JP2006028350A - 反応染料組成物およびその繊維への適用 - Google Patents
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Abstract
Description
(I)
[式中、Z1は−CH=CH2又は−CH2CH2L1を表し、L1はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
(II)
[式中、X1は塩素原子又はフッ素原子を表す。Z2は−CH=CH2又は−CH2CH2L2を表し、L2はアルカリの作用で脱離する基を表す。]
すなわち、本発明の(イ)は、遊離酸の形で表すと、下式(I)で示される反応染料と、遊離酸の形で表すと、下式(II)で示される反応染料とを含有してなる青色反応染料組成物を提供するものである。
(III)
(式中、X2は塩素原子又はフッ素原子を表す。Z3は−CH=CH2又は−CH2CH2L3を表し、L3はアルカリの作用で脱離する基を表す。)
さらに、本発明の(ハ)は、上記(イ)又は(ロ)記載の青色反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法を提供するものである。
また、本発明(ロ)の反応染料組成物は、上記反応染料(I)及び(II)に加えて、さらに黄色反応染料を含有し、所望の色調の染色物を得ることができる。
さらに、本発明(ハ)の染色又は捺染方法によれば、黄色染料や赤色染料と配合染色したときの相容性が良好であり、斑のない染色物等が得られる。
式(I)におけるZ1は、−CH=CH2又は−CH2CH2L1を表し、L1はアルカリの作用で脱離する基を表す。L1としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子、又は、ピリジニオ基における1〜2個の水素原子がカルボキシル基及びウレイド基からなる群より選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよいピリジニオ基等を挙げることができる。
式(II)におけるZ2は、−CH=CH2基又は−CH2CH2L2基を表し、L2はアルカリの作用で脱離する基を表す。L2としては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子、又は、ピリジニオ基における1〜2個の水素原子がカルボキシル基及びウレイド基からなる群より選ばれる1〜2個の置換基で置換されていてもよいピリジニオ基等を挙げることができる。
本発明の(イ)及び(ロ)において、式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料の割合は、90:10〜10:90重量%の範囲であることが好ましい。
上記反応染料(I)としては、2種以上の反応染料の混合物でもよい。また、上記反応染料(II)としては、2種以上の反応染料の混合物でもよい。さらに、上記反応染料(III)としては、2種以上の反応染料の混合物でもよい。
本発明の(ロ)において、上記反応染料(III)の割合は、上記反応染料(I)と上記反応染料(II)と上記反応染料(III)との合計100重量部当り50重量部以下であり、上記の合計100重量部当り0.1〜50重量部の範囲が好ましく、上記の合計100重量部当り0.1〜30重量部の範囲がより好ましく、上記の合計100重量部当り0.1〜10重量部の範囲が特に好ましい。
本発明の反応染料組成物(イ)及び(ロ)は、染色前に各反応染料を予め混合して調製してもよく、染色時に染浴中で混合して調製してもよい。
本発明の反応染料組成物(イ)及び(ロ)は、上述の材料上、特に上述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で染色又は捺染することができる。具体的には、例えば、上述の繊維上に吸尽染色法、コールドバッチアップ法、連続染色法や捺染法等により染色又は捺染する方法を挙げることができる。
例えば、セルロース繊維上に吸尽染色法で染色する場合においては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダや苛性ソーダ等のアルカリの存在下に、必要に応じて芒硝や食塩等の中性塩を加え、更に必要に応じて溶解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜100℃程度の温度で染色する方法等が例示される。上記のアルカリや中性塩等は、一度に添加してもよく、分割して添加してもよい。
セルロース繊維上にコールドバッチアップ法で染色する場合においては、芒硝や食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリを用いてパジング後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理する方法等が例示される。
セルロース繊維上に連続染色法で染色する場合においては、炭酸ソーダや重炭酸ソーダ等のアルカリの存在下に、室温又は高められた温度でパジング後、スチーミング又は乾熱により処理する一相パジング法や、本発明の組成物が溶解されているパジング液に繊維を浸漬後、芒硝又は食塩等の中性塩と苛性ソーダやケイ酸ソーダ等のアルカリをパジングし、スチーミング又は乾熱することにより処理するニ相パジング法等が例示される。
セルロース繊維上に捺染する場合においては、一相で重曹等のアルカリを含有する捺染ペーストで印捺し、次いで80℃以上の高温でスチーミングする方法や、ニ相で中性又は弱酸性の捺染ペーストで印捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させた後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバパジングし、その後スチーミング又は乾熱処理することにより処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ、澱粉エーテル等の糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、例えば尿素等の捺染糊剤及び/又は分散剤を含んでいてもよい。
遊離酸の形で表すと、下式(1)
このようにして得られる反応染料組成物0.08g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理した後、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に、60℃で60分間編み物を染色後、洗浄する。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一で濃い青色の染色物が得られる。また、上記染色の再現性も良好である。
実施例1と同様に、上式(1)で示される染料500部及び上式(2)で示される染料500部を混合して、青色の反応染料組成物が得る。
該反応染料組成物0.10g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理した後、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に、60℃で60分間編み物を染色後、洗浄する。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一で濃い青色の染色物が得られる。また、上記染色の再現性も良好である。
遊離酸の形で表すと、下式(3)
遊離酸の形で表すと、上式(1)で示される染料600部、遊離酸の形で表すと、下式(4)
遊離酸の形で表すと、上式(1)で示される染料500部、遊離酸の形で表すと、上式(2)で示される染料200部、及び、遊離酸の形で表すと、上式(3)で示される染料300部を混合すると、青色の反応染料組成物が得られる。該反応染料組成物0.10g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維からなる編み物5gをセットした染色装置(浴比1:20、浴温は60℃)中に投入し、投入後60℃で約20分間編み物を処理した後、炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し、更に、60℃で60分間編み物を染色後、洗浄する。洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好であり、斑のない均一で濃い青色の染色物が得られる。また、上記染色の再現性も良好である。
遊離酸の形で表すと、上式(1)で示される染料845部、遊離酸の形で表すと、上式(2)で示される染料143部、遊離酸の形で表すと、下式(5)
遊離酸の形で表すと、上式(1)で示される染料700部、遊離酸の形で表すと、上式(2)で示される染料200部、遊離酸の形で表すと、下式(6)
実施例6と同様にして得た青色の反応染料組成物200部を熱水で溶解後、25℃で冷却し、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部、及び、炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加えて全量を25℃で1000部とし、この液をパジング液として用いて木綿織物をパジングし、織物を120℃で2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングして染料を固着させる。均一な濃い青色であり、洗濯堅牢度、汗日光堅牢度及び塩素堅牢度が良好である染色物が得られる。また、上記染色を繰り返しても、染色の再現性は良好である。
実施例6と同様にして得た反応染料組成物を用いて、以下の組成をもつ色糊を作る。
実施例6と同様にして得た反応染料組成物30gをそれぞれ熱水に溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に32.5%苛性ソーダ水溶液15g及び50度ボーメの水ガラス150gを添加し、更に25℃で水を加えて全量を1000gとした直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の室温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。
また、本発明の方法は、セルロース繊維材料を青色に染色する際に有用である。
Claims (5)
- 式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料との重量割合が、90:10〜10:90の範囲である請求項1又は2に記載の青色反応染料組成物。
- 式(III)で示される反応染料の重量割合が、式(I)で示される反応染料と式(II)で示される反応染料と式(III)で示される反応染料との合計100重量部当り、0.1〜10重量部の範囲である請求項2又は3に記載の青色反応染料組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の青色反応染料組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方法。
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JP2004209768A JP2006028350A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 反応染料組成物およびその繊維への適用 |
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---|---|---|---|---|
JPH07179784A (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-18 | Sumitomo Chem Co Ltd | 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法 |
JPH08104822A (ja) * | 1994-04-07 | 1996-04-23 | Daisutaa Japan Kk | 反応染料組成物及びそれを用いた染色法 |
JPH09328627A (ja) * | 1996-04-11 | 1997-12-22 | Sumitomo Chem Co Ltd | 反応染料組成物及びそれを用いる繊維材料の染色又は捺染方法 |
JPH11199794A (ja) * | 1998-01-13 | 1999-07-27 | Sumitomo Chem Co Ltd | 反応染料組成物およびその適用 |
-
2004
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