JP5343001B2 - リニアモータの位置検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、磁石の磁界とコイルに流れる電流によって推力を得るリニアモータの位置を検出するためのリニアモータの位置検出システムに関する。
リニアモータの一種であるロッドタイプリニアモータは、複数の円筒形のコイルを積層し、積層して出来たコイルの孔内にロッドを挿入した構成になっている。ロッドには、N極及びS極の磁極が交互に配列される。U・V・W相の三相に分けたコイルに120°ずつ位相が異なる三相電流を流し、コイルの軸線方向に移動する移動磁界を発生させたとき、ロッドが移動磁界により推力を得て、移動磁界の速さに同期して直線運動を行う。
ロッドの運動を制御するためには、ロッドの位置を検出する必要がある。従来、ロッドの位置を検出するセンサとして、磁気スケールと、磁気センサとから構成される磁気式のエンコーダが知られている(特許文献1参照)。例えば、固定子のコイル側には、N極及びS極が交互に着磁された磁気スケールが貼り付けられ、可動子のロッド側には、磁気スケールの磁界の大きさを検出する磁気センサが取り付けられる。
図33に示されるように、磁気スケール41には、N極の中心からS極の中心に向かう磁力線42が出ている。磁気センサ43は、磁気スケール41が発生する磁界の大きさを検出する。磁界の大きさは、磁気センサがN極及びS極の分かれ目に近づいたときに最も大きく、N極及びS極の中心に近づいたときが最も弱くなる。磁界の大きさを検出することで、磁気スケール41に対する磁気センサ43の位置を知ることができる。
特許第3036274号公報
しかし、従来の磁気式のエンコーダにあっては、磁気スケールと磁気センサとの間のギャップを高精度に管理する必要があった。ロッドの移動中にもこの距離を一定に保つ必要があった。なぜならば、図34に示されるように、もし磁気センサ43の距離が(1)の位置から(2)の位置にずれるならば、磁気センサ43に作用する磁界が小さくなり、磁気センサ43が出力する正弦波状信号も(1)から(2)へと小さくなるからである。磁気センサ43が出力する正弦波状信号の大きさから、磁気センサ43の位置を求めているので、磁気センサ43が出力する正弦波状信号が小さくなるときには、磁気センサ43の正確な位置を求めることができなくなる。
このようなギャップの管理は、磁気スケール及び磁気センサをリニアモータに取り付ける作業を困難にするし、コストアップの要因にもなる。この問題を解決するために、図35に示されるように、磁気スケール41の反対側にもう一つの磁気センサ43を設け、両者の差分をとって距離のずれを補償する方法が考えられる。しかし、このような方法は、磁気センサ43の個数の増大を招く。
そこで本発明は、センサの取付け精度を厳しく管理する必要のない、より安価に実現できる位置検出システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、N極及びS極の磁極が軸線方向に交互に並べられる可動子又は固定子の一方と、複数のコイルを含む可動子又は固定子の他方と、を有し、前記一方が発生する磁界と前記他方の前記コイルに流れる電流によって直線運動するための推力を得るリニアモータと、磁界の方向によって抵抗値が変化する磁気抵抗素子を有し、前記固定子に対する前記可動子の相対的な直線運動によって生ずる前記磁界の方向の変化に伴って、90°の位相差を持つ正弦波状信号及び余弦波状信号を出力する磁気センサと、前記正弦波状信号及び前記余弦波状信号に基づいて、前記固定子に対する前記可動子の相対的な位置を検出する位置検出回路と、を備え、前記磁気センサを、前記磁気抵抗素子の抵抗変化量が飽和する飽和感度領域以上の磁界強度が印加される位置に配置するリニアモータの位置検出システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリニアモータの位置検出システムにおいて、前記位置検出回路は、前記正弦波状信号及び前記余弦波状信号を所定の周期でサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換器と、前記ディジタルデータに変換された正弦成分と余弦成分から、位相角データを求める位相角データ算出手段と、位相角データに応じたパルス信号を生成するパルス信号出力手段と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のリニアモータの位置検出システムにおいて、前記リニアモータは、前記可動子又は前記固定子の一方として、軸線方向の両端部にN極及びS極の磁極が着磁される複数のマグネットが、隣り合うマグネットのN極同士及びS極同士が向かい合うように軸線方向に並べられると共に、隣り合うマグネット間に軟質磁性材料が介在されるロッドを有し、前記可動子又は前記固定子の他方として、前記ロッドを囲む複数のコイルを有するロッドタイプリニアモータであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のリニアモータの位置検出システムにおいて、前記リニアモータは、さらに、前記複数のコイルが収容されるコイル収容ケースと、前記コイル収容ケースの前記軸線方向の端に設けられ、前記磁気センサが収容される磁気センサ収容部を有する磁気センサ収容ケースと、前記磁気センサ収容部に充填され、前記磁気センサを前記磁気センサ収容部に固定する充填材と、を有し、前記磁気センサ収容ケース及び前記充填材の少なくとも一方は、前記コイル収容ケースよりも熱伝導率が低いことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のリニアモータの位置検出システムにおいて、前記リニアモータは、さらに、前記磁気センサ収容ケースの前記軸線方向の端に取り付けられ、前記ロッドが直線運動するのを案内する軸受を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載のリニアモータの位置検出システムにおいて、前記リニアモータは、前記可動子又は前記固定子の一方として、前記軸線方向と直交する方向の両端面にN極及びS極の磁極が着磁される複数枚のマグネットが、前記軸線方向に並べられる界磁マグネットを有し、前記可動子又は前記固定子の他方として、前記界磁マグネットにすきまを介して対向する複数のコイルを有するフラットタイプリニアモータであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、磁気センサが磁界の方向の変化を検出するので、たとえ可動子又は固定子の一方と磁気センサとの間の距離がずれても、磁気センサが出力する正弦波状信号及び余弦波状信号には変化が少ない。よって、可動子の正確な位置の検出が可能になると共に、磁気センサの取付け調整が容易になる。また本来、推力を発生させるための可動子又は固定子の一方の磁極を磁気スケールとして流用するので、より安価で小型な磁気センサを実現できる。
請求項2に記載の発明によれば、磁気センサが出力する正弦波状信号及び余弦波状信号を位置検出回路が内挿処理するので、磁気式エンコーダよりも磁極間のピッチが長い可動子又は固定子に一方の磁極を磁気スケールとして流用しても、分解能の高い位置検出システムが得られる。
請求項3に記載の発明によれば、ロッドのマグネット間に軟質磁性材料を介在させることで、ロッドに発生する磁束密度の分布を理想的な正弦波に近付けることができる。したがって、磁気センサによって可動子の正確な位置を検出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、コイルが発生する熱を磁気センサに伝導しにくくなる。磁気センサは温度特性を持ち、温度の変化によって出力が影響を受ける。磁気センサの出力がコイルの熱によって影響されるのを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、軸受がロッドを案内するので、ロッドと磁気センサとの間の距離をほぼ一定に保つことができる。
請求項6に記載の発明によれば、軸線方向と直交する方向の両端面にN極及びS極の磁極が着磁される複数のマグネットを軸線方向に並べることで、界磁マグネットに発生する磁束密度の分布を理想的な正弦波に近付けることができる。したがって、磁気センサによって可動子の正確な位置を検出することができる。
本発明の一実施形態における位置検出システムの構成図 リニアモータの斜視図(一部断面図を示す) コイルホルダに保持されたコイルユニットを示す斜視図 リニアモータのマグネットとコイルの位置関係を示す図 磁気センサの原理を示す斜視図 磁界の方向の角度θと磁気センサの抵抗値との関係を示すグラフ 磁気センサの強磁性薄膜金属の形状を示す平面図 図7の磁気センサの等価回路図 ホイーストン・ブリッジから構成される磁気センサを示す図 ロッドが発生する磁界と磁気センサとの位置関係を示す図 磁気センサが検出する磁気ベクトルの方向と、出力電圧の関係を示すグラフ 二組のフルブリッジ構成の磁気センサを示す図(図中(A)は磁気センサの強磁性薄膜金属の形状を示す平面図、図中(B)は等価回路図) 磁気センサから出力される正弦波状信号及び余弦波状信号を示すグラフ ロッドと磁気センサの位置関係及び磁気センサの出力信号を示す概念図 正弦波及び余弦波によって描かれるリサージュ図形を示す図 エンドケースに取り付けられる磁気センサを示す側面図 エンドケースに取り付けられるブッシュを示す側面図 位置検出回路の構成図 ルックアップテーブルメモリのメモリ構成図 リニアモータの他の例を示す斜視図 リニアモータの他の例の正面図 電機子の移動方向に沿った断面図 駆動用マグネットの平面図(図中(a)は複数枚の駆動用マグネットの平面図を示し、図中(b)は各駆動用マグネットの平面図を示す) シミュレーションにより計算した磁界強度(磁束密度)と正弦波を比較したグラフ 駆動用マグネットのが長方形の場合の比較例を示す平面図 駆動用マグネットが長方形の場合のシミュレーションの結果を示したグラフ 駆動用マグネットの他の例を示す平面図 駆動用マグネットの側面形状の他の例を示す側面図 駆動用マグネットの側面形状のさらに他の例を示す側面図 駆動用マグネットの上方を通過する磁気センサを示す側面図 磁気センサが出力する電圧信号を示す図 リニアモータの制御装置の構成図 従来のエンコーダを示す概念図 従来のエンコーダの、磁気スケールと磁気センサの位置関係及び磁気センサの出力信号を示す概念図 磁気スケールの両側に磁気センサを配置した例を示す図
符号の説明
1…ロッド
2…コイル収容ケース
3…マグネット
4…コイル
8…ブッシュ(軸受)
9…エンドケース(磁気センサ収容ケース)
11…リニアモータ
12…磁気センサ
13…位置検出回路
14…ドライバ
21…ガラス基板
22…磁気抵抗素子
26…磁気センサ収容部
27…充填材
30…A/D変換器
32…信号処理部(位相角データ算出手段,パルス信号出力手段)
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態におけるリニアモータの位置検出システムを示す。この位置検出システムは、リニアモータ11と、リニアモータ11のロッド1の位置を検出する磁気センサ12と、磁気センサ12が出力する信号を内挿処理する位置検出回路13と、を備える。位置検出回路13が出力する位置の信号は、リニアモータ11のドライバ14に出力される。ドライバ14には、リニアモータ11を制御するのに適した形態をした電力を供給するPWMインバータ(PWM:Pulse Width Modulation)などの電力変換器、並びに位置検出回路13からの信号及び上位コンピュータからの指令によって電力変換器を制御する制御器が組み込まれる。磁気センサ12と位置検出回路13とは、エンコーダケーブル15によって接続される。リニアモータ11のコイルとドライバの電力変換器とは、動力ケーブル16によって接続される。
図2は、リニアモータ11の斜視図(一部断面図)を示す。このリニアモータ11は、コイル収容ケース2に対してロッド1が軸線方向に移動するロッドタイプリニアモータである。例えば、ロッド1の先端にチップ状の電子部品などを取り付け、電子部品を基板上の所定の位置にマウントするのに用いられる。リニアモータ11は一軸のみで使用されてもよいし、作業効率を上げるための多軸のアクチュエータとして、複数個並べて使用されてもよい。
コイル収容ケース2内には、複数のコイル4が積層される。コイル収容ケース2の両端面それぞれには、エンドケース9が取り付けられる。エンドケース9には、ロッド1の直線運動を案内するための軸受であるブッシュ8が取り付けられる。
ロッド1は、例えばステンレス等の非磁性材からなり、パイプのように中空の空間を有する。ロッド1の中空空間には、円柱状の複数のマグネット3(セグメント磁石)が互いに同極が対向するように積層される。すなわちN極とN極が、S極とS極とが対向するように積層される。隣り合うマグネット3の間には、例えば鉄等の軟質磁性材料からなるポールシュー7(磁極ブロック)が介在される。ポールシュー7を介在させることで、ロッド1に発生する磁束密度を正弦波に近付けることができる。磁束密度を正弦波に近付け、かつ磁束密度を大きくするために、ポールシュー7の軸線方向の長さは、マグネット3の軸線方向の長さよりも短く設定される。この実施形態では、ボールシュー7の軸線方向の長さは、マグネット3の軸線方向の長さの約1/2に設定される。ロッド1は、積層されたコイル4内を貫通すると共に、コイル収容ケース2に軸線方向に移動可能に支持されている。
図3に示されるように、コイル4は銅線を螺旋状に巻いたもので、コイルホルダ5に保持されている。隣接するコイル4を絶縁させる必要があるので、コイル4間にはリング状の樹脂製スペーサ5aが介在される。コイルホルダ5上にはプリント基板6が設けられる。コイル4の巻線の端部4aは、プリント基板6に結線される。
この実施形態では、コイル4及びコイルホルダ5を金型にセットし、溶融した樹脂又は特殊セラミックスを金型内に注入するインサート成形によって、コイル収容ケース2をコイル4と一体に成形する。図2に示されるように、コイル収容ケース2には、コイル4の放熱性を高めるためにフィン2aが複数形成される。なお、コイルホルダ5に保持されたコイル4をアルミ製のコイル収容ケース2に収納し、コイル4とコイル収容ケース2との間のすきまを接着剤で埋めて、コイル4及びコイルホルダ5をコイル収容ケース2に固定してもよい。
図4は、リニアモータのマグネット3とコイル4の位置関係を示す。ロッド1内の中空空間には、円盤状の複数のマグネット3(セグメント磁石)が互いに同極が対向するように配列される。コイル4は3つでU・V・W相からなる一組の三相コイルとなる。一組の三相コイルを複数組み合わせて、コイルユニットが構成される。U・V・W相の三相に分けた複数のコイルに120°ずつ位相が異なる三相電流を流すと、コイル4の軸線方向に移動する移動磁界が発生する。ロッド1は、移動磁界により推力を得て、移動磁界の速さに同期してコイル4に対して相対的に直線運動を行う。
図2に示されるように、磁気センサ収容ケースであるエンドケース9の一方には、ロッド1の位置を検出するための磁気センサ12が取り付けられる。磁気センサ12は、ロッド1から所定のすきまを開けて配置され、ロッド1の直線運動によって生ずるロッド1の磁界の方向(磁気ベクトルの方向)の変化を検出する。
図5に示されるように、磁気センサ12は、Si若しくはガラス基板21と、その上に形成されたNi,Feなどの強磁性金属を主成分とする合金の強磁性薄膜金属で構成される磁気抵抗素子22を有する。磁気センサ12は、特定の磁界方向で抵抗値が変化するためにAMR(Anisotropic-Magnetro-Resistance)センサ(異方性磁気抵抗素子)と呼ばれる。
磁気抵抗素子22に電流を流し、抵抗変化量が飽和する磁界強度を印加し、その磁界(H)の方向を電流方向Yに対して角度変化θを与えたとする。図6に示されるように、抵抗変化量(△R)は、電流方向と磁界の方向が垂直(θ=90°,270°)の時に最大となり、電流方向と磁界の方向が平行(θ=0°,180°)の時に最小となる。抵抗値Rは、電流方向と磁界方向の角度成分に応じて、下記の(1)式のように変化する。
(数1)
R=R0−△Rsin2θ…(1)
0:無磁界中の強磁性薄膜金属の抵抗値
△R:抵抗変化量
θ:磁界方向を示す角度
飽和感度領域以上であれば、△Rは定数になり、抵抗値Rは磁界の強度には影響されなくなる。
飽和感度領域以上の磁界強度で、磁界の方向を検出する磁気センサ12の強磁性薄膜金属の形状を図7に示す。縦方向に形成された強磁性薄膜金属エレメント(R1)と横方向のエレメント(R2)が直列に結線した形状になる。
エレメント(R1)に対して最も大きな抵抗変化を促す垂直方向の磁界は、エレメント(R2)に対し最小の抵抗変化となる。抵抗値R1とR2は次式で与えられる。
(数2)
R1=R0−△Rsin2θ…(2)
(数3)
R2=R0−△Rcos2θ…(3)
この磁気センサ12の等価回路(ハーフブリッジ)を図8に示す。出力Voutは次式で与えられる。
(数4)
Vout=R1・Vcc/(R1+R2)…(4)
(4)式に(2),(3)式を代入し、整理すると、
(数5)
Vout=Vcc/2+αcos2θ…(5)
α=△R・Vcc/2(2R0−△R)
が成立する。
図9に示されるように強磁性薄膜金属の形状を形成すれば、一般的に知られているホイーストン・ブリッジの構成となる。二つの出力Vout+とVout−を用いることにより、中点電位の安定性の向上と増幅を行うことが可能になる。
ロッド1が直線運動するときの磁界方向の変化と磁気センサ12の出力について説明する。図10に示されるように、磁気センサ12を、飽和感度領域以上の磁界強度が印加されるギャップlの位置に、かつ磁界の方向変化がセンサ面に寄与するように配置する。図11に示されるように、ロッド1が距離λを直線移動したとき、センサ面では磁界の方向が1回転となる。このときに電圧の信号は1周期の正弦波になる。より正確にいえば、(5)式のVout=Vcc/2+αcos2θより出力波形は2周期の波形となる。しかし、磁気センサ12のエレメントの延伸方向に対して45°にバイアス磁界を掛けるならば、周期が半減し、ロッド1がλを直線移動したときに1周期の出力波形が得られる。
運動の方向を知るためには、図12に示されるように、二組のフルブリッジ構成のエレメントを、互いに45°傾くように一つの基板上に形成すればよい。二組のフルブリッジ回路によって得られた出力VoutAとVoutBは、図13に示されるように、互いに90°の位相差を持つ余弦波及び正弦波となる。
本実施形態によれば、磁気センサ12がロッド1の磁界の方向の変化を検出するので、たとえ図14に示されるように、磁気センサ12の取付け位置が(1)から(2)にずれたとしても、磁気センサ12が出力する正弦波及び余弦波には変化が少ない。図15に示されるように、正弦波及び余弦波によって描かれるリサージュ図形も円の大きさが変化しにくくなる。このため、磁気ベクトル24の方向θを正確に検出することができる。ロッド1と磁気センサ12との間のギャップlを高精度に管理しなくても、ロッド1の正確な位置を検出できるので、磁気センサ12の取付け調整が容易になる。それだけでなく、ブッシュ8によって案内されるロッド1にがたを持たせることも可能になるし、ロッド1の多少の曲がりを許容することも可能になる。
図16は、エンドケース9に取り付けられる磁気センサ12を示す。エンドケース9には、磁気センサ12を収容するための空間からなる磁気センサ収容部26が設けられる。磁気センサ収容部26内に磁気センサ12を配置した後、磁気センサ12の周囲を充填材27で埋める。これにより、磁気センサ12がエンドケース9に固定される。磁気センサ12は温度特性を持ち、温度の変化によって出力が変化する。コイル4から受ける熱の影響を低減するため、エンドケース9及び充填材27には、コイル収容ケース2よりも熱伝導率の低い材料が使用される。例えば、コイル収容ケース2にはエポキシ系の樹脂が使用され、エンドケース9及び充填材27には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が使用される。
図17は、エンドケース9に取り付けられた軸受であるブッシュ8を示す。エンドケース9に軸受機能を持たせることで、ロッド1と磁気センサ12との間のギャップが変動するのを防止することができる。
図18は、位置検出回路13の構成図を示す。磁気センサ12が出力する正弦波状信号及び余弦波状信号は、位置検出回路13に取り込まれる。内挿回路(インターポレータ)である位置検出回路13は、90°位相が異なる正弦波状信号及び余弦波状信号にディジタル的な内挿処理を加えて高分解能の位相角データを出力する。ロッド1の磁極間のピッチは例えば数十mmのオーダーであり、磁気式のエンコーダの数百μmのオーダーに比べてはるかに大きい。ロッド1を磁気スケールとして流用するときには、磁気センサ12が出力する正弦波状信号及び余弦波状信号を細分化し、分解能を上げる必要がある。磁気センサ12が出力する正弦波状信号及び余弦波状信号の変化は、分解能を上げた位置検出回路に大きな影響を及ぼす。このため、磁気センサ12が出力する正弦波状信号及び余弦波状信号の変化は小さいことが望まれる。
90°位相が異なる正弦波状信号及び余弦波状信号それぞれは、A/D変換器30に入力される。A/D変換器30は、正弦波状信号及び余弦波状信号それぞれを所定の周期でディジタルデータDA,DBにサンプリングする。
予め、図19に示されるように、ルックアップテーブルメモリ31には、逆正接関数(TAN-1)を用いた次の式に基づいて作成されたルックアップテーブルデータが記録されている。
u=ATAN-1(DB/DA)
図19には、8ビット×8ビットのアドレス空間に1周期1000分割の位相角データを持たせる場合のルックアップテーブルメモリのメモリ構成が示されている。
位相角データ算出手段である信号処理部32は、ディジタルデータDA,DBをそれぞれx,yアドレスとしてルックアップテーブルデータを検索し、x,yアドレスに対応した位相角データuを得る。これにより、1波長(0から2πまでの区間)内を分割・内挿することが可能になる。なお、ルックアップテーブルメモリを用いる替わりに、u=ATAN-1(DB/DA)の演算をして、位相角データuを算出することにより、1波長(0から2πまでの区間)内を分割・内挿してもよい。
次に、パルス信号発生手段である信号処理部32は、位相角データuからA相エンコーダパルス信号及びB相エンコーダパルス信号を生成し、1周期に1度のZ相パルス信号を生成する。信号処理部32が出力するA相パルス信号、B相パルス信号、Z相パルス信号は、リニアモータ11のドライバ14に出力される。ドライバ14はこの位置信号に基づいて、電力変換器を制御する。
図20及び図21は、リニアモータの他の例を示す。図20はリニアモータの斜視図(テーブルの断面図を含む)を示し、図21は正面図を示す。このリニアモータは、表面にN極又はS極が着磁される複数枚の板状の駆動用マグネット55を有する界磁マグネットに対して、電機子60が相対的に直線運動するフラットタイプのリニアモータである。電機子60は界磁マグネットにすきまgを介して対向する。
細長く伸びるベース54上には、板状の複数枚の駆動用マグネット55が軸線方向に一列に並べられる。これら複数枚の駆動用マグネット55がリニアモータの固定子となる。ベース54は、底壁部54aと、底壁部54aの幅方向の両側に設けられる一対の側壁部54bとから構成される。底壁部54aの上面に駆動用マグネット55が取り付けられる。
各駆動用マグネット55には、軸線方向と直交する方向(図中上下方向)の両端面にN極及びS極が形成される。複数枚の駆動用マグネット55の表面に交互にN極及びS極が形成されるように、各駆動用マグネット55は隣接する一対の駆動用マグネット55に対して、磁極を反転させた状態で並べられる。
ベース54の側壁部54bの上面には、リニアガイド59の軌道レール58が取り付けられる。軌道レール58には、移動ブロック57がスライド可能に組み付けられる。軌道レール58と移動ブロック57との間には、転がり運動可能に複数のボールが介在される(図示せず)。移動ブロック57には、複数のボールを循環させるためのサーキット状のボール循環経路が設けられる。軌道レール58に対して移動ブロック57がスライドすると、複数のボールがこれらの間を転がり運動し、また複数のボールがボール循環経路を循環する。これにより、移動ブロック57の円滑な直線運動が可能になる。
リニアガイド59の移動ブロック57の上面には、テーブル53が取り付けられる。テーブル53は例えばアルミなどの非磁性材料からなる。テーブル53には、移動対象が取り付けられる。テーブル53の下面には、リニアモータの可動子である電機子60が吊り下げられる。図21の正面図に示されるように、駆動用マグネット55と電機子60との間にはすきまgが設けられる。リニアガイド59は、電機子60が駆動用マグネット55に対して相対的に移動するときにも、このすきまgを一定に維持する。
図22は、電機子60の移動方向に沿った断面図を示す。テーブル53の下面には、断熱材63を介して電機子60が取り付けられる。電機子60は、珪素鋼などの磁性材料からなるコア64と、コア64の突極64a,64b,64cに巻かれる三相コイル66a,66b,66cと、から構成される。三相コイル66a,66b,66cそれぞれには、120度の位相差をもつ三相交流電流が供給される。突極64a,64b,64cに三相コイル66を巻いた後、三相コイル66は樹脂封止される。
テーブル53の下面には、電機子60を挟んで一対の補助コア67が取り付けられる。補助コア67は、リニアモータに発生するコギングを低減するために設けられる。
図21に示されるように、電機子60には、磁気抵抗素子22を有する磁気センサ62が取り付けられる。磁気センサ62は、電機子60と共に移動しながら固定子である複数枚の駆動用マグネット55の磁界の方向を検出する。
固定子である駆動用マグネット55の形状及び駆動用マグネット55が発生する磁界強度の分布について説明する。図23(a)は、複数枚の駆動用マグネット55の平面図を示し、図23(b)は各駆動用マグネット55の幅方向の端部の平面図を示す。この実施形態では、駆動用マグネット55の磁気センサ62が通過する部分L1である端部55a(正確にいえば磁気センサ62が通過する部分L1の下方にある端部55a)は、円弧形状に形成される。そして、この端部55aが円弧形状に形成されるので、電機子60の移動方向の中央部68の横幅W2が両端部69の横幅W1よりも広い。
図24は、シミュレーションにより計算した磁界強度(磁束密度)と正弦波を比較したものである。磁気センサ62は、駆動用マグネット55の円弧形状の端部55aの上方数mmの位置を移動する。この図24には、磁気センサ62が移動する位置における磁界強度の分布が示されている。駆動用マグネット55の中央部68の横幅を両端部69よりも広くすることで、駆動用マグネット55の中央部68に磁界強度のピークをもってくることができ、両端部69の磁界強度を小さくすることができる。したがって、シミュレーションによって得られる磁界強度の分布が正弦波に近くなる。
図25は、駆動用マグネット55が長方形の場合の比較例を示す。図26は、駆動用マグネット55の幅方向の中央部の磁界強度を計算した結果である。シミュレーションの結果、駆動用マグネット55が長方形の場合、磁界強度の分布が太った波形になり、理想的な正弦波から歪んだ。可動子の移動方向における駆動用マグネット55の中央部の磁界強度が両端部の磁界強度に近くなり、ピークがでにくくなっていることが原因だと思われる。
図27は、各駆動用マグネット55の他の例を示す。図27(a)は第一の実施形態のリニアモータと同様に、駆動用マグネット55の幅方向の端部55aが円弧形状に形成される例を示す。図27(a)の二点鎖線は、駆動用マグネット55の幅方向の両端部55a,55bを円弧形状に形成した例を示す。このようにすると、コイルの有効長さの全長にわたって駆動用マグネット55の磁界強度の分布を正弦波に近づけることができる。このため、リニアモータに発生するコギングを低減することができる。
図27(b)は、駆動用マグネット55の幅方向の端部55cを三角形状に尖らせた例を示す。図27(b)中の二点鎖線は、コギングを低減するために幅方向の両端部55c,55dを三角形状に尖らせた例を示す。
図27(c)は、駆動用マグネット55の幅方向の端部55eを台形形状に尖らせた例を示す。図27(c)中の二点鎖線は、コギングを低減するために幅方向の両端部55e,55fを台形形状に尖らせた例を示す。
図27(d)は、駆動用マグネット55の幅方向の端部55gを楕円形状に丸めた例を示す。図27(d)中の二点鎖線は、コギングを低減するために幅方向の両端部55g,55hを楕円形状に丸めた例を示す。
図27(e)はコギングを低減するために、駆動用マグネット55の全体を斜めに傾けた例を示す。駆動用マグネット55の幅方向の端部55iの平面形状は、円弧形状に形成されると共に、可動子の移動方向に直交する線L2に対して対称である。端部55iの平面形状を線対称に形成することで、磁界強度の分布を正弦波に近づけることができる。
図27(f)はコギングを低減するために、駆動用マグネット55の全体を斜めに傾けた例を示す。この例では、駆動用マグネット55の端部55jは、円弧形状に形成されると共に、傾けた中心線L3に対して対称に形成される。
図28は、駆動用マグネットのさらに他の例を示す。この例の駆動用マグネット56は、側面図において、各駆動用マグネット56の磁気センサ62が通過する部分の形状(正確には磁気センサ62が通過する部分の下方の形状)は、半円形状に形成され、可動子の移動方向の中央部56aの高さが両端部56bの高さよりも高い。駆動用マグネット56の中央部56aの高さを高く、両端部56bの高さを低くすることで、駆動用マグネット56の中央部56aに磁界強度のピークをもってくることができ、両端部56bの磁界強度を小さくすることができる。したがって、シミュレーションによって得られる磁界強度の分布70も正弦波に近くなる。
駆動用マグネット56を幅方向(図28の紙面の直交方向)に断面一定の半円柱形状にすることで、磁気センサ62の幅方向の取付け位置によらず、磁界強度の分布を正弦波に近づけることができる。また、駆動用マグネット56の全体が発生する磁界の分布が正弦波に近づくので、コギングも低減できる。
図29は、駆動用マグネット56の側面形状のさらに他の例を示す。図29(a)は、図28の例と同様に、駆動用マグネット56の側面形状を半円柱形状に形成した例を示す。図29(b)は三角形状に形成した例を、図29(c)は台形形状に形成した例を、図29(d)は六角形形状に形成した例を示す。図29(e)は駆動用マグネット56の側壁56cを直線形状にし、上部56dを円弧形状にした例を示す。図29(f)は駆動用マグネット56の側壁56eを直線形状にし、上部56fを直線と円弧の組み合わせで構成した例を示す。いずれの例においても、可動子の移動方向における駆動用マグネット56の中央部の高さが両端部の高さよりも高く設定される。
図30に示されるように、磁気センサ62は駆動用マグネット55,56の上方の磁束密度の分布78が正弦波に形成される部分を走行する。駆動用マグネット55,56は磁気センサ62の下側にのみ配置される。駆動用マグネット55,56に発生する磁力線は空気を伝わって隣の駆動用マグネット55,56に伝わる。
磁気センサ62を駆動用マグネット55,56から離せば離すほど、磁気センサ62が通過する部分の磁束密度の分布78を正弦波に近付けることができる。しかし、無駄なスペースが大きくなってしまう。駆動用マグネット55の磁気センサ62が通過する部分の平面形状を円弧形状に形成したり、駆動用マグネット56の磁気センサ62が通過する部分の側面形状を半円柱形状に形成したりすることで、磁気センサ62を駆動用マグネット55,56からそれほど離さなくても、磁気センサ62が通過する部分の磁束密度の分布を正弦波に近付けることができる。また、駆動用マグネット56の側面形状を半円柱形状に形成すると、駆動用マグネット56の磁束密度の大きさが若干小さくなる。駆動用マグネット55の平面形状を円弧形状に形成することで、磁束密度の大きさも小さくなることがなく、リニアモータの推力を大きくすることができる。
磁気センサ62は、駆動用マグネット55,56の磁界の方向を検出する。そして、図31に示されるように、磁気センサ62は、90度位相がずれた正弦波状及び余弦波状の電圧信号を出力する。図32に示されるように、磁気センサ62が出力する電圧信号は、位置信号生成手段であるインターポレータ74に出力される。インターポレータ74は、正弦波状及び余弦波状の電圧信号に基づいて、可動子である電機子60の位置情報を算出する。インターポレータ74が算出した位置情報は、制御器76に出力される。インターポレータ74の回路図は、図18に示される位置検出回路13と同一である。上記制御器76は、上位の指令器73からの位置指令どおりに可動子が移動するように、PWMインバータ(PWM:Pulse Width Modulation)などの電力変換器71を制御し、最終的にはリニアモータ72の電機子60に供給する電流を制御する。制御器76の制御系は、位置制御を行う位置制御ループと、速度制御を行う速度制御ループと、電流制御を行う電流制御ループと、から構成される。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々変更できる。
例えば、上記実施の形態では、ロッドがコイルに対して直線運動しているが、コイルがロッドに対して直線運動してもよい。
また、ロッドのストロークを短くしたくないとき、磁気センサをコイル収容ケースに取り付けてもよい。推力を発生させるロッドの磁界は強力なので、コイルが発生する磁界の影響を受けずに、ロッドの磁界の方向を検出することができる。
本明細書は、2007年5月31日出願の特願2007−145641に基づく。この内容はすべてここに含めておく。

Claims (6)

  1. N極及びS極の磁極が軸線方向に交互に並べられる可動子又は固定子の一方と、複数のコイルを含む可動子又は固定子の他方と、を有し、前記一方が発生する磁界と前記他方の前記コイルに流れる電流によって直線運動するための推力を得るリニアモータと、
    磁界の方向によって抵抗値が変化する磁気抵抗素子を有し、前記固定子に対する前記可動子の相対的な直線運動によって生ずる前記磁界の方向の変化に伴って、90°の位相差を持つ正弦波状信号及び余弦波状信号を出力する磁気センサと、
    前記正弦波状信号及び前記余弦波状信号に基づいて、前記固定子に対する前記可動子の相対的な位置を検出する位置検出回路と、
    を備え
    前記磁気センサを、前記磁気抵抗素子の抵抗変化量が飽和する飽和感度領域以上の磁界強度が印加される位置に配置するリニアモータの位置検出システム。
  2. 前記位置検出回路は、
    前記正弦波状信号及び前記余弦波状信号を所定の周期でサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換器と、
    前記ディジタルデータに変換された正弦成分と余弦成分から、位相角データを求める位相角データ算出手段と、
    位相角データに応じたパルス信号を生成するパルス信号出力手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のリニアモータの位置検出システム。
  3. 前記リニアモータは、
    前記可動子又は前記固定子の一方として、軸線方向の両端部にN極及びS極の磁極が着磁される複数のマグネットが、隣り合うマグネットのN極同士及びS極同士が向かい合うように軸線方向に並べられると共に、隣り合うマグネット間に軟質磁性材料が介在されるロッドを有し、
    前記可動子又は前記固定子の他方として、前記ロッドを囲む複数のコイルを有するロッドタイプリニアモータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータの位置検出システム。
  4. 前記リニアモータは、さらに、
    前記複数のコイルが収容されるコイル収容ケースと、
    前記コイル収容ケースの前記軸線方向の端に設けられ、前記磁気センサが収容される磁気センサ収容部を有する磁気センサ収容ケースと、
    前記磁気センサ収容部に充填され、前記磁気センサを前記磁気センサ収容部に固定する充填材と、を有し、
    前記磁気センサ収容ケース及び前記充填材の少なくとも一方は、前記コイル収容ケースよりも熱伝導率が低いことを特徴とする請求項3に記載のリニアモータの位置検出システム。
  5. 前記リニアモータは、さらに、前記磁気センサ収容ケースの前記軸線方向の端に取り付けられ、前記ロッドが直線運動するのを案内する軸受を有することを特徴とする請求項4に記載のリニアモータの位置検出システム。
  6. 前記リニアモータは、
    前記可動子又は前記固定子の一方として、前記軸線方向と直交する方向の両端面にN極及びS極の磁極が着磁される複数枚のマグネットが、前記軸線方向に並べられる界磁マグネットを有し、
    前記可動子又は前記固定子の他方として、前記界磁マグネットにすきまを介して対向する複数のコイルを有するフラットタイプリニアモータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータの位置検出システム。
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