JP2005219584A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動車両の旋回操作性をより高めること。
【解決手段】 電動車両10は、機体に操作盤53、左右の走行装置20L,20R、これらの走行装置を各々駆動する左右の電動モータ33L,33R、左右の走行装置の走行速度を調整するべく操作盤に配置した速度調整レバー75、この速度調整レバーの操作に応じて調整信号を発する速度調整手段75a、及び、この速度調整手段の調整信号に基づいて左右の電動モータを制御する制御部56を備える。速度調整レバーは、左の電動モータを逆転させるとともに右の電動モータを正転させるように操作する左の超信地旋回スイッチ130Lと、右の電動モータを逆転させるとともに左の電動モータを正転させるように操作する右の超信地旋回スイッチ130Rとを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、左右の走行装置を左右の電動モータで各々駆動する電動車両に関する。
電動車両としては、左右の走行装置を左右の電動モータで各々駆動するものが知られている。このような電動車両には例えば運搬車、耕耘機、除雪機等の各種作業機がある。特に作業機は、作業状態に応じて旋回半径が小さいほど良い。
旋回半径を小さくするには、(1)旋回内側の走行装置を停止させ且つ旋回外側の走行装置を正転させることで、電動車両をUターンさせる旋回方法と、(2)旋回内側の走行装置を逆転させ且つ旋回外側の走行装置を正転させることで、電動車両をその場でターンさせる旋回方法とがある。
上記(1)の、Uターンさせる旋回のことを信地旋回(しんちせんかい)と呼ぶことにする。一方、上記(2)の、その場でターンさせる旋回のことを超信地旋回(ちょうしんちせんかい)と呼ぶことにする。
電動車両の旋回性をより高めるには超信地旋回させることが好ましく、このような技術の開発が進められている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−137755公報(図1、図4、図6)
特許文献1を次図に基づいて説明する。図14(a),(b)は従来の電動車両の概要図である。
図14(a)に示すように電動車両200は、車体フレーム201に収納したバッテリ202から給電を受けた左右の電動モータ203L,203Rで駆動軸204L,204Rを回し、駆動軸204L,204Rに設けた駆動輪205L,205Rで左右のクローラ206L,206Rを駆動し、且つ左右のブレーキ207L,207Rで駆動輪205L,205Rに制動を掛けることができ、車体フレーム201上に荷台210を載せ、荷台210の後部に操作盤211及び制御部212を備え、操作盤211に1本のアクセルレバー213、左右のブレーキレバー214L,214R及び左旋回スイッチ215L並びに右旋回スイッチ215Rを備える。
制御部212は、アクセルレバー212及びブレーキレバー214L,214Rのポジションに基づいて、電動モータ203L,203R及び左右のブレーキ207L,207Rを一括制御する。
アクセルレバー213(速度調整レバーに相当)は、左右のクローラ206L,206Rの前進、停止、後退を一本で賄い、且つ前進、後退ともに低速から高速に連続的に切換えるこのとのできる操作レバーである。アクセルレバー213のポジションを図示せぬアクセルポテンショメータ(速度調整手段に相当)でモニターする。
運転者は、車体フレーム201の後部から後方へ延びた左右の操作ハンドル221L,221Rを握って、後部から連れ歩きながら操作盤211上のレバー類(アクセルレバー213やブレーキレバー214L,214Rを含む。)を操作することで、前後進、旋回、停止を行うことができるとともに、左旋回スイッチ215L又は右旋回スイッチ215Rを操作することで、超信地旋回を行うことができる。
図14(b)で運転者が矢印Puのように右旋回スイッチ215Rを押すと、左の電動モータ203Lは正転することで、左のクローラ206Lが前進状態になり、同時に右の電動モータ203Rが逆転することで、右のクローラ206Rが後退状態になる。この結果、左右のクローラ206L,206Rの前後左右の中心を旋回中心Gとし、荷台210の左隅までの距離をRとすれば、旋回中心Gを中心、旋回半径Rとして電動車両200は、右に超信地旋回する。
ところで、電動車両200を走行させるときには、一方の手でアクセルレバー213を握って速度調整をしながら、他方の手で操作ハンドル221L,221R等を操作することになる。
このような操作状態で運転しながら、電動車両200を超信地旋回させるには、アクセルレバー213を握っている手を一旦放して、左旋回スイッチ215L又は右旋回スイッチ215Rを操作する。しかし、超信地旋回をする度に手を放して、レバー類から離れた位置にある左旋回スイッチ215L又は右旋回スイッチ215Rを操作するのでは、旋回操作にある程度の熟練を要する。従って、電動車両200を超信地旋回させる旋回操作性をより高めるには、更なる改良の余地がある。
本発明は、電動車両を超信地旋回させる旋回操作性を、より高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に操作盤、左右の走行装置、これらの走行装置を各々駆動する左右の電動モータ、左右の走行装置の走行速度を調整するべく操作盤に配置した速度調整レバー、この速度調整レバーの操作に応じて調整信号を発する速度調整手段、及び、この速度調整手段の調整信号に基づいて左右の電動モータを制御する制御部を備えた電動車両において、速度調整レバーに、左の電動モータを逆転させるとともに右の電動モータを正転させるように操作する左の超信地旋回スイッチと、右の電動モータを逆転させるとともに左の電動モータを正転させるように操作する右の超信地旋回スイッチとを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、速度調整レバーが、レバー本体の先端に設けたグリップ、このグリップよりもレバー基端側でレバー本体に回転可能に設けた回転操作部材、この回転操作部材の回転角を規制する回転角規制機構、回転操作部材を中立位置から左又は右へ回した後に操作力を解除したときに中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰機構、回転操作部材のうちグリップとは反対側の面に設けた摺動接点、及び、この摺動接点に対向する面に3つの固定接点を有してレバー本体に設けた固定基板を備え、
回転角規制機構が、回転操作部材の端面に回転方向に一定の溝長さを有して形成した嵌合溝と、この嵌合溝が一定の回転角だけ変位可能に嵌合するべくレバー本体又はグリップに形成した嵌合凸部とからなり、
自動復帰機構が、一方のカム溝と、弾発されてカム溝に接する他方の当接凸部とからなり、カム溝又は当接凸部を、回転操作部材の端面に設けるとともに、当接凸部又はカム溝を、固定側であるレバー本体又はグリップに設けた構成であり、
3つの固定接点が、中央の中立接点と中立接点の左隣の左接点と中立接点の右隣の右接点とからなり、中立接点と左接点と摺動接点とにより左の超信地旋回スイッチを構成するとともに、中立接点と右接点と摺動接点とにより右の超信地旋回スイッチを構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、左右の走行装置の走行速度を調整するべく操作盤に配置した速度調整レバーに、左の電動モータを逆転させるとともに右の電動モータを正転させるように操作する左の超信地旋回スイッチと、右の電動モータを逆転させるとともに左の電動モータを正転させるように操作する右の超信地旋回スイッチとを備えることにより、電動車両を走行させるときに最も操作頻度が高い速度調整レバーを有効活用し、この速度調整レバーを握った手で左又は右の超信地旋回スイッチを操作することができる。
このように、請求項1に係る発明によれば、速度調整レバーを握って速度調整をすることができるとともに、電動車両を左又は右へ超信地旋回するときにも、速度調整レバーから手を放すことなく、そのまま左又は右の超信地旋回スイッチを操作することができる。すなわち、速度調整と超信地旋回の操作とを片手で行うことができる。従って、運転者の熟練を要することなく、超信地旋回の操作を容易に行うことができるので、旋回操作性をより高めることができる。この結果、電動車両の操作性を一層高めることができる。しかも、運転者の旋回操作感覚に沿って、電動車両を超信地旋回をさせることができる。
さらには、速度調整レバーに左右の超信地旋回スイッチを備えたので、部品の集約化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、レバー本体の先端に設けたグリップを握って、速度調整をすることができる。グリップを握っている手をグリップの真下にある回転操作部材まで伸ばし、回転操作部材を左に回すことで左の超信地旋回スイッチを操作し、電動車両を左へ超信地旋回させることができる。一方、グリップを握っている手を回転操作部材まで伸ばし、回転操作部材を右に回すことで右の超信地旋回スイッチを操作し、電動車両を右へ超信地旋回させることができる。その後、回転操作部材から手を放してグリップだけを握ると、自動復帰機構によって回転操作部材が元の中立位置に自動的に復帰するので、左右の超信地旋回スイッチがオフになり、この結果、超信地旋回を停止させることができる。
このように、請求項2に係る発明によれば、速度調整レバーに備えたグリップを握って速度調整をすることができるので、速度調整の操作性を十分に確保することができるとともに、グリップを握っている手をグリップの真下にある回転操作部材まで伸ばし、回転操作部材を左右に回すだけで、超信地旋回の操作をも行うことができる。従って、旋回操作性をより一層高めることができる。この結果、電動車両の操作性をより一層高めることができる。しかも、電動車両を超信地旋回させたい方へ回転操作部材を回すだけの操作であるから、運転者の旋回操作感覚に一層沿った超信地旋回をさせることができる。
さらには、速度調整レバーのグリップ周りに左右の超信地旋回スイッチ及び関連部材を備えたので、より一層部品の集約化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機(電動車両)の左側面図、図2は本発明に係る除雪機の平面図である。
電動車両としての除雪機10(作業機10)は、左右の走行装置20L,20Rを備えた走行フレーム31に、伝動ケース32を上下スイング可能に取付け、伝動ケース32の左右両側部に左右の電動モータ33L,33Rを取付け、伝動ケース32の上部にエンジン34(内燃機関34)を取付けるとともに、伝動ケース32の前部に除雪作業部40を取付け、さらに、伝動ケース32の上部から後上方へ左右の操作ハンドル51L,51Rを延し、これら左右の操作ハンドル51L,51R間に操作盤53を備え、運転者が操作盤53の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
走行フレーム31と伝動ケース32の組合せ構造体は機体11をなす。左右の操作ハンドル51L,51Rは、先端に手で握るグリップ52L,52Rを備える。以下、要部を詳細に説明する。
本発明は、エンジン34で除雪作業部40を駆動し、電動モータ33L,33Rで走行装置20L,20Rを駆動する駆動方式を採用したことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
左の走行装置20Lは、前部の駆動輪21Lと後部の遊動輪22Lとにクローラベルト23Lを巻き掛け、駆動輪21Lを左の電動モータ33Lで正逆転させるクローラである。右の走行装置20Rは、前部の駆動輪21Rと後部の遊動輪22Rとにクローラベルト23Rを巻き掛け、駆動輪21Rを右の電動モータ33Rで正逆転させるクローラである。
左右の電動モータ33L,33Rは、動力を左右の走行用伝動機構35L,35R(図1参照)を介して左右の走行装置20L,20Rに伝達して、駆動する走行用駆動源である。
走行フレーム31は、左右の駆動輪用車軸24L,24Rを回転可能に支承するとともに、後部で遊動輪用車軸25を支承するフレームである。左右の駆動輪用車軸24L,24Rは、左右の駆動輪21L,21Rを固定した回転軸である。遊動輪用車軸25は、左右の遊動輪22L,22Rを回転可能に取付けた固定軸である。
エンジン34は、クランク軸34aを下方へ延ばしたバーチカルエンジンであって、動力を伝動ケース32に収納された作業用伝動機構を介して除雪作業部40に伝達して、駆動する作業用駆動源である。
除雪作業部40は、前部のオーガ41、後部のブロア42、上部のシュータ43、オーガ41を囲うオーガハウジング44、及びブロア42を囲うブロアハウジング45からなる。オーガ41は、地面に積もった雪を中央に集める作用をなす。この雪を受け取ったブロア42は、シュータ43を介して雪を除雪機10の周囲の所望の位置へ投射する作用をなす。
スイング駆動機構46により、伝動ケース32並びに除雪作業部40を上下にスイングさせることで、オーガハウジング44の姿勢を調節できる。
図2に示すように、機体11は前部に発電機54及びバッテリ55を備える。
以上の説明から明らかなように、作業機としての除雪機10は、機体11に除雪作業部等の作業装置40、この作業装置40を駆動する内燃機関34、クローラや車輪等の走行装置20L,20R、この走行装置20L,20Rを駆動する電動モータ33L,33R、内燃機関34に駆動されてバッテリ55や電動モータ33L,33Rに電力を供給する発電機54、電動モータ33L,33Rを制御する制御部56を備える。制御部56は、例えば操作盤53の下方に配置又は操作盤53に内蔵する。
図中、61はエンジン34周りを覆うカバー、62はランプ、63はエアクリーナ、64はキャブレータ、65はエンジン排気用マフラ、66は燃料タンクである。
図3は図1の3矢視図である。操作盤53は、背面53a(この図の手前側であり、運転者側の面)に、メインスイッチ71、エンジン用チョーク72、クラッチ操作スイッチ73などを備え、操作盤53の上面53bに右側から左側へ、投雪方向調節レバー74、走行装置に係る方向速度制御部材としての方向速度レバー75、エンジン用スロットルレバー76をこの順に備え、さらに、操作盤53の左にグリップ52Lを配置し、操作盤53の右にグリップ52Rを配置したものである。
左の操作ハンドル51Lは、グリップ52Lの近傍に走行準備レバー77を備える。右の操作ハンドル51Rは、グリップ52Rの近傍にオーガハウジング姿勢調節レバー78を備える。
図1及び図3を参照しつつ説明すると、メインスイッチ71は、キー挿入孔にメインキー(図示せず)を差込んで回すことでエンジン34を始動することのできる周知のイグニッションスイッチであり、例えば、キー挿入孔を中心として「オフ位置OFF」、「オン位置ON」及び「スタート位置ST」を、時計回りにこの順に配列したものである。
メインキーをオフ位置OFFに合せたときには、エンジン34を停止させるとともに、全ての電気系統を遮断させることができる。メインキーをオフ位置OFFからオン位置ONに切換えたときには、エンジン34を停止状態で維持させることができる。メインキーをスタート位置STに合せたときには、エンジン34を始動させることができる。メインキーをスタート位置STからオン位置ONに切換えたときには、始動したエンジン34をそのまま本運転に移行することができる。
エンジン用チョーク72は、引くことで混合気の濃度を高める操作部材である。クラッチ操作スイッチ73は、除雪作業部40をオン・オフ操作する押し釦スイッチである。投雪方向調節レバー74は、シュータ43の方向を変更するときに操作するレバーである。方向速度レバー75は、電動モータ33L,33Rの走行速度を操作するとともに、電動モータ33L,33Rを正逆転させることで前後進切換えをする前後進速度調節レバーである。エンジン用スロットルレバー76は、スロットルバルブ(図4の符号94参照)の開度を操作することでエンジン34の回転数を制御するレバーである。
走行準備レバー77は、スイッチ手段(図4の符号77a参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ手段はオフになる。運転者の左手で走行準備レバー77を握ってグリップ52L側に下げれば、スイッチ手段はオンとなる。このように、走行準備レバー77が握られているか否かはスイッチ手段で検出することができる。
オーガハウジング姿勢調節レバー78は、スイング駆動機構46を操作してオーガハウジング44の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
さらに操作盤53は、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、左右の旋回操作スイッチ81L,81Rを備える。具体的には、操作盤53の背面53aのうち、左にグリップ52Lの近傍で車幅中心CL寄りの位置に左旋回操作スイッチ81L及びそれの押ボタン82Lを配置した。また、操作盤53の背面53aのうち、右にグリップ52Rの近傍で車幅中心CL寄りの位置に右旋回操作スイッチ81R及びそれの押ボタン82Rを配置した。
84は報知表示器、85は報音器である。
図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、制御部56内の機器及び情報伝達経路を示す。想像線枠で囲ったエンジン34、電磁クラッチ91、オーガ41及びブロア42が作業部系92であり、その他は走行系となる。なお、制御部56内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
先ず、除雪作業部40の系統の作動を説明する。
メインスイッチ71にキーを差込み、回してスタート位置にすることにより、セルモータ(スタータ)93の回転によりエンジン34を始動させる。
エンジン用スロットルレバー76は、図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ94に繋がっているので、エンジン用スロットルレバー76を操作することでスロットルバルブ94の開度を制御することができる。これにより、エンジン34の回転数を制御することができる。
エンジン34の出力の一部で発電機54を回し、得た電力をバッテリ55に供給するとともに、左右の電動モータ33L,33Rに供給する。エンジン34の出力の残部は、電磁クラッチ91を介して作業装置40としてのオーガ41及びブロア42の回転に充てる。なお、発電機54やバッテリ55からは、ハーネス95を介して左右の電動モータ33L,33Rや他の電装品へ電力を供給することになる。
98L,98Rは左右の電動モータ33L,33Rの回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。99はエンジン34の回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。
走行準備レバー77を握るとともに、クラッチ操作スイッチ73を操作することにより、運転者の意志で電磁クラッチ91を接続し、エンジン34の動力でオーガ41及びブロア42を回転させることができる。
なお、走行準備レバー77をフリーにするか、クラッチ操作スイッチ73を操作するか、の何れかにより電磁クラッチ91を断状態にすることができる。
次に走行装置20L,20R(走行部20L,20R)の系統の作動を、図4に基づき説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ36L,36Rを備える。具体的には、左右の電動モータ33L,33Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ36L,36Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ36L,36Rは、駐車中は制御部56の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ36L,36Rを開放する。
メインスイッチ71がオン位置にあること、及び、走行準備レバー77が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー75を前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ36L,36Rは開放(非ブレーキ、オフ)状態になる。
図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。
方向速度レバー75は、操作盤53(図3参照)の長孔53cに案内されて移動可能であり、運転者の手で、矢印Ad,Baの如く往復させることができ、「中立範囲Ne」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲Ne」より「後進」側へ倒せば車両を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。
この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータ(図4の符号75a参照)でポジションに応じた電圧を発生させる。すなわち、ポテンショメータ75aは、方向速度レバー75の操作に応じて調整信号を発する速度調整手段でもある。1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー75と名付けた。
なお、方向速度レバー75については、適宜「速度調整レバー75」と言い換えることにする。また、ポテンショメータ75aについては、適宜「速度調整手段75a」と言い換えることにする。
図4に戻って、方向速度レバー75の位置情報をポテンショメータ75aから得た制御部56は、左右のモータドライバー37L,37Rを介して左右の電動モータ33L,33Rを回転させ、電動モータ33L,33Rの回転速度を回転センサ98L,98Rで検出して、その信号に基づいて回転速度を所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
走行中の制動は次の手順で行う。本発明ではモータドライバ37L,37Rに回生ブレーキ回路38L,38R及びブレーキ手段としての短絡ブレーキ回路39L,39Rを含む。
バッテリから電動モータへ電気エネルギーを供給することで、電動モータは回転する。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、電動モータ33L,33Rを発電機に変え、発電させるようにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーはバッテリ55へ蓄えることができる。これが回生ブレーキ38L,38Rの作動原理である。
左旋回操作スイッチ81Lを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は左の回生ブレーキ回路38Lを作動させ、左の電動モータ33Lの速度を下げる。左旋回操作スイッチ81Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回(左へ信地旋回)させることができる。
右旋回操作スイッチ81Rを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は右の回生ブレーキ回路38Rを作動させ、右の電動モータ33Rの速度を下げる。右旋回操作スイッチ81Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回(右へ信地旋回)させることができる。
そして、次の(1)〜(3)の何れかにより、走行を停止させることができる。
(1)メインスイッチ71をオフ位置に戻す。
(2)方向速度レバー75を中立位置に戻す。
(3)走行準備レバー77を離す。
この停止は後述の電気的減速制御を施したのちに、短絡ブレーキ回路39L,39Rを用いて実行する。
左の短絡ブレーキ回路39Lは、文字通り左の電動モータ33Lの両極を短絡させる回路であり、この短絡により電動モータ33Lは急制動状態になる。右の短絡ブレーキ回路39Rも同様であるから説明を省略する。
停止後にメインスイッチ71をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ36L,36Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
方向速度レバー75(速度調整レバー75)は、左の超信地旋回スイッチ130L及び右の超信地旋回スイッチ130Rを備える。左の超信地旋回スイッチ130Lは、左の電動モータ33Lを逆転させるとともに右の電動モータ33Rを正転させるように操作する操作スイッチである。一方、右の超信地旋回スイッチ130Rは、右の電動モータ33Rを逆転させるとともに左の電動モータ33Lを正転させるように操作する操作スイッチである。
制御部56は、左の超信地旋回スイッチ130L及び右の超信地旋回スイッチ130Rからスイッチ信号を受けて、左右の電動モータ33L,33Rを制御する。
以上の説明から明らかなように、除雪機10は、機体11(図1参照)に操作盤53、左右の走行装置20L,20R、これらの走行装置20L,20Rを各々駆動する左右の電動モータ33L,33R、左右の走行装置20L,20Rの走行速度を調整するべく操作盤53に配置した速度調整レバー75、この速度調整レバー75の操作に応じて調整信号を発する速度調整手段75a、及び、この速度調整手段75aの調整信号に基づいて左右の電動モータ33L,33Rを制御する制御部56を備える。
次に、速度調整レバー75(方向速度レバー75)並びに左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rの詳細について説明する。
図6は本発明に係る速度調整レバーの先端部分の断面図である。速度調整レバー75は、レバー本体101の先端に設けたグリップ104、このグリップ104よりもレバー基端側(すなわち、図4のポテンショメータ75a側)でレバー本体101に回転可能に設けた回転操作部材106、この回転操作部材106の回転角を規制する左右の回転角規制機構110,110、回転操作部材106を中立位置から左又は右へ回した後に操作力を解除したときに中立位置へ自動的に復帰させる左右の自動復帰機構120,120、回転操作部材106のうちグリップ104とは反対側の面106aに設けた1つの摺動接点131、及び、この摺動接点131に対向する面に3つの固定接点132〜134を有してレバー本体101に設けた固定基板135を備える。以下、これらの構成を詳しく説明する。
レバー本体101は、例えばパイプ状のレバー部102と、レバー部102の先端近傍に回転不能に取付けた有底筒状のカバー部103とからなる。レバー部102は先端がカバー部103よりも突出し、その突出端部102aにグリップ104をピン等の止め部材105にて回転不能に取付けた。カバー部103は、グリップ104に対向する面を解放し、その解放端に円板状の固定基板135をビス止め等によって取付けたものである。
回転操作部材106は、グリップ104よりもレバー基端側、すなわち、カバー部103とグリップ104との間に介在して、レバー部102に回転可能に嵌合した円盤状のノブである。このような回転操作部材106は、レバー部102に対する軸方向移動が、カバー部103とグリップ104とによって規制されることになる。
このようにして、レバー部102の心上にカバー部103、グリップ104、回転操作部材106及び固定基板135を配置した。
図7は図6の7−7線断面図である。図8(a),(b)は本発明に係る自動復帰機構の構成図であり、自動復帰機構120を速度調整レバー75の周方向に展開して表した。図9(a),(b)は本発明に係る左右の超信地旋回スイッチの構成図であり、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rを速度調整レバー75の周方向に展開して表した。
図6及び図7に示すように回転角規制機構110,110は、一対の嵌合溝111,111と嵌合溝111,111に嵌合する一対の嵌合凸部112,112とからなる。嵌合溝111,111は、回転操作部材106のうち、レバー本体101のカバー部103に対向する端面106aに形成した溝であって、レバー部102の心Ce(図7参照)を中心とする平面視円弧状を呈し、回転方向に一定の溝長さLaを有する。嵌合凸部112,112は、回転側の嵌合溝111,111が一定の回転角だけ変位可能に嵌合するべく、レバー本体101におけるカバー部103に形成した、平面視円弧状の突起である。図7において、中立位置にある嵌合溝111,111は、回転方向の溝端111a,111aが固定側の嵌合凸部112,112に当たることで、回転角が規制されることになる。
なお、嵌合溝111,111は、グリップ104に形成した嵌合凸部112,112に嵌合するように構成してもよい。
図6及び図8(a)に示すように、自動復帰機構120は、一方の一対のカム溝121,121と、カム溝121,121に弾発部材122,122で弾発されて接する他方の一対の当接凸部123,123とからなる、通称「節度機構(クリック機構)」である。カム溝121,121は、固定側であるグリップ104のうち、回転操作部材106に対向した端面104aに形成することで設けた、楕円状の溝断面を呈する。当接凸部123,123は、回転操作部材106のうち、グリップ104に対向した端面106bに設けたピンである。
図8(a)は自動復帰機構120が中立位置Nrにあることを示す。実線にて示す当接凸部123はカム溝121の最も低い中立位置Nrにある。弾発部材122の弾発力に抗して回転操作部材106を左Le又は右Riへ回すことにより、想像線にて示す位置に変位する。その後、回す力を解除すると、弾発部材122の弾発力で押されている当接凸部123は突出するので、カム溝121の勾配に沿って元の中立位置Nrに復帰する。この結果、回転操作部材106は中立位置Nrに自動的に復帰する。
なお、自動復帰機構120は図8(b)に示す変形例の構成でもよい。変形例の自動復帰機構120は、カム溝121の形状を緩い勾配のV字状断面とするとともに、当接凸部123をボールで構成したものである。
また、自動復帰機構120は、カム溝121,121又は当接凸部123,123を、回転操作部材106の端面に設けるとともに、当接凸部123,123又はカム溝121,121を、固定側であるレバー本体101又はグリップ104に設けた構成とすればよい。
図6、図7及び図9(a)に示すように、固定基板135に設けられた3つの固定接点132〜134は、中立位置Nrにある中央の中立接点132と、中立接点132の左隣の左接点133と、中立接点132の右隣の右接点134とからなる。このようにして、摺動接点131と中立接点132と左接点133とにより、左の超信地旋回スイッチ130Lを構成した。また、摺動接点131と中立接点132と右接点134とにより、右の超信地旋回スイッチ130Rを構成した。136は摺動接点131を固定基板135側に弾発する弾発部材である。
図9(a)は摺動接点131が中立位置Nrにあることを示す。このときには、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rはオフである。この状態から回転操作部材106を左Leに回すことで、摺動接点131は図9(b)の位置に変位して、中立接点132と左接点133との間を導通させる。この結果、左の超信地旋回スイッチ130Lはオンになる。同様に、図9(a)の状態から回転操作部材106を右Riに回すことで、摺動接点131は中立接点132と右接点134との間を導通させる。この結果、右の超信地旋回スイッチ130Rはオンになる。なお、図9からも明らかなように、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rは、同時にオンになることはない。
図6に示すように、3つの固定接点132〜134にそれぞれ接続されたハーネス137〜139は、挿通孔102bからレバー部102内を通って外部に結線されることになる。すなわち、図5に示すように、中立接点132はハーネス137を介して接地(アース)し、左接点133はハーネス138を介して制御部56に接続し、右接点134はハーネス139を介して制御部56に接続したものである。左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rはオン、オフのスイッチ信号を制御部56に発することになる。
次に、上記図4に示す制御部56をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図4及び図5を参照しつつ、図10及び図11に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ71をオンにしたときに開始する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。
図10は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。
ST01;メインスイッチ71、方向速度レバー75(速度調整レバー75)、走行準備レバー77のスイッチ手段77a、左・右旋回操作スイッチ81L,81R、左右の超信地旋回スイッチ130L,130R等の、各スイッチ信号(レバー位置信号を含む)を入力信号として読み込む。
ST02;メインスイッチ71がオン状態であるか(「オン位置」にあるか)否かを調べ、NOならST03に進み、YESならST04に進む。
ST03;左右の電動モータ33L,33Rを停止させた後に、この制御を終了する。
ST04;走行準備スイッチ77a(すなわち、走行準備レバー77のスイッチ手段77a)がオンであるか否かを調べ、NOならST05に進み、YESならST06に進む。
ST05;左右の電動モータ33L,33Rを停止させた後に、ST01に戻る。
ST06;方向速度レバー75の操作位置が前進位置又は後進位置にあるか否かを調べ、NOなら中立位置にあると判断して出結合子A1に進み、YESならST07に進む。
ST07;方向速度レバー75の操作方向並びに操作量や他のスイッチ信号、センサ信号等に基づいて通常の走行制御を実行することで、左右の電動モータ33L,33Rの回転を制御した後に、ST01に戻る。
図11は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)であり、上記図10の出結合子A1と本図の入結合子A1とを経てST11に進んだことを示す。
ST11;左の超信地旋回スイッチ130Lがオンであるか否かを調べ、YESならST12に進み、NOならST14に進む。
ST12;左へ超信地旋回するときの、左右の電動モータ33L,33Rの目標速度Stを設定する。目標速度Stは比較的小さい値(例えば300rpm)であり、これによって超信地旋回の速度(例えば0.1〜0.5km/hr)が決まる。
ST13;左の電動モータ33Lを逆転させるとともに右の電動モータ33Rを正転させた後に、出結合子A2及び図10の入結合子A2とを経てST01に戻る。
ST14;右の超信地旋回スイッチ130Rがオンであるか否かを調べ、YESならST15に進み、NOならST17に進む。
ST15;右へ超信地旋回するときの、左右の電動モータ33L,33Rの目標速度Stを設定する。目標速度Stは比較的小さい(例えば300rpm)値であり、これによって超信地旋回の速度(例えば0.1〜0.5km/hr)が決まる。
ST16;右の電動モータ33Rを逆転させるとともに左の電動モータ33Lを正転させた後に、出結合子A2及び図10の入結合子A2とを経てST01に戻る。
ST17;左右の電動モータ33L,33Rを停止させた後に、出結合子A2及び図10の入結合子A2とを経てST01に戻る。
以上の制御フローについて、次の表に基づき整理して説明する。
Figure 2005219584
この表において、上から順にモード番号1,2,・・・を付し、各モードについて説明する。なお、この表は左への超信地旋回の例であるが、右も同様である。
(1)モード番号1〜4に示すように、走行準備スイッチ77aがオフであるときには、方向速度レバー75の操作位置や左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rの状態にかかわらず、左右の電動モータ33L,33Rは停止する。この結果、除雪機10は停止する。
(2)モード番号5に示すように、走行準備スイッチ77aがオンで且つ方向速度レバー75の操作位置が中立位置にあるときに、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rがオフであれば、左右の電動モータ33L,33Rは停止する。この結果、除雪機10は停止する。
(3)モード番号6に示すように、走行準備スイッチ77aがオンで且つ方向速度レバー75の操作位置が中立位置にあるときに、左の超信地旋回スイッチ130Lがオンで且つ,右の超信地旋回スイッチ130Rがオフであれば、左の電動モータ33Lが逆転するとともに右の電動モータ33Rが正転する。この結果、除雪機10は左へ超信地旋回する。
(4)モード番号7〜8に示すように、走行準備スイッチ77aがオンで且つ方向速度レバー75の操作位置が前進位置又は後進位置にあるときには、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rの状態にかかわらず、左右の電動モータ33L,33Rは方向速度レバー75の操作方向に基づく、通常の回転をする。この結果、除雪機10は方向速度レバー75の操作方向に応じて前進又は後進する。
このように、方向速度レバー75(速度調整レバー75)が中立位置にあるとき、すなわち、除雪機10が停止状態又は停止に近い低速状態にあるときだけ、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rを操作して、除雪機10を左又は右へ超信地旋回させることができる。このため、除雪機10は直進走行中などに急に超信地旋回することはない。さらには、超信地旋回するときの左右の電動モータ33L,33Rの速度を比較的小さく設定することで、除雪機10を低速で超信地旋回させることができる。このようなことから、運転者の旋回操作感覚に沿って、除雪機10を超信地旋回をさせることができるので、操作性が高まる。
図12(a)〜(c)は本発明に係る除雪機が超信地旋回するときの作用図であり、右への超信地旋回の例を説明する。
図12(a)において、方向速度レバー75(速度調整レバー75)の回転操作部材106を、運転者が矢印Riのように右へ回すと、右の電動モータ33Rが逆転するので、右のクローラ20Rは後退状態になり、同時に左の電動モータ33Lが正転するので、左のクローラ20Lは前進状態になる。左右のクローラ20L,20Rの前後左右の中心を旋回中心Gtとし、オーガハウジング44の左隅までの距離をTrとすれば、旋回中心Gtを中心、旋回半径Trとして除雪機10は右へ超信地旋回し始める。
図12(b)は除雪機10が右へ90゜程、超信地旋回した状態を示す。除雪機10は引続き右へ超信地旋回する。
図12(c)は除雪機10が右へ180゜程、超信地旋回した状態を示す。旋回エリアは半径Trの円に収っていることが分かる。この様に旋回エリアを最小にすることが、超信地旋回のねらいである。
このように、運転者が手で回転操作部材106を任意に右Riへ回すことで、右への超信地旋回を開始し、手を放すことで、超信地旋回を終了する。左への超信地旋回も同様である。
次に、上記構成の除雪機10の作用を図6及び図13に基づき説明する。
図13は本発明に係る除雪機を超信地旋回させるときの説明図である。
運転者Mnは除雪機10を走行させるときに、一方の手HRで速度調整レバー75(方向速度レバー75)を握るとともに、他方の手HLで操作ハンドル51Lのグリップ52L及び走行準備レバー77を握って操縦する。除雪機10を走行させるときに最も操作頻度が高い速度調整レバー75を有効活用することによって、この速度調整レバー75を握った手HRで左又は右の超信地旋回スイッチ130R,130R(図6参照)を操作することができる。
このように、速度調整レバー75を片手HRで握って速度調整をすることができるとともに、除雪機10を左又は右へ超信地旋回するときにも、速度調整レバー75から手HRを放すことなく、そのまま左又は右の超信地旋回スイッチ130L,130Rを操作することができる。すなわち、速度調整と超信地旋回の操作とを片手HRで行うことができる。従って、運転者Mnの熟練を要することなく、超信地旋回の操作を容易に行うことができるので、旋回操作性をより高めることができる。この結果、除雪機10の操作性を一層高めることができる。しかも、運転者Mnの旋回操作感覚に沿って、除雪機10を超信地旋回をさせることができる。
さらには、速度調整レバー75に左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rを備えたので、部品の集約化を図ることができる。
さらには、図6に示すように速度調整レバー75において、レバー本体101の先端に設けたグリップ104を握って、速度調整をすることができる。グリップ104を握っている手をグリップ104の真下にある回転操作部材106まで伸ばし、回転操作部材106を左に回すことで左の超信地旋回スイッチ130Lを操作し、除雪機10を左へ超信地旋回させることができる。一方、グリップ104を握っている手を回転操作部材106まで伸ばし、回転操作部材106を右に回すことで右の超信地旋回スイッチ130Rを操作し、除雪機10を右へ超信地旋回させることができる。その後、回転操作部材106から手を放してグリップ104だけを握ると、自動復帰機構120,120によって回転操作部材106が元の中立位置に自動的に復帰するので、左右の超信地旋回スイッチ130L,130Rがオフになり、この結果、超信地旋回を停止させることができる。
このように、速度調整レバー75に備えたグリップ104を握って速度調整をすることができるので、速度調整の操作性を十分に確保することができるとともに、グリップ104を握っている手をグリップ104の真下にある回転操作部材106まで伸ばし、回転操作部材106を左右に回すだけで、超信地旋回の操作をも行うことができる。従って、旋回操作性をより一層高めることができる。この結果、除雪機10の操作性をより一層高めることができる。しかも、除雪機10を超信地旋回させたい方へ回転操作部材106を回すだけの操作であるから、運転者の旋回操作感覚に一層沿った超信地旋回をさせることができる。
さらには、速度調整レバー75のグリップ104周りに左右の超信地旋回スイッチ130L,130R及び関連部材を備えたので、より一層部品の集約化を図ることができる。
なお、本発明は実施の形態では、電動車両は除雪機10等の作業機に限るものではなく、電動運搬車、電動ゴルフカートなどの電動車であれば種類は任意である。
本発明の電動車両は、左右の走行装置を左右の電動モータで各々駆動する除雪機、芝刈機、電動運搬車、電動ゴルフカート、電動車椅子等に好適である。
本発明に係る除雪機(電動車両)の左側面図である。 本発明に係る除雪機の平面図である。 図1の3矢視図である。 本発明に係る除雪機の制御系統図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。 本発明に係る速度調整レバーの先端部分の断面図である。 図6の7−7線断面図である。 本発明に係る自動復帰機構の構成図である。 本発明に係る左右の超信地旋回スイッチの構成図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る除雪機が超信地旋回するときの作用図である。 本発明に係る除雪機を超信地旋回させるときの説明図である。 従来の電動車両の概要図である。
符号の説明
10…電動車両(除雪機)、11…機体、20L,20R…走行装置(クローラ)、33L,33R…電動モータ、53…操作盤、56…制御部、75…速度調整レバー(方向速度レバー)、75a…速度調整手段、101…レバー本体、104…グリップ、106…回転操作部材、110…回転角規制機構、111…嵌合溝、112…嵌合凸部、120…自動復帰機構、121…カム溝、122…弾発部材、123…当接凸部、130L…左の超信地旋回スイッチ、130R…右の超信地旋回スイッチ、131…摺動接点、132〜134…3つの固定接点としての中立接点、左接点及び右接点、135…固定基板、La…一定の溝長さ、Nr…中立位置。

Claims (2)

  1. 機体に操作盤、左右の走行装置、これらの走行装置を各々駆動する左右の電動モータ、前記左右の走行装置の走行速度を調整するべく前記操作盤に配置した速度調整レバー、この速度調整レバーの操作に応じて調整信号を発する速度調整手段、及び、この速度調整手段の調整信号に基づいて前記左右の電動モータを制御する制御部を備えた電動車両において、前記速度調整レバーは、前記左の電動モータを逆転させるとともに前記右の電動モータを正転させるように操作する左の超信地旋回スイッチと、前記右の電動モータを逆転させるとともに前記左の電動モータを正転させるように操作する右の超信地旋回スイッチとを備えたことを特徴とする電動車両。
  2. 前記速度調整レバーは、レバー本体の先端に設けたグリップ、このグリップよりもレバー基端側で前記レバー本体に回転可能に設けた回転操作部材、この回転操作部材の回転角を規制する回転角規制機構、前記回転操作部材を中立位置から左又は右へ回した後に操作力を解除したときに中立位置へ自動的に復帰させる自動復帰機構、前記回転操作部材のうち前記グリップとは反対側の面に設けた摺動接点、及び、この摺動接点に対向する面に3つの固定接点を有して前記レバー本体に設けた固定基板を備え、
    前記回転角規制機構は、前記回転操作部材の端面に回転方向に一定の溝長さを有して形成した嵌合溝と、この嵌合溝が一定の回転角だけ変位可能に嵌合するべく前記レバー本体又は前記グリップに形成した嵌合凸部とからなり、
    前記自動復帰機構は、一方のカム溝と、弾発されてカム溝に接する他方の当接凸部とからなり、カム溝又は当接凸部を、前記回転操作部材の端面に設けるとともに、当接凸部又はカム溝を、固定側である前記レバー本体又は前記グリップに設けた構成であり、
    前記3つの固定接点は、中央の中立接点と中立接点の左隣の左接点と中立接点の右隣の右接点とからなり、中立接点と左接点と前記摺動接点とにより前記左の超信地旋回スイッチを構成するとともに、中立接点と右接点と前記摺動接点とにより前記右の超信地旋回スイッチを構成したことを特徴とする請求項1記載の電動車両。
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