JP6243124B2 - 除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は、自走式オーガ除雪機の改良された技術に関する。
自走式オーガ除雪機には、エンジンによってオーガと、このオーガによって集められた雪をシュータから周囲に吹き飛ばすブロアとを駆動するものがある。このような除雪機において、複数のエンジン制御モードを切り換える技術が、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている除雪機は、複数の除雪モード(制御モード)のなかから、モード設定スイッチによって任意の1つを選択し、選択した除雪モードによってエンジンの回転制御を行うというものである。選択された除雪モードにおいて、走行速度レバーの操作量に従った走行速度に合わせてエンジンを制御することができる。
ところで、各制御モードにおいて、オーガとブロアとからなる除雪作業部の制御を、除雪機の走行速度から切り離し、除雪状況に合わせて作業者自身が走行速度を調節する方が、きめ細かい除雪作業を行う上で、好ましい場合があり得る。その場合に、各制御モードを実行中において、エンジンの運転状態が最適な運転範囲にあるか、作業者が知ることができれば、作業者はエンジンを最適な運転状態に操作することができる。この結果、除雪機の除雪性能を有効に引き出すことができる。
エンジンの運転状態が最適な運転範囲にあるかを知るには、エンジン回転計を設けることが考えられる。しかし、単にエンジン回転計を設けただけでは、種々の制御モードにおいて個別に最適であるかを判断するには、熟練を要する。
しかも、電子ガバナを備えたエンジンでは、エンジンの回転数が上限値であっても、無負荷のときには、スロットルが閉じている。エンジン回転計によって最適な運転状態であるかを知るには、作業をする前に、エンジン回転数が上限値になるように操作した上で、エンジンに負荷をかけることによって、回転数が減少する場合しか、有効ではない。
特開2007−056445号公報
本発明は、複数の制御モードのなかの、どのモードにおいても、エンジンの運転状態が最適な運転範囲にあるか否かを作業者が簡単に認識できる、技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、エンジンによって、少なくともオーガと、このオーガによって集められた雪をシュータから周囲に飛ばすブロアとを駆動するとともに、走行装置によって自走する形式の除雪機において、
エンジン出力制御特性が互いに異なる複数の制御モードの、いずれか1つを選択して切り換え操作するモード切換え操作部と、
このモード切換え操作部の操作信号に従い、前記複数の制御モードのいずれか1つを実行して、前記エンジンを制御する制御部とを備え、
前記制御モードに、少なくとも、高速域で回転速度の増大に従って出力トルクが減少するときの変化率が大きくなるように制御する第1制御モードと、高速域で回転速度の増大に従って出力トルクが減少するときの変化率が前記第1制御モードよりも小さくなるように制御する第2制御モードとが含まれ、
前記制御部に、少なくとも、第1制御モード時で運転するときに推奨される第1運転推奨範囲と、第2制御モード時で運転するときに推奨される第2運転推奨範囲とが、少なくとも前記エンジンの回転速度とスロットル開度とに基づいて設定され、
この制御部は、実行している制御モードが前記第1制御モードであるか又は前記第2制御モードであるかに応じて、前記エンジンの運転状態が前記第1運転推奨範囲又は前記第2運転推奨範囲にあるか否かをそれぞれ判定し、実行している前記第1制御モード、又は前記第2制御モード毎にこの判定結果を表示するように表示部に指令を発する構成であることを特徴とする除雪機である。
請求項に記載のごとく、前記走行装置の走行速度を操作する速度レバーを、更に備え、前記制御部は、前記エンジンの運転状態が前記第1運転推奨範囲又は前記第2運転推奨範囲から外れていると判断した場合には、前記表示部に対して前記速度レバーの操作を促す表示をするように、表示部に指令を発することを特徴とする。
発明では、制御部は、今実行している制御モードにおいて、エンジンの運転状態が運転推奨範囲にあるか否かを判定し、この判定結果を表示部に表示させる。このため、除雪作業の環境や作業者の好みによって選択された、どの制御モードにおいても、エンジンの運転状態が運転推奨範囲、つまり最適な運転範囲にあるか否かを、目視によって簡単に認識することができる。従って、除雪機の除雪性能を簡便に且つ有効に引き出すことができる。このように、作業者の要求による制御モードにおいて、最適な運転範囲を表示することによって、作業者を誘導し、最適な運転範囲となるように、操作を促すことができる。
また、本発明では、制御部は、エンジンの運転状態が運転推奨範囲から外れていると判断した場合には、作業者に対して速度レバーの操作を促すように、表示部に表示させる。このため、エンジンを最適な運転範囲に操作する操作性が一層高まり、特に作業の初心者に最適である。
本発明の実施例1に係る除雪機の側面図である。 図1に示された操作部の平面図である。 図2に示された制御部によるエンジンの制御系統の模式図である。 図3に示された制御部が実行するエンジン制御モードの概念図である。 図3に示された制御部の制御フローチャートである。 本発明の実施例2に係る除雪機の操作部の平面図である。 図6に示された制御部が実行するエンジン制御モードの概念図である。 図6に示された制御部の制御フローチャートである。 本発明の実施例3に係る除雪機の制御部の制御フローチャートである。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは作業者を基準として左右、前後とは機体の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは作業者から見て左、Rは作業者から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
実施例1に係る除雪機について図1〜図5に基づき説明する。図1に示されるように、除雪機10は、エンジン22によって、少なくともオーガ31と、このオーガ31によって集められた雪をシュータ35から周囲に飛ばすブロア32とを駆動するとともに、走行装置50によって自走する形式の作業機である。
詳しくは、除雪機10は、機体11のクローラフレーム16の前部に遊動輪12、下部に3個の下部転輪13,14,15を各々回転自在に備え、クローラフレーム16の後部に、機体フレーム21を上下スイング可能に連結し、この機体フレーム21の前部に作業系30を取付け、機体フレーム21にエンジン22を載せ、クローラフレーム16の後部に駆動輪23を取付け、この駆動輪23と前記遊動輪12とにクローラベルト24を巻き掛け、クローラフレーム16に対し、機体フレーム21を連結するピボット軸25を前に、駆動輪23を後に、最後尾の下部転輪15をピボット軸25と駆動輪23の中間下方に配置し、且つ、ピボット軸25と駆動輪23の中間上方でクローラベルト24を支える上部転輪26をクローラフレーム16に取付けた、自走式車両である。
エンジン22は、エンジンカバー27によって覆われている。エンジン22の下部には、オーガ高さ調節用油圧シリンダ29が取付けられている。
作業系30(除雪部30)は、エンジン22を駆動源としたオーガ31及びブロア32、オーガハウジング33、シュータ35を基本要素とし、エンジン22、駆動プーリ36、ベルト37、被動プーリ38、駆動軸39、ギヤケース41、オーガ軸42の順でエンジン22の動力を伝えることにより、オーガ31を回転させて路上の雪を図面表裏方向に掻き集めることでブロア32に送り込み、ブロア32の遠心力でシュータ35を通じて雪を投射することができる。
このようにして、エンジン22の動力を負荷としてのオーガ31やブロア32へ伝える動力伝達系統43に、一対のプーリ36,38並びにこれらに掛け渡したベルト37を介設する。
走行装置50は、エンジン22を駆動源とした油圧式無段変速機51、遊動輪12、下部転輪13,14,15、駆動輪23、クローラベルト24を基本要素とし、エンジン22、駆動プーリ52、ベルト53、被動プーリ54、油圧式無段変速機51、駆動輪23の順でエンジン22の動力を伝えることにより、クローラベルト24を回転させて路上を走行することができる。
このようにして、エンジン22の動力を負荷としてのクローラベルト24へ伝える走行動力伝達系統55に、一対のプーリ52,54並びにこれらに掛け渡したベルト53を介設する。機体11の後部には操作部60が設けられている。
図1及び図2に示されるように、操作部60には複数の操作レバーや操作ノブが取付けられている。詳しく述べると、操作部60の中央には速度レバー61(変速操作レバー61)が取付けられている。この速度レバー61は、除雪機10の走行状態と作業状態を選択するとともに、前進の速度又は後退の速度を調整する、操作部材である。つまり、速度レバー61は、走行装置50の走行速度を操作する操作部材である。
速度レバー61の左側に、機体11を旋回操作するための2本の旋回操作レバー62,63がスイング可能に取付けられている。2本の旋回操作レバー62,63が前方に倒れている場合には、機体11は直進する。この状態から、左側の旋回操作レバー62を後方に倒すと、機体11は左に旋回し、右側の旋回操作レバー63を後方に倒すと、機体11は右に旋回する。即ち、旋回操作レバー62,63が前方に倒れている場合には、油圧式無段変速機51に駆動輪23がクラッチを介して繋がれている。一方、旋回操作レバー62,63を後方に倒した場合には、倒した旋回操作レバー62,63に対応した駆動輪23のクラッチが切られ、動力が伝達されなくなる。他方の駆動輪23には動力が伝達され続け、機体11を旋回させる。
操作部60の後部に、平面視略コの字形状のクラッチレバー64が上下スイング可能に取付けられている。クラッチレバー64は、エンジン22と走行装置50及び作業系30との間に介設されているクラッチ(図示せず)のオン・オフを切り替える操作部材である。
速度レバー61の右側には、オーガハウジング姿勢操作レバー66とシュータ操作レバー67が取付けられている。オーガハウジング姿勢操作レバー66によって、オーガ高さ調節用油圧シリンダ29を作動させオーガ31の姿勢を調節する。シュータ操作レバー67によって、シュータ35の方向を調節し掻き上げられた雪の投雪方向を調節する。
シュータ操作レバー67の前方には、エンジン22のオン・オフを切り替えるメインスイッチ68(エンジンスイッチ68)が取付けられている。エンジンスイッチ68の左側には、スロットル弁82(図3参照)の開度を調節するスロットルレバー69がスイング可能に取付けられている。
さらに、操作部60の上部にはモード切換え操作部71と表示部72が設けられ、操作部60の内部には制御部81が設けられている。
図3を参照しつつ説明すると、モード切換え操作部71は、エンジン出力制御特性が互いに異なる複数の制御モードの、いずれか1つを選択して切り換え操作する、手動式切り換えスイッチであり、例えばロータリスイッチからなる。複数の制御モードは、例えば、第1制御モードと第2制御モードの、2つである。
制御部81は、モード切換え操作部71の操作信号に従い、前記複数の制御モードのいずれか1つ、例えば2つの制御モードのいずれか1つを実行して、エンジン22を制御する。表示部72は、制御部81の指令を受けて表示するものであり、例えば表示ランプからなる。
エンジン22のためのスロットル弁82は、スロットルレバー69の操作に従って制御部81が電子式ガバナ(電気式ガバナとも言う。)の制御モータ83を制御することによって、開閉制御される。スロットルレバー69は、作業者の手で、前後方向へ往復させることができ、ポテンショメータ84でポジションに応じた電圧を発生させる。スロットルレバー69を後方へ倒せばスロットル弁82を全閉まで閉じることができ、スロットルレバー69を前方へ倒せばスロットル弁82を全開まで開けることができる。この結果、エンジン22の回転速度を調節することができる。
エンジン22の実際の回転速度Nrについては、エンジン回転センサ85によって検出して、検出信号を制御部81に発する。実際のスロットル開度θrについては、スロットル開度センサ86によって検出して、検出信号を制御部81に発する。
ここで、制御部81が実行する第1及び第2制御モードの概要について、図4に基づき説明する。図4は、横軸をエンジン22の回転速度Nrとし、縦軸をエンジン22の出力トルクTrとして、回転速度Nrに対する出力トルクTrの特性、つまりエンジン出力特性を示すエンジン特性図である。
この図4において、破線によって表された概ね山形状の曲線は、第1エンジン出力特性線Q1である。また、実線によって表された概ね山形状の曲線は、第2エンジン出力特性線Q2である。第1エンジン出力特性線Q1と第2エンジン出力特性線Q2は、最大トルク点Ptが概ね合致し、この最大トルク点Ptよりも低速域Zdでは互いに重なり、最大トルク点Ptよりも高速域Zhでは互いに異なる特性を有する。
第1エンジン出力特性線Q1は、高速域Zhにおいて、「回転速度Nrの増大に従って出力トルクTrが減少する」傾向の大きい特性、つまり、回転速度Nrの変化に対する出力トルクTrの変化(トルク変化率)が大きい特性であることを特徴とする。言い換えると、第1エンジン出力特性線Q1では、高速域Zhにおいて、エンジン22の回転速度Nrが減少するにつれて、出力トルクTrは大きく増す。この特性によれば、トルク変化率が大きいので、エンジンストールが発生しにくく、いわゆる「ねばりのある」特性となる。この特性は、制御部81が、例えば電子式ガバナの特性やスロットル開度を規制するように、制御することによって得ることができる。
オーガ式除雪機10では、積雪高さや雪質が一定であっても、走行速度に従って除雪部30の負荷トルクが大きく変動する。しかし、第1エンジン出力特性線Q1を採用することにより、高速域Zhで運転中のエンジン22によって駆動する除雪部30の負荷トルクが急増した場合であっても、トルク急増に対して回転速度Nrは急減しない。しかも、負荷トルクが下がれば、再び元の回転速度Nrに戻る。
エンジン22の回転速度Nrが下がれば、エンジン22によって駆動されている走行装置50の走行速度も下がる。この走行速度が下がれば、除雪部30の負荷トルクが下がる。この結果、除雪量が下がる。このように、除雪部30の負荷トルクの変化に対する走行速度の変化の追従性が速い。このため、作業者は、エンジンストールの発生に注意し過ぎる必要はない。速度レバー61を頻繁に操作する必要がないので、操作が簡単になる。しかも、除雪作業を早く行うことができるので、作業効率が高まる。特に、除雪作業に不慣れな初心者が使う場合に好適である。また、オーガ31によって集められた雪をシュータ35から遠くまで吹き飛ばす必要がない場合、いわゆる投雪距離が短くてよい場合にも好適である。
第2エンジン出力特性線Q2は、高速域Zhにおいて、「回転速度Nrの増大に従って出力トルクTrが減少する」傾向が、第1エンジン出力特性線Q1に比べて小さい特性、つまり、回転速度Nrの変化に対する出力トルクTrの変化(トルク変化率)が小さい特性であることを特徴とする。言い換えると、第2エンジン出力特性線Q2では、高速域Zhにおいて、エンジン22の回転速度Nrが減少しても、出力トルクTrに大きい変化はなく、緩やかに増大する。つまり、高速域Zhにおけるトルク変化率の傾きは、第1エンジン出力特性線Q1の場合よりも緩やかである。
この特性によれば、高速域Zhの全範囲にわたって、出力トルクTrが第1エンジン出力特性線Q1よりも大きく、しかも、トルク変化率が小さい。このため、所望の出力トルクTrを得るときの回転速度Nrは、高速に維持される。回転速度Nrが下がらずに、大きい出力トルクTrが得られるので、シュータ35から雪を飛ばす投雪距離を長くする、つまり遠くへ飛ばす場合に好適である。この第2エンジン出力特性線Q2は、除雪作業になれた熟練者が使う場合に好適である。しかも、投雪距離を長くすることによって、除雪作業を早く行うことができるので、作業効率が高まる。積雪が新雪の場合には特に有力である。
「第1制御モード」は、前記第1エンジン出力特性線Q1のエンジン出力制御特性によってエンジン22を制御する、いわゆるトルクライズドモードである。また、「第2制御モード」は、前記第2エンジン出力特性線Q2のエンジン出力制御特性によってエンジン22を制御する、いわゆるパワーモードである。
本発明では、図4に示されるように、第1制御モードでは、第1エンジン出力特性線Q1の特性に、第1の運転推奨範囲A1を設定している。また、第2制御モードでは、第2エンジン出力特性線Q2の特性に、第2の運転推奨範囲A2を設定している。これらの第1及び第2の運転推奨範囲A1,A2は、エンジン22によってオーガ31及びブロア32を駆動するのに、エンジン22の運転状態(特に、高速域での運転状態)が最適な運転範囲にあるか否か、つまり推奨される範囲にあるか否かの判断基準となる。
第1及び第2の運転推奨範囲A1,A2は、少なくともエンジン22の回転速度Nrとスロットル開度θrとに基づいて予め設定されており、特に、高速域Zhのなかで最適な範囲となるように設定される。第1及び第2の運転推奨範囲A1,A2のときのスロットル開度θrは、全開に近い。第1の運転推奨範囲A1は、第1エンジン出力特性線Q1のなかの、最大トルク点Pt近くの回転速度に設定される。第2の運転推奨範囲A2は、第2エンジン出力特性線Q2のなかの、最大トルク点Ptから離れた回転速度に設定される。
次に、制御部81をマイクロコンピュータによって構成した場合の制御フローについて、図5に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ68をオンにしたときに制御を開始し、メインスイッチ68をオフにしたときに制御を終了する。なお、図5に示される制御フローチャートでは、除雪機10の制御のなかの、エンジン制御に関するステップのみを説明し、他の制御に関するステップについては省略する。以下、図3及び図4を参照しつつ説明する。
図5は、制御部81の制御フローチャートである。制御部81は制御を開始すると、先ずステップS11において各スイッチのスイッチ信号を読み込む。次に、モード切換え操作部71が第1制御モードに切り換えられたか否か、つまりエンジン22の制御モードが第1制御モードであるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、第1制御モードに切り換えられたと判定した場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、エンジン22を第1制御モードによって制御する。この第1制御モードは、図4に示される第1エンジン出力特性線Q1の特性を有する。次に、エンジン22の回転速度Nrを読み込む(ステップS14)。この回転速度Nrについては、エンジン回転センサ85によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、回転速度Nrが第1の運転推奨範囲A1にあるか否かを判定する(ステップS15)。ここで、回転速度Nrが第1の運転推奨範囲A1にあると判定した場合には、ステップS16に進む。ステップS16では、スロットル弁82のスロットル開度θrを読み込む。このスロットル開度θrについては、スロットル開度センサ86によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、スロットル開度θrが少なくとも目標開度θsに達しているか、つまりθr≧θsであるか否かを判定する(ステップS17)。ここで、θr≧θsであると判定した場合には、表示部72(表示灯72)に点灯指令を発する(ステップS18)。表示部72は点灯することによって、回転速度Nrが第1の運転推奨範囲A1にあることを報知する。点灯している表示部72を目視した作業者は、エンジン22の現在の運転状態が運転推奨範囲A1に入っていると判断して、そのままの運転状態を維持する。
一方、ステップS15において回転速度Nrが第1の運転推奨範囲A1から外れていると判断した場合、又は、ステップS17においてθr<θsであると判断した場合には、表示部72に消灯指令を発する(ステップS19)。つまり、制御部81は、表示部72に対して速度レバー61の操作を促す表示をするように、表示部72に指令を発する。表示部72は消灯することによって、回転速度Nrが第1の運転推奨範囲A1から外れていることを報知し、速度レバー61の操作を促す。消灯している表示部72を目視した作業者は、エンジン22の現在の運転状態が第1の運転推奨範囲A1から外れていると判断する。そして、第1の運転推奨範囲A1に入るように、速度レバー61を適宜操作する。このように、エンジン22を最適な運転範囲に操作する操作性が一層高まり、特に作業の初心者に最適である。
ステップS18又はステップS19の次には、メインスイッチ68のスイッチ信号を読み込む(ステップS20)。次に、制御部81は、この制御フローを停止するか否かを判断する(ステップS21)。つまり、メインスイッチ68がオン(on)の場合には、制御を継続すると判断してステップS11に戻る。一方、メインスイッチ68がオフ(off)の場合には、制御を停止すると判断してエンジン22を停止した後に(ステップS22)、一連の制御を終了する。
上記ステップS12において第1制御モードではないと判定、つまりモード切換え操作部71が第2制御モードに切り換えられたと判定した場合には、ステップS23に進む。
ステップS23では、エンジン22を第2制御モードによって制御する。この第2制御モードは、図4に示される第2エンジン出力特性線Q2の特性を有する。次に、エンジン22の回転速度Nrを読み込む(ステップS24)。この回転速度Nrについては、エンジン回転センサ85によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、回転速度Nrが第2の運転推奨範囲A2にあるか否かを判定する(ステップS25)。ここで、回転速度Nrが第2の運転推奨範囲A2にあると判定した場合には、ステップS26に進む。ステップS26では、スロットル弁82のスロットル開度θrを読み込む。このスロットル開度θrについては、スロットル開度センサ86によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、スロットル開度θrが少なくとも目標開度θsに達しているか、つまりθr≧θsであるか否かを判定する(ステップS27)。ここで、θr≧θsであると判定した場合には、ステップS28で表示部72に点灯指令を発した後に、ステップS20に進む。表示部72は点灯することによって、回転速度Nrが第2の運転推奨範囲A2にあることを報知する。
一方、ステップS25において回転速度Nrが第2の運転推奨範囲A2から外れていると判断した場合、又は、ステップS27においてθr<θsであると判断した場合には、ステップS29で表示部72に消灯指令を発した後に、ステップS20に進む。つまり、制御部81は、表示部72に対して速度レバー61の操作を促す表示をするように、表示部72に指令を発する。表示部72は消灯することによって、回転速度Nrが第2の運転推奨範囲A2から外れていることを報知し、速度レバー61の操作を促す。消灯している表示部72を目視した作業者は、エンジン22の現在の運転状態が第2の運転推奨範囲A2から外れていると判断する。そして、第2の運転推奨範囲A2に入るように、速度レバー61を適宜操作する。このように、エンジン22を最適な運転範囲に操作する操作性が一層高まり、特に作業の初心者に最適である。
以上の説明から明らかなように、実施例1によれば、制御部81は、今実行している制御モードにおいて、エンジン22の運転状態が運転推奨範囲A1,A2にあるか否かを判定し、この判定結果を表示部72に表示させる。このため、除雪作業の環境や作業者の好みによって選択された、第1及び第2制御モードのどちらにおいても、エンジン22の運転状態が運転推奨範囲A1,A2、つまり最適な運転範囲にあるか否かを、目視によって簡単に認識することができる。従って、除雪機10の除雪性能を簡便に且つ有効に引き出すことができる。このように、作業者の要求による制御モードにおいて、最適な運転範囲を表示することによって、作業者を誘導し、最適な運転範囲となるように、操作を促すことができる。
実施例2に係る除雪機について図6〜図8に基づき説明する。図6は上記図2に対応して表している。図7は上記図4に対応して表している。図8は上記図5に対応して表している。
実施例2の除雪機10Aは、次の2つの変更点を変更したことを特徴とし、他の構成については上記図1乃至図5に示す構成と同じなので、説明を省略する。第1の変更点は、上記図2及び図3に示されている表示部72を、図6に示される表示部72Aに変更したことである。第2の変更点は、図4及び図5に示されている制御部81の制御モード及び制御フローを、図7及び図8に示されている制御部81の制御モード及び制御フローに変更したことである。
具体的には、図6に示されるように、表示部72Aは操作部60の上部に設けられている。この表示部72Aは3つの表示器72a,72b,72cからなる。第1表示器72aと第2表示器72bと第3表示器72cは、互いに独立して表示することが可能な表示灯である。
図7(a)は、制御部81が実行する第1制御モードの概念を示しており、上記図4に示されている第1エンジン出力特性線Q1と同じである。また、図7(b)は、制御部81が実行する第2制御モードの概念を示しており、上記図4に示されている第2エンジン出力特性線Q2と同じである。
実施例2の第1制御モードでは、第1エンジン出力特性線Q1の特性において、エンジン22の出力トルクTrが零(無負荷)のときの回転速度Nrは、最大速度であり、この最大速度の点P11のことを「無負荷時点P11」という。高速域Zhのなかの無負荷時点P11付近で、エンジン22が安定した最適な運転をすることが可能な最高回転速度の点P12のことを「安定最高回転点P12」という。高速域Zhのなかの最大トルク点Pt付近で、エンジン22が安定した最適な運転をすることが可能な最低回転速度の点P13のことを、「安定最低回転点P13」という。
無負荷時点P11から安定最高回転点P12までの範囲A11を、「余裕運転範囲A11」とする。この余裕運転範囲A11では、エンジン22の出力トルクTrに余裕がある。このため、除雪機10Aの走行速度を高速にすることによって、除雪の負荷トルクを増すことができる。
安定最高回転点P12から安定最低回転点P13までの範囲A12を、「最適運転範囲A12」とする。この最適運転範囲A12は、エンジン22によってオーガ31及びブロア32を駆動するのに、エンジン22の運転状態が最適な運転範囲にあるか否か、つまり推奨される範囲にあるか否かの判断基準となる。電子ガバナは、無負荷時点P11からスロットル弁82のスロットル開度制御を実行しており、最適運転範囲A12のなかに全開となる点がある。最適運転範囲A12は、上記実施例1の「第1の運転推奨範囲」に相当しており、第1の運転推奨範囲と同等の効果を有する。
安定最低回転点P13よりも低速の範囲A13を、「負荷過大範囲A13」とする。この負荷過大範囲A13では、除雪の負荷トルクが過大なので、除雪機10Aの走行速度を下げる必要がある。
このように、第1エンジン出力特性線Q1の特性において、エンジン22が回転可能な回転速度Nrの全範囲、つまり「第1の運転範囲」を、余裕運転範囲A11と最適運転範囲A12と負荷過大範囲A13という、3つの範囲に区画している。
実施例2の第2制御モードにおいても、第1制御モードと同様にエンジン22が回転可能な回転速度Nrの全範囲、つまり「第2の運転範囲」を、余裕運転範囲A21と最適運転範囲A22と負荷過大範囲A23という、3つの範囲に区画している。
つまり、第2エンジン出力特性線Q2の特性において、出力トルクTrが零(無負荷)のときの最大速度の点P21のことを「無負荷時点P21」という。高速域Zhのなかの無負荷時点P21付近で、エンジン22が安定した最適な運転をすることが可能な最高回転速度の点P22のことを「安定最高回転点P22」という。高速域Zhのなかの最大トルク点Pt付近で、エンジン22が安定した最適な運転をすることが可能な最低回転速度の点P23のことを、「安定最低回転点P23」という。
無負荷時点P21から安定最高回転点P22までの範囲A21を、「余裕運転範囲A21」とする。この余裕運転範囲A21では、エンジン22の出力トルクTrに余裕がある。
安定最高回転点P22から安定最低回転点P23までの範囲A22を、「最適運転範囲A22」とする。この最適運転範囲A22は、エンジン22によってオーガ31及びブロア32を駆動するのに、エンジン22の運転状態が最適な運転範囲にあるか否か、つまり推奨される範囲にあるか否かの判断基準となる。最適運転範囲A22は、上記実施例1の「第1の運転推奨範囲」に相当しており、第1の運転推奨範囲と同等の効果を有する。
安定最低回転点P23よりも低速の範囲A23を、「負荷過大範囲A23」とする。この負荷過大範囲A23では、除雪の負荷トルクが過大なので、除雪機10Aの走行速度を下げる必要がある。
図8は、実施例2の制御部81の制御フローチャートである。制御部81は制御を開始すると、先ずステップS111において各スイッチのスイッチ信号を読み込む。次に、モード切換え操作部71が第1制御モードに切り換えられたか否か、つまりエンジン22の制御モードが第1制御モードであるか否かを判定する(ステップS112)。ここで、第1制御モードに切り換えられたと判定した場合には、ステップS113に進む。
ステップS113では、エンジン22を第1制御モードによって制御する。この第1制御モードは、図7(a)に示される第1エンジン出力特性線Q1の特性を有する。次に、エンジン22の回転速度Nrを読み込む(ステップS114)。この回転速度Nrについては、エンジン回転センサ85によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、回転速度Nrが第1の運転範囲のどこに入るか判定する(ステップS115)。ここで、回転速度Nrが余裕運転範囲A11に入ると判断した場合には、第1表示器72aに点灯指令を発する(ステップS116)。第1表示器72aは点灯することによって、回転速度Nrが余裕運転範囲A11にあることを報知する。
また、ステップS115において、回転速度Nrが最適運転範囲A12に入ると判断した場合には、第2表示器72bに点灯指令を発する(ステップS117)。第2表示器72bは点灯することによって、回転速度Nrが最適運転範囲A12(第1の運転推奨範囲A12)にあることを報知する。
また、ステップS115において、回転速度Nrが負荷過大範囲A13に入ると判断した場合には、第3表示器72cに点灯指令を発する(ステップS118)。第3表示器72cは点灯することによって、回転速度Nrが負荷過大範囲A13にあることを報知する。
ステップS116〜S118のいずれか1つを実行した次には、メインスイッチ68のスイッチ信号を読み込む(ステップS119)。次に、制御部81は、この制御フローを停止するか否かを判断する(ステップS120)。つまり、メインスイッチ68がオン(on)の場合には、制御を継続すると判断してステップS111に戻る。一方、メインスイッチ68がオフ(off)の場合には、制御を停止すると判断してエンジン22を停止した後に(ステップS121)、一連の制御を終了する。
上記ステップS112において第1制御モードではないと判定、つまりモード切換え操作部71が第2制御モードに切り換えられたと判定した場合には、ステップS122に進む。
ステップS122では、エンジン22を第2制御モードによって制御する。この第2制御モードは、図7(b)に示される第2エンジン出力特性線Q2の特性を有する。次に、エンジン22の回転速度Nrを読み込む(ステップS123)。この回転速度Nrについては、エンジン回転センサ85によって検出された検出値を読み込めばよい。
次に、回転速度Nrが第2の運転範囲のどこに入るか判定する(ステップS124)。ここで、回転速度Nrが余裕運転範囲A21に入ると判断した場合には、第1表示器72aに点灯指令を発する(ステップS125)。第1表示器72aは点灯することによって、回転速度Nrが余裕運転範囲A21にあることを報知する。
また、ステップS124において、回転速度Nrが最適運転範囲A22に入ると判断した場合には、第2表示器72bに点灯指令を発する(ステップS126)。第2表示器72bは点灯することによって、回転速度Nrが最適運転範囲A22(第2の運転推奨範囲A22)にあることを報知する。
また、ステップS124において、回転速度Nrが負荷過大範囲A23に入ると判断した場合には、第3表示器72cに点灯指令を発する(ステップS127)。第3表示器72cは点灯することによって、回転速度Nrが負荷過大範囲A23にあることを報知する。
ステップS125〜S127のいずれか1つを実行した次には、上記ステップS119に進む。
実施例2によれば、制御部81は、今実行している制御モードにおいて、エンジン22の運転状態が運転推奨範囲A12,A22にあるか否かを判定し、この判定結果を表示部72Aに表示させる。このため、除雪作業の環境や作業者の好みによって選択された、第1及び第2制御モードのどちらにおいても、エンジン22の運転状態が運転推奨範囲A12,A22、つまり最適な運転範囲にあるか否かを、目視によって簡単に認識することができる。従って、除雪機10Aの除雪性能を簡便に且つ有効に引き出すことができる。このように、作業者の要求による制御モードにおいて、最適な運転範囲を表示することによって、作業者を誘導し、最適な運転範囲となるように、操作を促すことができる。
さらに実施例2によれば、表示部72Aは、複数の制御モードのそれぞれにおいて、余裕運転範囲A11と最適運転範囲A12と負荷過大範囲A13という、3つの範囲に、よりきめ細かく表示することができる。このため、エンジン22の運転状態(動作状態)を、目視によって、よりきめ細かく明確に識別することができる。作業者は、速度レバー61を増速操作するか、又は減速操作するかを明確に知ることができるので、速度レバー61の操作が容易である。
例えば、作業者は表示部72Aを目視することによって、現在のエンジン運転状態が最適運転状態ではない場合には、余裕状態にあるか、又は負荷過大状態にあるかについても、明確に識別することができる。このため、最適運転状態にするためには、速度レバー61を増速操作すればよいのか、又は減速操作すればよいのかを、簡単に且つ明確に知ることができる。従って、熟練者でなくても、効率の良い除雪作業を行うことができる。
実施例3に係る除雪機について図9に基づき説明する。図9は上記図8に対応して表している。実施例3の除雪機10Bは、実施例2に対して次の2つの変更点を変更したことを特徴とする。第1の変更点は、図6に示されている実施例2の表示部72Aを図2に示されている表示部72に変更したことである。第2の変更点は、図8に示されている実施例2の制御フローを、図9に示されている制御フローに変更したことである。
具体的には、図9に示される制御フローにおいて、ステップS116Aは図8のステップS116に相当する。同様に、ステップS117Aは図8のステップS117に相当し、ステップS118Aは図8のステップS118に相当し、ステップS125Aは図8のステップS125に相当し、ステップS126Aは図8のステップS126に相当し、ステップS127Aは図8のステップS127に相当する。その他のステップは実施例2と同じ内容である。
ステップS115において、回転速度Nrが余裕運転範囲A11に入ると判断した場合には、表示部72(表示灯)に消灯指令を発する(ステップS116A)。表示部72は消灯することによって、回転速度Nrが余裕運転範囲A11にあることを報知する。
また、ステップS115において、回転速度Nrが最適運転範囲A12に入ると判断した場合には、表示部72に点灯指令を発する(ステップS117A)。表示部72は点灯することによって、回転速度Nrが最適運転範囲A12(第1の運転推奨範囲A12)にあることを報知する。
また、ステップS115において、回転速度Nrが負荷過大範囲A13に入ると判断した場合には、表示部72に点滅指令を発する(ステップS118A)。表示部72は点滅することによって、回転速度Nrが負荷過大範囲A13にあることを報知する。
一方、ステップS124において、回転速度Nrが余裕運転範囲A21に入ると判断した場合には、表示部72に消灯指令を発する(ステップS125A)。表示部72は消灯することによって、回転速度Nrが余裕運転範囲A21にあることを報知する。
また、ステップS124において、回転速度Nrが最適運転範囲A22に入ると判断した場合には、表示部72に点灯指令を発する(ステップS126A)。表示部72は点灯することによって、回転速度Nrが最適運転範囲A22(第2の運転推奨範囲A22)にあることを報知する。
また、ステップS124において、回転速度Nrが負荷過大範囲A23に入ると判断した場合には、表示部72に点滅指令を発する(ステップS128A)。表示部72は点滅することによって、回転速度Nrが負荷過大範囲A23にあることを報知する。
実施例3によれば、上記実施例2と同様の作用、効果を有する。さらに実施例3によれば、1つの表示部72によって3種類の表示を行うので、実施例2に比べて表示構造が簡単である。
なお、本発明では、除雪機10,10A,10Bは、オーガ31及びブロア32をエンジン22によって駆動するとともに、走行装置50を電動モータによって駆動する構成の除雪機にも適用可能である。
本発明の除雪機10,10A,10Bは、少なくともオーガ31をエンジン22によって駆動するオーガ式除雪機に好適である。
10,10A,10B…除雪機、22…エンジン、31…オーガ、32…ブロア、35…シュータ、50…走行装置、61…速度レバー、71…モード切替操作部、72,72A…表示部、81…制御部、A1,A2,A12,A22…運転推奨範囲、Nr…エンジンの回転速度、θr…スロットル開度。

Claims (1)

  1. エンジンによって、少なくともオーガと、このオーガによって集められた雪をシュータから周囲に飛ばすブロアとを駆動するとともに、走行装置によって自走する形式の除雪機において、
    エンジン出力制御特性が互いに異なる複数の制御モードの、いずれか1つを選択して切り換え操作するモード切換え操作部と、
    このモード切換え操作部の操作信号に従い、前記複数の制御モードのいずれか1つを実行して、前記エンジンを制御する制御部と
    前記走行装置の走行速度を操作する速度レバーと、
    を備え、
    前記制御モードに、少なくとも、高速域で回転速度の増大に従って出力トルクが減少するときの変化率が大きくなるように制御する第1制御モードと、高速域で回転速度の増大に従って出力トルクが減少するときの変化率が前記第1制御モードよりも小さくなるように制御する第2制御モードとが含まれ、
    前記制御部に、少なくとも、第1制御モード時で運転するときに推奨される第1運転推奨範囲と、第2制御モード時で運転するときに推奨される第2運転推奨範囲とが、少なくとも前記エンジンの回転速度とスロットル開度とに基づいて設定され、
    この制御部は、実行している制御モードが前記第1制御モードであるか又は前記第2制御モードであるかに応じて、前記エンジンの運転状態が前記第1運転推奨範囲又は前記第2運転推奨範囲にあるか否かをそれぞれ判定し、実行している前記第1制御モード、又は前記第2制御モード毎にこの判定結果を表示するように表示部に指令を発するとともに、
    前記エンジンの運転状態が前記第1運転推奨範囲又は前記第2運転推奨範囲から外れていると判断した場合、前記表示部に対して前記速度レバーの操作を促す表示をするように前記表示部に指令を発することを特徴とする除雪機。
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