JP4015096B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンによって駆動した発電機でバッテリを充電し、これらの発電機並びにバッテリを電動モータの電源とし、電動モータによって走行部を駆動するようにした電動車両に関する。
近年、エネルギー効率を高めるために、エンジン並びに電動モータの両方を駆動源とする電動車両、すなわち、ハイブリッド型作業機やハイブリッド型車両の開発が進められている。
ハイブリッド型作業機には、エンジンで走行輪並びに発電機を駆動し、発電機でバッテリを充電し、これらの発電機並びにバッテリを作業用電動モータの電源とするものがある(例えば、特許文献1−2参照。)。
また、他のハイブリッド型作業機には、エンジンで作業部並びに発電機を駆動し、発電機でバッテリを充電し、これらの発電機並びにバッテリを走行用電動モータの電源とするものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−161102公報(図1−2) 特開2001−161104公報(図1−2) 特開2001−271317公報(図1、図4)
電動車両としての作業機の一例について、特許文献3を次図に基づいて説明する。
図13は従来の作業機(電動車両)の概要図である。従来の作業機200は、機体201にオーガ202及びブロア203からなる作業装置204、作業装置204を駆動するエンジン205、クローラからなる左右の走行装置206,206、これらの走行装置206,206を駆動する左右の電動モータ207,207、エンジン205に駆動されてバッテリ208や電動モータ207,207に電力を供給する発電機209、電動モータ207,207を制御する制御部211を備えたというものである。
エンジン205の出力の一部で発電機209を回し、得た電力をバッテリ208に供給するとともに、左右の電動モータ207,207に供給することができる。また、エンジン205の出力の残部を、電磁クラッチ212を介して作業装置204の回転に充てることができる。このように作業機200は、エンジン205で作業装置204を駆動するとともに、電動モータ207,207で走行装置206,206を駆動する形式の除雪機である。
ところで、上記従来の技術において、発電機209で発生した電圧波形はノイズを含むので一般に波形であるが、これを蓄電池7で吸収することで、ノイズの少ない平滑な波形となる。この結果、電圧が安定した電力を各種電気部品に供給することができる。
しかし、振動等によってバッテリ208から導線(ハーネス)が外れると、電圧波形は電圧値が大きく振れる波形のままになる。電圧波形が大きい波形のままであることは、電動モータ207,207等の各種電気部品の作動特性や耐久性を確保する上で好ましくない。作業機200(電動車両)をより安定した作動状態に維持するためにも改良の余地がある。
本発明は、エンジンによって駆動した発電機でバッテリを充電し、これらの発電機並びにバッテリを電動モータの電源とし、電動モータによって走行部を駆動するようにした電動車両において、バッテリからハーネスが外れたことを速やかに検出できる、技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンにより駆動する発電機と、この発電機により充電するバッテリと、これら発電機並びにバッテリを電源とする電動モータと、この電動モータにより駆動する走行輪等の走行部と、を備える電動車両において、エンジンの回転数を計測する回転センサと、電源の電圧が通常電圧に一定の値を加えた上限しきい値を越えたことを検出して電圧異常高信号を発する電圧異常検出手段と、電圧異常高信号の発生周期の逆数がエンジンの回転数に一定の値を加減して求められた基準の範囲に一致したときに電動モータを停止させる制御部と、を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、エンジンにて発電機を駆動することにより、発電機の回転数がエンジンの回転数に対応するという特性を利用したものである。
すなわち、請求項1に係る発明では、電源の電圧が上限しきい値を越える度に電圧異常検出手段から電圧異常高信号を発し、これらの電圧異常高信号の発生周期の逆数がエンジンの回転数に一定の値を加減して求められた基準の範囲に一致した(ほぼ一致を含む)ときに、バッテリからハーネスが外れることによって電圧波形が発電機で発生した波形のまま、すなわち、電源の電圧が異常になったことを速やかに判断して、電動モータを速やかに停止させることができる。
従って、バッテリからハーネスが外れたことによる不安定な電圧を有する電力を、電動モータを含む各種電気部品に供給することはない。電動モータを含む各種電気部品の作動特性や耐久性を確保することができる。従って、電動車両をより安定した作動状態に維持することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る除雪機(電動車両)の左側面図、図2は本発明に係る除雪機の平面図である。
電動車両としての除雪機10(作業機10)は、左右の走行装置20L,20Rを備えた走行フレーム31に、伝動ケース32を上下スイング可能に取付け、伝動ケース32の左右両側部に左右の電動モータ33L,33Rを取付け、伝動ケース32の上部にエンジン34(内燃機関34)を取付けるとともに、伝動ケース32の前部に除雪作業部40を取付け、さらに、伝動ケース32の上部から後上方へ左右の操作ハンドル51L,51Rを延し、これら左右の操作ハンドル51L,51R間に操作盤53を備え、作業者が操作盤53の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
走行フレーム31と伝動ケース32の組合せ構造体は機体11をなす。左右の操作ハンドル51L,51Rは、先端に手で握るグリップ52L,52Rを備える。以下、要部を詳細に説明する。
本発明は、エンジン34で除雪作業部40を駆動し、電動モータ33L,33Rで走行装置20L,20Rを駆動する駆動方式を採用したことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
左右の電動モータ33L,33Rは、動力を左右の走行用伝動機構35L,35R(図1参照)を介して左右の走行装置20L,20Rに伝達して、駆動する走行用駆動源である。
左の走行装置20Lは、前部の駆動輪21Lと後部の遊動輪22Lとにクローラベルト23Lを巻き掛け、駆動輪21Lを左の電動モータ21Lで正逆転させるクローラである。右の走行装置20Rは、前部の駆動輪21Rと後部の遊動輪22Rとにクローラベルト23Rを巻き掛け、駆動輪21Rを右の電動モータ21Rで正逆転させるクローラである。
走行フレーム31は、左右の駆動輪用車軸24L,24Rを回転可能に支承するとともに、後部で遊動輪用車軸25を支承するフレームである。左右の駆動輪用車軸24L,24Rは、左右の駆動輪21L,21Rを固定した回転軸である。遊動輪用車軸25は、左右の遊動輪22L,22Rを回転可能に取付けた固定軸である。
エンジン34は、クランク軸34aを下方へ延ばしたバーチカルエンジンであって、動力を伝動ケース32に収納された作業用伝動機構を介して除雪作業部40に伝達して、駆動する作業用駆動源である。
除雪作業部40は、前部のオーガ41、後部のブロア42、上部のシュータ43、オーガ41を囲うオーガハウジング44、及びブロア42を囲うブロアハウジング45からなる。オーガ41は、地面に積もった雪を中央に集める作用をなす。この雪を受け取ったブロア42は、シュータ43を介して雪を除雪機10の周囲の所望の位置へ投射する作用をなす。
スイング駆動機構46により、伝動ケース32並びに除雪作業部40を上下にスイングさせることで、オーガハウジング44の姿勢を調節できる。
図2に示すように、機体11は前部に発電機54及びバッテリ55を備える。
以上の説明から明らかなように、作業機としての除雪機10は、機体11に除雪作業部等の作業装置40、この作業装置40を駆動する内燃機関34、クローラや車輪等の走行装置20L,20R、この走行装置20L,20Rを駆動する電動モータ33L,33R、内燃機関34に駆動されてバッテリ55や電動モータ33L,33Rに電力を供給する発電機54、電動モータ33L,33Rを制御する制御部56を備える。制御部56は、例えば操作盤53の下方に配置又は操作盤53に内蔵する。
図中、61はエンジン34周りを覆うカバー、62はランプ、63はエアクリーナ、64はキャブレータ、65はエンジン排気用マフラ、66は燃料タンクである。
図3は図1の3矢視図である。操作盤53は、背面53a(この図の手前側であり、作業者側の面)に、メインスイッチ71、エンジン用チョーク72、クラッチ操作スイッチ73などを備え、操作盤53の上面53bに右側から左側へ、投雪方向調節レバー74、走行装置に係る方向速度制御部材としての方向速度レバー75、エンジン用スロットルレバー76をこの順に備え、さらに、操作盤53の左にグリップ52Lを配置し、操作盤53の右にグリップ52Rを配置したものである。
左の操作ハンドル51Lは、グリップ52Lの近傍に走行準備レバー77を備える。右の操作ハンドル51Rは、グリップ52Rの近傍にオーガハウジング姿勢調節レバー78を備える。
図1及び図3を参照しつつ説明すると、メインスイッチ71は、キー挿入孔にメインキー(図示せず)を差込んで回すことでエンジン34を始動することのできる周知のイグニッションスイッチであり、例えば、キー挿入孔を中心として「オフ位置OFF」、「オン位置ON」及び「スタート位置ST」を、時計回りにこの順に配列したものである。
メインキーをオフ位置OFFに合せたときには、エンジン34を停止させるとともに、全ての電気系統を遮断させることができる。メインキーをオフ位置OFFからオン位置ONに切換えたときには、エンジン34を停止状態で維持させることができる。メインキーをスタート位置STに合せたときには、エンジン34を始動させることができる。メインキーをスタート位置STからオン位置ONに切換えたときには、始動したエンジン34をそのまま本運転に移行することができる。
エンジン用チョーク72は、引くことで混合気の濃度を高める操作部材である。
クラッチ操作スイッチ73は、オーガ41並びにブロア42をオン・オフ操作する押し釦スイッチ、すなわち、除雪作業部40(作業部)のオン・オフ操作をする作業切換えスイッチである。以下、クラッチ操作スイッチ73のことを適宜「オーガスイッチ73」と言い換えることにする。
投雪方向調節レバー74は、シュータ43の方向を変更するときに操作するレバーである。方向速度レバー75は、電動モータ33L,33Rの走行速度を操作するとともに、電動モータ33L,33Rを正逆転させることで前後進切換えをする前後進速度調節レバーである。エンジン用スロットルレバー76は、スロットルバルブ(図4の符号94参照)の開度を操作することでエンジン34の回転数を制御するレバーである。
走行準備レバー77は、スイッチ手段(図4の符号77a参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ手段はオフになる。作業者の左手で走行準備レバー77を握ってグリップ52L側に下げれば、スイッチ手段はオンとなる。このように、走行準備レバー77が握られているか否かはスイッチ手段で検出することができる。
オーガハウジング姿勢調節レバー78は、スイング駆動機構46を操作してオーガハウジング44の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
さらに操作盤53は、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、左右の旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたことを特徴とする。
左旋回操作スイッチ81Lは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く押ボタン82Lを備える。このような左旋回操作スイッチ81Lは、押ボタン82Lを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
右旋回操作スイッチ81Rは押し釦スイッチからなり、除雪機10の後方(この図の手前側であり、作業者側)を向く押ボタン82Rを備える。このような右旋回操作スイッチ81Rは、押ボタン82Rを押し操作している間だけスイッチオンとなってスイッチ信号を発する、接点自動復帰式スイッチである。
より具体的には、操作盤53の背面53aのうち、左にグリップ52Lの近傍で車幅中心CL寄りの位置に左旋回操作スイッチ81L及びそれの押ボタン82Lを配置した。また、操作盤53の背面53aのうち、右にグリップ52Rの近傍で車幅中心CL寄りの位置に右旋回操作スイッチ81R及びそれの押ボタン82Rを配置した。
作業者が両手で左右の操作ハンドル51L,51Rを握ったときに、各手の親指は左右の操作ハンドル間、すなわち、操作ハンドル51L,51Rの内側(車幅中央側)を向くことになる。
作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったまま、左手の親指を前に延ばして左旋回操作スイッチ81Lの押ボタン82Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。
一方、右手の親指を前に延ばして右旋回操作スイッチ81Rの押ボタン82Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
このように、左右の操作ハンドル51L,51Rから手を放すことなく、小さい操作力で極めて容易に旋回操作をすることができる。
操作盤53のうち、左右の操作ハンドル51L,51R間に且つこれら左右の操作ハンドル51L,51Rを握った手で操作可能な範囲に、旋回機構としての回生ブレーキ回路(図4の符号38L,38RR参照)を操作する左・右旋回操作スイッチ81L,81Rを設けたので、作業者は、左右の操作ハンドル51L,51Rを両手で握って除雪機10(図1参照)を操縦しつつ、操作ハンドル51L,51Rを握ったままの親指で、左・右旋回操作スイッチ81L,81Rをも操作することができる。
従って、除雪機10を左旋回操作又は右旋回操作する度に、操作ハンドル51L,51Rを握り替えたり、操作ハンドル51L,51Rから手HL,HRを放す必要がない。このため、除雪機10の操縦性が高まる。
さらにまた、操作盤53は背面53aに、報知器としての報知表示器84や報音器85を設けたことを特徴とする。報知表示器84は、制御部56の指令により表示する部材であり、例えば液晶表示器等の表示パネルや、表示灯からなる。報音器85は、制御部56の指令により音を発する部材であり、例えば報知音を発するブザーや、音声を発する音声発生器からなる。
図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、制御部56内の機器及び情報伝達経路を示す。想像線枠で囲ったエンジン34、電磁クラッチ91、オーガ41及びブロア42が作業部系92であり、その他は走行系となる。なお、制御部56内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
先ず、除雪作業部40の系統の作動を説明する。
メインスイッチ71にキーを差込み、回してスタート位置にすることにより、セルモータ(スタータ)93の回転によりエンジン34を始動させる。
エンジン用スロットルレバー76は、図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ94に繋がっているので、エンジン用スロットルレバー76を操作することでスロットルバルブ94の開度を制御することができる。これにより、エンジン34の回転数を制御することができる。
さらにスロットルバルブ94については、制御部56の制御信号に応じて作動するバルブ駆動部94Aにより、バルブ開度が自動制御される構成にしたものである。なお、スロットルバルブ94に対しては、バルブ駆動部94Aでの開度制御の方が、エンジン用スロットルレバー76での開度制御よりも優先する。
エンジン34の出力の一部で発電機54を回し、得た電力をバッテリ55に供給するとともに、左右の電動モータ33L,33Rに供給する。エンジン34の出力の残部は、電磁クラッチ91を介して作業装置40としてのオーガ41及びブロア42の回転に充てる。なお、発電機54やバッテリ55からは、ハーネス95を介して左右の電動モータ33L,33Rや他の電装品へ電力を供給することになる。
98L,98Rは左右の電動モータ33L,33Rの回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。99はエンジン34の回転数(モータ速度、回転速度)を計測する回転センサである。
走行準備レバー77を握るとともに、クラッチ操作スイッチ73を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ91を接続し、エンジン34の動力でオーガ41及びブロア42を回転させることができる。
なお、走行準備レバー77をフリーにするか、クラッチ操作スイッチ73を操作するか、の何れかにより電磁クラッチ91を断状態にすることができる。
次に走行装置20L,20R(走行部20L,20R)の系統の作動を、図4に基づき説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ36L,36Rを備える。具体的には、左右の電動モータ33L,33Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ36L,36Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ36L,36Rは、駐車中は制御部56の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ36L,36Rを開放する。
メインスイッチ71がオン位置にあること、及び、走行準備レバー77が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー75を前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ36L,36Rは開放(非ブレーキ、オフ)状態になる。
図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図であり、方向速度レバー75は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く往復させることができ、「中立範囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータでポジションに応じた電圧を発生させる。
1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー75と名付けた。
図4に戻って、方向速度レバー75の位置情報をポテンショメータ75aから得た制御部56は、左右のモータドライバー37L,37Rを介して左右の電動モータ33L,33Rを回転させ、電動モータ33L,33Rの回転速度を回転センサ98L,98Rで検出して、その信号に基づいて回転速度を所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
走行中の制動は次の手順で行う。本発明ではモータドライバ37L,37Rに回生ブレーキ回路38L,38R及びブレーキ手段としての短絡ブレーキ回路39L,39Rを含む。
バッテリから電動モータへ電気エネルギーを供給することで、電動モータは回転する。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、電動モータ33L,33Rを発電機に変え、発電させるようにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーはバッテリ55へ蓄えることができる。これが回生ブレーキの作動原理である。
左旋回操作スイッチ81Lを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は左の回生ブレーキ回路38Lを作動させ、左の電動モータ33Lの速度を下げる。右旋回操作スイッチ81Rを押している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部56は右の回生ブレーキ回路38Rを作動させ、右の電動モータ33Rの速度を下げる。
すなわち、左旋回操作スイッチ81Lを押している間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。また、右旋回操作スイッチ81Rを押している間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
そして、次の(1)〜(3)の何れかにより、走行を停止させることができる。
(1)メインスイッチ71をオフ位置に戻す。
(2)方向速度レバー75を中立位置に戻す。
(3)走行準備レバー77を離す。
この停止は後述の電気的減速制御を施したのちに、短絡ブレーキ回路39L,39Rを用いて実行する。
左の短絡ブレーキ回路39Lは、文字通り左の電動モータ33Lの両極を短絡させる回路であり、この短絡により電動モータ33Lは急制動状態になる。右の短絡ブレーキ回路39Rも同様であるから説明を省略する。
停止後にメインスイッチ71をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ36L,36Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
図6は本発明に係る除雪機の回路図であり、特に電動モータ33L,33R、エンジン34、発電機54、バッテリ55、制御部56、及びメインスイッチ71の関係について示したものである。
上述のように除雪機10は、エンジン34により駆動する発電機54と、この発電機54により充電するバッテリ55と、これら発電機54並びにバッテリ55を電源とする電動モータ33L,33Rと、この電動モータ33L,33Rにより駆動する走行輪等の走行部(走行装置)20L,20R(図1参照)と、を備えたものである。
バッテリ55は正極端子55a並びに負極端子55bにハーネス(導線)95,95を接続し、これらのハーネス95,95によって発電機54、メインスイッチ71、電動モータ33L,33R、制御部56、各種の作業負荷等の電気部品に接続したものである。
制御部56は中央処理装置111、A/D変換回路112、電圧異常検出手段113、電圧調整器114及び出力回路121〜123を備える。さらに制御部56は、タイマを内蔵(例えば中央処理装置111に内蔵、すなわちプログラム化した)構成でである。
中央処理装置111は、所定の制御内容を判断・実行する制御手段であって、マイクロコンピュータ(「central processing unit」、略称「CPU」)とも言う。
A/D変換回路112は、回転センサ99で検出したエンジン回転数信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する変換器である。
電圧異常検出手段113は、電源(発電機54並びにバッテリ55)の電圧が通常電圧に一定の値を加えた上限しきい値を越えたことを検出して電圧異常高信号を発する検出手段であって、例えば、電源電圧のアナログ波形を所定の方形波のデジタル波形に整形する波形整形器からなる。中央処理装置111は、このような電圧異常高信号の発生周期の逆数がエンジン34の回転数にほぼ一致したときに、電動モータ33L,33Rを停止させる機能を有する。なお、電圧異常検出手段113は、制御部56又は中央処理装置111に内蔵する構成としてもよい。
電圧調整器114は、電源から供給される電圧12ボルトを制御部56で使用する5ボルトに低減させる電圧調整手段である。メインスイッチ71をオンにすることで、電源の電力を電圧調整器114を介して制御部56に供給することができる。
出力回路121〜123は、中央処理装置111の制御信号を各負荷(電動モータ33L,33R、報知器としての報知表示器84や報音器85等)に対応する制御信号に変換する信号変換手段である。
次に、制御部56による制御概念の第1実施例について、図6を参照しつつ図7に基づき説明する。
図7は本発明に係る電動車両においてバッテリのハーネス外れを検出するタイムチャート(第1実施例)であり、横軸を時間として各部の作用を示す。
先ず、電源の電圧波形について説明する。
発電機54で発生した電圧波形はノイズを含むので、図7に示すように、一般に電圧値が大きく振れる波形であるが、これをバッテリ55で吸収することで、ノイズの少ない平滑な波形となる。この結果、電源の電圧が通常電圧(標準電圧)Vnでほぼ安定した電力を各種電気部品に供給することができる。
しかし、振動等によってバッテリ55の正極端子55aや負極端子55bからハーネス95,95が外れると、電圧波形は電圧値が大きく振れる波形のままになる。本発明は、この波形の電圧波形を速やかに検出するようにしたことを特徴とする。
図7に示す電源の電圧は、波形整形器からなる電圧異常検出手段113(図6参照)に入力するアナログ波形である。ここで、Vhは電源の通常電圧Vnに一定の値Vaを加えた上限しきい値である。すなわち、「Vh=Vn+Va」である。
一方、図7に示す方形波のトリガパルスは、電圧異常検出手段113によって整形され出力されたデジタル波形である。すなわち、電圧異常検出手段113は、入力されたアナログ波形(電圧波形)が上限しきい値Vhを超える度に、越えている時間だけ、「1」の方形波のトリガパルスの出力信号、すなわち検出信号を発する。これらのトリガパルスが電圧異常高信号である。
制御部56に備えたタイマは、トリガパルスが断続して発生する度に、その信号を受けて、先のトリガパルスの立ち上がり時点から次のトリガパルスの立ち上がり時点までの時間T3、すなわちトリガパルスの発生周期T3をカウントする。
図6に示すように、発電機54はエンジン34にて駆動されるものであるから、発電機54の回転数はエンジン34の回転数に対応する特性を有する。この結果、トリガパルスの発生周期T3の逆数は、エンジン34の回転数に一致(ほぼ一致を含む)する特性を有する。一致しない場合には、単なるノイズ信号であるとして無視することができる。第1実施例の発明は、このような特性を利用したものである。
制御部56は、トリガパルスの発生周期T3の逆数がエンジン34の回転数にほぼ一致する度に、エラー回数Er(実エラー回数Er)をカウントし、予め設定された一定のエラー回数(基準エラー回数)を超えたと判断したときに、バッテリ55からハーネス95が外れたと判定する。
次に、図7に示す制御概念に基づいて制御部56が実行する、具体的な制御フローについて、図3、図4、図6及び図7を参照しつつ図8〜図9に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ71をオンにしたときに開始する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。
図8は本発明に係る第1実施例の制御部の制御フローチャート(その1)である。
ST01;初期設定をする。例えばフラグF1を「1」とし、制御部56に内蔵(例えば中央処理装置111に内蔵)されたタイマの実カウント時間Cuを0にリセットし、現カウント時間T1を0にリセットし、実エラー回数Erを0にリセットする。
ST02;エンジン34の回転数Noを計測する。回転数Noは、回転センサ99で現実のエンジン34の回転数を計測すればよい。
ST03;回転数Noに予め設定された一定の許容値αを加算した値を、上限しきい値Nuとする。
ST04;回転数Noから予め設定された一定の許容値αを減算した値を、下限しきい値Ndとする。
ST05;トリガパルス(電圧異常高信号)を読込む。トリガパルスは電圧異常検出手段113で発したトリガパルスを調べればよい。
ST06;トリガパルスが有ったか否かを調べ、YESならST07に進み、NOならST02に戻る。
ST07;フラグF1が「1」であるか否かを調べ、YESなら最初のトリガパルスが有ったと判断してST08に進み、NOなら次のトリガパルスが有ったと判断して出結合子A1に進む。
ST08;タイマの実カウント時間Cuを0にリセットする。
ST09;タイマをスタートさせる。
ST10;フラグF1を「2」と設定した後に、ST02に戻る。
図9は本発明に係る第1実施例の制御部の制御フロー図(その2)であり、上記図8の出結合子A1と本図の入結合子A1とを経てST21に進んだことを示す。
ST21;現カウント時間T1を新たな旧カウント時間T2と設定する。すなわち、旧カウント時間T2を現カウント時間T1に置換する。
ST22;タイマの実カウント時間Cuを現カウント時間T1と設定する。すなわち、現カウント時間T1を実カウント時間Cuに置換する。
ST23;タイマの実カウント時間Cuを0にリセットする。
ST24;現カウント時間T1から旧カウント時間T2を減算した値を、パルスの周期T3とする。
ST25;パルスの周期T3の逆数値Nhを求める。
ST26;パルスの周期T3の逆数値Nhが、上限しきい値Nuと下限しきい値Ndとの範囲内(Nu>Nh>Nd)にあるか否かを調べ、NOならST27に進み、YESならST31に進む。すなわち、YESならトリガパルス(電圧異常高信号)の発生周期T3の逆数Nhがエンジン4の回転数Noに一致したと判定する。
ST27;タイマをストップさせる。
ST28;現カウント時間T1を0にリセットする。
ST29;実エラー回数Erを0にリセットする。
ST30;フラグF1を「1」と設定した後に、本図の出結合子A2と図8の入結合子A2とを経てST02に戻る。
ST31;トリガパルス(電圧異常高信号)を検出したので、実エラー回数Erを1回加算する。
ST32;実エラー回数Erが予め設定された一定の基準エラー回数Esを越えたか否かを調べ、YESであればハーネス95が外れた判定してST33に進み、NOであれば本図の出結合子A2と図8の入結合子A2とを経てST02に戻る。
ST33;バッテリ55からハーネス95が外れたとして、作業部40(除雪作業部40)を停止させる。
ST34;電動モータ33L,33Rを停止させる
ST35;報知器としての報知表示器84や報音器85を作動させて、ハーネス95が外れたことを報知した後に、この制御を終了する。
以上の説明から明らかなように、第1実施例の除雪機(電動車両)10は、エンジン34の回転数Noを計測する回転センサ99と、電源の電圧が通常電圧Vnに一定の値Vaを加えた上限しきい値Vhを越えたことを検出してトリガパルス(電圧異常高信号)を発する電圧異常検出手段113と、トリガパルスの発生周期T3の逆数Nhがエンジン34の回転数Noに一致した(ほぼ一致を含む)という条件、すなわち「Nu>Nh>Nd」の条件を満たしたときに、電動モータ33L,33R及び作業部40(除雪作業部40)を停止させるとともに、報知器としての報知表示器84や報音器85を作動させる制御部56と、を備えていることを特徴とする。
ところで、発電機54で発生した電圧波形はノイズを含むので、電圧値が大きく振れる波形であり、振れる範囲にバラツキがある。このため、全てのトリガパルスの発生周期T3が完全に一定であるとは限らず、この結果、発生周期T3の逆数Nhにも多少のバラツキが生じる。この点を踏まえて、逆数Nhが回転数Noに一致したか否かを判断する基準に、一定の幅をもたせた。すなわち、逆数Nhが回転数Noに一致したか否かを判断する基準に、一定の範囲(No±α)を設けた。「Nu>Nh>Nd」の条件を満たしたときに、逆数Nhが回転数Noに一致する(ほぼ一致を含む)と判定することにした。
振動等によってバッテリ55の正極端子55aや負極端子55bからハーネス95,95が外れると、電圧波形は電圧値が大きく振れる波形のままになる。
これに対して、第1実施例の除雪機10は、電源の電圧が上限しきい値Vhを越える度に電圧異常検出手段113からトリガパルス(電圧異常高信号)を発し、これらのトリガパルスの発生周期T3の逆数Nhがエンジン34の回転数Noに一致した(ほぼ一致を含む)ときに、ハーネス95,95が外れることによって電圧波形が発電機54で発生した波形のまま、すなわち、電源の電圧が異常になったことを速やかに判断して、電動モータ33L,33R及び作業部40を速やかに停止させることができる。
従って、ハーネス95,95が外れたことによる不安定な電圧を有する電力を、電動モータ33L,33Rを含む各種電気部品に供給することはない。電動モータ33L,33Rを含む各種電気部品の作動特性や耐久性を確保することができる。従って、除雪機10をより安定した作動状態に維持することができる。
次に、制御部56による制御概念の第2実施例について、図6を参照しつつ図10に基づき説明する。
図10は本発明に係る電動車両においてバッテリのハーネス外れを検出するタイムチャート(第2実施例)であり、横軸を時間として各部の作用を示す。
先ず、電源の電圧波形について説明する。発電機54で発生した電圧波形は、上記図7に示す電圧波形と同一であり、詳細な説明を省略する。
図10に示す電源の電圧は、波形整形器からなる電圧異常検出手段113(図6参照)に入力するアナログ波形(電圧波形)である。ここで、Vhは電源の通常電圧Vnに一定の値Vaを加えた上限しきい値である。すなわち、「Vh=Vn+Va」である。
一方、図10に示す方形波のトリガパルスは、電圧異常検出手段113によって整形され出力されたデジタル波形である。
電圧異常検出手段113は、入力されたアナログ波形が上限しきい値Vhを超える度(点P1,P3,P5,・・・を通過する度)に、1パルスのトリガパルスを発する。さらに電圧異常検出手段113は、上限しきい値Vhを一旦超えたアナログ波形が、再び上限しきい値Vhを下回る度(点P2,P4,P6,・・・を通過する度)に、更に1パルスのトリガパルスを発する。これらのトリガパルスは「1」の方形波の出力信号(検出信号)であり、電圧異常高信号でもある。
このように、第2実施例の電圧異常検出手段113は、上記第1実施例の電圧異常検出手段113に比べて、2倍の個数のトリガパルスを発する構成であることを特徴とする。
第2実施例の制御部56に備えたタイマは、最初のトリガパルス(電圧異常高信号)を受けて、一定の時間Ts(基準時間Ts)をカウントする。
制御部56は、トリガパルスの発生回数Er(実エラー回数Er)をカウントし、
一定の時間Ts内で発生回数Erが一定の基準回数(基準エラー回数)を超えたと判断したときに、バッテリ55からハーネス95が外れたと判定する。
次に、図10に示す制御概念に基づいて制御部56が実行する、具体的な制御フローについて、図3、図4、図6及び図7を参照しつつ図11〜図12に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ71をオンにしたときに開始する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。
図11は本発明に係る第2実施例の制御部の制御フローチャート(その1)である。
ST101;初期設定をする。例えばフラグF1を「1」とし、実エラー回数Erを0にリセットする。
ST102;トリガパルス(電圧異常高信号)を読込む。トリガパルスは電圧異常検出手段113で発したトリガパルスを調べればよい。
ST103;トリガパルスが有ったか否かを調べ、YESならST104に進み、NOならST102に戻る。
ST104;フラグF1が「1」であるか否かを調べ、YESなら最初のトリガパルスが有ったと判断してST105に進み、NOなら次のトリガパルスが有ったと判断してST109に進む。
ST105;タイマのカウント時間T11を0にリセットする。
ST106;タイマをスタートさせる。
ST107;フラグF1を「2」と設定する。
ST108;実エラー回数Erを1とした後に、ST02に戻る。
ST109;カウント時間T11が一定の基準時間Tsに達したか否かを調べ、YESならST110に進み、NOなら本図の出結合子A11に進む。
ST110;タイマをストップさせる。
ST111;フラグF1を「1」と設定する。
ST112;実エラー回数Erを0にリセットした後に、ST02に戻る。
図12は本発明に係る第2実施例の制御部の制御フロー図(その2)であり、上記図11の出結合子A11と本図の入結合子A11とを経てST121に進んだことを示す。
ST121;トリガパルス(電圧異常高信号)を検出したので、実エラー回数Erを1回加算する。
ST122;実エラー回数Erが予め設定された一定の基準エラー回数Esを越えたか否かを調べ、YESであればハーネス95が外れた判定してST123に進み、NOであれば本図の出結合子A12と図11の入結合子A12とを経てST102に戻る。
ST123;バッテリ55からハーネス95が外れたとして、作業部40(除雪作業部40)を停止させる。
ST124;電動モータ33L,33Rを停止させる
ST125;報知器としての報知表示器84や報音器85を作動させて、ハーネス95が外れたことを報知した後に、この制御を終了する。
以上の説明から明らかなように、第2実施例の除雪機(電動車両)10は、エンジン34の回転数Noを計測する回転センサ99と、電源の電圧が通常電圧Vnに一定の値Vaを加えた上限しきい値Vhを越えたことを検出してトリガパルス(電圧異常高信号)を発する電圧異常検出手段113と、一定の時間Ts(基準時間Ts)内でトリガパルスの発生回数Er(実エラー回数Er)が一定の基準回数Es(基準エラー回数Es)を超えたという条件を満たしたときに、電動モータ33L,33R及び作業部40(除雪作業部40)を停止させるとともに、報知器としての報知表示器84や報音器85を作動させる制御部56と、を備えていることを特徴とする。
振動等によってバッテリ55の正極端子55aや負極端子55bからハーネス95,95が外れると、電源の電圧波形は電圧値が大きく振れる波形のままになる。
これに対して、第2実施例の除雪機10は、電源の電圧が上限しきい値Vhを越える度に電圧異常検出手段113からトリガパルス(電圧異常高信号)を発し、一定の時間Ts内でトリガパルスの発生回数Erが一定の基準回数Esを超えたときに、ハーネス95,95が外れることによって電圧波形が発電機54で発生した波形のまま、すなわち、電源の電圧が異常になったことを速やかに判断して、電動モータ33L,33R及び作業部40を速やかに停止させることができる。
従って、ハーネス95,95が外れたことによる不安定な電圧を有する電力を、電動モータ33L,33Rを含む各種電気部品に供給することはない。電動モータ33L,33Rを含む各種電気部品の作動特性や耐久性を確保することができる。従って、除雪機10をより安定した作動状態に維持することができる。
ここで、例えば電動モータ33L,33R及び作業部40を停止することによって、エンジン34がアイドリング状態(空回り状態)にあるときに、バッテリ55からハーネス95,95が外れたと仮定する。
その後に、電動モータ33L,33Rを回転させる等によってエンジン34の負荷が増大すると、発電機54で発生した電圧波形の全体が高電圧側に偏る。すなわち、波形のピーク値が高電圧側に移動する。このような電圧波形が上限しきい値Vhを越えたときだけ、トリガパルスを発するのでは、一定の時間Ts内で発生するトリガパルスの発生回数Erが少ない。
これに対して第2実施例の発明においては、電源の電圧が上限しきい値Vhを越える度に電圧異常検出手段113からトリガパルスを発する他に、上限しきい値Vhを一旦超えた電源の電圧が、再び上限しきい値Vhを下回る度にも電圧異常検出手段113からトリガパルスを発するようにしたので、一定の時間Ts内で発生するトリガパルスの発生回数Erが2倍になる。発生回数Erを増すことによって、ハーネス95,95が外れたことを、より速やかに判断することができる。
なお、本発明は実施の形態では、電動車両は除雪機10等の作業機に限るものではない。また、走行部は走行輪の他に例えばクローラであってもよい。
本発明の電動車両は、エンジン34で作業部40並びに発電機54を駆動し、発電機54でバッテリ55を充電し、これらの発電機54並びにバッテリ55を走行用電動モータ33L,33Rの電源とする、除雪機、芝刈機、耕耘機等に好適である。
本発明に係る除雪機(電動車両)の左側面図である。 本発明に係る除雪機の平面図である。 図1の3矢視図である。 本発明に係る除雪機の制御系統図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。 本発明に係る除雪機の回路図である。 本発明に係る電動車両においてバッテリのハーネス外れを検出するタイムチャート(第1実施例)である。 本発明に係る第1実施例の制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る第1実施例の制御部の制御フローチャート(その2)である。 本発明に係る電動車両においてバッテリのハーネス外れを検出するタイムチャート(第2実施例)である。 本発明に係る第2実施例の制御部の制御フローチャート(その1)である。 本発明に係る第2実施例の制御部の制御フローチャート(その2)である。 従来の作業機(電動車両)の概要図である。
符号の説明
10…電動車両(除雪機、作業機)、20L,20R…走行部(走行装置)、33L,33R…電動モータ、34…エンジン、54…発電機、55…バッテリ、56…制御部、99…エンジンの回転センサ、113…電圧異常検出手段(波形成形器)、Nh…電圧異常高信号の発生周期の逆数(パルス周期の逆数値)、Er…電圧異常高信号の発生回数、Es…基準回数(基準エラー回数)、No…エンジンの回転数、Ts…タイマの一定の時間(基準時間)、T3…電圧異常高信号の発生周期(パルスの周期)、Va…通常電圧に加える一定の値、Vn…電源の通常電圧、Vh…上限しきい値。

Claims (1)

  1. エンジンにより駆動する発電機と、この発電機により充電するバッテリと、これら発電機並びにバッテリを電源とする電動モータと、この電動モータにより駆動する走行輪等の走行部と、を備える電動車両において、
    この電動車両は、
    前記エンジンの回転数を計測する回転センサと、
    前記電源の電圧が通常電圧に一定の値を加えた上限しきい値を越えたことを検出して電圧異常高信号を発する電圧異常検出手段と、
    前記電圧異常高信号の発生周期の逆数が、前記エンジンの回転数に一定の値を加減して求められた基準の範囲に一致したときに前記電動モータを停止させる制御部と、
    を備えていることを特徴とする電動車両。
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