JP2004252485A - 永久マスクレジスト及び感光性樹脂組成物の使用 - Google Patents

永久マスクレジスト及び感光性樹脂組成物の使用 Download PDF

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Abstract

【課題】 永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す永久マスクレジスト、永久マスクレジストの製造法並びに永久マスクレジスト積層基板を提供する。
【解決手段】 基板上の下記一般式(I)で表される基を有する永久マスクレジスト、感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、その後、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液や現像液で水洗現像することを特徴とする永久マスクレジストの製造法。
【化1】
Figure 2004252485

(式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)
【選択図】 なし

Description

本発明は、永久マスクレジスト及び感光性樹脂組成物の使用に関する。
プリント配線板上の永久マスクレジストの製造方法は、基板上の感光性樹脂組成物の層に活性光線をパターン状に照射し、アルカリ金属の金属塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)を溶解させてなる現像液で現像し、純水等で水洗を行いレジストパターンを形成する。その後、可とう性、はんだ耐熱性、耐薬品性等を向上させる目的で、高圧水銀灯による紫外線照射や加熱を行い永久マスクレジストを完成させる。
しかしながら、前記現像方法は、水洗の処理能力(温度、時間)が不十分であった場合、物理的に不安定である一価金属の陽イオンのNa+、K+が永久マスクレジスト表面に残存しやすくなる影響から、吸湿通電時に耐湿絶縁性が低下し、電気信号が誤動作するといった問題があった。
そこで本発明者は、感光性樹脂組成物の層に活性光線をパターン状に照射し、永久マスクレジストパターンを形成する方法において、可とう性、はんだ耐熱性、耐薬品性等を低下させずに、現像工程で一価金属の陽イオンの残存による影響で、耐湿絶縁性が低下する現象を防止するために研究を行った結果、現像液及び水洗水に特定のアルカリ土金属の金属塩を混合することによって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するまでに至った。
本発明は、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す永久マスクレジストを提供するものである。本発明はまた、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す永久マスクレジストの製造法を提供するものである。本発明はまた、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す永久マスクレジスト積層基板を提供するものである。
本発明は、一般式(I)
Figure 2004252485
(式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)で表される基を有する永久マスクレジストに関する。また、本発明は、Xがアルカリ土金属のイオンである前記永久マスクレジストに関する。また、本発明は、アルカリ土金属がカルシウム又はマグネシウムである前記永久マスクレジストに関する。
また、本発明は、基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで現像し、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液で水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法に関する。また、本発明は、基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法に関する。また、本発明は、基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液で水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法に関する。
また、本発明は、活性光線をパターン状に照射することを特徴とする前記永久マスクレジストの製造法に関する。また、本発明は、金属イオンの金属がアルカリ土金属である前記永久マスクレジストの製造法に関する。また、本発明は、アルカリ土金属がカルシウム又はマグネシウムである前記永久マスクレジストの製造法に関する。
また、本発明は、前記永久マスクレジストの製造法により製造された永久マスクレジストに関する。また、本発明は、基板上に前記マスクレジストを積層してなる永久マスクレジスト積層基板に関する。
本発明の永久マスクレジストは、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す。本発明の永久マスクレジストの製造法は、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す。本発明の永久マスクレジスト積層基板は、永久マスクレジストとしての可とう性、はんだ耐熱性及び耐薬品性を低下させずに、高い耐湿絶縁性を示す。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の永久マスクレジストは、一般式(I)
Figure 2004252485
(式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)で表される基を有する。
上記金属イオンとしては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土金属等のイオンが挙げられるが、多価金属の陽イオンとなりやすく前記一般式(I)として結合し物理的に安定な状態となり、永久マスクレジスト表面の耐湿絶縁性が向上するといった見地からアルカリ土金属であることが好ましい。
上記アルカリ土金属としては、例えば、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ラジウム(Ra)、ベリリウム(Be)等が挙げられるが、永久マスクレジスト表面の耐湿絶縁性が向上し、材料入手がしやすいといった見地からカルシウム(Ca)又はマグネシウム(Mg)であることが好ましい。
本発明の永久マスクレジスト中のカルボン酸及びカルボン酸塩総量の30〜100モル%がXによって置換されていることが好ましく、50〜100モル%置換されていることがより好ましく、70〜100モル%置換されていることが特に好ましい。
上記置換量は、例えば、基板上の永久マスクレジストを1g削り取り、18MΩ以上の電気伝導度の純水30ccと一緒に、耐熱テフロン(登録商標)容器中に入れ、100〜120℃/4〜8時間熱処理し、イオン成分を熱抽出させ、その後抽出処理した試料を常温に戻し、イオンクロマトグラフィー(DIONEX社製型式 DXIon Chromatograph等)、原子吸光光度計((株)日立製作所製型式 Z5010等)などを用いることで永久マスクレジスト中の金属陽イオン成分及び濃度を定量することができる。また、現像後の現像液又は水洗後の水洗液に含有される金属陽イオンの濃度をイオンクロマトグラフィーにより定量することにより、現像又は洗浄により置換された金属陽イオンの量を算出することができる。
なお、前記一般式(I)で表される基は、例えば、日本フィリップス(株)製商品名EDAX DX−PRIME等のEPMA(XMA):Electron Probe X-ray Microanalysis(X線マイクロアナライザー(微少部分分析装置))等で分析することができる。
本発明の永久マスクレジストを製造する方法としては、特に制限はないが、例えば、下記(1)〜(4)の方法等が挙げられる。
(1)基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで現像し、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液で水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法。
(2)基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法。
(3)基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液で水洗することを特徴とする永久マスクレジストの製造法。
(4)基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像することを特徴とする永久マスクレジストの製造法。
上記感光性樹脂組成物としては、特に制限はなく、例えば、(A)バインダーポリマー、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物、(A′)感光性樹脂、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物等が挙げられる。必要により熱硬化剤、染料、顔料、レベリング剤、光発色剤、密着性向上剤、可塑剤等を含有させることもできる。
永久マスクレジスト中のカルボン酸は、例えば、上記感光性樹脂組成物をアルカリ現像する際のバインダーポリマー中又は感光性樹脂中のカルボン酸などから由来するものである。前記感光性樹脂組成物は、例えば、液状、感光性フィルム(支持体上に感光性樹脂組成物の層を積層した積層フィルム)等の形態で使用することができる。
前記基板としては、例えば、単層プリント配線板、多層プリント配線板、CSP、BGA等の半導体パッケージ用基板、フレキシブル配線板等が挙げられ、フレキシブル配線板が好ましく、配線が形成された基板であることが好ましい。また、基板はスルーホールを有していてもよい。
本願発明の永久マスクレジストは、例えば、前記基板の絶縁層又は保護膜として使用することができる。前記基板上に液状の感光性樹脂組成物を積層する方法としては、例えば、スプレー塗装、静電塗装、ロール塗装、カーテンフロー塗装、スピンコート法、シルクスクリーン印刷、ディッピング塗装、電着塗装等の方法が挙げられる。前記基板上に感光性フィルムを積層する方法としては、例えば、感光性樹脂組成物の層を70〜130℃程度に加熱しながら回路形成用基板に0.1〜1MPa程度の圧力で圧着する方法等が挙げられる。
基板上に積層する感光性樹脂組成物の層の厚みとしては、特に制限はなく、0.1〜100μmであることが好ましく、3〜50μmであることがより好ましい。前記活性光線の照射は、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線、可視光を照射することによってできる。感光性樹脂組成物をパターン状に露光する場合は、例えば、ネガ又はポジマスクパターンを通して照射することによって行うことができる。また、レーザー直接描画露光法にも使用することができる。
上記活性光線の照射によって、レジスト層がネガ型である場合には露光部が硬化され、未露光部が現像によって除去され、一方、レジスト層がポジ型である場合には露光部が分解、イオン形成などにより現像液に溶解されやすくなり、露光部が現像によって除去される。
前記現像としては、特に制限はなく、例えば、アルカリ性水溶液、水系現像液、有機溶剤等の現像液によるウエット現像等で現像し、レジストパターンを製造することができる。上記アルカリ性水溶液としては、例えば、0.1〜5重量%炭酸ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%炭酸カリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%水酸化ナトリウムの希薄溶液等が挙げられる。上記アルカリ性水溶液のpHは9〜11の範囲とすることが好ましく、その温度は、感光性樹脂組成物層の現像性に合わせて調節される。上記現像の方式としては、例えば、ディップ方式、スプレー方式、ブラッシング、スラッピング等が挙げられる。
また、本発明における現像液には、金属イオンを混合又は溶解させることが好ましい。上記金属イオンとしては、前述したものが挙げられ、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)であることが好ましい。現像液に金属イオンを混合又は溶解させる方法としては、例えば、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、水酸化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸鉄、炭酸銅を現像液に混合又は溶解させることによりできる。
現像液に混合又は溶解させる金属イオンの量は、重量基準で1ppm〜10000ppmであることが好ましく、10ppm〜2000ppmであることがより好ましく、50ppm〜500ppmであることが特に好ましい。現像条件としては、特に制限はなく、15〜40℃、15秒間〜5分間程度で行うことが作業性、生産性等の見地から好ましい。前記現像後に、永久マスクレジストから現像液を洗い流すために水洗することが好ましく、水洗液としては、例えば、水道水、井戸水、純水、イオン交換水等が挙げられる。
また、本発明における水洗液には、金属イオンを混合又は溶解させることが好ましい。上記金属イオンとしては、前述したものが挙げられ、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)であることが好ましい。水洗液に金属イオンを混合又は溶解させる方法としては、例えば、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、水酸化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸鉄、炭酸銅を水洗液に混合又は溶解させることによりできる。
水洗液に混合又は溶解させる金属イオンの量は、重量基準で1ppm〜10000ppmであることが好ましく、10ppm〜2000ppmであることがより好ましく、50ppm〜500ppmであることが特に好ましい。水洗条件としては、特に制限はなく、15〜40℃、15秒間〜5分間程度で行うことが作業性、生産性等の見地から好ましい。また、現像、水洗後に、はんだ耐熱性、耐薬品性を向上させる目的で、高圧水銀灯による紫外線照射や加熱を行うことが好ましい。紫外線の照射量は0.2〜10J/cm2程度が一般的に用いられ、この照射の際60〜160℃の熱を伴うことが好ましい。加熱は100〜170℃程度の範囲で15〜90分程行われる。これら紫外線の照射と加熱の順はどちらが先でもよい。
本発明を実施例により具体的に説明する。なお、以下、「部」及び「%」は、いずれも重量基準によるものとする。
<ウレタン樹脂の合成>
攪拌機、温度計、冷却管及び空気導入管付き反応容器に空気を導入させた後、ポリカーボネートジオール(ダイセル化学工業(株)製、プラクセルCD205PL、平均分子量500)196.8部、ジメチロールブタン酸(三菱化学(株)製)58.3部、ジエチレングリコール(日曹丸善ケミカル(株)製)37.6部、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート(三菱化学(株)製)148.1部、p−メトキシフェノール(和光純薬工業(株)製)0.55部、ジブチル錫ラウレート(東京ファインケミカル(株)製、L101)0.55部及びメチルエチルケトン(東燃化学(株)製)110.2部を仕込み、空気気流下で65℃まで攪拌しながら昇温した。
滴下容器にトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(ヒュルスジャパン社製、VESTANAT TMDI)305.9部を仕込み、温度を65±3℃に保ったまま、3時間かけて反応容器に均一滴下した。滴下終了後、滴下容器をメチルエチルケトン76.5部を用いて洗浄し、洗浄液は反応容器にそのまま投入した。さらに攪拌しながら2時間保温した後、75℃に昇温した。
その後、赤外吸収スペクトルのイソシアネートのピークが消失するまで、75±3℃で攪拌保温を続けた。およそ6〜8時間でイソシアネートのピークが消失した。このピークの消失を確認後60℃まで降温し、メタノール(和光純薬工業(株)製)9.3部を添加し、60±3℃で30分保温した。その後メチルエチルケトンを56.4部添加し、透明なウレタン樹脂溶液を得た。このウレタン樹脂の固形分は75.6%、酸価は22.2mgKOH/g、粘度は1,810cPであった。
<感光性エレメントの作製>
表1に示す感光性樹脂組成物の溶液を19μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上に均一に塗布し、95℃の熱風対流式乾燥機で10分間乾燥し、溶剤分除去後、さらに膜厚25μmのポリエチレンフィルムを保護フィルムとして貼り合わせ、感光性エレメントを得た。感光性樹脂組成物の層の乾燥後の膜厚は、38μmであった。
Figure 2004252485
表1で使用した材料を下記に示す。
*1:イソシアネート化合物
Figure 2004252485
*2:メチルエチルケトンオキシム(ブロック剤)
Figure 2004252485
18μm銅箔をポリイミド基材に積層したフレキシブルプリント配線板用基板(ニッカン工業(株)製、商品名F30VC1)にライン&スペース50μmのパターンが形成された試験基板(以下FPC)上に、連続式真空ラミネータ(日立化成工業(株)製、商品名HML−V570型)を用いてヒートシュウー温度120℃、ラミネート速度0.5m/分、気圧4.0×103Pa以下、圧着圧力3.0×105Paで前記感光性永久エレメントをポリエチレンフィルムを剥がしながら積層した。
次に、室温で1時間以上放置した後、得られた試料のポリエチレンテレフタレートフィルムの上から、所定ネガマスクパターンを密着させ、(株)オーク製作所製HMW−201GX型露光機を使用して所定量(イーストマンコダック(株)製、21段ステップタブレットにて8/21段を得るための必要量)露光した。
<実施例1>
露光後から室温で10分間放置した後、ポリエチレンテレフタレートを除去し、塩化カルシウムをCaイオンとして10ppmとなる量を1重量%炭酸ソーダ水溶液に混合、溶解してなる30℃の現像液を用いて、未露光部の感光性樹脂組成物の層を45秒間スプレー現像した。スプレー現像後、塩化カルシウムをCaイオンとして90ppmとなる量を純水に混合、溶解してなる30℃の水洗水を用いて、露光部のレジスト部を150秒間スプレー水洗して永久マスクレジストパターンを得た。次いで(株)オーク製作所製紫外線照射装置を使用して1J/cm2の紫外線照射を行い、さらに160℃/60分間加熱処理を行い、永久マスクレジストパターンを形成したFPC試料を得た。
<実施例2〜7>
実施例1において現像液及び水洗水として、後記表2に示した現像液及び水洗水を使用する以外は、実施例1と同様にして、永久マスクレジストパターンを形成したFPC試料を得た。
<比較例1>
実施例1において現像液として30℃の1%炭酸ソーダ水溶液、水洗水として30℃の純水を使用する以外は実施例1と同様にして、永久マスクレジストパターンを形成したFPC試料を得た。
<比較例2>
実施例1において現像液として30℃の1%炭酸ソーダ水溶液とし、30℃の純水に塩化ナトリウムをNaイオンとして100ppmとなる量を混合、溶解してなるものを水洗水として使用する以外は実施例1と同様にして、永久マスクレジストパターンを形成したFPC試料を得た。実施例1〜7、比較例1〜2の現像工程の詳細は表2に示す。
Figure 2004252485
前記実施例1〜7及び比較例1〜2で得られたFPC試料の(1)耐湿絶縁性、(2)はんだ耐熱性、(3)耐折性、(4)耐薬品性、(5)耐溶剤性について、下記の方法で測定し結果を表3及び表4に示す。
(1)耐湿絶縁性
FPC試料の電極端子部にロジン系フラックスMH−820V(タムラ化研(株)製)を塗布した後、はんだゴテを用いてテフロンシールド線を陽極、陰極ともに糸巻きはんだにて接続する。その後60℃、90%RHの恒湿恒温槽中にFPC試料を放置し、接続したテフロンシールド線を電圧発生装置に接続し、6V印可を1000時間行った。このような操作の後、FPC上の永久マスクレジストパターンの浮き及び剥がれの発生状況を目視で次の基準で評価した。
良好:浮き及び剥がれが発生しないもの、不良:浮き及び剥がれが発生したもの
(2)はんだ耐熱性
FPC上の永久マスクレジスト層に、ロジン系フラックスMH−820V(タムラ化研(株)製)を塗布した後、260℃のはんだ浴中に30秒間浸漬してはんだ処理を行った。このような操作の後、永久マスクレジスト層のクラック発生状況、FPCからの永久マスクレジストの浮きや剥がれの状況を目視で次の基準で評価した。
良好:クラック、浮き及び剥がれが発生しないもの、不良:クラック、浮き及び剥がれが発生したもの
(3)耐折性
260℃/10秒間はんだ処理を行ったFPC試料を、ハゼ折りで180°折り曲げ、折り曲げた際の永久マスクレジスト層のクラックの発生状況を目視で下記の基準で評価した。
良好:クラックが発生しないもの、不良:クラックが発生したもの
(4)耐薬品性
FPC試料を常温の2N−塩酸水溶液に15分間浸漬後、FPCからの永久マスクレジストパターン開口部の染込み、浮きの発生状況を目視で次の基準で評価した。
良好:染込み、浮きが発生しないもの、不良:染込み、浮きが発生したもの
(5)耐溶剤性
FPC試料を常温のイソプロピルアルコールに5分間浸漬後、FPCからの永久マスクレジスト層の膨潤、浮きの発生状況を目視で次の基準で評価した。
良好:膨潤、浮きが発生しないもの、不良:膨潤、浮きが発生したもの
Figure 2004252485
Figure 2004252485

Claims (14)

  1. 一般式(I)
    Figure 2004252485
    (式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)で表される基を有する永久マスクレジスト。
  2. Xがアルカリ土金属のイオンである請求項1記載の永久マスクレジスト。
  3. アルカリ土金属がカルシウム又はマグネシウムである請求項2記載の永久マスクレジスト。
  4. 永久マスクレジスト中のカルボン酸及びカルボン酸塩総量の30〜100モル%がXによって置換されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の永久マスクレジスト。
  5. 永久マスクレジスト中のカルボン酸及びカルボン酸塩総量の50〜100モル%がXによって置換されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の永久マスクレジスト。
  6. 永久マスクレジスト中のカルボン酸及びカルボン酸塩総量の70〜100モル%がXによって置換されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の永久マスクレジスト。
  7. (A)バインダーポリマー、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物、又は(A’)感光性樹脂、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物を、活性光線照射、現像、水洗及び必要に応じて紫外線照射又は加熱して得られる請求項1〜6のいずれか一項に記載の永久マスクレジスト。
  8. 基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、水洗し、一般式(I)
    Figure 2004252485
    (式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)で表される基を有する永久マスクレジストを得ることを特徴とする感光性樹脂組成物の使用。
  9. 基板上の感光性樹脂組成物の層に、活性光線を照射し、ついで金属イオンを混合又は溶解させてなる現像液で現像し、金属イオンを混合又は溶解させてなる水洗液で水洗し、一般式(I)
    Figure 2004252485
    (式中、Xはn価の金属イオンを示し、nは金属イオンの価数である)で表される基を有する永久マスクレジストを得ることを特徴とする感光性樹脂組成物の使用。
  10. 活性光線をパターン状に照射することを特徴とする請求項8〜9のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の使用。
  11. 金属イオンの金属がアルカリ土金属である請求項8〜10のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の使用。
  12. アルカリ土金属がカルシウム又はマグネシウムである請求項11記載の感光性樹脂組成物の使用。
  13. 感光性樹脂組成物は、(A)バインダーポリマー、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物、又は(A’)感光性樹脂、(B)分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和基を有する光重合性化合物及び(C)光重合開始剤を含有してなる組成物である請求項8〜12のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の使用。
  14. 請求項8〜13のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物の使用により製造された永久マスクレジスト。





























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