JP3836354B2 - クローラ式電動作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクローラ式電動作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローラ式電動作業機は、機体の左右に配置したクローラベルトの各駆動輪を左右の電動モータで各々駆動する方式の作業車両である。このようなクローラ式電動作業機としては、例えば特開昭61−98678号公報「自走式運搬台車」(以下、「従来の技術」と言う)が知られている。
【0003】
上記従来の技術は、同公報の第2図及び第3図によれば、台車ボデー1(符号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)の左右に主プーリー9,9並びに副プーリー10,10を各々配置し、これらに左右のクローラ13,13を巻回し、前記主プーリー9,9を左右の駆動モーター6,6で各々駆動するようにした、自走式運搬台車である。
クローラ式の運搬台車であるからクローラ接地面積が大きい。このため、クローラ13,13に作用する分布荷重はタイヤに比べて極めて小さい。牽引力(駆動力、トラクション)が大きいので不整地を走行する場合などに最適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術のような一般的なクローラ式電動作業機においても、作業負荷が大きいときには走行速度を下げて作業をすることが多く、この極く低速走行中であっても旋回させる頻度が高い。
ところが、停止寸前のような極く低速走行中に旋回させるときに、旋回内側のクローラベルトの速度を下げても、旋回外側のクローラベルトの速度との速度差は極めて小さい。接地面積が大きいクローラベルトであるから、左右の速度差が小さい場合に、路面の凹凸や硬さ等の路面の状況によっては、旋回内側のクローラベルトが、比較的牽引力の大きい旋回外側のクローラベルトに引き摺られる傾向がある。従って、クローラ式電動作業機の旋回性能を確保するには改良の余地がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、機体の左右にクローラベルトを備えたクローラ式電動作業機において、極く低速で走行しているときの旋回性を、より高めることができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、機体の左右に配置したクローラベルトの各駆動輪を左右の電動モータで各々駆動するクローラ式電動作業機において、このクローラ式電動作業機は、旋回走行指令条件と、旋回内側の駆動輪を駆動する電動モータの目標速度並びに現実の速度が停止寸前の下限しきい値を下回るという条件と、旋回内側の電動モータの現実の速度を目標速度に近づけるべく発生した制御信号出力が制御信号出力限界値に達しているという条件と、の三つの条件が満たされたときに、旋回内側の電動モータに逆転指令を発する制御部を備えていることを特徴とする。
ここで「停止寸前の下限しきい値」とは、路面の状況によっては旋回可能な速度のことを言う。
【0007】
クローラ式電動作業機を極く低速で走行しているときに、旋回させようとした場合、旋回内側のクローラベルトの速度を下げても、旋回外側のクローラベルトの速度との速度差は極めて小さい。路面の状況によっては、旋回性能を確保することが容易でない。
そこで、上記三つの条件が満たされた場合に、旋回内側の電動モータを逆転させることにした。旋回内側の電動モータの現実の速度をできるだけ下げることで、旋回外側の電動モータとの速度差をできるだけ設けた上で、旋回内側の電動モータを逆転させるので、極く低速で走行しているときのクローラ式電動作業機の旋回性を、より高めることができる。
【0008】
さらに請求項1は、旋回内側の電動モータへ一時停止指令を発し、その後に微小の時間を経過してから、この電動モータへ逆転指令を発する制御部を備えていることを特徴とする。
【0009】
このため、正転中の電動モータを一時停止した後に、微小の時間を経過してから、逆転させるので、正転から直に逆転に切換える場合に比べて慣性による影響を抑えることができる。このため、正転から逆転への移行をより円滑に行うことができるとともに、逆転切換え時に電動モータに与える負荷を軽減することができる。
【0010】
請求項は、制御部が、旋回内側の電動モータを逆転させたときに、旋回させるのに必要な目標速度に現実の速度を近づけるべく増速制御をするように構成したことを特徴とする。
極く低速で走行しているときの旋回性を、より一層高めることができるので、小回り性能がより高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0012】
図1は本発明に係る除雪機の平面図であり、クローラ式電動作業機(電動車両)としての除雪機10は、機体11にエンジン12を搭載し、機体11の前部に作業部としてのオーガ13及びブロア14を装備し、機体11の左右にクローラベルト15L,15Rを配置し、機体11の後部に操作盤16を配置した車両であり、作業者が操作盤16の後から連れ歩く歩行型作業機である。以下、要部を詳細に説明する。なお、操作盤16は図2で詳しく説明する。
【0013】
エンジン12の出力の一部で、発電機17を回し、得た電力を操作盤16の下方に配置したバッテリ(図4の符号43参照)に供給すると共に、後述する左右の走行モータに供給する。
エンジン12の出力の残部は、電磁クラッチ18及びベルト19を介して作業部としてのブロア14及びオーガ13の回転に充てる。オーガ13は地面に積もった雪を中央に集める作用をなし、この雪を受け取ったブロア14はシュータ21を介して雪を機体11の周囲の所望の位置へ投射する。22はオーガハウジングであり、オーガ13を囲うカバー部材である。
【0014】
左のクローラベルト15Lは、駆動輪23Lと遊動輪24Lとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Lは左の走行モータ25Lで正逆転させる。右のクローラベルト15Rも、駆動輪23Rと遊動輪24Rとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Rは右の走行モータ25Rで正逆転させる。
【0015】
従来の除雪機では1個のエンジン(ガソリンエンジン又はジーゼルエンジン)で作業部系(オーガ回転系)と走行系(クローラ駆動系)とを賄っていたが、本発明ではエンジン12で作業部系(オーガ回転系)を駆動し、電動モータ(走行モータ25L,25R)で走行系(クローラ駆動系)を駆動するようにしたことを特徴とする。
細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
【0016】
図2は図1の2矢視図であり、操作盤16には、操作箱27の手前の側面にメインスイッチ28、エンジンチョーク29、クラッチ操作ボタン31などを備え、操作箱27の上面に、投雪方向調節レバー32、オーガハウジング姿勢調節レバー33、走行系に係る方向速度レバー34、作業部系に係るエンジンスロットルレバー35を備え、操作箱27の右にグリップ36R及び右旋回操作レバー37Rを備え、操作箱27の左にグリップ36L、左旋回操作レバー37L及び走行準備レバー38を備える。
【0017】
左右旋回操作レバー37L,37Rはブレーキレバーに近似するが、後述するとおりに完全な制動効果は得られない。操作することで走行モータ25L,25Rの回転を落として機体をターンさせることに使用するため、ブレーキレバーと言わずに旋回操作レバーと呼ぶことにした。
【0018】
メインスイッチ28はメインキーを差込み、回すことでエンジンを始動することのできる周知のスイッチである。エンジンチョーク29は引くことで混合気の濃度を高めることができる。投雪方向調節レバー32は、シュータ(図1の符号21)方向を変更するときに操作するレバーであり、オーガハウジング姿勢調節レバー33はオーガハウジング(図1の符号22)の姿勢を変更するときに操作するレバーである。
その他の部材の作用は、図4で説明する。
【0019】
図3は図2の3矢視図であり、左旋回操作レバー37Lを握ることにより、ポテンショメータ39Lのアーム39aの角度を想像線の位置まで回転することができる。ポテンショメータ39Lはアーム39aの回転位置に応じた電気情報を発する機器である。
【0020】
また、走行準備レバー38はスイッチ手段42に作用する部材であり、スプリング41の引き作用により、図の状態(フリー状態)になればスイッチ手段42はオンになる。作業者の左手で走行準備レバー38を図時計回りに下げれば、スイッチ手段42はオフとなる。このように、走行準備レバー38が握られているか否かはスイッチ手段42で検出することができる。
【0021】
図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、操作盤に内蔵若しくは付設した制御部44内の機器及び情報伝達経路を示すが、概ね四角は機器、丸はドライバーを示す。そして、想像線枠で囲ったエンジン12、電磁クラッチ18、ブロア14及びオーガ13が作業部系45であり、その他は走行系となる。43はバッテリである。
なお、制御部44内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
【0022】
先ず、作業部系の作動を説明する。
メインスイッチ28にキーを差込み、回してスタートポジションにすることにより、図示せぬセルモータの回転によりエンジン12を始動させる。
エンジンスロットルレバー35は図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ48に繋がっているので、エンジンスロットルレバー35を操作することでスロットルバルブ48の開度を制御することができる。これにより、エンジン12の回転数を制御することができる。
【0023】
走行準備レバー38を握ると共に、クラッチ操作ボタン31を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ18を接続し、ブロア14及びオーガ13を回すことができる。
なお、走行準備レバー38をフリーにするかクラッチ操作ボタン31を操作するかの何れかにより、電磁クラッチ18を断状態にすることができる。
【0024】
次に走行系の作動を説明をする。本発明の除雪機は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ51L,51Rを備えており、これらの電磁ブレーキ51L,51Rは、駐車中は制御部44の制御により、ブレーキ状態にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ51L,51Rを開放する。
【0025】
メインスイッチ28がスタートポジションにあること及び走行準備レバー38が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー34を前進又は後進(図5で説明する。)に切換えると、電磁ブレーキ51L,51Rは開放(非ブレーキ)状態になる。
【0026】
図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図であり、方向速度レバー34は、作業者の手で、矢印▲1▼,▲2▼の如く往復させることができ、「中立範囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータでポジションに応じた電圧を発生させる。
1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー34と名付けた。
【0027】
図4に戻って、方向速度レバー34の位置情報をポテンショメータ49から得た制御部44は、左右のモータドライバー(モータ駆動部)52L,52Rを介して左右の走行モータ25L,25Rを回し、走行モータ25L,25Rの回転速度を回転センサ53L,53Rで検出して、その信号に基づいて回転速度を所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪23L,23Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
【0028】
走行中の制動は次の手順で行う。本発明ではモータドライバー52L,52Rに回生ブレーキ回路54L,54Rを含む。
【0029】
一般論としてバッテリから電動モータへ電気エネルギーを供給することで、電動モータは回転する。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、走行モータ25L,25Rを発電機に変え、発電させるようにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーはバッテリ43へ蓄えることができる。これが回生ブレーキの作動原理である。
【0030】
左旋回操作レバー37Lの握りの程度をポテンショメータ39Lで検出し、この検出信号に応じて制御部44は左の回生ブレーキ回路54Lを作動させて、左の走行モータ25Lの速度を下げる。
右旋回操作レバー37Rの握りの程度をポテンショメータ39Rで検出し、この検出信号に応じて制御部44は右の回生ブレーキ回路54Rを作動させて、右の走行モータ25Rの速度を下げる。
すなわち、左旋回操作レバー37Lを握ることで左旋回させることができ、右旋回操作レバー37Rを握ることで右旋回させることができる。
【0031】
そして、次の何れかにより走行を停止することができる。
方向速度レバー34を中立位置に戻す。
走行準備レバー38を離す。
メインスイッチ28をオフ位置に戻す。
【0032】
停止後にメインスイッチ28をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ51L,51Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
【0033】
次に、上記図4に示す制御部44をマイクロコンピュータとした場合に、クローラ式電動作業機としての除雪機を旋回させるときの制御フローについて、図6〜図8に基づき説明する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。
【0034】
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)である。なお、この制御はメインスイッチ28(図4参照)をオン位置に切換えたという条件下で実行する。
ST01;方向速度レバーのポジションに対応する、電動モータの目標速度SOを読み込む。
ST02;制御部は目標速度SOになるように制御信号を出力し、左右の電動モータを正転させる。すなわち、左右の電動モータに制御用のパルス幅変調信号(PWM信号)を発する。この結果、除雪機は前進する。
【0035】
ST03;左旋回スイッチがオンであるか否かを調べ、YESであれば左旋回操作がなされたとしてST04に進み、NOであればST08に進む。図3の左旋回操作レバー37Lを握ることで、ポテンショメータ39Lのアーム39aの角度が中立位置から回転したという電気情報があったときに、左旋回スイッチがオンであると判定する。
【0036】
ST04:旋回内側となる左の電動モータの実速度SL(現実の速度SL)を計測する。図4の回転センサ53Lで計測すればよい。
ST05;左の電動モータの目標速度SOが、予め設定された停止寸前の下限しきい値SOn(目標速度下限値SOn)を下回ったか否かを調べ、YESであればST06に進み、NOであればST07に進む。ここで「停止寸前の下限しきい値SOn」とは、路面の状況によっては旋回可能な速度のことを言い、例えば、クローラベルトの走行速度に換算して0.05km/hである。
【0037】
ST06;左の電動モータの実速度SLが、予め設定された停止寸前の下限しきい値SLn(実速度下限値SLn)を下回ったか否かを調べ、YESであれば出結合子A1に進み、NOであればST07に進む。ここで「停止寸前の下限しきい値SLn」とは、路面の状況によっては旋回可能な速度のことを言い、目標速度下限値SOnよりも大きい値であって、例えば、クローラベルトの走行速度に換算して0.8km/hである。
ST07;通常の左旋回制御を実行した後にスタートにリターンさせる。図4の左旋回操作レバー37Lの握りの程度に応じて左の回生ブレーキ回路54Lを作動させることで、左の電動モータ25Lの速度を下げる。この結果、機体は左旋回する。
【0038】
以上、左の電動モータについて説明したが、右の電動モータについても同様の制御を次の通りに実施する。
ST08;右旋回スイッチがオンであるか否かを調べ、YESであれば右旋回操作がなされたとしてST09に進み、NOであればスタートにリターンさせる。図4の右旋回操作レバー37Rを握ることで、ポテンショメータ39Rのアームの角度が中立位置から回転したという電気情報があったときに、右旋回スイッチがオンであると判定する。
【0039】
ST09:右の電動モータの実速度SR(現実の速度SR)を計測する。図4の回転センサ53Rで計測すればよい。
ST10;旋回内側である右の電動モータの目標速度SOが、予め設定された停止寸前の下限しきい値SOn(目標速度下限値SOn)を下回ったか否かを調べ、YESであればST11に進み、NOであればST12に進む。ここで「停止寸前の下限しきい値SOn」とは、上記ST05で説明した内容と同じである。
【0040】
ST11;旋回内側となる右の電動モータの実速度SRが、予め設定された停止寸前の下限しきい値SRn(実速度下限値SRn)を下回ったか否かを調べ、YESであれば出結合子A2に進み、NOであればST12に進む。ここで「停止寸前の下限しきい値SRn」とは、路面の状況によっては旋回可能な速度のことを言い、目標速度下限値SOnよりも大きい値であって、例えば、クローラベルトの走行速度に換算して0.8km/hである。
ST12;通常の右旋回制御を実行した後にスタートにリターンさせる。図4の右旋回操作レバー37Rの握りの程度に応じて右の回生ブレーキ回路54Rを作動させることで、右の電動モータ25Rの速度を下げる。この結果、機体は右旋回する。
【0041】
図7は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)であり、上記図6のST06から出結合子A1及び本図の入結合子A1を経てST101に進んだことを示す。
【0042】
ST101;旋回内側である左の電動モータの実速度SLを目標速度SOに近づけるべく減速制御を開始する。すなわち、左の電動モータに制御用のPWM信号を発する。
ST102:減速制御を実行する際の制御信号出力DuL1を読込む。この制御信号出力DuL1はPI制御ならPI出力、PID制御ならPID出力に相当し、目標速度SOと実速度SLとの差が大きいほど制御信号出力DuL1が大となる。一般に目標速度SOと実速度SLとの差がある大きさを超えると、制御信号出力DuL1は上限になる。
【0043】
ST103:そこで、制御出力信号DuL1が制御信号出力上限(制御信号出力限界値)D1maxに達しているか否かを調べ、YESであればST104に進み、NOであればスタートにリターンさせる。
ST104:一時停止指令を発して左の回生ブレーキ回路を作動させることで、左の電動モータを停止させる。
【0044】
ST105;制御部に内蔵したタイマをリセット(Tc=0)してスタートさせる。
ST106;タイマをスタートしてからのカウント時間Tcが所定の基準時間Ts(1〜3ミリ秒程度)に達したか否かを調べ、YESであればST107に進み、NOであればST106を繰り返す。
【0045】
ST107;旋回時の左の電動モータの目標速度SOrを読み込む。目標速度SOrは、除雪機を左旋回させるのに必要な逆転時の目標速度のことである。
ST108;左の電動モータに逆転指令を発し、逆転を開始させる。
ST109;逆転時における左の電動モータの実速度SLを目標速度SOrに近づけるべく増速制御を開始する。すなわち、左の電動モータに制御用のPWM信号を発する。
【0046】
ST110:増速制御を実行する際の制御信号出力DuL2を読込む。この信号出力DuL2はPI制御ならPI出力、PID制御ならPID出力に相当し、目標速度SOrと実速度SLとの差が大きいほど制御信号出力が大となる。一般に目標速度SOrと実速度SLとの差がある大きさを超えると、制御信号出力DuL2は上限になる。
【0047】
ST111:そこで、制御出力信号DuL2が制御信号出力上限(制御信号出力限界値)D2maxに達しているか否かを調べ、YESであればST112に進み、NOであればスタートにリターンさせる。なお、ST111における制御信号出力上限D2maxについては、上記ST103の制御信号出力上限D1maxと同じ値であってもよい。
ST112:一時停止指令を発して左の回生ブレーキ回路を作動させることで、左の電動モータを停止させる。
【0048】
ST113;制御部に内蔵したタイマを再びリセットしてスタートさせる。
ST114;タイマをスタートしてからのカウント時間Tcが所定の基準時間Ts(1〜3ミリ秒程度)に達したか否かを調べ、YESであればST115に進み、NOであればST114を繰り返す。
ST115;左の電動モータに正転指令を発し、正転を開始させた後にスタートにリターンさせる。この結果、除雪機は直進する。
【0049】
以上、左の電動モータについて説明したが、右の電動モータについても同様の制御を次の図8の通りに実施する。
図8は本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)であり、上記図6のST11から出結合子A2及び本図の入結合子A2を経てST201に進んだことを示す。
【0050】
ST201;旋回内側である右の電動モータの実速度SRを目標速度SOに近づけるべく減速制御を開始する。すなわち、右の電動モータに制御用のPWM信号を発する。
ST202:減速制御を実行する際の制御信号出力DuR1を読込む。この制御信号出力DuR1はPI制御ならPI出力、PID制御ならPID出力に相当し、目標速度SOと実速度SRとの差が大きいほど制御信号出力が大となる。一般に目標速度SOと実速度SRとの差がある大きさを超えると、制御信号出力DuR1は上限になる。
【0051】
ST203:そこで、制御出力信号DuR1が制御信号出力上限(制御信号出力限界値)D1maxに達しているか否かを調べ、YESであればST204に進み、NOであればスタートにリターンさせる。
ST204:一時停止指令を発して右の回生ブレーキ回路を作動させることで、右の電動モータを停止させる。
【0052】
ST205;制御部に内蔵したタイマをリセット(Tc=0)してスタートさせる。
ST206;タイマをスタートしてからのカウント時間Tcが所定の基準時間Ts(1〜3ミリ秒程度)に達したか否かを調べ、YESであればST207に進み、NOであればST206を繰り返す。
【0053】
ST207;旋回時の右の電動モータの目標速度SOrを読み込む。目標速度SOrは、除雪機を左旋回させるのに必要な逆転時の目標速度のことである。
ST208;右の電動モータに逆転指令を発し、逆転を開始させる。
ST209;右の電動モータの実速度SRを目標速度SOrに近づけるべく増速制御を開始する。すなわち、右の電動モータに制御用のPWM信号を発する。
【0054】
ST210:増速制御を実行する際の制御信号出力DuR2を読込む。この制御信号出力DuR2はPI制御ならPI出力、PID制御ならPID出力に相当し、目標速度SOrと実速度SRとの差が大きいほど制御信号出力が大となる。一般に目標速度SOrと実速度SRとの差がある大きさを超えると、制御信号出力DuR2は上限になる。
【0055】
ST211:そこで、制御出力信号DuR2が制御信号出力上限(制御信号出力限界値)D2maxに達しているか否かを調べ、YESであればST212に進み、NOであればスタートにリターンさせる。なお、ST211における制御信号出力上限D2maxについては、上記ST203における制御信号出力上限D1maxと同じ値であってもよい。
ST212:一時停止指令を発して右の回生ブレーキ回路を作動させることで、右の電動モータを停止させる。
【0056】
ST213;制御部に内蔵したタイマを再びリセットしてスタートさせる。
ST214;タイマをスタートしてからのカウント時間Tcが所定の基準時間Ts(1〜3ミリ秒程度)に達したか否かを調べ、YESであればST215に進み、NOであればST214を繰り返す。
ST215;右の電動モータに正転指令を発し、正転を開始させた後にスタートにリターンさせる。この結果、除雪機は直進する。
【0057】
なお、上記図6〜図8の各制御フローにおいて、スタートにリターンした場合には、再びST01以降のステップを繰り返して、制御を続けることになる。
【0058】
ここで本発明を整理すれば、図4に示す機体の左右に配置したクローラベルト15L,15Rの各駆動輪23L,23Rを左右の電動モータ25L,25Rで各々駆動するクローラ式電動作業機としての除雪機10において、この除雪機10は、次の▲1▼〜▲3▼の三つの条件が満たされたときに、旋回内側の電動モータ25L又は25Rへ一時停止指令を発し、その後にこの電動モータ25L又は25Rへ逆転指令を発し、旋回内側の電動モータ25L又は25Rを逆転させたときに、旋回させるのに必要な目標速度SOrに現実の速度SL,SRを近づけるべく増速制御をする制御部44を備えていることを特徴とする。
このようにした理由については、図9に基づき説明する。
【0059】
▲1▼ 旋回走行指令条件。すなわち、左旋回操作レバー37L又は右旋回操作レバー37Rを握ったという条件(図6のST03及びST08)。
【0060】
▲2▼ 旋回内側の駆動輪23Lを駆動する電動モータ25Lの目標速度SOが停止寸前の下限しきい値SOnを下回るとともに電動モータ25Lの現実の速度SLが停止寸前の下限しきい値SLnを下回るという条件(図6のST05及びST06)、又は、旋回内側の駆動輪23Rを駆動する電動モータ25Rの目標速度SOが停止寸前の下限しきい値SOnを下回るとともに電動モータ25Rの現実の速度SRが停止寸前の下限しきい値SRnを下回るという条件(図6のST10及びST11)。
【0061】
▲3▼ 旋回内側の電動モータ25Lの現実の速度SLを目標速度SOに近づけるべく発生した制御信号出力DuL1が制御信号出力限界値D1maxに達しているという条件(図7のST101〜ST103)、又は旋回内側の電動モータ25Rの現実の速度SRを目標速度SOに近づけるべく発生した制御信号出力DuR1が制御信号出力限界値D1maxに達しているという条件(図8のST201〜ST203)。
【0062】
図9(a)〜(c)は本発明に係るクローラ式電動作業機の旋回の概念を説明する説明図である。
(a)は、高速で前進中のクローラ式電動作業機(除雪機)10を右旋回させようとしていることを示す。旋回内側である右のクローラベルト15Rの実速度SRを下げることにより、左のクローラベルト15Lの実速度SLとの速度差ΔS1は大きくなる。速度差ΔS1が大きいので、右旋回することは容易である。
【0063】
(b)は、停止寸前のような極く低速で前進中のクローラ式電動作業機(除雪機)10を右旋回させようとしていることを示す。旋回内側である右のクローラベルト15Rの実速度SRを下げても、左のクローラベルト15Lの実速度SLとの速度差ΔS2は極めて小さい(ΔS1>ΔS2)。速度差ΔS2が極めて小さいので、右旋回することは容易でない。
【0064】
そこで、本発明は(b)において、上記三つの条件が満たされたときに、旋回内側である右の電動モータ25Rへ一時停止指令を発し、その後に、(c)この右の電動モータ25Rへ逆転指令を発することで、右の電動モータ25Rを逆転させた。この結果、右のクローラベルト15Rは逆転する。
【0065】
このように、上記▲1▼〜▲3▼の三つの条件が満たされた場合に、旋回内側の電動モータ25Rを逆転させることにした。すなわち、(1)旋回内側の電動モータ25Rの現実の速度を、これよりも低速である目標速度に近づけるように、制御部から制御信号出力を発し、(2)旋回内側の電動モータ25Rの現実の速度をできるだけ下げることにより、(3)旋回外側の電動モータ25Lとの速度差をできるだけ大きくした上で、(4)旋回内側の電動モータ25Rを逆転させた。この結果、極く低速で走行しているときの除雪機10の旋回性を、より高めることができる。
【0066】
しかも、正転中の電動モータ25Rを一時停止した後に逆転させるので、正転から直に逆転に切換える場合に比べて慣性による影響を抑えることができる。このため、正転から逆転への移行をより円滑に行うことができるとともに、逆転切換え時に電動モータ25Rに与える負荷を軽減することができる。
【0067】
なお、本発明を適用するクローラ式電動作業機は除雪機10に限るものではなく、芝刈機など種類は任意である。芝刈機とした場合の作業部は、エンジンにより駆動する芝刈用カッタである。
さらには、上記本発明の実施の形態において、クローラ式電動作業機の旋回制御については、前進中の他に後進中であっても適用できる。
【0068】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、三つの条件が満たされた場合に、旋回内側の電動モータを逆転させることにした。旋回内側の電動モータの現実の速度をできるだけ下げることで、旋回外側の電動モータとの速度差をできるだけ設けた上で、旋回内側の電動モータを逆転させるので、極く低速で走行しているときのクローラ式電動作業機の旋回性を、より高めることができる。
【0069】
さらに請求項1は、正転中の電動モータを一時停止した後に、微小の時間を経過してから、逆転させるので、正転から直に逆転に切換える場合に比べて慣性による影響を抑えることができる。このため、正転から逆転への移行をより円滑に行うことができるとともに、逆転切換え時に電動モータに与える負荷を軽減することができる。
【0070】
請求項は、制御部が、旋回内側の電動モータを逆転させたときに、旋回させるのに必要な目標速度に現実の速度を近づけるべく増速制御をするように構成したので、極く低速で走行しているときの旋回性を、より一層高めることができるので、小回り性能がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除雪機の平面図
【図2】図1の2矢視図
【図3】図2の3矢視図
【図4】本発明に係る除雪機の制御系統図
【図5】本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図
【図6】本発明に係る制御部の制御フローチャート(その1)
【図7】本発明に係る制御部の制御フローチャート(その2)
【図8】本発明に係る制御部の制御フローチャート(その3)
【図9】本発明に係るクローラ式電動作業機の旋回の概念を説明する説明図
【符号の説明】
10…クローラ式電動作業機(除雪機)、11…機体、12…エンジン、13…除雪用オーガ、14…ブロア、15L,15R…クローラベルト、23L,23R…駆動輪、25L,25R…電動モータ(走行モータ)、37L,37R…旋回操作レバー、39L,39R…ポテンショメータ、44…制御部、52L,52R…モータ駆動部、53L,53R…回転センサ、54L,54R…回生ブレーキ回路。

Claims (2)

  1. 機体(11)の左右に配置したクローラベルト(15L,15R)の各駆動輪(23L,23R)を左右の電動モータ(25L,25R)で各々駆動するクローラ式電動作業機(10)において、
    このクローラ式電動作業機(10)は、旋回走行指令条件(ST03,ST08)と、旋回内側の前記駆動輪(23L,23R)を駆動する前記電動モータ(25L,25R)の目標速度(SO)並びに現実の速度(SL,SR)が停止寸前の下限しきい値(SOn、SLn、SRn)を下回るという条件(ST05〜ST06,ST10〜ST11)と、旋回内側の電動モータ(25L,25R)の現実の速度(SL,SR)を目標速度(SO)に近づけるべく発生した制御信号出力(DuL1,DuR1)が制御信号出力限界値(D1max)に達しているという条件(ST103,ST203)と、の三つの条件が満たされたときに、旋回内側の前記電動モータ(25L,25R)へ一時停止指令を発し(ST104,ST204)、その後に微小の時間(Ts)を経過(ST106,ST206)してから、この電動モータ(25L,25R)へ逆転指令を発する(ST108,ST208)制御部(44)を備えていることを特徴としたクローラ式電動作業機。
  2. 前記制御部(44)は、旋回内側の前記電動モータ(25L,25R)を逆転させたときに、旋回させるのに必要な目標速度(SOr)に現実の速度(SL,SR)を近づけるべく増速制御をする(ST109,ST209)ように構成したことを特徴とする請求項1記載のクローラ式電動作業機。
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