JP4538342B2 - 磁気抵抗効果素子およびその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、巨大磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果素子およびその製造方法に関する。
現在、一般的に使用されている磁気再生ヘッドは、磁界の存在中における磁性材料の抵抗変化(すなわち磁気抵抗効果[Magneto-resistance]による電気抵抗の変化)を利用することにより、その動作を制御するものである。磁気抵抗効果は、スピンバルブ(Spin Valve;SV)構造によって非常に高めることができる。なかでも高記録密度化した記録媒体の読出を行う場合には、巨大磁気抵抗効果(GMR;Giant Magnero-Resistance)型のSV構造を有する磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子という。)を備えた磁気再生ヘッド(以下、GMRヘッドという。)が好適である。この巨大磁気抵抗効果(GMR)とは、磁化された固体中を電子が通過する際に、その電子のスピン方向によって規定される磁化ベクトルと周囲の磁化方向との関係により、抵抗変化量が変動する現象である。
GMR素子の主要部は、低保磁力を示すフリー層(磁化自由層)と、非磁性スペーサ層と、高保磁力を示す強磁性のピンド層(被固定層)とを含んでいる。軟磁性を示す材料によりフリー層を構成することでGMRヘッドの再生動作に好適なものとなる。ピンド層は、通常、軟磁性材料からなり、隣接する反強磁性層によって磁化が固着されている。
このようなGMR素子では、外部磁界が印加されると、その外部磁界の方向に応じてフリー層の磁化方向が変化することとなる。外部磁界を印加したのち外部磁界を取り除くと、フリー層の磁化方向はそのまま維持され、最小のエネルギー状態をとる。一般的に、外部磁界による圧縮応力(compressive stress)が加わった状況下においてフリー層には磁気異方性が生じる。これを緩和するために、フリー層は10-6〜10-7の正の磁歪定数を有することが求められる。
ピンド層の磁化方向がフリー層の磁化方向と平行であるときには、電子は散乱されることなくピンド層およびフリー層を通過することができる。この場合、GMR素子は低抵抗状態にある。これに対し、ピンド層およびフリー層の各磁化方向が互いに逆平行をなすときには、電子が一方の層から他方の層へ移動する際に散乱を受けることとなる。すなわち、GMR素子は高抵抗状態となる。
GMR素子を備えた初期のGMRヘッドは、CIP(Current flowing in the plane)型と言われる構造を有するものである。このCIP型のGMRヘッドにおいては、GMR素子の両側に配置したリード層によって、主にフリー層を面内方向に流れるようにGMR素子にセンシング電流が供給される。CIP型のGMRヘッドにおけるGMR素子は、一般的に、複数の導電性薄膜からなる積層構造をなしているが、その積層構造には、磁気的な作用を持たず、抵抗変化の供給において全く機能しない導電層が含まれている。その結果、GMR素子のうちの検出動作が行われない部分を通過する際にセンシング電流の一部が分岐してしまい、GMR素子全体としての感度に悪影響が及ぶこととなる。
このような分岐の問題を回避するため、CPP(Current flowing perpendicular to the plane)構造を有するGMRヘッド(CPP−GMRヘッド)が開発された。このCPP−GMRヘッドでは、積層体からなるセンサ部分としてのGMR素子を上下方向(積層方向)に挟むように上部導電層および下部導電層が設けられ、GMR素子に対して、その積層にセンス電流が流れるようになっている。このようなCPP−GMRヘッドによれば、1平方インチあたり100ギガビットを超える記録密度を有する磁気メディアにも対応して、その磁気情報を読み出すことが可能である。
上記のようなGMRヘッドに関連する従来技術を検索したところ、以下のものが見つかった。
Lederman等は磁気ヨーク構造の2つの磁極の隙間に形成され、記録媒体対向面に磁気変換ギャップ(transducing gap)を備えたCPP−GMR積層体について開示している(特許文献1参照)。2つの磁極は、磁束をGMR積層体へ向かうようにガイドするものである。GMR積層体は上下を一対の電流リード層によって挟まれており、水平方向の両隣には永久磁石からなるバイアス層が配置されている。
米国特許第5627704号明細書
Dykes等は、スピンバルブCPP構造を開示している(特許文献2参照)。スピンバルブCPP構造では、センサとして機能する活性層が一定幅をなしており、上部および下部導電シールド層によって挟まれた構成となっている。
米国特許第5668688号明細書
Smith等は、非磁性スペーサ層によってピンニング層と分離された強磁性のフリー層が単磁区状態を維持するように構成されたCPP−GMRセンサを開示している(特許文献3参照)。このCPP−GMRセンサでは、さらに、フリー層の上部に、ルテニウム(Ru)からなる非磁性スペーサ層を介して付加的な強磁性層が設けられている。ルテニウム(Ru)層は、付加的な強磁性層とフリー層との反強磁性交換結合を誘導するものである。この付加的な強磁性層とフリー層との間には直接的な磁気結合も形成される。この結果生じる交換相互作用により、フリー層の磁区状態が安定化する。
米国特許第6473279号明細書
Redon等は、強磁性のフリー層と、スピン分極した材料からなる複数層を有するピンド層とを備えた磁気抵抗トンネル接合構造について開示している(特許文献4参照)。
米国特許第6344954号明細書
Nishimura は、種種の強磁性フリー層の積層構造を有する薄膜磁気メモリについて開示している(特許文献5参照)。
米国特許第6226197号明細書
ここで、従来のCPP−GMRヘッドにおける一般的なGMR素子の構造を図12に示す。図12に示したGMR素子は、ボトムシンセティック型スピンバルブ構造と呼ばれるものであり、シード層111と、反強磁性ピンニング層112と、シンセティック反強磁性ピンド層(以下、SyAP層という)113と、銅(Cu)などからなるスペーサ層114と、強磁性材料からなるフリー層120と、保護層100とが順に積層されたものである。SyAP層113は、フリー層120の側から、第1のピンド層(AP1)113Aと結合層113Bと第2のピンド層(AP2)113Cとが順に積層されたものである。このような従来のSyAP層113では、第1のピンド層113Aおよび第2のピンド層113Cが約2nm〜4nmの厚みを有するコバルト鉄合金層により構成され、フリー層120がやはり約2nm〜4nmの厚みを有する単層のコバルト鉄合金層により構成される。但し、フリー層120は、銅層を下地層として用意し、その上にコバルト鉄合金層を設けるようにしたものであってもよい。なお、図12では、バイアス層および導電層については図示しない。
コバルト鉄合金は、その組成比によって磁気特性が変化する。ここでは、CoxFe1-x(xは0.75以下)で表されるFeリッチなコバルト鉄合金をFeCoと表し、それ以外をCoFeと表すこととする。FeCoは、単体(単層体)として、あるいは銅層上に形成された積層体として、フリー層120に適用され、有益な一定の特性を示す。しかしながら、フリー層120として使用するにあたって、望ましくない特性も持ち合わせている。例えば、FeCoは、CoFeよりもバルクおよび界面スピン非対称性パラメータが大きく、GMR素子として好都合である。その一方で、FeCoは、高い保磁力および大きな正の磁歪定数を有しており、GMR素子として極めて不都合である。これに対し、CoFeは、単体(単層体)として、あるいは銅層上に形成された積層体として、フリー層として好都合な低い保磁力を示すが、一方でフリー層として不都合である大きな負の磁歪(−10-6〜−10-7)を示す。例えば、図13に示したように、基層110と保護層100との間に単層のフリー層120を挟むようにしたMR素子において、フリー層120がCo90Fe10からなり、約3nmの厚みを有する場合には、例えば磁歪定数λが−6.90×10-6となり、保磁力Hcが6Oe(×103/4π A/m)となる。ここで、基層110とは、シード層と反強磁性ピンニング層とSyAP層とを含むものである。
最近では、高密度記録化が著しいことから、磁気記録媒体からの信号磁界が微弱化しており、その信号磁界を検出するための感度を十分に確保することが困難となってきている。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その目的は、フリー層における保磁力と磁歪定数とのバランスを最適化し、より高い信号検出感度を示す磁気抵抗効果素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の磁気抵抗効果素子は、以下の(A)〜(G)の各構成要件を備えるようにしたものである。
(A)基体。
(B)基体上に形成されたシード層。
(C)シード層上に形成された反強磁性ピンニング層。
(D)反強磁性ピンニング層上に、第2のピンド層と非磁性結合層と第1のピンド層とが順に積層されてなるシンセティック反強磁性ピンド層。
(E)シンセティック反強磁性ピンド層上に形成された非磁性層。
(F)非磁性層上に形成されたフリー層。
(G)フリー層上に形成された保護層。
ここで、フリー層は、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第1のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第1のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第2のCoFe層と、第1の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第3のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第2のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第4のCoFe層と、第2の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第5のCoFe層とが順に積層されたものであり、第1から第5のCoFe層は、第1および第2のFeCo層よりも大きな厚みを有している。
本発明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、以下の(a)〜(g)の各工程を含むようにしたものである。
(a)基体を用意する工程。
(b)基体上にシード層を形成する工程。
(c)シード層上に反強磁性ピンニング層を形成する工程。
(d)反強磁性ピンニング層上に、第2のピンド層と非磁性結合層と第1のピンド層とを順に積層することによりシンセティック反強磁性ピンド層を形成する工程。
(e)シンセティック反強磁性ピンド層上に非磁性層を形成する工程。
(f)非磁性層上に、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第1のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第1のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第2のCoFe層と、第1の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第3のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第2のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第4のCoFe層と、第2の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第5のCoFe層とを順に積層することによりフリー層を形成する工程。
(g)フリー層上に保護層を形成する工程。
ここで、第1から第5のCoFe層の厚みを、第1および第2のFeCo層よりも大きな厚みとする。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造方法では、フリー層が、第1の薄層と、第1の薄層よりも厚みの大きな第2の薄層とを少なくとも1つずつ含む積層構造をなすように構成される。ここで、第1の薄層が正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料によって形成され、第2の薄層が負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料によって形成される。このような第1の薄層と第2の薄層とのコンビネーションにより、全体としての磁歪定数の絶対値が低減される。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造方法では、0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように第1のCoFe層を構成し、0.25nm以上0.75nm以下の厚みとなるように第2から第5のCoFe層をそれぞれ構成し、0.3nm未満の厚みとなるように第1および第2のFeCo層をそれぞれ構成し、0.1nm以上0.4nm以下の厚みとなるように第1および第2の銅層をそれぞれ構成することが望ましい。さらに、この場合、全体として正の磁歪定数を発現するようにフリー層を構成することが望ましい。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造方法では、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料を用いて0.25nm以上1.5nm以下の厚みとなるように形成された第1の強磁性層と、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料を用いて0.25nm以上1.5nm以下の厚みとなるように形成された第2の強磁性層とを含むように、シンセティック反強磁性ピンド層における第1のピンド層を構成することが望ましい。
その場合、第1の強磁性材料として、Co X Fe 100-X (但し、25≦X≦75)で表されるコバルト鉄合金を用い、第2の強磁性材料として、Co 90 Fe 10 で表されるコバルト鉄合金を用いることが望ましい。
さらに、第1のピンド層を、厚みが0.1nm以上0.4nm以下の銅からなる第1のスペーサ層を少なくとも1つ含むように構成し、その第1のスペーサ層を、第1および第2の強磁性層のうちの少なくとも一方と接するように設けるとよい。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造方法では、0.75nm以上1.5nm以下の厚みを有するFe50Co50膜と、0.1nm以上0.4nm以下の厚みを有する銅(Cu)膜とが積層された2層構造を含むように第1のピンド層を構成することが望ましい。
本発明の磁気抵抗効果素子およびその製造方法によれば、フリー層を、Co 90 Fe 10 からなる第1のCoFe層と、Fe 50 Co 50 からなる第1のFeCo層と、Co 90 Fe 10 からなる第2のCoFe層と、第1の銅層と、Co 90 Fe 10 からなる第3のCoFe層と、Fe 50 Co 50 からなる第2のFeCo層と、Co 90 Fe 10 からなる第4のCoFe層と、第2の銅層と、Co 90 Fe 10 からなる第5のCoFe層との積層構造とし、第1から第5のCoFe層の厚みを、第1および第2のFeCo層よりも大きな厚みとしたので、フリー層における保磁力を低減しつつ、より大きな抵抗変化率を得ることができる。したがって、信号検出感度を高めることができ、高記録密度に対応した磁気再生ヘッド等への搭載に好適なものとなる。
特に、第1のピンド層を、第1の強磁性材料からなる第1の強磁性層と、第2の強磁性材料からなる第2の強磁性層とを少なくとも1つずつ含むように構成すると、抵抗変化率をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
最初に、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る磁気抵抗効果素子の構成について以下に説明する。本実施の形態の磁気抵抗効果素子は、例えばハードディスク装置などに搭載されて、磁気記録媒体(ハードディスク)に記録された磁気情報を読み出す磁気デバイスとして機能する磁気再生ヘッドのセンサ部として用いられるものである。
図1は、本実施の形態の磁気抵抗効果(MR;Magnero-Resistive)素子における、磁気記録媒体(図示せず)と対向する面と平行な断面構成を表すものである。
図1に示した本実施の形態のMR素子1は、積層方向にセンシング電流が流れるように構成されたCPP(Current Perpendicular to the Plane)−GMR(Giant Magnetoresistive)構造を有する磁気再生ヘッドに適用される。MR素子1は、下部導電リード層(図示せず)の上に、基層10と、フリー層20と、保護層100とが順に積層された構造を有している。MR素子1の上には、下部導電リード層と対をなす上部導電リード層(図示せず)が設けられており、下部および上部導電リード層を介して、MR素子1にセンシング電流が供給されるようになっている。
基層10は、シード層11と反強磁性ピンニング層12とシンセティック反強磁性ピンド層13(以下、SyAP層13という。)と非磁性層14とが順に積層されたものである。シード層11は、例えば5nmの厚みを有するタンタル(Ta)層と2nmの厚みを有するルテニウム(Ru)層との2層構造からなる。反強磁性ピンニング層12は、例えば15nmの厚みを有するマンガン白金合金(MnPt)層である。SyAP層は、フリー層20の側から、第1のピンド層131と非磁性結合層132と第2のピンド層133とが順に積層されたものである。さらに、非磁性層14は、例えば3nmの厚みを有する銅(Cu)層である。

フリー層20は、基層10の側から、第1のCoFe層21と、第1のFeCo層31と、第2のCoFe層22と、銅からなる第1のスペーサ層41と、第3のCoFe層23と、第2のFeCo層32と、銅からなる第2のスペーサ層42と、第4のCoFe層24とが順に積層されたものである。第1の薄層としての第1および第2のFeCo層31,32は、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料によって構成されており、第2の薄層としての第1〜第4のCoFe層21〜24よりも厚みが薄くなっている。第1の強磁性材料は、一般式CoxFe100-X(x=25〜75)で表される合金であり、例えばFe50Co50である。Fe50Co50のほか、Co75Fe25,Co70Fe30,Co60Fe40,Co65Fe35なども適用可能である。一方、第1〜第4のCoFe層21〜24は、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(例えばCo90Fe10)により構成されている。なお、本明細書では、適宜、第1の強磁性材料を総称してFeCoと表し、第2の強磁性材料を総称してCoFeと表すこととする。このような構成のフリー層20は、全体としての磁歪定数λが正の値から零を挟んで負の値まで取り得るものである。
ここで、第1のCoFe層21の厚みは0.5nm以上1.5nm以下であり、特に1nmであることが望ましい。第1のFeCo層31の厚みは0.3nm未満であり、特に0.05nmであることが望ましい。第2のCoFe層22の厚みは0.25nm以上0.75nm以下であり、特に0.5nmであることが望ましい。第1のスペーサ層41の厚みは0.1nm以上0.4nm以下であり、特に0.2nmであることが望ましい。第1のスペーサ層41は、その上に形成される強磁性層における磁気特性上の有益な効果をもたらし、磁歪定数および磁気抵抗効果の改善を行うにあたって利益を与えるものであることが実験的に解っている。第3のCoFe層23の厚みは0.25nm以上0.75nm以下であり、特に0.5nmであることが望ましい。第2のFeCe層32の厚みは0.3nm未満であり、特に0.05nmであることが望ましい。第2のスペーサ層42の厚みは0.1nm以上0.4nm以下であり、特に2nmであることが望ましい。第4のCoFe層24の厚みは0.25nm以上0.75nm以下、特に0.5nmであることが望ましい。
このような構成のフリー層20では、例えば、磁歪定数λが+9.00×10-7となり、保磁力Hcが13Oe(=13×103/4π A/m)となる。
保護層100は、例えば1nmの厚みを有する銅(Cu)層と5nmの厚みを有するタンタル(Ta)層との2層構造からなり、フリー層20Aを保護するものである。
次に、図2を参照して、図1に示したSyAP層13における第1のピンド層131の構造について、詳細に説明する。図2は、図1の第1のピンド層131のみを拡大して表した断面図である。
第1のピンド層131は、第2のピンド層133よりもフリー層20に近い側に設けられている。図2に示したように、第1のピンド層131は、フリー層20と反対側から、第1〜第3の層540〜542と、第4〜第6の層643〜645と、第7の層746とが順に積層されたものである。
第1〜第3の層540〜542は、それぞれ、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(CoFe)からなる第2の強磁性層540B,541B,542B(厚みは、0.25nm以上1.5nm以下であり、特に1.0nmであることが好ましい。)と、非磁性導電材料からなるスペーサ層540A,541A,542A(厚みは、0.1nm以上0.4nm以下であり、特に0.2nmであることが好ましい。)との2層構造となっている。すなわち、第1〜第3の層540〜542は、全体として、例えば1nmの厚みを有するCo90Fe10層(第2の強磁性層)と0.2nmの膜厚を有する銅層(スペーサ層)とが交互に3層ずつ積層された構成となっている。
一方、第4〜第6の層643〜645は、それぞれ、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料(FeCo)からなる第1の強磁性層643B,644B,645B(厚みは、0.25nm以上1.5nm以下であり、特に1.0nmであることが好ましい。)と、非磁性導電材料からなるスペーサ層643A,644A,645A(厚みは、0.1nm以上0.4nm以下であり、特に0.2nmであることが好ましい。)との2層構造となっている。すなわち、第4〜第6の層643〜645は、全体として、例えば1nmの厚みを有するCo50Fe50層(第1の強磁性層)と0.2nmの膜厚を有する銅層(スペーサ層)とが交互に3層ずつ積層された構成となっている。なお、第1の強磁性層643B,644B,645Bが特にCo50Fe50層からなる場合には、0.75nm以上1.5nm以下の厚みであることが望ましい。
さらに、第7の層746は、例えば1nmの厚みを有し、第1の強磁性材料(FeCo)により構成されたものである。
第1のピンド層131を以上のような構成とすることにより、抵抗変化率を改善させ、センサとしてのパフォーマンスを大幅に向上させることができる。
続いて、図1および図2を参照して、MR素子1の製造方法について説明する。
本実施の形態におけるMR素子1の製造方法は、図示しない基板上に下部リード層を形成した基体(図示せず)を用意し、この基体上に、基層10と、フリー層20と保護層100とを順に形成するものである。具体的には、まず、基体上に、シード層11と反強磁性ピンニング層12とSyAP層13と非磁性層14とを上記した構成となるように順に積層することにより、基層10の形成を完了する。SyAP層13を形成する際には、反強磁性ピンニング層12の上に、第2のピンド層133と非磁性結合層132と第1のピンド層131とを順に積層するようにする。基層10を形成したのち、非磁性層14の上に第1のCoFe層21と、第1のFeCo層31と、第2のCoFe層22と、第1のスペーサ層41と、第3のCoFe層23と、第2のFeCo層32と、第2のスペーサ層42と、第4のCoFe層24とを順に積層することにより、フリー層20を形成する。最後に、フリー層20を覆うように2層構造の保護層100を形成することにより、MR素子1を完成させることができる。
以上説明したように、本実施の形態のMR素子1およびその製造方法によれば、フリー層20が、第1および第2のFeCo層31,32と、これらよりも厚みの大きな第1〜第4のCoFe層21〜24とを含む積層構造をなすように構成される。ここで、第1および第2のFeCo層31,32を、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料(FeCo)によって形成すると共に、第1〜第4のCoFe層21〜24を負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(CoFe)によって形成するようにしている。このため、第1および第2のFeCo層31,32と第1〜第4のCoFe層21〜24とのコンビネーションにより、フリー層20全体としての磁歪定数λの絶対値を低減することができる。加えて、第1および第2のFeCo層31,32の、バルクとしての特性および界面における特性が、フリー層20における総体的なバルク散乱係数を高めるので、抵抗変化率が向上することとなる。よって、フリー層20における保磁力Hcを低減しつつ、より大きな抵抗変化率ΔR/Rが得られるので、信号検出感度を高めることができる。したがって、高記録密度に対応した磁気再生ヘッド等への搭載に好適なものとなる。本実施の形態のMR素子1では、フリー層20における各層の厚みや構成材料の組成比、配列および積層数を変更することにより磁歪定数λや保磁力Hcの調整が可能であるので、それらを容易に最適化することができる。
さらに、本実施の形態では、第1の強磁性材料(FeCo)からなり0.25nm以上1.5nm以下の厚みを有する第1の強磁性層643B,644B,645Bと、第2の強磁性材料(CoFe)からなり0.25nm以上1.5nm以下の厚みを有する第2の強磁性層540B,541B,542Bとを含むように第1のピンド層131を構成したので、抵抗変化率ΔR/Rがさらに向上し、信号検出感度をさらに高めることができる。
続いて、本実施の形態のMR素子1におけるいくつかの変形例について説明する。
<変形例1>
まず、図3を参照して、第1の変形例(変形例1)としてのMR素子1Aについて説明する。MR素子1Aは、MR素子1におけるフリー層20の構成と異なるフリー層20Aを備えるようにしたものである。なお、基層10および保護層100については図1に示したMR素子1と全く同様の構成であるので、ここではそれらの説明を省略する。
フリー層20Aは、基層10の側から、第1のCoFe層21と、銅からなる第1のスペーサ層41と、第2のCoFe層22と、第1のFeCo層31と、第3のCoFe層23と、銅からなる第2のスペーサ層42と、第4のCoFe層24と、第2のFeCo層32と、第5のCoFe層25と、銅からなる第3のスペーサ層43と、第6のCoFe層26とが順に積層されたものである。第1の薄層としての第1および第2のFeCo層31,32は、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料によって構成されており、第2の薄層としての第1〜第6のCoFe層21〜26よりも厚みが薄くなっている。第1の強磁性材料は、一般式CoxFe100-X(x=25〜75)で表される合金である。一方、第1〜第6のCoFe層21〜26は、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(例えばCo90Fe10)により構成されている。
ここで、第1〜第6のCoFe層21〜26における各々の厚みは0.25nm以上0.75nm以下であり、特に0.5nmであることが望ましい。第1および第2のFeCe層31,32における各々の厚みは0.3nm未満であり、特に0.05nmであることが望ましい。さらに、第1〜第3のスペーサ層41〜43における各々の厚みは0.1nm以上0.4nm以下であり、特に0.2nmであることが望ましい。
このような構成のフリー層20Aでは、例えば、磁歪定数λが−8.90×10-7となり、保磁力Hcが13.9Oe(=13.9×103/4π A/m)となる。
<変形例2>
次に、図4を参照して、第2の変形例(変形例2)としてのMR素子1Bについて説明する。MR素子1Bは、MR素子1におけるフリー層20の構成と異なるフリー層20Bを備えるようにしたものである。なお、基層10および保護層100については図1に示したMR素子1と全く同様の構成であるので、ここではそれらの説明を省略する。
フリー層20Bは、基層10の側から、第1のCoFe層51と、銅からなる第1のスペーサ層71と、第2のCoFe層52と、第1のFeCo層61と、第3のCoFe層53と、銅からなる第2のスペーサ層72と、第4のCoFe層54と、第2のFeCo層62と、第5のCoFe層55と、銅からなる第3のスペーサ層73と、第6のCoFe層56とが順に積層されたものである。第1の薄層としての第1および第2のFeCo層61,62は、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料によって構成されており、第2の薄層としての第1〜第6のCoFe層51〜56よりも厚みが薄くなっている。第1の強磁性材料は、一般式CoxFe100-X(x=25〜75)で表される合金である。一方、第1〜第6のCoFe層51〜56は、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(例えばCo90Fe10)により構成されている。
ここで、第1〜第6のCoFe層51〜56における各々の厚みは0.25nm以上0.75nm以下であり、特に0.5nmであることが望ましい。第1および第2のFeCe層61,62における各々の厚みは0.3nm未満であり、特に0.05nmであることが望ましい。さらに、第1〜第3のスペーサ層71〜73における各々の厚みは0.1nmである。
このような構成のフリー層20Bでは、例えば、磁歪定数λが−8.00×10-7となり、保磁力Hcが12.0Oe(=13.9×103/4π A/m)となる。
<変形例3>
さらに、図5を参照して、第3の変形例(変形例3)としてのMR素子1Cについて説明する。MR素子1Cは、MR素子1におけるフリー層20の構成と異なるフリー層20Cを備えるようにしたものであり、基層10および保護層100については図1に示したMR素子1と全く同様の構成である。
フリー層20Cは、基層10の側から、第1のCoFe層81と、第1のFeCo層91と、第2のCoFe層82と、銅からなる第1のスペーサ層101と、第3のCoFe層83と、第2のFeCo層92と、第4のCoFe層84と、銅からなる第2のスペーサ層102と、第5のCoFe層85と、第3のFeCo層93と、第6のCoFe層86とが順に積層されたものである。第1の薄層としての第1〜第3のFeCo層91〜93は、正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料によって構成されており、第2の薄層としての第1〜第6のCoFe層81〜86よりも厚みが薄くなっている。第1の強磁性材料は、一般式CoxFe100-X(x=25〜75)で表される合金である。一方、第1〜第6のCoFe層81〜86は、負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料(例えばCo90Fe10)により構成されている。
ここで、第1〜第6のCoFe層81〜86における各々の厚みは0.25nm以上0.75nm以下であり、特に0.5nmであることが望ましい。第1〜第3のFeCe層91〜93における各々の厚みは0.3nm未満であり、特に0.05nmであることが望ましい。さらに、第1および第2のスペーサ層101,102における各々の厚みは0.1nm以上0.4nm以下であり、特に0.2nmであることが望ましい。
このような構成のフリー層20Cでは、例えば、磁歪定数λが−1.90×10-7となり、保磁力Hcが8.0Oe(=13.9×103/4π A/m)となる。
本発明の実施例について、図6〜図11を参照して以下に説明する。
最初に、本発明のMR素子(実施例1)について、本発明とは異なる構造のフリー層を備えたMR素子との保磁力および抵抗変化率の比較をおこなった。その結果を図6〜図8にそれぞれ示す。図6〜図8は、いずれも、MR素子の積層方向にセンシング電流を流したときの抵抗値R(縦軸)と付与される磁界Hy(横軸)との関係を表したものである。抵抗値Rの最大の変位ΔRから抵抗変化率ΔR/Rを求めることができる。矢印で示したグラフ上の横軸方向における2点間の距離(差分)は、フリー層の保磁力Hcに対応する。
図6は、下記の積層構造をなす比較例としてのフリー層を備えたMR素子(比較例1)の特性を示したものである。比較例1のフリー層は、
CoFe(1)/Cu(0.2)/CoFe(1)/Cu(0.2)/CoFe(1)
というように、負の磁歪定数を有するCoFe層と、非磁性の銅層とを交互に積層した構造を有している。ここで、括弧内の数値は各層の厚み[nm]を表す。このような比較例1では、保磁力Hcが約6.2Oe(=6.2×103/4π A/m)となり、抵抗変化率ΔR/Rが約2.05%となった。
図7は、下記の積層構造をなす比較例としてのフリー層を備えたMR素子(比較例2)の特性を示したものである。比較例2のフリー層は、
FeCo(1)/Cu(0.2)/FeCo(1)/Cu(0.2)/FeCo(1)
というように、正の磁歪定数を有するFeCo層と、非磁性の銅層とを交互に積層した構造を有している。すでに述べたように、フリー層に用いる材料としてFeCoが不都合な点は、図7からも明らかなように高い保磁力を有していることである。このような比較例2では、保磁力Hcが151Oe(=151×103/4π A/m)となり、抵抗変化率ΔR/Rが約2.25%となった。
図8は、下記の積層構造を有する実施例1としてのフリー層を備えたMR素子(実施例1)の特性を示したものである。実施例1のフリー層は、
CoFe(1)/FeCo(0.05)/Cu(0.2)/FeCo(0.05)/CoFe(1)/FeCo(0.05)/Cu(0.2)/FeCo(0.05)/CoFe(1)
というように、負の磁歪定数を有するCoFe層と非磁性の銅層とを交互に積層し、さらに、それらの間に正の磁歪定数を有するFeCo層を挿入するようにした構造を有している。このような実施例1では、FeCo層とCu層とを交互に積層したフリー層を備えた比較例2と同程度の抵抗変化率を確保しつつ、CoFe層とCu層とを交互に積層したフリー層を備えた比較例1と同程度の低い保磁力に抑えることができた。具体的には、保磁力Hcが約5.9Oe(=5.9×103/4π A/m)となり、抵抗変化率ΔR/Rが約2.22%となった。
次に、本発明のMR素子(実施例2)について、本発明とは異なる構造の第1のピンド層を備えたMR素子との抵抗変化率の比較をおこなった。その結果を図9および図10にそれぞれ示す。図9および図10は、いずれも、MR素子の積層方向にセンシング電流を流したときの抵抗値R(縦軸)と付与される磁界Hy(横軸)との関係を表したものである。抵抗値Rの最大の変位ΔRから抵抗変化率ΔR/Rを求めることができる。
図9は、上記の図2に示した構造を有する第1のピンド層131を備えたMR素子(実施例2)の磁化特性を表したものである。これに対し、図10は、図11に示した構造を有する比較例としての第1のピンド層231を備えたMR素子(比較例3)の磁化特性を表したものである。比較例3の第1ピンド層231は、第1〜第6の層540〜545と、第7の層546とを有する7層構造となっている。詳細には、第1〜第6の層540〜545が、それぞれCoFe(1)/Cu(0.2)の2層構造をなし、第7の層546がFeCo(1)からなる単層構造をなしている。すなわち、第1〜第6の層540〜545は、それぞれ銅層540A,541A,542A,543A,544A,545AとCoFe層540B,541B,542B,543B,544B,545Bとを有している。
図9に示した特性を示す実施例2における抵抗変化率ΔR/Rは2.64%であり、図10に示した比較例3における抵抗変化率ΔR/Rは2.25%であった。このように、実施例2では、第1の強磁性材料(FeCo)からなる第1の強磁性層と第2の強磁性材料(CoFe)からなる第2の強磁性層との双方を含むようにしたので、より高い抵抗変化率ΔR/Rを得ることができた。
以上、実施の形態および実施例(以下、実施の形態等という。)を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち当技術分野を熟知した当業者であれば理解できるように、上記実施の形態は本願発明の一具体例であり、本願発明は、上記の内容に限定されるものではない。本発明の範囲と一致する限り、製造方法、材料、構造および寸法などについての修正および変更がなされてもよい。
本発明の一実施の形態に係るMR素子の構成を表す断面図である。 図1に示したMR素子の要部を拡大した断面図である。 図1に示したMR素子の第1の変形例としての構成を表す断面図である。 図1に示したMR素子の第2の変形例としての構成を表す断面図である。 図1に示したMR素子の第3の変形例としての構成を表す断面図である。 第1の比較例(比較例1)としてのMR素子の磁化特性を表す特性図である。 第2の比較例(比較例2)としてのMR素子の磁化特性を表す特性図である。 本発明の第1の実施例(実施例1)としてのMR素子の磁化特性を表す特性図である。 本発明の第2の実施例(実施例2)としてのMR素子の磁化特性を表す特性図である。 第3の比較例(比較例3)としてのMR素子の磁化特性を表す特性図である。 図10に示した磁化特性を示す比較例3としてのMR素子の要部を拡大した断面図である。 従来のMR素子の構成例を表す断面図である。 従来のMR素子の構成例を表す他の断面図である。
符号の説明
1…磁気抵抗効果(MR)素子、10…基層、11…シード層、12…反強磁性ピンニング層、13…シンセティック反強磁性ピンド層(SyAP層)、131…第1のピンド層、132…非磁性結合層、133…第2のピンド層、14…非磁性層、20(20A〜20D)…フリー層、21〜26…第1〜第6のCoFe層、31〜32…第1〜第2のFeCo層、41〜43…第1〜第3のスペーサ層、100…保護層、643B,644B,645B…第1の強磁性層、540B,541B,542B…第2の強磁性層。

Claims (16)

  1. 基体と、
    前記基体上に形成されたシード層と、
    前記シード層上に形成された反強磁性ピンニング層と、
    前記反強磁性ピンニング層上に、第2のピンド層と非磁性結合層と第1のピンド層とが順に積層されてなるシンセティック反強磁性ピンド層と、
    前記シンセティック反強磁性ピンド層上に形成された非磁性層と、
    前記非磁性層上に形成されたフリー層と、
    前記フリー層上に形成された保護層と
    を備え、
    前記フリー層は、
    負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第1のCoFe層と、
    正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第1のFeCo層と、
    負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第2のCoFe層と、
    第1の銅層と、
    負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第3のCoFe層と、
    正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第2のFeCo層と、
    負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第4のCoFe層と、
    第2の銅層と、
    負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第5のCoFe層と
    が順に積層されたものであり、
    前記第1から第5のCoFe層は、第1および第2のFeCo層よりも大きな厚みを有する
    ことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記第1のCoFe層は0.5nm以上1.5nm以下の厚みを有し、
    前記第2から第5のCoFe層は各々0.25nm以上0.75nm以下の厚みを有し、
    前記第1および第2のFeCo層は各々0.3nm未満の厚みを有し、
    前記第1および第2の銅層は各々0.1nm以上0.4nm以下の厚みを有する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記フリー層は、全体として正の磁歪定数を有していることを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記シンセティック反強磁性ピンド層における第1のピンド層は、
    正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料からなり0.25nm以上1.5nm以下の厚みを有する第1の強磁性層と、
    負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料からなり0.25nm以上1.5nm以下の厚みを有する第2の強磁性層と
    を少なくとも1つずつ含んでいることを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記第1の強磁性材料は、CoXFe100-X(但し、25≦X≦75)で表されるコバルト鉄合金であり、
    前記第2の強磁性材料は、Co90Fe10で表されるコバルト鉄合金である
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 前記第1のピンド層は、厚みが0.1nm以上0.4nm以下の銅(Cu)からなる第1のスペーサ層を少なくとも1つ含んでいる
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 前記第1のスペーサ層は、前記第1および第2の強磁性層のうちの少なくとも一方と接するように設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 前記第1のピンド層は、
    0.75nm以上1.5nm以下の厚みを有する第1の強磁性層としてのFe50Co50層と、
    0.1nm以上0.4nm以下の厚みを有する第2のスペーサ層としての銅(Cu)層とからなる2層構造を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
  9. 基体を用意する工程と、
    前記基体上にシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に反強磁性ピンニング層を形成する工程と、
    前記反強磁性ピンニング層上に、第2のピンド層と非磁性結合層と第1のピンド層とを順に積層することによりシンセティック反強磁性ピンド層を形成する工程と、
    前記シンセティック反強磁性ピンド層上に非磁性層を形成する工程と、
    前記非磁性層上に、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第1のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第1のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第2のCoFe層と、第1の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第3のCoFe層と、正の磁歪定数を有するFe 50 Co 50 からなる第2のFeCo層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第4のCoFe層と、第2の銅層と、負の磁歪定数を有するCo 90 Fe 10 からなる第5のCoFe層とを順に積層することにより、フリー層を形成する工程と、
    前記フリー層上に保護層を形成する工程と
    を含み、
    前記第1から第5のCoFe層の厚みを、第1および第2のFeCo層よりも大きな厚みとする
    ことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  10. 0.5nm以上1.5nm以下の厚みとなるように前記第1のCoFe層を形成し、
    0.25nm以上0.75nm以下の厚みとなるように前記第2から第5のCoFe層をそれぞれ形成し、
    0.3nm未満の厚みとなるように前記第1および第2のFeCo層をそれぞれ形成し、
    0.1nm以上0.4nm以下の厚みとなるように前記第1および第2の銅層をそれぞれ形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  11. 全体として正の磁歪定数を発現するように前記フリー層を形成することを特徴とする請求項10に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  12. 前記シンセティック反強磁性ピンド層を形成する工程では、
    正の磁歪定数を有する第1の強磁性材料を用いて0.25nm以上1.5nm以下の厚みとなるように第1の強磁性層を形成する工程と、
    負の磁歪定数を有する第2の強磁性材料を用いて0.25nm以上1.5nm以下の厚みとなるように第2の強磁性層を形成する工程と
    を含むようにして前記第1のピンド層を形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  13. 前記第1の強磁性材料として、CoXFe100-X(但し、25≦X≦75)で表されるコバルト鉄合金を用い、
    前記第2の強磁性材料として、Co90Fe10で表されるコバルト鉄合金を用いる
    ことを特徴とする請求項12に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  14. 銅(Cu)を用いて0.1nm以上0.4nm以下の厚みとなるように第1のスペーサ層を形成する工程を含むようにして前記第1のピンド層を形成する
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  15. 前記第1のスペーサ層を、前記第1のおよび第2の強磁性層のうちの少なくとも一方と接するように形成する
    ことを特徴とする請求項14に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  16. 0.75nm以上1.5nm以下の厚みを有する第1の強磁性層としてのFe50Co50膜と、0.1nm以上0.4nm以下の厚みを有する第2のスペーサ層としての銅(Cu)膜とを積層してなる2層構造を形成する工程を含むようにして前記第1のピンド層を形成する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
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