JP2017007582A - 操作装置及び手押し移動体 - Google Patents

操作装置及び手押し移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2017007582A
JP2017007582A JP2015126894A JP2015126894A JP2017007582A JP 2017007582 A JP2017007582 A JP 2017007582A JP 2015126894 A JP2015126894 A JP 2015126894A JP 2015126894 A JP2015126894 A JP 2015126894A JP 2017007582 A JP2017007582 A JP 2017007582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
base
urging
operating device
base portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015126894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6516586B2 (ja
Inventor
榎本 孝史
Takashi Enomoto
孝史 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2015126894A priority Critical patent/JP6516586B2/ja
Publication of JP2017007582A publication Critical patent/JP2017007582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6516586B2 publication Critical patent/JP6516586B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】手押し移動体用の操作装置において、グリップ部の中立位置のずれを簡易に抑制できるようにする。【解決手段】ベース部31Aと、ベース部に対して手押し移動体の前後方向ABに移動可能に連結されるグリップ部32Aと、グリップ部を付勢して中立位置に復帰させる復帰手段33Aと、ベース部の変位を検出する変位検出部34Aと、を備え、復帰手段が、グリップ部に設けられ、前後方向に直交する直交方向Cに窪む窪み部54を有する被挿入体51Aと、ベース部と共にグリップ部に対して前後方向に移動可能、かつ、被挿入体に対して直交方向に移動可能とされ、窪み部に挿入される挿入体52Aと、被挿入体及び挿入体を相互に近づける方向に付勢する付勢部53Aと、を備え、窪み部は、前後方向に相互に対向し、かつ、相互の間隔が窪み部の底部から開口部に向かうにしたがって漸次広がる一対の傾斜面を有する操作装置30Aを提供する。【選択図】図2

Description

この発明は、操作装置及び手押し移動体に関する。
従来、シルバーカー、ベビーカー、ショッピングカート、リハビリテーション用歩行車、台車等の手押し移動体には、操作者が歩行しつつハンドル部を手押しすることで、車輪をモータにより回転駆動させるための操作装置を備えたものがある。
特許文献1には、ハンドル部の基体に対して手押し移動体の前後方向に移動可能に設けられた可動グリップ部と、基体と可動グリップとの間に設けられて前後方向に伸縮するばねと、基体に対する可動グリップの変位を検出し、検出した変位に応じてモータを駆動するための信号を出力する位置検出部と、を備える操作装置が開示されている。
この操作装置において、可動グリップ部に手押し移動体を押し引きする操作者の操作力が作用していない状態では、可動グリップ部がばねの付勢力によって中立位置に配される。通常、可動グリップが中立位置に配された状態において、位置検出部は可動グリップ部が基準位置に配されていると検出し、モータを駆動させる信号を出力しない。
一方、可動グリップ部に操作者の操作力が作用した際には、可動グリップ部が、ばねの付勢力に抗って中立位置から基体に対して前後方向に変位する。この際、位置検出部は可動グリップ部の変位を検出し、モータを可動グリップ部の変位量に応じた駆動力で駆動させる信号を出力する。
特許第3944282号公報
しかしながら、特許文献1の操作装置においては、ばねが可動グリップ部の移動方向(手押し移動体の前後方向)に弾性的に伸縮する。このため、温度変化などによってばねが変形すると、可動グリップ部の中立位置が、位置検出部によって検出される可動グリップ部の基準位置からずれてしまう、という問題がある。この場合、操作者の操作力と、位置検出部から出力される信号の大きさ(モータの駆動力)とにずれが生じ、手押し移動体の操作に不具合が生じる虞がある。
特許文献1の操作装置は、可動グリップ部を基体に対して前後方向に可動グリップ部の中立位置を調整する手段を備えるが、調整を行うことは面倒である。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、可動グリップ部の中立位置のずれを簡易に抑制できる操作装置及びこれを備える手押し移動体を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の操作装置は、手押し移動体のハンドル部に固定されるベース部と、前記ベース部に対して前記手押し移動体の前後方向に移動可能に連結されるグリップ部と、前記グリップ部を付勢して前記ベース部に対する中立位置に復帰させる復帰手段と、前記ベース部に対する前記グリップ部の変位を検出する変位検出部と、を備え、前記復帰手段が、前記ベース部及び前記グリップ部のいずれか一方に設けられ、前記前後方向に直交する直交方向に窪む窪み部を有する被挿入体と、前記ベース部及び前記グリップ部の他方と共に前記ベース部及び前記グリップ部の一方に対して前記前後方向に移動可能、かつ、前記被挿入体と相対的に前記直交方向に移動可能に設けられ、前記窪み部に挿入される挿入体と、前記挿入体が前記窪み部に挿入されるように前記被挿入体及び前記挿入体を相互に近づける方向に付勢する付勢部と、を備え、前記窪み部は、前記前後方向に相互に対向し、かつ、相互の間隔が前記窪み部の底部から開口部に向かうにしたがって漸次広がる一対の傾斜面を有し、前記挿入体は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態で一対の前記傾斜面に挟持されることを特徴とする。
上記の操作装置によれば、手押し移動体の操作者(歩行者)がグリップ部を把持して手押し移動体を前後方向の一方側に移動させると、グリップ部には、これをベース部に対して前後方向の一方側に移動させようとする操作者の操作力が作用する。この際には、挿入体が、付勢部の付勢力に抗って、一方の傾斜面に沿って窪み部の底部から開口部に向けて移動する。
その後、操作者の操作力が解除されると、挿入体は、付勢部の付勢力によって、一方の傾斜面に沿って窪み部の底部に向けて移動し、一対の傾斜面に挟持される位置に復帰する。これに伴って、グリップ部が中立位置に復帰する。
上記の操作装置によれば、付勢部は前後方向に直交する直交方向に弾性的に変形するため、仮に付勢部が温度変化などによって変形しても、グリップ部がベース部に対して移動することを抑制できる。すなわち、操作者の操作力がグリップ部に作用していない状態におけるグリップ部の中立位置が、変位検出部によって検出されるグリップ部の基準位置からずれることを抑制できる。
また、上記の操作装置によれば、グリップ部の中立位置のずれを抑制できるため、グリップ部の中立位置を調整する必要がない。したがって、グリップ部の中立位置のずれを簡易に抑制することができる。
前記操作装置においては、一対の前記傾斜面が、断面視で互いに面対称に形成されてもよい。
上記構成によれば、グリップ部に作用する操作者の操作力とグリップ部の変位との関係を、操作者が手押し移動体を前方に移動させる場合と、後方に移動させる場合とで等しくすることができる。例えば、グリップ部に作用する操作者の操作力が前後方向で同じであれば、ベース部に対するグリップ部の前方への変位と後方への変位とを同等にすることができる。
前記操作装置において、前記付勢部は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態で、前記挿入体を前記一対の傾斜面に付勢してもよい。
上記構成によれば、所定値以下の操作力がグリップ部に作用しても、グリップ部がベース部に対して移動することを防止できる。また、所定値以上の操作力がグリップ部に作用することで、グリップ部を移動させることができる。すなわち、0から所定値までの操作力の範囲を、グリップ部が移動しない不感帯として設定することができる。
前記操作装置において、前記復帰手段は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態において、前記被挿入体及び挿入体を相互に近づける前記付勢部の付勢力を調整する付勢力調整部を備えてもよい。
上記構成によれば、グリップ部に操作力が作用してもグリップ部がベース部に対して移動しない操作力の範囲(不感帯の範囲)を調整することができる。
前記操作装置において、前記傾斜面に接触する前記挿入体の接触面が丸みを帯びていてもよい。
上記構成によれば、挿入体と傾斜面との接触面積を小さく抑えて、挿入体と傾斜面との間に生じる摩擦を小さく抑えることができる。また、挿入体の接触面が丸みを帯びていることで、傾斜面が挿入体によって傷つくことも抑制できる。これにより、操作装置の保守点検を行う頻度を減らして、操作装置を容易に取り扱うことができる。
前記操作装置においては、前記挿入体が、前記傾斜面上を転動するローラであってもよい。
上記構成によれば、挿入体が傾斜面上で滑るように移動する場合と比較して、挿入体と傾斜面との摩擦を減らすことができる。これにより、操作装置の保守点検を行う頻度を減らして、操作装置を容易に取り扱うことができる。
前記操作装置においては、前記グリップ部が、前記ベース部に対して直線移動するように連結されてもよい。
前記操作装置においては、前記グリップ部が、前記ベース部に対して回動するように連結されてもよい。
本発明の手押し移動体は、前記操作装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、グリップ部の中立位置のずれを簡易に抑制することができる。
本発明の実施形態における操作装置を備えた手押し移動体の一例を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態における操作装置を示す断面図である。 図2の操作装置の要部を示す拡大断面図である。 図1,2の操作装置の動作を説明するための拡大断面図であり、(a)は手押し移動体を前方に移動させる場合を示し、(b)は手押し移動体を後方に移動させる場合を示す。 図2〜4の操作装置の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第二実施形態における操作装置を示す断面図である。 本発明の第三実施形態における操作装置を示す断面図である。 本発明の第四実施形態における操作装置の第一例を示す断面図である。 本発明の第四実施形態における操作装置の第二例を示す断面図である。 本発明の第五実施形態における操作装置の第一例を示す断面図である。 本発明の第五実施形態における操作装置の第二例を示す断面図である。 本発明の第六実施形態における操作装置を示す断面図である。 図12の操作装置の動作を示す断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜4を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
本実施形態における操作装置は、例えば図1に示す電動アシストシルバーカー(手押し移動体)10に設けられる。電動アシストシルバーカー10は、フレーム11と、収納部12と、車輪13と、ハンドル部14と、を備える。
フレーム11は、収納部12を支持する座部フレーム11aと、座部フレーム11aの一端に設けられ、上方に向けて延びる背部フレーム11bと、座部フレーム11aから下方に向けて延びる脚部フレーム11cと、を備える。
以下の説明においては、電動アシストシルバーカー10を上方から見た平面視で、座部フレーム11aに対して背部フレーム11bが設けられた側を後方B、その反対側を前方A、前後方向ABに向かって左右両側を側方と呼ぶことがある。
収納部12は、内部に物品等を収容できる物品収容部12aと、物品収容部12aの上方を覆うと共に、上面に物品を載置したり着座したりすることが可能な台部12bと、を備える。
車輪13は、脚部フレーム11cの下端部に設けられている。車輪13は、ホイール13hと、ホイール13hの外周部に装着されたタイヤ13tと、を備える。
本実施形態において、脚部フレーム11cは、平面視で電動アシストシルバーカー10の四隅に一つずつ延びている。これにより、車輪13は、電動アシストシルバーカー10の四隅に配されている。ここで、四つの車輪13のうち、フレーム11の前方Aの幅方向両側に設けられている車輪13fは、脚部フレーム11cを挟んでその両側に二個一対で設けられている。また、フレーム11の後方Bの幅方向両側に設けられている車輪13rは、脚部フレーム11cの側方に設けられている。
ハンドル部14は、フレーム11の上端部に設けられている。本実施形態のハンドル部14は、フレーム11から後方Bに延びている。また、本実施形態のハンドル部14は、フレーム11の幅方向両側に一対設けられている。ハンドル部14には、歩行者(電動アシストシルバーカーの操作者)が把持するグリップ部32Aが設けられている。
本実施形態の電動アシストシルバーカー10は、ブレーキレバー16も備える。ブレーキレバー16は、グリップ部32Aに対して所定の間隔をあけて配されている。歩行者は、グリップ部32Aと共にブレーキレバー16を握る、すなわちブレーキレバー16をグリップ部32Aの側に引き寄せることで、車輪13に制動力を付与することができる。ブレーキレバー16は、例えばハンドル部14に取り付けられてもよいし、例えばグリップ部32Aに取り付けられてもよい。
電動アシストシルバーカー10は、これを動かそうとする歩行者の操作力に応じて、複数の車輪13のうち少なくとも一部の車輪13(例えば後方Bの幅方向両側の車輪13r)を回転駆動させる電動アシストシステム20を備える。
本実施形態の操作装置30Aは、歩行者の操作力を入力する装置として電動アシストシステム20の構成に含まれる。電動アシストシステム20は、操作装置30Aの他、モータなど車輪13に回転力を付与するための構成を含む駆動装置21と、操作装置30Aから出力された歩行者の操作力に基づいて駆動装置21の動作を制御する制御装置22と、を備える。
駆動装置21は、回転駆動の対象となる車輪13の近傍に設けられる。駆動装置21は、モータの他、任意の減速機や出力軸を有するなど、任意に構成されてよい。
制御装置22は、任意の箇所に設けられてよいが、本実施形態では収納部12内に収納される。
操作装置30Aは、ハンドル部14に設けられ、前述したグリップ部32Aを含む。操作装置30Aは、図2,3に示すように、ベース部31Aと、グリップ部32Aと、復帰手段33Aと、変位検出部34Aと、を備える。
ベース部31Aは、ハンドル部14に固定される。ベース部31Aは、ハンドル部14に対して着脱不能であってもよいが、本実施形態では、ハンドル部14に対して着脱可能である。
具体的に説明すれば、本実施形態のハンドル部14は、その延出方向先端が開口する筒状に形成されている。一方、ベース部31Aは、ハンドル部14に対応する棒状の外観を有する。本実施形態のベース部31Aは、ハンドル部14に挿入されてハンドル部14の内周に嵌め合う嵌合軸部35Aと、嵌合軸部35Aがハンドル部14に嵌合した状態でハンドル部14の延出方向先端からハンドル部14の延出方向(前後方向AB)に延長する延長軸部36Aと、を備える。
本実施形態において、延長軸部36Aの外径寸法は嵌合軸部35Aの外径寸法よりも大きく、嵌合軸部35Aの外周面と延長軸部36Aの外周面とは段差状に接続されている。また、延長軸部36Aの外径寸法はハンドル部14の内径寸法よりも大きい。このため、延長軸部36Aがハンドル部14内に入り込むことはない。図2において、延長軸部36Aの外径寸法はハンドル部14の外径寸法と等しいが、これに限ることはない。
嵌合軸部35Aは、例えばその全体がハンドル部14内に入り込んでもよいが、本実施形態では、嵌合軸部35Aの一部がハンドル部14内に入り込み、嵌合軸部35Aのうち延長軸部36A側の端部はハンドル部14の外側に位置する。
ベース部31Aには、その軸方向(前後方向AB)において嵌合軸部35A側の端面に開口し、後述する変位検出部34Aを収容するための収容空間37Aが形成されている。本実施形態において、収容空間37Aは、ベース部31Aのうち嵌合軸部35A側の端面から軸方向に窪む有底の凹部として形成されている。具体的には、収容空間37Aは、ベース部31Aの軸方向において嵌合軸部35Aを貫通し、延長軸部36Aの中途部まで延びている。
また、ベース部31Aには、その軸方向において延長軸部36A側の端面に開口し、ベース部31Aとグリップ部32Aとを連結するための連結用凹部38Aが形成されている。連結用凹部38Aは、ベース部31Aのうち延長軸部36A側の端面から軸方向に窪む有底の凹部である。連結用凹部38Aには、後述するグリップ部32Aの連結用軸部43Aが挿入される。
グリップ部32Aは、ベース部31Aを挿入可能な筒状のグリップ本体41Aを有する。グリップ本体41Aの内径寸法は、ベース部31Aの外径寸法よりも大きい。グリップ部32Aは、例えばベース部31A全体を挿入するように形成されてもよいが、本実施形態では、ベース部31Aのうちハンドル部14から突出する部位を挿入するように形成されている。
本実施形態において、グリップ本体41Aは、その軸方向においてハンドル部14側の端面にのみ開口する有底の筒状に形成されている。すなわち、グリップ本体41Aは、ベース部31Aを収容する収容凹部42Aを有する。
また、本実施形態のグリップ本体41Aは、収容凹部42Aの底部から軸方向に突出し、ベース部31Aの連結用凹部38Aに挿入される連結用軸部43Aを有する。連結用軸部43Aは、例えばグリップ本体41Aに一体に形成されてもよいが、本実施形態では、グリップ本体41Aと別個に形成された上で、グリップ本体41Aに固定される。
グリップ部32Aは、ベース部31Aに対して電動アシストシルバーカー10の前後方向ABに移動可能に連結されている。本実施形態において、グリップ部32Aは、ベース部31Aに対してこれらの軸方向に直線移動するように連結されている。
本実施形態において、ベース部31Aとグリップ部32Aとはすべり軸受39a,39bを介して連結されている。すべり軸受39a,39bは、ベース部31A、グリップ部32Aの軸方向に互いに間隔をあけて二つ設けられている。二つのすべり軸受39a,39bは、ベース部31Aに対するグリップ部32Aの軸方向への移動を許容し、ベース部31Aの中心軸とグリップ部32Aの中心軸とが相互にずれることを防ぐ。
本実施形態において、第一すべり軸受39aは、ハンドル部14の近くに位置するグリップ部32Aの一方の端部において、ベース部31A(嵌合軸部35A)の外周とグリップ本体41Aの内周との間に設けられる。一方、第二すべり軸受39bは、ハンドル部14から離れて位置するグリップ部32Aの他方の端部において、ベース部31Aの連結用凹部38Aの内周とグリップ部32Aの連結用軸部43Aの外周との間に設けられる。
復帰手段33Aは、グリップ部32Aを付勢してベース部31Aに対する中立位置に復帰させる。中立位置とは、歩行者の操作力がグリップ部32Aに作用していない状態におけるグリップ部32Aの位置である。図2,3においては、グリップ部32Aが中立位置に配されている。
復帰手段33Aは、窪み部54を有する被挿入体51Aと、窪み部54に挿入される挿入体52Aと、挿入体52Aが窪み部54に挿入されるように被挿入体51A及び挿入体52Aを相互に近づける方向に付勢する付勢部53Aと、を備える。これら被挿入体51A、挿入体52A及び付勢部53Aは、いずれもグリップ部32A内に設けられている。
被挿入体51Aは、グリップ部32Aに設けられている。被挿入体51Aの窪み部54は、電動アシストシルバーカー10の前後方向ABに直交する直交方向Cに窪んでいる。直交方向Cは、例えば電動アシストシルバーカー10の幅方向や高さ方向であってよい。
本実施形態において、被挿入体51Aは、グリップ部32Aの内周面から突出するようにグリップ部32Aに固定されている。被挿入体51Aは、例えばグリップ部32Aに一体に形成されてもよいが、本実施形態ではグリップ部32Aと別個に形成された上で、グリップ部32Aに固定される。被挿入体51Aは、例えばグリップ部32Aに対して着脱可能とされてよい。
被挿入体51Aの窪み部54は、グリップ部32Aの径方向内側に開口している。窪み部54は、前後方向ABに相互に対向し、かつ、相互の間隔が窪み部54の底部から開口部に向かうにしたがって漸次広がる一対の傾斜面55a,55bを有する。
本実施形態において、各傾斜面55a,55bは、図2,3のように前後方向AB及び直交方向Cを含む断面(断面視)で直線状に形成されている。すなわち、本実施形態において、窪み部54は、断面V字状に形成されている。図2において、被挿入体51Aは、ハンドル部14から離れて位置するグリップ部32Aの他方の端部に配されているが、これに限ることはない。
本実施形態において、一対の傾斜面55a,55bは、断面視で互いに面対称に形成されている。言い換えれば、直交方向Cに対する一対の傾斜面55a,55bの傾斜角度の大きさは、互いに等しい。
挿入体52Aは、ベース部31Aと共にグリップ部32Aに対して前後方向ABに移動可能、かつ、被挿入体51Aに対して直交方向Cに相対的に移動可能に設けられている。本実施形態において、挿入体52Aは、ベース部31Aに対して直交方向Cに移動可能とされている。挿入体52Aのうち窪み部54の傾斜面55a,55bに接触する接触面56Aは、丸みを帯びている。具体的に、挿入体52Aの接触面56Aは断面視で円弧状に形成されている。
挿入体52Aは、例えば半球体でもよいが、本実施形態では球体である。挿入体52Aは、例えばその全体が窪み部54に挿入される大きさに形成されてもよいが、本実施形態では、挿入体52Aの一部が挿入される大きさに形成されている。
挿入体52Aは、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で一対の傾斜面55a,55bに挟持される。この状態においては、挿入体52Aの一部が窪み部54から突出している。
また、挿入体52Aは、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で、後述する付勢部53Aの付勢力によって一対の傾斜面55a,55bに押し付けられる。
前述したベース部31Aは、上記の挿入体52Aがベース部31Aと共にグリップ部32Aに対して前後方向に移動するように挿入体52Aを保持する保持部57Aを有する。保持部57Aは、ベース部31Aのうち被挿入体51Aの窪み部54に対向する部位に設けられている。本実施形態において、保持部57Aは、ベース部31Aの外周面から窪んで形成され、挿入体52Aのうち窪み部54から突出する部位を収容する。
前後方向ABにおける保持部57Aの内側面同士の間隔は、保持部57Aに収容された挿入体52Aがベース部31Aに対して前後方向ABに移動することを阻止するように設定されている。また、保持部57Aの深さ寸法は、保持部57Aに収容された挿入体52Aがベース部31Aに対して保持部57Aの窪み方向(直交方向C)に移動することを許容するように設定されている。ただし、本実施形態において、保持部57Aの深さ寸法は、挿入体52Aが被挿入体51Aの窪み部54から完全に抜け出さない程度に浅く設定されている。
本実施形態において、付勢部53Aは、直交方向Cにおいて挿入体52Aを被挿入体51Aに近づける方向に付勢する。付勢部53Aは少なくとも弾性的に変形可能であればよく、また、付勢部53Aの付勢力は付勢部53Aの弾性的な変位量に比例すればよい。本実施形態において、付勢部53Aは、弾性的に伸縮変形可能なコイルばねである。
付勢部53Aは、挿入体52Aとベース部31Aとの間に設けられる。より具体的に説明すれば、付勢部53Aは、ベース部31Aのうち保持部57Aの底面から窪んで形成された付勢部収容部58Aに収容されている。また、付勢部53Aの一端と挿入体52Aとの間には、付勢部53Aの一端及び挿入体52Aを支持する介在支持部59Aが設けられている。介在支持部59Aは、付勢部収容部58A内において直交方向Cに移動可能に配されている。
本実施形態の復帰手段33Aは、グリップ部32Aが中立位置に配された状態において、被挿入体51A及び挿入体52Aを相互に近づける付勢部53Aの付勢力を調整する付勢力調整部60Aを備える。本実施形態において、付勢力調整部60Aは、付勢部収容部58Aに収容された付勢部53Aの伸縮方向の長さを調整する。
具体的に説明すれば、付勢力調整部60Aは、調整ねじ61Aと、付勢部53Aの他端を支持し、調整ねじ61Aの操作に伴って付勢部収容部58A内において直交方向Cに移動する可動支持部62Aと、を備える。調整ねじ61Aは、付勢部収容部58Aの底面からベース部31Aの外周面に貫通するネジ孔に螺着されている。調整ねじ61Aは、グリップ部32Aに形成された操作用孔63Aを通じて、グリップ部32Aの外側からドライバー等により操作することができる。
復帰手段33Aが上記の付勢力調整部60Aを備えることで、付勢部53Aは、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で、挿入体52Aを一対の傾斜面55a,55bに付勢することができる。また、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で、被挿入体51A及び挿入体52Aを相互に近づける付勢部53Aの付勢力をゼロとすることも可能となる。
変位検出部34Aは、中立位置を基準としてベース部31Aに対するグリップ部32Aの変位を検出する。変位検出部34Aにおいて検出されるグリップ部32Aの変位は、歩行者の操作力に対応するパラメータであり、歩行者の操作力に比例する。変位検出部34Aは、挿入体52Aが一対の傾斜面55a,55bに狭持されている状態を基準位置として、グリップ部32Aの変位を検出する。変位検出部34Aにおいて検出されたグリップ部32Aの変位は、歩行者の操作力として制御装置22に出力される。
変位検出部34Aは、磁気式センサや電磁誘導式センサなど任意のものであってよい。本実施形態において、変位検出部34Aは、磁気式センサであり、グリップ部32Aに固定される永久磁石65と、ベース部31Aに固定される磁気センサ部66と、を備える。永久磁石65と磁気センサ部66とは、直交方向Cに所定の間隔をあけて配され、グリップ部32Aの移動に伴って前後方向ABに相対的に移動する。
さらに、本実施形態の操作装置30Aは、挿入体52Aが窪み部54から完全に抜け出すことを防ぐために、ベース部31Aに対するグリップ部32Aの移動範囲を規制する移動規制機構68Aを備える。移動規制機構68Aの構成は任意であってよい。本実施形態において、移動規制機構68Aは、ベース部31Aに設けられ、前後方向ABにおいてグリップ部32A内に突出する被挿入体51Aの両側に配される規制壁部69Aを備える。
次に、上記構成の操作装置30Aを含む電動アシストシルバーカー10の作用について説明する。
例えば、歩行者がグリップ部32Aを把持して電動アシストシルバーカー10を前方Aに移動させると、グリップ部32Aには、これをベース部31Aに対して前方Aに移動させようとする歩行者の操作力が作用する。この際には、図4(a)に示すように、挿入体52Aが、付勢部53Aの付勢力に抗って、一方の傾斜面55a(第一傾斜面55a)に沿って窪み部54の底部から開口部に向けて移動する。歩行者の操作力が大きいほど、第一傾斜面55aにおける挿入体52Aの移動長さが長くなり、ベース部31Aに対するグリップ部32Aの変位が大きくなる。
その後、歩行者の操作力が解除されると、挿入体52Aは、付勢部53Aの付勢力によって、第一傾斜面55aに沿って窪み部54の開口部側から底部に向けて移動し、図2,3に示すように、一対の傾斜面55a,55bに挟持される位置に復帰する。すなわち、グリップ部32Aが中立位置に復帰する。
また、歩行者がグリップ部32Aを把持して電動アシストシルバーカー10を後方Bに移動させると、グリップ部32Aには、これをベース部31Aに対して後方Bに移動させようとする歩行者の操作力が作用する。この際には、図4(b)に示すように、挿入体52Aが、付勢部53Aの付勢力に抗って、他方の傾斜面55b(第二傾斜面55b)に沿って窪み部54の底部から開口部に向けて移動する。
その後、歩行者の操作力が解除されると、挿入体52Aは、前方Aに移動させる場合と同様に、付勢部53Aの付勢力によって、第二傾斜面55bに沿って窪み部54の底部に向けて移動し、図2,3に示すように、一対の傾斜面55a,55bに挟持される位置に復帰する。すなわち、グリップ部32Aが中立位置に復帰する。
以上説明したように、本実施形態の操作装置30A及びこれを備える電動アシストシルバーカー10によれば、付勢部53Aは前後方向ABに直交する直交方向Cに弾性的に変形するため、仮に付勢部53Aが温度変化などによって変形(例えば伸縮変形)しても、グリップ部32Aがベース部31Aに対して移動することを抑制できる。すなわち、歩行者の操作力がグリップ部32Aに作用していない状態におけるグリップ部32Aの中立位置が、変位検出部34Aによって検出されるグリップ部32Aの基準位置からずれることを抑制できる。
また、本実施形態の操作装置30Aによれば、グリップ部32Aの中立位置のずれを抑制できるため、グリップ部32Aの中立位置を調整する必要がない。したがって、グリップ部32Aの中立位置のずれを簡易に抑制することができる。
また、本実施形態の操作装置30Aによれば、一対の傾斜面55a,55bが断面視で互いに面対称に形成されている。このため、グリップ部32Aに作用する歩行者の操作力とグリップ部32Aの変位との関係を、歩行者が電動アシストシルバーカーを前方Aに移動させる場合と、後方Bに移動させる場合とで等しくすることができる。例えば、グリップ部32Aに作用する歩行者の操作力が前後方向ABで同じであれば、ベース部31Aに対するグリップ部32Aの前方Aへの変位と後方Bへの変位とを同等にすることができる。
さらに、本実施形態の操作装置30Aによれば、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で、付勢部53Aが挿入体52Aを一対の傾斜面55a,55bに付勢する。このため、所定値以下の操作力がグリップ部32Aに作用しても、グリップ部32Aがベース部31Aに対して移動することを防止できる。また、所定値以上の操作力がグリップ部32Aに作用することで、グリップ部32Aを移動させることができる。すなわち、0から所定値までの操作力の範囲を、グリップ部32Aが移動しない不感帯として設定することができる。
また、本実施形態の操作装置30Aによれば、グリップ部32Aが中立位置に配された状態において、被挿入体51A及び挿入体52Aを相互に近づける付勢部53Aの付勢力を調整する付勢力調整部60Aを備える。このため、グリップ部32Aに操作力が作用してもグリップ部32Aがベース部31Aに対して移動しない操作力の範囲(不感帯の範囲)を調整することができる。
さらに、本実施形態の操作装置30Aによれば、傾斜面55a,55bに接触する挿入体52Aの接触面56Aが丸みを帯びている。このため、挿入体52Aと傾斜面55a,55bとの接触面積を小さく抑えて、挿入体52Aと傾斜面55a,55bとの間に生じる摩擦を小さく抑えることができる。また、挿入体52Aの接触面56Aが丸みを帯びていることで、傾斜面55a,55bが挿入体52Aによって傷つくことも抑制できる。これにより、操作装置30Aの保守点検を行う頻度を減らして、操作装置30Aを容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態の操作装置30Aによれば、球体である挿入体52Aがベース部31Aに対して回転可能に保持されるため、挿入体52Aを傾斜面55a,55b上で転動させることができる。これにより、挿入体52Aが傾斜面55a,55b上で滑るように移動する場合と比較して、挿入体52Aと傾斜面55a,55bとの摩擦を減らすことができる。したがって、操作装置30Aの保守点検を行う頻度を減らして、操作装置30Aを容易に取り扱うことができる。
また、本実施形態の操作装置30Aによれば、変位検出部34Aが付勢部53Aと別個に設けられるため、また、変位検出部34Aとして磁気式センサや電磁誘導式センサなど非接触型のセンサを採用することで、変位検出部34Aに接続される電気配線の煩雑さを低減することができる。
第一実施形態において、挿入体52Aは、例えば図5に示すように、傾斜面55a,55b上を転動するローラであってもよい。図5において、挿入体52Aは、介在支持部59Aに対して回転自在に取り付けられている。
この構成によれば、上記第一実施形態の場合と同様に、挿入体52Aと傾斜面55a,55bとの摩擦を減らすことができる。これにより、操作装置30Aの保守点検を行う頻度を減らして、操作装置30Aを容易に取り扱うことができる。
また、第一実施形態において、付勢力調整部60Aは、例えば被挿入体51Aをグリップ部32Aに螺着させた構成であってもよい。この場合には、被挿入体51Aを回転させることで、グリップ部32Aの内周面(内面)から直交方向Cに突出する被挿入体51Aの突出長さを変化させることができる。被挿入体51Aの突出長さが変化することで、グリップ部32Aを中立位置に配した状態における付勢部53Aの付勢力を変化させることができる。
また、第一実施形態において、復帰手段33Aが付勢力調整部60Aを備えない場合でも、グリップ部32Aが中立位置に配された状態で、付勢部53Aが挿入体52Aを一対の傾斜面55a,55bに付勢することは可能である。この場合には、付勢部53Aを予め圧縮した状態でベース部31Aと挿入体52Aとの間に設ければよい。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、図6を参照して第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態における操作装置30Bは、第一実施形態の操作装置30Aと同様に、ハンドル部14に対して着脱可能に固定されるベース部31Bと、ベース部31Bに対して前後方向ABに直線移動可能に連結されたグリップ部32Bと、グリップ部32Bを付勢してベース部31Bに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Bと、中立位置を基準としてベース部31Bに対するグリップ部32Bの変位を検出する変位検出部34Bと、を備える。
ベース部31Bは、第一実施形態と同様に、嵌合軸部35B及び延長軸部36Bを有する。
ただし、本実施形態のベース部31Bは、その軸方向の両端が開口する筒状に形成されている。また、本実施形態のベース部31Bは、第一実施形態と比較して、嵌合軸部35Bの軸方向長さが延長軸部36Bよりも長い。また、嵌合軸部35B全体がハンドル部14内に入り込む。
グリップ部32Bは、第一実施形態と同様に、有底筒状のグリップ本体41Bと、グリップ本体41Bの収容凹部42Bの底部側から開口部側に向けて軸方向に突出する連結用軸部43Bと、を有する。
本実施形態において、グリップ本体41Bの収容凹部42Bには、ベース部31B全体と、ハンドル部14のうち嵌合軸部35Bを挿入した部位とが収容される。
本実施形態において、連結用軸部43Bは、収容凹部42Bの内周に嵌る嵌合部44Bと一体に形成されている。連結用軸部43Bは、ベース部31Bのうち延長軸部36B側の開口からベース部31B内に挿入される。
グリップ部32Bとベース部31Bとは、第一実施形態と同様に、ベース部31B、グリップ部32Bの軸方向に間隔をあけて配される二つのすべり軸受39によって、前後方向ABに移動可能に連結されている。本実施形態において、各すべり軸受39は、ベース部31Bの内周とベース部31Bに挿入された連結用軸部43Bの外周との間に介在している。
復帰手段33Bは、第一実施形態と同様に、窪み部54を有する被挿入体51Bと、窪み部54に挿入される挿入体52Bと、挿入体52Bが窪み部54に挿入されるように被挿入体51B及び挿入体52Bを相互に近づける方向に付勢する付勢部53Bと、を備える。
被挿入体51Bの窪み部54は、第一実施形態と同様に、前後方向ABに直交する直交方向Cに窪む断面V字状に形成されている。
ただし、本実施形態において、被挿入体51Bはベース部31Bに設けられる。より具体的には、被挿入体51Bはベース部31B内に配される。また、被挿入体51Bは、グリップ部32Bに設けられる挿入体52B及びベース部31Bに対して直交方向Cに移動可能に設けられる。ベース部31Bには、例えば被挿入体51Bを直交方向Cのみに移動可能とするように保持する保持部(不図示)が設けられているとよい。さらに、被挿入体51Bは、その窪み部54が互いに対向するように一対設けられている。後述する挿入体52Bは、これら一対の被挿入体51Bの間に配される。
挿入体52Bは、例えば第一実施形態と同様の球体であってもよいが、本実施形態では図5に例示した挿入体52Aと同様に、窪み部54の傾斜面55a,55b上を転動するローラである。
本実施形態において、挿入体52Bはグリップ部32Bと共に前後方向ABに移動可能となるようにグリップ部32Bに設けられる。本実施形態において、ローラである挿入体52Bは、グリップ部32Bの連結用軸部43Bに対して回転自在に取り付けられている。このため、挿入体52Bは、連結用軸部43B(グリップ部32B)に対して直交方向Cに移動しない。本実施形態において、挿入体52Bは、前述した被挿入体51Bが直交方向Cに移動可能であることで、被挿入体51Bに対して直交方向Cに相対的に移動可能となる。
図6において、挿入体52Bは連結用軸部43Bのうち突出方向の先端部に設けられているが、これに限ることはない。
付勢部53Bは、第一実施形態と同様の機能を有する。ただし、本実施形態において、付勢部53Bは、ベース部31Bの内周と各被挿入体51Bとの間に一つずつ設けられる。これにより、各被挿入体51Bは付勢部53Bの付勢力によって挿入体52Bに向けて付勢される。本実施形態において、付勢部53Bは、第一実施形態と同様に弾性的に伸縮変形可能なコイルばねである。
この付勢部53Bは、例えば付勢部53Bを予め圧縮した状態でベース部31Bと各被挿入体51Bとの間に設けられてもよい。これにより、グリップ部32Bが中立位置に配された状態で、付勢部53Bが挿入体52Bをベース部31Bの一対の傾斜面55a,55bに付勢することができる。
以上のように構成される本実施形態の復帰手段33Bは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
変位検出部34Bは、第一実施形態と同様の機能を有する。変位検出部34Bは任意のものであってよいが、本実施形態の変位検出部34Bは電磁誘導式センサであり、グリップ部32Bに固定される磁性体71と、ベース部31Bに固定される検出用コイル72とを備える。磁性体71と検出用コイル72とは、前後方向ABに所定の間隔をあけて配され、グリップ部32Bの移動に伴って前後方向ABに相対的に移動する。
本実施形態の操作装置30Bは、例えば第一実施形態と同様の移動規制機構を備えてもよい。
本実施形態の操作装置30Bによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の操作装置30Bによれば、一対の被挿入体51Bが別個の付勢部53Bによって挿入体52Bに向けて付勢される。このため、仮に一方の付勢部53Bが折損して一方の被挿入体51Bを挿入体52Bに向けて付勢できなくても、他方の付勢部53Bによって他方の被挿入体51Bを挿入体52Bに向けて付勢することができる。すなわち、一方の付勢部53Bが折損しても他方の付勢部53Bの付勢力によってグリップ部32Aを中立位置に復帰させることができる。したがって、操作装置30Bの信頼性向上を図ることができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態について、図7を参照して第一、第二実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一、第二実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態における操作装置30Cは、第一、第二実施形態の操作装置30A,30Bと同様に、ハンドル部14に対して着脱可能に固定されるベース部31Cと、ベース部31Cに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Cと、グリップ部32Cを付勢してベース部31Cに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Aと、中立位置を基準としてベース部31Cに対するグリップ部32Cの変位を検出する変位検出部34Cと、を備える。
本実施形態において、ベース部31Cは、二つのベース分割体81,82を備える。二つのベース分割体81,82は、ハンドル部14の延出方向に間隔をあけて配列される。第一ベース分割体81は、ハンドル部14の外周に嵌め合う環状に形成されている。一方、第二ベース分割体82は、第一ベース分割体81に対してハンドル部14の延出方向先端側(後方B側)に配される。第二ベース分割体82は、第二実施形態のベース部31Bと同様に、その軸方向の両端が開口する筒状に形成され、嵌合軸部35C及び延長軸部36Cを有する。
本実施形態において、グリップ部32Cは、第一実施形態と同様に、有底筒状のグリップ本体41Cを有する。
本実施形態において、グリップ本体41Cの収容凹部42Cには、ベース部31Cのうち第二ベース分割体82だけが収容される。第一ベース分割体81は、収容凹部42Cの外側に配される。また、収容凹部42Cには、ハンドル部14のうち第一ベース分割体81よりも第二ベース分割体82側に位置する部位も収容される。
本実施形態において、グリップ部32Cとベース部31Cとは、リンク機構85Cによって連結されている。リンク機構85Cは、グリップ部32C及びベース部31Cの軸線の平行状態を維持するように、グリップ部32Cをベース部31Cに対して揺動可能に連結する。
リンク機構85Cは、ハンドル部14の延出方向に間隔をあけて配列された一対のリンクユニット86a,86bを備える。各リンクユニット86a,86bは、第一軸部87と、第二軸部88と、連結リンク89とを備える。
第一軸部87は、ベース部31Cに固定され、ベース部31Cの軸方向に直交する方向(図7において前後方向AB及び直交方向Cに直交する方向)に延びる。第二軸部88は、グリップ部32Cに固定され、第一軸部87に平行して延びる。第一軸部87及び第二軸部88は、グリップ部32Cが中立位置に配された状態で、直交方向Cに間隔をあけて配列される。連結リンク89は、第一軸部87から第二軸部88まで延びて形成され、第一軸部87及び第二軸部88に対してそれぞれ回転可能に連結される。
第一リンクユニット86aは、ベース部31Cの第一ベース分割体81と、グリップ部32Cとを連結する。第二リンクユニット86bは、ベース部31Cの第二ベース分割体82と、グリップ部32Cとを連結する。
グリップ部32Cはベース部31Cに対して上記のリンク機構85Cによって連結されるため、グリップ部32Cはベース部31Cに対して揺動する、すなわち、ベース部31Cに対して前後方向ABに移動するだけでなく、直交方向Cにも移動する。
ただし、各連結リンク89は、グリップ部32Cが中立位置に配された状態で直交方向Cに延びるように位置するため、また、グリップ部32Cの前後方向ABへの移動長さは短いため、グリップ部32Cは、ベース部31Cに対して直交方向Cにほとんど移動しない。連結リンク89の長さを大きく(第一軸部87と第二軸部88との間隔を大きく)設定すれば、グリップ部32Cがベース部31Cに対して直交方向Cに移動することを効果的に抑制することができる。
本実施形態の復帰手段33Cは、第一実施形態の復帰手段33Aと同様に構成されている。すなわち、復帰手段33Cは、第一実施形態と同様の被挿入体51A、挿入体52A及び付勢部53Aを備える。特に図示しないが、本実施形態の復帰手段33Cは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
変位検出部34Cは、第一実施形態と同様の機能を有する。変位検出部34Cは任意のものであってよいが、本実施形態の変位検出部34Cは、第二実施形態と同様の磁性体71及び検出用コイル72を備える。磁性体71と検出用コイル72とは、前後方向ABに所定の間隔をあけて配され、ベース部31Cに対するグリップ部32Cの移動に伴って前後方向ABに相対的に移動する。
特に図示しないが、本実施形態の操作装置30Cは、第一実施形態と同様の移動規制機構を備えてもよい。
本実施形態の操作装置30Cによれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の操作装置30Cによれば、ベース部31Cとグリップ部32Cとをすべり軸受によって連結する場合と比較して、ベース部31Cとグリップ部32Cとの摩擦を小さくすることができる。これにより、操作装置30Cの保守点検を行う頻度を減らして、操作装置30Cを容易に取り扱うことができる。
〔第四実施形態〕
次に、本発明の第四実施形態について、図8,9を参照して第一〜第三実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一〜第三実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、二種類の操作装置について各々説明する。
図8に示すように、本実施形態における第一例の操作装置30Dは、第一〜第三実施形態の操作装置30A,30B,30Cと同様に、ハンドル部14に対して着脱可能に固定されるベース部31Dと、ベース部31Dに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Dと、グリップ部32Dを付勢してベース部31Dに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Dと、中立位置を基準としてベース部31Dに対するグリップ部32Dの変位を検出する変位検出部34Dと、を備える。
第一例のベース部31Dは、第三実施形態のベース部31Dと同様に構成されている。すなわち、第一例のベース部31Dは二つのベース分割体81,82を備える。また、第二ベース分割体82は嵌合軸部35C及び延長軸部36Cを有する。
第一例のグリップ部32Dは、第三実施形態のグリップ部32Dと同様に構成されている。すなわち、第一例のグリップ部32Dは、有底筒状のグリップ本体41Cを有する。
第一例において、グリップ部32Dとベース部31Dとは、第三実施形態と同様のリンク機構85Cによって連結されている。
第一例の復帰手段33Dは、第一実施形態と同様に、窪み部54を有する被挿入体51Dと、窪み部54に挿入される挿入体52Dと、挿入体52Dが窪み部54に挿入されるように被挿入体51D及び挿入体52Dを相互に近づける方向に付勢する付勢部53Dと、を備える。
被挿入体51Dの窪み部54は、第一実施形態と同様に、前後方向ABに直交する直交方向Cに窪む断面V字状に形成されている。また、被挿入体51Dは、第二実施形態と同様に、ベース部31Dに設けられる。より具体的には、被挿入体51Dは、ベース部31D内に配され、グリップ部32Dに設けられる挿入体52D及びベース部31Dに対して直交方向Cに移動可能である。
ただし、本実施形態において、被挿入体51Dは後述する付勢部53Dと一体に形成されている。
第一例の挿入体52Dは、例えば第一実施形態と同様の球体であってもよいが、本実施形態では図5に例示した挿入体52Dや図6に例示した挿入体52Bと同様に、窪み部54の傾斜面55a,55b上を転動するローラである。
第一例において、挿入体52Dはグリップ部32Dと共に前後方向ABに移動可能となるようにグリップ部32Dに設けられる。本実施形態において、ローラである挿入体52Dは、グリップ本体41Cに対して回転自在に取り付けられている。このため、挿入体52Dは、グリップ部32Dに対して直交方向Cに移動しない。本実施形態において、挿入体52Dは、前述した被挿入体51Dが直交方向Cに移動可能であることで、被挿入体51Dに対して直交方向Cに相対的に移動可能となる。
第一例の付勢部53Dは、第一実施形態と同様の機能を有する。また、付勢部53Dは、ベース部31Dと被挿入体51Dとの間に設けられる。これにより、被挿入体51Dは付勢部53Dの付勢力によって挿入体52Dに向けて付勢される。
ただし、本実施形態の付勢部53Dは、前後方向ABに延びて形成され、弾性的に撓み変形可能な板ばねである。
付勢部53Dの延在方向の一端には、前述した被挿入体51Dが一体に形成されている。より具体的に説明すれば、被挿入体51Dは、付勢部53Dを構成する弾性変形可能な板状部材の一端部に折り曲げ加工を施すことで形成されている。
付勢部53Dの延在方向の他端は、ベース部31Dに固定されている。第一例の復帰手段33Dでは、付勢部53Dが弾性的に撓み変形することで、被挿入体51Dがベース部31Dに対して直交方向Cに移動する。
また、第一例では、付勢部53Dの他端は第二ベース分割体82の内周面から突出する取付突起91の先端部に固定されている。これにより、付勢部53Dが撓み変形しても、付勢部53Dや被挿入体51Dが第二ベース分割体82の内周面に接触することを抑制できる。
以上のように構成される第一例の復帰手段33Dは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
第一例の変位検出部34Dは、第一実施形態と同様の機能を有する。変位検出部34Dは任意のものであってよいが、第一例の変位検出部34Dは、第一実施形態と同様の永久磁石65及び磁気センサ部66とを備える。永久磁石65と磁気センサ部66とは、直交方向Cに所定の間隔をあけて配され、グリップ部32Dの移動に伴って前後方向ABに相対的に移動する。
次に、本実施形態における第二例の操作装置30Eについて説明する。
図9に示すように、本実施形態における第二例の操作装置30Eは、第一例の操作装置30Dと同様に、ハンドル部14に対して着脱可能に固定されるベース部31Eと、ベース部31Eに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Eと、グリップ部32Eを付勢してベース部31Eに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Eと、中立位置を基準としてベース部31Eに対するグリップ部32Eの変位を検出する変位検出部34Eと、を備える。
第二例のベース部31Eは、第二実施形態のベース部31Bと同様に構成されている。すなわち、第二例のベース部31Eは嵌合軸部35E及び延長軸部36Eを有し、嵌合軸部35Bの軸方向長さが延長軸部36Eよりも長い。また、嵌合軸部35E全体がハンドル部14内に入り込む。
第二例のグリップ部32Eは、第二実施形態のグリップ部32Bと同様に、有底筒状のグリップ本体41Eを有する。第二例のグリップ部32Eの収容凹部42Eには、ベース部31Eと、ハンドル部14のうち嵌合軸部35Eを挿入した部位とが収容される。
第二例において、グリップ部32Eとベース部31Eとは、第三実施形態と同様のリンク機構85Cによって連結されている。ただし、第二例では、第一リンクユニット86aが、ベース部31Eのうち嵌合軸部35E側の端部と、グリップ部32Eとを連結する。また、第二リンクユニット86bは、ベース部31Eのうち延長軸部36A側の端部と、グリップ部32Eとを連結する。
第二例の復帰手段33Eは、第一例の復帰手段33Eと同様の被挿入体51D、挿入体52D及び付勢部53Dを備える。
すなわち、付勢部53Dは板ばねであり、被挿入体51Dは付勢部53Dと一体に形成されている。また、被挿入体51Dは、付勢部53Dを介してベース部31Eに取り付けられ、付勢部53Dの撓み変形に伴って、挿入体52D及びベース部31Eに対して直交方向Cに移動可能とされる。
挿入体52Dは、被挿入体51Dの窪み部の傾斜面上を転動するローラであり、グリップ本体41Eに対して回転自在に取り付けられている。これにより、挿入体52Dはグリップ部32Eと共に前後方向ABに移動可能とされる。
付勢部53Dの他端は、ベース部31E(嵌合軸部35E)の内周面から突出する取付突起91の先端部に固定されている。
第二例の復帰手段33Eは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
第二例の変位検出部34Eは、第一例の変位検出部34Dと同様に構成される。すなわち、第二例の変位検出部34Eは、永久磁石65及び磁気センサ部66を備える。永久磁石65と磁気センサ部66とは、直交方向Cに所定の間隔をあけて配され、グリップ部32Eの移動に伴って前後方向ABに相対的に移動する。
特に図示しないが、本実施形態の二つの操作装置30D,30Eは、いずれも第一実施形態と同様の移動規制機構を備えてもよい。
本実施形態の操作装置30D,30Eによれば、第一〜第三実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の操作装置30D,30Eによれば、付勢部53Dが板ばねによって構成され、被挿入体51Dが付勢部53Dと一体に形成されているため、第一実施形態のような保持部57Aなどが不要となる。このため、第一〜第三実施形態の操作装置30A,30B,30Cと比較して、復帰手段33Eを簡易に構成することができる。
〔第五実施形態〕
次に、本発明の第五実施形態について、図10,11を参照して第一〜第四実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一〜第四実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、二種類の操作装置について各々説明する。
図10に示すように、本実施形態における第一例の操作装置30Fは、第一〜第四実施形態の操作装置30A〜30Eと同様に、ハンドル部14に固定されるベース部31Fと、ベース部31Fに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Fと、グリップ部32Fを付勢してベース部31Fに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Fと、中立位置を基準としてベース部31Fに対するグリップ部32Fの変位を検出する変位検出部34Fと、を備える。
第一例のベース部31Fは筒状に形成されている。図10において、ベース部31Fは、ハンドル部14に一体に形成されているが、例えば第一〜第四実施形態の場合と同様に、ハンドル部14に対して着脱可能とされてもよい。
第一例のグリップ部32Fは、第一〜第四実施形態のグリップ部32Fと同様に、有底筒状のグリップ本体41Aを有する。第一例のグリップ部32Fの収容凹部42Fには、ベース部31Fが収容される。
第一例において、グリップ部32Fとベース部31Fとは、第三、第四実施形態と同様のリンク機構85Cによって連結されている。
第一例の復帰手段33Fは、第一実施形態と同様に、窪み部54を有する被挿入体51Fと、窪み部54に挿入される挿入体52Fと、挿入体52Fが窪み部54に挿入されるように被挿入体51F及び挿入体52Fを相互に近づける方向に付勢する付勢部53Fと、を備える。
第一例の被挿入体51Fは、第一実施形態の被挿入体51Aと同様である。すなわち、被挿入体51Fは、グリップ部32Fに設けられている。また、被挿入体51Fの窪み部54は、前後方向ABに直交する直交方向Cに窪んでいる。また、窪み部54は断面V字状に形成されている。第一例の被挿入体51Fは、グリップ部32Fに一体に形成されているが、例えばグリップ部32Fに対して着脱自在に設けられてもよい。
第一例の挿入体52Fは、図5に例示した挿入体52Aや第二、第四実施形態の挿入体52B,52Dと同様に、窪み部54の傾斜面上を転動するローラである。
本実施形態において、挿入体52Fは、第一実施形態の挿入体52Aと同様に、ベース部31Fと共にグリップ部32Fに対して前後方向ABに移動可能、かつ、被挿入体51Fに対して直交方向Cに移動可能に設けられている。
本実施形態において、挿入体52Fは、後述する付勢部53Fに設けられたローラ支持部92に対して回転自在に取り付けられている。
第一例の付勢部53Fは、第一実施形態と同様の機能を有する。また、付勢部53Fは、ベース部31Fと挿入体52Fとの間に設けられる。これにより、挿入体52Fは付勢部53Fの付勢力によって被挿入体51Fに向けて付勢される。
第一例の付勢部53Fは、前後方向ABに延びる弓状に形成され、弾性的に撓み変形可能な板ばねである。第一例の付勢部53Fは、その延在方向の両端がベース部31Fに固定されている。付勢部53Fの延在方向の中間部には、前述の挿入体52Fを支持するローラ支持部92が設けられている。ローラ支持部92は、付勢部53Fと一体に形成されてもよいし、別個に形成された上で付勢部53Fに固定されてもよい。
以上のように構成される第一例の復帰手段33Fは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
第一例の変位検出部34Fは、第一実施形態と同様の機能を有する。ただし、第一例の変位検出部34Fは、グリップ部32Fの前後方向ABへの移動に伴って直交方向Cに移動する挿入体52Fやローラ支持部92の変位を、グリップ部32Fの変位として検出する。
変位検出部34Fは任意のものであってよいが、第一例の変位検出部34Fは、第二実施形態と同様に、磁性体71と検出用コイル72とを備える。磁性体71は、付勢部53Fの中間部又はローラ支持部92に固定されている。検出用コイル72は、磁性体71に対して直交方向Cに間隔をあけた位置に配され、ベース部31Fに固定されている。磁性体71は、グリップ部32Fの前後方向ABへの移動に伴って、検出用コイル72に対して直交方向Cに移動する。
さらに、第一例の操作装置30Fは、第一実施形態と同様に、挿入体52Fが窪み部54から完全に抜け出すことを防ぐために、ベース部31Fに対するグリップ部32Fの移動範囲を規制する移動規制機構68Fを備える。第一例において、移動規制機構68Fは、グリップ部32Fに固定された被挿入体51Fを、ベース部31F内に挿入させるベース部31Fの挿入孔93Fによって構成されている。
次に、本実施形態における第二例の操作装置30Gについて説明する。
図11に示すように、本実施形態における第二例の操作装置30Gは、第一例の操作装置30Fと同様に、ハンドル部14に固定されるベース部31Gと、ベース部31Gに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Gと、グリップ部32Gを付勢してベース部31Gに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Gと、中立位置を基準としてベース部31Gに対するグリップ部32Gの変位を検出する変位検出部34Gと、を備える。
第二例のベース部31G、グリップ部32G、及び、グリップ部32Gとベース部31Gを連結するリンク機構85Cは、第一例のベース部31F、グリップ部32G及びリンク機構85Cと同様である。
第二例の復帰手段33Gは、第一例の復帰手段33Gと同様に、窪み部54を有する被挿入体51Gと、窪み部54に挿入される挿入体52Gと、挿入体52Gが窪み部54に挿入されるように被挿入体51G及び挿入体52Gを相互に近づける方向に付勢する付勢部53Gと、を備える。
第二例の被挿入体51Gは、第一例の被挿入体51Gと同様に、前後方向ABに直交する直交方向Cに窪む窪み部54を有する。また、窪み部54は断面V字状に形成されている。
ただし、第二例の被挿入体51Gは、後述する付勢部53Gを介してベース部31Gに設けられる。また、被挿入体51Gは、後述する付勢部53Gに設けられることで、グリップ部32Gに設けられる挿入体52G及びベース部31Gに対して直交方向Cに移動可能とされている。
第二例の挿入体52Gは、グリップ部32Gに設けられる。挿入体52Gは、例えばグリップ部32Gに対して回転自在に取り付けられるローラであってもよいが、第二例では被挿入体51Gの窪み部54に向けて突出する半球状に形成されている。
第二例の挿入体52Gは、グリップ部32Gに固定されている。このため、挿入体52Gは、グリップ部32Gに対して直交方向Cに移動しない。本実施形態において、挿入体52Gは、前述した被挿入体51Gが直交方向Cに移動可能であることで、被挿入体51Gに対して直交方向Cに相対的に移動可能となる。
第二例の挿入体52Gは、グリップ部32Gに一体に形成されているが、例えばグリップ部32Gに対して着脱自在に設けられてもよい。
第二例の付勢部53Gは、第一例の付勢部53Fと同様である。付勢部53Gの延在方向の中間部には、前述した被挿入体51Gが設けられている。被挿入体51Gは、付勢部53Gと一体に形成されてもよいし、別個に形成された上で付勢部53Gに固定されてもよい。
以上のように構成される第二例の復帰手段33Gは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
第二例の変位検出部34Gは、第一例の変位検出部34Fと同様である。
さらに、第二例の操作装置30Gは、第一例の操作装置30Fと同様に、挿入体52Gが窪み部54から完全に抜け出すことを防ぐために、ベース部31Gに対するグリップ部32Gの移動範囲を規制する移動規制機構68Gを備える。第二例において、移動規制機構68Gは、グリップ部32Gに固定された挿入体52Gを、ベース部31G内に挿入させる挿入孔93Gによって構成されている。
本実施形態の操作装置30Aによれば、第一〜第四実施形態と同様の効果を奏する。
〔第六実施形態〕
次に、本発明の第六実施形態について、図12,13を参照して第一〜第五実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一〜第五実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図12,13に示すように、本実施形態における操作装置30Hは、例えば図1に例示した電動アシストシルバーカー10において、ハンドル部14がフレーム11の幅方向(電動アシストシルバーカー10の前後方向ABに直交する直交方向C)に延びるものに設けられる。
本実施形態の操作装置30Hは、第一〜第五実施形態の操作装置30A〜30Gと同様に、ハンドル部14に固定されるベース部31Hと、ベース部31Hに対して前後方向ABに移動可能に連結されたグリップ部32Hと、グリップ部32Hを付勢してベース部31Hに対する中立位置に復帰させる復帰手段33Hと、中立位置を基準としてベース部31Hに対するグリップ部32Hの変位を検出する変位検出部34Hと、を備える。
本実施形態において、ベース部31Hは棒状に形成されている。図12,13において、ベース部31Hはハンドル部14に一体に形成されているが、例えばハンドル部14に対して着脱可能とされてもよい。また、図12,13において、ハンドル部14やベース部31Hには相互に連通する空洞部が形成されていないが、例えば第一〜第五実施形態と同様の空洞部が形成されてもよい。
本実施形態において、グリップ部32Hは、第一〜第五実施形態と同様に、有底筒状のグリップ本体41Hを有する。グリップ本体41Hの収容凹部42Hには、ベース部31Hが収容される。
本実施形態において、グリップ部32Hは、ベース部31Hに対して回動可能に連結されている。
具体的に説明すれば、ベース部31Hとグリップ部32Hとは、前後方向AB及び直交方向C(ハンドル部14の延在方向)に直交する方向に延びる回動軸部99によって連結されている。回動軸部99は、直交方向Cにおいてグリップ部32Hの一方の端部(図示例においてグリップ本体41Hの開口側の端部)に設けられている。これにより、グリップ部32Hの他方の端部をベース部31Hに対して前後方向ABに移動させることができる。
本実施形態では、ブレーキレバー16の操作に伴ってグリップ部32Hが回動しないように、ブレーキレバー16がハンドル部14ではなく、グリップ部32Hに設けられている。
本実施形態において、復帰手段33Hは、第一実施形態と同様の被挿入体51A、挿入体52A及び付勢部53Aを備える。
被挿入体51Aは、第一実施形態と同様にグリップ部32Hに設けられ、第一実施形態と同様の窪み部54を有する。すなわち、被挿入体51Aの窪み部54は、第一実施形態と同様に、前後方向ABに直交する直交方向Cに窪んでいる。また、窪み部54は断面V字状に形成されている。
本実施形態において、被挿入体51Aはグリップ部32Hの他方の端部に設けられる。また、被挿入体51Aは、窪み部54がベース部31Hに対して直交方向Cに向かい合うように設けられる。
挿入体52Aは、例えば傾斜面上を転動するローラ等であってもよいが、本実施形態では第一実施形態と同様の球体である。
挿入体52Aは、被挿入体51Aの窪み部54に挿入されるようにグリップ部32Hの他方の端部側に配される。挿入体52Aは、ベース部31Hと共にグリップ部32Hの他方の端部に対して前後方向ABに移動可能、かつ、被挿入体51Aに対して直交方向Cに相対的に移動可能に設けられる。本実施形態において、挿入体52Aは、ベース部31Hに対して直交方向Cに移動可能とされている。
前述したベース部31Hは、第一実施形態と同様に、上記の挿入体52Aがベース部31Hと共にグリップ部32Hに対して前後方向ABに移動するように挿入体52Aを保持する保持部57Hを有する。本実施形態において、保持部57Hは、グリップ本体41Hの底部に対向するベース部31Hの端面から窪んで形成され、挿入体52Aのうち窪み部54から突出する部位を収容する。
前後方向ABにおける保持部57Hの内側面同士の間隔は、保持部57Hに収容された挿入体52Aがベース部31Hに対して前後方向ABに移動することを阻止するように設定されている。また、保持部57Hの深さ寸法は、保持部57Hに収容された挿入体52Aがベース部31Hに対して保持部57Hの窪み方向(直交方向C)に移動することを許容するように設定されている。
付勢部53Aは、第一実施形態と同様のコイルばねである。付勢部53Aは、挿入体52Aとベース部31Hとの間に設けられる。より具体的に説明すれば、付勢部53Aは、ベース部31Hのうち保持部57Hに収容され、挿入体52Aと保持部57Hの底面との間に介在する。
付勢部53Aの一端と挿入体52Aとの間には、第一実施形態と同様の介在支持部59Aが設けられている。介在支持部59Aは、付勢部収容部58A内において保持部57Hの窪み方向(直交方向C)に移動可能に配されている。
以上のように構成される本実施形態の復帰手段33Hは、例えば第一実施形態と同様の付勢力調整部を備えてもよい。
変位検出部34Hは、第一実施形態と同様の機能を有する。変位検出部34Hは任意のものであってよい。本実施形態の変位検出部34Hは、例えばベース部31Hに対するグリップ部32Hの他方の端部の変位を検出してもよいが、本実施形態では、ベース部31Hに対するグリップ部32Hの回動角度を検出する。この場合、変位検出部34Hは、例えば回動軸部99の近傍に設けられるとよい。
さらに、本実施形態の操作装置30Hは、第一実施形態と同様に、挿入体52Aが窪み部54から完全に抜け出すことを防ぐために、ベース部31Hに対するグリップ部32Hの移動範囲を規制する移動規制機構68Hを備える。本実施形態において、移動規制機構68Hは、ベース部31Hに対して回動自在に取り付けられたグリップ部32Hのうち、前後方向ABにおいてベース部31Hの両側に位置する部位によって構成されている。
本実施形態の操作装置30Hによれば、第一〜第五実施形態と同様の効果を奏する。
第六実施形態の操作装置30Hは、ハンドル部14の延在方向の端部に設けられることに限らず、例えばハンドル部14の延在方向の中途部に設けられてもよい。この場合、グリップ部32H(グリップ本体41A)は、両端が開口する筒状に形成されればよい。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上述の各実施形態を組み合わせたり置き換えたりして構成することが可能である。
また、第一実施形態、第三実施形態、第六実施形態の操作装置では、例えば第二実施形態のように、被挿入体がベース部側に設けられ、挿入体がグリップ部側に設けられてもよい。
一方、第二実施形態、第四実施形態の操作装置では、例えば第一実施形態などのように、被挿入体がグリップ部側に設けられ、挿入体がベース部側に設けられてもよい。
また、上記した全ての実施形態では、被挿入体及び挿入体のいずれか一方だけが、直交方向Cに移動可能に設けられると共に、付勢部によって被挿入体及び挿入体の他方に向けて付勢されるが、例えば、被挿入体及び挿入体の両方が、直交方向Cに移動可能に設けられると共に、付勢部によって相互に近づく方向に付勢されてもよい。
また、被挿入体において、一対の傾斜面の傾斜角度の大きさは、例えば互いに異なっていてもよい。この場合には、グリップ部に作用する歩行者の操作力とグリップ部の変位との関係を、歩行者が電動アシストシルバーカー10を前方Aに移動させる場合と、後方Bに移動させる場合とで意図的に異ならせることができる。例えば、グリップ部に作用する歩行者の操作力が前後方向ABで同じであっても、ベース部に対するグリップ部の前方Aへの変位と後方Bへの変位とを異ならせることができる。
また、被挿入体において、各傾斜面は、例えば断面視で円弧状に形成されてもよい。この場合、断面視した各傾斜面の曲率は、断面視で円弧状に形成された挿入体の接触面の曲率よりも小さいことが望ましい。
また、挿入体は、断面視で円形状や半円形状に形成されることに限らず、例えば多角形状に形成されてもよい。この場合、各傾斜面には挿入体の角部が接触してもよいし、断面視で挿入体の辺が接触してもよい。挿入体の角部が傾斜面に接触する接触面となる場合、挿入体の角部は例えば丸みを帯びているとよい。
また、本発明の操作装置は、上記実施形態のようなシルバーカーに限らず、ベビーカー、ショッピングカート、リハビリテーション用歩行車、ハンディカート、台車など、歩行者が手押しで移動させる各種の手押し移動体に適用可能である。
10…電動アシストシルバーカー(手押し移動体)
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H…操作装置
31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G,31H…ベース部
32A,32B,32C,32D,32E,32F,32G,32H…グリップ部
33A,33B,33C,33D,33E,33F,33G,33H…復帰手段
34A,34B,34C,34D,34E,34F,34G,34H…変位検出部
51A,51B,51D,51F,51G…被挿入体
52A,52B,52D,52F,52G…挿入体
53A,53B,53D,53F,53G…付勢部
54…窪み部
55a,55b…傾斜面
60A…付勢力調整部
85C…リンク機構
99…回動軸部
AB…前後方向
C…直交方向

Claims (9)

  1. 手押し移動体のハンドル部に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対して前記手押し移動体の前後方向に移動可能に連結されるグリップ部と、
    前記グリップ部を付勢して前記ベース部に対する中立位置に復帰させる復帰手段と、
    前記ベース部に対する前記グリップ部の変位を検出する変位検出部と、を備え、
    前記復帰手段が、
    前記ベース部及び前記グリップ部のいずれか一方に設けられ、前記前後方向に直交する直交方向に窪む窪み部を有する被挿入体と、
    前記ベース部及び前記グリップ部の他方と共に前記ベース部及び前記グリップ部の一方に対して前記前後方向に移動可能、かつ、前記被挿入体と相対的に前記直交方向に移動可能に設けられ、前記窪み部に挿入される挿入体と、
    前記挿入体が前記窪み部に挿入されるように前記被挿入体及び前記挿入体を相互に近づける方向に付勢する付勢部と、を備え、
    前記窪み部は、前記前後方向に相互に対向し、かつ、相互の間隔が前記窪み部の底部から開口部に向かうにしたがって漸次広がる一対の傾斜面を有し、
    前記挿入体は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態で一対の前記傾斜面に挟持される操作装置。
  2. 一対の前記傾斜面が、断面視で互いに面対称に形成されている請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記付勢部は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態で、前記挿入体を前記一対の傾斜面に付勢する請求項1又は請求項2に記載の操作装置。
  4. 前記復帰手段は、前記グリップ部が前記中立位置に配された状態において、前記被挿入体及び挿入体を相互に近づける前記付勢部の付勢力を調整する付勢力調整部を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の操作装置。
  5. 前記傾斜面に接触する前記挿入体の接触面が丸みを帯びている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の操作装置。
  6. 前記挿入体が、前記傾斜面上を転動するローラである請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の操作装置。
  7. 前記グリップ部が、前記ベース部に対して直線移動するように連結される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の操作装置。
  8. 前記グリップ部が、前記ベース部に対して回動するように連結される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の操作装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の操作装置を備える手押し移動体。
JP2015126894A 2015-06-24 2015-06-24 操作装置及び手押し移動体 Expired - Fee Related JP6516586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015126894A JP6516586B2 (ja) 2015-06-24 2015-06-24 操作装置及び手押し移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015126894A JP6516586B2 (ja) 2015-06-24 2015-06-24 操作装置及び手押し移動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017007582A true JP2017007582A (ja) 2017-01-12
JP6516586B2 JP6516586B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=57763021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015126894A Expired - Fee Related JP6516586B2 (ja) 2015-06-24 2015-06-24 操作装置及び手押し移動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6516586B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3225853A (en) * 1962-07-25 1965-12-28 Schaaf Control handle for golf cart
JPS5085916U (ja) * 1973-12-12 1975-07-22
JPS5697131U (ja) * 1979-12-25 1981-08-01
JPS61160522U (ja) * 1985-03-22 1986-10-04
JPS63151027U (ja) * 1987-03-25 1988-10-04
JPH09122183A (ja) * 1995-11-01 1997-05-13 Nabco Ltd 電動車両
JPH11263227A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Honda Motor Co Ltd 電動補助運搬車
JP2003226152A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Seirei Ind Co Ltd 農用作業車の前後進切替レバーの仮止め装置
JP2005219584A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 電動車両

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3225853A (en) * 1962-07-25 1965-12-28 Schaaf Control handle for golf cart
JPS5085916U (ja) * 1973-12-12 1975-07-22
JPS5697131U (ja) * 1979-12-25 1981-08-01
JPS61160522U (ja) * 1985-03-22 1986-10-04
JPS63151027U (ja) * 1987-03-25 1988-10-04
JPH09122183A (ja) * 1995-11-01 1997-05-13 Nabco Ltd 電動車両
JPH11263227A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Honda Motor Co Ltd 電動補助運搬車
JP2003226152A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Seirei Ind Co Ltd 農用作業車の前後進切替レバーの仮止め装置
JP2005219584A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 電動車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP6516586B2 (ja) 2019-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10906573B2 (en) Electrically driven moving vehicle
US20180244294A1 (en) Carriage
US9656688B2 (en) All-attitude human-machine interaction vehicle
KR100189861B1 (ko) 동력보조식 손수레
EP2862553B1 (en) Manually propelled vehicle
EP2883525A1 (en) Walking assistance moving vehicle
US20150353158A1 (en) Self-balancing vehicle frame
JP4761831B2 (ja) 力検出装置
US20180229748A1 (en) Carriage
CN110554692B (zh) 地图信息更新系统
JP6902728B2 (ja) 移動体
KR20210136185A (ko) 파워 어시스트 기능을 갖는 카트의 핸들 어셈블리 및 카트
US20180214766A1 (en) Human-machine interaction vehicle
JPWO2016035727A1 (ja) 手押し車
JP6300745B2 (ja) 折り畳み式車両
JP2016043795A (ja) 電動アシスト車
JP2017007582A (ja) 操作装置及び手押し移動体
KR101963953B1 (ko) 보행 보조를 위한 조향 제어장치
JP6252683B2 (ja) 手押し車
JP2017121820A (ja) 操作装置及び手押し移動体
US20170007492A1 (en) Handcart
JP2010008204A (ja) 力覚検出装置および車輪型ロボット
JP6537077B2 (ja) 操作グリップおよび移動体
JP2011245958A (ja) パワーアシスト付運搬車
JP5546190B2 (ja) 電動推進式ハンディカート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171227

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6516586

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees