JP2005298634A - 透明複合基板の製造方法 - Google Patents

透明複合基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005298634A
JP2005298634A JP2004115350A JP2004115350A JP2005298634A JP 2005298634 A JP2005298634 A JP 2005298634A JP 2004115350 A JP2004115350 A JP 2004115350A JP 2004115350 A JP2004115350 A JP 2004115350A JP 2005298634 A JP2005298634 A JP 2005298634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
resin
composite substrate
transparent composite
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004115350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4496828B2 (ja
Inventor
Yutaka Matsuda
豊 松田
Sumio Shibahara
澄夫 柴原
Wataru Oka
渉 岡
Hideo Umeda
英雄 楳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2004115350A priority Critical patent/JP4496828B2/ja
Publication of JP2005298634A publication Critical patent/JP2005298634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4496828B2 publication Critical patent/JP4496828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 透明性・耐熱性・表面平滑性に優れ生産性の高い透明複合基板の製造方法を提供する。
【解決手段】 550nmでの光線透過率が80%以上である透明複合基板の製造方法であって、繊維布(a)と透明樹脂(b1)を含む樹脂複合体の少なくとも片面に、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔をラミネートし、透明樹脂(b1)および透明樹脂(b2)を硬化させた後に剥離性金属箔を剥離する透明複合基板の製造方法。

Description

本発明は、透明性・耐熱性・表面平滑性の優れた透明複合基板の製造方法に関する。
一般に、液晶表示素子や有機EL表示素子用の表示素子基板(特にアクティブマトリッ
クスタイプ)、カラーフィルター基板、太陽電池用基板等としては、ガラス板が広く用い
られている。しかしながらガラス板は、割れ易い、曲げられない、比重が大きく、液晶セル基板の軽量化や薄型化に不向きなどの理由から、その代替としてプラスチック素材が検討されている。
表示素子用プラスチック基板に用いられる樹脂は例えば特許文献1には脂環式エポキシ樹脂、酸無水物系硬化剤、アルコール、硬化触媒からなる組成物、特許文献2には脂環式エポキシ樹脂、アルコールで部分エステル化した酸無水物系硬化剤、硬化触媒からなる樹脂組成物が、特許文献3には脂環式エポキシ樹脂、カルボン酸を有する酸無水物系硬化剤、硬化触媒からなる樹脂組成物が示されている。しかしながら、これら従来のガラス代替用プラスチック材料は、ガラス板に比べ線膨張係数が大きく、特に、アクティブマトリックス表示素子基板に用いるとその製造工程において反りやアルミ配線の断線などの問題が生じ、これら用途への使用は困難である。したがって、表示素子基板、特にアクティブマトリックス表示素子用基板に要求される、透明性や耐熱性等を満足しつつ線膨張係数の小さなプラスチック素材が求められている。
このような問題を解決するため、エポキシ樹脂とその屈折率に近いガラス繊維を用いて透明な複合体が得られることが提案されている(特許文献4、非特許文献1)。
従来、これらプラスチック基板(積層板)を得るためには通常ガラスクロスに樹脂を含浸し、半硬化状態としたプリプレグの1枚又は複数枚を重ね合わせて加熱成形して樹脂層のみの積層板とするか、あるいは、銅箔等の金属板とともに加熱成形することにより、金属層と樹脂層から成る積層板とした後にエッチング処理等により、金属板を剥離して用いることが一般的である。しかしながら、これら方法で得られたプラスチック基板を直交した偏光板間(クロスニコル)に挟んで光を当てると偏光が乱れて光漏れが生じることがある。このため、これら材料を液晶表示素子基板などに用いるとコントラストが低下する恐れがあった。
さらに、これら表示装置に用いられる透明プラスチック基板には、表面平滑性が求められる。特に表示装置に用いる場合は基板上に直接半導体素子を書き込むこともあり2μm以下レベルでの平滑性が求められている。
通常プリプレグはガラスクロス等の繊維布に樹脂含浸後、スクイズロール等のロールで余分な樹脂を掻き落とし、縦型の乾燥炉で乾燥させるが、このときガラスクロス等繊維布の凹凸を反映した形で乾燥・半硬化するために、表面形状は粗いものとなる。プリプレグ自体の表面粗さが粗いと得られるプラスチック基板の表面粗さも粗くなる。また、プリプレグから積層板を得るためには、熱盤間に銅箔等の金属箔、プリプレグ、鏡面板等を1組として、それらを何枚も重ねて加熱成型する多段型のバッチプレスが一般的である。(非特許文献2) この時、樹脂もある程度フローするためプリプレグそのものの表面形状が積層板そのものの表面と成る訳ではないが、もとのプリプレグの表面粗さが反映されたものとなる。すなわちプレス初期においては樹脂に流動性がない状態で加圧されることになるが、このとき金属箔が圧力により変形し、プリプレグの表面形状を反映した形状となり流動性のある温度域に達したときは、金属箔あるいは金属板が初期のプリプレグ表面粗さを反映した形状となっているため、平滑なプラスチック基板とはならない。さらに得られた積層板の銅箔をエッチング除去することによりプラスチック基板を得ることができるが、表面平滑性が不十分な銅箔面(一般に光沢面側でも5μm程度の凹凸がある)が転写さ
れるために液晶表示装置に用いることはできなかった。また、金属箔の代わりにガラス板を使用することにより表面平滑性の良いプラスチック基板を得ることは可能だが、加圧成形時にガラス板が割れや生じることがあり、使用困難であった。
また、多段型のバッチプレスでは、生産性が低いばかりか各段の熱盤内に温度ムラがあり成型時に各積層板にかかる熱履歴が異なるために、板厚精度、成形性、反り、寸法変化率等の品質において差が生じ、品質のバラツキが少ない積層板を製造することは難しかった。
特開平6−337408号公報 特開2001−59015号公報 特開2001−59014号公報 特開2004−51960号公報 複合材料シンポジウム講演要旨集,22,86(1997) 藤木政気、藤森秀信 偏著「多層プリント配線版キーワード100」工業調査会、1987年10月20日 5版発行 p.43−46
本発明は透明性・表面平滑性に優れ生産性の高い透明複合基板の製造方法を提供するものである。
すなわち本発明は、
(1) 550nmでの光線透過率が80%以上である透明複合基板の製造方法であって、繊維布(a)と透明樹脂(b1)を含む樹脂複合体の少なくとも片面に、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔をラミネートし、透明樹脂(b1)および透明樹脂(b2)を硬化させた後に剥離性金属箔を剥離する透明複合基板の製造方法。
(2) 前記透明樹脂(b1)の硬化後の屈折率と繊維布の屈折率との差が0.01以下である1記載の透明複合基板の製造方法。
(3) 前記繊維布(a)の屈折率が1.45〜1.56である(1)、(2)記載の透明複合基板の製造方法。
(4) 前記繊維布(a)がガラスクロスである(1)〜(3)記載の透明複合基板の製造方法。
(5) 前記繊維布(a)がガラス不織布である(1)〜(3)記載の透明複合基板の製造方法。
(6) 前記透明樹脂(b1)および/または(b2)がエポキシ樹脂を含む(1)〜(5)記載の透明複合基板の製造方法。
(7) 前記透明樹脂(b1)が下記化学式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂を構成成分として含む(1)〜(6)の透明複合基板の製造方法。
(8) 前記透明樹脂(b1)が下記化学式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂を構成成分として含む(1)〜(6)記載の透明複合基板の製造方法。
(9) 前記透明樹脂(b1)中に、オキセタニル基をもつシルセスキオキサン(c)を構成成分として含む(1)〜(8)記載の透明複合基板の製造方法。
(10) 前記透明樹脂(b1)をカチオン系硬化触媒(d)で硬化したことを特徴とする(1)〜(9)記載の透明複合基板の製造方法。
(11) 前記透明樹脂(b2)がエポキシ樹脂及び酸無水物を含む(1)〜(10)記載の透明複合基板の製造方法。
(12) 前記透明樹脂(b1)および/または(b2)に無機充填材を含有する(1)〜(11)記載の透明複合基板の製造方法。
(13) 前記無機充填材の屈折率が前記透明樹脂(b1)および/または(b2)の硬化後の屈折率、ならびに繊維布の屈折率との差が0.01以下である(12)記載の透明複合基板の製造方法。
(14) 前記無機充填材の平均粒径は、2μm以下である(12)、(13)記載の透明複合基板の製造方法。
(15) 前記無機充填材の含有量が、前記透明樹脂(b1)および/または(b2)の樹脂成分100重量部に対して10〜400重量部である(12)〜(14)記載の透明複合基板の製造方法。
(16) 前記剥離性金属箔は25℃から180℃の平均線膨張係数が30ppm以下で、かつ転写面側の表面粗さ(Ry)が2μm以下である(1)〜(15)記載の透明複合基板の製造方法。
(17) 前記剥離性金属箔はヤング率が50GPa以上である(1)〜(16)記載
の透明複合基板の製造方法。
(18) 前記剥離性金属箔がアルミニウム、銅、ステンレス鋼より選ばれる1種類以上の金属を含む(1)〜(17)記載の透明複合基板の製造方法。
(19) 前記透明複合基板の表面粗さ(Ry)が2μm以下である(1)〜(18)記載の透明複合基板の製造方法。
(20) 前記透明樹脂(b1)および(b2)のガラス転移温度が150℃以上であることを特徴とする(1)〜(19)記載の透明複合基板の製造方法。
(21) 前記透明複合基板を連続的に巻き取ることを特徴とする(1)〜(20)記載の複合基板の製造方法。
(22) 前記透明複合基板が表示素子用基板であることを特徴とする(1)〜(21)記載の複合基板の製造方法。
である。
本発明の透明複合体の製造方法は、連続生産可能な方法で、低線膨張係数、透明性、光学特性、耐熱性や平滑性に優れ、透明板、光学レンズ、液晶表示素子用プラスチック基板、カラーフィルター用基板、有機EL表示素子用プラスチック基板、太陽電池基板、タッチパネル、導光板、光導波路基板等に好適に利用できる。
本発明は、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された特定の物性を持つ剥離性金属箔を用いて、繊維布(a)と透明樹脂(b1)からなる樹脂複合体
の少なくとも片面にラミネートし、樹脂を硬化させた後に剥離性樹脂シートを剥離することにより透明で平滑なプラスチック基板が得られることを見出したものである。
本発明において、ラミネート時に、透明樹脂が形成されていない純粋な剥離性金属箔を用いると、プリプレグの表面形状、圧力によって変形し、また、転写される銅箔自体の表面平滑性が不十分であるのに対して、透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔は樹脂複合体の表面形状に沿って樹脂が変形しラミネートすることができ、かつ、ラミネートロールの加圧に従って、プリプレグ表面をむらなく平坦化、かつ、平滑化できるという利点がある。
本発明は、繊維布(a)に透明樹脂(b1)からなる樹脂複合体の少なくとも片面に、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔を加熱・圧着し、更に樹脂を加熱・硬化させた後、剥離性金属箔を剥離して、透明複合基板を得ることができる。樹脂複合体に透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔は、少なくとも片面、好ましくは両面で加熱・圧着する。樹脂複合体に透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔を片面のみで加熱・圧着する場合、流動した透明樹脂(b2)が反対側の樹脂複合体面、熱板、ラミネートロール等に付着することがあり、反対側面に金属箔やフィルムシートを設置することもできる。
本発明の透明樹脂(b1)の屈折率と繊維布の屈折率との差は、優れた透明性を維持するため0.01以下であることが好ましく、0.005以下がより好ましい。屈折率差が0.01より大きい場合には、得られるプラスチック基板の透明性が劣る傾向がある。
本発明において、繊維布(a)としては、ガラスクロス、ガラスペーパー(不織布)等のガラス繊維基材が好ましいが、その他、合成繊維、鉱物繊維等からなる織布や不織布等が挙げることができる。本発明で用いる繊維布の屈折率は特に制限されないが、1.45〜1.56であることが好ましく、より好ましくは1.50〜1.54である。特にガラス繊維の屈折率が1.50〜1.54である場合は、ガラスのアッベ数に近い樹脂が選択でき好ましい。樹脂とガラスとのアッベ数が近いと広い波長領域において両者の屈折率が一致し、広い波長領域で高い光線透過率が得られる。繊維布の屈折率が1.56を超える場合では、同じ屈折率でアッベ数が45以上の樹脂を選択するのが困難であり、1.45未満では特殊な組成のガラス繊維となり、コスト的に不利である。特に、1.50〜1.54の範囲であれば、SガラスやNEガラスなどの一般的なガラス繊維が適用でき、かつ同じ屈折率でアッベ数が45以上の樹脂の選択も可能である。ガラスクロスやガラスペーパーに用いられるガラスの種類としては、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、石英ガラスなどがあげられ、中でもアッベ数が45以上の樹脂と屈折率を一致させることができ、かつ入手が容易なSガラス、Tガラス、NEガラスが好ましい。またガラスクロスやガラスペーパーを用いる場合、フィラメントの織り方に限定はなく、平織り、ななこ織り、朱子織り、綾織りなどが適用でき、中でも平織りが好ましい。ガラスクロスの厚みは、通常、30〜200μmであるのが好ましく、より好ましくは40〜150μmである。ガラスクロスやガラス不織布などのガラス繊維布は1枚だけでもよく、複数枚を重ねて用いてもよい。
本発明に用いられる繊維布(a)は、樹脂成分との濡れ性を改善する目的で各種のシランカップリング剤、ボランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等の表面処理剤で処理されても良く、これに限定されるものではない。
本発明によって製造される透明複合基板は、波長550nmの光線透過率が80%以上である。したがって、透明樹脂(b1)および(b2)は、厚さ100μmのシートにした場合、波長550nmの光線透過率が80%以上であることが好ましく、より好ましくは85%以上、さらに好ましくは88%以上である。光線透過率が80%未満であると、光の利用効率が低下し光効率が重要な用途には好ましくない。これら透明性が良い硬化性
樹脂としてアクリレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂などがあげられるが、透明性、耐熱性、生産性の面から2つ以上の官能基を有するエポキシ樹脂が好ましい。透明樹脂(b1)および(b2)のガラス転移温度は、150℃以上が好ましく、より好ましくは200℃以上、さらに好ましくは250℃以上である。液晶表示素子用基板等の表示素子用基板として使用する場合、ガラス転移温度が150℃未満ならば、表示素子用基板の製造工程でかかる熱処理に基板の変形が発生することがある。
本発明の透明樹脂(b1)は、一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂を用いることにより、極めて優れた耐熱性と良好な透明性を両立することができる。具体的には、熱カチオン系硬化触媒で一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂を硬化した場合には、ガラス転移温度が200℃以上で透明な硬化物を得ることができる。特に一般式(1)でXが−C(CH3)2−である2,2−ビス(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)プロパンを用いた場合にはガラス転移温度が250℃以上、一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂を用いた場合にはガラス転移温度が300℃以上となり、特に好ましい。
本発明の透明樹脂(b1)は、繊維布との屈折率を合わせる目的で一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂と屈折率の異なる成分を併用することが好ましい。屈折率の異なる成分としては、併用することで繊維布と屈折率を合わせる事ができ、透明な複合体を得ることができる成分であれば特に制限されないが、エポキシ基を有する化合物やオキセタニル基を有する化合物が、一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂と共架橋するので好ましい。
繊維布として、NEガラスクロスを用いる場合には、一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂よりも屈折率の低い樹脂を併用することが好ましい。一般式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂または一般式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂よりも屈折率の低い成分としては、各種のエポキシ基を有する化合物やオキセタニル基を有する化合物を用いることができるが、耐熱性が優れていることからオキセタニル基を有するシルセスキオキサン(c)が特に好ましい。オキセタニル基を有するシルセスキオキサン(c)を併用することで、優れた耐熱性を維持したまま、繊維布と屈折率を合わせる事ができる。
本発明で用いられる透明樹脂(b1)は、耐熱性が高い硬化物が得られることからカチオン系硬化触媒(d)で硬化することが好ましい。カチオン系硬化触媒(d)としては、加熱によりカチオン重合を開始させる物質を放出する開始剤や活性エネルギー線によってカチオン重合を開始させる物質を放出させる開始剤などがあげられるが、耐熱性が高い硬化物が得られることから加熱によりカチオン重合を開始する物質を放出する開始剤、すなわち熱カチオン系硬化触媒が特に好ましい。
好ましい熱カチオン硬化触媒としては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、アルミニウムキレートなどがある。具体的な例としては、芳香族スルホニウム塩としては三新化学工業製のSI−60L、SI−80L、SI−100L、旭電化工業製のSP−170やSP−150などがあり、アルミニウムキレートとしては、ダイセル化学工業製DAICAT EX−1などがあげられる。
本発明において樹脂複合体を形成する方法として、透明樹脂(b1)を、そのまま、もしくはアルコール類、エーテル類、アセタール類、ケトン類、エステル類、アルコールエステル類、ケトンアルコール類、エーテルアルコール類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類やエステルエーテル類などの有機溶媒を用いて透明樹脂(b1)ワニスにし、繊維布に含浸または塗布した後、硬化する方法や剥離性基材シートにワニスを塗布・乾燥後、
繊維布の表裏にラミネートし、しかる後に剥離性基材シートを剥離すること方法が挙げられるが特に限定するものではない。
本発明において、繊維布に透明樹脂(b1)ワニスを含浸、乾燥させ、樹脂複合体を形成する条件としては、含浸樹脂や溶剤の種類により異なるが、80〜250℃、0.5〜120分が適当である。これより温度が低く時間が短い場合、繊維布と加熱圧着する際、流動性が大きく、端面からのしみ出しが大きく、フィルム厚のバラツキも大きくなり、均一な厚みの透明複合基板とならない。また、これより温度が高く時間が長い場合樹脂の熱分解や酸化劣化が起こり好ましくない。
本発明で用いられる透明樹脂(b2)は、透明性、耐熱性を有し、剥離性金属箔上に形成され室温もしくは加熱時に流動性を有するものであれば特に限定するものではないが、透明性、耐熱性の点からエポキシ樹脂を酸無水物系硬化剤で硬化するものが好ましい。これらエポキシ樹脂としては、種々のものが利用可能であり、例えば 下式(3)〜(7)で示されるエポキシ樹脂が挙げられるが、特に耐熱性、透明性、及び、室温でタック性がなく、加熱時に樹脂が流動するような取り扱い性の良い半硬化状態のし易さなどから下式(4)で示される多官能脂環式エポキシ樹脂が特に好ましい。
式(6)で示されるエポキシ樹脂の中でも、反応性、耐熱性や取り扱い安さからXがSO2、Yが酸素、R5〜R10がすべて水素、nが0〜1であるビスフェノールSが最も好ましい。
本発明に用いる透明樹脂(b2)の酸無水物系硬化剤としては、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチル無水ナジック酸、無水ナジック酸、無水グルタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチル水添無水ナジック酸、水添無水ナジック酸などがあげられ、なかでも透明性が優れることからメチルヘキサヒドロ無水フタル酸やメチル水添無水ナジック酸が好ましい。
さらに、必要に応じて、硬化促進剤を併用することも好ましい。この硬化促進剤としては、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、トリエチレンジアミン等の三
級アミン類、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート等のリン化合物、四級アンモニウム塩、有機金属塩類、およびこれらの誘導体等があげられ、これらのなかでもリン化合物が好ましい。これら硬化促進剤は、単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
酸無水物系硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対して、酸無水物系硬化剤における酸無水物基を0.5〜1.5当量に設定することが好ましく、0.7〜1.
2当量がより好ましい。
本発明において、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔を形成する方法として、透明樹脂(b2)をそのまま、もしくはアルコール類、エーテル類、アセタール類、ケトン類、エステル類、アルコールエステル類、ケトンアルコール類、エーテルアルコール類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類やエステルエーテル類などの有機溶媒を用いて透明樹脂(b2)ワニスにし、剥離性金属箔にコートした後、溶剤を揮発、硬化を進める方法が挙げられるが特に限定するものではない。剥離性金属箔にワニス(b)をコート、乾燥させ、硬化を進める条件としては、透明樹脂(b2)や溶剤の種類により異なるが、50〜200℃、0.5〜30分が適当である。これより温度が低く時間が短い場合、樹脂中に溶剤が多量に残存し、樹脂複合体と加熱圧着後にさらに加熱した際、膨れやボイドが発生し、外観不良が発生することがある。また、これより温度が高く時間が長い場合剥離性シートと加熱・圧着する際、樹脂の流動性がなくなり、接着不良や基板表面を十分平滑化できないことがある。
室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔を樹脂複合体に圧着する条件としては透明樹脂(b2)の流動時の樹脂粘度により異なるが、プレス形式の場合は室温〜200℃、0.1〜10MPa、5〜30分、ロール式ラミネータの場合は室温〜200℃、0.1〜100MPa、0.1〜10m/分の条件が適当である。ラミネート温度が低すぎると樹脂が軟化せず基板表面を十分に平滑化できないことがあり、また、ラミネート温度が高すぎると樹脂中の溶剤が急激に揮発発泡したり、フローが大きすぎ樹脂が流れ出てしまうことがある。プレス形式にて転写シートを繊維布に加熱・圧着する場合は効率の面から表裏同時に張り合わせることが望ましいが、ロール式ラミネータを用いる場合は片面毎に張り合わせることもできる。さらにプレス形式、ロール形式の場合でも減圧下で張り合わせを行う事が望ましいが、特に限定するものではない。
また、ロール形式の場合、連続的に巻き取ることにより、ロール状の透明複合基板を得ることができる。
本発明の透明樹脂(b1)および(b2)は、必要に応じて、透明性、耐溶剤性、耐熱性等の特性を損なわない範囲で、熱可塑性又は硬化性のオリゴマーやポリマーを併用してよい。この場合、吸水率の低減などのため、脂環式構造やカルド骨格を有するオリゴマーやポリマーを使用することが好ましい。これら熱可塑性または硬化性のオリゴマーやポリマーを併用する場合は、全体の屈折率がガラス繊維布の屈折率に合うように組成比を調整する必要がある。
本発明の透明樹脂(b1)および(b2)は、樹脂成分とともに無機充填材を併用しても良い。この無機充填材は透明複合基板の550nmでの光線透過率が80%未満に低下しない範囲では特に限定するものではないが、硬化後の樹脂及び繊維布との屈折率差が0.01以下で、平均粒径2μm以下が好ましく、さらに屈折率差が0.005以下で、平均粒径2μm以下がより好ましい。無機充填材は弾性率を高め、線膨張係数を低下させ、吸水性を低下させる効果がある。無機充填材としては、例えばタルク、アルミナ、ガラス、シリカ、マイカ等が挙げられる。これらの中でも屈折率差をより小さくするために、繊維布を同組成もしくは繊維布を粉砕した無機充填材が好ましい。また、平均粒径2μm以下の無機充填材を用いることが充填性を向上させる点で好ましい。平均粒径が2μmを超えるとプリプレグ作製時の繊維布への含浸性低下、樹脂組成物中の無機充填材が沈降する、表面平滑性が低下する等の現象が起こる事があり、望ましくない。また、平均粒径は粘度制御の点で0.2μm以上が好ましい。なお、本発明で平均粒径は株式会社堀場製作所粒度分布測定装置 LA920を用いて、レーザ回折/散乱法で測定を行った。
無機充填材の配合量としては、硬化性樹脂等の樹脂成分100重量部に対して、10〜
400重量部が好ましく、より好ましくは40〜300重量部である。10重量部より少ないと無機充填材を添加することによる低熱膨張化の効果が少なく、400重量部を超えると樹脂組成物中の無機充填材の割合が大きすぎて、樹脂ワニスのガラス基材への塗布、含浸などの操作が困難となる傾向がある。
本発明の透明樹脂(b1)および(b2)には、カップリング剤を添加することが好ましい。カップリング剤は樹脂と無機充填材の界面の濡れ性を向上させることにより、繊維布に対して樹脂および充填材を均一に定着させ、耐熱性や吸湿性を改良する効果が認められる。カップリング剤としては通常用いられるものなら何でも使用できるが、これらの中でもエポキシシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アミノシランカップリング剤及びシリコーンオイル型カップリング剤の中から選ばれる1種以上のカップリング剤を使用することが無機充填材界面との濡れ性が高く、耐熱性向上の点で好ましい。本発明でカップリング剤は、無機充填材に対して0.05重量%以上、3重量%以下が望ましい。これより少ないと充填材を十分に被覆できず、またこれより多いと機械特性等が低下するようになるためこの範囲で用いることが望ましい。
また、本発明の透明樹脂(b1)および(b2)中には、必要に応じて、透明性、耐溶剤性、耐熱性等の特性を損なわない範囲で、少量の酸化防止剤、紫外線吸収剤、染顔料等を含んでいても良い。
本発明の剥離性金属箔は透明樹脂(b2)が形成されている転写面側の表面粗さRyが2μm以下、より好ましくは1μm以下でかつ25℃から180℃の平均線膨張係数係数が30ppm未満でありヤング率が50GPa以上の金属箔が好ましい。転写面側の表面
粗さRyは低いほど好ましいが、2μmを超えるシートを用いるとこの面が転写し表面粗さが粗くなるので好ましくない。プラスチック基板の製造工程に耐えうる耐熱性が必要であると共に、線膨張係数が30ppmを越える様な金属箔を用いると、金属箔を剥離する前の複合基板にストレスが内在するためにカールが発生し、後工程を円滑に行うことが難しくなることがある。またヤング率が50GPaより小さい金属箔を用いると、樹脂の硬
化収縮にまけてシワやうねりが発生する。具体的な材質としては、アルミニウム、銅、ステンレスより選ばれる1種類以上の金属を含むことが好ましい。また必要に応じて転写面側には離型処理が施されていてもよい。また、剥離性金属箔の剥離に関しては、そのまま機械的に剥離しても良いし、エッチング等の方法により、化学的に除去しても良く、特に限定しない。
本発明の透明複合基板は、表示素子用プラスチック基板に用いる場合は、波長550nmの光線透過率が80%以上であることが好ましく、より好ましくは85%以上、さら好ましくは88%以上である。光線透過率が80%未満であると、光の利用効率が低下し光効率が重要な用途には好ましくない。
次に本発明について、実施例及び比較例を挙げて詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に制限されるものではない。
a)光線透過率
分光光度計U3200(島津製作所製)で400nm及び550nmの光線透過率を測定した
b)ガラス転移温度(Tg)
セイコー電子(株)製DMS―210型粘弾性測定装置で測定し、1Hzでのtanδの最大値をガラス転移温度(Tg)とした。
(実施例1)
Sガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.528、ユニチカクロス製、#2117タイプ)を焼きだしし、有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン(エポキシシラン)で処理した。このガラスクロスに、水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業製、E−BP)96重量部、オキセタニル基を有するシルキセスキオキサン(東亞合成製、OX−SQ)4重量部、芳香族スルホニウム系熱カチオン触媒(三新化学製、SI−100L)1重量部を溶融混合した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.530)を含浸し、脱泡した後、窒素雰囲気下のオーブン中で吊るしながら、80℃2時間加熱後、さらに200℃にて2時間加熱してガラスクロス/樹脂複合体を得た。また、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学工業製TEPIC)90重量部、ビスフェノールS型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業製エピクロンEXA1514)10重量部、メチル水添無水ナジック酸(新日本理化製リカシッドHMA−100)170重量部、及びテトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)2重量部を溶融混合し、この樹脂を厚み25μmの離形処理した表面粗さRy0.8μm、ヤング率が70Gpa、線膨張係数が23ppmのアルミニウム箔上にコートした。その後、前記ガラスクロス/樹脂複合体に両面に樹脂をコートしたアルミニウム箔をラミネートして、80℃にて1時間加熱、さらに200℃にて2時間加熱した後、アルミニウム箔を剥離して厚さ0.1mmの透明複合基板を得た。得られた透明複合基板は、550nmでの光
線透過率は88%、ガラス転移温度は300℃以上、表面粗さRyが1.0μmと表示基板として使用する十分なものであった。
(実施例2)
NEガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.510、日東紡製)を焼きだし
して有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理した。このガラスクロスに水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業製、E−BP)75重量部、オキセタニル基を有するシルキセスキオキサン(東亞合成製
、OX−SQ)25重量部、芳香族スルホニウム系熱カチオン触媒(三新化学製、SI−
100L)1重量部を溶融混合した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.510)を含浸し、脱泡した後、窒素雰囲気下のオーブン中で吊るしながら、80℃2時間加熱後、さらに200℃にて2時間加熱してガラスクロス/樹脂複合体を得た。また、多官能脂環式エポキシ(ダイセル化学工業製EHPE3150)100重量部、メチル水添無水ナジック酸(新日本理化製リカシッドHNA−100)102重量部、テトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)2重量部をメチルイソブチルケトンに溶解し、この樹脂を厚み20μmの離形処理した表面粗さRy1.2μm、ヤング率が200Gpa、線膨張係数が12ppmステンレス鋼箔上にコートした後、オーブン中125℃5分加熱後、放冷してタック性のない樹脂厚み12μmの樹脂付きステンレス鋼箔を得た。このガラスクロス/樹脂複合体を樹脂付きステンレス箔に挟み込んで、真空プレスを用いて、80℃にて1時間加熱、さらに250℃にて2時間加熱した後、ステンレス鋼箔を剥離して厚さ0.10mmの透明複合基板を得た。得られた透明複合基板は、550nmでの
光線透過率は88%、ガラス転移温度は285℃、表面粗さRyが1.5μmと表示基板として使用する十分なものであった。
(実施例3)
NEガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.510、日東紡製)を焼きだし
して有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理した。このガラスクロスに2,2−ビス(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)プロパン(ダイセル化学工業製、E−DOA)100重量部、芳香族スルホニウム系熱カチオン触媒(三新化学製、SI−100L)1重量部をメチルイソブチルケトンで溶解した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.512)を含浸し、乾燥炉で100℃10分、180℃20分加熱してロール状のガラスクロス/樹脂複合体を得た。また、多官能脂環式エポキシ(ダイセル化学工業製EHPE3150)100重量部、メチル水添無水ナジック酸(
新日本理化製リカシッドHNA−100)102重量部、テトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)2重量部をメチルイソブチルケトンで溶解し、この樹脂をロール状の厚み17μm、表面粗さRy1.2μm、ヤング率が130Gpa、線膨張係数が17ppm圧延銅箔上にコートした後、乾燥炉中125℃5分加熱後、放冷してタック性のない樹脂付き銅箔を得た。このガラスクロス/樹脂複合体に樹脂付き銅箔を80℃、10Mpa、0.2m/分の圧着条件でラミネートした後、200℃の乾燥炉内で1時間加熱した後、更に両側の銅箔をエッチングして全面除去して、厚さ0.10
mmのロール状の透明複合基板を得た。得られた透明複合基板は、550nmでの光線透過率は88%、ガラス転移温度は285℃以上、表面粗さRyが1.5μmと表示基板として使用する十分なものであった。
(実施例4)
NEガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.510、日東紡製)を焼きだし
して有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理した。このガラスクロスに2,2−ビス(3’,4’−エポキシシクロヘキシル)プロパン(ダイセル化学工業製、E−DOA)100重量部、芳香族スルホニウム系熱カチオン触媒(三新化学製、SI−100L)1重量部をメチルイソブチルケトンで溶解した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.512)を含浸し、乾燥炉で100℃10分、180℃20分加熱してロール状のガラスクロス/樹脂複合体を得た。また、NEガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.510、日東紡製)をビーズミルで粉砕、グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理して、平均粒径0.5μmのガラ
スフィラーを得た。次に、多官能脂環式エポキシ(ダイセル化学工業製EHPE3150)100重量部、メチル水添無水ナジック酸(新日本理化製リカシッドHNA−100)102重量部、テトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)2重量部、平均粒径0.5μmのガラスフィラー50重量部をメチルイソブチルケトンで溶解・混合し、この樹脂をロール状の厚み17μm、表面粗さRy1.2μm、ヤング率が130Gpa、線膨張係数が17ppm圧延銅箔上にコートした後、乾燥炉中125℃5分加熱後、放冷してタック性のない樹脂厚み12μmの樹脂付き銅箔を得た。このガラスクロス/樹脂複合体に樹脂付き銅箔を80℃、10Mpa、0.2m/分の圧着条件でラミネートした後、200℃の乾燥炉内で1時間加熱した後、更に両側の銅箔をエッチングして全面除去して、厚さ0.10mmのロール状の透明複合基板を得た。得られた透明
複合基板は、550nmでの光線透過率は85%、ガラス転移温度は290℃、表面粗さRyが1.5μmと表示基板として使用する十分なものであった。
(実施例5)
Eガラス系ガラス不織布(厚さ60μm、屈折率1.560、日東紡製)を焼きだしして
有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理した。このガラス不織布に水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業製、E−BP)60重量部、ビスフェノールS型エポキシ樹脂(大日本インキ製、EXA−1514)40重量部、芳香族スルホニウム系熱カチオン触媒(三新化学製、SI−100L)1重量部を混合した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.560)を含浸し、脱泡した後、窒素雰囲気下のオーブン中で吊るしながら、80℃2時間加熱後、さらに200℃にて2時間加熱してガラス不織布/樹脂複合体を得た。また、トリグリシジルイソシアヌレート(日産化学工業製TEPIC)20重量部、ビスフェノールS型エポキシ樹脂(大日本インキ製、EXA−1514)80重量部、メチル水添無水ナジック酸(新日本理化製リカシッドHNA−100)75重量部、テトラフェニルホスホニウムブロマイド(北興化学工業製TPP−PB)1重量部を110℃で溶融混合した樹脂を厚み17μm、表面粗さRy1.2μm、ヤング率が130Gpa、線膨張係数が17ppm圧延銅箔上にコートした。その後、前記ガラス不織布/樹脂複合体に両面に樹脂をコートした圧延銅箔をラミネートして、80℃にて1時間加熱、さらに200℃にて2時間加熱した後、圧延銅箔
を塩化第二鉄溶液でエッチングを行い、厚さ60μmの透明複合基板を得た。得られた透明複合基板は、550nmでの光線透過率は88%、ガラス転移温度は240℃、表面粗さRyが1.4μmと表示基板として使用する十分なものであった。
(比較例1)
剥離性金属箔に表面粗さRyが5μmの電解銅箔(18μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、0.1mmの透明複合基板を得た。得られた複合基板は、550nmで
の光線透過率は86%、ガラス転移温度は300℃以上であったが、表面粗さRyが4.3μmと表示基板として使用するには平滑性が不十分なものであった。
(比較例2)
NEガラス系ガラスクロス(厚さ100μm、屈折率1.510、日東紡製)を焼きだし
して有機物を除去した後、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エポキシシラン)で処理した。このガラスクロスに水添脂環式エポキシ樹脂(ナガセケムテック製、デコナールDX−216)23重量部、カルド型エポキシ樹脂(ナガセケムテック製、BPFG)8重量部、ポリプロピレン型エポキシ樹脂(ナガセケムテック製、デコナールEX−931)30重量部、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(新日本理化製リカシッドMH−700)38重量部、硬化促進剤に1−ブチル2−フェニルイミダゾール(四国化成性 1B2PZ)0.3重量部を混合した樹脂(硬化後の樹脂の屈折率1.510)を用いた以外は実施例2と同様に行い、0.1mmの透明複合基板を得た。得られた複合基板は、550nmでの光線透過率は87%、表面粗さRyは1.5μmであったが、ガラス転移温度は60℃であり、表示基板加工工程の熱処理で基板の変形が発生し、表示基板として使用するには不十分なものであった。
本発明は透明性・表面平滑性に優れ、ロール形状での連続生産も可能であり、生産性の高い透明複合基板の製造方法である。特に、液晶表示装置に用いられるプラスチック基板等の透明複合基板の製造方法に有用である。

Claims (22)

  1. 550nmでの光線透過率が80%以上である透明複合基板の製造方法であって、繊維布(a)と透明樹脂(b1)を含む樹脂複合体の少なくとも片面に、室温もしくは加熱時に流動性を有する透明樹脂(b2)が形成された剥離性金属箔をラミネートし、透明樹脂(b1)および透明樹脂(b2)を硬化させた後に剥離性金属箔を剥離する透明複合基板の製造方法。
  2. 前記透明樹脂(b1)の硬化後の屈折率と繊維布の屈折率との差が0.01以下である請求項1記載の透明複合基板の製造方法。
  3. 前記繊維布(a)の屈折率が1.45〜1.56である請求項1または2記載の透明複合基板の製造方法。
  4. 前記繊維布(a)がガラスクロスである請求項1〜3何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  5. 前記繊維布(a)がガラス不織布である請求項1〜3何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  6. 前記透明樹脂(b1)および/または(b2)がエポキシ樹脂を含む請求項1〜5何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  7. 前記透明樹脂(b1)が下記化学式(1)で示される脂環式エポキシ樹脂を構成成分として含む請求項1〜6何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  8. 前記透明樹脂(b1)が下記化学式(2)で示される水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂を構成成分として含む請求項1〜6何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  9. 前記透明樹脂(b1)中に、オキセタニル基をもつシルセスキオキサン(c)を構成成分として含む請求項1〜8何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  10. 前記透明樹脂(b1)をカチオン系硬化触媒(d)で硬化したことを特徴とする請求項1〜9何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  11. 前記透明樹脂(b2)がエポキシ樹脂及び酸無水物を含む請求項1〜10何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  12. 前記透明樹脂(b1)および/または(b2)に無機充填材を含有する請求項1〜11何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  13. 前記無機充填材の屈折率が前記透明性樹脂(b1)および/または(b2)の硬化後の屈折率、ならびに繊維布の屈折率との差が0.01以下である請求項12何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  14. 前記無機充填材の平均粒径は、2μm以下である請求項12または13記載の透明複合基板の製造方法。
  15. 前記無機充填材の含有量が、前記透明樹脂(b1)および/または(b2)の樹脂成分100重量部に対して10〜400重量部である請求項12〜14何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  16. 前記剥離性金属箔は25℃から180℃の平均線膨張係数が30ppm以下で、かつ転写面側の表面粗さ(Ry)が2μm以下である請求項1〜15何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  17. 前記剥離性金属箔はヤング率が50GPa以上である請求項1〜16何れか一項記載の透
    明複合基板の製造方法。
  18. 前記剥離性金属箔がアルミニウム、銅、ステンレス鋼より選ばれる1種類以上の金属を含む請求項1〜17何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  19. 前記透明複合基板の表面粗さ(Ry)が2μm以下である請求項1〜18何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  20. 前記透明樹脂(b1)および(b2)のガラス転移温度が150℃以上であることを特徴とする請求項1〜19何れか一項記載の透明複合基板の製造方法。
  21. 前記透明複合基板を連続的に巻き取ることを特徴とする請求項1〜20何れか一項記載の複合基板の製造方法。
  22. 前記透明複合基板が表示素子用基板であることを特徴とする請求項1〜21何れか一項記載の複合基板の製造方法。
JP2004115350A 2004-04-09 2004-04-09 透明複合基板の製造方法 Expired - Fee Related JP4496828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115350A JP4496828B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 透明複合基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115350A JP4496828B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 透明複合基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005298634A true JP2005298634A (ja) 2005-10-27
JP4496828B2 JP4496828B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=35330572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004115350A Expired - Fee Related JP4496828B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 透明複合基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4496828B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119630A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート、基板および電子デバイス
JP2007168150A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
JP2007293048A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 光学フィルター用シート、電磁波シールド性光学フィルター用シート、及びそれらの製造方法、並びに光学フィルター
JP2008101062A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、プリプレグ、積層板、及び半導体装置
JP2008242190A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ基板およびその製造方法
EP2077288A1 (en) * 2006-10-11 2009-07-08 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Transparent composite sheet
JP2009208282A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd プラスチックシート
JP2010182668A (ja) * 2009-01-08 2010-08-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
JP2010251978A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 複合化された圧電基板の製造方法および複合化された圧電基板
JP2011006610A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nagase Chemtex Corp 透明複合体
JP2012051379A (ja) * 2011-11-25 2012-03-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
JP2013028680A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明ガラス繊維複合樹脂シート、表示体装置および太陽電池
KR20130111486A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 주식회사 엘지화학 유기전자소자용 기판
WO2014148482A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 住友ベークライト株式会社 面光源用基板、面光源照明装置および面光源用基板の製造方法
JP2016106348A (ja) * 2013-08-02 2016-06-16 住友ベークライト株式会社 面光源用基板、面光源照明および面光源用基板の製造方法
JPWO2014103759A1 (ja) * 2012-12-28 2017-01-12 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、プリプレグ及びフィルム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10338848A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Hitachi Chem Co Ltd 電磁波シールド性接着フィルムの製造方法及び該フィルムを用いたディスプレイ
JP2000026744A (ja) * 1998-05-04 2000-01-25 Motorola Inc 透明化合物およびその用途
JP2000356720A (ja) * 1999-06-16 2000-12-26 Sony Corp 光導波路用材料並びに光導波路およびその製造方法
JP2002275169A (ja) * 2001-03-23 2002-09-25 Daicel Chem Ind Ltd エポキシ化合物の製造方法
JP2002338659A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Daicel Chem Ind Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及びその用途
JP2003103553A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 表示素子用プラスチック基板および表示素子用プラスチック基板の製造方法
WO2003064530A1 (fr) * 2002-01-25 2003-08-07 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Composition de composite transparent
JP2004051960A (ja) * 2002-05-27 2004-02-19 Nitto Denko Corp 樹脂シート、およびそれを用いた液晶セル基板
JP2004099467A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Daicel Chem Ind Ltd 脂環式エポキシ化合物の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10338848A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Hitachi Chem Co Ltd 電磁波シールド性接着フィルムの製造方法及び該フィルムを用いたディスプレイ
JP2000026744A (ja) * 1998-05-04 2000-01-25 Motorola Inc 透明化合物およびその用途
JP2000356720A (ja) * 1999-06-16 2000-12-26 Sony Corp 光導波路用材料並びに光導波路およびその製造方法
JP2002275169A (ja) * 2001-03-23 2002-09-25 Daicel Chem Ind Ltd エポキシ化合物の製造方法
JP2002338659A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Daicel Chem Ind Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及びその用途
JP2003103553A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Sumitomo Bakelite Co Ltd 表示素子用プラスチック基板および表示素子用プラスチック基板の製造方法
WO2003064530A1 (fr) * 2002-01-25 2003-08-07 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Composition de composite transparent
JP2004051960A (ja) * 2002-05-27 2004-02-19 Nitto Denko Corp 樹脂シート、およびそれを用いた液晶セル基板
JP2004099467A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Daicel Chem Ind Ltd 脂環式エポキシ化合物の製造方法

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119630A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート、基板および電子デバイス
JP2007168150A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
JP2007293048A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 光学フィルター用シート、電磁波シールド性光学フィルター用シート、及びそれらの製造方法、並びに光学フィルター
EP2077288A1 (en) * 2006-10-11 2009-07-08 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Transparent composite sheet
EP2077288A4 (en) * 2006-10-11 2012-03-21 Sumitomo Bakelite Co TRANSPARENT COMPOSITE SHEET
JP2008101062A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、プリプレグ、積層板、及び半導体装置
JP2008242190A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ基板およびその製造方法
JP2009208282A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd プラスチックシート
KR101681038B1 (ko) * 2009-01-08 2016-11-30 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 전자 기기
KR101819447B1 (ko) 2009-01-08 2018-01-17 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 발광 장치 및 전자 기기
JP2010182668A (ja) * 2009-01-08 2010-08-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
US10361258B2 (en) 2009-01-08 2019-07-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and electronic device
US9929220B2 (en) 2009-01-08 2018-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and electronic device
JP2010251978A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 複合化された圧電基板の製造方法および複合化された圧電基板
JP2011006610A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nagase Chemtex Corp 透明複合体
JP2013028680A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明ガラス繊維複合樹脂シート、表示体装置および太陽電池
JP2012051379A (ja) * 2011-11-25 2012-03-15 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
KR101589344B1 (ko) * 2012-03-30 2016-01-28 주식회사 엘지화학 유기전자소자용 기판
KR20130111486A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 주식회사 엘지화학 유기전자소자용 기판
JPWO2014103759A1 (ja) * 2012-12-28 2017-01-12 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、プリプレグ及びフィルム
WO2014148482A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 住友ベークライト株式会社 面光源用基板、面光源照明装置および面光源用基板の製造方法
JP2016106348A (ja) * 2013-08-02 2016-06-16 住友ベークライト株式会社 面光源用基板、面光源照明および面光源用基板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4496828B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4496828B2 (ja) 透明複合基板の製造方法
JP6455744B2 (ja) プリプレグ及びフィルム
JP4650003B2 (ja) 透明複合シート及びそれを用いた表示素子基板
KR101847007B1 (ko) 투명 시트용 에폭시 수지 조성물 및 그의 경화물
JP4622348B2 (ja) 透明複合体組成物
JP4957002B2 (ja) 透明樹脂積層シート
JP2006263929A (ja) 透明バリア性シート
WO2018181513A1 (ja) Frp前駆体の製造方法及びfrpの製造方法
JP5426330B2 (ja) 透明基板/ガラス板/透明基板複合フィルムとその用途
TWI550019B (zh) 透明電路基板用環氧樹脂組成物及層合玻璃片
JP4273990B2 (ja) 透明複合基板の製造方法
JP2006176586A (ja) 透明複合体組成物及び光学シート並びに表示素子用プラスチック基板
JP4930140B2 (ja) 透明積層体
KR20120080050A (ko) 투명 기판
JP4424044B2 (ja) 透明複合シート及びそれを用いた表示素子
JP2007168150A (ja) 透明複合シート
JP2010012754A (ja) 透明基板
JP2006264196A (ja) 透明複合シートの製造方法
JP2009244755A (ja) 透明基板
JP4951310B2 (ja) 透明シート
JP4539113B2 (ja) プラスチック複合透明シート及びそれを使用した表示素子
WO2023210629A1 (ja) 光導波路用樹脂組成物、並びに、それを用いたドライフィルム及び光導波路
JP2011068020A (ja) 透明繊維強化樹脂シート
JP2010127975A (ja) 透明基板の製造方法
JP2012051379A (ja) 透明複合シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees