JP2011068239A - 電動推進式ハンディカート - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の意思に応じて直進走行、および旋回走行をスムーズに行うことが可能で、かつ使い勝手のよい電動推進式ハンディカートを提供する。
【解決手段】車体フレーム3と、車体フレーム3の左右にそれぞれ少なくとも1つずつ回転自在に設けられた車輪2と、車体フレーム3に設けられ、左右の車輪2,2をそれぞれ独立駆動させる2つの電動モータ10,10と、車体フレーム3から延びる1本の操縦桿5とを備え、車体フレーム3に、操縦桿5を軸心周り方向に向かって回転可能に設けると共に、操縦桿5の回転位置を検出するポテンショメータ35を設け、ポテンショメータ35の検出結果に基づいて、2つの電動モータ10,10の駆動制御を行う。
【選択図】図4

Description

この発明は、電動推進式ハンディカートに関するものである。
従来から、荷物を運搬するためのハンドキャリアに電動モータを設け、人力をアシストするものが知られている。この種のハンドキャリアとしては、荷台の下部の左右に設けられた2つの車輪を連結する車軸に電動モータを連結する一方、ハンドルに電動モータの駆動制御を行う操作ボタンを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、使用者がハンドルの操作ボタンを押下することにより、電動モータの駆動力が車軸に伝達され、人力をアシストすることができる。
特開2008−37271号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ハンドキャリアを直進走行させる場合にあっては優れているが、右方向や左方向に旋回走行させる場合、内輪と外輪とに回転差が生じるので、走行が困難になる。すなわち、使用者の意思に応じてスムーズに走行させにくいという課題がある。
また、ハンドキャリアを走行させるにあたって、走行速度を可変させたい場合等の操作ボタンの操作が煩わしく、使用者にとって使い勝手が悪いという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、使用者の意思に応じて直進走行、および旋回走行をスムーズに行うことが可能で、かつ使い勝手のよい電動推進式ハンディカートを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車体フレームと、前記車体フレームの左右にそれぞれ少なくとも1つずつ回転自在に設けられた車輪と、前記車体フレームに設けられ、左右の前記車輪をそれぞれ独立駆動させる2つの電動モータと、前記車体フレームから延びる1本の操縦桿とを備え、前記車体フレームに、前記操縦桿を軸心周り方向に向かって回転可能に設けると共に、前記操縦桿の回転位置を検出する回転位置検出装置を設け、前記回転位置検出装置の検出結果に基づいて、前記2つの電動モータの駆動制御を行うことを特徴とする。
このように構成することで、左右の車輪がそれぞれ独立して駆動するので、電動推進式ハンディカートを左右に旋回走行させる場合であっても内輪と外輪とに回転差を生じさせることができる。このため、直進走行、および旋回走行をスムーズに行うことができる。
また、使用者が操縦桿を右回転、および左回転させるだけで電動推進式ハンディカートを左右に旋回走行させることが可能になる。このため、煩わしい操作が必要なく、使い勝手のよい電動推進式ハンディカートを提供することができる。
請求項2に記載した発明は、前記操縦桿の先端に、使用者が把持可能なハンドル部を設けると共に、前記ハンドル部に、このハンドル部が前記操縦桿に対して作用させる引張り方向、および圧縮方向の荷重を検出可能な荷重検出装置を設け、この荷重検出装置の検出結果に基づいて、前記2つの電動モータの駆動制御を行うことを特徴とする。
このように構成することで、使用者の歩行速度よりも電動推進式ハンディカートの走行速度が遅く、ハンドル部に荷重がかかれば電動推進式ハンディカートを加速させることができる一方、使用者の歩行速度よりも電動推進式ハンディカートの走行速度が速く、ハンドル部の荷重が低減すると電動推進式ハンディカートを減速させることができる。このため、煩わしい操作をすることなく、使用者の走行速度に応じて電動推進式ハンディカートの速度調整を行うことができ、さらに使い勝手のよい電動推進式ハンディカートを提供することが可能になる。
また、ハンドル部に荷重検出装置を設けることにより、操縦桿のモーメントを検出する虞がない。このため、例えば、車体フレームに荷物等を積載した場合など、この荷物によって操縦桿に付加がかかった場合であっても、無駄に電動推進式ハンディカートの走行速度が変化することがなく、信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記荷重検出装置は、前記操縦桿の軸方向に交差する方向に沿って設けられた板バネ部と、前記板バネ部の歪みを検出可能な歪み検出装置とを有し、前記操縦桿に、前記板バネ部を介して前記ハンドル部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、簡素な構造で、ハンドル部の荷重を検出することができるので、製造コストを削減できる。また、操縦桿に対するハンドル部の傾動動作も検出することが可能になるので、さらに使用者の意思に応じた電動推進式ハンディカートの走行が実現できる。
請求項4に記載した発明は、前記操縦桿に前記板バネ部の長手方向中央を固定すると共に、前記板バネ部の両端に1対の支持駒を設ける一方、前記ハンドル部の前記1対の支持駒に対応する部位に、各支持駒に係合可能な支軸を設け、前記1対の支持駒のうちの一方、およびこの支持駒に対応する支軸の何れか一方に、前記一方の支持駒と前記支軸との相対位置関係のズレを許容する許容部を形成したことを特徴とする。
このように構成することで、荷重検出装置とハンドル部とを簡素な構造で連結することができると共に、ハンドル部が操縦桿に付勢する軸力や捩れ力を精度よく検出することが可能になる。
また、板バネ部が歪むことによって1対の支持駒間の距離が変化した場合であっても1対の支持駒のうちの一方に、この支持駒と支軸との相対位置関係のズレを許容する許容部が形成されているので、1対の支軸間の距離が変化しない構成であっても板バネ部に引っ張り応力がかかるのを阻止できる。このため、ハンドル部にかかる荷重をより精度よく検出することが可能になる。
請求項5に記載した発明は、前記ハンドル部に、前記支軸の前記操縦桿の軸方向に沿う変位を規制するストッパを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、板バネ部が許容以上に変化するのを防止でき、板バネ部、および歪み検出装置の損傷を防止できる。
本発明によれば、左右の車輪がそれぞれ独立して駆動するので、電動推進式ハンディカートを左右に旋回走行させる場合であっても内輪と外輪とに回転差を生じさせることができる。このため、直進走行、および旋回走行をスムーズに行うことができる。
また、使用者が操縦桿を右回転、および左回転させるだけで電動推進式ハンディカートを左右に旋回走行させることが可能になる。このため、煩わしい操作が必要なく、使い勝手のよい電動推進式ハンディカートを提供することができる。
本発明の実施形態における電動推進式ハンディカートの使用状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における電動推進式ハンディカートを一方からみた斜視図である。 本発明の実施形態における電動推進式ハンディカートを他方からみた斜視図である。 本発明の実施形態における車体フレームを下側からみた斜視図である。 本発明の実施形態における操縦桿の要部斜視図である。 本発明の実施形態におけるハンドル部の斜視図である。 本発明の実施形態におけるハンドル部の分解斜視図である。
(電動推進式ハンディカート)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動推進式ハンディカート1の使用状態を示す説明図、図2は、電動推進式ハンディカート1を一方からみた斜視図、図3は、電動推進式ハンディカート1を他方からみた斜視図である。
図1〜図3に示すように、電動推進式ハンディカート1は、使用者Uが押して使用するタイプの所謂電動アシスト式ショッピングカートである。なお、以下の説明において、説明を簡単にするために、使用者Uの進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、進行方向を向いて右側を単に右側、進行方向を向いて左側を単に左側、使用者Uが電動推進式ハンディカート1を使用した状態で鉛直方向上側を単に上側、地面側を単に下側などとして説明する場合がある。
電動推進式ハンディカート1は、左右に設けられた車輪2と、これら車輪2を回転自在に支持する車体フレーム3と、車体フレーム3の上部に設けられ、購入品等の荷物を収容する箱状の荷物収容体4と、車体フレーム3の後方から上方に向かって突設された1本の操縦桿5とを有しており、この操縦桿5の上端に設けられているハンドル部6を使用者Uが把持して使用するようになっている。
(車体フレーム)
図4は、車体フレーム3を下側からみた斜視図である。
図2、図4に示すように、車体フレーム3は、荷物収容体4を載置するための荷台7を有している。荷台7の下方には、荷台7と対向配置されたアンダーフレーム8が平板状の複数の支持プレート9を介して支持されている。
アンダーフレーム8の左右方向両側には、下方に向かって突設されたブラケット18,18が固定されている。このブラケット18は、車輪2の車軸2aを回転自在に支持していると共に、後述の減速機構13を支持する役割を有している。
アンダーフレーム8の下面には、左右方向略中央に2つの電動モータ10,10が前後方向に沿って並設されている。これら電動モータ10,10は、2つの車輪2を駆動させるためのものである。電動モータ10,10は、アンダーフレーム8の左右方向両側よりもやや中央寄りに突設されているブラケット11を介し、対応する車輪2側に出力軸12を向けた状態で固定されている。
そして、各電動モータ10は、対応する車輪2の車軸2aに減速機構13を介して連結されている。減速機構13は、電動モータ10の出力軸12の先端に外嵌固定されている出力歯車14と、車軸2aに外嵌固定されている入力歯車15と、これら出力歯車14と入力歯車15との間に設けられた第1アイドラー歯車16、および第2アイドラー歯車17とを有している。
出力歯車14は、所謂外歯平歯車であって、この出力歯車14には第1アイドラー歯車16が噛合っている。第1アイドラー歯車16は所謂段付平歯車であって、大径歯車16aと小径歯車16bとを有している。第1アイドラー歯車16は、両端がブラケット11,18に回転自在に支持されているシャフト19に外嵌固定されている。そして、大径歯車16aが出力歯車14に噛合されている一方、小径歯車16bが第2アイドラー歯車17に噛合されている。
第2アイドラー歯車17も段付歯車状に形成されたものであって、大径歯車17aと小径歯車17bとを有している。第2アイドラー歯車17は、両端がブラケット11,18に回転自在に支持されているシャフト20に外嵌固定されている。そして、大径歯車17aが第1アイドラー歯車16の小径歯車16bに噛合されている一方、小径歯車17bが入力歯車15に噛合されている。
また、各電動モータ10には、これを固定するブラケット11とは反対側の底部にエンコーダ21が設けられている。エンコーダ21は、出力軸12の回転位置を検出するための回転位置検出装置である。エンコーダ21により検出された信号は、荷台7とアンダーフレーム8との間に形成された収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力される。
また、収納空間Kには、電動モータ10や各電子部品を駆動させるためのバッテリ22が収納されている。バッテリ22としては、例えば、DC12Vのバッテリが使用される。
このような構成のもと、2つの電動モータ10,10のうち、一方の電動モータ10が駆動すると、この一方の電動モータ10に連結されている減速機構13を介して一方の車輪2が回転する。また、他方の電動モータ10が駆動すると、この他方の電動モータ10に連結されている減速機構13を介して他方の車輪2が回転する。このように、2つの車輪2は、それぞれ対応する電動モータ10によって独立駆動するように構成されている。
なお、この実施形態における減速機構13の減速比Cは、
C≒1/24
程度に設定されている。
また、図4に示すように、アンダーフレーム8の後端部には、左右方向両側に背もたれ杆24が取り付けられている。背もたれ杆24は、荷台7と共に荷物収容体4を支持するためのものである。背もたれ杆24は丸棒を略U字状に形成したものであって、1対の先端が不図示のボルトによってアンダーフレーム8に締結固定されるようになっている。
さらに、アンダーフレーム8の後端部には、左右方向中央に後方に向かって取付け座25が延設されている。取付け座25には、中央の大部分に開口部25aが形成されている。取付け座25の上面には、不図示のジャイロセンサが設けられており、開口部25aを介して電動推進式ハンディカート1の前後方向の倒れ姿勢を検出できるようになっている。
また、取付け座25には、固定ブロック26を介して操縦桿5の下端が左右方向に傾動可能に取り付けられている。
すなわち、操縦桿5の下端には、径方向であって、かつ前後方向に貫通する支軸27が設けられている。一方、固定ブロック26には、支軸27を回転自在に支持可能な軸受け部(不図示)が設けられている。これにより、操縦桿5は、支軸27を中心にして左右方向に傾動するようになっている。
ここで、背もたれ杆24の荷台7側、つまり、1対の先端側には、これら1対の先端部を跨るように形成された平板状のステー42が設けられている。このステー42には、左右方向両側に後方に向かって突出する1対のストッパ43,43が設けられている。このストッパ43,43は、操縦桿5の傾動量を規制するためのものである。つまり、操縦桿5を左右方向に向かって傾動させると、ストッパ43,43に当接するようになっている。
このように構成された車体フレーム3には、これを前部から下部に跨るように形成され、車体フレーム3の前方と下方を覆うカバー23が設けられている。また、車体フレーム3の後方には、アンダーフレーム8の後端部の形状に対応するように断面略ハット状に形成されたカバー28が設けられている。このカバー28によって、車体フレーム3の後方、および固定ブロック26が覆われている。
ここで、ストッパ43,43の取り付け位置は、操縦桿5を左右方向に向かって傾動させると、操縦桿5がカバー28よりも先にストッパ43,43に当接するような位置に設定されている。このため、操縦桿5とカバー28とが干渉することによる両者5,28の損傷を防止できる。
(操縦桿)
図5は、操縦桿5の要部斜視図である。
図3〜図5に示すように、操縦桿5は、車体フレーム3の固定ブロック26に支持される基部シャフト31と、基部シャフト31に軸心周りに方向に向かって回転自在支持される中段シャフト32と、中段シャフト32の上部に、この中段シャフト32に対して軸方向に沿ってスライド自在に設けられた上段シャフト33とにより構成されている。そして、基部シャフト31の下端に、支軸27を圧入するための孔34が形成されている。
また、基部シャフト31と中段シャフト32との接続部には、ポテンショメータ35が設けられている。ポテンショメータ35は、基部シャフト31に対する中段シャフト32の回転位置を検出するための回転位置検出装置である。このポテンショメータ35による検出結果は、信号として収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力される。
さらに、基部シャフト31と中段シャフト32との接続部には、中段シャフト32の回転位置を所定の位置に復帰させるための姿勢復帰装置36が設けられている。
図5に詳示するように、姿勢復帰装置36は、基部シャフト31の先端側に軸方向に沿って設けられたショックアブソーバ37と、中段シャフト32の基部シャフト31側に設けられた復帰プレート38とで構成されている。
ショックアブソーバ37は、外筒37aにピストンロッド37bが進退自在に設けられたものであって、外筒37a内に充填されたガス、または外筒37a内に設けられたスプリング等の弾性部材によって、ピストンロッド37bが進出方向に向かって付勢されている。
復帰プレート38は、略円環状に形成され中段シャフト32に外嵌固定されている本体部39と、この本体部39の一側に設けられた受けプレート40とが一体成形されたものである。受けプレート40は、軸方向平面視略扇状に形成されたプレートであって、この下面40aにピストンロッド37bの先端が当接するようになっている。受けプレート40の下面40aには、凹部41が形成されている。
この凹部41は、受けプレート40の肉厚が周方向中央から両端にかけて増加するように楔状に形成されており、下方に向かって末広がる傾斜面41aを有している。そして、中段シャフト32の回転位置が正位置(中立位置)にあるとき、ピストンロッド37bの先端が凹部41の周方向中央の稜線に当接するようになっている。
すなわち、中段シャフト32が正位置から右回転、または左回転すると、ピストンロッド37bが凹部41の傾斜面41aによって縮退方向に向かって押圧される。すると、ピストンロッド37bに復元力が作用し、凹部41の傾斜面41aを押し上げようとする。このとき、ピストンロッド37bの押上げ力が傾斜面41aによって周方向に分散され、受けプレート40に回転力が作用する。これにより、中段シャフト32が正位置に復帰する。
上段シャフト33の内径は、中段シャフト32を外嵌可能な大きさに設定されている。これにより、上段シャフト33が中段シャフト32に軸方向にスライド可能となり、操縦桿5の長さを使用者Uの背丈に合わせて調整できる。また、上段シャフト33、および中段シャフト32には、それぞれの合わせ面に複数の孔44a,44bが軸方向に沿って形成されている。これら孔44a,44bを重ね合わせ、不図示のピンを差し込むことによって、操縦桿5を調整した長さで維持することができるようになっている。
(ハンドル部)
図6は、ハンドル部6の斜視図、図7は、ハンドル部6の分解斜視図である。
図6、図7に示すように、上段シャフト33の上端に設けられたハンドル部6は、平面視略コの字状に形成された樹脂製の筐体45を有している。すなわち、筐体45は、上段シャフト33に連結され前後方向に延びる連結部48と、連結部48の前方から上方に延びる立ち上がり部49と、立ち上がり部49から後方に向かって延出し、使用者Uが把持する把持部50とで構成されている。
また、筐体45は、左右方向に分割可能な第1筐体45aと第2筐体45bとで構成されており、両者45a,45bをボルト46によって締結固定するようになっている。第1筐体45a、および第2筐体45bには、それぞれの内面側に補強プレート47a,47bが取り付けられている。
補強プレート47a,47bは、例えば、アルミ製のプレートから成り、筐体45の形状に対応するように平面視略コの字状に形成されている。1対の補強プレート47a,47b間には、ボルト46に対応する部位に、それぞれスタッドボルト54が左右方向に立設されている。これらスタッドボルト54により、1対の補強プレート47a,47b間の距離が所定値に保たれる。
また、1対の補強プレート47a,47b間には、把持部50に対応する部位にトグルスイッチ51が設けられている。トグルスイッチ51は、電動推進式ハンディカート1を起動するためのスイッチであって、スイッチレバー52が取り付けられている。そして、このスイッチレバー52を使用者Uが押し上げることによって、トグルスイッチ51がオンするようになっている。トグルスイッチ51のオン信号は、車体フレーム3の収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力され、制御部によって電動モータ10の駆動制御が行われる。
さらに、1対の補強プレート47a,47b間には、把持部50の後端にキルスイッチ53が設けられている。キルスイッチ53は不図示のストッパを有しており、このストッパが不図示のワイヤ等を介して使用者Uの手首に連結されるようになっている。これにより、使用者Uが把持部50から誤って手を離した場合等、スットッパが引抜かれてキルスイッチ53が作動し、電動推進式ハンディカート1が停止する。
(荷重検出装置)
また、1対の補強プレート47a,47b間には、連結部48に対応する部位に荷重検出装置55が設けられている。荷重検出装置55は、連結部48の延在方向に長く形成された板バネ部56と、この板バネ部56の両面であって長手方向両端側に貼付され、板バネ部56の歪みを検出する4つの歪みゲージ57とを有している。そして、板バネ部56の長手方向中央部が連結ブロック58を介して上段シャフト33に固定されている。
4つの歪みゲージ57は、車体フレーム3の収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に接続され、この制御部上において、例えばホイートストンブリッジ回路を形成している。このブリッジ回路は、例えば、バッテリ22と接地端子(不図示)との中間位置から信号を取り出し、この取り出された信号を差動増幅器からなる不図示の増幅手段に入力され、所定の信号レベルに増幅されるようになっている。
連結ブロック58は、断面略凸状に形成されたものであって、連結部48の延在方向に長いベース部61と、ベース部61上に一体成形されベース部61の長さよりも短い長さに設定された載置部62とを有している。この載置部62上に、板バネ部56の長手方向中央部が載置され、この上から固定ブロック63が取り付けられている。
固定ブロック63には、長手方向両側に厚さ方向に貫通する貫通孔64が形成されている。板バネ部56の貫通孔64に対応する部位にも不図示の貫通孔が形成されている。一方、連結ブロック58の載置部62には、貫通孔64に対応する部位に不図示の雌ネジ部が刻設されている。そして、固定ブロック63上から不図示のボルトを貫通孔64を介して載置部62の雌ネジ部に螺入することにより、連結ブロック58に固定ブロック63が締結固定される。これにより、連結ブロック58と固定ブロック63とにより板バネ部56が挟持された状態になる。
板バネ部56の長手方向両端には、それぞれ支持駒65,66が設けられている。一方、1対の補強プレート47a,47bには、各支持駒65,66に対応する部位に、それぞれ補強プレート47a,47b間を跨る支持シャフト67が設けられている。
2つの支持駒65,66のうちの一方の支持駒65(図7における右側の支持駒65)には、支持シャフト67を挿通可能な挿通孔65aが形成されている。また、他方の支持駒66(図7における左側の支持駒66)には、支持シャフト67を挿通可能な凹部66aが形成されている。この凹部66aは、支持駒66の前方に開口部66bを向けた形で形成されている。
このような構成のもと、1対の補強プレート47a,47bと板バネ部56とが2つの支持駒65,66、および支持シャフト67,67を介して係合される。このため、筐体45を介して1対の補強プレート47a,47bに操縦桿5に対して軸方向に沿った荷重や操縦桿5に対して前後方向の荷重がかかると、支持シャフト67、および支持駒65,66を介して板バネ部56に伝達され、板バネ部56が弾性変形するようになっている。そして、弾性変形することにより生じる板バネ部56の歪みが歪みゲージ57により検出され、この検出信号が車体フレーム3の収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力される。
ここで、板バネ部56がハンドル部6の荷重により湾曲変形すると、2つの支持駒65,66間の距離L1が板バネ部56の変形前と比較して短くなる。これに対し、1対の補強プレート47a,47bに固定されている1対の支持シャフト67,67間の距離L2はハンドル部6に荷重がかかる前と後とで変化することがない。このため、支持駒65,66と支持シャフト67,67との相対位置関係がずれてしまう。しかしながら、他方の支持駒66に凹部66aが形成されているので、支持駒65,66と支持シャフト67,67との相対位置関係のズレが許容される。すなわち、他方の支持駒66の凹部66aは、支持シャフト67と支持駒66との相対位置関係のズレを許容する許容部として機能する。
また、1対の補強プレート47a,47bと荷重検出装置55との間には、ストッパプレート68が設けられている。ストッパプレート68は、1対の支持シャフト67,67の操縦桿5の軸方向に沿う変位を規制するためのものであって、1対の支持シャフト67,67を跨るように前後方向に沿って長く形成されている。
ストッパプレート68には、連結ブロック58のベース部61に対応する部位に、1対のボルト孔69が形成されている。一方、連結ブロック58のベース部61には、ボルト孔69に対応する部位に、雌ネジ部70が刻設されている。そして、ストッパプレート68の左右方向両側から不図示のボルトをボルト孔69を介して雌ネジ部70に螺入することにより、ストッパプレート68を連結ブロック58に締結固定するようになっている。
また、ストッパプレート68の長手方向両端側には、1対の支持シャフト67,67に対応する部位に、それぞれ支持シャフト67を貫通可能な貫通孔71が形成されている。この貫通孔71の直径は、支持シャフト67の直径よりもやや大きく設定されている。すなわち、支持シャフト67は、貫通孔71との間に生じるガタ分だけ変位可能になっている。これにより、1対の支持シャフト67.67の操縦桿5の軸方向に沿う変位量が所定量に規制される。そして、この結果、ハンドル部6の操縦桿5に対する変位量が所定量に規制されることになる。
(作用)
次に、電動推進式ハンディカート1の動作について説明する。
電動推進式ハンディカート1を使用するときは、ハンドル部6の把持部50を把持し、電動推進式ハンディカート1の上体を起こす(図1参照)。このとき、把持部50に設けられているキルスイッチ53の不図示のストッパと使用者Uの手首とをワイヤ(不図示)を介して連結する。
なお、電動推進式ハンディカート1に、この上体を起こしたままで支持可能なスタンド等を設け、使用者Uがハンドル部6を把持した後、スタンドのロックを解除するように構成してもよい。
また、この状態にあっては、ハンドル部6は、操縦桿5に設けられている姿勢復帰装置36によって、正位置、つまり、前後方向に沿う方向に向いている。
そして、把持部50を強く握り締めてスイッチレバー52を押し上げると、トグルスイッチ51がオンする。トグルスイッチ51のオン信号は、車体フレームの収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力され、2つの電動モータ10を前進する方向に向かって駆動させる。
このとき、ハンドル部6が正位置に向いているので、2つの電動モータ10はそれぞれの2つの車輪2を同速度で回転させる。始動時の車輪2の回転速度は、使用者Uが歩行可能な速度に設定されており、予め不図示の制御部に速度値が記憶されている。この速度値に基づいて電動モータ10を駆動させる。
ここで、電動推進式ハンディカート1の走行速度が使用者Uの歩行速度よりも速くなると、電動推進式ハンディカート1が使用者Uから離れる方向に走行していくことになる。すると、ハンドル部6が操縦桿5から引っ張られ、ハンドル部6内に設けられている荷重検出装置55の板バネ部56が操縦桿5から離れる方向に向かって弾性変形する。この弾性変形による板バネ部56の歪みが歪みゲージ57により検出され、不図示の制御部に信号が出力される。制御部は、入力された信号に基づいて電動モータ10を減速させる。このため、使用者Uと電動推進式ハンディカート1の車輪2との間の距離が所望の距離に維持される。
また、使用者Uが立ち止まるなどして、使用者Uと電動推進式ハンディカート1の車輪2との間の距離が急激に長くなると、この分電動推進式ハンディカート1が手前側に倒れこむと共に、使用者Uの姿勢が前のめりになる。
ここで、電動推進式ハンディカート1の傾き姿勢は、不図示のジャイロセンサによって検出されている。このジャイロセンサによって検出された電動推進式ハンディカート1の傾き量が所定値以上になると、電動モータ10が停止する。
ここで、電動モータ10には、例えば、電磁ブレーキ等のブレーキ機構が設けられていないが、これに代わって、減速機構13のセルフロック機能が電動モータ10のブレーキとして機能する。すなわち、本実施形態の減速機構13の減速比Cは、例えば、
C≒1/24
程度に設定されている。このように減速比Cを設定すると、外力(人力)によって車輪2を回そうとした場合、減速機構13が電動モータ10のブレーキとして十分機能させることができる。このため、電動推進式ハンディカート1が停止し、この電動推進式ハンディカート1を使用者Uの杖として機能させることが可能になる。
一方、使用者Uの歩行速度が電動推進式ハンディカート1の走行速度よりも速くなると、電動推進式ハンディカート1が使用者U側に向かってくることになる。すると、ハンドル部6が操縦桿5側に向かって押圧され、ハンドル部6内に設けられている荷重検出装置55の板バネ部56が操縦桿5側に向かって弾性変形する。この弾性変形による板バネ部56の歪みが歪みゲージ57により検出され、不図示の制御部に信号が出力される。制御部は、入力された信号に基づいて電動モータ10を増速させる。このため、使用者Uと電動推進式ハンディカート1の車輪2との間の距離が所望の距離に維持される。
次に、歩行路に段差がある場合について説明する。
まず、段差を乗り上げる場合、ハンドル部6を操縦桿5に対して奥側に傾動させると、荷重検出装置55の板バネ部56が弾性変形し、この弾性変形に基づいて電動モータ10が増速される。これにより、電動推進式ハンディカート1が歩行路の段差を容易に乗り上げる。
一方、段差を降りる場合、使用者Uに先立って電動推進式ハンディカート1が段差を降りると、電動推進式ハンディカート1の状態が変化し、使用者Uが把持しているハンドル部6が操縦桿5に対して手前に傾動する。すると、荷重検出装置55の板バネ部56が弾性変形し、この弾性変形に基づいて電動モータ10が減速される。これにより、使用者Uが安全に段差を降りることができる。
このように、電動推進式ハンディカート1は、操縦桿5に対してハンドル部6を押圧するか引張するかによって、走行速度を変化させることができると共に、操縦桿5に対してハンドル部6を手前側に傾動させるか奥側に傾動させるかによって、車輪2の回転速度を増減させることができる。
続いて、電動推進式ハンディカート1を旋回させる場合について説明する。
電動推進式ハンディカート1を右旋回させるときは、ハンドル部6を操縦桿5の軸心周りに沿って右回転させる。すると、操縦桿5の上段シャフト33、および中段シャフト32がハンドル部6と一体となって回転し、基部シャフト31に対する中段シャフト32の回転角度(操舵角度)がポテンショメータ35によって検出される。ポテンショメータ35による検出結果は、信号として収納空間K(図2参照)に配置された不図示の制御部に出力される。
制御部は、ポテンショメータ35からの出力信号に基づいて、右側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度と、左側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度を変化させる。具体的には、右側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度よりも左側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度を速くすると共に、両車輪2,2によって、所定の速度で電動推進式ハンディカート1が旋回するように2つの電動モータ10の回転速度を決定する。
すると、電動推進式ハンディカート1が右旋回する。このとき、操縦桿5の基部シャフト31が車体フレーム3に対して支軸27を中心に傾動可能に設けられている(図4参照)ので、電動推進式ハンディカート1が右旋回するのに伴って操縦桿5が右側に向かって傾動する。このため、使用者Uは、自身の姿勢を崩すことなく、電動推進式ハンディカート1に導かれるようにスムーズに右方向に向かって移動できる。
一方、電動推進式ハンディカート1を左旋回させる場合、ハンドル部6を左回転させる。すると、ポテンショメータ35からの出力信号に基づいて、左側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度よりも右側の車輪2に連結された電動モータ10の回転速度が速くなる。これにより、電動推進式ハンディカート1が左旋回し、使用者Uも左方向に向かって移動できる。
ここで、各電動モータ10の回転速度差は、ポテンショメータ35によって検出される回転角度に基づいて決定される。すなわち、ポテンショメータ35によって検出される回転角度の値が大きければ左右の車輪2,2の回転速度差が大きくなる。一方、ポテンショメータ35によって検出される回転角度の値が小さければ左右の車輪2,2の回転速度差が小さくなる。このように、電動推進式ハンディカート1は、ハンドル部6の操舵角度に応じて急旋回走行させたり緩旋回走行させたりすることができる。
また、ハンドル部6を右回転や左回転させると、操縦桿5の姿勢復帰装置36によってハンドル部6に正位置側に向かう付勢力が作用する。このため、ハンドル部6は電動推進式ハンディカート1が右旋回、または左旋回した後、徐々に正位置へと戻る。このとき、ハンドル部6の回動に基づいて、左右の車輪2,2の回転速度差も徐々に小さくなる。そして、再び電動推進式ハンディカート1が直進走行する。
一方、電動推進式ハンディカート1を停止させる場合、ハンドル部6の把持部50の握りを弱くするとスイッチレバー52が下がり、トグルスイッチ51がオフになる。トグルスイッチ51のオフ信号は、不図示の制御部に出力され、2つの電動モータ10が停止する。
また、電動推進式ハンディカート1の走行中、使用者Uが転ぶなどしてハンドル部6が手元から離れてしまった場合もスイッチレバー52が下がり、車輪2が停止する。さらに、このとき、ハンドル部6と使用者Uとの離反距離が許容距離よりも大きくなると、つまり、キルスイッチ53のワイヤ(不図示)の長さよりも大きくなると、キルスイッチ53の不図示のストッパが引抜かれ、電動モータ10への電力の供給が完全に遮断される。このように、キルスイッチ53を設けることにより、電動推進式ハンディカート1のフェールセーフ機能が高まる。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、車体フレーム3に2つの電動モータ10を設け、これらをそれぞれ左右の車輪2,2に別々に連結して両車輪2,2を独立駆動するので、電動推進式ハンディカート1を左右に旋回走行させる場合であっても内輪と外輪とに回転差を生じさせることができる。このため、直進走行、および旋回走行をスムーズに行うことができる。
また、操縦桿5を基部シャフト31、中段シャフト32、および上段シャフト33により構成し、基部シャフト31と中段シャフト32との接続部にポテンショメータ35を設け、このポテンショメータ35によるハンドル部6の回転位置の検出結果に基づいて左右の車輪2,2に回転速度差を生じさせている。このため、使用者Uが操縦桿5を右回転、および左回転させるだけで電動推進式ハンディカート1を左右に旋回走行させることが可能になる。よって、煩わしい操作が必要なく、使い勝手のよい電動推進式ハンディカート1を提供することができる。
また、電動推進式ハンディカート1を使用者Uが押しながら走行させるので、この分、幅の狭い歩行路もスムーズに歩行することができる。すなわち、例えば、使用者Uが引いて使用するショッピングカート等を利用する場合、使用者Uの右手、または左手で引かれるショッピングカートの位置は、使用者Uの立ち位置よりも左右方向外側に位置することになる。しかしながら、電動推進式ハンディカート1は、使用者Uが押して使用するタイプのものであるので、使用者Uの真前に位置させることができる(図1参照)。このため、電動推進式ハンディカート1の位置が使用者Uの立ち位置よりも左右方向外側に位置させることなく使用することができる。よって、この分、使用者Uが引いて使用するショッピングカートよりも幅の狭い歩行路を歩行することが可能になる。
さらに、操縦桿5の上端にハンドル部6を設け、このハンドル部6内に荷重検出装置55を設けている。そして、この荷重検出装置5の検出結果に基づいて車輪2の回転速度を増減させている。このため、使用者Uの歩行速度と電動推進式ハンディカート1の走行速度との差によって、操縦桿5に対するハンドル部6の荷重が変化すると、これに応じて電動推進式ハンディカート1の速度がする。すなわち、煩わしい操作をすることなく、使用者Uの走行速度に応じて電動推進式ハンディカート1の速度調整を行うことができる。このため、電動推進式ハンディカート1の車輪2と使用者Uとの間の距離を一定に保つことができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
これに加え、操縦桿5に対するハンドル部6の傾動に基づいて、車輪2の回転速度を増減できるので、段差等を有する悪路も容易に走破することが可能になる。
また、ハンドル部6に荷重検出装置55を設けることにより、操縦桿5のモーメントを検出する虞がない。このため、例えば、荷物収容体4に荷物を収納することにより、操縦桿5に付加がかかった場合であっても、無駄に電動推進式ハンディカート1の走行速度が変化することがない。よって、電動推進式ハンディカート1の操作性精度、つまり、信頼性を向上させることができる。
さらに、操縦桿5とハンドル部6とを板バネ部56を介して連結し、この板バネ部56と板バネ部56に貼付された歪みゲージ57を用いてハンドル部6の操縦桿5に対する荷重を検出可能としている。このように、荷重検出装置55の構造を簡素することにより、電動推進式ハンディカート1の製造コストを削減できる。
また、操縦桿5の軸方向と交差するハンドル部6の連結部48に沿うように板バネ部56が設けられているので、荷重検出装置55によって操縦桿5に対するハンドル部6の傾動動作も検出することが可能になる。このため、さらに使用者Uの意思に応じた電動推進式ハンディカート1の走行が実現できる。
さらに、荷重検出装置55は、板バネ部56の長手方向両端に支持駒65,66を設け、これら支持駒65,66と補強プレート47a,47bとを支持シャフト67を介して連結しているので、ハンドル部6が操縦桿5に付勢する軸力や捩れ力を精度よく検出することが可能になる。
また、2つの支持駒65,66のうちの他方の支持駒66に、支持シャフト67と支持駒66との相対位置関係のズレを許容する凹部66aを形成している。このため、支持シャフト67と支持駒66との相対位置関係のズレによって、板バネ部56に長手方向に沿う引っ張り応力が作用してしまうのを阻止できる。よって、ハンドル部6にかかる荷重をより精度よく検出することが可能になる。
さらに、荷重検出装置55は、1対の補強プレート47a,47bと荷重検出装置55との間にストッパプレート68が設けられており、このストッパプレート68によりハンドル部6の変位量が所定値に規制されている。このため、板バネ部56が許容以上に変化するのを防止でき、板バネ部56、および歪みゲージ57の損傷を確実に防止できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ハンドル部6の操舵角度、つまり、操縦桿5の中段シャフト32の回転角度を検出する装置として、基部シャフト31と中段シャフト32との接続部にポテンショメータ35を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ポテンショメータ35に代わってエンコーダやレゾルバ等を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、車体フレーム3の左右に車輪2を1つずつ設け、これら車輪2にそれぞれ電動モータ10を連結した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、車体フレーム3の左右に、それぞれ電動モータ10に連結された車輪2が少なくとも1つずつ設けられていればよい。すなわち、例えば、車体フレーム3の左右に、それぞれ従動輪として電動モータ10に連結されていない複数の車輪2を設けてもよい。
さらに、上述の実施形態では、荷重検出装置55に設けられた2つの支持駒65,66のうち、他方の支持駒66(図7における左側の支持駒66)に凹部66aを形成し、この凹部66aを支持シャフト67と支持駒66との相対位置関係のズレを許容する許容部として構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、支持駒66を支持シャフト67との相対位置関係のズレを許容可能に構成すればよい。また、支持駒66に対応する支持シャフト67を支持駒66との相対位置関係のズレを許容可能に構成してもよい。
そして、上述の実施形態では、1対の補強プレート47a,47bと荷重検出装置55との間に、ストッパプレート68を設け、ハンドル部6の変位量を所定量に規制した場合について説明した。しかしながら、ハンドル部6の変位量を所定量に規制できればよく、例えば、ストッパプレート68に代わって突起などを設け、この突起と1対の補強プレート47a,47bとを当接させるように構成してもよい。
1 電動推進式ハンディカート
2 車輪
3 車体フレーム
5 操縦桿
6 ハンドル部
10 電動モータ
35 ポテンショメータ(回転位置検出装置)
55 荷重検出装置
56 板バネ部
57 歪みゲージ(歪み検出装置)
65,66 支持駒
66a 凹部(許容部)
67 支持シャフト(支軸)
68 ストッパプレート(ストッパ)
U 使用者

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームの左右にそれぞれ少なくとも1つずつ回転自在に設けられた車輪と、
    前記車体フレームに設けられ、左右の前記車輪をそれぞれ独立駆動させる2つの電動モータと、
    前記車体フレームから延びる1本の操縦桿とを備え、
    前記車体フレームに、前記操縦桿を軸心周り方向に向かって回転可能に設けると共に、前記操縦桿の回転位置を検出する回転位置検出装置を設け、
    前記回転位置検出装置の検出結果に基づいて、前記2つの電動モータの駆動制御を行うことを特徴とする電動推進式ハンディカート。
  2. 前記操縦桿の先端に、使用者が把持可能なハンドル部を設けると共に、
    前記ハンドル部に、このハンドル部が前記操縦桿に対して作用させる引張り方向、および圧縮方向の荷重を検出可能な荷重検出装置を設け、
    この荷重検出装置の検出結果に基づいて、前記2つの電動モータの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動推進式ハンディカート。
  3. 前記荷重検出装置は、
    前記操縦桿の軸方向に交差する方向に沿って設けられた板バネ部と、
    前記板バネ部の歪みを検出可能な歪み検出装置とを有し、
    前記操縦桿に、前記板バネ部を介して前記ハンドル部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の電動推進式ハンディカート。
  4. 前記操縦桿に前記板バネ部の長手方向中央を固定すると共に、前記板バネ部の両端に1対の支持駒を設ける一方、
    前記ハンドル部の前記1対の支持駒に対応する部位に、各支持駒に係合可能な支軸を設け、
    前記1対の支持駒のうちの一方、およびこの支持駒に対応する支軸の何れか一方に、前記一方の支持駒と前記支軸との相対位置関係のズレを許容する許容部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の電動推進式ハンディカート。
  5. 前記ハンドル部に、前記支軸の前記操縦桿の軸方向に沿う変位を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項4に記載の電動推進式ハンディカート。
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