JP2000333310A - 自走式電動車両 - Google Patents

自走式電動車両

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JP2000333310A
JP2000333310A JP14151399A JP14151399A JP2000333310A JP 2000333310 A JP2000333310 A JP 2000333310A JP 14151399 A JP14151399 A JP 14151399A JP 14151399 A JP14151399 A JP 14151399A JP 2000333310 A JP2000333310 A JP 2000333310A
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joystick
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propelled electric
propelled
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JP14151399A
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Kazuo Sasaki
和夫 佐々木
Eizo Senba
英三 仙波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイコンを搭載することなく、極めて簡易な
構成により、走行安定性及び操作性を向上させた自走式
電動車両を提供する。 【解決手段】 ガイドプレート2は、ガイド溝部22が
前進及び後退方向に対して長く、かつ、左右方向に対し
て細く形成され、前進及び後退方向に対してはスティッ
ク部11の傾動操作の自由度が高く、左右方向に対して
は操作自由度が低くなるように傾動操作の状態が規制さ
れる。そして、スティック部11を前進及び後退方向
に、所望の角度で傾動操作することにより、自走式電動
車両を所望の速度で走行制御するとともに、左右方向へ
の傾動操作を規制することにより、直進方向以外の方向
成分及び速度成分を抑制して、スティック部11の操作
ぶれに伴う自走式電動車両の走行ぶれを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式電動車両に
関し、特に、走行駆動手段として電動モータを備え、該
電動モータによる車両の走行制御をジョイスティックを
用いて行う自走式電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療福祉や生産業の分野におい
て、運搬車両に電動モータ等の走行駆動手段を備え、車
両に搭乗、あるいは、付き添う操作者が運転操作を行う
ことにより、バッテリーから供給される電力を用いて自
走方式で走行する電動車両が用いられ、その具体例とし
ては、介護福祉用の電動車いすや、医療施設や宿泊施設
等における配膳台車、工場や倉庫内での製品の運搬台車
等が広く知られている。図12に、従来の自走式電動車
両の一例として電動車いすを示して、その構成を簡単に
説明する。
【0003】図12に示すように、電動車いす100
は、たとえば、フレーム101及び着座面102からな
るいす本体と、着座面102の後方に配置され、図示を
省略した電動モータが接続された駆動車輪103と、着
座面102の前方に配置された自在車輪104と、着座
面102の近傍のフレームに設けられた操作部105
と、上記電動モータやバッテリー等が収納された駆動ユ
ニット106と、を有して構成されている。このような
電動車いす100において、操作者は、着座面102に
着座搭乗し、操作部105を操作して電動モータを回転
駆動させて、その回転駆動力を駆動車輪103に伝達す
ることにより、前進、後退、左右ターン等の走行動作を
所望の速度で行うことができる。ここで、操作部105
には、操作者の年齢や経験を問わず、操作方法が簡易
で、その習熟が比較的早いジョイスティックが多用され
ている。
【0004】図13に、従来、自走式電動車両等に適用
されているジョイスティックについて、概略構成を示し
て簡単に説明する。図13に示すように、ジョイスティ
ック110は、操作者が把持して外力を印加することに
より、任意の方向及び角度に傾動操作されるスティック
部111と、スティック部111の操作状態(傾斜方向
及び傾斜角度)に応じた操作信号を出力するポテンショ
メータ(図示を省略)とを有して構成されている。この
ようなジョイスティック110において、電動車いす等
の自走式電動車両の走行状態を操作する場合には、車両
の進行方向にスティック部111を傾動操作することに
より、操向制御及び速度制御を行うことができる。
【0005】具体的には、スティック部111を所望の
進行方向に傾動操作することにより、電動車いすをステ
ィック部111を傾斜させた方向に走行させることがで
きる。また、スティック部111の傾斜角度に応じて走
行速度を変化させることができる。なお、スティック部
111の傾斜方向は、全周方向に自由に操作することが
でき、また、傾斜角度は、所望の角度まで連続的に変化
させることができるため、電動車いすの走行方向及び走
行速度を無段階的(連続的)にスムーズに変化させるこ
とができる。
【0006】したがって、前進又は後退方向に沿ってス
ティック部111を所定の角度で傾斜させると、電動車
いすを所望の速度で前進又は後退走行させることがで
き、また、前進又は後退方向に対して、所定の角度方向
(おおむね90°以下)にスティック部を傾斜させる
と、所望の速度で前進又は後退しながら、スティック部
の傾斜方向にカーブ走行する。さらに、駆動車輪を左右
個別に回転駆動する電動車いすにおいては、前進又は後
退方向に対して、おおむね90°方向(左右方向)にス
ティック部を傾斜させると、左右の駆動車輪が各々逆回
転して、所望の速度で左又は右方向に、同点位置で回転
動作(スピンターン)を行う。このように、ジョイステ
ィック110は、操作方法が極めて簡易で、早期に操作
方法を習得できるため、様々な分野に応用されている。
なお、上述したようなジョイスティックを装備した電動
車いすについては、たとえば、特開平10−220号公
報等に記載されている。
【0007】ところで、近年の高齢化社会の進展や医療
福祉に対する関心の高まりに伴って、医療機関に対する
様々なサービスの改善が強く要望されるようになってい
る。特に、入院患者に対する配膳サービスは、配膳時間
や食品の温度等の問題に関して改善の要望が高まってい
る。このような配膳サービスに対する要望に対応するた
めに、一部の大規模な医療機関では、食品の温冷保温機
能を備えた配膳台車が導入されているが、温冷保温機能
を備えた配膳台車においては、温冷保温設備自体の重量
が重いうえ、数十人分の食膳(トレイ)を一度に運搬す
る場合、車載重量も極めて重くなるため、配膳作業者に
肉体的な負担を強いていた。
【0008】また、食膳に含まれる食品の種類も飯類、
果物類等の固形物のみならず、味噌汁やスープ等の液状
物も含まれているため、配膳(運搬)作業に際して、こ
れらの食品の転倒やこぼれ等を抑制するように、細心の
注意を払う必要があり、配膳作業者に精神的な負担も強
いていた。そのため、近年においては、上記温冷保温設
備のみならず、電動モータ等の走行駆動手段を備え、ス
イッチ操作により前後進する配膳台車や、マイクロコン
ピュータ(以下、マイコンという)を搭載し、操作者が
台車に印加する押引力を感知して、走行時の駆動補助力
を発生する走行アシスト型の配膳台車、また、走行速度
を操作者の歩く速度に同調させる配膳台車も開発される
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような配膳台車においては、方向転換や走行始動時及
び停止時の速度制御等が十分でなく操作性に劣るという
問題や、操作者による押引力の印加状態を感知して、そ
れに見合った走行駆動力を発生するためのマイコンを搭
載しなければならず、配膳台車の走行制御システムが複
雑化して製造コストの高騰や工期の長期化を招くという
問題を有している。また、上述したいずれの機能を有す
る配膳台車においても、エレベータ内等の狭い空間で
は、幅寄せ等の微動操作を良好に行うことができず、結
局、作業者による押引力に依存しなければならないとい
う問題を有している。
【0010】このような問題を解決するために、配膳台
車に、たとえば、上述したジョイスティックを備えた操
作部を採用することが考えられている。上述したよう
に、配膳台車は、食品の温冷保温設備を備え、かつ、数
十人分の食膳を収納、運搬するために、台車本体が大型
化して車長が長くなり、また、車体(車載)重量が極め
て重くなっているうえ、食品が固形物のみならず、液状
物も含まれているため、台車や積載物のバランスが極め
て悪い。さらに、ジョイスティックを電動車両の操作部
に適用した場合、静止中においては、スティック部の操
作に対する車両の始動応答性が鈍く、一方、走行中にお
いては、スティック部の操作に対する車両の動作応答性
が敏感になるという特性を有している。
【0011】特に、図14(a)に示すように、配膳台
車120の車長に対応して前方車輪121aと後方車輪
121bとの配置間隔を拡げ、かつ、配膳台車120の
カーブ走行やスピンターン等の走行特性や操作性を確保
するために、左右独立してモータ駆動される一対の駆動
車輪122を備えた台車構造を採用した場合には、上記
のようなジョイスティックの応答特性や車体のアンバラ
ンスにより、前後方向(矢印P1)に直進する走行動作
中においてさえ、スティック操作のわずかな変化によ
り、図14(b)に示すように、進行方向に対して台車
本体121が左右に揺れる走行ぶれ(矢印P2)が生じ
るという問題を有していた。なお、図14(a)、
(b)は、配膳台車を底面側から見た車輪配置図であ
り、121は台車本体、121aは自在車輪からなる前
方車輪、121bは固定車輪からなる後方車輪、122
は電動モータに接続された駆動車輪、123は電動モー
タ等を収納した駆動ユニットである。
【0012】さらに、上述したような大型の配膳台車に
おいては、スティック操作に対する始動応答性が鈍いた
め、操作者がスティック部を必要以上に大きな角度で傾
動操作した場合、車両の急激な発進や回転動作を招いて
周囲に対して極めて危険な事態を招く恐れがあった。こ
のような問題は、上述したようなマイコンに、配膳台車
の大きさやバランス、走行状態(直進、カーブ、登坂、
発進加速、減速停止等)に応じた様々な制御情報を収集
して組み込むことにより、走行安定性や操作性を向上さ
せることができるが、走行制御システムの構築に多大な
時間的、人的な負担を伴うため、配膳台車の製造工期の
長期化や製造コストの高騰を招くという問題を有してい
た。そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、マイ
コンを搭載することなく、極めて簡易な構成により、走
行安定性及び操作性を向上させた自走式電動車両を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る自走式電動車両は、駆動車輪と、該駆動車輪に回転駆
動力を付与する電動モータと、該電動モータの動作状態
を操作、指示するジョイスティックと、を備えた自走式
電動車両において、前記ジョイスティックの操作方向及
び操作角度を規制するガイド手段を有し、前記ガイド手
段は、前記ジョイスティックを特定の操作方向及び操作
角度に操作させることにより、前記電動モータをあらか
じめ設定された動作状態で回転動作させて、該動作状態
に応じた回転駆動力を前記駆動車輪に付与することを特
徴とする。また、請求項2記載の発明に係る自走式電動
車両は、請求項1記載の自走式電動車両において、前記
駆動車輪及び前記電動モータは、各々一対設けられ、前
記ジョイスティックの操作により、前記一対の電動モー
タを個別に回転動作させて、前記一対の駆動車輪の各々
に付与される回転駆動力を個別に制御することを特徴と
する。
【0014】また、請求項3記載の発明に係る自走式電
動車両は、請求項1又は2記載の自走式電動車両におい
て、前記ガイド手段は、少なくとも、前記自走式電動車
両の前進方向又は後退方向、及び、左方向又は右方向に
対する前記ジョイスティックの操作方向及び操作角度を
規定するものであることを特徴とする。また、請求項4
記載の発明に係る自走式電動車両は、請求項3記載の自
走式電動車両において、前記ガイド手段は、前記自走式
電動車両の前進方向又は後退方向に対する前記ジョイス
ティックの操作自由度が高く、かつ、前記自走式電動車
両の左方向又は右方向に対する前記ジョイスティックの
操作自由度が低くなるように、前記ジョイスティックの
操作方向及び操作角度を規定するものであることを特徴
とする。
【0015】さらに、請求項5記載の発明に係る自走式
電動車両は、請求項1乃至4のいずれかに記載の自走式
電動車両において、前記ガイド手段は、一体の板状部材
により構成され、前記ジョイスティックの操作支点近傍
に着脱可能に設けられていることを特徴とする。そし
て、請求項6記載の発明に係る自走式電動車両は、請求
項1乃至5のいずれかに記載の自走式電動車両におい
て、前記自走式電動車両は、食品の温冷保温設備を搭載
した配膳台車であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。まず、本発明に係る自走式
電動車両に適用されるジョイスティックについて、図面
を参照して説明する。図1は、本発明に係る自走式電動
車両に適用される操作盤の一実施形態を示す概略構成図
である。図1に示すように、本実施形態に係る操作盤1
0には、ジョイスティック1、ガイドプレート(ガイド
手段)2、キースイッチ3、バッテリーメータ(バッテ
リー残量計)4、異常ランプ(走行不可通知ランプ)
5、通電ランプ(走行可能通知ランプ)6、非常停止ボ
タン7等が配置されている。
【0017】ジョイスティック1は、従来技術において
説明したものと同様に、スティック部11と図示を省略
したポテンショメータを有して構成され、スティック部
11を任意の方向に、任意の角度で傾動操作することに
より、その操作状態に応じた操作信号が出力される。ガ
イドプレート2は、金属やアクリル樹脂等の板状部材の
略中央に、スティック部11の操作方向及び操作角度を
制限するガイド溝部22が形成され、スティック部11
がガイド溝部22を介して突出するように、スティック
部11の傾動支点(操作支点)近傍の制御盤面に、図示
を省略したボルト等の締結部材により着脱可能に取り付
け固定されている。なお、ジョイスティック1とガイド
プレート2の関係については、後述する。
【0018】キースイッチ3は、操作キーを挿入して所
定方向に回した場合のみ、走行駆動制御に必要な主電源
が投入され、操作盤からの走行操作を可能とするもので
ある。バッテリーメータ4は、自走式電動車両の走行駆
動に用いられるバッテリー容量の残量を表示し、異常ラ
ンプ5は、走行駆動に支障があるような状態、たとえ
ば、バッテリー容量不足や非常停止ボタンの未解除状態
等を操作者に通知し、通電ランプ6は、キースイッチ3
の操作により、主電源が投入され、自走式電動車両が走
行可能状態にあることを通知する。非常停止ボタン7
は、障害物との衝突等、走行駆動時における非常状態の
発生を回避するため、自走式電動車両の全制御動作を一
時的に停止するための押しボタンである。
【0019】次に、ガイドプレートに設けられるガイド
溝部の形状と機能について、図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態に適用されるガイドプレートの一例
を示す概略図である。なお、図2においては、図面上方
向(+y方向)を自走式電動車両の前進方向、図面下方
向(−y方向)を車両の後退方向として説明する。図2
に示すように、ガイドプレート2は、板状のプレート本
体21の略中央に、自走式電動車両の前進方向(+y方
向)及び後退方向(−y方向)に延伸して開口された略
楕円形状のガイド溝部22と、ガイド溝部22の前進方
向の端部に、スティック部11の基部が係合するように
凹状に形成された前進操作端部22aと、ガイド溝部2
2の後退方向の端部に、スティック部11の基部が係合
するように凹状に形成された後退操作端部22bと、自
走式電動車両の前進及び後退方向に対して左方向(−x
方向)のガイド溝部22内に突出する、少なくとも2個
の突部23a、23bにより、スティック部11の基部
が係合するように凹状に形成された左操作端部24a
と、前進及び後退方向に対して右方向(+x方向)のガ
イド溝部に、スティック部11の基部が係合するように
凹状に形成された右操作端部24bと、図1に示した操
作盤10の所定の位置にボルト等の締結部材により取り
付け固定するための取付穴25と、を有して構成されて
いる。
【0020】次に、図2に示したガイド溝部22を有す
るガイドプレート2とスティック部11の傾動操作との
関係について、図面を参照して説明する。図3は、図2
に示したガイドプレート2を適用した場合における、前
進又は後退方向へのスティック部11の傾動操作の状態
を示す図であり、図4は、図2に示したガイドプレート
2を適用した場合における、左右方向へのスティック部
11の傾動操作の状態を示す図である。図2に示したガ
イドプレート2の形状においては、ガイド溝部22が前
進及び後退方向に対して長く(深く)、かつ、左右方向
に対して細く形成することにより、前進及び後退方向に
対してはスティック部11の傾動操作の自由度が高く、
左右方向に対しては操作自由度が低くなるように傾動操
作の状態が規制される。すなわち、自走式電動車両の前
進及び後退方向に対しては、速度制御の範囲が大きく設
定され、また、左右方向に対しては、速度制御の範囲が
小さく設定されている。
【0021】図2に示したガイドプレート2を取り付け
たジョイスティックにおいて、図3(a)、(b)に示
すように、スティック部11を前進及び後退方向に、所
望の角度で傾動操作することにより、自走式電動車両が
所望の速度で走行制御されるとともに、左右方向への傾
動操作が規制され、直進方向(前進及び後退方向)以外
の方向成分及び速度成分が抑制されるため、直進走行時
におけるスティック部11の操作ぶれに伴う自走式電動
車両の走行ぶれを抑制して、直進走行性の向上を図るこ
とができる。ここで、スティック部11の傾動角度は、
図3(c)に示すように、たとえば、ガイド溝部22の
前進方向(+y方向)の端部に設けられた前進操作端部
22a(又は、後退方向(−y方向)の端部に設けられ
た後退操作端部22b)にスティック部11の基部が当
接する位置、すなわち、最大θ1の傾斜角までの範囲で
速度制御が行われる。
【0022】一方、図2に示したガイドプレート2を取
り付けたジョイスティックにおいて、図4(a)、
(b)に示すように、スティック部11を前進及び後退
方向とは略垂直の左右方向に傾動操作することにより、
比較的低速の所定の走行速度でカーブ走行やスピンター
ン等の特定の走行動作が実行されるため、スティック部
11の過剰な傾動操作による急旋回等を回避して、自走
式電動車両の操作性の向上を図ることができる。ここ
で、スティック部11の傾動角度は、図4(c)に示す
ように、たとえば、ガイド溝部22の左方向(−x方
向)の端部に設けられた左操作端部24a(又は、右方
向(+x方向)の端部に設けられた右操作端部24b)
にスティック部11の基部が当接する位置、すなわち、
最大θ2(<<θ1)の傾斜角により設定される走行速度
で、カーブ走行やスピンターン等の特定の走行動作が実
行される。
【0023】なお、ガイドプレート2に形成されるガイ
ド溝部22は、ジョイスティック1が走行制御手段とし
て適用される自走式電動車両において、走行駆動時に要
求される所定の走行特性を実現する形状に適宜加工され
るものである。図2に示したガイド溝部22は、自走式
電動車両の前進方向には、十分な走行速度で直進走行を
行うとともに、後退方向には、前進方向よりも低速の走
行速度で直進走行を行い、かつ、左及び右方向のカーブ
走行やスピンターンを比較的低速で行う自走式電動車両
に適用して良好な形状を有するものである。また、図2
に示した前進操作端部22a、後退操作端部22b、左
操作端部24a、右操作端部24b等の形状は、スティ
ック部11の操作方向及び操作角度を規制するための一
例であって、ガイド溝部22の縁部からさらにへこんだ
凹部や、ガイド溝部内に突出する突部により構成される
凹部に限定されるものではなく、他の形状を有するもの
であっても良い。
【0024】次に、上述したジョイスティックを適用し
た自走式電動車両の一実施形態として、温冷保温設備を
搭載した配膳台車について、図面を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る配膳台車を示す概略構成図で
ある。図5(a)に示すように、配膳台車30は、大別
して、台車本体31と、温冷保温部32と、走行制御部
33と、を有して構成されている。台車本体31は、配
膳台車30が前進及び後退走行する方向に沿って延伸し
て構成され、上面側には、後述する温冷保温部32及び
走行制御部33が搭載されるとともに、下面(底面)側
には、図5(b)に示すように、左右一対の自在車輪か
らなる前方車輪31a、左右一対の固定車輪からなる後
方車輪31b、個別の電動モータに接続された左右一対
の駆動車輪34、及び、電動モータ等を収納した駆動ユ
ニット35が配置されている。
【0025】温冷保温部32は、食品が盛付けられた食
器が載置された食膳を、複数の懸架棚に収納するもので
あって、配膳台車30の直進方向(長手方向)に対して
左右両側の側面に収納扉32aを備えるとともに、上記
走行制御部33の近傍に、食膳の周囲の温度を適温に保
つ温蔵、冷蔵機能を制御する温冷制御部32bが設けら
れている。走行制御部33は、上述したジョイスティッ
クを備え、任意の方向及び角度にスティック部11を傾
動操作することにより、ジョイスティックの操作状態に
応じて配膳台車30を所望の走行方向に、所望の速度で
走行動作させる。ジョイスティックの操作状態と配膳台
車の走行動作との関係については、後述する。
【0026】次に、上述した配膳台車の駆動制御機構に
ついて、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態
に適用される配膳台車の駆動制御機構を示す機能ブロッ
ク図である。図6に示すように、配膳台車の駆動制御機
構は、左右一対の駆動車輪34L、34Rと、駆動車輪
34L、34Rの各々に独立して接続され、所定の回転
数及び回転トルクを駆動車輪34L、34Rに伝達する
DCモータ35aL、35aRと、トランジスタ式パル
ス幅変調(PWM)方式により、DCモータ35aL、
35aRの回転動作を制御するDCモータドライバ35
bL、35bRと、DCモータドライバ35bL、35
bRのコンタクタの励磁状態を制御するコンタクタ投入
回路35cL、35cRと、後述する走行制御部33a
に設けられたジョイスティックから出力される操作信号
に基づいて、走行制御に必要な所定の演算処理及び増幅
処理を行う演算回路(オペアンプ)35dと、図1に示
したようなジョイスティックを備えた制御盤を有する走
行制御部33aと、演算回路35dやDCモータドライ
バ35bL、35bRに所定の駆動電力を供給するバッ
テリ35eと、を有して構成されている。
【0027】そして、このような駆動制御機構におい
て、ジョイスティックを急激に最大角度に傾動操作した
り、非操作状態(0点位置)に戻した場合であっても、
図7に示すように、DCモータ35aL、35aRの回
転動作(回転数)が無段階的にスムーズに変化するソフ
トスタート機能やスローダウン機能が設定されている。
ここで、図7は、ジョイスティックの操作状態とDCモ
ータの回転数との関係を示す図であって、時間t1にお
ける急激な傾動操作に対して、一定時間経過後の時間t
2において所定のモータ回転数に到達し(ソフトスター
ト)、時間t3における急激な非操作状態(0点位置)
への回帰操作に対して、一定時間経過後の時間t4にお
いてモータ回転数が0に到達する(スローダウン)よう
にDCモータ35aL、35aRの回転数が無段階的に
制御される。
【0028】次に、ジョイスティックの操作状態と配膳
台車の走行動作との関係について、図面を参照して説明
する。まず、配膳台車を前進又は後退方向に走行制御す
る場合について説明する。図8は、スティック部11の
傾動操作状態と駆動車輪34L、34Rの回転動作との
関係を示す概念図であり、図9は、図8に示したジョイ
スティックの操作状態における配膳台車の走行動作を示
す概念図である。図8(a)に示すように、スティック
部11を、概ね最大傾斜角度の半分程度の角度で、前進
方向に傾動操作した場合、ジョイスティックから出力さ
れる操作信号は、前進方向への方向成分と、たとえば、
最大速度の概ね半分程度(以下、中程度という)の速度
成分とを含んでいる。
【0029】そのため、このような操作信号に基づいて
DCモータ35aL、35aRにより各々の駆動車輪3
4L、34Rに伝達される回転数は、矢印aL、aRに
示すように、前進方向への中程度の回転であるため、図
8(a)及び図9(a)に示すように、配膳台車30
は、中程度の走行速度で前進動作を行う(矢印A)。こ
こで、スティック部11の傾動操作は、ガイド溝部22
の延伸方向(前進方向)に沿って行われ、左右方向の溝
幅が狭く形成されているため、スティック部11の操作
ぶれが抑制されることになり、配膳台車30の走行ぶれ
が抑制される。また、図8(a)に示したスティック部
11の傾動操作位置においては、配膳台車30の走行速
度が遅く、スティック部11の操作に対する動作応答性
も鈍いため、配膳台車30の走行ぶれが抑制される。
【0030】また、図8(b)に示すように、スティッ
ク部11を、最大傾斜角度に相当する前進操作端部22
aに当接するように傾動操作した場合、ジョイスティッ
クから出力される操作信号は、前進方向への方向成分
と、最大の速度成分とを含んでいる。そのため、このよ
うな操作信号に基づいてDCモータ35aL、35aR
により各々の駆動車輪34L、34Rに伝達される回転
数は、矢印bL、bRに示すように、前進方向への最大
回転となるため、図8(b)及び図9(a)に示すよう
に、配膳台車30は、所定の最大速度で前進動作を行う
(矢印B)。ここで、スティック部11の傾動操作は、
ガイド溝部22の延伸方向(前進方向)に沿って行わ
れ、スティック部11の基部が前進操作端部22aに係
合するように位置決めされるため、配膳台車30の走行
速度が速く、スティック部11の操作に対する動作応答
性が敏感であるにもかかわらず、スティック部11の左
右方向への操作ぶれが抑制されて、配膳台車30の走行
ぶれが抑制される。
【0031】さらに、図8(c)に示すように、スティ
ック部11を、後退操作端部22bに当接するように傾
動操作した場合、ジョイスティックから出力される操作
信号は、後進方向への方向成分と、たとえば、中程度の
速度成分とを含んでいる。そのため、このような操作信
号に基づいてDCモータ35aL、35aRにより各々
の駆動車輪34L、34Rに伝達される回転数は、矢印
cL、cRに示すように、後退方向への中程度の回転と
なるため、図8(c)及び図9(b)に示すように、配
膳台車30は、中程度の走行速度で後退動作を行う(矢
印C)。ここで、スティック部11の傾動操作は、ガイ
ド溝部22の延伸方向(後退方向)に沿って行われ、ス
ティック部11の基部が後退操作端部22bに係合する
ように位置決めされるため、スティック部11の左右方
向への操作ぶれが抑制されて、配膳台車30の走行ぶれ
が抑制される。
【0032】次いで、配膳台車を左方向又は右方向にカ
ーブ走行させる場合について説明する。図10は、ステ
ィック部11の傾動操作状態と配膳台車のカーブ走行と
の関係を示す概念図である。図10(a)に示すよう
に、スティック部11を、概ね最大傾斜角度の半分程度
の角度で、左前方向に傾動操作し、ガイド溝部22に突
出する突部23aの前進側に形成される凹部(以下、左
前操作位置という)26aに係合させた場合、ジョイス
ティックから出力される操作信号は、左前方向への方向
成分と、中程度の速度成分とを含んでいる。
【0033】そのため、このような操作信号に基づいて
DCモータ35aL、35aRにより各々の駆動車輪3
4L、34Rに伝達される回転は、矢印dL、dRに示
すように、左側の駆動車輪34Lにおいては、前進方向
への中程度よりもやや低い回転数であり、右側の駆動車
輪34Rにおいては、前進方向への中程度よりもやや高
い回転数であるため、図10(b)に示すように、配膳
台車30は、中程度の走行速度で左方向にカーブ走行を
行う(矢印D)。ここで、スティック部11の傾動操作
は、スティック部11の基部が左前操作位置26aに係
合するように位置決めされるため、配膳台車30の走行
速度及びカーブ走行半径(回転半径)が常に一定に設定
されて、カーブ走行時の安定性が確保される。なお、ス
ティック部11を、左後操作位置26b、右前操作位置
26c、あるいは、右後操作位置26dに係合するよう
に傾動操作した場合であっても、上記と同様に、カーブ
走行時の安定性が確保される。
【0034】次いで、配膳台車を左方向又は右方向にス
ピンターンさせる場合について説明する。図11は、ス
ティック部11の傾動操作状態と配膳台車のスピンター
ンとの関係を示す概念図である。図11(a)に示すよ
うに、スティック部11を、ガイド溝部22に突出する
突部23a、23b間に形成される左操作端部24aに
当接するように傾動操作した場合、ジョイスティックか
ら出力される操作信号は、たとえば、あらかじめ設定さ
れたスピンターン動作を可能とする方向成分と、微小な
速度成分とを含んでいる。
【0035】そのため、このような操作信号に基づいて
DCモータ35aL、35aRにより各々の駆動車輪3
4L、34Rに伝達される回転数は、矢印eL、eRに
示すように、左側の駆動車輪34Lにおいては、前進方
向への低い回転数であり、右側の駆動車輪34Rにおい
ては、後退方向への低い回転数であるため、図11
(b)に示すように、配膳台車30は、微小な走行速度
で右方向にスピンターンを行う(矢印E)。ここで、ス
ティック部11の傾動操作は、スティック部11の基部
が左操作端部24aに係合するように位置決めされるた
め、配膳台車30のスピンターンの方向及び速度が常に
一定に設定されて、スピンターン時の安定性が確保され
る。なお、スティック部11を、右操作端部24bに係
合するように傾動操作した場合であっても、上記と同様
に、スピンターン時の安定性が確保される。
【0036】上述したような構成を有する配膳台車30
によれば、走行制御部に適用されるジョイスティック1
に、簡易な構成のガイドプレート2を取り付けるだけ
で、種々の走行状態を走行安定性、及び、操作性良く制
御することができる。したがって、配膳台車の走行安定
性や操作性を確保するために、高価なマイコンを搭載す
る必要がないため、配膳台車の製造コストの大幅な低減
を図ることができるとともに、複雑な走行制御システム
を構築する必要がないため、製造工期の大幅な短縮を図
ることができる。また、ジョイスティック本来の簡易な
操作方法により、配膳台車を所望の状態で走行駆動させ
ることができるため、エレベータ内等の狭い空間におい
ても、幅寄せ等の微動操作を操作者の押引力に依存する
ことなく容易に行うことができる。
【0037】さらに、ガイドプレート2は、スティック
部11の傾動支点近傍に着脱可能に取り付けるものであ
るため、ジョイスティックが適用された既存の配膳台車
や他の用途の自走式電動車両に対して、ガイドプレート
2を後付けで取り付け固定するだけで、マイコン等を用
いることなく、簡単に走行安定性や操作性を向上させる
ことができる。また、ジョイスティックによる操作方法
や操作の感触を習熟した後には、容易に取り外すことも
できる。この際、個々の自走式電動車両の形態や、車
体、積載物のバランス、要求される走行性能等に応じ
て、ガイドプレート2に形成するガイド溝部22の形状
を変更することにより、種々の自走式電動車両に対応さ
せることができる。特に、ガイドプレート2を金属製や
樹脂製の薄板を用いて構成し、ガイド溝部22を打ち抜
き加工することにより、簡易かつ大量に形成することが
できる。なお、上述した実施形態においては、配膳台車
を例に説明したが、本発明は、これに限定されるもので
はない。すなわち、従来、マイコン制御により走行制御
を行っていた既存の各種自走式電動車両や、マイコンを
搭載していない各種自走式電動車両にも良好に適用する
ことができることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ジョイス
ティックを備えた自走式電動車両において、ガイド手段
によりジョイスティックの操作方向及び操作角度を規制
し、電動モータをあらかじめ設定された動作状態で回転
動作させることにより、自走式電動車両を特定の走行特
性で動作制御することができるため、システムの構築が
繁雑なマイコンを用いることなく、直進走行時のぶれを
抑制して走行安定性を向上することができるとともに、
急加速、急旋回等の走行動作を防止して操作性を向上さ
せることができる。したがって、マイコン等を搭載して
走行制御システムを構築する場合に比較して、製造コス
トの大幅な低減、及び、製造工期の大幅な短縮を図るこ
とができる。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、自走
式電動車両は、個別の電動モータに接続された一対の駆
動車輪を有し、ジョイスティックの操作に対応して一対
の駆動車輪を個別に回転駆動することにより、前進及び
後退走行に加え、所定の回転半径でのカーブ走行やスピ
ンターン等の多様な走行特性を実現することができる。
したがって、ガイド手段によりジョイスティックの操作
方向及び操作角度を規制し、所定の操作位置にジョイス
ティックを固定することにより、上記多様な走行特性を
簡易に実現することができる。
【0040】また、請求項3又は4記載の発明によれ
ば、ガイド手段により自走式電装車両の前進後退方向、
及び、左右方向へのジョイスティックの操作自由度を規
定することにより、前進後退方向に対してジョイスティ
ックの操作ぶれを抑制しつつ、所望の速度での走行動作
を行うことができるため、直進走行時の走行安定性を向
上することができるとともに、左右方向に対してジョイ
スティックを特定の操作位置に規定することができるた
め、所定の回転半径でのカーブ走行やスピンターン等の
特定の走行動作を、操作性良く容易に実現することがで
きる。さらに、請求項5記載の発明によれば、ガイド手
段は、一体の板状部材により構成されているため、任意
の操作方向及び操作角度にジョイスティックの操作状態
を規制するガイド機構を、打ち抜き加工等により容易に
形成することができるとともに、ガイド手段がジョイス
ティックの傾動支点近傍に着脱可能に取り付け固定され
るものであるため、既存の自走式電動車両に適用して容
易に特定の走行動作を実現することができるうえ、ジョ
イスティックの操作方法を習熟した後には、簡易に取り
外すこともできる。
【0041】そして、請求項6記載の発明によれば、上
記各請求項に係る発明を、食品の温冷保温設備を搭載し
た配膳台車に適用することにより、直進走行時における
走行ぶれを抑制することができるとともに、急発進や急
旋回等の動作を抑制することができるため、固形物のみ
ならず液状物の食品を含む食膳の転倒やこぼれを防止し
て適切に配膳作業を行うことができる。また、ジョイス
ティックの操作に応じて、前進及び後退走行に加え、所
定の回転半径でのカーブ走行やスピンターン等の多様な
走行特性を実現することができるため、エレベータ内等
の狭い空間においても幅寄せ等の微動操作を良好に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式電動車両に適用される操作
盤の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に適用されるガイドプレートの一例
を示す概略図である。
【図3】図2に示したガイドプレートを適用した場合に
おける、前進又は後退方向へのスティック部の傾動操作
の状態を示す図である。
【図4】図2に示したガイドプレートを適用した場合に
おける、左右方向へのスティック部の傾動操作の状態を
示す図である。
【図5】本実施形態に係る配膳台車を示す概略構成図で
ある。
【図6】本実施形態に適用される配膳台車の駆動制御機
構を示す機能ブロック図である。
【図7】ジョイスティックの操作状態とDCモータの回
転数との関係を示す図である。
【図8】スティック部の傾動操作状態と駆動車輪の回転
動作との関係を示す概念図である。
【図9】図8に示したジョイスティックの操作状態にお
ける配膳台車の走行動作を示す概念図である。
【図10】スティック部の傾動操作状態と配膳台車のカ
ーブ走行との関係を示す概念図である。
【図11】スティック部の傾動操作状態と配膳台車のス
ピンターンとの関係を示す概念図である。
【図12】従来の自走式電動車両の一例を示す概略構成
図である。
【図13】従来の自走式電動車両等に適用されているジ
ョイスティックを示す概略構成図である。
【図14】配膳台車を底面側から見た車輪配置図であ
る。
【符号の説明】
1 ジョイスティック 2 ガイドプレート 11 スティック部 21 プレート本体 22 ガイド溝部 22a 前進操作端部 22b 後退操作端部 23a、23b 突部 24a 左操作端部 24b 右操作端部 25 取付穴 26a 左前操作位置 30 配膳台車 31 台車本体 32 温冷保温部 33 走行制御部 34 駆動車輪 35 駆動ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙波 英三 群馬県邑楽郡邑楽町藤川208 株式会社太 田治工内 Fターム(参考) 3D052 AA01 AA05 AA11 AA12 AA19 BB08 DD01 EE02 FF03 GG04 HH03 JJ00 5H115 PG10 PI13 PU02 PV23 QH02 QH08 QN12 RB14 SE03 TI02 TZ06 TZ07 UI19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動車輪と、該駆動車輪に回転駆動力を
    付与する電動モータと、該電動モータの動作状態を操
    作、指示するジョイスティックと、を備えた自走式電動
    車両において、 前記ジョイスティックの操作方向及び操作角度を規制す
    るガイド手段を有し、 前記ガイド手段は、前記ジョイスティックを特定の操作
    方向及び操作角度に操作させることにより、前記電動モ
    ータをあらかじめ設定された動作状態で回転動作させ
    て、該動作状態に応じた回転駆動力を前記駆動車輪に付
    与することを特徴とする自走式電動車両。
  2. 【請求項2】 前記駆動車輪及び前記電動モータは、各
    々一対設けられ、 前記ジョイスティックの操作により、前記一対の電動モ
    ータを個別に回転動作させて、前記一対の駆動車輪の各
    々に付与される回転駆動力を個別に制御することを特徴
    とする請求項1記載の自走式電動車両。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、少なくとも、前記自
    走式電動車両の前進方向又は後退方向、及び、左方向又
    は右方向に対する前記ジョイスティックの操作方向及び
    操作角度を規定するものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の自走式電動車両。
  4. 【請求項4】 前記ガイド手段は、前記自走式電動車両
    の前進方向又は後退方向に対する前記ジョイスティック
    の操作自由度が高く、かつ、前記自走式電動車両の左方
    向又は右方向に対する前記ジョイスティックの操作自由
    度が低くなるように、前記ジョイスティックの操作方向
    及び操作角度を規定するものであることを特徴とする請
    求項3記載の自走式電動車両。
  5. 【請求項5】 前記ガイド手段は、一体の板状部材によ
    り構成され、前記ジョイスティックの操作支点近傍に着
    脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の自走式電動車両。
  6. 【請求項6】 前記自走式電動車両は、食品の温冷保温
    設備を搭載した配膳台車であることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の自走式電動車両。
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