JP2006190819A - 部品搭載装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】部品搭載装置であって、吸着ノズル41をZ軸方向に移動させるリニアモータ3を備え、リニアモータ3は、通電により磁界を発生する固定コイル31と、Z軸方向に延在して形成されてその下端部に吸着ノズル41が連結され、且つ、当該吸着ノズル41を介して吸引される空気の流路を構成するとともに、固定コイル31により発生される磁界との磁気的な相互作用によりZ軸方向に移動させるための磁石を備える中空状の可動マグネット32とを備え、磁石は、可動マグネット32の吸着ノズル41のZ軸方向に対する移動に従って少なくとも固定コイル31に対向配置される領域に配設されている。
【選択図】図3
Description
この部品搭載装置は、ヘッド部に電子部品を吸着保持するための吸着ノズルと、この吸着ノズルによる電子部品の吸着の際に、当該吸着ノズルを上下動させるためのZ軸駆動部とを備えている。
基板に搭載される部品を吸着保持する吸着ノズルをヘッド部に備える部品搭載装置であって、
前記吸着ノズルを上下方向に移動させるリニアモータを備え、
前記リニアモータは、
通電により磁界を発生する固定コイルと、
前記上下方向に延在して形成されてその下端部に前記吸着ノズルが連結され、且つ、当該吸着ノズルを介して吸引される空気の流路を構成するとともに、前記固定コイルにより発生される磁界との磁気的な相互作用により前記上下方向に移動させるための磁石を備える中空状の可動マグネットとを備え、
前記磁石は、前記可動マグネットの前記吸着ノズルの前記上下方向に対する移動に従って少なくとも前記固定コイルに対向配置される領域に配設されていることを特徴としている。
即ち、吸着ノズルを移動させるリニアモータを構成する可動マグネットにより、当該可動マグネットに連結された吸着ノズルを介して空気の吸引を行うことができる。つまり、可動マグネットを吸着ノズルにより吸引される空気の流路を構成する中空シャフトと兼用することができる。さらに、従来のように、吸着ノズルの上下方向に対しての駆動モータの回転運動を上下運動に変換するためのボールねじ機構等の所定の変換機構も必要なくなる。このように、吸着ノズルの上下方向に対する駆動機構を小型化することができ、これにより、当該吸着ノズルを搭載するヘッド部の小型化及び軽量化を図ることができる。
前記吸着ノズル及び前記リニアモータは、複数設けられ、
前記複数の可動マグネットの各々の前記上下方向に対する移動及び当該可動マグネットの軸周りの回転を案内支持する複数のマグネット支持機構と、
前記ヘッド部に搭載され、前記複数のマグネット支持機構により案内支持されながら前記複数の可動マグネットを前記軸周りに回転させるための一の回転駆動モータと、
前記一の回転駆動モータの駆動力を前記複数の可動マグネットに伝達する駆動力伝達部材と、を備えることを特徴としている。
ここで、図1は、本発明を適用した好適な一実施形態の部品搭載装置100の概略的な斜視図であり、図2は、部品搭載装置100の制御系を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、水平面に沿って互いに直交する一の方向をX軸方向とし、他の方向をY軸方向とし、垂直上下方向をZ軸方向と称することとする。
なお、フィーダーバンク1からの電子部品の受け渡し部、搭載作業部2による基板Kに対する電子部品の搭載作業領域は何れもX−Yガントリ5によるヘッド部4の搬送可能領域内に配置されている。
ここで、図3は、ヘッド部4を示す斜視図であり、図4は、ヘッド部4に備わるリニアモータ3を模式的に示した図である。また、図5は、図4のリニアモータ3を構成する可動マグネット32の一例を示す図である。
なお、図4及び図5にあっては、可動マグネット32の外周面に形成された突状部の図示を省略している。
また、固定コイル31は、制御部7と電気的に接続されており、制御部7の制御下にて通電される電流値が変動されることにより、当該固定コイル31に発生される磁界の大きさが変動するようになっている。
さらに、可動マグネット32を構成する複数の磁石32a、…は、例えば、隣り合う磁石32aの磁極どうしが互いに反発する磁極となるように配設されている。つまり、隣り合う磁石32aは、S極となる端面どうし及びN極となる端面どうしを互いに対向させて接合されている。これにより、磁石32aどうしの接合面から強い磁力線を発することができるようになる。
なお、可動マグネット32の磁石32aの配列としては、図4に示すものに代えて、図5に示すように、磁石32aと非磁性の材質からなる所定の部材132がZ軸方向に沿って交互に配設されたものであっても良い。
即ち、可動マグネット32は、スプライン軸として機能しており、外筒部43とともにボールスプライン機構40を構成している。
これにより、一のθ軸モータ42により回転駆動用タイミングベルト45、45を介して4つの吸着ノズル41、…をZ軸方向を中心として回転自在となっている。
搬送装置21は、例えば、その搬送経路(X軸方向)に沿って装置全幅に亘って配設される搬送レール211と、この搬送レール211に沿って装置の一端部から搬入される基板Kを当該搭載作業部2に搬送したり、所定の電子部品が搭載済みの基板Kを搭載作業部2から装置外部に搬出するためのベルトコンベア(図示略)等を備えている。
また、CPU71は、撮像装置6から出力され入力された画像データに基づいて、所定の画像処理プログラムを実行して、吸着ノズル41に吸着された電子部品の姿勢等を認識するようになっている。
ROM73は、制御、判断等各種処理用の各種プログラムが記憶され、CPU71の制御下にて実行される各種のプログラム並びに各プログラムの処理に係るデータ等を記憶するものである。
先ず、吸着ノズル41による電子部品の吸着保持を行う。具体的には、本実施形態では、4つの吸着ノズル41、…により4つの電子部品フィーダー11、…から所定の4つの電子部品を略同時に吸着する4点同時吸着を行うようになっている。
即ち、制御部7の制御下にて、X−Yガントリ5のX軸モータ53及びY軸モータ54が駆動してヘッド部4を所定の4つの電子部品フィーダー11、…上に移動させ、続けて、4つのリニアモータ3、…を略同時に駆動させて4つの吸着ノズル41、…を下方向(Z軸方向)に移動させ、さらに、真空発生器8の駆動により当該吸着ノズル41、…にて所定の4つの電子部品を略同時に吸着保持する。
そして、制御部7は、X−Yガントリ5のX軸モータ53及びY軸モータ54の駆動を制御して、所定の電子部品を保持する吸着ノズル41を基板K上の所定の部品搭載位置に移動させる。ここで、吸着ノズル41の移動の際に、CPU71による画像処理の結果によっては、制御部7の制御下にてθ軸モータ42を駆動させて、吸着ノズル41に吸着された電子部品をZ軸周りに所定方向に回転させて当該電子部品の中心合わせ(センタリング)を行うようになっている。
先ず、制御部7は、4つのリニアモータ3、…のうちの何れかの駆動を制御して電子部品を保持する吸着ノズル41を下方向に移動させ、続けて、真空発生器8や吸気バルブの駆動を制御して吸着ノズル41による電子部品の吸着保持を解除する。その後、制御部7は、リニアモータ3の駆動を制御して、吸着ノズル41を上方向に移動させる。
次に、制御部7は、上記の電子部品の吸着動作と同様にして、残りの吸着ノズル41、…に対しても順次電子部品の搭載動作を行う。即ち、制御部7は、X−Yガントリ5のX軸モータ53及びY軸モータ54の駆動を制御して、搭載が完了していない何れかの吸着ノズル41を基板K上の所定の部品搭載位置に移動させる。そして、制御部7は、当該吸着ノズル41に対応するリニアモータ3の駆動並びに真空発生器8や吸気バルブの駆動を制御して基板Kに対する電子部品の搭載動作を行う。
また、一のθ軸モータにより回転駆動用タイミングベルト45、45を介して4つの可動マグネット32、…に連結されたそれぞれの吸着ノズル41、…を軸周りに回転させることができるので、吸着ノズル41毎にθ軸モータを備える必要がなくなって、θ軸モータが搭載されるヘッド部4の小型化及び軽量化を図ることができる。
このようにして、吸着ノズル41のZ軸方向に対する駆動機構の小型化を図ることができる。これにより、吸着ノズル41を搭載するヘッド部4の小型化及び軽量化を図ることができ、当該ヘッド部4のコストダウンを実現することができる。
例えば、ヘッド部4に搭載される吸着ノズル3の個数等は上記実施形態に例示したものに限られるものではない。
また、上記実施形態では、電子部品の吸着動作として4つの吸着ノズル41により略同時に4つの電子部品を吸着する方法を例示したが、これに限られるものではなく、各吸着ノズル41による電子部品の吸着動作をそれぞれ異なる所定のタイミングで行うようにしても良い。
3 リニアモータ
31 固定コイル
32 可動マグネット
32a 磁石
4 ヘッド部
40 ボールスプライン機構(マグネット支持機構)
41 吸着ノズル
42 θ軸モータ(回転駆動モータ)
43 外筒部
45 回転駆動用タイミングベルト(駆動力伝達部材)
7 制御部
K 基板
Claims (2)
- 基板に搭載される部品を吸着保持する吸着ノズルをヘッド部に備える部品搭載装置であって、
前記吸着ノズルを上下方向に移動させるリニアモータを備え、
前記リニアモータは、
通電により磁界を発生する固定コイルと、
前記上下方向に延在して形成されてその下端部に前記吸着ノズルが連結され、且つ、当該吸着ノズルを介して吸引される空気の流路を構成するとともに、前記固定コイルにより発生される磁界との磁気的な相互作用により前記上下方向に移動させるための磁石を備える中空状の可動マグネットとを備え、
前記磁石は、前記可動マグネットの前記吸着ノズルの前記上下方向に対する移動に従って少なくとも前記固定コイルに対向配置される領域に配設されていることを特徴とする部品搭載装置。 - 前記吸着ノズル及び前記リニアモータは、複数設けられ、
前記複数の可動マグネットの各々の前記上下方向に対する移動及び当該可動マグネットの軸周りの回転を案内支持する複数のマグネット支持機構と、
前記ヘッド部に搭載され、前記複数のマグネット支持機構により案内支持されながら前記複数の可動マグネットを前記軸周りに回転させるための一の回転駆動モータと、
前記一の回転駆動モータの駆動力を前記複数の可動マグネットに伝達する駆動力伝達部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の部品搭載装置。
Priority Applications (1)
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