JP2003143702A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JP2003143702A
JP2003143702A JP2001333242A JP2001333242A JP2003143702A JP 2003143702 A JP2003143702 A JP 2003143702A JP 2001333242 A JP2001333242 A JP 2001333242A JP 2001333242 A JP2001333242 A JP 2001333242A JP 2003143702 A JP2003143702 A JP 2003143702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリからハーネスが外れたことを速やか
に検出できること。 【解決手段】 作業機は、エンジン12により駆動する
除雪用オーガ等の作業部と、エンジンにより駆動する発
電機17と、この発電機により充電するバッテリ43
と、これら発電機並びにバッテリを電源とする電動モー
タ25L,25Rと、この電動モータにより駆動する走
行輪等の走行部と、電動モータを制御する制御部44と
を備える。制御部は、電源の電圧が通常電圧に一定の値
を加えた上限しきい値を越えたとの電圧異常高信号と、
通常電圧から一定の値を減じた下限しきい値を下回った
との電圧異常低信号と、を検出したときに、電動モータ
への給電を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、作業部の駆動源と
なるエンジン及び走行部の駆動源となる電動モータを備
えた作業機、いわゆるハイブリッド型作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、エネルギー効率を高めるために、
エンジン並びに電動モータの両方を駆動源とする、ハイ
ブリッド型作業機やハイブリッド型車両の開発が進めら
れている。ハイブリッド型作業機には、エンジンで作業
部並びに発電機を駆動し、この発電機でバッテリを充電
し、これらの発電機並びにバッテリを電動モータの電源
とするものがある。ハイブリッド型車両には、エンジン
で発電機を駆動し、この発電機でバッテリを充電し、こ
れらの発電機並びにバッテリを電動モータの電源とする
ものがある。ハイブリッド型車両としては、例えば特開
昭53−116619号公報「荷重の運転方法及び該方
法の為のモータユニット」(以下、「従来の技術」と言
う)が知られている。 【0003】上記従来の技術は、同公報の図面によれ
ば、燃焼機関1(番号は公報に記載されたものを引用し
た。以下同じ。)で発電機3を駆動し、この発電機3で
蓄電池7を充電し、これらの発電機3並びに蓄電池7を
第1電動機19や第2電動機22の電源とし、これら第
1・第2電動機19,22で車輪20,23を駆動する
というものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術において、発電機3で発生した電圧波形は一般に波
形であるが、これを蓄電池7で吸収することで、平滑な
波形となる。この結果、電圧が安定した電力を各種電気
部品に供給することができる。しかし、振動等によって
蓄電池7の端子3a,3bから導線(ハーネス)が外れ
ると、電圧波形は波形のままになる。ハイブリッド型作
業機においても同様である。電圧波形が波形のままであ
ることは、第1・第2電動機19,22等の各種電気部
品の作動特性や耐久性を確保する上で好ましくない。ハ
イブリッド型車両やハイブリッド型作業機をより安定し
た作動状態に維持するためにも改良の余地がある。 【0005】そこで本発明の目的は、エンジンで作業部
並びに発電機を駆動し、この発電機でバッテリを充電
し、これらの発電機並びにバッテリを電動モータの電源
とする作業機において、バッテリからハーネスが外れた
ことを速やかに検出できる技術を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、エンジンにより駆動する除雪用オーガ等
の作業部と、エンジンにより駆動する発電機と、この発
電機により充電するバッテリと、これら発電機並びにバ
ッテリを電源とする電動モータと、この電動モータによ
り駆動する走行輪等の走行部と、を備える作業機におい
て、この作業機に、電源の電圧が通常電圧に一定の値を
加えた上限しきい値を越えたとの電圧異常高信号と、通
常電圧から一定の値を減じた下限しきい値を下回ったと
の電圧異常低信号と、を検出したときに、電動モータへ
の給電を停止させる制御部を備えていることを特徴とす
る。 【0007】バッテリからハーネスが外れたときには、
電源の電圧波形は発電機で発生した波形のままになるの
で、この波形を制御部で速やかに検出するようにした。
詳しくは、制御部は、電圧波形が上限しきい値を越える
とともに下限しきい値を下回ったことを検出したとき
に、この電圧波形が発電機で発生した波形のまま、すな
わち、電源の電圧が異常になったと判定して、電動モー
タを停止させるようにした。このようにすることで、電
動モータを含む各種電気部品の作動特性や耐久性を確保
することができる。従って、作業機をより安定した作動
状態に維持することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号
の向きに見るものとする。 【0009】図1は本発明に係る除雪機の平面図であ
り、電動車両としての除雪機10は、機体11にエンジ
ン12を搭載し、機体11の前部に作業部としてのオー
ガ13及びブロア14を装備し、機体11の左右にクロ
ーラ15L,15Rを配置し、機体11の後部に操作盤
16を配置した車両であり、作業者が操作盤16の後か
ら連れ歩く歩行型作業機である。以下、要部を詳細に説
明する。なお、操作盤16は図2で詳しく説明する。 【0010】エンジン12の出力の一部で、発電機17
を回し、得た電力を操作盤16の下方に配置したバッテ
リ(図4の符号43参照)に供給すると共に、後述する
左右の走行モータに供給する。エンジン12の出力の残
部は、電磁クラッチ18及びベルト19を介して作業部
としてのブロア14及びオーガ13の回転に充てる。オ
ーガ13は地面に積もった雪を中央に集める作用をな
し、この雪を受け取ったブロア14はシュータ21を介
して雪を機体11の周囲の所望の位置へ投射する。22
はオーガハウジングであり、オーガ13を囲うカバー部
材である。 【0011】左のクローラ15Lは、駆動輪23Lと遊
動輪24Lとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動
輪23Lは左の走行モータ25Lで正逆転させる。右の
クローラ15Rも、駆動輪23Rと遊動輪24Rとに巻
き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Rは右の走
行モータ25Rで正逆転させる。 【0012】従来の除雪機では1個のエンジン(ガソリ
ンエンジン又はジーゼルエンジン)で作業部系(オーガ
回転系)と走行系(クローラ駆動系)とを賄っていた
が、本発明ではエンジン12で作業部系(オーガ回転
系)を駆動し、電動モータ(走行モータ25L,25
R)で走行系(クローラ駆動系)を駆動するようにした
ことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及
び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急
激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関
が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。 【0013】図2は図1の2矢視図であり、操作盤16
には、操作箱27の手前の側面にメインスイッチ28、
エンジンチョーク29、クラッチ操作ボタン31などを
備え、操作箱27の上面に、投雪方向調節レバー32、
オーガハウジング姿勢調節レバー33、走行系に係る方
向速度レバー34、作業部系に係るエンジンスロットル
レバー35を備え、操作箱27の右にグリップ36R及
び右旋回操作レバー37Rを備え、操作箱27の左にグ
リップ36L、左旋回操作レバー37L及び走行準備レ
バー38を備える。 【0014】左右旋回操作レバー37L,37Rはブレ
ーキレバーに近似するが、後述するとおりに完全な制動
効果は得られない。操作することで走行モータ25L,
25Rの回転を落として機体をターンさせることに使用
するため、ブレーキレバーと言わずに旋回操作レバーと
呼ぶことにした。 【0015】メインスイッチ28はメインキーを差込
み、回すことでエンジンを始動することのできる周知の
スイッチである。エンジンチョーク29は引くことで混
合気の濃度を高めることができる。投雪方向調節レバー
32は、シュータ(図1の符号21)方向を変更すると
きに操作するレバーであり、オーガハウジング姿勢調節
レバー33はオーガハウジング(図1の符号22)の姿
勢を変更するときに操作するレバーである。その他の部
材の作用は、図4で説明する。 【0016】図3は図2の3矢視図であり、左旋回操作
レバー37Lを握ることにより、ポテンショメータ39
Lのアーム39aの角度を想像線の位置まで回転するこ
とができる。ポテンショメータ39Lはアーム39aの
回転位置に応じた電気情報を発する機器である。 【0017】また、走行準備レバー38はスイッチ手段
42に作用する部材であり、スプリング41の引き作用
により、図の状態(フリー状態)になればスイッチ手段
42はオンになる。作業者の左手で走行準備レバー38
を図時計回りに下げれば、スイッチ手段42はオフとな
る。このように、走行準備レバー38が握られているか
否かはスイッチ手段42で検出することができる。 【0018】図4は本発明に係る除雪機の制御系統図で
あり、操作盤に内蔵若しくは付設した制御部44内の機
器及び情報伝達経路を示すが、概ね四角は機器、丸はド
ライバーを示す。そして、想像線枠で囲ったエンジン1
2、電磁クラッチ18、ブロア14及びオーガ13が作
業部系45であり、その他は走行系となる。43はバッ
テリである。なお、制御部44内に破線で指令の流れを
便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎな
い。 【0019】先ず、作業部系の作動を説明する。メイン
スイッチ28にキーを差込み、回してスタートポジショ
ンにすることにより、図示せぬセルモータの回転により
エンジン12を始動させる。エンジンスロットルレバー
35は図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ4
8に繋がっているので、エンジンスロットルレバー35
を操作することでスロットルバルブ48の開度を制御す
ることができる。これにより、エンジン12の回転数を
制御することができる。 【0020】走行準備レバー38を握ると共に、クラッ
チ操作ボタン31を操作することにより、作業者の意志
で電磁クラッチ18を接続し、ブロア14及びオーガ1
3を回すことができる。なお、走行準備レバー38をフ
リーにするかクラッチ操作ボタン31を操作するかの何
れかにより、電磁クラッチ18を断状態にすることがで
きる。 【0021】次に走行系の作動を説明をする。本発明の
除雪機は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブ
レーキとして、左右の電磁ブレーキ51L,51Rを備
えており、これらの電磁ブレーキ51L,51Rは、駐
車中は制御部44の制御により、ブレーキ状態にある。
そこで、次の手順で電磁ブレーキ51L,51Rを開放
する。 【0022】メインスイッチ28がスタートポジション
にあること及び走行準備レバー38が握られていること
の2つの条件が満たされ、方向速度レバー34を前進又
は後進(図5で説明する。)に切換えると、電磁ブレー
キ51L,51Rは開放(非ブレーキ)状態になる。 【0023】図5は本発明で採用した方向速度レバーの
作用説明図であり、方向速度レバー34は、作業者の手
で、矢印,の如く往復させることができ、「中立範
囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることがで
き、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、H
fが高速前進となるように、速度制御も行える。同様
に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進さ
せることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが
低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行
える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の
最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範
囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータ
でポジションに応じた電圧を発生させる。1つのレバー
で前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、
方向速度レバー34と名付けた。 【0024】図4に戻って、方向速度レバー34の位置
情報をポテンショメータ49から得た制御部44は、左
右のモータドライバー52L,52Rを介して左右の走
行モータ25L,25Rを回し、走行モータ25L,2
5Rの回転速度を回転センサ53L,53Rで検出し
て、その信号に基づいて回転速度を所定値になるように
フィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動
輪23L,23Rが所望の方向に、所定の速度で回り、
走行状態となる。 【0025】走行中の制動は次の手順で行う。本発明で
はモータドライバー52L,52Rに回生ブレーキ回路
54L,54Rを含む。 【0026】一般論としてバッテリから電動モータへ電
気エネルギーを供給することで、電動モータは回転す
る。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手
段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、走
行モータ25L,25Rを発電機に変え、発電させるよ
うにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気
エネルギーはバッテリ43へ蓄えることができる。これ
が回生ブレーキの作動原理である。 【0027】左旋回操作レバー37Lの握りの程度をポ
テンショメータ39Lで検出し、この検出信号に応じて
制御部44は左の回生ブレーキ回路54Lを作動させ
て、左の走行モータ25Lの速度を下げる。右旋回操作
レバー37Rの握りの程度をポテンショメータ39Rで
検出し、この検出信号に応じて制御部44は右の回生ブ
レーキ回路54Rを作動させて、右の走行モータ25R
の速度を下げる。すなわち、左旋回操作レバー37Lを
握ることで左旋回させることができ、右旋回操作レバー
37Rを握ることで右旋回させることができる。 【0028】そして、次の何れかにより走行を停止する
ことができる。方向速度レバー34を中立位置に戻す。
走行準備レバー38を離す。メインスイッチ28をオフ
位置に戻す。 【0029】停止後にメインスイッチ28をオフ位置に
戻せば、電磁ブレーキ51L,51Rがブレーキ状態と
なり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。 【0030】図6は本発明に係る除雪機の回路図であ
り、特に発電機17、メインスイッチ28、バッテリ4
3及び制御部44の関係について示したものである。発
電機17は、エンジン12で回転駆動するロータ17a
と、ロータ17aを磁化するロータコイル(フィールド
コイル)17bと、ロータコイル17bに励磁電流を流
す際の電圧を調整する電圧調整器17cと、を備える交
流発電機である。電圧調整器17cの有無は任意であ
る。 【0031】メインスイッチ28は、差込んだキーを回
すことで可動接点28aを「オフ位置OFF」、「オン
位置ON」、「スタート位置ST」に切換え操作するイ
グニッションスイッチである。このメインスイッチ28
は、可動接点28aがオン位置ONで接触するオン用固
定接点28bと、可動接点28aがスタート位置STで
接触するスタート用固定接点28cとを備える。 【0032】メインスイッチ28をスタート位置STに
切換えたとき、制御部44はスタート用固定接点28c
を介してスタート信号を受け、スタート用リレー61を
オン(コイル61aを励磁させることで可動接点61b
をオン)にして、セルモータ62を回転せるとともに点
火プラグ63を点火させ、エンジン12を始動させる。
さらに制御部44は、作業用リレー64をオン(コイル
64aを励磁させることで可動接点64bをオン)にし
て、オーガを含む各種の作業負荷65を作動させる。 【0033】本発明は、メインスイッチ28の操作に基
づいて始動させるエンジン12と、エンジン12により
駆動する除雪用オーガ等の作業部と、エンジン12によ
り駆動する発電機17と、発電機17により充電するバ
ッテリ43と、発電機17並びにバッテリ43を電源と
する走行モータとしての電動モータ25L,25Rと、
電動モータ25L,25Rにより駆動する駆動輪等の走
行部と、を備えた作業機において、メインスイッチ28
にてエンジン12を始動してからエンジン12が始動完
了するまでの始動所要時間が経過するまで、発電機17
のロータコイル17bへの通電を実施せぬ非通電制御を
する制御部44を備えたことを特徴とする。詳しくは、
メインスイッチ28のオン用固定接点28bからロータ
コイル17bまでの回路中に、発電機用リレー66の常
開接点66bを介在させ、発電機用リレー66を制御部
44で制御するようにした。 【0034】メインスイッチ28をオン位置ONに切換
え、制御部44にて発電機用リレー66をオン(コイル
66aを励磁させることで常開接点66bをオン)にし
たときだけ、バッテリ43→可動接点28a→オン用固
定接点28b→電圧調整器17cの経路でロータコイル
17bに励磁電流を流すことができる。この結果、ロー
タコイル17bは励磁してロータ17aを磁化する。そ
の後に、エンジン12がロータ17aを回転駆動するこ
とで、発電機17は発電を開始する。 【0035】ところで、バッテリ43は正極端子43a
並びに負極端子43bにハーネス(導線)68,69を
接続し、これらのハーネス68,69によって発電機1
7、メインスイッチ28、電動モータ25L,25R、
制御部44、各種の作業負荷65等の電気部品に接続し
たものである。 【0036】本発明の制御部44は、電源の電圧が通常
電圧に一定の値を加えた上限しきい値を越えたとの電圧
異常高信号と、通常電圧から一定の値を減じた下限しき
い値を下回ったとの電圧異常低信号と、を検出したとき
に、(1)電動モータへ25L,25Rや作業負荷65
への給電を停止させ、(2)発電機17のロータコイル
17bへの通電を停止させ、(3)警報ランプ88を点
灯させる構成であることを特徴とする。 【0037】具体的には、発電機17で発生した電圧波
形は一般に波形であるが、これをバッテリ43で吸収す
ることで、平滑な波形となる。この結果、電源の電圧が
安定した電力を各種電気部品に供給することができる。
しかし、振動等によってバッテリ43の正極端子43a
や負極端子43bからハーネス68,69が外れると、
電圧波形は波形のままになる。この波形の電圧波形を制
御部44で速やかに検出するようにした。 【0038】詳しくは、制御部44は、電源(発電機1
7並びにバッテリ43)の電圧24ボルトを制御部44
で使用する5ボルトに低減させる電圧調整器71と、電
源の電圧を検出する電源電圧検出回路72と、電源電圧
検出回路72の検出信号をA/D変換回路73にてアナ
ログ信号からデジタル信号に変換した後に取入れる中央
処理装置(マイクロコンピュータ、「central processi
ng unit」、略称「CPU」とも言う。)74と、中央
処理装置74の制御信号を各負荷に対応する制御信号に
変換する出力回路75〜79とを備える。この中央演算
処理装置74は、上述したような制御部44の制御を実
行するものである。 【0039】電源電圧検出回路72は、メインスイッチ
28のオン用固定接点28bに接続して電源の電圧を分
圧する分圧抵抗81,82と、何等かの原因によって発
生するノイズを吸収する充・放電回路(充電抵抗83、
コンデンサ84、ダイオード85の組合せからなり充電
並びに放電する回路。)とからなる。なお、電圧調整器
71の二次側にA/D変換回路73の入力側を接続する
ことにより、電源電圧検出回路72の検出信号を0〜5
ボルトに変換して、A/D変換回路73に入れることが
できる。 【0040】中央処理装置74によれば、電源電圧検出
回路72から受けた検出信号を「上限しきい値」並びに
「下限しきい値」と比較することで、(1)電源の電圧
が通常電圧に一定の値を加えた上限しきい値を越えたこ
とを検出したときに電圧異常高信号を検出し、(2)通
常電圧から一定の値を減じた下限しきい値を下回ったこ
とを検出したときに電圧異常低信号を検出することがで
きる。 【0041】図7は本発明に係る制御部による電圧異常
検出の概念を説明する説明図であり、横軸を時間(ミリ
秒)とし縦軸を電源の電圧Vc(ボルト)として表す。
ここで、電源の電圧Vcのうち、通常電圧をV0とし、
通常電圧V0に一定の値を加えた上限しきい値をV1と
し、通常電圧V0から一定の値を減じた下限しきい値を
V2とする。なお、上限しきい値V1及び下限しきい値
V2については、バッテリの端子からハーネスが外れた
ことを判断可能な値であればよい。 【0042】発電機にバッテリがハーネスで接続されて
いるときには、発電機で発生した電圧波形をバッテリで
吸収するので、電圧波形は通常電圧V0を基準とする平
滑な波形である。その後、時間Toにおいてバッテリの
端子からハーネスが外れると、電圧波形は、上限しきい
値V1を越えたり下限しきい値V2を下回わるという、
比較的変動が大きい波形のままになる。この電圧波形は
発電機のロータの回転数に応じて反復する。 【0043】ここで、電圧波形が上限しきい値V1を越
えた後に下限しきい値V2を下回る毎の回数、すなわち
1周期毎の回数を「実エラー回数Er」と言う。図7に
おいては、時間Toを経過してから、電圧波形が上限し
きい値V1を越えた後に下限しきい値V2を下回ったと
きの実エラー回数Erは1回であり(Er=1)、それ
よりも前は0回である(Er=0)。 【0044】次に、上記図6に示す制御部44をマイク
ロコンピュータとした場合に、電源の電圧が異常である
と判定するときの制御フローについて、図8に基づき説
明する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説
明がないステップ番号については、番号順に進行する。 【0045】図8は本発明に係る制御部の制御フローチ
ャートである。なお、この制御はメインスイッチ28
(図6参照)をオン位置ONに切換えたという条件下で
実行する。 ST01;初期設定をする。例えば実エラー回数Erを
リセットする(Er=0)。 ST02;電源の電圧Vcを読み込む。 ST03;電源の電圧Vcが通常電圧に一定の値を加え
た上限しきい値V1を越えたか否かを調べ、YESであ
れば電圧異常高信号を検出したとしてST04に進み、
NOであればST09に進む。 【0046】ST04;制御部に内蔵したタイマをリセ
ット(Tc=0)してスタートさせる。 ST05;タイマをスタートしてからのカウント時間
(経過時間)Tcが所定の基準時間Tsに達したか否か
を調べ、YESであれば電圧異常低信号を検出するタイ
ミングに達したとしてST06に進み、NOであればS
T05を繰り返す。なお、このST05は、ノイズを誤
って検知してしまうことを防止するためのステップであ
る。 【0047】ST06;電源の電圧Vcを読み込む。 ST07;電源の電圧Vcが通常電圧から一定の値を減
じた下限しきい値V2を下回ったか否かを調べ、YES
であれば電圧異常低信号を検出したとしてST08に進
み、NOであればST09に進む。 【0048】ST08;電圧異常高信号及び電圧異常低
信号を検出したとして、実エラー回数Erを1回加算す
る。 ST09;実エラー回数Erをリセットした(Er=
0)後に、ST02に戻る。 ST10;実エラー回数Erが予め設定された基準エラ
ー回数Esを越えたか否かを調べ、YESであれば電源
の電圧Vcが異常になったと判定して、ST11に進
み、NOであればST02に戻る。 【0049】ST11;電圧Vcが異常、すなわちバッ
テリからハーネスが外れたとして、除雪用オーガ等の作
業部への給電を停止させることで作業部を停止させる。 ST12;電圧Vcが異常であるとして、電動モータへ
の給電を停止させることで電動モータを停止させる ST13;電圧Vcが異常であるとして、発電機のロー
タコイルbへの通電を停止させる。 ST14;電圧Vcが異常であるとして、警報ランプを
点灯させて、スタートへリターンさせる。 【0050】以上の説明から明らかなように、ST02
〜ST03は電圧異常高検出手段の役割を果たす。ST
04〜ST05は検出タイミング手段の役割を果たす。
ST06〜ST07は電圧異常低検出手段の役割を果た
す。ST08〜ST10は電圧異常、すなわちハーネス
外れ判定手段の役割を果たす。ST11〜ST14は作
業機停止手段の役割を果たす。 【0051】このように制御部は、電圧波形が発電機で
発生した波形のまま、すなわち、電源の電圧が異常にな
ったことを速やかに検出し、このときにはバッテリから
ハーネスが外れたと判定することができる。 【0052】なお、本発明を適用する作業機は除雪機1
0に限るものではなく、芝刈機など種類は任意である。
芝刈機とした場合の作業部は、エンジンにより駆動する
芝刈用カッタである。 【0053】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、電源の電圧が通常電圧に一定の値を
加えた上限しきい値を越えたとの電圧異常高信号と、通
常電圧から一定の値を減じた下限しきい値を下回ったと
の電圧異常低信号と、を検出したときに、電動モータへ
の給電を停止させる制御部を備えているので、バッテリ
からハーネスが外れたときに、電源の電圧波形が発電機
で発生した波形のままであることを、制御部で速やかに
検出することができる。詳しくは、制御部は、電圧波形
が上限しきい値を越えるとともに下限しきい値を下回っ
たことを検出したときに、この電圧波形が発電機で発生
した波形のまま、すなわち、電源の電圧が異常になった
と判定して、電動モータを停止させるようにした。この
ようにすることで、電動モータをを含む各種電気部品の
作動特性や耐久性を確保することができる。従って、作
業機をより安定した作動状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る除雪機の平面図 【図2】図1の2矢視図 【図3】図2の3矢視図 【図4】本発明に係る除雪機の制御系統図 【図5】本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図 【図6】本発明に係る除雪機の回路図 【図7】本発明に係る制御部による電圧異常検出の概念
を説明する説明図 【図8】本発明に係る制御部の制御フローチャート 【符号の説明】 10…作業機(除雪機)、11…機体、12…エンジ
ン、13,14…作業部(除雪用オーガ並びにブロ
ア)、17…発電機(電源)、23L,23R…走行部
(走行輪)、25L,25R…電動モータ(走行モー
タ)、43…バッテリ(電源)、44…制御部、Vc…
電源の電圧、V1…通常電圧に一定の値を加えた上限し
きい値、V2…通常電圧から一定の値を減じた下限しき
い値。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンにより駆動する除雪用オーガ等
    の作業部と、前記エンジンにより駆動する発電機と、こ
    の発電機により充電するバッテリと、これら発電機並び
    にバッテリを電源とする電動モータと、この電動モータ
    により駆動する走行輪等の走行部と、を備える作業機に
    おいて、 この作業機は、前記電源の電圧が通常電圧に一定の値を
    加えた上限しきい値を越えたとの電圧異常高信号と、通
    常電圧から一定の値を減じた下限しきい値を下回ったと
    の電圧異常低信号と、を検出したときに、前記電動モー
    タへの給電を停止させる制御部を備えていることを特徴
    とする作業機。
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