JPH11263227A - 電動補助運搬車 - Google Patents
電動補助運搬車Info
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- JPH11263227A JPH11263227A JP10067364A JP6736498A JPH11263227A JP H11263227 A JPH11263227 A JP H11263227A JP 10067364 A JP10067364 A JP 10067364A JP 6736498 A JP6736498 A JP 6736498A JP H11263227 A JPH11263227 A JP H11263227A
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Abstract
作業エリアで機動性が良く使いやすい動力補助運搬車と
すること。 【解決手段】 電動補助運搬車は、人手による操作力に
応じてモータで補助動力を発生し、この補助動力で人力
を補助するものであり、車体フレームから後方へ延ばし
た操作ハンドル7Rの端部に、スライド式グリップ11
Rと、グリップを操作者側へ押出す第1弾性部材53
と、グリップを車体フレーム側へ押出す第2弾性部材7
3と、車体フレーム側へ向うグリップの移動量を検知す
る第1移動量検知部57と、操作者側へ向うグリップの
移動量を検知する第2移動量検知部77とを備え、車体
フレームに、第1移動量検知部の出力に応じてモータを
駆動制御するとともに第2移動量検知部の出力に応じて
モータを制動制御する制御部を備えた。
Description
タを備えた電動補助運搬車に関する。
手押し式の一輪運搬車又は二輪運搬車は、小型で小回り
が利くので、工事現場や農地など種々の場所で使用され
ている。しかし、この種の一・二輪運搬車で、重量物を
運搬したり上り坂を登るには、操作する作業者の負担が
大きい。作業者の負担を軽くするためには、一・二輪運
搬車をエンジン等の動力で自力走行させることが考えら
れ、このような運搬車としては、例えば、実開平2−1
08679号公報「動力機付一輪運搬車」がある。
1図によれば、内燃機関又はバッテリー式電気動力機1
(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同
じ。)で減速機2、動力伝達チェーン3を介して1個の
タイヤ8を駆動するというものである。また、上記動力
機付一輪運搬車は、その公報の第2図によれば、パイプ
フレーム6から後方へ左右一対のバーハンドルを延ば
し、左のバーハンドルの端部に、ハンドル9(グリップ
に相当)と前後進切変えレバー10を取付け、右のバー
ハンドルの端部に、速度調節握り4とブレーキレバー5
を取付けるというものである。速度調節握り4を回すこ
とにより、発進操作と停止操作と速度調節操作とをする
ことができる。ブレーキレバー5を握ることにより、ブ
レーキをかけることができる。前後進切変えレバー10
を操作することにより、前進と後進とに切変えることが
できる。
車は自力走行式運搬車であるため、重量物を運搬したり
上り坂を登るときの労力軽減にはなる。その反面、手押
し式の一・二輪運搬車のように機動性や使い勝手が良い
とはいえない。工事現場やビニールハウス内では、作業
スペースが狭い上に路面に凹凸があるため、一輪運搬車
の走行速度や走行方向を頻繁に調整する必要がある。こ
の用途に上記動力機付一輪運搬車は改良の余地がある。
力に補助動力で補助するようにした動力補助運搬車が考
えられる。しかし、上記動力機付一輪運搬車を、動力補
助運搬車として使用可能な構成とした場合であっても、
速度調節握り4とハンドル9とを握りながら押すという
行為と、速度調節握り4を回し操作するという行為と
を、同時に行わなければならないので、操作が面倒であ
り、作業者の負担が大きくなる。しかも、所望の速度を
維持しながら下り坂を走行するには、速度調節握り4と
ハンドル9とを握るという行為と、速度調節握り4を回
し操作するという行為と、ブレーキレバー5を握るとい
う行為とを、同時に行わなければならないので、操作が
面倒であり、作業者の負担が大きくなる。
の負担が軽く、しかも、狭い作業エリアで機動性が良く
使いやすい動力補助運搬車を提供することにある。
に請求項1の発明は、モータ及びバッテリを備え、人手
による操作力に応じてモータで補助動力を発生させ、こ
の補助動力で人力に補助するようにした電動補助運搬車
であって、この電動補助運搬車には、車体フレームから
後方へ延ばした操作ハンドルの端部に、スライド式グリ
ップと、このグリップを操作者側へ押出す第1弾性部材
と、グリップを車体フレーム側へ押出す第2弾性部材
と、車体フレーム側へ向うグリップの移動量を検知する
第1移動量検知部と、操作者側へ向うグリップの移動量
を検知する第2移動量検知部とを備え、車体フレーム
に、第1移動量検知部の出力に応じてモータを駆動制御
するとともに第2移動量検知部の出力に応じてモータを
制動制御する制御部を備えたことを特徴とする。
より、通常の猫車の感覚で電動補助運搬車を前進させる
ことができ、取扱いが容易である。荷が重ければグリッ
プを強く押すため、この押す力に応じてグリップの移動
量が変化し、その出力を第1移動量検知部から制御部へ
発する。制御部は、第1移動量検知部の出力に応じてモ
ータを駆動制御する。このように、グリップを握って押
した力に応じて、モータで大きな補助動力を発生させ、
作業者の負担を軽減する。空荷又は荷が軽ければ、グリ
ップに加える押す力が小さいので、補助動力を発生させ
ない。このように、作業者はグリップを押すことで、電
動補助運搬車を人力だけで走行させたり、補助動力を加
えて走行させたりすることができる。従って、補助動力
を調整するための特別の操作は不要である。
げながら引くことにより、通常の猫車の感覚で電動補助
運搬車にブレーキをかけることができ、取扱いが容易で
ある。電動補助運搬車の下降力が強ければグリップを強
く引くため、この引く力に応じてグリップの移動量が変
化し、その出力を第2移動量検知部から制御部へ発す
る。制御部は、第2移動量検知部の出力に応じてモータ
を制動制御する。このように、グリップを握って引いた
力に応じて、モータで大きな制動力を発生させ、作業者
の負担を軽減する。電動補助運搬車の下降力が弱けれ
ば、グリップに加える引く力が小さいので、制動力を発
生させない。このように下り坂で、ブレーキをかけずに
電動補助運搬車を走行させたり、グリップを引くこと
で、ブレーキをかけながら走行させたりすることができ
る。従って、ブレーキの制動力を調整するための特別の
操作は不要である。
立点を初期調整する第1調整機構と、第2弾性部材の作
用中立点を初期調整する第2調整機構とを、互いに独立
して設けたことを特徴とする。第1弾性部材の作用中立
点を第1調整機構によって初期調整し、第2弾性部材の
作用中立点を第2調整機構によって初期調整する。第1
・2弾性部材の一方を調整するときに、他方は影響を受
けない。第1・2弾性部材の作用中立点を互いに異なら
せて、押す力に応じたグリップの移動開始点と、引く力
に応じたグリップの移動開始点とを、変えることができ
る。
性と第2弾性部材の弾性特性とを、互いに異なるように
設定したことを特徴とする。第1・2弾性部材の弾性特
性が互いに異なるので、押す力に応じたグリップの移動
量と、引く力に応じたグリップの移動量とは、互いに異
なる。
グリップの内部に配置したことを特徴とする。第1・第
2弾性部材はグリップの内部にあるので、泥水や塵埃に
晒されることがなく、しかも、グリップの外部から見え
ない。
力特性と第2移動量検知部の出力特性とを、互いに異な
るように設定したことを特徴とする。押し方向のグリッ
プの移動量に対する出力特性と、引き方向のグリップの
移動量に対する出力特性とを、互いに異ならせることが
できる。また、第1移動量検知部の不感帯と、第2移動
量検知部の不感帯とを、任意に設定することができる。
2移動量検知部とを、共通の移動量検知部で構成したこ
とを特徴とする。1つのグリップに1つの移動量検知部
を取付けるだけですみ、配線数も少なくてすむ。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者(操作者)か
ら見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左
側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るも
のとする。
図である。電動補助運搬車1は、車幅方向略中央に1つ
の車輪2を備えた車体フレーム3に左右のバッテリ4
L,4R、モータ5及びモータ5の出力を車輪2へ伝達
する動力伝達機構6を取付け、車体フレーム3から後方
へ左右の操作ハンドル7L,7Rを延長し、車体フレー
ム3の上部に荷台8及び荷台用柵9,9を取付け、人手
による操作力に応じてモータ5で補助動力を発生させ、
この補助動力で人力に補助するようにした電動補助一輪
運搬車である。
は、車体フレーム3から後上方へ延ばしたパイプ材から
なるバーハンドルであり、これらバーハンドルの端部に
グリップ11L,11Rを取付けたものである。さら
に、左の操作ハンドル7Lはブレーキレバー12を備
え、右の操作ハンドル7Rは第1補助操作機構50及び
第2補助操作機構70を備える。13はブレーキであ
る。
回路図であり、モータ5を第1・第2補助操作機構5
0,70で制御する回路を示す。電動補助運搬車の電気
回路は、制御部21にバッテリ4L,4R、モータ5、
メインスイッチとしてのキースイッチ22、モータ5の
回転数を検知する車速検知部23、バッテリ4L,4R
の残量を表示するバッテリ残量表示計24、第1補助操
作機構50の第1移動量検知部57、第2補助操作機構
70の第2移動量検知部77を接続したものである。制
御部21は、第1移動量検知部57の出力並びに車速
検知部23の出力に応じ、モータ5を駆動制御するとと
もに、第2移動量検知部77の出力並びに車速検知部
23の出力に応じ、回生制動方式によってモータ5を制
動制御する機能を有する。車速検知部23は電動補助運
搬車の車速を検知するセンサであり、、例えば、モータ
5の回転数を検知することによって間接的に車速を検知
するように、モータ5に内蔵する。
図である。車体フレーム3は、その長手中央に且つ荷台
8の下方に制御部21を取付け、後部の取付板25にキ
ースイッチ22及びバッテリ残量表示計24を取付けた
ものである。動力伝達機構6は、モータ5の出力を、車
輪2を支える車軸31に伝達する機構である。この機構
は、第1減速機構32と伝動軸33と第2減速機構34
とからなる。車輪2と車軸31とは一体的に回転可能で
ある。
第1・第2補助操作機構の側面断面図である。右の操作
ハンドル7Rはパイプ材からなり、このパイプ材の先端
にボス部41を溶接し、ボス部41に丸棒製バー42の
基端をねじ込んで取付けたものである。バー42は、先
端面(図右端面)に第1盲孔43を開けるとともに、基
端面(図左端面)に第2盲孔44を開けたものである。
これらの第1・第2盲孔43,44は有底の孔である。
45はバー42の基端面から第2盲孔44へ連通した大
径の逃がし孔、46はロックナットである。
42に前後2つのブッシュ51,51を介して軸方向移
動可能に嵌合するパイプ製第1スライダ52と、第1ス
ライダ52を操作者側(図右側)へ押出す第1弾性部材
53と、第1弾性部材53の作用中立点を初期調整する
第1調整機構54と、バー42に対する第1スライダ5
2の軸方向移動量(スライド量)を規制する第1ストッ
パ機構55と、第1スライダ52の基端部に備える第1
アーム56と、車体フレーム3側へ向う(図の左方向へ
向う)第1アーム56の移動量を検知する第1移動量検
知部57とからなる。
2の外周に前後2つのブッシュ71,71を介して軸方
向移動可能に嵌合するパイプ製第2スライダ72と、第
2スライダ72を車体フレーム3側(図左側)へ押出す
第2弾性部材73と、第2弾性部材73の作用中立点を
初期調整する第2調整機構74と、第1スライダ52に
対する第2スライダ72の軸方向移動量(スライド量)
を規制する第2ストッパ機構75と、第2スライダ72
の基端部に備える第2アーム76と、操作者側へ向う
(図の右方向へ向う)第2アーム76の移動量を検知す
る第2移動量検知部77とからなる。
第1スライダ52に嵌合した第2スライダ72と、第2
スライダ72に被せて接着剤等で固定したゴム製グリッ
プ部91との、組合せからなる構造は、スライド式グリ
ップをなす。本発明の実施の形態においては、このスラ
イド式グリップが右のグリップ11Rとなる。
の構成を詳しく説明する。第1弾性部材53は第1盲孔
43に挿入した圧縮ばねからなる。第1調整機構54
は、第1スライダ52の先端部(図右端)に軸方向移動
不能に取付けた第1ボルト取付板61と、第1ボルト取
付板61にねじ込んで第1弾性部材53を第1盲孔43
の底に押し付けるようにした第1調整ボルト62とから
なる。第1調整ボルト62を軸方向に進退調整するだけ
で、第1弾性部材53の長さのばらつきや第1弾性部材
53の作用中立点を簡単に初期調整することができる。
さらには、第1調整機構54は、第1弾性部材53の弾
発力を第1スライダ52に伝える機能を兼ねる。
する方向に延ばしてバー42に固定した第1ピン63
と、第1ピン63を嵌合するべく第1スライダ52に開
けた第1長孔64とからなる。第1長孔64は、第1ピ
ン63と共に次の〜の役割を果たすために、第1ス
ライダ52に軸直角方向に貫通した細長い孔である。 バー42に対して、第1スライダ52が車体フレーム
3側へ向う(図の左方向へ向う)軸方向移動量を、所定
量S1に規制すること。 バー42に対して、第1スライダ52が操作者側へ向
う(図の右方向へ向う)移動を阻止すること。 第1スライダ52の回り止めをなすこと。 第1ストッパ機構55を、第1ピン63と第1長孔64
との組合せ構造としたので、簡単な構成で、右のグリッ
プ11Rの移動量規制と、第1スライダ52の回り止め
とをすることができる。なお、第1ピン63と第1長孔
64とを逆にして配置してもよい。
ダ52の基端部から軸直角方向に延びるアームであり、
このアームは、第1スライダ52に沿って車体フレーム
3側へ延びる第1押しボルト(第1押し部材)65をね
じ込んだものである。
の移動量を検知することにより、車体フレーム3側へ向
う右のグリップ11Rの移動量(スライド量)を検知し
て、電気信号に変換するものであり、例えば、第1プッ
シュロッド57aの軸方向移動量に対応して抵抗値が変
化する可変抵抗器57b(図2参照)からなる。このよ
うな第1移動量検知部57は、第1スライダ52と共に
移動する第1押しボルト65で第1プッシュロッド57
aが押されるように配置し、右の操作ハンドル7Rの先
端部にブラケット66を介して取付けたものである。第
1押しボルト65を軸方向に進退調整するだけで、第1
移動量検知部57の検知基準点を容易に設定することが
できる。図中、57cはゴムカバー、67,68はロッ
クナット、69は第1スペーサ(当てピース)である。
た圧縮ばねからなる。第2調整機構74は、第2スライ
ダ72の基端部(図左端)に軸方向移動不能に取付けた
第2ボルト取付板81と、第2ボルト取付板81にねじ
込んで第2弾性部材73を第2盲孔44の底に押し付け
るようにした第2調整ボルト82とからなる。第2調整
ボルト82を軸方向に進退調整するだけで、第2弾性部
材73の長さのばらつきや第2弾性部材73の作用中立
点を簡単に初期調整することができる。さらには、第2
調整機構74は、第2弾性部材73の弾発力を第2スラ
イダ72に伝える機能を兼ねる。
2と直交する方向に延ばして第1スライダ52に固定し
た第2ピン83と、第2ピン83を嵌合するべく第2ス
ライダ72に開けた第2長孔84とからなる。第2長孔
84は、第2ピン83と共に次の〜の役割を果たす
ために、第2スライダ72に軸直角方向に貫通した細長
い孔である。 第1スライダ52に対して、第2スライダ72が操作
者側へ向う(図の右方向へ向う)軸方向移動量を、所定
量S2に規制すること。 第1スライダ52に対して、第2スライダ72が車体
フレーム3側へ向う(図の左方向へ向う)移動を阻止す
ること。 第2スライダ72の回り止めをなすこと。 第2ストッパ機構75を、第2ピン83と第2長孔84
との組合せ構造としたので、簡単な構成で、右のグリッ
プ11Rの移動量規制と、第2スライダ72の回り止め
とをすることができる。なお、第2ピン83と第2長孔
84とを逆にして配置してもよい。
ダ72の基端部から軸直角方向に延びるアームであり、
このアームは、第2スライダ72に沿って操作者側へ向
う第2押しボルト(第2押し部材)85をねじ込んだも
のである。
の移動量を検知することにより、操作者側へ向う右のグ
リップ11Rの移動量(スライド量)を検知して、電気
信号に変換するものであり、例えば、第2プッシュロッ
ド77aの軸方向移動量に対応して抵抗値が変化する可
変抵抗器77b(図2参照)からなる。このような第2
移動量検知部77は、第2スライダ72と共に移動する
第2押しボルト85で第2プッシュロッド77aが押さ
れるように配置し、操作ハンドル7Rの先端部にブラケ
ット86を介して取付けたものである。第2押しボルト
85を軸方向に進退調整するだけで、第2移動量検知部
77の検知基準点を容易に設定することができる。
互いに独立して設けたので、第1弾性部材53の作用中
立点の初期調整と、第2弾性部材73の作用中立点の初
期調整とを、独立して行うことができる。従って、第1
・2弾性部材53,73の作用中立点を互いに異ならせ
て、押す力に応じた右のグリップ11Rの移動開始点
と、引く力に応じた右のグリップ11Rの移動開始点と
を、変えることができる。なお、第1調整機構54によ
る初期調整が完了した後に、第2スライダ72にグリッ
プ部91を被せる。また、第2調整機構74による初期
調整が完了した後に、ボス部41にバー42を取付け
る。
と第2弾性部材73のばね特性(弾性特性)とを、同一
特性に設定したり、互いに異なる特性に設定することが
でき、これらの設定は任意である。第1・第2弾性部材
53,73のばね特性を互いに異なるように設定すれ
ば、押す力に応じたグリップ11Rの移動量と、引く力
に応じたグリップ11Rの移動量とを、互いに異なせる
ことができる。従って、押す力に応じたグリップ11R
の移動量の変化と、引く力に応じたグリップ11Rの移
動量の変化とを適宜設定することにより、押す力に応じ
たモータ5の補助動力特性と、引く力に応じたモータ5
の制動力特性とを、個別に最適なものに設定することが
できる。
たので、グリップ11R内に泥水や塵埃が侵入する虞れ
はない。そして、このようなグリップ11Rの内部に第
1・第2ストッパ機構55,75、第1・第2弾性部材
53,73及び第1・第2調整機構54,74を配置し
たので、これらの機構や第1・第2弾性部材53,73
は泥水や塵埃に晒されることがなく耐久性が高まる。し
かも、各機構や第1・第2弾性部材53,73がグリッ
プ11Rの外部から見えないので、外観性は高まる。7
7cはゴムカバー、87,88はロックナット、89は
第2スペーサ(当てピース)、92,93は第2ボルト
取付板用逃がし孔、94は第2ピン用逃がし孔である。
スライダ52に軸直角方向に貫通した嵌合孔52aを開
け、この嵌合孔52aに第1ボルト取付板61を嵌合に
て取付けたことを示す。第1スライダ52の外周面に第
2スライダ72を嵌合することにより、第1ボルト取付
板61は外れない。なお、上記図4に示す第2ボルト取
付板81の取付け構造も、第1ボルト取付板61の取付
け構造と同様であり、その説明を省略する。
第2補助操作機構の作用説明図である。(a)は、右の
グリップ11Rを押し・引き操作しないときの、第1・
第2補助操作機構50,70の状態を示す。第1・第2
スライダ52,72は、第1・第2弾性部材53,73
の弾発力で中立状態に保持されている。このため、第1
・第2移動量検知部57,77は検知信号を出力しな
い。
白抜き矢印方向(車体フレーム側)に押し操作したとき
の、第1・第2補助操作機構50,70の状態を示す。
右のグリップ11Rを押すと、その押す力はグリップ部
91→第2スライダ72→第2ピン83→第1スライダ
52→第1アーム56→第1押しボルト65の経路で伝
わり、第1プッシュロッド57aをスライドさせる。こ
のため、第1移動量検知部57は第1プッシュロッド5
7aの移動量に応じて出力を発する。一方、押す力は第
1スライダ52→第1ボルト取付板61→第1調整ボル
ト62→第1スペーサ→69の経路で第1弾性部材53
にも伝わる。
て押す力に応じて、左向き白抜き矢印方向へ向う右のグ
リップ11Rの移動量が変化し、その移動量を第1移動
量検知部57が検知して、出力を発することになる。な
お、第2押しボルト85が第2プッシュロッド77aを
押さないので、第2移動量検知部77は出力を発しな
い。その後、押す力がなくなれば、第1弾性部材53の
弾発力によって、右のグリップ11Rは上記(a)の状
態に自動的に復帰する。
白抜き矢印方向(操作者側)に引き操作したときの、第
1・第2補助操作機構50,70の状態を示す。右のグ
リップ11Rを引くと、その引く力はグリップ部91→
第2スライダ72→第2アーム76→第2押しボルト8
5の経路で伝わり、第2プッシュロッド77aをスライ
ドさせる。このため、第2移動量検知部77は第2プッ
シュロッド77aの移動量に応じて出力を発する。一
方、引く力は第2スライダ72→第2ボルト取付板81
→第2調整ボルト82→第2スペーサ89の経路で第2
弾性部材73にも伝わる。
て引く力に応じて、右向き白抜き矢印方向へ向う右のグ
リップ11Rの移動量が変化し、その移動量を第2移動
量検知部77が検知して、出力を発することになる。な
お、右向き白抜き矢印方向への第1スライダ52の移動
は、第1ピン63によって阻止されている。このため、
第1押しボルト65が第1プッシュロッド57aを押す
ことはなく、第1移動量検知部57は出力を発しない。
その後、引くがなくなれば、第2弾性部材73の弾発力
によって、右のグリップ11Rは上記(a)の状態に自
動的に復帰する。
第2移動量検知部の特性図であり、いずれも横軸を第1
・2プッシュロッド57a,77aの移動量とし、縦軸
を第1・第2移動量検知部57,77の出力信号とし
て、両者の関係を表したグラフである。なお、(a)〜
(c)の各グラフにおいて、第1象限は、第1プッシュ
ロッド57aのストロークに対する第1移動量検知部5
7の出力信号の変化量を示し、第3象限は、第2プッシ
ュロッド77aの移動量に対する第2移動量検知部77
の出力信号の変化量を示す。
77の第1特性例を示す。第1象限の領域では実線で示
すように、第1プッシュロッド57aの移動量が増す
と、第1移動量検知部57の出力信号が、所定の傾斜角
θを有して直線的に増すことが判る。この出力信号は、
右のグリップ11Rの押し操作に応じて変化する信号で
あり、モータ5を駆動制御させるための信号(アシスト
制御信号)となる。一方、中立点Oを境にして、第3象
限の領域では点線で示すように、第2プッシュロッド7
7aの移動量が増すと、第2移動量検知部77の出力信
号が、上記傾斜角θと同一傾斜角を有して直線的に増す
ことが判る。この出力信号は、右のグリップ11Rの引
き操作に応じて変化する信号であり、モータ5を制動制
御させるための信号(ブレーキ制御信号)となる。
77の第2特性例を示す。第1象限の領域では実線で示
すように、第1プッシュロッド57aがSt1だけ移動
した後に、さらに移動量が増すと、第1移動量検知部5
7の出力信号が、所定の傾斜角θを有して直線的に増す
ことが判る。この出力信号はアシスト制御信号となる。
一方、第3象限の領域では点線で示すように、第2プッ
シュロッド77aが上記St1と同一移動量だけ移動し
た後に、さらに移動量が増すと、第2移動量検知部77
の出力信号が、上記傾斜角θと同一傾斜角を有して直線
的に増すことが判る。この出力信号はブレーキ制御信号
となる。移動量St1は不感帯となる。
77の第3特性例を示す。第1象限の領域では実線で示
すように、第1プッシュロッド57aがSt1だけ移動
した後に、さらに移動量が増すと、第1移動量検知部5
7の出力信号が、所定の傾斜角θ1を有して直線的に増
すことが判る。この出力信号はアシスト制御信号とな
る。一方、第3象限の領域では点線で示すように、第2
プッシュロッド77aがSt2だけ移動した後に、さら
に移動量が増すと、第2移動量検知部77の出力信号
が、所定の傾斜角θ2を有して直線的に増すことが判
る。この出力信号はブレーキ制御信号となる。傾斜角θ
1と傾斜角θ2とは互いに相違する。また、移動量St
1と移動量St2とは、互いに相違する不感帯となる。
動量検知部77の出力特性とを、互いに異なるように設
定すれば、押し方向のグリップ11Rの移動量に対する
出力特性と、引き方向のグリップ11Rの移動量に対す
る出力特性とを、互いに異ならせることができる。ま
た、第1移動量検知部57の移動量(不感帯)St1
と、第2移動量検知部77の移動量(不感帯)St2と
を、任意に設定することができる。
7,77の特性は、上記図7(a)〜(c)の各グラフ
で示す特性や、これらの特性を組合せたような、種々の
特性に設定することができ、どのような特性にするかは
任意である。特に、アシスト制御信号の形態とブレーキ
制御信号の形態とを、電動補助運搬車1として最適なよ
うに個別に設定することが好ましい。
を図8及び図9に基づき説明する。図8(a),(b)
は本発明に係る電動補助運搬車の作用図(その1)であ
る。軽量物を積んだ電動補助運搬車1を平地で走行させ
る場合には、右のグリップ11Rを握って持上げながら
押す力Fpは小さい。このため、右のグリップ11Rの
移動量が小さいので、第1移動量検知部57の出力も小
さい。従って、制御部21は、モータ5へ駆動制御信号
を発しない。この結果、電動補助運搬車1を人力だけで
走行させることができる。
補助運搬車1を走行させたり、上り坂で電動補助運搬車
1を走行させる場合には、右のグリップ11Rを握って
持上げながら押す力Fpは大きい。操作する作業者(操
作者)Mの押す力Fpが所定以上になると、図8(b)
のグリップ11Rは対応した押し移動量になるので、こ
のときの第1移動量検知部57の出力に基づいて、制御
部21は、モータ5へ駆動制御信号を発する。第1移動
量検知部57は押す力Fpに応じて出力が変化し、制御
部21は対応する補助動力を出力するようにモータ5を
制御する。このため、補助動力で人力を補助するので、
駆動労力は軽減する。
助運搬車の作用図(その2)である。緩い下り坂で電動
補助運搬車1を走行させる場合には、右のグリップ11
Rを握って持上げながら引く力Ftは大きい。このた
め、右のグリップ11Rの移動量が小さいので、第2移
動量検知部77の出力も小さい。従って、制御部21
は、モータ5へ制動制御信号を発しない。この結果、電
動補助運搬車1を人力だけで制動しながら走行させるこ
とができる。
助運搬車1を走行させる場合には、右のグリップ11R
を握って持上げながら引く力Ftは大きい。操作する作
業者(操作者)Mの引く力Ftが所定以上になると、図
9(b)のグリップ11Rは対応した引き移動量になる
ので、このときの第2移動量検知部77の出力に基づい
て、制御部21は、モータ5へ制動制御信号を発する。
第2移動量検知部77は引く力Ftに応じて出力が変化
し、制御部21は対応した回生ブレーキ作用をするよう
にモータ5を制動制御する。このため、モータ5の補助
制動力で人力を補助するので、制動労力は軽減する。し
かも、回生ブレーキ作用によって、モータ5を制動制御
するようにしたので、モータ5の駆動制御と制動制御と
を切換えるための、特別の切換え操作部材を必要としな
い。
11Rを握って押すことで、電動補助運搬車1を人力だ
けで走行させたり、補助動力を受けて走行させることが
できる。すなわち、電動補助運搬車1を(1)人力だけ
で走行させる場合と、(2)補助動力を受けて走行させ
る場合の、どちらの場合であっても、作業者Mはグリッ
プ11L,11Rを握って押すという、単一の操作を継
続するだけでよい。さらには、作業者Mはグリップ11
L,11Rを握って引くだけで、電動補助運搬車1を人
力だけで制動させたり、補助制動力を受けて制動させる
ことができる。すなわち、電動補助運搬車1を(1)人
力だけで制動させる場合と、(2)補助制動力を受けて
制動させる場合の、どちらの場合であっても、作業者M
はグリップ11L,11Rを握って引くという、単一の
操作を継続するだけでよい。
で、運搬中に左右のグリップ11L,11Rから両手を
離すことができない。このような電動補助運搬車1を手
押し走行中に、補助動力や補助制動力を受けたい状況の
ときであっても、作業者Mは特別の操作をする必要がな
く、従来の手押し式一輪運搬車(通称「猫車」)と同様
の、手押し作業又は手引き作業を行うだけでよい。この
ため、運搬作業は極めて容易である。
手押し式一輪運搬車と同様に小回りが利き、狭い作業エ
リアであっても機動性が良く、使いやすい。しかも、重
量物を運搬したり上り坂を登るとき、あるいは、下り坂
を降りるときであっても、作業者Mの負担は軽い。さら
には、作業者Mの操作上の負担は軽い。なお、電動補助
運搬車1の前進中又は後進中に、ブレーキを掛けたいと
きに、図1に示すブレーキレバー12を操作して、ブレ
ーキ13を作動させることもできる。ブレーキレバー1
2及びブレーキ13の有無は任意である。
機構の変形例を示す側面断面図である。この変形例は、
上記図4に示す第1補助操作機構50の第1移動量検知
部57と、第2補助操作機構70の第2移動量検知部7
7とを併合して、共通の移動量検知部95としたことを
特徴とする。詳しくは、変形例は、操作ハンドル7Rに
備えたブラケット66に移動量検知部95を取付け、第
2スライダ72に備えたアーム96に押しボルト(押し
部材)97を取付け、移動量検知部95のプッシュロッ
ド95aと押しボルト97とをピン98にて連結したも
のである。95cはゴムカバー、99はロックナットで
ある。
移動量を検知することにより、車体フレーム3側へ向
う右のグリップ11Rの移動量と、操作者側へ向う右
のグリップ11Rの移動量の両方を検知して、電気信号
に変換するものであり、例えば、プッシュロッド95a
の軸方向移動量に対応して抵抗値が変化する可変抵抗器
からなる。この可変抵抗器については後述する。このよ
うな移動量検知部95は、第2スライダ72と共に移動
する押しボルト97で、プッシュロッド95aが押し引
きされることになる。他の構成については、上記図4に
示す構成と同一であり、同一符号を付し説明を省略す
る。
形例を示す電気回路図である。この変形例の制御部21
は、車速検知部23並びに上記図10の移動量検知部9
5の出力に応じて、モータ5を駆動制御したり制動制御
する機能を有する。他の構成については、上記図2に示
す構成と同一であり、同一符号を付し説明を省略する。
例の移動量検知部の構成図兼特性図である。(a)は上
記図11で示す移動量検知部95の可変抵抗器95b
が、2つの摺動抵抗102,104とスライダ105と
の組合せからなるポテンショメータであることを示す模
式図である。(b)は上記(a)の可変抵抗器95bを
具体的に示した概略構成図であり、可変抵抗器95bは
細長い基板101に、第1抵抗部102と導体部103
と第2抵抗部104とをこの順に直列接続してパターン
印刷したものであり、プッシュロッド95aと連動した
スライダ105が基板101の表面をスライドすること
により、抵抗値が変化する。導体部103は電気抵抗値
が極めて小さい材料からなり、長手中央をO(以下「中
立点O」と記す。)とし、第1抵抗部102との境界を
+aとし、第2抵抗部104との境界を−aとする(以
下、「点+a」,「点−a」と記す。)。第1抵抗部1
02は、境界+aから離れた所定位置を点+bとする。
また、第2抵抗部104は、境界−aから離れた所定位
置を点−bとする。スライダ105は、中立状態で中立
点Oにあって、プッシュロッド95aが押されるとスラ
イドして点+aを経て点+bに至り、また、プッシュロ
ッド95aが引かれると逆方向にスライドして点−aを
経て点−bに至る。
り、横軸をプッシュロッド95aの移動量(スライダ1
05の移動量)とし、縦軸を移動量検知部95の出力信
号(電圧)として、両者の関係を表したグラフである。
なお、グラフにおいて、第1象限は、プッシュロッド9
5aが押された場合の、移動量に対する移動量検知部9
5の出力信号の変化量を示し、第3象限は、プッシュロ
ッド95aが引かれた場合の、移動量に対する移動量検
知部95の出力信号の変化量を示す。
イダ105があるとき、移動量検知部95の出力信号は
常に2.5Vである。第1象限の領域では、プッシュロ
ッド95aと共にスライダ105が点+aからさらに押
されて移動すると、移動量検知部95の出力信号は、所
定の傾斜角を有して直線的に増す。この出力信号はアシ
スト制御信号となり、点+bにおいて4Vである。一
方、第3象限の領域では、プッシュロッド95aと共に
スライダ105が点−aからさらに引かれて移動する
と、移動量検知部95の出力信号は、所定の傾斜角を有
して直線的に減る。この出力信号はブレーキ制御信号と
なり、点−bにおいて1Vである。
(a)〜(c)の特性図に示す特性や、これらの特性を
組合せたような、種々の特性に設定することもでき、ど
のような特性にするかは任意である。
77とを併合した、共通の移動量検知部95からなるの
で、1つのグリップ11Rに1つの移動量検知部95を
取付けるだけですみ、また、配線数も少なくてすみ、構
成が簡単になる。
電動補助運搬車1は、1つの車輪2を備えた電動補助一
輪運搬車に限定するものではなく、例えば、左右2つの
車輪を備えた電動補助二輪運搬車であってもよい。ま
た、第1・第2補助操作機構50,70は、左の操作ハ
ンドル7Lに取付けてもよい。さらには、制御部21は
左右の操作ハンドル7L,7Rに備えた構成であっても
よい。すなわち、制御部21を備える車体フレーム3と
は、左右の操作ハンドル7L,7Rを包含したものを言
う。
する。請求項1の発明は、車体フレームから後方へ延ば
した操作ハンドルの端部に、スライド式グリップと、こ
のグリップを操作者側へ押出す第1弾性部材と、グリッ
プを車体フレーム側へ押出す第2弾性部材と、車体フレ
ーム側へ向うグリップの移動量を検知する第1移動量検
知部と、操作者側へ向うグリップの移動量を検知する第
2移動量検知部とを備え、車体フレームに、第1移動量
検知部の出力に応じてモータを駆動制御するとともに第
2移動量検知部の出力に応じてモータを制動制御する制
御部を備えたので、(1)グリップを持上げながら押す
ことにより、電動補助運搬車を人力で走行させることが
でき、また、荷が重ければグリップを強く押すため、こ
の押す力に応じてグリップの移動量が変化し、その移動
量に応じてモータが補助動力を発生し、この補助動力で
人力に補助することができる。このように、作業者はグ
リップを持上げながら押すことで、電動補助運搬車を人
力だけで走行させたり、補助動力を受けて走行させたり
することができる。グリップの押し操作だけで補助動力
を調整することができるので、補助動力を調整するため
の特別の操作は不要である。
プを持上げながら引くことにより、通常の手押し式一・
二輪運搬車の感覚で電動補助運搬車にブレーキをかける
ことができ、また、電動補助運搬車の下降力が強ければ
グリップを強く引くため、この引く力に応じてグリップ
の移動量が変化し、その移動量に応じてモータが制動力
を発生し、この制動力で人力による制動に補助すること
ができる。グリップの引き操作だけで制動力を調整する
ことができるので、制動力を調整するための特別の操作
は不要である。
作フィーリング)が良好になり、操作性が高まるととも
に、操作上の負担も軽い。 以上のように、電動補助運搬車は作業者の操作上の負担
が軽く、しかも、従来の手押し式一・二輪運搬車と同様
に小回りが利き、狭い作業エリアであっても機動性が良
く、使いやすい。さらには、重量物を運搬したり上り坂
を登るときや、下り坂を降りるときであっても、作業者
の負担は小さい。
立点を初期調整する第1調整機構と、第2弾性部材の作
用中立点を初期調整する第2調整機構とを、互いに独立
して設けたので、第1弾性部材の作用中立点の初期調整
と、第2弾性部材の作用中立点の初期調整とを、独立し
て行うことができる。従って、第1・2弾性部材の作用
中立点を互いに異ならせて、押す力に応じたグリップの
移動開始点と、引く力に応じたグリップの移動開始点と
を、変えることができる。
性と第2弾性部材の弾性特性とを、互いに異なるように
設定したので、押す力に応じたグリップの移動量と、引
く力に応じたグリップの移動量とを、互いに異なせるこ
とができる。
グリップの内部に配置したので、泥水や塵埃に晒される
ことがなく耐久性が高まる。しかも、第1・第2弾性部
材がグリップの外部から見えないので、外観性は高ま
る。
力特性と第2移動量検知部の出力特性とを、互いに異な
るように設定したので、押し方向のグリップの移動量に
対する出力特性と、引き方向のグリップの移動量に対す
る出力特性とを、互いに異ならせることができる。ま
た、第1移動量検知部の不感帯と、第2移動量検知部の
不感帯とを、任意に設定することができる。
2移動量検知部とを、共通の移動量検知部で構成したの
で、1つのグリップに1つの移動量検知部を取付けるだ
けですみ、また、配線数も少なくてすみ、構成が簡単に
なる。
補助操作機構の側面断面図
明図
1)
2)
例を示す側面断面図
電気回路図
兼特性図
輪、3…車体フレーム、4L,4R…左右のバッテリ、
5…モータ、7L,7R…左右の操作ハンドル、11R
…スライド式グリップ(右のグリップ)、21…制御
部、50…第1補助操作機構、52…第1スライダ、5
3…第1弾性部材、54…第1調整機構、55…第1ス
トッパ機構、57…第1移動量検知部、70…第2補助
操作機構、72…第2スライダ、73…第2弾性部材、
74…第2調整機構、75…第2ストッパ機構、77…
第2移動量検知部、91…グリップ部、95…移動量検
知部、M…作業者(操作者)、St1,St2…移動
量。
Claims (6)
- 【請求項1】 モータ及びバッテリを備え、人手による
操作力に応じて前記モータで補助動力を発生させ、この
補助動力で人力に補助するようにした電動補助運搬車で
あって、この電動補助運搬車は、車体フレームから後方
へ延ばした操作ハンドルの端部に、スライド式グリップ
と、このグリップを操作者側へ押出す第1弾性部材と、
グリップを車体フレーム側へ押出す第2弾性部材と、車
体フレーム側へ向うグリップの移動量を検知する第1移
動量検知部と、操作者側へ向うグリップの移動量を検知
する第2移動量検知部とを備え、前記車体フレームに、
前記第1移動量検知部の出力に応じて前記モータを駆動
制御するとともに前記第2移動量検知部の出力に応じて
前記モータを制動制御する制御部を備えたことを特徴と
する電動補助運搬車。 - 【請求項2】 前記第1弾性部材の作用中立点を初期調
整する第1調整機構と、前記第2弾性部材の作用中立点
を初期調整する第2調整機構とを、互いに独立して設け
たことを特徴とする請求項1記載の電動補助運搬車。 - 【請求項3】 前記第1弾性部材の弾性特性と前記第2
弾性部材の弾性特性とを、互いに異なるように設定した
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動補助
運搬車。 - 【請求項4】 前記第1・第2弾性部材を前記グリップ
の内部に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2
又は請求項3記載の電動補助運搬車。 - 【請求項5】 前記第1移動量検知部の出力特性と前記
第2移動量検知部の出力特性とを、互いに異なるように
設定したことを特徴とする請求項1記載の電動補助運搬
車。 - 【請求項6】 前記第1移動量検知部と前記第2移動量
検知部とを、共通の移動量検知部で構成したことを特徴
とする請求項1又は請求項5記載の電動補助運搬車。
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- 1998-03-17 JP JP06736498A patent/JP3943231B2/ja not_active Expired - Fee Related
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