JP2004308075A - 絡み織物 - Google Patents

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Shuzo Kitayama
修三 北山
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KISHI SHOJI KK
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Abstract

【課題】経糸のみにエラストマー繊維を用いて、緯糸方向により柔軟な伸縮性ないし緩衝性を備えた絡み織物を得ること、また多様な糸を用いて所望の伸縮性ないし緩衝性を備えた絡み織物を得ることを課題としている。
【解決手段】経糸1と緯糸2とで織成され、隣接する緯糸相互の間で経糸相互を交差させた絡み部3を備え、隣接する絡み部相互の間に複数本の緯糸が挿通されている絡み織物において、前記複数本の緯糸が所定数の経糸に織り込まれている織り領域4と、当該複数の緯糸が所定数の経糸に一括して挟持されている束ね領域5とを、前記複数本の緯糸の長手方向に交互に備えているか、または所定長さの絡み部3が千鳥状に配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、隣接する緯糸の間で経糸が交差している絡み部分を備えた絡み織物に関するもので、通気性と共に二次元平面での伸縮性を付与した織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絡み織物は、隣接する緯糸の間で経糸が交差する絡み部分で緯糸間隔が広くなって空隙ができるために通気性に優れ、絽や紗と呼ばれる繊維の織り方として古くから用いられている。
【0003】
近年の高分子材料と糸加工技術の発達により、適度な伸縮性と高い強度とを兼ね備えたエラストマー繊維が種々提供されており、このようなエラストマー繊維を経糸又は緯糸として用いることによって、絡み織物が本来有する通気性に加えて、弾性ないし緩衝性を備えた織物が、そのホールディング性、緩衝性、消波性などを利用する産業資材としての用途に用いられるようになってきている。
【0004】
この種の用途における従来の絡み織物は、緯糸、経糸又はその両方にエラストマー繊維を用いることにより、縦、横又は二次元面内での伸縮性を付与しようとするもので、絡み部分が存在することを除けば、一般の織り組織と同様に、緯糸が直線的に経糸に織り込まれた組織となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、経糸のみにエラストマー繊維を用いて、緯糸方向により柔軟な伸縮性ないし緩衝性を備えた絡み織物を得ること、更に緯糸にもエラストマー繊維を用いたときにも、従来のこの種織物より優れた二次元面内における伸縮性ないし緩衝性を付与することができ、従ってより多様な糸を用いて所望の伸縮性ないし緩衝性を備えた絡み織物を製織することが可能な技術手段を得ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本願請求項1の発明に係る絡み織物は、エラストマーモノフィラメント又は緩く撚られたその複数本からなる経糸1と、緯糸2とで織成され、隣接する緯糸相互の間で経糸相互を交差させた絡み部3を備え、隣接する絡み部相互の間に複数本の緯糸が挿通されている絡み織物において、前記複数本の緯糸が所定数の経糸に織り込まれている織り領域4と、当該複数の緯糸が所定数の経糸に一括して挟持されている束ね領域5とを、前記複数本の緯糸の長手方向に交互に備えていることを特徴とするものである。
【0007】
また、本願請求項2に係る絡み織物は、エラストマーモノフィラメント又は緩く撚られたその複数本からなる経糸1と、緯糸2とで織成され、隣接する緯糸相互の間で経糸相互を交差させた絡み部3を備え、隣接する絡み部相互の間に複数本の緯糸が挿通されている絡み織物において、前記複数本の緯糸が所定本数の緯糸に織り込まれ又は一括して挟持されている第1の領域8と、当該複数本の緯糸の一部とこれに隣接する群を形成している複数本の緯糸の残部とが所定本数の経糸に織り込まれ又は一括して挟持されている第2の領域9とが、経緯方向に交互に形成されることにより、所定長さの絡み部3が千鳥状に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項3の発明は、上記の絡み織物において、経糸が熱融着性の表面を備え、緯糸がマルチフィラメントないしモール糸であることを特徴とするものである。
【0009】
経糸1には、好ましくは融着性表面を備えた、エラストマーモノフィラメント又はマルチフィラメントを用い、緯糸2としては高強力の1000〜3000dtexの太さのマルチフィラメント糸を用い、用途によっては、この高強力フィラメントの緯糸にポリウレタンモノフィラメントを合糸して、織物により柔軟な伸縮性を付与する。
【0010】
絡み部3は、通常の紗や絽組織のように直線的に形成されたものではなく、蛇行ないし湾曲した態様となる。
【0011】
上記の織物の経糸となるエラストマーは、用途に合わせそれぞれ、単糸、および数本合糸(撚糸)の使い分けとともに、組織崩れを防ぐために、融着ないし接着性のある表面を備えたものとすることができる。
【0012】
上記織物における緯糸2としては、好ましくは、産業用高強力フィラメント(1000〜3000dtex)、ポリエステル糸にタスラン加工や仮撚りをした嵩高糸、高強力フィラメント糸にポリウレタンモノフィラメントや導電糸を合糸したもの等を目的に応じて使用する。
【0013】
【作用】
上記構造の絡み織物は、互いに平行に直線的に配置される経糸1に対して緯糸2が蛇行する態様で織り込まれるため、たとえ緯糸自体が伸縮性を備えていなくても、緯糸方向に若干の伸縮性ないし緩衝性を付与することができる。そして、現実には多数本の糸を撚って1本にしたマルチフィラメント糸は、それ自体が若干の伸縮性を備えており、更に緯糸にエラストマーを含ませることにより、緯糸自身の伸縮性を大きくすることも可能であるから、用途に応じた糸使いによって、それぞれの用途に応じた最適な縦横方向の伸縮性を絡み織物に付与することができる。そして、織り組織から来る伸縮性が織物に付与されるので、経緯の糸の材質を従来と同じとしたときには、緯糸方向の伸縮性ないし緩衝性をより大きくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例を参照して、この発明の実施形態を説明する。図において、1は経糸、2は緯糸、3は絡み部、4は織り領域、5は複数本の緯糸を一括して経糸に織り込んだ(挟持した)束ね領域である。
【0015】
図の実施例では、経糸1として500dtexのエラストマーを50回/mで緩く撚った、全体が2000dtexの糸条を用いており、表面に熱溶融性樹脂をコーティングすることにより、融着性を付与している。すなわち、製織後、コーティング樹脂の溶融温度以上に加熱することによって、交点において経糸相互が融着し、目ずれを防止することができるようにしてある。
【0016】
緯糸2は、1000〜3000dtexのマルチフィラメントやモール糸で、以下に述べるような組織を採用することにより、蛇行した状態で経糸1に織り込まれている。
【0017】
図1に示した例では、3本の緯糸2を一群6とし、経糸1の所定数を8本として、隣接する緯糸2相互の間で経糸1相互を交差させた絡み部3が形成されており、隣接する絡み部3相互の間に3本の緯糸2が挿通されている。そして、一群となる3本の緯糸群6が8本の経糸1に織り込まれている織り領域4と、一群の緯糸群6が所定数の経糸7に一括して挟持されている束ね領域5とが、一群の緯糸群6の長手方向に交互に形成されている。織り領域4は、図では平織である。
【0018】
すなわち、図に示すように、一群とした3本の緯糸が8本の経糸の間に織り込まれている織り領域4と、当該3本の緯糸が一括して8本の経糸によって挟持されている束ね領域5とが、緯方向にも経方向にも交互に配置されることになり、それによって絡み部3及びこれに隣接する緯糸2が蛇行した状態となっている。
【0019】
また、図2に示す第2実施例においては、2本の緯糸2を一群とし、経糸1の所定数を8本として、2本の緯糸2が8本の経糸1に一括して挟持されている第1の領域8と、当該2本の緯糸の一部である一本とこれに隣接する群を形成している2本の緯糸の残部である一本とが4本の経糸に一括して挟持されている第2の領域9とが、経緯方向に交互に形成されることにより、所定長さの絡み部3が千鳥状に配置された組織となっている。
【0020】
すなわち、一群の緯糸6を所定本数経糸7で一括して挟持し、次に当該一群の緯糸6の一部とこれに隣接する一群の緯糸の残部とで新たな群を形成して、当該新たな群を所定本数の経糸で一括して挟持するという織り構造を採用することにより、複数本の緯糸を束ねた第1及び第2の束ね領域8、9と、隣接する緯糸群相互の間で経糸を交差させた絡み部3とが、縦横方向に交互に形成されるようにして、緯糸2を蛇行させている。
【0021】
第1実施例の組織では、絡み部3が緯糸2に沿う方向に連続しているのに対し、図2に示す第2実施例のものでは、絡み部3が経糸の所定本数毎に断続して千鳥に配置される状態となっている。
【0022】
この第2実施例のものにおいて、4本の緯糸を一群とし、図2で束ね領域8、9となっている箇所を例えば中央の2本を同口とした平織組織などの織り領域とし、その4本一群の緯糸の内の2本を隣接する群の残り2本の緯糸と合せて新たな一群として、当該一群を所定本数の経糸で織った組織とすることもでき(図3)、この場合には織り領域4と絡み部3とが織物の経緯方向に交互に配置されることになり、緯糸2は2本を一組として蛇行することとなる。
【0023】
なお、経緯の糸使いとして、経糸1を1本のエラストマーのモノフィラメントとする構造や、緯糸2にカバーリングしたポリウレタンモノフィラメントを合糸することにより、織成された絡み織物の縦横の弾性ないし緩衝性を自由に調整することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したこの発明の絡み織物は、絡み織物が本来備えている大きな開口による通気性ないし通水性に加えて、経糸にエラストマーを使い、緯糸を蛇行させることによって、適度なクッション性とホールド性を付与することができ、絡み部3が蛇行ないし断続することで、より均一な通気性が得られ、緯糸が蛇行状態で経糸に織り込まれることから、目ずれが防止され、蛇行による緯糸の遊びが横方向にも適度な伸縮性を生むという特徴がある。更に絡み部3の蛇行ないし断続及び緯糸の蛇行により、織り柄の方向性が少なくなり、種々の産業用資材として使用するときの裁断ロスの低減を図ることが可能となり、ポリウレタン糸をカバーリングした緯糸を使用することにより、縦横方向の柔軟な伸縮性を付与することができる。また、経糸の交点を融着加工することで、目ずれを防止することができると共に、小さな傷が大きな破れに進行する問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の織り組織を示す拡大平面図
【図2】第2実施例の織り組織を示す拡大平面図
【図3】第2実施例の変形組織を示す拡大平面図
【符号の説明】
1 経糸
2 緯糸
3 絡み部
4 織り領域
5 束ね領域

Claims (3)

  1. エラストマーモノフィラメント又は緩く撚られたその複数本からなる経糸(1)と、緯糸(2)とで織成され、隣接する緯糸相互の間で経糸相互を交差させた絡み部(3)を備え、隣接する絡み部相互の間に複数本の緯糸が挿通されている絡み織物において、前記複数本の緯糸が所定数の経糸に織り込まれている織り領域(4)と、当該複数の緯糸が所定数の経糸に一括して挟持されている束ね領域(5)とを、前記複数本の緯糸の長手方向に交互に備えていることを特徴とする、絡み織物。
  2. エラストマーモノフィラメント又は緩く撚られたその複数本からなる経糸(1)と、緯糸(2)とで織成され、隣接する緯糸相互の間で経糸相互を交差させた絡み部(3)を備え、隣接する絡み部相互の間に複数本の緯糸が挿通されている絡み織物において、前記複数本の緯糸が所定本数の緯糸に織り込まれ又は一括して挟持されている第1の領域(8)と、当該複数本の緯糸の一部とこれに隣接する群を形成している複数本の緯糸の残部とが所定本数の経糸に織り込まれ又は一括して挟持されている第2の領域(9)とが、経緯方向に交互に形成されることにより、所定長さの絡み部(3)が千鳥状に配置されていることを特徴とする、絡み織物。
  3. 経糸が熱融着性の表面を備え、緯糸がマルチフィラメントないしモール糸である、請求項1又は2記載の絡み織物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062626A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Asahi Kasei Fibers Corp モノフィラメント含有ストレッチ織物
DE202008017468U1 (de) 2008-03-29 2009-10-01 Lindauer Dornier Gmbh In Schussrichtung elastisches Gewebe in Dreherbindung
JP2013252107A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Koizumi Fc Products Inc 遮光ネット及び遮光ネットの製織方法
CN106868683A (zh) * 2017-04-10 2017-06-20 湖州现代纺织机械有限公司 一种提花机织造的带孔面料及其织造方法
CN106884247A (zh) * 2017-04-10 2017-06-23 湖州现代纺织机械有限公司 一种用提花机织造的双层带孔面料及其织造方法

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