JPH09122183A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JPH09122183A
JPH09122183A JP7309767A JP30976795A JPH09122183A JP H09122183 A JPH09122183 A JP H09122183A JP 7309767 A JP7309767 A JP 7309767A JP 30976795 A JP30976795 A JP 30976795A JP H09122183 A JPH09122183 A JP H09122183A
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JP
Japan
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grip
vehicle
handle
elastic member
movable
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JP7309767A
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English (en)
Inventor
Isao Kikutani
功 菊谷
Yoshinori Takezawa
善則 竹澤
Yoshinobu Ishida
好伸 石田
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、手押しハンドルを大きく改造する
ことなく、信頼性の高い操作部を有する電動車両を提供
するものである。 【解決手段】 本発明の電動車両は、操作部4,5は、
ハンドル1に外嵌されるグリップ筒部材20と、これに
続いて設けられ人が把持するグリップ部とを有し、車両
の前後進方向に移動可能な可動グリップ7と、可動グリ
ップ7の移動量を検出してこの移動量に応じた電気信号
を出力する位置検出部9と、グリップ筒部材20に外嵌
されるとともにハンドル1に取付け固定され、内部にグ
リップ筒状体20との間で弾性部材8を収納する固定筒
状体6とを備え、固定筒状体6には、弾性部材8の両端
側を支承して反発力を受ける係止部16a,15が設け
られ、可動グリップ7には、弾性部材8の両端側に位置
して可動グリップ7の移動時に弾性部材8に押圧力を付
与するバネ受部材30が設けられていることを特徴とす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車椅子等の電
動車両に係わり、特に介護人等の人の操作力に応じてモ
ータを駆動させることが可能な電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】普通の電動車椅子の場合、操作用のジョ
イステックレバーが取り付けられており、乗員がジョイ
ステックレバーを倒した方向に電動車椅子が走行するよ
うになっている。このような電動車椅子に介護者が付い
た場合、電動車椅子のクラッチをオフにして、手押しす
ることがバッテリーの消耗を避けるために有効である。
しかし乗員が乗った電動車椅子は百数十キログラムの重
量になり、平坦な道しか手押しできず、介護人が付いて
いる場合でも電動推進に頼ることが多くなる。
【0003】そこで、人力により車両を前進又は後進さ
せるときに発生する操作力を検知してこの操作力に応じ
た電気信号を発生させる操作部を車両のハンドルに取り
付け、この操作部の電気信号に基づいてモータの出力を
制御する制御部を設けた電動車両が提案されている。介
護人が操作部を取り付けたハンドルに対し、車両の推進
方向に力を加えると、その操作力に応じてモータが駆動
され、介護人とモータの共同で車両が推進され、バッテ
リー電源を節約するとともに、介護者の操作感覚に違和
感が生じないようにしたものである。
【0004】ハンドルに取り付けられる操作部として、
特開昭6−304204号に開示されるように、一対の
手押しハンドルの先端にロードセルが取り付けられた接
続金具を嵌め、この接続金具にコの字型のバーハンドル
を嵌めた第1案や、手押しハンドルに弾性変形しやすい
ゴムをグリップとして取り付け、このゴムの端部に歪み
ゲージを張り付けた第2案が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1案
の操作部は、ロードセルが組み込まれた接続金具やバー
ハンドルを用いるため、手押しハンドルの一部を切断し
なければ取り付けられないという問題点がある(そのま
ま取り付けると手押しハンドルの部分が長くなる)。第
2案の操作部は、ゴムのグリップの変形を歪みゲージで
検出するため、グリップの握り方等で出力が変化し、人
の操作力検出に対する信頼性に欠けるという問題点があ
る。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、手押しハンドルを大きく改造することなく、信頼
性の高い操作部を有する電動車両を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の電動車両では、請求項1においては、
車両に駆動力を付与するためのモータと、前記車両の前
後進方向に設けられたハンドルと、このハンドルに設け
られ、人力により前記車両を前進又は行進させるときに
発生する操作力を検知してこの操作力に応じた電気信号
を発生させる操作部と、この操作部の電気信号に基づい
てモータの出力を制御する制御部とを有する電動車両に
おいて、前記操作部は、前記ハンドルに外嵌挿入される
グリップ筒部材と、これに続いて設けられ人が把持する
グリップ部とを有し、前記車両の前後進方向に移動可能
な可動グリップと、前記可動グリップの移動量を検出し
てこの移動量に応じた前記電気信号を出力する位置検出
部と、前記グリップ筒部材に外嵌されるとともに前記ハ
ンドルに取付け固定され、内部に前記グリップ筒部材と
の間で弾性部材を収納する固定筒状体とを備え、前記固
定筒状体には、弾性部材の両端側を支承して反発力を受
ける係止部が設けられ、前記可動グリップには、前記弾
性部材の両端側に位置して前記可動グリップの移動時に
弾性部材に押圧力を付与するバネ受部材が設けられてい
ることを特徴とするものである。これにより、操作部を
ハンドルに外嵌固定するだけで装着しているので、ハン
ドルを改造することなく、容易に取り付けることができ
る。また、操作部をハンドルに固定する固定筒状鯛に弾
性部材を収納するので、構成部品を共用でき、操作部を
小型化できる。
【0008】請求項2においては、請求項1のものに、
前記位置検出部が、前記固定筒状体に設けられているこ
とを特徴とするものである。これにより、位置検出部の
ハンドルに対する取付部材を別途設ける必要がなく、構
成を簡素化できる。
【0009】請求項3においては、請求項1のものに、
前記位置検出部が、前記可動グリップに設けられた検出
板部と、前記固定筒状体に設けられ前記検出板部に係合
される検出盤部を有し、前記検出板部の前記検出盤部に
対する移動により前記可動グリップの移動量を検出する
ことを特徴とするものである。これにより、位置検出部
が、可動グリップに設けられた検出板部と、固定筒状体
に設けられ検出板部に係合される検出盤部とで構成さ
れ、検出板部の前記検出盤部に対する移動により前記可
動グリップの移動量を検出するので、簡単な構造で可動
グリップの移動量を確実に検出することができる。
【00010】請求項4においては、請求項1のもの
に、前記弾性部材は、前記グリップ筒部材の周囲に外嵌
されて設けたことを特徴とするものである。これによ
り、弾性部材をグリップ筒部材の周囲に外嵌するように
したので、弾性部材のハンドル径方向の厚みを最小限と
でき、操作部の大型化を防止できる。
【0011】請求項5においては、請求項1のものに、
前記車両は、モータの駆動力をそれぞれ独立して付与さ
れる車輪を車体の両側に有するとともに、この両側の車
輪に対応するよう車体の両側に前記ハンドルが設けられ
ており、前記操作部はこの両側の車輪のそれぞれに個別
の電気信号を発生するよう各ハンドルに設けられている
ことを特徴とするものである。これにより、車両は、モ
ータの駆動力をそれぞれ独立して付与される車輪を車体
の両側に有するとともに、この両側の車輪に対応するよ
う車体の両側に前記ハンドルが設けられており、操作部
はこの両側の車輪のそれぞれに個別の電気信号を発生す
るよう各ハンドルに設けると、各ハンドルの操作力に対
応したモータ駆動力が発生し、人の車両を前後進させる
力が補完される。従って、車両を、前後進させる場合に
おいて、人の負担を増大することなく、その操作力に応
じて車両を推進させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る電動車両を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発
明の電動車両の構成を示す斜視図、図2は本発明の電動
車両の操作部を示す拡大断面図、図3は本発明の電動車
両の操作部における図2のA−A矢視図、図4は本発明
の電動車両の操作部における図2のB−B矢視図であ
る。
【0013】まず電動車両Aの全体構成を図1により説
明する。電動車両Aは左右一対の手押しハンドル1,1
を有しており、このハンドル1,1には、可動グリップ
7,7等からなる左右の操作部4,5が取り付けられて
いる。また、左右の各車輪81,81の内部に車輪駆動
用のモータ、モータ制御部、電池等が内蔵されている。
車輪81,81は前記モータ等を内蔵するため大型の車
輪となっており、両側面をカバー82、82で覆われて
いる。なお、電動機構の故障時等に備えて車輪81,8
1にはハンドリム81aが設けられている。
【0014】次に、操作部4、5の詳細構造を図2乃至
図4により説明する。図2において、ハンドル1,1
は、車体2につながる部分は省略してあり、ハンドル
1,1に通常被せられているグリップ部材は抜き去ら
れ、単なる中空状のパイプになっている。この左右一対
のパイプとなったハンドル1,1に取り付けられる一対
の操作部4、5は同じ形状をしている。この操作部4,
5は、固定筒状体6と、可動グリップ7と、弾性部材8
と、位置検出部9とを主要部分としてなっている。
【0015】固定筒状体6は、ハンドル1に固定される
取付部材10と、この取付部材10に連結される筒部材
11とで構成されている。取付部材10は、二つ割りブ
ロック12,13を図示しないボルトで締め付ける構造
となっている。各ブロック12,13は、ハンドル1の
曲がり始めた部分1Aを挟持しており、ハンドル1の延
在方向に直交する方向から貫通される上記ボルトで相互
に締め付けることで、ハンドル1に取り付けられてい
る。また、各ブロック12,13には、相互に合わさっ
た状態でハンドル1の延在方向に突出する複数の連結突
起部15,15,・・・が一体形成されている。この各
連結突起部15,15,・・・は、図3に示すように、
各ブロック12,13の外側から内側に向かって所定厚
さを有し、且つハンドル1の周方向に相互に所定角度を
有して設けられている(例えば、90度の角度を持って
4つ設けられている。)。
【0016】一方、筒部材11は、後述説明するハンド
ル1に外嵌固定された可動グリップ7との間に環状のば
ね収納空間aを区画しつつ、ハンドル1の先端近傍まで
延びている。また、筒部材11の内部には、取付部材1
0からハンドル1先端側に向かって大径孔部16Aと小
径孔部16Bとが連続する段付き孔16が形成されてい
ると共に、図4に示すように、相互に所定角度(例え
ば、180度の角度)を有して、段付き孔16の小径孔
部16Bに開口して半径外方向に延びる断面矩形状の一
対の案内溝16C,16Cとが形成されている。そし
て、この案合溝16C,16Cは大径孔部16Aからハ
ンドル1側に向かって小径孔部16Bを貫通している。
更に、筒部材11の大径孔部16Aが開口する端には、
各ブロック12,13に形成され連結突起部15,1
5,・・・に嵌合可能な複数の連結溝17,17,・・
・が形成されている。そして、筒部材11は、この各連
結溝17,17,・・・を各連結突起部15,15,・
・・に嵌合させることで、取付部材10の各ブロック1
2,13に連結されている。また、筒部材11の小径孔
部16B側には、図4に示すように、バネ受部材30が
グリップ筒部材20に外嵌取付けされている。このばね
受部材30は、ボルト31,31で締め付け固定される
バネ筒部材30Aと、この筒部材30Aから相互に所定
角度(例えば、180度の角度)を有して半径外方に突
出する矩形状の摺動部30B,30Bとが一体形成され
ており、各摺動部30B,30Bが筒部材11の各案内
溝内16C,16Cに、また、バネ筒部材30Aが筒部
材11の小径孔部16B内にそれぞれ摺動自在に嵌合さ
れている。
【0017】可動グリップ7は、ハンドル1に外嵌され
たグリップ筒部材20と、このグリップ筒部材20に固
定されるグリップ部21とで構成されている。このグリ
ップ筒部材20は、ハンドル1に外嵌されて、ハンドル
1の先端側近傍から筒部材11内を通って取付部材10
にまで延びており、ハンドル1との間に筒状の摺動部材
22,22を介してハンドル1の延在方向(車体2の前
後進方向)に移動自在にされている。また、グリップ筒
部材20には、この取付部材10の先端側で半径方向に
突出するバネ受フランジ23が形成されており、このバ
ネ受フランジ23には、図3に示すように、取付部材1
0の各連絡突起部15,15,・・・に嵌合された複数
の係合溝24,24,・・・が形成されている。一方、
グリップ部21は、一端が開口する段付きの挿入孔25
が形成されており、この挿入孔25をハンドル1の先端
部とグリップ筒部材20とに外嵌して、複数のボルト2
6,26の締め付けによりグリップ筒部材20に固定さ
れている。これにより、グリップ部21とグリップ筒部
材20とは、一体となってハンドル1の延在方向(車体
2の前後進方向)に移動自在にされている。
【0018】弾性部材8は、バネ収納空間a内に配置さ
れた圧縮バネ(以下、弾性部材8を「圧縮バネ8」とい
う。)である。この圧縮バネ8は、筒部材11の段付き
孔16の段部16aと、各ブロック12,13の連結突
起部15,15,・・・及びグリップ筒部材20のバネ
受フランジ23との間に張設されている。また、バネ受
部材も各摺動部30B,30Bで、圧縮バネ8を受けて
いる。そして、可動グリップ7は、圧縮バネ8により初
期位置X(図1に示す状態)に規制されている。また、
ばね受部材30には、図4に示すように、この下方側の
摺動部30Bから固定筒11の案内溝16Cに開口する
連通口32を通して筒部材11外部に突出する突起部3
3が形成されており、この突起部33に位置検出部9が
連結されている。これにより、可動グリップ7は、グリ
ップ筒部材20の各係合溝24,24がブロック12,
13の各連結突起部15,15,・・・で案内されなが
らハンドル1の延在方向(車体2の前後進方向)に移動
可能にされて、この移動でバネ受部材30、又はバネ受
フランジ23が圧縮バネ8に係合して押し込む。
【0019】位置検出部9は、スライド式可動抵抗器で
あって、図4に示すように、バネ受部材30の突起部3
3にクランク機構34を介して連結された検出板部35
と、この検出板部35にスプライン係合する検出盤部3
6で構成されている。そして、位置検出部9の検出盤部
36は、ハンドル1の延在方向に延びており、ブロック
13と筒部材11との下部に亘って設けられたブラケッ
ト37,38で支持されている。40は筒部材11の下
方側から位置検出部9等を覆って筒部材11と取付部材
10に取付けられた蓋体である。そして、位置検出部9
は、検出板部35が検出盤部36上をスライドすると、
その移動量に応じた電気信号に変換して、図4に示すよ
うな、蓋体40に設けられたコネクタ41を介して、可
動グリップ7の押し込み状態又は引き抜き状態を車体2
に送出する。
【0020】次に、上述した操作部4、5の作動を図5
及び図6により説明する。図5(a)において、可動グ
リップ7が電動車両Aを前進させるために、初期位置X
から押し操作されると、圧縮バネ8の後端(取付部材1
0側の端)は、取付部材10の各連結突起部15,1
5,・・・で係止され、圧縮バネ8の先端(ハンドル1
側の端)は可動グリップ7とともに取付部材10側に移
動されるバネ受部材30の摺動部30Bで、筒部材11
の段部16aから離間されて取付部材10側に押し込ま
れる。このとき、バネ受部材30の摺動部30Bに連結
されている位置検出部9の検出板部35が可動グリップ
7の移動方向と同方向に、検出盤部36上をスライドす
る。また、図5(b)において、可動グリップ7が電動
車両Aを後進させるために、初期位置Xから引き操作さ
れると、圧縮バネ8の先端は、筒部材11の段部16a
で係止され、圧縮バネ8の後端は可動グリップ7ととも
に移動されるバネ受フランジ23で、取付部材10の各
連結突起部15,15,・・・から離間されてハンドル
1側に押し込まれる。このとき、バネ受部材30の摺動
部30Bに連結されている位置検出部9の検出板部35
が可動グリップ7の移動方向と同方向に、検出盤部36
上をスライドする。
【0021】このように、可動グリップ7に作用する人
の操作力に応じて圧縮バネ8が押し込まれ、人の操作力
に応じて可動グリップ7が移動する。この移動量が検出
板部35と検出盤部36との摩擦抵抗とその方向によ
り、その移動量に応じた電気信号を出力する。
【0022】図6において、位置検出部9から出力され
る電気信号(変位)と可動グリップ7の操作力(バネ付
勢力に等しい)との関係が例示される。すなわち、可動
グリップ7の操作力は圧縮バネ8の与圧に基づく不感帯
59を経て変位信号60、61に変換される。なお、圧
縮バネ8の与圧を異なるものとすることにより不感帯5
9の幅を任意に設定できる。ここで、変位信号60にお
ける+変位(プラス変位)は押し操作を、変位信号61
における−変位(マイナス変位)は引き操作を表す。
尚、圧縮バネ8の与圧をゼロとして、不感帯59を省略
してもよい。
【0023】図2のように、バネ収納空間aをハンドル
1に筒部材11を外嵌して取付部材10に固定して形成
することにより、可動グリップ7をハンドル1の先端に
被せることができ、固定筒状体6の大きさもコンパクト
になる。この筒部材11と取付部材10の下部側に位置
検出部9としての検出板部35と検出盤部36とを設け
ると、配線をハンドル1に沿わせて配線でき、構造が簡
単になる。特に、ハンドル1,1が中空状のパイプでな
く、中実状の軸部材である場合においても、各操作部
4,5を中実状のハンドル1,1に外嵌固定するだけ
で、取付け可能となる。
【0024】更に、前述した操作部4,5に基づいた電
動車両全体の構造と作動を図7及び図8を用いて説明す
る。図8において、左右の操作部4、5から電気信号f
1を発生し、制御部44を経て、駆動部77によって実
際にモータ42が駆動し、電動車両Aが動く。なお、4
3はモータ42に対する電池である。
【0025】次に、上記した制御部44の演算処理を、
操作力と車両の加減速の関係を示す図8を用いて説明す
る。図8(a)は操作力に相当する位置検出部9からの
電気信号f1とモータ42に出力されるトルク駆動信号
f2の出力関係を示すグラフ図であり、図8(b)は電
気信号f1と車両加速度の関係を示すグラフ図である。
C点は操作力、トルク駆動信号、加速度の全てが零であ
る。B点は操作力が小さい不感帯であり、操作力、トル
ク駆動信号ともに零である。しかし人の操作力のある
分、前進加速度が上昇している。D点はB点と逆で後進
加速度が上昇している。なお、不感帯は小さい操作力に
モータ42が追従して車両推進が不安定になるのを防止
するために設けられている。A点は操作力が大きく、ト
ルク駆動信号f2がa点から比例増加し、前進加速度は
人の操作力による前進加速度分とモータ42の前進加速
度分の合計となる。すなわち、人の操作力の大小に応じ
てモータ42のトルクが大小に変化し、人とモータ40
の共同で推進させる。E点はA点と逆で後進加速度を作
用する。なお、図8は水平な平坦路を想定したグラフで
あるが、車両が坂を上り下りする時には、重力加速度分
だけモータ42の加速度が増すだけである。
【0026】なお、上記の実施の形態では可動グリップ
7の押圧力に対する反発力を発生する弾性部材8とし
て、圧縮バネを使用したが、これに代えて円筒状のゴム
並びに軟質材を用いることもできる。また位置検出部9
については、直動型のものを使用したが、回転型のもの
でもよい。また、位置検出部として、ホール素子、電子
スケールを備えつけたポテンシャルメータを用いても良
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、操作部を構成する全ての部品を固定
筒状体を介してハンドルの外周側に設ける構成とし、ハ
ンドル内部に部品を設けたり、ハンドルを加工する必要
がないので、どのようなハンドルにも取付け可能とな
る。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の効
果に加えて、位置検出部をハンドルに対する固定筒状体
に設けることで、位置検出部のハンドルに対する取付部
材を別途設ける必要がなく、構成を簡素化できる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項2記載の効
果に加えて、位置検出部が、可動グリップに設けられた
検出板部と、固定筒状体に設けられ検出板部にスプライ
ン係合される検出盤部とで構成され、検出板部の前記検
出盤部に対する移動により前記可動グリップの移動量を
検出するので、簡単な構造で可動グリップの移動量を確
実に検出することができる。
【0030】請求項4記載の発明は、弾性部材をグリッ
プ筒部材の周囲に外嵌するようにしたので、弾性部材の
ハンドル径方向の厚みを最小限とでき、操作部の大型化
を防止できる。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項1記載の効
果に加えて、車両は、モータの駆動力をそれぞれ独立し
て付与される車輪を車体の両側に有するとともに、この
両側の車輪に対応するよう車体の両側に前記ハンドルが
設けられており、操作部はこの両側の車輪のそれぞれに
個別の電気信号を発生するよう各ハンドルに設けると、
各ハンドルの操作力に対応したモータ駆動力が発生し、
人の車両を前後進させる力が補完される。従って、車両
を、前後進させる場合において、人の負担を増大するこ
となく、その操作力に応じて車両を推進させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動車両の斜視図である。
【図2】本発明の電動車両の操作部を示す拡大断面図で
ある。
【図3】は本発明の電動車両の操作部における図2のA
−A矢視図である。
【図4】、図4は本発明の電動車両の操作部における図
2のB−B矢視図である。
【図5】本発明の電動車両の操作部の作動を示す図であ
って、(a)は押し方向の操作力が作用した場合を示
し、(b)は引き方向の操作力が作用した場合を示す。
【図6】本発明の電動車両における操作部のバネ付勢力
と変位の関係を示すグラフ図である。
【図7】本発明の電動車両における駆動ブロック図であ
る。
【図8】本発明の電動車両における変換部における信号
変換のグラフ図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 2 車両 4,5 操作部 6 固定筒状体 7 可動グリップ 8 圧縮バネ(弾性部材) 9 位置検出部 15 連結突起部(係止部) 16a 段部(係止部) 20 グリップ筒部材 21 グリップ部 23 バネ受フランジ(バネ受部材) 30 バネ受部材 42 モータ 44 制御部 76 変換部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に駆動力を付与するためのモータ
    と、前記車両の前後進方向に設けられたハンドルと、こ
    のハンドルに設けられ、人力により前記車両を前進又は
    後進させるときに発生する操作力を検知してこの操作力
    に応じた電気信号を発生させる操作部と、この操作部の
    電気信号に基づいてモータの出力を制御する制御部とを
    有する電動車両において、 前記操作部は、 前記ハンドルに外嵌挿入されるグリップ筒部材と、これ
    に続いて設けられ人が把持するグリップ部とを有し、前
    記車両の前後進方向に移動可能な可動グリップと、 前記可動グリップの移動量を検出してこの移動量に応じ
    た前記電気信号を出力する位置検出部と、 前記グリップ筒部材に外嵌されるとともに前記ハンドル
    に取付け固定され、内部に前記グリップ筒部材との間で
    弾性部材を収納する固定筒状体とを備え、 前記固定筒状体には、弾性部材の両端側を支承して反発
    力を受ける係止部が設けられ、 前記可動グリップには、前記弾性部材の両端側に位置し
    て前記可動グリップの移動時に弾性部材に押圧力を付与
    するバネ受部材が設けられていることを特徴とする電動
    車両。
  2. 【請求項2】 前記位置検出部が、前記固定筒状体に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車
    両。
  3. 【請求項3】 前記位置検出部が、前記可動グリップに
    設けられた検出板部と、前記固定筒状体に設けられ前記
    検出板部に係合される検出盤部とを有し、 前記検出板部の前記検出盤部に対する移動により前記可
    動グリップの移動量を検出することを特徴とする請求項
    2記載の電動車両。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、前記グリップ筒部材の
    周囲に外嵌されて設けられる請求項1記載の電動車両。
  5. 【請求項5】 前記車両は、モータの駆動力をそれぞれ
    独立して付与される車輪を車体の両側に有するととも
    に、この両側の車輪に対応するよう車体の両側に前記ハ
    ンドルが設けられており、前記操作部はこの両側の車輪
    のそれぞれに個別の電気信号を発生するよう各ハンドル
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動
    車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11263227A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Honda Motor Co Ltd 電動補助運搬車
JP2007061342A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Enax Inc 電動6輪車椅子
JP2017007582A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 株式会社ミツバ 操作装置及び手押し移動体

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