製織は、従来知られている織機を用いればよく、例えばレピア織機、弾丸織機、AJL、WJL等である。
本発明のモノフィラメント含有ストレッチ織物は、モノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸によって経糸および/または緯糸が形成されたことを特徴とする。
経糸及び緯糸は、モノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸単独で配列しても良いし、経糸及び緯糸のいずれか一方に該複合糸を配列させ、他方をモノフィラメント単独で配列させても良い。
複合糸の撚方向は、単一の撚方向で形成してもよいし、例えばS方向とZ方向の配列であっても良い。経緯にモノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸を用いる場合、経糸に一方向の撚方向の複合糸を配置し、緯糸にS,Zの撚方向の複合糸を組み合わせて配列することが好ましい。さらに経、緯方向ともにS,Zの撚方向の複合糸を組み合わせて配列することが、特に生地のカール対策面から、トルクを打ち消す方向に働くのでさらに好ましい。
ポリウレタン繊維として、熱による接着性能或は合着性能を持つ糸を用いる場合、密度のバランスが接着、合着性能を持たない糸に比べ、スリップがしにくいので、より密度の荒い織物が得られるため好ましい。この場合、得られた織物が熱セット等されることにより、複合糸中の熱接着性能または合着性能を持つポリウレタン繊維が、経糸と緯糸の交差部でポリウレタン繊維またはモノフィラメントと接着または合着されている。
織組織は、平組織、綾組織、朱子組織のいずれであってもよく、これらの組合わせであっても良い。
織密度は、一般的にオーガンジーに用いられる密度を用いればよく、ストレッチ率と用途によって任意な密度(経密度×緯密度)を選べばよい。例えば、モールドに使用する場合は、仕上がり生地は、透け感が不足し、かつ生地を重ねたときにモワレ現象が出なくとも、モールド後に透け感が出て、モールド後の生地を重ねたときにモワレが発生すればよい。
染色加工は、従来知られている仕上げ加工工程を用いればよく、例えば、先に生機でセットしたのち、精練→染色→仕上げ加工をおこなっても良いし、生機→精練→プレセット→染色→仕上げ加工でも良い。場合によってはプレセットを除いても良く、リラックス工程を入れても良い。
本発明を実施例でさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
ナイロン22Tモノフィラメント(東レ社製)を用いて、ポリウレタン繊維22T(旭化成せんい社製)にコンベンショナルカバーリング機でドラフト3.0、S撚、1650t/mでカバーリングを行なった。同様に撚をZ方向としたものも作成した。
この複合糸を用いて、a)経;S方向、緯;Z方向、b)経;S方向、緯;S方向、c)経;S方向、緯;S方向とZ方向の1:1、d)経;S方向とZ方向の1:1、緯;S方向とZ方向の1:1、のそれぞれの配列で、下記の条件でWJLを用いて製織した。
製織条件
組織;平
経糸密度;136本/インチ
緯糸密度;100本/インチ
得られた生機を下記の条件で処理した。
連続精練→プレセット185℃×60sec→染色→ファイナルセット(170℃×60sec)(柔軟剤処理)
上記条件で経糸密度207本/インチ、緯糸密度150本/インチになるよう仕上げた。
得られた織物の物性評価を表1に示す。いずれも透明で、2枚を重ねたところ、モワレが見られた。
[比較例1]
ナイロン22T/20f加工糸(東レ社製)を用いた以外は、実施例1のc)と同じ条件、同じ規格で織物を仕上げた。物性評価を表1に示す。
[実施例2]
エステル17Tモノフィラメント(東レ社製)を用いて、ポリウレタン繊維22T(旭化成せんい社製)にコンベンショナルカバーリング機を用いて、ドラフト2.5で、撚数100、300、800、1600t/mの各々S、Z方向のカバーリング糸を作成し、エステル22Tモノフイラメント仮撚分繊糸(東レ社製)を経糸密度100本/インチに設定した経糸に、平組織で緯密度80本/インチで打ち込んだ。
得られた生機は、実施例1と同様に仕上げた。仕上げ密度は、経糸密度170本/インチ、緯糸密度は110本/インチであった。
撚数100t/mでは解じょ時のビリが多発した。300t/mでもビリは発生したが、ビリ防止装置等を設置すれば問題なく製織できた。800t/mではビリの発生は少なく、1650t/mでは殆ど発生しなかった。
[実施例3]
エステル17Tモノフィラメント(東レ社製)を用いて、ポリウレタン繊維17T(旭化成せんい社製)にコンベンショナルカバーリング機でドラフト2.5、S撚、800t/mでカバーリングを行なった。同様に撚をZ方向としたものも作成した。
これらの複合糸を用いて、経;S方向とZ方向の1:1、緯;S方向とZ方向の1:1の配列で、下記の条件でレピア織機を用いて製織した。
製織条件
経糸密度;50本/インチ
緯糸密度;50本/インチ
得られた生機を下記の条件で処理した。
連続精練→プレセット195℃×60sec→染色→ファイナルセット(170℃×60sec)(柔軟剤処理)
上記条件で経糸密度100本/インチ、緯糸密度100本/インチになるよう仕上げた。
得られた織物は、経方向および緯方向に個別に手で引っ張っても、どの方向にも組織が崩れずにその空隙を保っていた。
[比較例2]
プレセット温度を170℃とした以外は、実施例3と同様な工程を通して織物を得た。得られた織物は、経方向および緯方向に個別に手で引っ張ったところ、力がかかった方向に組織が崩れ一定間隔を保てなかった。
Figure 2009062626
本発明の織物は、ストレッチ性に富んでおり、本来の薄くかつ軽く、透明感に優れることにより、従来使われていた分野以外にモールド分野等を含めた広い分野で使用できる。

Claims (3)

  1. モノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸によって経糸および/または緯糸が形成されたことを特徴とするモノフィラメント含有ストレッチ織物。
  2. 経糸および緯糸の一方がモノフィラメントで形成され、他方がモノフィラメントとポリウレタン繊維との複合糸で形成されたことを特徴とする請求項1記載のモノフィラメント含有ストレッチ織物。
  3. 複合糸中のポリウレタン繊維が、経糸と緯糸の交差部でポリウレタン繊維またはモノフィラメントと接着または合着されていることを特徴とする請求項1または2記載のモノフィラメント含有ストレッチ織物。
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