JP2005328064A - 磁気抵抗効果素子およびその形成方法、薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子およびその形成方法、薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁化自由層における保磁力と磁歪定数とのバランスを最適化し、より高い信号検出感度を示すと共に安定した性能を発揮する磁気抵抗効果素子を提供する。
【解決手段】 MR素子1におけるフリー層20は、鉄含有率が20at%以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるCoFe層21と、鉄含有率が15at%〜20at%のニッケル鉄合金(NiFe)からなるNiFe層22とがスペーサ層16の側から順に積層されたものである。CoFe層21は例えば0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有している。一方、NiFe層22は例えば1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有している。これにより、フリー層20の磁歪定数λは+1×10-6以上+3×10-6以下となり、フリー層20の保磁力Hcは5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下となる。この結果、より大きな抵抗変化率ΔR/Rを確保することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巨大磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果素子およびその形成方法ならびにそれを備えた薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法に関する。
現在、一般的に使用されている磁気再生ヘッドは、磁界の存在中における磁性材料の抵抗変化(すなわち磁気抵抗効果[Magneto-resistance]による電気抵抗の変化)を利用することにより、その動作を制御するものである。磁気抵抗効果は、スピンバルブ(Spin Valve;SV)構造によって非常に高めることができる。なかでも高記録密度化した記録媒体の読出を行う場合には、巨大磁気抵抗効果(GMR;Giant Magnero-Resistance)型のSV構造を有する磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子という。)を備えた磁気再生ヘッド(以下、GMRヘッドという。)が好適である。この巨大磁気抵抗効果(GMR)とは、磁化された固体中を電子が通過する際に、その電子のスピン方向によって規定される磁化ベクトルと周囲の環境における磁化方向との関係により、抵抗値が変動する現象である。
GMR素子を備えた初期のGMRヘッドは、CIP(Current flowing in the plane)型と言われる構造を有するものである。このCIP型のGMRヘッドにおいては、GMR素子の両側に配置したリード層によって、主にフリー層を面内方向に流れるようにGMR素子にセンス電流が供給される。CIP型のGMRヘッドにおけるGMR素子は、一般的に、複数の導電性薄膜からなる積層構造をなしているが、その積層構造には、磁気的な作用を持たず、抵抗変化の供給において全く機能しない導電層が含まれている。その結果、GMR素子のうちの検出動作が行われない部分を通過する際にセンシング電流の一部が分岐してしまい、GMR素子全体としての感度に悪影響が及ぶこととなる。
このような分岐の問題を回避するため、CPP(Current flowing perpendicular to the plane)構造を有するGMRヘッド(CPP−GMRヘッド)が開発された。このCPP−GMRヘッドでは、積層体からなるセンサ部分としてのGMR素子を上下方向(積層方向)に挟むように上部導電層および下部導電層が設けられ、GMR素子に対して、その積層にセンス電流が流れるようになっている。
図2に、従来のCPP−GMRヘッドの主要部を示す。このCPP−GMRヘッドは、GMR素子101が下部リード層110と上部リード層118との間に挟まれるように設けられている。下部リード層110および上部リード層118は、GMR素子101にセンス電流を供給する電流経路である。GMR素子101は、下部リード層110の側から、シード層111と、反強磁性層112と、磁化固着構造(ピンド層)131と、非磁性介在層(スペーサ層)116と、磁化自由層(フリー層)117とが順に積層されたものである。反強磁性層112は、ピンド層131の磁化方向を規定(固着)するように作用する。ピンド層131は、シンセティック反強磁性ピンド構造をなしている。具体的には、互いに逆平行(反対向きの)磁化を示す2つの磁化固着層113,115と、それらに挟まれた結合層114とを有している。ピンド層131の上に形成されたスペーサ層116は、例えば銅(Cu)などの非磁性導電性材料により構成される。さらに、フリー層117は、低保磁力を示す強磁性材料により形成されている。このフリー層117の上面と接するようにコンタクト層としての上部リード層118が設けられている。
GMR素子101が外部磁場に晒されると、その(外部磁場の)付与される方向に応じてフリー層117の磁化方向が自由に回転するようになっている。外部磁場が取り除かれると、フリー層117の磁化方向はその方向(外部磁場の方向と同じ方向)を維持する。その方向は、最小のエネルギー状態に対応している。最小のエネルギー状態は、結晶構造や、形状異方性、電流磁場、結合場および反磁場などによって決まるものである。仮に、磁化固着層115の磁化方向がフリー層117の磁化方向と平行である場合には、伝導電子が、あまり散乱を受けることなくフリー層117とピンド層131とを通過することができる。よって、抵抗値は比較的低くなる。しかしながら、磁化固着層115の磁化方向がフリー層117の磁化方向と逆平行である場合には、伝導電子が多くの散乱を受けながらフリー層117とピンド層131とを通過することとなり、抵抗値が比較的高くなる。このような磁化方向の状態に基づく抵抗値の変化により、スピンバルブ構造のGMR素子では、一般的に8%〜20%の抵抗変化率を示す。このようなGMR素子を有するCPP−GMRヘッドによれば、1平方インチあたり100ギガビットを超える記録密度を有する磁気メディアにも対応して、その磁気情報を読み出すことが可能である。
上記のようなGMRヘッドに関連する従来技術を検索したところ、以下のものが見つかった。
Hiramoto等は、非磁性材料からなる中間層を含まず、ピンド層およびフリー層のみを含むように簡素化したスピンバルブ構造を開示している(特許文献1参照。)ここで、ピンド層は、少なくとも50%の鉄またはコバルトを含む鉄コバルト合金により構成されている。
米国特許第6680831号明細書
また、Shimazawa等やRedon等は、鉄コバルト合金(FeCo)層とニッケル鉄合金(NiFe)層とが積層されてなる磁化自由層についてそれぞれ開示している(たとえば、特許文献2および特許文献3参照)。
米国特許第6529353号明細書 米国特許第6519124号明細書
また、Fukuzawa等が、CoFe層とNiFe層との積層構造(CoFe/NiFe)よりも高い抵抗変化率を示すCoFeNiからなる磁化自由層について開示している(特許文献4参照)。
米国特許出願公開第2002/0048127号明細書
関連する他の文献としては以下のものがある。
米国特許第5627704号明細書 米国特許第5668688号明細書
ところで最近では、高密度記録化が著しく進んでおり、磁気記録媒体からの信号磁界が微弱化し、その信号磁界を検出するための感度を十分に確保することが困難となってきている。
したがって、CPP−GMRヘッドに搭載されるGMR素子としては、以下の3つの要件を満たすことが求められるようになっている。
(1)より高い抵抗変化率を発現すること。
(2)より低い保磁力を示すフリー層を有すること(フリー層が良好な軟磁性を示すこと)。
(3)低い正の磁歪定数を示すフリー層を有すること。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、磁化自由層における保磁力と磁歪定数とのバランスを最適化し、より高い信号検出感度を示すと共に安定した性能を発揮する磁気抵抗効果素子およびその形成方法ならびにそれを搭載した薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
本発明における第1の磁気抵抗効果素子の形成方法は、基体を用意する工程と、この基体上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程とを含むようにしたものである。
本発明における第1の磁気抵抗効果素子の形成方法では、基体上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程を含むようにしたので、より低い保磁力を示し、かつ、より低い正の磁歪定数を示す磁化自由層が形成され、より高い抵抗変化率を発現する磁気抵抗効果素子が得られる。
本発明における第1の磁気抵抗効果素子の形成方法では、非磁性介在層を形成する工程をさらに含み、コバルト鉄合金層を非磁性介在層の上に形成するようにしてもよい。また、0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるようにコバルト鉄合金層を形成することが望ましく、1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるようにニッケル鉄合金層を形成することが望ましい。
本発明における第2の磁気抵抗効果素子の形成方法は、基体を用意する工程と、この基体上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程とを含むようにしたものである。
本発明における第2の磁気抵抗効果素子の形成方法では、基体上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程を含むようにしたので、より低い保磁力を示し、かつ、より低い正の磁歪定数を示す磁化自由層が形成され、より高い抵抗変化率を発現する磁気抵抗効果素子が得られる。
本発明における第2の磁気抵抗効果素子の形成方法では、非磁性介在層を形成する工程をさらに含み、ニッケル鉄合金層を非磁性介在層の上に形成するようにしてもよい。また、0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるようにコバルト鉄合金層を形成することが望ましく、1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるようにニッケル鉄合金層を形成することが望ましい。
本発明における第1の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、以下の(A)〜(H)の各工程を含むようにしたものである。
(A)下部リード層を用意する工程。
(B)下部リード層の上にシード層とピンニング層とを順に形成する工程。
(C)ピンニング層の上に第2の磁化固着層を形成する工程。
(D)第2の磁化固着層の上に結合層を形成する工程。
(E)結合層の上に第1の磁化固着層を形成する工程。
(F)第1の磁化固着層の上に、銅(Cu)からなる非磁性介在層を形成する工程。
(G)非磁性介在層の上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層およびニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層を順に積層し、1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示すように磁化自由層を形成する工程。
(H)磁化自由層の上に、下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層を形成する工程。
本発明における第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、以下の(a)〜(h)の各工程を含むようにしたものである。
(a)下部リード層を用意する工程。
(b)下部リード層の上にシード層とピンニング層とを順に形成する工程。
(c)ピンニング層の上に第2の磁化固着層を形成する工程。
(d)第2の磁化固着層の上に結合層を形成する工程。
(e)結合層の上に第1の磁化固着層を形成する工程。
(f)第1の磁化固着層の上に、銅(Cu)からなる非磁性介在層を形成する工程。
(g)非磁性介在層の上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層および鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層を順に積層し、1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示すように磁化自由層を形成する工程。
(h)磁化自由層の上に、下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層を形成する工程。
本発明における第1および第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層およびニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層を順に積層し、1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示すように磁化自由層を形成するようにしたので、より低い保磁力を示し、かつ、より低い正の磁歪定数を示す磁化自由層が形成され、抵抗変化率が向上する。
本発明における第1および第2の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、イリジウムマンガン合金(IrMn)を用いて4.5nm以上8.0nm以下の厚みをなすようにピンニング層を形成することが望ましい。また、1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるようにニッケル鉄合金層を形成することが望ましく、0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるようにコバルト鉄合金層を形成することが望ましい。また、コバルト鉄合金層を形成する際には、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上30原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いてもよいし、鉄の含有率が40原子パーセント(at%)以上60原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いてもよいし、鉄の含有率が70原子パーセント(at%)以上80原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いてもよい。また、5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下(5Oe以上10Oe以下)の保磁力となるように磁化自由層を形成するとよい。
本発明の磁気抵抗効果素子は、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とが順に積層されてなる磁化自由層を含むようにしたものである。
本発明の磁気抵抗効果素子では、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とが順に積層されてなる磁化自由層を含むようにしたので、磁化自由層における保磁力と磁歪定数とのバランスが最適化され、抵抗変化率が向上する。
本発明の磁気抵抗効果素子では、コバルト鉄合金層と接するように設けられた非磁性介在層をさらに含むようにしてもよい。あるいは、ニッケル鉄合金層と接するように設けられた非磁性介在層をさらに含むようにしてもよい。また、ニッケル鉄合金層が1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有し、コバルト鉄合金層が0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有するようにしてもよい。
本発明における第1の薄膜磁気ヘッドは、下部リード層と、シード層と、ピンニング層と、第2の磁化固着層と、結合層と、第1の磁化固着層と、銅(Cu)からなる非磁性介在層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とが非磁性介在層の上に順に積層されてなり、かつ1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示す磁化自由層と、下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層とが順に設けられたものである。
本発明における第2の薄膜磁気ヘッドは、下部リード層と、シード層と、ピンニング層と、第2の磁化固着層と、結合層と、第1の磁化固着層と、銅(Cu)からなる非磁性介在層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とが非磁性介在層の上に順に積層されてなり、かつ1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示す磁化自由層と、下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層とが順に設けられたものである。
本発明における第1および第2の薄膜磁気ヘッドでは、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とが順に積層されてなり、かつ1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示す磁化自由層を含むようにしたので、磁化自由層における保磁力と磁歪定数とのバランスが最適化され、抵抗変化率が向上する。
本発明における第1および第2の薄膜磁気ヘッドでは、ピンニング層が、イリジウムマンガン合金(IrMn)からなり4.5nm以上8.0nm以下の厚みを有するように構成されていてもよい。また、コバルト鉄合金層が、20原子パーセント(at%)以上30原子パーセント(at%)以下の鉄を含有したコバルト鉄合金(CoFe)により構成されていてもよい。あるいは、鉄含有率が40原子パーセント(at%)以上60原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)であってもよいし、鉄含有率が70原子パーセント(at%)以上80原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)であってもよい。
本発明における第1および第2の薄膜磁気ヘッドでは、ニッケル鉄合金層が1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有すると共に、コバルト鉄合金層が0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有していることが望ましい。また、磁化自由層の保磁力が5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下(5Oe以上10Oe以下)であることが望ましい。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその形成方法ならびに薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法によれば、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とが順に積層された構造の磁化自由層を構成するようにしたので、磁化自由層における良好な軟磁性特性を確保し、より高い信号検出感度と共に安定した性能を得ることができる。よって、さらなる高記録密度化に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
最初に、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る磁気抵抗効果(MR;Magnero-Resistive)素子を有する薄膜磁気ヘッドの構成について以下に説明する。本実施の形態の薄膜磁気ヘッドは、例えばハードディスク装置などに搭載されて、磁気記録媒体(ハードディスク)に記録された磁気情報を読み出す磁気デバイスとして使用されるものである。MR素子1は、その薄膜磁気ヘッドのセンサ部として機能するものである。
図1は、本実施の形態の薄膜磁気ヘッドにおける断面構成を表すものであり、積層方向(積層面と直交する方向)にセンス電流が流れるように構成されたCPP(Current Perpendicular to the Plane)−GMR(Giant Magnetoresistive)構造をなしている。MR素子1は、電流経路としての下部リード層10と上部リード層18との間に挟まれるように配置されており、これら下部リード層10および上部リード層18を介してMR素子1にセンス電流が供給されるようになっている。詳細には、MR素子1は、下部リード層10の側からシード層11と、反強磁性層(ピンニング層)12と、磁化固着構造(ピンド構造)31と、非磁性介在層(スペーサ層)16と、磁化自由層(フリー層)20とが順に積層された構成となっている。
シード層11は、例えば0.5nmの厚みを有するタンタル(Ta)層と4.5nmの厚みを有するニッケルクロム(NiCr)層との2層構造からなる。
ピンニング層12は、イリジウムマンガン合金(IrMn)などの安定した反強磁性を示す材料からなり、例えば4.5nm以上8.0nm以下の厚みを有している。ピンニング層12は、ピンド層31の磁化方向を固着するように作用する。
ピンド層31は、シンセティック反強磁性ピンド構造をなしている。具体的には、互いに逆平行(反対向きの)磁化を示す2つの磁化固着層13,15と、それらに挟まれたルテニウム(Ru)などの非磁性材料からなるの結合層14とを有している。
スペーサ層16は、例えば銅(Cu)などの非磁性導電性材料により構成される。スペーサ層16は、単層構造であってもよいが、「Cu/AICU/PIT/IAO/Cu」といった積層構造とすることが好ましい。ここで、「AICU」とは、酸化アルミニウム(Al23)に銅が不均質に混入した材料であり、「PIT」とは、プレ・イオン処理(pre-ion treatment)の略記である。また、「IAO」とは、酸化促進イオン(ion assisted oxidation)を意味する。このような積層構造とすることにより、単層の銅の場合と比べて、抵抗変化率(GMR比)や接合抵抗RA(単位面積あたりの抵抗値RとMR素子1の形成面積Aとの積)が向上する。
フリー層20は、低保磁力を示す強磁性材料により形成されている。具体的には、フリー層20は、鉄含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるCoFe層21と、鉄含有率が15at%〜20at%のニッケル鉄合金(NiFe)からなるNiFe層22とがスペーサ層16の側から順に積層されたものである。CoFe層21は例えば0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有している。一方、NiFe層22は例えば1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有している。このような構成のフリー層20とすることにより、磁歪定数λは+1×10-6以上+3×10-6以下となり、保磁力Hcは5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下となる。CoFe層21の鉄含有率を50at%や75at%とした場合にも同様の結果が得られる。なお、スペーサ層16の側から、NiFe層22とCoFe層21とを順に積層するようにしてもよい。
従来より、鉄(Fe)リッチなコバルト鉄合金(CoFe)をフリー層に使用することによって、GMR比を高めることが可能なことが知られている。しかし、その一方で、鉄リッチなCoFeは保磁力(Hc)がやや大きい。この問題を克服するため、従来のCPP−GMRヘッドにおけるスピンバルブ構造では、Co10Fe90層とNi81Fe19層との複合のフリー層が用いられていた。ここで、Co10Fe90層およびNi81Fe19層は、それぞれ単層の場合、磁歪定数がほとんど零である(例えば10-7程度)。CoFe層の磁歪定数は、鉄の含有量の増加に伴って上昇する。一方、NiFe層の磁歪定数は、鉄の含有量が低いと負となる。本実施の形態では、フリー層20におけるCoFe層21を、20at%以上の鉄を含むCoFeにより構成することにより、軟磁性特性および低磁歪定数を維持しつつGMR比の向上を実現している。
続いて、図1を参照して、MR素子1を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。
本実施の形態における薄膜磁気ヘッドの製造方法では、まず、図示しない基板上に下部リード層10を形成した基体(図示せず)を用意する。次いで、この基体上に、シード層11と、ピンニング層12と、磁化固着層13と、結合層14と、磁化固着層15と、スペーサ層16と、CoFe層21と、NiFe層22とを順に形成する。最後に、NiFe層22の上に上部リード層18を形成することにより、例えば5.9%の抵抗変化率を発現するCPP−GMRヘッドが完成させることができる。
以上説明したように、本実施の形態の薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法によれば、フリー層20が、鉄含有率が20at%以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるCoFe層21と、NiFe層22との積層体として構成される。このため、フリー層20における磁歪定数λは+1×10-6以上+3×10-6以下となり、保磁力Hcは5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下となる。よって、フリー層20が良好な軟磁性特性を示し、より大きな抵抗変化率ΔR/Rを確保すると共に安定した性能を得ることができる。したがってさらなる高記録密度化に対応することができる。
本発明の実施例について以下に説明する。
本発明の効果を確認するため、表1に示す構造を有する本発明の実施例としてのCPP−GMR素子を作製し、評価実験を行った。本実施例の比較対象として、表1に併せて示す構造を有する比較例としてのCPP−GMR素子についても作製し、同様の評価実験を行った。両者の違いは、実施例における磁化自由層がFe25Co75とNi81Fe19との積層構造であるのに対し、比較例における磁化自由層がCo90Fe10とNi81Fe19との積層構造である点にある。また、評価項目としては、接合抵抗RA、抵抗変化率(GMR比)DR/R、磁化自由層の保磁力Hc、層間結合磁場Hinおよび磁化自由層の磁歪定数である。それらの評価実験の結果をまとめて表2に示す。
Figure 2005328064
Figure 2005328064
表2に示したように、実施例および比較例ともに接合抵抗RAを0.5Ω・μm2としている。このとき、比較例に比べて実施例は、抵抗変化率(GMR比)DR/Rが増加する一方、磁化自由層における保磁力Hcが僅かに低下することとなった。これは、CPP−GMR素子として好ましい結果である。
以上、実施の形態および実施例(以下、実施の形態等という。)を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち当技術分野を熟知した当業者であれば理解できるように、上記実施の形態は本願発明の一具体例であり、本願発明は、上記の内容に限定されるものではない。本発明の範囲と一致する限り、製造方法、材料、構造および寸法などについての修正および変更がなされてもよい。
例えば、本実施の形態では、MR素子をボトムスピンバルブ型としたが、トップスピンバルブ型としてもよい。ただし、その場合には、下部リード層の側からNiFe層とCoFe層とを順に積層し、その上にスペーサ層を形成することが望ましい。
本発明の一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの主要部構成を表す断面図である。 従来の薄膜磁気ヘッドの構成例を表す断面図である。
符号の説明
1…磁気抵抗効果(MR)素子、10…下部リード層、11…シード層、12…反強磁性層(ピンニング層)、13,15…磁化固着層、14…結合層、16…非磁性介在層(スペーサ層)、18…上部リード層、20…磁化自由層(フリー層)、21…CoFe層、22…NiFe層、31…ピンド構造。

Claims (41)

  1. 基体を用意する工程と、
    前記基体上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の形成方法。
  2. 非磁性介在層を形成する工程をさらに含み、
    前記コバルト鉄合金層を前記非磁性介在層の上に形成するようにする
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  3. 0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  4. 1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるように前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  5. 基体を用意する工程と、
    前記基体上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とを順に積層することにより磁化自由層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子の形成方法。
  6. 非磁性介在層を形成する工程をさらに含み、
    前記ニッケル鉄合金層を前記非磁性介在層の上に形成するようにする
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  7. 1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるように前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  8. 0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気抵抗効果素子の形成方法。
  9. 下部リード層を用意する工程と、
    前記下部リード層の上にシード層とピンニング層とを順に形成する工程と、
    前記ピンニング層の上に第2の磁化固着層を形成する工程と、
    前記第2の磁化固着層の上に結合層を形成する工程と、
    前記結合層の上に第1の磁化固着層を形成する工程と、
    前記第1の磁化固着層の上に、銅(Cu)からなる非磁性介在層を形成する工程と、
    前記非磁性介在層の上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層およびニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層を順に積層し、1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示すように磁化自由層を形成する工程と、
    前記磁化自由層の上に、前記下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  10. イリジウムマンガン合金(IrMn)を用いて4.5nm以上8.0nm以下の厚みをなすように前記ピンニング層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるように前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上30原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 鉄の含有率が40原子パーセント(at%)以上60原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  15. 鉄の含有率が70原子パーセント(at%)以上80原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下の保磁力となるように前記磁化自由層を形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  17. 下部リード層を用意する工程と、
    前記下部リード層の上にシード層とピンニング層とを順に形成する工程と、
    前記ピンニング層の上に第2の磁化固着層を形成する工程と、
    前記第2の磁化固着層の上に結合層を形成する工程と、
    前記結合層の上に第1の磁化固着層を形成する工程と、
    前記第1の磁化固着層の上に、銅(Cu)からなる非磁性介在層を形成する工程と、
    前記非磁性介在層の上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層および鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層を順に積層し、1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示すように磁化自由層を形成する工程と、
    前記磁化自由層の上に、前記下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  18. イリジウムマンガン合金(IrMn)を用いて4.5nm以上8.0nm以下の厚みをなすように前記ピンニング層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  19. 鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上30原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  20. 鉄の含有率が40原子パーセント(at%)以上60原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  21. 鉄の含有率が70原子パーセント(at%)以上80原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)を用いて前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  22. 1.5nm以上5.0nm以下の厚みとなるように前記ニッケル鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  23. 0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように前記コバルト鉄合金層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  24. 5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下の保磁力となるように前記磁化自由層を形成する
    ことを特徴とする請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  25. 鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層と、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とが順に積層されてなる磁化自由層を含む
    ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  26. 前記コバルト鉄合金層と接するように設けられた非磁性介在層をさらに含む
    ことを特徴とする請求項25に記載の磁気抵抗効果素子。
  27. 前記ニッケル鉄合金層と接するように設けられた非磁性介在層をさらに含む
    ことを特徴とする請求項25に記載の磁気抵抗効果素子。
  28. 前記ニッケル鉄合金層は1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項25に記載の磁気抵抗効果素子。
  29. 前記コバルト鉄合金層は0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項25に記載の磁気抵抗効果素子。
  30. 下部リード層と、
    前記下部リード層の上に順に積層されたシード層およびピンニング層と、
    前記ピンニング層の上に設けられた第2の磁化固着層と、
    前記第2の磁化固着層の上に設けられた結合層と、
    前記結合層の上に設けられた第1の磁化固着層と、
    前記第1の磁化固着層の上に形成された銅(Cu)からなる非磁性介在層と、
    前記非磁性介在層の上に、ニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層と鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とが順に積層されてなり、かつ1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示す磁化自由層と、
    前記磁化自由層の上に設けられ、前記下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  31. 前記ピンニング層は、イリジウムマンガン合金(IrMn)からなり4.5nm以上8.0nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  32. 前記コバルト鉄合金層は、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上30原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)からなる
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  33. 前記コバルト鉄合金層は、鉄の含有率が40原子パーセント(at%)以上60原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)からなる
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  34. 前記コバルト鉄合金層は、鉄の含有率が70原子パーセント(at%)以上80原子パーセント(at%)以下のコバルト鉄合金(CoFe)からなる
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  35. 前記ニッケル鉄合金層は、1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  36. 前記コバルト鉄合金層は、0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  37. 前記磁化自由層の保磁力は5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下である
    ことを特徴とする請求項30に記載の薄膜磁気ヘッド。
  38. 下部リード層と、
    前記下部リード層の上に順に積層されたシード層およびピンニング層と、
    前記ピンニング層の上に設けられた第2の磁化固着層と、
    前記第2の磁化固着層の上に設けられた結合層と、
    前記結合層の上に設けられた第1の磁化固着層と、
    前記第1の磁化固着層の上に形成された銅(Cu)からなる非磁性介在層と、
    前記非磁性介在層の上に、鉄の含有率が20原子パーセント(at%)以上のコバルト鉄合金(CoFe)からなるコバルト鉄合金層とニッケル鉄合金(NiFe)からなるニッケル鉄合金層とが順に積層されてなり、かつ1×10-6以上3×10-6以下の磁歪定数を示す磁化自由層と、
    前記磁化自由層の上に設けられ、前記下部リード層と共に積層面と直交する方向へセンス電流を供給する電流経路となる上部リード層と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  39. 前記ニッケル鉄合金層は、1.5nm以上5.0nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項38に記載の薄膜磁気ヘッド。
  40. 前記コバルト鉄合金層は、0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項38に記載の薄膜磁気ヘッド。
  41. 前記磁化自由層の保磁力は5×(250/π)A/m以上10×(250/π)A/m以下である
    ことを特徴とする請求項38に記載の薄膜磁気ヘッド。
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