JPH08226045A - 立体構造布 - Google Patents

立体構造布

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JPH08226045A
JPH08226045A JP7058152A JP5815295A JPH08226045A JP H08226045 A JPH08226045 A JP H08226045A JP 7058152 A JP7058152 A JP 7058152A JP 5815295 A JP5815295 A JP 5815295A JP H08226045 A JPH08226045 A JP H08226045A
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JP
Japan
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weave
shrinkage
yarn
fabric
ground structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP7058152A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Hirohashi
敏次 廣橋
Hisatomi Fujii
久富 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON WAIDO CLOTH KK
Original Assignee
NIPPON WAIDO CLOTH KK
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2401/00Physical properties
    • D10B2401/04Heat-responsive characteristics

Abstract

(57)【要約】 【目的】収縮率30%以上の高収縮糸を用い、かつ乾熱
制限収縮処理により波形に構成することで、成形された
良好な波形を形成することができて、高い反発弾性力を
確保することができるうえ、地組織の表裏両面に高収縮
糸を配列することで、形状安定性が向上すると共に、抗
張力の大幅な向上を図り、かつ熱処理時間の大幅な短縮
を図る。 【構成】モノフィラメント糸製のタテ糸1およびヨコ糸
2が平織もしくは搦み織して構成された地組織3を設
け、上記地組織3の表面および裏面のタテ方向に対して
該地組織3に部分的に結合された交織部4a,5aと非
結合の浮織部4b,5bとを有する収縮率30%以上の
高収縮糸4,5が所定間隔で配列された織物を乾熱制限
収縮処理して波状に構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、緩衝材、通
気性クッション材、通水性クッション材、土木用資材、
空調機のフィルタ材、排水用のネット材、水耕栽培用質
材などの多目的に用いられる波形状の立体構造布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の波形状の立体構造布としては、例
えば、特開平1−321948号公報に記載のものがあ
る。すなわち、熱収縮性の大きい合成樹脂繊維と、これ
より熱収縮性の小さいか、又は熱収縮性のない合成樹脂
繊維とをタテ、ヨコに組み合わせて織成した織地を適当
温度条件で熱処理し、熱収縮性繊維の熱収縮により熱収
縮性の小さいか熱収縮性のない合成繊維の屈曲による波
形状の弾性部を形成した立体構造布である。
【0003】しかし、この従来の立体構造布にっては熱
収縮性の大きい合成樹脂繊維としてその収縮率が最大2
0%前後のポリエチレンモノフィラメントが用いられて
いるので、充分な収縮率が得られず、これに起因して立
体構造布の良好な波形が得られないで、必然的に偏平な
波状となって反発弾性力が小となるばかりでなく、上述
の織地つまり地組織に対してそのタテ方向上部にのみ熱
収縮性の大きい合成樹脂繊維が用いられているので、形
状安定性に乏しく、抗張力が弱く、耐久性が悪い問題点
があった。
【0004】加えて、ポリエチレンモノフィラメントの
収縮率の悪さに起因して、熱処理時間も0.5〜3時間
の長時間を要するという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、収縮率30%以上の高収縮糸を用い、かつ
乾熱制限収縮処理により波形に構成することで、成形さ
れた良好な波形を形成することができて、高い反発弾性
力を確保することができるうえ、地組織の表裏両面に高
収縮糸を配列することで、形状安定性が向上すると共
に、抗張力の大幅な向上を図ることができ、かつ熱処理
時間の大幅な短縮を図ることができる立体構造布の提供
を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上記高収縮糸として
収縮率が45〜50%の共重合ポリエチレンテレフタレ
ートを用いることで、充分な収縮率を確保すると共に、
より一層良好な波形状として、高反発弾性力の向上を図
ることができる立体構造布の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、モノフィラメント糸製のタテ糸およびヨコ糸
が平織もしくは搦み織して構成された地組織を設け、上
記地組織の表面および裏面のタテ方向に対して該地組織
に部分的に結合された交織部と非結合の浮織部とを有す
る収縮率30%以上の高収縮糸が所定間隔で配列された
織物を乾熱制限収縮処理して波状に構成した立体構造布
であることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記高収縮糸として
共重合ポリエチレンテレフタレートを用いた立体構造布
であることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述の地組織の表裏タテ方向に高収縮糸が配
列された織物を乾熱制限収縮処理(波形を整形するため
の縮み率を制限、規制する処理)すると、この高収縮糸
がタテ方向に収縮率30%以上で、かつ制限収縮するの
で、整形された良好な波状理立体構造布を構成すること
ができる。
【0010】この結果、高い反発弾性力を確保すること
ができ、しかも上述の地組織の表裏、換言すれば上下タ
テ方向には高収縮糸が配列されているので、形状安定性
が向上すると共に、抗張力の大幅な向上を図ることがで
き、総じて耐久性の向上を図ることができる効果があ
り、かつ乾熱制限収縮処理時間の大幅な短縮を図ること
ができる効果がある。
【0011】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の高収縮
糸として収縮率が45〜50%の共重合ポリエチレンテ
レフタレートを用いたので、充分な収縮率を確保するこ
とができると共に、高い収縮率により、より一層良好な
波形状と成して、高反発弾性力の向上を図ることができ
る効果がある。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は立体構造布を示し、図1においてタテ糸
1およびヨコ糸2に1000デニールのポリプロピレン
製モノフィラメント(このモノフィラメントは立体構造
布の立体構造形態安定性を維持し得る剛性をもつモノフ
ィラメントである)を用い、タテ密度を25本/イン
チ、ヨコ密度を7本/インチ(但し図面では概略示して
いる)とし、上述のタテ糸1およびヨコ糸2を図3に示
すように搦み織して、各糸1,2の位置ずれがない地組
織3を構成している。
【0013】この地組織3の表面および裏面のタテ方向
に対して該地組織3に部分的に結合された交織部4a,
5a(この実施例では3本搦み構造)と非結合の浮織部
4b,5bとを有する高収縮糸4,5として、その収縮
率が45〜50%ので、1000デニールの共重合ポリ
エチレンテレフタレートマルチ糸(ここにマルチ糸とは
多本数で1本が構成されたもの)を用い、2.5本/イ
ンチの等間隔で上下交互に配列した織物A(図1参照)
を構成している。ここで、上述の浮織部4b,5bの長
さは約4cmとしている。
【0014】上述の図1に示す織物Aを例えば130℃
の乾熱で5分間、45%オーバーフィード処理(乾熱制
限収縮処理)して、図2に示す如き波形高2cmの波状の
立体構造布Bを構成したものである。すなわち、上述の
織物Aを乾熱制限収縮処理すると、上下の高収縮糸4,
5が所定パーセントだけその長手方向に収縮するので、
交織部4a,5aを山部と谷部と成す形状に地組織3が
波形に屈曲して、波状の立体構造布Bが形成される。
【0015】このように、上述の地組織3の表裏タテ方
向に高収縮糸4,5が配列された織物Aを乾熱制限収縮
処理(波形を整形するために縮み率を制限、規制する処
理)すると、これら表裏の高収縮糸4,5がタテ方向に
収縮率30%以上で、かつ制限収縮(この実施例では4
5%収縮)するので、整形された良好な波状の立体構造
布Bを構成することができる。
【0016】この結果、上述の波形状により高い反発弾
性力を確保することができ、しかも上述の地組織Aの表
裏、換言すれば上下タテ方向には高収縮糸4,5が配列
されているので、形状安定性が向上すると共に、抗張力
の大幅な向上を図ることができ、総じて耐久性の向上を
図ることができる効果があり、乾熱制限収縮処理時間の
大幅な短縮を図ることができる効果がある。
【0017】加えて、上述の高収縮糸4,5として収縮
率が45〜50%の共重合ポリエチレンテレフタレート
を用いたので、充分な収縮率を確保することができると
共に、高い収縮率により、より一層良好な波形状と成し
て、高反発弾性力の向上を図ることができる効果があ
る。
【0018】なお、上述の地組織3は図4に示すように
タテ糸1およびヨコ糸2を平織にして構成してもよい。
また上記構成の波状の立体構造布Bは均一な厚み構成さ
れ、大きい反発力、弾力性を有すると共に、通気性、通
水性、クッション性に優れるので、緩衝材、通気性クッ
ション材、通水性クッション材、土木用資材、空調機の
フィルタ材、排水用ネット材、水耕栽培用質材などの多
目的に用いることができる。
【0019】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のタテ糸1およびヨコ糸2は、実施
例の1000デニールのポリプロピレン製モノフィラメ
ントに対応し、収縮率30%以上の高収縮糸は、100
0デニールの共重合ポリエチレンテレフタレートマルチ
系に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
【0020】例えば、上述のタテ糸1、ヨコ糸2に用い
るモノフィラメント糸の素材としては上述のポリプロピ
レンに代えてポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン
等の合成樹脂の他に、経時変化に伴って腐敗させた方が
望ましい用途に用いる際には天然繊維であってもよく、
上述のモノフィラメント糸の使用繊度は用途に対応して
1000デニール以外に100〜2000デニールの範
囲で自由に選定することができ、クッション性はデニー
ルの選定により任意に調整することができ、さらに、高
収縮糸4,5のモノフィラメントに対する収縮差は10
〜50%が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体構造布の乾熱制限収縮前の状態を
示す部分平面図。
【図2】本発明の立体構造布を示す部分斜視図。
【図3】地組織の一例を示す部分平面図。
【図4】地組織の他の例を示す部分平面図。
【符号の説明】
1…タテ糸 2…ヨコ糸 3…地組織 4,5…高収縮糸 4a,5a…交織部 4b,5b…浮織部 A…織物 B…立体構造布

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノフィラメント糸製のタテ糸およびヨコ
    糸が平織もしくは搦み織して構成された地組織を設け、
    上記地組織の表面および裏面のタテ方向に対して該地組
    織に部分的に結合された交織部と非結合の浮織部とを有
    する収縮率30%以上の高収縮糸が所定間隔で配列され
    た織物を乾熱制限収縮処理して波状に構成した立体構造
    布。
  2. 【請求項2】上記高収縮糸として共重合ポリエチレンテ
    レフタレートを用いた請求項1記載の立体構造布。
JP7058152A 1995-02-21 1995-02-21 立体構造布 Pending JPH08226045A (ja)

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