JP2002212856A - 高密度織物 - Google Patents
高密度織物Info
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Abstract
的特性を保持しつつ、両端部の耳たぶりが少ない高密度
エアバッグ用織物を提供しようとするものである。 【解決手段】本発明のエアバッグ用織物は、織物を構成
する耳部にレノ組織と違う地糸より細い糸で2本を絡み
糸の単位として地糸2本と交互に挿入されたこと特徴と
するものである。
Description
一つであるエアバック用織物に関するものであり、更に
詳しくは、必要な機械的特性を保持しつつ、耳端部の耳
たぶりの少ない高密度織物に関するものである。
アバックは乗員の安全意識の向上に伴い、急速に装着率
が向上している。エアバッグは自動車の衝突事故の際、
衝撃をセンサーが感知し、から高温、高圧のカ゛スを発生さ
せ、このカ゛スによってエアバックを急激に展開させ、乗
員保護に役立つものである。
ルスルフォン化オレフィン、シリコーンなどの合成ゴム
が塗布された基布が、耐熱性、空気遮断性(通気度)、
難燃性の目的から使用されていた。
は基布重量の増加、柔軟性の低下、製造コストの増
加、、リサイクル不可のため、エアバック用基布に使用
するには不具合な点が多かった。現在でも一部で使用さ
れているシリコーンコーティング基布は上記不具合点が
かなり改善されてはきたが、まだ満足できるものではな
い。
ンコートエアバック用基布が主流になっており、軽量
化、良好な収納性、低通気度化のために様々な提案がな
されている。このような現状において、コート布ではよ
り少なく均一にコートされることが要求され、ノンコー
トエアバック基布では、加工時及び裁断時のトラブルを
避けるため耳端部の耳たぶりの少ない高密度織物が望ま
れている。特開平9−302549号公報や特開平9−
302550号公報に耳端部の織密度が他本体より高く
することや耳端部に増糸が打ち込まれていることを特徴
とする耳たぶりを改善する方法が開示されているが十分
なものではない。また、特開平2000−64148号
公報には、地絡み糸に紡績糸を用いる方法が開示されて
いるが、紡績糸にするだけでは十分なものではない。
決できていない耳たぶりを改善し、精錬加工工程で皺の
発生や捲き取り時の不良及び/またはコート工程で均一
にコートできるエアバックに適した高密度織物を提供す
ることにある。
の手段、すなわち本発明の第1は、織物の両端部に絡み
組織を有し、最外部のレノ組織の内側に地糸より細い糸
2本で絡み組織(組織A)を構成し、その内側に地糸2
本で(組織B)を構成し、組織A及び組織Bが交互に配さ
れ、少なくとも組織A及び組織Bが1パターン以上が少な
くとも織物の片端に配されていることを特徴とする高密
度織物であり、その第2は、組織Aの絡み糸の太さが地
糸の10〜50%で有り、該絡み糸が撚り糸である請求
項1記載の高密度織物であり、その第3は、高密度織物
がエアバック用高密度織物である請求項1記載の高密度
織物である。
織物の特徴を詳細に説明すると、織物の両端部に絡み組
織を持ち最外部のレノ組織の内側に地糸より細い糸2本
で絡み組織(組織A)を構成し、その内側に地糸2本で
組織(組織B)を構成し、組織A及び組織Bが交互に組織
され、少なくとも組織A及び組織Bが1パターン以上、少
なくとも織物の片端に組織することにある。レノ組織
は、50〜110dtexのモノフィラメント、マルチフ
ィラメント、紡績糸等で限定するものでないが、紡績糸
は単糸が毛羽立ちガイド及びヘルドでトラブルを発生す
る可能性が高いためマルチフィラメント及びモノフィラ
メントが好適であり、モノフィラメントが最適である。
レノ組織製織は、一般的に遊星歯車ねじり方式であるが
この限りでない。組織Aを構成する糸は、モノフィラメ
ント、マルチフィラメント、紡績糸等限定するものでな
いがマルチフィラメントが絡みやすく良い。また、組織
Aの繊度は、地糸の10〜50%であることが良い、さ
らに好ましくは、地糸の20〜40%であることが良
い。組織Aに用いる糸は、撚りがかけられている方が良
くマルチフィラメントの双糸、三子糸等のもろより糸が
良い、中でも双糸が最適である。組織A及び組織Bは、限
定するものでないが平織組織が良い。
縮率は、5〜15%で有ることが必要である。沸水収縮
率が、5%より小さいと低通気度が得られず、15%よ
り大きいと収縮後の織物の厚さが厚くなりコンパクト性
を損ねることとなり良くない。沸水収縮率の値は、5〜
15%程度の物を用いるのが好ましいが、さらに好まし
くは、8〜12%である。本発明における加熱処理温度
は特に規定するものではなく、通常100〜200℃で
実施する、好ましくは、160℃以下で処理をするのが
低通気性を得るのにはよい。処理は、ヒートセッター、
沸水バス等特に規定はしないが、縦及び横のオーバーフ
ィードが、2〜15%程度可能な加工機を用いることが
できる。
ないが、絡み組織A及び組織Bを含むものであり、基布物
性の均一性を勘案すると平織りが良く、織機は、エアー
ジェットルーム、レピアルーム、ウオータージェットル
ーム等特に限定するものでない。
塑性繊維としては、特に素材を限定するものではない
が、特にナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナ
イロン12等の脂肪族ポリアミド繊維、ポリエチレンテ
レフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのホモ
ポリエステルが使用されるが特に限定するものではな
い。ただし、経済性や耐衝撃性を勘案するとナイロン6
6、ナイロン46、ナイロン6が好ましく、特にナイロ
ン66がよい。また、これらの合成繊維には原糸製造工
程や後加工工程での工程通過性を向上させるために、各
種添加剤を含有または付与していても何ら問題はない。
例えば、酸化防止剤、熱安定剤、平滑剤、帯電防止剤、
難燃剤等である。
度は総繊度が100〜550dtex、単糸繊度が6dtex以
下が好ましい。更に好ましくは総繊度200dtex〜47
0dtex、単糸繊度4.4dtex以下である。すなわち、総
繊度が100dtex未満場合にはその部分での引張強力及
び引裂強力が不足し、550dtexを超える場合には織物
の柔軟性が損なわれ、収納性にとって不利になる。単糸
繊度が6dtexを超える場合には、これも織物の柔軟性が
損なわれ、収納性にとって不利になる。
好ましく、更に好ましくは無撚が使用される。これは低
単糸繊度糸を使用して低通気度織物を得ようとした場
合、撚りを加えると単糸の拡がりを阻害し、低通気度化
が困難になるためである。
明する。なお、実施例中の物性は下記の方法で測定し
た。
の方法による。
下5段階評価した。 ◎ :耳たぶりがない ○ :耳たぶりが少し有る。 △ :耳たぶりがある × :耳たぶりがかなりある ××:耳たぶりが非常にきつい
率B法 100℃
x)、沸水収縮率=6.5%、緯糸には無撚の470dte
x/72f、沸水収縮率=6.5%を平織にて製織後、沸水
にて収縮加工し、140℃で乾燥仕上げし経密度54本
/in、緯密度54本/inのノンコートエアバッグ織物を
得た。組織Aに220dtex(110dtex/36f双糸)
ポリエステル糸を用いた。耳部パターン組織は、3パタ
ーン構成とした。このエアバッグ織物の耳部構成及び物
性評価結果を表1に示す。このエアバッグ織物の物性評
価結果を表1に示す。
x)沸水収縮率=9.0%、緯糸は無撚の350d/72
f、、沸水収縮率=9.0%を平織にて製織後、沸水に
て収縮加工し、130℃で乾燥セット仕上げし、経密度
62本/in、緯密度62本/inのノンコートエアバッグ
織物を得た。組織Aに110dtex(55dtex/18f双
糸)ナイロン6糸を用いた。耳部絡み組織は、2パター
ン構成とした。このエアバッグ織物の耳部構成及び物性
評価結果を表1に示す。
沸水収縮率=8.5%1種類、緯糸は無撚の350dtex
/108f、沸水収縮率=8.5%を、平織にて製織
後、90℃の温水で収縮加工し、140℃で乾燥セット
仕上げし経密度60本/in、緯密度60本/inのノンコ
ートエアバッグ織物を得た。組織Aに110dtex(55
dtex/18f)ナイロン6糸を用いた。耳部絡み組織
は、2パターン(実施例3)、1パターン(実施例4)
構成とした。このエアバッグ織物の耳部構成及び物性評
価結果を表1に示す。
x)、沸水収縮率=6.5%、緯糸には無撚の470dte
x/72f、沸水収縮率=6.5%を平織にて製織後、
沸水にて収縮加工し、140℃で乾燥仕上げし経密度5
4本/in、緯密度54本/inのノンコートエアバッグ織
物を得た。組織Aに300dtex(dtex/18f双糸)ポ
リエステル糸を用いた。耳部絡み組織は、2パターン構
成とした。このエアバッグ織物の耳部構成及び物性評価
結果を表1に示す。
x)沸水収縮率=8.5%1種類、緯糸は無撚の350d
tex/108f、沸水収縮率=8.5%を、平織にて製織
後、90℃の温水で収縮加工し、140℃で乾燥セット
仕上げし経密度60本/in、緯密度60本/inのノンコ
ートエアバッグ織物を得た。組織Aに32dtex(16dt
ex/9f双糸)ナイロン6糸を用いた。このエアバッグ
織物の耳部構成及び物性評価結果を表1に示す。
沸水収縮率=8.5%1種類、緯糸は無撚の350dtex
/108f、沸水収縮率=8.5%を、平織にて製織
後、90℃の温水で収縮加工し、140℃で乾燥セット
仕上げし経密度60本/in、緯密度60本/inのノンコ
ートエアバッグ織物を得た。組織Aのみで組織Bを間に
含まず組織Aを連続で2パターン組織した。糸は、11
0dtex(55dtex/18f双糸)ナイロン6糸を用い
た。このエアバッグ織物の耳部構成及び物性評価結果を
表2に示す。
沸水収縮率=8.5%、緯糸は無撚の350dtex/10
8f、沸水収縮率=8.5%を、平織にて製織後、90
℃の温水で収縮加工し、140℃で乾燥セット仕上げし
経密度60本/in、緯密度60本/inのノンコートエア
バッグ織物を得た。組織Aが組織として含まれない。こ
のエアバッグ織物の耳部構成及び物性評価結果を表2に
示す。
織物であり、高圧時通気性能が良いことが判る。
な機械的特性を保持しつつ、両端部の耳たぶりが少ない
高密度エアバッグ用織物を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】織物の両端部に絡み組織を有し、最外部の
レノ組織の内側に地糸より細い糸2本で絡み組織(組織
A)を構成し、その内側に地糸2本で(組織B)を構成
し、組織A及び組織Bが交互に配され、少なくとも組織A
及び組織Bが1パターン以上が少なくとも織物の片端に
配されていることを特徴とする高密度織物。 - 【請求項2】組織Aの絡み糸の太さが地糸の10〜50
%で有り、該絡み糸が撚り糸である請求項1記載の高密
度織物。 - 【請求項3】高密度織物がエアバック用高密度織物であ
る請求項1記載の高密度織物。
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JP2001008209A JP3745627B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 高密度織物 |
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2001
- 2001-01-16 JP JP2001008209A patent/JP3745627B2/ja not_active Expired - Lifetime
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