JP2005516892A - カルバゾール誘導体およびそれらのnpy受容体アンタゴニストとしての使用 - Google Patents

カルバゾール誘導体およびそれらのnpy受容体アンタゴニストとしての使用 Download PDF

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Abstract

温血動物における神経ペプチドY5受容体(I)によって媒介される障害の処置のための薬剤の製造における式(I)(式中、R、R、RおよびX〜Xは、定義の通りである)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の使用を記載する。式(I)の化合物の医薬組成物、製造のための方法および工程も記載する。
【化1】

Description

発明の詳細な説明
本発明は、神経ペプチドY(NPY)と神経ペプチドY5(NPY−5)受容体サブタイプとの間の相互作用に拮抗する化合物に関する。本発明は、更に、NPY−5受容体アンタゴニストまたはアゴニストの製造方法、それらの薬学的に許容しうる塩、およびNPY−5受容体アンタゴニストまたはアゴニストの新規な医薬組成物に関する。
NPYは、哺乳動物系全体に広く分布している調節ペプチドの膵臓ポリペプチドファミリーのメンバーである36アミノ酸ポリペプチドである。NPYは、中枢神経系および末梢神経系において最も豊富な神経ペプチドであり、摂食、不安、サーカディアンリズム、生殖、下垂体−副腎皮質軸機能、記憶保持、発作、体温調節、および心臓血管および胃腸機能への強力且つ複雑な作用を有することが分かっている。NPYは、Gタンパク質によってアデニル酸シクラーゼを活性化する少なくとも6種類の受容体サブタイプY〜Yの異成分からなる(heterogeneous)集団と相互作用する。NPYの概説については、CRC Critical Reviews in Neurobiology. (1988) 4, 97-135; Regulatory Peptides (1996) 62, 1-11 を参照されたい。
NPYの最も顕著な作用の一つは、いろいろな脊椎動物種における摂食誘導である。飽食ラットの視床下部へのNPYの直接注入は、食物摂取量を4時間にわたって10倍まで増加させ得るし、NPYは、動物が肥満になるまで食べさせることができる唯一知られているペプチドである。NPYについての最近の研究は、摂食の調節に関与するNPY受容体の同定に集中している。NPY−5受容体は、考えられる食欲受容体に最も密接にマッチングする受容体として同定されている。この受容体の機能的役割は、受容体遮断研究によって取り組まれている。NPY−5受容体アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの脳室内注入は、ラットにおいて食物欠乏中の視床下部NPYレベルの増加を妨げ、絶食に誘発される食物摂取を阻害した[Schaffhauser et al (1997) Diabetes 46, 1792 - 1798]。したがって、NPY−5受容体は、肥満症などの摂食障害のモジュレーションにおいて可能性のある薬理学的標的である。NPYと摂食との間の関連の概説については、Zimanyi et al (1998) Current Pharm Des 4, 349-66; Heinrichs et al (1998) Vitamins and Hormones 54, 51-66 を参照されたい。
肥満症は、豊かな社会において大きな、拡大しつつある問題であり、流行の規模に達している。US Institute of Medicine によれば、59%のアメリカ人は、臨床的に肥満であるまたは理想体重を少なくとも20%超えている。肥満症は、多数の他の状態、例えば、インスリン非依存性糖尿病、高血圧症、異常脂肪血症および冠状動脈性心疾患への感受性に関連している。これら状態は、平均余命の減少をもたらし、生活の質を低下させた。肥満症の全体的財政負担を量ることは難しいが、米国では、それが全保健医療費の6〜8%になりうると推定されている。
したがって、肥満症、食欲不振、過食症などの摂食障害および関連障害の処置に効力を有する薬剤が要求されている。「関連障害」の例は、糖尿病、異常脂肪血症、高血圧症および睡眠障害、特に、糖尿病である。
NPY−5受容体における拮抗作用によるNPY活性のモジュレーションは、これら状態における薬理学的介入に可能性のある一つの標的を与える。
したがって、本発明は、式(I)
Figure 2005516892
[式中、X、X、X、X、XおよびXの内一つは窒素であり、その他はCRであり;
は、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイルまたはN,N−(C1−4アルキル)スルファモイルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;
は、C1−4アルキルであり;
は、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)
Figure 2005516892
であり;
は、独立して、水素、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4アルキル、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルコキシであり;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルカノイルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、C1−4アルコキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−4アルキル)スルファモイル、C1−4アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり;
およびRは、独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、ここにおいて、RおよびRは、独立して、一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、炭素上に一つまたはそれを超えるR10で置換されていてよい複素環式環を形成し;そしてこの複素環式環が−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R11で置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルカノイルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、C1−4アルコキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−4アルキル)スルファモイル、C1−4アルキルスルホニルアミノまたは(窒素に結合した複素環式環)カルボニルであり、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるR12で置換されていてもよく;そしてこのヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R13で置換されていてもよく;そして
およびR10は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、アミノ、ニトロ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、C1−4アルカノイルアミノ、C2−6アルケニルオキシカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルカルボニル、カルボシクリルオキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、N−(C1−4アルキル)スルファモイルおよびN,N−(C1−4アルキル)スルファモイルより選択され;ここにおいて、RおよびR10は、独立して、炭素上に一つまたはそれを超えるR14で置換されていてもよく;そしてこのヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R15で置換されていてもよく;
11、R13およびR15は、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンゾイル、フェニルスルホニルおよびフェニルより選択され;
12およびR14は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、アミノ、ニトロ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メトキシ、メトキシカルボニル、ホルミル、アセチル、ホルムアミド、アセチルアミノ、アセトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、メチルチオ、メチルスルフィニル、メシル、N−メチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルカルボニルおよびカルボシクリルオキシカルボニルより選択され;
nは、0〜3であり;ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよい]
を有する化合物であって;
但し、この化合物は、4−メチル−6−アセトアミド−9−アセチル−9H−ピリド[2,3−b]インドールではないという条件付きである化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を提供する。
疑義を避けるために、次の命名および番号付けスキームを、本明細書中のピリドインドールに用いる。
Figure 2005516892
本明細書中おいて、「アルキル」という用語には、直鎖および分岐状鎖双方のアルキル基が含まれるが、「プロピル」などの個々のアルキル基の意味は、直鎖型だけを特定する。例えば、「C1−10アルキル」および「C1−4アルキル」には、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。しかしながら、「プロピル」などの個々のアルキル基の意味は、直鎖型だけを特定し、「イソプロピル」などの個々の分岐状鎖アルキル基の意味は、分岐状鎖型だけを特定する。類似の慣例が他の基に当てはまり、例えば、「フェニルC1−4アルキル」には、フェニルC1−4アルキル、ベンジル、1−フェニルエチルおよび2−フェニルエチルが含まれる。「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味する。
任意の置換基が「一つまたはそれを超える」基より選択される場合、この定義には、特定の基の内の一つより選択される全ての置換基、または二つまたはそれを超える特定の基より選択される置換基が含まれるということは理解されるはずである。
「ヘテロシクリル」は、少なくとも一つの原子が、窒素、硫黄または酸素より選択される3〜12個の原子を含有する飽和、部分飽和または不飽和の単環式または二環式環であって、特に断らない限り、炭素または窒素に結合していてよく、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、または環硫黄原子は、酸化されてS−オキシドを形成してもよいものである。好ましくは、「ヘテロシクリル」は、少なくとも一つの原子が、窒素、硫黄または酸素より選択される5個または6個の原子を含有する飽和、部分飽和または不飽和の単環式または二環式環であって、特に断らない限り、炭素または窒素に結合していてよく、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、または環硫黄原子は、酸化されて1個または複数のS−オキシドを形成してもよいものである。「ヘテロシクリル」という用語の例および適当な意味は、チアゾリジニル、ピロリジニル、ピロリニル、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル、2−ピロリドン、2−オキサゾリジノン、4−チアゾリドン、モルホリノ、テトラヒドロピラニル、ピペリジル、ピペラジニル、チオモルホリノ、1,1−ジオキソチオモルホリノ、ホモピペラジニル、チエニル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピロリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、ピラニル、インドリル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジル、4−ピリドン、キノリル、1,3−ベンゾジオキソリルおよび1−イソキノロンである。好ましくは、「ヘテロシクリル」という用語は、ピリジルを意味する。
およびRが一緒になって「複素環式環」を形成する場合、「複素環式環」は、4〜12個の原子を含有する飽和、部分飽和または完全不飽和の単環式または二環式環であって、その一つの原子は、RおよびRが結合している窒素原子であり、そして他の原子は全て炭素原子であるかまたは、それらは、炭素原子と、窒素、硫黄または酸素より選択される1〜3個のヘテロ原子であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、環硫黄原子は、酸化されて1個または複数のS−オキシドを形成してもよいものである。RおよびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって「複素環式環」を形成する場合、この窒素原子は第四級化されていない(すなわち中性化合物が形成されている)ということは理解されるであろう。「複素環式環」の適当な意味には、アゼチジニル、モルホリノ、ピペリジル、ピペラジニル、ピロリジニル、チオモルホリノ、ピロリニル、ホモピペラジニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニルおよびトリアゾリルが含まれる。好ましくは、「複素環式環」はモルホリノである。
「カルボシクリル」は、3〜12個の原子を含有する飽和、部分飽和または不飽和の単環式または二環式炭素環である。好ましくは、「カルボシクリル」は、5個または6個の原子を含有する単環式環、または9個または10個の原子を含有する二環式環である。「カルボシクリル」の適当な意味には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、テトラリニルまたはインダニルが含まれる。具体的には、「カルボシクリル」はフェニルである。
「C1−4アルカノイルオキシ」の例は、アセトキシである。「C1−4アルコキシカルボニル」の例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−およびt−ブトキシカルボニルが含まれる。「C1−4アルコキシカルボニルアミノ」の例には、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−およびt−ブトキシカルボニルアミノが含まれる。「C1−4アルコキシ」の例には、メトキシ、エトキシおよびプロポキシが含まれる。「C1−4アルカノイルアミノ」の例には、ホルムアミド、アセトアミドおよびプロピオニルアミノが含まれる。「C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)」の例には、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシルおよびエチルスルホニルが含まれる。「C1−4アルキルスルホニル」の例には、メシルおよびエチルスルホニルが含まれる。「C1−4アルキルスルホニルアミノ」の例には、メシルアミノおよびエチルスルホニルアミノが含まれる。「C1−4アルカノイル」の例には、プロピオニルおよびアセチルが含まれる。「N−(C1−4アルキル)アミノ」の例には、メチルアミノおよびエチルアミノが含まれる。「N,N−(C1−4アルキル)アミノ」の例には、ジ−N−メチルアミノ、ジ−(N−エチル)アミノおよびN−エチル−N−メチルアミノが含まれる。「C2−10アルケニル」および「C2−4アルケニル」の例は、ビニル、アリルおよび1−プロペニルである。「C2−10アルキニル」および「C2−4アルキニル」の例は、エチニル、1−プロピニルおよび2−プロピニルである。「N−(C1−4アルキル)スルファモイル」の例は、N−(メチル)スルファモイルおよびN−(エチル)スルファモイルである。「N,N−(C1−4アルキル)スルファモイル」の例は、N,N−(ジメチル)スルファモイルおよびN−(メチル)−N−(エチル)スルファモイルである。「N−(C1−4アルキル)カルバモイル」の例は、メチルアミノカルボニルおよびエチルアミノカルボニルである。「N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル」の例は、ジメチルアミノカルボニルおよびメチルエチルアミノカルボニルである。「ヘテロシクリルオキシ」の例は、ピリジルオキシおよびチアゾリルオキシである。「ヘテロシクリルカルボニル」の例は、ピリミジルカルボニルおよびモルホリノカルボニルである。「ヘテロシクリルオキシカルボニル」の例は、ピロリジニルオキシカルボニルおよびピラニルオキシカルボニルである。「カルボシクリルオキシ」の例は、フェノキシおよびシクロプロピルオキシである。「カルボシクリルカルボニル」の例は、ベンゾイルおよびシクロヘキシルカルボニルである。「カルボシクリルオキシカルボニル」の例は、フェノキシカルボニルおよびインダニルオキシカルボニルである。「(窒素に結合した複素環式環)カルボニル」の例は、モルホリノカルボニル、イミダゾリジン−1−イルカルボニルおよびピラゾール−1−イルカルボニルである。
式(I)の適当な薬学的に許容しうる塩は、例えば、充分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸との酸付加塩である。更に、充分に酸性である本発明の化合物の適当な薬学的に許容しうる塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩;アンモニウム塩;または生理学的に許容しうる陽イオンを与える有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
式(I)の化合物は、ヒトまたは動物の体内で分解されて式(I)の化合物を生じるプロドラッグの形で投与されてよい。プロドラッグの例には、式(I)の化合物の in vivo 加水分解性エステルが含まれる。
いろいろな形のプロドラッグが、当該技術分野において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例については、次を参照されたい。
(a)Design of Prodrugs, edited by H. Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology, Vol. 42, p. 309-396, edited by K. Widder, et al. (Academic Press, 1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen and H. Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Prodrugs”, by H. Bundgaard p. 113-191 (1991);
(c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
(d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988); および
(e)N. Kakeya, et al., Chem Pharm Bull, 32, 692 (1984)。
カルボキシ基またはヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物の in vivo 加水分解性エステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解されて親酸またはアルコールを生じる薬学的に許容しうるエステルである。カルボキシに適当な薬学的に許容しうるエステルには、C1−6アルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチル;C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば、5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;およびC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチルが含まれ、これらは、本発明の化合物中のいずれかのカルボキシ基において形成されてよい。
ヒドロキシ基を含有する式(I)の化合物の in vivo 加水分解性エステルには、リン酸エステル(アミドリン酸環状エステルを含めた)などの無機酸エステルおよびα−アシルオキシアルキルエーテル、およびエステル分解の in vivo 加水分解の結果として一つまたは複数の親ヒドロキシ基を生じる関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシが含まれる。ヒドロキシについての in vivo 加水分解性エステル形成性基の選択肢には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換例ベンゾイルおよびフェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを生じる)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる)、ジアルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルが含まれる。ベンゾイル上の置換基の例には、環窒素原子からメチレン基によってベンゾイル環の3位または4位に連結したモルホリノおよびピペラジノが含まれる。
上に定義された若干の式(I)の化合物が、一つまたはそれを超える不斉炭素原子によって光学活性体またはラセミ体で存在しうる限りにおいて、本発明は、その定義中に、神経ペプチドY5受容体におけるアゴニストまたはアンタゴニストである性質を有するいずれかこのような光学活性体またはラセミ体を包含するということは理解されるはずである。光学活性体の合成は、当該技術分野において周知の有機化学の標準法によって、例えば、光学活性な出発物質からの合成によってまたはラセミ体の分割によって行うことができる。同様に、神経ペプチドY5受容体への結合は、以下に論及される標準的な実験室技法を用いて評価することができる。
本発明は、更に、神経ペプチドY5受容体アゴニストまたはアンタゴニスト活性を有する式(I)の化合物のいずれかのおよび全ての互変異性体に関する。
本発明の若干の化合物が、溶媒和の形で、例えば、水和した形で、更には、非溶媒和の形で存在しうるということも理解されるであろう。本発明は、神経ペプチドY5受容体と相互作用する性質を有するこのような溶媒和の形を全て包含するということは理解されるはずである。
、R、R、X、X、X、X、XおよびXの更に別の意味は、次のとおりである。このような意味は、適当なところで、本明細書中の前にまたは以下に記載されるいずれかの定義、クレイムまたは態様で用いることができる。
本発明の一つの側面において、Xは窒素である。
本発明の別の側面において、Xは窒素である。
本発明のもう一つの側面において、Xは窒素である。
本発明の追加の側面において、Xは窒素である。
本発明の更にもう一つの側面において、Xは窒素である。
本発明の更に別の側面において、Xは窒素である。
は、C1−4アルキル、C1−4アルカノイルまたはC1−4アルキルスルホニルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;ここにおいて、Rはヘテロシクリルである。
は、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル(ピリジルで置換された)またはC1−4アルキルスルホニルより選択される。
は、3−ピリド−4−イルプロピオニル、エチル、メシルおよびイソプロピルより選択される。
本発明の別の側面において、RはC1−4アルキルである。
は、イソプロピルより選択される。
は、メチルまたはエチルである。
はエチルである。
はメチルである。
本発明の一つの側面において、Rは−C(O)NRである。
本発明の別の側面において、Rは−C(O)Rである。
本発明のもう一つの側面において、Rは基(IA)(上に示される)である。
は、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)(上に示される)であり;ここにおいて、
は、一つまたはそれを超えるRで置換されていてよいC1−10アルキルであり;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、複素環式環を形成し;
はカルバモイルであり;
nは1であり;そして
はヘテロシクリルである。
は、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)(上に示される)であり;ここにおいて、
は、一つまたはそれを超えるRで置換されていてよいC1−4アルキルであり;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリノを形成し;
はカルバモイルであり;
nは1であり;そして
は、ピリジルまたは1,2,4−トリアゾリルである。
は、3−ピリド−4−イルプロピオニル、モルホリノカルボニル、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセチル、ピバロイルまたは6−カルバモイルピリダジン−3−イルである。
は水素である。
は、カルバモイルまたはN,N−ジメチルカルバモイルである。
したがって、本発明の別の側面において、
、X、X、X、XおよびXの内一つは窒素であり、その他はCHであり;
が、C1−4アルキル、C1−4アルカノイルまたはC1−4アルキルスルホニルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;ここにおいて、Rはヘテロシクリルであり;
がC1−4アルキルであり;
が、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)(上に示される)であり;ここにおいて、
は、一つまたはそれを超えるRで置換されていてよいC1−10アルキルであり;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、複素環式環を形成し;
はカルバモイルであり;
nは1であり;そして
はヘテロシクリルである式(I)(上に示される)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を提供する。
したがって、本発明のもう一つの側面において、
、X、X、X、XおよびXの内一つは窒素であり、その他はCHであり;
が、3−ピリド−4−イルプロピオニル、エチル、メシルおよびイソプロピルより選択され;
がエチルであり;そして
が、3−ピリド−4−イルプロピオニル、モルホリノカルボニル、2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセチル、ピバロイルまたは6−カルバモイルピリダジン−3−イルである式(I)(上に示される)の化合物;
またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を提供する。
本発明の別の側面において、本発明の好ましい化合物は、実施例のいずれか一つまたはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物である。
本発明の更に別の側面は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩に関するものである。
本発明の別の側面は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを製造する方法であって(式中、R、R、R、X、X、X、X、XおよびXは、特に断らない限り、式(I)に定義の通りである)、
工程(a):Rが−C(O)Rである式(I)の化合物について、式(II)
Figure 2005516892
を有するアミンと、式(III)
Figure 2005516892
を有する酸またはその活性誘導体とを反応させること;または
工程(b):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(IV)
Figure 2005516892
(式中、Lは置換可能な基である)
を有する化合物と、式(V)
HNR
(V)
を有するアミンとを反応させることにより;
工程(c):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(II)の化合物と、式(VI)
Figure 2005516892
を有する化合物とを反応させること;
工程(d):Rが−C(O)NRであり、RおよびRの一方が水素である式(I)の化合物について、式(II)の化合物と、式(VII)
Figure 2005516892
(式中、Rは、水素に等しくないRまたはRである)
を有するイソシアネートとを反応させること;
工程(e):Rが式(IA)の基である式(I)の化合物について、式(II)のアミンと、式(VIII)
Figure 2005516892
(式中、Yは置換可能な基である)
を有するピリダジンと反応させること;
工程(f):式(IX)
Figure 2005516892
を有する化合物と、式(X)
−Z
(X)
(式中、Zは、置換可能な基であり、またはRがC1−4アルカノイルである場合、Zはヒドロキシであってよい)
を有する化合物とを反応させること;
工程(g):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(XI)
Figure 2005516892
を有する化合物と、式(V)のアミンとを反応させることにより;
そしてその後、必要ならば、
(i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換し;
(ii)保護基を全て除去し;
(iii)薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを形成すること
を含んで成る方法を提供する。
Lは、置換可能な基である。Lの適当な意味は、フェノール、例えば、p−ニトロフェノールまたはペンタフルオロフェノールである。
Yは、置換可能な基である。Yの適当な意味は、ハロ、例えば、クロロまたはブロモである。
上の反応の具体的な条件は、次の通りである。
工程(a)
式(II)のアミンおよび式(III)の酸は、適当なカップリング試薬の存在下において互いにカップリングさせることができる。適当なカップリング試薬として、当該技術分野において知られている標準的なペプチドカップリング試薬、または例えば、カルボニルジイミダゾールおよびジシクロヘキシルカルボジイミドを、所望により、ジメチルアミノピリジンまたは4−ピロリジノピリジンの存在下において、所望により、塩基、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、または2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジンなどの2,6−ジアルキルピリジンの存在下において用いることができる。適当な溶媒には、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、ベンゼン、テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドが含まれる。このカップリング反応は、好都合には、−40〜40℃の範囲内の温度で行ってよい。
適当な活性酸誘導体には、酸ハロゲン化物、例えば、酸塩化物、および活性エステル、例えば、ペンタフルオロフェニルエステルが含まれる。これらタイプの化合物とアミンとの反応は、当該技術分野において周知であり、例えば、それらは、上記のものなどの塩基の存在下において、上記のものなどの適当な溶媒中で反応させることができる。この反応は、好都合には、−40〜40℃の範囲内の温度で行ってよい。
式(II)のアミンおよび式(III)の酸は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。例えば、式(II)の化合物の製造例に記載の方法を参照されたい。
工程(b)
式(IV)の化合物および式(V)のアミンは、適当な塩基、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、または2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジンなどの2,6−ジアルキルピリジンの存在下において互いに反応させることができるし、または過剰の(V)を、ジクロロメタン、酢酸エチルまたはテトラヒドロフランなどの適当な溶媒中で反応させることができる。この反応は、好都合には、−40〜50℃の範囲内の温度で行ってよい。
式(IV)の化合物は、式(II)のアミンから、当該技術分野において知られている標準法によって製造することができる。式(V)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。
工程(c)
式(II)の化合物および式(VI)の化合物は、上記のものなどの塩基の存在下において、ジクロロメタン、トルエンまたはテトラヒドロフランなどの適当な溶媒中で反応させることができる。この反応は、好都合には、−40〜100℃の範囲内の温度で行ってよい。
式(VI)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。
工程(d)
式(II)の化合物および式(VII)の化合物は、トルエン、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランなどの適当な溶媒の存在下で反応させることができる。
式(VII)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。
工程(e)
式(II)の化合物および式(VIII)の化合物は、トルエン、ジクロロメタン、エタノールまたはテトラヒドロフランなどの適当な溶媒の存在下で反応させることができる。この反応は、好都合には、25〜100℃の範囲内の温度で、好ましくは、還流またはその付近の温度で、所望により、パラジウム触媒の存在下において行ってよい。
式(VIII)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。
工程(f)
式(IX)の化合物および式(X)の化合物は、適当な塩基、例えば、水素化ナトリウム、カリウムヘキサメチルジシラザン、トリエチルアミン、ピリジン、または2,6−ルチジン若しくは2,6−ジ−tert−ブチルピリジンなどの2,6−ジアルキルピリジンの存在下において、ジクロロメタン、酢酸エチルまたはテトラヒドロフランなどの適当な溶媒中で互いに反応させることができる。この反応は、好都合には、25℃〜還流の範囲内の温度で行ってよい。RがC1−4アルカノイルであり、Zがヒドロキシである場合、式(IX)の化合物および式(X)の化合物は、上の工程(a)の記載のような条件で互いに反応させることができる。
式(IX)の化合物は、Rが水素である以外は、式(I)の化合物の製造について記載の手順によって製造することができる。当業者は、この窒素の保護基が必要であるかどうか承知していることもありうる。したがって、式(IX)の化合物は、Rが窒素保護基である式(I)の化合物を脱保護することによって製造することもできる。
式(X)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。
工程(g)
式(XI)の化合物および式(V)のアミンは、工程(d)に記載されたのと同様の条件下で互いに反応させることができる。
式(XI)の化合物は、スキーム1によって製造することができる。
Figure 2005516892
式(XIa)の化合物は、商業的に入手可能であり、またはそれらは既知の化合物であり、またはそれらは、当該技術分野において知られている方法によって製造される。例えば、実施例に記載の方法を参照されたい。
本発明の化合物中のいろいろな環置換基のいくつかは、上述の工程の前にかまたは直後に、標準的な芳香族置換反応によって導入することができるしまたは慣用的な官能基修飾によって生じることができるということは理解されるであろうし、それ自体、本発明の工程側面に含まれる。このような反応および修飾には、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化および置換基の酸化が含まれる。このような手順のための試薬および反応条件は、当化学技術分野において周知である。芳香族置換反応の具体的な例には、濃硝酸を用いたニトロ基の導入;アシル基の、例えば、アシルハライドおよびルイス酸(三塩化アルミニウムなど)を用いたフリーデル・クラフツ条件下の導入;アルキルハライドおよびルイス酸(三塩化アルミニウムなど)を用いたフリーデル・クラフツ条件下のアルキル基の導入;およびハロ基の導入が含まれる。具体的な修飾例には、例えば、ニッケル触媒での接触水素添加によるまたは塩酸の存在下において加熱を伴う鉄での処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニルへの酸化が含まれる。読者は、反応条件および試薬に関する一般的な指針について、Advanced Organic Chemistry, 4th Edition, by Jerry March, published by John Wiley & Sons 1992 を参照されたい。
本明細書中に述べられた若干の反応において、化合物中のいずれかの感受性基を保護することが必要でありうる/望まれることがありうるということも理解されるであろう。保護が必要であるまたは望まれる状況および適当な保護方法は、当業者に知られている。慣用的な保護基は、標準的な慣例にしたがって用いることができる(例示については、T.W. Green, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley and Sons, 1991 を参照されたい)。したがって、反応物に、アミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基が含まれる場合、本明細書中に述べられた若干の反応において、その基を保護することが望まれることがありうる。
アミノ基またはアルキルアミノ基に適当な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アセチルなどのアルカノイル基;アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基またはt−ブトキシカルボニル基;アリールメトキシカルボニル基、例えば、ベンジルオキシカルボニル基;またはアロイル基、例えば、ベンゾイルである。上の保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択で異なる。したがって、例えば、アルカノイル基またはアルコキシカルボニル基などのアシル基、またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの適当な塩基での加水分解によって除去することができる。或いは、t−ブトキシカルボニル基などのアシル基は、例えば、塩酸、硫酸若しくはリン酸またはトリフルオロ酢酸のような適当な酸での処理によって除去することができるし、ベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基は、例えば、炭素上パラジウムのような触媒上での水素化によって、またはルイス酸、例えば、トリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素での処理によって除去することができる。第一級アミノ基に適当な別の保護基は、例えば、アルキルアミン、例えば、ジメチルアミノプロピルアミンでの処理またはヒドラジンでの処理によって除去することができるフタロイル基である。
ヒドロキシ基に適当な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アセチルなどのアルカノイル基;アロイル基、例えば、ベンゾイル;またはアリールメチル基、例えば、ベンジルである。上の保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択で異なるであろう。したがって、例えば、アルカノイルなどのアシル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの適当な塩基での加水分解によって除去することができる。或いは、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えば、炭素上パラジウムのような触媒上での水素化によって除去することができる。
カルボキシ基に適当な保護基は、例えば、エステル生成基、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基での加水分解によって除去することができる、例えば、メチル基またはエチル基;または例えば、酸、例えば、トリフルオロ酢酸などの有機酸での処理によって除去することができる、例えば、t−ブチル基;または例えば、炭素上パラジウムのような触媒上での水素化によって除去することができる、例えば、ベンジル基である。
これら保護基は、合成のいずれか好都合な段階で、当化学技術分野において周知の慣用的な技法を用いて除去することができる。
生物学的アッセイ
本発明の化合物の活性を、神経ペプチドY5受容体結合アッセイにおいて次のように測定した。神経ペプチドY受容体および神経ペプチドY受容体についても、化合物の結合アッセイを行った。これら2種類の受容体に対する活性は、神経ペプチドY5アンタゴニストには禁忌である。
(a)High 5 TM 昆虫細胞におけるヒト神経ペプチドY5受容体の発現。
High 5TM昆虫細胞を、Invitrogen(カタログNB855−02)より入手し、液体窒素中で貯蔵した。細胞を、液体窒素貯蔵より復活させ、そして Innova 4330オービタルシェーカー(New Brunswick Scientific)中において140rpmで撹拌される250ml三角フラスコ(Corning)中の100mlの ExCell 405(JRH Biosciences)血清不含培地中において28℃で増殖させた。培養物は、常套的に3〜4日毎に継代培養した。
High 5TM昆虫細胞を、ヒトNPY5受容体で次のようにトランスフェクションさせた。PCRプライマーを、huNPY5受容体配列、Genbank Accession Number U56079[Gerald et. al. (1996) Nature 382, 168-171]に対して(塩基56で出発して塩基1393までであるが)設計して、アミノ末端において10アミノ酸残基短いタンパク質を発現させた[Borowsky et. al. (1998) Regulatory Peptides 75-76, 45-53 を参照されたい]。これらプライマーを用いて、huNPY5受容体をヒト胎盤ゲノムDNAよりPCRによって増幅させた。次に、これを、配列決定するためにpZERO2(Invitrogen より入手される)中にサブクローン化し、発現用にpFASTBAC1(GIBCO BRL Life Technologies より入手される)中に再クローン化した。ヒトNPYrを、BamHIフラグメント上のpZERO2より単離し、BamHI制限部位上のpFastbac1中にサブクローン化した。これらジャンクション(junctions)を配列決定して、発現の前に正確であることを確認した。
次に、pFASTBAC1を含有するバキュロウイルスを、Bac−to−BacTMバキュロウイルス発現系[Anderson et al (1996) FASEB Journal 10(6), 727-726](GIBCO BRL Life Technologies より入手される)を用いて、GIBCO BRL Life Technologies によってこの発現系と一緒に供給されたプロトコールにしたがって生じさせた。
High 5TM昆虫細胞に、このバキュロウイルスを感染させて、これら細胞を、ヒト神経ペプチドY5受容体で次のようにトランスフェクションした。膜製造のために、7Lの Bioreactor(FT−Applikon)中の5Lの ExCell 405TM培地に1.75x10個の中間対数期(mid log)High 5TM細胞を接種することによってバッチを増殖させた。28℃で2〜3日間増殖後、その中間対数期培養物に、ヒトNPY5受容体を発現するバキュロウイルスを1.0の感染多重度(MOI)で感染させた。細胞(典型的には、1x1010個)は、感染後48時間に遠心分離(Heraeus Omnifuge 2.0RS、30分、296g、4℃)によって採取し、そして−80℃で貯蔵するための液体窒素中で急速凍結させた。
(b)膜製造法
次の緩衝液を、毎日調製し、4℃で貯蔵した。50mMトリスHCl pH7.4、5mM EDTAおよび10%w.v.スクロース。プロテアーゼインヒビター混合物(Boehringer Mannheim)を、製造者の指示にしたがって、双方の緩衝液に加えた。細胞は、充填細胞容量の3倍の低張緩衝液(水および緩衝液の3:1配合物)中で急速融解させ、High 5TM昆虫細胞について10秒の Vibra Cell Sonicator(Sonics and Materials Inc.)バーストを5回用いて、常套的に氷上で溶解させた。この細胞溶解産物(典型的には、10〜15ml)を、溶解緩衝液で仕上げられた10mlの41%スクロースクッション上に注意深く載せ、Beckman Optima LE−80K Ultracentrifuge 中において4℃、150,000gで1時間回転させた。膜部分を、インターフェイス(inter-phase)から注意深く取り出し、溶解緩衝液で少なくとも4倍に希釈した。膜ペレットを、Beckman Optima LE−80K Ultracentrifuge 中において4℃、150,000gで20分間の遠心分離によって回収し、5x10個/mlの細胞当量で再懸濁させた。これら再懸濁した膜を、常套的には1mlの作業アリコートに分け、液体窒素中で急速凍結させ、−80℃で使用まで貯蔵した。
使用前に、1mlの High 5TM膜を融解させ、8mlの結合緩衝液(下を参照されたい)中に再懸濁させた。膜は、インキュベートにつき約7μg/mlのタンパク質で用いた。
(c)神経ペプチドY5受容体結合アッセイ
次の試薬を用いた。
結合緩衝液:50mM HEPES、2.5mM CaCl、1mM MgCl、0.5%BSA、pH=7.4
結合洗浄緩衝液:50mM HEPES、2.5mM CaCl、1mM MgCl、0.5M NaCl、0.5%BSA、pH=7.4
Unifilter GFCフィルタープレート:50μlの0.5%ポリエチレンイミンを、各々のウェルに加え、使用前に4時間平衡させた
インキュベーションプレート:使用前にシリコーン処理される96ウェルポリプロピレンプレート
試験化合物:化合物を、DMSO中に1mMの濃度で溶解させた。アッセイにおける最終DMSO濃度は、1%を超えなかった。
ペプチドPYY(膵臓ポリペプチドY)−結合緩衝液中10μM原液。
125IPYY−結合緩衝液中に1:10希釈に希釈される10μCi/ml原液。
アッセイは、96ウェル微量滴定プレート中で行った。10μlの希釈された試験化合物を、プレートの各ウェルに加えた後、80μlの膜および10μlの放射性標識された125IPYY(0.01μCi/ウェル)を加えた。全結合対照および非特異的結合対照を、各々のプレートに含めた。非特異的結合ウェルには、10μlのペプチドPYYを10μM原液より入れたが、全結合ウェルには、10μlの結合緩衝液を入れた。各々のアッセイについて、ペプチドPYYの二重反復用量反応試験を、1μMの最高濃度で含めた。
これらプレートを、室温で混合しながら2時間インキュベート後、前処理されたフィルタープレート上に濾過した。インキュベーションプレートを、150μl/ウェルの冷結合洗浄緩衝液で2回洗浄後、フィルタープレートを約2.5ml/ウェルで更に洗浄した。フィルタープレートを室温で一晩乾燥させ、下部を密封し、そして20μlの Scintillant(Microscint 40,Canberra Packard)を、各々のウェルに加えた。それらプレートの上部を密封し、そしてプレートを、96ウェルプレート液体シンチレーション計数計(Top Count, Canberra Packard)において125Iについて設定されたプロトコールで1分間計数した。
化合物は、10μMの濃度で50%を超えて結合を阻害した場合、活性であるとみなした。用量反応は、活性であることが判明した全ての化合物について行った(二重反復試験での8点曲線)。
式(I)の化合物の薬理学的性質は、予想される構造的変化で異なるが、概して、式(I)の化合物は、上の試験において、例えば、0.0002〜200μMの範囲内のIC50を有する。
ヒトを含めた哺乳動物の治療的処置(予防的処置を含めた)のために式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を使用するには、それを、通常は、標準的な薬務(pharmaceutical practice)にしたがって医薬組成物として製剤化する。
本発明の組成物は、経口使用に(例えば、錠剤、ロゼンジ、硬または軟カプセル剤、水性または油状懸濁剤、乳剤、分散性散剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所使用に(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性または油状液剤または懸濁剤として)、吸入による投与に(例えば、微粉散剤または液状エアゾル剤として)、吹入による投与に(例えば、微粉散剤として)または非経口投与に(例えば、静脈内、皮下、筋肉内または筋肉内投与用の滅菌水性または油状液剤として、または直腸投与用の坐剤として)適した形であってよい。
本発明の組成物は、当該技術分野において周知の慣用的な医薬賦形剤を用いて慣用法によって得ることができる。したがって、経口使用の予定の組成物は、例えば、一つまたはそれを超える着色剤、甘味剤、着香剤および/または保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適当な薬学的に許容しうる賦形剤には、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルギン酸(algenic acid)などの造粒剤および崩壊剤;デンプンなどの結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなどの保存剤;およびアスコルビン酸などの酸化防止剤が含まれる。これら錠剤製剤は、コーティングされていなくてよいし、またはそれらの崩壊およびその後の胃腸管内での活性成分の吸収を変更するようにかまたはそれらの安定性および/または外観を改善するために、どちらの場合も当該技術分野において周知の慣用的なコーティング剤および手順を用いてコーティングされていてよい。
経口使用の組成物は、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合されているゼラチン硬カプセル剤の形であってよいし、または活性成分が、ラッカセイ油、流動パラフィンまたはオリーブ油などの油または水と混合されているゼラチン軟カプセル剤としてあってよい。
水性懸濁剤は、概して、微粉の形の活性成分を、一つまたはそれを超える懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴム;分散助剤または湿潤剤、例えば、レシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアラート)、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはポリオキシエチレンソルビトールモノオレアートのような、エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレアートと一緒に含有する。これら水性懸濁剤は、一つまたはそれを超える保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはプロピルなど)、酸化防止剤(アスコルビン酸など)、着色剤、着香剤および/または甘味剤(スクロース、サッカリンまたはアスパルテームなど)も含有してよい。
油状懸濁剤は、活性成分を植物油(ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油など)中にまたは鉱油(流動パラフィンなど)中に懸濁させることによって製剤化することができる。これら油状懸濁剤は、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールなどの増粘剤も含有してよい。上記のものなどの甘味剤、および着香剤を加えて、風味のよい経口製剤を与えることができる。これら組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁剤の製造に適した分散性散剤および顆粒剤は、概して、活性成分を、分散助剤または湿潤剤、懸濁化剤および一つまたはこれを超える保存剤と一緒に含有する。適当な分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤は、上に既に述べられたものによって代表される。甘味剤、着香剤および着色剤などの追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油エマルジョンの形であってもよい。その油状相は、オリーブ油またはラッカセイ油などの植物油、または鉱油、例えば、流動パラフィンなど、またはいずれかこれらの混合物であってよい。適当な乳化剤は、例えば、アラビアゴムまたはトラガカントゴムなどの天然に存在するガム、ダイズなどの天然に存在するホスファチド、レシチン、脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されるエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレアート)、およびポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートのような、それら部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物であってよい。これらエマルジョンは、甘味剤、着香剤および保存剤も含有してよい。
シロップ剤およびエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテームまたはスクロースなどの甘味剤と一緒に製剤化することができ、粘滑剤、保存剤、着香剤および/または着色剤も含有してよい。
これら医薬組成物は、滅菌注射可能な水性または油状懸濁剤の形であってもよく、それらは、既知の手順にしたがって、上に述べられた一つまたはそれを超える適当な分散助剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて製剤化することができる。滅菌注射可能製剤は、無毒性の非経口的に許容しうる希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能液剤または懸濁剤、例えば、1,3−ブタンジオール中の液剤であってもよい。
坐剤製剤は、常温では固体であるが、直腸温度で液体であり、したがって、直腸内で溶融して薬物を放出するであろう適当な非刺激性賦形剤と活性成分を混合することによって製造することができる。適当な賦形剤には、例えば、カカオ脂およびポリエチレングリコールが含まれる。
クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤および水性または油状液剤または懸濁剤などの局所用製剤は、概して、活性成分を、慣用的な局所的に許容しうるビヒクルまたは希釈剤と一緒に、当該技術分野において周知の慣用法を用いて製剤することによって得ることができる。
吹入による投与用の組成物は、例えば、30μmまたはそれよりはるかに小さい平均直径の粒子を含有する微粉であって、それ自体、ラクトースなどの一つまたはそれを超える生理学的に許容しうる担体で希釈されたかまたは単独の活性成分を含む微粉の形であってよい。次に、この吹入用粉末は、ターボ吸入装置で用いるための、例えば、1〜50mgの活性成分を含有するカプセル中に好都合に保持され、そのままで、既知の物質であるナトリウムクロモグリケートの吹入に用いられる。
吸入による投与用の組成物は、微粉固体かまたは液体粒子を含有するエアゾル剤として活性成分を分配するように配置された慣用的な加圧エアゾルの形であってよい。揮発性フッ素化炭化水素または炭化水素などの慣用的なエアゾル噴射剤を用いてよく、エアゾル装置は、一定計量の活性成分を分配するように好都合に配置される。
製剤に関する追加の情報については、読者は、Chapter 25.2 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
一つまたはそれを超える賦形剤と混合されて単一剤形を生じる活性成分の量は、処置される宿主および具体的な投与経路に依って必然的に異なるであろう。例えば、ヒトへの経口投与が予定される製剤は、概して、全組成物の約5〜約98重量%であってよい適当且つ好都合な量の賦形剤と配合される、例えば、0.5mg〜2gの活性剤を含有するであろう。単位剤形は、概して、約1mg〜約500mgの活性成分を含有するであろう。投与経路および投薬計画に関する追加の情報については、読者は、Chapter 25.3 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch; Chairman of Editorial Board), Pergamon Press 1990 を参照する。
式(I)の化合物の治療的または予防的目的のための用量サイズは、当然ながら、周知の医学原則にしたがって、状態の性状および重症度、動物または患者の年齢および性別、および投与経路によって異なるであろう。
式(I)の化合物を治療的または予防的目的に用いる場合、それは、概して、必要ならば分割用量で与えられる、例えば、0.5mg〜75mg/kg(体重)の範囲内の1日用量が与えられるように投与されるであろう。概して、非経口経路を用いる場合、より少ない用量が投与されるであろう。したがって、例えば、静脈内投与には、例えば、0.5mg〜30mg/kg(体重)の範囲内の用量が一般的に用いられるであろう。同様に、吸入による投与には、例えば、0.5mg〜25mg/kg(体重)の範囲内の用量が用いられるであろう。しかしながら、経口投与は、特に、錠剤の形で好適である。典型的には、単位剤形は、約1mg〜500mgの本発明の化合物を含有するであろう。
本発明の化合物は、神経ペプチドY5受容体における拮抗作用によって利益があると考えられる疾患状態の処置において用いられる他の薬物および療法と組み合わせて用いることができる。例えば、式(I)の化合物は、摂食障害の処置で用いられる薬物および療法と組み合わせて用いうると考えられる。
一定用量として製剤化する場合、このような組合せ製品は、本明細書中に記載の投与量範囲内の本発明の化合物と、その認可投与量範囲内の他の薬学的活性剤を用いる。組合せ製剤が不適当である場合、逐次的使用が考えられる。
式(I)の化合物は、主に、ヒトなどの温血動物で用いるための治療薬として価値があるが、それらは、神経ペプチドY5受容体における結合に拮抗することが要求される時はいつでも有用である。したがって、それらは、新しい生物学的試験の開発においておよび新しい薬理学的物質の探求において用いるための薬理標準品として有用である。
本発明のもう一つの側面により、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
本発明の一つの特徴により、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の薬剤としての使用を提供する。
本発明のもう一つの側面により、温血動物の療法による処置方法で用いるための式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を提供する。
本発明の別の側面により、神経ペプチドY5受容体によって媒介される障害の処置を必要としている温血動物におけるこのような処置のための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
「神経ペプチドY5受容体によって媒介される障害」の例は、摂食障害である。摂食障害の例には、肥満症、過食症または食欲不振が含まれる。摂食障害の更に別の例には、肥満症および関連障害、過食症または食欲不振が含まれる。「関連障害」の例は、糖尿病、異常脂肪血症、高血圧症および睡眠障害である。好ましくは、「関連障害」は糖尿病を意味する。
本発明のもう一つの側面により、温血動物の摂食障害の処置のための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
本発明のもう一つの側面により、体重減少を促進する場合に用いるための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。
好ましくは、体重減少を促進することは、温血動物の体重減少を促進することを意味すると考えられる。好ましくは、温血動物はヒトである。
本発明のもう一つの側面により、温血動物の摂食障害の処置のための薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の使用を提供する。
本発明の別の特徴により、体重減少を促進するための薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の使用を提供する。
本発明のもう一つの側面により、温血動物における摂食障害の処置方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の治療的有効量を投与することを含む方法を提供する。
本発明のもう一つの側面により、体重減少を促進する方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の治療的有効量を投与することを含む方法を提供する。
本発明の医薬組成物、処置方法および使用の側面については、式(I)の化合物には、4−メチル−6−アセトアミド−9−アセチル−9H−ピリド[2,3−b]インドール化合物、およびその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグおよび溶媒和化合物が含まれるということは理解されるはずである。
実施例
本発明を、ここで、次の非制限実施例によって詳しく説明するが、ここにおいて、特に断らない限り、
(i)温度は、セルシウス度(℃)で与えられるが;作業は、室温または周囲温度で、すなわち、18〜25℃の範囲内の温度で行った;
(ii)有機溶液は、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させた;溶媒の蒸発は、ロータリーエバポレーターを用いて減圧下(600〜4000パスカル;4.5〜30mmHg)において60℃までの浴温度で行った;
(iii)クロマトグラフィーは、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(Merck Keiselgel ART9385)を意味し;薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルプレート上で行った;「Bond Elut」カラムが挙げられている場合、これは、20gのシリカを含有するカラムを意味するが、このシリカは、70ml使い捨てシリンジ中に入っていて、54Å細孔度の多孔性ディスクによって支持されていて、International Sorbent Technology より「ISOLUTE」という名称で得られ;「ISOLUTE」は登録商標であり;
(iv)概して、反応経過はTLCで追跡したが、反応時間は単に例示のために与えられ;
(v)最終生成物は、納得のいくプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルおよび/または質量スペクトルデータを有した;
(vi)収率は、単に例示のために与えられ、入念な工程開発によって得ることができるものでは必ずしもなく;より多くの材料が必要な場合、製造を繰り返した;
(vii)与えられる場合のNMRデータは、特に断らない限り、溶媒としてペルデュテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)を用いて300MHzで決定される、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に相対する百万分率(ppm)で与えられる主な診断用プロトンについてのδ値の形であり;s,一重線;d,二重線;dd,二重の二重線;t,三重線;tt,三重の三重線;q,四重線;tq,三重の四重線;m,多重線;br,幅広;
(viii)化学記号は、それらの通常の意味を有し;SI単位および記号を用い;
(ix)溶媒比は、容量:容量(v/v)という用語で与え:そして
(x)質量スペクトルは、化学イオン化(CI)様式において直接暴露プローブを用いて70電子ボルトの電子エネルギーで行った;指示された場合、イオン化は、電子衝撃(EI)、高速原子衝撃(FAB)またはエレクトロスプレー(ES)によって行った;m/zの値を与え;概して、親質量を示すイオンだけを報告し;特に断らない限り、(M+H)の値を引用し;
(xi)特に断らない限り、非対称に置換された炭素および/または硫黄原子を含有する化合物は分割しなかった;
(xii)合成が、前の実施例に記載されたのと同様であると記載されている場合、用いられる量は、前の実施例で用いられた量へのミリモル比相当量であり;
(xvi)次の略語を用いた。
EDAC 1−[3−(ジメチルアミノプロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩;
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン;
DMF N,N−ジメチルホルムアミド;
DCM ジクロロメタン;
MeOH メタノール;
MeCN アセトニトリル;
TFA トリフルオロ酢酸;
EtOAc 酢酸エチル;
EtOH エタノール;および
エーテル ジエチルエーテル。
実施例1
3−(3−ピリド−4−イルプロピオンアミド)−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
EDAC(0.035g,0.18mmol)を、DMF(10ml)中の3−アミノ−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(方法5;0.03g,0.12mmol)、DMAP(0.007g,0.06mmol)および3−(ピリジン−4−イル)プロパン酸(方法6;0.027g,0.18mmol)の溶液に加えた。その混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残留物をジクロロメタンと飽和重炭酸ナトリウム溶液とに分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた後、真空中で蒸発乾固させた。その粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより、DCM中0〜10%のMeOH勾配で溶離して精製した。
Figure 2005516892
出発物質の製造
上の実施例の出発物質は、商業的に入手可能であるかまたは標準法によって既知の物質から容易に製造される。例えば、次の反応は、上の反応で用いられる若干の出発物質の製造についての例示であるが、制限するものではない。
方法1
3−エトキシカルボニル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
カリウムビス−(トリメチルシリル)アミド(5.48g,27.5mmol)を、THF(60ml)中の3−エトキシカルボニル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(6g,25mmol)の0℃で撹拌された溶液に、アルゴンの雰囲気下で5分間にわたって少量ずつ加えた。1時間後、2−ブロモプロパン(19ml,0.2mol)を、室温で10分間にわたって滴加した後、反応混合物を60℃に18時間加熱した。その混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解させた。その溶液を水で、次にブラインで洗浄した。有機相を分離し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、イソヘキサン中0〜70%のEtOAc勾配でフラッシュ溶離することによって精製した。適当な画分の蒸発後、生成物を黄色固体(2.91g)として得た。
Figure 2005516892
方法2
3−カルボキシ−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
水酸化ナトリウム(21ml,21mmol)の溶液(1mol dm−3)を、MeOH/水配合物(100ml,2:1v/v)中の3−エトキシカルボニル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(方法1;2.9g,10.3mmol)の撹拌溶液に10分間にわたって加え、その混合物を室温で20時間撹拌させた。MeOHを真空中で除去し、そしてその混合物を、HCl(1mol dm−3)の添加によって酸性にした。沈殿を濾過し、水で洗浄し、真空下において65℃で2時間乾燥させて、淡黄色固体(2.15g)を生じた。
Figure 2005516892
方法3
3−カルボキシ−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M,3.2ml,8mmol)および3−カルボキシ−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(方法2;504mg,2mmol)を、THF(15ml)中の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1.01ml,6mmol)の溶液に−50℃で加えた。その混合物を、0℃に加温しながら30分間撹拌させた。次に、ヨウ化メチル(0.15ml,2.4mmol)を一度に加え、その混合物を0℃で更に30分間、そして室温で更に16時間放置した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM中に溶解させた。溶液を1M HClで、次に水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、分離用HPLCにより、水(0.1%TFA)中20〜90%のMeCN勾配で溶離して精製した。適当な画分の蒸発後、生成物を黄色固体(190mg)として得た。
Figure 2005516892
方法4
3−[2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニルアミノ]−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
ジフェニルホスホリルアジド(0.15ml,0.69mmol)を、トルエン(5ml)中の3−カルボキシ−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(方法3;186mg,0.66mmol)およびトリエチルアミン(0.1ml,0.69mmol)の撹拌溶液に加えた。その混合物を80℃に2時間加熱した。次に、2−トリメチルシリルエタノール(0.19ml,1.32mmol)を加え、混合物を80℃で更に6時間撹拌させた。混合物を真空中で濃縮し、残留物をEtOAc中に溶解させ、1M NaOHで、次に水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥させ、真空中で蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーにより、DCM中0〜5%のMeOH勾配で溶離して精製した。適当な画分の蒸発後、生成物を淡褐色油状物(84mg)として得た。
Figure 2005516892
方法5
3−アミノ−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M,5ml,5mmol)を、3−[2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニルアミノ]−4−エチル−9−イソプロピル−9H−ピリド[3,4−b]インドール(方法4;80mg,0.2mmol)に加え、その混合物を50℃に1時間加熱した。混合物を真空中で濃縮し、残留物をDCM中に溶解させ、水で洗浄した。有機相を分離し、乾燥させ、真空中で蒸発させた。粗生成物を、DCM中0〜2.5%のMeOH勾配でフラッシュ溶離することによって精製した。適当な画分の蒸発後、生成物を淡褐色固体(34mg)として得た。
Figure 2005516892
方法6
3−(ピリジン−4−イル)プロパン酸
水(400ml)およびEtOH(20ml)中の3−ピリジン−4−イルプロパン酸エチル(方法7;103.1g,576mmol)の室温の溶液に、水酸化カリウム(60g,1600mmol)を加えた。18時間後、塩酸(100ml)を加えて、62.8g(73%)の白色固体を生じた。
Figure 2005516892
方法7
3−ピリジン−4−イルプロパン酸エチル
MeOH(300ml)中の(E)−3−ピリジン−4−イルプロプ−2−エン酸エチル(方法8;102.3g,576mmol)を、5%炭素上パラジウム(9.0g)を用いて、大気圧水素下において72時間水素化した。珪藻土を介して触媒を濾去し、濾液を濃縮して、黄色油状物を生じた。収量103.1g(99%)。
Figure 2005516892
方法8
(E)−3−ピリジン−4−イルプロプ−2−エン酸エチル
THF(200ml)中の4−ピリジンカルボキシアルデヒド(67ml,700mmol)およびトリエチルホスホンアセテート(152ml,770mmol)の室温の溶液に、水酸化リチウム(32.4g,770mmol)を加えた。18時間後、エーテル(500ml)を加え、その溶液を、炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、濃縮して、白色固体を生じた。収量102.1g(83%)。
Figure 2005516892
実施例2
次は、ヒトにおいて治療的または予防的に用いるための、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物(以下、化合物X)を含有する代表的な医薬剤形を詳しく説明する。
Figure 2005516892
Figure 2005516892
注記
上の製剤は、当薬学技術分野において周知の慣用法によって得ることができる。錠剤(a)〜(c)は、慣用的な手段によって腸溶コーティングされて、例えば、酢酸フタル酸セルロースのコーティングを与えることができる。

Claims (16)

  1. 式(I)
    Figure 2005516892
    [式中、X、X、X、X、XおよびXの内一つは窒素であり、その他はCRであり;
    は、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイルまたはN,N−(C1−4アルキル)スルファモイルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;
    は、C1−4アルキルであり;
    は、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)
    Figure 2005516892
    であり;
    は、独立して、水素、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4アルキル、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノまたはC1−4アルコキシであり;
    は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルカノイルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、C1−4アルコキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−4アルキル)スルファモイル、C1−4アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり;
    およびRは、独立して、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、ここにおいて、RおよびRは、独立して、一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;または
    およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、炭素上に一つまたはそれを超えるR10で置換されていてよい複素環式環を形成し;そして該複素環式環が−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R11で置換されていてもよく;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルカノイルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、C1−4アルコキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−4アルキル)スルファモイル、C1−4アルキルスルホニルアミノまたは(窒素に結合した複素環式環)カルボニルであり、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるR12で置換されていてもよく;そして該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R13で置換されていてもよく;そして
    およびR10は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、アミノ、ニトロ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4アルカノイルオキシ、C1−4アルカノイルアミノ、C2−6アルケニルオキシカルボニル、C1−4アルコキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルカルボニル、カルボシクリルオキシカルボニル、N−(C1−4アルキル)アミノ、N,N−(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルコキシカルボニルアミノ、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、C1−4アルキルS(O)(式中、aは0〜2である)、N−(C1−4アルキル)スルファモイルおよびN,N−(C1−4アルキル)スルファモイルより選択され;ここにおいて、RおよびR10は、独立して、炭素上に一つまたはそれを超えるR14で置換されていてもよく;そして該ヘテロシクリルが−NH−部分を含有する場合、その窒素は、R15で置換されていてもよく;
    11、R13およびR15は、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−4アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−4アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンゾイル、フェニルスルホニルおよびフェニルより選択され;
    12およびR14は、独立して、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、カルバモイル、ウレイド、アミノ、ニトロ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メトキシ、メトキシカルボニル、ホルミル、アセチル、ホルムアミド、アセチルアミノ、アセトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、メチルチオ、メチルスルフィニル、メシル、N−メチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルカルボニルおよびカルボシクリルオキシカルボニルより選択され;
    nは、0〜3であり;ここにおいて、Rの意味は、同じであってよいしまたは異なっていてよい]
    を有する化合物であって;
    但し、該化合物は、4−メチル−6−アセトアミド−9−アセチル−9H−ピリド[2,3−b]インドールではないという条件付きである化合物;
    またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  2. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  3. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  4. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  5. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  6. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  7. が窒素である請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  8. が、C1−4アルキル、C1−4アルカノイルまたはC1−4アルキルスルホニルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;ここにおいて、Rはヘテロシクリルである請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  9. が、メチルまたはエチルである請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  10. が、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)(請求項1に示される)であり;ここにおいて、
    は、一つまたはそれを超えるRで置換されていてよいC1−10アルキルであり;または
    およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、複素環式環を形成し;
    はカルバモイルであり;
    nは1であり;そして
    はヘテロシクリルである請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
  11. 、X、X、X、XおよびXの内一つは窒素であり、その他はCHであり;
    が、C1−4アルキル、C1−4アルカノイルまたはC1−4アルキルスルホニルより選択され、ここにおいて、Rは、炭素上に一つまたはそれを超えるRで置換されていてもよく;ここにおいて、Rはヘテロシクリルであり;
    がC1−4アルキルであり;
    が、−C(O)NR、−C(O)Rまたは基(IA)(上に示される)であり;ここにおいて、
    は、一つまたはそれを超えるRで置換されていてよいC1−10アルキルであり;または
    およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、複素環式環を形成し;
    はカルバモイルであり;
    nは1であり;そして
    はヘテロシクリルである請求項1に記載の式(I)の化合物;
    またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを製造する方法であって(式中、R、R、R、X、X、X、X、XおよびXは、特に断らない限り、請求項1に定義の通りである)、
    工程(a):Rが−C(O)Rである式(I)の化合物について、式(II)
    Figure 2005516892
    を有するアミンと、式(III)
    Figure 2005516892
    を有する酸またはその活性誘導体とを反応させること;または
    工程(b):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(IV)
    Figure 2005516892
    (式中、Lは置換可能な基である)
    を有する化合物と、式(V)
    HNR
    (V)
    を有するアミンとを反応させることにより;
    工程(c):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(II)の化合物と、式(VI)
    Figure 2005516892
    を有する化合物とを反応させること;
    工程(d):Rが−C(O)NRであり、RおよびRの一方が水素である式(I)の化合物について、式(II)の化合物と、式(VII)
    Figure 2005516892
    (式中、Rは、水素に等しくないRまたはRである)
    を有するイソシアネートとを反応させること;
    工程(e):Rが式(IA)の基である式(I)の化合物について、式(II)のアミンと、式(VIII)
    Figure 2005516892
    (式中、Yは置換可能な基である)
    を有するピリダジンと反応させること;
    工程(f):式(IX)
    Figure 2005516892
    を有する化合物と、式(X)
    −Z
    (X)
    (式中、Zは、置換可能な基であり、またはRがC1−4アルカノイルである場合、Zはヒドロキシであってよい)
    を有する化合物とを反応させること;
    工程(g):Rが−C(O)NRである式(I)の化合物について、式(XI)
    Figure 2005516892
    を有する化合物と、式(V)のアミンとを反応させることにより;
    そしてその後、必要ならば、
    (i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物に変換し;
    (ii)保護基を除去し;
    (iii)薬学的に許容しうる塩または in vivo 加水分解性エステルを形成すること
    を含んで成る方法。
  13. 薬剤として用いるための請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物。
  14. 温血動物の摂食障害の処置のための薬剤の製造における、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の使用。
  15. 温血動物における摂食障害の処置方法であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物の治療的有効量を投与することを含む方法。
  16. 体重減少を促進する場合に用いるための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩、プロドラッグまたは溶媒和化合物を薬学的に許容しうる希釈剤または担体との混合物で含む医薬組成物。
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