JP2007317999A - 表面実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドユニットを大型化することや複雑な制御をすることなく、多くの電子部品を部品供給部から基板上へ運搬可能とし実装効率を向上させた表面実装機を提供する。
【解決手段】プリント配線板を基台上でX方向に搬送する搬送装置と、多数のパーツフィーダーを有する電子部品供給装置と、Y方向に延びる支持部材32を有し、基台上でX方向に移動するX方向移動部材とを備える。吸着ノズル36を有する複数の吸着ヘッド55が設けられ、支持部材32に支持されてY方向に移動するヘッドユニット24を備える。
ヘッドユニット24に設けられる複数の吸着ヘッド55を、X方向に並ぶ複数の吸着ヘッド55からなるヘッド列で構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プリント配線板を搬送する方向とは交差する方向に延びる支持部材にヘッドユニットを移動可能に設け、前記支持部材をプリント配線板の搬送方向に移動させる表面実装機に関するものである。
従来のこの種の表面実装機としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示されている表面実装機は、基台と、この基台の一端部から他端部にプリント配線板を搬送するコンベアと、このコンベアの両側方に位置付けられたパーツフィーダーを有する電子部品供給装置と、電子部品をこの電子部品供給装置からプリント配線板上に移載するための複数の電子部品移載ユニットとを備えている。
これらの電子部品移載ユニットは、プリント配線板の搬送方向(以下、この方向を単にX方向という)に延びる2本のX方向ガイドレールに沿って移動する複数の支持部材と、この支持部材に設けられたヘッドユニットとによって構成されている。前記X方向ガイドレールは、プリント配線板の搬送する方向とは交差する方向(以下、この方向を単にY方向という)に互いに離間しており、前記基台から上方に離間した位置に保持されている。
前記複数の支持部材は、それぞれX方向とは直交する方向に延びるように形成されており、前記X方向ガイドレールに吊り下げられた状態でX方向に移動自在に支持されている。これらの支持部材は、X方向に並べられており、それぞれX方向駆動装置による駆動によって前記X方向ガイドレールに沿って移動する。
このX方向駆動装置は、前記X方向ガイドレールに沿って延びる構造のリニアモータによって構成されている。このリニアモータは、X方向に延びる固定子と、支持部材毎に設けられた可動子とから構成されている。
前記各支持部材には、一つの吸着ノズルを装着したヘッド本体、あるいは円形に並ぶ状態の複数の吸着ノズルを装着した間欠回転体を有する前記ヘッドユニットがそれぞれ、一つあるいは二つ、Y方向に移動自在に設けられている。ヘッド本体あるいは前記間欠回転体は、吸着ノズルを上下方向に移動させるとともに、上下方向の軸線回りに回転させる。
前記ヘッドユニットは、支持部材にY方向に延びるように設けられたY方向ガイドレールに移動自在に支持されており、Y方向駆動装置による駆動によって前記Y方向ガイドレールに沿って移動する。Y方向駆動装置は、前記Y方向ガイドレールに沿って延びる構造のリニアモータによって構成されている。
このリニアモータの固定子はY方向に延びるように形成され、可動子はヘッドユニットに設けられている。また、この従来の表面実装機に装備されている全てのヘッドユニットは、支持部材におけるX方向の一側部(プリント配線板の搬送方向の上流側に位置する一端部)に位置付けられている。
このように構成された従来の表面実装機において、電子部品をパーツフィーダーから取出すためには、先ず、支持部材をX方向に移動させるとともにヘッドユニットをY方向に移動させることによって、吸着ヘッドを所定のパーツフィーダーの上に位置付ける。そして、吸着ノズルを下降させ、この吸着ノズルに電子部品を吸着させる。
また、複数の吸着ヘッドがヘッドユニットに円形に配置されている場合は、最初の吸着ヘッドにおいて吸着が終了した後、支持部材をX方向に移動させるとともに全ての吸着ヘッドを回転させることにより次の吸着ヘッドを所定のパーツフィーダーの上に位置決めする。そして、この吸着ヘッドの吸着ノズルに電子部品を吸着させる。
特開2003−243896号公報
一般に、表面実装機においては、部品供給部から基板上へ電子部品を運搬するに当たり、ヘッドユニットの一回の移動で多くの電子部品を運搬する方が実装効率が良い。この点で円形に並ぶ状態の複数の吸着ノズルを装着した間欠回転体を有する前記ヘッドユニットを使用するのは良い。しかしながら、X方向に並ぶパーツフィーダー上の電子部品を取り出すに当たり、所望のパーツフィーダーの位置に合わせてヘッドユニットをX方向に移動させつつ、間欠回転体を回転し、さらに、吸着ノズルを間欠回転体に対して吸着ノズル軸回りで回転させなければならない。このためヘッドユニットが大型化しヘッドユニットの移動速度に影響し、さらに複雑な制御を必要とする問題があった。
また、パーツフィーダー上の電子部品を吸着ヘッドによって可及的速く取出すことが実装効率を向上させるうえで重要である。しかし、上述した従来の表面実装機では、パーツフィーダー上の電子部品を一つずつしか取出すことができないから、実装効率を向上させるにも限界があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ヘッドユニットを大型化することや複雑な制御をすることなく、多くの電子部品を部品供給部から基板上へ運搬することができるようにすることで、実装効率を向上させた表面実装機を提供することを第1の目的とする。
さらに、パーツフィーダー上の電子部品を複数の吸着ヘッドで速く吸着できるようにして実装効率を向上させた表面実装機を提供することを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る表面実装機は、プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位に設けられた電子部品供給装置と、前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、吸着ノズルを有する複数の吸着ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、前記ヘッドユニットに設けられる複数の吸着ヘッドを、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列で構成したものである。
請求項2に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1に記載した表面実装機において、第2の方向に複数の吸着ヘッドを配置し、第2の方向の吸着ヘッドのうち少なくとも一つについて、第1の方向に他の吸着ヘッドを配置し、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列を構成したものである。
請求項3に記載した発明に係る表面実装機は、請求項1または請求項2に記載した表面実装機において、ヘッド列を構成する吸着ヘッドは、これらの吸着ヘッドに設けられた吸着ノズルが第1の方向の垂直面に沿って一列に並ぶように構成され、これらの吸着ノズルの第1の方向の間隔を前記パーツフィーダーのフィーダー間ピッチと一致させたものである。
請求項4に記載した発明に係る表面実装機は、請求項3に記載した表面実装機において、前記ヘッド列を第2の方向に少なくとも2列備え、これらのヘッド列に設けられている全ての吸着ノズルの第1の方向の間隔を、所定の一定間隔としたものである。
請求項5に記載した発明に係る表面実装機は、請求項3に記載した表面実装機において、前記ヘッド列を第2の方向に少なくとも2列備え、これらのヘッド列の少なくとも2列のヘッド列のうち一方のヘッド列に設けられている吸着ノズルの第1の方向の間隔を所定の第1の一定間隔とし、他方のヘッド列に設けられている吸着ノズルの第1の方向の間隔を、前記第1の一定間隔とは異なる第2の一定間隔としたものである。
請求項6に記載した発明に係る表面実装機は、プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位に設けられ、第1の方向に並ぶ多数のパーツフィーダーを有する電子部品供給装置と、前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、吸着ノズルを有する複数の吸着ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、前記ヘッドユニットに設けられる複数の吸着ヘッドを、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列が第2の方向に互いに近接して2列設けられるように並べ、ヘッドユニットを第2の方向の一側に位置する第1の半部と、他側に位置する第2の半部とから第2の方向に分割可能に形成し、第2の方向に並ぶ2列のヘッド列のうち一方のヘッド列の複数の吸着ヘッドを前記第1の半部における第2の半部と対向する一端部に支持させるとともに、他方のヘッド列の複数の吸着ヘッドを前記第2の半部における第1の半部と対向する一端部に支持させたものである。
請求項7に記載した発明に係る表面実装機は、請求項6に記載した表面実装機において、ヘッドユニットの第1の半部と第2の半部との間であって、支持部材に近接する一側部に、プリント配線板とパーツフィーダーの電子部品供給部とを上方から撮像する下方撮像用カメラを備えたものである。
請求項8に記載した発明に係る表面実装機は、請求項6または請求項7記載した表面実装機において、ヘッド列を構成する吸着ヘッドは、これらの吸着ヘッドに設けられた吸着ノズルが第1の方向の垂直面に沿って一列に並ぶように構成され、これらの吸着ノズルの第1の方向の間隔を前記パーツフィーダーのフィーダー間ピッチと一致させたものである。
本発明によれば、ヘッドユニットを第1の方向に移動させることにより吸着ヘッドをパーツフィーダーの上方の所定の吸着位置に位置決めすることができるから、複数の吸着ヘッドが円形に並ぶ間欠回転体を使用する表面実装機に較べ、電子部品を吸着するときのヘッドユニットの動作の制御が容易になる。このように制御が容易になるのは、吸着ヘッドが間欠回転体に設けられている場合は、間欠回転体を回転させた後に吸着ヘッドにおいて吸着ノズルを吸着ノズル軸回りで回転させなければ適切な状態で電子部品を吸着することはできないが、本発明によれば、このような間欠回転体の回転や吸着ノズルの回転は不要だからである。
しかも、本発明によれば、複数の吸着ヘッドを円形に配置して回転させる構成に較べてヘッドユニットを小型化することができる。
したがって、本発明によれば、ヘッドユニットを大型化することや複雑な制御をすることなく、多くの電子部品を部品供給部から基板上へ運搬することにより実装効率を向上させた表面実装機を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、より多くの吸着ヘッドを装備することができるから、実装効率がより一層高くなる表面実装機を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、第1の方向に並ぶ複数の吸着ノズルによって複数のパーツフィーダーの電子部品を一度に吸着することができる。このため、この発明によれば、パーツフィーダー上の電子部品を複数の吸着ヘッドで速く吸着し取出すことができるから、実装効率を向上させた表面実装機を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、パーツフィーダーの電子部品を一度に吸着できる吸着ノズルを有するヘッド列が少なくとも2列あるから、これらのヘッド列の吸着ノズルによって多くの電子部品を速く吸着させることができ、より一層実装効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、フィーダーピッチが相対的に小さくなる複数のパーツフィーダーからなるパーツフィーダー群と、フィーダーピッチが相対的に大きくなる複数のパーツフィーダーからなるパーツフィーダー群とにおいてそれぞれ複数の吸着ノズルによって同時に電子部品を吸着することができる。このため、同時に吸着可能な複数の電子部品の種類を増やすことができ、より一層実装効率を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、ヘッドユニットの第1の半部から第2の半部を離間させることによって、一方のヘッド列の複数の吸着ヘッドと、他方のヘッド列の複数の吸着ヘッドとの間隔が拡がり、両ヘッド列どうしの間に広い空間が形成される。このため、この発明によれば、ヘッドユニットの中央部に複数の吸着ヘッドが密集するように設けられているにもかかわらず、吸着ヘッドのメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、第2の方向の一端側に位置する電子部品供給装置から電子部品を取出すときに行う電子部品の撮像と、第2の方向の他端側に位置する電子部品供給装置から電子部品を取出すときに行う電子部品の撮像と、プリント配線板のフィデューシャルマークの撮像とを1台の下方撮像用カメラで行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、第1の方向に並ぶ複数の吸着ノズルによって複数のパーツフィーダーの電子部品を一度に吸着することができる。このため、この発明によれば、メンテナンスが容易になる構成や下方撮像用カメラを装備する構成を採りながら、パーツフィーダー上の電子部品を複数の吸着ヘッドで速く吸着し取出すことができ実装効率が高くなる表面実装機を提供することができる。
以下、本発明に係る表面実装機の一実施の形態を図1ないし図13によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る表面実装機の平面図、図2は同じく正面図、図3は図1におけるIII−III線断面図、図4はヘッドユニットの平面図、図5はヘッドユニットを分割した状態を示す平面図、図6はヘッドユニットの正面図、図7はヘッドユニットの側面図である。
図8は中空モータの断面図、図9および図10は小型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図11は大型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図、図12は本発明に係る表面実装機の概略構成を示す斜視図、図13はメンテナンス時の状態を示す図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、基台2の上に後述する各装置を搭載することによって構成されている。基台2上には、図1において左右方向に延びる搬送装置3が設けられている。この搬送装置3は、基台2の一端部(図1においては右側の端部)から他端部にプリント配線板4を搬送するもので、一対のコンベア5,6を備えている。
この搬送装置3がプリント配線板4を搬送する方向が本発明でいう第1の方向になり、この第1の方向とは直交する方向が第2の方向になる。以下においては、前記第1の方向を単にX方向といい、前記第2の方向を単にY方向という。また、図1において下側を装置前側といい、上側を装置後側という。
搬送装置3は、基台2におけるY方向の中央部に位置付けられている。また、この搬送装置3を構成する一対のコンベア5,6のうち、装置前側のコンベア5は基台2にY方向へは移動することがないように固定されており、装置後側のコンベア6は、幅変更装置7(図3参照)によってY方向に平行移動可能に構成されている。この実施の形態による搬送装置3は、3枚のプリント配線板4をX方向下流部のものから順次搬送し、あるいは複数あるいは全てを同時に搬送し、3箇所の実装位置に位置決めして保持することができるように構成されている。
基台2における前記搬送装置3の両側方であって装置前側の端部と装置後側の端部とには多数のパーツフィーダー8,8…からなる電子部品供給装置9が設けられている。これらのパーツフィーダー8の電子部品供給部8aの高さは、図3に示すように、搬送装置3上のプリント配線板4と略同じ高さに位置付けられている。図3において、装置前側(同図において左側)に位置する電子部品供給装置9の上方に位置する符号10で示すものは、基台2に支持されるとともに、表示装置および操作入力装置を備え、この表面実装機1を操作するための操作装置である。
前記基台2の上には、図1〜図3に示すように、電子部品11(図6、図7参照)を電子部品供給装置9からプリント配線板4に移載するための第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23が設けられている。これら第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23は、第3の電子部品移載ユニット23のものが他のものに対しY方向の垂直面を境として対称構造とされるが、基本的な構成は同一のものである。
これら第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23のうち、プリント配線板4の搬送方向(以下、基板搬送方向という)の上流側から数えて1番目と2番目に位置する第1の電子部品移載ユニット21と第2の電子部品移載ユニット22とは、図1および図2に示すように、後述するヘッドユニット24が支持部材32に対し基板搬送方向下流側の側方に位置するようにされている。一方、第3の電子部品移載ユニット23は、ヘッドユニット24が支持部材32に対し基板搬送方向上流側の側方に位置するようにされている。
第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23は、図3および図11に示すように、基台2から上方に延びるように形成されたX方向移動部材25と、このX方向移動部材25の下部に設けられたX方向駆動装置26と、前記X方向移動部材25の上部に設けられたヘッドユニット24およびY方向駆動装置27などによって構成されている。前記X方向移動部材25によって、本発明でいう第1方向移動部材が構成されている。
X方向移動部材25は、図3および図11に示すように、上下方向に延びる一対の脚部材31と、これらの脚部材31の上端部どうしを接続するようにY方向に延びる支持部材32とから構成されている。
脚部材31は、基台2上に設けられた一対のX方向ガイドレール33に移動自在に支持されている。X方向ガイドレール33は、それぞれ図1および図2に示すように、基台2のX方向の一端部から他端部に延びるように基台2上に固定されている。この一対のX方向ガイドレール33によって本発明でいう第1方向ガイドレールが構成されている。
脚部材31の下端部31aは、図2に示すように、上端部31bに較べてX方向の一方に突出し、X方向の長さが長くなるように形成されている。この下端部31aは、前記上端部31bに対してヘッドユニット24が位置するX方向の一方に突出している。この実施の形態においては、前記下端部31aのX方向の長さは、下端部31aのX方向の先端面がヘッドユニット24の端面と同一平面上に位置するように形成されている。
前記脚部材31の下端部31aには、後述するX方向駆動装置26の中空モータ34が設けられ、脚部材31の上下方向の中央部には部品認識装置35が設けられている。この部品認識装置35は、ヘッドユニット24の後述する吸着ノズル36に吸着された電子部品11を下方から撮像するためのものである。この部品認識装置35は、X方向を指向するカメラ37(図1参照)と、このカメラ37に上方からの光を導くための反射鏡38とを備えている。ヘッドユニット24が反射鏡38上方を、電子部品供給装置9上方からY方向に移動する際、カメラ37は、CCDエリアセンサにより、複数の吸着ノズルの先端部の画像を同時に瞬間的に取り込む。なお、部品認識装置35のカメラ部をラインセンサで構成しても良い。この場合、ヘッドユニット24がラインセンサの受光スリットの上方を通過する際、速度を落とす必要がない。
前記支持部材32は、図2および図3に示すように、前記脚部材31の上端部の上に載せられた状態で脚部材31に固定されている。また、この支持部材32のY方向の両端部は、前記脚部材31より装置前側と装置後側とに突出するように形成されている。支持部材32のY方向の両端の位置は、図1および図3に示すように、前記パーツフィーダー8の上方に臨むように位置付けられている。
前記X方向移動部材25を駆動するX方向駆動装置26は、図1〜図3に示すように、基台2上にY方向に対をなすように設けられて前記脚部材31を移動自在に支持する前記X方向ガイドレール33と、これらのX方向ガイドレール33と隣接する部位に位置付けられたX方向ボールねじ軸41と、このX方向ボールねじ軸41に螺合するボールナット42(図8参照)と、前記脚部材31の下端部に取付けられた中空モータ34とから構成されている。
前記X方向ボールねじ軸41は、図1および図2に示すように、基台2のX方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、両端部に設けられた取付部材44によって基台2の上面近傍に固定されている。このX方向ボールねじ軸41は、一対のX方向ガイドレール33の内側近傍にY方向に対をなすように設けられている。なお、X方向ガイドレール33とX方向ボールねじ軸41は、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23に共有されており、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23をX方向に移動させるために用いられる。
前記ボールナット42は、一般的なボールねじ機構に装備されているものと同じ構造のものが用いられ、図8に示すように、後述する中空モータ34のロータ45に取付けられている。
中空モータ34は、ブラシレスサーボモータであって、図8に示すように、X方向ボールねじ軸41が遊嵌状態で貫通するロータ45と、このロータ45を軸受46,47によって回転自在に支持するステータ48などによって構成されている。
前記ロータ45は、筒状に形成された回転軸45aと、この回転軸45aの外周部に固着した永久磁石45bなどによって構成されている。前記回転軸45aの軸線方向の一端部(図8においては上端部)には、他の部位より外径が大きくなるように大径部45cが形成されている。この大径部45cには、前記ボールナット42が嵌合した状態で固定用ボルト49によって固定されている。
前記ステータ48は、前記永久磁石45bと対向するコイル48aと、回転検出用のエンコーダ(図示せず)などを備え、前記脚部材31に突設されたモータ支持用ブラケット50に取付けられている。
このように中空モータ34が取付けられた脚部材31は、中空モータ34のロータ45が回転し、ボールナット42がロータ45と一体に回転してX方向ボールねじ軸41に対してX方向に移動することによって、ステータ48と一体となってX方向ガイドレール33に沿ってX方向に移動する。
前記ヘッドユニット24は、図2および図3に示すように、前記支持部材32の一側面(X方向の一端面)に設けられたY方向ガイドレール51によって支持部材32にY方向に移動自在に支持されている。Y方向ガイドレール51は、支持部材32のY方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、支持部材32の前記一側面に上下方向に対をなすように取付けられている。
ヘッドユニット24は、図4に示すように、前記Y方向ガイドレール51にスライダ52を介して移動自在に支持された第1および第2の支持用プレート53,54と、これらの支持用プレート53,54に支持された複数の吸着ヘッド55および1台の下方撮像用カメラ56などによって構成されている。
前記第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とは、図4に示すように、支持部材32の側面(X方向の一端面)と平行に上下方向に延びるように形成されており、前記スライダ52によってY方向ガイドレール51を介して支持部材32にそれぞれY方向に移動可能に支持されている。また、これら第1、第2の支持用プレート53,54どうしは、Y方向に並ぶ状態で互いに接続されており、上端部に設けられた連結部材57によって離れることがないように結合されている。
連結部材57は、ボルト58によって第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とに固定されている。この実施の形態においては、第1の支持用プレート53に対して第2の支持用プレート54をX方向と上下方向とに位置決めするために、これら両プレート53,54の結合部分に位置決め用ピン59が設けられている。この位置決め用ピン59は、第1の支持用プレート53における第2の支持用プレート54に接続される端部に立設されており、第2の支持用プレート54に穿設されたピン孔59a(図5参照)に嵌合する。
前記第1、第2の支持用プレート53,54のうち、図4において下側に位置する第1の支持用プレート53には、前記下方撮像用カメラ56が取付けられている。このカメラ56は、パーツフィーダー8の電子部品供給部8aにある電子部品11と、プリント配線板4のフィデューシャルマーク位置を検出し、電子部品11を吸着するときやプリント配線板4上の所定位置に電子部品11を実装するときに、ヘッドユニット24の位置を補正するためのものである。
この実施の形態においては、このカメラ56は、第1の支持用プレート53のY方向第2の支持用プレート54側の端部であって、X方向、支持部材32とは反対側の側部に取付けられている。この実施の形態によるカメラ56は、第1の支持用プレート53に第2の支持用プレート54を取付けることによって形成された組立体のY方向の中央部に位置付けられている。第1の支持用プレート53には、カメラ56が支持部材32とは反対側に大きく突出するのを防ぐためにカメラ収納用凹部53aが形成されている。カメラ56は、この凹部53a内に一部が臨む状態で第1の支持用プレート53に取付けられている。
前記吸着ヘッド55は、この実施の形態では8台装備されており、図4に示すように、前記第1の支持用プレート53に設けられた第1のフレーム61と、第2の支持用プレート54に設けられた第2のフレーム62とにそれぞれ支持されている。前記第1の支持用プレート53と第1のフレーム61とによって、本発明でいうヘッドユニット24の第1の半部が構成され、前記第2の支持用プレート54と第2のフレーム62とによって、本発明でいうヘッドユニット24の第2の半部が構成されている。
8台の吸着ヘッド55は、第1、第2のフレーム61,62への取付位置が互いに異なることによる形状の相違はあるものの、全て同じ構造のものが使用されている。
前記第1のフレーム61と第2のフレーム62とは、第1、第2の支持用プレート53,54からX方向、支持部材32とは反対側に延びるように形成されている。これらの第1、第2のフレーム61,62のX方向の先端部どうしは、連結部材63を介して互いに連結されている。この連結部材63は、ボルト64によって第1、第2のフレーム61,62に取付けられている。これらの第1のフレーム61と第2のフレーム62とには、4台の吸着ヘッド55がそれぞれX方向に並ぶように設けられている。
第1のフレーム61側の4台の吸着ヘッド55は、第1のフレーム61における第2のフレーム62に対向する側部に設けられている。第1のフレーム61に設けられた4台の吸着ヘッド55によって、本発明でいうヘッド列が構成され、さらに、本発明でいう一方のヘッド列が構成されている。第2のフレーム62側の4台の吸着ヘッド55は、第2のフレーム62における第1のフレーム61に対向する側部に設けられている。第2のフレーム62に設けられた4台の吸着ヘッド55によって、本発明でいうヘッド列が構成され、さらに、本発明でいう他方のヘッド列が構成されている。すなわち、このヘッドユニット24においては、前記2つのヘッド列がY方向に互いに近接して2列設けられている。
また、X方向に並ぶ4台の吸着ヘッド55のうち、中央部に位置する2台の吸着ヘッド55,55は、両側の2台の吸着ヘッド55,55に較べてY方向の外側に偏る位置に設けられている。
各吸着ヘッド55は、図6および図7に示すように、第1、第2のフレーム61,62に上下方向に延びるガイドレール65およびスライダ66を介して昇降自在に支持された昇降部材67と、この昇降部材67を昇降させるための上下方向駆動装置68と、前記昇降部材67の下端部に設けられた回転駆動装置69とから構成されている。この回転駆動装置69の下端部(吸着ノズル保持部材)に、吸着ノズル36が脱着可能に取付けられ、回転駆動装置69は吸着ノズル36を上下方向の軸線回りに回動させる。
前記回転駆動装置69は、吸着ノズル36と同一軸線上に位置するモータによって構成されている。このモータの回転軸は、図示してはいないが、吸着ノズル36を支持する軸部材に連結されている。70は回転駆動装置69を介して吸着ノズル36へ負圧を導く負圧供給管である。
前記上下方向駆動装置68は、前記昇降部材67を上下方向に貫通する状態で第1、第2のフレーム61,62に回転自在に支持されたボールねじ軸71と、このボールねじ軸71の上端部に接続されてボールねじ軸71を回転させる昇降用モータ72と、前記ボールねじ軸71に螺合するとともに、前記昇降部材67に固定されたボールナット73とから構成されている。
この実施の形態による吸着ヘッド55においては、上下方向駆動装置68による駆動によって吸着ノズル36が上下方向に移動し、回転駆動装置69による駆動によって吸着ノズル36が上下方向の軸線回りに回動する。
前記回転駆動装置69と吸着ノズル36とは、図4に示すように、平面視においてヘッドユニット24の中央部に位置付けられている。詳述すると、第1のフレーム61に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、下方撮像用カメラ56と隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。また、第2のフレーム62に装着された4台の吸着ヘッド55の吸着ノズル36は、第1のフレーム61側の4つの吸着ノズル36に対してY方向に隣接する位置においてX方向に一列に並べられている。
すなわち、この実施の形態によるヘッドユニット24には、X方向に並ぶ4本の吸着ノズル36がY方向に2列となるように設けられている。下方撮像用カメラ56は、Y方向においては、この2列の吸着ノズル36の中間部に位置する。これらの吸着ノズル36のX方向の間隔(ノズルピッチ)は、パーツフィーダー8どうしの間隔(フィーダピッチ)と一致するように設定されている。
上述したヘッドユニット24を支持部材32に対してY方向に移動させるY方向駆動装置27は、図1〜図4に示すように、支持部材32に設けられてヘッドユニット24をY方向に移動自在に支持する前記一対のY方向ガイドレール51,51と、これらのY方向ガイドレール51,51どうしの間に位置付けられたY方向ボールねじ軸81と、このY方向ボールねじ軸81に螺合するボールナット(図示せず)と、前記ヘッドユニット24の第1の支持用プレート53に支持された中空モータ82(図4参照)と、前記Y方向ボールねじ軸81の一端部に接続された副駆動用モータ83とから構成されている。この副駆動用モータ83の不図示のステータを支持するケースは、軸受部材85のケースを介して支持部材32に固着されている。
前記Y方向ボールねじ軸81によって本発明でいう第2方向ボールねじ軸が構成されている。このY方向ボールねじ軸81は、図3に示すように、支持部材32のY方向の一端部から他端部に延びるように形成されており、両端部に設けられた軸受部材84によって支持部材32に回転自在、かつY方向に移動が規制された状態で支持されている。
Y方向駆動装置27のボールナットと中空モータ82とは、上述したX方向駆動装置26に使用した中空モータ34と同様の構造のものが用いられている。この中空モータ34は、図4および図5に示すように、前記第1の支持用プレート53に突設されたブラケット85に取付けられている。
前記副駆動用モータ83は、前記中空モータ82の駆動によりボールナットが回転するときの反力を受けてY方向ボールねじ軸81を支持部材32に対して固定する第1の運転状態と、前記中空モータ82の駆動によりボールナットが回転する方向とは逆方向にY方向ボールねじ軸81を回転させる第2の運転状態とを切り換えることができるように構成されている。
この副駆動用モータ83が第1の運転状態にあるときは、ヘッドユニット24は中空モータ82による駆動のみによって支持部材32に対してY方向に移動する。また、中空モータ82による駆動によってヘッドユニット24が移動するときに副駆動用モータ83が第2の運転状態とすると、ヘッドユニット24は、中空モータ82のみの駆動により移動する場合に較べて速い速度で移動することになる。
上述したように構成された表面実装機1においては、プリント配線板4の大きさに対応した実装形態を採ることによって、常に実装効率が高くなるようにプリント配線板4に電子部品11を実装する。例えば、図9に示すように、プリント配線板4が相対的に小型である場合は、コンベア5,6上3箇所において、プリント配線板4を固定できるようにし、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23によりそれぞれの実装位置に固定されたプリント配線板4に、分担して電子部品11を実装する。プリント配線板4は、3箇所の実装位置で順次電子部品11が実装されることで、部品実装が完了となる。
この電子部品11の実装は、第1〜第3の電子部品移載ユニット21〜23において同時並行的に行われる。各電子部品移載ユニット21〜23においては、X方向駆動装置26による駆動によってX方向移動部材25がX方向に移動し、Y方向駆動装置27による駆動によってヘッドユニット24がY方向に移動する。また、各ヘッドユニット24の上下方向駆動装置68による駆動によって吸着ノズル36が昇降し、回転駆動装置69による駆動によって吸着ノズル36が回動する。
各電子部品移載ユニット21〜23の吸着ノズル36によって電子部品11を吸着するときには、基台2のY方向の一端部に設けられている電子部品供給装置9と、他端部に設けられている電子部品供給装置9との両方を使用することができる。
この実施の形態による表面実装機1においては、吸着ヘッド55はY方向位置が僅かにずれてはいるがX方向に並び、下部に取付けられ回転駆動装置69および吸着ノズル36は上面視でX方向に一直線上に配置される。この上でノズルのX方向配置ピッチすなわちノズルピッチと、不図示の部品取出口が上面視でX方向に一直線上となるように配置されるテープフィーダーのX方向配置ピッチすなわちフィーダピッチとが一致しているために、電子部品供給装置9で電子部品11を吸着するときにX方向に並ぶ4本の吸着ノズル36によって最大4個の電子部品11を一度に吸着することができる。例えば、図4において下側に位置する4本の吸着ノズル36によって同時に電子部品11を吸着した後に、同図において上側に位置する4本の吸着ノズル36によって同時に電子部品11を吸着する。
ヘッドユニット24は、8本の吸着ノズル36が電子部品11を吸着した後、電子部品供給装置9の上方からX方向ガイドレール33を越えて搬送装置3側に移動する。
このとき、ヘッドユニット24が部品認識装置35の上方を横切ることになり、部品認識装置35が8個の電子部品11を下方から一度に撮像する。この撮像結果に基づいて各電子部品11の吸着ノズル36に対する吸着位置が検出され、この検出された吸着位置ずれ量に基づいたヘッドユニット24位置の補正がされつつ、各電子部品11がプリント配線板4の所定の実装位置に実装される。ヘッドユニット24が長い距離にわたってY方向に移動するときは、Y方向駆動装置27の中空モータ82による駆動と副駆動用モータ83による駆動とによってヘッドユニット24を高速で移動させる。
図9に示す例では、第1の電子部品移載ユニット21と第2の電子部品移載ユニット22との間に相対的に広い空間が形成されているために、ここにプリント配線板4を一時的に置いておくことができる。このプリント配線板4とは、第1の電子部品移載ユニット21によって電子部品11が実装された後のプリント配線板4や、第2、第3の電子部品移載ユニット22,23によって電子部品11を実装するための実装前のプリント配線板4などである。
この実施の形態による第2の電子部品移載ユニット22と第3の電子部品移載ユニット23とは、ヘッドユニット24どうしが互いに対向するように構成されているから、以下に説明するように、電子部品供給装置9の広い範囲にわたって複数の吸着ノズル36で電子部品11を吸着することができる。これを図10によって説明する。
図10に示すように、第3の電子部品移載ユニット23により最下流位置にあるプリント配線板4に電子部品11を実装中、第2の電子部品移載ユニット22は、電子部品供給部8aの電子部品11を吸着ノズル36で吸着している。第2の電子部品移載ユニット22は、部品認識装置35どうしが衝突し合わない位置まで、第3の電子部品移載ユニット23に近づけることができる。
この結果、第3の電子部品移載ユニット23のヘッドユニット24の真下となる、最下流位置のプリント配線板4の実装位置に対して、第2の電子部品移載ユニット22のヘッドユニット24をX方向でより近づけることができる。すなわち、一対の電子部品移載ユニットの内一方が実装中に、他方の電子部品移載ユニットは、自身の実装対象のプリント配線板4中央部からX方向広い範囲(L)にある電子部品を吸着することができ、他方の電子部品移載ユニットのX方向広い範囲(L)にある電子部品を吸着のため、一方の電子部品移載ユニットの実装を中止する必要がなく、実装効率を向上できる。
一方、プリント配線板4が大型である場合は、図11に示すように、1枚のプリント配線板4に第2、第3の電子部品移載ユニット22,23によって同時に電子部品11を実装する。この場合、搬送装置3上に2枚の大型のプリント配線板4を保持させ、第1の電子部品移載ユニット21によって他方のプリント配線板4に電子部品を実装する。この実装形態を採る場合には、第2の電子部品移載ユニット22によって両方のプリント配線板4に電子部品11を実装することもできる。
この実施の形態による表面実装機1においては、ヘッドユニット24に設けられる複数の吸着ヘッド55は、X方向に並ぶ複数の吸着ヘッド55からなるヘッド列がY方向に互いに近接して2列設けられるように並べられ、各ヘッド列に設けられている複数の吸着ノズル36のノズルピッチがパーツフィーダー8のフィーダーピッチと一致している。
このため、この表面実装機1によれば、X方向に並ぶ4本の吸着ノズル36によって複数のパーツフィーダー8の電子部品11を一度に吸着することができる。
この表面実装機1においては、X方向に並ぶ複数の吸着ヘッド55からなるヘッド列がY方向に互いに近接して2列設けられているため、複数の吸着ノズル36の同時吸着が終了した後、ヘッドユニット24をY方向にヘッド列間の間隔だけ移動させることによって、2列目のヘッド列の吸着ノズル36をパーツフィーダー8上に位置決めすることができ、これら4本の吸着ノズル36によって電子部品11を一度に吸着することができる。
したがって、この表面実装機1によれば、パーツフィーダー8上の電子部品11を複数の吸着ヘッド36で速く吸着し取出すことができるから、実装効率が向上する。
この実施の形態によれば、ヘッドユニット24の第1の半部から第2の半部を離間させることによって、一方のヘッド列の複数の吸着ヘッド55と、他方のヘッド列の複数の吸着ヘッド55との間隔が拡がり、両ヘッド列どうしの間に広い空間が形成される。このため、この表面実装機1によれば、ヘッドユニット24の中央部に複数の吸着ヘッド55が密集するように設けられているにもかかわらず、吸着ヘッド55のメンテナンスを容易に行うことができる。
すなわち、この実施の形態による表面実装機1において、ヘッドユニット24に装備されている吸着ヘッド55のメンテナンスは、図5に示すように、ヘッドユニット24を分解した状態で行う。このときは、連結部材57,63のボルト58,64を取外して第2の支持用プレート54を第1の支持用プレート53から離すとともに、第2のフレーム62を第1のフレーム61から離す。
第1の支持用プレート53と第2の支持用プレート54とは、それぞれスライダ52を介してY方向ガイドレール51に移動自在に支持されている。このため、第2の支持用プレート54を第1の支持用プレート53から離間するように移動させることによって、第1のフレーム61側の4台のヘッドユニット24と、第2のフレーム62側の4台のヘッドユニット24との間を広く開放することができる。
各吸着ヘッド55のメンテナンスは、この広い空間に例えば図13に示すように装置前側または装置後側から作業者Mが手をのばすことによって行うことができる。このとき、作業者Mとヘッドユニット24との間には基台2上のX方向ガイドレール33とX方向ボールねじ軸41しかないため、他の部品が邪魔になることはない。
この実施の形態による表面実装機1は、ヘッドユニット24の第1の半部と第2の半部との間であって、支持部材32に近接する一側部に、プリント配線板4とパーツフィーダー8の電子部品供給部8aとを上方から撮像する下方撮像用カメラ56を備えている。このため、この表面実装機1によれば、装置前側に位置する電子部品供給装置9から電子部品11を取出すときに行う電子部品11の撮像と、装置後側に位置する電子部品供給装置9から電子部品11を取出すときに行う電子部品11の撮像と、プリント配線板4のフィデューシャルマーク(図示せず)の撮像とを1台の下方撮像用カメラ56で行うことができる。また、この実施の形態においては、下方撮像用カメラ56がヘッドユニット24における支持部材32に近接する端部に設けられているから、このカメラ56が他の電子部品移載ユニットと干渉することはない。
なお、上述した実施の形態においては、3台の電子部品移載ユニット21〜23を装備した表面実装機1を示したが、電子部品移載ユニットの台数は適宜変更することができ、1台または2台搭載したり、4台、5台、6台と適宜増設することができる。また、上述した実施の形態ではY方向駆動装置27に副駆動用モータ83を装備する例を示したが、この副駆動用モータ83を取外し、Y方向ボールねじ軸81を支持部材32に固定してもよい。この場合、Y方向駆動装置27の中空モータ82は、X方向駆動装置26の中空モータ34と同様に動作する。
ヘッドユニット24は図14および図15に示すように構成することができる。
図14および図15はヘッドユニットの他の実施の形態を示す平面図で、これらの図において、前記図1〜図13によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図14および図15に示すヘッドユニット24は、ヘッド列が3列になるように構成されている。すなわち、これらの図に示すヘッドユニット24は、Y方向の一端部に3列目のヘッド列を構成する1個の吸着ヘッド91を備えている。この吸着ヘッド91は、吸着ノズル92によって主に大型の電子部品をトレイ供給装置(図示せず)から吸着するものである。この吸着ヘッド91は、他の吸着ヘッド55と同様の構成となるように形成されている。
図15に示すヘッドユニット24は、Y方向に3列あるヘッド列のうち同図において最も下に位置する第1のヘッド列101と中央に位置する第2のヘッド列102とにおいて、4個ずつある吸着ヘッド55、吸着ノズル36のX方向の間隔をそれぞれ変えて形成されている。すなわち、第1のヘッド列101を構成する4個の吸着ヘッド55と吸着ノズル36のX方向の間隔は、第2のヘッド列102を構成する4個の吸着ヘッド55と吸着ノズル36のX方向の間隔より広くなるように形成されている。
この構成を採る場合、電子部品供給装置9は、第1のヘッド列101のノズルピッチとフィーダーピッチが一致する複数のパーツフィーダー8からなる第1のフィーダー群と、第2のヘッド列102のノズルピッチとフィーダーピッチが一致する複数のパーツフィーダー8からなる第2のフィーダー群とによって構成する。
本発明に係る表面実装機の平面図である。 本発明に係る表面実装機の正面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 ヘッドユニットの平面図である。 ヘッドユニットを分割した状態を示す平面図である。 ヘッドユニットの正面図である。 ヘッドユニットの側面図である。 中空モータの断面図である。 小型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図である。 小型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図である。 大型のプリント配線板を使用する場合の状態を示す平面図である。 本発明に係る表面実装機の概略構成を示す斜視図である。 メンテナンス時の状態を示す構成図である。 ヘッドユニットの他の実施の形態を示す平面図である。 ヘッドユニットの他の実施の形態を示す平面図である。
符号の説明
1…表面実装機、2…基台、3…搬送装置、9…電子部品供給装置、21〜23…第1〜第3の電子部品移載ユニット、24…ヘッドユニット、25…X方向移動部材、26…X方向駆動装置、32…支持部材、33…X方向ガイドレール、34…中空モータ、36,92…吸着ノズル、41…X方向ボールねじ軸、51…Y方向ガイドレール、53…第1の支持用プレート、54…第2の支持用プレート、55,91…吸着ヘッド、56…下方撮像用カメラ、61…第1のフレーム、62…第2のフレーム。

Claims (8)

  1. プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、
    この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位であって、搬送装置の少なくとも一方の側方に設けられた電子部品供給装置と、
    前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、
    吸着ノズルを有する複数の吸着ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、
    前記ヘッドユニットに設けられる複数の吸着ヘッドを、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列で構成したことを特徴とする表面実装機。
  2. 請求項1記載の表面実装機において、
    第2の方向に複数の吸着ヘッドを配置し、
    第2の方向の吸着ヘッドのうち少なくとも一つについて、第1の方向に他の吸着ヘッドを配置し、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列を構成したことを特徴とする表面実装機。
  3. 請求項1または請求項2記載の表面実装機において、
    ヘッド列を構成する吸着ヘッドは、これらの吸着ヘッドに設けられた吸着ノズルが第1の方向の垂直面に沿って一列に並ぶように構成され、
    これらの吸着ノズルの第1の方向の間隔を前記パーツフィーダーのフィーダー間ピッチと一致させたことを特徴とする表面実装機。
  4. 請求項3記載の表面実装機において、前記ヘッド列を第2の方向に少なくとも2列備え、これらのヘッド列に設けられている全ての吸着ノズルの第1の方向の間隔を、所定の一定間隔としたことを特徴とする表面実装機。
  5. 請求項3記載の表面実装機において、前記ヘッド列を第2の方向に少なくとも2列備え、これらのヘッド列の少なくとも2列のヘッド列のうち一方のヘッド列に設けられている吸着ノズルの第1の方向の間隔を所定の第1の一定間隔とし、他方のヘッド列に設けられている吸着ノズルの第1の方向の間隔を、前記第1の一定間隔とは異なる第2の一定間隔としたことを特徴とする表面実装機。
  6. プリント配線板を基台上で第1の方向に搬送する搬送装置と、
    この搬送装置に対して第1の方向とは交差する第2の方向に離間する部位に設けられ、第1の方向に並ぶ多数のパーツフィーダーを有する電子部品供給装置と、
    前記搬送装置の上方で第2の方向に延びる支持部材を有し、前記基台上で第1の方向に移動する第1方向移動部材と、
    吸着ノズルを有する複数の吸着ヘッドが設けられ、前記支持部材に支持された状態で第2の方向に移動することにより電子部品を電子部品供給装置から搬送装置上のプリント配線板に移載するヘッドユニットとを備えた表面実装機であって、
    前記ヘッドユニットに設けられる複数の吸着ヘッドを、第1の方向に並ぶ複数の吸着ヘッドからなるヘッド列が第2の方向に互いに近接して2列設けられるように並べ、
    ヘッドユニットを第2の方向の一側に位置する第1の半部と、他側に位置する第2の半部とから第2の方向に分割可能に形成し、
    第2の方向に並ぶ2列のヘッド列のうち一方のヘッド列の複数の吸着ヘッドを前記第1の半部における第2の半部と対向する一端部に支持させるとともに、他方のヘッド列の複数の吸着ヘッドを前記第2の半部における第1の半部と対向する一端部に支持させたことを特徴とする表面実装機。
  7. 請求項6記載の表面実装機において、
    ヘッドユニットの第1の半部と第2の半部との間であって、支持部材に近接する一側部に、プリント配線板とパーツフィーダーの電子部品供給部とを上方から撮像する下方撮像用カメラを備えたことを特徴とする表面実装機。
  8. 請求項6または請求項7記載の表面実装機において、
    ヘッド列を構成する吸着ヘッドは、これらの吸着ヘッドに設けられた吸着ノズルが第1の方向の垂直面に沿って一列に並ぶように構成され、
    これらの吸着ノズルの第1の方向の間隔を前記パーツフィーダーのフィーダー間ピッチと一致させたことを特徴とする表面実装機。
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