JP2007173565A - 電子部品移動装置、表面実装機およびicハンドラー - Google Patents
電子部品移動装置、表面実装機およびicハンドラー Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電子部品を高い精度で位置決めできるとともに、ボールねじ式の駆動装置の動作する速度が高くなる電子部品移動装置を提供する。
【解決手段】第1、第2のモータ25,41と、第1、第2のボールねじ軸28,44と、第1、第2のボールナット29,45とを有する第1、第2の駆動装置14,17を備える。これらの駆動装置による駆動によって水平方向に移動する第1の移動部材13、ヘッドユニット16を備える。ヘッドユニット16は吸着ヘッド18を備える。ロータ31とステータ34とを有する第1、第2のボールナット用モータ30,46を備える。上記モータ25,30,41,46の動作を制御する制御装置8を備える。制御装置8は、電子部品移載時はボールねじ軸駆動用のモータ25,41とボールナット用モータ30,46とのうちいずれか一方を回転させる。
【選択図】 図2
【解決手段】第1、第2のモータ25,41と、第1、第2のボールねじ軸28,44と、第1、第2のボールナット29,45とを有する第1、第2の駆動装置14,17を備える。これらの駆動装置による駆動によって水平方向に移動する第1の移動部材13、ヘッドユニット16を備える。ヘッドユニット16は吸着ヘッド18を備える。ロータ31とステータ34とを有する第1、第2のボールナット用モータ30,46を備える。上記モータ25,30,41,46の動作を制御する制御装置8を備える。制御装置8は、電子部品移載時はボールねじ軸駆動用のモータ25,41とボールナット用モータ30,46とのうちいずれか一方を回転させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ボールねじ軸とボールナットとを有する駆動装置によって吸着ヘッドを移動させる電子部品移動装置およびこの電子部品移動装置を装備した表面実装機、ICハンドラーに関するものである。
従来、電子部品を部品供給部から部品載置部に移載する電子部品移載装置としては、電子部品をプリント配線板に実装するための表面実装機や、電子部品を検査用ソケットに装填するためのICハンドラーなどがある。これらの表面実装機やICハンドラーには、電子部品を吸着して水平方向に移動させるための電子部品移動装置が装備されている。この電子部品移動装置は、電子部品を吸着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを水平方向に移動させる駆動装置とを備えている。
この駆動装置は、モータと、このモータによる駆動によって回転するボールねじ軸と、このボールねじ軸に螺合したボールナットなどによって構成されている。前記ボールナットは、吸着ヘッドを支持する移動部材に軸線方向への移動が規制される状態で回転自在に支持されている。
この種の電子部品移動装置を装備した従来の表面実装機としては、例えば特許文献1または特許文献2に開示されているものがあり、従来のICハンドラーとしては、例えば特許文献3に開示されているものがある。
この種の電子部品移動装置を装備した従来の表面実装機としては、例えば特許文献1または特許文献2に開示されているものがあり、従来のICハンドラーとしては、例えば特許文献3に開示されているものがある。
特許文献1に示された表面実装機は、プリント配線板を搬送するためのコンベアと、このコンベアの両側方に位置付けられたテープフィーダーとを備えている。この表面実装機に装備されている電子部品移動装置は、吸着ヘッドを前記コンベアの搬送方向と平行な方向(以下、この方向を単にX方向という)に移動させるX方向駆動装置と、このX方向駆動装置とともに吸着ヘッドを前記X方向とは交差する方向(以下、この方向を単にY方向という)に移動させるY方向駆動装置とから構成されている。
特許文献2に示された表面実装機は、プリント配線板を搬送するためのコンベアと、このコンベアの一側方に位置付けられたテープフィーダーと、プリント配線板をコンベアの搬送路からテープフィーダーと隣接する位置に移動させるためのY方向駆動装置と、このY方向駆動装置によって移動させられたプリント配線板とテープフィーダーとの間で吸着ヘッドをX方向に移動させるX方向駆動装置とを備えている。
特許文献3に示されたICハンドラーは、被検査用電子部品や検査後の電子部品を収納するための複数の電子部品用トレイと、これらのトレイと隣接する位置に位置付けられた検査用ソケットと、電子部品吸着用の吸着ノズルを有する吸着ヘッドを前記トレイと検査用ソケットとの間で移動させる電子部品移動装置とを備えている。この電子部品移動装置は、前記トレイと検査用ソケットとを結ぶ仮想線と平行な方向と、この方向とは交差する方向とに前記吸着ヘッドを移動させる構成が採られている。
特開2003−218589号公報(第1図)
特開2004−71891号公報(第1図)
特許第3494828号公報(第1図)
上述したように構成された表面実装機やICハンドラーにおいては、実装効率、検査効率の向上を図るために、吸着ヘッドの移動する速度をさらに高め、一つの電子部品を移載したり、検査するときのタクトタイムをさらに短縮することが要請されている。しかしながら、これらの装置において吸着ヘッドを移動させるために用いられているボールねじ式の駆動装置では、ボールねじ軸駆動用モータの回転速度を高くするにも自ずと限界があり、上記要請に応えることはできなかった。
なお、吸着ヘッドの移動速度をさらに高めるに当っては、吸着ヘッドを高速で移動させて停止させたときに慣性によって電子部品や吸着ヘッドに振動が発生することがないようにしなければならない。これは、電子部品を吸着ノズルに吸着させた状態で吸着ヘッドが振動すると、電子部品を移載位置に正しく位置決めすることができなくなるからである。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、ボールねじ式の駆動装置の動作速度が高い電子部品移動装置、表面実装機およびICハンドラーを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子部品移動装置は、モータによって駆動されるボールねじ軸と、このボールねじ軸に螺合したボールナットと、前記ボールねじ軸とボールナットとからなる駆動装置による駆動によって水平方向に移動する移動部材と、この移動部材に支持され、電子部品を吸着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドとを備えた電子部品移動装置において、前記ボールねじ軸が遊嵌状態で貫通しかつ前記ボールナットに結合されたロータと、前記移動部材に支持されかつ前記ロータを回転自在に支持するステータとを有するボールナット用モータと、吸着ヘッドによって電子部品を供給部から載置部へ移載するときは前記ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとのうちいずれか一方を回転させ、電子部品の移載終了後の吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときは前記両モータを回転させる制御装置とを備えているものである。
請求項2に記載した発明に係る電子部品移動装置は、モータによって駆動されるボールねじ軸と、このボールねじ軸に螺合したボールナットと、前記ボールねじ軸とボールナットとからなる駆動装置による駆動によって水平方向に移動する移動部材と、この移動部材に支持され、電子部品を吸着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドとを備えた電子部品移動装置において、前記ボールねじ軸が遊嵌状態で貫通しかつ前記ボールナットに結合されたロータと、前記移動部材に支持されかつ前記ロータを回転自在に支持するステータとを有するボールナット用モータと、吸着ヘッドによって電子部品を供給部から載置部へ移載するときは移動部材の移動速度が相対的に低くなるように前記ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータ回転させ、電子部品の移載終了後に吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときは移動部材の移動速度が相対的に高くなるように前記両モータを回転させる制御装置とを備えているものである。
請求項3に記載した発明に係る電子部品移動装置は、請求項1または請求項2に記載した電子部品移動装置において、制御装置に、ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータのうちいずれか一方を停止させた後に他方のモータを停止させる停止制御手段を設けたものである。
請求項4に記載した発明に係る電子部品移動装置は、請求項1または請求項2に記載した電子部品移動装置において、制御装置に、ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータのうちいずれか一方の回転速度を他方のモータの回転速度より低下させた後に両モータを停止させる停止制御手段を設けたものである。
請求項5に記載した発明に係る電子部品移動装置は、請求項1または請求項2に記載した電子部品移動装置において、制御装置に、ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータの回転速度を低下させた後に両モータを停止させる停止制御手段を設けたものである。
請求項6に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載した電子部品移動装置によって電子部品が電子部品供給部からプリント配線板に実装されるものである。
請求項7に記載した発明に係るICハンドラーは、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載した電子部品移動装置によって検査用電子部品が検査用ソケットに装填されるものである。
本発明によれば、ボールナット用モータによる駆動によってボールナットとボールねじ軸とを逆方向に回転させることにより、移動部材および吸着ヘッドの移動する速度が相対的に高くなる。このため、本発明に係る電子部品移動装置は、吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときに移動部材の移動速度が高くなり、移動部材の移動時間を短縮することができる。
また、本発明に係る電子部品移動装置は、電子部品を移載するときは従来の電子部品移動装置と同じの速度で移動部材が移動するから、載置部の上方で移動部材が停止したときに吸着ヘッドや電子部品が慣性によって振動することはない。
したがって、本発明によれば、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、吸着ヘッドの移動速度が高く、電子部品の移載のための効率を向上させた電子部品移動装置を提供することができる。
したがって、本発明によれば、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、吸着ヘッドの移動速度が高く、電子部品の移載のための効率を向上させた電子部品移動装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ボールナット用モータによる駆動によってボールナットをボールねじ軸とは逆方向に回転させることにより、移動部材および吸着ヘッドの移動速度が相対的に高くなる。この発明に係る電子部品移動装置は、吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときに移動部材の移動速度が高くなり、全体として移動部材の移動時間を短縮することができる。
また、この発明に係る電子部品移動装置は、吸着ノズルに電子部品が吸着されているときは相対的に移動速度が低くなるから、載置部の上方で移動部材が停止したときに吸着ヘッドや電子部品が振動するのを防ぐことができる。
したがって、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、吸着ヘッドの移動速度が高く、電子部品の移載のための効率を向上させた電子部品移動装置を提供することができる。
したがって、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、吸着ヘッドの移動速度が高く、電子部品の移載のための効率を向上させた電子部品移動装置を提供することができる。
請求項3ないし請求項5に記載した発明によれば、移動部材の移動速度を段階的に低下させた後に移動部材を停止させるから、移動部材が高速で移動するにもかかわらず、吸着ヘッドや吸着ノズルに振動が発生することがないように移動部材を停止させることができる。
請求項6記載の発明によれば、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、実装効率が高い表面実装機を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、検査効率が高いICハンドラーを提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、電子部品の位置決め精度を低下させることなく、検査効率が高いICハンドラーを提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の一実施の形態を図1ないし図4によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の概略構成を示す斜視図、図2は本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の平面図、図3は図2における基台上部のIII−III線断面図である。図4は要部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の一実施の形態を図1ないし図4によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の概略構成を示す斜視図、図2は本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機の平面図、図3は図2における基台上部のIII−III線断面図である。図4は要部を拡大して示す断面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による電子部品移動装置2を装備した電子部品移載装置の一つである表面実装機を示す。前記電子部品移載装置は、電子部品を部品供給部から被移載部に移載するためのもので、この実施の形態において説明する表面実装機1と、他の実施の形態において説明するICハンドラー100とがある。
この実施の形態による表面実装機1は、図1に示すように、基台3と、この基台3の上に設けられたコンベア4と、このコンベア4の両側方(図1においては、一側方のみに設けた状態で描いてある)に設けられた多数のテープフィーダー5,5‥‥と、これらのテープフィーダー5において吸着した電子部品6を前記コンベア4上のプリント配線板7に移載するための電子部品移動装置2と、これらの各装置の動作を制御するための制御装置8などから構成されている。
なお、図示してはいないが、この表面実装機1は、前記電子部品移動装置2が電子部品6を移動させるときに電子部品6を下方から撮像し、吸着位置ずれを検出する部品認識装置も備えている。この実施の形態においては、前記多数のテープフィーダー5,5‥‥によって本発明でいう電子部品6の供給部が構成され、コンベア4上のプリント配線板7によって本発明でいう電子部品6の載置部が構成されている。
前記基台3は、前記コンベア4の上流側端部と下流側端部と対応する両端部に相対的に高くなるように凸部3aが形成されている。この凸部3aには、後述する電子部品移動装置2が搭載されている。
前記テープフィーダー5は、前記基台3における前記コンベア4の搬送方向とは交差する方向の両端部に前記搬送方向と平行に並ぶ状態で多数装填されている。なお、この実施の形態による表面実装機1は、このテープフィーダー5の代わりにトレイ式の電子部品供給装置(図示せず)を装備することもできる。
前記テープフィーダー5は、前記基台3における前記コンベア4の搬送方向とは交差する方向の両端部に前記搬送方向と平行に並ぶ状態で多数装填されている。なお、この実施の形態による表面実装機1は、このテープフィーダー5の代わりにトレイ式の電子部品供給装置(図示せず)を装備することもできる。
前記電子部品移動装置2は、図2に示すように、前記テープフィーダー5と前記プリント配線板7とを結ぶ仮想線Lと平行な第1の方向(以下、この方向を単にY方向という)に延びるように前記基台3の凸部3aに設けられた一対の第1のガイドレール11,11と、これらの第1のガイドレール11,11間において前記Y方向とは交差する第2の方向(以下、この第2の方向を単にX方向という)に延びる支持部12を有し、第1のガイドレール11に移動自在に支持された第1の移動部材13と、この第1の移動部材13を駆動する一対の第1の駆動装置14と、前記支持部12に設けられてX方向に延びる第2のガイドレール15(図1参照)と、この第2のガイドレール15に移動自在に支持された第2の移動部材としてのヘッドユニット16と、このヘッドユニット16を駆動する第2の駆動装置17と、前記ヘッドユニット16に設けられた複数の吸着ヘッド18などによって構成されている。
前記吸着ヘッド18は、電子部品6を吸着する吸着ノズル19(図1参照)と、この吸着ノズル19を上下方向の軸線回りに回動させる回転駆動装置(図示せず)とを備えている。また、この吸着ヘッド18は、図示していない昇降装置を介してヘッドユニット16にそれぞれ昇降可能に支持されている。前記第1の移動部材13とヘッドユニット16(第2の移動部材)とによって本発明でいう移動部材が構成され、前記第1の駆動装置14と第2の駆動装置17とによって本発明でいう駆動装置が構成されている。
前記第1の移動部材13は、図3に示すように、前記第1のガイドレール11に2個のスライド部材21,21によって摺動自在に支持された一対のスライド部22と、このスライド部22の上端部に固定用ボルト23によって固定され、2個のスライド部22どうしの間に架け渡された前記支持部12とから構成されている。前記2個のスライド部材21,21は、図2に示すように、Y方向に所定の間隔をおいて互いに離間するように配設されている。
前記第1の駆動装置14は、図1、図2および図4に示すように、基台3の前記凸部3aにおけるY方向の一端部に固定された第1のモータ25と、この第1のモータ25にカップリング26を介して一端部が接続されるとともに他端部が前記凸部3aに軸受27によって回転自在に支持された第1のボールねじ軸28と、この第1のボールねじ軸28に螺合した第1のボールナット29(図4参照)と、この第1のボールナット29と前記第1の移動部材13との間に介装された第1のボールナット用モータ30などによって構成されている。
前記第1のボールナット用モータ30は、ブラシレスサーボモータであって、図4に示すように、第1のボールねじ軸28が遊嵌状態で貫通するロータ31と、このロータ31を軸受32,33によって回転自在に支持するステータ34などによって構成されている。
前記ロータ31は、筒状に形成された回転軸31aと、この回転軸31aの外周部に固着した永久磁石31bなどによって構成されている。前記回転軸31aの軸線方向の一端部(図4においては上端部)には、他の部位より外径が大きくなるように大径部31cが形成されている。この大径部31cには、前記第1のボールナット29が嵌合した状態で固定用ボルト35によって固定されている。
前記ステータ34は、前記永久磁石31bと対向するコイル34aと、回転検出用のエンコーダ(図示せず)などを備え、前記第1の移動部材13に突設されたモータ支持用ブラケット36に取付けられている。前記モータ支持用ブラケット36は、第1の移動部材13にX方向と平行に基台3の外側に向けて突設されている。このため、前記第1のボールナット用モータ30は、第1の移動部材13における最も装置外側に位置付けられている。
この実施の形態による前記ステータ34は、第1の移動部材13のスライド部22と平行に延びるように形成されており、図3および図4に示すように、スライド部22との間に隙間Sが形成される状態でスライド部22と隣り合う位置に配設されている。このスライド部22に設けられた2個のスライド部材21どうしの間隔、言い換えればスライド部22における第1のガイドレール11に支持される部分の長さd1(図4参照)は、前記第1のボールナット用モータ30の軸線方向の長さd2より長くなるように形成されている。
この実施の形態による第1のボールナット用モータ30は、第1のボールナット29が第1のボールねじ軸28の回転に抗して第1の移動部材13に対して停止する低出力運転状態と、第1のボールナット29が第1のボールねじ軸28とは逆方向に回転する高出力運転状態との間で出力を増減できるように構成されている。
この実施の形態による第1の駆動装置14においては、第1のモータ25による駆動により第1のボールねじ軸28が回転するとともに、第1のボールナット用モータ30が低出力運転を行うことによって、第1の移動部材13は、従来の表面実装機における移動速度と同等の相対的に低い速度でY方向に移動する。一方、第1のボールねじ軸28が上記と同様に回転している状態において、第1のボールナット用モータ30が高出力運転を行うことによって、第1の移動部材13は、相対的に高い速度でY方向に移動する。
ヘッドユニット16を駆動させる前記第2の駆動装置17は、図1および図2に示すように、前記第1の移動部材13の支持部12におけるX方向の一端部に固定された第2のモータ41と、この第2のモータ41にカップリング42を介して一端部が接続されるとともに他端部が前記支持部12に軸受43によって回転自在に支持された第2のボールねじ軸44と、この第2のボールねじ軸44に螺合した第2のボールナット45と、この第2のボールナット45とヘッドユニット16との間に介装された第2のボールナット用モータ46などによって構成されている。
前記第2のボールナット用モータ46は、前記第1のボールナット用モータ30と同じ構成が採られている。すなわち、この第2のボールナット用モータ46は、ブラシレスサーボモータであって、図2に示すように、第2のボールねじ軸44が遊嵌状態で貫通するロータ47と、このロータ47を軸受(図示せず)によって回転自在に支持するステータ48とから構成されている。
これらのロータ47とステータ48は、第1のボールナット用モータ30のロータ31およびステータ34と同じ構造となるように形成されている。このため、これらの部材については、詳細な説明は省略する。この第2のボールナット用モータ46においても、第2のボールナット45が第2のボールねじ軸44の回転に抗してヘッドユニット16に対して停止する低出力運転状態と、第2のボールナット45が第2のボールねじ軸44とは逆方向に回転する高出力運転状態との間で出力を増減できるように構成されている。
この実施の形態による第2の駆動装置17においては、第2のモータ41による駆動により第2のボールねじ軸44が回転するとともに、第2のボールナット用モータ46が低出力運転を行うことによって、ヘッドユニット16は従来の表面実装機における移動速度と同等の相対的に低い速度でX方向に移動する。一方、第2のボールねじ軸44が上記と同様に回転している状態において、第2のボールナット用モータ46が高出力運転を行うことによって、ヘッドユニット16は相対的に高い速度でX方向に移動する。
これらの第2のモータ41および第2のボールナット用モータ46と、前記第1のモータ25および第1のボールナット用モータ30の動作は、後述する制御装置8によって制御される。
これらの第2のモータ41および第2のボールナット用モータ46と、前記第1のモータ25および第1のボールナット用モータ30の動作は、後述する制御装置8によって制御される。
制御装置8は、電子部品6をテープフィーダー5からプリント配線板7に実装するときは、第1および第2の駆動装置14,17において、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)とのうちいずれか一方を回転させる。このとき、第1、第2のモータ25,41を回転させる場合、制御装置8は、第1、第2のボールナット用モータ30,46を前記低出力運転状態とし、第1、第2のボールナット29,45が第1の移動部材13やヘッドユニット16に対して回転することがないようにする。
一方、第1、第2のモータ25,41を停止させ、第1、第2のボールナット用モータ30,46を回転させる場合、制御装置8は、これらのモータ30,46による駆動により第1、第2のボールナット29,25が第1、第2のボールねじ軸28,44に対して回転し、第1の移動部材13とヘッドユニット16とが上記と同じ速度で移動するように第1、第2のボールナット用モータ25,46の出力を制御する。
このように前記2種類のモータのうち一方を使用して第1の移動部材13やヘッドユニット16を駆動することによって、第1の移動部材13、ヘッドユニット16が従来の表面実装機による移動速度と同じ通常の速度で移動することになる。言い換えれば、吸着ノズル19によって電子部品6を吸着している状態の吸着ヘッド18を適切な移動速度で移動させることができるから、この表面実装機1においても、従来の表面実装機と同様に電子部品6を高い精度でプリント配線板7に実装することができる。
制御装置8は、電子部品6を実装した後にヘッドユニット16をプリント配線板7側からテープフィーダー5側に戻すときは、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との両方を回転させる。このように全てのモータが回転することにより、第1の移動部材13とヘッドユニット16とが従来の表面実装機1における移動速度に較べて高い速度で移動する。
電子部品6を移載した後にヘッドユニット16をプリント配線板7側からテープフィーダー5側に戻すときは、第1の移動部材13とヘッドユニット16の移動速度が相対的に高くなるように、前記両モータを相対的に高い回転速度で回転させる。
制御装置8は、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との両方の駆動により移動する移動部材(第1の移動部材13、ヘッドユニット16)を停止させるときに各モータの動作を制御するために停止制御手段51(図2参照)を備えている。
この停止制御手段51は、前記ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と前記ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との両方の駆動により移動している移動部材(第1の移動部材13、ヘッドユニット16)を停止させるときに、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)とのうちいずれか一方を停止させた後に他方を停止させる回路が採られている。
上述したように構成された表面実装機1においては、第1、第2のボールナット用モータ30,46による駆動によって第1、第2のボールナット29,45を第1、第2のボールねじ軸44とは逆方向に回転させることにより、第1の移動部材13およびヘッドユニット16の移動する速度が相対的に高くなる。このため、この実施の形態による表面実装機1においては、吸着ヘッド18をプリント配線板7の上方からテープフィーダー1側に戻すときに吸着ヘッド18の高速移動が可能になり、このときの吸着ヘッド18の移動時間を短縮することができるから、従来の表面実装機に較べて電子部品6を移載する効率(実装効率)が高くなる。
また、この実施の形態による表面実装機1は、電子部品6をテープフィーダー5からプリント配線板7に移載するときは従来の表面実装機と同じ速度で移動部材が移動するから、プリント配線板7の上方でヘッドユニット16が停止したときに慣性によって吸着ヘッド18や電子部品6が振動するようなことはない。
したがって、この実施の形態による表面実装機1は、電子部品6の位置決め精度を低下させることなく、電子部品6の実装のための効率を向上させることができる。
したがって、この実施の形態による表面実装機1は、電子部品6の位置決め精度を低下させることなく、電子部品6の実装のための効率を向上させることができる。
この実施の形態による表面実装機1において、移動部材(第1の移動部材13、ヘッドユニット16)の移動速度の切り換えは、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との運転・停止を切り換えることにより行っている。すなわち、移動部材を高速で移動させるときは前記両モータを駆動し、移動部材を通常速度で移動させるときは前記両方のモータのうちいずれか一方のモータを駆動している。
このため、この実施の形態による表面実装機1は、前記移動部材の高速運転と通常速度による運転との切り換えをモータのいわゆるON・OFFの切り換えにより行うことができるから、制御装置8の回路を簡単なものとすることができる。
前記移動部材の移動速度を通常速度と相対的に高い速度とに切り換えるに当っては、上述したモータのON・OFFを切り換える方法の他に、例えば各モータの回転速度を高速と低速とのうちいずれか一方に切り換えることによって行うことができる。この構成を採る場合、電子部品6をテープフィーダー5からプリント配線板7に移載するときは、第1の移動部材13およびヘッドユニット16の移動速度が相対的に低くなるように、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)とボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との両方、すなわち全てのモータを相対的に低い回転速度で回転させる。そして、電子支部品6を実装した後にヘッドユニット16をプリント配線板7側からテープフィーダー5側に戻すときは、前記全てのモータを相対的に高い回転速度で回転させる。このような構成を採ることによっても第1の実施の形態をとるときと同様な効果を奏する。
図1〜図4で示した実施の形態による表面実装機1においては、ボールねじ軸駆動用のモータ(第1、第2のモータ25,41)と、ボールナット駆動用のモータ(第1、第2のボールナット用モータ30,46)との両方によって第1の移動部材13とヘッドユニット16とが駆動される運転状態において、第1の移動部材13やヘッドユニット16を停止させるときに前記2種類のモータのうち一方のモータを停止させた後に他方のモータを停止させる停止制御手段51を備えている。
このため、この表面実装機1においては、第1の移動部材13やヘッドユニット16の移動速度を段階的に低下させた後にこれらの部材を停止させるから、これらの部材が停止したときに慣性によって振動することがない。
この停止制御手段51としては、ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット駆動用のモータとの両モータの駆動により移動している移動部材(第1の移動部材13やヘッドユニット16)を停止させるときに、前記両モータのうちいずれか一方のモータの回転速度を他方のモータの回転速度より低下させた(減速させた)後に両モータを停止させる回路を採ることができる。また、この停止制御手段51としては、ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット駆動用のモータとの両モータの回転により移動している移動部材を停止させるときに、前記両モータの回転速度を低下させた(減速させた)後に両モータを停止させる回路を採ることができる。これらの構成を採ることによっても、上述した実施の形態を採るときと同様な効果を奏する。
(第2の実施の形態)
ボールナットとボールナット用モータとの結合部分は図5に示すように構成することができる。
図5は第1の駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。同図において、前記図1〜図4によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
ボールナットとボールナット用モータとの結合部分は図5に示すように構成することができる。
図5は第1の駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。同図において、前記図1〜図4によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
図5に示す第1のボールナット29は、第1の移動部材13のモータ支持用ブラケット36に軸受52によって軸線方向への移動が規制される状態で回転自在に支持されている。図5に示す第1のボールナット用モータ30のロータ31は、軸線方向の一端部に連結用カップリング53が固着されており、このカップリング53を介して第1のボールナット29の軸端部に結合されている。
このように第1のボールナット29が第1の支持部材13に回転自在に支持される場合であっても第1の実施の形態を採る場合と同様な効果を奏する。なお、図5に示した第1のボールナット29とロータ31との結合構造は、第2の駆動装置17における第2のボールナット45とロータ47との結合構造にも適用することができる。
(第3の実施の形態)
本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機は図6〜図11に示すように構成することができる。
図6は表面実装機の他の実施の形態を示す斜視図、図7〜図11は表面実装機の他の実施の形態を示す平面図である。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
本発明に係る電子部品移動装置を装備した表面実装機は図6〜図11に示すように構成することができる。
図6は表面実装機の他の実施の形態を示す斜視図、図7〜図11は表面実装機の他の実施の形態を示す平面図である。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
図6に示す表面実装機1は、基台3と、この基台3におけるY方向の一端部(図6においては右上側)に接続されたコンベア4(図示せず)と、前記基台3のY方向の一端部に形成された凸部3aにX方向に延びるように設けられたX方向ガイドレール61と、このガイドレール61に移動自在に支持された移動部材としてのヘッドユニット16と、このヘッドユニット16をX方向に移動させるX方向駆動装置62と、基台3におけるX方向の一端部に装填された多数のテープフィーダー5,5‥‥と、基台3におけるX方向の他端部に装備されてプリント配線板7をY方向に移動自在に支持する可動ステージ63と、この可動ステージ63を駆動するY方向駆動装置64と、このY方向駆動装置64と前記テープフィーダー5との間に位置する部品認識装置65などを備えている。
前記X方向駆動装置62は、基台3の前記凸部3aにおけるX方向の一端部に固定されたヘッドユニット駆動用モータ71と、このヘッドユニット駆動用モータ71にカップリング72を介して一端部が接続されるとともに他端部が前記凸部3aに軸受73によって回転自在に支持されたヘッドユニット駆動用ボールねじ軸74と、このヘッドユニット駆動用ボールねじ軸74に螺合したボールナット75と、このボールナット75とヘッドユニット16との間に介装されたボールナット用モータ76などによって構成されている。
前記可動ステージ63は、プリント配線板7をX方向に搬送可能なコンベア(図示せず)によって支持する構造が採られており、基台3上にY方向に延びるように設けられたY方向ガイドレール81に移動自在に支持されている。この可動ステージ63は、図6中に二点鎖線で示す実装位置と、コンベア4の搬送経路上に位置する搬入・搬出位置との間を往復動できるように構成されている。
前記Y方向駆動装置64は、基台3のY方向の一端部に固定されたステージ駆動用モータ82と、このステージ駆動用モータ82にカップリング83を介して一端部が接続されるとともに他端部が基台3に軸受84によって回転自在に支持されたステージ駆動用ボールねじ軸85と、このステージ駆動用ボールねじ軸85に螺合したボールナット86と、このボールナット86と可動ステージ63との間に介装されたボールナット用モータ87などによって構成されている。
X方向駆動装置62のボールナット用モータ76と、Y方向駆動装置64のボールナット用モータ87とは、図4または図5に示したボールナット用モータ30と同じ構成が採られており、ロータ31がボールナット75,86に結合され、ステータ34がヘッドユニット16、可動ステージ63に固定されている。
図6に示す表面実装機1においては、電子部品6は、テープフィーダー5上においてヘッドユニット16の吸着ヘッド18に吸着され、X方向駆動装置62の駆動によるヘッドユニット16のX方向への移動によって、プリント配線板7の上方に移動する。一方、プリント配線板は、可動ステージ63とともにY方向駆動装置64の駆動によってY方向に移動し、前記電子部品6の下方に被実装位置が位置付けられるように位置決めされる。
したがって、この実施の形態によれば、ヘッドユニット16のX方向の移動速度と、プリント配線板7のY方向の移動速度とを従来の表面実装機1に較べて高めることができ、図1〜図4に示す第1の実施の形態を採る場合と同様な効果を奏する。
図7ないし図9に示す表面実装機1は、コンベア4と、テープフィーダー5と、第1の移動部材13と、第1・第2の駆動装置14,17と、ヘッドユニット16などからなる実装ユニットを一つの基台3に複数組装備することによって構成されている。
図7に示す表面実装機1は、Y方向の一端部(図7においては上側)に位置する第1の実装ユニット91と、他端部に位置する第2の実装ユニット92とを備えている。この実施の形態による第1のガイドレール11は、第1の実装ユニット91の第1の移動部材13と、第2の実装ユニット92の第1の移動部材13とに共用されている。
図7に示す表面実装機1は、Y方向の一端部(図7においては上側)に位置する第1の実装ユニット91と、他端部に位置する第2の実装ユニット92とを備えている。この実施の形態による第1のガイドレール11は、第1の実装ユニット91の第1の移動部材13と、第2の実装ユニット92の第1の移動部材13とに共用されている。
図8に示す表面実装機1は、X方向の一端部に位置する第1の実装ユニット91と、他端部に位置する第2の実装ユニット92とが一つの基台3上に設けられている。これらの実装ユニット91のコンベア4は、プリント配線板7が一方のコンベア4から他方のコンベア4へ乗り移ることができるように構成されている。
図9に示す表面実装機1は、X方向の一端部であってY方向の一端部と他端部とに位置する第1、第2の実装ユニット91,92と、X方向の他端部であってY方向の一端部と他端部とに位置する第3、第4の実装ユニット93,94とを装備している。図9に示す第1の実装ユニット91と第2の実装ユニット92とは、第1のガイドレール11を共有するように構成されている。また、図9に示す第3の実装ユニット91と第4の実装ユニット91とは、第1のガイドレール11を共有するように構成されている。
図9に示す第1の実装ユニット91のコンベア4と第3の実装ユニット91のコンベア4とは、プリント配線板7が一方のコンベア4から他方のコンベア4へ乗り移ることができるように構成されている。図9に示す第2のコンベア4と第4のコンベア4とは、プリント配線板7が一方のコンベア4から他方のコンベア4へ乗り移ることができるように構成されている。
図10に示す表面実装機1は、2台のヘッドユニット16を有する電子部品移動装置2を装備している。
前記2台のヘッドユニット16は、第1の移動部材13の支持部12に第2のガイドレール15(図示せず)によってそれぞれX方向に移動自在に支持されている。
この実施の形態による第2のボールねじ軸44は、ヘッドユニット16毎に設けられた第2のボールナット45が螺合しており、上述した各実施の形態とは異なって支持部12に回転することがないように固定されている。2台のヘッドユニット16は、それぞれ第2のボールナット用モータ46を介して前記第2のボールナット45に接続されている。
図10に示す表面実装機1のヘッドユニット16は、第2のボールナット用モータ46のみの駆動によってX方向に移動する。
前記2台のヘッドユニット16は、第1の移動部材13の支持部12に第2のガイドレール15(図示せず)によってそれぞれX方向に移動自在に支持されている。
この実施の形態による第2のボールねじ軸44は、ヘッドユニット16毎に設けられた第2のボールナット45が螺合しており、上述した各実施の形態とは異なって支持部12に回転することがないように固定されている。2台のヘッドユニット16は、それぞれ第2のボールナット用モータ46を介して前記第2のボールナット45に接続されている。
図10に示す表面実装機1のヘッドユニット16は、第2のボールナット用モータ46のみの駆動によってX方向に移動する。
図11に示す表面実装機1は、4台のヘッドユニット16a〜16dを有する電子部品移動装置2を装備している。この電子部品移動装置2の第1の移動部材13は、互いに平行にX方向へ延びる一対の支持部12,12を備えている。これらの支持部12,12には、第2のボールねじ軸44がそれぞれ設けられている。これらの第2のボールねじ軸44は、ヘッドユニット毎の第2のボールナット45a〜45dが螺合しており、各支持部12に回転することがないように固定されている。
また、これらの支持部12,12のうち一方の支持部12には、第1のヘッドユニット16aと第2のヘッドユニット16bとがそれぞれX方向に移動自在に支持され、他方の支持部12には、第3のヘッドユニット16cと第4のヘッドユニット16dとがそれぞれX方向に移動自在に支持されている。これらのヘッドユニット16a〜16dは、第2のボールナット用モータ46を介して前記ボールナット45a〜45dに接続されている。
図11に示す表面実装機1のヘッドユニット16a〜16dは、第2のボールナット用モータ46のみの駆動によってX方向に移動する。
これら4台のヘッドユニット16a〜16dには、1本または2本の吸着ヘッド18が設けられている。この実施の形態においては、第1のヘッドユニット16aと第4のヘッドユニット16dとには、吸着ヘッド18が2本ずつ設けられている。第2のヘッドユニット16bと第3のヘッドユニット16cとには、前記2本並ぶ吸着ヘッド18の間に臨むように、1本の吸着ヘッド18が設けられている。
これら4台のヘッドユニット16a〜16dには、1本または2本の吸着ヘッド18が設けられている。この実施の形態においては、第1のヘッドユニット16aと第4のヘッドユニット16dとには、吸着ヘッド18が2本ずつ設けられている。第2のヘッドユニット16bと第3のヘッドユニット16cとには、前記2本並ぶ吸着ヘッド18の間に臨むように、1本の吸着ヘッド18が設けられている。
(第4の実施の形態)
本発明に係る電子部品移動装置は、図12に示すようにICハンドラーに装備することができる。
図12は本発明に係る電子部品移動装置を装備したICハンドラーの平面図である。同図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
本発明に係る電子部品移動装置は、図12に示すようにICハンドラーに装備することができる。
図12は本発明に係る電子部品移動装置を装備したICハンドラーの平面図である。同図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
図12に示すICハンドラー100は、基台101の一端部に設けられた検査用ソケット102と、基台101に設けられた4台のパレット用昇降テーブル103〜106と、これらの昇降テーブル103〜106と前記検査用ソケット102との間に設けられた部品認識カメラ107と、前記パレット用昇降テーブル103〜106上のパレット108と前記検査用ソケット102との間で電子部品6を移動させるための電子部品移動装置110と、パレット用昇降テーブル間でパレット108を移動させるための吸着式パレット移載装置111とを備えている。
前記検査用ソケット102は、電子部品6(図示せず)に対して電気的な検査を行うためのもので、電子部品6が一つ装填されるように構成されている。
前記パレット用昇降テーブル103〜106は、多数の電子部品6を収納した複数のパレット108を上下方向に重ねた状態で支持するとともに、これらのパレット108を昇降させることができるように構成されている。
前記部品認識カメラ107は、電子部品6を下方から撮像し、後述する電子部品移動装置110の吸着ノズル19(図示せず)に対する電子部品6の位置を画像処理によって検出するためのものである。
前記パレット用昇降テーブル103〜106は、多数の電子部品6を収納した複数のパレット108を上下方向に重ねた状態で支持するとともに、これらのパレット108を昇降させることができるように構成されている。
前記部品認識カメラ107は、電子部品6を下方から撮像し、後述する電子部品移動装置110の吸着ノズル19(図示せず)に対する電子部品6の位置を画像処理によって検出するためのものである。
前記電子部品移動装置110は、基台101上にY方向に延びるように設けられた一対の第1のガイドレール11と、これらの第1のガイドレール11にY方向に移動自在に支持された第1の移動部材13と、この第1の移動部材13を駆動する一対の第1の駆動装置14と、前記第1の移動部材13の支持部12に第2のガイドレール15(図示せず)によってX方向に移動自在に支持されたヘッドユニット16と、このヘッドユニット16を駆動する第2の駆動装置17などによって構成されている。
この実施の形態による電子部品移動装置110においては、前記第1の駆動装置14と第2の駆動装置17とのうち移動部材(第1の移動部材13、ヘッドユニット16)の移動距離が長くなる方の駆動装置、すなわち第1の駆動装置14のみにボールナット用モータ30が設けられている。
前記パレット移載装置111は、一対のボールねじ式のY方向駆動装置121,121と、これらのY方向駆動装置121,121間に横架された支持部材122と、この支持部122に昇降可能に設けられるとともに下端部に吸着ノズル(図示せず)が設けられたパレット用吸着ヘッド123などによって構成されている。
前記Y方向駆動装置121は、上述した第1の駆動装置14と同じ構成が採られており、ボールナット用モータ30の駆動により支持部材122の移動速度を高めることができるように構成されている。
前記Y方向駆動装置121は、上述した第1の駆動装置14と同じ構成が採られており、ボールナット用モータ30の駆動により支持部材122の移動速度を高めることができるように構成されている。
図12に示したICハンドラー100によれば、第1の移動部材13とヘッドユニット16とのうち移動距離が相対的に長くなる方の第1の移動部材13を駆動する第1の駆動装置14にボールナット用モータ30が設けられている。このため、このICハンドラー100においては、検査用ソケット102とパレット108との間の長い距離を第1の移動部材13が短時間で移動するようになる。このため、このICハンドラー100においては、ボールナット用モータ30によって効率よく移動時間の短縮を図ることができる。
1…表面実装機、2…電子部品移動装置、3…基台、8…制御装置、12…支持部、13…第1の移動部材、14…第1の駆動装置、16,16a,16b,16c,16d…ヘッドユニット、17…第2の駆動装置、21…スライド部材、22…スライド部、28…第1のボールねじ軸、29…第1のボールナット、30…第1のボールナット用モータ、31…ロータ、34…ステータ、44…第2のボールねじ軸、45…第2のボールナット、46…第2のボールナット用モータ、51…停止制御手段、100…ICハンドラー。
Claims (7)
- モータによって駆動されるボールねじ軸と、
このボールねじ軸に螺合したボールナットと、
前記ボールねじ軸とボールナットとからなる駆動装置による駆動によって水平方向に移動する移動部材と、
この移動部材に支持され、電子部品を吸着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドとを備えた電子部品移動装置において、
前記ボールねじ軸が遊嵌状態で貫通しかつ前記ボールナットに結合されたロータと、
前記移動部材に支持されかつ前記ロータを回転自在に支持するステータとを有するボールナット用モータと、
吸着ヘッドによって電子部品を供給部から載置部へ移載するときは前記ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとのうちいずれか一方を回転させ、電子部品の移載終了後の吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときは前記両モータを回転させる制御装置とを備えていることを特徴とする電子部品移動装置。 - モータによって駆動されるボールねじ軸と、
このボールねじ軸に螺合したボールナットと、
前記ボールねじ軸とボールナットとからなる駆動装置による駆動によって水平方向に移動する移動部材と、
この移動部材に支持され、電子部品を吸着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドとを備えた電子部品移動装置において、
前記ボールねじ軸が遊嵌状態で貫通しかつ前記ボールナットに結合されたロータと、
前記移動部材に支持されかつ前記ロータを回転自在に支持するステータとを有するボールナット用モータと、
吸着ヘッドによって電子部品を供給部から載置部へ移載するときは移動部材の移動速度が相対的に低くなるように前記ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータを回転させ、電子部品の移載終了後に吸着ヘッドを載置部から電子部品の供給部に戻すときは移動部材の移動速度が相対的に高くなるように前記両モータを回転させる制御装置とを備えていることを特徴とする電子部品移動装置。 - 請求項1または請求項2記載の電子部品移動装置において、
制御装置は、
ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータのうちいずれか一方を停止させた後に他方のモータを停止させる停止制御手段を備えていることを特徴とする電子部品移動装置。 - 請求項1または請求項2記載の電子部品移動装置において、
制御装置は、
ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータのうちいずれか一方の回転速度を他方のモータの回転速度より低下させた後に両モータを停止させる停止制御手段を備えていることを特徴とする電子部品移動装置。 - 請求項1または請求項2記載の電子部品移動装置において、
制御装置は、
ボールねじ軸駆動用のモータとボールナット用モータとの両モータの駆動により移動する移動部材を停止させるときに、前記両モータの回転速度を低下させた後に両モータを停止させる停止制御手段を備えていることを特徴とする電子部品移動装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の電子部品移動装置によって電子部品が電子部品供給部からプリント配線板に実装される表面実装機。
- 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の電子部品移動装置によって検査用電子部品が検査用ソケットに装填されるICハンドラー。
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Cited By (2)
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JP2017038059A (ja) * | 2015-08-13 | 2017-02-16 | エーエスエム・アセンブリー・システムズ・ゲーエムベーハー・ウント・コ・カーゲー | 自動搭載機、操作システム、および自動搭載機に着脱可能に取り付けられた操作システムを具備する搭載システム |
CN108654715A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-10-16 | 嘉兴科瑞迪医疗器械有限公司 | 一种大容量自动化吸头载架装置 |
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