JP4353477B2 - 電動車両 - Google Patents
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Description
図17は従来の電動車両の概要図である。従来の電動車両200は、機体201にオーガ202及びブロア203からなる作業装置204、作業装置204を駆動するエンジン205、クローラからなる左右の走行装置206,206、これらの走行装置206,206を駆動する左右の電動モータ207,207、エンジン205に駆動されてバッテリ208や電動モータ207,207に電力を供給する発電機209、電動モータ207,207を制御する制御部211を備えたというものである。
さらには、ハンドルレバー式の旋回操作手段であるから、それぞれの旋回操作手段毎に、レバー操作量とこれに対応する操作信号量との関係に誤差を有する。このような誤差を調整する作業は面倒である。電動車両200の製造コストを抑制するには改良の余地がある。
この電動車両に、押し釦形式の左右一対の旋回スイッチを備え、
左右の電動モータのうち、操作している旋回スイッチに対応する方を旋回内側モータとし他方を旋回外側モータとしたときに、
制御部に、左又は右の旋回スイッチから操作信号を受けたときに、予め設定された互いに異なる複数の旋回内側モータ減速パターンの中から、左又は右の旋回スイッチを操作した時点の旋回内側モータの実速度に基づいて1つを選択する、旋回内側モータ減速パターン選択ステップと、選択した旋回内側モータ減速パターンに基づく減速制御信号出力によって、旋回スイッチの操作を続行中にのみ旋回内側モータの減速制御を実行する、旋回内側モータ減速制御ステップと、を備えたことを特徴とする。
制御部に、左又は右の旋回スイッチの操作を解除した時点の操作解除信号を受けたときから、予め設定されたモータ加速パターンに基づく加速制御信号出力によって旋回内側モータの加速制御を実行する、旋回内側モータ加速制御ステップを備え、
加速制御信号出力が、操作解除信号を受けた時点における加速制御信号出力の最低値に一定値を加えた値であることを特徴とする。
複数の旋回内側モータ減速パターンが、作業用スイッチのオン・オフによっても異なるパターンであり、
制御部が、作業用スイッチのオン・オフ信号と、左又は右の旋回スイッチを操作した時点の旋回内側モータの実速度との、組合せに基づいて、複数の旋回内側モータ減速パターンの中から、1つを選択するように構成したことを特徴とする。
さらには、押し釦形式の旋回スイッチで旋回内側の電動モータを減速制御することができる。操作者による操作力は操作スイッチを操作する力だけですむ。従って、旋回操作する操作力を軽減することができるので、操作者の一層の労力軽減になるとともに、操作性が高まる。
さらには、押し釦形式の旋回スイッチであるから、従来のハンドルレバー式の旋回操作手段に比べて簡単な構成でよく、しかも、レバー操作量とこれに対応する操作信号量との調整も不要である。
さらにまた、旋回直前のモータ実速度については、操作者自身が走行路面等の走行状況を考慮し、電動車両の走破性を考えて最適速度に設定したものである。このような最適のモータ実速度に基づいて、旋回時のモータ減速パターンで減速させつつ旋回することができる。この結果、旋回時の電動車両の走破性をも高めることができる。
この場合、加速制御信号出力の最低値に一定値を加えた値を、旋回スイッチの操作を解除した時点の加速制御信号出力とする。すなわち、直進走行に切換えた時点で、旋回内側モータに対する加速制御信号出力を一気に高める。この結果、旋回内側モータを急激に加速することができる。旋回外側モータの速度に対する旋回内側モータの速度の速度差を急速に解消することができる。このため、電動車両を旋回走行から直進走行へ迅速に切換えることができる。電動車両を操作者の操作感覚に合うように、旋回走行から直進走行へ容易に且つ迅速に転換することができる。
特に、左右の走行装置をクローラとした場合には、クローラ特有の接地性の高さや駆動力の大きさがある。このため、旋回走行から直進走行へ切換え操作しても、速やかに切換り難い。これに対して請求項2では、旋回内側モータを一気に加速することにより、左右のクローラの速度差を急速に解消して、直進走行へ迅速に切換えることができる。
電動車両としての除雪機10(作業機10)は、左右の走行装置20L,20Rを備えた走行フレーム31に、伝動ケース32を上下スイング可能に取付け、伝動ケース32の左右両側部に左右の電動モータ33L,33Rを取付け、伝動ケース32の上部にエンジン34(内燃機関34)を取付けるとともに、伝動ケース32の前部に除雪作業部40を取付け、さらに、伝動ケース32の上部から後上方へ左右の操作ハンドル51L,51Rを延し、これら左右の操作ハンドル51L,51R間に操作盤53を備え、作業者が操作盤53の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
スイング駆動機構46により、伝動ケース32並びに除雪作業部40を上下にスイングさせることで、オーガハウジング44の姿勢を調節できる。
図2に示すように、機体11は前部に発電機54及びバッテリ55を備える。
クラッチ操作スイッチ73は、オーガ41並びにブロア42をオン・オフ操作する押し釦スイッチ、すなわち、除雪作業部40(作業部)のオン・オフ操作をする作業切換えスイッチである。以下、クラッチ操作スイッチ73のことを適宜「オーガスイッチ73」と言い換えることにする。
オーガハウジング姿勢調節レバー78は、スイング駆動機構46を操作してオーガハウジング44の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
一方、右手の親指を前に延ばして右旋回操作スイッチ81Rの押ボタン82Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
このように、左右の操作ハンドル51L,51Rから手を放すことなく、小さい操作力で極めて容易に旋回操作をすることができる。
従って、除雪機10を左旋回操作又は右旋回操作する度に、操作ハンドル51L,51Rを握り替えたり、操作ハンドル51L,51Rから手を放す必要がない。このため、除雪機10の操縦性が高まる。
メインスイッチ71にキーを差込み、回してスタート位置にすることにより、セルモータ(スタータ)93の回転によりエンジン34を始動させる。
エンジン用スロットルレバー76は、図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ94に繋がっているので、エンジン用スロットルレバー76を操作することでスロットルバルブ94の開度を制御することができる。これにより、エンジン34の回転数を制御することができる。
なお、走行準備レバー77をフリーにするか、クラッチ操作スイッチ73を操作するか、の何れかにより電磁クラッチ91を断状態にすることができる。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ36L,36Rを備える。具体的には、左右の電動モータ33L,33Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ36L,36Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ36L,36Rは、駐車中は制御部56の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ36L,36Rを開放する。
1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー75と名付けた。
すなわち、左旋回操作スイッチ81Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。また、右旋回操作スイッチ81Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
(1)メインスイッチ71をオフ位置に戻す。
(2)方向速度レバー75を中立位置に戻す。
(3)走行準備レバー77を離す。
左の短絡ブレーキ回路39Lは、文字通り左の電動モータ33Lの両極を短絡させる回路であり、この短絡により電動モータ33Lは急制動状態になる。右の短絡ブレーキ回路39Rも同様であるから説明を省略する。
ST01;初期設定をする。
ST02;メインスイッチ71、方向速度レバー75、走行準備レバー77のスイッチ手段77a、左・右旋回操作スイッチ81L,81R等の、各スイッチ信号(レバー位置信号を含む)を入力信号として読み込む。
ST03;左旋回操作スイッチ81Lがオンであるか否かを調べ、YESならST04に進み、NOならST07に進む。
ST05;非作業中(作業装置40がオフ状態)での、左旋回モードで電動モータ33L,33Rを制御する。なお、このST05を具体的に実行するためのサブルーチンについては、後述する図7及び図13にて示す。
ST06;作業中(作業装置40がオン状態)での、左旋回モードで電動モータ33L,33Rを制御する。なお、このST06の制御については、上記ST05の制御と実質的に同じ制御ステップであり、後述する「旋回内側モータ減速パターン」が異なる。このことについては後述する。
ST08;オーガスイッチ73がオフであるか否かを調べ、YESならST09に進み、NOならオーガスイッチ73がオンであるとしてST10に進む。
ST09;非作業中(作業装置40がオフ状態)での、右旋回モードで電動モータ33L,33Rを制御する。なお、このST09の制御については、上記ST05の制御と実質的に同じ制御ステップであり、左旋回制御の代わりに右旋回制御を実行するものである。
ST11;左・右操作スイッチ81L,81Rが共にオフなので、直進モードで電動モータ33L,33Rを制御する。すなわち、電動車両10を直進させる。
ST12;メインスイッチ71が「オン位置」にあるか否かを調べ、YESならこの制御を続行すると判断してST02に戻り、NOならこの制御を終了する。
ST102:制御部56に内蔵された第1タイマを、リセットした(カウント時間Tcを0)後にスタートさせる。
ST103;現時点における方向速度レバー75の操作方向並びに操作量Op1(現レバー操作量Op1)を読み込む。Op1は方向速度レバー75のポジションにより定まる。
ST106;上記図6のST03において左旋回操作スイッチ81Lがオンなので、左の電動モータ(旋回内側モータ)33Lの実速度Lsを計測する。実速度Lsは、例えば図4の回転センサ98Lで現実の電動モータ33Lの回転数を計測すればよい。
実速度Lsが高速しきい値SHより大きければ、実速度Lsが高速域(高速走行域)にあると判断してST108に進む。実速度Lsが、低速しきい値SLより大きく且つ高速しきい値SHまでの範囲であれば、実速度Lsが中速域(中速走行域)にあると判断してST110に進む。実速度Lsが、0から低速しきい値SLまでの範囲であれば、実速度Lsが低速域(低速走行域)にあると判断してST112に進む。
ST109;第1タイマのカウント時間Tcを0にリセットする。第1タイマのカウントは続行している。
ST111;第1タイマのカウント時間Tcを0にリセットする。第1タイマのカウントは続行している。
ST113;第1タイマのカウント時間Tcを0にリセットする。第1タイマのカウントは続行している。
図8は本発明に係る旋回内側モータの第1減速補正係数マップの説明図であり、条件が「Ls>SH」の場合において、横軸をカウント時間Tc、すなわち経過時間Tc(msec)とし、縦軸を旋回内側モータ33Lの減速補正係数α1として、経過時間Tcに対応する減速補正係数α1を得る、旋回内側モータ33Lの第1減速補正係数マップを示す。
実線は、非作業中(作業装置40がオフ状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。破線は、作業中(作業装置40がオン状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。
実線にて示す減速補正係数α1は、非作業中における係数であって、上限値の1.0は経過時間Tcが0(msec)のときに対応する。下限値の0.1は経過時間Tcが2000(msec)のときに対応する。
電動車両10は除雪機であるから、オーガ等の作業装置40のオン・オフによって走行装置20L,20Rの走行抵抗が変化する車両である。作業中は走行抵抗が大きいので、非作業中よりも走行装置20L,20Rの走行速度が低下する。このため、破線にて示す作業中の減速補正係数α1は、実線にて示す非作業中の減速補正係数α1よりも小さい特性に設定した。
実線は、非作業中(作業装置40がオフ状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。破線は、作業中(作業装置40がオン状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。
破線にて示す減速補正係数α1は、作業中における係数であって、上限値の1.0は経過時間Tcが0(msec)のときに対応する。下限値の0.0は経過時間Tcが400(msec)のときに対応する。このように、破線にて示す作業中の減速補正係数α1は、実線にて示す非作業中の減速補正係数α1よりも小さい特性に設定した。
実線は、非作業中(作業装置40がオフ状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。破線は、作業中(作業装置40がオン状態)における減速補正係数α1の特性曲線を示す。
第3減速補正係数マップによる減速補正係数α1の特性曲線は、上記図9に示す減速補正係数α1の特性曲線よりも下方へ湾曲したものである。すなわち、実速度Lsがより小さいので、減速補正係数α1が急激に小さくなるように設定した。
破線にて示す減速補正係数α1は、作業中における係数であって、上限値の1.0は経過時間Tcが0(msec)のときに対応する。下限値の0.0は経過時間Tcが400(msec)のときに対応する。このように、破線にて示す作業中の減速補正係数α1は、実線にて示す非作業中の減速補正係数α1よりも小さい特性に設定した。
ST122:減速目標速度Ltに基づく減速制御信号出力Qdi(図示せず)によって、旋回内側モータ33Lの減速制御を実行する。すなわち、実速度Lsを減速目標速度Ltまで減速させるように制御する。
ST123;左旋回操作スイッチ81Lのスイッチ信号を入力信号として読み込む。
ST124;左旋回操作スイッチ81Lがオンであるか否かを調べる。YESなら旋回操作を続行中であると判断して、この図の出結合子A2及び図7の入結合子A2を介してST103に戻る。NOなら旋回操作を終了したと判断してST125に進む。
ST126;予め設定された旋回内側モータ加速パターン、すなわち、図12に示す旋回内側モータの加速補正係数マップにより、カウント時間Tcから加速補正係数β1を求める。カウント時間Tcの変化に応じた加速補正係数β1を求めればよい。
ST127;左の電動モータ(旋回内側モータ)33Lの実速度Lsを計測する。
ST128;旋回内側モータ33Lの実速度Lsに旋回内側モータの加速補正係数β1を乗じて、旋回内側モータ33Lの加速目標速度Ht1を得る。なお、実速度Lsが0であるときには、加速目標速度Ht1を0よりも若干大きい値に補正すればよい。
ST129:加速目標速度Ht1に基づく加速制御信号出力Qui(図示せず)によって、旋回内側モータ33Lの加速制御を実行する。すなわち、実速度Lsを加速目標速度Ht1分だけ加速させるように制御する(「Ls+Ht1」に制御する)。
ST131;第1タイマを停止させた後に、図6のST05にリターンする。
図12は本発明に係る旋回内側モータの加速補正係数マップの説明図であり、横軸をカウント時間Tc、すなわち経過時間Tc(msec)とし、縦軸を旋回内側モータ33Lの加速補正係数β1として、経過時間Tcに対応する加速補正係数β1を得る、旋回内側モータ33Lの加速補正係数マップを示す。
この加速補正係数マップによれば、旋回内側モータ33Lの加速補正係数β1は、経過時間Tcが0のときに0に近く時間Tcが経過するほど1に近い値であることが判る。より具体的には加速補正係数β1は、上限値を1.0に設定するとともに下限値を0.0〜0.1に設定したものである。
しかし、徐々に加速したのでは、左右の走行装置20L,20Rのそれぞれの慣性の影響や、左右の走行装置20L,20Rの速度差が大きい場合などには、直進走行状態に速やかに切換り難い。特に、左右の走行装置20L,20Rをクローラとした場合には、クローラ特有の接地性の高さや駆動力の大きさがある。このため、電動車両10を旋回走行から直進走行へ切換え操作しても、速やかに切換り難い。
経過時間Tcが0のときの加速補正係数β1は、最低値0(零)又はほぼ0に一定値を加えた値β1Aである。例えば、最低値が0であれば一定値は0.5であり、また、最低値が0.1であれば一定値は0.4である。従って、最低値に一定値を加えた値β1Aは0.5である。
その後、時間Tcが経過するにつれて、加速補正係数β1は徐々に増大する。
言い換えると、旋回内側モータ33Lの加速制御信号出力Quiは、左旋回操作スイッチ81Lがオフに切り替わった時点、すなわち操作解除信号を受けた時点における加速制御信号出力の最低値Quimに一定値Quicを加えた値である(Qui=Quim+Quic)。なお、Quim及びQuicについては図示しない。
ST202;右の電動モータ(旋回外側モータ)33Rの実速度Rsを計測する。実速度Rsは、例えば図4の回転センサ98Rで現実の電動モータ33Rの回転数を計測すればよい。
ST203;予め設定された旋回外側モータ減速パターン、すなわち、図14に示す旋回外側モータの減速補正係数マップにより、カウント時間Tdから減速補正係数α2を求める。カウント時間Tdの変化に応じた減速補正係数α2を求めればよい。
ST205:減速目標速度Rtに基づく減速制御信号出力Qdo(図示せず)によって、旋回外側モータ33Rの減速制御を実行する。すなわち、実速度Rsを減速目標速度Rtまで減速させるように制御する。
ST206;左旋回操作スイッチ81Lのスイッチ信号を入力信号として読み込む。
ST207;左旋回操作スイッチ81Lがオンであるか否かを調べる。YESなら旋回操作を続行中であると判断してST202に戻る。NOなら旋回操作を終了したと判断して、出結合子A3に進む。
図14は本発明に係る旋回外側モータの減速補正係数マップの説明図であり、横軸をカウント時間Td、すなわち経過時間Td(msec)とし、縦軸を旋回外側モータ33Rの減速補正係数α2として、経過時間Tdに対応する減速補正係数α2を得る、旋回外側モータ33Rの減速補正係数マップを示す。
すなわち、実速度Rsが高速しきい値SHより大きければ(Rs>SH)、実速度Rsが高速域(高速走行域)にあるので、一点鎖線で示す減速補正係数α2の特性曲線となる。
実速度Rsが、低速しきい値SLより大きく且つ高速しきい値SHまでの範囲(SH≧Rs>SL)であれば、実速度Rsが中速域(中速走行域)にあるので、実線で示す減速補正係数α2の特性曲線となる。
実速度Rsが、0から低速しきい値SLまでの範囲(SL≧Rs)であれば、実速度Rsが低速域(低速走行域)にあるので、破線で示す減速補正係数α2の特性曲線となる。
中速走行域では、旋回外側モータ33Rの減速度合いを中程度にするために、実線で示すように、時間Tdが0から200(msec)を経過するまでに下限値の0.8まで低減させる。
低速走行域では、旋回外側モータ33Rの減速度合いを小さくするために、破線で示すように、時間Tdが0から200(msec)を経過するまでに下限値の0.9まで低減させる。
ST212;予め設定された旋回外側モータ加速パターン、すなわち、図16に示す旋回外側モータの加速補正係数マップにより、カウント時間Tdから加速補正係数β2を求める。カウント時間Tdの変化に応じた加速補正係数β2を求めればよい。
ST213;右の電動モータ(旋回外側モータ)33Rの実速度Rsを計測する。
ST214;旋回外側モータ33Rの実速度Rsに旋回外側モータの加速補正係数β2を乗じて、旋回外側モータ33Rの加速目標速度Ht2を得る。
ST215:加速目標速度Ht2に基づく加速制御信号出力Quo(図示せず)によって、旋回外側モータ33Rの加速制御を実行する。すなわち、実速度Rsを加速目標速度Ht2分だけ加速させるように制御する(「Rs+Ht2」に制御する)。
ST217;第2タイマを停止させた後に、図6のST05にリターンする。
図16は本発明に係る旋回外側モータの加速補正係数マップの説明図であり、横軸をカウント時間Td、すなわち経過時間Td(msec)とし、縦軸を旋回外側モータ33Rの加速補正係数β2として、経過時間Tdに対応する加速補正係数β2を得る、旋回外側モータ33Rの加速補正係数マップを示す。
すなわち、実速度Rsが高速しきい値SHより大きければ(Rs>SH)、実速度Rsが高速域(高速走行域)にあるので、一点鎖線で示す加速補正係数β2の特性曲線となる。
実速度Rsが、低速しきい値SLより大きく且つ高速しきい値SHまでの範囲(SH≧Rs>SL)であれば、実速度Rsが中速域(中速走行域)にあるので、実線で示す加速補正係数β2の特性曲線となる。
実速度Rsが、0から低速しきい値SLまでの範囲(SL≧Rs)であれば、実速度Rsが低速域(低速走行域)にあるので、破線で示す加速補正係数β2の特性曲線となる。
中速走行域では、旋回外側モータ33Rの加速度合いを中程度にするために、実線で示すように、時間Tdが0から500(msec)を経過するまでに下限値の0.8から1.0まで増加させる。
低速走行域では、旋回外側モータ33Rの加速度合いを小さくするために、破線で示すように、時間Tdが0から500(msec)を経過するまでに下限値の0.9から1.0まで増加させる。
さらには、左右の電動モータ33L,33Rの駆動制御方式は、例えば、モータ端子にパルス電圧を供給するパルス幅変調方式(PWM方式)である。減速制御信号出力Qdi,Qdo又は加速制御信号出力Qui,Quoに応じて、モータドライバ37L,37Rはパルス幅が制御されたパルス信号を発して、電動モータ33L,33Rの回転を制御することができる。
左右の電動モータ33L,33Rのうち、操作している旋回スイッチ81L(又は81R)に対応する方を旋回内側モータ33L(又は33R)と言い、他方を旋回外側モータ33R(又は33L)と言う。
加速制御信号出力Quiは、操作解除信号を受けた時点における加速制御信号出力の最低値Quimに一定値Quicを加えた値である(Qui=Quim+Quic)ことを特徴とする(図12参照)。
この場合、加速制御信号出力の最低値Quimに一定値Quicを加えた値を、旋回スイッチ81L(又は81R)の操作を解除した時点の加速制御信号出力Quiとする。すなわち、直進走行に切換えた時点で、旋回内側モータ33L(又は33R)に対する加速制御信号出力Quiを一気に高める。この結果、旋回内側モータ33L(又は33R)を急激に加速することができる。旋回外側モータ33R(又は33L)の速度Rs(又はLs)に対する旋回内側モータ33L(又は33R)の速度Ls(又はRs)の速度差を急速に解消することができる。このため、電動車両10を旋回走行から直進走行へ迅速に切換えることができる。電動車両10を操作者の操作感覚に合うように、旋回走行から直進走行へ容易に且つ迅速に転換することができる。
複数の旋回内側モータ減速パターン(図8〜図10参照)は、作業用スイッチ73のオン・オフによっても異なるパターンであることを特徴とする。
制御部56は、作業用スイッチ73のオン・オフ信号と、左又は右の旋回スイッチ81L(又は81R)を操作した時点の旋回内側モータ33L(又は33R)の実速度Ls(又はRs)との、組合せに基づいて、複数の旋回内側モータ減速パターン(図8〜図10参照)の中から、1つを選択するように構成した(図6のST02〜ST04,ST07〜ST08及び図7のST106〜108,ST110,ST112)ことを特徴とする。
また、各マップにて表された減速補正係数α1,α2の特性曲線及び加速補正係数β1,β2の特性曲線は、演算式等によって求めるものであってもよい。
さらには、電動モータの実速度に応じて選択する減速補正係数のマップ及び加速補正係数のマップの種類(特性曲線の種類)は必要に応じて多くすることによって、より一層きめ細かく速度制御をすることができる。
さらにまた、減速補正係数α1,α2の特性曲線及び加速補正係数β1,β2の特性曲線を表したマップは、経過時間と補正係数との二次元マップに限定されるものではない。例えば、経過時間と補正係数と電動モータの実速度との三次元マップであってもよい。
また、制御部56は内蔵するメモリに、各マップを予め設定しておき、上記制御フローチャートのステップにおいて、マップを適宜読み出して補正係数を設定することができるようにしたものである。図8〜図10、図12、図14及び図16では理解を容易にするために各マップを模式的に表したものであり、各マップの形態はこれに限定されるものではなく、任意に設定することができる。
例えば、ST128の実速度Lsは、ST106で計測された値である。ST204及びST214の実速度Rsは、ST201からST202へ進んだ時点に計測された値である。
この場合の制御部56は、刻々と変化する現時点の実速度を、各目標速度Lt,Rt,Ht1,Ht2まで加・減速させるように、ST122,ST129,ST205,ST215で加・減速制御を実行する。
Claims (3)
- 機体にクローラからなる左右の走行装置、これらの走行装置を各々駆動する左右の電動モータ、及びこれらの電動モータを制御する制御部を備えた電動車両において、
この電動車両は、押し釦形式の左右一対の旋回スイッチを備え、
前記左右の電動モータのうち、操作している旋回スイッチに対応する方を旋回内側モータとし他方を旋回外側モータとしたときに、前記制御部は、
前記左又は右の旋回スイッチから操作信号を受けたときに、予め設定された互いに異なる複数の旋回内側モータ減速パターンの中から、前記左又は右の旋回スイッチを操作した時点の前記旋回内側モータの実速度に基づいて1つを選択する、旋回内側モータ減速パターン選択ステップと、
前記選択した旋回内側モータ減速パターンに基づく減速制御信号出力によって、前記旋回スイッチの操作を続行中にのみ前記旋回内側モータの減速制御を実行する、旋回内側モータ減速制御ステップと、
前記左又は右の旋回スイッチの操作を解除した時点の操作解除信号を受けたときから、予め設定されたモータ加速パターンに基づく加速制御信号出力によって前記旋回内側モータの加速制御を実行する、旋回内側モータ加速制御ステップとを備えており、
前記加速制御信号出力は、前記操作解除信号を受けた時点における加速制御信号出力の最低値に一定値を加えた値であることを特徴とした電動車両。 - 請求項1記載の電動車両は、除雪作業部等の作業装置とこの作業装置をオン・オフ操作する作業用スイッチとを備え、前記作業装置のオン・オフによって前記走行装置の走行抵抗が変化する車両であり、
前記複数の旋回内側モータ減速パターンは、前記作業用スイッチのオン・オフによっても異なるパターンであり、
前記制御部は、前記作業用スイッチのオン・オフ信号と、前記左又は右の旋回スイッチを操作した時点の前記旋回内側モータの実速度との、組合せに基づいて、前記複数の旋回内側モータ減速パターンの中から、1つを選択するように構成したことを特徴とする電動車両。 - 前記制御部は、
前記左又は右の旋回スイッチから操作信号を受けたときに、予め設定された互いに異なる複数の旋回外側モータ減速パターンの中から、前記左又は右の旋回スイッチを操作した時点の前記旋回外側モータの実速度に基づいて1つを選択する、旋回外側モータ減速パターン選択ステップと、
前記選択した旋回外側モータ減速パターンに基づく減速制御信号出力によって、前記旋回スイッチの操作を続行中にのみ前記旋回外側モータの減速制御を実行する、旋回外側モータ減速制御ステップと、
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動車両。
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