JP2006067771A - シャフト型リニアモータ、該リニアモータ備える実装ヘッド及び部品実装装置、並びに該リニアモータ駆動用シャフトの位置検出方法 - Google Patents

シャフト型リニアモータ、該リニアモータ備える実装ヘッド及び部品実装装置、並びに該リニアモータ駆動用シャフトの位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動用シャフトを回転させることができ、小型かつ簡単な構成で前記駆動用シャフトの軸方向の位置を高精度に検出可能なシャフト型リニアモータを提供する。
【解決手段】 シャフト型リニアモータ40は、中央の貫通穴を直線状に配列して軸挿入穴を形成するよう複数の中空円筒状コイル48を配設した固定子47と、永久磁石45aのN極、S極同士を当接させて軸方向に配置し、固定子47内に移動可能に挿入された駆動用シャフト45と、固定子47の軸方向に所定間隔をおいて配設され、前記永久磁石45aの磁界の強さを検出して磁界強度信号を出力する複数の磁極検出センサ491〜494を備えるセンサユニット49a、49bと、磁極検出センサ491〜494からそれぞれ出力された磁界強度信号を受信し、当該複数の磁界強さ信号に基づいて駆動用シャフト45の位置を検出する検出部100とから構成される。
【選択図】 図9A

Description

本発明は、駆動用シャフトが直線運動をするシャフト型リニアモータ、そのシャフト型リニアモータを用いた実装ヘッド、その実装ヘッドを用いた部品実装装置、さらにシャフト型リニアモータの駆動用シャフトの移動位置を検出する検出方法に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、固定子と駆動用シャフトとを備えたシャフト型リニアモータが従来から知られている。このようなリニアモータは、複数の永久磁石を互いに同じ磁極同士が対向するように直列に組み合わせてなる可動部と、この可動部の外側にこれを囲むように配置され、可動部を軸方向にスライド可能なコイルを含むステータ部とを有している。永久磁石で発生する磁界の磁力線と交叉するようにコイルに電流を流すことにより、この電流と磁界との相互作用に基づいてコイル部に軸方向に向けた駆動力が発生し、その結果、可動部が移動する。
これらのリニアモータをFA機器などの精密機器に用いる場合、可動部の位置決め精度が問題となる。リニアモータの位置決め精度を向上させるための位置検出方法としては、特許文献2に開示されているように、光学的に位置を検出するリニアスケールを用いた構成のものや、特許文献3に開示されているように、リニアレゾルバを用いたものが開示されている。
しかし、光学的な位置検出器を用いたリニアスケールは価格が高く、シャフト型リニアモータの価格を低減することへの障害になっている。また、リニアスケールと読み取りヘッドとの高度のクリアランス管理が要求されている。一方、リニアレゾルバを用いたリニアモータは、レゾルバ用のシャフトを別に設けるため構造が複雑化大型化し、かつモータのストロークがレゾルバのシャフト長に依存するため、レゾルバのシャフト長を超えたストロークを実現できないという問題がある。
また、特許文献4には、可動部に駆動用着磁部分と位置検出用着磁部分、ステータ部に駆動用コイルと位置検出用磁気センサを設けたリニアモータが開示されている。これは、駆動用の着磁部分とは別に、より精細に配置された位置検出用の着磁部分を備えることで、可動部の位置検出の精度を向上させようとするものである。
特開平10−313566号公報 特開2000−262034号公報 特開2003−32995号公報 特開平7−107706号公報
しかしながら、特許文献4に開示の技術では、可動部に駆動用着磁部分と位置検出用着磁部分、固定子に駆動用コイルと位置検出用磁気センサをそれぞれ個別に設けなければならないという問題がある。より具体的に、一つの可動軸に10mmピッチの駆動用着磁部分と10μmピッチの位置検出用着磁部分との2つを設けなければならないという難しさがある。さらに可動部の位置精度を向上させるためには、さらに極小ピッチで位置検出用着磁部分を設けなければならず、構成を複雑にするものである。
また、可動部に駆動用着磁部分と位置検出用着磁部分が設けられており、それぞれの着磁部分は固定子の駆動用コイル、位置検出用磁気センサに対向するような位置に存在させる必要があるので、可動軸が固定子に対して回転可能な構成を有するシャフト型リニアモータに用いることは困難であるという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、シャフトを回転させることができ、小型かつ簡単な構成で高精度に位置検出をすることができるシャフト型リニアモータ、そのシャフト型リニアモータを用いた実装ヘッド、その実装ヘッドを用いた部品実装装置、さらにはシャフト型リニアモータの可動部の移動位置を検出するための検出方法を提供することにある。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のシャフト型リニアモータを提供している。
本発明の第1態様によれば、リング状の複数のコイルを同心で直線状に配設した中空の固定子と、
軸方向に沿ってほぼ等間隔にN極とS極の各磁極が交互に設けられ、前記固定子の中空部に挿入されて前記複数のコイルと前記磁極との相互作用で軸方向に移動する駆動用シャフトと、
前記駆動用シャフトの外周面に対向して前記軸方向に所定間隔をおいて配設される少なくとも一対の磁気検出センサを含み、それぞれの磁気検出センサが検出する駆動用シャフトに設けられた前記磁極の磁界の強さを磁界強度信号として出力するセンサユニットと、
前記出力された複数の磁界強度信号を受信し、当該磁界強度信号に基づいて前記固定子に対する前記駆動用シャフトの移動位置を検出する検出部と、から構成されることを特徴とするシャフト型リニアモータを提供する。
前記駆動用シャフトに設けられた磁極は、当該駆動用シャフト自身に着磁された磁極とすることができる。又は、当該駆動用シャフトを棒状芯材と当該棒状芯材に外装された永久磁石とから構成し、前記駆動用シャフトに設けられた磁極を、前記外装された永久磁石の磁極とすることができる。さらには、前記駆動用シャフトを、N極又はS極同士を突き合わせて前記軸方向に積み重ねて固定された連続する複数の永久磁石から構成し、前記駆動用シャフトに設けられた磁極を、前記複数の永久磁石の磁極とすることもできる。
本発明の第2態様によれば、前記駆動用シャフトの軸に交差する方向の前記駆動用シャフトのずれ、または前記軸に対する前記駆動用シャフトの傾斜を抑制するための軸受部を前記固定子が備えている第1態様のシャフト型リニアモータを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記センサユニットの少なくとも2つの磁極検出センサは、一方の磁極検出センサが略最大又は最小の磁界強さを検出するときに他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出するような前記軸方向の間隔を設けて配置されている、第1又は第2態様のシャフト型リニアモータを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記センサユニットが前記固定子の中空部の中心軸を中心に放射状に配設された複数のセンサユニットから構成され、前記検出部が、前記複数のセンサユニットからそれぞれ出力される複数の磁界強度信号に基づいて前記駆動用シャフトの軸に直交する方向の前記駆動用シャフトのずれ、または前記軸に対する前記駆動用シャフトの傾斜に伴う磁界強さの変動を補正して前記駆動用シャフトの移動位置を検出する第1から第3態様のいずれか1つのシャフト型リニアモータを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記検出部は、前記前記駆動用シャフトに設けられた磁極間の長さに応じた駆動用シャフトの移動量を記憶し、前記駆動用シャフトの位置検出時において前記駆動用シャフトの位置補正を行う第1から第4態様のいずれか1つのシャフト型リニアモータを提供する。
本発明の第6態様によれば、第1態様から第5態様のいずれか一のシャフト型リニアモータを軸平行に複数配置して構成されたことを特徴とする多軸式シャフト型リニアモータを提供する。当該多軸式シャフト型リニアモータは、前記複数配置されたシャフト型リニアモータの内、隣接するシャフト型リニアモータ相互間での磁力障害を排除する磁力遮蔽手段をさらに備えることができる。前記磁力遮蔽手段は、1つのシャフト型リニアモータの磁石が発生する各磁力線が隣接するシャフト型リニアモータの磁石が発生する磁力線と相互作用しないよう、隣接するシャフト型リニアモータ同士の間に配設される強磁性体材料とすることができる。前記シャフト型リニアモータが他のシャフト型リニアモータと一方の側でのみ隣接し、前記一方の側と軸対称となる他方の側には他のシャフト型リニアモータが存在していない場合、前記他方の側にも磁力遮蔽手段をさらに備えていることが望ましい。
本発明の第7態様によれば、第1から第5態様のいずれか1つのシャフト型リニアモータと、当該シャフト型リニアモータの前記駆動用シャフトに連結されたスプラインシャフトと、前記スプラインシャフトに連結されかつ吸引により部品を保持可能なノズル部と、前記スプラインシャフトに嵌合し前記スプラインシャフトを摺動かつ回動自在でかつ回転駆動源に連なるボールスプラインナットとを有し、シャフト型リニアモータの検出部により、前記ノズル部の高さ位置を検出可能に構成されている実装ヘッドを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記シャフト型リニアモータのセンサユニットが、前記コイルとボールスプラインナットとの間に配置されている第7態様の実装ヘッドを提供する。
本発明の第9態様によれば、前記駆動用シャフトとスプラインシャフトは中空で構成されかつ一体的に連結されており、前記駆動用シャフトの上部から前記ノズル部に連通するエア吸引路が形成される第6態様の実装ヘッドを提供する。
本発明の第10態様によれば、部品を連続的に供給する部品供給部と、前記部品供給部から部品を取り出して回路基板に実装する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを搬送するロボットと、回路基板を搬入して保持する基板搬送保持装置と、全体の動作を制御する実装制御装置とから構成され、前記実装ヘッドに装着されたノズル部を利用して吸引作用により前記部品供給部から部品を取り出し、吹出し作用により前記部品を回路基板の実装位置に実装する部品実装装置であって、前記実装ヘッドが、第7態様から第9態様のいずれか一の実装ヘッドを搭載した部品実装装置を提供する。
本発明の第11態様によれば、軸方向に所定間隔を設けてN極とS極の各磁極を交互に着磁させた駆動用シャフトを複数のコイルからなる中空状の固定子内に挿入し、前記複数のコイルと前期駆動用シャフトに設けられた磁極との相互作用によって前記駆動用シャフトを前記軸方向に移動させるシャフト型リニアモータの前記駆動用シャフトの移動位置を検出する検出方法であって、前記軸方向に所定間隔を設けて前記固定子側に配置された少なくとも一対の磁極検出センサにより前記駆動用シャフトに設けられた磁極の磁界の強さ検出し、それぞれの検出結果を基に前記駆動用シャフトの移動位置を検出することを特徴とする検出方法を提供する。前記少なくとも一対の磁極検出センサは、いずれか一方の磁極検出センサが略最大又は略最小の磁界強さを検出するときにいずれか他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出するような相互間隔を設けて配置することができる。
本発明の第1態様及び第11態様によれば、例としてリング状のコイルのように、中央に好ましくは円形の貫通穴を有する複数のコイルを配列し、当該貫通穴に円柱形状の駆動用シャフトを挿入するように構成している。よって、駆動用シャフトとその周囲に位置するコイルとの間隔を略一定に保つことができる。また、駆動用シャフトには、周方向に延在して、好ましくは全周にわたって永久磁石の同極が配置される。駆動用シャフトに設けられる磁極は、例えば、均一長さの円柱形状の磁石を複数用いて棒状芯材に組み込むように構成されていてもよいし、シート状の永久磁石を棒状芯材の周りに外装してもよい。また、駆動用シャフトを直接着磁するように構成してもよい。
駆動用シャフトは、磁極の同極が対向するように駆動用シャフトの軸方向に並んで設けられている。よって、永久磁石の磁界に基づいて、駆動用シャフトに沿って略正弦波状の強度分布を有する磁界が駆動用シャフトの周囲に形成される。したがって、コイルに対して駆動用シャフトが軸中心に回転した場合であっても、駆動用シャフトとコイルの間隔が変わることがなく、リニアモータとしての駆動推力に影響を及ぼすことがない。なお駆動用シャフトに配置される永久磁石の大きさは、リニアモータの用途やサイズに応じて適宜設計すればよく、また、その数は、少なくとも2つ配置されていれば一方の極を両端とする磁界周期が形成されるため、リニアモータとしての実現することができる。
また、上記態様においては、駆動用の永久磁石の磁界を軸方向に異なる位置に設けられた複数の磁極検出センサを有するセンサユニットで検出し、当該2つのセンサユニット出力に基づいて、位置を検出することとしているため、前記磁界周期中の位置検出を行うことで位置検出用の着磁部分を別途設ける必要がなく、簡単な構成で駆動用シャフトの位置を検出することができる。
本発明の第2態様において、軸受部は、例えば、複数のコイルの両端に設けることが望ましく、また、センサユニットは、軸受部の直近に設けることが好ましい。本態様によれば、軸受部により駆動用シャフトが軸に交差する方向にずれたり、あるいは駆動用シャフトが前記軸に対して傾斜したりすることがないようにガイドされているため、コイルと駆動用シャフトとの間隔の変化が極力抑えられ、センサユニットの出力に与える影響を少なくして位置検出の精度を向上させることができる。
本発明の第3態様によれば、2つの磁極検出センサを磁界検出強さが一定の位相差を有する位置に設け磁界周期中の位置検出において、演算処理を行うことができる。特に好ましくは、一方の磁極検出センサが駆動用シャフトに設けられた磁極による略最大又は略最小の磁界強さを検出するときに、他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出するような位置に配置すれば、駆動用シャフトの磁界周期に対してπ/2だけ位相がずれて配置されることとなるため、磁界周期中の位置検出において、直交座標を用いた円内角度として演算処理を行うことができる。したがって、磁界周期内の位置検出を簡単かつ高精度にすることができる。
本発明の第4態様によれば、センサユニットが、固定子の軸挿入穴の中心軸上に中心を有し、かつ当該中心軸に直交する平面上に存在する略同一円周上に複数設けられているため、駆動用シャフトが軸挿入穴からずれた場合や駆動用シャフトの回転方向位置で磁極の大きさに差がある場合であっても、それぞれのセンサユニットと駆動用シャフトとの間隔距離の合計距離としてはあまり変化がない。すなわち、一方のセンサユニットに近づくように駆動用シャフトがずれた場合には、他方のセンサユニットからは遠ざかることとなるため、双方のセンサユニットの出力の合計は相殺されることとなる。よって、複数のセンサユニットの出力に基づいて、当該出力を補正することで、駆動用シャフトのずれによる位置検出に及ぼす影響を少なくすることができる。出力の補正としては、具体的には、例えば、それぞれのセンサユニットからの各磁極検出センサの出力値を加算平均した値に基づいて、駆動用シャフトの位置検出を行うことができる。
なお、略同一円周上に設けられたセンサユニットは3つを均等間隔に配置することで駆動用シャフトがいずれの方向にずれを生じた場合であっても、それぞれのセンサユニットの出力を相殺することで好適に位置を検出することができる。また、略同一円周上に複数設けられたセンサユニットが均等間隔に配置されない場合は位置に応じた補正をすることで位置を検出することができる。
本発明の第5態様によれば、検出部で駆動用シャフトのN極とS極の磁極変化が繰り返されるごとに磁界の周期長を記憶することにより、駆動用シャフトの位置検出の精度を向上させることができる。すなわち、本実施の形態にかかるリニアモータでは、磁界周期における位置から駆動用シャフトの位置を検出するため、磁界周期長の情報を格納することにより、より精度の高い駆動用シャフトの位置検出を行うことができる。特に、連続するN極とS極間の間隔がわずかに異なり、その結果磁界周期の長さにばらつきがあるような場合に、当該ばらつきが位置精度に与える影響を少なくすることができる。
本発明の第6態様によれば、複数の上述したシャフト型リニアモータを配置した多軸式シャフト型リニアモータを利用し、各シャフト型リニアモータをそれぞれ個別に制御することで複数の動作を同時に行うことを可能にする。当該多軸式シャフト型リニアモータに、隣接するシャフト型リニアモータ相互間での磁力障害を排除する磁力遮蔽手段を設けることにより、各シャフト型リニアモータの動作制御への支障を回避することができ、シャフト型リニアモータを接近して配置することが可能となってアクチュエータ全体をコンパクトに形成することができる。
本発明の第7態様によれば、第1から第6態様のリニアモータは、シャフトの軸に対して回転した場合であっても位置検出に与える影響が少ないため、部品実装において、実装方向の回転のために駆動用シャフトを回転させる必要がある実装ヘッドに好適に用いることができる。また、ノズル部の高さ位置検出のための機構として駆動用シャフトの駆動用永久磁石の磁界を用いた小型のリニアモータを用いることにより、実装ヘッドも小型化することができる。実装ヘッドは、その先端に設けられたノズル部が駆動用シャフト方向に上下移動する必要があるため、駆動用シャフトの軸を中心に回転可能でかつ軸方向に移動可能に保持するためにスプラインシャフトとボールスプラインナットを用いることが好ましい。
本発明の第8態様によれば、上からシャフト型リニアモータ、センサユニット、スプラインシャフト、ノズル部の順に設けることにより、実装ヘッドを最もコンパクトに構成することができる。
本発明の第9態様によれば、駆動用シャフトとスプラインシャフトとを中空で構成してシャフトの上部からノズル吸引を行うことで、ノズル部にはエア回転ジョイントと電磁弁が不要になり、より一層にコンパクトな実装ヘッドを実現することができる。
本発明の第10態様によれば、前記コンパクトに構成された実装ヘッドを利用することで、部品実装装置自身を軽量コンパクトに構成することができ、駆動エネルギの減少、搬送速度の向上に貢献することができる。
以下、本発明にかかるシャフト型リニアモータ、及び当該シャフト型リニアモータの駆動軸の移動位置検出方法の実施の形態につき、部品実装装置を例にして図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態にかかる部品実装装置101の全体概略斜視図を図1に示す。部品実装装置101は、回路基板2を部品実装装置101に搬入するローダー1と、部品が実装された回路基板2を部品実装装置101より搬出可能なアンローダー11と、部品が回路基板2上に実装される間、ローダー1から搬入される回路基板2を搬送保持する一対のサポートレール部を備える第1基板搬送保持装置3とを備えている。図1においては、ローダー1に積載された回路基板2−0を部品実装装置101に搬入している状態、第1基板搬送保持装置3に積載された回路基板2−1に部品が実装される状態、及び、部品が実装された回路基板2−3を部品実装装置101からアンローダ11により搬出している状態を同時に示している。なお、以降の説明においては、位置に関係なく一般に回路基板を示す場合には「回路基板2」というように示し、また、特定の位置に位置されている回路基板を示す場合には「回路基板2−0、2−1、2−2、又は2−3」のように示すものとする。また、各構成要素を示す符号にa、b、c、‥などのサフィックスを付ける場合も同様とする。
部品実装装置101はさらに、部品実装作業領域における図示Y軸方向手前側の端部にそれぞれ配置され、かつ、回路基板2に実装すべき複数の部品を部品取出し位置に連続的に順次供給する複数の部品供給カセット80を有する部品供給部8A、8Bと、部品供給部8Bの近傍に配置され、かつ、回路基板2に実装すべき部品をトレー上に収納する部品供給部8Cを備える。なお、部品供給部8A及び8Bにおける夫々の部品供給カセット80から供給される部品は、例えば、主に微細なチップ部品であり、一方、部品供給部8Cから供給される部品には、例えば、主にICチップに代表されるようなIC部品やコネクタ等の異形部品等である。
また、部品実装装置101は、部品を供給する部品供給部8A、8Bが取り付けられる取り付け部と、部品供給部8A、8B、8Cから供給される部品を吸着して回路基板2上に実装する第1実装ヘッド4と、部品供給部8Aの近傍の部品実装作業領域中央に近い側に配置され、かつ、第1実装ヘッド4における夫々の吸着ノズル組立体10の先端に設けられたノズル部39が吸着保持した部品の吸着姿勢を撮像する撮像装置の一例である認識カメラ9と、実装制御装置100とを備えている。
第1実装ヘッド4は、部品実装装置101における装置上面である部品実装作業領域内の直行する2方向であるX軸方向及びY軸方向の所定位置に位置決めするXYロボット5により移動可能に構成されている。第1実装ヘッド4には、部品を解除可能に吸着保持するノズル部39が交換可能に複数本、例えば12本装備されている。第1実装ヘッド4は、XYロボット5により、部品実装作業領域を2次元的に移動することができる。例えば、第1実装ヘッド4は、部品供給部8A、8B、8Cからそれぞれ供給される部品を吸着保持するために部品供給部8A、8B、8Cの部品取出し位置へ、第1基板搬送保持装置3に保持される回路基板2−1に部品を実装するために第1基板搬送保持装置3に対向する位置へ、必要に応じて実装ヘッド4に装備されたノズル部39を交換するためにノズルステーション7に対向する位置へ、それぞれ移動することができる。なお、ノズルステーション7は、部品実装作業領域において部品供給部8Aの近傍に配置されかつ複数の種類の部品に適した複数の種類のノズル部39を収納するものである。
さらに、図1に示す部品実装装置101は、第1基板搬送保持装置3から搬送される回路基板2−1を受け取るとともに搬送保持する一対のサポートレール部を備える第2基板搬送保持装置13、部品を解除可能に吸着保持する部品保持部材の一例である吸着ノズル組立体10を着脱可能に複数本、例えば12本装備する第2実装ヘッド14、第2ヘッド14をX軸方向及びY軸方向の所定位置に位置決めするXYロボット15、部品供給部18Aの近傍に配置され、かつ、複数の種類の部品に適した複数の種類のノズル部39を収納して必要に応じて実装ヘッド14に装備されたノズル部39と交換するノズルステーション17、部品実装作業領域の作業者に対する奥側である図示Y軸方向奥側の端部に夫々配置され、かつ上記回路基板2−1に実装すべき部品を部品取出し位置に1つずつ連続的に供給する複数の部品供給カセッ卜を有する部品供給部18A、18B、部品供給部18Bの近傍に配置され、かつ上記回路基板2に実装すべき部品をトレー状に収納保持されたトレー部品を収納する部品供給部18C、部品供給部18Aの近傍の部品実装作業領域中央に近い側に配置され、かつ第2実装ヘッド14のノズル部39が吸着した部品の吸着姿勢を撮像する認識カメラ19をそれぞれ備える。また、第1実装ヘッド4及び第2実装ヘッド14のノズル部39が当接されたときの加重を計測し、ノズル部39の高さを調整するためのロードセル12が部品実装作業領域内に2カ所に設けられている。
このように、部品実装装置101においては、実装装置基台16の上面に配置された2つの部品実装作業領域を有しており、第1基板搬送保持装置3及び第2基板搬送保持装置13の夫々に保持された夫々の回路基板2に対して、第1実装ヘッド4及び第2実装ヘッド14を利用して同時的かつ個別的に部品実装動作を施すことが可能となっている。
図2は、図1に示す部品実装装置に用いられるXYロボット5及び15の概略斜視図を示している。XYロボット5及び15は、図2に示すように、第1実装ヘッド4(図示略)を図のX軸方向に移動可能に支持し、かつ第1実装ヘッド4のX軸方向の移動を駆動する第1X軸部6bと、第2実装ヘッド14を図示X軸方向に移動可能に支持し、かつ第2実装ヘッド14のX軸方向の移動を駆動する第2X軸部6cと、実装装置基台16(図1参照)上におけるX軸方向の夫々の端部近傍に設置され、かつ夫々のX軸部6b及び6cを夫々の端部で支持し、かつ夫々のX軸方向駆動部6b及び6cの図示Y軸方向への移動を駆動するY軸部6aと備えている。
Y軸部6aは、2つのX軸部6b、6cを、夫々のY軸方向へ互いに独立させて駆動することが可能である。すなわち、X軸部6b及びY軸部6aにより、第1実装ヘッド4は図示手前側における部品実装領域の上方を、第2実装ヘッド14とは独立してX軸方向又はY軸方向に移動可能となっている。一方、X軸部6c及びY軸部6aにより、第2実装ヘッド14は図示奥側における部品実装領域の上方を第1実装ヘッド4とは独立してX軸方向又はY軸方向に移動可能となっている。さらに、両X軸部6b及び6cは、夫々のY軸方向への移動範囲が制限されており、夫々の移動による互いの衝突の発生が未然に防止されている。
XYロボット5及び15は、リニアモータを駆動源として第1実装ヘッド4及び第2実装ヘッド14をXY方向に移動可能に構成されている。この構成については後に説明する。
加えて、部品実装装置101には、図1に示すように上記基板搬入・搬出、部品保持、部品認識、及び部品装着動作等を互いの動作を関連付けながら統括的な制御を行うことが可能な実装制御装置100が備えられている。実装制御装置100は、夫々の部品供給部8Aと8B、及び18Aと18B、部品供給カセット80、第1実装ヘッド4及び第2実装ヘッド14、認識カメラ9と19、第1基板搬送保持装置3、第2基板搬送保持装置13、XYロボット5と15、ローダー1、並びに、アンローダー11等が接続されている。また、実装制御装置100には、後に説明かつ図示するようなデータベース部及びメモリ部が備えられている。このデータベース部には、部品の種類に応じた形状や高さ等に関する部品情報のライブラリー、回路基板の種類に応じた形状等に関する基板情報、部品の種類に対応された夫々の種類のノズル部39の形状やノズル位置情報等が予め取り出し可能に記憶されている。またメモリ部には、どの部品をどの位置にどの順番で実装するか等の実装プログラムであるNCデータ、どの部品をどの部品供給部材に配列するかなどの配列プログラム又は当該配列された配列情報、後述する部品保持可能範囲に関する情報、及び夫々の基板搬送保持装置における基板搬送位置の情報等が取り出し可能に記憶されている。なお、実装制御装置100において、上述した夫々の情報をデータベース部に記憶させるのかメモリ部に記憶させるのかは、その部品実装の実情に応じて様々な形態を取り得る。
次に、XYロボット5及び15の構成について図3A及び図3Bを用いて説明する。上述したようにXYロボット5及び15は、リニアモータにより第1実装ヘッド4及び第2実装ヘッド14をXY方向に移動させるものである。図3Aは、図2のIII-IIIにおける断面図を示している。図3Bは、図3Aに示すX軸部6cの側面図である。図3Aに示すように、Y軸部6a(図2参照)は、それぞれY軸方向に延在するY軸リニアモータシャフト20とY軸ガイドビーム21とが平行に配置された構成である。Y軸ガイドビーム21の上面には、Y軸方向に延在するY軸リニアガイド22、第1リニアスケール25、第2リニアスケール23が設けられている。
Y軸リニアモータシャフト20とY軸ガイドビーム21とは、上述のように実装装置基台16上におけるX軸方向の夫々の端部近傍に設置される。それぞれのY軸ガイドビーム21には、第1X軸部6bの位置検出に用いられる第1リニアスケール25と、第2X軸部6cの位置検出に用いられる第2リニアスケール23が設けられている。第1リニアスケール25は、Y軸ガイドビーム21の図2の図示手前側端部から中央方向に延在するように設けられ、一方、第2リニアスケール23は、Y軸ガイドビーム21の図2の図示奥側端部から中央方向に延在するように設けられる。第1X軸部6bには、図2の図示左側の第1リニアスケール25に対向するように配置された第1Y軸位置センサ26(図面略)が設けられ、第2X軸部6cには、図2の図示右側の第2リニアスケール23に対向するように配置された第2Y軸位置センサ24が設けられる。これらの第1及び第2リニアスケール25、23と第1及び第2のY軸位置センサ26、24により、第1及び第2X軸部6b、6cの位置を高精度に検出することができる。
Y軸部6aのY軸リニアモータシャフト20には、それぞれS極・N極同士が対向する方向に繰り返し配置されるように円柱状の永久磁石が設けられている。双方のY軸リニアモータシャフト20は、第1X軸部6b及び第2X軸部6cの両端にそれぞれ設けられたY軸可動部30に挿入され、第1X軸部6b及び第2X軸部6cをY軸方向に移動可能に保持する。第1X軸部6b及び第2X軸部6cの両端にそれぞれ設けられたY軸可動部30には、コイルによる電磁石が配置される。当該コイルに駆動電流を流すことにより、電磁石が磁性を持ちリニアモータとして機能する。
第1X軸部6bのX軸方向両端のそれぞれのY軸可動部30に配置されたコイルには、上述の実装制御装置100から同時に駆動電流が供給され、また、第2X軸部6cのX軸方向両端のそれぞれのY軸可動部30に配置されたコイルには、上述の実装制御装置100から同時に駆動電流が供給される。したがって、第1X軸部6b及び第2X軸部6cは、両端に設けられたY軸可動部が完全に同期して磁性を有するため、独立してY軸部6aを移動可能である。
このように、第1X軸部6b及び第2X軸部6cの駆動にリニアモータを用いまた、駆動源であるコイルを両端に配置させた構成により、第1X軸部6b及び第2X軸部6cの加振により実装ヘッドのぶれを少なくして部品実装の影響を少なくすることができるとともに、X軸部6b及び6cの両端に1つの制御ドライバから同時に駆動電流を供給することができるので、X軸部6b及び6cの両端の駆動機構の動作を完全に同期させることができ、第1X軸部6b及び第2X軸部6cをほぼ完全にX軸に平行な状態に維持したままで移動させることができる。
第1X軸部6b及び第2X軸部6cは、実装ヘッドを取り付ける実装ヘッド可動部31が互いに対向する方向に配置されている以外は、大略同じ構成である。以下、図3A、図3Bを参照し、第2X軸部6cを例にとって説明する。第2X軸部6cは、図3Bに示すように、断面の外形が略Y字形のX軸フレーム36にX軸リニアモータシャフト32と、その上下2カ所にX軸リニアガイド33が設けられている。X軸リニアモータシャフト32は、実装ヘッド可動部31のX軸可動部34に挿入されて両者を係合する。実装ヘッド可動部31は、2つのX軸リニアガイド33に沿ってX軸方向に移動可能に構成されている。X軸フレーム36には、X軸リニアスケール38が設けられており、実装ヘッド可動部31に設けられたX軸位置センサ37により実装ヘッド可動部31の位置を検出することができるように構成されている。
X軸リニアモータシャフト32には、それぞれS極・N極同士が対向する方向に繰り返して配置されるように配置された円柱状の永久磁石が設けられている。X軸可動部34には、コイルによる電磁石が配置される。当該コイルに駆動電流を流すことにより、電磁石が磁性を持ちリニアモータとして機能する。
X軸可動部34に配置されたコイルには、上述の実装制御装置100から駆動電流が供給される。したがって、実装ヘッド可動部31は、X軸可動部34に発生された磁性によってX軸リニアモータシャフト32に沿って移動する。
実装ヘッド可動部31は第1実装ヘッド4又は第2実装ヘッド14を固定する取り付け面35を備える。
次に、実装ヘッド4、14の構造について図面を参照して詳細に説明する。なお、第1実装ヘッド4と第2実装ヘッド14とは同様な構造を有しているため、以下の説明においては代表して第1実装ヘッド4の構造につき説明するものとする。図4には実装ヘッド4の全体像を、図5〜図8にはその部分詳細を示す。
図4において、第1実装ヘッド4は、複数本、例えば12本の吸着ノズル組立体10a〜10lが、図示X軸方向に沿って6列が一定の間隔ピッチPxで、図示Y軸方向に沿って2列が一定の間隔ピッチPyでもって配列された状態で備える、いわゆる多軸式実装ヘッドとして構成されている。このような第1実装ヘッド4が備える夫々の吸着ノズル組立体10を、Y軸方向図示手前側かつX軸方向図示左側から右側へ順に、第1吸着ノズル組立体10a、第2吸着ノズル組立体10b、第3吸着ノズル組立体10c、第4吸着ノズル組立体10d、第5吸着ノズル組立体10e、第6吸着ノズル組立体10fとし、Y軸方向図示奥側かつX軸方向図示左側から右側へ順に、第7吸着ノズル組立体10g(以下、図面上での符号表示略。)、第8吸着ノズル組立体10h、第9吸着ノズル組立体10i、第10吸着ノズル組立体10j、第11吸着ノズル組立体10k、第12吸着ノズル組立体10lとする。また、部品供給部8A(あるいは8B。図1参照)には複数の部品供給カセット80が、一定の間隔ピッチLでもって図示X軸方向に沿って配列されている。また、夫々の吸着ノズル組立体10の配列における一定の間隔ピッチPxは、夫々の部品供給カセット80の配列における一定の間隔ピッチLの整数倍の寸法(Px=L×n)であればよく、本実施の形態においては、間隔ピッチPxと間隔ピッチLは同一寸法(n=1)となっている。
第1吸着ノズル組立体10a〜第12吸着ノズル組立体10lは、互いに略同一構造を有しており、第1実装ヘッド4の上方に設けられたハウジング46及びボールスプラインナット53aを備える外筒53(図6参照)によって、図示のZ軸方向に移動可能であり、また軸を中心に回動可能に保持される。吸着ノズル組立体10は、後述するようにハウジング46内に設けられたアクチュエータ40によってその軸方向(Z軸方向)に上下移動可能に構成されるとともに、その軸を中心とした回転であるθ回転ができるようにスプラインシャフト44を備える。
図6において、各吸着ノズル組立体10(図6では最も手前側にある第1吸着ノズル組立体10aと第7ノズル組立体10gのみを表示。他はこれらの背後に現れる。)は、スプラインシャフト44と、スプラインシャフト44の下側先端に設けられたノズル部39と、スプラインシャフト44と同軸に一体構成された駆動用シャフト45と、吸着ノズル組立体10をθ回転させるためのタイミングプーリ41とを備える。
駆動用シャフト45は、吸着ノズル組立体10を上下動作させるためのアクチュエータ40の駆動軸として機能する。上述したように、本実施の形態では、駆動用シャフト45は軸方向両端に磁石の極が形成された円筒形の永久磁石を同極同士が対向するように同軸に複数配置して固定され、シャフト状に形成されている(図7A参照)。タイミングプーリ41はスプラインシャフト44に連結されており、両者はZ軸方向には相対移動可能であり、Z軸を中心とした回転方向への相対移動は制限されている。図5は、吸着ノズル組立体10とタイミングプーリ41、及びタイミングベルト43との関係を上から見た状態で示している。第1から第6の吸着ノズル組立体10a〜10fの各タイミングプーリ41には1つのタイミングベルト43が係合している。タイミングベルト43は、6つの吸着ノズル組立体10a〜10fのプーリ41に完全に係合させるために、それぞれ5つのテンションプーリ43a、43bを介して係合する。当該タイミングベルト43の係合によりθ回転用モータ42aの正逆回転駆動がタイミングベルト43を介して伝達されて、第1から第6の吸着ノズル組立体10a〜10fを同時的にθ回転(吸着ノズル組立体10の軸芯周り回転)させることが可能となっている。
同様に、第7から第12の吸着ノズル組立体10g〜10lの各タイミングプーリ41には別のタイミングベルト43が係合されており、これにより別のθ回転用モータ42bの正逆回転駆動力がタイミングベルト43を介して伝達されて、第7から第12の吸着ノズル組立体10g〜10lを同時的にθ回転させることが可能となっている。
図6に戻って、アクチュエータ40はシャフト型のリニアモータ(以下、これを符号40で示す。)により構成され、当該シャフト型リニアモータ40によって対応する吸着ノズル39を上下動させ、選択的に部品吸着保持又は部品実装動作を行うことが可能となっている。シャフト型リニアモータ40の具体的構成については後述する。なお、本実施の形態では、1つのθ回転用モータ42aの動力がタイミングベルト43を介して伝達されて第1から第6の吸着ノズル組立体10a〜10fを夫々θ回転させ、別のθ回転用モータ42bの動力がタイミングベルト43を介して伝達されて第7から第12の吸着ノズル組立体10g〜10lを夫々θ回転させるように構成されているが、このような構成は一例であって、夫々の吸着ノズル組立体10の上下動とθ回転が夫々1つのアクチュエータ40、1つのθ回転用モータ42のみで行うことを可能として、複数の吸着ノズル組立体10を選択的に駆動させるような構成でもあっても構わない。
また、夫々の部品供給カセット80は、取り出し可能に複数の部品を収容するとともに、当該部品を取り出し可能に配置する部品取出し位置を備えている。また、夫々の部品取出し位置は、上述のように、図示X軸方向に一定の間隔ピッチLでもって一列に配列されている。このように、夫々の部品取出し位置が配置されていることにより、例えば、第1部品供給カセット80における部品取出し位置の上方に第1吸着ノズル組立体10aを、第2部品供給カセット80における部品取出し位置の上方に第2吸着ノズル組立体10bを同時に配置させるなどのように、X軸方向に配列された部品供給カセット80のそれぞれ上方に、X軸方向に配列するノズル部39を配置させることができ、夫々の吸着ノズル組立体10による夫々の部品取出し位置からの部品の吸着保持取出しを同時に行うことが可能となっている。
次に実装ヘッド4、14のアクチュエータとしてのシャフト型リニアモータ40について図面を参照して説明する。図6において、シャフト型リニアモータ40は、吸着ノズル組立体10のスプラインシャフト44と同軸に構成された駆動用シャフト45と、実装ヘッド4のハウジング46内に設けられ、コイル48と位置検出用磁極センサ49とを備えた固定子47とを備える。駆動用シャフト45は、複数の円筒形の磁石を、そのS極同士・N極同士が軸方向に対向するように当接して固定され(図7A参照)、中空部分に空気の吸引穴が形成されている。なお、後述するように、本実施の形態の第7から第12の吸引ノズル組立体10g〜10lの各駆動用シャフト45については、両端までの中空に構成されていない。しかしながら、同極同士を軸方向にして複数の磁石を固定する構成に関しては同様である。
ハウジング46は、図8に示すように、機械的強度に十分な肉厚を有する中空の直方体の形状を有し、非磁性材料、例えばプラスチック材、あるいはアルミニウムやセラミック材などで作られている。ハウジング46は、駆動用シャフト45を移動可能に受け入れるよう、駆動用シャフト45の直径より僅かに大きい貫通孔56をその上面に有している。当該貫通孔56は、後述するように、ハウジング46に配置される固定子47のコイルに設けられた中空穴と連通するように位置合わせされる。ハウジング46の側面には、実装ヘッド可動部31の取り付け面35(図3B参照)にネジ止めするための雌ネジ57が設けられている。
第1から第6の吸着ノズル組立体10a〜10f(図6に示す2個の吸着ノズル組立体の内、右側の列)に固定されている駆動用シャフト45は、上述したように中空に構成されており、その上端に設けられた吸引接続口45bからエアを吸引することで中空穴45eを介して駆動用シャフト45の先端に設けられたノズル部39まで吸引エアを通すことができるように構成されている。また、第7から第12の吸着ノズル組立体10g〜10l(図6に示す2個の吸着ノズル組立体の内、左側の列)に固定されている駆動用シャフト45は中実に構成されており、スプラインシャフト44に空気吸引用の吸引口45cが設けられている。吸引口45cは、外筒53に設けられた吸引接続ノズル45dと接続され、スプラインシャフト44中の空気を吸引することにより、スプラインシャフト44の先端に設けられたノズル部39まで吸引エアを通すことができるように構成されている。
次に、図7Aにおいて、駆動用シャフト45を構成する複数の駆動用永久磁石45aは、いずれも長さがほぼ等しい中空の円筒形の永久磁石であり、その軸方向両端がS極、N極に着磁している。駆動用シャフト45には、S極およびN極同士がそれぞれ軸方向に対向するように当該駆動用永久磁石45aが軸方向に同心に積み重ねられて固定されている。なお、駆動用シャフト45に設けられる磁極は、例えば、均一長さの円柱形状の磁石を複数用いて棒状芯材に組み込むように構成されていてもよいし、シート状の永久磁石を棒状芯材の外周面上に外装して配置してもよい。また、駆動用シャフトを直接着磁するように構成してもよい。
固定子47は、中央に駆動用シャフト45を挿入可能な中空の円形穴が設けられたリング状の複数のコイル48を、当該穴が同心でZ軸方向に重なるように積層配置され、各コイル48の穴が駆動用シャフト45の挿入穴として形成される。コイル48は、駆動用シャフト45をこの挿入穴に受け入れたとき、駆動用シャフト45の永久磁石45aに対向するように固定子47内に位置決めされている。具体的には、駆動用永久磁石45aの外周面に沿うようにこれを囲み、かつコイルを巻くためのコア部分を備える部材にコイルをループ状に巻き、コイルが駆動用永久磁石45aに対向するように固定子47内に取付けられている。コイル48と駆動用永久磁石45aとの接触を回避するため、コイル48外面にはポリ四フッ化エチレン・フィルム等の保護フィルムが貼られている。このようにコイル48は、磁力線のロスを最小化するために駆動用永久磁石45aの湾曲した外周面に沿うように配置されていることが好ましい。
積層されたコイル48の上下には、軸受50a、50b(図6参照)が設けられており、駆動用シャフト45が積層されたコイル48の軸中心からずれないようにガイドするとともに、駆動用シャフト45の軸方向の移動が可能な状態に保持している。図示の下側にある軸受50bのさらに下方に、位置検出用磁極センサ49が配置されている。この位置検出用磁極センサ49には、図7A、7Bに示すように、軸方向に並べて配置された各2つの磁極検出センサ491、492、及び493、494からそれぞれ構成される2つのセンサユニット49a、49bが設けられている。両図において、2つのセンサユニット49a、49bに用いられる磁極検出センサ491〜494は、駆動用シャフト45の位置によって、駆動用永久磁石45aの磁界の強さを検出する。本実施例では、駆動用永久磁石45aはパーマロイ合金からなり、磁界が加わると磁気抵抗効果によってその電気抵抗が変化するMRセンサ(Magnetoresistance Sensor) が用いられており、これには一定の電流が流されている。従って、MRセンサに電流を流し、その電圧の変化を測定することによって、磁界の変化を検出して、固定子47に対する駆動用シャフト45の位置を検出することができる。
各センサユニット49a、49bは、図7Bの平面図に示すように、駆動用シャフト45を軸心とした略同一円周上で軸対称に配設されている。また、各センサユニット49a、49bを構成するそれぞれ2つの磁極検出センサ491、492、及び493、494は、図7Aに示すように駆動用シャフト45に組み込まれる1つの永久磁石45aの軸方向寸法の略半分の間隔をおいて配置されている。その結果、図7Aの状態では、磁極検出センサ492又は494のいずれか一方が略最大の磁界強さを検出するときに(すなわち、1つの駆動用永久磁石45aの軸方向先端部に対向する位置にあるときに)、他方の磁極検出センサ491又は493が略0の磁界強さ(すなわち、1つの駆動用永久磁石45aの軸方向の中央位置)を検出することができる。センサユニット49a、49bにより駆動用シャフト45の位置検出及びその検出方法については、後述する。
再度図6に戻って、各吸着ノズル組立体10は、シャフト型リニアモータ40によりZ軸方向に上下移動することができるように構成される一方、重力により吸着ノズル組立体10が下がらないように、バネ52により図示上方向に付勢された状態で保持されている。すなわち、各吸着ノズル組立体10のスプラインシャフト44を受けるボールスプラインナット53aを有する外筒53側に設けられたバネ座54と、各スプラインシャフト44と一体的に構成されている駆動用シャフト45に固定されたバネ座55との間に、両バネ座54、55間の距離よりも長い自然長のバネ52を駆動用シャフト45と同軸に配置することにより、駆動用シャフト45が図示上側に付勢され、重力により吸着ノズル組立体10が落下しないように構成されている。なお、バネ座55は、駆動用シャフトが原点位置にある時、固定子47の下端と接触し、これ以上駆動用シャフトが上昇しないようにするストッパとしても機能する。これによる駆動用シャフトの原点検出の方法については後述する。
次に、シャフト型リニアモータ40の駆動により移動する駆動用シャフト45の移動位置を検出、制御する手段について図9〜図13を参照して説明する。図9Aは、シャフト型リニアモータ40の駆動制御及び位置検出するための制御回路のブロック図を示す。図において、シャフト型リニアモータ40を駆動制御するサーボコントローラサーボアンプ110は、実装制御装置100の一部を構成するものであり、アンプ部112と、コントローラ部111とから構成される。アンプ部112は、例えば実装制御装置100中の上位コントローラ100aから入力される動作指令信号を受け、動力線を介して固定子47のコイル48に給電する。サーボコントローラサーボアンプ110のアンプ部112から出力された駆動電流によってコイル48に電流が流れ、コイル48と駆動用永久磁石45aのN極或いはS極との間に斥力が働き、駆動用シャフト45が固定子47に沿って所定のZ軸方向に移動する。
サーボコントローラサーボアンプ110のコントローラ部111は、周期カウンタ113、各周期の分解能テーブル114、パルス信号受信部115、演算部116を備えている。周期カウンタ113は、駆動周期のどの位置に駆動用シャフト45が存在するかを検出するために、後述する磁界周期を複数のパルス(本実施の形態では、説明の便宜上1000で説明する。但し、実際はコンピュータ処理をする為、2の乗数倍である例えば1024となる)に分割して、各周期カウンタの駆動パルスをカウントする。各周期の分解能テーブル114は、駆動用シャフト45に設けられた磁界周期ごとの長さを格納するためのデータであり、後述するように、駆動用周期に設けられた磁界周期が完全に同じでないことに基づく位置検出の補正に用いられるものである。
駆動用シャフト45が、固定子47に沿って移動するのに伴い、駆動用シャフト45に設けられた駆動用永久磁石45aは、固定子47に設けられたセンサユニット49a、49bの磁極検出センサ491〜494に対向する位置を通過する(図7A参照)。上述したように、駆動用永久磁石45aは、例えばそのZ軸方向の長さが4mmであるとすると、4mmごとにN極およびS極が形成されているため、磁界周期は磁石2つ分の8mmとなる。駆動用シャフト45の移動に伴って、磁極検出センサ491〜494と各永久磁石45aとの相対位置が変化するに伴い、磁極検出センサ491〜494の抵抗値が変化する。
今、一方のセンサユニット49a(図7A参照)の方に注目する(他方のセンサユニット49bも同様である。)。センサユニット49aを構成する磁極検出センサ491、492には一定の電流が流されているから、駆動用永久磁石45aが移動すると、磁界周期の磁界強さに応じて磁極検出センサ491、492からそれぞれ磁界強度信号が出力され、A/D変換回路118に入力される。各磁極検出センサ491、492から出力される磁界強度信号は、磁界周期の磁界強さと同様、略サイン波の軌跡をとることとなる。A/D変換回路118は、この磁界強度信号をA/D変換して増幅し、コントローラ部111のパルス信号受信部115に入力する。パルス信号受信部115は、連続的に入力されるデジタル信号を波形整形することによって、所定のデジタル信号を生成し、演算部116に出力する。演算部116は、入力された波形整形されたデジタル信号の値に基づいて、下記のように、駆動用シャフト45の原点検出及び位置算出を行う。
まず、原点位置検出の方法を説明する。本実施の形態においては、駆動用シャフト45が上側に移動してバネ座55が固定子47の下端と接触したときにコイル48に印加する電流値が変化することを利用し、その電流値を検出することによって原点検出を行う。すなわち、図9Bに示すように、駆動用シャフト45が上側に移動し、図中の点Aにおいて、バネ座55が固定子47の下端と接触し、これ以上上向きに移動できなくなる。このとき、図9Bに示すように、コイル48に印加される電流の値は、駆動用シャフト45が移動できないにもかかわらずこれを移動させようとするため、点Aを境に急上昇する。
サーボコントローラサーボアンプ110は、この電流値が上昇を開始し、しきい値を超えた時に存在する駆動用シャフト45の位置に基づいて原点位置検出を行い、以下に示すように当該位置を基準として駆動用シャフト45の位置検出を行う。なお、この際、駆動用シャフト45は停止しているため、それぞれの磁極検出センサから出力される出力値は一定の値を示すので、この要件を原点位置検出の条件に加えることでより安定した検出が可能となる。
本実施の形態では、図9Cに示すように、上述した駆動用シャフト45が上向きに移動し、バネ座55が固定子47の下端と接触したことによって、電流値がしきい値を超えかつ2つの磁極検出センサ491、492の出力が変化しないことが検出されると、当該位置から駆動用シャフト45を下降させるように制御する。そして、磁極検出センサ491、492のいずれか一方(図中においては、2つのセンサを区別する必要がないため、第1又は第2の磁極検出センサとして表記している。)の出力が最初に0となった位置を原点と定める。
また、原点位置決定の代替の方法としては、図9Dに示すように、駆動用シャフト45が上向きに移動し、バネ座55が固定子47の下端と接触した位置、すなわちコイル48に印加される電流の値が上昇してしきい値を越えたときに駆動用シャフト45が存在する位置をそのまま原点する。この場合の原点位置においては、磁極検出センサ491、492が出力する磁界強さの正弦曲線が、磁界強さ0などの特定位置には必ずしも当てはまらず、それ以外の任意の曲線位置に原点が定まることとなる。
次に、駆動用シャフト45の位置検出の具体的な検出算出例を、図10Aを参照して説明する。図10Aにおいて、駆動用シャフト45を構成する駆動用永久磁石45aのZ軸方向長さが4mmであるとすると、N極間の距離Hは8mmとなる。図10Aにおいて、駆動用シャフト45が矢印で示すZ軸方向下方へ移動した場合を想定すると、2つの磁極検出センサ491、492は、それぞれ磁界の強さを電圧(本実施の形態では、−5V〜+5Vの間の出力範囲とする。)として出力し、その出力信号は、図10Bに示すような略サイン波の磁界強度信号となる。本実施の形態では、2つの磁極検出センサ491、492は、1つの駆動用永久磁石45aのZ軸方向の長さの略半分の間隔、すなわち2mmの間隔を置いて配置されているため、出力された磁界強度信号のサイン波の位相は相互にπ/2ずれたものとなる。
ここで、2つの磁極検出センサ491、492から出力された磁界強度信号をデジタル値に変換するA/D変換回路118の電圧値(図10Bにおいて縦軸方向)の測定分解能を±500、磁界周期方向(図10Bにおいて横軸方向)を1000とすると、検出精度の分解能は、8mm/1000=8μmとなる。
ここで、図10Bを参照して2つの磁極検出センサ491、492から出力される磁界強度信号について説明する。駆動用シャフト45の位置を検出するためには、原点からの移動距離を基準として駆動用シャフト45の位置を検出することとなる。すなわち、上述のように、コイル48に印加される電流値を検出することにより検出された原点に駆動用シャフト45を移動させ、次にZ軸下側方向に移動させる。このとき、磁極検出センサ491、492の原点位置における出力値と同じ出力値を取る点(図10Bでは、センサ491の出力が0を、センサ492の出力が極大値をとる位置)をそれぞれ検出点として認識し、原点に近い順に第1検出点、第2検出点・・・とする。原点及び各検出点の間を1つの磁界周期とする。
各周期の分解能テーブル114には、図10Cに示すような各周期の周期方向パルス数ごとにおける分解能の情報が格納されている。上述したように本実施の形態においては、磁界周期方向の分解能は1000に設定しているので、1つの周期、すなわち2つの磁石の合計長さ寸法を1000で割った値が1つのパルスの分解能となる。また、駆動用シャフト45に組み込まれる駆動用永久磁石45aは、ほぼ同一のZ軸方向長さに構成されてはいるが、加工時における長さのばらつきなどが生じる場合があり、これが磁界周期のばらつきとなる。このばらつきは、原点から遠ざかるほど累積的に加算されるため、原点から遠い位置における位置検出の精度が劣化する。よってこの周期長のばらつきを補正するために、磁界の周期ごとに各周期の長さの情報を分解能テーブル114に記憶させておく。これは、軸方向に積み重ねられる各駆動用永久磁石45aの長さを予め測定しておくことによって求められる。図10Cの例では、第1周期が周期長8.1mmで1つのパルスの分解能が8.1μmとなり、第2周期が周期長8.2mmで1つのパルスの分解能が8.2μmとなる場合について図示している。
ここで、磁極検出センサ491、492のそれぞれの出力値が図10Bにおける点Bのような出力(例えば、磁極検出センサ491の出力が−2V、磁極検出センサ492の出力が+2V)であった場合を考察する。点Bは、原点からみて第1検出点を通過しているので、点Bは第2周期に位置する点であることが判明する。さらに点Bは、図10Dに示すように円内角度ATTNは、(2/−2)×(180/π)=−45度であり、磁極検出センサ491の出力が負であったので180−45=135度となる。したがって、上記磁極検出センサの波形より、Z1のポイントは270度(点Aから見て−90度)の位置であり、そのポイントから反時計回りに回転するので、検出位置は、第2周期の周期長8.2mm×(225度/360度)=5.125mmとなり、第2周期の開始位置すなわち第1検出点を基準として5.125mm移動したこととなる。前記225度は、前記の135度+90度により得られる。
また、駆動用シャフト45が1つ周期を超えて移動しているので、第1検出点を基準とした距離に第1周期長(すなわち、駆動用永久磁石2つ分の長さ)の8.1mmを加算する。よって、原点からの移動距離は、13.225mmとして出力される。
なお、移動距離演算時に加えられる磁界の周期長は、上述のようにテーブルデータとして予め記憶する代わりに、一律に駆動用永久磁石2つ分の長さとして算出してもよい。
上述のように、実装ヘッド4、14は、コイル48の上下に設けられた軸受50a、50bにより駆動用シャフト45をその軸がコイル48の中心軸と一致するようにガイドしているため、駆動用シャフト45が固定子47の中でX軸方向及びY軸方向にずれないように構成されている。したがって、θ回転用モータ42aにより吸着ノズル組立体10をその軸中心に回転した場合であっても、上述のようにセンサユニット49aと駆動用シャフト45に組み込まれる駆動用永久磁石45aとの隙間は、略一定になるように構成されている。このような条件下であれば、上述のように2つの磁極検出センサ491、492を有するセンサユニット49aを1つ用いることで駆動用シャフト45の距離を検出することは可能である。
ただし、長期にわたる使用などにおいて、軸受50a、50bのへたりやその他機械構成要素のガタなどの要因により、駆動用シャフト45の軸心がコイル48の中心軸からずれ、あるいは軸に対する傾きが生じることも考えられる。このような場合であっても、上述した2つのセンサユニット49a、49bを利用することで駆動用シャフト45の位置を高精度に検出することができる。
この状況につき、図11〜図13を参照して説明する。図11Aにおいては、駆動用シャフト45の軸心が固定子47のコイル48中心軸と一致している。このような場合、2つのセンサユニット49a、49bにある4つの磁極検出センサ491〜494と、駆動用永久磁石45aとの隙間はいずれも等しく、それぞれのセンサユニット49a、49bに含まれる上側2つの磁極検出センサ491、493、と下側2つの磁極検出センサ492、494の各出力は、図11Bに示すように同じになる。
しかし、図12Aに示すように駆動用シャフト45が矢印120に示すZ軸と直交する方向にずれたような場合、センサユニット49b側に駆動用永久磁石45aが近づき、センサユニット49a側から駆動用永久磁石45aが遠ざかることとなる。この際、センサユニット49a、49bの各磁極検出センサ491〜494からの出力は、それぞれ図12Bに示すようになる。すなわち、センサユニット49aの上側磁極検出センサ491は、センサユニット49bの上側磁極検出センサ493と比較して、駆動用永久磁石45aからの距離が遠くなって出力ゲインが弱まる。また、センサユニット49aの下側磁極検出センサ492は、センサユニット49bの下側磁極検出センサ494と比較して、駆動用永久磁石45aからの距離が遠くなって出力ゲインが弱まる。
次に、図13Aに示すように駆動用シャフト45の上部が矢印121に示すように図示左側方向に移動し、下部が矢印122に示すように図示右側方向に移動して傾いた場合、駆動用シャフト45のZ軸方向の移動に伴ってセンサユニット49a、49bと駆動用永久磁石45aとの間隔が変化する。すなわち、駆動用シャフト45は、Z軸方向下側の駆動用永久磁石451の位置ではセンサユニット49a側に近接しており、Z軸方向上側の駆動用永久磁石452の位置ではセンサユニット49b側に近接する。したがって、駆動用シャフト45がZ1からZ2間で下方に移動した時の各センサユニット49a、49bの磁極検出センサ491〜494の出力は図13Bのようになる。すなわち、センサユニット49aの上側の磁極検出センサ491では移動に伴って出力が小さくなるのに対し、センサユニット49bの上側の磁極検出センサ493の出力は移動に伴って大きくなる。また、各センサユニット49a、49bの下側の磁極検出センサでは、磁極検出センサ492の出力が移動に伴って小さくなるのに対し、磁極検出センサ494の出力が移動に伴って大きくなる。
このように、図12A、図13Aに示すように駆動用シャフト45の軸心が固定子47の軸挿入穴の中心軸からずれているような場合、あるいは傾斜している場合、センサユニット49a、49bのいずれか一方のみでの位置検出は困難である。本実施の形態では、2つのセンサユニット49a、49bの出力を用いることにより、駆動用シャフト45がずれた場合、傾斜した場合の位置検出を可能とした。
すなわち、本実施の形態においては、位置検出用磁極センサ49に含む2つのセンサユニット49a、49bにある上側の磁極検出センサ491、493、下側の磁極検出センサ492、494、の双方の出力値の平均値を算出し、その値に基づいて駆動用シャフト45の位置を検出するものとしている。2つのセンサユニット49a、49bは、固定子の軸挿入穴の中心を軸心として略同一円周上に放射状(軸対称)に設けられているため、駆動用シャフト45が固定子の中心軸からいずれかの方向にずれ、あるいは傾き、1つの磁極検出センサの出力が小さくなったとしても、他の磁極検出センサの出力が大きくなるため、2つのセンサユニット49a、49bまでの距離の合計は略一定に保たれる。すなわち、2つのセンサユニット49a、49bの出力の平均をとることにより、駆動用シャフト45の軸心が固定子47の中心軸からずれた場合の誤差を吸収することができる。
なお、図示の例では2つの磁極検出センサ491、493を駆動用シャフト45の軸心に対して同一平面で対称となる位置に配した場合を示しているが、例えばこの2つが配置された位置を結ぶ線と直交する方向へ駆動用シャフト45がずれ、又は傾いた場合などの各種異なる方向への位置ずれ、傾斜に対しても精度の高い位置検出を行うには、より多くの数のセンサユニット49を配置することが好ましい。この場合、各センサユニット46は、駆動用シャフト45の軸心を中心として、当該軸心に直交する同一平面内に均等間隔を設けて放射状に配置することが好ましい。
また、これまでの説明では、複数の永久磁石45aを積み重ねて構成された駆動用シャフト45を例に用いているが、駆動用シャフト45自身に磁極が着磁されている場合、あるいは駆動用シャフト45を棒状芯材とこれに外装される永久磁石とから構成した場合にあっても、各駆動用シャフト45に設けられた磁極の磁界強さを検出する手順に関しては全く同様である。
以上説明したように、本実施の形態にかかる部品実装装置101によれば、吸着ノズル組立体10の一部を構成する駆動用シャフト45をシャフト型リニアモータであるアクチュエータ40の構成部品とすることができるので、実装ヘッド4、14を小型化することができる。また、駆動用シャフト45は、軸受50a、50bによりX軸方向及びY軸方向への移動が抑制されるように配置されているため、部品実装動作においてノズル部39のぶれを防止することができる。
さらに、駆動用シャフト45の位置検出に駆動用永久磁石45aの磁界を検出する複数の磁極検出センサ491〜494を有するセンサユニット49a、49bを用いることとしたため、駆動用シャフト45がθ回転できる構成をとることができ、また、θ回転した場合であっても、位置検出の精度を高く維持することができる。
さらに、センサユニット49は、2つの磁極検出センサ491、492が、1つの駆動用永久磁石45aのZ軸方向寸法の略半分の距離を隔てて設けられているため、一方の磁極検出センサが略最大又は最小の磁界強さを検出するときに、他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出することとなり、両磁極検出センサの出力に基づいて円内角度を基準に検出することにより、直接的に位置の検出を行うことができる。すなわち、予め基準値として磁極検出センサの出力を保存し、当該基準値との比較により位置を検出する場合と比べ、駆動用シャフトとコイルの状態変化による影響を少なくして位置検出を行うことができる。
特にセンサユニット49a、49bを複数設けた場合は、それぞれのセンサユニット49a、49bのZ軸方向に同じ位置に配置された対応する磁極検出センサ491〜491の出力の加算平均をとることにより、駆動用シャフト45と固定子47との間隔が変化した場合であっても、高精度に位置検出を行うことができる。
また、各センサユニット49a、49bから出力されたアナログ信号はA/D変換されてデジタル値とされるため、変換されたデジタル値の測定分解能を多くすることにより検出精度の分解能を高くすることができる。すなわち、駆動用永久磁石45aの長さにより決定される磁界周期長と測定分解能とによって検出精度を決定することができ、ソフト的に処理可能な測定分解能を多くすることで比較的容易に検出精度を向上させることができる。
なお、駆動用シャフト45に設けられた複数の磁石45aの内、軸方向の末端部にある磁石45aの磁界の強さと、両側の磁石45aの中間にある磁石45aの磁界の強さとは磁界の強さが異なることがある。したがって、末端部の磁石45aでの磁界の検出を回避できるような位置に磁極検出センサ491〜494を設けることが好ましく、あるいは検出しても駆動用シャフト45の位置を検出する位置情報として採用しない、又は当該出力値を補正して利用するなどの対応を採ることが好ましい。
また、駆動用シャフト45の軸方向に間隔を設けて配置される一対の磁気検出センサ491、492間の間隔は、必ずしも駆動用シャフト45の磁界周期長の1/4とする必要はなく、両者が検知した磁界強度信号に基づいて駆動用シャフト45の移動位置が検出可能な位置に配置されていればよい。また、π/2の位相ずれを検出する場合であっても、両者の間隔を必ずしも磁界周期長の1/4とする必要はなく、磁界周期長に対して(nサイクル+1/4)の間隔を設けて両磁気検出センサを配置することでもよい。
次に、本実施の形態にかかる他の態様について図面を参照して説明する。これまで述べてきたように、実装ヘッド4、14は、複数のノズル部39を装着可能とする多軸式シャフト型リニアモータで構成されたヘッドとしている。この場合、各軸はそれぞれシャフト型リニアモータ40が隣接して配列されており、通常、各シャフト型リニアモータ40は、実装制御装置101によって個別に動作するよう制御される。この際、シャフト型リニアモータ40の配列間隔が離れている場合には問題ないが、間隔が狭く相互に接近している場合、各軸には複数の永久磁石45a、複数のコイル48などの磁石が多数含まれているため、これらの磁石の磁力線が相互に影響を及ぼし合い、シャフト型リニアモータ40の制御に支障が生ずる場合がある。
上述したように、実装ヘッド4、14に配置されるシャフト型リニアモータ40の軸間ピッチPxは、部品供給カセット80の配列間隔ピッチLの整数倍とすることが望まれ、また1つの実装ヘッド4、14にはできるだけ多くのノズル部39を配置することが実装能率を高める上で好ましい。同時に、XYロボット5で搬送される実装ヘッド4、14の駆動時における慣性モーメントを低くして制御を容易にするには、実装ヘッド4、14自身をできるだけ軽く、コンパクトに形成することが好ましい。したがって、部品実装装置101の仕様要求からは、シャフト型リニアモータ40の配列ピッチをできるだけ小さくし、相互に接近させて配置することが要求されている。
どれだけ接近した場合に制御上の障害が生ずるかは、各リニアモータ40に使用される永久磁石45aやコイル(電磁石)48の磁力の強さによって異なり、一概には設定できない。障害の程度は、特に磁石の最大エネルギ積(BHmax)、すなわち残留磁束密度(Br)と保磁力(HC)の積の最大値に影響される。極端な場合、1つのシャフト型リニアモータ40を動かすためにコイル48に駆動電流を通電しても、隣接するシャフト型リニアモータ40の永久磁石45aなどからの影響を受け、駆動用シャフト45を動かすことができない場合もある。
このため従来では、制御上の障害が生じないよう各シャフト型リニアモータ40の間隔を十分に設けて配置する必要があり、いきおい1つの実装ヘッド4、14に装備するノズル部39の数を制限し、あるいは実装ヘッド4、14を必要以上に大きくするなどの弊害を生じさせる原因となっていた。本態様では、このような障害を排除し、コンパクトな実装ヘッド4、14の実現を可能にしている。
図14Aは、本態様にかかる実装ヘッド4aのハウジング46部分を示した正面図であり、ハウジング46内の正面に6本の吸着ノズル組立体10a〜10fが配列されている(2列目の吸着ノズル組立体10g〜10lはこれらの背後に現れる。)。中央に設けられたハウジング46の窓部には各吸着ノズル組立体10a〜10fのシャフト型リニアモータ40が整列して配置された状況が見られる。本態様にかかる実装ヘッド4aでは、隣接するシャフト型リニアモータ40の中間、及び両端にあるシャフト型リニアモータ40の各外側に、ハウジング46の上下方向を貫通し、かつ図面に垂直な方向に配置された磁力遮蔽材60が(図示の例では合計7つ)設けられている。換言すれば、配置された全てのシャフト型リニアモータ40は、図のX軸方向両側に磁力遮蔽材60を備えているものとなる。磁力遮蔽材60は、上端のL字上に曲げられた取り付け部61でハウジング46に固定され、下端はシャフト型リニアモータ40の図示しない駆動用シャフト45が最も下方へ移動したときの位置まで延びている。図の右側には、後述する吸着ノズル組立体10を冷却するためのファン65が2つ取り付けられている。
なお、隣接するリニアモータ40からの磁力線による相互作用を遮蔽する目的のみでいえば、隣接するリニアモータ40同士の中間位置である5つの磁力遮蔽材60を設けることで十分となり得る。しかしながらこのような磁力遮蔽材60の配置にすると、両端に位置するリニアモータ40の磁石、電磁石で発生する磁力線が安定せず、したがって当該リニアモータ40の制御が困難となることから、磁力障害とは関係なく、両端にあるリニアモータ40の外側にも磁力遮蔽材60を同様に配置していることが好ましい。
図14Bは、図14Aに示す実装へッド4aを側面断面で見た状態を示している。図において、実装ヘッド4aは、実装ヘッド可動部31の取り付け面35に固定されており、図示の状態で1列目と2列目の手前側にある2つの吸着ノズル組立体10a、10gを示している(他の吸着ノズル組立体はこれらの背後に現れる。)。中央部に見られるシャフト型リニアモータ40の左右両側には、図示しない内部にあるコイル48からの発熱を冷却するためのフィン40aが多数設けられている。特に最も発熱し易い両吸着ノズル組立体10aと10bの中央には、図面に垂直な方向に向けて上述したファン65(図14A参照)を利用してエアを流入してハウジング46内を通過させ、冷却効果を高めている。
図14Bの側面図において、磁力遮蔽材60は、図14Aが厚さ方向であったのに対して幅方向として表されている。図示のように、本態様における磁力遮蔽材60は1列目と2列目の各吸着ノズル組立体10を同時にカバーできるよう一体式の板材で形成されていることが分かる。
図14Cは、同じく本態様にかかる実装ヘッド4aを上から見た状態で示している。図からも明らかなように、合計7枚の磁力遮蔽材60は、上端部分を折り曲げて形成された取り付け部61がハウジング46の上部で固定され(図面ではボルトなどの締結具は省略している。)、1列目と2列目の双方の吸着ノズル組立体10をカバーして図のY軸方向に延びている。また、本実施の形態では、Y軸方向の1列目と2列目の吸着ノズル組立体10の間の間隔ピッチPyは、同じくX軸方向の配列における間隔ピッチPxよりも広く(Py>Px)設定されており、したがって図のY軸方向の吸着ノズル組立体10の間には磁力遮蔽材60を設けなくとも各シャフト型リニアモータ40の制御に支障が生ずることがないようにしている。しかしながら、Y軸方向に対しても必要であれば、同様な磁力遮蔽材60を配設することが可能である。なお、図の下側には、上述した吸着ノズル組立体10aと10bの間にエアを強制的に流通させて冷却するための冷却用ファン65が見られる。
図14Dは、本態様で使用される磁力遮蔽材60の具体例を示している。図において、磁力遮蔽材60は、例えば鉄板などの強磁性体材料で形成することが好ましいが、これに限らず、磁力線を遮断するものであれば他の材料でもよい。図示の例では鋼板の打ち抜き、及び曲げ加工によって簡便に作られている。上部にはL字状に折り曲げて形成された取り付け部61が設けられ、取り付け部61に設けられた締結穴63に固定用のビス64が差し込まれ、実装ヘッド4aのハウジング46の上端に固定される。
磁力遮蔽材60の中央部に設けられた長穴62は、上述した実装ヘッド4aのX軸方向を通過させてシャフト型リニアモータ40の発熱を冷却する冷却用エアを吹き込む際にエアが通過する穴である。リニアモータ40がY軸方向に2列配列されない場合には長穴62は不要である。
このような磁力遮蔽材60を設けた場合、少なくとも一方側にあるシャフト型リニアモータ40の磁石から発生する磁力線が、隣接する他のシャフト型リニアモータ40の磁石の発生する磁力線と相互作用することがさえぎられる結果、自身のモータの磁石とつながる閉ループの磁力線が形成される。このため、シャフト型リニアモータ40同士が相互に相手方の磁石による弊害を受けることが回避され、シャフト型リニアモータ40の制御に支障が生ずることがなくなる。
本願発明者らが行った実験によれば、コイル48に駆動電流を印加しても全く動作しなかったシャフト型リニアモータ40が、単に鉄板一枚を差し込んだだけでほとんどの場合に支障なく動作させることができた。鉄板の板厚は各磁石の磁界強さなどの仕様によって異なるが、例えばコンマ数ミリ厚ほどからでも十分な効果がみられる。
なお、本実施の形態では、駆動用シャフト45に設けられた永久磁石45aを利用して駆動用シャフト45の移動位置を検出する位置検出用磁力センサ49と共に磁力遮蔽材60を用いるものとしており、このような組み合わせは双方の利点を共有できることで好ましくはあるが、本態様にかかる磁力遮蔽材60は、リニアスケール、光学センサなど他の位置検出機構を備えたシャフト型リニアモータに対しても同様に適用が可能である。
以上、本発明にかかるシャフト型リニアモータ、及び当該リニアモータの駆動用シャフトの移動位置検出方法について述べてきたが、本発明はこれまで述べた実施の形態への適用に限定されるものではない。例えば、実施の形態で説明した部品実装装置の実装ヘッドへの適用は単なる例示であって、その他の用途に使用される多軸式シャフト型リニアモータに対しても同様に適用可能である。また、部品実装装置においても、実施の形態では独立して動作する2つの実装へッドを備えた形式のものを例としているが、実装ヘッドが1つのもの、あるいは独立して動作する3つ以上の実装ヘッドを備えた形式のものでもよい。さらには、XYロボット形式のものに限定されず、複数の吸着ノズル組立体を円周状に配して間欠回転運動するインデッスクを利用して部品実装を行うロータリ形式の部品実装装置に対しても適用可能である。本明細書では、このインデックスをも搬送用のロボットの概念に含めるものとする。
本発明の実施の形態にかかる部品実装装置の全体概略斜視図である。 図1に示す部品実装装置のXYロボットの概略構成を示す斜視図である。 図2に示すXYロボットのIII-III断面図である。 図3Aに示すXYロボットのX軸部の側面図である。 図1に示す部品実装装置の第1実装ヘッドの外観構成を示す斜視図である。 図4に示す第1実装ヘッドの吸着ノズル組立体のθ回転機構である。 図4に示す第1実装ヘッドのY方向断面図である。 図4に示す第1実装ヘッドのアクチュエータの部分拡大断面図である。 図7Aに示すアクチュエータのVII-VII断面図である。 図4に示す第1実装ヘッドの部分拡大斜視図である。 模式的に示した図1の部品実装装置に用いられるシャフト型リニアモータを駆動制御するための制御回路のブロック図である。 図9Aに示す制御回路において、駆動用シャフト位置の原点を検出するための電流値の軌跡を示すグラフである。 図9Aに示す制御回路において、駆動用シャフトの原点検出の処理の例を説明するための図である。 図9Aに示す制御回路において駆動用シャフトの原点検出の他の処理の例を説明するための図である。 駆動用シャフトの位置検出機構の説明図である。 図10Aに示す各磁極検出センサの出力信号の例である。 各周期の分解能テーブルの構成例である。 駆動用シャフトの位置検出に用いられる円内角度の説明図である。 駆動用シャフトの軸心がコイルの中心軸と一致する場合の位置検出の機構の説明図である。 図11Aに示す磁極検出センサの出力信号の例である。 駆動用シャフトの軸心がコイルの中心軸に対して平行に移動した場合の位置検出の機構の説明図である。 図12Aに示す磁極検出センサの出力信号の例である。 駆動用シャフトの軸心がコイルの中心軸に対して交差する方向に移動した場合の位置検出の機構の説明図である。 図13Aに示す磁極検出センサの出力信号の例である。 本発明の実施の形態の他の態様にかかる実装へッドを示す正面図である。 図14Aに示す実装へッドの側面図である。 図14Aに示す実装ヘッドの平面図である。 図14Aに示す実装ヘッドに使用される磁力遮蔽材の斜視図である。
符号の説明
4.第1実装ヘッド、 10a〜10l.吸着ノズル組立体、 14.第2実装ヘッド、 31.実装ヘッド可動部、 35.取り付け面、 36.X軸フレーム、 39.ノズル部、 40.シャフト型リニアモータ(アクチュエータ)、 41.タイミングプーリ、 43.タイミングベルト、 44.スプラインシャフト、 45.駆動用シャフト、 45a.駆動用永久磁石、 46.ハウジング、 47.固定子、 48.コイル、 49.位置検出用磁極センサ、 49a、49b.センサユニット、 50a、50b.軸受、 53.外筒、 53a.ボールスプラインナット、 60.磁力遮蔽材、 61.取り付け部、 62.長穴、 63.締結穴、 100.実装制御装置、 101.部品実装装置、 110.サーボコントローラサーボアンプ、 111.コントローラ部、 112.アンプ部、 113.周期カウンタ、 114.分解能テーブル、 115.パルス信号受信部、 116.演算部、 118.A/D変換回路、 451、452.駆動用永久磁石、 491、492、493、494.磁極検出センサ。

Claims (18)

  1. リング状の複数のコイルを同心で直線状に配設した中空の固定子と、
    軸方向に沿ってほぼ等間隔にN極とS極の各磁極が交互に設けられ、前記固定子の中空部に挿入されて前記複数のコイルと前記磁極との相互作用で軸方向に移動する駆動用シャフトと、
    前記駆動用シャフトの外周面に対向して前記軸方向に所定間隔をおいて配設される少なくとも一対の磁気検出センサを含み、それぞれの磁気検出センサが検出する駆動用シャフトに設けられた前記磁極の磁界の強さを磁界強度信号として出力するセンサユニットと、
    前記出力された複数の磁界強度信号を受信し、当該磁界強度信号に基づいて前記固定子に対する前記駆動用シャフトの移動位置を検出する検出部と、から構成されることを特徴とするシャフト型リニアモータ。
  2. 前記駆動用シャフトに設けられた磁極が、当該駆動用シャフト自身に着磁された磁極であることを特徴とする、請求項1に記載のシャフト型リニアモータ。
  3. 当該駆動用シャフトが棒状芯材と当該棒状芯材に外装された永久磁石とから構成され、前記駆動用シャフトに設けられた磁極は、前記外装された永久磁石の磁極であることを特徴とする、請求項1に記載のシャフト型リニアモータ。
  4. 前記駆動用シャフトが、N極又はS極同士を突き合わせて前記軸方向に積み重ねて固定された連続する複数の永久磁石から構成され、前記駆動用シャフトに設けられた磁極は、前記複数の永久磁石の磁極であることを特徴とする、請求項1に記載のシャフト型リニアモータ。
  5. 前記駆動用シャフトの軸に交差する方向の前記駆動用シャフトのずれ、または前記軸に対する前記駆動用シャフトの傾斜を抑制する軸受部を前記固定子が備えていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一に記載のシャフト型リニアモータ。
  6. 前記センサユニットの少なくとも一対の磁極検出センサは、いずれか一方の磁極検出センサが略最大又は略最小の磁界強さを検出するときにいずれか他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出する相互間隔を設けて配置されていることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一に記載のシャフト型リニアモータ。
  7. 前記センサユニットが、前記固定子の中空部の中心軸を中心に放射状に配設された複数のセンサユニットから構成され、
    前記検出部が、前記複数のセンサユニットからそれぞれ出力される複数の磁界強度信号に基づいて前記駆動用シャフトの軸に直交する方向の前記駆動用シャフトのずれ、または前記軸に対する前記駆動用シャフトの傾斜に伴う磁界強さの変動を補正して前記駆動用シャフトの移動位置を検出することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一に記載のシャフト型リニアモータ。
  8. 前記検出部が、前記駆動用シャフトに設けられた磁極間の長さに基づいて前記駆動用シャフトの移動量を記憶し、前記駆動用シャフトの移動位置検出時に前記記憶された移動量を基に前記駆動用シャフトの位置補正を行うことを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のシャフト型リニアモータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一に記載のシャフト型リニアモータを軸平行に複数配置して構成されたことを特徴とする多軸式シャフト型リニアモータ。
  10. 前記複数配置されたシャフト型リニアモータの内、隣接するシャフト型リニアモータ相互間での磁力障害を排除する磁力遮蔽手段をさらに備えていることを特徴とする、請求項9に記載の多軸式シャフト型リニアモータ。
  11. 前記磁力遮蔽手段は、1つのシャフト型リニアモータの磁石が発生する各磁力線が隣接するシャフト型リニアモータの磁石が発生する磁力線と相互作用しないよう、隣接するシャフト型リニアモータ同士の間に配設される強磁性体材料であることを特徴とする、請求項10に記載の多軸式シャフト型リニアモータ。
  12. 前記シャフト型リニアモータが、他のシャフト型リニアモータと一方の側でのみ隣接し、前記一方の側と軸対称となる他方の側には他のシャフト型リニアモータが存在していない場合、前記他方の側にも磁力遮蔽手段をさらに備えていることを特徴とする、請求項11に記載の多軸式シャフト型リニアモータ。
  13. 部品供給部に供給された部品を取り出して回路基板の実装位置に実装する部品実装用の実装ヘッドであって、
    請求項1から請求項12のいずれか一に記載のシャフト型リニアモータと、
    前記シャフト型リニアモータの前記駆動用シャフトに連結されたスプラインシャフトと、
    前記スプラインシャフトに連結され、かつ吸引により部品を保持可能なノズル部と、
    前記スプラインシャフトに嵌合して当該スプラインシャフトの軸方向に摺動可能であり、前記スプラインシャフトと共に回動自在となるよう回転駆動源に連なったボールスプラインナットとを備え、
    前記シャフト型リニアモータの駆動で前記スプラインシャフトの軸方向へ移動するノズル部の高さ位置を前記シャフト型リニアモータの検出部により検出することを特徴とする実装ヘッド。
  14. 前記センサユニットが、前記コイルと前記ボールスプラインナットとの間に配置されていることを特徴とする、請求項13に記載の実装ヘッド。
  15. 前記駆動用シャフトと前記スプラインシャフトとがそれぞれ中空で構成され、かつ一体となるよう連結され、前記駆動用シャフトの上端から前記ノズル部に至るまで連通するエア吸引路が形成されていることを特徴とする、請求項13又は請求項14に記載の実装ヘッド。
  16. 部品を連続的に供給する部品供給部と、前記部品供給部から部品を取り出して回路基板に実装する実装ヘッドと、前記実装ヘッドを搬送するロボットと、回路基板を搬入して保持する基板搬送保持装置と、全体の動作を制御する実装制御装置とから構成され、前記実装ヘッドに装着されたノズル部を利用して吸引作用により前記部品供給部から部品を取り出し、吹出し作用により当該部品を回路基板の実装位置に実装する部品実装装置において、
    前記実装ヘッドが、請求項13から請求項15のいずれか一に記載の実装ヘッドであることを特徴とする部品実装装置。
  17. 軸方向に所定間隔を設けてN極とS極の各磁極を交互に設けた駆動用シャフトを、複数のコイルからなる中空状の固定子内に挿入し、前記複数のコイルと前記磁極との相互作用によって前記駆動用シャフトを前記軸方向に移動させるシャフト型リニアモータの前記駆動用シャフトの移動位置を検出する検出方法において、
    前記軸方向に所定間隔を設けて前記固定子側に配置された少なくとも一対の磁極検出センサにより駆動用シャフトに設けられた前記磁極の磁界の強さ検出し、それぞれの検出結果を基に前記駆動用シャフトの移動位置を検出することを特徴とする検出方法。
  18. 前記少なくとも一対の磁極検出センサを、いずれか一方の磁極検出センサが略最大又は略最小の磁界強さを検出するときにいずれか他方の磁極検出センサが略0の磁界強さを検出するような相互間隔を設けて配置することを特徴とする、請求項17に記載の検出方法。

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