JP2004508376A - グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤としての二環式ピロリルアミド - Google Patents

グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤としての二環式ピロリルアミド Download PDF

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Abstract

式(I)の複素環式アミド誘導体:ここにおいて−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、−CR=CR−O−、−N=CR−S−、−S−CR=N−、−NR−CR=CR−及び−CR=CR−NR−から選択される;或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステル;(条件を伴なう);は、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有し、そして従って増加したグリコーゲンホスホリラーゼ活性に伴なう疾病状態の治療において価値を有する。前記の複素環式アミド誘導体の製造のための方法及びこれらを含有する医薬組成物が記載される。

Description

【0001】
本発明は、複素環式アミド誘導体、その医薬的に受容可能な塩及びin vivoで加水分解可能なエステルに関する。これらの複素環式アミドは、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有し、そして従って増加したグリコーゲンホスホリラーゼ活性に伴なう疾病状態の治療において価値を有し、そして従ってヒトのような温血動物の治療に対する方法において潜在的に有用である。本発明は、更に前記の複素環式アミド誘導体の製造のための方法、これらを含有する医薬組成物、及びヒトのような温血動物のグリコーゲンホスホリラーゼ活性を阻害するための製剤の製造におけるこれらの使用に関する。
【0002】
肝臓は、吸収後の状態における血糖を制御する主要な器官である。更に、血漿グルコースの外因性の原因に対する肝臓の反応は、食後の血液のグルコース水準に対する寄与において、より小さい役割を有するが、正常血糖を維持する能力に対する鍵となる。増加した肝臓のグルコース産出(HGO)は、2型糖尿病において見られる上昇した空腹時血漿グルコース(FPG)水準を維持すること;特にFPG>140mg/dl(7.8mM)を伴なうものにおいて重要な役割を演じると考えられる。(Weyer et al,(1999),J Clin Invest 104:787−794;Clore & Blackgard(1994),Diabetes 43:256−262;De Fronzo,R.A.,et al,(1992)Diabetes Care 15;318−355;Reaven,G.M.(1995)Diabetologia 38;3−13)。
【0003】
現時点の経口的な抗糖尿病療法は、FPGの水準を、正常な非糖尿病的範囲内に持っていくことに失敗しており、そして上昇したFPG(及びglycHbA1c)の水準は、大血管(Charles,M.A.et al(1996)Lancet 348,1657−1658;Coutinho,M.et al(1999)Diabetes Care 22;233−240;Shaw,J.E.et al(2000)Diabetes Care 23,34−39)及び小血管疾病(DCCT Research Group(1993)New.Eng.J.Med.329;977−986)の両方に対する危険因子であるため;上昇したFPG水準の減少及び正常化は、2型糖尿病の治療の目標として残っている。
【0004】
一晩の絶食後、HGOの74%がグリコーゲン分解から誘導され、残りが糖質新生前駆体から誘導されることが予測されている(Hellerstein et al(1997)Am J Physiol,272:E163)。グリコーゲンホスホリラーゼは、グルコース−1−リン酸のグリコーゲン分解によるグルコース産出において、そして従って肝臓中の、そして更に筋肉及び神経組織のような他の組織中のグルコースの鍵となる酵素である。
【0005】
肝臓のグリコーゲンホスホリラーゼ活性は、db/dbマウス及びfa/faラットを含む糖尿病の動物モデルにおいて上昇する(Aiston S et al(2000).Diabetalogia 43,589−597)。
【0006】
肝臓のグリコーゲンホスホリラーゼのクロロインドール阻害剤(CP91149及びCP320626)による阻害は、グルコガン刺激のグリコーゲン分解及び肝細胞のグルコース産出の両方を減少することを示している(Hoover et al(1998)J Med Chem 41,2934−8;Martin et al(1998)PNAS 95,1776−81,WO96/39384 and WO96/39385)。更に、血漿グルコース濃度は、db/db及びob/obマウスにおけるこれらの化合物による治療に続いて、投与量に関係した様式で減少する。
【0007】
グルコガン攻撃を伴なう、もう一つのグリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、Bay K 3401存在しない場合及び存在する場合の、知覚のあるイヌにおける研究は、更にこのような薬剤の潜在的有用性を示し、1型及び2型糖尿病の両方におけるように上昇したグルカゴンの循環水準が存在する。Bay K 3401の存在中の、グルカゴン攻撃に続く肝臓のグルコース産出及び動脈の血漿グルコース水準は有意に減少した(Shiota et al,(1997),Am J Physiol,273:E868)。
【0008】
スペイン特許第ES2,081,747号は、4H−チエノ[3,2−b]ピロール及び4H−チエノ[2,3−b]ピロールのある種のアミド誘導体がCCKアンタゴニストであり、そして胃の分泌疾患の治療及び食欲の制御において有用であることを開示している。この文書において開示されている化合物は、本発明の化合物の特許請求の範囲から権利放棄される。
【0009】
米国特許第US3,706,810号は、チエノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシアミドのある種のN−(アミノアルキル)誘導体が、鎮痛剤及び抗鬱剤として有用であることを開示している。この文書において開示されている化合物は、本発明の化合物の特許請求の範囲から権利放棄される。
【0010】
米国特許第US4,751,231号は、ある種のチエノ[2,3−b]ピロール−5−スルホンアミドが、上昇した眼内圧及び緑内障の治療において有用であることを開示している。ある種のアミドが、中間体として開示されている。この文書において開示されている化合物は、本発明の化合物の特許請求の範囲から権利放棄される。
【0011】
米国特許第US4,794,120号は、4H−チエノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸ヒドラジド及び6H−チエノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸ヒドラジドを、抗細菌剤、殺真菌剤及び殺原虫剤である対応する(5−ニトロ−2−フラニル)メチレンヒドラジドの調製における中間体として開示している。この文書において開示されている化合物は、本発明の化合物の特許請求の範囲から権利放棄される。
【0012】
同時係属中の出願EP 1088824は、以下の式A:
【0013】
【化4】
Figure 2004508376
【0014】
[式中
Qは、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたヘテロアリールであり;
それぞれのz及びXは、独立に(C、CH又はCH)、N、O又はSであり;
は、NR、−CH−、O又はSであり;
それぞれの−−−−は、独立に結合であるか又は存在せず、但し両方の−−−−が同時に結合であることはないことを条件とし;
は、水素、ハロゲン、−OC〜Cアルキル、−SC〜Cアルキル、−C〜Cアルキル、−CF、−NH−、−NHC〜Cアルキル、−N(C〜Cアルキル)、−NO、−CN、−COH、−CO〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、又は−C〜Cアルキニルであり;
それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
Yは、以下の式:
【0015】
【化5】
Figure 2004508376
【0016】
であるか又は存在せず;
及びRは、独立に水素、ハロゲン、−C〜Cアルキル、−CN、−C≡C−Si(CH、−OC〜Cアルキル、−SC〜Cアルキル、−CF、−NH、−NHC〜Cアルキル、−N(C〜Cアルキル)、−NO、−COH、−CO〜Cアルキル、−C〜Cアルケニル、又は−C〜Cアルキニルであるか、或いはR及びRは、これらが接続している環の原子といっしょに0ないし3個の異種原子及び0ないし2個の二重結合を含有する5又は6員の環を形成し;
は、−C(=O)−Aであり;
Aは、−NR、−NRCHCHOR、以下の式:
【0017】
【化6】
Figure 2004508376
【0018】
であり;
それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたヘテロアリールであり;
それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは、独立に1〜3である;]
の化合物、立体異性体、医薬的に受容可能な塩又はそのプロドラッグ、或いは医薬的に受容可能なプロドラッグの塩が、糖尿病、インスリン抵抗性、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、白内障、高血糖血症、高コレステロール血症、高血圧、高インスリン血症、高脂質血症、アテローマ性動脈硬化症、又は組織虚血症の治療において有用であることを開示している。これらの化合物は、本発明の適用から権利放棄される。
【0019】
本発明の複素環式アミドは、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有し、そして従って2型糖尿病、インスリン抵抗性、症候群X、高インスリン血症、高グルカゴン血症、心臓虚血及び肥満、特に2型糖尿病の治療における使用が予測される。
【0020】
本発明は、以下の式(I):
【0021】
【化7】
Figure 2004508376
【0022】
[式中:
−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、−CR=CR−O−、−N=CR−S−、−S−CR=N−、−NR−CR=CR−及び−CR=CR−NR−から選択され;
ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され、;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、アリールC1−6アルキル、複素環基及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はRから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、スルファモイルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−NRSONR−、−SONRC(O)−及び−C(O)NRSO−から独立に選択され;ここにおいてR及びRは、水素、又はV基によって所望により置換されているC1−6アルキルから独立に選択され;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルキレンであるか或いは直接結合であり;
Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
nは、0〜4から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができ;
P、S及びQは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択され;ここにおいてP、S及びQは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択され;
R、T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され、ここにおいてR、T及びUは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができる;]
の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供し;
但し:
i)−X−Y−Z−が、−S−CH=CH−である場合、R−(CR−は、アミノ、1−フェニル−5−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)ジオン−3−イル、1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イル、2−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)エチル、3−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)プロピル、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、2−モルホリノエチル又は2−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)エチルであることはできず;
ii)−X−Y−Z−が、−CH=CH−S−である場合、R−(CR−は、アミノ又は1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イルであることはできず;
iii)−X−Y−Z−が、−CH=C(SONH)−S−である場合、R−(CR−は、メチル又はイソブチルであることはできず;そして
iv)−X−Y−Z−が、最初に定義したように、nが1であり、Rがアリールメチル、置換されたアリールメチル、(複素環基)メチル、及び置換された(複素環基)メチルであり、そしてRが水素である場合、Rは、−C(=O)−A基又は−CH(OH)−C(=O)−A基ではないことを条件とし、ここにおいてAは、NR、−NRCHCHOR、又は以下の式:
【0023】
【化8】
Figure 2004508376
【0024】
であり;
それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたアリールであり;
それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは独立に1〜3であり、そして
は、NR、−CH−、O又はSである。
【0025】
もう一つの側面において、本発明は、以下の式(I):
【0026】
【化9】
Figure 2004508376
【0027】
[式中:
−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、−CR=CR−O−、−N=CR−S−、−S−CR=N−、−NR−CR=CR−及び−CR=CR−NR−から選択され;
ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され、;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、アリールC1−6アルキル、複素環基及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はRから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、スルファモイルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−NRSONR−、−SONRC(O)−及び−C(O)NRSO−から独立に選択され;ここにおいてR及びRは、水素又はC1−6アルキルから独立に選択され;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルケニルであるか或いは直接結合であり;
Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
nは、0〜4から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができ;
P、S及びQは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択され;ここにおいてP、S及びQは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル又はN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択され;
R、T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択される;]
の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供し;
但し:i)−X−Y−Z−が、−S−CH=CH−である場合、R−(CR−は、アミノ、1−フェニル−5−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)ジオン−3−イル、1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イル、2−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)エチル、3−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)プロピル、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、2−モルホリノエチル又は2−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)エチルであることはできず;ii)−X−Y−Z−が、−CH=CH−S−である場合、R−(CR−は、アミノ又は1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イルであることはできず;iii)−X−Y−Z−が、−CH=C(SONH)−S−である場合、R−(CR−は、メチル又はイソブチルであることはできず;そしてiv)−X−Y−Z−が、最初に定義したようであり、nが1であり、Rがアリールメチル、置換されたアリールメチル、(複素環基)メチル、及び置換された(複素環基)メチルであり、そしてRが水素である場合、Rは、−C(=O)−A基又は−CH(OH)−C(=O)−A基ではないことを条件とし、ここにおいてAは、NR、−NRCHCHOR、又は以下の式:
【0028】
【化10】
Figure 2004508376
【0029】
であり;
それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたアリールであり;
それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは独立に1〜3であり、そして
は、NR、−CH−、O又はSである。
【0030】
本明細書において、“アルキル”の用語は、直鎖及び分枝鎖アルキル基の両方を含むが、しかし“プロピル”のような個々のアルキル基への言及は、直鎖のもののみに対して特異的である。例えば、“C1−6アルキル”は、C1−4アルキル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルを含む。然しながら、‘プロピル’のような個々のアルキル基への言及は、直鎖のもののみに対して特異的であり、そして‘イソプロピル’のような個々の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖のものに対して特異的である。同様な慣例は他のラジカルに適用され、例えば“アリールC1−6アルキル”は、アリールC1−4アルキル、ベンジル、1−フェニルエチル及び2−フェニルエチルを含む。“ハロ”の用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指す。
【0031】
所望による置換基が“一つ又はそれより多い”基から精選される場合、この定義が、指定された群の一つから精選される全ての置換基或いは規定された群の二つ又はそれより多くから精選される置換基を含むことは了解されることである。
【0032】
“複素環基”は、その少なくとも一つの原子が、窒素、硫黄又は酸素から精選され、他に規定されない限り炭素又は窒素連結であることができる、飽和、部分的に飽和又は不飽和の4〜12個の原子を含有する単環又は二環式環であり、ここにおいて−CH−基は、−C(O)−によって所望により置き換えられることができ、そして環の硫黄原子は、所望により酸化されて、S−オキシドを形成することができる。用語“複素環基”の例及び適した意義は、モルホリノ、ピペリジル、ピリジル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、キノリル、チエニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ジオキソラニル、チアジアゾリル、ピペラジニル、イソチアゾリジニル、1,3,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリジニル、2−オキサゾリジノニル、5−イソオキサゾロニル、ベンゾ−3−アゼピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、チオモルホリノ、ピロリニル、ホモピペラジニル、3,5−ジオキサピペリジニル、3−ピラゾリン−5−オニル、テトラヒドロピラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、イソオキサゾリル、4−ピリドン、1−イソキノロン、2−ピロリドン、4−チアゾリドン、2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンである。好ましくは“複素環基”は、ピリジル、イミダゾリル、チアゾリル、キノリル、チエニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ジオキソラニル、イソチアゾリジニル、1,3,4−トリアゾリル、テトラゾリル、2−オキサゾリジノニル、5−イソオキサゾロニル、ベンゾ−3−アゼピニル、ヒダントイニル、1,4−ベンゾジオキサニル、チオモルホリノ、3−ピラゾリン−5−オニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、及び2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンである。
【0033】
“アリール”は、4〜12個の炭素原子を含有する部分的に飽和の又は不飽和の単環又は二環式環であり、ここにおいて−CH−基は−C(O)−によって所望により置き換えられていることができる。好ましいアリールは、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(テトラリニル)又はインダニルである。更に好ましくはアリールは、フェニル、ナフチル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチルである。最も好ましくはアリールは、フェニル、又はナフチルである。
【0034】
“C1−6アルカノイルオキシ”の例は、アセトキシである。“C1−6アルコキシカルボニル”の例は、C1−4アルコキシカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−及びt−ブトキシカルボニルを含む。“C1−6アルコキシカルカルボニルアミノ”の例は、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−及びt−ブトキシカルボニルアミノを含む。“C1−6アルコキシ”の例は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシを含む。“C1−6アルカノイルアミノ”の例は、ホルムアミド、アセトアミド、及びプロピオニルアミノを含む。“aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)”の例は、C1−4アルキルスルホニル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル及びエチルスルホニルを含む。“C1−6アルキルスルホニルアミノ”の例は、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ及びプロピルスルホニルアミノを含む。“C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、メチルスルホニル−N−メチルアミノ、エチルスルホニル−N−メチルアミノ及びプロピルスルホニル−N−エチルアミノを含む。“C1−6アルカノイル”の例は、C1−4アルカノイル、プロピオニル及びアセチルを含む。“N−(C −6アルキル)アミノ”の例は、メチルアミノ及びエチルアミノを含む。“N,N−(C1−6アルキル)アミノ”の例は、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノ及びN−エチル−N−メチルアミノを含む。“C2−6アルケニル”の例は、ビニル、アリル及び1−プロペニルである。“C2−6アルキニル”の例は、エチニル、1−プロピニル及び2−プロピニルである。“N−(C1−6アルキル)スルファモイル”の例は、N−(メチル)スルファモイル及びN−(エチル)スルファモイルである。“N−(C1−6アルキル)スルファモイル”の例は、N,N−(ジメチル)スルファモイル及びN−(メチル)−N−(エチル)スルファモイルである。“N−(C1−6アルキル)カルバモイル”の例は、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、メチルアミノカルバモイル及びエチルアミノカルバモイルである。“N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル”の例は、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、ジメチルアミノカルバモイル及びメチルエチルアミノカルバモイルである。“C3−8シクロアルキル環”の例は、シクロプロピル及びシクロヘキシルである。“(複素環基)C1−6アルキル”の例は、ピリジルメチル、3−モルホリノプロピル及び2−ピリミド−2−イルエチルを含む。“C3−8シクロアルキルC1−6シクロアルキル”の例は、シクロプロピルメチル及び2−シクロヘキシルプロピルを含む。“N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ”は、N−(メチル)スルファモイルアミノ及びN−(エチル)スルファモイルアミノである。“N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ”の例は、N,N−(ジメチル)スルファモイルアミノ及びN−(メチル)−N−(エチル)スルファモイルアミノである。“C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル”の例は、メチルスルホニルアミノカルボニル、エチルスルホニルアミノカルボニル及びプロピルスルホニルアミノカルボニルを含む。
【0035】
本発明の化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、例えば充分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸又はマレイン酸との、例えば酸付加塩である。更に、充分に酸性である本発明の化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウム塩、アンモニウム塩又は生理学的に受容可能なカチオンを与える有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン又はトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
【0036】
カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルは、例えばヒト又は動物の体内で加水分解されて、母体酸又はアルコールを産出する医薬的に受容可能なエステルである。カルボキシに対する適した医薬的に受容可能なエステルは、C1−6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル、C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、フタリジルエステル、C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オニルメチル;及びC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルを含み、そして本発明の化合物中のいずれものカルボキシ基において形成することができる。
【0037】
ヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルは、リン酸エステルのような無機エステル並びにα−アシルオキシアルキルエーテル及びエステル分解のin vivoの加水分解の結果として母体ヒドロキシ基を与える関連する化合物を含む。α−アシルオキシアルキルエーテルの例は、アセトキシメトキシ及び2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシを含む。ヒドロキシに対するin vivoで加水分解可能なエステル形成基の選択は、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチル並びに置換されたベンゾイル及びフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを与える)、ジアルキルカルバモイル及びN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバミン酸エステルを与える)、ジアルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルを含む。ベンゾイルの置換基の例は、ベンゾイル環の3−又は4−位に、環の窒素原子からメチレン基を経由して連結されたモルホリノ及びピペラジルを含む。
【0038】
式(I)のいくつかの化合物は、キラル中心及び/又は幾何異性体中心(E−及びZ−異性体)を有することができ、そして本発明が、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有する、全てのこのような光学、ジアステレオ異性体及び幾何異性体を包含することは了解されることである。
【0039】
本発明は、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有する、式(I)の化合物のいずれもの、そして全ての互変異性体の形態に関する。
式(I)のある種の化合物が、例えば水和された形態のような溶媒和された、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることも更に了解されることである。本発明が、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有する、全てのこのような溶媒和された形態を包含することは了解されることである。
【0040】
、R、R、−X−Y−Z−及びnの好ましい意義は以下の通りである。このような意義は、本明細書中で先に又は以下に定義される、定義、請求項又は態様のいずれにおいても、当てはまる場合は使用することができる。
【0041】
好ましくは−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、及び−N=CR−S−から選択される。
更に好ましくは−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−及び−CR=CR−S−から選択される。
【0042】
本発明の一つの側面において、好ましくは−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−から選択される。
本発明のもう一つの側面において、好ましくは−X−Y−Z−は、−CR=CR−S−から選択される。
【0043】
好ましくはR及びRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択される。
更に好ましくはR及びRは、水素、塩素、臭素又はメチルから独立に選択される。
【0044】
特にR及びRは、水素又は塩素から独立に選択される。
更に特にR及びRは、両方とも塩素である。
好ましくは−X−Y−Z−は、−S−C(Cl)=C(Cl)−、−S−C(Cl)=CH−、−S−CH=C(Cl)−、−S−C(Br)=CH−、−S−CH=CH−、−CH=CH−S−、−O−CH=CH−、−N=C(Me)−S−及び−S−CH=CCl−から選択される。更に好ましくは−X−Y−Z−は、−S−C(Cl)=C(Cl)−、−S−C(Cl)=CH−、−S−CH=C(Cl)−、−S−C(Br)=CH−、−S−CH=CH−、−CH=CH−S−、−O−CH=CH−及び−N=C(Me)−S−から選択される。
【0045】
最も好ましくは−X−Y−Z−は、−S−C(Cl)=C(Cl)−、−S−C(Cl)=CH−及び−S−CH=C(Cl)−から選択される。
特に−X−Y−Z−は、−S−C(Cl)=C(Cl)−から選択される。
【0046】
本発明の一つの側面において、好ましくはRは水素である。
本発明のもう一つの側面において、好ましくはRはC1−6アルキルである。
好ましくはRは、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、アリールC1−6アルキル及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;そして
Pは、ヒドロキシ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから選択される。
【0047】
更に好ましくは、Rは、水素、ヒドロキシ、メチル、メトキシカルボニル、ベンジル及びイミダゾール−4−イルメチルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;そして
Pは、ヒドロキシ及びメシル−N−(メチル)アミノから選択される。
【0048】
特にRは、水素、ヒドロキシ、メチル、メトキシカルボニル、メシル−N−(メチル)アミノメチル、ベンジル、ヒドロキシメチル及びイミダゾール−4−イルメチルから選択される。
【0049】
更に特にRは、水素、メシル−N−(メチル)アミノメチル又はベンジルから選択される。
好ましくはRは、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−C(O)−、−NR−、−C(O)NR−、−NRSO−及び−NRC(O)O−から独立に選択され;ここにおいてRは、水素であり;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルキレンであるか或いは直接結合であり;
Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Sは、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ及びアリールから選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;
Qは、ヒドロキシであり;
Vは、カルバモイルであり;そして
Tは、C1−4アルキル又はフェニルから独立に選択される。
【0050】
更に好ましくはRは、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジメチルスルファモイルアミノ、メシルアミノカルボニル及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−C(O)−、−NR−、−C(O)NR−、−NRSO−及び−NRC(O)O−から独立に選択され;ここにおいてRは、水素であり;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているメチレンであるか或いは直接結合であり;
Hは、フェニル、ナフチル、シクロプロピル、チオモルホリノ、ピリジル、チアゾリル、イソチアゾリル、モルホリニル、2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オニル、5−オキソ−3−ピラゾリニル、2−オキサゾリジノニル、5−ヒドロキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オニル、5−オキソ−2−イソオキサゾリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾチアゾリル、2,5−ジオキソイミダゾリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、テトラゾリル、キノリル、1,3−ジオキソラニル及びチエニルから選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Sは、フッ素、塩素、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、スルファモイル、ウレイド、メチル、エチル、メトキシ、N,N−ジメチルアミノ、アセトアミド及びフェニルから選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;
Qは、ヒドロキシであり;
Vは、カルバモイルであり;そして
Tは、メチル又はフェニルから独立に選択される。
【0051】
特にRは、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジメチルスルファモイル−アミノ、メシルアミノカルボニル、2−メトキシフェニル、フェノキシ、2−フェニルシクロプロピル、チエン−2−イル、4−フルオロフェニル、ベンゾイル、チオモルホリノ、アニリノカルボニル、ピリド−2−イルアミノ、チアゾール−2−イル、ベンジルスルホニルアミノ、2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン−3−イル、1−フェニル−2,3−ジメチル−5−オキソ−3−ピラゾリン−4−イル、3−フェニル−2−オキサゾリジノン−5−イル、5−ヒドロキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オニル、3−フェニル−5−オキソ−2−イソオキサゾリン−4−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−3−イル、ナフト−2−イルアミノカルボニル、フェニル、4−スルファモイルフェネチル、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、4−スルファモイルフェニル、アニリノ、4−ヒドロキシフェニル、キノリン−3−イル、4−クロロフェニル、2−メトキシピリド−5−イル、3−メチルイソチアゾール−5−イル、3−トリフルオロメチルピリド−2−イル、テトラゾール−5−イル、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ベンゾイミダゾール−2−イル、2−トリフルオロメチルピリド−5−イル、ピリダジン−2−イル、ピリダジン−3−イルオキシ、ピリド−2−イル、イミダゾール−5−イル、4−アセトアミドフェノキシ、2−ウレイドチアゾール−4−イル、ベンジルチオ、2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イル、4−カルバモイルメチルフェノキシ、(N−ベンジルカルバモイルメチル)、フェネチル、3−フェニルプロピル、[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]、−(α,α−ジメチルフェネチル)、(1−フェニルシクロブチル)メチル)、(β−メチルフェネチル)、(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)、ベンジル、(N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル)、(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)、[N−(2−シアノエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]、[N−(4−メトキシフェニル)カルバモイルメチル]、[N−(4−フルオロフェニル)カルバモイルメチル]、[N−(4−ニトロフェニル)カルバモイルメチル]、[N−(2,6−ジメチルフェニル)カルバモイルメチル]、[N−メチル−N−(4−メチルフェニル)カルバモイルメチル]、[N−メチル−N−(3−メチルフェニル)カルバモイルメチル]、[N−(3−クロロフェニル)N−メチルカルバモイル−メチル]、[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]、[N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]、[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイル−メチル]、[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]、[N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]、[N−(4−ヒドロキシブチル)カルバモイルメチル]、{N−[ビス(ヒドロキシメチル)メチル]カルバモイルメチル}、[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]、[N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−カルバモイルメチル]、[N−(5−イソキノリル)カルバモイルメチル]、[N−(3−ヒドロキシメチル)フェニル]−カルバモイルメチル]、{N−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバモイル−メチル}、[N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイルメチル]、[(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−キノリル)カルボニル−メチル]、[N−(2−シアノエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]、[N−(4−ヒドロキシピペリジノ)−カルバモイルメチル]、(N−シクロペンチルカルバモイルメチル)、(N−イソプロピル−カルバモイルメチル)、(N−イソプロピル−N−メチルカルバモイルメチル)、(チオモルホリン−カルボニルメチル)、(モルホリノ−カルボニルメチル)、[(1,1−ジオキソチオモルホリノ)カルボニル−メチル]、[(1−オキソチオモルホリノ)−カルボニルメチル]、(2−インダニル)、(ベンゾ[1,2]オキサゾール−3−イルメチル)、{2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−エチル}、(4−フェニルイソオキサゾール−3−イルメチル)、{2−[2−(2−モルホリノ−エトキシ)フェニル]エチル}、{2−[2−(メトキシカルボニル−メトキシ)フェニル]エチル}、{2−[2−(カルボキシ−メトキシ)フェニル]エチル}、[2−(3−メトキシフェニル)エチル]、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)、{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エチル}、{2−[2−(カルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}、{2−[2−(N−メチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}、{2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイル−メトキシ)フェニル]エチル}、2−[2−(モルホリノカルボニルメトキシ)−フェニル]エチル、2−[2−(N−ベンジルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル、2−[2−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル、[1−(5−エトキシカルボニル−1,3,4−オキサジアゾ−2−イル)−2−フェニルエチル]、[1−(4−メトキシカルボニル−オキサゾ−5−イル)−2−フェニルエチル]、[2−フェニルエチル−1−(ピリド−3−イル)]、[2−フェニルエチル−1−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾ−5−イル)]、(1−ヒドロキシインダン−2−イル)、[(1S,2S)−2−インダン−1−オール]、[(1R,2R)−2−インダン−1−オール]、(3−インダニル)、(1−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)、(6−フルオロ−1−ヒドロキシインダン−2−イル)、(7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)、−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル]、(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル)、−{N−メチル−N−[(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチル]カルバモイルメチル}、(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル]、(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル)、{N−メチル−N−[(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチル]カルバモイルメチル}、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)、(1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)、(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)、(3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[2]アゼピン−4−イル)、(1−メトキシインダン−2−イル)、{1−[N−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン−2−イル}、(1−アミノインダン−2−イル)]、(1−アセトアミドインダン−2−イル)、[1−(メタンスルホンアミド)インダン−2−イル]、[1−(メチルアミノ)インダン−2−イル]、又は[1−(N−メチルアセトアミド)インダン−2−イル]から選択される。
【0052】
更に特にRは、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジメチルスルファモイルアミノ、メシルアミノカルボニル、2−メトキシフェニル、フェノキシ、2−フェニルシクロプロピル、チエン−2−イル、4−フルオロフェニル、ベンゾイル、チオモルホリノ、アニリノカルボニル、ピリド−2−イルアミノ、チアゾール−2−イル、ベンジルスルホニルアミノ、2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン−3−イル、1−フェニル−2,3−ジメチル−5−オキソ−3−ピラゾリン−4−イル、3−フェニル−2−オキサゾリジノン−5−イル、5−ヒドロキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オニル、3−フェニル−5−オキソ−2−イソオキサゾリン−4−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−3−イル、ナフト−2−イルアミノカルボニル、フェニル、4−スルファモイルフェネチル、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、4−スルファモイルフェニル、アニリノ、4−ヒドロキシフェニル、キノリン−3−イル、4−クロロフェニル、2−メトキシピリド−5−イル、3−メチルイソチアゾール−5−イル、3−トリフルオロメチルピリド−2−イル、テトラゾール−5−イル、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ベンゾイミダゾール−2−イル、2−トリフルオロメチルピリド−5−イル、ピリダジン−2−イル、ピリダジン−3−イルオキシ、ピリド−2−イル、イミダゾール−5−イル、4−アセトアミドフェノキシ、2−ウレイドチアゾール−4−イル、ベンジルチオ、2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イル及び4−カルバモイルメチルフェノキシから選択される。
【0053】
最も特にRは、N,N−ジメチルカルバモイル、フェノキシ、2−フェニルシクロプロピル、チエン−2−イル、4−フルオロフェニル、ベンゾイル、チオモルホリノ、アニリノカルボニル、ピリド−2−イルアミノ又はチアゾール−2−イルから選択される。
【0054】
好ましくはRは、水素である。
好ましくはnは、0〜3から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができる。
【0055】
更に好ましくはnは、0〜2から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができる。
【0056】
本発明の一つの側面において、好ましくはnは2であり;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができる。
【0057】
本発明の一つの側面において、好ましくはnは1である。
本発明の一つの側面において、好ましくはnは0である。
本発明のもう一つの側面において、本発明の好ましい化合物は、実施例のいずれか一つ或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルである。
【0058】
もう一つの側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−及び−N=CR−S−から選択され;
及びRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択され;
が、水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、アリールC1−6アルキル及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;そして
Pは、ヒドロキシ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから選択され;
が、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−C(O)−、−NR−、−C(O)NR−、−NRSO−及び−NRC(O)O−から独立に選択され;ここにおいてRは水素であり;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルケニルであるか或いは直接結合であり;
Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Sは、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ及びアリールから選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;
Qは、ヒドロキシであり;
Vは、カルバモイルであり;そして
Tは、C1−4アルキル又はフェニルから独立に選択され;
が、水素であり;
nは、0〜3から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができる;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供し;
但し:
i)−X−Y−Z−が、−S−CH=CH−である場合、R−(CR−は、1−フェニル−5−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)ジオン−3−イル、1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イル、2−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)エチル、3−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)プロピル、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エチル又は2−モルホリノエチルであることはできず;
ii)−X−Y−Z−が、−CH=CH−S−である場合、R−(CR−は、1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イルであることはできず;そして
iii)−X−Y−Z−が、最初に定義したように、nが1であり、Rがアリールメチル、置換されたアリールメチル、(複素環基)メチル、及び置換された(複素環基)メチルであり、そしてRが水素である場合、Rは、−C(=O)−A基又は−CH(OH)−C(=O)−A基ではないことを条件とし、
ここにおいてAは、NR、−NRCHCHOR、又は以下の式:
【0059】
【化11】
Figure 2004508376
【0060】
であり;
それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたアリールであり;
それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは独立に1〜3であり、そして
は、NR、−CH−、O又はSである。
【0061】
なおもう一つの側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−C(Cl)=C(Cl)−、−S−C(Cl)=CH−、−S−CH=C(Cl)−、−S−C(Br)=CH−、−S−CH=CH−、−CH=CH−S−、−O−CH=CH−及び−N=C(Me)−S−から選択され;
が、水素、ヒドロキシ、メチル、メトキシカルボニル、メシル−N−(メチル)アミノメチル及びヒドロキシメチルから選択され;
が、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジメチルスルファモイルアミノ、メシルアミノカルボニル、2−メトキシフェニル、フェノキシ、2−フェニルシクロプロピル、チエン−2−イル、4−フルオロフェニル、ベンゾイル、チオモルホリノ、アニリノカルボニル、ピリド−2−イルアミノ、チアゾール−2−イル、ベンジルスルホニルアミノ、2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン−3−イル、1−フェニル−2,3−ジメチル−5−オキソ−3−ピラゾリン−4−イル、3−フェニル−2−オキサゾリジノン−5−イル、5−ヒドロキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b]アゼピン−2−オニル、3−フェニル−5−オキソ−2−イソオキサゾリン−4−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−3−イル、ナフト−2−イルアミノカルボニル、フェニル、4−スルファモイルフェネチル、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、4−スルファモイルフェニル、アニリノ、4−ヒドロキシフェニル、キノリン−3−イル、4−クロロフェニル、2−メトキシピリド−5−イル、3−メチルイソチアゾール−5−イル、3−トリフルオロメチルピリド−2−イル、テトラゾール−5−イル、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ベンゾイミダゾール−2−イル、2−トリフルオロメチルピリド−5−イル、ピリダジン−2−イル、ピリダジン−3−イルオキシ、ピリド−2−イル、イミダゾール−5−イル、4−アセトアミドフェノキシ、2−ウレイドチアゾール−4−イル、ベンジルチオ、2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イル及び4−カルバモイルメチルフェノキシから選択され;
が、水素であり;そして
nが、0〜3から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができる;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供する。
【0062】
第1の好ましい側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され;
nは、0であり;
が、−E−F−G−H基であり;
ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;
Hは、所望によりベンゾ環に縮合したC3−12シクロアルキルであり、ここにおいてHは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択される一つ又はそれより多いS基によって、炭素において所望により置換されていることができ;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供する。
【0063】
、R、及びRの好ましい意義は以下の通りである。このような意義は、本明細書中で先に又は以下に定義される、定義、請求項又は態様のいずれにおいても、当てはまる場合は使用することができる。
【0064】
この第1の好ましい側面において、好ましくはR及びRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択される。
この第1の好ましい側面において、好ましくはHは、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル又はシクロプロピルである。更に好ましくはHは、インダニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチルである。最も好ましくはHは、インダニルである。
【0065】
この第1の好ましい側面において、好ましくはSは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、C3−8シクロアルキル及びアリールから独立に選択される。更に好ましくはSは、ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルコキシ及びC1−6アルコキシカルボニルアミノから選択される。
【0066】
第2の好ましい側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され;
nは、0であり;
は、−E−F−G−H基であり;
ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;そして
Hは、以下の式:
【0067】
【化12】
Figure 2004508376
【0068】
の環式アミドであり、式中、k及びlの合計が2又は3であるように、kは、0、1、2又は3であり、そしてlは、0、1、2又は3であり、そしてここにおいてk又はlによって決定される炭素原子の一つは、硫黄によって置き換えられていることができ、そしてここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され、そして窒素において、Tから選択される基によって独立に所望により置換されていることができ;
Sは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され、ここにおいてT及びUは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを提供する。
【0069】
、R及びHの好ましい意義は以下の通りである。このような意義は、本明細書中で先に又は以下に定義される、定義、請求項又は態様のいずれにおいても、当てはまる場合は使用することができる。
【0070】
この第2の好ましい側面において、好ましくはR及びRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択される。
この第2の好ましい側面において、好ましくはHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によってそれぞれ所望により置換されている、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[1,5]チアゼピン−3−イル、2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピニル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピニル又は3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピニルであり、ここにおいてSは、ヒドロキシ、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシから選択され、そしてTから選択される基によって、窒素においてそれぞれ独立に所望により置換され、ここにおいてTは、C1−4アルキル又はC1−4アルカノイルから選択される。
【0071】
更に好ましくはHは、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル、1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[1,5]チアゼピン−3−イル、5−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−4−イル、2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−3−イル又は3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[c]アゼピン−4−イルである。
【0072】
第3の好ましい側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
ここにおいてRおよびRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択され;
nは、1であり;
が、水素又はアリールC1−6アルキルであり;
が、−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;
Hは、少なくとも一つの窒素原子並びに酸素及び硫黄から選択される一つ又は二つの環の原子を含有する不飽和の5員の複素環基であり、そしてここにおいてHは、炭素において、一つ又はそれより多い、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル及びアリール基から独立に選択されるS基によって所望により置換されていることができ;
は、水素又はC1−6アルキルである;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)又はその医薬的に受容可能な塩を提供する。
【0073】
、R及びHの好ましい意義は以下の通りである。このような意義は、本明細書中で先に又は以下に定義される、定義、請求項又は態様のいずれにおいても、当てはまる場合は使用することができる。
【0074】
この第3の好ましい側面において、好ましくはRは、水素又はベンジルから選択され、そして更に好ましくはベンジルである。
この第3の好ましい側面において、好ましくはRは、水素である。
【0075】
この第3の好ましい側面において、好ましくはHは、1,3,4−オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル又は1,2,4−オキサジアゾリルである。更に好ましくはHは、5−エトキシカルボニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、4−フェニルイソオキサゾール−3−イル、3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、4−メトキシカルボニルオキサゾール−5−イル又は3−メチルイソオキサゾール−5−イルである。
【0076】
この第3の好ましい側面において、好ましくはHは、炭素において、一つ又はそれより多い、ハロ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8シクロアルキル及びアリール基から独立に選択されるS基によって所望により置換されていることができる。好ましくはSは、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニル又はフェニルである。
【0077】
第4の好ましい側面において、本発明は:
−X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
ここにおいてRおよびRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択され;
nが、0であり;
が、−E−F−G−H基であり;
ここにおいてEは、直接結合であり;
Fは、メチレンであり;
ここにおいてGは、−C(O)NR−であり、ここにおいてRは、水素又はV基によって所望により置換されているC1−6アルキルから選択され;
Hは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができるアリールであり;
Sは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
式(I)の化合物(先に描写した通りの)又はその医薬的に受容可能な塩を提供する。
【0078】
、R、R、−X−Y−Z−及びnの好ましい意義は以下の通りである。このような意義は、本明細書中で先に又は以下に定義される、定義、請求項又は態様のいずれにおいても、当てはまる場合は使用することができる。
【0079】
この第4の好ましい側面において、好ましくはHは、アリールである。
この第4の好ましい側面において、好ましくはVは、シアノ又はヒドロキシである。
【0080】
本発明の特定の化合物は:
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−{N−[2−(1−フェニルメタンスルホンアミド)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
3−クロロ−5−[N−(4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[1,5]チアゼピン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2,3−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(4−スルファモイルフェニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−ヒドロキシ−1−フェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−トリフルオロメチルピリド−2−イル)アミノ]エチル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(5−テトラゾリル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(5−オキソ−3−フェニル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(5−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(4−ジメチルアミノフェニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(1−ベンジル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(フェニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(β−(R)−ヒドロキシ−α−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(β−ヒドロキシフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−(メトキシカルボニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−(イミダゾ[1,2−a]ピリド−2−イル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−{N−[(ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−トリフルオロメチルピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリダジニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ピリダジン−3−イルオキシ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−(N−{2−[(3−トリフルオロメチルピリド−2−イル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[1−ヒドロキシメチル−2−(4−イミダゾリル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−キノリル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−{N−[3−(4−アセトアミドフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(N−メチルスルホニルカルバモイル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−{[2−(グアニジノ)チアゾール−4−イル]メチルチオ}エチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−{N−[2−ベンジルチオ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ジメチルアミノスルホニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−メトキシピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
(S)−2,3−ジクロロ−5−{N−[(2−オキソ−3−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[3−(カルバモイルメチル)フェノキシ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−(N−{[6−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−4−メチルモルホリン−2−イル]メチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−(N−ベンジルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−フェネチルカルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(3−フェニルプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(α,α−ジメチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−フェニルシクロブチル)メチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(β−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(N−ベンジルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−メトキシフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−フルオロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ニトロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,6−ジメチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(4−メチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(3−メチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−クロロフェニル)N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシブチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[ビス(ヒドロキシメチル)メチル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(5−イソキノリル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシメチル)フェニル]カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−キノリル)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシピペリジノ)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(N−シクロペンチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(チオモルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(モルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,1−ジオキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[(1−オキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
5−[N−(ベンゾ[1,2]オキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(4−フェニルイソオキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(メトキシカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−(N−{2−[2−(カルボキシメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−(N−{2−[2−(カルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N−メチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(モルホリノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−(N−{2−[2−(N−ベンジルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(5−エトキシカルボニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(4−メトキシカルボニルオキサゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−クロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−((1S,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−((1R,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(6−フルオロ−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{N−メチル−N−[(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2−クロロ−5−[N−(3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[2]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−メトキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−(N−{1−[N−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン−2−イル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(1−アミノインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
5−[N−(1−アセトアミドインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メタンスルホンアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メチルアミノ)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;及び
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(N−メチルアセトアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
である。
【0081】
本発明の好ましい側面は、式(I)の化合物又はその医薬的に受容可能な塩に関するものである。
本発明のもう一つの側面は、式(I)の化合物或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを調製するための方法を提供し、この方法(ここにおいてR、R、R、−X−Y−Z−及びnは、他に規定しない限り式(I)中で定義した通りである)は:
a)以下の式(II):
【0082】
【化13】
Figure 2004508376
【0083】
の酸又はその活性化された誘導体を、以下の式(III):
【0084】
【化14】
Figure 2004508376
【0085】
のアミンと反応させ;そしてその後必要な場合:
i)式(I)の化合物を、もう一つの式(I)の化合物に転換する;
ii)いずれもの保護基を除去する;
iii)医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを形成すること;
を含んでなる。
【0086】
上記の反応に対する特定の反応条件は、以下の通りである。
方法a) 式(II)の酸及び式(III)のアミンを、適したカップリング剤の存在中でいっしょにカップリングすることができる。適したカップリング剤として、当技術において既知の標準的なペプチドカップリング剤を、或いは例えばカルボニルジイミダゾール、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ−イミド塩酸塩及びジシクロヘキシル−カルボジイミドを、所望により1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ジメチルアミノピリジン又は4−ピロリジノピリジンのような触媒の存在中で、所望により塩基、例えばトリエチルアミン、ジ−イソプロピルエチルアミン、ピリジン、又は2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジンのような2,6−ジ−アルキル−ピリジンの存在中で使用することができる。適した溶媒は、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフラン及びジメチルホルムアミドを含む。カップリング反応は、都合よくは−40ないし40℃の範囲の温度で行うことができる。
【0087】
適した活性化された酸の誘導体は、酸ハロゲン化物、例えば酸塩化物、及び活性エステル、例えばペンタフルオロフェニルエステルを含む。これらの型の化合物のアミンとの反応は、当技術において公知であり、例えばこれらは、先に記載したもののような塩基の存在中で、先に記載したもののような適した溶媒中で反応させることができる。反応は、都合よくは−40ないし40℃の範囲の温度で行うことができる。
【0088】
式(II)の酸は、以下のスキーム1:
【0089】
【化15】
Figure 2004508376
【0090】
によって調製することができる。
式(IIa)の化合物及び式(III)のアミンは、商業的に入手可能であるか又はこれらは、既知の化合物であるか、或いはこれらは、当技術において既知の方法によって調製される。
【0091】
本発明の化合物の環の各種の置換基のあるものは、標準的な芳香族置換反応によって導入するか、或いは上記に述べた方法に先立ち、又はその直後のいずれかの慣用的な官能基の修飾によって産出することができ、そしてこのようなことは、本発明の方法の側面に含まれることは認識されることである。このような反応及び修飾は、例えば芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化及び置換基の酸化を含む。このような手順に対する試薬及び反応条件は、化学技術において公知である。芳香族置換反応の特定の例は、濃硝酸を使用するニトロ基の導入、例えばアシルハロゲン化物及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアシル基の導入;アルキルハロゲン化物及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデルクラフツ条件下で使用するアルキル基の導入;及びハロゲノ基の導入を含む。修飾の特定の例は、例えばニッケル触媒による接触的水素化、又は加熱を伴なう塩酸の存在中の鉄による処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルへの酸化を含む。
【0092】
本明細書中で述べられる反応のいくつかにおいて、化合物中のいかなる敏感な基をも保護することが必要/所望されることができることは更に認識されるものである。保護が必要又は所望される場合、保護のために適した方法は、当業者にとって既知である。慣用的な保護基は、標準的な慣例にによって使用することができる(例示的に、T.W.Green,Protective Groups in Organic Symthesis, John Wiley and Sons,1991を参照)。従って、反応物がアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中で述べたいくつかの反応において、これらの基を保護することが好ましいことであることができる。
【0093】
アミノ又はアルキルアミノ基に対する適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、或いはアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基に対する脱保護の条件は、保護基の精選によって必然的に変化する。従って、例えばアルカノイルのようなアシル基又はアルコキシカルボニル或いはアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば塩酸、硫酸又はリン酸或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって、或いはルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基に対する適した別の保護基は、例えばアルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、又はヒドラジンによる処理によって除去することができるフタロイル基である。
【0094】
ヒドロキシ基に対する適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基に対する脱保護の条件は、保護基の精選によって必然的に変化するものである。従って、例えばアルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えばアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる。
【0095】
カルボキシ基に対する適した保護基は、例えばエステル化基、例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができる例えばメチル又はエチル基、或いは酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができる例えばt−ブチル基、或いは例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる例えばベンジル基である。
【0096】
保護基は、合成中のいかなる好都合な段階ででも、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができる。
本明細書中で先に記載したように、本発明中で定義した化合物は、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を保有する。この特性は、例えば以下に記載する手順を使用して評価することができる。
【0097】
アッセイ
化合物の活性は、欧州特許出願公開EP 0 846 464 A2に記載されているように、グルコース−1−リン酸の無機リン酸の放出を伴なうグリコーゲンへの転換であるグリコーゲン合成の方向における化合物の阻害効果を測定することによって決定される。反応は、100μlの体積で96ウェルのマイクロプレート形式であった。無機リン酸の形成による光学濃度の変化を、620nMでLabsystems iEMS Reader MF中で、(Nordlie R.C and Arion W.J,Methods of Enzymology,1966,619−625)の一般的方法によって測定した。反応は、0.1mgのIII型グリコーゲン、ウサギの筋肉からの0.15ugのグリコーゲンホスホリラーゼa(GPa)及び0.5mMのグルコース−1−リン酸を伴ない、0.5mMのジチオトレイトールを含有する、pH7.2の、50mMのHEPES、2.5mMのMgCl、2.25mMのエチレングリコール−ビス(b−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四酢酸、100mMのKCl、2mMのD−(+)−グルコースのアッセイ緩衝液中である。GPaは、2.5mg ml−1のIII型グリコーゲンを伴なうアッセイ緩衝溶液中で30分間予備インキュベートする。40μlの酵素溶液を25μlのアッセイ緩衝溶液に加え、そして反応を25μlの2mMのグルコース−1−リン酸の添加により開始する。試験される化合物を、アッセイ溶液中の10μlの10%DMSO中で、アッセイ中の1%DMSOの最終濃度で調製する。GPaの阻害されない活性を、アッセイ緩衝溶液中の10μlの10%DMSOの存在中で測定し、そして最大阻害を30μMのCP320626の存在中で測定する(Hoover et al(1998)J Med Chem 41,2934−8;Martin et al(1998)PNAS 95,1776−81)。反応を30分後に、1%のラウリル硫酸ナトリウム及び10ug ml−1のアスコルビン酸を伴なう、3.48%のHSO中の12ug ml−1の、50μlの酸性モリブデン酸アンモニウム溶液の添加により停止した。室温で30分後、620nmにおける吸光度を測定する。
【0098】
アッセイを、10μM又は100μMの阻害剤の試験濃度で行う。これらの濃度の片方又は両方で有意な阻害を表示する化合物は、更に阻害剤のある範囲の試験濃度を使用して評価して、酵素の反応を50%阻害することが予測される濃度、IC50を決定することができる。
【0099】
活性は、以下のように計算される:−
%阻害=(1−(化合物のOD620−完全に阻害されたOD620)/(阻害されない定格OD620−完全に阻害されたOD620))×100。
【0100】
OD620=620nMにおける光学濃度。
上記のアッセイで試験した場合の本発明の化合物に対する典型的なIC50値は、100μMないし1nMの範囲である。
【0101】
化合物の活性は、別にグリコーゲン分解における化合物の阻害効果を測定することによって決定され、グリコーゲンからのグルコース−1−リン酸の産出を、欧州特許出願公開EP 0 846 464 A2、Pesce等(Pesce,M A,Bodourian,S H,Harris,R C,and Nicholson,J F(1977)Clinical Chemistry 23,1171−1717)の一般的方法に記載されているような、多酵素カップリングアッセイによってモニターする。反応は、50μlの体積の384ウェルマイクロプレート形式であった。補因子NADのNADHへの転換による蛍光の変化を、Tecan Ultra Multifunctional Microplate Readerで、340nMの励起、465nmの放射で測定する。反応は、0.5mMのジチオトレイトールを含有する、pH7.2の、50mMのHEPES、3.5mMのKHPO、2.5mMのMgCl、2.5mMのエチレングリコール−ビス(b−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四酢酸、100mMのKCl、8mMのD−(+)−グルコースのアッセイ緩衝溶液中である。20nMのヒト組換え肝臓グリコーゲンホスホリラーゼa(hrl GPa)を、6.25mMのNAD、1.25mgのIII型グリコーゲンを試薬緩衝液に1.25mg ml−1で伴なうアッセイ緩衝溶液中で、30分間予備インキュベートする。カップリング酵素、ホスホグルコムターゼ及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(Sigma)を、試薬緩衝液中でウェル当たり0.25単位の最終濃度で調製する。20μlのhrl GPa溶液を、10μlの化合物の溶液に加え、そして反応を20ulのカップリング酵素溶液の添加により開始する。試験される化合物は、アッセイ緩衝溶液中の10μlの5%DMSO中で、アッセイ中の1%DMSOの最終濃度で調製する。GPaの阻害されない活性を、アッセイ緩衝溶液中の10μlの5%DMSOの存在中で測定し、そして最大阻害を5mgs ml−1のN−エチルマレイミドの存在中で測定する。30℃で6時間後、相対蛍光単位(RFU)を、340nM励起、465nm放射で測定する。
【0102】
アッセイを、10μM又は100μMの阻害剤の試験濃度で行う。これらの濃度の片方又は両方で有意な阻害を表示する化合物は、更に阻害剤のある範囲の試験濃度を使用して評価して、酵素の反応を50%阻害することが予測される濃度、IC50を決定する。
【0103】
活性は、以下のように計算される:−
%阻害=(1−(化合物のRFU−完全に阻害されたRFU)/(阻害されない定格RFU−完全に阻害されたRFU))×100。
【0104】
上記のアッセイで試験した場合の本発明の化合物に対する典型的なIC50値は、100μMないし1nMの範囲である。
化合物の阻害活性を、更にラットの主肝細胞で試験した。ラットの肝細胞を、Seglen(P.O.Seglen,Methods Cell Biology(1976)13 29−83)の、コラゲナーゼ潅流技術の一般的方法によって単離した。細胞をNunclonの6ウェル培養プレートで、10%の胎児ウシ血清、NEAA、グルタミン、ペニシリン/ストレプトマイシン((100単位/100ug)/ml)を含有する高濃度のグルコースを伴なうDMEM中で4ないし6時間培養した。次いで肝細胞を、胎児ウシ血清を含まず、そして10nMのインスリン及び10nMのデキサメタゾンを含む、DMEM溶液中で培養した。実験を、18−20時間の培養後に細胞を洗浄し、そして2.3mMのCaCl及び1%のゼラチンを含有するKreb−Henseleit重炭酸緩衝液を加えることによって開始した。試験化合物を加え、そして5分後に細胞を25nMのグルカゴンで攻撃した。37℃、95%O/5%COにおける60分間のインキュベーション後、Kreb−Henseleit溶液を除去し、そしてKreb−Henseleit溶液のグルコース濃度を測定した。
【0105】
本発明の更なる側面によれば、本明細書中で先に定義した通りの式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを、医薬的に受容可能な希釈剤又は単体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
【0106】
組成物は、経口投与のための、例えば錠剤又はカプセルとして、滅菌溶液、懸濁液又は乳液として非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内を含み、又は注入)のために、軟膏又はクリーム剤として局所投与のために、或いは座薬として直腸投与のために適した形態であることができる。
【0107】
一般的に上記の組成物は、慣用的な様式で慣用的な賦形剤を使用して調製することができる。
式(I)の化合物は、通常身体面積の平方メートル当たり5〜5000mgの範囲で、即ち概略0.1〜100mg/kgの単位投与量で温血動物に投与されるものであり、そしてこれは、通常療法的に有効な投与量を提供する。錠剤又はカプセルのような単位投与剤形は、通常例えば1〜250mgの活性成分を含有するものである。好ましくは1〜50mg/kgの範囲の毎日の投与量が使用される。然しながら、毎日の投与量は、治療される宿主、投与の特定の経路、及び治療される病気の重篤度によって必然的に変化するものである。従って、最適な投与量は、いずれもの特定の患者を治療する開業医によって決定することができる。
【0108】
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物の療法による治療の方法において使用するための、本明細書中で先に定義した、式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルが提供される。
【0109】
本発明の更なる側面によれば、製剤として使用するための、本明細書中で先に定義した、式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルが提供される。
【0110】
本発明のもう一つの側面によれば、本明細書中で先に定義した通りの、以下の式(I’):
【0111】
【化16】
Figure 2004508376
【0112】
[式中:
−X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、−CR=CR−O−、−N=CR−S−、−S−CR=N−、−NR−CR=CR−及び−CR=CR−NR−から選択され;
ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され、;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、アリールC1−6アルキル、複素環基及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はRから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、スルファモイルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ及び−E−F−G−H基から選択され;
ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−NRSONR−、−SONRC(O)−及び−C(O)NRSO−から独立に選択され;ここにおいてR及びRは、水素、又はV基によって所望により置換されているC1−6アルキルから独立に選択され;
Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルケニルであるか或いは直接結合であり;
Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素又はC1−6アルキルであり;
nは、0〜4から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができ;
P、S及びQは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択され;ここにおいてP、S及びQは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択され;
R、T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され;
或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルであり;
但し:
−X−Y−Z−が、最初に定義したようであり、nが1であり、Rがアリールメチル、置換されたアリールメチル、(複素環基)メチル、及び置換された(複素環基)メチルであり、そしてRが水素である場合、Rは、−C(=O)−A基又は−CH(OH)−C(=O)−A基ではないことを条件とし;ここにおいてAは、NR、−NRCHCHOR、又は以下の式:
【0113】
【化17】
Figure 2004508376
【0114】
であり;
それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたアリールであり;
それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは独立に1〜3であり、そして
は、NR、−CH−、O又はSである;]
の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なそのエステルの、ヒトのような温血動物におけるグリコーゲンホスホリラーゼ阻害効果の発現に使用するための製剤の製造における使用が提供される。
【0115】
本発明のもう一つの側面によれば、本明細書中で先に定義した通りの、式(I’)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なそのエステルの、ヒトのような温血動物の2型糖尿病、インスリン抵抗性、症候群X、高インスリン血症、高グルカゴン血症、心臓虚血又は肥満症の治療における使用のための製剤の製造における使用が提供される。
【0116】
本発明のこのもう一つの側面によれば、本明細書中で先に定義した通りの、式(I’)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なそのエステルの、ヒトのような温血動物の2型糖尿病の治療における使用のための製剤の製造における使用が提供される。
【0117】
本発明のこの側面の更なる特徴によれば、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、前記の動物に、有効な量の式(I’)の化合物を投与することを含んでなる、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害効果を発現する方法が提供される。
【0118】
本発明のこの側面のこの更なる特徴によれば、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、前記の動物に、有効な量の式(I’)の化合物を投与することを含んでなる、2型糖尿病、インスリン抵抗性、症候群X、高インスリン血症、高グルカゴン血症、心臓虚血又は肥満症を治療するための方法が提供される。
【0119】
本発明のこの側面のこの更なる特徴によれば、そのような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の式(I’)の化合物を、前記の動物に投与することを含んでなる、2型糖尿病を治療するための方法が提供される。
【0120】
先に述べたように、特定の細胞増殖疾病の療法的又は予防的治療のために必要な投与量の程度は、治療される宿主、投与の経路、及び治療される病気の重篤度によって必然的に変化するものである。例えば1〜100mg/kg、好ましくは1〜50mg/kgの範囲の単位投与量が考えられる。
【0121】
療法的薬剤におけるこれらの使用に加えて、式(I)の化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、更に新規な治療剤の探求の一部としての、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような実験動物における細胞周期活性の阻害剤の効果の評価に対する、in vitro及びin vivo試験系の開発及び標準化における薬理学的手段としても有用である。
【0122】
上記において、他の医薬組成物、工程、方法、使用及び製剤製造の特徴、別の方法並びに本明細書中に記載された化合物の好ましい態様も、更に適用される。
【0123】
実施例
本発明は、ここに以下の非制約的実施例によって例示されるものであり、これらにおいて、他に記載されない限り:
(i)温度は摂氏度(℃)で与えられ;操作は、室温又は周囲温度、即ち18〜25℃の範囲の温度で、そしてアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で行われ;
(ii)有機溶液は、無水の硫酸マグネシウムで乾燥され;溶媒の蒸発は、減圧(600−4000パスカル;4.5〜30mmHg)下で回転蒸発機を使用して、60℃までの浴温で行われ;
(iii)クロマトグラフィーは、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを意味し;薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルプレートで行われ;Bond Elutカラムが言及された場合、これは、10g又は20g或いは50gの40ミクロンの粒子の大きさのシリカを含有するカラムを意味し、シリカは60mlの使い捨てシリンジに含有され、そして多孔質ディスクによって支持され、Varian,Harbor City,California,USAから“Mega Bond Elut SI”名称で入手可能であり;“Mega Bond Elut”は商標名であり;Biotageカートリッジが言及された場合、これは、32〜63mMの粒子の大きさのKP−SILTMシリカ、60オングストロームを含有するカートリッジを意味し、Biotage,a division of Dyax Corp.,1500 Avon Street Extended,Charlottesville,VA 22902,USAから供給され;
(iv)一般的に、反応の進行は、TLCによって追跡され、そして反応時間は例示のためにのみ与えられ;
(v)収率は例示のためにのみ与えられ、そして必ずしも入念な工程の展開によって得ることができるものではなく;調製は更に多量の物質が必要である場合繰り返され;
(vi)与えられている場合、NMRデータは、主要な診断性プロトンに対するデルタ値の形態であり、内部基準としてのトリメチルシラン(TMS)に対するパーツパーミリオン(ppm)で与えられ、他に示されない限りペルジューテリオジメチルスルホキシド(DMSO−δ)を溶媒として使用して300MHzで測定され、他の溶媒(本文に示された場合)は、ジューテロ化クロロホルムCDClを含み;
(vii)化学記号は、それらの通常の意味を有し;SI単位及び記号が使用され;
(viii)減圧はパスカル(Pa)の絶対圧として与えられ;昇圧はバールのゲージ圧として与えられ;
(ix)溶媒比は、体積:体積(v/v)の用語で与えられ;
(x)質量スペクトル(MS)は、70電子ボルトの電子エネルギーで、直接暴露プローブを使用して化学イオン化(CI)方式で行われ;示された場合、イオン化は、電子衝撃(EI)、高速量子衝撃(FAB)又はエレクトロスプレー(ESP)によって行われ;m/zに対する値が与えられ;一般的に、母体質量を示すイオンのみが報告され、そして他に記載されない限り引用された値は(M−H)であり;
(xi)以下の略語が使用される:
SM    出発物質;
EtOAc 酢酸エチル;
MeOH  メタノール;
DCM   ジクロロメタン;
HOBT  1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;
DIAD  アゾジカルボン酸ジイソプロピル;
HATU  ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム;
TFA   トリフルオロ酢酸;
DIPEA ジ−イソプロピルエチルアミン;及び
EDAC  1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ−イミド塩酸塩。
【0124】
実施例#1
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0125】
【化18】
Figure 2004508376
【0126】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;47mg、0.2mmol)を、2−フェノキシエチルアミン(27mg、0.2mmol)、HOBT(27mg、0.2mmol)及びDIPEA(70ml、0.4mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(50mg、0.26mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略18時間撹拌してから水で洗浄した。有機画分を濃縮し、そしてBond Elutカラム(溶出剤1:1のEtOAc/イソヘキサン)で精製して、表題化合物をオフホワイト色の固体(32mg)として得た。NMR:12.4(1H,br),8.4(1H,t),7.3(1H,d),7.1(1H,s),6.9(2H,m),3.5(2H,m),3.0(2H,t);m/z 353.2。
【0127】
実施例#2−#9
以下の化合物を、実施例#1の方法によって、5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#2: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#3: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#4: 2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#5: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#6: 2,3−ジクロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#7: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#8: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#9: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0128】
【化19】
Figure 2004508376
【0129】
 水を加え、そして表題化合物を黄色の固体として沈殿させ、これを濾過して取り出し、水で洗浄し、減圧下で乾燥し、そして更に精製しなかった。
 アミン:Eur J Med Chem,1987,22,91。
 アミン:方法#15。
【0130】
実施例#10
5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0131】
【化20】
Figure 2004508376
【0132】
2,3−ジクロロ−5−{N−[(2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]カルボニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#17;80mg、0.2mmol)を、塩酸水溶液(2.0M、1ml)を含有するアセトン(15ml)中に溶解した。混合物を還流下で90分間加熱した。形成した白色の沈殿物を濾過して取り出し、そしてアセトンで洗浄した。濾液を濃縮し、そして残留物を水で摩砕した。形成した固体を濾過して取り出し、そして減圧下で乾燥して、表題化合物を白色の固体(20mg)として得た。NMR:12.4(1H,s),8.6(1H,t),7.6−8.0(5H,m),7.2(1H,s),4.8(2H,d);m/z 351.1。
【0133】
実施例#11
3−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0134】
【化21】
Figure 2004508376
【0135】
5−カルボキシ−3−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#7;100mg、0.5mmol)を、HOBT(68mg、0.5mmol)、DIPEA(176ml、1.0mmol)及びN−グリシルアニリン(75mg、0.5mmol)を含有するDCM(6ml)中に溶解した。混合物を1分間静置させてから、EDAC(150mg、0.7mmol)を加えた。溶液を概略18時間静置させてから水で洗浄した。有機相を乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物(112mg、67%)を得た。NMR(CDCl)9.7(1H,br),8.6(1H,br),7.0−8.0(8H,m),4.3(2H,d);m/z 332.1。
【0136】
実施例#12−#21
以下の化合物を、実施例#11の方法によって、5−カルボキシ−3−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#7)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#12: 3−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#13: 3−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#14: 3−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#15: 3−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#16: 3−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#17: 3−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#18: 3−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#19: 3−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモ イル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#20: 3−クロロ−5−{N−[2−(1−フェニルメタンスルホンアミド)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#21: 3−クロロ−5−[N−(4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[1,5]チアゼピン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0137】
【化22】
Figure 2004508376
【0138】
【化23】
Figure 2004508376
【0139】
 アミン:方法#5
 アミン:J Med Chem,1985,28,1517。
【0140】
実施例#22
2−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0141】
【化24】
Figure 2004508376
【0142】
5−カルボキシ−2−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#8;50mg、0.25mmol)を、HOBT(34mg、0.25mmol)、DIPEA(49ml、0.28mmol)及び2−アミノ−1−フェニルエタノン(43mg、0.25mmol)を含有するDCM(7ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(63mg、0.33mmol)を加えた。混合物を室温で概略18時間撹拌した。水を溶液に加え、そして固体を沈殿させた。この固体を濾過して取り出し、そして水及びDCMで洗浄してから、減圧下で乾燥して、表題化合物を白色の固体(45mg、61%)として得た。NMR:11.9(1H,s),8.6(1H,t),7.1−8.1(7H,m),4.8(2H,d);m/z 317.3。
【0143】
実施例#23−#25
以下の化合物を、実施例#22の方法によって、5−カルボキシ−2−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#8)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#23: 2−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#24: 2−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#25: 2−クロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0144】
【化25】
Figure 2004508376
【0145】
 アミン:Eur J Chem,1987,22,91。
【0146】
実施例#26
2−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0147】
【化26】
Figure 2004508376
【0148】
5−カルボキシ−2−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#8;50mg、0.25mmol)を、HOBT(34mg、0.25mmol)、DIPEA(49ml、0.28mmol)及び2−(2−メトキシフェニル)エチルアミン(43mg、0.25mmol)を含有するDCM(7ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(63mg、0.33mmol)を加えた。混合物を室温で概略18時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機相を乾燥し、濾過し、そして濃縮して、表題化合物をオフホワイト色の固体(84mg、100%)として得た。NMR(CDCl):9.7(1H,br),6.9−7.2(5H,m),6.5(1H,s),6.3(1H,br),3.9(3H,s),3.7(2H,m),3.0(2H,t);m/z 333.4。
【0149】
実施例#27−#31
以下の化合物を、実施例#26の方法によって、5−カルボキシ−2−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#8)及び適当なアミンを使用して製造した。
【0150】
【化27】
Figure 2004508376
【0151】
実施例#27: 2−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#28: 2−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#29: 2−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#30: 2−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#31: 2−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0152】
【化28】
Figure 2004508376
【0153】
 アミン:方法#15。
【0154】
実施例#32−#69
以下の化合物を、実施例#1の方法によって、5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9)を、或いは実施例#22の方法で、5−カルボキシ−2−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#8)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#32: 2,3−ジクロロ−5−[N−(2,3−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#33: 2,3−ジクロロ−5−[N−(4−スルファモイルフェニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#34: 2,3−ジクロロ−5−[N−(2−ヒドロキシ−1−フェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#35: 2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−トリフルオロ メチルピリド−2−イル)アミノ]エチル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#36: 2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(5−テトラゾリル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#37: 2,3−ジクロロ−5−[N−(5−オキソ−3−フェニル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#38: 2,3−ジクロロ−5−[N−(5−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#39: 2−クロロ−5−{N−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#40: 2,3−ジクロロ−5−{N−[(4−ジメチルアミノフェニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#41: 5−[N−(1−ベンジル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#42: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(フェニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#43: 2,3−ジクロロ−5−[N−(β−(R)−ヒドロキシ−α−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール 実施例#44: 2,3−ジクロロ−5−[N−(β−ヒドロキシフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#45: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#46: 2,3−ジクロロ−5−{N−[(ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#47: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−(メトキシカルボニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#48: 2,3−ジクロロ−5−{N−(イミダゾ[1,2−a]ピリド−2−イル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#49: 5−{N−[(ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#50: 2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−トリフルオロメチルピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#51: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリダジニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#52: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#53: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#54: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ピリダジン−3−イルオキシ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#55: 2−クロロ−5−(N−{2−[(3−トリフルオロメチルピリド−2−イル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#56: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#57: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#58: 2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[1−ヒドロキシメチル−2−(4−イミダゾリル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#59: 2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−キノリル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#60: 5−{N−[3−(4−アセトアミドフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#61: 2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(N−メチルスルホニルカルバモイル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#62: 2,3−ジクロロ−5−[N−(2−{[2−(グアニジノ)チアゾール−4−イル]メチルチオ}エチル)−カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#63: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#64: 5−{N−[2−ベンジルチオ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#65: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ジメチルアミノスルホニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#66: 2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−メトキシピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#67: (S)−2,3−ジクロロ−5−{N−[(2−オキソ−3−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#68: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[3−(カルバモイルメチル)フェノキシ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#69: 5−(N−{[6−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−4−メチルモルホリン−2−イル]メチル}−カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0155】
【化29】
Figure 2004508376
【0156】
【化30】
Figure 2004508376
【0157】
【化31】
Figure 2004508376
【0158】
【化32】
Figure 2004508376
【0159】
【化33】
Figure 2004508376
【0160】
実施例#70
5−(N−ベンジルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0161】
【化34】
Figure 2004508376
【0162】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、118mg、0.5mmol)を、ベンジルアミン(55mg、0.5mmol)、1−HOBT(68mg、0.5mmol)及びDIPEA(258μl、2mmol)を含有するジクロロメタン(10ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(125mg、0.65mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略16時間撹拌してから水で洗浄した。有機画分を濃縮し、そしてBond−Elutシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤:ジクロロメタン−ジクロロメタン/メタノール5%の勾配)を使用して精製して、表題化合物を白色の固体(121mg、75%)として得た。
NMR:12.4(1H,br),8.8(1H,t),7.3(5H,m), 7.1(1H,s),4.5(2H,d);m/z 323.27。
【0163】
以下の化合物を、実施例#70の方法によって、5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#71: 2,3−ジクロロ−5−(N−フェネチルカルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#72: 2,3−ジクロロ−5−[N−(3−フェニルプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#73: 2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#74: 2,3−ジクロロ−5−[N−(α,α−ジメチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#75: 2,3−ジクロロ−5−[N−(1−フェニルシクロブチル)メチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#76: 2,3−ジクロロ−5−[N−(β−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#77: 2,3−ジクロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#78: 5−[N−(N−ベンジルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#79: 5−[N−(N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#80: 2,3−ジクロロ−5−[N−(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#81: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0164】
【化35】
Figure 2004508376
【0165】
【化36】
Figure 2004508376
【0166】
 アミン:J.Org.Chem.;1976,41(14),2502−2503
 アミン:J.Med.Chem.;1993.36(22),3300−3307
 アミン:J.Am.Chem.Soc.;1960,83,2577
 アミン:方法#6
 アミン:方法#31
 アミン:方法#30
 アミン:方法#14。
【0167】
実施例#82
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−メトキシフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0168】
【化37】
Figure 2004508376
【0169】
5−(N−カルボキシメチルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#12、150mg、0.51mmol)及び4−メトキシアニリン(69mg、0.56mmol)の、テトラヒドロフラン(THF)(6ml)中の溶液を、周囲温度で30分間撹拌した。塩化4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム(DMTMM)(142mg、0.51mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、水(15ml)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×15ml)で抽出した。有機抽出物を混合し、そして1Nのクエン酸溶液(15ml)、重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、表題生成物を白色の固体として得た。NMR:  12.4(1H,s),9.9(1H,s),8.6(1H,t),7.5(2H,d),7.2(1H,s),6.85(2H,d),4.0(2H,d),3.7 (3H,s);m/z 396.38。
【0170】
以下の化合物を、実施例#82の方法によって、2,3−ジクロロ−5−[N−カルボキシメチルカルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#12)及び適当な商業的に入手可能なアミンを使用して製造した:
実施例#83: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−フルオロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#84: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ニトロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#85: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,6−ジメチルフ ェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#86: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(4−メチルフェニル)カルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#87: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(3−メチルフェニル)カルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#88: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−クロロフェニル)N−メチルカルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#89: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#90: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#91: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#92: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#93: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#94: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシブチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#95: 2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[ビス(ヒドロキシメチル)メチル]カルバモイルメチル}−カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#96: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0171】
【化38】
Figure 2004508376
【0172】
【化39】
Figure 2004508376
【0173】
実施例#97
2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0174】
【化40】
Figure 2004508376
【0175】
5−(N−カルボキシメチルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#12)(150mg、0.51mmol)、及び4−アミノベンジルアルコール(70.5mg、0.56mmol)の、THF(6ml)中の溶液を、周囲温度で30分間撹拌した。塩化4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム(DMTMM)(142mg、0.51mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで水(15ml)中に注いだ。得られた沈殿物を濾過によって単離し、水、エーテルで洗浄し、そして真空中で乾燥して、表題生成物を白色の固体(149mg、73%)として得た。
NMR:12.42(1H,br),9.9(1H,s),8.6(1H,t), 7.5(2H,d),7.2(2H,d),7.1(1H,s),5.0(1H,br),4.4(2H,s),4.0(2H,d);m/z 396.21。
【0176】
以下の化合物を、実施例#97の方法によって、5−(N−カルボキシメチルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#12)及び適当な商業的に入手可能なアミンを使用して製造した:
実施例#98: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(5−イソキノリル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#99: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシメチル)フェニル]カルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#100: 2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#101: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#102: 2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−キノリル)カルボニルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#103: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル )−N−メチルカルバモイルメチル]−カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#104: 2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシピペリジノ)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#105: 2,3−ジクロロ−5−[N−(N−シクロペンチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#106: 2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#107: 2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#108: 2,3−ジクロロ−5−[N−(チオモルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#109: 2,3−ジクロロ−5−[N−(モルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0177】
【化41】
Figure 2004508376
【0178】
【化42】
Figure 2004508376
【0179】
実施例#110
2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,1−ジオキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
及び
実施例#111
2,3−ジクロロ−5−{N−[(1−オキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0180】
【化43】
Figure 2004508376
【0181】
m−クロロ過安息香酸(mCPBA)(14mg、0.85mmol)の、ジクロロメタン(5ml)中の溶液を、2,3−ジクロロ−5−[N−(チオモルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#108)のジクロロメタン中の懸濁液に、滴下により加え、そして反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。5%のメタ重亜硫酸ナトリウム溶液(5ml)を加え、そして混合物を数分間撹拌した。水層を酢酸エチル(2×15ml)で抽出し、そして混合した有機抽出物を重炭酸ナトリウム溶液(2×15ml)で洗浄し、そして濃縮した。二成分の混合物をbond−elutシリカのカラムのクロマトグラフィー(溶出剤:ジクロロメタン−ジクロロメタン/メタノール5%の勾配)を使用して分離して、より極性の低い生成物(スルホン)を白色の粉末(57mg、33%)として、そしてより極性の高い生成物(スルホキシド)を白色の固体(62mg、37%)として得た。
NMR:(スルホン)12.43(1H,br),8.4(1H,t),7.1 (1H,s),4.2(2H,d),3.9(4H,br),3.3(2H,br),3.1(2H,br);m/z 408.33
NMR:(スルホキシド)12.42(1H,br),8.4(1H,t),7.1(1H,s),4.2(3H,m),3.9(2H,d),3.6(1H,m), 2.9(4H,m)。
【0182】
実施例#112
2−クロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0183】
【化44】
Figure 2004508376
【0184】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10;101mg、0.5mmol)を、2−アミノインダン(68mg、0.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)(68mg、0.5mmol)及びDIPEA(355μl、2.0mmol)を含有するジクロロメタン(6ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(125mg、0.65mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略16時間撹拌してから水で洗浄した。有機画分を濃縮し、そしてbon−eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤:ジクロロメタン−ジクロロメタン/メタノール2.5%の勾配)を使用して精製して、表題化合物をベージュ色の固体(96mg、61%)として得た。
NMR:11.80(1H,br),8.3(1H,t),7.2(5H,m),   7.0(1H,s),4.6(1H,m),4.7(1H,d),3.2(2H,m),2.9(2H,m);m/z 315.46。
【0185】
実施例#113
5−[N−(ベンゾ[1,2]オキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0186】
【化45】
Figure 2004508376
【0187】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;118mg、0.5mmol)を、HOBT(83mg、0.55mmol)、DIPEA(52ul、0.30mmol)及び1,2−ベンゾイミダゾール−3−メチルアミン(Eur.J.Med.Chem−Chimica Therapeutica,Jan.−Feb.−10,No.1 p32)(89mg、0.6mmol)を含有するDMF(5ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(106mg、0.55mmol)を加えた。混合物を室温で概略18時間撹拌した。水を溶液に加え、そして固体を沈殿させた。この固体を濾過して取り出し、そして水で洗浄してから、減圧下で乾燥して、表題化合物を白色の固体(174mg)として得た。1H NMR:4.9(2H,s),7.1(1H,s),7.4(1H,t),7.6(1H,t),(7.8(1H,d),8.0(1H,d),9.2(1H,s),12.5(1H,s);m/z 366(M+H);
HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 4.9分
m/z 366(M+H)。
【0188】
以下の化合物を、実施例#113の方法によって、5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#114: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#115: 2,3−ジクロロ−5−[N−(4−フェニルイソオキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#116: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#117: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(メトキシカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}−カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0189】
【化46】
Figure 2004508376
【0190】
 アミン:EP86−300884
 アミン:方法#33
 アミン:方法#34
 アミン:方法#35。
【0191】
実施例#118
5−(N−{2−[2−(カルボキシメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0192】
【化47】
Figure 2004508376
【0193】
2:1のTHF:メタノール(2ml)中に溶解された、2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(メトキシカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#117、100mg、0.25mmol)を、1Nの水酸化リチウム溶液(0.25ml、0.25mmol)で処理し、続いて溶液がちょうどオパール状の光彩となるまで水を加え、そして次いで2時間室温で撹拌した。有機溶媒を減圧下の蒸発によって除去し、溶液を濾過し、次いで2NのHClで酸性化して、濃厚な白色の沈殿物を得て、これを濾過によって単離し、水で洗浄し、そして減圧下で五酸化リンで乾燥して、表題化合物(83mg)を得た。
1H NMR:2.9(2H,q),3.5(2H,q),4.7(2H,s),6.8(2H,m),7.1(1H,s),7.2(2H,m),8.4(1H,m),12.4(1H,s)
HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 4.47分
m/z 413(M+H)。
【0194】
実施例#119
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0195】
【化48】
Figure 2004508376
【0196】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;100mg、0.42mmol)を、10mlのDCMに懸濁し;DCM中の2Mの塩化オキサリル溶液(750ul、1.5mmol)を滴下により加え、続いて1滴のDMFを加え、そして得られた混合物を一晩室温で撹拌した。懸濁液を濾過し、残留物をDCMで洗浄し、そして濾液を減圧下で乾燥状態まで蒸発し、そして次いでトルエンと共沸して、黄色の固体を得て、これをDCM(6.9ml)中に窒素下で溶解した。炭酸カルシウム(60mg、0.6mmol)を、続いて3−メトキシフェネチルアミン;90mg、0.4mmol)の溶液を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を濾過し、残留物をDCM、続いて0.1MのHCl、次いで水で洗浄して、表題化合物を白色の固体(98mg)として得た。1H NMR(CDCl3):2.9(2H,t),3.7(2H,t),3.9(3H,s),6.0(1H,m),6.6(1H,s), 6.8(3H,m),7.2(2H,m),9.9(1H,s)m/z 369(M+H)。
【0197】
実施例#120
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0198】
【化49】
Figure 2004508376
【0199】
これを、実施例#97に記載された手順によって、3−アミノヒドロカルボスチリル(Arch.Biochem&Biophys.1963 109 48)を、4−アミノベンジルアルコールの代わりに使用し、そして5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9)を、5−(N−カルボキシメチルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロールの代わりに使用することを使用して調製して、表題化合物を得た:1H NMR:3.0(2H,d),4.7(1H,q),6.9(3H,m),7.2(2H,m),8.5(1H,d),10.35(1H,s)HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 4.44分
m/z 380(M+H)。
【0200】
実施例#121
2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0201】
【化50】
Figure 2004508376
【0202】
2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例73、177.5mg、0.5mmol)を、メトキシエタノール(38μl、0.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(131mg、0.5mmol)といっしょに3mlのTHF中に窒素下で溶解し、得られた撹拌された溶液を0Cに冷却し、そしてDIAD(98μl、0.5mmol)で滴下により30分かけて処理し、次いで室温まで一晩で温まらせた。乾燥状態まで蒸発した後、混合物をDCMで溶出する20gのBond Elutシリカカラムのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を20mlのジエチルエーテル中に取り込み、2NのNaOH(3×5ml)、水(5ml)及び飽和食塩水(5ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発して、表題化合物(45mg)を得た。1H NMR(CDCl3):3.0(2H,t),3.5(3H,s),3.7(2H,m),3.9(2H,m),4.2(2H,m),6.6(1H,m),6.8(1H,s), 6.9(2H,m),7.2(2H,m),9.9(1H,s)
HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 5.02分
m/z 411(M−H)。
【0203】
実施例#122
5−(N−{2−[2−(カルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0204】
【化51】
Figure 2004508376
【0205】
5−(N−{2−[2−(カルボキシメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#118、124mg、0.3mmol)を、HOBT(50mg、0.33mmol)、DIPEA(140μl、0.69mmol)及び塩化アンモニウム(18mg、0.36mmol)含有するDMF(3ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(64mg、0.33mmol)を加えた。混合物を室温で概略18時間撹拌した。水を溶液に加え、そして固体を沈殿させた。この固体を濾過して取り出し、そして水で洗浄してから、減圧下で乾燥して、表題化合物を白色の固体(111mg)として得た。
NMR:2.9(2H,q),3.5(2H,q),4.5(2H,s),6.8(2H,m),7.0(1H,s),7.2(2H,m),7.5(1H,s), 7.6(1H,s),8.4(1H,m),12.4(1H,s)
HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 4.37分
m/z 412(M+H)。
【0206】
以下の化合物を、実施例#122の方法によって、5−(N−{2−[2−(カルボキシメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#118)及び適当なアミンを使用して製造した:
実施例#123: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N−メチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}−カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#124: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ)フェニル]−エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#125: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(モルホリノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}−カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#126: 5−(N−{2−[2−(N−ベンジルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#127: 2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニルメトキシ)フェニル]−エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0207】
【化52】
Figure 2004508376
【0208】
実施例#128
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(5−エトキシカルボニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0209】
【化53】
Figure 2004508376
【0210】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10 172mg、0.86mmol)を、HOBT(115mg、0.86mmol)、DIPEA(331mg、2.57mmol)及び(S)−5−(α−アミノフェネチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸エチルトリフルオロ酢酸塩(方法#16;322mg、0.86mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。EDAC(205mg、1.07mmol)を加え、そして混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして濾液を希塩酸及び水で洗浄した。硫酸マグネシウムでの乾燥及び濃縮後、粗製物質をbond eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤−DCM/酢酸エチル、0−20%の勾配)によって精製して、表題化合物(104mg、27%)を得た。
NMR 1.3(3H,t);3.3−3.5(2H,m);4.4(2H,q);5.5−5.6(1H,m);7.05(1H,s);7.15(1H,s);7.2−7.35(5H,m);8.95(1H,d);11.84(1H,s)
m/z 444.9。
【0211】
実施例#129
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(4−メトキシカルボニルオキサゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0212】
【化54】
Figure 2004508376
【0213】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10、100mg、0.5mmol)を、HOBT(68mg、0.5mmol)、DIPEA(193mg、1.5mmol)及び(S)−5−(α−アミノフェニル)オキサゾール−4−カルボン酸メチルトリフルオロ酢酸塩(方法#32、230mg、0.5mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。EDAC(143mg、0.75mmol)を加え、そして混合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(75ml)で希釈し、希クエン酸、水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製物質をbond eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤−DCM/酢酸エチル勾配0−50%)によって精製して、表題化合物(147mg、34%)を得た。
NMR 3.05−3.15(1H,m);3.2−3.25(1H,m);3.8(3H,s);5.85−5.95(1H,m);7.1(1H,s);7.15(1H,s);7.15−7.25(5H,m);7.75(1H,d)8.4(1H,s);11.74(1H,s);m/z 429。
【0214】
実施例#130
2−クロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0215】
【化55】
Figure 2004508376
【0216】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10、100mg、0.5mmol)を、HOBT(68mg、0.5mmol)、DIPEA(193mg、1.5mmol)及びα−(3−ピリジル)フェネチルアミン二塩酸塩(J.Am.Chem.Soc.,1950,72,1988;135mg、0.5mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。EDAC(143mg、0.75mmol)を加え、そして混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50ml)で希釈し、水(20ml)を加え、そしてpHを希塩酸で7に調節した。有機画分を分離し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製物質をbond eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤−酢酸エチル)によって精製して、表題化合物を固体(128mg、67%)として得た。
NMR 3.0−3.2(2H,m);5.2−5.3(1H,m);7.05(1H,s);7.1−7.2(2H,m);7.2−7.4(5H,m);7.8(1H,d);8.4(1H,d);8.55−8.65(2H,m);11.71(1H,s);m/z 381。
【0217】
実施例#131
2,3−ジクロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0218】
【化56】
Figure 2004508376
【0219】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、118mg、0.5mmol)を、HOBT(68mg、0.5mmol)、DIPEA(193mg、1.5mmol)、α−(3−ピリジル)フェネチル)アミン二塩酸塩(J.Am.Chem.Soc.,1950,72,1988;135mg、0.5mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。EDAC(143mg、0.75mmol)を加え、そして混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100ml)で希釈し、水(20ml)を加え、そしてpHを希塩酸で7に調節した。有機画分を分離し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製物質をbond eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤−酢酸エチル)によって精製して、表題化合物を固体(72mg、34%)として得た。NMR 3.0−3.3(2H,m);5.2−5.3(1H,m);7.1−7.2(2H,m);7.2−7.4(5H,m);7.85(1H,dt);8.4(1H,dd);8.6(1H,s);8.75(1H,d);12.28(1H,s);m/z 417。
【0220】
実施例#132
(S)−2−クロロ−5−{N−[α−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0221】
【化57】
Figure 2004508376
【0222】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10、201mg、1mmol)を、HOBT(148mg、1.1mmol)、DIPEA(387mg、3mmol)及び(S)−5(α−アミノフェネチル)−3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾールトリフルオロ酢酸塩(方法#18、379mg、1mmol)を含有するDCM(15ml)中に溶解した。EDAC(238mg、1.25mmol)を加え、そして混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、そして濾液をDCM(50ml)で希釈し、希塩酸及び水で洗浄した。硫酸マグネシウムでの乾燥及び濃縮後、粗製物質をbond eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤−DCM/酢酸エチル0−20%の勾配)によって精製して、表題化合物(120mg、26%)を得た;
NMR 3.3−3.6(2H,m);5.5−5.7(1H,m);7.1(1H,s);7.15−7.4(6H,m);7.55−7.65(3H,m);8.05(2H,d);9.05(1H,d);11.9(1H,s);m/z 449。
【0223】
実施例#133
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0224】
【化58】
Figure 2004508376
【0225】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、329mg、1.4mmol)を、HOBT(189mg、1.4mmol)、DIPEA(0.5ml、2.8mmol)及び2−アミノインダン−1−オール(方法#36、250mg、1.4mmol)を含有するDCM(20ml)中に溶解した。反応混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(306mg、1.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で概略18時間撹拌した。得られた溶液を水(20ml)で洗浄し、そして水層をDCM(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を混合し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色の固体(70mg、14%)として得た。
NMR:2.8(1H,dd),3.2(1H,dd),4.4(1H,quin),5.1(1H,d),7.1(1H,s),7.2−7.4(4H,m),8.7(1H,d),12.4(1H,s);m/z 366(M−H)。
【0226】
実施例#134
2,3−ジクロロ−5−[N−((1S,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0227】
【化59】
Figure 2004508376
【0228】
及び
実施例#135
2,3−ジクロロ−5−[N−((1R,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0229】
【化60】
Figure 2004508376
【0230】
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#133)を、以下の条件下で分離用HPLCにかけて、2,3−ジクロロ−5−[N−((1S,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロールを白色の固体(9mg)として、そして2,3−ジクロロ−5−[N−((1R,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロールを白色の固体(12mg)として得た。
【0231】
【表1】
Figure 2004508376
【0232】
実施例#136
2−クロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0233】
【化61】
Figure 2004508376
【0234】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10、280mg、1.4mmol)を、HOBT(189mg、1.4mmol)、DIPEA(0.5ml、2.8mmol)及び2−アミノインダン−1−オール(方法#36、250mg、1.4mmol)を含有するDCM(20ml)中に溶解した。反応混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(306mg、1.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で概略18時間撹拌した。得られた溶液を水(20ml)で洗浄し、そして水層をDCM(2×20ml)で抽出した。有機抽出物を混合し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色の固体(78mg、17%)として得た。
NMR:2.8(1H,dd),3.2(1H,dd),4.4(1H,quin),5.1(1H,t),5.6(1H,d),7.1(1H,s),7.2−7.4(5H,m),8.4(1H,d),11.8(1H,s);m/z 331 (M−H)。
【0235】
実施例#137
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0236】
【化62】
Figure 2004508376
【0237】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;216mg、0.9mmol)を、HOBT(122mg、0.9mmol)、DIPEA(0.3ml、1.8mmol)及び2−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−オール(方法#39、150mg、0.9mmol)を含有するDCM(15ml)中に溶解した。反応混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(206mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を室温で概略18時間撹拌した。得られた溶液を水(20ml)で洗浄し、そして水層をDCM(2×20ml)で抽出した。有機画分を混合し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を白色の固体(70mg、14%)として得た。NMR 1.8(1H,m),2.0(1H,qd),2.9(1H,m),3.3(1H,qd),4.4(1H,quin),4.9(1H,m),5.2(1H,s), 5.8(1H,brs),6.8(1H,s),7.0(1H,dd),7.1(1H,d),7.2(1H,s),7.5(1H,d) 10.1(1H,brs)。
m/Z 380(M−H)。
【0238】
実施例#138
2,3−ジクロロ−5−[N−(6−フルオロ−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0239】
【化63】
Figure 2004508376
【0240】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;141mg、0.6mmol)を、HOBT(81mg、0.6mmol)、DIPEA(0.2ml、1.2mmol)及び2−アミノ−6−フルオロ−1−インダノール(方法#38、100mg、0.6mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。反応混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(138mg、0.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で概略18時間撹拌した。得られた溶液を水(20ml)で洗浄し、そして水層をDCM(2×20ml)で抽出した。有機画分を混合し、そして減圧下で濃縮して、白色の固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン:酢酸エチル、1:1)による精製によって表題化合物を白色の固体(70mg、14%)として得た。NMR 3.0(1H,dd),3.3(1H,m),4.6(1H,q),4.9(1H,t),5.5(1H,d),4.9(1H,m),6.9−7.2(4H,m),8.1(1H,d),12.4(1H,brs);m/Z 383(M−H)。
【0241】
実施例#139
2,3−ジクロロ−5−[N−(7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0242】
【化64】
Figure 2004508376
【0243】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;216mg、0.9mmol)を、HOBT(122mg、0.9mmol)、DIPEA(0.3ml、1.8mmol)及び2−アミノ−7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン((Farmaco,Ed.Sci.(1985),40(6),422−428)、204mg、0.9mmol)を含有するDCM(20ml)中に溶解した。反応混合物を1分間撹拌し、そしてEDAC(206mg、1.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で概略18時間撹拌した。得られた溶液を水(20ml)で洗浄し、そして水層をDCM(2×20ml)で抽出した。有機画分を混合し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(100mg、27%)として得た。 NMR 3.0(1H,dd),3.1(1H,dd),3.3(2H,m), 4.8(1H,q),5.8(1H,s),6.9−7.2(4H,m),8.6(1H,d),12.2(1H,brs);m/z 408(M−H)。
【0244】
実施例#140
2,3−ジクロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0245】
【化65】
Figure 2004508376
【0246】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、45mg、0.19mmol)を、2−アミノインダン(28mg、0.21mmol)、ジ−イソプロピルエチルアミン(0.1ml、0.57mmol)及びHATU(80mg、0.21mmol)と共にDMF(10ml)中に溶解した。混合物を周囲温度で概略16時間撹拌した。混合物を水及び酢酸エチル間に分配し、そして水(×5)で洗浄した。水層を乾燥し、濾過し、そして濃縮し、そして残留物を、イソ−ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0−50%)を溶出剤として使用して、シリカのbond−elutクロマトグラフィーによって精製して、m/z 351の表題化合物を得た。
【0247】
実施例#140の方法と同様な手順に従って、以下の実施例を調製した:
実施例#141: 2,3−ジクロロ−5−[N−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#142: 2,3−ジクロロ−5−[N−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
実施例#143: 2,3−ジクロロ−5−(N−{N−メチル−N−[(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0248】
【化66】
Figure 2004508376
【0249】
 アミン:方法#37。
【0250】
実施例#144
2−クロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0251】
【化67】
Figure 2004508376
【0252】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10;101mg、0.5mmol)を、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン[J Med Chem(1986)29(12)2427−32](99mg、0.5mmol)、HOBT(68mg、0.5mmol)及びEtN(55mg、0.5mmol)を含有するDMF(2.5ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(96mg、0.5mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略18時間撹拌してから、水(50ml)中に注ぎ、激しく撹拌し、そして濾過した。回収された固体を水、エーテルで洗浄し、そして乾燥して、表題化合物を非晶質の固体として得た。(161mg)。NMR(DMSOd):11.96(1H,s),10.36(1H,s), 8.50(1H,d),7.20(2H,m),7.19(1H,s),7.09 (1H,s),6.96(1H,m),6.91(1H,m),4.72(1H,m),3.08(2H,m);MH 346.14。
【0253】
実施例#145
2−クロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0254】
【化68】
Figure 2004508376
【0255】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10;157mg、0.78mmol)を、3−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン[J Med Chem(1982)25(1)68−70](115mg、0.78mmol)及びHOBT(105mg、0.78mmol)を含有するDMF(4ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(149mg、0.78mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略64時間撹拌してから、水及びEtOAc間に分配した。有機物を水、飽和NaHCO水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、そして乾燥した。有機物を濾過し、濃縮し、そしてFluorochemシリカ40−63μ 60Aのクロマトグラフィー(溶出剤、40:60、EtOAc/イソヘキサン)にかけて、表題化合物を非晶質の固体(44mg)として得た。NMR(DMSOd):11.94(1H,s),8.04(1H,d),7.16(1H,s),7.06(1H,s),6.90(2H,m),6.48(2H,m),5.8(1H,br), 4.18(1H,m),3.05(1H,t),2.85(2H,m);MH 332.17。
【0256】
実施例#146
2−クロロ−5−[N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0257】
【化69】
Figure 2004508376
【0258】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10;80mg、0.4mmol)を、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−カルボスチリル[JCS 1965 1080−1087](71mg、0.4mmol)及びHOBT(54mg、0.4mmol)を含有するDMF(2ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(77mg、0.4mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略18時間撹拌してから、水及びEtOAc間に分配した。有機物を水、飽和NaHCO水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、そして乾燥した。有機物を濾過し、濃縮し、そしてEtOAcから再結晶して、表題化合物を非晶質の固体(66mg)として得た。NMR 11.96(1H,s),8.54(1H,d),7.30(2H,m),7.17(2H,m),7.08(2H,m),4.68(1H,m),3.32(3H,s), 3.14(1H,m),3.04(1H,m);m/z(MH)360.14。
【0259】
実施例#147
2−クロロ−5−[N−(3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[2]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール
【0260】
【化70】
Figure 2004508376
【0261】
5−カルボキシ−2−クロロ−6H−チエノ[2,3−b]ピロール(方法#10;101mg、0.5mmol)を、4−アミノ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3H−2−ベンゾアゼピン−3−オン塩酸塩[CAS Reg No 148842−85−7](107mg、0.5mmol)、HOBT(68mg、0.5mmol)及びEtN(101mg、1.0mmol)を含有するDMF(2.5ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(96mg、0.5mmol)を加え、次いで周囲温度で概略18時間撹拌してから、水及びEtOAc間に分配した。有機物を水、飽和NaHCO水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、そして乾燥し;濾過し、そして蒸発して、表題化合物を非晶質の固体(26mg)として得た。NMR:11.92(1H,s),8.33(1H,t),8.29(1H,d),7.2(6H,m),5.30(1H,m),4.83(1H,dd),3.98(1H,dd),3.20(2H,m);m/z(MH)360.19。
【0262】
実施例#148
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−メトキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0263】
【化71】
Figure 2004508376
【0264】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−]ピロール(方法#9、145mg、0.613mmol)、trans−2−アミノ−1−メトキシインダン(方法#40、100mg、0.163mmol)、DIPEA(0.105ml、0.613mmol)、及びHOBT(83mg、0.613mmol)を、ジクロロメタン(5ml)中で1分間撹拌した。EDAC(147mg、0.766mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を蒸発し、酢酸エチル(25ml)を加え、そして次いで水で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、表題化合物を白色の粉末(180mg、77%)として得た。
NMR 2.8(1H,dd),3.3(1H,dd),3.35(3H,s),4.1−4.2(1H,m),5.35−5.45(1H,m),7.1−7.3(4H,m),7.15(1H,s),8.7(1H,d);m/z 380.9/382.9(M+H)。
【0265】
実施例#149
2,3−ジクロロ−5−(N−{1−[N−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン−2−イル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0266】
【化72】
Figure 2004508376
【0267】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、1.18g、5.0mmol)、(1R,2R)−2−アミノ−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン(方法#43、1.25g、5.0mol)、DIPEA(0.855ml、5.0mmol)、及びHOBT(675mg、5.0mmol)を、ジクロロメタン(50ml)中で1分間撹拌した。EDAC(1.2g、6.25mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(50ml)で希釈し、濾過し、そして乾燥して、表題化合物を淡緑色の粉末(1.95g、85%)として得た。
NMR 1.4(9H,s),2.8(1H,dd),3.2(1H,dd),4.5−4.7(1H,m),5.1−5.2(1H,m),7.05−7.3(5H,m),7.4(1H,d),8.6(1H,d),12.4(1H,s)。
【0268】
実施例#150
5−[N−(1−アミノインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0269】
【化73】
Figure 2004508376
【0270】
2,3−ジクロロ−5−(N−{1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン−2−イル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(実施例#149、1.0g、2.15mmol)を、ジクロロメタン(20ml)中に溶解した。トリフルオロ酢酸(2ml)を加え、そして混合物を室温で24時間撹拌した。反応物を濾過し、そして単離した固体をジクロロメタンで洗浄して、表題化合物のトリフルオロ酢酸塩を淡緑色の粉末(800mg、78%)として得た。NMR3.05(1H,dd),3.4(1H,dd),4.6−4.85(2H,m),7.2(1H,d),7.3−7.45(3H,m),7.55(1H,d),8.6(3H,broad s),8.8(1H,d),12.5(1H,s)。
【0271】
実施例#151
5−[N−(1−アセトアミドインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0272】
【化74】
Figure 2004508376
【0273】
トリエチルアミン(101mg、1.0mmol)を、5−[N−(1−アミノインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロールトリフルオロ酢酸塩(実施例#150、240mg、0.5mmol)のジクロロメタン(4ml)中の懸濁液に加え、続いてジクロロメタン(1ml)中に溶解された塩化アセチル(47mg、0.6mmol)を加え、そして反応物を室温で6時間撹拌し、この間に白色の固体が沈殿した。反応物を濾過し、そして粗製物質を、ヘキサン:酢酸エチルによるシリカのクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色の固体(50mg、25%)として得た。NMR 1.87(3H,s),2.82(1H,dd),3.22(1H,dd),4.45−4.62(1H,m),5.38−5.5(1H,m),7.02−7.27(4H,m),7.1(1H,s),8.35(1H,d),8.59(1H,d),12.36(1H,broad s);m/z 406.13/408.8(M−H)。
【0274】
実施例#152
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メタンスルホンアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0275】
【化75】
Figure 2004508376
【0276】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、236mg、1.0mmol)、(1R,2R)−2−アミノ−1−メタンスルホンアミドインダン(方法#42、226mg、1.0mmol)、DIPEA(0.174ml、1.0mmol)、及びHOBT(135mg、1.0mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中で1分間撹拌した。EDAC(240mg、1.25mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水(2×25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、表題化合物を泡状物(400mg、90%)として得た。NMR 2.84(1H,dd),2.99(3H,s),3.22(1H,dd),4.44−4.64(1H,m),4.89−5.0(1H,m),7.14(1H,s),7.16−7.36(4H,m),7.84(1H,d),8.64(1H,d),12.43(1H,broad s);m/z 442.2/444.0(M−H)。
【0277】
実施例#153
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メチルアミノ)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0278】
【化76】
Figure 2004508376
【0279】
ジクロロメタン(20ml)中の、2,3−ジクロロ−5−[N−(1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチルアミノ}インダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#44、900mg、1.87mmol)を、トリフルオロ酢酸(2ml)で室温で1時間処理した。蒸発、それに続くクロロホルムとの共蒸発、及び乾燥により、表題化合物のトリフルオロ酢酸塩を淡褐色の泡状物(850mg、92%)として得た。NMR 2.75(3H,s),3.02(1H,dd),3.5(1H,dd),4.7−4.95(2H,m),7.15(1H,s),7.28−7.48(3H,m),7.6(1H,d),8.68(1H,d),9.1(2H,broad s);m/z 380.4/382.4(M+H)。
【0280】
実施例#154
2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(N−メチルアセトアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0281】
【化77】
Figure 2004508376
【0282】
5℃のジクロロメタン(5ml)中の、2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メチルアミノ)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロールトリフルオロ酢酸塩(実施例#153、390mg、0.79mmol)を、トリエチルアミン(0.33ml、2.37mmol)及び塩化アセチル(68mg、0.86mmol)で処理した。5℃で15分間撹拌した後、反応物を室温まで温まらせ、そして更に2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(25ml)で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム及び水で洗浄した。硫酸マグネシウムでの乾燥、それに続く蒸発によって、表題化合物を淡褐色の泡状物(270mg、80%)として得た。NMR:表題化合物の概略1:1の比のロータマーを示した;2.05(1.5H,s),2.1(1.5H,s),2.6(1.5H,s),2.8(1.5H,s),2.9−3.08(1H,m),3.12−3.3(1H,m),4.7−4.9(1H,m),5.24(0.5H,d),6.14(0.5H,d),6.94−7.35(5H,m),8.6(0.5H,d),8.68(0.5H,d),12.38(0.5H,broad s),12.46(0.5H,broad s);m/z 421.9/423.9(M+H)。
【0283】
出発物質の調製
上記の実施例のための出発物質は、商業的に入手可能であるか、又は既知の物質から標準的な方法のいずれかによって容易に調製される。例えば、以下に反応が例示されるが、しかし上記の反応に使用される出発物質のあるものの調製を制約するものではない。
【0284】
方法#1
3−クロロ−5−メトキシカルボニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0285】
【化78】
Figure 2004508376
【0286】
メタノール性ナトリウムメトキシド溶液(28%)(5ml、25.9mmol)を、MeOH(5ml)で希釈し、そして窒素下で−25℃に冷却した。4−クロロ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド(J Heterocyclic Chem,1979,13,393;1.1g、7.5mmol)及びアジド酢酸メチル(3.0g、26.1mmol)のMeOH(20ml)中の溶液を、−25℃の温度を維持しながら滴下により加えた。溶液の添加の完了時に、概略16時間の時間をかけて5℃まで温まらせた。溶液を、飽和塩化アンモニウム水溶液(250ml)に加え、そして混合物をDCMを使用して抽出した。混合した有機層を0℃で濃縮した。残留物をキシレン(30ml)中に取り込み、そしてこの溶液を還流下でキシレン(120ml)中に滴下により加えた。溶液を還流下で30分間加熱してから冷却し、そして濃縮した。表題化合物を結晶化混合物(EtOAc/イソヘキサン)及びイソヘキサン中の5−50%EtOAcの勾配溶媒で溶出するBond Elutカラムのクロマトグラフィーによって精製した(640mg、40%)。NMR(CDCl)9.1(1H,br),7.1(2H,s),3.9(3H,s);m/z 214.3。
【0287】
方法#2−#4
以下の化合物を、方法#1の方法によって、適当な出発物質を使用して製造した。
【0288】
【化79】
Figure 2004508376
【0289】
 アルデヒド:DE2814798
 アルデヒド:Aldehyde ref.Gronowitz et al.Tetrahedron Vol.32 1976 p.1403。
【0290】
方法#5
N−ベンジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド
【0291】
【化80】
Figure 2004508376
【0292】
N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(875mg、5mmol)を、DIPEA(3.5ml、20mmol)及びベンジルアミン(536mg、5mmol)を含有するDMF(7ml)中に溶解した。混合物を1分間静置させてから、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HATU)(2.09g、5.5mmol)を加えた。溶液を概略18時間静置させてから、酢酸エチル(50ml)及び水(50ml)間に分配した。層を分離し、そして有機相を硫酸マグネシウムを使用して乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてbond−eluteシリカカラムのクロマトグラフィー(溶出剤:ジクロロメタン−ジクロロメタン/メタノール5%勾配)を使用して精製して、表題化合物を油状物(1.32g、定量的)として得た。
NMR:(CDCl):7.2(5H,m),6.3(1H,br),5.0(1H,br),4.4(2H,d),3.8(2H,d),1.4(9H,s);m/z 265.4。
【0293】
方法#6
2−アミノ−N−ベンジルアセトアミド
【0294】
【化81】
Figure 2004508376
【0295】
N−ベンジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド(方法#5、1.18g、4.47mmol)のジクロロメタン(6ml)の0℃の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.4ml)を滴下により加え、そして得られた溶液を室温まで温めさせながら一晩撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によって中和し、そしてジクロロメタンで抽出した。混合した有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてbond−elute SCXカラムのクロマトグラフィー(溶出剤:メタノール/ジクロロメタン(1:1)次いでメタノール/ジクロロメタン(1:1)/アンモニア5%)によって精製して、表題化合物を油状物(215mg、29%)として得た。
NMR:(CDCl):7.2(6H,m),4.4(1.4H,d),4.3(0.6H,d),3.4(2H,br);m/z 165.17。
【0296】
方法#7
5−カルボキシ−3−クロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0297】
【化82】
Figure 2004508376
【0298】
3−クロロ−5−メトキシカルボニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#1;0.61g、2.83mmol)を、MeOH(10ml)中に取り込み、そして還流下で加熱した。水酸化リチウム水溶液(2.0M、3.0ml、6.0mmol)を45分かけて滴下により加えた。混合物を還流下で30分間加熱してから冷却し、そして濃縮した。水(20ml)を加え、そして溶液を塩酸水溶液(2.0M、3.0ml)を使用して中和した。溶液をEtOAcを使用して抽出し、そして混合した有機層を濃縮して、表題化合物を黄色の固体(0.57g、100%)として得た。 NMR:12.4(1H,br), 7.4(1H,s),7.0(1H,s);m/z 200.3。
【0299】
方法#8−#10
以下の化合物を、方法#7の方法によって、適当な出発物質を使用して製造した。
【0300】
【化83】
Figure 2004508376
【0301】
方法#11
2,3−ジクロロ−5−[N−(エトキシカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0302】
【化84】
Figure 2004508376
【0303】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、4.0g、16.95mmol)を、グリシンエチルエステル塩酸塩(2.60g、18.64mmol)及びDIPEAのジクロロメタン(200ml)中の溶液に加え、続いてHOBT(2.29g、16.95mmol)を加えた。溶液を窒素下で15分間撹拌してから、EDAC(3.89g、22.03mmol)を加えた。混合物を周囲温度で概略16時間撹拌した。得られた白色の沈殿物を濾過によって単離し、水及びエーテルで洗浄し、そして乾燥した。(4.79g、88%)。
NMR:12.45(1H,br),8.75(1H,t),7.1(1H,s),4.1(2H,q),4.0(2H,d),1.2(3H,t);m/z 321.2。
【0304】
方法#12
5−(N−カルボキシメチルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0305】
【化85】
Figure 2004508376
【0306】
2Nの水酸化ナトリウム溶液(14.3ml、28.7mmol)を、2,3−ジクロロ−5−[N−(エトキシカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#11、4.60g、14.33mmol)のテトラヒドロフラン(THF)(100ml)中の懸濁液に加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を‘真空中で’濃縮し、残留物を水(250ml)で希釈し、溶液を2Nの塩酸の添加によってpH=2に調節し、そして次いで酢酸エチル(3×150ml)で抽出した。有機抽出物を混合し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで濾過し、そして濃縮して、白色の粉末(3.34g、80%)を得た;NMR:12.6(1H,br),12.4(1H, br),8.6(1H,t),7.1(1H,s),3.9(2H,d);m/z  291.17。
【0307】
方法#13
N−(2−シアノエチル)−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド
【0308】
【化86】
Figure 2004508376
【0309】
方法#5と同様な手順によって、アミノプロピオニトリルを使用して表題化合物を調製して、透明な油状物(598mg、39%)を得た;NMR:(CDCl):7.4(3H,m),7.2(2H,m),5.2(1H,br),3.9(2H,t),3.6(2H,d),2.6(2H,t),1.3(9H,s);m/z 304.51。
【0310】
方法#14
2−アミノ−N−(2−シアノエチル)−N−フェニルアセトアミド
【0311】
【化87】
Figure 2004508376
【0312】
方法#6と同様な手順によって、N−(2−シアノエチル)−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド(方法#13)を使用して表題化合物を調製して、透明な油状物(222mg、60%)を得た;NMR:(CDCl):7.4(3H,m),7.2(1H,d),7.1(1H,d),3.9(2H,t),3.1(1.33H,s),3.0(0.67H, s),2.65(1.33H,t),(0.67H,t);m/z 204.31。
【0313】
方法#15
N−[(2−アミノ−2−(2−チアゾリル)]エチル−N−メチルメタンスルホンアミド
【0314】
【化88】
Figure 2004508376
【0315】
2−ブロモチアゾール(6.9g、42.0mmol)を、乾燥ジエチルエーテル(15ml)中に溶解し、そして−70℃のジエチルエーテル(40ml)中のブチルリチウム(1.6M、29.7ml、47.5mmol)に滴下により加えた。混合物を−70℃で30分間撹拌してから、2−(N−メチルメタンスルホンアミド)酢酸エチル(Ger Offen,1976,27pp;7.6g、39.0mmol)の乾燥THF(70ml)中の冷溶液を加えた。溶液を−70℃で更に30分間撹拌してから、周囲温度まで温まらせた。塩化アンモニウム水溶液(10%、200ml)を加え、そして溶液をジエチルエーテルを使用して抽出した。水層を酸性化し、そしてジエチルエーテルを使用して再抽出した。混合した有機層を乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物(5.30g、22.6mmol)を、ピリジン(18ml)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(1.88g、27.1mmol)含有するエタノール(100ml)中に溶解した。混合物を不活性雰囲気中の還流下で2.5時間加熱してから冷却し、そして減圧下で濃縮した。残留物を水中に懸濁し、そして0℃に冷却した。混合物を塩酸水溶液(2.0M)を使用してpH4に酸性化した。固体が溶液から沈殿し、そして濾過して取り出し、そして水で洗浄した。生成物を五酸化リンの存在中で減圧下で乾燥した。乾燥した固体(4.34g、17.4mmol)を酢酸中に溶解し、そして炭素上の5%ロジウム(40重量/重量%、1.7g)を加えた。溶液を5バールの水素の雰囲気下で48時間撹拌した。反応容器を不活性ガスを使用して水素がなくなるまで置換し、そして溶液をセライトを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をエタノール中に懸濁し、そして0℃に冷却した。塩酸水溶液(5.0M)及びエタノール(50ml、1:1)を加え、そして混合物を30分間撹拌した。白色の沈殿物を濾過して取り出して、表題化合物(3.16g)を塩酸塩として得た。
【0316】
方法#16
(S)−5−(□−アミノフェネチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸エチルトリフルオロ酢酸塩
【0317】
【化89】
Figure 2004508376
【0318】
(S)−5−[□−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェネチル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸エチル、(Borg et al.J.Org.Chem.1995,60,3112;350mg)を、トリフルオロ酢酸(5ml.)中に溶解し、そして周囲温度で1時間静置させた。反応混合物を濃縮し、そして真空下で乾燥して、ガラス状の固体(322mg)を得た。
NMR 1.75(3H,t);3.2−3.4(2H,m);4.4(2H,q);5.2(1H,t);7.1−7.4(5H,m);8.8−9.2(3H,bs)。
【0319】
方法#17
2,3−ジクロロ−5−{N−[(2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イル)メチル]カルバモル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0320】
【化90】
Figure 2004508376
【0321】
2−フェニル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチルアミン塩酸塩(65mg、0.3mmol)及び5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9;71mg、0.3mmol)を、DIPEA(175ml、1.0mmol)及びHOBT(40mg、0.3mmol)を含有するDCM(10ml)中に溶解した。混合物を1分間撹拌してから、EDAC(75mg、0.39mmol)を加えた。溶液を室温で概略18時間撹拌した。混合物を濃縮し、そしてイソヘキサン中の20%−40%のEtOAcで溶出するBond−Elutカラムのクロマトグラフィーにかけた。表題化合物を白色の固体(100mg)として単離した。NMR:12.4(1H,s),8.2(1H,s),7.2(1H,s),4.0(2H,m),3.7(2H,m),3.6(2H,d);m/z 395.2。
【0322】
方法#18
(S)−5−(□−アミノフェネチル)−3−フェニル−1,2−4−オキサジアゾールトリフルオロ酢酸塩
【0323】
【化91】
Figure 2004508376
【0324】
BOC−フェニルアラニン(614mg、2.32mmol)を、氷/水で冷却されたDCM(20ml)中に溶解し、そしてジシクロヘキシルカルボジイミド(239mg、1.16mmol)を加えた。0−5℃で1時間撹拌した後、反応混合物を濾過し、そして真空中で濃縮した。フェニルアミドオキシム(104mg、0.77mmol)及びピリジン(10ml)を加え、そして混合物を還流まで2時間加熱した。次いで反応混合物を小体積まで蒸発し、酢酸エチル中に溶解し、希クエン酸、飽和重炭酸ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、粗製生成物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(4:1のヘキサン/酢酸エチルで溶出)によって(S)−5−[□−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェネチル]−3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール(274mg)に精製した。
NMR 1.2−1.4(9H,s),3.1−3.3(2H,m);5.1−5.2(1H,m);7.2−7.3(5H,m);7.5−7.6(3H,m);7.8(1H,d);7.95−8.05(2H,m);m/z 364。
【0325】
(S)−5−[□−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェネチル]−3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール(274mg)を、トリフルオロ酢酸(5ml)中に溶解し、そして周囲温度で2時間撹拌した。蒸発及び真空下の乾燥後、表題化合物を淡黄色の固体(232mg)として得た。NMR 3.2−3.5(2H,m);5.15(1H,t);7.1−7.3(5H,m);7.4−7.6(3H,m);7.9(2H,d);9.0(3H,s);m/z 266。
【0326】
方法#19
3−(1H−テトラゾール−5−イル)プロピルアミン
【0327】
【化92】
Figure 2004508376
【0328】
4−{[(フェニルアセチル)オキシ]アミノ}ブタンアミド(J.Biol.Chem.,1971,246,6683)(16g)を、乾燥ピリジン(150ml)中に溶解し、そして溶液を−10℃に冷却した。POCl(8.1ml)のDCM(16.5ml)中の溶液を30分かけて滴下により加えた。混合物を周囲温度で1時間撹拌してから、pHが5に達するまで水で希釈した。溶液をEtOAcを使用して抽出した。混合した有機層を希塩酸水溶液及び水で洗浄してから乾燥し、濾過し、そして濃縮した。得られた固体(9.2g、42.8mmol)を、乾燥DMF(30ml)中に溶解し、そして溶液を水蒸気浴で2時間加熱した。塩化アンモニウム(2.22g、41.5mmol)をアジ化ナトリウム(2.68g、56.3mmol)と共に熱溶液に加えた。混合物を冷却し、そして48時間にわたって撹拌させた。溶液を濾過し、そして重炭酸カリウム水溶液を使用してpH8に塩基性化した。水層をEtOAcを使用して洗浄してから、希塩酸水溶液を使用して酸性化した。白色の固体を濾過して取り出した。この固体(3.0g、11.5mmol)を酢酸(50ml)及び5mlの水中に溶解した。木炭上のパラジウム(5%、400mg)を加え、そして溶液を水素の雰囲気下で6.5時間震盪した。懸濁液を濾過し、そして酢酸で洗浄した。濾液を濃縮し、そして乾燥した。残留物をイソ−プロパノールで処理し、そして表題化合物を、白色の固体(1.37g、94%)として濾過して取り出した。
【0329】
方法#20
2−アミノ−N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)アセトアミド
【0330】
【化93】
Figure 2004508376
【0331】
N−ベンジルオキシカルボニルグリシン(2.09g)を、トルエン(40ml)及びDMF(5滴)中に溶解した。塩化オキサリル(1.3ml)を加え、そして混合物を周囲温度で2時間撹拌した。溶液をジエチルエーテル(25ml)で希釈し、そして1−アミノ−3−フェノキシ−2−プロパノール(1.67g)のジエチルエーテル(25ml)中の溶液に滴下により加えた。水酸化ナトリウム(0.4g)を水(1.5ml)中に溶解し、そして混合物に加えた。溶液を48時間より長く撹拌してから濾過した。単離された粘着性の固体を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100ml)に加え、そして15分間撹拌してから濾過した。固体をEtOAc/ガソリンの混合物から再結晶した。この得られた化合物(650mg)をMeOH(10ml)中に溶解し、そして木炭上のパラジウム(5%、50mg)を酢酸(1ml)と共に加えた。溶液を水素の雰囲気下で4時間撹拌してから濾過した。濾液を濃縮して、油状の残留物を得た。残留物をEtOH/ジエチルエーテルの混合物から再結晶して、表題化合物(200mg)を得た。
【0332】
方法#21
2−アミノ−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)アセトアミド
【0333】
【化94】
Figure 2004508376
【0334】
N−t−ブトキシカルボニルグリシン(1.92g、1.1mmol)を、乾燥EtOAc(20ml)中に溶解し、そして溶液を−25℃に冷却した。N−メチルモルホリン(1.1g、1.1mmol)を加え、そして混合物を2分間撹拌してから、クロロギ酸エチル(1.08g、1.0mmol)を加えた。白色の固体が溶液から沈殿した。5−アミノ−3−メチルイソチアゾール塩酸塩(1.5g、1.0mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(1.01g、1.0mmol)及び乾燥EtOAc(10ml)中に加えた。混合物を周囲温度で17時間撹拌してから濾過した。濾液を濃縮し、そして残留物をジエチルエーテルを溶出剤として使用して、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。残留物(271mg、0.1mmol)をEtOAc(3ml)中に溶解した。エタノール性HCl(1ml)を加え、そして混合物を周囲温度で2.5時間撹拌した。表題化合物を白色の固体として沈殿させ、そして濾過によって単離した(220mg、92%)。
【0335】
方法#22
2−(ピリダジン−3−イルオキシ)エチルアミン
【0336】
【化95】
Figure 2004508376
【0337】
エタノールアミン(6.0ml)を、乾燥キシレン(100ml)中に懸濁し、そして混合物を水素化ナトリウム(3g)と共に周囲温度で撹拌した。20分後、溶液を0℃に冷却した。3,6−ジクロロピリダジン(15.0g)を加えた。溶液を周囲温度まで温め、そして15時間撹拌してから、クロロホルムで抽出した。クロロホルムを濃縮し、そして残留物をEtOAcに取り込んでから濾過した。エタノール性HClを加え、そして白色の固体を濾過して取り出した。この化合物(550mg)をMeOH(130ml)中に溶解し、そして木炭上のパラジウム(5%、200mg)を加えた。懸濁液を水素の雰囲気下で6時間撹拌してから濾過した。濾液を濃縮し、そして残留物をジエチルエーテルを使用して摩砕した。表題化合物を白色の固体(340mg)として単離した。
【0338】
方法#23
1−(2−アミノエチル)イミダゾリジン−2,4−ジオン
【0339】
【化96】
Figure 2004508376
【0340】
エチレンジアミン(30ml)を、二炭酸ジ−t−ブチル(13.5g)と共にDCM(130ml)中に溶解した。混合物を周囲温度で30分間撹拌してから、溶媒をデカントして取り出した。残留物を水で洗浄し、そして乾燥した。生成物(6.1g)をエタノール(1.5ml)中に溶解した。水酸化ナトリウム水溶液(1M、61ml)中のクロロ酢酸(5.77g)の溶液を滴下により加え、続いて水酸化ナトリウム水溶液(1M、31ml)を更に加えた。混合物を17時間撹拌してから、ジエチルエーテルで洗浄した。クロロギ酸ベンジル(5g)を水層に加え、そして混合物を周囲温度で4時間撹拌した。溶液をジエチルエーテルで洗浄し、そして水層をクエン酸水溶液(30%)を使用して酸性化した。溶液をEtOAcを使用して抽出した。混合した有機層を食塩水で、次いで水で洗浄してから乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をジエチルエーテル/ガソリンの混合物を使用して摩砕し、そして必要な中間体を白色の固体として単離した。より大きい規模で繰り返された手順に続いて、この固体(28g)を木炭上のパラジウム(10%、4.6g)を含有するエタノール(250ml)中に溶解した。懸濁液を水素の雰囲気下で、反応が完結するまで撹拌した。混合物を濾過し、そして濾液を濃縮した。残留物(3g、を、水(30ml)中のシアン酸カリウム(1.3g)で処理し、そして混合物を還流下で2時間加熱した。過剰の濃塩酸を加え、そして混合物を短時間加熱してから濃縮した。残留物を水(50ml)中に取り込み、そして塩基性のAmberlite(登録商標)IRA樹脂に付加した。樹脂を溶出液が中性であることが見出されるまで水で洗浄した。希塩酸水溶液を使用して、粗製生成物を樹脂から溶出した。酸性の画分を濃縮し、そして残留物をエタノールで摩砕した。表題化合物をオレンジ色の結晶(950mg)として単離した。
【0341】
方法#24
N−(4−アミノブチリル)メタンスルホンアミド
【0342】
【化97】
Figure 2004508376
【0343】
塩化4−フタロイミドブチリル(J.Am.Chem.Soc.,1981,103,6750)(1.27g)を、メタンスルホンアミド(480mg)と共に100℃で15分間アルゴン下で加熱した。混合物を冷却し、そして17時間放置した。残留物をエタノールで摩砕して、必要な中間体を得た。固体(4g)を水(100ml)中の水酸化カリウム(75g)で、周囲温度で2時間処理した。濃塩酸を溶液のpHが9に達するまで加えた。溶液をEtOAcを使用して抽出した。混合した有機層を濃縮し、そして残留物をジエチルエーテル/ガソリンの混合物を使用して摩砕し、そして濾過した。残留物(5.7g)を水(150ml)中に取り込み、そして希塩酸(1M)をpHが1に達するまで加えた。混合物を水蒸気浴で1時間加熱してから冷却し、そしてEtOAcを使用して抽出した。水層を濃縮し、そして残留物をEtOAc/エタノールの混合物を使用して摩砕して、表題化合物(1.5g)を得た。
【0344】
方法#25
2−[3−(2−アミノエトキシ)フェニル]アセトアミド
【0345】
【化98】
Figure 2004508376
【0346】
3−ヒドロキシフェニル酢酸(30.4ml)を、MeOH(160ml)中に溶解した。濃硫酸(1.6ml)を加え、そして混合物を還流下で6時間加熱した。混合物を低容積まで濃縮してから、トルエン(120ml)を加えた。混合物を水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した。混合した有機層を体積で半分まで減少してから、アンモニア溶液(180ml)と共に16時間撹拌した。混合物を濃縮し、そして濾過した。固体を水で洗浄し、そして乾燥した。残留物(24g)を、1,2−ジブロモエタン(20ml)及び水酸化ナトリウム(6g)と共にMeOH(400ml)中に溶解した。溶液を還流下で36時間加熱してから濃縮した。残留物を水及びEtOAc間に分配した。有機相を分離し、そして濃縮した。この残留物をDCM中の5%MeOHを溶出剤として使用して、中圧液体クロマトグラフィーによって精製した。精製された中間体(7.5g)をアンモニア溶液(500ml)と共にエタノール(300ml)中に溶解した。反応容器を密閉し、そして混合物を周囲温度で6時間撹拌してから、2.5日間静置させた。溶液を濃縮し、そして残留物を、DCM中の25%MeOHを溶出剤として使用して、中圧液体クロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物(4.1g)を得た。
【0347】
方法#26
(trans)−4−アミノ−5−ヒドロキシ−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−1−ベンゾアゼピン−2−オン
【0348】
【化99】
Figure 2004508376
【0349】
無水のトルエン(33ml)及びエタノール(2.2ml)を、カリウム(0.3g)と共に金属が全て溶解するまで加熱した。3,4−ジヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−2,5−ジオン(J.Org.Chem.,1972,37,208)(11.6g)を加え、そして混合物を還流下で2分間加熱してから、周囲温度まで冷却した。亜硝酸ブチル(1.7ml)を加え、そして混合物を4時間撹拌してから、3日間放置した。溶媒をデカントし、そして残留物をクロロホルム中の5%MeOHを溶出剤として使用して、Fluorisil(登録商標)カラムを流下させた。生成物(1g)を水(40ml)及び木炭上のパラジウム(5%、500mg)を含有するMeOH(14ml)中に溶解した。混合物を水素の雰囲気下で1時間撹拌した。混合物を濾過し、そして濾液を濃縮した。残留物をエタノールを使用して再結晶して、表題化合物を得た。
【0350】
方法#27
(2R,5S)−2−アミノメチル−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−4−メチルモルホリン
【0351】
【化100】
Figure 2004508376
【0352】
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−(メチルアミノ)エタノール(Synthesis,1979,423)(28.65g)及びオキシラン−2−カルボキシアミド(Bull.Chem.Soc.Jpn.,1989,62,3202)(14.0g)のエタノール(500ml)中の溶液を、還流下で1.5時間加熱した。溶液を濃縮し、そして残留物をジエチルエーテルを使用して摩砕した。白色の粉末を濾過して取り出した。この生成物(3.0g)をトリフルオロ酢酸(30ml)中に周囲温度で分割して加えた。溶液を45分間撹拌してから濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液を使用して塩基性化した。混合物を濾過し、そして濃縮した。残留油状物を、EtOAc中のMeOHの勾配を溶出剤として使用して、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、必要な中間体のcis−及びtrans−異性体の両方を得た。trans−異性体(1.6g)を乾燥ジエチルエーテル(180ml)中に溶解した。溶液を水素化アルミニウムリチウム(2.0g)と共にソックスレー装置を使用して還流下で16時間加熱した。溶液を冷却し、そして水(2ml)を水酸化ナトリウム溶液(3M、2ml)と共に加え、続いて更に水(6ml)を加えた。金属の残留物を濾過によって除去し、そして濾液をDCMを使用して抽出した。混合した有機層を乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をエタノールを使用して摩砕して、表題化合物を白色の固体として得た。
【0353】
方法#28
N−メチル−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド
【0354】
【化101】
Figure 2004508376
【0355】
方法#5と同様の手順によって、N−メチルアニリンを使用して表題化合物を調製して、薄いオレンジ色の油状物(771mg、58%)として得た; NMR:(CDCl):7.4(3H,m),7.1(2H,m),5.3(1H,br),3.6(2H,br),3.2(3H,s),1.4(9H,s);m/z 265.42。
【0356】
方法#29
N−ベンジル−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド
【0357】
【化102】
Figure 2004508376
【0358】
方法#5と同様の手順によって、N−ベンジルメチルアミンを使用して表題化合物を調製して、黄色の油状物(670mg、48%)として得た;NMR:(CDCl):7.2(5H,m),5.5(1H,br),4.6(1.33H,s),4.4(0.67H,s),3.9(2H,br),2.9(1H, s),2.8(2H,s),1.4(9H,s);m/z 279.50。
【0359】
方法#30
2−アミノ−N−メチル−N−フェニルアセトアミド
【0360】
【化103】
Figure 2004508376
【0361】
方法#6と同様の手順によって、N−メチル−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド(方法#28)を使用して表題化合物を調製して、表題化合物を透明な油状物(231mg、56%)として得た;NMR:(CDCl):7.3(3H,m),7.1(2H,d),3.2(3H,s),(2H,br);m/z 165.17。
【0362】
方法#31
2−アミノ−N−メチル−N−ベンジルアセトアミド
【0363】
【化104】
Figure 2004508376
【0364】
方法#6と同様の手順によって、N−ベンジル−N−フェニル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド(方法#29)を使用して表題化合物を調製して、表題化合物を透明な油状物(256mg、73%)として得た;NMR:(CDCl):7.3(5H,m),4.6(1.33H,s),4.4(0.67H,s),3.4(2H,br),2.95(1.33H,s),2.8(2.34H,s),(1.33H,s);m/z 179.23。
【0365】
方法#32
(S)−5−(□−アミノフェネチル)オキサゾール−4−カルボン酸メチルトリフルオロ酢酸塩
【0366】
【化105】
Figure 2004508376
【0367】
(S)−5−[□−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェネチル]オキサゾール−4−カルボン酸メチル(Tett.Lett.,1982,23,235;417mg)を、トリフルオロ酢酸(3ml)中に溶解し、そして周囲温度で1時間静置し、そして濃縮して、油状物を得た。ジエチルエーテルによる摩砕により、表題化合物を白色の固体として得た。(281mg);NMR 3.1−3.25(1H,m);3.3−3.4(1H,m);3.7(3H,s);5.2−5.3(1H,m);7.05(2H,d);7.2−7.3(3H,m);8.7(1H,s);8.75−8.85(3H,bs)。
【0368】
方法#33
3−アミノメチル−4−フェニルイソオキサゾール
【0369】
【化106】
Figure 2004508376
【0370】
10mlのTHF中に窒素下で溶解された、4−フェニルイソオキサゾール−3−カルボン酸エチルエステル(JOC 50 13 2372 1983;404mg、1.86mmol)を、THF中の2Mの水素化ホウ素リチウム(1.86ml、3.72mmol)で処理した。得られた混合物を0Cで5時間撹拌し、次いで室温まで一晩温まらせた。1Mの酢酸を泡立ちが止まるまで滴下により加え、更に20mlの水を加え、そして得られた溶液を酢酸エチル(3×20ml)で抽出し、有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)及び飽和食塩水(10ml)で洗浄し、無水の硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で乾燥状態まで蒸発して、3−ヒドロキシメチル−4−フェニルイソオキサゾール(295mg)を得た;NMR(CDCl3):4.9(2H,d),7.3−7.5(5H,m),8.5(1H,s)
m/z 176(M+H)。
【0371】
3−ヒドロキシメチル−4−フェニルイソオキサゾール(295mg、1.68mmol)を、フタルイミド(292mg、1.68mmol)及びトリフェニルホスフィン(440mg、1.68mmol)と共に5mlのTHF中に窒素下で溶解し、得られた撹拌された溶液を0Cに冷却し、そしてDIAD(330ul、1.68mmol)で滴下により30分かけて処理し、次いで室温まで一晩で温まらせた。乾燥状態までの蒸発後、混合物を、1:1のDCM:ヘキサンで溶出する20gのBond Eluteシリカカラムのクロマトグラフィーによって精製して、4−フェニル−3−フタルイミドメチルイソオキサゾール(316mg)を得た:m/z 305(M+H)。これを、3mlのメタノール中に溶解し、ヒドラジン水和物(114ul、2.4mmol)で処理し、そして30分間還流した。得られた懸濁液を濾過し、固体をエタノール(2×5ml)で洗浄し、そして次いで濾液を乾燥状態まで蒸発し、この残留物を2NのHCl中に取り込み、そして不溶性物質を再び濾過によって除去した。濾液を飽和重炭酸ナトリウムで塩基性化し、そして酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、混合した有機抽出物を水(5ml)及び飽和食塩水(5ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発して、3−アミノメチル−4−フェニルイソオキサゾール(130mg)を得た;NMR(CDCl3):4.1(2H,s),7.3−7.5(5H,m),8.4(1H,s);m/z 175(M+H)。
【0372】
方法#34
2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチルアミン
【0373】
【化107】
Figure 2004508376
【0374】
60mlのDCM中に溶解された、2−(2−ヒドロキシフェニル)エチルアミン(1.73g、10mmol)を、重炭酸ナトリウム(1.68g、20mmol)の水中の溶液で処理し、乳液を氷浴中で激しく撹拌し、そしてクロロギ酸ベンジル(1.785g、10.5mmol)を10分かけて滴下により加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。DCM相を除去し、そして水相をDCM(2×20ml)で抽出した。次いで混合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発し、生成物を、DCMで溶出する20gのシリカbond eluteのクロマトグラフィーによって精製して、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)エチルアミン(1.4g)を得た;NMR(CDCl3):2.8(2H,q),3.4(2H,q),5.1(3H,m),6.4(1H,s),6.8(2H,m),7.1(2H,m),7.3−7.4(5H,m)。
【0375】
5mlのDMF中に溶解された、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)エチルアミン(542mg、2mmol)を、炭酸カリウム(325メッシュ、350mg、2.5mmol)及びp−トルエンスルホン酸2−クロロエチル(484ul、2.6mmol)で処理し、そして混合物を60Cで一晩撹拌した。冷却後、10mlの水を加え、そして混合物をジエチルエーテル(3×20ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発し、生成物を、DCMで溶出する20gのシリカのbond eluteのクロマトグラフィーによって精製して、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−[2−(2−クロロエトキシ)フェニル]エチルアミン(450mg)を得た;NMR(CDCl3):2.9(2H,q),3.5(2H,m),3.8(2H,m),4.2(2H,m),4.9(1H,b),5.1(2H,s),6.8(1H,d),6.9(1H,t),7.1(2H,m),7.3−7.4(5H,m)、HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 4.98分。
【0376】
3mlのNMP中に溶解された、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−[2−(2−クロロエトキシ)フェニル]エチルアミン(110mg、0.33mmol)を、モルホリン(174ul、2mmol)と共に80Cで一晩加熱した。水(5ml)を加え、そして混合物を酢酸エチル(30ml)で抽出し、有機相を水(2×5ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発して、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチルアミン(143mg)を得た;NMR(CDCl3): 2.5(4H,q),2.8(4H,m),3.4(2H,q),3.7(4H,q),4.1(2H,t),5.0(2H,s),5.3(1H,b),6.8(2H,m),7.1(1H,d),7.2(1H,t),7.3−7.4(5H,m)、HPLC Hichrome C18カラム、アセトニトリル/水/0.1%TFA、7.5分かけて5−95%、Rt 3.73分、m/z 385(M+H)。
【0377】
メタノール中に溶解された、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチルアミン(143mg)を、炭素上の10%パラジウムで処理し、そして2時間水素化した。固体を濾過によって除去し、メタノール(2×2ml)で洗浄し、濾液を減圧下で蒸発し、そしてトルエンと2回共沸して、m/z 251(M+H)の表題化合物(83mg)を得て、これを次の工程に直接使用した。
【0378】
方法#35
2−[2−(2−アミノエチル)フェノキシ]酢酸メチル
【0379】
【化108】
Figure 2004508376
【0380】
6mlのDMF中に溶解された、N−(ベンジルオキシカルボニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)エチルアミン(方法#34参照:718mg、2.65mmol)を、炭酸カリウム(−325メッシュ、397mg、4.0mmol)、ブロモ酢酸メチル(362ul、3.7mmol)で処理し、そして混合物を一晩室温で撹拌した。冷却後、10mlの水を加え、そして混合物をジエチルエーテル(3×20ml)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発して、2−{2−[2−(ベンジルオキシカルボニル(アミノ)エチル)]フェノキシ}酢酸メチル(847mg)を得た;NMR(CDCl3):2.8(2H,q),3.5(2H,m),3.8(3H,s),4.6(2H,s),5.1(3H,m),6.7(1H,d),6.9(1H,t),7.1−7.4(7H,m)。
【0381】
p−トルエンスルホン酸(190mg、1mmol)といっしょにメタノール中に溶解された、2−{2−[2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]フェノキシ}酢酸メチル(343mg、1mmol)を、炭素上の10%パラジウムで処理し、そして2時間水素化した。固体を濾過によって除去し、メタノール(2×2ml)で洗浄し、濾液を減圧下で蒸発し、そしてトルエンと2回共沸して、m/z 210(M+H)の、2−[2−(2−アミノエチル)フェノキシ]酢酸メチル(403mg)を得て、これを更に精製せずに使用した。
【0382】
方法#36
2−アミノインダン−1−オール
【0383】
【化109】
Figure 2004508376
【0384】
亜硝酸イソアミル(15ml、108mmol)を、インダン−1,2−ジオン(12g、90mmol)のメタノール(380ml)の45℃の溶液に加え、続いて濃HCl(12ml)を5分かけて滴下により加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。過剰の亜硝酸イソアミル(1ml)及び濃HCl(1ml)を加え、そして懸濁液を更に15分間撹拌した。室温まで冷却した時点で、白色の沈殿物が形成した。沈殿物を濾過して取り出し、そして冷メタノール(40ml)、続いてジエチルエーテル(40ml)で洗浄して、インダン−1,2−ジオン−2−オキシムを白色の固体(6.2g、43%)として得た。
NMR:3.8(2H,s),7.4(1H,t),7.6(1H,d),7.7(2H,t);m/z 162(M+H)。
【0385】
インダン−1,2−ジオン−2−オキシム(6.2g、39mmol)のエタノール(470ml)中の溶液及び4MのHCl/ジオキサン(36ml)を、室温で約2.7バール(40psi)で水素化した。反応混合物をセライトを通して濾過し、エタノール(30ml)で洗浄し、そして減圧下で濃縮して、10gのオフホワイト色の固体を得て、これをエタノールから再結晶して、表題化合物を白色の固体(5g、86%)として得た。NMR:2.8(1H,dd),
3.2(1H,dd),3.7(1H,q),5.1(1H,t),6.0(1H,d),7.1−7.3(4H,m),8.6(2H,s)。
【0386】
方法#37
2−アミノ−N−メチル−N−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチルアセトアミド
【0387】
【化110】
Figure 2004508376
【0388】
エタノール(100ml)中の、テトラロン(1当量、100mmol、15g)及びメチルアミン塩酸塩(2.5当量、250mmol、15g)並びにパラホルムアルデヒド(1当量、100mmol、3g)を、還流下で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、そして濾過して、2−(メチルアミノメチル)−3,4,ジヒドロ−1−(2H)−ナフタレノンを固体(14g)として得た。
【0389】
2−(メチルアミノメチル)−3,4,ジヒドロ−1−(2H)−ナフタレノン(1当量、20mmol、4.5g)、HOBT(1当量、20mmol、2.7g)、N−ベンジルオキシカルボニルグリシン(1当量、20mmol、4.18g)、トリエチルアミン(1.25当量、25mmol、3ml)及びジシクロヘキシルカルボジ−イミド(1当量、20mmol、4.12g)を、ジクロロメタン(130ml)中に溶解し、そして周囲温度で18時間撹拌してから、0℃に冷却し、そして濾過した。濾液を濃縮し、そして残留物を酢酸エチルに取り込んでから、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物を臭化水素の酢酸中の溶液中で30分間放置した。混合物をジエチルエーテルで摩砕し、そして溶媒をデカントして除去した。残留物をアンモニア溶液で処理し、そしてこれをクロロホルムで抽出した。クロロホルムを濃縮し、そして残留物をエタノールから再結晶して、表題化合物を得た。
【0390】
方法#38
2−アミノ−6−フルオロ−1−インダノール
【0391】
【化111】
Figure 2004508376
【0392】
炭酸ナトリウム(0.8g、7.2mmol)の水(13ml)中の溶液に、4−フルオロフェニルアラニン(1.3g、7.2mmol)を、続いてN−エトキシカルボニルフタルアミド(1.6g、7.2mmol)の酢酸エチル(10ml)中の溶液を加えた。二相の反応混合物を室温で24時間撹拌した。有機相を分離し、そして廃棄し、そして水相を濃HClでpH2に酸性化した。次いで水相を酢酸エチル(3×20ml)で抽出し、そして混合した抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して、3−(4−フルオロフェニル)−2−フタルイミドプロパン酸を白色の固体(2g、89%)として得た;NMR 3.3(1H,dd),3.5(1H,dd),5.1(1H,dd),6.3(1H,brs),7.0(2H,t),7.1(2H,dd),7.8(4H,s)。
【0393】
3−(4−フルオロフェニル)−2−フタルイミドプロパン酸(2.0g、6.4mmol)のDCM(20ml)中の溶液に、塩化チオニル(0.6ml、6.4mmol)及び1滴のDMFを加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アルミニウム(2.6g、19.2mmol)を加え、そして反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷及び濃HCl(20ml)中に注ぎ、そして10分間撹拌した。この混合物をDCM(3×20ml)で抽出し、そして混合した有機抽出物を水(2×20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(1×20ml)及び水(1×20ml)で洗浄した。次いで有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、6−フルオロ−2−フタルアミド−インダン−1−オンを白色の固体(1g、53%)として得た。NMR 3.3(1H,dd),3.5(1H,dd),5.1(1H,dd),6.8(1H,t),7.0(1H,dd),7.7−8.0(5H,m);m/z 296(M+H)。
【0394】
水素化ホウ素ナトリウム(512mg、14mmol)を、6−フルオロ−2−フタルアミド−インダン−1−オン(800mg、2.7mmol)のイソプロパノール/水(6:1、10.5ml)中の溶液に加え、そして溶液を室温で24時間撹拌した。次いで過剰の酢酸を反応混合物に加え、そして得られた溶液を60℃で6時間加熱した。次いで反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮して、白色の固体を得て、これをDowex 50wx2(水:メタノール1:1、3%のアンモニアを含有)を使用して、イオン交換クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色の固体(141mg、31%)として得た;NMR 3.3(1H,dd),3.5(1H,dd),4.8(1H,m), 4.9(1H,d),6.8−7.4(3H,m);m/Z 168(M+H)。
【0395】
方法#39
2−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−オール
【0396】
【化112】
Figure 2004508376
【0397】
炭酸ナトリウム(0.8g、7.2mmol)の水(13ml)中の溶液に、ホモフェニルアラニン(1.3g、7.2mmol)を、続いてN−エトキシカルボニルフタルアミド(1.6g、7.2mmol)の酢酸エチル(10ml)中の溶液を加えた。二相の反応混合物を24時間室温で撹拌した。有機相を分離し、そして廃棄し、そして水相を濃HClでpH2に酸性化した。次いで水相を酢酸エチル(3×20ml)で抽出し、そして混合した有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで減圧下で濃縮して、4−フェニル−2−フタルイミドブタン酸を白色の固体(1.5g、67%)として得た;m/z 308(M−H)。
【0398】
4−フェニル−2−フタルイミドブタン酸(1.5g、4.9mmol)のDCM(20ml)中の溶液に、塩化チオニル(0.4ml、4.9mmol)及び1滴のDMFを加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アルミニウム(2.0g、14.7mmol)を加え、そして反応混合物を3時間室温で撹拌した。得られた混合物を氷及び濃HCl(20ml)中に注ぎ、そして10分間撹拌した。この混合物をDCM(3×20ml)で抽出し、そして混合した有機抽出物を水(2×20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(1×20ml)及び水(1×20ml)で洗浄した。次いで有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、2−フタルアミド−3,4−ジヒドロ−(2H)−ナフタレン−1−オンを白色の固体(880mg、62%)として得た。NMR 2.3(1H,m),2.7(1H,m),3.1(1H,dt),3.3(1H,m),5.2(1H,dd),7.3−8.0(8H,m);m/z 292(M+H)。
【0399】
2−フタルアミド−3,4−ジヒドロ−(2H)−ナフタレン−1−オン(880mg、3mmol)のイソプロパノール/水(6:1、11.5ml)中の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(567mg、15mmol)を加え、そして溶液を室温で24時間撹拌した。次いで過剰の酢酸を反応混合物に加え、そして得られた溶液を60℃で6時間加熱した。次いで反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮して、白色の固体を得て、これをDowex 50wx2(水:メタノール、1:1、3%のアンモニアを含有)を使用したイオン交換クロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色の固体(150mg、30%)として得た。NMR 2.8(1H,dd),3.0(1H,dd),3.3(1H,m),3.5(1H,m),4.5(1H,m),4.8(1H,d), 7.1−7.4(4H,m);m/z 164(M+H)。
【0400】
方法#40
(±)trans−2−アミノ−1−メトキシインダン
【0401】
【化113】
Figure 2004508376
【0402】
(±)trans−2−ブロモ−1−ヒドロキシインダン(21.0g、0.1mol)及びカリウムフタルイミド(42.0g、0.22mol)の乾燥DMF(120ml)中の溶液を、100℃で5時間加熱した。反応混合物を冷却し、そして油状物まで蒸発し、これを酢酸エチルで摩砕し、そして濾過した。濾液を蒸発し、そして2:1のイソ−ヘキサン:酢酸エチルを溶出剤としたシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製して、(±)trans−1−ヒドロキシ−2−フタルイミドインダンを淡黄色の非晶質の粉末(17.7g、63%)として得た。NMR 2.8(1H,dd),3.15(1Hdd),4.8−5.0(1H,m),5.4(1H,d),5.45(1H,d),7.0−7.3(4H,m),7.75−8.95(4H,m)。
【0403】
(±)trans−1−ヒドロキシ−2−フタルイミドインダン(1.4g、5.0mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(20ml)中の溶液に、60%の水素化ナトリウム(300mg、7.5mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、そして次いでヨウ化メチル(0.62ml、10.0mmol)を加えた。混合物を更に2時間撹拌し、そして次いでテトラヒドロフラン(10ml)中の5%の水及び酢酸エチル(75ml)を加えた。溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、(±)−trans−1−メトキシ−2−フタルイミドインダンを白色の固体(1.2g、82%)として得た。NMR 2.85(1H,dd),3.25(3H,s),3.5(1H,dd), 4.5−4.65(1H,m),5.55(1H,d),7.05−7.3(4H,m),7.85(4H,s)。
【0404】
(±)−trans−1−メトキシ−2−フタルイミドインダン(850mg、2.9mmol)及びヒドラジン水和物(5ml)のエタノール中の混合物を、室温で24時間加熱した。混合物を蒸発し、そしてイオン交換クロマトグラフィー(Dowex 50W X2 H型)によって精製し、そして表題化合物を3%の水酸化アンモニウムを含有する50%メタノール水溶液で溶出して、表題化合物を淡黄色の固体(400mg、85%)として得た。NMR 2.8(1H,dd),3.35(3H,s),3.38(1H,dd),4.05−4.15(1H,m),4.5−4.6(1H,m),7.2−7.35(3H,m),7.45−7.55(1H,m);m/z 164(M+H)。
【0405】
方法#41
(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2ヒドロキシインダン
【0406】
【化114】
Figure 2004508376
【0407】
(1R,2S)−1−アミノ−2−ヒドロキシインダン(10.0g、67.1mmol)を、ジクロロメタン(550ml)及びトリエチルアミン(18.7ml、134.2mmol)中に溶解した。ジクロロメタン(50ml)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(18.3g、83.9mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌し、次いで蒸発した。酢酸エチル(200ml)を加え、溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発した。粗製生成物を、4:1のイソ−ヘキサン:酢酸エチルを溶出剤としたシリカのクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色の固体(16.1g、96%)として得た;NMR 1.42(9H,s),2.78(1H,dd),3.0(1H,dd),4.3−4.42(1H,m),4.78−4.9(1H,m), 4.9−5.0(1H,m),6.3(1H,d),7.0−7.25(4H, m)。
【0408】
方法#42
(1R,2R)−2−アミノ−1−メタンスルホンアミドインダン
【0409】
【化115】
Figure 2004508376
【0410】
(1R,2S)−1−アミノ−2−ヒドロキシインダン(3.0g、20mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(40ml)及びトリエチルアミン(8.4ml、60.0mmol)中に10℃で溶解した。テトラヒドロフラン(10ml)中に溶解した塩化メタンスルホニル(5.0g、44.0mmol)を、内部温度が15℃より低いままであるような速さで添加した。添加に続いて、混合物を室温で20時間撹拌し、そして次いで蒸発した。残留物に酢酸エチル(100ml)を加え、そして混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、そして次いで水で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、(1R,2S)−1−メタンスルホンアミド−2−メチルスルホニルオキシインダンを、淡黄色の固体(5.7g、93%)として得た。NMR:3.0−3.35(2H,m),3.1(3H,s),3.25(3H,s),5.05−5.2(1H,m),5.3−5.4(1H,m),7.2−7.4(4H,m),7.85−8.0(1H,m)
m/z 304.2(M−H)。
【0411】
(1R,2S)−1−メタンスルホンアミド−2−メチルスルホニルオキシインダン(2.0g、6.56mmol)を、乾燥ジメチルアセトアミド(20ml)中に溶解した。アジ化ナトリウム(1.7g、26.2mmol)を加え、そして混合物を90℃で1時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、水(6×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濾過した。活性炭上の10%パラジウムを加え、そして混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。セライトを通す濾過、それに続く蒸発により、表題化合物を淡緑色の固体(1.25g、83%)として得た。NMR(CDCl): 1.68(2H,broad s),2.67(1H,dd),3.2(3H,s),3.23(1H,dd),4.5−4.6(1H,m),4.6−4.8(1H,m),7.15−7.35(4H,m);m/z 227.4(M+H)。
【0412】
方法#43
(1R,2R)−2−アミノ−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン
【0413】
【化116】
Figure 2004508376
【0414】
(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−ヒドロキシインダン(方法#41、7.5g、30.1mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(90ml)及びトリエチルアミン(6.3ml、45.0mmol)中に溶解した。乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中に溶解した塩化メタンスルホニル(3.78g、33.0mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。混合物を蒸発し、そして酢酸エチル(250ml)を加えた。水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した後、有機溶液を蒸発して、(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−メタンスルホニルオキシインダンを、白色の固体(9.7g、98%)として得た。
NMR 1.45(9H,s),3.05−3.35(2H,m),3.18(3H,s),5.15−5.25(1H,m),5.28−5.38(1H,m), 7.15−7.22(4H,m),7.45(1H,d)。
【0415】
(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−メタンスルホニルオキシインダン(3.5g、10.7mmol)を、乾燥ジメチルアセトアミド(50ml)中に溶解した。アジ化ナトリウム(3.5g、53.9mmol)を加え、そして混合物を90℃で3時間加熱した。反応物を冷却し、酢酸エチル(150ml)で希釈し、水(6×50ml)で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。活性炭上の10%パラジウムを加え、そして混合物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。セライトを通す濾過、それに続く蒸発により、表題化合物を白色の固体(2.6g、98%)として得た。NMR:  1.45(9H,s),2.5(1H,dd),3.0(1H,dd),3.2−3.45(3H,m),4.5−4.6(1H,m),7.0−7.25(5H,m)。
【0416】
方法#44
2,3−ジクロロ−5−[N−(1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチルアミノ}インダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール
【0417】
【化117】
Figure 2004508376
【0418】
(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−ヒドロキシインダン(方法#41、7.0g、28.1mmol)のジクロロメタン(50ml)中の溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(4.7g、56.2mmol)及びトルエン−4−スルホン酸ピリジニウム(100mg)を加えた。混合物を4時間撹拌し、酢酸エチル(200ml)で希釈し、水(2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ]インダンを、白色の固体(8.9g、96%)として得た。NMR 1.25−1.85(6H,m),1.45(9H,d),2.85−3.1(2H,m),3.35−3.5(1H,m), 3.68−3.9(1H,m),4.35−5.1(3H,m),6.8(1H,dd),7.1−7.3(4H,m)。
【0419】
(1R,2S)−1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]−2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ]インダン(4.0g、12.0mmol)を、乾燥DMA(25ml)中に10℃で溶解し、そして60%の水素化ナトリウム(575mg、14.4mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、そして次いでヨウ化メチル(2.0g、14.4mmol)を加え、その後、反応物を更に3時間室温で撹拌した。混合物を酢酸エチル(50ml)で希釈し、水(6×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)]カルボニル−N−メチル−アミノ}−2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシインダンを、油状物(4.1g、98%)として得た。NMR 1.4−1.9(6H,m),1.5(9H,d),2.7(3H,dd),2.85−3.3(2H,m),3.47−3.6(1H,m),3.72−4.0(1H,m),4.7−5.0(2H,m),5.5−5.84(1H,m),7.15−7.35(4H,m);m/z 348.6(M+H)。
【0420】
(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチルアミノ}−2−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシインダン(4.0g、11.5mmol)のメタノール(50ml)中の溶液に、トルエン−4−スルホン酸(100mg)を加え、そして混合物を室温で2時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50ml)及び水(10ml)を加え、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチルアミノ}−2−ヒドロキシインダンを、油状物(3.0g、100%)として得た。NMR 1.45(9H,s),2.6(3H,s),2.75(1H,dd),3.05(1H,dd),4.4−4.57(1H,m),5.0−5.12(1H,m),5.34(1H,dd),7.03−7.33(4H,m)。
【0421】
(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチルアミノ}−2−ヒドロキシインダン(3.0g、11.4mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(40mmol)中を与える溶液に、トリエチルアミン(2.4ml、17.1mmol)及び塩化メタンスルホニル(1.44g、12.55mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、蒸発し、そして酢酸エチル(100ml)で希釈した。有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で、そして次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、淡黄色のシロップ状物を得た。粗製物質を、4:1のイソ−ヘキサン:酢酸エチルを溶出剤とするシリカのクロマトグラフィーによって精製して、(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−2−メタンスルホニルオキシインダンを、透明な無色のシロップ状物(3.1g、80%)として得た。NMR(CDCl):1.54(9H,s),2.7(3H,d),3.0(3H,s),3.16−3.42(2H,m),5.35−5.51(1H,m),5.78(1H,dd),7.2−7.35(4H,m);m/z 342.5(M+H)。
【0422】
(1R,2S)−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−N−メチル−アミノ}−2−メタンスルホニルオキシインダン(3.0g、8.8mmol)を、乾燥DMA(30ml)中に溶解し、そしてアジ化ナトリウム(2.3g、35.2mmol)を加えた。混合物を90℃で6時間加熱し、冷却し、そして酢酸エチル(100ml)で希釈した。溶液を水(6×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濾過した。活性炭上の10%パラジウムを加え、そして混合物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。混合物を濾過し、蒸発し、そしてジクロロメタン中の10%のメタノールによるシリカのクロマトグラフィーによって精製して、(1R,2S)−2−アミノ−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)]カルボニル−N−メチル−アミノ}インダンを、油状物(1.2g、55%)として得た。NMR 1.36−1.56(9H,m),2.6(3H,s),2.7−2.87(1H,m),3.2−3.35(1H,m),4.37−4.54(1H,m),5.4−5.7(1H,m),6.93−7.1(1H,m),7.12−7.5(4H,m);m/z 263.48(M+H)。
【0423】
5−カルボキシ−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール(方法#9、472mg、2.0mmol)、(1R,2S)−2−アミノ−1−{N−[(1,1−ジメチルエトキシ)]カルボニル−N−メチル−アミノ}インダン(524mg、2.0mmol)、DIPEA(0.348ml、2.0mmol)及びHOBT(270mg、2.0mmol)を、ジクロロメタン(10ml)中で、室温で2分間撹拌した。EDAC(480mg、2.5mmol)を加え、そして混合物を室温で20時間撹拌した。反応物を蒸発し、酢酸エチル(50ml)を加え、そして水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして蒸発して、表題化合物を淡褐色の泡状物(900mg、94%)として得た。NMR 1.2−1.45(9H,m),2.77(3H,s),2.9−3.26(2H,m),4.7−4.94(1H,m),5.5−5.8(1H,m),6.9−7.34(5H,m),8.55−8.73(1H,m),12.25(1H,broad s);m/z 480.3/482.1(M+H)。
【0424】
実施例155
以下は、式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステル(本明細書中で以下化合物X)を含有する、ヒトの療法又は予防的使用のための代表的な医薬投与剤形例示する:−
【0425】
【表2】
Figure 2004508376
【0426】
【表3】
Figure 2004508376
【0427】
【表4】
Figure 2004508376
【0428】
【表5】
Figure 2004508376
【0429】
【表6】
Figure 2004508376
【0430】
【表7】
Figure 2004508376
【0431】
【表8】
Figure 2004508376
【0432】
注記
上記の製剤は、医薬的技術において公知の慣用的手順によって得ることができる。錠剤(a)−(c)は、慣用的手段、例えば酢酸フタル酸セルロースの被覆を与えることによって腸溶性被覆をすることができる。

Claims (9)

  1. 以下の式(I):
    Figure 2004508376
    [式中:
    −X−Y−Z−は、−S−CR=CR−、−CR=CR−S−、−O−CR=CR−、−CR=CR−O−、−N=CR−S−、−S−CR=N−、−NR−CR=CR−及び−CR=CR−NR−から選択され;
    ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され、;
    は、水素又はC1−6アルキルであり;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、アリールC1−6アルキル、複素環基及び(複素環基)C1−6アルキルから選択され;ここにおいてRは、炭素において、Pから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はRから選択される基によって所望により置換されていることができ;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、スルファモイルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニルアミノカルボニル、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ及び−E−F−G−H基から選択され;
    ここにおいてE及びGは、直接結合、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)−、−NR−、−NRC(O)−、−C(O)NR−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、−NRC(O)O−、−NRSONR−、−SONRC(O)−及び−C(O)NRSO−から独立に選択され;ここにおいてR及びRは、水素、又はV基によって所望により置換されているC1−6アルキルから独立に選択され;
    Fは、一つ又はそれより多いQによって所望により置換されているC1−6アルキレンであるか或いは直接結合であり;
    Hは、アリール、C3−8シクロアルキル及び複素環基から選択され;ここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はTから選択される基によって所望により置換されていることができ;
    は、水素又はC1−6アルキルであり;
    nは、0〜4から選択され;ここにおいてRの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;そしてここにおいてRの意義は同一であるか又は異なっていることができ;
    P、S及びQは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択され;ここにおいてP、S及びQは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
    Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択され;
    R、T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され、ここにおいてR、T及びUは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ;
    但し:
    i)−X−Y−Z−が、−S−CH=CH−である場合、R−(CR−は、アミノ、1−フェニル−5−メチル−1H−1,5−ベンゾジアゼピン−2,4(3H,5H)ジオン−3−イル、1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イル、2−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)エチル、3−(4−フェニル−1,2,5,6−テトラヒドロピリド−1−イル)プロピル、2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、2−モルホリノエチル又は2−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)エチルであることはできず;
    ii)−X−Y−Z−が、−CH=CH−S−である場合、R−(CR−は、アミノ又は1−メチル−5−フェニル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ(E)(1,4)ジアゼピン−3−イルであることはできず;
    iii)−X−Y−Z−が、−CH=C(SONH)−S−である場合、R−(CR−は、メチル又はイソブチルであることはできず;そして
    iv)−X−Y−Z−が、最初に定義したものであり、nが1であり、Rがアリールメチル、置換されたアリールメチル、(複素環基)メチル、及び置換された(複素環基)メチルであり、そしてRが水素である場合、Rは、−C(=O)−A基又は−CH(OH)−C(=O)−A基ではないことを条件とし;ここにおいてAは、NR、−NRCHCHOR、又は以下の式:
    Figure 2004508376
    であり;
    それぞれのR及びRは、独立に水素又は−C〜Cアルキルであり;
    それぞれのRは、独立に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、又は置換されたヘテロアリールであり;
    それぞれのRは、独立に水素、−C(=O)OR、−OR、−SR、又は−NRであり;そしてそれぞれのnは独立に1〜3であり、そして
    は、NR、−CH−、O又はSである;]
    の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なそのエステル。
  2. −X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
    ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され;
    nは、0であり;
    は、−E−F−G−H基であり;
    ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;
    Hは、所望によりベンゾ環に縮合したC3−12シクロアルキルであり、ここにおいてHは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から独立に選択される一つ又はそれより多いS基によって、炭素において所望により置換されていることができ;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができ;
    Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  3. −X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
    ここにおいてR及びRは、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ及びC1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノから独立に選択され;
    nは、0であり;
    は、−E−F−G−H基であり;
    ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;そして
    Hは、以下の式:
    Figure 2004508376
    の環式アミドであり、式中、k及びlの合計が2又は3であるように、kは、0、1、2又は3であり、そしてlは、0、1、2又は3であり、そしてここにおいてk又はlによって決定される炭素原子の一つは、硫黄によって置き換えられていることができ、そしてここにおいてHは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換され、そして窒素において、Tから選択される基によって独立に所望により置換されていることができ;
    Sは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ、そしてここにおいて前記複素環基が−NH−部分を含有する場合、この窒素はUから選択される基によって所望により置換されていることができ;
    T及びUは、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、フェニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され、ここにおいてR、T及びUは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ;
    Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステル。
  4. −X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
    ここにおいてRおよびRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択され;
    nは、1であり;
    は、水素又はアリールC1−6アルキルであり;
    は、−E−F−G−H基から選択され;
    ここにおいてE、F及びGは、それぞれ直接結合であり;
    Hは、少なくとも一つの窒素原子並びに酸素及び硫黄から選択される一つ又は二つの環の原子を含有する不飽和の5員の複素環基であり、そしてここにおいてHは、炭素において、一つ又はそれより多い、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル及びアリール基から独立に選択されるS基によって所望により置換されていることができ;
    は、水素又はC1−6アルキルである;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  5. −X−Y−Z−が、−S−CR=CR−又は−CR=CR−S−から選択され;
    ここにおいてRおよびRは、水素、ハロ又はC1−6アルキルから独立に選択され;
    nは、0であり;
    は、−E−F−G−H基であり;
    ここにおいてEは、直接結合であり;
    Fは、メチレンであり;
    ここにおいてGは、−C(O)NR−であり、ここにおいてRは、水素又はV基によって所望により置換されているC1−6アルキルから選択され;
    Hは、炭素において、Sから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により置換されていることができるアリールであり;
    Sは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N−(C1−6アルキル)−N−(C1−6アルコキシ)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル−N−(C1−6アルキル)アミノ、C3−8シクロアルキル、アリール及び複素環基から選択され;ここにおいてSは、炭素において、Vから選択される一つ又はそれより多い基によって所望により、そして独立に置換されていることができ;
    Vは、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−エチルスルファモイル、モルホリノ、モルホリノカルボニル、N−ベンジルカルバモイル、及び4−ヒドロキシピペリジノカルボニルから選択される;
    請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  6. 2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−{N−[2−(1−フェニルメタンスルホンアミド)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    3−クロロ−5−[N−(4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[1,5]チアゼピン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(ベンゾイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(2−フェニル−1−シクロプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−(N−{2−[(2−ピリジル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(2−フェノキシエチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[2−(2−チエニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[2−(N−メチルメタンスルホンアミド)−1−(チアゾール−2−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[2−(チオモルホリノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2,3−ジメチル−5−オキソ−1−フェニル−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(4−スルファモイルフェニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2−ヒドロキシ−1−フェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−トリフルオロメチルピリド−2−イル)アミノ]エチル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(5−テトラゾリル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(5−オキソ−3−フェニル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(5−ヒドロキシ−2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(4−ジメチルアミノフェニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(1−ベンジル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(フェニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(β−(R)−ヒドロキシ−α−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(β−ヒドロキシフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(ベンゾイミダゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−(メトキシカルボニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−(イミダゾ[1,2−a]ピリド−2−イル)カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−{N−[(ベンゾチアゾール−2−イル)メチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−トリフルオロメチルピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリダジニル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ピリダジン−3−イルオキシ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−(N−{2−[(3−トリフルオロメチルピリド−2−イル)アミノ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[1−ヒドロキシメチル−2−(4−イミダゾリル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−(2−[(3−キノリル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−{N−[3−(4−アセトアミドフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[3−(N−メチルスルホニルカルバモイル)プロピル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2−{[2−(グアニジノ)チアゾール−4−イル]メチルチオ}エチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−{N−[2−ベンジルチオ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバモイル}−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(ジメチルアミノスルホニルアミノ)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(6−メトキシピリド−3−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    (S)−2,3−ジクロロ−5−{N−[(2−オキソ−3−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[3−(カルバモイルメチル)フェノキシ]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−(N−{[6−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−4−メチルモルホリン−2−イル]メチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−(N−ベンジルカルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−フェネチルカルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(3−フェニルプロピル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(α,α−ジメチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(1−フェニルシクロブチル)メチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(β−メチルフェネチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(N−ベンジルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−メトキシフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−フルオロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ニトロフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,6−ジメチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(4−メチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−メチル−N−(3−メチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−クロロフェニル)N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−フェニルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシブチル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[ビス(ヒドロキシメチル)メチル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(5−イソキノリル)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(3−ヒドロキシメチル)フェニル]カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{N−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−メチル−カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−キノリル)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(2−シアノエチル)−N−メチルカルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[N−(4−ヒドロキシピペリジノ)カルバモイルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(N−シクロペンチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(N−イソプロピル−N−メチルカルバモイルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(チオモルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(モルホリノカルボニルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(1,1−ジオキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[(1−オキソチオモルホリノ)カルボニルメチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    5−[N−(ベンゾ[1,2]オキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(4−フェニルイソオキサゾール−3−イルメチル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(メトキシカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−(N−{2−[2−(カルボキシメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−(N−{2−[2−(カルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N−メチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(モルホリノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−(N−{2−[2−(N−ベンジルカルバモイルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{2−[2−(4−ヒドロキシピペリジノカルボニルメトキシ)フェニル]エチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    (S)−2−クロロ−5−{N−[α−(5−エトキシカルボニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    (S)−2−クロロ−5−{N−[α−(4−メトキシカルボニルオキサゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−クロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[α−(3−ピリジル)フェネチル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    (S)−2−クロロ−5−{N−[α−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェネチル]カルバモイル}−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−((1S,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−((1R,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(1−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(6−フルオロ−1−ヒドロキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(7−メトキシ−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(2−インダニル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メチル]カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオフェン−3−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{N−メチル−N−[(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)メチル]カルバモイルメチル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(1−メチル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノール−3−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2−クロロ−5−[N−(3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[2]アゼピン−4−イル)カルバモイル]−6H−チエノ[2,3−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−[N−(1−メトキシインダン−2−イル)カルバモイル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−(N−{1−[N−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニルアミノ]インダン−2−イル}カルバモイル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(1−アミノインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    5−[N−(1−アセトアミドインダン−2−イル)カルバモイル]−2,3−ジクロロ−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メタンスルホンアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(メチルアミノ)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;及び
    2,3−ジクロロ−5−{N−[1−(N−メチルアセトアミド)インダン−2−イル]カルバモイル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール;
    又は医薬的に受容可能なこれらの塩;
    から選択される化合物。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、或いは本明細書中で定義される通りのその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルを、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式の化合物、或いはその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルの、製剤としての使用。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式の化合物、或いは本明細書中で定義されるその医薬的に受容可能な塩又はin vivoで加水分解可能なエステルの、ヒトのような温血動物におけるグリコーゲンホスホリラーゼ阻害効果の発現において使用するための製剤の製造における使用。
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