JP2006022230A - 異方導電性接着剤および異方導電性接着剤フィルム - Google Patents

異方導電性接着剤および異方導電性接着剤フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】 保存安定性および低温短時間の接続性に優れた異方導電性接着剤を提供する。
【解決手段】 (a)エポキシ樹脂、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および(c)導電性粒子を必須成分して含む異方導電性接着剤において、樹脂フロー係数が1.5以上3以下となり、40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、異方導電性接着剤および異方導電性接着剤フィルムに関する。
近年、液晶ディスプレイ(LCD)とテープキャリアパッケージ(TCP)との接続や、TCPと印刷回路基板(PCB)との接続等の微細な回路接続の必要性が増大してきている。その接続には、接着性樹脂中に導電性粒子を分散させた異方導電性接着剤フィルム(ACF)を使用する方法が用いられている。
この方法は、接続したい部材間にフィルム状の異方導電性接着剤を挟み加熱加圧することにより、面方向の隣接端子間では電気的絶縁性を保ちつつ、上下端子間では電気的に導通させるものである。
異方導電性接着剤中の接着剤樹脂として、高い接続信頼性を得る観点から熱硬化タイプの接着剤樹脂が用いられている。熱硬化タイプの接着剤樹脂として、被着体との密着性や耐湿信頼性を向上させるためにエポキシ樹脂系が用いられている。
また、エポキシ樹脂の硬化剤としては、硬化性と保存安定性を両立させるという観点から潜在性を有するものを配合した材料が用いられている。こうした潜在性硬化剤として、たとえば、BF3アミン錯体、ジシアンジアミド、有機酸ヒドラジド、マイクロカプセル型イミダゾール化合物等が挙げられる。
これらの潜在性硬化剤を配合した熱硬化タイプのものは、170℃〜200℃の温度で10〜30秒前後加熱硬化することが必要とされているものが通常である(特許文献1、2)。
ところが、最近では、LCDモジュールが大画面化、高精度化、そして狭額縁化され、これに伴って接続ピッチの微細化や接続の細幅化も急速に進んできている。そのため、たとえば、LCDとTCPの接続においては、接続時の加熱によるTCPの伸びのために接続部分にずれが生じたり、接続部分が細幅のため接続時の温度でLCD内部の部材が熱的影響を受けたりする場合があった。また、TCPとPCBの接続においては、PCBが長尺化していたため接続時の加熱によりPCBとLCDが反り、TCPの配線が断線する場合があった。
これらの問題を解決するため、充分な接続信頼性を保ちながら、低温でかつ短時間での接続が可能な異方導電性接着剤が求められてきている。
特開平5−21094号公報 特開2002−327162号公報
ところが、エポキシ樹脂系の熱硬化タイプの異方導電性接着剤は、潜在性硬化剤を適用しても、市場の要求に対応可能なレベルの低温短時間で硬化できるものは保存安定性が低く、逆に保存安定性に優れるものは硬化に長時間または高温を必要としていた。これらはいずれも一長一短であり、低温短時間硬化と保存安定性のバランスをともに充足させる技術が求められていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保存安定性および低温短時間の接続性に優れた異方導電性接着剤を提供することにある。
本発明者は、異方導電性接着剤の保存安定性および低温短時間硬化性を両立させることを目指して鋭意検討を重ねた。その結果、低温短時間硬化性および保存安定性を両立させる条件を見出し、本発明の完成に至った。
従来においては、異方導電性接着剤の低温短時間硬化性および保存安定性のそれぞれ単独での評価方法については検討されていたものの、これらが両立しなかった原因を究明し、それを製品設計に反映させるという思想にたったものではなかった。これに対し、本発明では、異方導電性接着剤の設計に低温短時間硬化性および保存安定性の両方の観点を取り入れることにより、優れた特性を有する異方導電性接着剤を安定的に得ることが可能となった。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であるため、低温で速やかに硬化する。また、40℃3日間放置後のタックが保存前のタックの70%以上と充分に大きく、保存安定性に優れる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、
樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が放置前の樹脂フロー係数の70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であるため、低温で速やかに硬化する。また、40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が保存前の樹脂フロー係数の70%以上と充分に大きく、保存安定性に優れる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であるため、低温で速やかに硬化する。また、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であるため、保存による粘度上昇が充分に抑制されている。このため、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の耐溶剤性が充分に確保されている。よって、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、3MPa、170℃、10秒間という加熱加圧条件においても反応率が70%以上と充分に大きく、低温で速やかに硬化する。また、40℃3日間放置後のタックが保存前のタックの70%以上と充分に大きく、保存安定性に優れる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が放置前の樹脂フロー係数の70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、3MPa、170℃、10秒間という加熱加圧条件においても反応率が70%以上と充分に大きく、低温で速やかに硬化する。また、40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が保存前の樹脂フロー係数の70%以上と充分に大きく、保存安定性に優れる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、前記マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルムが提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、3MPa、170℃、10秒間という加熱加圧条件においても反応率が70%以上と充分に大きく、低温で速やかに硬化する。また、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であるため、保存による粘度上昇が充分に抑制されている。このため、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の耐溶剤性が充分に確保されている。よって、低温短時間硬化性および保存安定性にすぐれた構成となっている。
ところで、本発明で見出された所定の保存安定性および低温短時間硬化性を有する異方導電性接着剤フィルムは、従来の製法で得ることが困難であった。本発明においては、さらに、フィルム状の異方導電性接着剤の製造について、所定の構成の原料物質を選別して用いるとともに、所定の条件により前処理することにより、保存安定性および低温短時間硬化性にすぐれた異方導電性接着剤フィルムの製造が可能であることを見出した。
本発明によれば、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分として含み、加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を含むことを特徴とする異方導電性接着剤が提供される。
本発明に係る異方導電性接着剤では、加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物が用いられるため、保存安定性および低温短時間硬化性を確実に向上させることができる。
また、本発明において、35℃以上60℃以下の温度条件下で2日以上加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を含んでもよい。(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を比較的長期間加熱することにより、保存安定性および低温短時間硬化性をより一層確実に向上させることができる。
本発明において、前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であってもよい。(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の平均粒径(d50)を0.1μm以上とすることにより、保存安定性をさらに向上させることができる。また、平均粒径を3μm以下とすることにより、低温かつ短時間の加熱条件でエポキシ樹脂を確実に硬化させることができる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性にさらに優れた構成とすることができる。
本発明において、前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のマイクロカプセル壁材膜の厚さが0.001μm以上0.3μm以下であってもよい。マイクロカプセル壁材膜の厚さを0.001μm以上とすることにより、保存安定性をさらに向上させることができる。また、マイクロカプセル壁材膜の厚さを0.3μm以下とすることにより、低温短時間の加熱においても、異方導電性接着剤を確実に硬化させる構成とすることができる。このため、低温短時間硬化性および保存安定性により一層優れた構成とすることができる。
また、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物として、上述したマイクロカプセルの膜厚が薄いものを特に選別して用い、さらに、これを所定の条件で予備加熱して用いることができる。こうすることにより、異方導電性接着剤の保存安定性および低温短時間硬化性をさらに向上させることができる。
本発明において、(d)ニトリル基とエポキシ基を有するエラストマーをさらに含んでもよい。こうすることにより、ポリイミドに対する密着性を向上させることができる。ポリイミドは、COF(chip on film)の基材等の材料として用いられているため、(d)ニトリル基とエポキシ基を有するエラストマーを含む構成とすることにより、COF等の基材に対する密着性を向上させることができる。
本発明において、前記エポキシ樹脂は、ナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂を含んでもよい。こうすることにより、接着剤の流動性を低下させ、速硬化性をさらに向上させることができる。
以上、本発明について説明したが、これらの構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置の間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
たとえば、本発明によれば、前記異方導電性接着剤を介して電子部品または電機部品の電気的な接合が行われたことを特徴とする電子機器が提供される。
本発明において、前記電子部品または電機部品が、半導体素子、半導体装置、プリント回路基板、液晶ディスプレイ(LCD)、パネル、プラズマディスプレイ(PDP)パネル、エレクトロルミネッセンス(EL)パネル、またはフィールドエッミッションディスプレイ(FED)パネルであってもよい。
以上説明したように本発明によれば、(a)エポキシ樹脂、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および(c)導電性粒子を必須成分して含み、樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上である構成とすることにより、保存安定性および低温短時間の接続性に優れた異方導電性接着剤が実現される。
以下、本発明に係る異方導電性接着剤について説明する。
本発明の異方導電性接着剤は、
(a)エポキシ樹脂、
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
(c)導電性粒子
を必須成分とし、(a)および(b)を含む絶縁性接着剤および(c)導電性粒子で構成される。本発明の異方導電性接着剤は、フィルム状とすることができる。
(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物は、潜在性硬化剤であり、絶縁性接着剤の必須成分である。具体的には、旭化成社製ノバキュア等の粒子を用いることができる。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の粒子の平均粒径は、たとえば0.1μm以上、好ましくは1μm以上とすることができる。こうすることにより、保存安定性を向上させることができる。また、粘度上昇を抑制し、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の安定的な作製が可能な構成とすることができる。
また、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物粒子の平均粒径は、たとえば3μm以下であり、好ましくは2μm以下とすることができる。こうすることにより、潜在性硬化剤と樹脂との反応点の増加により硬化反応性を高め、低温でかつ短時間での接続が可能となる。また、反応点を充分に確保し、低温短時間で確実に硬化させることが可能となる。
なお、本発明で用いる(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の平均粒径は、レーザー回折型測定装置RODOS SR型(SYMPATEC HEROS&RODOS)での体積換算平均粒径とした。
また、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のカプセル壁材膜の厚さは、0.001μm以上、好ましくは0.01μm以上とすることができる。こうすることにより、壁材膜の強度を充分に確保するとともに、欠陥のない壁材膜を作製することができる。このため、他の原料との調合中に機械的なシェアや溶剤により壁材膜が破損し、保存安定性が低下することを抑制できる。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のカプセル壁材膜の厚さは、たとえば0.3μm以下、好ましくは0.1μm以下とすることができる。こうすることにより、壁材膜の保存安定性を確保しつつ、壁材膜が破壊するまでの時間を充分に短くすることができる。このため、低温短時間での接着を確実に行うことができる。
なお、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のカプセル壁材膜の厚さは、たとえば(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の断面の透過型電子顕微鏡(TEM)観察により求めることができる。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物は、イミダゾール誘導体とエポキシ化合物との反応生成物をマイクロカプセル化し微粉末化したものであれば特に限定するものではない。マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とイソシアネート化合物とを反応させ、耐薬品性および貯蔵安定性を高めたものもさらに好適である。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物に用いるエポキシ化合物としては、たとえば、ビスフェノールA、ビスフェノールFおよびブロム化ビスフェノールA等のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ダイマー酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル等が挙げられる。
また、ここで用いられるイミダゾール誘導体としては、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチル−5−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシジメチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール等が挙げられる。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の添加量は特に限定するものではないが、エラストマーとエポキシ樹脂の合計100重量部に対して5重量部以上200重量部以下であることが好ましい。配合量が大きすぎると、異方導電性接着剤とした時の耐熱性や耐湿性が低下するため、接続信頼性が低下する懸念がある。また、配合量が小さすぎると、硬化性の低下が懸念される。
なお、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物は、配合品を用いてもよい。たとえば、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とエポキシ樹脂との配合品を用いてもよい。この場合、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の配合品に含まれるエポキシ樹脂の量を考慮して、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の添加量をたとえば上記範囲に調製することができる。
次に、(a)エポキシ樹脂は、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するものであれば、特に限定されるものではない。たとえば、グリシジルエステル型エポキシ樹脂グリシジルアミン型エポキシ樹脂またはナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂とすることができる。こうすることにより、短時間硬化を確実に得ることができる。また、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等を用いてもよい。エポキシ樹脂は、これらに限定されるものではなく、単独でも混合して用いても差し支えない。耐湿信頼性の点から、エポキシ樹脂中のイオン性不純物であるNaイオンやClイオンが極力少ない方が好ましく、硬化性の点からエポキシ当量を、たとえば100g/eq以上500g/eq以下とすることができる。
(a)エポキシ樹脂の配合量は、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物100重量部に対して50重量部以上2000重量部以下であることが好ましい。配合量が大きすぎると異方導電性接着剤とした時の硬化性が低下する。また、配合量が小さすぎると耐熱性および耐湿性が低下し、異方導電性接着剤とした時の接続信頼性が低下する。
ここで、ナフタレン骨格を有するナフタレン系エポキシ樹脂は、1分子内に少なくとも1個以上のナフタレン環を含んだ骨格を有しており、ナフトール系、ナフタレンジオール系等がある。ナフタレン系エポキシ樹脂を用いることにより、異方導電性接着剤の硬化物のガラス転移温度Tgを向上させることができる。また、硬化物の高温域での線膨張係数を低下させることができる。ナフタレン系エポキシ樹脂の添加量は、異方導電性接着剤中のエポキシ樹脂成分全体に対してたとえば5重量%以上80重量%以下、好ましくは10重量%以上50重量%以下とすることができる。こうすることにより、フィルム形成性や硬化反応性を向上させることができる。
本発明に係る異方性導電接着剤は、さらにエラストマーを含んでもよい。エラストマーを含むことにより、フィルム形成を確実に行うことができる。また、エラストマーは、反応性エラストマーとすることができる。こうすることにより、異方性導電接着剤を確実にフィルム化し、シート状にすることができる。また、硬化後の樹脂の弾性率を下げ接着力を向上させ、接続時の残留応力を小さくすることができる。このため、接続信頼性を向上することができる。
エラストマーの材料は、特に限定するものではないが、フィルム形成性があるもの、たとえば、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリブタジエン、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、ナイロン、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体などを用いることができ、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
エラストマーの配合量は特に限定されないが、エポキシ樹脂とマイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の合計100部に対して10部以上300部以下であることが好ましい。配合量が大きすぎると、異方導電性接着剤の流動性が低下するため、接続信頼性が低下する。また、各種被着体との濡れ性が低下し、密着性が低下する。また配合量が小さすぎると、異方導電性接着剤とした時の製膜性が低下する。また、硬化物の弾性率が高くなるため、各種被着体に対する密着性が低下したり、熱衝撃試験後の接続信頼性が低下したりする懸念がある。
また、エラストマーとして、ニトリル基とエポキシ基を有する樹脂を用いることができる。このような樹脂として、たとえばアクリルゴムを用いることができる。アクリルゴムとしては、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルまたはアクリロニトリルのうち少なくともひとつをモノマー成分とした重合体または共重合体があげられ、中でもグリシジルエーテル基を含有するグリシジルアクリレートやグリシジルメタクリレートを含む共重合体系アクリルゴムが好適に用いられる。
アクリルゴムは、具体的には、たとえば、下記一般式(1)で示される化合物とすることができる。
Figure 2006022230
ただし、上記一般式(1)において、R1は、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のいずれかを示し、R2は、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のいずれかを示す。また、R1とR2とが同じ基であっても異なる基であってもよい。また、上記一般式(1)において、Xは40mol%以上98.5mol%以下、Yは1mol%以上50mol%以下、Zは0.5mol%以上10mol%以下である。また、上記一般式(1)に示したアクリルゴムの分子量は、たとえば、10000以上1500000以下である。上記一般式(1)に示したアクリルゴムを用いることにより、密着性および接続信頼性をさらに向上させることができる。
次に、本発明において、(c)導電性粒子の組成は限定されるものではない。導電粒子の粒径や材質、配合量は接続したい回路のピッチやパターン、回路端子の厚みや材質等に応じて適宜選択することができる。たとえば、金属粒子や高分子核材に金属被覆をした粒子を用いることができる。
金属粒子としては、金、銀、亜鉛、錫、半田、インジウム、パラジウム等の単体もしくは2種以上を組み合わせてもよい。
また、高分子核材に金属被覆をした粒子としては、高分子核材に、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリマーの中から1種あるいは2種以上組み合わせたもの、金属薄膜皮膜に、金、ニッケル、銀、銅、亜鉛、錫、インジウム、パラジウム、アルミニウムなどの中から1種あるいは2種以上組み合わせてよい。
金属薄膜皮膜の厚さに特に制限はないが、たとえば0.01μm以上1μm以下とすることができる。金属薄膜皮膜の厚さが薄すぎると異方導電性接着剤とした場合接続が不安定になり、厚すぎると凝集が生じるため、異方導電性接着剤とした場合絶縁不良を起こす可能性がある。また、金属薄膜皮膜は、高分子核材の表面に均一に被覆されていることが好ましい。均一に被覆することにより、皮膜のむらや欠けをなくし、電気的接続性を向上させることができる。
導電性粒子の配合量は、エラストマー、エポキシ樹脂、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の合計に対してたとえば0.1体積%以上10体積%以下とすることができる。配合量が大きすぎると、異方導電性接着剤中の導電性粒子絶対量が多くなるため、被着体接続端子間の絶縁性が低下する。また、配合量が小さすぎると、異方導電性接着剤中の導電性粒子絶対量が少なくなるため、被着体接続端子上の導電性粒子が不足し、接続抵抗値が高くなる。
本発明の異方導電性接着剤には、必要に応じてカップリング剤を適量添加してもよい。カップリング剤を添加することにより、異方導電性接着剤の接着界面の接着性を改質することができる。また、異方導電性接着剤の耐熱性、耐湿性を向上することができる。
カップリング剤としては特に限定するものではないが、シランカップリング剤を好適に使用することができ、たとえば、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等が挙げられるが、1種あるいは2種以上混合してもよい。
さらに、本発明に係る異方導電接着剤には、樹脂の相溶性、安定性、作業性等の各種特性向上のため、各種添加剤、たとえば、非反応性希釈剤、反応性希釈剤、揺変性付与剤、増粘剤、無機充填剤等を適宜添加してもよい。
次に、本発明に係る異方導電性接着剤の作製方法について説明する。異方導電性接着剤は、潜在性硬化剤を含む絶縁性接着剤、導電粒子、および必要に応じて他の添加剤を、トルエンや酢酸エチルなどの溶媒に均一に分散させることにより得られる。また、本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、得られた分散液を剥離基材(例えばポリエステルシート)上にフィルム状に塗布し硬化剤の活性温度以下で溶剤を除去し、乾燥することにより製造される。
ただし、本発明に係る異方導電性接着剤を、上述の従来の方法で得ることは困難である。そこで、本発明においては、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物として、粒子径およびシェル層の厚さが一定条件の範囲内にあるもののみを選別して用いる。さらに、選別された(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物に、前処理として予備加熱を施す。
予備加熱の温度は、たとえば35℃以上60℃以下とすることができる。35℃以上とすることにより、異方導電性接着剤の保存安定性を確実に向上させることができる。また、60℃以下とすることにより、異方導電性接着剤の短時間硬化性の低下を抑制することができる。
また、予備加熱時間は、好ましくは2日以上とする。こうすることにより、潜在性硬化剤の保存性を確実に向上させることができる。
予備加熱の条件は、具体的には、たとえば、40℃、4〜5日間とすることができる。このように低温で比較的長期間の予備加熱を行うことにより、従来の構成に比べて低温短時間効果性および保存安定性がともに優れた異方導電性接着剤を安定的に得ることができる。なお、本発明に係る異方導電性接着剤を作製する際の原料の選別および予備加熱条件の選択については、後述する実施例においてさらに詳細に示す。
また、本発明においては、潜在硬化剤として選別された(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を予備加熱して用いているため、下記のうち、少なくとも一の条件を満たすフィルム状の異方導電性接着剤を得ることがはじめて可能となる。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、低温短時間硬化性(A)および保存安定性(B)の指標として、(A1)または(A2)いずれかの条件および(B1)〜(B3)いずれかの条件をともに満たす。
(A1)樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下である、
(A2)3MPaにて10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上である、
(B1)40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以下である、
(B2)40℃で3日間放置後の樹脂フロー係数が放置前の樹脂フロー係数の70%以上である。
(B3)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下である。
具体的には、本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは(A1)かつ(B1)、(A1)かつ(B2)、(A1)かつ(B3)、(A2)かつ(B1)、(A2)かつ(B2)、または(A2)かつ(B3)のいずれかの条件を満たす。
本発明においては、低温短時間硬化性(A)の条件と保存安定性(B)の条件とを組み合わせることにより、低温短時間硬化と保存安定性の両立が可能となる。また、これらをともに満たす異方導電性接着剤は、上述のように、特定の形状(粒径、膜厚)の潜在性硬化剤粒子を特定の条件で予備加熱することによりはじめて得ることができる。
なお、本明細書において、樹脂フロー係数は、ガラス基板上に貼付した異方導電性接着剤フィルムの上に他のガラス基板を配設し、7MPaにて170℃まで10秒間で昇温した際の加圧前後の面積比である。低温短時間硬化性が良好であると、樹脂フロー係数が小さくなる。
また、反応率は、FT−IR測定によりエポキシ環の減衰量を測定することにより、以下のようにして算出される。測定サンプルとして、以下(i)〜(iii)の3つを用いる。
(i)未硬化の異方導電性接着剤フィルム(生フィルム)、
(ii)生フィルムをオーブン中で180℃にて1hr硬化させて得られる完全硬化フィルム、
(iii)170℃×10秒接続条件下のフィルム。
各サンプルのFTIR測定を行い、得られたIRチャートから、
(I)914cm-1:エポキシ環の逆対象伸縮振動、および
(II)829cm-1:芳香環のC−H間界面外変角振動、
2つのピークを数値化し、各試料について、
吸光度比=(I)/(II)
を求める。そして、得られた吸光度比を用いて下記式で示される反応率を算出する。
反応率(%)=(1−(iii)の吸光度比/(i)の吸光度比)/(1−(ii)の吸光度比/(i)の吸光度比)×100
また、タックは、たとえば、直径5mmのプローブを有するタックテスタを用いて、30℃における異方導電性接着剤シートの表面タック力を測定することにより得られる。
また、(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の粘度測定は、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とエポキシ樹脂の混合物をトルエン中に分散させ、回転粘度計により溶液粘度を測定することにより行う。
本発明に係る異方導電性接着剤フィルムは、低温短時間硬化性および保存安定性に優れ、電子部品または電機部品の接続に好適に用いられる。電子部品または電機部品として、たとえば、半導体素子、半導体装置、プリント回路基板、LCDパネル、PDPパネル、ELパネル、およびFEDパネル等が挙げられる。さらに具体的には、たとえば、液晶表示装置において、LCDパネルとTCPとの接続や、TCPとPCBとの接続などの微細回路同士の電気的接続に好適に用いられる。
本発明の異方導電性接着剤フィルムを用いて得られる電子機器の一つである表示装置について説明する。ここでは、表示装置がLCD(液晶ディスプレイ)モジュールである場合を例に説明する。図1は、本発明のLCDモジュールの一例を模式的に示す断面図である。
LCDモジュール10は、LCDパネル11および回路基板を有する。回路基板として、TCP(テープキャリアパッケージ)12およびPCB(印刷回路基板)13を有する。LCDパネル11とTCP12、およびTCP12とPCB13は、フィルム状の異方導電性接着剤14によって接着されている。
図2は、図1のA−A’断面図である。図2に示すように、TCP12のLCDパネル11との対向面には、回路端子としてTCP電極18が設けられている。また、LCDパネル11のTCP12との対向面には、回路端子としてITO(酸化インジウムスズ)電極17が設けられている。また、図1および図2には示していないが、PCB13のTCP12との対向面には、回路端子としてPCB電極が設けられている。
異方導電性接着剤14は、接着剤樹脂16および接着剤樹脂16の中に分散した導電粒子15を含む。ITO電極17とTCP電極18またはTCP電極18とPCB電極(不図示)とは、異方導電性接着剤14を介して電気的に接続される。異方導電性接着剤14は導電粒子15を含むため、各回路端子間の電気的な接続が確保される。
このように、異方導電性接着剤14は、表示装置周辺の接続部材として好適に用いることができる。また、本発明に係る異方導電性接着剤14は、TCP12とLCDパネル11とを接続する出力用の接続部材としてさらに好適に用いることができる。
なお、図1では、表示装置用基板としてLCDパネル11を用いたものを示したが、本発明はこれに限定されず、たとえばエレクトロルミネッセンスパネル、プラズマディスプレイパネル等についても適用することができる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明した。これらの実施形態は例示であり様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、本発明の異方導電性接着剤を介して表示部材と被着体を接合し、本発明に係る表示装置とすることができる。
また、本発明の異方導電性接着剤を介して回路基板と被着体を接合し、本発明に係る電子機器とすることができる。
以下、本発明を実験例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実験例1)
ビスフェノールA型フェノキシ樹脂(インケム社製PKHC、重量平均分子量Mw=50000、酢酸エチル20重量%溶液)を100重量部、
ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製BX、重合度1700、ブチラール化度65mol%、酢酸エチル20重量%溶液)を50重量部、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製エピコート828、エポキシ当量180g/eq)を20重量部、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製エピコート806、エポキシ当量175g/eq)を30重量部、
マイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物(平均粒径3μm、カプセル膜材厚0.2μm)を20重量部、および
Ni/Auメッキアクリル粒子(積水化学社製ミクロパールAUL−705、平均粒径5μm)を3重量部、
を混合し、均一に分散させた。
ただし、混合に先立ち、200mlの容器中にマイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物および配合に使用したエポキシ樹脂成分を配合比で混合した混合物100重量部を入れ、予備加熱を行った。予備加熱の条件は、表中に記載した。これを、離型処理を施したポリエチレンテレフタレート上に乾燥後の厚さが15μmになるように塗布し、乾燥した。乾燥物を幅1.5mmに切断して異方導電性接着剤フィルムを得た。
得られた異方導電性接着剤フィルムの樹脂フロー係数、反応率、タック変化、樹脂フロー係数変化、接着強度、接続信頼性、および保存性を後述する方法で評価した。樹脂フロー係数および反応率を短時間硬化性の指標とした。また、タック変化および樹脂フロー係数変化を保存安定性の指標とした。ただし、タック変化は、40℃にて3日間放置後のタックの放置前のタックに対する割合(%)であり、樹脂フロー係数変化は、40℃にて3日間放置後の樹脂フロー係数の放置前の樹脂フロー係数に対する割合(%)である。
また、用いたマイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物のトルエン中での粘度変化を評価し、保存安定性の指標とした。ここで、粘度変化は、トルエン中にマイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および配合に使用したエポキシ樹脂成分を配合比で混合した混合物を分散させた溶液を40℃で90分間放置した後の粘度の放置前の粘度に対する比率である。
(実験例2、3)
表1に示したように、マイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物の粒子径およびカプセル膜材厚を実験例1と変化させて、実験例1と同様にして異方導電性接着剤フィルムを作製した。
(実験例4、5)
表1に示したように、マイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物の粒子径およびカプセル膜材厚を実験例1と変化させた。また、エポキシ樹脂の配合をビスフェノールA型エポキシ樹脂15重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂35重量部とした。実験例1と同様にして異方導電性接着剤フィルムを作製した。なお、実験例5では、カップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン2重量部をさらに配合した。
(実験例6〜9)
表1および表2に示したように、エラストマーとして実験例1で用いたポリビニルブチラール樹脂にかえて下記式(2)に示すアクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体(酢酸エチル20重量%溶液)を用いた。
Figure 2006022230
(ただし、上記式(2)において、l:27wt%、n:4.0mol%、分子量:100,000である。)
また、実験例6〜8においては、エポキシ樹脂の配合をビスフェノールA型エポキシ樹脂30重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂20重量部とした。また、実験例8では、カップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランをさらに配合した。また、実験例9では、エポキシ樹脂の配合をビスフェノールA型エポキシ樹脂20重量部、ビスフェノールF型エポキシ樹脂30重量部とし、カップリング剤として、γ−アミノプロピルトリエトキシシランをさらに配合した。そして、マイクロカプセル化2−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物の粒子径およびカプセル膜材厚を変化させて、実験例1と同様にして異方導電性接着剤フィルムを作製した。
(実験例10〜12)
表2に示したように、エラストマーとして実験例1で用いた、ビスフェノールA型フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂および実験例6で用いたアクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体とを用いて異方導電性接着剤フィルムを作製した。また、実験例12では、カップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いた。
(実験例13〜14)
表2に示したように、エラストマーとしてビスフェノールA型フェノキシ樹脂および上記一般式(1)で示されるエポキシ基含有アクリルゴム(酢酸エチル20重量%溶液、上記一般式(1)中のR1=C25、R2=CH3、分子量700,000)を用いて異方導電性接着剤フィルムを作製した。また、実験例13では、カップリング剤として、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いた。
(実験例15〜16)
表2に示したように、エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビスフェノールF型エポキシ樹脂に加え、ナフタレン型エポキシ樹脂(大日本インキ社製HP−4032)を用い、異方導電性接着剤フィルムを作製した。なお、実験例16では、カップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシランを用いた。
(実験例17〜21)
表3に示したように、実験例1において、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の平均粒径およびカプセル膜材厚を変えて異方導電性接着剤フィルムを得た。なお、実験例19および20では、エポキシ樹脂の配合を実験例1と異ならせた。また、実験例17、18および21では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱を行わなかった。また、実験例19では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱条件を、50℃、16hrとした。実験例20では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱条件を、50℃、8hrとした。
(実験例22〜24)
表3に示したように、実験例6において、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を、マイクロカプセル化2−フェニル−4−メチルイミダゾール誘導体エポキシ化合物とした。この化合物の平均粒径およびカプセル膜材厚を変えて異方導電性接着剤フィルムを得た。なお、実験例23および24では、エポキシ樹脂の配合比を実験例6と異なるものとした。実験例23では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱を行わなかった。また、実験例22では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱条件を、50℃、8hrとした。また、実験例24では、マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の予備加熱条件を、50℃、16hrとした。
以上の実験例で作成した接着剤の配合量および評価結果を表1〜表3に示す。表1〜表3中の評価項目は、それぞれ以下の方法で測定した。
樹脂フロー係数
作製した異方導電性接着剤フィルムをガラス基板上に貼付した。そして、異方導電性接着剤フィルムの上に別のガラス基板を配設し、7MPaにて170℃まで10秒間で昇温した。そして、加熱加圧前後の面積比を算出し、樹脂フロー係数とした。
反応率
各実験例に係る異方導電性接着剤フィルムにおいて、下記(i)〜(iii)の3つを測定サンプルとして用いた。
(i)未硬化の異方導電性接着剤シート(生フィルム)、
(ii)生フィルムをオーブン中で180℃にて1hr硬化させて得られる完全硬化フィルム、
(iii)170℃×10秒接続条件下のフィルム。
各サンプルのFTIR測定を行った。得られたIRチャートから、
(I)914cm-1:エポキシ環の逆対象伸縮振動、および
(II)829cm-1:芳香環のC−H間界面外変角振動、
2つのピークを数値化し、各試料について、
吸光度比=(I)/(II)
を求め、得られた吸光度比を用いて下記式で示される反応率を算出した。
反応率(%)=(1−(iii)の吸光度比/(i)の吸光度比)/(1−(ii)の吸光度比/(i)の吸光度比)×100
タック
直径5mmのプローブを有するタックテスタを用いて、30℃における異方導電性接着剤シートの表面タック力を測定した。
マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のトルエン中での粘度変化
トルエン1重量部中にマイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物および使用したエポキシ樹脂成分を表の配合比で配合した混合物4重量部を分散させた溶液の粘度を回転粘度計(E型粘度計、50rpm)で25℃にて測定し、初期粘度に対する40℃で90分間放置した後の粘度の比を算出した。
接着強度、接続信頼性、保存性測定用サンプルの作製
被着体は銅箔/ポリイミド=8μm/38μmに、Ni/Auメッキを施した2層FPC(ピッチ50μm、端子数400本)とITO(インジウム/錫酸化物)ベタガラスを用いた。これらの被着体を、各実験例または実験例で得られた異方導電性接着剤フィルムにより接合した。
接着強度
3MPaにて170℃まで10秒間で昇温する条件で圧着し、引っ張り速度50mm/分で90度剥離試験によって評価を行った。サンプル作製直後の接着力を測定した。
接続信頼性
3MPaにて170℃まで10秒間で昇温する条件で圧着し、サンプル作製直後(初期)および温度85℃、湿度85%にて1000時間放置後の隣接端子間の接続抵抗を2端子法により測定した。接触抵抗10.0Ω未満を○(導通良好)、10.0Ω以上を×(導通不良)とした。
保存性
異方導電性接着剤を25℃の雰囲気中に2週間放置後、3MPaにて170℃まで10秒間で昇温する条件で圧着し、接続抵抗を測定した。10.0Ω未満を○(保存性良好)、10.0Ω以上を×(保存性不良)とした。
Figure 2006022230
Figure 2006022230
Figure 2006022230
表1〜表3より、所定の平均粒径およびカプセル膜材厚を有する潜在硬化剤に対して40℃で2日間以上の低温長時間の予備加熱を行うことにより、低温短時間硬化性および保存安定性の両方が良好な異方導電性接着剤フィルムが得られることがわかった。
また、実験例1〜16に係る異方導電性接着剤フィルムを用いてLCDパネルとCOFを接続し、表示装置部材を得た。異方導電性接着剤フィルムの接着条件は、3MPaにて170℃まで10秒間で昇温する条件とした。得られた表示装置部材に、電源、バックライトなどの周辺部材を設けて液晶表示装置を得た。
得られた液晶表示装置においては、LCDパネルとCOFとの良好な接着性が得られた。これより、実験例1〜16に係る異方導電性接着剤フィルムは、出力用の異方導電性接着剤フィルムとして好適に利用できることがわかった。
本発明の表示装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図1のA−A’断面図である。
符号の説明
11 LCDパネル
12 TCP
13 PCB
14 異方導電性接着剤
15 導電粒子
16 接着剤樹脂
17 ITO電極
18 TCP電極

Claims (13)

  1. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、
    40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  2. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、
    40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が放置前の樹脂フロー係数の70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  3. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    樹脂フロー係数が1.5以上3.0以下であり、
    前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  4. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、
    40℃3日間放置後のタックが放置前のタックの70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  5. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、
    40℃3日間放置後の樹脂フロー係数が放置前の樹脂フロー係数の70%以上であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  6. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、
    3MPaの加圧下、10秒間で170℃まで昇温する加熱加圧条件下で圧着した際の反応率が70%以上であり、
    前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物とトルエンとを混合した混合物を40℃にて90分間放置した後の粘度が、放置前の粘度の3倍以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の異方導電性接着剤フィルムにおいて、前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載の異方導電性接着剤フィルムにおいて、前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物のマイクロカプセル壁材膜の厚さが0.001μm以上0.3μm以下であることを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の異方導電性接着剤フィルムにおいて、
    (d)ニトリル基とエポキシ基を有するエラストマー
    をさらに含むことを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載の異方導電性接着剤フィルムにおいて、前記(a)エポキシ樹脂は、ナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂を含むことを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載の異方導電性接着剤フィルムにおいて、35℃以上60℃以下の温度条件下で2日以上加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を含むことを特徴とする異方導電性接着剤フィルム。
  12. (a)エポキシ樹脂、
    (b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物、および
    (c)導電性粒子
    を必須成分として含み、加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を含むことを特徴とする異方導電性接着剤。
  13. 請求項12に記載の異方導電性接着剤において、35℃以上60℃以下の温度条件下で2日以上加熱された前記(b)マイクロカプセル化イミダゾール誘導体エポキシ化合物を含むことを特徴とする異方導電性接着剤。
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