JP2005035538A - 車輛の掴みハンドル用の支持体及び掴みハンドル - Google Patents
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Abstract
【課題】 組立工数が少なくて済む車輌の掴みハンドルを提供する。
【解決手段】 車輛の掴みハンドル用の支持体(10、12)は、車輛に取り付けられるようになった取り付け部分(16、18)、グリップ部分(14)に接合されるようになった支持部分(20、22)、及びこれらの支持部分(20、22)を取り付け部分(16、18)に回転自在に支持する支持スピンドルを含む。支持スピンドルは、取り付け部分(16、18)と一体の部分として設計されており、支持部分(20、22)に回転自在であるように射出成形される。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輛の掴みハンドル用の支持体(10、12)は、車輛に取り付けられるようになった取り付け部分(16、18)、グリップ部分(14)に接合されるようになった支持部分(20、22)、及びこれらの支持部分(20、22)を取り付け部分(16、18)に回転自在に支持する支持スピンドルを含む。支持スピンドルは、取り付け部分(16、18)と一体の部分として設計されており、支持部分(20、22)に回転自在であるように射出成形される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車輛の掴みハンドル用の支持体に関する。この支持体は、車輛に取り付けられるようになった取り付け部分、グリップ部分に接合されるようになった支持部分、支持部分を取り付け部分に回転自在に支持する支持スピンドルを含む。
従来、取り付け部分及び支持部分は別体の構成要素として製造され、次いで支持スピンドルを取り付け部分に挿入することによって組み立てられた。個々の構成要素の総数が多いため、組み立てに費用がかかり、高価であった。更に、組み立てを誤ってしまう場合があった。最後に、取り付け部分の支持スピンドル用の開口部が見えてしまい、外観が損なわれていた。
本発明の目的は、上文中に説明した種類の支持体を、製造プロセスを簡単にし、及び従って、費用を低減するように改良することである。
この目的を達成するため、本発明によれば、支持スピンドルを取り付け部分と一体に設計し、支持部分に対して回転自在であるように射出する。従って、二つの構成要素は、完成した組み立ての済んだ形体で製造され、例えば、第1に、支持部分を支持スピンドル用の支持開口部を持つように射出成形し、第2工程で取り付け部分を射出成形し、支持スピンドルを支持部分の支持開口部に直接射出する。従って、支持スピンドルを別体の構成要素として取り扱ったり組み立てたりする必要がもはやない。従って、誤って組み立てられる危険がなくなる。更に、取り付け部分は、支持スピンドル用の外から見える開口部を必要としない。
取り付け部分の内部で射出成形を使用して支持スピンドルを製造するため、ドイツ国特許第DE3340122号から周知の方法を使用できる。同特許に触れたことにより、この特許に開示された内容は製造方法に関して本明細書中に含まれたものとする。簡単に述べると、第1射出成形部分は、第1金型で製造される。次いで、第1射出成形部分を第1金型から取り出し、第2金型に入れる。このプロセスにおいて、第1射出成形部分が硬化し、射出成形材料を第2金型に注入できる点までの剛性を獲得し、材料が、例えば第1射出成形部分の開口部を充填してここで硬化し、第2射出成形部分を形成する。この場合、この第2射出成形部分は第1射出成形部分内で移動自在であるが、ここに取り外し不能に接合できる。いずれにせよ、これにより、第2射出成形部分を第1部分に組み立てる必要がないという重要な利点が得られる。
本発明は、更に、二つの支持体及びこれらの支持部分に接合されたグリップ部分を含む掴みハンドルに関する。
本発明の有利な形体は従属項に記載してある。
本発明を添付図面に示す幾つかの実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の有利な形体は従属項に記載してある。
本発明を添付図面に示す幾つかの実施例に基づいて以下に説明する。
図1及び図2には掴みハンドル10が示してあり、この掴みハンドルは、第1支持体10、第2支持体12、及びグリップ部分14を含む。各支持体10、12は、後に車輛に取り付けられるようになった取り付け部分16、18、並びにこれらの取り付け部分に回転自在に取り付けられた支持部分20、22を夫々有する。両支持部分20、22は、グリップ部分が両支持体10、12間を延びるように該グリップ部分14に接合されている。取り付け部分16、18並びに支持部分20、22はプラスチック製である。
グリップ部分14は、支持部分20、22に形成された保持延長部24に配置でき、ここに接着、溶接、クリップ止め、ねじ止め、又はピン止めされる。別の態様では、グリップ部分を両支持部分20、22と一体の部分として設計できる。
各取り付け部分16、18には二つのラッチタング26が設けられている。これらのラッチタングは、車輛の取り付け開口部を通して挿入でき、逆側でラッチ止めできる。保持力を大きくするため、取り付け部分16、18の開口部28に楔(図示せず)を挿入する。楔は、ラッチタング26間に入ってこれらを押し離す。ラッチタング26の他に、車輛の取り付け開口部での支持体の位置決めを改善するように作用するストップタング30が設けられている。
図16及び図17には、支持体を車輛に取り付けるための別の実施例が示してある。図16に示す実施例では、補助的保持クリップ32がストップタング30に設けられている。これらの保持クリップは、車輛への取り付け中に支持体が最終的に取り付けられる前に支持体を予備的にラッチ止めするように作用する。
図17に示す実施例では、開口部34が取り付け部分に設けられており、この開口部を通して取り付けねじを挿入し、かくして支持体を車輛にボルト止めする。
図17に示す実施例では、開口部34が取り付け部分に設けられており、この開口部を通して取り付けねじを挿入し、かくして支持体を車輛にボルト止めする。
本発明による支持体の重要な特徴は、取り付け部分及び支持部分が互いに固定的に接合されるように製造され、取り付け部分を支持部分に接合する支持スピンドル36が、対応する取り付け部分の一体の部分として形成され、製造プロセス中に支持部分の支持開口部38に射出されるということである。図3及び図4でわかるように、支持体10について言えば、支持スピンドル36は取り付け部分16の一体の部分として形成されており、端部が取り付け部分16を越えて軸線方向に延び、支持部分20に形成された支持開口部38内に直接突出している。支持開口部38は周方向で閉鎖されており、従って、軸線方向から見たときに円形断面の窪みのようになっている。このように、支持スピンドル36は、支持開口部38内に遊びなしで及び支持部分20が取り付け部分16から外れることなく収容される。図5及び図6でわかるように、支持体12用の支持スピンドル36は中央部が中断しており、そのため、支持スピンドル36は二つの同軸のペグから形成される。二つの支持ペグは、更に、支持部分22の支持開口部38に直接射出される。
支持体10には戻しばね40が設けられている(詳細には、図7乃至図10参照)。このばねは支持部分20に固定され、その自由脚部が取り付け部分18に支持されている。戻しばね40は、グリップ部分14を(折り畳み)初期位置に押圧するように作用する。戻しばね40を支持部分20に固定するため、ラッチ案内路42が設けられており、ここにラッチ止めするように又はプラスチックに食い込むように、返し44を備えたばね40の一端がここに挿入される。
図9及び図10に示す戻しばね40はばね鋼製である。別の態様では、適当なプラスチック製の戻しばねを使用することもできる。この種の戻しばねを図11及び図12に示す。別の変形例として、金属製コイルばねを戻しばねとして使用できる。
支持体12には、ダンパー46(図5、図6、並びに図15参照)が設けられている。このダンパーは、グリップ部分を初期位置に押圧する戻しばね40によるグリップ部分14の戻し移動を緩衝するように作用する。ダンパー46は、ここでは、流体の変位により抵抗を発生するシリコンダンパーであり、取り付け部分18の座に挿入される自己閉鎖型構成要素として設計されている。この座は、二つの案内バー48(図13参照)及び止め突出部50(図14参照)を含む。この座では、ダンパー46は、その一方の端面に設けられた二つのキャッチ52及び他方の面(図6参照)に設けられた凹所を使用してラッチ止めする。
10 第1支持体
12 第2支持体
14 グリップ部分
16、18 取り付け部分
20、22 支持部分
24 保持延長部
26 ラッチタング
28 楔
30 ストップタング
12 第2支持体
14 グリップ部分
16、18 取り付け部分
20、22 支持部分
24 保持延長部
26 ラッチタング
28 楔
30 ストップタング
Claims (15)
- 車輛の掴みハンドル用の支持体(10、12)であって、前記車輛に取り付けられるようになった取り付け部分(16、18)、グリップ部分(14)に接合されるようになった支持部分(20、22)、及びこれらの支持部分(20、22)を前記取り付け部分(16、18)に回転自在に支持する支持スピンドル(36)を含む支持体において、前記支持スピンドルは、前記取り付け部分(16、18)と一体の部分として設計されており、前記支持部分(20、22)に回転自在であるように射出成形される、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1に記載の支持体において、前記支持部分(20、22)は前記支持スピンドル(36)用の支持開口部(38)を有し、この支持開口部(38)は周方向については閉鎖している、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1又は2に記載の支持体において、前記取り付け部分(16、18)には、取り付けねじ用の少なくとも一つの取り付け開口部(33)が設けられている、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1、2、又は3に記載の支持体において、前記取り付け部分(16、18)には、少なくとも一つの取り付けクリップ(26)が設けられている、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の支持体において、前記支持部分(20、22)を前記取り付け部分(16、18)に対して初期位置に押圧する戻しばね(40)が設けられている、ことを特徴とする支持体。
- 請求項5に記載の支持体において、前記戻しばね(40)はプラスチック製である、ことを特徴とする支持体。
- 請求項5に記載の支持体において、前記戻しばね(40)は金属製コイルばねである、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の支持体において、前記取り付け部分(16、18)に対する前記支持部分(20、22)の逆方向移動に抗してダンピング作用を与えるダンパー(46)が設けられている、ことを特徴とする支持体。
- 請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の二つの支持体を持つ掴みハンドルにおいて、二つの支持部分(20、22)に接合されたグリップ部分(14)を含む、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項9に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、前記二つの支持部分(20、22)の一体の部分として形成されている、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項9に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、別体の構成要素として設計されている、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項11に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、前記支持部分(20、22)に接着されている、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項11に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、前記二つの支持部分(20、22)にクリップ止めされている、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項11に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、前記二つの支持部分(20、22)にねじ止めされている、ことを特徴とする掴みハンドル。
- 請求項11に記載の掴みハンドルにおいて、前記グリップ部分(14)は、前記二つの支持部分(20、22)にピン止めされている、ことを特徴とする掴みハンドル。
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