JPH10250502A - 作業機のバッテリ充電構造 - Google Patents

作業機のバッテリ充電構造

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JPH10250502A
JPH10250502A JP9062752A JP6275297A JPH10250502A JP H10250502 A JPH10250502 A JP H10250502A JP 9062752 A JP9062752 A JP 9062752A JP 6275297 A JP6275297 A JP 6275297A JP H10250502 A JPH10250502 A JP H10250502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの過放電に対する適切な対策を講じ
て電装品系の信頼性並びに作業能率の向上を図れるよう
にする。 【解決手段】 作業機のバッテリ充電構造において、バ
ッテリ42の容量を検出する容量検出手段Aと、該容量
検出手段Aからの検出値が設定値より低下すると、エン
ジン回転数を上昇させてバッテリ42への充電量を増大
させるとともに、そのエンジン回転数の上昇分に応じた
減速操作により走行速度の上昇を阻止する制御手段Bと
を装備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機などの作業
機のバッテリ充電構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機などの作業機においては、
操作性や作業性などの向上を図るために、車速制御用、
自動昇降制御用、及びローリング制御用、などの各種電
装機器が装備されることによって電力消費が大きくなる
ことから、大型のバッテリを搭載するなどの対策が講じ
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
作業機の一例である田植機などにおいては、操作性や作
業性などの向上を更に図るために、上記の各種電装機器
に加えて、例えば、ステアリングアシスト(パワーステ
アリング)用のアシストモータや、ミッドマウント施肥
用のブロワモータ、といった電力消費の大きい多数の電
動アクチュエータが装備されるようになっており、これ
らの電動アクチュエータを作動させる作業走行時には、
バッテリが過放電になり電力不足気味になることによっ
て、各種電動アクチュエータの作動が遅れて好適な制御
動作が得られない、あるいはバッテリを回復させるため
には作業を中断して充電しなければならない、といった
不都合が生じる虞があることから、バッテリの過放電に
対する対策を講じることが望まれていた。
【0004】本発明の目的は、バッテリの過放電に対す
る適切な対策を講じて電装品系の信頼性並びに作業能率
の向上を図れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、作業機の
バッテリ充電構造において、バッテリの容量を検出する
容量検出手段と、該容量検出手段からの検出値が設定値
より低下すると、エンジン回転数を上昇させて前記バッ
テリへの充電量を増大させるとともに、そのエンジン回
転数の上昇分に応じた減速操作により走行速度の上昇を
阻止する制御手段とを装備した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ステアリングアシスト用のアシストモータやミッド
マウント施肥用のブロワモータなどの作動によりバッテ
リが過放電になることによって容量検出手段からの検出
値が設定値より低下するようになると、制御手段が、こ
の低下に応じてガバナを操作してエンジン回転数を上昇
させるようになることから、放電量に応じた充電をバッ
テリに対して行うことができるようになる。つまり、電
力消費の大きい電動アクチュエータの作動にかかわら
ず、電力不足気味になることが防止された安定した状態
にバッテリの状態を維持できることから、各種電動アク
チュエータの作動が遅れて好適な制御動作が得られな
い、あるいはバッテリを回復させるために作業を中断し
なければならない、といった不都合が生じる虞を回避す
ることができ、もって、電装品系の信頼性並びに作業能
率の向上を図れるようになる。又、制御手段が、エンジ
ン回転数の上昇分に応じた減速操作を行って走行速度の
上昇を阻止することから、バッテリの過放電に対する充
電量を確保するために制御手段がエンジン回転数を上昇
させることによって不測に走行速度が上昇する、といっ
た不都合が生じることを阻止できるとともに、そのため
の操作を操縦者に強いることもない。
【0007】〔効果〕従って、新たな不都合を招くこと
なくバッテリの過放電に対する適切な対策を講じること
ができ、これによって、バッテリが電力不足気味になっ
て各種電動アクチュエータの作動が遅れることによって
好適な制御動作が得られない、あるいはバッテリを回復
させるために作業を中断しなければならない、といった
不都合が生じる虞を回避できることから、操作性や作業
性などの向上を図るために装備される電装品系の信頼性
の向上を図れるとともに、作業能率の向上を図れるよう
になった。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記制御手段を非可
逆的に作動するよう構成した。
【0009】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、エンジン回転数の上昇によりバッテリへの充電量を
増大させることによって容量検出手段からの検出値が設
定値まで回復した場合には、制御手段は、その時点での
エンジン回転数を維持してバッテリ容量の回復を優先さ
せるようになることから、電力消費の大きい電動アクチ
ュエータの作動によって電力不足気味になることをより
確実に防止できるより安定した状態にバッテリの状態を
維持することができるので、各種電動アクチュエータの
作動が遅れて好適な制御動作が得られない、あるいはバ
ッテリを回復させるために作業を中断しなければならな
い、といった不都合が生じる虞をより確実に回避できる
ようになる。
【0010】〔効果〕従って、制御手段を非可逆的に作
動するよう構成することによって、操作性や作業性など
の向上を図るために装備される電装品系のより一層の信
頼性の向上を図れるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記制御手段を可逆
的に作動するよう構成した。
【0012】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、エンジン回転数の上昇によりバッテリへの充電量を
増大させることによって容量検出手段からの検出値が設
定値まで回復した場合には、制御手段は、容量検出手段
からの検出値が設定値に維持されるようガバナを操作し
てエンジン回転数を低下させるようになる。つまり、電
力消費の大きい電動アクチュエータの作動によって電力
不足気味になることを防止できる安定した状態にバッテ
リの状態を維持しながらも、燃費の面において有利にで
きるようになる。又、制御手段が、エンジン回転数の低
下分に応じた増速操作を行って走行速度の低下を阻止す
ることから、不測に走行速度が低下するといった不都合
が生じることを阻止できるとともに、そのための操作を
操縦者に強いることもない。
【0013】〔効果〕従って、制御手段を可逆的に作動
するよう構成することによって、操作性や作業性などの
向上を図るために装備される電装品系の信頼性の向上を
図れる上に、経済性に優れたものにできるようになっ
た。
【0014】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記バッテリの比重を検出する比重センサにより前
記容量検出手段を構成した。
【0015】〔作用〕バッテリの比重(電解液比重)
は、放電の進行に伴って比較的大きい割合で正比例的に
減少するものであるのに対し、バッテリの電圧は、放電
の進行に伴って比較的小さい割合で正比例的に降下し、
ある限度を超えると急激に降下するものである。そのた
め、容量検出手段を電圧計で構成する場合には、バッテ
リの電圧が急激に降下するようになるとバッテリを回復
させるために作業を中断しなければならない不都合が生
じることから、バッテリに対する充電量を増大させる設
定値を、電圧が急激に降下する前の比較的小さい割合で
降下する範囲内で設定する必要があり、又、その設定値
を制御手段に精度良く検知させるためには、容量検出手
段を構成する電圧計に精度の高いものを採用する必要が
ある。又、電圧は温度の影響を受けやすいものであるこ
とから、バッテリに対する充電量を増大させる設定値
を、温度変化の著しいエンジン周りに配備されるバッテ
リの電圧に基づいて制御手段に精度良く検知させること
が難しくなる。これに対し、上記請求項4記載の発明の
ように容量検出手段を比重センサで構成した場合には、
バッテリの比重が放電の進行に伴って比較的大きい割合
で正比例的に減少するものであることから、バッテリに
対する充電量を増大させる設定値を制御手段に精度良く
検知させるために、電圧計で構成する場合のように精度
の高いものを採用する必要がない。又、比重は電圧のよ
うに温度の影響を受けるものではないことから、容量検
出手段を電圧計で構成する場合に比較して、バッテリに
対する充電量を増大させる設定値を制御手段に精度良く
検知させることができるようになる。
【0016】〔効果〕従って、容量検出手段を安価に構
成できるとともに、バッテリに対する充電量を増大させ
る設定値の検知精度の向上を図れるようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】図1には作業機の一例である乗用型田植機
の全体側面が示されており、この田植機は、乗用型の走
行機体1と、走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介
して油圧式のリフトシリンダ3の作動により昇降自在と
なるように、又、電動式のローリングモータ4(図2参
照)の作動により前後軸芯P1周りにローリング揺動自
在となるように連結された苗植付装置5によって構成さ
れている。
【0019】走行機体1は、その前部にエンジン6が搭
載されており、エンジン6からの動力が、ベルト式無段
変速装置7やギヤ式変速装置8などを介して、前輪9、
後輪10、及び苗植付装置5へ伝達されるよう構成され
ている。図2に示すように、ベルト式無段変速装置7
は、エンジン6の出力軸6aに取り付けられた割りプー
リ式の駆動プーリ7a、ギヤ式変速装置8の入力軸8a
に取り付けられた割りプーリ式の従動プーリ7b、駆動
プーリ7aと従動プーリ7bとに亘って巻き掛けられた
伝動ベルト7c、及び各プーリ7a,7bに備えられた
乗り上がり式のカム機構7d,7eを介して駆動プーリ
7aと従動プーリ7bの割り幅間隔を変更する電動式の
変速シリンダ7f、などによって構成されており、走行
機体1の操縦部に備えた操作レバー11aと回転式のポ
テンショメータ11sからなる手動操作式の速度設定器
11により人為設定された目標速度に基づいて、マイク
ロコンピュータを備えた制御装置12が変速シリンダ7
fの作動を制御することにより、無段階の変速操作を行
えるようになっている。つまり、制御装置12には、速
度設定器11により設定された目標速度に基づいて走行
機体1の走行速度を制御する車速制御手段12Aが制御
プログラムとして備えられている。変速シリンダ7fに
は、変速シリンダ7fの実作動量を検出するストローク
センサ7sが備えられており、車速制御手段12Aは、
速度設定器11にて設定された目標速度に応じた変速シ
リンダ7fの目標作動量と、ストロークセンサ7sにて
検出された変速シリンダ7fの実作動量とが合致するよ
うに、変速シリンダ7fの作動を制御するフィードバッ
ク制御を行うよう構成されている。
【0020】図1,図3及び図4に示すように、苗植付
装置5は、エンジン6からの動力が伝達されるフィード
ケース13、フィードケース13から左右に向けて延設
された支持フレーム14、支持フレーム14から後方に
向けて並列に延設されたフレーム兼用の植付伝動ケース
15、各植付伝動ケース15の後部左右両側に軸支され
たロータリ式の植付機構16、各植付機構16に対して
一定のストロークで往復横移動する苗載台17、及び各
植付機構16による植え付け箇所に対して前もって整地
作用を施す整地フロート18、などによって構成されて
いる。各植付伝動ケース15の前部には、左右の植付伝
動ケース15に亘る長さのフロート支点パイプ19が装
着されている。フロート支点パイプ19から後方下方に
向けて複数の揺動アーム20が並列に延設されている。
そして、各揺動アーム20の遊端に整地フロート18が
横軸芯P2周りに上下揺動自在に連結されている。
【0021】図1及び図2に示すように、走行機体1の
操縦部に装備されたステアリングハンドル21の左下部
には中立復帰型の操作レバー22が配備されており、こ
の操作レバー22を上方へ揺動操作すると第一スイッチ
23が押圧操作され、又、操作レバー22を下方へ揺動
操作すると第二スイッチ24が押圧操作されるようにな
っている。第一スイッチ23及び第二スイッチ24は、
それぞれ押圧操作されるのに伴ってオン信号を制御装置
12へ出力するようになっている。制御装置12は、第
一スイッチ23からのオン信号が入力されると、植付ク
ラッチ25の伝動状態を切り換える電動式のクラッチモ
ータ26の作動を制御して植付クラッチ25の切り状態
を現出することによって苗植付装置5の植え付け作動を
停止させるとともに、その直後に、リフトシリンダ3に
対する作動油の流動状態を切り換える電磁制御弁27の
作動を制御してリフトシリンダ3を短縮作動させること
によって苗植付装置5を所定の上限位置まで上昇させる
ようになっている。又、苗植付装置5を所定の上限位置
まで上昇させた後に第二スイッチ24からのオン信号が
入力されると、電磁制御弁27の作動を制御してリフト
シリンダ3を伸長作動させることによって苗植付装置5
を所定の植え付け高さ(対地高さ)位置まで下降させる
ようになっている。苗植付装置5を所定の植え付け高さ
位置まで下降させた後に再び第二スイッチ24からのオ
ン信号が入力されると、クラッチモータ26の作動を制
御して植付クラッチ25の入り状態を現出することによ
って苗植付装置5の植え付け作動を再開させるようにな
っている。つまり、制御装置12には、操作レバー22
の操作に基づいて苗植付装置5の植え付け作動並びに昇
降を制御する手動制御手段12Bが制御プログラムとし
て備えられている。
【0022】ちなみに、図1及び図2に示すように、操
作レバー22の操作に基づく手動制御手段12Bの制御
作動は、走行機体1の右側部に配備された植付クラッチ
レバー28を「自動」位置に位置させた状態においての
み実行されるようになっている。又、手動制御手段12
Bは、植付クラッチレバー28を「自動」位置に位置さ
せていない状態においては、植付クラッチレバー28の
操作位置に基づいて苗植付装置5の植え付け作動並びに
昇降を制御するようになっている。尚、図2における符
号28sは、植付クラッチレバー28の「自動」「上
昇」「中立」「下降」「入(植付け)」「切(植付
け)」の各操作位置への操作を検出して制御装置12へ
出力するよう回転式のポテンショメータによって構成さ
れたレバーセンサである。
【0023】図2及び図4に示すように、苗植付装置5
には、植え付け作業時の走行に伴って横軸芯P2周りに
変位する整地フロート18のうち、左右中央に位置する
整地フロート18の上下揺動角度をリンク機構29を介
して検出するフロートセンサSが装備されている。フロ
ートセンサSは、回転式のポテンショメータによって構
成されており、中央に位置する整地フロート18の上下
揺動角度を電圧レベルに変換して制御装置12へ出力す
るようになっている。制御装置12は、フロートセンサ
Sからの電圧レベルを逐次読み込んで電圧レベルの移動
平均を逐次算出するとともに、最新の電圧レベルの移動
平均に基づいて、左右中央の整地フロート18の基準姿
勢を示すフロートセンサSの基準電圧レベル(制御目標
値)とフロートセンサSからの電圧レベルの移動平均と
が合致するよう電磁制御弁27の作動を制御して苗植付
装置5を昇降させるようになっている。
【0024】つまり、制御装置12には、フロートセン
サSからの検出値に基づいて苗植付装置5の昇降を制御
する自動昇降制御手段12Cが制御プログラムとして備
えられており、この自動昇降制御手段12Cの制御作動
によって、圃場の起伏にかかわらず苗植付装置5を所定
の植え付け高さ(対地高さ)に維持することができ、も
って、苗植付装置5による苗の植え付けを予め設定した
所望の植え付け深さで安定して行えるようになってい
る。
【0025】図2に示すように、ステアリングハンドル
21のハンドル軸21Aには、ステアリングハンドル2
1の回動操作時にハンドル軸21Aに作用する回転トル
クを検出するトルクセンサ21sが装備されており、制
御装置12は、トルクセンサ21sからの検出値に基づ
いて電動式のアシストモータ30の作動を制御すること
によって、回転トルクに応じたアシスト力でハンドル軸
21Aをギヤ伝動機構31を介して補助的に回動操作す
るようになっている。つまり、制御装置12には、トル
クセンサ21sからの検出値に基づいてステアリングハ
ンドル21に対するアシスト力を制御するアシスト力制
御手段12Dが制御プログラムとして備えられており、
アシスト力制御手段12Dの制御作動によってステアリ
ングハンドル21の回動操作を軽快にでき、もって、作
業時の枕地旋回走行などを容易に行えるようになってい
る。又、アシスト力制御手段12Dの制御作動は、走行
機体1の操縦部に備えられたモード切換スイッチ32の
操作によって、実行状態と実行停止状態とに切り換えら
れるようになっており、植え付け直進走行時にはアシス
ト力制御手段12Dの制御作動を実行停止状態に切り換
えておくことによって植え付け直進走行時の蛇行を抑制
できるようになっている。
【0026】図1及び図2に示すように、走行機体1の
後部には施肥装置33が装備されており、この施肥装置
33は、肥料を貯留するホッパー34、ホッパー34内
の肥料を動力分配機構35及び連係ロッド36などを介
して伝達されるエンジン6からの動力によって所定量ず
つ繰り出す繰出し機構37、整地フロート18に装着さ
れた作溝器38、繰出し機構37と作溝器38とを連通
接続する肥料供給ホース39、繰出し機構37から繰り
出された肥料を肥料供給ホース39を介して作溝器38
に向けて風力移送するブロワ40、及びブロワ40を駆
動する電動式のブロワモータ41、などによって構成さ
れており、植付クラッチ25の入り状態が現出されるの
に伴って、エンジン6からの動力で繰出し機構37が駆
動されるとともに、制御装置12がブロワモータ41を
作動させることによって、苗植付装置5の植え付け動作
に連動した施肥を施すようになっている。
【0027】図1に示すように、走行機体1におけるエ
ンジン6の右側には、ローリングモータ4、変速シリン
ダ7f、制御装置12、クラッチモータ26、電磁制御
弁27、アシスートモータ30、及びブロワモータ4
1、などに電力を供給するバッテリ42が装備されてい
る。図2に示すように、バッテリ42は、エンジン6に
装備されたチャージコイル6b、及びエンジン6からの
動力により駆動されるオルタネータ43によって充電さ
れるようになっている。又、バッテリ42には、放電に
伴う電解液の比重の変化によってバッテリ42の容量を
検出する容量検出手段Aとしての比重センサAsが装備
されている。比重センサAsは、その検出値を制御装置
12の車速制御手段12Aへ出力するようになってい
る。車速制御手段12Aは、比重センサAsからの検出
値が設定値(例えば、バッテリ42の満充電時に比重セ
ンサAsで検出される検出値の95%程度の値)より低
下すると、エンジン6に装備されたガバナ44の調速レ
バー44aを操作するよう配備された電動式の調速シリ
ンダ45をその低下量に応じた作動量で作動させて調速
レバー44aを増速側に操作し、エンジン回転数を上昇
させることによって、バッテリ42に対するチャージコ
イル6b及びオルタネータ43からの充電量を増大させ
るようになっている。又、車速制御手段12Aは、エン
ジン回転数の上昇分に応じた作動量でベルト式無段変速
装置7の変速シリンダ7fを作動させてベルト式無段変
速装置7を減速操作することによって、バッテリ42に
対する充電量を増大させるためのエンジン回転数の上昇
にかかわらず、速度設定器11により設定された目標速
度に走行機体1の走行速度を維持するようになってい
る。
【0028】つまり、車速制御手段12Aは、比重セン
サAsからの検出値が設定値より低下するのに伴って、
エンジン回転数を上昇させてバッテリ42への充電量を
増大させるとともに、そのエンジン回転数の上昇分に応
じたベルト式無段変速装置7の減速操作により走行速度
の上昇を阻止する制御手段Bとして機能するよう構成さ
れており、この制御作動によって、電力消費の大きいス
テアリングアシスト用のアシストモータ30や施肥装置
33のブロワモータ41などの作動によりバッテリ42
が過放電になって比重センサAsからの検出値が設定値
より低下した場合には、直ちにエンジン回転数を上昇さ
せることによって放電量に応じた充電をバッテリ42に
対して行うことができ、これによって、バッテリ42を
充分な容量を有する安定した状態に維持できることか
ら、バッテリ42の容量が不足気味になることによっ
て、クラッチモータ26の作動が遅れて植付クラッチ2
5の切り換えタイミングがずれる、ローリングモータ4
や変速シリンダ7fもしくは電磁制御弁27などの作動
が遅れて好適な制御動作が得られない、あるいはバッテ
リ42を回復させるために作業を中断しなければならな
い、といった不都合が生じる虞を回避できるとともに、
バッテリ42の過放電に対する充電量を確保するために
エンジン回転数を上昇させることによって不測に走行機
体1の走行速度が上昇する、といった不都合が生じるこ
とを阻止できるようになっている。
【0029】又、車速制御手段12Aは、エンジン回転
数の上昇によりバッテリ42への充電量を増大させるこ
とによって比重センサAsからの検出値が設定値まで回
復すると、調速シリンダ45の作動によりガバナ44の
調速レバー44aを減速側に操作し、エンジン回転数を
低下させることによって、バッテリ42に対するチャー
ジコイル6b及びオルタネータ43からの充電量を減少
させるとともに、エンジン回転数の低下分に応じた作動
量でベルト式無段変速装置7の変速シリンダ7fを作動
させてベルト式無段変速装置7を増速操作することによ
って、エンジン回転数の低下にかかわらず速度設定器1
1により設定された目標速度に走行機体1の走行速度を
維持するようになっている。要するに、車速制御手段1
2Aは、比重センサAsからの検出値に基づいて可逆的
に作動するよう構成されており、これによって、電力消
費の大きいステアリングアシスト用のアシストモータ3
0や施肥装置33のブロワモータ41などの作動によっ
てバッテリ42が電力不足気味になることを防止しなが
らも、燃費の面において有利にできるようになってい
る。
【0030】図1及び図2に示すように、施肥装置33
のホッパー34の下部には、ホッパー34内の肥料が所
定量より減少したか否かを検出して制御装置12へ出力
するフォトセンサ34sが装備されている。施肥装置3
3の肥料供給ホース39における繰出し機構37側の端
部には、その端部を肥料が通過したか否かを検出して制
御装置12へ出力する静電容量形センサ39sが装備さ
れている。図5に示すように、制御装置12は、フォト
センサ34sによりホッパー34内の肥料が所定量より
減少したことが検出された場合には、走行機体1の操縦
部に装備された警報ランプ(又は警報ブザー)46を作
動させて操縦者に肥料の補給を促すよう構成されてい
る。又、フォトセンサ34sによりホッパー34内の肥
料が所定量より減少したことが検出されている状態にお
いて、設定時間の間、静電容量形センサ39sにより肥
料供給ホース39における肥料の通過が検出されない場
合には、ホッパー34内の肥料が無くなったと判断し、
走行機体1の操縦部に装備された音声警報器47を作動
させて、操縦者に早急な肥料補給を音声により呼び掛け
るよう構成されている。つまり、制御装置12には、フ
ォトセンサ34s及び静電容量形センサ39sからの検
出に基づいて、警報ランプ46と音声警報器47の二段
階の警報を出力する肥料補給警報制御手段12Eが制御
プログラムとして備えられており、この肥料補給警報制
御手段12Eの制御作動によって、操縦者に肥料の補給
を確実に認識させることができるようになっている。
尚、肥料補給警報制御手段12Eは、フォトセンサ34
sによりホッパー34内の肥料が所定量より減少してい
ないことが検出されている状態において、設定時間の
間、静電容量形センサ39sにより肥料供給ホース39
における肥料の通過が検出されない場合には、静電容量
形センサ39sからの検出が弱いと判断し、その検出を
判別できる程度に判別レベルを補正するよう構成されて
いる。
【0031】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 作業機としてはトラクタや芝刈機などであってもよ
い。 走行機体1に、ベルト式無段変速装置7の代わりに
静油圧式無段変速装置を装備したものであってもよい。 容量検出手段Aを電圧計などで構成するようにして
もよい。 エンジン回転数の上昇によりバッテリ42への充電
量を増大させることによって容量検出手段Aからの検出
値が設定値まで回復した場合には、制御手段B(車速制
御手段12A)が、エンジン回転数を低下させることに
よってバッテリ42に対するチャージコイル6b及びオ
ルタネータ43からの充電量を減少させ、かつ、エンジ
ン回転数の低下に伴う走行速度の減速に対する増速操作
は人為操作で行うように、制御手段Bを、容量検出手段
Aからの検出値に基づいて半可逆的に作動するよう構成
してもよい。 エンジン回転数の上昇によりバッテリ42への充電
量を増大させることによって容量検出手段Aからの検出
値が設定値まで回復した場合には、その時点でのエンジ
ン回転数を維持してバッテリ容量の回復を優先させる状
態となるように、制御手段B(車速制御手段12A)
を、容量検出手段Aからの検出値に基づいて非可逆的に
作動するよう構成してもよい。 バッテリへの充電量を増大させる際の基準値となる
設定値の設定は種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】制御構成を示すブロック図
【図3】苗植付装置の構成を示す平面図
【図4】苗植付装置の構成を示す縦断側面図
【図5】肥料補給警報制御手段の制御作動を示すフロー
チャート
【符号の説明】
42 バッテリ A 容量検出手段 As 比重センサ B 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリの容量を検出する容量検出手段
    と、該容量検出手段からの検出値が設定値より低下する
    と、エンジン回転数を上昇させて前記バッテリへの充電
    量を増大させるとともに、そのエンジン回転数の上昇分
    に応じた減速操作により走行速度の上昇を阻止する制御
    手段とを装備してある作業機のバッテリ充電構造。
  2. 【請求項2】 前記制御手段を非可逆的に作動するよう
    構成してある請求項1記載の作業機のバッテリ充電構
    造。
  3. 【請求項3】 前記制御手段を可逆的に作動するよう構
    成してある請求項1記載の作業機のバッテリ充電構造。
  4. 【請求項4】 前記バッテリの比重を検出する比重セン
    サにより前記容量検出手段を構成してある請求項1〜3
    のいずれか一つに記載の作業機のバッテリ充電構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169620A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
JP2010022230A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Yanmar Co Ltd 作業用車両

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