JP2003023293A - 電気部品装着システムおよび電気部品装着方法 - Google Patents

電気部品装着システムおよび電気部品装着方法

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JP2003023293A
JP2003023293A JP2001208851A JP2001208851A JP2003023293A JP 2003023293 A JP2003023293 A JP 2003023293A JP 2001208851 A JP2001208851 A JP 2001208851A JP 2001208851 A JP2001208851 A JP 2001208851A JP 2003023293 A JP2003023293 A JP 2003023293A
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heads
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JP2001208851A
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English (en)
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Yuji Katsumi
裕司 勝見
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の保持ヘッドを備える装着装置の作業能率
を向上させる。 【解決手段】電子部品装着システムの電子部品装着装置
16は、複数個の保持ヘッド46を備える。これら保持
ヘッド46を移動させる相対移動装置は、Y軸モータ
(サーボモータ)によりY軸方向に移動するY軸スライ
ド38と、Y軸スライド38に保持され、複数のX軸モ
ータ(リニアモータ)により独立してX軸方向に移動す
る複数のX軸スライド42と、それらX軸スライド42
に保持され、Y軸モータ(リニアモータ)43によりY
軸方向に移動するY軸スライド44とを備える。複数の
Y軸スライド44がそれぞれ保持ヘッド46を昇降およ
び回転可能に保持する。Y軸スライド38の移動によ
り、複数の保持ヘッド46が一斉にY軸方向に移動する
とともに、複数のX軸スライド42およびY軸スライド
44の移動により複数の保持ヘッド46がそれぞれ水平
面内の任意の位置に位置決めされ、同時期に昇降して部
品取出しおよび装着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
の回路基板に複数の電気部品(電子部品を含む)を装着
して電気回路を形成する電気部品装着システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電気部品装着システムの一種に、電気部
品を保持した保持ヘッドが、回路基板の表面に平行でか
つ互いに直角な第一軸および第二軸に平行な方向に移動
して、複数の電気部品を回路基材の予め定められた複数
個所に装着するものがある。保持ヘッドは第一軸に平行
な方向と第二軸に平行な方向とに移動する可動部材に保
持されて移動させられるのであり、一つの可動部材に一
つの保持ヘッドが保持される場合と複数の保持ヘッドが
保持される場合とがある。後者の場合、複数の保持ヘッ
ドが一直線上に並んだ状態で可動部材に保持される場合
と、一円周上に並んだ状態で保持される場合とがある
が、いずれの場合も複数の保持ヘッドの可動部材上にお
ける回路基板の表面に平行な方向の相対位置は一定であ
る。したがって、複数の電気部品を一挙に搬送すること
ができ、その分電気部品の装着能率が向上する効果が得
られるのであるが、搬送した電気部品の回路基材への装
着は個々の保持ヘッドが順次行う必要があった。また、
装着すべき電気部品を部品供給装置から受け取る場合
も、個々の保持ヘッドが順次行う必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、部品供給装置か
らの電気部品の受け取りと、回路基板への装着との少な
くとも一方を、複数の保持ヘッドにより同時に行うこと
ができる電気部品装着システム、あるいは、複数の電気
部品を1枚の回路基板に同時に装着できる電気部品装着
方法を得ることを課題としてなされたものであり、本発
明によって下記各態様の電気部品装着システムおよび電
気部品装着方法が得られる。各態様は請求項と同様に、
項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の
番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本
発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の
技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載
のものに限定されると解釈されるべきではない。また、
一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複
数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけでは
ない。一部の事項のみを選択して採用することも可能な
のである。
【0004】なお、以下の各項において、(1)項が請求
項1に相当し、 (2)項と(3)項とを合わせたものが請求
項2に、 (4)項 が請求項3に、 (5)項が請求項4に、
(9)項,(10)項および(11)項を合わせたものが請求項5
に、(17)項が請求項6にそれぞれ相当する。
【0005】(1)回路基板を支持する基板支持装置
と、それぞれ電気部品を保持する複数の保持ヘッドと、
それら複数の保持ヘッドと前記基板支持装置とをその基
板支持装置に支持された回路基板の表面に平行でかつ互
いに直交する第一軸および第二軸にそれぞれ平行な方向
に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記基板支持
装置に支持された回路基板に前記複数の保持ヘッドが保
持した電気部品を装着する電気部品装着システムであっ
て、前記相対移動装置が、前記第一,第二軸の少なくと
も一方に平行な方向に移動可能な可動部材と、その可動
部材を前記第一,第二軸の前記少なくとも一方に平行な
方向に移動させる主移動装置と、前記可動部材に保持さ
れ、前記複数の保持ヘッドの各々を、前記第一,第二軸
の少なくとも一方に平行な方向に、互に独立に移動させ
る複数の副移動装置とを含むことを特徴とする電気部品
装着システム。主移動装置は、可動部材を第一軸に平行
な方向と第二軸に平行な方向との両方に移動させるもの
である場合と、第一軸と第二軸とのいずれか一方に平行
な方向にのみ移動させるものである場合とがある。ま
た、副移動装置も、複数の保持ヘッドを第一軸に平行な
方向と第二軸に平行な方向との両方に移動させるもので
ある場合と、第一軸と第二軸とのいずれか一方に平行な
方向にのみ移動させるものである場合とがある。いずれ
の場合も、複数の保持ヘッドは可動部材の第一軸と第二
軸との少なくとも一方に平行な方向の移動に伴って一斉
に移動するとともに、その可動部材に対して第一軸と第
二軸との少なくとも一方に平行な方向にそれぞれ独立に
移動することができる。したがって、主移動装置による
移動距離を大きくし、副移動装置による移動距離を小さ
くすれば、複数の保持ヘッドの長距離の移動は主移動装
置により行い、複数の保持ヘッドの相対位置の変更ある
いは調節は副移動装置により行うことができる。そのた
め、主移動装置による移動によって複数の電気部品の搬
送を一挙に行うことができることは勿論、部品供給装置
の複数の部品供給部に対する複数の保持ヘッドの位置合
わせを副移動装置により行えば、複数の電気部品の受取
りを同時に行うことができ、回路基板上の複数の装着位
置に対する複数の保持ヘッドの位置合わせを副移動装置
により行えば、複数の電気部品の装着を同時に行うこと
ができ、従来に比較して電気部品装着作業の能率を向上
させることができる。 (2)前記主移動装置が前記可動部材を前記第一軸に平
行な方向に移動させるものであり、前記副移動装置が、
前記複数の保持ヘッドを、前記第二軸に平行な方向に移
動させるものである(1) 項に記載の電気部品装着システ
ム。本項の特徴によれば、複数の保持ヘッドが一斉に移
動させられる方向に直角な方向において、複数の保持ヘ
ッドの相対位置の変更あるいは調節を行うことができ
る。 (3)前記主移動装置が前記可動部材を前記第一軸に平
行な方向に移動させるものであり、前記副移動装置が、
前記複数の保持ヘッドを、前記第一軸に平行な方向に移
動させるものである(1) 項または(2) 項に記載の電気部
品装着システム。本項の特徴によれば、複数の保持ヘッ
ドが一斉に移動させられる方向と平行な方向において、
複数の保持ヘッドの相対位置の変更あるいは調節を行う
ことができる。また、前項の特徴と本項の特徴とを共に
備えた電気部品装着システムにおいては、複数の保持ヘ
ッドの相対位置を、第一軸に平行な方向と第二軸に平行
な方向との両方において変更または調節することがで
き、複数の電気部品の同時受取りや同時装着を容易に行
うことができる。 (4)前記複数の副移動装置が、それぞれリニアモータ
を含む(1) 項ないし(3)項のいずれかに記載の電気部品
装着システム。リニアモータによれば、位置決め精度の
高い副移動装置をコンパクトに構成することができる。 (5)回路基板を支持する基板支持装置と、それぞれ電
気部品を保持する複数の保持ヘッドと、それら複数の保
持ヘッドと前記基板支持装置とをその基板支持装置に支
持された回路基板の表面に平行でかつ互いに直交する第
一軸および第二軸に平行な方向に相対移動させる相対移
動装置とを含み、前記基板支持装置に支持された回路基
板に前記複数の保持ヘッドが保持した電気部品を装着す
る電気部品装着システムであって、前記相対移動装置
が、前記第一軸に平行な方向に移動可能な第一可動部材
と、その第一可動部材を前記第一軸に平行な方向に移動
させる第一移動装置と、前記第一可動部材に、前記第二
軸に平行な方向に移動可能に保持された複数の第二可動
部材と、それら複数の可動部材をそれぞれ独立に前記第
二軸に平行な方向に移動させる複数の第二移動装置と、
各々前記保持ヘッドを保持し、前記複数の第二可動部材
の各々に、前記第一軸に平行な方向に移動可能に保持さ
れた複数の第三可動部材と、それら第三可動部材をそれ
ぞれ独立に前記第一軸に平行な方向に移動させる複数の
第三移動装置とを含むことを特徴とする電気部品装着シ
ステム。本項の電気部品装着システムは、前記(2) 項お
よび(3) 項の特徴を合わせ持った電気部品装着システム
の代表的な一例であり、複数の保持ヘッドを一斉に移動
させるべき方向が1方向である場合に有効である。多く
の場合はこの態様で十分である。 (6)前記複数の第二移動装置と前記複数の第三移動装
置との少なくとも一方がぞれぞれリニアモータを含む
(5) 項に記載の電気部品装着システム。 (7)回路基板を支持する基板支持装置と、それぞれ電
気部品を保持する複数の保持ヘッドと、それら複数の保
持ヘッドと前記基板支持装置とをその基板支持装置に支
持された回路基板の表面に平行でかつ互いに直交する第
一軸および第二軸に平行な方向に相対移動させる相対移
動装置とを含み、前記基板支持装置に支持された回路基
板に前記複数の保持ヘッドが保持した電気部品を装着す
る電気部品装着システムであって、前記相対移動装置
が、前記第一軸に平行な方向に移動可能な第一可動部材
と、その第一可動部材を前記第一軸に平行な方向に移動
させる第一移動装置と、前記第一可動部材に、前記第二
軸に平行な方向に移動可能に保持された第二可動部材
と、その第二可動部材に、前記第一,第二軸の一方に平
行な方向にそれぞれ移動可能に保持された複数の第三可
動部材と、それら第三可動部材をそれぞれ独立に前記第
一,第二軸の一方に平行な方向に移動させる複数の第三
移動装置と、各々前記保持ヘッドを保持し、前記複数の
第三可動部材の各々に、それぞれ前記第一,第二軸の他
方に平行な方向に移動可能に保持された複数の第四可動
部材と、それら第四可動部材をそれぞれ独立に前記第
一,第二軸の他方に平行な方向に移動させる複数の第四
移動装置とを含むことを特徴とする電気部品装着システ
ム。本項に係る発明は、複数の保持ヘッドを一斉に移動
させるべき方向が2方向である場合に有効である。 (8)前記複数の第三移動装置と前記複数の第四移動装
置との少なくとも一方がリニアモータを含む(7) 項に記
載の電気部品装着システム。 (9)前記相対移動装置が、前記基板支持装置と前記複
数の保持ヘッドとを、基板支持装置に支持された前記回
路基板の表面に直角な方向に接近,離間させる接近,離
間装置を含む(1) 項ないし(8) 項のいずれかに記載の電
気部品装着システム。接近,離間装置は、基板支持装置
を移動させるものであっても、複数の保持ヘッドを移動
させるものであってもよい。後者の場合、複数の保持ヘ
ッドを保持した部材が移動させられるようにしても、複
数の保持ヘッドが個々に移動させられるようにしてもよ
い。回路基板は基板支持装置に水平な姿勢で支持される
ことが多いため、上記移動は垂直な方向の昇降によって
行われるが、何らかの都合によりやや傾斜した方向に昇
降させられてもよい。 (10)前記接近,離間装置が、前記保持ヘッドを昇降
させて前記基板支持装置に接近,離間させる保持ヘッド
昇降装置である(9) 項に記載の電気部品装着システム。 (11)前記保持ヘッド昇降装置が、前記複数の保持ヘ
ッドを個々に昇降させる複数の保持ヘッド昇降装置を含
む(10)項に記載の電気部品装着システム。複数の保持ヘ
ッドが個々に昇降させられるようにすれば、必要な保持
ヘッドのみを昇降させることができる。装着能率向上の
観点からは、複数の保持ヘッドのすべてが同時に昇降さ
せられることが望ましいが、複数の保持ヘッドの一部に
電気部品の受取りミスが発生した場合や、一緒に装着す
べき電気部品の数,回路基板上の装着位置の配置,部品
供給装置の部品供給部の配置等がすべての保持ヘッドと
合致しない場合には、昇降させるべきではない保持ヘッ
ドが生じることがあり、その場合には、複数の保持ヘッ
ドのうちの一部のもののみを昇降させることが必要にな
る。 (12)前記複数の保持ヘッドが複数群に分けられてお
り、1群に属する保持ヘッドは同時期に昇降させるが、
群の異なる保持ヘッドは互に異なる時期に昇降させる昇
降制御手段を含む(10)項または(11)項に記載の電気部品
装着システム。 (13)電気部品を多数収容し、前記複数の保持ヘッド
の各々に供給する部品供給装置を含む(1) 項ないし(12)
項のいずれかに記載の電気部品装着システム。部品供給
装置は、複数の電気部品を平面状に並べて保持するトレ
イを備えたものでもよいが、複数の保持ヘッドに同時期
に電気部品を受け取らせるためには、次項に記載の態様
のものが望ましい。 (14)前記電気部品供給装置が、それぞれ1種類ずつ
の電気部品を多数収容し、各々の部品供給部に1個ずつ
供給する複数のフィーダと、それら複数のフィーダをそ
れらの前記部品供給部が一直線に沿って並ぶ状態で支持
するフィーダ支持台とを含む(13)項に記載の電気部品装
着システム。 (15)前記複数の保持ヘッドの各々を、前記基板支持
装置に支持された前記回路基板の表面に直角な回転軸線
のまわりに互に独立に回転させる複数のヘッド回転装置
を含む(1) 項ないし(14)項のいずれかに記載の電気部品
装着システム。本項の特徴によれば、複数の電気部品を
それぞれ任意の回転位置で装着することができる。 (16)前記複数の保持ヘッドが、負圧により前記電気
部品を吸着して保持する吸着ノズルを含む(1) 項ないし
(15)項のいずれかに記載の電気部品装着システム。 (17)複数の保持ヘッドの各々に1個ずつの電気部品
を保持させ、それら複数の保持ヘッドを1枚の回路基板
の予め定められた複数個所の各々に対応する位置に位置
決めするとともに、それら複数の保持ヘッドと回路基板
とを同時に接近させて、複数個の電気部品を1枚の回路
基板に一挙に装着することを特徴とする電気部品装着方
法。このように、複数の保持ヘッドに、それぞれ保持し
た電気部品を一挙に回路基板に装着させれば、装着作業
の能率を向上させることができる。なお、複数の保持ヘ
ッドの回路基板への位置決めが終了してから、それら複
数の保持ヘッドと回路基板とを接近させてもよいし、あ
るいは、位置決め工程の後期あるいは末期が接近工程と
重なってもよい。後者の場合、保持ヘッドが回路基板に
電気部品を装着する瞬間までに回路基板への位置決めが
終了していればよいのである。 (18)一つの可動部材に保持され、その可動部材の移
動に伴って一緒に移動させられる複数の保持ヘッドを複
数群に分け、各群ごとに同時期に昇降させて各群に属す
る保持ヘッドに保持させた電気部品を同時期に回路基板
に装着することを特徴とする(17)項に記載の電気部品装
着方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態である電
気部品装着システムおよびそれを使用した電気部品装着
方法について図面に基づいて詳細に説明する。本発明の
実施形態の1つである電気部品装着システムとしての電
子部品装着システムが図1に示されている。本システム
は、ベース10上に配設された基板支持装置12,電子
部品供給装置14および電子部品装着装置16を備えて
いる。基板支持装置12は、回路基板としてのプリント
配線板18を、予め定められた部品装着位置に位置決め
して支持する。プリント配線板18は、図示を省略する
基板コンベヤにより基板支持装置12へ搬入され、基板
支持装置12から搬出される。基板コンベヤの一部が基
板支持装置を構成するようにすることも可能である。基
板支持装置12が基板搬送装置および基板支持装置とし
て機能するのである。電子部品供給装置14は、それぞ
れ1種類ずつの電子部品26を多数収容し、予め定めら
れた部品供給部に1個ずつ順次供給するフィーダ20を
複数個備えている。これらフィーダ20は、各々の部品
供給部がX軸に平行な直線に沿って並ぶ状態でフィーダ
支持台22に支持される。フィーダ20は、例えば、複
数の電子部品26が等間隔に保持させられたテープを送
ることにより電子部品26を部品供給部に送るものでも
よく、あるいは、ケーシング内に収容された電子部品2
6を振動,傾斜,空気流,コンベヤベルト等あるいはそ
れらの組み合わせにより一列に並べて部品供給部へ送
り、1個ずつ供給するもの等、種々の形態のものを採用
可能である。部品供給部は、電子部品装着装置16が電
子部品26を取り出す部品取出部でもある。
【0007】電子部品装着装置16は相対移動装置を備
えている。相対移動装置は、ベース10の上方に、支柱
30(図2参照)に支持されて水平にかつ前記X軸と直
交するY軸に平行に配設された一対のガイド32に案内
され、送りねじ34およびY軸モータ36(図1参照)
により移動させられるY軸スライド38を備えている。
本実施形態におけるY軸モータ36はACサーボモータ
である。Y軸スライド38上には、図2および図3に示
すように、複数のX軸モータ40の駆動により独立して
移動させられる複数のX軸スライド42が設けられてい
る。また、複数のX軸スライド42の各々にはそれぞ
れ、Y軸モータ43の駆動により移動させられるY軸ス
ライド44が設けられている。本実施形態においては、
X軸モータ40およびY軸モータ43はともにリニアモ
ータである。複数のY軸スライド44にはそれぞれ保持
ヘッド46が設けられている。本実施形態の電子部品装
着装置16は、図3に示すように、4個の保持ヘッド4
6を備えている。X軸スライド42上にはまた、プリン
ト配線板18の表面に設けられたフィデューシャルマー
クを撮像する撮像装置としてのCCDカメラ48(図1
参照)が設けられ、X軸モータ40の駆動によりX軸ス
ライド42とともに移動させられる。本実施形態におい
ては、2個のCCDカメラ48が複数の保持ヘッド46
の列の両端に設けられ、各CCDカメラ48が、プリン
ト配線板18の対角線上に隔たった2個のフィデューシ
ャルマーク、あるいは、X軸に平行な方向に隔たった2
個のフィデューシャルマークをそれぞれ撮像することが
できる。
【0008】図2に示すように、Y軸スライド38に
は、取付部材50が固定されており、その取付部材50
にX軸モータ40のステータ52が着脱可能に取り付け
られている。X軸モータ40は、リニアDCブラシレス
モータであり、上記ステータ52と、可動子54と、可
動子54をステータ52の長手方向と平行な方向に案内
する2本のガイド58とを備えている。可動子54は、
X軸スライド42に取り付けられている。なお、図2に
は、本発明に関連の深い部分のみを示し、その他の部分
は省略する。
【0009】ステータ52は、非磁性材料であるアルミ
ニウム合金から成る本体に、多数の永久磁石が固定され
たものである。各永久磁石は角材状を成し、互いに逆向
きの2側面の一方がN極、他方がS極に磁化されたもの
であり、N極とS極とが交互に配列されている。各永久
磁石はN極,S極の両面が本体の側面から少量突出する
状態で固定されており、本体の表側と裏側とではN極と
S極との配列が千鳥状にずれることとなる。
【0010】可動子54は、それぞれステータ52に対
向する2つの鉄心66を備えており、それら鉄心66が
一方の端において互いに連結され、全体としてコの字形
を成している。各鉄心66には、それぞれU相,V相,
W相のコイルが巻かれてコイルユニットを構成してい
る。各コイルユニットには、図示しない電力線が接続さ
れている。各コイルユニットは、電機子電流の制御によ
り、各コイルが発生させる磁力と永久磁石の磁力との相
互作用によって可動子54をステータ52に沿って直線
状に移動させる直動力を発生させるように構成されてい
る。
【0011】可動子54の移動は、取付部材50にそれ
ぞれ固定されたガイド58により案内される。X軸スラ
イド42の、Y軸方向において可動子54の両側に位置
する部分には、それぞれスライダ70(本実施形態の場
合2個ずつ)が固定されており、これらスライダ70が
それぞれガイド58にボール(図示省略)を介して係合
させられることにより、可動子54がガイド58に沿っ
て軽快に移動し得るようにされているのである。
【0012】可動子54の原点位置は、ステータ52の
長手方向の一方の端の位置とされており、この原点位置
は原点検出器72(図4参照)により検出され、その原
点位置からの距離である可動子54の位置はそれぞれ位
置検出器74(図4参照)により検出されるようになっ
ている。原点検出器72は、本実施形態においてはLE
Dを投光器とする透過型の光電センサとされており、投
光器から受光器に向かって投光される光が遮蔽部材によ
り遮られたとき、可動子54が原点位置に達したとされ
る。しかし、反射型の光電センサや、リミットスイッチ
等の接触型の検出器、近接スイッチ等種々のセンサを原
点検出器72として使用することができる。また、位置
検出器74は、本実施形態においては、磁気目盛りが施
された磁気スケールの上を磁気検出ヘッドが移動するこ
とにより得られる電気信号に基づいて変位を検出する磁
気式リニアスケール(マグネスケール)とされている。
しかし、位置検出器74も、光学式リニアスケールを始
め、種々の位置検出器とすることができる。また、複数
の可動子140の位置検出器74を、1本の磁気スケー
ルを共有するものとすることもできる。
【0013】Y軸スライド44には、保持ヘッド46が
保持されている。保持ヘッド46は、X軸方向およびY
軸方向と直角な方向である垂直方向(Z軸方向と称す
る)に昇降可能かつZ軸方向に平行な軸線まわりに回転
可能である。Z軸方向は、基板支持装置12に支持され
たプリント配線板18の表面に直角な方向である。保持
ヘッド46は、垂直方向に延びる円筒状の保持体84を
介してY軸スライド44に保持されている。保持体84
には、垂直方向に貫通する保持穴86が形成されてい
る。保持穴86内には、ヘッド本体を構成する保持軸9
0が昇降可能かつZ軸方向に平行な軸線まわりに回転可
能に嵌合されている。この保持軸90は、Z軸方向に貫
通した通路94を有する円筒状部材であり、通路94
は、電磁方向切換弁100(図4参照)を介して図示し
ない負圧源に接続されている。通路94への負圧の供
給,遮断は、電磁方向切換弁100の切換えにより行わ
れる。
【0014】保持ヘッド46は、保持ヘッド昇降装置1
02により昇降させられる。保持ヘッド昇降装置102
はZ軸モータ104を含むものである。Z軸モータ10
4は、本実施形態においてはリニアモータであり、コア
に巻かれたコイルを備える円筒形のステータ106と、
保持軸90に一体的に取り付けられた永久磁石を有する
可動子108とを備える。可動子108の原点位置は、
原点検出器により検出され、その原点位置からの距離で
ある可動子108の位置は位置検出器により検出される
ようになっている。保持体84内の下部には軸受110
を介して中空軸112が回転可能に保持されており、そ
の中空軸112と上記保持軸90とが、図示を省略する
ボールスプラインにより軸方向に相対移動可能かつ相対
回転不能に嵌合されている。中空軸112の、保持体8
4から下方へ突出した部分にギヤ114が固定され、こ
のギヤ114と噛み合うピニオン116がθ軸モータ1
18により回転させられるようになっている。θ軸モー
タ118はACサーボモータであり、θ軸モータ118
の回転原点および回転原点からの回転角度は図示を省略
する検出器により検出されるため、保持軸90を任意の
回転位置へ回転させることができる。すなわち、保持軸
90は、θ軸モータ118,ピニオン116,ギヤ11
4および中空軸112を含む保持ヘッド回転装置119
により、ボールスプラインを介して回転させられるとと
もに、Z軸モータ104を主体とする保持ヘッド昇降装
置102により昇降させられるのである。
【0015】上記保持軸90の下端部にはアダプタ12
4が設けられている。アダプタ124は、電子部品26
を負圧により吸着して保持する保持具としての吸着ノズ
ル120を着脱可能に保持するものである。吸着ノズル
120には、保持軸90の上端に接続された可撓性を有
するホース126、および保持軸90内の前記通路94
を経てバキュームが供給される。ホース126と保持軸
90とは相対回転可能に接続されているため、保持軸9
0の回転がホース126によって制限されることはな
い。
【0016】Y軸スライド44は、図3に示すY軸モー
タ43によりY軸方向に移動させられる。X軸スライド
42には取付部材132が固定されており、図3に示す
ように、その取付部材132にY軸モータ43のステー
タ136が固定されている。Y軸モータ43は、リニア
DCブラシレスモータであり、上記ステータ136と、
可動子140と、可動子140をステータ136の長手
方向と平行な方向に案内する2本のガイド146とを備
えている。ステータ136の構成は、前記ステータ52
と同様の構成であるため、説明は省略する。可動子14
0は、ステータ136の表側と裏側とにそれぞれ対向す
る2つの鉄心150を備えており、それら鉄心150が
下端においてテーブル152により互いに連結され、全
体としてコの字形をなしている。各鉄心150は、前記
鉄心66と同じ構造を有するものであるため、説明は省
略する。
【0017】上記可動子140の移動は、ステータ13
6の表裏両面にそれぞれ固定されたガイド146により
案内される。全体としてコの字形をなす可動子140の
ステータ136に対向する内側面にそれぞれスライダ1
56が固定されており、これらスライダ156がそれぞ
れガイド146にボールを介して係合させられることに
より、可動子140がガイド146に沿って軽快に移動
し得るようにされている。可動子140の原点位置は、
ステータ136の長手方向の一方の端の位置とされてお
り、この原点位置は原点検出器160(図4参照)によ
り検出され、その原点位置からの距離である可動子14
0の位置は位置検出器164(図4参照)により検出さ
れるようになっている。これら原点検出器160および
位置検出器164についても、前記原点検出器72およ
び位置検出器74と同じ構成とすることができるため、
ここでは説明は省略する。
【0018】保持ヘッド46が電子部品供給装置14か
ら受け取った電子部品26を、基板支持装置12によっ
て位置決め支持されたプリント配線板18の上方へ搬送
する搬送経路の下方には、図1に示すように、撮像装置
としてのCCDカメラ170が配設されている。本実施
形態においては、保持ヘッド46の配設個数と同じ4個
のCCDカメラ170が、X軸方向に並び、かつ、4個
の保持ヘッド46が基準位置(可動子54が原点位置)
にある状態の配設ピッチと等しい間隔で設けられてい
る。各CCDカメラ170が、各保持ヘッド46により
保持されている電子部品26をそれぞれ撮像する。
【0019】本電子部品装着システムは図4の制御装置
200により制御される。ただし、図4は本システムの
うち本発明に関係の深い部分のみを取り出して示したも
のである。制御装置200はコンピュータ202を主体
とするものであり、コンピュータ202は、プロセシン
グユニット(PUと略記する)204,リードオンリメ
モリ(ROM)206,ランダムアクセスメモリ(RA
M)208,入力ポート210および出力ポート212
がバスラインにより接続されたものである。入力ポート
210には、原点検出器72,160,位置検出器7
4,164およびCCDカメラ48,CCDカメラ17
0により撮像された画像のデータを解析する画像処理コ
ンピュータ214を始め、種々の検出器やコンピュータ
が接続されている。出力ポート212には、それぞれ駆
動回路を介してY軸モータ36,X軸モータ40,Y軸
モータ43、電磁方向切換弁100,Z軸モータ10
4,θ軸モータ118等が接続されている。ROM20
6には、プリント配線板18に複数の電子部品26を装
着し、電気回路を組み立てるためのルーチンを始め、本
電子部品装着システムの一般的作動を制御するプログラ
ムが格納されている。また、RAM208には、プリン
ト配線板18に装着する電子部品26の種類,装着位
置,装着順序等に従って保持ヘッド46を移動させるた
めのプログラム等が格納される。
【0020】本電子部品装着システムの作動について説
明する。まず、部品装着位置に位置決め支持されたプリ
ント配線板18のフィデューシャルマークが撮像され
る。Y軸スライド38およびCCDカメラ48を保持す
るX軸スライド42の移動により、2個のCCDカメラ
48が2個のフィデューシャルマークの上方に予め設定
されているマーク撮像位置へ移動させられ、フィデュー
シャルマークを撮像する。取得された画像データは、プ
リント配線板18が正規の位置に位置決め支持された場
合のフィデューシャルマークの画像データと比較され、
プリント配線板18の位置決め誤差が演算される。この
画像処理は画像処理コンピュータ214により行われ、
位置決め誤差のデータがコンピュータ202に供給され
る。
【0021】続いて、次に装着されるべき電子部品26
に関するデータが読み出される。このデータは、電子部
品26の種類,その電子部品26の取出位置および取付
位置の情報を含んでいる。この情報に従って、X軸スラ
イド42およびY軸スライド44の移動により、複数の
保持ヘッド46が、電子部品26が取り出されるべきフ
ィーダ20の部品供給部の上方に位置決めされる。そし
て、複数の保持ヘッド46が一斉に下降および上昇させ
られ、複数の保持ヘッド46の各々が部品供給部にある
電子部品26を1個ずつ吸着ノズル120により吸着し
て取り出す。
【0022】Y軸スライド38の移動により複数の保持
ヘッド46が一斉に部品装着位置に位置決め支持された
プリント配線板18の上方に移動させられる。なお、保
持ヘッド46が部品供給位置から部品装着位置へ移動す
る搬送経路の途中で、複数の保持ヘッド46は前記基準
位置に位置させられて各CCDカメラ170の上方に位
置決めされ、保持ヘッド46により保持された電子部品
26が下方から撮像される。この時、取得された画像デ
ータと、電子部品26が正規の位置に保持された場合の
画像データとの比較により、各保持ヘッド46による電
子部品26の保持位置誤差、すなわち、電子部品26の
基準位置からのXY座標面上の位置ずれΔX,ΔYと、
基準位置を通る垂直線を中心とする位相ずれΔθとが演
算される。これらの画像処理は画像処理コンピュータ2
14により行われ、保持位置誤差のデータがコンピュー
タ202に供給される。
【0023】CCDカメラ170による撮像の終了後、
複数の保持ヘッド46は、それぞれ予定された取付位置
に向かって移動させられるが、その移動中に、前述のプ
リント配線板18の位置決め誤差と上記保持位置誤差と
のデータに基づいて、各保持ヘッド46は正規の取付位
置に対して上記位置決め誤差および保持位置誤差分だけ
修正させられた位置へ停止させられる。この修正は、X
軸スライド42およびY軸スライド44の移動により行
われる。このようにして1個ずつの電子部品26を保持
した複数の保持ヘッド46がそれぞれ予め定められた取
付位置の各々に正確に対応する位置に位置決めされた状
態で、複数の保持ヘッド46が保持ヘッド昇降装置10
2により一斉に下降させられ、プリント配線板18に複
数個の電子部品26を一挙に装着する。
【0024】本実施形態によれば、X軸モータ40,Y
軸モータ43の駆動によりX軸スライド42およびY軸
スライド44が移動させられることにより、複数の保持
ヘッド46を同時期に水平面内の任意の位置に位置決め
することができるため、保持ヘッド46の位置決めの自
由度が増し、電子部品供給装置14から同時期に複数個
の電子部品26を取り出し、かつ、複数個の電子部品2
6を1枚のプリント配線板18に一挙に装着することが
できる。したがって、電気回路を組み立てる要する時間
を短縮でき、作業能率が向上する。また、複数の保持ヘ
ッド46を各々独立して昇降させることもできるため、
部品取出しおよび装着に必要な保持ヘッド46のみを昇
降させることも可能である。
【0025】本実施形態においては、Y軸スライド38
が第一可動部材を、Y軸モータ36および送りねじ34
が第一移動装置をそれぞれ構成し、X軸スライド42が
第二可動部材を、X軸モータ40が第二移動装置をそれ
ぞれ構成し、保持ヘッド46を保持するY軸スライド4
4が第三可動部材を、Y軸モータ43が第三移動装置を
それぞれ構成している。本実施形態は、第二移動装置お
よび第三移動装置がともにリニアモータである形態であ
る。また、保持ヘッド昇降装置102が、保持ヘッド4
6を基板支持装置に支持されたプリント配線板18の表
面に直角な方向に接近,離間させる接近,離間装置の一
形態である。本実施形態における保持ヘッド昇降装置1
02は、複数の保持ヘッド46を個々に昇降させる複数
の保持ヘッド昇降装置の一形態である。さらに、θ軸モ
ータ118,ピニオン116,ギヤ114が、保持ヘッ
ド46の各々を、基板支持装置に支持されたプリント配
線板18の表面に直角な回転軸線(Z軸)のまわりに互
いに独立に回転させるヘッド回転装置を構成している。
本実施形態におけるY軸が第一軸であり、X軸が第二軸
である。上記第一,第二,第三移動装置が相対移動装置
を構成し、第一移動装置が主移動装置を、第二,第三移
動装置が副移動装置をそれぞれ構成している。
【0026】図5に示すように、コの字形をなす可動子
140の、保持ヘッド46が設けられていない側の側壁
に、保持ヘッド46と同じ構成を有する保持ヘッド30
0を昇降および回転可能に設けてもよい。つまり、Y軸
スライド44が2個の保持ヘッド46,300を保持す
ることになる。保持ヘッド300は、保持ヘッド昇降装
置102と同様に構成される保持ヘッド昇降装置302
により昇降させられる。
【0027】本実施形態の電子部品装着システムの作動
について説明する。ただし、撮像装置によるプリント配
線板18のフィデューシャルマークの撮像や、電子部品
26の保持姿勢の撮像については前記実施形態と同様で
あるため、説明を省略する。Y軸スライド38の移動に
より、複数の保持ヘッド46,300が一斉に電子部品
供給装置14に向かって移動させられる。本実施形態に
おいては、複数の保持ヘッド46,300を複数群(例
えば、保持ヘッド46の群と保持ヘッド300の群)に
分け、1群に属する保持ヘッド(ここでは保持ヘッド4
6とする)が同時期に昇降させられ、群の異なる保持ヘ
ッド(ここでは保持ヘッド300)が互いに異なる時期
に昇降させられるように制御される。保持ヘッド46の
群を複数のX軸スライド42,Y軸スライド44の移動
により複数のフィーダ20のうち電子部品26を取り出
すべきフィーダ20の各部品供給部の上方に位置決めす
る。保持ヘッド昇降装置102によりそれら保持ヘッド
46を同時期に下降させて電子部品26を取り出させ
る。他の群に属する複数の保持ヘッド300についても
同様にして電子部品26を取り出させる。このようにし
て順次各1群に属する保持ヘッド46(300)が同時
期に昇降させられて、複数の保持ヘッド46(300)
の各々が1個ずつの電子部品26を取り出す。
【0028】前述のように電子部品32を取り出した
後、Y軸スライド38が位置決め支持されたプリント配
線板18の上方に移動させられることにより、電子部品
26を保持した保持ヘッド46,300が一斉に部品装
着位置に向かって移動させられる。そして、X軸スライ
ド42およびY軸スライド44の移動により、1群に属
する複数の保持ヘッド46(300)が同時期に電子部
品26をプリント配線板18の各取付位置に装着する。
続いて、別の1群に属する複数の保持ヘッド300(4
6)が電子部品26をプリント配線板18の各取付位置
に一斉に装着する。このようにすれば、より多くの電子
部品26を電子部品装着装置16に保持させることがで
き、装着能率が向上する。本実施形態においては、保持
ヘッド昇降装置102,302と、制御装置200にお
いて保持ヘッド昇降装置102,302を制御する部分
であって、複数群のうちの1群に属する保持ヘッド4
6,300は同時期に昇降させるが、群の異なる保持ヘ
ッド46,300は互いに異なる時期に昇降させるよう
に制御する部分が昇降制御手段を構成している。前記実
施形態においても、本実施形態のように複数の保持ヘッ
ド46を複数群に分けて、各群に属する複数の保持ヘッ
ド46をそれぞれ同時期に昇降させるように制御するこ
とも可能である。
【0029】なお、1つのY軸スライド44に保持され
た保持ヘッド46と保持ヘッド300とのX軸方向にお
ける間隔と等しいピッチでフィーダ20が設けられ、そ
れらフィーダ20から電子部品26を同時期に取り出す
場合には、保持ヘッド46と保持ヘッド300とを群に
分けず、一斉に昇降させて電子部品26を取り出しても
よい。また、複数の群に分ける場合、1つのY軸スライ
ド44に保持された複数の保持ヘッド46,300のう
ち、同じ側に保持された保持ヘッド同士を1群とするこ
とが望ましい場合が多いが、不可欠ではない。複数のY
軸スライド44の一部のものからは保持ヘッド46を選
択し、残りのものからは保持ヘッド300を選択するこ
とも可能であるし、複数のY軸スライド44を複数の群
に分け、各群のY軸スライド44に保持された保持ヘッ
ド46,300を1群とすることも可能である。目的に
よって3群以上に分けてもよい。
【0030】本発明のさらに別の実施形態を図6に基づ
いて説明する。ただし、図1〜図4に示す実施形態と同
様に構成される部分については同一符号を付して説明を
省略する。本電子部品装着システムにおける電子部品装
着装置400は、一対のガイド402に案内され、送り
ねじ404およびY軸モータ406により送られるY軸
スライド408を備える。Y軸スライド408上には、
一対のガイド410(図にはそのうちの一方のみ図示)
に案内され、送りねじ(図示省略)およびX軸モータ4
14により送られるX軸スライド416が設けられてい
る。本実施形態におけるY軸モータ406およびX軸モ
ータ414は、ともにACサーボモータである。X軸ス
ライド416に、図4に示したのと同様に、X軸モータ
40により送られる複数のX軸スライド42が設けら
れ、それらX軸スライド42上には、Y軸モータ43に
より送られる複数のY軸スライド44が設けられてお
り、各Y軸スライド44に保持ヘッド46が保持されて
いる。図6にはX軸スライド42,Y軸スライド44お
よび保持ヘッド46の詳細な図示は省略し、それらが配
設される領域のみを図示する。本実施形態は、複数の保
持ヘッド46が一斉に水平面内の互いに直交する2方向
に移動させられるべき電子部品装着システムに適用され
る。本実施形態においても、複数の保持ヘッド46を同
時期に水平面内の任意の位置に位置決めすることができ
るため、複数の保持ヘッド46が同時期に電子部品の吸
着およびプリント配線板18への装着を行うことができ
る。
【0031】本実施形態においては、Y軸スライド40
8が第一可動部材を構成し、X軸スライド416が第二
可動部材を、X軸スライド42が第三可動部材を、Y軸
スライド44が第四可動部材をそれぞれ構成し、それら
を移動させるY軸モータ406,X軸モータ414,X
軸モータ40およびY軸モータ43が、それぞれ第一,
第二,第三,第四移動装置を構成している。なお、本実
施形態においても、図5に示す実施形態で説明したよう
に、複数の保持ヘッド46を複数群に分け、各群に属す
る複数の保持ヘッド46をそれぞれ同時期に昇降させる
ように制御することも可能であり、また、1つのY軸ス
ライド44に複数の保持ヘッドを保持させることも可能
である。
【0032】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子部品装着システ
ムを概略的に示す平面図である。
【図2】上記電子部品装着システムの電子部品装着装置
を示す側面図(一部断面)である。
【図3】上記電子部品装着装置を示す正面図である。
【図4】上記電子部品装着システムの制御装置のうち本
発明に関連の深い部分を示すブロック図である。
【図5】本発明の別の実施形態である電子部品装着シス
テムの電子部品装着装置を示す正面図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態である電子部品装
着システムを概略的に示す正面図である。
【符号の説明】
14:電子部品供給装置 16:電子部品装着装置
18:プリント配線板 20:フィーダ 26:電子部品 34:送りねじ
36:Y軸モータ 38:Y軸スライド 4
0:X軸モータ 42:X軸スライド 43:Y軸
モータ 44:Y軸スライド 46:保持ヘッド
102:保持ヘッド昇降装置 104:Z軸モータ
120:吸着ノズル 200:制御装置 30
0:保持ヘッド 302:保持ヘッド昇降装置 4
00:電子部品装着装置 402:ガイド 40
4:送りねじ 406:Y軸モータ 408:Y軸
スライド 414:X軸モータ 416:X軸スラ
イド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を支持する基板支持装置と、 それぞれ電気部品を保持する複数の保持ヘッドと、 それら複数の保持ヘッドと前記基板支持装置とをその基
    板支持装置に支持された回路基板の表面に平行でかつ互
    いに直交する第一軸および第二軸にそれぞれ平行な方向
    に相対移動させる相対移動装置とを含み、前記基板支持
    装置に支持された回路基板に前記複数の保持ヘッドが保
    持した電気部品を装着する電気部品装着システムであっ
    て、前記相対移動装置が、 前記第一,第二軸の少なくとも一方に平行な方向に移動
    可能な可動部材と、 その可動部材を前記第一,第二軸の前記少なくとも一方
    に平行な方向に移動させる主移動装置と、 前記可動部材に保持され、前記複数の保持ヘッドの各々
    を、前記第一,第二軸の少なくとも一方に平行な方向
    に、互に独立に移動させる複数の副移動装置とを含むこ
    とを特徴とする電気部品装着システム。
  2. 【請求項2】 前記主移動装置が前記可動部材を前記第
    一軸に平行な方向に移動させるものであり、前記副移動
    装置が、前記複数の保持ヘッドを、第一軸に平行な方向
    と第二軸に平行な方向とに移動させるものである請求項
    1に記載の電気部品装着システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の副移動装置が、それぞれリニ
    アモータを含む請求項1または2に記載の電気部品装着
    システム。
  4. 【請求項4】 回路基板を支持する基板支持装置と、 それぞれ電気部品を保持する複数の保持ヘッドと、 それら複数の保持ヘッドと前記基板支持装置とをその基
    板支持装置に支持された回路基板の表面に平行でかつ互
    いに直交する第一軸および第二軸に平行な方向に相対移
    動させる相対移動装置とを含み、前記基板支持装置に支
    持された回路基板に前記複数の保持ヘッドが保持した電
    気部品を装着する電気部品装着システムであって、前記
    相対移動装置が、 前記第一軸に平行な方向に移動可能な第一可動部材と、 その第一可動部材を前記第一軸に平行な方向に移動させ
    る第一移動装置と、 前記第一可動部材に、前記第二軸に平行な方向に移動可
    能に保持された複数の第二可動部材と、 それら複数の可動部材をそれぞれ独立に前記第二軸に平
    行な方向に移動させる複数の第二移動装置と、 各々前記保持ヘッドを保持し、前記複数の第二可動部材
    の各々に、前記第一軸に平行な方向に移動可能に保持さ
    れた複数の第三可動部材と、 それら第三可動部材をそれぞれ独立に前記第一軸に平行
    な方向に移動させる複数の第三移動装置とを含むことを
    特徴とする電気部品装着システム。
  5. 【請求項5】 前記相対移動装置が、前記基板支持装置
    と前記複数の保持ヘッドとを、基板支持装置に支持され
    た前記回路基板の表面に直角な方向に接近,離間させる
    接近,離間装置を含み、かつ、その接近,離間装置が、
    前記複数の保持ヘッドを個々に昇降させて前記基板支持
    装置に接近,離間させる保持ヘッド昇降装置である請求
    項1ないし4のいずれかに記載の電気部品装着システ
    ム。
  6. 【請求項6】 複数の保持ヘッドの各々に1個ずつの電
    気部品を保持させ、それら複数の保持ヘッドを1枚の回
    路基板の予め定められた複数個所の各々に対応する位置
    に位置決めし、それら複数の保持ヘッドと回路基板とを
    同時に接近させて、複数個の電気部品を1枚の回路基板
    に一挙に装着することを特徴とする電気部品装着方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006067771A (ja) * 2004-07-29 2006-03-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd シャフト型リニアモータ、該リニアモータ備える実装ヘッド及び部品実装装置、並びに該リニアモータ駆動用シャフトの位置検出方法
JP2006190819A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Juki Corp 部品搭載装置
JP2009178882A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Nec Corp スクリーン印刷装置、動作制御方法及びプログラム
KR101231186B1 (ko) 2008-02-22 2013-02-07 삼성테크윈 주식회사 전동 피더의 모터위상 보정방법

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