JP3678344B2 - アシストグリップの取付座 - Google Patents

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    • B60N3/023Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of hand grips or straps movable

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の車室内に装備されるアシストグリップの取付座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用アシストグリップは、格納タイプと固定タイプとに大別される。前者の格納タイプのアシストグリップは、長手方向両端に脚部を有するグリップ本体と、上記脚部が回動自在に取り付けられた取付座とを備えていて、車体パネルの車体開口部に上記取付座を取り付けた状態で、上記グリップ本体を格納位置と使用位置との間で回動させるようになっている。
【0003】
このような格納タイプのアシストグリップとして、アシストグリップを車体開口部に簡単かつ迅速に取り付けるために、例えば米国特許第4,981,322号公報に開示されているようなアシストグリップがある。このアシストグリップでは、取付座本体に貫通孔が形成され、先端に係止爪を有する一対の係止片が上記取付座本体裏面の貫通孔周りに突設されている。
【0004】
このアシストグリップを車体パネルの車体開口部に取り付ける要領は、取付座を車体開口部に対応させて一対の係止片を車体開口部に挿入するとともに、取付座本体を車体開口部周縁に表側から当接させ、ロック部材を取付座本体の貫通孔に表側から挿入した状態で、グリップ本体を格納方向に回動させることで上記ロック部材を取付座本体の貫通孔から係止片間に圧入し、ロック部材で上記係止片間を押し広げることにより、各々の係止片の係止爪部を車体開口部周縁に裏側から係止させて上記取付座本体と係止爪とで車体パネルを挟持するようになっている。
【0005】
後者の固定タイプのアシストグリップは、グリップ本体両端の脚部下端が取付座に回動不能に取り付けられた一体物であり、取付座を介して車体パネルの車体開口部に取り付けられた状態で動かないようになっている。この固定タイプのアシストグリップにおいても、上述の如き構造の取付座及びロック部材を採用したものがあり、この場合には、格納タイプとは異なり人が圧入治具を用いてロック部材を取付座本体の貫通孔から係止片間に圧入することになるが、格納タイプと同様の係止機構によりアシストグリップが車体開口部に取り付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなアシストグリップの取付座においては、アシストグリップを車体開口部に取り付けようにして取付座の係止片を車体開口部に挿入した際、この状態で取付座が車体開口部から離脱しないように係止片の係止爪部を車体開口部周縁に係止させて仮止めを行うようにすることが取付作業をスムーズに行う観点から望ましい。
【0007】
そのためには、ロック部材で一対の係止片間を押し広げていない自由状態で、一対の係止片の係止爪部間の距離が車体開口部の開口幅よりも長くなっていなければならない。
【0008】
このように構成すれば、係止片を車体開口部に挿入する際、係止爪部を車体開口部周縁に摺接させながら一対の係止片を互いに接近する方向に移動させて係止片間を狭めることで車体開口部を通過させ、通過後はその復元力で係止片間が広がって係止爪部が車体開口部周縁に係止して仮止めが行われることになる。
【0009】
しかし、係止片は取付強度を確保する必要から剛性がかなり高くなっているため、上述の如くして仮止めを行うと、係止片を車体開口部に挿入するのにかなり強い力が必要になって作業能率の低下を招く。また、仮止め後に取付座を完全に固定する本止めをするためにロック部材を係止片間に圧入する際にも、係止片の剛性が高いため、ロック部材の圧入にかなり強い力が必要になって作業能率の低下を招く。
【0010】
さりとて、係止片の剛性を低くすると、係止片の挿入やロック部材の圧入を容易に行うことができるものの、取付座の仮止め性や取付強度が低下することになる。
【0011】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取付座の仮止め及び本止めを小さな力で簡単かつ確実に行うことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、係止片とは別に専用の仮止め片を設けたことを特徴とする。
【0013】
具体的には、この発明は、長手方向両端に脚部を有するグリップ本体と、
上記脚部が回動自在に又は回動不能に設けられた取付座本体と、該取付座本体より突設され且つ上記グリップ本体の長手方向に延びる一対の対向する係止片とを有する取付座と、
上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持するロック部材とを備え、
上記一対の係止片を車体パネルの車体開口部に挿入して上記ロック部材を係止片間に圧入することにより、互いに離れる方向に移動した係止片を車体パネルの車体開口部周縁に裏側から係止保持させて取付座を車体パネルに取付けるようにしたアシストグリップの取付座を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0014】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記取付座本体において一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片側には、該係止片と分離独立した仮止め片が設けられ、該仮止め片は、アシストグリップを車体パネルの車体開口部に取り付ける際、上記係止片と共に車体開口部に挿入されてロック部材が非ロック位置にあるときに該車体パネルの車体開口部周縁に裏側から係止し、上記取付座を車体パネルに仮止めするようになっていることを特徴とする。
【0015】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、仮止め片により取付座の車体パネルへの仮止めが行われることから、一対の係止片は本止め機能だけあればよく、よって、係止片を車体開口部に挿入する際、係止片が車体開口部周縁に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないようにしておけば、係止片には挿入時の抵抗がほとんど掛からず、専ら挿入時の抵抗が掛かるのは上記仮止め片である。したがって、この仮止め片は、その機能からして係止片に比べて小さい形状でよく、よって剛性が高くても、専用の仮止め片がなく係止片全体で仮止めする場合に比べて撓み易く、小さな挿入力で取付座が簡単にしかも確実に仮止めされて作業能率が高まる。
【0016】
また、一対の係止片は、仮止め後の本止め時に、ロック部材が圧入されて互いに離れる方向に移動し、これにより初めて車体開口部周縁に係止する。この際、上記仮止め片は仮止め機能だけあればよく、よって、ロック部材を圧入する際、ロック部材が仮止め片に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないようにしておけば、仮止め片には圧入時の抵抗がほとんど掛からず、専ら圧入時の抵抗が掛かるのは上記係止片である。したがって、この係止片は、仮止め片がなく係止片だけの場合に比べて仮止め片の分だけ小型化され、よって剛性が高くても撓み易く、小さな圧入力で取付座が簡単にしかも確実に本止めされて作業能率が高まる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片には、車体開口部周縁に係止する係止爪部が係止片の長手方向に沿って延びるようにかつ係止片の長手方向と直交する方向に突出するように設けられ、
仮止め片には、車体開口部周縁に係止する仮止め爪部が上記係止爪部と同じ方向に突出するように設けられており、
上記取付座本体には、該取付座本体を表側から裏側へ向けて貫通する貫通孔が形成され、
上記一対の係止片は、上記取付座本体裏面の上記貫通孔周りより突設され、
上記ロック部材は、先端に張出部を有し、上記取付座本体の貫通孔に表側から挿入され、先端の張出部が上記係止片間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部がロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック位置を通過した非ロック位置に保持され、上記仮止め片が上記係止片と共に上記車体開口部に挿入されて上記取付座が車体パネルに仮止めされた後に、上記ロック部材は反挿入方向に移動させられて上記張出部が上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持することを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片には、車体開口部周縁に係止する係止爪部が係止片の長手方向に沿って延びるようにかつ係止片の長手方向と直交する方向に突出するように設けられ、
仮止め片には、車体開口部周縁に係止する仮止め爪部が上記一方の係止片の長手方向に突出するように設けられており、
上記取付座本体には、該取付座本体を表側から裏側へ向けて貫通する貫通孔が形成され、
上記一対の係止片は、上記取付座本体裏面の上記貫通孔周りより突設され、
上記ロック部材は、先端に張出部を有し、上記取付座本体の貫通孔に表側から挿入され、先端の張出部が上記係止片間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部がロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック位置を通過した非ロック位置に保持され、上記仮止め片が上記係止片と共に上記車体開口部に挿入されて上記取付座が車体パネルに仮止めされた後に、上記ロック部材は反挿入方向に移動させられて上記張出部が上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持することを特徴とする
上記の構成により、請求項2,3に記載の各発明では、ロック部材は反挿入方向への移動が係止片先端により規制されて非ロック位置に保持されるから、取付座本体の貫通孔から抜け落ちることがなく、ロック部材の紛失が避けられる。また、ロック部材の反挿入方向への移動によってその張出部が上記一対の係止片間に圧入され、該係止片が互いに離れる方向に移動して車体開口部周縁に係止保持され、そのことによって取付座が車体パネルに取付けられるが、上記仮止め片による仮止めにより、取付座の車体パネルからの離脱を防止していることから、その離脱を気にすることなくアシストグリップの車体パネルへの取付作業をスムーズに行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、ロック部材には、アシストグリップを車体開口部に取り付けた状態で、仮止め片の背面に当接して該仮止め片の反係止方向への移動を阻止するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
上記の構成により、請求項4に記載の発明では、仮止め片にも本止め機能が付加され、取付座の取付強度が増す。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1〜7は格納タイプの車両用アシストグリップGを示す。このアシストグリップGは、PP(ポリプロピレン)等を原料にして成形された樹脂製の長尺状グリップ本体1と、POM(ポリアセタール)等を原料にして成形されたこの発明の実施の形態1に係る樹脂製の取付座3A,3Bとを備え、これらグリップ本体1と取付座3A,3Bとは別体物である。上記グリップ本体1は断面略コの字形をしていて長手方向両端に脚部5を有し、一方(図7左側)の脚部5が取付座3Aに、他方(図7右側)の脚部5が別の取付座3Bにそれぞれ回動自在に取り付けられている。なお、取付座3Aと取付座3Bとはヒンジ構造が異なる(図7参照)が、後述する特徴部分は共通するので、共通するところの取付座3Bの説明は取付座3Aの説明をもって代用する。
【0023】
上記アシストグリップGは、上記2つの取付座3A,3Bを介して車体パネルであるインナパネルPに取り付けられる。このインナパネルPは車体内装材である天井材Tで覆われている。上記インナパネルPのアシストグリップ取付箇所には矩形の車体開口部p1が、上記天井材Tのアシストグリップ取付箇所には上記車体開口部p1よりも大きな矩形の開口部t1がそれぞれアシストグリップGの2つの脚部5の間隔に対応して1つずつ形成されている。上記取付座3A,3Bは上記インナパネルPの2つの車体開口部p1にそれぞれ取り付けられるようになっており、この取付け状態で、グリップ本体1を格納位置と使用位置との間で回動させるようになっている。ここで、格納位置とは、図12のようにグリップ本体1が上側(図12左側)に向いて略鉛直面になっている天井材Tに沿った状態をいい、使用位置とは、図11のようにグリップ本体1が車室内側に向いて略水平面に沿った状態をいう。
【0024】
上記グリップ本体1の脚部5背面(アシストグリップ格納状態で天井材Tに対向する面)には、脚部5下端から上側に向かって略矩形状に凹設された収納凹部7が形成され、アシストグリップ格納状態で、取付座3A,3Bの天井材Tから車室内側に突出する後述する取付座本体9を上記収納凹部7に収納して脚部5が取付座3A,3Bに干渉しないようになっている。図6に示すように、上記脚部5下端は左右2箇所で矩形に切り欠かれ、グリップ本体1の使用位置での水平姿勢を保持する回り止めとしての当たり部7bを上記切欠部で構成している。また、この2つの当たり部7b間の脚部5下端部分は、収納凹部7開口側に回り込んで後述するロック部材23を該ロック部材23の反挿入方向に移動させる移動当て部7cを構成している。これらの構造に関しては左右の脚部5で共通していることであるが、グリップ本体1を取付座3A,3Bに回動自在に取り付けるヒンジ構造に関しては左右の脚部5で若干異なっている。
【0025】
すなわち、左右の脚部5では、収納凹部7の左右方向に対向する2つの側面7dが軸受部の役目をなし、そのうち一方(図7左側)の脚部5の2つの側面7dには、貫通孔である軸受孔7eが対向して形成され、他方(図7右側)の脚部5の2つの側面7dには、貫通孔である大径のスペーサ嵌着孔7fと有底穴である小径の軸受穴7gとが対向して形成されている。
【0026】
一方、上記取付座3A,3Bのうち図7左側の取付座3Aは、図1に示すように、車室内側に突出する取付座本体9を備え、この取付座本体9は、底壁9aと周壁9bとで矩形箱形形状に形成され、周壁9b内には車室内側に開口する凹部9cが形成されている。上記取付座本体9の一辺(図1右辺)を構成する周壁9b下端には、上記脚部5の移動当て部7cが進入する進入口9dが形成されているとともに、この進入口9dの両サイドの開口辺を上記脚部5の当たり部7bが当接するストッパ9eとし、このストッパ9eに当たり部7bが当接することでグリップ本体1がそれ以上回動しないように回動規制されてグリップ本体1を使用位置に水平姿勢に保持するようになっている(図11参照)。
【0027】
図5にも示すように、上記底壁9aの一端側(図1左側,図5上側)には、上方から見て「く」の字形のロック部材落込み防止用の突片9fが2つ並設され、その側方(図1右側,図5下側)には、側方から見て略三角形のロック部材落込み防止用の突片9gが上記突片9fと間隔をあけて2つ並設されている。また、この突片9f,9gのうち図1右側(図5下側)の突片9gは、進入口9d側が傾斜面に形成されていて、ロック部材23の後述する移動補助片27aを図1において上方へ移動させる際、該移動補助片27aをスムーズに移動させるためのガイドの役目をもするようになっている。
【0028】
図7左側の取付座3Aは、図1において取付座本体9の上記進入口9d上側で側方に突出する周壁9b部分を回動支持部11とし、この回動支持部11は、図5において左右一対の軸受部11aと、この2つの軸受部11aを連結する連結部11bとで構成されている。上記2つの軸受部11aには軸孔11cがそれぞれ形成され、この2つの軸孔11cに軸13を嵌挿してその両端を脚部5の左右2つの軸受孔7eに挿入し、グリップ本体1を取付座本体9に回動自在に支持するようになっている。上記軸13には捻りコイルバネ15が介装されている。この捻りコイルバネ15は一端が回動支持部11の連結部11bに取り付けられ、図示しないが他端は脚部5下端に取り付けられていて、この捻りコイルバネ15の捩り力により、上記グリップ本体1を使用位置から格納位置に向かうように回動付勢し、アシストグリップ格納状態で上記収納凹部7に取付座本体9が収納されるようになっている(図12参照)。
【0029】
上記取付座本体9の凹部9cは仕切壁9hで2分割され、この仕切壁9hの一方側(図1右側,図5下側)に上記回動支持部11が設けられている。また、仕切壁9hの他方側(図1左側,図5上側)の底壁9aには、底壁9aの突片9f,9g間を表側から裏側へ(図1において上側から下側へ)向けて貫通する矩形の貫通孔17が形成されている。上記取付座本体9の底壁9a裏面の貫通孔17周りには、上記インナパネルPの車体開口部p1に挿入されて車体開口部p1周縁に係止する一対の係止片19が、上記グリップ本体1の長手方向に沿って延びるように対向して突設され(図2,図8〜12参照)、該係止片19先端には、インナパネルPの車体開口部p1周縁に裏側から係止して取付座本体9のインナパネルPからの抜けを防止する係止爪部19aが、係止片19の長手方向に沿って延びるようにかつ係止片19の長手方向と直交する方向(貫通孔17の外側方)に突出するように形成されている。また、上記係止片19のうち一方(図1右側)の係止片19の係止爪部19a背面には、ロック部材23のロック保持用突起19bが突設されている。さらに、上記取付座本体9の底壁9a裏面において係止片19の外側方には、2つの当接片21が突設され、アシストグリップ取付け状態でこの当接片21がインナパネルPの車体開口部p1周縁に表側から当接するようになっている。
【0030】
図2に示すように、上記一対の係止片19のうち一方(図2左側)の係止片19は、他方の(図2右側)の係止片19よりもグリップ本体1の長手方向の寸法が短く形成されている。この一対の係止片19と車体開口部p1とは、係止片19を車体開口部p1に挿入する際、係止片19に挿入時の抵抗がほとんど掛からないように係止片19の係止爪部19aが車体開口部p1周縁に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないような位置関係になっている。
【0031】
この実施の形態1の特徴として、上記取付座本体9において上記一方(図2左側)の短い係止片19側には、該係止片19と分離独立した仮止め片20が突設され、上記仮止め片20には、インナパネルPの車体開口部p1周縁に裏側から係止する仮止め爪部20aが上記係止爪部19aと同じ方向に突出するように形成されている。つまり、この仮止め片20は、アシストグリップGの取付中心(車体開口部p1の中心)C1に対してグリップ本体1の回動中心C2と反対側に設けられている。また、この仮止め爪部20aは、車体開口部p1周縁から外側方に延出して車体開口部p1周りとオーバーラップするようになっている(図2参照)。そして、上記仮止め片20は、アシストグリップGをインナパネルPの車体開口部p1に取り付ける際、上記係止片19と共に車体開口部p1に挿入され、仮止め爪部20aを車体開口部p1周縁に摺接させながら車体開口部p1内側に移動させて車体開口部p1を通過し、通過後はその復元力で車体開口部p1周りとオーバーラップした位置に復帰して車体開口部p1周縁に裏側から係止して、取付座3A,3BをインナパネルPに仮止めするようになっている(図1,図10参照)。
【0032】
上記一対の係止片19は、樹脂製ロック部材23によって互いに離れる方向に移動して押し広げられるようになっている。このロック部材23は、板状軸部25と、この軸部25基端に一体に形成された矩形のキャップ部27と、上記軸部25先端にグリップ本体1の長手方向に間隔をあけて一体に形成された3つの張出部29a,29b,29c(図3参照)とで構成されている。これら張出部29a,29b,29cのうち図3で下端の張出部29aは、一対の係止片19に対応して両側に張り出し、その横幅は係止片19間の距離よりも長くなっている。つまり、この張出部29aと一対の係止片19とは、係止片19を押し広げていない自由状態でオーバーラップするような位置関係になっている(図3参照)。
【0033】
図3で上端の張出部29bは上記下端の張出部29aと同じ形状であり、図3で右側の係止片19及び左側の仮止め片20に対応して両側に張り出している。つまり、この張出部29bと図3で右側の係止片19とは、下端の張出部29aと同様、係止片19を押し広げていない自由状態でオーバーラップするような位置関係になっているとともに、張出部29bと仮止め片20とは、接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないような位置関係になっている(図3参照)。
【0034】
図3で中程の張出部29cは図3で下端及び上端の張出部29a,29bの半分の形状であり、図3で左側の係止片19に対応して片側にのみ張り出している。つまり、この張出部29cと図3左側の係止片19とは、係止片19を押し広げていない自由状態でオーバーラップするような位置関係になっている(図3参照)。なお、これら張出部29a,29b,29cの上下端部には、係止片19間への圧入をスムーズに行わせるためのガイド面29dが切欠形成されている。
【0035】
上記張出部29a,29b,29cのうち両側に張り出す張出部29a,29bの片側(図1右側)には、上記係止片19の係止爪部19aにおけるロック保持用突起19bが係止するロック保持用溝29eが形成されている。一方、上記キャップ部27には、移動補助片27aが一体に延設され、この移動補助片27aは薄肉部27bを介してキャップ部27に対して揺動可能になっている。この移動補助片27aは、ロック部材23を貫通孔17に挿入する前には、図8に一点鎖線(最上位置)で示すようにキャップ部27と平行になっており、ロック部材23を貫通孔17に挿入する際には、作業者が移動補助片27aを手で押し下げることで図8に二点鎖線(中間位置)で示すように上記仕切壁9hに沿い、また、ロック部材23を貫通孔17に完全に挿入してキャップ部27底面を底壁9aの突片9f,9gに当接した状態では、図8に実線で示すように突片9gと仕切壁9hとの間に位置するようになっている。そして、アシストグリップGをインナパネルPに取り付ける際、図11に示すように、上記移動当て部7cは、グリップ本体1の使用位置への回動動作により上記移動補助片27aに当接して上記ロック部材23を該ロック部材23の反挿入方向に移動するようになっている。
【0036】
上記ロック部材23は、取付座3A,3Bが車体組付ラインに搬入される前に予め取付座本体9の貫通孔17に挿入されて抜け落ちないようになっている。つまり、ロック部材23は、グリップ本体1の取付座3A,3Bへの取付け前に貫通孔17に表側から挿入されてロック部材23先端の張出部29a,29b,29cが一対の係止片19間及び係止片19と仮止め片20との間を押し広げながらこれらの間を通過し、このことにより間隔が狭まった係止片19先端により反挿入方向への移動が規制されて張出部29a,29b,29cがロック保持用突起19b部分を通過した位置(係止爪19aの外側)に保持されるようになっている(図8参照)。また、上述の如くロック部材23が挿入された取付座本体9、つまり取付座3A,3Bにグリップ本体1を取り付けたアシストグリップG(図9参照)を車体組付ラインでインナパネルPに取り付ける際には、上記ロック部材23は、図10に示すように、取付座本体9の当接片21をインナパネルPの車体開口部孔p1周縁に表側から当接させた状態で、上記グリップ本体1の使用位置への回動動作により脚部5の移動当て部7cで移動補助片27aを移動させることで反挿入方向に移動されて上記張出部29a,29b,29cが係止片19間及び係止片19と仮止め片20との間に分け入り、これらの間を押し広げて係止爪部19aのロック保持用突起19bが張出部29a,29bのロック保持用溝29eに係止する。これにより、張出部29a,29b,29cがロック位置である係止爪部19a間に保持されて、つまりロック部材23がロック状態に保持されて係止片19をインナパネルPの車体開口部孔p1周縁に係止保持するようになっている。また、この状態で、張出部29bは、仮止め片20の背面に当接して該仮止め片20の反係止方向への移動を阻止するストッパー部の役目をなしている。
【0037】
図7右側の取付座3Bは、グリップ本体1を回動支持するヒンジ構造が図7左側の取付座3Aと異なるが、その他の構造については図7左側の取付座3Aと同様である。すなわち、図7右側の取付座3Bでは、図7右側の脚部5を回動自在に支持する有底筒状の回動支持部31が取付座本体9に備わっている。この回動支持部31は奥部(図7左側)に向かって縮径する嵌合穴31aを有している。この回動支持部31の底面には支軸31bが外方に向かって突設されているとともに、上記嵌合穴31a内には先端(図7右側)に向かって縮径する嵌合軸31cが上記支軸31bと同軸になるように突設されている。一方、図7右側の脚部5のスペーサ嵌着孔7fには、先端(図7左側)に向かって縮径するスペーサ33基端が嵌着され、このスペーサ33には、奥部(図7右側)に向かって縮径する嵌合穴33aが先端から基端に亘って形成されている。このスペーサ33は上記回動支持部31の嵌合穴31aに隙間をあけて挿入されているとともに、嵌合穴31aには上記回動支持部31の嵌合軸31cが隙間をあけて挿入されている。これら2つの隙間は連続して1つの隙間を構成し、この連続した隙間に例えばシリコン等の高粘度(100000cps 以上が望ましい)の液体からなる粘性剤(図示せず)が封入され、グリップ本体1が回動するときの回動抵抗となるトルクを発生するダンパが構成されている。このダンパにより、グリップ本体1が使用位置から格納位置に回動する際、捻りコイルバネ15の捻り力に抗してゆっくりと格納位置に戻るようになっている。
【0038】
次に、上述の如く構成されたアシストグリップGをインナパネルPに取り付ける要領について図8〜12を参照しつつ説明する。
【0039】
まず、ロック部材23のキャップ部27の移動補助片27aを図8一点鎖線の状態から図8二点鎖線の状態へと薄肉部27bのところで挿入方向に倒し、この状態からロック部材23を取付座本体9の貫通孔17に表側から挿入し、キャップ部27裏面が突片9f,9gに当接するまで押し込む。この間、一対の係止片19の外側には何ら規制物がないため、ロック部材23の張出部29a,29b,29cが一対の係止片19間及び係止片19と仮止め片20との間を押し広げながらロック位置である係止爪部19a間を通過して係止爪部19a先端の外側に突出する(図8実線参照)。このとき、係止片19のロック保持用突起19bが張出部29a,29bのロック保持用溝29eに瞬間的に嵌り込むが、挿入力によりこの嵌合が解除されてロック部材23はさらに挿入される。押し広げられた係止片19は張出部29a,29bが通過した後、張出部29a,29bの押圧力から解放されて復元力により元の間隔が狭まった位置に戻る。この状態で、ロック部材23は、キャップ部27裏面が突片9f,9gに当接していることでそれ以上挿入方向に移動せず、張出部29a,29b,29cが係止爪部19a先端に当接することで反挿入方向への移動も規制されて張出部29a,29bを係止爪部19a先端の外側に保持する。
【0040】
これにより、ロック部材23を取付座本体9の貫通孔17から抜け落ちないようにすることができ、取付座3A,3Bを車両組立ラインに搬入する前にロック部材23を紛失しないようにすることができる。したがって、部品が不足したり、ロック状態になったロック部材23の困難な引抜き作業をせずに済み、車体組付けラインに支障を来さないようにすることができる。
【0041】
なお、上記移動補助片27aは、ロック部材23が挿入するにつれて仕切壁9hに沿って移動し、仕切壁9hと突片9gとの間に臨む。
【0042】
次いで、上述の如くしてロック部材23が取付座本体9に組み付けられた取付座3A,3Bにグリップ本体1を取り付けて図9の如くアシストグリップGを構成する。図8〜12の取付座3Aは図7左側のものであり、したがって、図9では、回動支持部11の軸13に捻りコイルバネ15が装着されている。図7右側の取付座3Bでは、スペーサ33が回動支持部31に挿入されてダンパ機能を備えている。この状態で、グリップ本体1は捻りコイルバネ15の捻り力により取付座3A,3Bに対し格納姿勢をとっている(図9参照)。
【0043】
その後、図10に示すように、アシストグリップGの取付座3A,3Bを天井材Tの開口部t1に挿入して取付座本体9の当接片21をインナパネルPの車体開口部p1周縁に表側から当接させるとともに、一対の係止片19を車体開口部p1に挿入する。この際、ロック部材23の張出部29a,29b,29cが係止片19間及び係止片19と仮止め片20との間を通過して係止片19は張出部29a,29b,29cの押圧力は受けていないので、係止片19の係止爪部19a間及び係止爪部19aと仮止め片20の仮止め爪部20aとの間は狭まっていて係止片19が車体開口部p1周縁に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないようになっている。また、係止片19を車体開口部p1に挿入する際、仮止め片20の仮止め爪部20aが車体開口部p1周縁を摺接して車体開口部p1内側に移動して車体開口部p1を通過し、通過後はその復元力で車体開口部p1周りとオーバーラップした位置に復帰して車体開口部p1周縁に裏側から係止し、取付座3A,3BをインナパネルPに仮止めする。
【0044】
このように、一対の係止片19を車体開口部p1に挿入する際、係止片19が車体開口部p1周縁に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないようにしていることから、係止片19には挿入時の抵抗がほとんど掛からず、専ら挿入時の抵抗が掛かるのは形状の小さな仮止め片20である。したがって、この仮止め片20の剛性が高くても、専用の仮止め片がなく係止片全体で仮止めする場合に比べて仮止め片20は撓み易く、小さな挿入力で取付座3A,3Bを簡単にしかも確実に仮止めして作業能率を高めることができる。
【0045】
また、この仮止めにより、取付座3A,3BのインナパネルPからの離脱を防止していることから、アシストグリップGをインナパネルPに固定する際、離脱を気にすることなくアシストグリップGのインナパネルPへの取付作業をスムーズに行うことができる。
【0046】
しかる後、図11に示すように、グリップ本体1を使用位置に回動させる。この回動動作により脚部5の移動当て部7cが取付座本体9の進入口9dに進入し、ロック部材23の移動補助片27aをロック部材23の反挿入方向へ移動させる。この際、ロック部材23の移動補助片27aが突片9gの傾斜面に案内されてスムーズに移動するとともに、移動当て部7cが移動補助片27aから外れないようになっている。
【0047】
また、ロック部材23の反挿入方向への移動により、ロック部材23の張出部29a,29b,29cが係止片19間及び係止片19と仮止め片20との間に分け入ってこれらの間を押し広げ、係止片19のロック保持用突起19bが張出部29a,29bのロック保持用溝29eに係止して張出部29a,29b,29cをロック位置である係止爪部19a間及び係止爪部19aと仮止め爪部20aとの間に保持し、係止片19の係止爪部19aを車体開口部p1周りに係止保持させる。この際、ロック部材23は仮止め片20に接触しないか、接触してもほんの僅かしか接触しないので、仮止め片20には圧入時の抵抗がほとんど掛からず、専ら圧入時の抵抗が掛かるのは係止片19である。したがって、係止片19を仮止め片がなく係止片だけの場合に比べて小さくなった分だけ剛性が高くても撓み易くすることができ、小さな圧入力で取付座3A,3Bを簡単にしかも確実に本止めして作業能率を高めることができる。
【0048】
さらに、仮止め片20をアシストグリップGの取付中心(車体開口部p1の中心)C1に対してグリップ本体1の回動中心C2と反対側に設けているので、取付座3A,3BをインナパネルPに仮止めした状態からグリップ本体1を使用位置に回動した際、仮止め片20の仮止め爪部20aがインナパネルP裏面に押し付けられるため、仮止め片20が車体開口部p1周縁から外れず、アシストグリップGを車体開口部p1に確実に取り付けることができる。
【0049】
その後はグリップ本体1を離すことでグリップ本体1が捻りコイルバネ15の捻り力とダンパ機能とにより図12のような格納位置に戻る。この状態からグリップ本体1を再度使用位置に回動しても、脚部5の移動当て部7cがロック部材23の移動補助片27aをロック部材23の反挿入方向へ移動させることがなく、ロック部材23が外れたり、ロック部材23によりグリップ本体1の回動が支障となることがない。
【0050】
したがって、グリップ本体1を使用位置に回動させるだけで、ロック部材23の張出部29a,29b,29cを自動的にロック位置(係止爪部19a間及び係止爪部19aと仮止め爪部20aとの間)に押し込んで係止片19間を押し広げ、係止片19を車体開口部p1周縁に係止させることができるので、アシストグリップGをインナパネルPにワンタッチで簡単に取り付けることができる。また、アシストグリップGを構成するグリップ本体1とロック部材23付きの取付座3A,3Bだけあればよく、これ以外に他の取付治具や部品がいらず経済的なものとすることができる。
【0051】
(実施の形態2)
図13〜18は実施の形態2に係る取付座3A,3Bが適用されたアシストグリップGを示す。本例では、仮止め片20の仮止め爪部20aが係止片19の長手方向に突設されていること、ロック部材23には、アシストグリップGを車体開口部p1に取り付けた状態で、仮止め片20の背面に当接して該仮止め片20の反係止方向への移動を阻止するストッパー部29fが張出部29bに延出していること、及び取付座本体9の一方の突片9fには、ロック部材23を貫通孔17に挿入する際に上記ストッパー部29fが干渉しないようにスリット9jが形成されていることが実施の形態1と異なるのみで、その他の構成については実施の形態1と同様に構成されている。
【0052】
したがって、本例では、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【0053】
なお、上記の各実施形態では、仮止め片20を一対の係止片19の片側にのみ設けた場合を例示したが、両側に設ければ仮止め性を向上させることができる。
【0054】
さらに、上記の各実施形態では、一対の係止片19の双方に係止爪部19aを突設したが、いずれか一方の係止片19にだけ係止爪部19aを突設するとともに、他方の係止片19には係止溝部を形成し、この係止溝部に車体開口部p1周縁を嵌め込んで係止させるようにしてもよい。
【0055】
また、上記の実施形態では、係止片19の係止爪部19aのロック保持用突起19bをロック部材23の張出部29a,29bのロック保持用溝29eに係止させることで、ロック部材23の張出部29a,29b,29cをロック位置(係止爪部19a間及び係止爪部19aと仮止め爪部20aとの間)に保持するようにしたが、係止爪部を有する抜止め(ロック保持用)片をロック部材23のキャップ部27に設け、取付座本体9の周壁9bに形成した係止窓(ロック保持用窓)に上記抜止め片の係止爪を係止させることで、ロック部材23の張出部29a,29b,29cをロック位置(係止爪部19a間及び係止爪部19aと仮止め爪部20aとの間)に保持するようにしてもよい。
【0056】
さらに、ロック部材23の移動補助片27a端部とグリップ本体1の脚部5の移動当て部7c端部との一方に凹部を設けるとともに他方に凸部を設けて、両者を凹凸嵌合させるようにすれば、ロック部材23を反挿入方向に移動させる際に、移動当て部7cが移動補助片27aから外れず、ロック部材23を確実にロック位置まで移動させることができる。
【0057】
加えて、上記の各実施形態では、グリップ本体1の使用位置への回動動作に連動してロック部材23をインナパネルPの裏側から表側に向かって移動させることで、ロック部材23をロック位置に保持するようにしたが、これとは逆に、従来例のようにグリップ本体1の格納位置への回動動作に連動してロック部材23をインナパネルPの表側から裏側に向かって移動させることで、ロック部材23をロック位置に保持するようにしてもよい。また、上記の各実施形態の如き脚部が回動自在に設けられた格納タイプのアシストグリップ以外に、脚部が回動不能に設けられた固定タイプのアシストグリップにも適用することができるものであり、この場合には、格納タイプとは異なり人が圧入治具を用いてロック部材を取付座本体の貫通孔から係止片間に圧入すればよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片側に該係止片と分離独立した仮止め片を設け、該仮止め片を上記係止片と共に車体開口部に挿入して該車体開口部周縁に係止させて取付座を車体パネルに仮止めするようにしたので、挿入抵抗が専ら仮止め片に掛かるようにして係止片には車体開口部への挿入抵抗がほとんど掛からないようにすることで、仮止め作業を簡単かつ確実に行うことができる。また、圧入抵抗が専ら係止片に掛かるようにして仮止め片にはロック部材の圧入抵抗がほとんど掛からないようにすることで、小さな圧入力で本止め作業を簡単かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るアシストグリップの取付座において図2のI−I線にて切断した断面構成を示し、かつ図10に対応する図である。
【図2】 係止片、仮止め片及び車体開口部の位置関係を示す図1のII−II線における断面図である。
【図3】 係止片、仮止め片及びロック部材の位置関係を示す図1のII−II線における断面図である。
【図4】 図2及び図5のA矢視図に相当する取付座の側面図である。
【図5】 実施の形態1に係るアシストグリップの取付座の平面図である。
【図6】 グリップ本体の脚部の底面図である。
【図7】 アシストグリップの全体図である。
【図8】 取付座にロック部材を取り付ける状態を説明するための図2のVIII−VIII線に相当する断面図である。
【図9】 図8の取付座にグリップ本体を取り付けた状態を示す図2のVIII−VIII線に相当する断面図である。
【図10】 グリップ本体の使用位置への回動初期状態を示す図2のVIII−VIII線に相当する断面図である。
【図11】 グリップ本体を使用位置に回動させてアシストグリップをインナパネルに取り付け完了した状態を示す図2のVIII−VIII線に相当する断面図である。
【図12】 グリップ本体の格納状態を示す図2のVIII−VIII線に相当する断面図である。
【図13】 実施の形態2に係るアシストグリップの取付座において図16のXIII−XIII線にて切断した断面構成を示し、かつ図10に対応する図である。
【図14】 実施の形態2に係るアシストグリップの取付座において図16のXIV −XIV 線にて切断した断面構成を示し、かつ図10に対応する図である。
【図15】 図16のB矢視図において仮止め片をロック部材のストッパー部でバックアップした状態を示す図である。
【図16】 係止片、仮止め片及び車体開口部の位置関係を示す図13のXVI −XVI 線における断面図である。
【図17】 係止片、仮止め片及びロック部材の位置関係を示す図13のXVI −XVI 線における断面図である。
【図18】 図16のB矢視図に相当する取付座の側面図である。
【符号の説明】
1 グリップ本体
3A,3B 取付座
5 脚部
9 取付座本体
19 係止片
19a 係止爪部
20 仮止め片
20a 仮止め爪部
23 ロック部材
29f ストッパー部
G アシストグリップ
P インナパネル(車体パネル)
p1 車体開口部

Claims (4)

  1. 長手方向両端に脚部を有するグリップ本体と、
    上記脚部が回動自在に又は回動不能に設けられた取付座本体と、該取付座本体より突設され且つ上記グリップ本体の長手方向に延びる一対の対向する係止片とを有する取付座と、
    上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持するロック部材とを備え、
    上記一対の係止片を車体パネルの車体開口部に挿入して上記ロック部材を係止片間に圧入することにより、互いに離れる方向に移動した係止片を車体パネルの車体開口部周縁に裏側から係止保持させて取付座を車体パネルに取付けるようにしたアシストグリップの取付座であって、
    上記取付座本体において一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片側には、該係止片と分離独立した仮止め片が設けられ、
    該仮止め片は、アシストグリップを車体パネルの車体開口部に取り付ける際、上記係止片と共に車体開口部に挿入されてロック部材が非ロック位置にあるときに該車体パネルの車体開口部周縁に裏側から係止し、上記取付座を車体パネルに仮止めするようになっていることを特徴とするアシストグリップの取付座。
  2. 請求項1記載のアシストグリップの取付座において、
    一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片には、車体開口部周縁に係止する係止爪部が係止片の長手方向に沿って延びるようにかつ係止片の長手方向と直交する方向に突出するように設けられ、
    仮止め片には、車体開口部周縁に係止する仮止め爪部が上記係止爪部と同じ方向に突出するように設けられており、
    上記取付座本体には、該取付座本体を表側から裏側へ向けて貫通する貫通孔が形成され、
    上記一対の係止片は、上記取付座本体裏面の上記貫通孔周りより突設され、
    上記ロック部材は、先端に張出部を有し、上記取付座本体の貫通孔に表側から挿入され、先端の張出部が上記係止片間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部がロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック位置を通過した非ロック位置に保持され、上記仮止め片が上記係止片と共に上記車体開口部に挿入されて上記取付座が車体パネルに仮止めされた後に、上記ロック部材は反挿入方向に移動させられて上記張出部が上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持することを特徴とするアシストグリップの取付座。
  3. 請求項1記載のアシストグリップの取付座において、
    一対の係止片のうち少なくとも一方の係止片には、車体開口部周縁に係止する係止爪部が係止片の長手方向に沿って延びるようにかつ係止片の長手方向と直交する方向に突出するように設けられ、
    仮止め片には、車体開口部周縁に係止する仮止め爪部が上記一方の係止片の長手方向に突出するように設けられており、
    上記取付座本体には、該取付座本体を表側から裏側へ向けて貫通する貫通孔が形成され、
    上記一対の係止片は、上記取付座本体裏面の上記貫通孔周りより突設され、
    上記ロック部材は、先端に張出部を有し、上記取付座本体の貫通孔に表側から挿入され、先端の張出部が上記係止片間を押し広げながらロック位置を通過し、上記張出部がロック位置を通過することで間隔が狭まった係止片先端により反挿入方向への移動が規制されて張出部がロック位置を通過した非ロック位置に保持され、上記仮止め片が上記係止片と共に上記車体開口部に挿入されて上記取付座が車体パネルに仮止めされた後に、上記ロッ ク部材は反挿入方向に移動させられて上記張出部が上記一対の係止片間に圧入され、該係止片を互いに離れる方向に移動させてその姿勢をロック保持することを特徴とするアシストグリップの取付座。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のアシストグリップの取付座において、
    ロック部材には、アシストグリップを車体開口部に取り付けた状態で、仮止め片の背面に当接して該仮止め片の反係止方向への移動を阻止するストッパー部が設けられていることを特徴とするアシストグリップの取付座。
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