JP2004309708A - 電子写真感光体およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非接触式の帯電プロセスが用いられる電子写真感光体において、表面の物性を規定することによって、耐磨耗寿命に優れ、形成される画像にきずおよび濃度むらを長期間にわたって生じることのないようにする。
【解決手段】非接触式の帯電プロセスが用いられる電子写真感光体において、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITを、2.70%以上好ましくは3.00%以上とし、かつ表面のビッカース硬さ(HV)を、20以上25以下とする。このような電子写真感光体1は、柔軟性に優れ、軟質過ぎずまた脆さを露呈しない塑性を有するので、長期間の使用に際し、磨耗による膜べり量が少なく、また表面の平滑性に優れて形成される画像にきずや濃度むらを生じることがない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられる電子写真感光体およびそれを備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置は、複写機だけでなく、近年需要の伸びの著しいコンピュータ等の出力手段であるプリンターなどにも広く利用されるに至っている。電子写真方式の画像形成装置では、装置に備わる電子写真感光体の感光層を、帯電器によって一様に帯電させ、画像情報に対応するたとえばレーザ光などによって露光し、露光によって形成される静電潜像に対してトナーと呼ばれる微粒子状の現像剤を現像器から供給してトナー画像を形成する。
【0003】
電子写真感光体の表面に現像剤の成分であるトナーが付着することによって形成されたトナー画像は、転写手段によって記録紙などの転写材に転写されるけれども、電子写真感光体表面のトナーがすべて記録紙に転写して移行されるのではなく、一部が電子写真感光体表面に残留する。また現像時に電子写真感光体と接触する記録紙の紙粉が、電子写真感光体に付着したまま残留することもある。
【0004】
このような電子写真感光体表面の残留トナーおよび付着紙粉は、形成される画像の品質に悪影響を及ぼすので、クリーニング装置によって除去したり、また近年ではクリーナーレス化技術が進み、独立したクリーニング手段を有することなく現像手段に付加されるクリーニング機能によって残留トナーを回収する、いわゆる現像兼クリーニングシステムで除去している。このように電子写真感光体には、帯電、露光、現像、転写、クリーニングおよび除電の動作が繰返し実行されるので、電気的および機械的外力に対する耐久性が求められる。具体的には、電子写真感光体表面が摺擦されることによる磨耗や傷の発生、また帯電器による帯電時に発生するオゾンやNOx等の活性物質の付着による表面層の劣化等に対する耐久性が要求される。
【0005】
電子写真方式の画像形成装置の低コスト化およびメンテナンスフリーを実現するためには、電子写真感光体が、充分な耐久性を有し、長期間安定して動作し得ることが重要となる。このような電子写真感光体の耐久性および動作の長期安定性には、電子写真感光体を構成する表面層の物性が大きく関係する。
【0006】
電子写真感光体表面の物性に限らず、広く材料の物性、特に機械的性質を評価する指標の一つに、硬さがある。硬さの定義は、圧子の押込みに対する材料からの応力とされている。この硬さを、材料の物性を知る物理的なパラメータに用いて、電子写真感光体表面を構成するような膜の機械的性質を定量化する試みがなされている。たとえば引っ掻き強度試験、鉛筆硬度試験やビッカース硬さ試験等は、硬さを測定する試験方法として広く知られている。
【0007】
しかしながら、いずれの硬さ試験においても、有機物によって構成される膜のように、塑性、弾性(遅延成分を含む)およびクリープ性の複合した複雑な挙動を示す材料の機械的性質を測定するには問題がある。たとえば、ビッカース硬さは、膜についた圧痕の長さを測定して硬さを評価しているけれども、これは、膜の塑性のみを反映したものであり、有機物のような弾性変形をも大きい割合で含む変形形態をとるものの機械的性質を正確に評価することはできない。したがって、有機物によって構成されるような膜の機械的性質は、多様な性質に配慮して評価されなければならない。
【0008】
有機感光層を有する電子写真感光体の表面層の物性を評価する従来技術の一つでは、DIN50359−1に規定されるユニバーサル硬さ試験によるユニバーサル硬さ値(Hu)と塑性変形率とを用いることが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この従来技術では、Huと塑性変形率とを、特定の範囲に限定することによって、感光体表面層の機械的劣化が起り難いことを開示する。しかしながら、特許文献1に開示される弾性の限定範囲には、現状、一般的に用いられる高分子バインダーを用いた電荷輸送層を有する感光体のほぼすべてが含まれるものであり、実質上好適範囲を限定したことにならないという問題がある。
【0009】
また電子写真感光体の表面層の物性を評価するもう一つの従来技術では、接触帯電プロセスを用いる電子写真方式の画像形成装置に備えられる感光体において、前述のユニバーサル硬さ値(Hu)とともに、硬さ以外の機械的性質としてヤング率を特定範囲に限定することによって、感光体の耐きず性を改良できることが開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0010】
しかしながら、もう一つの従来技術は、接触帯電プロセスを用いる場合に限定されるものである。画像形成に電子写真感光体を用いる電子写真方式において、感光体を帯電させるプロセスには、もう一つの従来技術に開示されるような接触帯電と、たとえばスコロトロンを用いた非接触帯電との大きくわけて2種類がある。したがって、接触帯電と非接触帯電とでは、その帯電様式の違いから、それぞれに用いられる感光体として要求される性能には当然違いが生じる。このことから、接触式の帯電プロセスを用いる電子写真感光体に好適な表面物性値の限定範囲が、非接触式の帯電プロセスを用いる電子写真感光体の表面物性に対してそのまま適用することはできないという問題がある。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−10320号公報
【特許文献2】
特開2001−125298号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、非接触式の帯電プロセスが用いられる電子写真感光体であって、表面の物性を規定することによって、耐磨耗寿命に優れ、形成される画像にきずおよび濃度むらを長期間にわたって生じることのない電子写真感光体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、非接触で帯電された表面が画像情報に応じた光で露光されることによって静電潜像が形成され、静電潜像が現像されることによってトナー画像が形成され、トナー画像が転写材に転写された後、トナーを含む異物が表面から除去される電子写真感光体において、
温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITが、2.70%以上であり、かつ表面のビッカース硬さ(HV)が、20以上25以下であることを特徴とする電子写真感光体である。
【0014】
また本発明は、前記クリープ値CITが、3.00%以上であることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、電子写真方式の画像形成に用いられ、非接触式の帯電プロセスによって帯電される電子写真感光体の表面物性は、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITが、2.70%以上、好ましくは3.00%以上であり、かつ表面のビッカース硬さ(HV)が、20以上25以下であるように設定される。このことによって、電子写真感光体の表面層を形成する膜の柔軟性が保たれ、かつ、前記膜の塑性を軟質過ぎることなくまた脆くもない好適な状態にすることができる。したがって、帯電、露光、現像、転写、クリーニングおよび除電の画像形成が繰返し行なわれる長期間の使用に際しても、膜減り量が軽減され、また膜の傷発生も軽減されて感光体表面の平滑性が保たれるので、形成される画像にきずや濃度むらの発生することが防止される。
【0016】
また本発明は、前記電子写真感光体と、
電子写真感光体の表面を非接触で帯電させる帯電手段と、
帯電された電子写真感光体の表面を画像情報に応じた光で露光することによって静電潜像を形成させる露光手段と、
静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と
トナー画像を電子写真感光体の表面から転写材へ転写する転写手段と、
トナー画像が転写された後の電子写真感光体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
本発明に従えば、耐磨耗寿命および耐きず付き性に優れる電子写真感光体を備えるので、長期間にわたって形成される画像にきずや濃度むらを生じることのない画像形成装置が実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である電子写真感光体1の構成を簡略化して示す部分断面図であり、図2は図1に示す電子写真感光体1を備える本発明の実施の他の形態である画像形成装置2の構成を簡略化して示す配置側面図である。
【0019】
電子写真感光体1(以後、感光体と略称する)は、導電性素材からなる導電性支持体3と、導電性支持体3上に積層される下引層4と、下引層4上に積層される層であって電荷発生物質を含む電荷発生層5と、電荷発生層5の上にさらに積層される層であって電荷輸送物質を含む電荷輸送層6とを含む。電荷発生層5と電荷輸送層6とは、感光層7を構成する。
【0020】
導電性支持体3は、円筒形状を有し、(a)アルミニウム、ステンレス鋼、銅、ニッケルなどの金属材料、(b)ポリエステルフィルム、フェノール樹脂パイプ、紙管などの絶縁性物質の表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化錫、酸化インジウムなどの導電性層を設けたものが好適に用いられ、その体積抵抗が1010Ω・cm以下の導電性を有するものが好ましい。導電性支持体3には、前述の体積抵抗を調整する目的で表面に酸化処理が施されてもよい。導電性支持体3は、感光体1の電極としての役割を果たすとともに他の各層4,5,6の支持部材としても機能する。なお導電性支持体3の形状は、円筒形に限定されることなく、板状、フイルム状およびベルト状のいずれであってもよい。
【0021】
下引層4は、たとえば、ポリアミド、ポリウレタン、セルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、アルミニウム陽極酸化被膜、ゼラチン、でんぷん、カゼイン、N−メトキシメチル化ナイロンなどによって形成される。また酸化チタン、酸化錫、酸化アルミニウムなどの粒子を下引層4中に分散させてもよい。下引層4の膜厚は、約0.1〜10μmに形成される。この下引層4は、導電性支持体3と感光層7との接着層としての役割を果たすとともに、導電性支持体3から電荷が感光層7へ流込むのを抑制するバリア層としても機能する。このように下引層4は感光体1の帯電特性を維持するように作用するので、感光体1の寿命を延ばすことができる。
【0022】
電荷発生層5は、公知の電荷発生物質を含んで構成することができる。電荷発生物質には、可視光を吸収してフリー電荷を発生するものであれば、無機顔料、有機顔料および有機染料のいずれをも用いることができる。無機顔料としては、セレンおよびその合金、ヒ素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、アモルファスシリコン、その他の無機光導電体が挙げられる。有機顔料としては、フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、キナクリドン系化合物、多環キノン系化合物、ペリレン系化合物などが挙げられる。有機染料としては、チアピリリウム塩、スクアリリウム塩などが挙げられる。前述の電荷発生物質の中でも、好ましくは、有機顔料や有機染料などの有機光導電性化合物が用いられ、さらに有機光導電性化合物の中でも、フタロシアニン系化合物が好適に用いられ、特にチタニルフタロシアニン化合物を用いることが最適であり、良好な感度特性、帯電特性および再現性が得られる。
【0023】
前述の列挙した顔料および染料の他に、電荷発生層5には、化学増感剤または光学増感剤を添加してもよい。化学増感剤として、電子受容性物質、たとえば、テトラシアノエチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンなどのシアノ化合物、アントラキノン、p−ベンゾキノンなどのキノン類、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンなどのニトロ化合物が挙げられる。光学増感剤として、キサンテン系色素、チアジン色素、トリフェニルメタン系色素などの色素が挙げられる。
【0024】
電荷発生層5は、前述の電荷発生物質をバインダ樹脂とともに、適当な溶媒中に分散させ、下引層4上に積層し、乾燥または硬化させて成膜する。バインダ樹脂としては、具体的に、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン、ポリアクリレートなどが挙げられる。溶媒としては、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、エチルセロソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロルベンゼン、エチレングリコールジメチルエーテルなどが挙げられる。
【0025】
なお溶媒は、前述のものに限定されることなく、アルコール系、ケトン系、アミド系、エステル系、エーテル系、炭化水素系、塩素化炭化水素系、芳香族系のうちから選択されるいずれかの溶媒系を、単独または混合して用いてもよい。ただし、電荷発生物質の粉砕およびミリング時の結晶転移に基づく感度低下、およびポットライフによる特性低下を考慮した場合、無機や有機顔料において結晶転移を起こしにくいシクロヘキサノン、1,2−ジメトキシエタン、メチルエチルケトン、テトラヒドロキノンのいずれかを用いることが好ましい。
【0026】
電荷発生層5の形成には、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などの気相堆積法や塗布方法などを適用することができる。塗布方法を用いる場合、電荷発生物質をボールミル、サンドグラインダ、ペイントシェイカ、超音波分散機などによって粉砕して溶剤に分散し、必要に応じてバインダ樹脂を加えた塗布液を、公知の塗布法によって下引層4上に塗布する。下引層4の形成される導電性支持体3が円筒状の場合、塗布法にはスプレイ法、垂直型リング法、浸漬塗布法などを用いることができる。電荷発生層5の膜厚は、約0.05〜5μmであることが好ましく、より好ましくは約0.1〜1μmである。
【0027】
なお下引層4の形成されている導電性支持体3の形状がシートの場合、塗布法にはアプリケータ、バーコータ、キャスティング、スピンコートなどを用いることができる。
【0028】
電荷輸送層6は、公知の電荷輸送物質と結着樹脂とを含んで構成することができる。電荷発生層5に含まれる電荷発生物質で発生した電荷を受け入れ、これを輸送する能力を有するものであればよい。電荷輸送物質としては、たとえばポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−g−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、ピラゾリン誘導体、フェニルヒドラゾン類、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン系化合物、テトラフェニルジアミン系化合物、スチルベン系化合物、3−メチル−2−ベンゾチアゾリン環を有するアジン化合物等の電子供与性物質が挙げられる。
【0029】
電荷輸送層6を構成する結着樹脂としては、電荷輸送物質と相溶性を有するものであればよく、たとえば、ポリカーボネートおよび共重合ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリケトン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂およびポリスルホン樹脂、それらの共重合樹脂などが挙げられる。これらの樹脂を単独または2種以上混合して用いてもよい。前述の結着樹脂の中でもポリスチレン、ポリカーボネートおよび共重合ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルなどの樹脂は、1013Ω以上の体積抵抗率を有し、成膜性や電位特性などにも優れている。
【0030】
またこれらの材料を溶解させる溶剤は、メタノールやエタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンやシクロヘキサノンなどのケトン類、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンやジオキソランなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタンやジクロロエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、クロロベンゼンやトルエンなどの芳香族類などを用いることができる。
【0031】
電荷輸送層6を形成するための電荷輸送層用塗布液は、結着樹脂溶液中へ電荷輸送物質を溶解して調製される。電荷輸送層6に占める電荷輸送物質の割合は、30〜80重量%の範囲が好ましい。電荷発生層5上への電荷輸送層6の形成は、前述の下引層4上に電荷発生層5を形成したのと同様にして行われる。電荷輸送層6の膜厚は、10〜50μmが好ましく、より好ましくは15〜40μmである。
【0032】
また、電荷輸送層6には、1種以上の電子受容性物質や色素を含有させることによって、感度の向上を図り繰返し使用時の残留電位の上昇や疲労などを抑えるようにしてもよい。電子受容性物質としては、たとえば無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、4−クロルナフタル酸無水物などの酸無水物、テトラシアノエチレン、テレフタルマロンジニトリルなどのシアノ化合物、4−ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、アントラキノン、1−ニトロアントラキノンなどのアントラキノン類、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンなどの多環または複素環ニトロ化合物が挙げられ、これらを化学増感剤として用いることができる。
【0033】
色素としては、たとえば、キサンテン系色素、チアジン色素、トリフェニルメタン色素、キノリン系顔料、銅フタロシアニンなどの有機光導電性化合物が挙げられ、これらを光学増感剤として用いることができる。
【0034】
さらに、電荷輸送層6には、公知の可塑剤を含有させることによって、成形性、可撓性および機械的強度を向上させるようにしてもよい。可塑剤としては、二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステル、塩素化パラフィン、エポキシ型可塑剤などが挙げられる。また、感光層7には、必要に応じてポリシロキサンなどのゆず肌防止のためのレベリング剤、耐久性向上のためフェノール系化合物、ハイドロキノン系化合物、トコフェロール系化合物、アミン系化合物などの酸化防止剤、紫外線吸収剤などを含有してもよい。
【0035】
前述のように構成される感光体1の表面皮膜物性、すなわち膜状に形成される感光層7の表面皮膜物性は、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITが、2.70%以上好ましくは3.00%以上であり、かつ表面のビッカース硬さ(HV)が、20以上25以下であるように設定される。
【0036】
以下クリープ値CITについて説明する。一般的に固体材料は、比較的低荷重のときであっても、負荷荷重の保持時間の経過に伴って、徐々に連続的な変形現象いわゆるクリープを発現し、特に有機高分子材料ではクリープが顕著に現れる。クリープは、大別すると遅延弾性変形成分と塑性変形成分とを含み、材料の柔軟性を表す指標として用いられている。図3は、感光体のクリープ値CITおよびビッカース硬さHVを求める方法を説明する図である。クリープ値CITは、圧子を介して感光体の表面に予め定める荷重を一定時間負荷した状態での圧子の押込み量の変化量、すなわち押込み荷重に対する感光体表面皮膜の緩和の程度を評価するパラメータである。
【0037】
図3に示すヒステリシスライン8は、感光体1の表面に押込み荷重負荷を開始して予め定める押込み最大荷重Fmaxに達するまでの押込み過程(A→B)、押込み最大荷重Fmaxで一定時間t保持する負荷荷重保持過程(B→C)、除荷を開始して荷重零(0)に達して除荷を完了するまでの除荷過程(C→D)の変形(押込み深さ変化)履歴を示し、クリープ値CITは、負荷荷重保持過程(B→C)における押込み量の変化量で与えられる。
【0038】
本実施の形態では、クリープ値CITは、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、圧子に四角錘のダイヤモンド圧子(Vickers圧子)を用い、押込み最大荷重Fmax=30mNで、一定時間t=5秒負荷保持する条件にて測定された。クリープ値CITは、具体的に式(1)によって与えられる。
IT=100×(h2−h1)/h1 …(1)
ここで、h1:最大荷重30mNに達した時点(B)における押込み深さ
h2:最大荷重30mNで時間t保持した時点(C)における押込み深さ
【0039】
このようなクリープ値CITは、たとえばフィッシャースコープH100V(株式会社フィッシャー・インストルメント製)によって求められる。
【0040】
感光体1の表面のクリープ値CITを限定する理由について説明する。感光体1の表面は、クリーニング部材等が押圧されるときに与えられるエネルギによって変形するけれども、クリープ値CITを2.70%以上にして柔軟性を付与することによって、変形による内部エネルギが緩和(分散)され、磨耗の進行が抑制される。すなわち感光体の耐磨耗寿命が向上される。クリープ値CITが2.70%未満では、感光体表面の柔軟性が劣り、クリーニング部材等との擦過による耐磨耗性が低下し、寿命が短くなる。
【0041】
なお、クリープ値CITの上限は、特に限定されることはないけれども、好ましくは5.0%以下に設定される。クリープ値CITが5.0%を超えると、感光体表面が柔軟に過ぎ、たとえばクリーニング部材による擦過時の押込み変形量が大きく、充分なクリーニング効果の得られないことがある。
【0042】
次に、ビッカース硬さHVについて説明する。ビッカース硬さ(HV)は、材料の塑性の指標であり、日本工業規格(JIS)Z2244に準じて求められる。本実施の形態におけるビッカース硬さ(HV)は、まず先のクリープ値CITを求める際のヒステリシスライン8のうち、除荷過程(C→D)において得られる除荷曲線のC点に対する接線が、押込み深さ軸と交差する切片hrと、押込み最大荷重Fmaxとから塑性変形硬さHuplastを求め、この塑性変形硬さHuplastに対応する値として求められる。具体的に塑性変形硬さHuplastは、式(2)によって得られる。
Huplast=Fmax/A(hr) …(2)
ここで、A(hr)は、反発押込み深さと呼ぶ先の切片hrにおける圧痕表面積であり、A(hr)=26.43・hrで与えられる。
【0043】
図4は、ビッカース硬さHVと塑性変形硬さHuplastとの関係を示す図である。図4に示すように、ビッカース硬さHVと塑性変形硬さHuplastとの間には、極めて高い相関があるので、塑性変形硬さHuplastに対応するビッカース硬さHVを求める、換言すれば換算することができる。塑性変形硬さHuplastからビッカース硬さHVへの換算も含めて、このようなビッカース硬さHVは、先のクリープ値と同様に、たとえばフィッシャースコープH100Vによって求めることができる。
【0044】
感光体1の表面のビッカース硬さHVを限定する理由について説明する。HVが20未満では、電子写真方式に用いられる感光体として表面の機械的強度が不足する。またHVが25を超えると、感光体表面の脆さが露呈し、感光体表面における傷の発生が増加し、耐久性が悪化する。したがって、ビッカース硬さHVを、20以上25以下とした。
【0045】
クリープ値CITと、ビッカース硬さHVとが、特定の範囲になるように設定される感光体1は、その表面層すなわち感光層7を形成する膜の柔軟性が保たれ、かつ、膜の塑性が軟質過ぎることなくまた脆くもない。したがって、帯電、露光、現像、転写、クリーニングおよび除電の画像形成が繰返し行なわれる長期間の使用に際しても、膜減り量が軽減され、また膜のきず発生も軽減されて感光体表面の平滑性が保たれるので、形成される画像にきずや濃度むらの発生することが防止される。感光体1表面のクリープ値CITおよびビッカース硬さHVの調整は、感光層7を構成する電荷輸送材料および結着樹脂の種類と配合比、感光層7の積層構造たとえば電荷発生層5の厚みと電荷輸送層6の厚みとの組合せ、また電荷発生層5および電荷輸送層6形成後の熱処理条件等の制御によって実現される。
【0046】
以下感光体1における静電潜像形成動作について簡単に説明する。感光体1に形成される感光層7は、帯電器などでたとえば負に一様に帯電され、帯電された状態で電荷発生層5に吸収波長を有する光が照射されると、電荷発生層5中に電子および正孔の電荷が発生する。正孔は、電荷輸送層6に含まれる電荷輸送材料によって感光体1表面に移動されて表面の負電荷を中和し、電荷発生層5中の電子は、正電荷が誘起された導電性支持体3の側に移動し、正電荷を中和する。このように、感光層7には、露光された部位の帯電量と露光されなかった部位の帯電量とに差異が生じて静電潜像が形成される。
【0047】
次に図2を参照し、前述の感光体1を備える画像形成装置2の構成および画像形成動作について説明する。本実施の形態として例示する画像形成装置2は、デジタル複写機2である。
【0048】
デジタル複写機2は、大略スキャナ部11と、レーザー記録部12とを含む構成である。スキャナ部11は、透明ガラスからなる原稿載置台13と、原稿載置台13上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(RADF)14と、原稿載置台13上に載置された原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニットであるスキャナユニット15とを含む。このスキャナ部11にて読み取られた原稿画像は、画像データとして後述する画像データ入力部へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が施される。RADF14には、RADF14に備わる図示しない原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セットされた原稿を1枚ずつ自動的に原稿載置台13上へ給送する装置である。またRADF14は、オペレーターの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニット15に読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサー群、制御部などを含んで構成される。
【0049】
スキャナユニット15は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセンブリ16と、原稿からの反射光像を光電変換素子(略称CCD)23に導くために原稿からの反射光を反射する第1反射ミラー17を搭載する第1走査ユニット18と、第1反射ミラー17からの反射光像をCCD23に導くための第2および第3反射ミラー19,20を搭載する第2走査ユニット21と、原稿からの反射光像を前述の各反射ミラー17,19,20を介して電気的画像信号に変換するCCD23上に結像させるための光学レンズ22と、前記CCD23とを含む構成である。
【0050】
スキャナ部11は、RADF14とスキャナユニット15との関連動作によって、原稿載置台13上に読取るべき原稿を順次給送載置させるとともに、原稿載置台13の下面に沿ってスキャナユニット15を移動させて原稿画像を読取るように構成される。第1走査ユニット18は、原稿載置台13に沿って原稿画像の読取り方向(図2では紙面に向って左から右)に一定速度Vで走査され、また第2走査ユニット21は、その速度Vに対して2分の1(V/2)の速度で同一方向に平行に走査される。この第1および第2走査ユニット18,21の動作によって、原稿載置台13上に載置された原稿画像を1ライン毎に順次CCD23へ結像させて画像を読取ることができる。
【0051】
原稿画像をスキャナユニット15で読取って得られた画像データは、後述する画像処理部へ送られ、各種画像処理が施された後、画像処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出してレーザー記録部13に転送して記録媒体である記録紙上に画像を形成させる。
【0052】
レーザー記録部12は、記録紙の搬送系33と、レーザー書込みユニット26と、画像を形成するための電子写真プロセス部27とを備える。レーザー書込みユニット26は、前述のスキャナユニット15にて読取られてメモリに記憶された後にメモリから読出される画像データ、または外部の装置から転送される画像データに応じてレーザー光を出射する半導体レーザー光源と、レーザー光を等角速度偏向するポリゴンミラーと、等角速度で偏向されたレーザー光が電子写真プロセス部27に備えられる感光体1上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズなどを含む。
【0053】
電子写真プロセス部27は、前述の感光体1の周囲に帯電器28、現像器29、転写器30、クリーニング器31が、矢符32で示す感光体1の回転方向の上流側から下流側に向ってこの順番に備えられる。前述のように感光体1は、帯電器28によって一様に帯電され、帯電された状態で電子写真プロセス部27から出射される原稿画像データに対応するレーザー光によって露光される。露光されることによって感光体1表面に形成される静電潜像は、現像器29から供給されるトナーによって現像され、可視像であるトナー画像となる。感光体1表面に形成されたトナー画像は、後述する搬送系33によって供給される転写材である記録紙上に転写器30によって転写される。
【0054】
トナー画像が記録紙に転写された後、さらに矢符32方向に回転する感光体1は、その表面がクリーニング器31に備わるクリーニングブレード31aによって擦過される。感光体1の表面でトナー画像を形成するトナーはすべて記録紙上に転写されるものではなく、わずかに感光体1の表面に残留することがある。この感光体表面に残留するトナーは、残留トナーと呼ばれ、残留トナーの存在は、形成される画像品質悪化の原因となるので、感光体表面に押圧される前記クリーニングブレード31aによって、紙粉等の他の異物とともに感光体表面から除去清掃される。
【0055】
記録紙の搬送系33は、画像形成を行う電子写真プロセス部27の特に転写器30の配置される転写位置へ記録紙を搬送する搬送部34と、搬送部34へ記録紙を送込むための第1〜第3カセット給紙装置35,36,37と、所望の寸法の記録紙を適宜給紙するための手差給紙装置38と、感光体1から記録紙に転写された画像、特にトナー画像を定着する定着器39と、トナー画像定着後の記録紙の裏面(トナー画像の形成された表面の反対側の面)に、さらに画像を形成するために記録紙を再供給するための再供給経路40とを含む。この搬送系33の搬送経路上には、多数の搬送ローラ41が設けられ、記録紙は搬送ローラ41によって搬送系33内の所定の位置に搬送される。
【0056】
定着器39によってトナー画像を定着処理された記録紙は、裏面に画像形成するべく再供給経路40に送給されるか、または排紙ローラ42によって後処理装置43へ給送される。再供給経路40に給送された記録紙には、前述の動作が繰返し実行されて裏面に画像形成される。後処理装置43に給送された記録紙は、後処理が施された後、後処理工程に応じて定められる排紙先である第1または第2排紙カセット44,45のいずれかに排紙されて、デジタル複写機2における一連の画像形成動作が終了する。
【0057】
デジタル複写機2に備わる感光体1は、感光層7を形成する膜の柔軟性に優れ、また膜の塑性が軟質過ぎることなくまた脆くもない。したがって、感光体1の膜減り量が軽減され、また膜の傷発生も軽減されて感光体1表面の平滑性が保たれるので、形成される画像に傷や濃度むらを生じることのない画像形成装置が実現される。
【0058】
図5は、本発明の実施の第2の形態である感光体53の構成を簡略化して示す部分断面図である。本実施の形態の感光体53は、実施の第1形態の感光体1に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。感光体53において注目すべきは、導電性支持体3上に単層からなる感光層54が形成されることである。
【0059】
感光層54は、実施の第1形態の感光体1に用いるのと同様の電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂などを用いて形成される。結着樹脂中に電荷発生物質および電荷輸送物質を分散したり、電荷輸送物質を含む結着樹脂中に電荷発生物質を顔料粒子の形で分散させたりして調製した感光層用塗布液を用い、実施の第1形態の感光体1における電荷発生層5を形成するのと同様の方法によって単層の感光層が導電性支持体3上に形成される。本実施の形態の単層型感光体53は、塗布されるべき感光層54が一層のみであるので、製造原価および歩留が電荷発生層および電荷輸送層を積層して構成される積層型に比べて優れている。
【0060】
(実施例)
以下本発明の実施例について説明する。
【0061】
まず、直径:30mm、長さ:346mmのアルミニウム製円筒状導電性支持体上に種々の条件にて感光層を形成し、実施例および比較例として準備した感光体について説明する。
【0062】
(実施例1〜3)
(実施例1);酸化チタンTTO−MI−1(Al、ZrOにて表面処理された樹枝状ルチル型、チタン成分85%;石原産業社製)3重量部およびアルコール可溶性ナイロン樹脂CM8000(東レ社製)3重量部を、メチルアルコール60重量部と1,3−ジオキソラン40重量部との混合溶剤に加え、ペイントシェーカーにて10時間分散処理して下引層用塗布液を調整した。この塗布液を塗布槽に満たし、導電性支持体を浸漬後引上げ、自然乾燥して層厚0.9μmの下引層を形成した。
【0063】
ブチラール樹脂S−LEC BL−2(積水化学社製)10重量部、1,3−ジオキソラン1400重量部、および下記構造式(1)で示されるチタニルフタロシアニン15重量部をボールミルにて72時間分散処理して電荷発生層用塗布液を調整した。この塗布液を、下引層の場合と同様の浸漬塗布法にて前述の下引層上に塗布し、 自然乾燥して層厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
【0064】
次に、電荷輸送物質として下記構造式(2)で示されるブタジエン系化合物100重量部、3種類のポリカーボネート樹脂J−500、G−400、GH−503(出光興産株式会社製)を48重量部、32重量部、32重量部、同じくポリカーボネート樹脂TS2020(帝人化成社製)48重量部、さらにスミライザーBHT(住友化学株式会社製)5重量部を混合し、テトラヒドロフラン980重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を、浸漬塗布法にて前述の電荷発生層上に塗布し、130℃で1時間乾燥して層厚28μmの電荷輸送層を形成した。このようにして実施例1の感光体を作製した。
【0065】
【化1】
Figure 2004309708
【0066】
【化2】
Figure 2004309708
【0067】
(実施例2);実施例1と同様にして下引層および電荷発生層を形成した。次いで電荷輸送物質として下記構造式(3)で示されるエナミン系化合物を100重量部、2種類のポリカーボネート樹脂GK−700、GH503(出光興産株式会社製)99重量部、81重量部を、テトラヒドロフラン1050重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を用い、実施例1と同様にして実施例2の感光体を作製した。
【0068】
【化3】
Figure 2004309708
【0069】
(実施例3);電荷輸送層形成に際し、ポリカーボネート樹脂にG−400(出光興産株式会社製)99重量部およびGH503(出光興産株式会社製)81重量部を用いた以外は、実施例2と同様にして、実施例3の感光体を作製した。
【0070】
(比較例1〜5)
(比較例1);実施例1と同様にして下引層および電荷発生層を形成した。次いで電荷輸送物質として前記構造式(2)で示されるブタジエン系化合物を100重量部、ポリカーボネート樹脂G−400(出光興産株式会社製)88重量部、同じくポリカーボネート樹脂TS2020(帝人化成社製)72重量部、さらにスミライザーBHT(住友化学株式会社製)5重量部を混合し、テトラヒドロフラン980重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を用い、実施例1と同様にして比較例1の感光体を作製した。
【0071】
(比較例2);実施例1と同様にして下引層および電荷発生層を形成した。次いで電荷輸送物質として前記構造式(3)で示されるエナミン化合物を100重量部、ポリカーボネート樹脂GH−503(出光興産株式会社製)99重量部、同じくポリカーボネート樹脂M−300(出光興産株式会社製)81重量部を、テトラヒドロフラン1050重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を用い、実施例1と同様にして比較例1の感光体を作製した。
【0072】
(比較例3);電荷輸送層形成に際し、ポリカーボネート樹脂にM−300(出光興産株式会社製)180重量部を用いた以外は、比較例2と同様にして、比較例3の感光体を作製した。
【0073】
(比較例4);実施例1と同様にして下引層および電荷発生層を形成した。次いで電荷輸送物質として下記構造式(4)で示されるスチリル系化合物を100重量部、ポリカーボネート樹脂G−400(出光興産株式会社製)105重量部、同じくポリカーボネート樹脂V290(東洋紡社製)45重量部、さらにスミライザーBHT(住友化学株式会社製)1重量部を混合し、テトラヒドロフラン980重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を用い、実施例1と同様にして比較例4の感光体を作製した。
【0074】
【化4】
Figure 2004309708
【0075】
(比較例5);実施例1と同様にして下引層および電荷発生層を形成した。次いで電荷輸送物質として前記構造式(2)で示されるブタジエン系化合物を100重量部、ポリカーボネート樹脂G−400(出光興産株式会社製)160重量部を、テトラヒドロフラン980重量部に溶解して電荷輸送層用塗布液を調整した。この塗布液を用い、実施例1と同様にして比較例5の感光体を作製した。
【0076】
以上のように、実施例1〜3および比較例1〜5の各感光体作製において、電荷輸送物質および電荷輸送層用塗布液に含まれる樹脂の種類および含有比率を変化させることによって、感光体表面のクリープ値CITおよびビッカース硬さHVが、所望の値になるように調整した。これら実施例1〜3および比較例1〜5の感光体表面のクリープ値CITおよびビッカース硬さHVは、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、フィッシャースコープH100V(株式会社フィッシャー・インストルメンツ製)によって測定された。測定条件は、押込み最大荷重W=30mN、押込み最大荷重までの負荷所要時間10秒、荷重保持時間t=5秒、除荷時間10秒であった。
【0077】
実施例1〜3および比較例1〜5の各感光体を、試験用に改造した非接触帯電プロセスを有する複写機AR−450(シャープ株式会社製)に装着し、AR−450用純正トナーを使用して画像形成することによって、耐刷性および画質安定性の評価試験を行った。次に、各性能の評価方法について説明する。
【0078】
[耐刷性];複写機AR−450に備わるクリーニング器のクリーニングブレードが、感光体に当接する圧力、いわゆるクリーニングブレード圧を初期線圧で21gf/cm(2.06×10−1N/cm)に調整した。温度25℃、相対湿度50%の常温/常湿(N/N:Normal Temperature/Normal Humidity)環境中で、前記複写機を用いて各感光体毎に、シャープ社製文字テストチャートを記録紙10万枚に形成して耐刷試験を行なった。
【0079】
耐刷試験開始時と記録紙10万枚にチャート形成後との膜厚、すなわち感光層の層厚みを、光干渉法による瞬間マルチ測光システムMCPD−1100(大塚電子社製)を用いて測定し、耐刷試験開始時の膜厚と記録紙10万枚にチャート形成後の膜厚との差から感光体ドラムの膜べり量を求めた。膜べり量が多い程、耐刷性が悪いと評価した。
【0080】
[画質安定性];各感光体を装着した複写機において、記録紙10万枚にチャートを形成した後、さらにハーフトーン画像を形成した。このハーフトーン画像を目視観察することによって、画像の濃度むらを検出し、耐刷試験後の感光体による画質低下レベル、すなわち画質安定性を評価した。
【0081】
濃度むらの評価基準は、以下のようである。
○:良好。ハーフトーン画像に濃度むらなし。
△:実用上問題のないレベル。ハーフトーン画像に軽微な濃度むらあり。
×:実用上問題となるレベル。ハーフトーン画像に濃度むらあり。
【0082】
また膜べり量とハーフトーン画像の濃度むらとを合わせて感光体性能の総合判定も行なった。総合判定の評価基準は、以下のようである。
◎:膜べり量1.0μm未満かつ濃度むらなし。
○:膜べり量1.0μm以上2.0μm以下かつ濃度むらなし。
△:膜べり量2.0μm超えまたは軽微な濃度むらあり。
×:膜べり量2.0μm超えかつ軽微な濃度むらあり、または濃度むらあり。
【0083】
評価結果を合わせて表1に示す。本発明の実施例の感光体、すなわちクリープ値CITが、2.70%以上であり、かつビッカース硬さHVが20以上25以下の範囲にある感光体では、膜べり量が少なくて耐刷性に優れ、10万枚耐刷試験後のハーフトーン画像においても濃度むらは観察されなかった。特に、CITが3.00%以上である実施例2および3の感光体では、膜べり量が非常に少なかった。このことは、実施例2および3の感光体の表面を構成する感光層が、クリープ性に代表される膜の柔軟性を有すること、かつビッカース硬さHVに代表される膜の塑性が、軟質に過ぎることなくまた脆さの露呈しない中庸な物性を有することを、反映したものと考えられる。
【0084】
他方、比較例2および3の感光体は、CITが3.00%以上であることから膜べり量が少なく優れた耐刷性を示したけれども、感光体表面の平滑性の劣化に起因すると思われる画像の濃度むらが観察された。これは、ビッカース硬さHVに反映される膜の脆さが露呈したためであると考えられる。特に比較例3においては、感光体の表面が硬いので、感光体がクリーニングブレードによって擦過されることによって、感光体表面にアナログレコード盤の表面のような回転方向に沿った細かいきずが多数発生し、耐刷試験後の画質の劣化が顕著であった。
【0085】
比較例4および5の感光体では、感光体の膜べり量が極端に増大する結果となった。これは、クリープ値CITが小さいので、感光体表面のクリーニングブレードの圧接力に対する力の緩和効果が減少したことに起因すると思われる。また、耐刷試験後における感光体表面の平滑性が損なわれ、画質の劣化(濃度むら)が軽微ではあるが確認された。
【0086】
比較例4および5の感光体において濃度むらの発生した理由について、詳細は明らかではないが、以下のように考えられる。すなわち、比較例4の感光体の場合、ビッカース硬さHVは、本発明範囲を硬い方に外れており、硬い材料に起こりがちな脆さが露呈し、結果として不均一な膜の損耗が生じ、非平滑な感光体表面において露光レーザーが散乱されることによって濃度むらが発生したと考えられる。また、比較例5の感光体に関しても、比較例4と同様に表面平滑性の悪化に伴うと思われる濃度むらが見られた。この場合、表面平滑性悪化の要因としては、ビッカース硬さHVの低いことから推測される膜の構造上の緻密性が損なわれている等の原因が考えられるけれども、詳細は明らかでない。
【0087】
【表1】
Figure 2004309708
【0088】
図6は、感光体のCITと膜べり量との関係を示す図である。図6では、実施例および比較例の感光体について測定されたCITと、膜べり量との関係を示す。図6から、CITが大きくなるのに伴って、膜べり量が明らかに減少することが判る。詳細は明らかではないが、CITに代表される感光体表面の柔軟性は、感光体表面が受けるクリーニングブレードによる押圧力の緩和の程度に影響を与えることによって、膜べり量すなわち耐刷性を特徴づけていると思われる。
【0089】
また前述のようにビッカース硬さHVに代表される感光体表面の塑性は、耐刷に伴う感光体表面の平滑性に影響を与えていると思われる。したがって、感光体の耐刷性および画質安定性を決める因子として、クリープ値CITとビッカース硬さHVとの2つが大きく関わっていると考えられる。
【0090】
以上に述べたように、本実施の形態では、感光体の表面は感光層によって構成されるけれども、これに限定されることなく、感光層の外層にさらに表面保護層が設けられ、表面保護層表面のクリープ値CITおよびビッカース硬さHVが、所望の値に設定されるように構成されてもよい。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、電子写真方式の画像形成に用いられ、非接触式の帯電プロセスによって帯電される電子写真感光体の表面物性は、温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITが、2.70%以上、好ましくは3.00%以上であり、かつ表面のビッカース硬さ(HV)が、20以上25以下であるように設定される。このことによって、電子写真感光体の表面層を形成する膜の柔軟性が保たれ、かつ、前記膜の塑性を軟質過ぎることなくまた脆くもない好適な状態にすることができる。したがって、帯電、露光、現像、転写、クリーニングおよび除電の画像形成が繰返し行なわれる長期間の使用に際しても、膜減り量が軽減され、また膜のきず発生も軽減されて感光体表面の平滑性が保たれるので、形成される画像にきずや濃度むらの発生することが防止される。
【0092】
また本発明によれば、耐磨耗寿命および耐きず付き性に優れる電子写真感光体を備えるので、長期間にわたって形成される画像にきずや濃度むらを生じることのない画像形成装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電子写真感光体1の構成を簡略化して示す部分断面図である。
【図2】図1に示す電子写真感光体1を備える本発明の実施の他の形態である画像形成装置2の構成を簡略化して示す配置側面図である。
【図3】クリープ値CITを求める方法を説明する図である。
【図4】ビッカース硬さHVと塑性変形硬さHuplastとの関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態である感光体53の構成を簡略化して示す部分断面図である。
【図6】感光体のCITと膜べり量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1,53 電子写真感光体
2 画像形成装置
3 導電性支持体
4 下引層
5 電荷発生層
6 電荷輸送層
7,54 感光層

Claims (3)

  1. 非接触で帯電された表面が画像情報に応じた光で露光されることによって静電潜像が形成され、静電潜像が現像されることによってトナー画像が形成され、トナー画像が転写材に転写された後、トナーを含む異物が表面から除去される電子写真感光体において、
    温度25℃、相対湿度50%の環境下で、表面に押込み最大荷重30mNを負荷した場合のクリープ値CITが、2.70%以上であり、かつ表面のビッカース硬さ(HV)が、20以上25以下であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記クリープ値CITが、
    3.00%以上であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 前記請求項1または2記載の電子写真感光体と、
    電子写真感光体の表面を非接触で帯電させる帯電手段と、
    帯電された電子写真感光体の表面を画像情報に応じた光で露光することによって静電潜像を形成させる露光手段と、
    静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と
    トナー画像を電子写真感光体の表面から転写材へ転写する転写手段と、
    トナー画像が転写された後の電子写真感光体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。
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