JP2007318001A - 表面実装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドユニットを移動自在に支持する支持部材がプリント配線板の搬送方向に移動する構造を採りながら、支持部材の高さを一定に保ち、電子部品を正しく実装することができるようにする。
【解決手段】プリント配線板用の搬送装置3と、電子部品供給装置9と、搬送装置3の上方でY方向に延びる支持部材32を有し、基台2上でX方向に移動するX方向移動部材25とを備える。支持部材32に支持された状態でY方向に移動するヘッドユニット24を備える。搬送装置3の両側方の基台2の上にそれぞれ、かつ電子部品供給装置9が配置される搬送装置3の側方においては、搬送装置3と電子部品供給装置9との間であって基台2の上に、X方向に延びるX方向ガイドレール33を設ける。X方向移動部材25とヘッドユニット24とからなる第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23をX方向ガイドレール33に移動自在に支持させた。
【選択図】 図1
【解決手段】プリント配線板用の搬送装置3と、電子部品供給装置9と、搬送装置3の上方でY方向に延びる支持部材32を有し、基台2上でX方向に移動するX方向移動部材25とを備える。支持部材32に支持された状態でY方向に移動するヘッドユニット24を備える。搬送装置3の両側方の基台2の上にそれぞれ、かつ電子部品供給装置9が配置される搬送装置3の側方においては、搬送装置3と電子部品供給装置9との間であって基台2の上に、X方向に延びるX方向ガイドレール33を設ける。X方向移動部材25とヘッドユニット24とからなる第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23をX方向ガイドレール33に移動自在に支持させた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリント配線板を搬送する方向とは交差する方向に延びる支持部材にヘッドユニットを移動可能に設け、前記支持部材をプリント配線板の搬送方向に移動させる表面実装機に関するものである。
従来のこの種の表面実装機としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示されている表面実装機は、基台と、この基台の一端部から他端部にプリント配線板を搬送するコンベアと、このコンベアの両側方に位置付けられたパーツフィーダーを有する電子部品供給装置と、電子部品をこの電子部品供給装置からプリント配線板上に移載するための複数の電子部品移載ユニットとを備えている。
これらの電子部品移載ユニットは、プリント配線板の搬送方向(以下、この方向を単にX方向という)に延びる2本のX方向ガイドレールに沿って移動する複数の支持部材と、この支持部材に設けられたヘッドユニットとによって構成されている。前記X方向ガイドレールは、プリント配線板の搬送する方向とは交差する方向(以下、この方向を単にY方向という)に互いに離間しており、前記基台から上方に離間した位置に保持されている。
前記複数の支持部材は、それぞれX方向とは直交する方向に延びるように形成されており、前記X方向ガイドレールに吊り下げられた状態でX方向に移動自在に支持されている。これらの支持部材は、X方向に並べられており、それぞれX方向駆動装置による駆動によって前記X方向ガイドレールに沿って移動する。
このX方向駆動装置は、前記X方向ガイドレールの下面に沿って延びる構造のリニアモータによって構成されている。このリニアモータは、X方向に延びる固定子と、支持部材毎に設けられた可動子とから構成されている。
前記各支持部材には、複数の吸着ヘッドを有する前記ヘッドユニットがそれぞれY方向に移動自在に設けられている。前記吸着ヘッドは、電子部品を吸着する吸着ノズルを備えており、この吸着ノズルを上下方向に移動させるとともに、上下方向の軸線回りに回転させる。
前記各支持部材には、複数の吸着ヘッドを有する前記ヘッドユニットがそれぞれY方向に移動自在に設けられている。前記吸着ヘッドは、電子部品を吸着する吸着ノズルを備えており、この吸着ノズルを上下方向に移動させるとともに、上下方向の軸線回りに回転させる。
前記ヘッドユニットは、支持部材にY方向に延びるように設けられたY方向ガイドレールに移動自在に支持されており、Y方向駆動装置による駆動によって前記Y方向ガイドレールに沿って移動する。Y方向駆動装置は、前記Y方向ガイドレールに沿って延びる構造のリニアモータによって構成されている。
このリニアモータの固定子はY方向に延びるように形成され、可動子はヘッドユニットに設けられている。また、この従来の表面実装機に装備されている全てのヘッドユニットは、支持部材におけるX方向の一側部(プリント配線板の搬送方向の上流側に位置する一端部)に位置付けられている。
このように構成された従来の表面実装機においては、Y方向に延びる支持部材と、この支持部材にY方向に移動可能に設けられたヘッドユニットとからなる複数の電子部品移載ユニットによって複数のプリント配線板に電子部品を実装できる。また、この表面実装機では、1枚のプリント配線板に同時に2台の部品移載ユニットによって電子部品を実装することもできる。
特開2003−243896号公報
上述したように構成された従来の表面実装機の支持部材は、X方向ガイドレールの下方をX方向に移動する。このため、この表面実装機では、X方向ガイドレールのX方向の中間部分を支柱によって下から支えることができないために、X方向ガイドレールを強固に支持することができず、電子部品を正しく実装することができなくなるおそれがあった。
このように正しく実装できない理由は、下から支えられていないX方向ガイドレールの中間部分が支持部材やヘッドユニットの重量によって下方に撓むことがあり、この下方に撓んだ部分に支持部材が停止することによりヘッドユニットや吸着ヘッドの高さが所定の高さより低くなるからである。このように予期しない低い位置にヘッドユニットが位置している状態で実装を行うと、吸着ノズルの下端に吸着された電子部品がプリント配線板に衝突し、電子部品やプリント配線板が破損してしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ヘッドユニットを移動自在に支持する支持部材がプリント配線板の搬送方向に移動する構造を採りながら、支持部材の高さを常に一定に保ち、電子部品を的確に実装することができる表面実装機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る表面実装機は、プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位であって、搬送装置の少なくとも一方の側方に設けられた電子部品供給装置と、前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、部品を脱着可能、かつ昇降可能に保持する実装用ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、前記搬送装置の両側方の基台の上にそれぞれ、かつ電子部品供給装置が配置される前記搬送装置の側方においては、前記搬送装置と電子部品供給装置との間であって前記基台の上に、第1の方向に延びる第1方向ガイドレールを設け、
前記第1方向移動部材とヘッドユニットとからなる電子部品移載ユニットを前記第1方向ガイドレールに移動自在に支持させたものである。
前記第1方向移動部材とヘッドユニットとからなる電子部品移載ユニットを前記第1方向ガイドレールに移動自在に支持させたものである。
請求項2に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1に記載した表面実装機において、支持部材における第2の方向の端部を平面視において第1方向ガイドレールより電子部品供給装置側に延在させ、この支持部材に第2の方向に延びるように設けられ、ヘッドユニットが前記支持部材における第1の方向の側方を移動自在となるようにヘッドユニットを支持する第2方向ガイドレールを、支持部材の前記端部まで延設したものである。
請求項3に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1または請求項2に記載した表面実装機において、第1方向ガイドレールの上面の高さを、前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面の内高い方の高さ以下となるように形成したものである。
請求項4に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1または請求項2に記載した表面実装機において、搬送装置上のプリント配線板の上面と、電子部品供給装置の電子部品供給部の上面とを略同じ高さに位置付け、第1方向ガイドレールの上面の高さを前記プリント配線板および電子部品供給部の上面の高さ以下となるように形成したものである。
請求項5に記載した発明に係る表面実装機は、請求項2に記載した表面実装機において、部品を吸着及び離着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドで実装用ヘッドを構成し、支持部材の下部の内、電子部品供給装置が配置される側の第1方向ガイドレールに嵌合する下部に、ヘッドユニットの下方に位置し、上方の吸着部品を撮像する撮像装置を配置したものである。
請求項6に記載した発明に係る表面実装機は、請求項5に記載した表面実装機において、前記撮像装置の上面の高さを、前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面の内高い方の高さ以下となるように形成したものである。
請求項7に記載した発明に係る表面実装機は、請求項5に記載した表面実装機において、前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面を略同じ高さとし、前記撮像装置の上面の高さを、前記プリント配線板の上面及び電子部品供給部の上面の高さ以下としたものである。
請求項8に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1ないし請求項7のうち何れか一つに記載した表面実装機において、基台上における第2の方向の一側部に操作装置を備え、電子部品供給装置を基台における前記操作装置が位置する一側部に設け、搬送装置をプリント配線板における第2の方向の両端部を支持するコンベアによって構成し、前記コンベアを、前記操作装置と同じ一側に設けられて第2の方向への移動が規制された固定側コンベアと、この固定側コンベアに対して第2の方向に移動する可動側コンベアとによって構成したものである。
請求項9に記載した発明に係る表面実装機は、請求項8に記載した表面実装機において、第1方向ガイドレール上に複数の電子部品移載ユニットを備え、搬送装置を、固定側コンベアと可動側コンベアとからなりプリント配線板の搬送方向に並ぶ複数のコンベアによって構成したものである。
請求項10に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1ないし請求項9のうち何れか一つに記載した表面実装機において、第1方向移動部材を第1の方向に駆動する駆動装置を基台上における第1方向ガイドレールの近傍に設けたものである。
請求項11に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1ないし請求項9のうち何れか一つに記載した表面実装機において、第1方向移動部材を第1の方向に駆動する駆動装置を第1方向移動部材の上方に設けたものである。
本発明に係る表面実装機の電子部品移載ユニットは、基台上に設けられている第1方向ガイドレールに支持され、高さが安定した状態で第1の方向に移動する。
したがって、本発明によれば、ヘッドユニットを移動自在に支持する支持部材がプリント配線板の搬送方向に移動する構造を採りながら、支持部材の高さを常に一定に保つことができるとともに、電子部品を的確に実装することが可能な表面実装機を提供することができる。
したがって、本発明によれば、ヘッドユニットを移動自在に支持する支持部材がプリント配線板の搬送方向に移動する構造を採りながら、支持部材の高さを常に一定に保つことができるとともに、電子部品を的確に実装することが可能な表面実装機を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ヘッドユニットを支持部材の端部まで移動させることにより、ヘッドユニットは第1方向ガイドレールの上方を越えて電子部品供給装置の上方に移動する。このため、この発明によれば、ヘッドユニットの吸着ヘッドを電子部品供給装置の電子部品供給部の真上に速く移動させることができ、実装効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、電子部品供給装置上方からプリント配線板上方へあるいはプリント配線板上方から電子部品供給装置上方に実装用ヘッドを移動するに際し、実装用ヘッドの昇降距離を小さくすることができ、実装効率を向上できる。
請求項4記載の発明によれば、実装用ヘッドの昇降距離をより小さくすることができ、実装効率を向上できる。
請求項5記載の発明によれば、撮像装置は支持部材の第1の方向への移動と一体的に移動するので、ヘッドユニットを第1の方向の移動中、かつ電子部品供給装置からプリント配線板上方へ部品を運搬中に、吸着ノズルに吸着される部品を撮像できる。これにより実装効率を向上できる。
請求項6記載の発明によれば、電子部品供給装置からプリント配線板上方へ部品を運搬中における、吸着ヘッドの昇降距離を小さくできる。これにより実装効率をより向上できる。
請求項7記載の発明によれば、電子部品供給装置からプリント配線板上方へ部品を運搬中における、吸着ヘッドの昇降距離をより小さくできる。これにより実装効率をより一層向上できる。
請求項8記載の発明によれば、電子部品を実装するプリント配線板として幅寸法が相対的に小さいものを使用する場合、このプリント配線板は、搬送装置における操作装置と同じ一側に偏る位置に搬送される。一般に、操作装置が位置する一側部には電子部品供給装置が装備される。
したがって、この発明によれば、電子部品供給装置に近接する位置にプリント配線板を位置付けることができるから、電子部品を移載するときの距離を短縮することができ、より実装効率をより一層高くすることができる。
したがって、この発明によれば、電子部品供給装置に近接する位置にプリント配線板を位置付けることができるから、電子部品を移載するときの距離を短縮することができ、より実装効率をより一層高くすることができる。
請求項9記載の発明によれば、搬送装置の個々のコンベアは幅寸法を変えることができるから、幅寸法が異なる複数のプリント配線板を一つの基台上に搬送することができる。これらのプリント配線板には、複数の電子部品移載ユニットによって電子部品を実装することができる。
したがって、電子部品を実装するプリント配線板の幅寸法が変わる場合であっても連続して実装を行うことができ、しかも、一つの電子部品移載ユニットによって大きさの異なるプリント配線板にそれぞれ電子部品を実装することができる。この結果、この発明によれば、段取り替え時に装置を停止させる必要がなく、実装効率が高くなる表面実装機を提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、第1方向移動部材における第1方向ガイドレールに支持される部分の近傍を駆動装置によって駆動することができる。このため、この発明によれば、第1方向移動部材の安定が保たれる状態で第1方向移動部材を高速で移動させることができるから、実装効率と実装精度とが両立する表面実装機を提供することができる。
請求項11記載の発明によれば、第1方向移動部材を駆動する駆動装置が広く開放された位置に位置付けられるから、この駆動装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る表面実装機の一実施の形態を図1ないし図12によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る表面実装機の平面図、図2は同じく正面図、図3は図1におけるIII−III線断面図、図4はヘッドユニットの平面図、図5はヘッドユニットを分割した状態を示す平面図、図6はヘッドユニットの正面図、図7はヘッドユニットの側面図である。
図8は中空モータの断面図、図9は小型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図10は大型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図11は本発明に係る表面実装機の概略構成を示す斜視図、図12はメンテナンス時の状態を示す図である。
以下、本発明に係る表面実装機の一実施の形態を図1ないし図12によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る表面実装機の平面図、図2は同じく正面図、図3は図1におけるIII−III線断面図、図4はヘッドユニットの平面図、図5はヘッドユニットを分割した状態を示す平面図、図6はヘッドユニットの正面図、図7はヘッドユニットの側面図である。
図8は中空モータの断面図、図9は小型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図10は大型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図11は本発明に係る表面実装機の概略構成を示す斜視図、図12はメンテナンス時の状態を示す図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2の上に後述する各装置を搭載することによって構成されている。基台2上には、図1において左右方向に延びる搬送装置3が設けられている。この搬送装置3は、基台2の一端部(図1においては右側の端部)から他端部にプリント配線板4を搬送するもので、一対のコンベア5,6を備えている。
この搬送装置3がプリント配線板4を搬送する方向が本発明でいう第1の方向になり、この第1の方向とは直交する方向が第2の方向になる。以下においては、前記第1の方向を単にX方向といい、前記第2の方向を単にY方向という。また、図1において下側を装置前側といい、上側を装置後側という。
搬送装置3は、基台2におけるY方向の中央部に位置付けられている。また、この搬送装置3を構成する一対のコンベア5,6のうち、装置前側のコンベア5は基台2にY方向へは移動することがないように固定されており、装置後側のコンベア6は、幅変更装置7(図3参照)によってY方向に平行移動可能に構成されている。この実施の形態による搬送装置3は、3枚のプリント配線板4をX方向下流部のものから順次搬送し、あるいは複数あるいは全てを同時に搬送し、3箇所の実装位置に位置決めして保持することができるように構成されている。
基台2における前記搬送装置3の両側方であって装置前側の端部と装置後側の端部とには多数のパーツフィーダー8,8…からなる電子部品供給装置9が設けられている。これらのパーツフィーダー8の電子部品供給部8aの高さは、図3に示すように、搬送装置3上のプリント配線板4と略同じ高さに位置付けられている。図3において、装置前側(同図において左側)に位置する電子部品供給装置9の上方に位置する符号10で示すものは、基台2に支持されるとともに、表示装置および操作入力装置を備え、この表面実装機1を操作するための操作装置である。
固定コンベア(コンベア5)は、操作装置10側とされ、基板の大きさに関わらず操作装置10側の作業者から実装状況の点検をし易くしている。また、搬送装置3の片側のみに電子部品供給装置9を配置する場合には、操作装置10側に電子部品供給装置9を配置することで、作業者のパーツフィーダー8,8…の保守点検を容易とし、かつ基板の大きさによらず、電子部品供給装置9とプリント配線板4との間のY方向距離を小さくして、実装効率を向上できる。
前記基台2の上には、図1〜図3に示すように、電子部品11(図6、図7参照)を電子部品供給装置9からプリント配線板4に移載するための第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23が設けられている。これら第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23は、第3の電子部品移載ユニット23のものが他のものに対しY方向の垂直面を境として対称構造とされるが、基本的な構成は同一のものである。
これら第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23のうち、プリント配線板4の搬送方向(以下、基板搬送方向という)の上流側から数えて1番目と2番目に位置する第1の電子部品移載ユニット21と第2の電子部品移載ユニット22とは、図1および図2に示すように、後述するヘッドユニット24が支持部材32に対し基板搬送方向下流側の側方に位置するようにされている。一方、第3の電子部品移載ユニット23は、ヘッドユニット24が支持部材32に対し基板搬送方向上流側の側方に位置するようにされている。
第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23は、図3および図11に示すように、基台2から上方に延びるように形成されたX方向移動部材25と、このX方向移動部材25の下部に設けられたX方向駆動装置26と、前記X方向移動部材25の上部に設けられたヘッドユニット24およびY方向駆動装置27などによって構成されている。前記X方向移動部材25によって、本発明でいう第1方向移動部材が構成されている。
X方向移動部材25は、図3および図11に示すように、上下方向に延びる一対の脚部材31と、これらの脚部材31の上端部どうしを接続するようにY方向に延びる支持部材32とから構成されている。
脚部材31は、基台2上に設けられた一対のX方向ガイドレール33に移動自在に支持されている。
脚部材31は、基台2上に設けられた一対のX方向ガイドレール33に移動自在に支持されている。
X方向ガイドレール33は、それぞれ図1および図2に示すように、基台2のX方向の一端部から他端部に延びるように基台2上に固定されている。このX方向ガイドレール33によって本発明でいう第1方向ガイドレールが構成されている。
この一対のX方向ガイドレール33の上面の高さは、図3に示すように、前記プリント配線板4および電子部品供給部8aの上面の高さ以下となるように形成されている。
この一対のX方向ガイドレール33の上面の高さは、図3に示すように、前記プリント配線板4および電子部品供給部8aの上面の高さ以下となるように形成されている。
脚部材31の下端部31aは、図2に示すように、上端部31bに較べてX方向の一方に突出し、X方向の長さが長くなるように形成されている。この下端部31aは、前記上端部31bに対してヘッドユニット24が位置するX方向の一方に突出している。この実施の形態においては、前記下端部31aのX方向の長さは、下端部31aのX方向の先端面がヘッドユニット24の端面と同一平面上に位置するように形成されている。
前記脚部材31の下端部31aには、後述するX方向駆動装置26の中空モータ34が設けられ、脚部材31の上下方向の中央部には部品認識装置35が設けられている。この部品認識装置35は、ヘッドユニット24の後述する吸着ノズル36に吸着された電子部品11を下方から撮像するためのものである。この部品認識装置35は、X方向を指向するカメラ37(図1参照)と、このカメラ37に上方からの光を導くための反射鏡38とを備えている。この部品認識装置35によって、本発明でいう撮像装置が構成されている。ヘッドユニット24が反射鏡38上方を、電子部品供給装置9上方からY方向に移動する際、カメラ37は、CCDエリアセンサにより、複数の吸着ノズルの先端部の画像を同時に瞬間的に取り込む。なお、部品認識装置35のカメラ部をラインセンサで構成しても良い。この場合、ヘッドユニット24がラインセンサの受光スリットの上方を通過する際、速度を落とす必要がない。
前記支持部材32は、図2および図3に示すように、前記脚部材31の上端部の上に載せられた状態で脚部材31に固定されている。また、この支持部材32のY方向の両端部は、前記脚部材31より装置前側と装置後側とに突出するように形成されている。支持部材32のY方向の両端の位置は、図1および図3に示すように、前記パーツフィーダー8の上方に臨むように位置付けられている。
前記X方向移動部材25を駆動するX方向駆動装置26は、図1〜図3に示すように、基台2上にY方向に対をなすように設けられて前記脚部材31を移動自在に支持する前記X方向ガイドレール33と、これらのX方向ガイドレール33と隣接する部位に位置付けられたX方向ボールねじ軸41と、このX方向ボールねじ軸41に螺合するボールナット42(図8参照)と、前記脚部材31の下端部に取付けられた中空モータ34とから構成されている。
前記X方向ボールねじ軸41は、図1および図2に示すように、基台2のX方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、両端部に設けられた取付部材44によって基台2の上面近傍に固定されている。このX方向ボールねじ軸41は、一対のX方向ガイドレール33の内側近傍にY方向に対をなすように設けられている。なお、X方向ガイドレール33とX方向ボールねじ軸41は、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23に共有されており、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23をX方向に移動させるために用いられる。この実施の形態による一対のX方向ボールねじ軸41は、図3に示すように、X方向ガイドレール33と同様に、プリント配線板4及び電子部品供給部8aより低くなる位置に位置付けられている。
前記ボールナット42は、一般的なボールねじ機構に装備されているものと同じ構造のものが用いられ、図8に示すように、後述する中空モータ34のロータ45に取付けられている。
中空モータ34は、ブラシレスサーボモータであって、図8に示すように、X方向ボールねじ軸41が遊嵌状態で貫通するロータ45と、このロータ45を軸受46,47によって回転自在に支持するステータ48などによって構成されている。
中空モータ34は、ブラシレスサーボモータであって、図8に示すように、X方向ボールねじ軸41が遊嵌状態で貫通するロータ45と、このロータ45を軸受46,47によって回転自在に支持するステータ48などによって構成されている。
前記ロータ45は、筒状に形成された回転軸45aと、この回転軸45aの外周部に固着した永久磁石45bなどによって構成されている。前記回転軸45aの軸線方向の一端部(図8においては上端部)には、他の部位より外径が大きくなるように大径部45cが形成されている。この大径部45cには、前記ボールナット42が嵌合した状態で固定用ボルト49によって固定されている。
前記ステータ48は、前記永久磁石45bと対向するコイル48aと、回転検出用のエンコーダ(図示せず)などを備え、前記脚部材31に突設されたモータ支持用ブラケット50に取付けられている。
このように中空モータ34が取付けられた脚部材31は、中空モータ34のロータ45が回転し、ボールナット42がロータ45と一体に回転してX方向ボールねじ軸41に対してX方向に移動することによって、ステータ48と一体となってX方向ガイドレール33に沿ってX方向に移動する。
このように中空モータ34が取付けられた脚部材31は、中空モータ34のロータ45が回転し、ボールナット42がロータ45と一体に回転してX方向ボールねじ軸41に対してX方向に移動することによって、ステータ48と一体となってX方向ガイドレール33に沿ってX方向に移動する。
前記ヘッドユニット24は、図2および図3に示すように、前記支持部材32の一側面(X方向の一端面)に設けられたY方向ガイドレール51によって支持部材32にY方向に移動自在に支持されている。Y方向ガイドレール51は、支持部材32のY方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、支持部材32の前記一側面に上下方向に対をなすように取付けられている。このY方向ガイドレール51によって本発明でいう第2方向ガイドレールが構成されている。
ヘッドユニット24は、図4に示すように、前記Y方向ガイドレール51にスライダ52を介して移動自在に支持された第1および第2の支持用プレート53,54と、これらの支持用プレート53,54に支持された複数の吸着ヘッド55および1台の下方撮像用カメラ56などによって構成されている。この実施の形態においては、前記吸着ヘッド55によって本発明でいう実装用ヘッドが構成されている。
前記第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とは、図4に示すように、支持部材32の側面(X方向の一端面)と平行に上下方向に延びるように形成されており、前記スライダ52によってY方向ガイドレール51を介して支持部材32にそれぞれY方向に移動可能に支持されている。また、これら第1、第2の支持用プレート53,54どうしは、Y方向に並ぶ状態で互いに接続されており、上端部に設けられた連結部材57によって離れることがないように結合されている。
連結部材57は、ボルト58によって第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とに固定されている。この実施の形態においては、第1の支持用プレート53に対して第2の支持用プレート54をX方向と上下方向とに位置決めするために、これら両プレート53,54の結合部分に位置決め用ピン59が設けられている。この位置決め用ピン59は、第1の支持用プレート53における第2の支持用プレート54に接続される端部に立設されており、第2の支持用プレート54に穿設されたピン孔59a(図5参照)に嵌合する。
前記第1、第2の支持用プレート53,54のうち、図4において下側に位置する第1の支持用プレート53には、前記下方撮像用カメラ56が取付けられている。このカメラ56は、パーツフィーダー8の電子部品供給部8aにある電子部品11と、プリント配線板4のフィデューシャルマーク位置を検出し、電子部品11を吸着するときやプリント配線板4上の所定位置に電子部品11を実装するときに、ヘッドユニット24の位置を補正するためのものである。
この実施の形態においては、このカメラ56は、第1の支持用プレート53のY方向第2の支持用プレート54側の端部であって、X方向、支持部材32とは反対側の側部に取付けられている。この実施の形態によるカメラ56は、第1の支持用プレート53に第2の支持用プレート54を取付けることによって形成された組立体のY方向の中央部に位置付けられている。第1の支持用プレート53には、カメラ56が支持部材32とは反対側に大きく突出するのを防ぐためにカメラ収納用凹部53aが形成されている。カメラ56は、この凹部53a内に一部が臨む状態で第1の支持用プレート53に取付けられている。
前記吸着ヘッド55は、この実施の形態では8台装備されており、図4に示すように、前記第1の支持用プレート53に設けられた第1のフレーム61と、第2の支持用プレート54に設けられた第2のフレーム62とにそれぞれ支持されている。8台の吸着ヘッド55は、第1、第2のフレーム61,62への取付位置が互いに異なることによる形状の相違はあるものの、全て同じ構造のものが使用されている。
前記第1のフレーム61と第2のフレーム62とは、第1、第2の支持用プレート53,54から支持部材32とは反対側に延びるように形成されている。これらの第1、第2のフレーム61,62の先端部どうしは、連結部材63を介して互いに連結されている。この連結部材63は、ボルト64によって第1、第2のフレーム61,62に取付けられている。これらの第1のフレーム61と第2のフレーム62とには、4台の吸着ヘッド55がそれぞれX方向に並ぶように設けられている。
第1のフレーム61側の4台の吸着ヘッド55は、第1のフレーム61における第2のフレーム62に対向する側部に設けられている。第2のフレーム62側の4台の吸着ヘッド55は、第2のフレーム62における第1のフレーム61に対向する側部に設けられている。X方向に並ぶ4台の吸着ヘッド55のうち、中央部に位置する2台の吸着ヘッド55,55は、両側の2台の吸着ヘッド55,55に較べてY方向の外側に偏る位置に設けられている。
各吸着ヘッド55は、図6および図7に示すように、第1、第2のフレーム61,62に上下方向に延びるガイドレール65およびスライダ66を介して昇降自在に支持された昇降部材67と、この昇降部材67を昇降させるための上下方向駆動装置68と、前記昇降部材67の下端部に設けられた回転駆動装置69とから構成されている。この回転駆動装置69の下端部(吸着ノズル保持部材)に、吸着ノズル36が脱着可能に取付けられ、回転駆動装置69は吸着ノズル36を上下方向の軸線回りに回動させる。
前記回転駆動装置69は、吸着ノズル36と同一軸線上に位置するモータによって構成されている。このモータの回転軸は、図示してはいないが、吸着ノズル36を支持する軸部材に連結されている。70は回転駆動装置69を介して吸着ノズル36へ負圧を導く負圧供給管である。
前記回転駆動装置69は、吸着ノズル36と同一軸線上に位置するモータによって構成されている。このモータの回転軸は、図示してはいないが、吸着ノズル36を支持する軸部材に連結されている。70は回転駆動装置69を介して吸着ノズル36へ負圧を導く負圧供給管である。
前記上下方向駆動装置68は、前記昇降部材67を上下方向に貫通する状態で第1、第2のフレーム61,62に回転自在に支持されたボールねじ軸71と、このボールねじ軸71の上端部に接続されてボールねじ軸71を回転させる昇降用モータ72と、前記ボールねじ軸71に螺合するとともに、前記昇降部材67に固定されたボールナット73とから構成されている。
この実施の形態による吸着ヘッド55においては、上下方向駆動装置68による駆動によって吸着ノズル36が上下方向に移動し、回転駆動装置69による駆動によって吸着ノズル36が上下方向の軸線回りに回動する。
前記回転駆動装置69と吸着ノズル36とは、図4に示すように、平面視においてヘッドユニット24の中央部に位置付けられている。詳述すると、第1のフレーム61に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、下方撮像用カメラ56と隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。また、第2のフレーム62に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、第1のフレーム61側の4つの吸着ノズル36に対してY方向に隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。
前記回転駆動装置69と吸着ノズル36とは、図4に示すように、平面視においてヘッドユニット24の中央部に位置付けられている。詳述すると、第1のフレーム61に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、下方撮像用カメラ56と隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。また、第2のフレーム62に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、第1のフレーム61側の4つの吸着ノズル36に対してY方向に隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。
すなわち、この実施の形態によるヘッドユニット24には、X方向に並ぶ4本の吸着ノズル36がY方向に2列となるように設けられている。下方撮像用カメラ56は、Y方向においては、この2列の吸着ノズル36の中間部に位置する。これらの吸着ノズル36のX方向の間隔(ノズルピッチ)は、パーツフィーダー8どうしの間隔(フィーダピッチ)と一致するように設定されている。
上述したヘッドユニット24を支持部材32に対してY方向に移動させるY方向駆動装置27は、図1〜図4に示すように、支持部材32に設けられてヘッドユニット24をY方向に移動自在に支持する前記一対のY方向ガイドレール51,51と、これらのY方向ガイドレール51,51どうしの間に位置付けられたY方向ボールねじ軸81と、このY方向ボールねじ軸81に螺合するボールナット(図示せず)と、前記ヘッドユニット24の第1の支持用プレート53に支持された中空モータ82(図4参照)と、前記Y方向ボールねじ軸81の一端部に接続された副駆動用モータ83とから構成されている。この副駆動用モータ83の不図示のステータを支持するケースは、軸受部材85のケースを介して支持部材32に固着されている。
このY方向ボールねじ軸81は、図3に示すように、支持部材32のY方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、両端部に設けられた軸受部材84によって支持部材32に回転自在、かつY方向に移動が規制された状態で支持されている。
Y方向駆動装置27のボールナットと中空モータ82とは、上述したX方向駆動装置26に使用した中空モータ34と同様の構造のものが用いられている。この中空モータ34は、図4および図5に示すように、前記第1の支持用プレート53に突設されたブラケット85に取付けられている。
前記副駆動用モータ83は、前記中空モータ82の駆動によりボールナットが回転するときの反力を受けてY方向ボールねじ軸81を支持部材32に対して固定する第1の運転状態と、前記中空モータ82の駆動によりボールナットが回転する方向とは逆方向にY方向ボールねじ軸81を回転させる第2の運転状態とを切り換えることができるように構成されている。
この副駆動用モータ83が第1の運転状態にあるときは、ヘッドユニット24は中空モータ82による駆動のみによって支持部材32に対してY方向に移動する。また、中空モータ82による駆動によってヘッドユニット24が移動するときに副駆動用モータ83が第2の運転状態とすると、ヘッドユニット24は、中空モータ82のみの駆動により移動する場合に較べて速い速度で移動することになる。
上述したように構成された表面実装機1においては、プリント配線板4の大きさに対応した実装形態を採ることによって、常に実装効率が高くなるようにプリント配線板4に電子部品11を実装する。例えば、図9に示すように、プリント配線板4が相対的に小型である場合は、コンベア5,6上3箇所において、プリント配線板4を固定できるようにし、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23によりそれぞれの実装位置に固定されたプリント配線板4に、分担して電子部品11を実装する。プリント配線板4は、3箇所の実装位置で順次電子部品11が実装されることで、部品実装が完了となる。
この電子部品11の実装は、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23において同時並行的に行われる。各電子部品移載ユニット21〜23においては、X方向駆動装置26による駆動によってX方向移動部材25がX方向に移動し、Y方向駆動装置27による駆動によってヘッドユニット24がY方向に移動する。また、各ヘッドユニット24の上下方向駆動装置68による駆動によって吸着ノズル36が昇降し、回転駆動装置69による駆動によって吸着ノズル36が回動する。
各電子部品移載ユニット21〜23の吸着ノズル36によって電子部品11を吸着するときには、基台2のY方向の一端部に設けられている電子部品供給装置9と、他端部に設けられている電子部品供給装置9との両方を使用することができる。
この実施の形態による表面実装機1においては、ノズルピッチとフィーダピッチとが一致しているために、電子部品供給装置9で電子部品11を吸着するときにX方向に並ぶ4本の吸着ノズル36によって最大4個の電子部品11を一度に吸着することができる。
ヘッドユニット24は、8本の吸着ノズル36が電子部品11を吸着した後、電子部品供給装置9の上方からX方向ガイドレール33を越えて搬送装置3側に移動する。
ヘッドユニット24は、8本の吸着ノズル36が電子部品11を吸着した後、電子部品供給装置9の上方からX方向ガイドレール33を越えて搬送装置3側に移動する。
このとき、ヘッドユニット24が部品認識装置35の上方を横切ることになり、部品認識装置35が8個の電子部品11を下方から一度に撮像する。この撮像結果に基づいて各電子部品11の吸着ノズル36に対する吸着位置が検出され、この検出された吸着位置ずれ量に基づいたヘッドユニット24位置の補正がされつつ、各電子部品11がプリント配線板4の所定の実装位置に実装される。ヘッドユニット24が長い距離にわたってY方向に移動するときは、Y方向駆動装置27の中空モータ82による駆動と副駆動用モータ83による駆動とによってヘッドユニット24を高速で移動させる。
図9に示す例では、第1の電子部品移載ユニット21と第2の電子部品移載ユニット22との間に相対的に広い空間が形成されているために、ここにプリント配線板4を一時的に置いておくことができる。このプリント配線板4とは、第1の電子部品移載ユニット21によって電子部品11が実装された後のプリント配線板4や、第2、第3の電子部品移載ユニット22,23によって電子部品11を実装するための実装前のプリント配線板4などである。
一方、プリント配線板4が大型である場合は、図10に示すように、1枚のプリント配線板4に第2、第3の電子部品移載ユニット22,23によって同時に電子部品11を実装する。この場合、搬送装置3上に2枚の大型のプリント配線板4を保持させ、第1の電子部品移載ユニット21によって他方のプリント配線板4に電子部品を実装する。この実装形態を採る場合には、第2の電子部品移載ユニット22によって両方のプリント配線板4に電子部品11を実装することもできる。
このように構成された表面実装機1においては、搬送装置3と電子部品供給装置9との間であって基台2の上にX方向ガイドレール33が設けられ、このX方向ガイドレール33に、ヘッドユニット24とX方向移動部材25とからなる第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23が移動自在に支持されている。このため、この実施の形態による第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23は、基台2上のX方向ガイドレール33に支持された状態でX方向に移動するから、支持が安定した状態で第1の方向に移動することになる。
したがって、この実施の形態による表面実装機1においては、ヘッドユニット24を移動自在に支持する支持部材32がプリント配線板4の搬送方向に移動する構造を採りながら、支持部材32の高さを常に一定に保つことができ、電子部品11を的確に実装することができる。
この実施の形態による表面実装機1において、ヘッドユニット24を支持する支持部材32は、Y方向の端部が平面視においてX方向ガイドレールより電子部品供給装置9側に延在するように形成されている。このため、この表面実装機1によれば、ヘッドユニット24を支持部材32の端部まで移動させることにより、ヘッドユニット24はX方向ガイドレール33の上方を越えて電子部品供給装置9の上方に移動することになる。したがって、この表面実装機1によれば、ヘッドユニット24の吸着ヘッド55を電子部品供給装置9の電子部品供給部8aの真上に速く移動させることができるから、実装効率が向上する。
この実施の形態による表面実装機1において、X方向ガイドレール33の上面の高さは、前記プリント配線板4の上面とパーツフィーダー8の電子部品供給部8aの上面の内高い方の高さ以下となるように形成されている。このため、パーツフィーダー8上方からプリント配線板4上方へあるいはプリント配線板4上方からパーツフィーダー8上方に吸着ヘッド55を移動するに際し、吸着ヘッド55の昇降距離を小さくすることができ、実装効率を向上できる。
この実施の形態による表面実装機1においては、搬送装置3上のプリント配線板4の上面と、電子部品供給装置9の電子部品供給部8aの上面とが略同じ高さに位置付られており、さらに、X方向ガイドレール33の上面の高さは、前記プリント配線板4および電子部品供給部8aの上面の高さ以下となるように形成されている。
このため、この実施の形態による表面実装機によれば、吸着ヘッド55によって電子部品供給装置9から電子部品11を取出した後、X方向ガイド部材33を避ける動作をすることなく、ヘッドユニット24を搬送装置3側に移動させることができる。このため、この表面実装機1によれば、電子部品供給装置9と搬送装置3との間をヘッドユニット24が移動するときに最短経路を通ることができるから、実装効率をさらに向上させることができる。
この実施の形態による表面実装機1においては、X方向移動部材24の下部に、ヘッドユニット24の下方に位置し、上方の吸着部品を撮像する部品認識装置35が配置されている。このため、この表面実装機1によれば、部品認識装置25は支持部材32のX方向への移動と一体的に移動するので、ヘッドユニット24をX方向への移動中、かつ電子部品供給部8aからプリント配線板4上方へ電子部品11を運搬中に、吸着ノズル36に吸着された電子部品11を撮像できる。これにより実装効率を向上できる。
この実施の形態による表面実装機1においては、前記部品認識装置35の上面の高さは、前記プリント配線板4の上面と電子部品供給部8aの上面の内高い方の高さ以下となるように形成されている。このため、パーツフィーダー8からプリント配線板4上方へ電子部品11を運搬中における、吸着ヘッド55の昇降距離を小さくできる。これにより実装効率をより向上できる。
この実施の形態による表面実装機1においては、前記プリント配線板4の上面と電子部品供給部8aの上面を略同じ高さとし、前記部品認識装置35の上面の高さを、前記プリント配線板4の上面及び電子部品供給部8の上面の高さ以下としている。このため、この表面実装機1によれば、パーツフィーダー8からプリント配線板4上方へ電子部品11を運搬中における、吸着ヘッド55の昇降距離をより小さくできる。これにより実装効率をより一層向上できる。
この実施の形態による表面実装機1は、装置前側に操作装置10と電子部品供給装置9とが設けられ、また、搬送装置3は、装置前側のコンベア5に対して装置後側のコンベア6がY方向に移動するように構成されている。
このため、電子部品11を実装するプリント配線板4として幅寸法が相対的に小さいものを使用する場合、このプリント配線板4は、搬送装置3における操作装置10と同じ一側に偏る位置に搬送される。したがって、この表面実装機1によれば、装置前側に位置する電子部品供給装置9に近接する位置にプリント配線板4を位置付けることができるから、電子部品11を移載するときの距離を短縮することができ、より実装効率をより一層高くすることができる。
このため、電子部品11を実装するプリント配線板4として幅寸法が相対的に小さいものを使用する場合、このプリント配線板4は、搬送装置3における操作装置10と同じ一側に偏る位置に搬送される。したがって、この表面実装機1によれば、装置前側に位置する電子部品供給装置9に近接する位置にプリント配線板4を位置付けることができるから、電子部品11を移載するときの距離を短縮することができ、より実装効率をより一層高くすることができる。
この実施の形態による表面実装機1において、X方向移動部材25をX方向に駆動するX方向駆動装置26は、基台2上におけるX方向ガイドレール33の近傍に設けられている。このため、この表面実装機1によれば、X方向移動部材25におけるX方向ガイドレール33に支持される部分の近傍をX方向駆動装置26によって駆動することができる。したがって、この表面実装機1によれば、X方向移動部材25の安定が保たれる状態でX方向移動部材25を高速で移動させることができるから、実装効率と実装精度とを両立させることができる。
前記X方向駆動装置26は、X方向ボールねじ軸を回転させてボールナットを移動させる一般的なボールねじ機構に較べて、中空モータ34の回転速度を高くすることができる。これは、この実施の形態に示すX方向ボールねじ軸241のように長いボールねじ軸は、回転時の慣性負荷が大きくなるからである。このように慣性負荷が大きいボールねじ軸を回転させる場合、相対的に短いボールねじ軸に較べて同じ加速度を得るためにはモータを大型化しなければならない。すなわち、中空モータ234を回転させることにより、このような慣性負荷の増大による不具合を解消することができ、モータを大型化することなく高速で回転させることができる。
また、一般に、ボールねじ軸は、停止させるときにボールナットに較べて大きな慣性が作用するために、高い精度でボールナットを停止させるためには回転速度を高めるにも限界があり、この点からも回転速度の制約を受けるものである。
したがって、この実施の形態によれば、X方向移動部材25をボールねじ軸が回転する構成のボールねじ機構によって駆動する場合に較べて高速で移動させることができ、実装効率をより一層向上させることができる。
したがって、この実施の形態によれば、X方向移動部材25をボールねじ軸が回転する構成のボールねじ機構によって駆動する場合に較べて高速で移動させることができ、実装効率をより一層向上させることができる。
この実施の形態による表面実装機1においては、ヘッドユニット24も中空モータ34を有するY方向駆動装置27によって駆動することができる。このY方向駆動装置27は、上述したように、ボールねじ軸を回転させる構成の駆動装置に較べてモータの回転速度を高めることができる。
このため、この実施の形態によれば、ヘッドユニット24を高速で移動させることができ、さらに実装効率を向上させることができる。
このため、この実施の形態によれば、ヘッドユニット24を高速で移動させることができ、さらに実装効率を向上させることができる。
この実施の形態による表面実装機1において、ヘッドユニット24に装備されている吸着ヘッド55のメンテナンスは、図5に示すように、ヘッドユニット24を分解した状態で行う。このときは、連結部材57,63のボルト58,64を取外して第2の支持用プレート54を第1の支持用プレート53から離すとともに、第2のフレーム62を第1のフレーム61から離す。
第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とは、それぞれスライダ52を介してY方向ガイドレール51に移動自在に支持されている。このため、第2の支持用プレート54を第1の支持用プレート53から離間するように移動させることによって、第1のフレーム61側の4台のヘッドユニット24と、第2のフレーム62側の4台のヘッドユニット24との間を広く開放することができる。
各吸着ヘッド55のメンテナンスは、この広い空間に例えば図12に示すように装置前側または装置後側から作業者Mが手をのばすことによって行うことができる。このとき、作業者Mとヘッドユニット24との間には基台2上のX方向ガイドレール33とX方向ボールねじ軸41しかないため、他の部品が邪魔になることはない。
(第2の実施の形態)
請求項5に記載した発明に係る表面実装機を図13によって詳細に説明する。
図13は表面実装機の他の実施の形態を示す平面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
請求項5に記載した発明に係る表面実装機を図13によって詳細に説明する。
図13は表面実装機の他の実施の形態を示す平面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図13に示す搬送装置3は、搬送方向の上流側に位置する第1のコンベア装置101と、搬送方向の下流側に位置する第2のコンベア装置102とによって構成されている。これら第1、第2のコンベア装置は、互いに同じ構造のものが用いられており、それぞれ装置前側のコンベア5と装置後側のコンベア6と、装置後側のコンベア6をY方向に移動させるための幅変更装置7と、プリント配線板4を実装位置に保持するためのクランプ装置(図示せず)とから構成されている。
この実施の形態によれば、前記第1のコンベア装置101と第2のコンベア装置102とは幅寸法を変えることができるから、図13に示すように、大きさ(幅寸法)が異なる複数のプリント配線板4を一つの基台2上に搬送することができる。同図に示すように、搬送方向の下流側に大型のプリント配線板4が位置する場合、この大型のプリント配線板4には、第2の電子部品移載ユニット22と第3の電子部品移載ユニット23とによって電子部品11を実装する。一方、搬送方向の上流側に位置する相対的に小さいプリント配線板4には、第1の電子部品移載ユニット21と、第2の電子部品移載ユニット22とによって電子部品11を実装する。
大型のプリント配線板4の実装が終了し、第2のコンベア装置102から大型のプリント配線板4が搬出された後、第2のコンベア装置102の幅変更装置7による駆動によって装置後側のコンベア6が装置前側に移動する。このコンベア6は、第2のコンベア装置102が小型のプリント配線板4を搬送できるような位置で停止する。このように第2のコンベア装置102の幅寸法が変更された後、第1のコンベア装置101から第2のコンベア装置102に小型のプリント配線板4が移動する。
このプリント配線板4に対してさらに電子部品11を実装する場合は、第2のコンベア102のクランプ装置がプリント配線板4を保持した状態で第2、第3の電子部品移載ユニット22,23によって実装が行われる。この小型のプリント配線板4に電子部品11を実装しない場合には、このプリント配線板4は第2のコンベア装置102から後工程を行う装置に搬出される。
この実施の形態による表面実装機1によれば、電子部品11を実装するプリント配線板4の幅寸法が変わる場合であっても連続して実装を行うことができ、しかも、第2の電子部品移載ユニット22によって大型のプリント配線板4と小型のプリント配線板4との両方にそれぞれ電子部品11を実装することができる。
したがって、この実施の形態による表面実装機においては、段取り替え時に装置を停止させる必要がないから、実装効率がより一層高くなる。なお、第1のコンベア装置101の固定コンベア5と、第2のコンベア装置102の固定コンベア5とを一体に形成し、一つのコンベア5としても良い。
したがって、この実施の形態による表面実装機においては、段取り替え時に装置を停止させる必要がないから、実装効率がより一層高くなる。なお、第1のコンベア装置101の固定コンベア5と、第2のコンベア装置102の固定コンベア5とを一体に形成し、一つのコンベア5としても良い。
(第3の実施の形態)
X方向駆動装置は、図14および図15に示すように、X方向移動部材の上方に設けることができる。
図14は表面実装機の他の実施の形態を示す正面図、図15は図14におけるXV−XV線断面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
X方向駆動装置は、図14および図15に示すように、X方向移動部材の上方に設けることができる。
図14は表面実装機の他の実施の形態を示す正面図、図15は図14におけるXV−XV線断面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施の形態による支持部材32には、上方に延びる2本の支柱103が立設されている。これらの支柱の上端部には、この実施の形態によるX方向駆動装置26の中空モータ34が設けられている。この中空モータ34は、X方向に延びるX方向ボールねじ軸41に螺合したボールナット(図示せず)を回転させるように構成されている。X方向ボールねじ軸は、図示していない支持台によって基台に対して固定されている。
この実施の形態による表面実装機1においては、X方向駆動装置26の中空モータ34とX方向ボールねじ軸41とが第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23の上方に設けられており、広く開放された位置に位置付けられている。このため、この実施の形態による表面実装機1においては、中空モータ34およびX方向ボールねじ軸41のメンテナンスを容易に行うことができる。
上述した各実施の形態ではX方向駆動装置をボールねじ機構によって構成する例を示したが、X方向駆動装置は例えばリニアモータによって構成することができる。この場合、ボールねじ軸の代わりに多数の永久磁石を一列に並べることによって形成された軸を使用し、この軸が貫通するように可動子としてコイルを装備する。この可動子は、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23にX方向への移動が規制される状態で支持される。
なお、上述した各実施の形態においては、3台の電子部品移載ユニット21〜23を装備した表面実装機1を示したが、電子部品移載ユニットの台数は適宜変更することができ、1台または2台搭載したり、4台、5台、6台と適宜増設することができる。また、第1〜第3の実施の形態ではY方向駆動装置27に副駆動用モータ83を装備する例を示したが、この副駆動用モータ83を取外し、Y方向ボールねじ軸81を支持部材32に固定してもよい。この場合、Y方向駆動装置27の中空モータ82は、X方向駆動装置26の中空モータ34と同様に動作する。
上述した実施の形態においては、部品認識装置35がX方向移動部材25に装着されている。しかし、この部品認識装置35としては、反射鏡38を用いることなく、カメラ37を上方を指向する状態で基台2上に取付けることによって構成することもできる。この構成を採ることにより、脚部材31の上下方向長さを短くできるので、X方向移動部材25を軽量化でき、X方向の電子部品11の移載速度を向上することができる。
(第4の実施の形態)
X方向移動部材は図16および図17に示すように構成することができる。
図16はX方向移動部材の他の実施の形態を示す平面図、図17はX方向移動部材を拡大して示す側面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
X方向移動部材は図16および図17に示すように構成することができる。
図16はX方向移動部材の他の実施の形態を示す平面図、図17はX方向移動部材を拡大して示す側面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施の形態によるX方向移動部材25の一対の部品認識装置35,35は、Y方向に移動することができるように構成されている。これらの部品認識装置35は、脚部材31の側面にY方向に延びる状態で固定された上下一対の第2のY方向ガイドレール111に移動可能に支持されている。第2のY方向ガイドレール111は、支持部材32に設けられているY方向ガイドレール51と略同じ長さとなるように形成されている。すなわち、部品認識装置35のY方向の移動範囲は、ヘッドユニット24と同等の範囲になる。
前記部品認識装置35は、前記一対の第2のY方向ガイドレール111,111の間に位置する駆動装置112の駆動によりY方向に移動する。この駆動装置112は、ボールねじ式のもので、図示してはいないが、前記第2のY方向ガイドレール111と平行に延びるボールねじ軸と、このボールねじ軸を回転させるモータと、前記ボールねじ軸に螺合したボールナットなどによって構成されている。
この実施の形態による脚部材31の下端部31aは、上端部31bの真下となる部位からヘッドユニット24とは反対側に延びるように形成されている。この実施の形態において、ヘッドユニット24における支持部材32とは反対側に位置する端面A(図17参照)は、脚部材31のX方向の端面BよりX方向に突出することになる。この構成を採ることにより、ヘッドユニット24を他の部品移載ユニットにより一層接近させることができるから、このヘッドユニット24によって電子部品11を取出すことができる範囲をX方向により一層拡げることができる。
この実施の形態において、吸着ノズル36に吸着された電子部品11を撮像するためには、Y方向において最も近い位置にある部品認識装置35を移動させて行う。すなわち、ヘッドユニット24が互いに対向するように構成された第2、第3の電子部品移載ユニット22,23において、実装中の電子部品移載ユニットの一対の部品認識装置35,35のうち、少なくとも、吸着動作中の電子部品移載ユニットのヘッドユニットにY方向近い側の部品認識装置35を移動させるか、吸着動作中の電子部品移載ユニットの一対の部品認識装置35,35のうち、吸着動作中のヘッドユニットからY方向遠い側の部品認識装置35を移動させる。
この実施の形態においては、部品認識装置35の上面と、パーツフィーダー8の電子部品供給部8aの上面と、プリント配線板4の上面とが略同じ高さに位置付けられている。このため、パーツフィーダー8上方から部品認識装置35の上方を通してプリント配線板4上方へあるいはプリント配線板4上方から部品認識装置35の上方を通してパーツフィーダー8上方に吸着ヘッド55を移動するに際し、吸着ヘッド55の昇降距離を小さくすることができ、実装効率を向上できる。なお、部品認識装置35としては、反射鏡38を用いることなく、カメラ37を上方を指向する状態で基台2上に取付けることによって構成することもできる。この構成を採ることにより、脚部材31の上下方向長さを短くできるので、X方向移動部材25を軽量化でき、X方向の電子部品11の移載速度を向上することができる。
これにより、吸着動作中の電子部品移載ユニットは、自身の実装対象のプリント配線板4中央部からX方向より広い範囲(L)にある電子部品を吸着することができ、結果として、他方の電子部品移載ユニットの実装を中止する必要がなく、実装効率を向上できる。
また、この実施の形態による表面実装機1においては、脚部材31の下端部31aをヘッドユニット24とは反対側に延びるように形成しているから、第1の実施の形態による表面実装機1に較べて、ヘッドユニット24、支持部材32および部品認識装置35の位置を下げることができた。
この第4の実施の形態においても、電子部品供給部8a、部品認識装置35及びプリント配線板4の各上面の高さは、同じあるいはほぼ同じとなるようにし、部品吸着から部品装着の間における吸着ノズル36の昇降距離を短くしている。
また、部品認識装置35は、X方向ボールねじ軸41との干渉を避ける範囲で下方に位置させることができるので、部品認識装置35がX方向ボールねじ軸41に嵌合する中空モータ34、さらにこの中空モータ34を収容する脚部材31の下端部31aとの干渉を避ける位置とされる第1の実施の形態のものに比べ、電子部品供給部8a、及びプリント配線板4の各上面の高さ、ヘッドユニット24、X方向移動部材25の上下方向高さを低くし、コンパクトな表面実装機1とすることができる。
また、部品認識装置35は、X方向ボールねじ軸41との干渉を避ける範囲で下方に位置させることができるので、部品認識装置35がX方向ボールねじ軸41に嵌合する中空モータ34、さらにこの中空モータ34を収容する脚部材31の下端部31aとの干渉を避ける位置とされる第1の実施の形態のものに比べ、電子部品供給部8a、及びプリント配線板4の各上面の高さ、ヘッドユニット24、X方向移動部材25の上下方向高さを低くし、コンパクトな表面実装機1とすることができる。
なお、この第4の実施の形態に対し、部品認識装置35を基台2上に配置し、その上面高さをボールねじ軸41やX方向ガイドレール33と同等とすれば、部品吸着から部品装着の間における吸着ノズル36の昇降距離を短くしつつ、電子部品供給部8a、及びプリント配線板4の各上面の高さ、ヘッドユニット24、X方向移動部材25の上下方向高さをより低くし、よりコンパクトな表面実装機1とすることができる。
(第5の実施の形態)
部品認識装置は図18および図19に示すように構成することができる。
図18はラインセンサを備えた表面実装機の一部を示す平面図、図19は要部を拡大して示す縦断面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
部品認識装置は図18および図19に示すように構成することができる。
図18はラインセンサを備えた表面実装機の一部を示す平面図、図19は要部を拡大して示す縦断面図である。これらの図において、前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図18および図19に示す表面実装機1は、中空モータ34の側方、かつX方向ガイドレール33の上方となる位置にラインセンサ201を備えている。このラインセンサ201は、脚部材31の下端部31aに支持されている。
この実施の形態による表面実装機1においても、電子部品供給部8a、ラインセンサ201、及びプリント配線板4の各上面の高さは、同じあるいはほぼ同じとなるようにし、部品吸着から部品装着の間における吸着ノズル36の昇降距離を短くしている。
この実施の形態による表面実装機1においても、電子部品供給部8a、ラインセンサ201、及びプリント配線板4の各上面の高さは、同じあるいはほぼ同じとなるようにし、部品吸着から部品装着の間における吸着ノズル36の昇降距離を短くしている。
この実施の形態によれば、ラインセンサ201の上下方向高さを低くできるので、上述した各実施の形態に比べ、電子部品供給部8a及びプリント配線板4の各上面の高さ、ヘッドユニット24、X方向移動部材25の上下方向高さを低くし、コンパクトな表面実装機1とすることができる。
1…表面実装機、2…基台、3…搬送装置、9…電子部品供給装置、21〜23…第1〜第3の電子部品移載ユニット、24…ヘッドユニット、25…X方向移動部材、26…X方向駆動装置、32…支持部材、33…X方向ガイドレール、34…中空モータ、35…部品認識装置、36…吸着ノズル、41…X方向ボールねじ軸、51…Y方向ガイドレール、55…吸着ヘッド、101…第1のコンベア装置、102…第2のコンベア装置、201…ラインセンサ。
Claims (11)
- プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、
この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位であって、搬送装置の少なくとも一方の側方に設けられた電子部品供給装置と、
前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、
部品を脱着可能、かつ昇降可能に保持する実装用ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、
前記搬送装置の両側方の基台の上にそれぞれ、かつ電子部品供給装置が配置される前記搬送装置の側方においては、前記搬送装置と電子部品供給装置との間であって前記基台の上に、第1の方向に延びる第1方向ガイドレールを設け、
前記第1方向移動部材とヘッドユニットとからなる電子部品移載ユニットを前記第1方向ガイドレールに移動自在に支持させたことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1記載の表面実装機において、
支持部材における第2の方向の端部を平面視において第1方向ガイドレールより電子部品供給装置側に延在させ、
この支持部材に第2の方向に延びるように設けられ、ヘッドユニットが前記支持部材における第1の方向の側方を移動自在となるようにヘッドユニットを支持する第2方向ガイドレールを、支持部材の前記端部まで延設したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1または請求項2記載の表面実装機において、
第1方向ガイドレールの上面の高さを、前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面の内高い方の高さ以下となるように形成したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1または請求項2記載の表面実装機において、
搬送装置上のプリント配線板の上面と、電子部品供給装置の電子部品供給部の上面とを略同じ高さに位置付け、
第1方向ガイドレールの上面の高さを前記プリント配線板および電子部品供給部の上面の高さ以下となるように形成したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項2記載の表面実装機において、
部品を吸着及び離着する吸着ノズルを有する吸着ヘッドで実装用ヘッドを構成し、支持部材の下部の内、電子部品供給装置が配置される側の第1方向ガイドレールに嵌合する下部に、ヘッドユニットの下方に位置し、上方の吸着部品を撮像する撮像装置を配置したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項5記載の表面実装機において、
前記撮像装置の上面の高さを、前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面の内高い方の高さ以下となるように形成したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項5記載の表面実装機において、
前記プリント配線板の上面と電子部品供給部の上面を略同じ高さとし、前記撮像装置の上面の高さを、前記プリント配線板の上面及び電子部品供給部の上面の高さ以下としたことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1ないし請求項7のうち何れか一つに記載の表面実装機において、
基台上における第2の方向の一側部に操作装置を備え、
電子部品供給装置を基台における前記操作装置が位置する一側部に設け、
搬送装置をプリント配線板における第2の方向の両端部を支持するコンベアによって構成し、
前記コンベアを、前記操作装置と同じ一側に設けられて第2の方向への移動が規制された固定側コンベアと、この固定側コンベアに対して第2の方向に移動する可動側コンベアとによって構成したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項8記載の表面実装機において、
第1方向ガイドレール上に複数の電子部品移載ユニットを備え、
搬送装置を、固定側コンベアと可動側コンベアとからなりプリント配線板の搬送方向に並ぶ複数のコンベアによって構成したことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1ないし請求項9のうち何れか一つに記載の表面実装機において、
第1方向移動部材を第1の方向に駆動する駆動装置を基台上における第1方向ガイドレールの近傍に設けたことを特徴とする表面実装機。 - 請求項1ないし請求項9のうち何れか一つに記載の表面実装機において、
第1方向移動部材を第1の方向に駆動する駆動装置を第1方向移動部材の上方に設けたことを特徴とする表面実装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006148164A JP2007318001A (ja) | 2006-05-29 | 2006-05-29 | 表面実装機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007318001A true JP2007318001A (ja) | 2007-12-06 |
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JP2009170440A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | I-Pulse Co Ltd | 表面実装機 |
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- 2006-05-29 JP JP2006148164A patent/JP2007318001A/ja active Pending
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