JP2006055073A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は魚釣用電動リールに関し、実釣時の咄嗟の状況変化やリール全体を保持し乍らの、機械式変速装置の変速切換え操作を容易且つ誤操作なく行える魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
【解決手段】 リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備え、当該スプール駆動モータの巻取り駆動力を減速機構を介してスプールに伝達させると共に、スプール駆動モータとスプールとの動力伝達経路に、当該スプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切り換える機械式変速装置を備えた魚釣用電動リールに於て、上記リール本体に機械式変速装置に連結する電動アクチュエータを装着すると共に、そのON/OFFスイッチを設け、当該ON/OFFスイッチの操作で、電動アクチュエータを介してスプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切換え可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リール本体に回転自在に支持したスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。
船釣り等、一般に深場の魚層を対象とした魚釣りを行う場合、魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)が広く使用されている。
従来周知のようにこの電動リールは、リール本体に装着したスプール駆動モータの駆動でスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うもので、通常、スプール駆動モータの動力伝達経路に複数の遊星歯車からなる遊星減速機構を装着し、スプールモータの巻取り駆動力を当該遊星減速機構で減速してスプールに伝達させている。
ところで、昨今の電動リールには、釣場の状況に応じて巻取り速度を変更すべく変速装置を備えたものが知られており、この種の変速装置として、特許文献1に開示されるようにリール本体に変位操作可能に装着した変速レバーの操作で、遊星減速機構を構成する太陽歯車の回転を回転阻止状態と回転フリー状態とに切り換えてスプール回転を高速と低速とに変速させたり、特許文献2に開示されるようにリール本体に変位操作可能に装着した切換えレバーの変位操作で遊星減速機構の動力伝達経路を切り換えて、巻取り速度を変速させる等、変速レバーや切換えレバー等の切換え部材の変位操作で遊星減速機構の減速比を換えて巻取り速度を変速させる機械式変速装置が知られている。
実開昭64−41270号公報 特開2003−284474号公報
しかし乍ら、特許文献1及び特許文献2に開示された電動リールは、何れも手動ハンドルが取り付くハンドル側の側板にクラッチ機構のクラッチ切換部材(クラッチレバー)やドラグ調節部材(ドラグレバー)が取り付き、更に斯かるハンドル側の側板内に遊星減速機構や機械式変速装置の切換機構が装着されて、当該側板に切換え部材(変速レバーや切換えレバー等)が設けられてハンドル側に集中しているため、切換え部材がクラッチ切換部材やドラグ調節部材,手動ハンドル等と混在して変速操作が容易に行えず、また、咄嗟の操作時に誤操作してしまう虞があった。
また、手動で変速レバーや切換えレバーを押し込んだり回転操作する等の変位操作で変速させる構造のため、僅かな操作量や力で切り換えることが難しく、実釣時の咄嗟の状況変化やリール全体を保持し乍らの切換え操作が確実且つ容易に行えない不具合が指摘されていた。
更にまた、実釣時の魚との対応時には、竿を保持する方に気を取られて精一杯であるため、負荷に応じた変速操作がタイムリー且つ容易に行えないのが実情であった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、実釣時の咄嗟の状況変化やリール全体を保持し乍らの、機械式変速装置の変速切換え操作を容易且つ誤操作なく行える電動リールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備え、当該スプール駆動モータの巻取り駆動力を減速機構を介してスプールに伝達させると共に、スプール駆動モータとスプールとの動力伝達経路に、当該スプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切り換える機械式変速装置を備えた電動リールに於て、上記リール本体に機械式変速装置に連結する電動アクチュエータを装着すると共に、そのON/OFFスイッチを設け、当該ON/OFFスイッチの操作で、電動アクチュエータを介してスプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切換え可能としたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動リールに於て、機械式変速装置は遊星歯車を具備した変速装置で、ON/OFFスイッチの操作による電動アクチュエータのON/OFFで減速機構の動きを制御して、スプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切り換えることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の電動リールに於て、リール本体に変位可能に装着した出力調節部材の操作で、スプール駆動モータへの電流量を制御してモータ出力を増減調節する電気式変速装置を備えたことを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項3に係る電動リールに於て、電動アクチュエータのON/OFFスイッチは出力調節部材、または当該出力調節部材に設けられた操作スイッチであることを特徴とする。
請求項1及び請求項2に係る発明は、ON/OFFスイッチの操作で、電動アクチュエータにより機械式変速装置の動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切換え可能としたので、リール本体に装着した手動ハンドルやクラッチレバー,ドラグレバー等の操作部材と混在することなく、実釣時の咄嗟の状況変化やリール全体を保持し乍らの機械式変速装置の切換え操作が容易且つ確実に行える利点を有する。
そして、請求項3に係る発明によれば、機械式変速装置と電気式変速装置の併用による相互の補完作用によって、釣場の状況変化に対応した幅広い巻取り変速操作が行え、また、請求項4に係る発明によれば、釣場の状況変化に応じて電気式変速装置と機械式変速装置の使い分け操作がより機敏に行える利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は請求項1乃至請求項4に係る電動リールの第一実施形態を示し、図1に於て、1はリール本体3のフレーム、5,7は当該フレーム1の左右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプール軸9を介してスプール11が回転可能に支持されている。
スプール軸9はスプール11の軸心を貫通し、その側板5側の一端が軸受13を介してフレーム1に回転可能に支持されており、この一端側にスプール軸駆動歯車15が回止め嵌合されている。
そして、従来と同様、スプール11は、スプール駆動モータ(以下、「スプールモータ」という)17の巻取り駆動と手動ハンドル19の巻取り操作で巻取り方向へ回転して釣糸が巻回されるようになっており、図1及び図3に示すようにスプールモータ17は、スプール11前方のフレーム1間に設けられた筒状のモータケース21内に収納されている。そして、従来の電動リールと同様、側板5側のモータ軸23に、遊星歯車からなる第1の遊星減速機構25が装着され、また、側板7側のモータ軸に図示しない一方向クラッチが装着されているが、側板5側のフレーム1には、当該遊星減速機構25で減速されたスプールモータ17の駆動力で回転駆動する第1の駆動力伝達歯車29が軸受31を介して回転可能に支持されている。
而して、既述したようにスプール11は、スプールモータ17の巻取り駆動と手動ハンドル19の巻取り操作で回転して、その駆動力が、従来周知の遊星減速機構25と側板7内に装着された周知の第2の遊星減速機構27を介してスプール11へ伝達されるが、その回転速度は、以下に記述する機械式変速装置33と電気式変速装置で制御されてスプール11に伝達される。
先ず、電気式変速装置について説明すると、本実施形態に係る電動リール35も、特許第2977978号公報で開示された従来例と同様の電気式変速装置が装着されており、スプールモータ17は、図1に示す出力調節部材(以下、「パワーレバー」という)37の操作でモータ出力がモータ停止状態から高出力値まで増減調節されるようになっている。
即ち、図1に示すように手動ハンドル19側の側板7の側部前方に、レバー形状のパワーレバー37が手動ハンドル19と同方向へ回転操作可能に取り付けられている。
そして、パワーレバー37は、側板7内に装着したポテンショメータ39の操作軸41に連結され、パワーレバー37の回転操作によるポテンショメータ39の抵抗値の変化が、リール本体3上部の制御ボックス43内に装着したマイクロコンピュータに入力されている。そして、マイクロコンピュータは、パワーレバー37の操作量に応じたパルス信号のデューティ比としてスプールモータ17への駆動電流通電時間率を可変制御して、スプールモータ17のモータ出力をモータ停止状態から高出力値まで増減調節するようになっており、斯様に増減調節されたスプールモータ17の巻取り駆動力が、前記遊星減速機構25から駆動力伝達歯車29,機械式変速装置33,スプール軸駆動歯車15を介してスプール軸9に伝達され、更にこの動力伝達経路に於て、スプールモータ17の巻取り駆動力が、機械式変速装置33により直接または増速されてスプール軸9に伝達されるようになっている。
次に機械式変速装置33の構成について詳細に説明すると、図1乃至図3に示すように機械式変速装置33は、側板5側のフレーム1に軸受45を介して回転自在に支持された駆動力伝達軸47を有しており、この駆動力伝達軸47のスプール側に、前記スプール軸駆動歯車15に噛合する第2の駆動力伝達歯車49が回止め嵌合され、反対側には太陽歯車51が取り付けられている。
そして、太陽歯車51には、複数の遊星歯車53(本実施形態では3つ)が噛合しており、各遊星歯車53は前記駆動力伝達歯車29に噛合する遊星歯車キャリア55に保持されている。この遊星歯車キャリア55は、一方向クラッチ57を介して前記駆動力伝達軸47に取り付き、また、当該駆動力伝達軸47の先端部には内歯歯車59が回転可能に取り付けられており、各遊星歯車53は当該内歯歯車59に噛合している。
而して、内歯歯車59は、図2に示す変速切換手段61によってその回転が停止可能となっており、変速切換手段61は、内歯歯車59の外周面にラチェット爪歯63を形成し、この部分にリール本体に支持された変速切換ストッパ65を係合させることによって回転を停止するよう構成されている。
変速切換ストッパ65は、マイクロコンピュータによるソレノイド67の駆動制御で作動するように構成されており、変速切換ストッパ65はトーションスプリング69のバネ力で常時ラチェット爪歯63に係合する方向に付勢されている。
そして、図1に示すようにパワーレバー37の先端には、上記ソレノイド67のON/OFFスイッチ71が押圧操作可能に設けられており、スプールモータ17の巻取り駆動力を低速状態でスプール11に伝達させる場合、当該ON/OFFスイッチ71をON操作(押圧操作)すると、マイクロコンピュータはソレノイド67を作動させ、当該ソレノイド67で変速切換ストッパ65を二点鎖線で示すようにトーションスプリング69のバネ力に抗して反時計方向へ回転させて、ラチェット爪歯63から離間させることで内歯歯車59をフリー状態とするようになっている。
一方、スプールモータ17の回転力を高速状態でスプール11に伝達させる場合、ON/OFFスイッチ71をOFF操作、即ち、再度押圧操作すると、マイクロコンピュータはソレノイド67の作動を停止するもので、斯様にソレノイド67が停止すると、トーションスプリング69のバネ力で変速切換ストッパ65がラチェット爪歯63に実線の如く再係合し、内歯歯車59の回転が停止して機械式変速装置33が高速状態に切り換わるようになっている。
一方、図1に示すようにスプール軸9の他端部には、既述したように第2の遊星減速機構27が装着されている。
以下、この周知の遊星減速機構27の構成について簡単に説明すると、スプール軸9には太陽歯車73が取り付けられており、この太陽歯車73に複数の遊星歯車75が噛合している。
各遊星歯車75は、スプール11の端面に刻設された内歯車77に噛合すると共に、遊星歯車支持体79に回転可能に支持されている。この遊星歯車支持体79は、スプール11に取り付けられたブラケット81に嵌合して軸受83を介してスプール軸9に回転可能に支持されており、このブラケット81は軸受85を介してフレーム1に回転可能に支持されている。
而して、上記遊星歯車支持体79には、スプール軸9と同軸上に配置したピニオン軸87に回転可能でその軸方向へ移動可能に支持されたピニオンギヤ89がクラッチ係合している。そして、ピニオンギヤ89には、手動ハンドル19のハンドル軸91に取り付くドライブギヤ93が噛合しており、図示しないクラッチレバーでピニオンギヤ89を軸方向に移動して前記クラッチ係合をOFF(クラッチOFF状態)にすると、これに伴い手動ハンドル19からの駆動力の伝達が遮断されるようになっている。
そして、このクラッチOFF状態でハンドル19を巻取り方向へ回転させると、図示しない周知の復帰機構を介してピニオンギヤ89が遊星歯車支持体79にクラッチ係合してクラッチON状態に復帰するように構成されており、このクラッチレバーのクラッチON/OFFの切換え操作でスプール11が釣糸巻取り状態と釣糸繰出し状態とに切り換わって、スプール11へのスプールモータ17や手動ハンドル19の回転力が伝達/遮断されるようになっている。
尚、ドライブギヤ93とハンドル軸91との間には、従来周知のドラグ装置95が装着されており、ハンドル軸91に設けたドラグレバー97の操作で手動ハンドル19の回転力が調節されてドライブギヤ93に伝達されるようになっている。
また、ハンドル軸91の基端部には、ハンドル軸91の逆転防止を果たすラチェット99が取り付けられており、フレーム1に取り付くラチェット爪101が当該ラチェット99に係止することによって、スプールモータ17によるスプール11の巻き取り駆動時に、ハンドル軸91が連動して回転しないようになっている。
本実施形態はこのように構成されているから、クラッチレバーを操作して遊星歯車支持体79とピニオンギヤ89とのクラッチ係合を解除すると、スプール11は釣糸繰出し状態(スプールフリー状態)となって、釣糸が仕掛け等の重量で繰り出される。そして、釣糸が所定量繰り出された処で、クラッチレバーを操作してスプール11を釣糸巻取り状態に切り換え、この状態で魚の当りを待てばよい。
そして、当たりがあった処で、前記パワーレバー37の操作でスプールモータ17を作動させるか、もしくは手動ハンドル19を巻取り操作して釣糸を巻き取ればよく、手動ハンドル19を巻取り操作した場合、その回転駆動力は第2の遊星減速機構27を介してスプール11に伝達され、このときスプール軸9は、モータ軸23に装着した一方向クラッチの作用でその回転が規制された状態となる。
一方、パワーレバー37の操作でスプールモータ17を駆動した場合、電気式変速装置で増減調節されたその巻取り駆動力が、第1の遊星減速機構25,機械式変速装置33,スプール軸駆動歯車15,スプール軸9,第2の遊星減速機構27を経てスプール11に伝達されるが、図2の実線で示すようにON/OFFスイッチ71をON操作せずにソレノイド67を停止させて、変速切換ストッパ65を内歯歯車59のラチェット爪歯63に係合させて内歯歯車59の回転を停止しておくと(機械式変速装置33の増速切換え)、各遊星歯車53は太陽歯車51の回りを公転すると共に自転し、遊星歯車キャリヤ55の回転は遊星歯車53によって増速された状態で太陽歯車51に伝達される。
而して、太陽歯車51は駆動力伝達軸47に回り止め嵌合されて、駆動力伝達軸47は遊星歯車キャリヤ55よりも増速された状態にあるので、一方向クラッチ57の噛合いはフリーとなり、その増速された回転がスプール軸駆動歯車15に出力される。
このように変速切換スイッチ65を内歯歯車59のラチェット爪歯63に係合させて内歯歯車59の回転を停止しておくと、機械式変速装置33の動力伝達状態が高速状態となってスプール11が高速度で巻き上げられることとなる。
一方、ON/OFFスイッチ71のON操作でソレノイド67を作動し、図2の二点鎖線で示すように変速切換ストッパ65をラチェット爪歯63から離間させて内歯歯車59をフリー状態にすると(機械式変速装置33の減速切換え)、遊星歯車キャリヤ55の回転が各遊星歯車53を介して太陽歯車51に減速して入力されるため、一方向クラッチ57によって遊星歯車キャリヤ55と駆動力伝達軸47とが連結された状態になり、遊星歯車キャリヤ55の回転駆動力は直接スプール軸駆動歯車15に伝達されてスプール11が駆動される。
このように、ON/OFFスイッチ71のON操作でソレノイド67を作動して変速切換ストッパ65をラチェット爪歯63から離間させると、機械式変速装置33の動力伝達状態が低速状態となってスプール11が低速度で巻き上げられることとなる。
そして、既述したように斯かる状態でON/OFFスイッチ71をOFF操作すれば、機械式変速装置33が高速状態に切り換わることとなる。
以上述べたように本実施形態は、パワーレバー37の先端に設けたON/OFFスイッチ71のON/OFFのワンタッチ操作で、リール本体3に装着した機械式変速装置33の動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切換え可能としたので、特許文献1及び特許文献2で開示された従来例に比し、手動ハンドル19やクラッチレバー,ドラグレバー97等と混在することなく実釣時の咄嗟の状況変化やリール全体を保持し乍らの機械式変速装置33の切換え操作が容易且つ確実に行えることとなった。
また、本実施形態によれば、機械式変速装置33とパワーレバー37による電気式変速装置の両変速装置を併用したため、相互の補完作用により釣場の状況変化に対応した幅広い巻取り変速操作が行えると共に、ON/OFFスイッチ71をパワーレバー37に設けたことで、実釣時の電気式変速装置と機械式変速装置33の使い分け操作が機敏に行える利点を有する。
尚、上記実施形態では、ソレノイド67のON/OFFスイッチ71をパワーレバー37に設けたが、その他、例えば制御ボックス43上部の操作パネル上に押しボタン式またはタッチスイッチ式のON/OFFスイッチを設けてもよく、また、パワーレバー37を軸方向または径方向に僅かに移動させたり、またはそれ自体の回転操作にON/OFFスイッチ71の機能を持たせて、モータ出力の調節と機械式変速装置の高速,低速の切換えスイッチを兼用させてもよい。
而して、パワーレバー37自体の回転操作にソレノイド67のON/OFFスイッチ71の機能を持たせた請求項1乃至請求項4に係る発明の第二実施形態を図4に示す。尚、発明部分を除く構成は図1乃至図3の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
図4に示すようにパワーレバー37は、側板7の側部前方にモータ停止位置Aから最大操作位置Bに亘って120°の操作角で回転操作可能に取り付けられており、実線で示すようにパワーレバー37がモータ停止位置Aにあるとき、スプールモータ17は停止状態にある。
そして、パワーレバー37をモータ停止位置Aからリール本体3の前方(最大操作位置B方向)へ60°回転操作した中間回転操作位置Cで、前記ソレノイド67がONからOFFに切り換わって機械式変速装置33が低速状態から高速状態に切り換わるように構成されており、この中間回転操作位置Cの前半側回転操作領域、即ち、図4中、A〜C間の操作領域(以下、「低速域」という)に於て、マイクロコンピュータは、パワーレバー37の操作量に応じスプールモータ17を一例としてデューティ比0〜100%で駆動制御してモータ出力を増減調節すると共に、ソレノイド67を作動して変速切換ストッパ65をラチェット爪歯63から離間させるようになっている。
而して、斯様に変速切換ストッパ65がラチェット爪歯63から離間すると、図1の実施形態で既述したように機械式変速装置33が低速状態となるため、スプールモータ17の回転力がこの低速状態の機械式変速装置33を経てスプール11に伝達される。
一方、既述したポテンショメータ39には、パワーレバー37の操作量に応じた操作軸41の回転角を検出する角度センサ(図示せず)が取り付けられており、角度センサの検出信号はマイクロコンピュータに入力されている。
そして、マイクロコンピュータは角度センサの検出信号を基に、パワーレバー37の操作角が60°を超えて中間回転操作位置Cの後半側回転操作領域、即ち、図4中、C〜B間の操作領域(以下、「高速域」という)に入ったと判断すると、パワーレバー37の操作量に応じスプールモータ17を一例としてデューティ比50〜100%で駆動制御してモータ出力を増減調節すると共に、既述したようにソレノイド67をONからOFFに切り換えて機械式変速装置33を低速状態から高速状態に切り換えるようになっている。
而して、この高速域では、パワーレバー37の操作で駆動制御されるスプールモータ17の回転力が、高速状態にある機械式変速装置33を介してスプール11に伝達されることとなる。
従って、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、パワーレバー37の他に別途ON/OFFスイッチを設けず、パワーレバー37にON/OFFスイッチの機能を持たせたことで、図1の実施形態に比し機械式変速装置33と電気式変速装置の両変速装置の併用による幅広い巻取り変速操作がより簡単に行える利点を有する。
請求項1乃至請求項4の第一実施形態に係る電動リールの要部切欠き平面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 請求項1乃至請求項4の第二実施形態に係る電動リールに装着したパワーレバーの機能説明図である。
符号の説明
1 フレーム
3 リール本体
5,7 側板
9 スプール軸
11 スプール
15 スプール軸駆動歯車
17 スプールモータ
19 手動ハンドル
25 第1の遊星減速機構
27 第2の遊星減速機構
29,49 駆動力伝達歯車
33 機械式変速装置
35 電動リール
37 パワーレバー
39 ポテンショメータ
47 駆動力伝達軸
51 太陽歯車
53 遊星歯車
55 遊星歯車キャリア
59 内歯歯車
61 変速切換手段
63 ラチェット爪歯
65 変速切換ストッパ
67 ソレノイド
69 トーションスプリング
71 ON/OFFスイッチ

Claims (4)

  1. リール本体に回転自在に支持されたスプールを巻取り駆動するスプール駆動モータを備え、当該スプール駆動モータの巻取り駆動力を減速機構を介してスプールに伝達させると共に、スプール駆動モータとスプールとの動力伝達経路に、当該スプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切り換える機械式変速装置を備えた魚釣用電動リールに於て、
    上記リール本体に機械式変速装置に連結する電動アクチュエータを装着すると共に、そのON/OFFスイッチを設け、
    当該ON/OFFスイッチの操作で、電動アクチュエータを介してスプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切換え可能としたことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 機械式変速装置は遊星歯車を具備した変速装置で、ON/OFFスイッチの操作による電動アクチュエータのON/OFFで減速機構の動きを制御して、スプールへのスプール駆動モータの動力伝達状態を高速状態と低速状態とに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
  3. リール本体に変位可能に装着した出力調節部材の操作で、スプール駆動モータへの電流量を制御してモータ出力を増減調節する電気式変速装置を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用電動リール。
  4. 電動アクチュエータのON/OFFスイッチは出力調節部材、または当該出力調節部材に設けられた操作スイッチであることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用電動リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008193906A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Daiwa Seiko Inc 魚釣用電動リール
JP2010252952A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Nipro Corp 採血台

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