JP2013193597A - 車両用駆動操舵装置 - Google Patents

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功 今岡
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Abstract

【課題】駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置において、駆動と操舵とを行う動輪の位置を変えることなく進行方向を変換し得ると共に、小型化を図ること。
【解決手段】駆動と操舵とを行う動輪13を備える車両用駆動操舵装置であって、車両本体に対して回動可能に配設され、円周上に噛合歯15fを形成した円環形状のリングギヤ15と、リングギヤ15の円環内からリングギヤの回転中心に向かって延出する支持軸と、動輪13を駆動する駆動用動力源14と、リングギヤ15を駆動する操舵用動力源16と、操舵用動力源16からリングギヤ15に動力伝達可能な歯車伝達機構とを備え、動輪13は、リングギヤ15の円環内に軸をリングギヤ15の配設面と平行にして配置されかつ支持軸により回動自在に支承される。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用駆動操舵装置に関する。
従来、駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置に関するものとして、例えば特許文献1のような搬送装置が知られている。特許文献1における搬送装置は、その図2から6に示されているように電動式の駆動機構を備えた患者を搬送する搬送装置である。この搬送装置は、走行自在のベースフレームと、モータと、駆動輪とを有するモータ駆動装置と、ベースフレームの四隅に取付けられたキャスタとを有する。駆動輪は、ベースフレームの中心に垂直軸に対し旋回自在に配置されている。モータ駆動装置は、回転フランジを介してベースフレームに結合されている。回転フランジは、駆動ロッドを介して調整駆動モータと連結されている。この調整駆動モータを駆動させることにより回転フランジを回転させ駆動輪の進行方向を変えて操舵する。これにより、搬送装置は、前後方向移動、横方向移動を可能としている。
特開平7−136215号公報
しかしながら、特許文献1における搬送装置は、駆動輪がベースフレームの中心に配置されている関係上、搬送装置自体の進行方向を変える旋回においては搬送者が力を加えて旋回する必要があり更なる改善点を有している。また、駆動輪の進行方向を変えるために回転フランジを回転させる場合、進行方向を変えた後の駆動輪の進行方向を固定する方向固定保持力を要することが望まれる。ここで、特許文献1の搬送装置には、「駆動輪のアライメントを確保するために電気機械式ロック又は機械式ロックを設けることができる」旨の開示(特許文献1の段落[0011])がある。ここから明らかなように特許文献1の搬送装置は、駆動輪の方向固定保持力を備えておらず、駆動輪の方向固定保持力を有するには新たな機構を要する。
また、回転フランジの回転は、駆動ロッドを介して調整駆動モータからの駆動力を伝達する機構を採用している。そのため重量の大きなものを搬送する場合、駆動輪に高負荷がかかって回転フランジの回転が困難となる。そのため調整駆動モータは、高負荷時でも回転フランジを回転させ得る動力源が必要となり、装置全体が大型化する傾向があり小型化、省動力駆動といった観点で改善点を有している。
また、モータ駆動装置は、ベースフレームの中心において垂直軸に対し旋回自在に配置されていることから脱着が困難であり、汎用性に改善点を有している。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする主要な課題は、駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置において、駆動と操舵とを行う動輪の位置を変えることなく進行方向を変換し得ると共に、小型化を図ることにある。更に付加的な課題として、動輪の方向固定保持力を備えることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用駆動操舵装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係る車両用駆動操舵装置は、駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置であって、車両本体に対して回動可能に配設され、円周上に噛合歯を形成した円環形状のリングギヤと、前記リングギヤの円環内から前記リングギヤの回転中心に向かって延出する支持軸と、前記動輪を駆動する駆動用動力源と、前記リングギヤを駆動する操舵用動力源と、前記操舵用動力源から前記リングギヤに動力伝達可能な歯車伝達機構とを備え、前記動輪は、前記リングギヤの円環内に軸を前記リングギヤの配設面と平行にして配置されかつ前記支持軸により回動自在に支承されることを特徴とする。
なお、動輪の軸がリングギヤの配設面に平行に配置されるとは、厳密に動輪の軸がリングギヤの径方向のなす配設面に対して平行である場合に限られない。
この第1の発明によれば、駆動と操舵とを行う動輪は、リングギヤの円環内において軸がリングギヤの配設面と平行にして配置され、かつリングギヤの円環内からリングギヤの回転中心に向かって延出する支持軸により回動自在に支承されている。
操舵用動力源は、歯車伝達機構を介して円周上に噛合歯が形成されるリングギヤに動力伝達することでリングギヤを回動して動輪を操舵する。
操舵用動力源と歯車伝達機構は、リングギヤの噛合歯に隣接して配設されることからコンパクトな構成となる。
これにより、動輪の位置を変えることなく進行方向の変換をすることができると共に、小型化を図ることができる。
次に、第2の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第1の発明の車両用駆動操舵装置において、歯車伝達機構は、非可逆伝達歯車機構としてのウォームギヤを含むことを特徴とする。
この第2の発明によれば、歯車伝達機構は、非可逆伝達歯車機構としてのウォームギヤによって操舵用動力源からリングギヤ側への回転伝達は可能であるがリングギヤ側から操舵用動力源側への回転伝達は不可能な構成となり得る。そのため、動輪の方向固定保持力を備えることができる。
また、複雑な構成を採用することなく非可逆伝達歯車機構を備えることができる。また、ウォームギヤは、減速比を大きく設定することができるため小さな操舵用動力源でリングギヤの回動をすることができる。すなわち操舵用動力源を小さくすることで装置全体をコンパクトにできる。よって、少ないエネルギーで駆動できると共に、より一層小型化を図った車両用駆動操舵装置とすることができる。
次に、第3の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第1の発明または第2の発明の車両用駆動操舵装置において、前記動輪は隣接して並行に配設される2輪からなっており、該2輪間には差動機構が配設されることを特徴とする。
この第3の発明によれば、2つの動輪によって車両を支持することで、車両の重量を分配しつつ安定して支持することができる。また、動輪の2輪間に配設される差動機構の構成によって、駆動用動力源から動輪への駆動力伝達は、差動機構を介して行われ車両の旋回走行時に2輪間の差動回転が吸収される。そのため、動輪の進行方向を変える場合、2つの動輪の速度差によって動輪が床の上を滑るのを抑制し少ないエネルギーで動輪の進行方向を変え得る。
次に、第4の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第1の発明から第3の発明のいずれかの車両用駆動操舵装置において、操作されることで操作信号を送信する操作機と、前記操作信号を受信して前記操作信号に基づいて駆動及び操舵する装置本体部を有し、前記装置本体部には、前記車両に係止しかつ前記車両に上方の力を付与する上方力付与部材及び前記車両に係止しかつ前記車両に下方の力を付与する下方力付与部材が設けられることを特徴とする。
この第4の発明によれば、装置本体部には車両に係止する上方力付与部材と下方力付与部材を有する。すなわち、装置本体部は車両に対し脱着が可能となり汎用性の向上を図ることができる。また上方力付与部材と下方力付与部材は、協働して車両をクランプする。そのため装置本体部と車両は、これらの間に力が加わった場合でもがたつき難い。例えば車両を大きく方向変換する場合、あるいは搭載対象を乗せた車両と装置本体部の中心がずれた場合等に装置本体部と車両の間に左右方向のねじれ力が生じる。また車両が障害物を乗り越える場合、あるいは床面が傾斜または凹凸を有する場合に装置本体部と車両の間に上下方向の力が生じる。これら力が生じた場合でも上方力付与部材と下方力付与部材によって装置本体部と車両が、がたつき難く、装置本体部が車両に対して安定良く取付けられ得る。
次に、第5の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第4の発明の車両用駆動操舵装置において、前記上方力付与部材と前記下方力付与部材は、それぞれ前記装置本体部から前記車両に張出して前記車両に係止することを特徴とする。
この第5の発明によれば、車両の下側のスペースが狭く装置本体部を車両の下に設置することが容易でない場合等でも上方力付与部材と下方力付与部材を利用することで装置本体部が車両に容易かつ確実に取付けられ得る。上方力付与部材と下方力付与部材が車両に加える力は反対方向である。そのため上方力付与部材が車両に力を加える反力によって生じる装置本体部の上下方向の回転力は、下方力付与部材が車両に加える力に変換される。下方力付与部材が車両に力を加える反力によって生じる装置本体部の上下方向の回転力は、上方力付与部材が車両に加える力に変換される。かくして上方力付与部材と下方力付与部材は、効果良く車両に力を加え得る。
次に、第6の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第4の発明または第5の発明の車両用駆動操舵装置において、前記操作機が前記車両の一端部に装着され、前記装置本体部が前記上方力付与部材と前記下方力付与部材によって前記車両の他端部に装着されることを特徴とする。
この第6の発明によれば、車両は、一端部が装置本体部から力を受け、他端部が操作機を操作する操作者から力を受ける。そのため車両は、一端部のみから力を受ける場合に比べて小さな力で方向が変えられ得る。かくして車両は、安定良く所定方向に搬送され得る。また操作者は、車両を1人で搬送しつつ搭載対象の状態を確認することもできる。
次に、第7の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第4の発明から第6の発明のいずれかの車両用駆動操舵装置において、前記上方力付与部材を前記車両に当接させかつ上方に付勢する弾性部材を有することを特徴とする。
この第7の発明によれば、上方力付与部材が車両に加える上方の力は、弾性部材の弾性力によって所望の大きさに設定される。そのため例えば車両の下部に設けられたキャスタ等が床から完全に浮くことを避けることができる。これによりキャスタ等が床から浮いた状態で車両を搬送した際に車両が大きく傾くことを抑制し得る。あるいは上方力付与部材が車両に加える反力が小さくなり過ぎることを避けることができる。これにより装置本体部と床の間に生じる摩擦力を十分に大きく確保でき、装置本体部が床の上を滑ることでエネルギーが損失することが軽減され得る。
次に、第8の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第4の発明から第7の発明のいずれかの車両用駆動操舵装置において、前記操作機は、前記操作機の左側に加えられた力を検知する左センサと、前記操作機の右側に加えられた力を検知する右センサを有し、前記装置本体部または前記操作機には、前記左センサと前記右センサからの信号に基づいて前記操作機に加えられた左右の力の差を求めて前記差によって前記操舵用動力源を制御して前記動輪の前記装置本体部に対する方向を決定する方向制御回路が設けられることを特徴とする。
この第8の発明によれば、車両の進行方向は、操作者の従前の操作によって変えられ得る。例えば操作者は、車両を右方向に曲げて進行させたい場合、操作機を介して車両の左側を右側よりも強く押す。車両を左方向に曲げて進行させたい場合は、操作機を介して車両の右側を左側よりも強く押す。方向制御回路は、操作者が加える操作機に加える左右の力差によって動輪の方向を決定する。これにより車両の進行方向を好適に変えることができる。
次に、第9の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第8の発明の車両用駆動操舵装置において、前記操作機は、前記車両を旋回させる際または前記車両を前記車両の長手方向に対して直交する方向に横移動させる際に操作される旋回・横移動用操作部材と、前記旋回・横移動用操作部材の操作量を検知する操作量検知センサを有し、前記装置本体部または前記操作機には前記操作量検知センサからの信号に基づいて前記旋回・横移動用操作部材が操作された際に前記操舵用動力源を制御して前記動輪の車軸の向きを前記車両の前記長手方向に決定し、かつ前記旋回・横移動用操作部材の操作量によって前記駆動用動力源を制御して前記動輪に加えられる回転トルクの大きさを決定する横移動・旋回制御回路が設けられることを特徴とする。
この第9の発明によれば、車両の一端に位置する操作者は、車両を旋回させたい場合または横移動させたい場合、旋回・横移動用操作部材を操作する。これにより車両の他端部に装着された装置本体部が短手方向に移動する。操作者は、車両の一端部を装置本体部と同じ方向に移動させることで、車両を横移動させることができ、車両の一端部を装置本体部と逆方向に移動させることで、車両を旋回させることができる。
次に、第10の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第9の発明の車両用駆動操舵装置において、前記旋回・横移動用操作部材は、初期位置に対して両方向に操作可能であり、前記横移動・旋回制御回路は、前記旋回・横移動用操作部材の前記各方向に対応する前記操作量検知センサからの信号に基づいて前記動輪の回転方向を決定することを特徴とする。
この第10の発明によれば、1つの旋回・横移動用操作部材の操作方向によって車両を左右両方向に移動または左右両方向に旋回させ得る。そのため旋回・横移動用操作部材を操作機の左右両側に設ける場合に比べて、操作機が簡易に構成され得る。
次に、第11の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第9の発明または第10の発明の車両用駆動操舵装置において、前記操作量検知センサが信号を送信した際に、前記横移動・旋回制御回路が前記方向制御回路よりも優先して前記操舵用動力源と前記駆動用動力源を制御することを特徴とする。
この第11の発明によれば、車両が不本意な方向に移動等することが抑制され得る。
次に、第12の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第4の発明から第11の発明のいずれかの車両用駆動操舵装置において、前記操作機は、前記操作信号を前記車両のフレームに送信する送信機を有し、前記装置本体部は、前記操作信号を前記フレームを経由して受信する受信機を有することを特徴とする。
この第12の発明によれば、操作信号は、車両のフレームを経由して操作機から装置本体部に送信される。そのため操作信号が装置本体部に確実に送信される。また電波が外部に発信される量を軽減することができ、これにより該電波による他の機器への影響を少なくし得る。また操作機と装置本体部を接続するワイヤ等も不要である。
次に、第13の発明に係る車両用駆動操舵装置は、第12の発明の車両用駆動操舵装置において、前記車両は、前記フレームの下部にキャスタが配設されるベッドであることを特徴とする。
この第13の発明によれば、車両用駆動操舵装置は、ベッドの搬送を補助するベッド搬送補助装置に好適である。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置において、駆動と操舵とを行う動輪の位置を変えることなく進行方向を変換し得ると共に、小型化を図ることができる。
本実施形態に係るベッド搬送補助装置の斜視図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置の側面図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置の操作機の斜視図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置の装置本体部の斜視図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置の装置本体部の一部拡大斜視図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置の装置本体部の分解斜視図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置のブロック図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置を装着したベッドが直進する際の上面図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置を装着したベッドが曲って前進する際の上面図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置を装着したベッドが横移動する際の上面図である。 本実施形態に係るベッド搬送補助装置を装着したベッドが旋回する際の上面図である。
本発明の1つの実施の形態を図1〜12にしたがって説明する。
ここで、車両用駆動操舵装置の態様として、図1、2に示すように車両は、キャスタ30cが取付けられた走行自在なベッド30とされる。このベッド30の搬送を補助するベッド搬送補助装置1を例示して説明する。ベッド搬送補助装置1(車両用駆動操舵装置)は、図1、2に示すように1人の例えば操作者としての看護師等によってベッド30(車両)を搬送する際にベッド30に装着される。
ベッド30(車両)は、図1、2に示すようにフレーム30aとキャスタ30cとパネル30dを有する。フレーム30aは、金属製のパイプ部材である複数の柱と横部材から構成される。キャスタ30cは、フレーム30aに取付けられてベッド30の下部の4隅に位置する。キャスタ30cは、フレーム30aに対して垂直軸周りに自由回転可能に取付けられる車軸と、車軸の両端部に装着される車輪を有する。パネル30dは、ベッド30の前端部と後端部において起立してフレーム30aに装着される。フレーム30aの上にはマットレス30bが設置され、マットレス30bの上に患者32が横たわり得る。
ベッド搬送補助装置1(車両用駆動操舵装置)は、図2に示すようにベッド30の長手方向の一端部に装着される操作機2と、ベッド30の長手方向の他端部に装着される装置本体部3を有する。操作機2は、看護師等の操作者によって操作される操作機本体4と、操作機本体4をベッド30に装着する一対の装着機構5を有する。
装着機構5は、図2、3に示すように金属製パイプの装着本体部材5aと、装着本体部材5aの先端部に取付けられる取付プレート5bと、装着本体部材5aの基端部に取付けられるカム5cを有する。装着本体部材5aは、ベッド30の一端部の上部を覆うように延出する。取付プレート5bは、ベッド30のパネル30dに対面してパネル30dに当接され得る。
カム5cは、図3に示すように装着本体部材5aの支軸5dに回転可能に取付けられる。カム5cにはベッド30と反対方向に延出するレバー5eが取付けられる。カム5cは、レバー5eによって装着本体部材5aに対して回転されることで取付プレート5bとの距離が変化する外周面を有する。カム5cは、回転することで取付プレート5bと協働してベッド30のパネル30dまたはフレーム30aを挟む。操作機2がベッド30の一端部に取外し可能に装着される。
操作機本体4は、図3に示すように棒状である。操作機本体4と装着本体部材5aの間には、ばね6a,6bが設けられる。ばね6a,6bは、スパイラルスプリングであって、一端部が操作機本体4の左部または右部に取付けられ、他端部が各装着本体部材5aに装着される。ばね6aに右センサ7aが装着され、ばね6bに左センサ7bが装着される。左センサ7bと右センサ7aは、ばね6a,6bのひずみ量を検知するひずみゲージ等である。これにより、右センサ7aは、装置本体部3の右側に加えられた力を検知可能とする。また、左センサ7bは、装置本体部3の左側に加えられた力を検知可能とする。
そして、左センサ7bと右センサ7aは、操作機本体4の左右部に加えられた力に対応した方向と大きさに対応した検知信号を送信する。
操作機本体4の一端部には、図3に示すようにグリップ4aが設けられ、他端部には、旋回・横移動用操作部材9が装着される。グリップ4aは、操作機本体4に対して移動不能であり、看護師31の一方の手によって把持される。旋回・横移動用操作部材9は、操作機本体4に対して操作機本体4を軸中心に回転可能に装着され、看護師31の他方の手によって把持される。旋回・横移動用操作部材9は、図示省略の付勢手段によって初期位置に付勢されて、操作機本体4に対して前方回転と後方回転の両方向に回転され得る。
操作機本体4内には図3に示すように操作量検知センサ33が設けられる。操作量検知センサ33は、旋回・横移動用操作部材9の操作機本体4に対する位置を検知して、旋回・横移動用操作部材9の操作機本体4に対する移動方向と移動量に応じた信号を発信する。操作量検知センサ33は、例えば旋回・横移動用操作部材9の操作機本体4に対する角度を検出するポテンショメータである。
操作機本体4には、図3に示すように送信機8が設けられる。送信機8は、電気配線によって左センサ7bと右センサ7aと操作量検知センサ33と接続される。送信機8は、センサ(7a,7b,33)から受信した信号を無線で送信、あるいはベッド30のフレーム30aに送信する。
装置本体部3には、図2、4に示すように上方力付与部材20と下方力付与部材21が装着される。上方力付与部材20は、装置本体部3に上下方向に移動可能に取付けられる。上方力付与部材20は、一対のフック20aと一対のフック20aを連結する連結部材20bを有する。フック20aは、装置本体部3からベッド30に向けて張出している。連結部材20bは、リフタ22によって昇降される。
リフタ22は、図2、4に示すように棒状であって中央部22aが装置本体部3に回転可能に取付けられる。リフタ22は、装置本体部3から突出する先端部22bを有し、先端部22bによって力が加えられ得る。リフタ22の基端部22cは、弾性部材19を介して連結部材20bに連結される。
弾性部材19は、図4に示すようにスプリングばね等であって、一端部が連結部材20bに取付けられ、他端部がリフタ22の端部に取付けられる。リフタ22は、先端部22bが押し下げられた場合に上方力付与部材20を持上げる。先端部22bが持上げられた場合は上方力付与部材20を下降させる。
上方力付与部材20は、図2、4に示すようにリフタ22によって持上げられることでフック20aがベッド30の下部に係止する。フック20aは、ベッド30に係止しかつベッド30に上方への力を付与する。これにより上方力付与部材20は、ベッド30の一端部を支える。上方力付与部材20のベッド30から受ける力が所定以上になると、弾性部材19が弾性変形する。
弾性部材19は、図2、4に示すように弾性変形することで上方力付与部材20を付勢し、上方力付与部材20がベッド30を上方に押す。上方力付与部材20がベッド30を上方に押す力は、弾性部材19の特性によって第1力以上でかつ第2力以下になる。付勢力が第2力以下であることによってベッド30のキャスタ30cが床から浮くことが抑制され、ベッド30が搬送時に左右に大きく揺れることがキャスタ30cによって規制され得る。付勢力が第1力以上であることで、上方力付与部材20がベッド30から受ける下方への反力が小さくなり過ぎることが抑制される。これにより装置本体部3の動輪13の床に対する摩擦力が所定以上になり、動輪13が床の上を滑ることが抑制され得る。
下方力付与部材21は、図2、4に図示されるように金属製パイプ等であって2つの縦部材21aと2つの張出部材21bと1つの横部材21cを有する。2つの縦部材21aは、装置本体部3から上方に延出する。張出部材21bは、縦部材21aの各上端部からベッド30に向けて張出し、ベッド30の上端部に係止され得る。横部材21cは、張出部材21bの各先端部から下方に延出しかつ水平方向に延出して2つの張出部材21bを連結する。縦部材21aは、張出部材21bによって装置本体部3に対して上下方向に位置調整される。縦部材21aは、張出部材21bがベッド30の上端部に係止しベッド30に対して下方への力を付与し得るように位置調整される。
装置本体部3は、図5〜7に示すように略箱形状の台車ベース11を有している。台車ベース11の上部には、上述した上方力付与部材20及び下方力付与部材21が設けられている。台車ベース11の底面は開口されており、かかる底面側の開口を塞ぐ2枚の底板11a、11bを有している。2枚の底板11a、11bは、共に、中央に円形の開口部を有している。底板11a、11bの開口部の間に円環形状に形成されたリングギヤ15が配設される。
リングギヤ15は、図5〜7に示すように円周上に噛合歯15fを形成した円環形状に形成されている。詳しくは、リングギヤ15は円筒部15aを有している。この円筒部15aの外周面には、周方向に噛合歯15fが形成されている。この円筒部15aの噛合歯15fの形成される一端部と反対側の他端部には、外周面から径方向外方に向かって突出する鍔部15bが全周にわたって形成されている。この鍔部15bの両面には周方向に沿って軸受11cの転動体が転動可能な軌道溝が形成されている。
リングギヤ15は、円筒部15aの噛合歯15fの形成部位が上方となる姿勢にし、鍔部15bの軸方向両面から両底板11a、11bが複数の軸受11c・・・を介して挟持される。両底板11a、11bは、リングギヤ15を挟持した状態で台車ベース11の底面側の開口に固定される。これにより、リングギヤ15は、ベッド30に対して水平方向に配設されるともに、台車ベース11に対して回動可能に配設される。また、リングギヤ15は、円筒部15aの内周面から軸中心に向かって一体的に延出する支持軸15c、15cが形成される。
リングギヤ15の円環内位置には、図5〜7に示すように駆動輪及び操舵輪となる動輪13がリングギヤ15の水平方向の配設面に対して直交する垂直方向に配設されてリングギヤ15から下方に突出している。動輪13は、隣接して並行に配設される2輪を有し、各動輪13、13の軸中心には車軸12、12が嵌め込まれている。車軸12、12の端部には、軸受15d、15dを介して支持軸15c、15cに支承される。これにより、動輪13、13は、リングギヤ15と一体的関係にある支持軸15c、15cにより回動自在に支承されている。動輪13、13は駆動用動力源14により駆動されると共に、操舵用動力源16によりリングギヤ15を回動させることにより操舵される。
駆動用動力源14は、図5〜7に示すように電力によってトルクを出力するモータ14aと、モータ14aの出力トルクを車軸12、12に伝達するドライブピニオンギヤ14bを有する。リングギヤ15には、動輪13、13の回転速度を検出する速度センサ35が装着される。駆動用動力源14のモータ14aは、リングギヤ15及び動輪13、13の上方に配置される。駆動用動力源14は、リングギヤ15に架け渡されたブラケット15eによって固定されている。
2輪の動輪13、13間には差動機構50が配設されており、駆動用動力源14から動輪13、13への駆動力伝達は差動機構50を介して行われる。
差動機構50は、図6に示すようにデフリングギヤ52、デフケース54、デフピニオンシャフト56、第1デフピニオンギヤ58、第2デフピニオンギヤ60、右サイドギヤ62、左サイドギヤ64を主体として構成される。デフリングギヤ52は、外周面にドライブピニオンギヤ14bと噛み合う歯が形成される。デフリングギヤ52の中心部位には、箱形状のデフケース54が一体に固定されている。デフケース54内には、デフピニオンシャフト56がデフケース54と一体的に連結されている。このデフピニオンシャフト56は、デフリングギヤ52の軸に直交する方向に配置される。デフピニオンシャフト56の両端には、第1デフピニオンギヤ58と第2デフピニオンギヤ60が回転可能に軸支されている。
第1デフピニオンギヤ58と第2デフピニオンギヤ60の回転軸と直交する方向(デフリングギヤ52の軸と同軸)から右サイドギヤ62と左サイドギヤ64が噛み合っている。右サイドギヤ62と左サイドギヤ64は、それぞれ軸方向に車軸12、12が一体的に固定されている。各車軸12、12は、動輪13、13に対し駆動伝達可能に連結されている。
デフリングギヤ52の径方向外方には、図6に示すようにドライブピニオンギヤ14bが噛み合っている。ドライブピニオンギヤ14bは、駆動用動力源14からの駆動力が伝達されて回転する。ドライブピニオンギヤ14bによって、デフリングギヤ52が回転される。デフリングギヤ52の回転に伴って、デフケース54及びデフピニオンシャフト56が回転する。デフピニオンシャフト56の回転に伴って、第1デフピニオンギヤ58と第2デフピニオンギヤ60は、デフピニオンシャフト56の軸中心に回転すると共に、デフリングギヤ52の軸周りを回動する。この際、左右の動輪13、13の負荷状態に伴って左右サイドギヤ62、64に駆動用動力源14からの駆動力を分配して駆動伝達する。そして、左右サイドギヤ62、64は、回転差が生じた状態で車軸12、12を介して動輪13、13を回転させる。これにより、左右の動輪13、13の間の差動回転が吸収される。
台車ベース11には、図5、6に示すように操舵用動力源16が設けられる。
操舵用動力源16は、電力によってトルクを出力するモータ16aと、モータ16aの出力トルクをリングギヤ15の回動力に変換する歯車伝達機構40を有する。
歯車伝達機構40は、第1ギヤ42、第2ギヤ44、ウォームギヤ46を介してリングギヤ15を回動させる。第1ギヤ42は、モータ16aと連結されておりモータ16aの出力トルクに伴って回転する。第2ギヤ44とウォームギヤ46は、同軸上に一体的に連結されている。そして、第1ギヤ42と第2ギヤ44が噛み合っており、第2ギヤ44と一体的関係のウォームギヤ46がリングギヤ15の噛合歯15fと噛み合っている。そして、操舵用動力源16のモータ16aの出力トルクに伴ってウォームが回転してリングギヤ15側への回動伝達をする。これによりリングギヤ15は、台車ベース11に対して水平面上で回動する。台車ベース11には、リングギヤ15の台車ベース11に対する角度を検出する位置センサ34が設けられる。
ここで、ウォームギヤ46の回転軸とリングギヤ15の回転軸は、図5に示すように互いに交わらず、かつ、平行でもない2軸の食い違い軸の構成である。また、ウォームのねじれ角度は、リングギヤ15の噛合歯15fとの摩擦角より小さく設定される。これにより、操舵用動力源16からリングギヤ15側への回転伝達は可能であるがリングギヤ15側から操舵用動力源16側への回転伝達は不可能な非可逆な歯車伝達の構成となる。これにより、操舵用動力源16からリングギヤ15側が回動され動輪13、13の進行方向が変わった後に動輪13、13の進行方向を固定する方向固定保持力を備える。
台車ベース11には、図5、6に示すようにとバッテリ17と制御装置18が設けられる。バッテリ17は、駆動用動力源14と操舵用動力源16と制御装置18に電力を供給する。
制御装置18は、図6、8に示すように受信機18aと複数の制御回路(方向制御回路18b、走行トルク制御回路18c、横移動・旋回制御回路18d)を有する。受信機18aは、操作機2の送信機8からの信号を無線であるいはベッド30のフレーム30aを介して受信する。
方向制御回路18bは、図6、8に示すように受信機18aから得た左センサ7bと右センサ7aからの信号に基づいて操作機2の左右に加わった力差を算出する。次に方向制御回路18bは、次に方向制御回路18bは、力差の大きさによってリングギヤ15の台車ベース11に対する角度を決定する。
方向制御回路18bは、図6、8に示すように位置センサ34からの信号に基づいてリングギヤ15の回転方向と回転量を確認しつつ、リングギヤ15が台車ベース11に対して所定の角度になるように操舵用動力源16によってリングギヤ15を回転させる。
方向制御回路18bは、左右の力差が所定以上であると判断した場合、あるいは左右の力差が所定以上に急激に変化したと判断した場合には、操舵用動力源16を制御して台車ベース11に対するリングギヤ15の回転を停止する。これによりベッド30が急に方向が変わることが避けられ得る。
走行トルク制御回路18cは、受信機18aを介して得た左センサ7bと右センサ7aからの信号に基づいて操作機2に加わった左右の力の和を求める。次に走行トルク制御回路18cは、力の和の正負によって駆動用動力源14を制御して装置本体部3の走行方向(前進または後進)を決定する。走行トルク制御回路18cは、力の和の大きさによって駆動用動力源14を制御して車軸12に加えるトルクを制御する。
走行トルク制御回路18cは、速度センサ35からの信号に基づいて車軸12の回転速度を得て、所定の回転速度以上(例えば人の歩行速度よりも高速)になった際に車軸12に加えられるトルクの大きさを制御する。また走行トルク制御回路18cは、速度センサ35からの信号に基づいて車軸12の回転加速度を求め、所定の回転加速度以上になった際に車軸12に加えられるトルクの大きさを制御する。これによりベッド30が不本意に高速あるいは急加速することが制御され得る。
走行トルク制御回路18cは、操作機2に加わる力の和が正と負の間で切り替わったと判断した場合、駆動用動力源14を制御して車軸12の回転を所定時間停止させる。これによりベッド30が急に後退から前進にあるいは前進から後退に切り換えられることが避けられ得る。
操作機2の右側に加わった力と左側に加わった力が同じ場合は、図9に示すように車軸12がベッド30の長手方向と直交する。看護師31等が操作機2を押した場合、ベッド30が直進し、操作機2を引いた場合はベッド30が真っ直ぐに後退する。
操作機2の右側に加わった力が左側に加わった力よりも大きい場合、図10に示すように車軸12がベッド30の長手方向に直交する位置から図10において反時計回りに回転する。看護師31等がベッド30を押した場合、ベッド30が左方向に曲って前進する。操作機2の左側を引く力が右側を引く力よりも大きい場合、ベッド30が左方向に曲って後退する。
操作機2の左側に加わった力が右側に加わった力よりも大きい場合、車軸12がベッド30の長手方向に直交する位置から図10において時計回りに回転する。看護師31等がベッド30を押した場合、ベッド30が右方向に曲って前進する。操作機2の右側を引く力が左側を引く力よりも大きい場合、ベッド30が右方向に曲って後退する。
横移動・旋回制御回路18dは、受信機18aから得た操作量検知センサ33からの信号に基づいて旋回・横移動用操作部材9が操作されたか否かを判断する。横移動・旋回制御回路18dは、旋回・横移動用操作部材9が操作されたと判断した場合、操舵用動力源16を制御して車軸12をベッド30の長手方向と略平行にする。
次に横移動・旋回制御回路18dは、操作量検知センサ33からの信号に基づいて旋回・横移動用操作部材9の操作方向と操作量を判断する。横移動・旋回制御回路18dは、旋回・横移動用操作部材9が正方向に操作されたと判断した場合、駆動用動力源14によって車軸12を一方向へ回転させ、旋回・横移動用操作部材9が負方向に操作されたと判断した場合には車軸12を一方向と反対方向に回転させる。横移動・旋回制御回路18dは、旋回・横移動用操作部材9の操作量に比例して駆動用動力源14から車軸12に加えられるトルクの大きさを決定する。
看護師31等が図11、12に示すように右手によって旋回・横移動用操作部材9を前方に回転させると、車軸12がベッド30の長手方向に向き、装置本体部3がベッド30の短手方向(長手方向と直交する方向)の一方向に移動する。図11に示すように看護師31等が装置本体部3と同方向にベッド30を押すと、ベッド30は、ベッド30の短手方向の一方向に横移動する。図12に示すように看護師31等が装置本体部3と逆方向にベッド30を押すと、ベッド30は、その場において旋回する。
看護師31等が旋回・横移動用操作部材9を操作し、かつ操作機2を押すまたは引いた場合は、横移動・旋回制御回路18dが他の回路(方向制御回路18bと走行トルク制御回路18c)に対して優先して操舵用動力源16と駆動用動力源14を制御する。これにより装置本体部3は、前進または後退せずにベッド30の短手方向に移動する。
以上のようにベッド搬送補助装置1は、図5〜7に示すようにベッド30本体に対して、回動可能に配設され、円周上に噛合歯15fを形成した円環形状のリングギヤ15と、リングギヤ15の円環内からリングギヤ15の回転中心に向かって延出する支持軸15c、15cと、動輪13、13を駆動する駆動用動力源14と、リングギヤ15を駆動する操舵用動力源16と、操舵用動力源16からリングギヤ15に動力伝達可能な歯車伝達機構40とを備え、動輪13、13は、リングギヤ15の円環内に軸をリングギヤ15の配設面と平行にして配置されかつ支持軸15c、15cにより回動自在に支承される。
したがって駆動と操舵とを行う動輪13、13は、リングギヤ15の円環内において軸がリングギヤ15の配設面と平行にして配置され、かつリングギヤ15の円環内からリングギヤ15の回転中心に向かって延出する支持軸15c、15cにより回動自在に支承されている。操舵用動力源16は、歯車伝達機構40を介して円周上に噛合歯15fが形成されるリングギヤ15に動力伝達することでリングギヤ15を回動して動輪を操舵する。
操舵用動力源16と歯車伝達機構40は、リングギヤ15の噛合歯に隣接して配設されることからコンパクトな構成となる。これにより、動輪の位置を変えることなく進行方向の変換をすることができると共に、小型化を図ることができる。
また、上記構成を言い換えると、ベッド30本体に対して、円周上に噛合歯15fを形成した円環形状のリングギヤ15が回動可能に水平方向に配設され、円環形状のリングギヤ15の円環内位置に駆動輪及び操舵輪となる動輪13、13がリングギヤ15の水平方向の配設面に対して直交方向の垂直方向に配設されてリングギヤ15と一体的関係にある支持軸15c、15cにより回動自在に支承されており、動輪13、13は駆動用動力源14により駆動されると共に、操舵用動力源16によりリングギヤ15を回動させることにより操舵されるようになっており、操舵用動力源16からリングギヤ15への動力伝達には歯車伝達機構40を含んでおり、歯車伝達機構40には操舵用動力源16からリングギヤ15側への回転伝達は可能であるがリングギヤ15側から操舵用動力源16側への回転伝達は不可能であるウォームギヤ46(非可逆伝達歯車機構)を有する。
したがって駆動輪及び操舵輪となる動輪13、13は、リングギヤ15の円環内位置であって水平方向の配設面に対して直交方向の垂直方向に配設されている。そして、動輪13、13は、リングギヤ15と一体的関係にある支持軸15c、15cにより回動自在に支承されて操舵用動力源16によるリングギヤ15の回動により操舵される。そのため、動輪13、13の位置を変えることなく進行方向の変換をすることができる。
また、歯車伝達機構40は、図5〜7に示すように非可逆伝達歯車機構としてのウォームギヤ46を含む構成である。これにより、操舵用動力源16からリングギヤ15側への回転伝達は可能であるがリングギヤ15側から操舵用動力源16側への回転伝達は不可能な構成となり得る。そのため、動輪13、13の方向固定保持力を備えることができる。
また、複雑な構成を採用することなく非可逆伝達歯車機構を備えることができる。また、ウォームギヤ46は、減速比を大きく設定することができるため小さい操舵用動力源16でリングギヤ15の回動をすることができる。操舵用動力源16を小さくすることで装置全体をコンパクトにできる。よって、少ないエネルギーで駆動できると共に、より一層小型化を図ることができる。
動輪13、13は、図5〜7に示すように隣接して並行に配設される2輪からなっており、2輪間には差動機構50が配設されており、駆動用動力源14から2輪への駆動力伝達は差動機構50を介して行われる構成となっており、ベッド30の旋回走行時には2輪間の差動回転が吸収される。
したがって2つの動輪13、13によってベッド30を支持することで、ベッド30の重量を分配しつつ安定して支持することができる。また、駆動用動力源14から2輪への駆動力伝達は、差動機構50を介して行われてベッド30の旋回走行時には2輪間の差動回転が吸収される。そのため、動輪13、13の進行方向を変える場合、2つの動輪13、13の速度差によって動輪13、13が床の上を滑るのを抑制し少ないエネルギーで動輪13、13の進行方向を変え得る。
ベッド搬送補助装置1は、図2に示すように操作されることで操作信号を送信する操作機2と、操作信号を受信して操作信号に基づいて走行する装置本体部3と、装置本体部3から張出してベッド30に係止しかつベッド30に上方の力を付与する上方力付与部材20と、装置本体部3から張出してベッド30に係止しかつベッド30に下方の力を付与する下方力付与部材21を有する。
したがって、上方力付与部材20と下方力付与部材21は、図2に示すように協働してベッド30をクランプする。そのため装置本体部3とベッド30は、これらの間に力が加わった場合でもがたつき難い。例えばベッド30を大きく方向変換する場合、あるいは患者32を乗せたベッド30と装置本体部3の中心がずれた場合等に装置本体部3とベッド30の間に左右方向のねじれ力が生じる。またベッド30が障害物を乗り越える場合、あるいは床面が傾斜または凹凸を有する場合に装置本体部3とベッド30の間に上下方向の力が生じる。これら力が生じた場合でも上方力付与部材20と下方力付与部材21によって装置本体部3とベッド30ががたつき難く、装置本体部3がベッド30に対して安定良く取付けられ得る。
上方力付与部材20と下方力付与部材21は、図2に示すようにそれぞれ装置本体部3からベッド30に張出してベッド30に係止する。
そのためベッド30の下側のスペースが狭く装置本体部3をベッド30の下に設置することが容易でない場合等でも上方力付与部材20と下方力付与部材21を利用することで装置本体部3がベッド30に容易かつ確実に取付けられ得る。上方力付与部材20と下方力付与部材21がベッド30に加える力は反対方向である。そのため上方力付与部材20がベッド30に力を加える反力によって生じる装置本体部3の上下方向の回転力は、下方力付与部材21がベッド30に加える力に変換される。下方力付与部材21がベッド30に力を加える反力によって生じる装置本体部3の上下方向の回転力は、上方力付与部材20がベッド30に加える力に変換される。かくして上方力付与部材20と下方力付与部材21は、効果良くベッド30に力を加え得る。
図1に示すように操作機2がベッド30の一端部に装着され、装置本体部3が上方力付与部材20と下方力付与部材21によってベッド30の他端部に装着される。
したがってベッド30は、一端部が装置本体部3から力を受け、他端部が看護師31等から力を受ける。そのためベッド30は、一端部のみから力を受ける場合に比べて小さな力で方向が変えられ得る。かくしてベッド30は、安定良く所定方向に搬送され得る。また看護師31は、ベッド30を1人で搬送しつつ患者32の状態を確認することもできる。
装置本体部3は、図2に示すように上方力付与部材20をベッド30に当接させかつ上方に付勢する弾性部材19を有する。
したがって上方力付与部材20がベッド30に加える上方の力は、弾性部材19の弾性力によって所望の大きさに設定される。そのため例えばベッド30の下部に設けられたキャスタ30cが床から完全に浮くことを避けることができる。これによりキャスタ30cが床から浮いた状態でベッド30を搬送した際にベッド30が大きく傾くことを抑制し得る。あるいは上方力付与部材20がベッド30に加える反力が小さくなり過ぎることを避けることができる。これにより装置本体部3と床の間に生じる摩擦力を十分に大きく確保でき、装置本体部3が床の上を滑ることでエネルギーが損失することが軽減され得る。
操作機2は、図3、5に示すように操作機2の左側に加えられた力を検知する左センサ7bと、操作機2の右側に加えられた力を検知する右センサ7aを有する。装置本体部3には、左センサ7bと右センサ7aからの信号に基づいて操作機2に加えられた左右の力差を求めて前記差によって操舵用動力源16を制御して車軸12の台車ベース11に対する方向を決定する方向制御回路18bが設けられる。
したがってベッド30の進行方向は、図10に示すように看護師31等の従前の操作によって変えられ得る。例えば看護師31等は、ベッド30を右方向に曲げて進行させたい場合、操作機2を介してベッド30の左側を右側よりも強く押す。ベッド30を左方向に曲げて進行させたい場合は、操作機2を介してベッド30の右側を左側よりも強く押す。
方向制御回路18bは、看護師31等が加える操作機2に加える左右の力差によって車軸12の方向を決定する。これによりベッド30の進行方向を好適に変えることができる。
操作機2は、図11、12に示すようにベッド30を旋回させる際またはベッド30をベッド30の長手方向に対して直交する方向に横移動させる際に操作される旋回・横移動用操作部材9と、旋回・横移動用操作部材9の操作量を検知する操作量検知センサ33を有する。装置本体部3には、操作量検知センサ33からの信号に基づいて旋回・横移動用操作部材9が操作された際に操舵用動力源16を制御して車軸12の向きをベッドの長手方向に決定し、かつ旋回・横移動用操作部材9の操作量によって駆動用動力源14を制御して車軸12に加えられる回転トルクの大きさを決定する横移動・旋回制御回路18dが設けられる。
したがってベッド30の一端に位置する看護師31等は、ベッド30を旋回させたい場合または横移動させたい場合、旋回・横移動用操作部材9を操作する。これによりベッド30の他端部に装着された装置本体部3が短手方向に移動する。看護師31等は、ベッド30の一端部を装置本体部3と同じ方向に移動させることで、ベッド30を横移動させることができ、ベッド30の一端部を装置本体部3と逆方向に移動させることで、ベッド30を旋回させることができる。
旋回・横移動用操作部材9は、初期位置に対して両方向に操作可能である。横移動・旋回制御回路18dは、旋回・横移動用操作部材9の各方向に対応する操作量検知センサ33からの信号に基づいて車軸12の回転方向を決定する。
したがって1つの旋回・横移動用操作部材9の操作方向によってベッド30を左右両方向に移動または左右両方向に旋回させ得る。そのため旋回・横移動用操作部材9を操作機2の左右両側に設ける場合に比べて、操作機2が簡易に構成され得る。
操作量検知センサ33が信号を送信した際に、横移動・旋回制御回路18dが方向制御回路18bよりも優先して操舵用動力源16と駆動用動力源14を制御する。したがってベッド30が不本意な方向に移動等することが抑制され得る。
操作機2は、図8に示すように操作信号をベッド30のフレーム30aに送信する送信機8を有する。装置本体部3は、操作信号をベッド30のフレーム30aを経由して受信する受信機18aを有する。したがって操作信号は、ベッド30のフレーム30aを経由して操作機2から装置本体部3に送信される。
そのため操作信号が装置本体部3に確実に送信される。また電波が外部に発信される量を軽減することができ、これにより該電波による他の機器への影響を少なくし得る。また操作機2と装置本体部3を接続するワイヤ等も不要である。
図1、2に示すようにフレーム30aの下部にキャスタ30cが配設されるベッド30の搬送を補助するベッド搬送補助装置1等に好適である。
走行トルク制御回路18cは、装置本体部3が単独でベッド30を牽引するトルクよりも小さなトルクを出力するように駆動用動力源14を制御する。また走行トルク制御回路18cは、操作機2が操作されていないと判断した際に駆動用動力源14を停止させる。したがってベッド30が装置本体部3のみによって移動されることが規制される。
走行トルク制御回路18cは、患者32を乗せたベッド30を搬送するために必要な力の50〜90%にて装置本体部3を牽引するように駆動用動力源14を制御する。したがってベッド30が装置本体部3のみによって移動されることが規制される。
操作機2と装置本体部3は、図2〜4に示すようにベッド30に対して取外すことができる。したがってベッド搬送補助装置1は、他のベッド30を搬送する際に利用でき、複数のベッド30の搬送用に利用され得る。またベッド30の洗浄時に操作機2と装置本体部3をベッド30から取外すことでベッド30は容易に洗浄され得る。
操作機2と装置本体部3は、図2〜4に示すようにベッド30に個別に取付けられる。したがって操作機2と装置本体部3は、ベッド30から取外した際に小型になり、容易に持ち運ばれかつ収納され得る。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。上記実施形態では車両用駆動操舵装置としてベッド搬送補助装置1の態様を説明したが、車両用駆動操舵装置は種々の車両に取付けできる。例えば、操作機2と装置本体部3を工場における部品運搬用の台車に取付けて台車の自動搬送装置としても適用できる。
差動機構50は、上記実施形態に限定されず各種の差動機構を適用できる。例えば、遊星歯車機構による差動機構であってもよい。
図8に示すように送信機8は、無線またはベッド30のフレーム30aを介して装置本体部3の受信機18aに信号を送信しても良いし、送信機8と受信機18aを接続する電機配線が設けられ、送信機8が電気配線を経由して受信機18aに信号を送信しても良い。
図5に示すようにリングギヤ15の円筒部15aの外周面に噛合歯15fが形成された構成について説明したが、リングギヤは円筒形状に限定されない。リングギヤは、円環形状に形成されており噛合歯が円周上に形成されているものであれば種々適用可能である。例えば、円筒部15aの内周面に噛合歯が形成されるものでも良い。
また、操舵用動力源16からリングギヤ15へ動力伝達する歯車伝達機構40は、ウォームギヤを介装して非可逆伝達歯車機構の構成を有していればよく、他の歯車の形状や数に限定されず適宜噛み合わせた連結構成であっても良い。
図2に示すように上方力付与部材20は、ベッド30の下端部に係止されて上方への力を付与しても良いし、ベッド30の中央部または上部に係止されて上方への力を付与しても良い。下方力付与部材21は、ベッド30の上端部に係止されて下方への力を付与しても良いし、ベッド30の中央部または下部に係止されて下方への力を付与しても良い。
図2に示すように弾性部材19は、リフタ22と上方力付与部材20の間に設けられても良いし、リフタ22を回転一方向に付勢して上方力付与部材20をベッド30に対して上方に向けて押し当てるばね等でも良い。
図4に示すように下方力付与部材21は、調整具21dによって上下に位置調整されても良いし、リフタ22あるいは上方力付与部材20と連結されて上方力付与部材20と連動し、上方力付与部材20とともにベッド30をクランプする構成でも良い。
図5に示すように装置本体部3は、一対の車軸12、12と、各車軸12、12に取付けられる動輪13、13を有していても良いし、差動機構50を構成しないで車軸12を取付けられる一対の動輪13、13を直接軸回転させる駆動用動力源を有しても良い。
図3に示すように操作機2は、右センサ7aと左センサ7bを有していても良いし、ヨーレートセンサなどのセンサを1つ有し、1つのセンサによって操作機本体4の左右に加えられた力を検知しても良い。右センサ7aと左センサ7bは、ひずみゲージでも良いし、操作機本体4と装着機構5の距離あるいは操作機本体4とベッド30の距離を測定するギャップセンサでも良いし、操作機本体4の装着機構5に対する角度あるいは操作機本体4のベッド30に対する角度を検出する角度センサでも良いし、操作機本体4に加えられた圧力を測定する圧力センサあるいは力覚センサでも良い。
図3に示すように旋回・横移動用操作部材9は、操作機本体4を軸中心として回転可能に操作機本体4に取付けられても良いし、一端部が操作機本体4に回転可能に取付けられて操作機本体4に対して傾動可能に取付けられるレバー等でも良いし、操作機本体4に対してスライド可能に取付けられるスイッチ等でも良いし、操作機本体4に押し込み可能に取付けられるボタン等でも良い。
図3に示すように旋回・横移動用操作部材9は、操作機本体4の一端部に設けられても良いし、操作機本体4の両端部に設けられ、一つの旋回・横移動用操作部材の操作によって動輪が1方向に回転し、他の1つの旋回・横移動用操作部材の操作によって動輪が他の1方向に回転しても良い。
図8、9に示すように送信機8は、ベッド30のフレーム30aを経由して受信機18aに送信する際に、直流信号でも良いが、交流信号の方が好ましい。
図6、8、9に示すように方向制御回路18bと走行トルク制御回路18cと横移動・旋回制御回路18dは、それぞれ装置本体部3に設けられても良いし、操作機2に設けられても良い。
操作機2と装置本体部3は、図1に示すように別体でも良いし一体でも良い。図1に示すように操作機2がベッド30の一端部に装着され、装置本体部3がベッド30の他端部に装着されても良いし、操作機2と装置本体部3が同じベッド30の一端部に装着されても良い。
1 ベッド搬送補助装置(車両用駆動操舵装置)
2 操作機
3 装置本体部
4 操作機本体
4a グリップ
5 装着機構
5a 装着本体部材
5b 取付プレート
5c カム
5d 支軸
5e レバー
6a ばね
6b ばね
7a 右センサ
7b 左センサ
8 送信機
9 旋回・横移動用操作部材
11 台車ベース
11a 底板
11b 底板
11c 軸受
12 車軸
13 動輪
14 駆動用動力源
14a モータ
14b ドライブピニオンギヤ
15 リングギヤ
15a 円筒部
15b 鍔部
15c 支持軸
15d 軸受
15e ブラケット
15f 噛合歯
16 操舵用動力源
16a モータ
17 バッテリ
18 制御装置
18a 受信機
18b 方向制御回路
18c 走行トルク制御回路
18d 横移動・旋回制御回路
19 弾性部材
20 上方力付与部材
20a フック
20b 連結部材
21 下方力付与部材
21a 縦部材
21b 張出部材
21c 横部材
22 リフタ
22a 中央部
22b 先端部
22c 基端部
30 ベッド(車両)
30a フレーム
30b マットレス
30c キャスタ
30d パネル
31 看護師
32 患者
33 操作量検知センサ
34 位置センサ
35 速度センサ
40 歯車伝達機構
42 第1ギヤ
44 第2ギヤ
46 ウォームギヤ(非可逆伝達歯車機構)
50 差動機構
52 デフリングギヤ
54 デフケース
56 デフピニオンシャフト
58 第1デフピニオンギヤ
60 第2デフピニオンギヤ
62 右サイドギヤ
64 左サイドギヤ

Claims (13)

  1. 駆動と操舵とを行う動輪を備える車両用駆動操舵装置であって、
    車両本体に対して回動可能に配設され、円周上に噛合歯を形成した円環形状のリングギヤと、
    前記リングギヤの円環内から前記リングギヤの回転中心に向かって延出する支持軸と、
    前記動輪を駆動する駆動用動力源と、
    前記リングギヤを駆動する操舵用動力源と、
    前記操舵用動力源から前記リングギヤに動力伝達可能な歯車伝達機構とを備え、
    前記動輪は、前記リングギヤの円環内に軸を前記リングギヤの配設面と平行にして配置されかつ前記支持軸により回動自在に支承されることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記歯車伝達機構は、非可逆伝達歯車機構としてのウォームギヤを含むことを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記動輪は隣接して並行に配設される2輪からなっており、該2輪間には差動機構が配設されることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両用駆動操舵装置であって、
    操作されることで操作信号を送信する操作機と、
    前記操作信号を受信して前記操作信号に基づいて駆動及び操舵する装置本体部を有し、
    前記装置本体部には、前記車両に係止しかつ前記車両に上方の力を付与する上方力付与部材及び前記車両に係止しかつ前記車両に下方の力を付与する下方力付与部材が設けられることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  5. 請求項4に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記上方力付与部材と前記下方力付与部材は、それぞれ前記装置本体部から前記車両に張出して前記車両に係止することを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記操作機が前記車両の一端部に装着され、
    前記装置本体部が前記上方力付与部材と前記下方力付与部材によって前記車両の他端部に装着されることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1つに記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記上方力付与部材を前記車両に当接させかつ上方に付勢する弾性部材を有することを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  8. 請求項4から請求項7のいずれか1つに記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記操作機は、前記操作機の左側に加えられた力を検知する左センサと、
    前記操作機の右側に加えられた力を検知する右センサを有し、
    前記装置本体部または前記操作機には、前記左センサと前記右センサからの信号に基づいて前記操作機に加えられた左右の力の差を求めて前記差によって前記操舵用動力源を制御して前記動輪の前記装置本体部に対する方向を決定する方向制御回路が設けられることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  9. 請求項8に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記操作機は、前記車両を旋回させる際または前記車両を前記車両の長手方向に対して直交する方向に横移動させる際に操作される旋回・横移動用操作部材と、前記旋回・横移動用操作部材の操作量を検知する操作量検知センサを有し、
    前記装置本体部または前記操作機には前記操作量検知センサからの信号に基づいて前記旋回・横移動用操作部材が操作された際に前記操舵用動力源を制御して前記動輪の車軸の向きを前記車両の前記長手方向に決定し、かつ前記旋回・横移動用操作部材の操作量によって前記駆動用動力源を制御して前記動輪に加えられる回転トルクの大きさを決定する横移動・旋回制御回路が設けられることを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  10. 請求項9に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記旋回・横移動用操作部材は、初期位置に対して両方向に操作可能であり、
    前記横移動・旋回制御回路は、前記旋回・横移動用操作部材の前記各方向に対応する前記操作量検知センサからの信号に基づいて前記動輪の回転方向を決定することを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記操作量検知センサが信号を送信した際に、前記横移動・旋回制御回路が前記方向制御回路よりも優先して前記操舵用動力源と前記駆動用動力源を制御することを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  12. 請求項4から請求項11のいずれか1つに記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記操作機は、前記操作信号を前記車両のフレームに送信する送信機を有し、
    前記装置本体部は、前記操作信号を前記フレームを経由して受信する受信機を有することを特徴とする車両用駆動操舵装置。
  13. 請求項12に記載の車両用駆動操舵装置であって、
    前記車両は、前記フレームの下部にキャスタが配設されるベッドであることを特徴とする車両用駆動操舵装置。

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