JP2006077263A - カーボンブラック含有コポリエステル組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な電気伝導性、脆性のないこと、所望の形状に熱成形できること、良好な耐衝撃性、良好なシール特性及び受け入れ可能な環境性などの利点を有するコポリエステルブレンドの提供。
【解決手段】(a)結晶化度が20%未満の、1種又はそれ以上の実質的に非晶質のコポリエステル樹脂;(b)約5〜25重量%のカーボンブラック;及び(c)約7〜30重量%の耐衝撃性改良剤を含んで成り、成分(a),(b)及び(c)の合計量が100%であるブレンド。
【選択図】なし
【解決手段】(a)結晶化度が20%未満の、1種又はそれ以上の実質的に非晶質のコポリエステル樹脂;(b)約5〜25重量%のカーボンブラック;及び(c)約7〜30重量%の耐衝撃性改良剤を含んで成り、成分(a),(b)及び(c)の合計量が100%であるブレンド。
【選択図】なし
Description
本発明の分野はカーボンブラックを含む実質的に非晶質のコポリエステル組成物に関する。
ポリエステル材料は押出及び射出成形樹脂として繊維、フィルム、自動車部品、食料及び飲料用容器などの用途に広く使用されている。一般的に使用されているポリエステルとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)(PBT)及びポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCT)をあげることができる。これらの結晶性ポリマーは一般的に良好な耐熱性を有し、そして高ガラス転移温度を有する。しかしながら、これらは、押出及び熱成形操作の間、特にカーボンブラック、タルクなどのフィラーを高充填した場合に、結晶誘導脆性を示す時がある。
導電性ポリマーは静電気に敏感な電子部品の包装に有用であることが知られている。
導電性ポリマーは静電気に敏感な電子部品の包装用テープ及びリール市場において特に有用である。例えばポリ(塩化ビニル)(PVC)、ポリカーボネート及び高衝撃性ポリスチレンに基づく重充填ポリマー組成物がこの用途に対して評価されてきた。この市場に対する最適使用品質基準は静電気散逸性、寸法安定性、受け入れ可能な切込み(slitting)特性、テープを被覆するはく離性シール特性、及び包装から包装された部品への凝縮性物質の低泳動レベルなどを含む。導電性高衝撃性ポリスチレン及び PVC組成物は耐衝撃性及びシール特性に不足する。 PVCの環境に及ぼす悪いイメージもこの用途に使用するのには問題となる。ポリカーボネート組成物は高価であり、衝撃性の問題を含み、熱形成操作に先立って、シートを乾燥させることが必要となる。従って、導電性ポリマーには上記欠点を克服するというニーズがある。
導電性ポリマーは静電気に敏感な電子部品の包装用テープ及びリール市場において特に有用である。例えばポリ(塩化ビニル)(PVC)、ポリカーボネート及び高衝撃性ポリスチレンに基づく重充填ポリマー組成物がこの用途に対して評価されてきた。この市場に対する最適使用品質基準は静電気散逸性、寸法安定性、受け入れ可能な切込み(slitting)特性、テープを被覆するはく離性シール特性、及び包装から包装された部品への凝縮性物質の低泳動レベルなどを含む。導電性高衝撃性ポリスチレン及び PVC組成物は耐衝撃性及びシール特性に不足する。 PVCの環境に及ぼす悪いイメージもこの用途に使用するのには問題となる。ポリカーボネート組成物は高価であり、衝撃性の問題を含み、熱形成操作に先立って、シートを乾燥させることが必要となる。従って、導電性ポリマーには上記欠点を克服するというニーズがある。
特許文献1は少なくとも一つの非導電性マトリックスポリマー及び少なくとも二種の添加剤からの増大した導電性を有する導電性ポリマーを含む帯電防止性組成物を開示している。一例として、シクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールをポリアニリンと共に含むポリ(エチレンテレフタレート)のコポリエステルが示されている。この開示は、カーボンブラック又は耐衝撃性改良剤の単独又は導電性コポリエステルと組み合わせての使用を示していない。
Bayer A.G.への特許文献2はポリカーボネート、PET, PBT又は PCTのようなポリ(アルキレンテレフタレート)、カーボンブラック及びグラファイトのブレンドに基づく成形用樹脂を開示している。
イーストマンコダック社への特許文献3は、 PET、低分子量ポリエチレン離型剤、タルク、カーボンブラック、ヒンダードフェノール酸化防止剤及び任意的な浄化用ガラス繊維に基づく成形用組成物を開示している。
GE社への特許文献4は、90重量%以下の PBT、カーボンブラック並びに1〜50重量%のビスフェノールAポリカーボネート、ガラス繊維及び/又はゴム状ポリマーから成り、導電性によって特徴づけられたプラスチック組成物を開示している。これらの結晶性 PBT−基準のブレンドは所望の導電性を有するが、押出されたシートは機械方向(縦方向)に脆く、そして所望の形状に熱成形することは困難である。
GE社への特許文献5は PBT樹脂、任意的に PET樹脂、ポリアクリレート樹脂又は芳香族ビニル−ジエンブロック共重合体樹脂及びポリ(1,3−ブチレンテレフタレート)樹脂の組み合せからなる変性剤並びに任意的なフィラー及び/又は強化剤及び/又は難燃剤を含んでなる変性熱可塑性ポリエステル組成物を記載している。この組成物はカーボンブラックを含まず、導電性が要求される用途には適していない。
GE社への特許文献6は特許文献5に記載されたものと組成が類似している PBT基準の熱可塑性ポリエステル組成物を記載している。この組成物は再びカーボンブラックを含まず、導電性が要求される用途には適さない。
モーベイケミカル社への特許文献7は、シエル/コアグラフト変性ポリブタジエンゴム変性剤を含むポリ(アルキレンテレフタレート)及びポリカーボネート樹脂のブレンドである熱可塑性形成形用組成物を開示している。この組成物はカーボンブラックを含まず、導電性が要求される用途には適していない。
モーベイケミカル社への特許文献7は、シエル/コアグラフト変性ポリブタジエンゴム変性剤を含むポリ(アルキレンテレフタレート)及びポリカーボネート樹脂のブレンドである熱可塑性形成形用組成物を開示している。この組成物はカーボンブラックを含まず、導電性が要求される用途には適していない。
前述の引用文献のいずれも、適当な導電性の欠如、脆性、所望形状への熱変形の困難さ、耐衝撃性及びシール性の不足、環境性へのイメージ不良並びに衝撃性の問題などの数多くの当業界における問題のすべてを解決するものではない。従って、当業界には前述の欠陥を克服した導電性ポリマーに対するニーズがある。
本発明に従えば、(a)結晶化度が20%未満の、1種又はそれ以上の実質的に非晶質のコポリエステル樹脂;
(b)5〜25重量%の、粒径15〜40ナノメーターのカーボンブラック;及び
(c)7〜30重量%の、無水マレイン酸変性スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、ブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体及びポリエステルエラストマーからなる群より選ばれた耐衝撃性改良剤を含んで成り、成分(a),(b)及び(c)の合計量が 100%であるブレンドが提供される。
本発明に従えば、(a)結晶化度が20%未満の、1種又はそれ以上の実質的に非晶質のコポリエステル樹脂;
(b)5〜25重量%の、粒径15〜40ナノメーターのカーボンブラック;及び
(c)7〜30重量%の、無水マレイン酸変性スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、ブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体及びポリエステルエラストマーからなる群より選ばれた耐衝撃性改良剤を含んで成り、成分(a),(b)及び(c)の合計量が 100%であるブレンドが提供される。
本発明は、また、本発明の前記ブレンドの押出熱成形、射出成形又は圧縮成形によって製造された炭素含有成形物品に関する。
本発明は、更に、実質的に非晶質のポリエステル樹脂から成る群から選ばれた熱可塑性マトリックス成分を液化せしめ、そして
導電性成分及び前記耐衝撃性改良剤を前記液化熱可塑性マトリックス成分中に分散せしめる工程を含んでなり、前記導電性成分が粒径約15〜40ナノメーターのカーボンブラックである前記本発明のブレンドの製造方法に関する。
本発明は更にまた前記本発明のブレンドを含んでなる帯電性包装材料にも関する。
本発明は、更に、実質的に非晶質のポリエステル樹脂から成る群から選ばれた熱可塑性マトリックス成分を液化せしめ、そして
導電性成分及び前記耐衝撃性改良剤を前記液化熱可塑性マトリックス成分中に分散せしめる工程を含んでなり、前記導電性成分が粒径約15〜40ナノメーターのカーボンブラックである前記本発明のブレンドの製造方法に関する。
本発明は更にまた前記本発明のブレンドを含んでなる帯電性包装材料にも関する。
本発明は、良好な導電性、脆性の欠如、所望の形状への熱成形性、良好な耐衝撃性、良好なシール特性及び受け入れ可能な環境的イメージという、以下の記述から明きらかなその他の問題と共に、前述の当業界における問題を解決するという利点を有する。
本発明はカーボンブラック及び或る種の耐衝撃性改良剤を含む実質的に非晶質の又は貧結晶性コポリエステル樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、本発明は、
(a)実質的に非晶質で貧結晶性のコポリエステルと、
(b)約5〜25重量%のカーボンブラック;及び
(c)約7〜30重量%の前記した特定の耐衝撃性改良剤とのブレンドに関する。成分(a),(b)及び(c)の合計添加パーセントは 100重量%である。コポリエステルに対する添加剤の更に好ましい範囲は、カーボンブラック約10〜18重量%及び耐衝撃性改良剤約12〜25重量%である。
(a)実質的に非晶質で貧結晶性のコポリエステルと、
(b)約5〜25重量%のカーボンブラック;及び
(c)約7〜30重量%の前記した特定の耐衝撃性改良剤とのブレンドに関する。成分(a),(b)及び(c)の合計添加パーセントは 100重量%である。コポリエステルに対する添加剤の更に好ましい範囲は、カーボンブラック約10〜18重量%及び耐衝撃性改良剤約12〜25重量%である。
本発明に有用なコポリエステルの例は、実質的に非晶質の又は貧結晶性のポリ(エチレンテレフタレート)コポリエステル、ポリ(エチレンナフタレンジカルボキシレート)コポリエステル又は約10〜65モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリ(エチレン1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート)コポリエステルである。炭素数約3〜10の少量(約10モル%未満)の他のグリコールも存在し得る。そのようなグリコールとしては、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ジエチレングリコールなどがあげられる。
また少量(約10モル%以下)の変性二塩基酸も存在し得る。これは炭素数約4〜40の二塩基酸を含み、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、ダイマー酸、イソフタル酸、スルホジ安息香酸、スルホイソフタル酸、マレイン酸、フマル酸などである。コポリエステルの製造には酸もしくは酸の低級アルキルエステルのいずれかを使用することができる。
1,4−シクロヘキサンジメタノール及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸成分はシス、トランス又はシス及びトランス異性体の混合物のいずれでもよい。ジメチルテレフタレートのような適当な合成均等物を用いることができる。ナフタレンジカルボキレート部分は一般に2,6−ナフタレンジカルボン酸又はその低級アルキルエステル(炭素数1〜4)から誘導される。しかしながら、所望なら、その他のナフタレンジカルボン酸異性体又は異性体混合物を用いることができる。ナフタレンジカルボン酸異性体は1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、及び2,7−異性体を含む。好ましい異性体は2,6−、2,7−1,4−及び1,5−異性体である。
本発明のポリエステルはよく知られたものであり、市販されている。それらの製造に有用な方法は、例えば、米国特許第 2,465,319号及び同第 3,047,539号に記載されている。本発明のコポリエステルは前記ジカルボン酸の一種又はそれ以上から調製できる。
これらの酸の対応する酸無水物、エステル及び酸塩化物の使用は「ジカルボン酸」なる用語に含まれるものとする。
このようなコポリエステルは一般に非晶質又は実質的に非晶質であるか、又は低レベルの結晶性(又はゆっくり結晶化する)で、好ましくは20%より小さい結晶化度を有する。結晶化度は溶媒時の吸熱量と大体比例する。結晶容積と非晶質領域との間の比は一般的に結晶化度と呼ばれている。米国特許第 5,330,827号参照。
このようなコポリエステルは一般に非晶質又は実質的に非晶質であるか、又は低レベルの結晶性(又はゆっくり結晶化する)で、好ましくは20%より小さい結晶化度を有する。結晶化度は溶媒時の吸熱量と大体比例する。結晶容積と非晶質領域との間の比は一般的に結晶化度と呼ばれている。米国特許第 5,330,827号参照。
結晶化度を定める方法は周知であり、例えば差動走査熱量計(DSC)、密度勾配管及びX線回折技術による。結晶化度を測定するのには任意の業界公知の方法によることができるが、差動走査熱量計法が好ましい。 DSC分析に対しては、サンプルを加熱しそして温度を監視する。結晶転移温度及び/又は結晶溶融移動温度を結晶物質の加熱によって観察する。完全に非晶性の材料は結晶化を起さず、結晶溶融転移をもたない。即ち、一定の融点をもたない。高結晶性ポリマーは十分定義された結晶溶融温度を有する。結晶化度は一般に吸熱ピーク下の面積を測定することによって求められる。
「実質的に非晶質」なる用語は、当業界で知られた任意の方法で測定して、20%未満、好ましくは15%未満、更に好ましくは10%未満の結晶化度を有するものを意味するものとする。
これらのコポリエステルは当業者に周知のバッチ又は連綣プロセスによって容易に製造することができる。テレフタレート部分はテレフタル酸又はその低級アルキルエステル、例えばジメチルエステルから誘導することができる。有用なコポリエステルは60/40フェノール/テトラクロロエタンの 100ml中 0.5gサンプルの溶液に対して25℃で測定したインヘレント粘度(I.V.)が約 0.5〜1.1dl /gを有するものである。
コポリエステルの製造に使用される典型的な触媒はチタニウムアルコキシド、ジフチルスズジラウレート、亜鉛、マンガン又はマグネシウムの酢酸塩又は安息香酸塩と酸化アンチモン又は三酢酸アンチモンとの組み合せである。
本発明に有用なカーボンブラックは約15〜40nmの範囲の粒子径を有する。若干の有用なカーボンブラック材料はキャボット社から供給されているVulcan(商標)XC72及びVulcan(商標)Pカーボンブラックである。これらのカーボンブラックは約 125〜260 m2 /gの表面積を有する。カーボンブラックは好ましくは所謂導電性カーボンブラックで、これは非常に小さい一次粒子径を有するのみならず、大きい外部及び内部表面積、即ち高孔度のものであり、従って窒素吸着に対する高い BET表面及び高いジフチルフタレート(DBP)吸着値を有する。単位質量に対するカーボンブラックの比表面積(m< 2/g)は、ジャーナルオブザアメリカンケミカルソサイエティー(JACS)の60巻第 309頁(1938年2月)並びに、これに対応するフランスNF7スタンダード 45007 (1987年11月)並びに米国特許第 5,143,649号、同第 4,482,460号及び同第 4,066,576号(これらの文献の内容を本明細書に参考文献として組み入れる)に記載されているBET (Brunauer-Emmet-Teller)法を用いる窒素吸着能によって測定される。
更に、本発明に有用なカーボンブラック材料は高度に構造性、即ち個々の粒子が強く凝集又は凝結してより大きな構造、例えば鎖形状になる傾向をいう。カーボンブラックの BET表面積は一般に20m2 /gより大きく、 DBP吸着は一般にカーボンブラック 100g当り40mlより多い。 BET表面積が50m2 /gより大きく、 DBP吸収量が80ml/ 100gより大きく、そして平均一次粒子径が50nmより小さい導電性カーボンブラックが特に適している。この種の電気導電性カーボンブラックは特別の構造及び高導電性を有する特殊グレードのカーボンブラックとして市販されている。
本発明のブレンド用の有用な耐衝撃性改良剤は、無水マレイン酸で官能化されたスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、エチレンメタクリル酸共重合体及びブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマーを含む。一つの適当な官能化SEBS耐衝撃性改良剤はシェルケミカル社より市販のKRATON(商標)FG1901Xである。SEBS型ブロック共重合体は中間ブロックとしてイソプレン又はブタジエンを含むブロック共重合体より加工処理中により一層熱的に安定である。
適当なケン化エチレン/メタクリル酸共重合体耐衝撃性改良剤はデュポンポリマープロダクトより市販のSURLYN(商標)アイオノマー樹脂を含む。
有用なブタジエン/アクリルモノマーシェルコア耐衝撃性改良剤はロームアンドハースより市販のブチルアクリレート又はメチルアクリレート基準のParaloid(商標)組成物を含む。これらの耐衝撃性改良剤は本発明のブレンド中におけるカーボンブラックの分散を著しく助ける。
本発明に適当な他の耐衝撃性改良剤はデュポン社より市販のエチレン酢酸ビニルELVAX(商標)共重合体、ダウケミカルより市販のPellethane(商標)のようなポリエステル又はポリエーテルポリウレタンを含む。
耐衝撃性改良剤として有用なポリエステルエラストマーはデュポン社より市販のHytrel(商標)ポリエステルエラストマー及びイーストマンケミカルカンパニーより市販のECDEL(商標)コポリエステルエーテルを含む。
本発明のブレンドは、一般に、
少なくとも一種の非晶質のコポリエステル樹脂から成る群から選ばれた熱可塑性マトリックス成分を液化せしめ、そして
本発明のブレンドに有用なカーボンブラックのような導電性成分及び耐衝撃性改良剤を液化熱可塑性マトリックス成分中に分散せしめる工程を含んでなる方法によって製造される。
少なくとも一種の非晶質のコポリエステル樹脂から成る群から選ばれた熱可塑性マトリックス成分を液化せしめ、そして
本発明のブレンドに有用なカーボンブラックのような導電性成分及び耐衝撃性改良剤を液化熱可塑性マトリックス成分中に分散せしめる工程を含んでなる方法によって製造される。
カーボンブラック及び耐衝撃性改良剤並びに本発明のブレンドに有用な任意の他の成分も本発明の方法に有用である。
更に詳しくは、本発明のブレンドは、ブラベンダープラストグラフミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機などの一般的なブレンド装置で容易に製造される。二軸スクリュー Werner & Pfleiderer押出機が特に好ましい。
更に詳しくは、本発明のブレンドは、ブラベンダープラストグラフミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機などの一般的なブレンド装置で容易に製造される。二軸スクリュー Werner & Pfleiderer押出機が特に好ましい。
本発明のブレンドは約 230〜260 ℃の溶融温度で容易に製造される。これらの低温加工処理はブレンドの熱分解を防止するのに有利である。 PETや PBTのような高結晶性ポリエステルは更に高い加工処理温度を必要とする。
少量の他の成分を本発明の組成物に添加して本発明のブレンドの性能を高めることができる。例えば、表面滑剤、デネスティング剤(denesting agent)、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型剤、金属失活剤、リン含有安定剤、ゼオライト、フィラーなどを、本発明の目的達成を妨害しない限り使用することができる。
本発明のブレンドは、約 230〜260 ℃の温度で20ミル(mil)のダイギャップを用いて8〜10ミルのシートに容易に押出される。一般にドローダウン比は約2:1(直径:奥行比)に維持する。シートの表面磨きが、耐衝撃性改良剤の存在によって引き起こされる表面粗さを除くために必要な場合がある。
これらの押出シートは良好な靱性及び外観を有する。シートの表面抵抗値は一般に約1×104 〜1×105 オームである。これらのシートは約 230°F(110℃)〜約 360°F(182℃)のシート温度で容易に熱成形されて、有用な方法形状を提供する。これらはコンピュータチップ、ディスクドライブヘッドなどのような種々の物品の包装に非常に有用である。コンピュータチップのような包装に敏感な電子部品用として有用にするために、包装容器は表面抵抗値を約1×107 オームより低くするのが一般に要求される。
これらのブレンドは種々の包装形態に高度に有用であり、これらに限定されるわけではないが、テープ及びリール包装、通い箱(tote bin)、トレイ、その他の同等物の熱成形又は押出包装に高度に有用である。
本明細書でいうパーセントは特にことわらない限り重量%をいう。「I.V.」は前述のようにして測定したdL/gで示したインヘレント粘度をいう。
本発明の好ましい態様を以下の例によって更に例示するが、これらの実施例はあくまでも例示であって、他に特定しない限り本発明の範囲をこれらに限定するものでないことはいうまでもない。出願物質は特にことわらない限り市販のものである。
例1
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%を含むテレフタルコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック18重量%並びにKraton(商標)FG1901X耐衝撃性改良剤15重量%から成る溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。配合生成物をダイギャップ18ミル(450ミクロン)のコートハンガーダイを有する単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)フィルムに押出した。得られた研磨フィルムは良好な表面外観を有し、電子工業協会(Electronic Industries Association)試験方法 EIA 541で測定したシート表面抵抗は1×105 オームであった。このシートを2:1の延伸比を用いて 160℃のシート温度で熱成形した。熱成形後の表面抵抗は1×107 オームであった。得られたシートサンプルは良好な靱性を有し、破れを生ずることなくシートの機械(押出)方向において押出シートを狭い幅に切り裂くことができた。I.V.が0.82dL/gのコポリエステルを用いて同様の良好な結果が得られた。
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%を含むテレフタルコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック18重量%並びにKraton(商標)FG1901X耐衝撃性改良剤15重量%から成る溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。配合生成物をダイギャップ18ミル(450ミクロン)のコートハンガーダイを有する単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)フィルムに押出した。得られた研磨フィルムは良好な表面外観を有し、電子工業協会(Electronic Industries Association)試験方法 EIA 541で測定したシート表面抵抗は1×105 オームであった。このシートを2:1の延伸比を用いて 160℃のシート温度で熱成形した。熱成形後の表面抵抗は1×107 オームであった。得られたシートサンプルは良好な靱性を有し、破れを生ずることなくシートの機械(押出)方向において押出シートを狭い幅に切り裂くことができた。I.V.が0.82dL/gのコポリエステルを用いて同様の良好な結果が得られた。
例2
エチレングリコール38モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール62モル%のテレフタル酸ベースのコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック14重量%並びにParaloid(商標)EXL-3361アクリル耐衝撃性改良剤19重量%からなる溶融ブレンドを例1に記載のようにして製造した。配合生成物をダイギャップ20ミル(500ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 260℃で10ミル(250ミクロン)フィルムに押出した。得られた研磨フィルムは良好な表面外観を有し、電子工業協会試験方法 EIA 541によって測定してシート表面抵抗は1×105 オームであった。シートを延伸比2:1を用いてシート温度 160℃で熱成形した。熱成形後の表面抵抗は1×107 オームであった。シートは良好な靱性を有し、破れを生ずることなく押出シートをシートの機械(押出)方向に狭い幅に切り裂くことができた。
エチレングリコール38モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール62モル%のテレフタル酸ベースのコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック14重量%並びにParaloid(商標)EXL-3361アクリル耐衝撃性改良剤19重量%からなる溶融ブレンドを例1に記載のようにして製造した。配合生成物をダイギャップ20ミル(500ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 260℃で10ミル(250ミクロン)フィルムに押出した。得られた研磨フィルムは良好な表面外観を有し、電子工業協会試験方法 EIA 541によって測定してシート表面抵抗は1×105 オームであった。シートを延伸比2:1を用いてシート温度 160℃で熱成形した。熱成形後の表面抵抗は1×107 オームであった。シートは良好な靱性を有し、破れを生ずることなく押出シートをシートの機械(押出)方向に狭い幅に切り裂くことができた。
例3
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%のテレフタル酸ベースのコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック18重量%並びにKraton(商標)D2104 SBS耐衝撃性改良剤15重量%からなる溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。得られた配合生成物からダイギャップ18ミル(450ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)のシートは得られなかった。これは生成物の脆性のためにフィルムを巻くことができないためである。
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%のテレフタル酸ベースのコポリエステル(I.V.=0.75)67重量%、Vulcan(商標)XC72カーボンブラック18重量%並びにKraton(商標)D2104 SBS耐衝撃性改良剤15重量%からなる溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。得られた配合生成物からダイギャップ18ミル(450ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)のシートは得られなかった。これは生成物の脆性のためにフィルムを巻くことができないためである。
例4
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%を含むテレフタル酸ベースのコポリエステル86重量%並びにVulcan(商標)XC72カーボンブラック14重量%からなる溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。配合生成物の脆性のためにフィルムを巻くことができず、得られた配合生成物からダイャップ18ミル(450ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)シートは製造できなかった。
エチレングリコール69モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール31モル%を含むテレフタル酸ベースのコポリエステル86重量%並びにVulcan(商標)XC72カーボンブラック14重量%からなる溶融ブレンドを Werner & Pfleiderer二軸スクリュー押出機で製造した。配合生成物の脆性のためにフィルムを巻くことができず、得られた配合生成物からダイャップ18ミル(450ミクロン)の単軸スクリュー押出機を用いて押出機バレル設定温度 250℃で10ミル(250ミクロン)シートは製造できなかった。
例5
例1の手順を用い、1,4−シクロヘキサンジメタノールの30/70シス/トランス混合物40モル%を含むポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)コポリエステル(I.V.=0.69)60重量%、VULCAN(商標)XC 72カーボンブラック16重量%並びにKRATON(商標) FG 1901X耐衝撃性改良剤24重量%の溶融ブレンドを製造した。押出シート(10ミル厚)は 255℃の溶融温度で調製した。このシートは良好な外観を有するトレイに容易に熱形成された。
KRATON(商標) 耐衝撃性改良剤の代りに、ECDEL(商標)コポリエステルエーテル耐衝撃性改良剤(イーストマンケミカル社より市販)を用いて同様に良好な結果を得た。
例1の手順を用い、1,4−シクロヘキサンジメタノールの30/70シス/トランス混合物40モル%を含むポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)コポリエステル(I.V.=0.69)60重量%、VULCAN(商標)XC 72カーボンブラック16重量%並びにKRATON(商標) FG 1901X耐衝撃性改良剤24重量%の溶融ブレンドを製造した。押出シート(10ミル厚)は 255℃の溶融温度で調製した。このシートは良好な外観を有するトレイに容易に熱形成された。
KRATON(商標) 耐衝撃性改良剤の代りに、ECDEL(商標)コポリエステルエーテル耐衝撃性改良剤(イーストマンケミカル社より市販)を用いて同様に良好な結果を得た。
例6
例1の手順を用いて、1,4−シクロヘキサンジメタノール12モル%を含むポリ(エチレンテレフタレート)コポリエステル(I.V.=0.70)65重量%、VULCAN(商標)Pカーボンブラック17重量%及びデュポンポリマープロダクトより市販のナトリウム中和エチレン/メタクリル酸共重合体であるSURLYN(商標)1601-2アイオノマー樹脂(メルトフロー指数 1.3)18重量%からなる溶融ブレンドを製造した。溶融温度 250℃で押出シート(10ミル厚)を製造した。このシートは容易に、良好な外観を有するトレイに熱成形された。
例1の手順を用いて、1,4−シクロヘキサンジメタノール12モル%を含むポリ(エチレンテレフタレート)コポリエステル(I.V.=0.70)65重量%、VULCAN(商標)Pカーボンブラック17重量%及びデュポンポリマープロダクトより市販のナトリウム中和エチレン/メタクリル酸共重合体であるSURLYN(商標)1601-2アイオノマー樹脂(メルトフロー指数 1.3)18重量%からなる溶融ブレンドを製造した。溶融温度 250℃で押出シート(10ミル厚)を製造した。このシートは容易に、良好な外観を有するトレイに熱成形された。
本発明をその好ましい態様を参照して特に詳細に記述したが、本発明の精神及び範囲内で変形及び改良をなし得ることはいうまでもない。更に本発明の実施に関連した開示として引用した前述のすべての特許、特許出願(公告、非公開、外国又は国内)、参照文献又は他の刊行物を本明細書に組み入れるものとする。
Claims (21)
- (a)結晶化度が20%未満の、1種又はそれ以上の実質的に非晶質のコポリエステル樹脂;
(b)5〜25重量%の、粒径15〜40ナノメーターのカーボンブラック;及び
(c)7〜30重量%の、無水マレイン酸変性スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、ブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体及びポリエステルエラストマーからなる群より選ばれた耐衝撃性改良剤を含んで成り、成分(a),(b)及び(c)の合計量が 100%であるブレンド。 - 前記実質的に非晶質のコポリエステル樹脂がポリアルキレンテレフタレートのコポリエステル、ポリアルキレンナフタレンジカルボキシレートのコポリエステル及びポリアルキレン1,4−シクロヘキサンカルボキシレートのコポリエステルからなる群より選ばれたものである請求の範囲第1項に記載のブレンド。
- 前記実質的に非晶質のコポリエステル樹脂がポリアルキレンテレフタレートのコポリエステルからなる群より選ばれたものである請求の範囲第2項に記載のブレンド。
- 前記コポリエステルの少なくとも一つがポリエチレンテレフタレートである請求の範囲第3項に記載のブレンド。
- 前記ポリエチレンテレフタレートのコポリエステルの少なくとも一つが1,4−シクロヘキサンジメタノールの10〜65モル%を含む請求の範囲第4項に記載のブレンド。
- 前記実質的に非晶質のコポリエステル樹脂が2,6−ナフタレンジカルボン酸を含むコポリエステルからなる群から選ばれたものである請求の範囲第2項に記載のブレンド。
- 前記2,6−ナフタレンジカルボン酸のコポリエステルの少なくとも一つが2,6−ナフタレンジカルボン酸及び脂肪族グリコールを含む請求の範囲第6項に記載のブレンド。
- 前記コポリエステルが2,6−ナフタレンジカルボン酸及びエチレングリコールを含む請求の範囲第7項に記載のブレンド。
- 前記コポリエステルが2,6−ナフタレンジカルボン酸5〜100 モル%及び90モル%以下の脂肪族グリコールを含んでなり、ジ酸及びグリコールのモル%の合計量がそれぞれ 100モル%に等しい請求の範囲第7項に記載のブレンド。
- 前記耐衝撃性改良剤が無水マレイン酸変性スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体及びスチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体からなる群より選ばれたものである請求の範囲第9項に記載のブレンド。
- 前記耐衝撃性改良剤がエチレンメタクリル酸共重合体及びブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマーから選ばれたものである請求の範囲第9項に記載のブレンド。
- 前記ブタジエン/アクリルモノマーシェルコアポリマーがブチルアクリレート及びメチルアクリレートに基づくものである請求の範囲第11項に記載のブレンド。
- 前記カーボンブラックが 125〜260 m2 /gの表面積を有する請求の範囲第1項に記載のブレンド。
- 押出又は射出成形によって製造された、請求の範囲第1項のブレンドからなる炭素含有成形物品。
- 前記実質的に非晶質のコポリエステル樹脂の少なくとも一種から成る群から選ばれた熱可塑性マトリックス成分を液化せしめ、そして
導電性成分及び前記耐衝撃性改良剤を前記液化熱可塑性マトリックス成分中に分散せしめる工程を含んでなり、前記導電性成分が粒径15〜40ナノメーターの前記カーボンブラックである請求の範囲第1項のブレンドの製造方法。 - 熱可塑性マトリックス成分を 230〜260 ℃の溶融温度で二軸スクリュー押出機を通して処理することによって前記液化を引き起させる請求の範囲第15項に記載の方法。
- 請求の範囲第1項のブレンドを含んでなる帯電防止性包装材料。
- 前記材料が包装材料の表面を通して帯電静電気を散逸することができるものである、請求の範囲第17項に記載の帯電防止性包装材料。
- 熱成形又は射出成形した包装材料からなる群より選ばれた請求の範囲第17項に記載の帯電防止性包装材料。
- 前記熱成形又は射出成形した包装材料がテープ及びリール包装、通い箱及びトレイからなる群より選ばれたものである請求の範囲第19項に記載の帯電防止性包装材料。
- 前記グリコールが90モル%以下のエチレングリコール及び10モル%未満の少なくとも一種のC3 〜C10グリコールを含んでなる(但し、グリコール成分の合計は 100モル%である)請求の範囲第9項に記載のブレンド。
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