JP2004239156A - 船外機 - Google Patents

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伸行 庄村
Tomohiko Miyaki
智彦 宮木
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治郎 雑賀
Hidehiko Yoshioka
英彦 義岡
Shuichi Hagino
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Abstract

【課題】エンジンカバー内にエンジン吸気系空間とエンジンルームとを独立させてエンジンルーム内の換気を効率よく行なって排熱し、エンジンルーム内部品の過熱を防止し、部品の動作機能を安定化させ、長寿命化を図り、エンジン出力を向上させた船外機を提供する。
【解決手段】本発明の船外機10は、エンジンカバー27内に縦型多気筒エンジン15を設け、多気筒エンジン15にクランクケース64から上方に突出するクランクシャフト20を回転自在に備え、このクランクシャフト20の突出部にフライホイールマグネト装置75を設ける。上記船外機10はエンジンカバー27の内部に仕切プレート40を設け、この仕切プレート40で上部のエンジン吸気系空間39,41と下部の発熱源を有する空間38とに仕切る。この仕切プレート40で仕切られた下部空間に換気ファン101を設けたものである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多気筒エンジンをエンジンカバー内に備えた船外機に係り、特に、エンジンルーム内の効率的な給排気構造およびフライホイールマグネト構造を備えた船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
船体のトランサムに取り付けられる船外機にはV型多気筒エンジンや直列多気筒エンジンを搭載したものがある。
【0003】
従来の船外機には、特許文献1の特開2002−137792号公報や特許文献2の特開平11−198893号公報に開示されたものがある。
【0004】
前者の船外機は、図23に示すように、エンジンカバーa内にV型多気筒エンジンbが搭載され、エンジンカバーa内に形成されるエンジンルームcは上部が仕切プレートdで前後に仕切られる。仕切プレートdの後方にエンジン吸気系空間(通路)eが設けられるが、このエンジン吸気系空間eは下方でエンジンルームc内に開放する構造となっており、エンジン吸気系空間eがV型多気筒エンジンbや電装品等の発熱源を有するエンジンルームcから独立した構成となっていない。
【0005】
しかも、エンジンカバーa内に形成されるエンジンルームcには強制的な給排気構造が採用されていない。このため、エンジンルームc内にV型多気筒エンジンb等の発熱源からの放熱が貯まり易く、エンジンルームc内が大きく温度上昇し、エンジンルーム内部品が過熱される虞があった。
【0006】
また、エンジン吸気系空間(通路)eは、エンジンルームc内に開放されている。このため、エンジンカバーa内に流入した外気は、多気筒エンジンbの燃焼による放熱や多気筒エンジンb内を循環する高温の潤滑油の影響を直接受け、温度上昇する。エンジン吸気系fには、エンジンルームc内で温度上昇した空気が燃焼用エアとして用いられるため、空気密度が低くなってエンジン出力が低下する問題がある。
【0007】
また、後者の船外機もエンジンカバーの頂部後方側から流入した外気は、エンジン吸気系空間(通路)を通ってエンジンルーム内に開口し、エンジン吸気系に供給される。
【0008】
この場合にも、エンジン吸気系空間はエンジンカバー内の前側からエンジンルーム内に連通し、エンジンルーム内に開放されるために、多気筒エンジンのエンジン吸気系に、エンジンルーム内で温度上昇した空気が案内され、特許文献1に記載された船外機と問題を共有する。
【0009】
また、従来の船外機には、特許文献3の特開2000−328952号公報、特許文献4の特開平10−339167号公報、特許文献5の特開2000−158397号公報に記載されたものがある。
【0010】
これらの船外機は、エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンが収容され、この多気筒エンジンに垂直方向に延びる縦型クランクシャフトが備えられる。縦型多気筒エンジンを搭載した船外機においても、船体のトラムサムに取り付けられる関係上、コンパクト化、軽量化、低重心化の要請を受ける。
【0011】
しかし、従来の船外機では、図24に示すように、多気筒エンジンgの縦型クランクシャフトhがクランクケースiの上部を貫いて上方に大きく突出し、この上方突出部にフライホイールマグネト装置jが設けられる。フライホイールマグネト装置jは、慣性量の大きなフライホイールkと発電機能を備えたマグネト装置lとを備える。
【0012】
フライホイールkを縦型クランクシャフトhに安定的かつ回転一体に軸装するため、フライホイールkの中央部に筒状のボス部mを形成するとともに、クランクシャフトhの上方突出部nに先端に向って先細構造のテーパ部を形成している。そして、フライホイールkのボス部mに形成されたテーパ状のボス孔oをクランクシャフトhの上方突出部nに外嵌させ、止めキーpで廻り止めし、締付ボルトqで締着している。
【0013】
フライホイールkは縦型クランクシャフトhの上方突出部nにテーパ状に嵌合して安定的に回転支持されるが、フライホイールkの肉厚のボス部mを縦型クランクシャフトhにテーパ嵌合させる関係上、接触面積を大きくとるために、テーパ嵌合部の軸方向長さを大きくとる必要がある。
【0014】
このため、縦型クランクシャフトhはクランクシャフトiからの上方突出量が大きくなり、フライホイールkの高さを大きくとる必要がある。このため、フライホイールkの重心位置が高くなり、低重心化、軽量化を図る上で困難がある。
【0015】
また、フライホイールkは、慣性量(慣性モーメント)に寄与しないボス部mを設けなければならず、しかも、ボス部mは肉厚構造でフライホイールkの回転の円滑化のために、一定以上の軸方向長さを必要とする。したがって、フライホイールkの重量が増大し、軽量化、コンパクト化を図ることが難しく、重心位置も高くなって、フライホイールkの安定した回転が阻害される。
【0016】
さらに、フライホイールkはフライホイールマグネトカバーrで覆われるが、フライホイールkの全高が高くなるため、フライホイールkとフライホイールマグネトカバーrとの間に有効的なスペースを確保することができない。
【0017】
縦型クランクシャフトhの上端突出部に装着されるフライホイールkは多気筒エンジンgの全高と重量を決定する大きな要因であるが、フライホイールkの全高が高くなるため、船外機のコンパクト化、軽量化、低重心化を図ることが困難であった。
【0018】
【特許文献1】
特開2002−137792号公報
【0019】
【特許文献2】
特開平11−198893号公報
【0020】
【特許文献3】
特開2000−328952号公報
【0021】
【特許文献4】
特開平10−339167号公報
【0022】
【特許文献5】
特開2000−158397号公報
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1および2に記載された船外機では、エンジンカバー内の吸気系通路がそれ以外の発熱源を備えたエンジンルームから独立したセパレート構造となっておらず、エンジン吸気系空間がエンジンルーム内に開口している。しかも、エンジンルームには強制的な給排気構造が採用されていない。
【0024】
このため、エンジンルーム内で暖められた空気がエンジン吸気系に導かれ、空気密度が低下してエンジン出力の低下を招いたり、エンジンルーム内の排熱が有効に行なわれず、エンジンルーム内部品の過熱防止が充分でなく、電装部品等のエンジンルーム内部品の動作機能を損ねたり、部品耐久性の確保が困難である等の課題があった。
【0025】
また、特許文献3ないし5に記載の船外機では、フライホイールの全高が高くなって重量が増大し、フライホイールの軽量化、低重心化を図ることができなかったり、船外機のコンパクト化、軽量化を図ることが困難であった。
【0026】
さらに、フライホイールは慣性量に寄与しないボス部が形成されるため、重量が大きくなり、かつ、クランクシャフトの上端支持部(ベアリング部)からフライホイール重心までの距離が大きくなる。フライホイールの重心位置が高く、クランクシャフトの上端支持部からフライホイール重心までの距離が大きくなる程、フライホイールのわずかな回転バランスのバラツキが振動の増大に繋がり、クランクシャフトやベアリングに必要以上の負担をかけ、クランクシャフトの振動を増大させたり、耐久性を損ね、損傷を与える虞がある。
【0027】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、エンジン吸気系通路とエンジンルームとを独立させてエンジンルーム内を有効的にかつ強制的に換気させ、エンジンルーム内の過熱を防止し、かつ燃焼用空気の空気密度を充分に保持してエンジン出力を向上させた船外機を提供することを目的とする。
【0028】
本発明の他の目的は、エンジンルーム内を積極的に換気させてエンジンルーム内部品の過熱を有効的に防止し、エンジンルーム内部品の動作機能を安定的に保持し、長期耐久性を確保して長寿命化が図れる船外機を提供するにある。
【0029】
本発明のさらに他の目的は、フライホイールの全高を低くし、低重心化、軽量化を図るとともに、軽量化しても慣性量の大きなフライホイールを備え、このフライホイールを回転バランスさせつつ安定的に回転させ、エンジンの回転変動を吸収し、低回転域での負荷変動を防止できる船外機を提供することにある。
【0030】
また、本発明の別の目的は、フライホイールマグネト装置の軽量化と低重心化を図り、全高を抑えつつ高出力の発電性能を確保し、設計の自由度を向上させたコンパクトな船外機を提供するにある。
【0031】
さらに、本発明の別の目的は、フライホイールの軽量化、低重心化を図るとともに大きな慣性量を付与し、エンジン燃焼用間隔毎のトルク変動を平滑化させる一方、エンジンルーム内のエンジンルーム内部品の過熱を効率よく有効的に防止し、エンジンルーム内部品の動作機能を長期間に亘り安定して維持し、長寿命化を図ることができる船外機を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る船外機は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、前記エンジンカバーの内部に上部のエンジン吸気系空間と下部の発熱源を有する空間とに仕切る仕切プレートを設け、この仕切プレートで仕切られた下部空間に換気ファンを設けたものである。
【0033】
また、本発明に係る船外機は、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、前記フライホイールマグネト装置は、遠心ファン構造の換気ファンを備え、この換気ファンの吸気口を上記エンジンルーム内に開口させ、上記換気ファンの排気口をエンジンカバーの排風口に連通させたものである。
【0034】
さらに、本発明に係る船外機は、上述した課題を解決するために、請求項11に記載したように、エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、前記エンジンカバー内を仕切プレートにより上部のエンジン吸気系空間と下部のエンジンルームとに区画する一方、前記フライホイールマグネト装置は、遠心ファン構造の換気ファンを備え、この換気ファンの吸気口を上記エンジンルーム内に開口させ、上記換気ファンの排気口をエンジンカバーの排風口に連通させたものである。
【0035】
またさらに、本発明に係る船外機は、上述した課題を解決するために、請求項16に記載したように、エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールと発電機能を備えたマグネト装置とを有し、上記フライホイールは、縦型クランクシャフトの上端突出部の外周フランジにインロー部を形成したフランジ形状で結合したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明に係る船外機の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0037】
図1は、本発明に係る船外機の第1実施形態を示すもので、船外機左側面の全体概略図である。この船外機10は、船体11のトランサム12に取付ブラケット13を介して俯仰自在に取り付けられる。船外機10はV型縦型多気筒エンジン15を備え、V型多気筒エンジン15からの出力は動力伝達装置16を介して推進機17に伝達される。この推進機17はエンジン出力が伝達されるプロペラシャフト18とこのプロペラシャフト18に固定されたプロペラ19とを備える。
【0038】
V型多気筒エンジン15は、その内部に縦型クランクシャフト20を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンであり、このクランクシャフト20の下端からエンジン出力が取り出される。クランクシャフト20の下端部はプライマリギア装置22を介してドライブシャフト23の上端部に作動連結される。ドライブシャフト23は本体ハウジング24内を略垂直方向下方に延び、シャフト下端部で動力切換ギア装置としてのベベルギア装置25を介してプロペラシャフト18に作動連結される。このベベルギア装置25を図示しないシフト装置のシフト操作により、ベベルギアの噛合状態を変更させることでプロペラ19を可逆回転させ、船体11を前後進させ得るようになっている。動力伝達装置16は、プライマリギア装置22、ドライブシャフト23およびベベルギア装置25により構成される。
【0039】
船外機10は、本体ハウジング24の上部にエンジンカバー27が液密に備えられ、本体ハウジング24の下部にギアケース28が液密に備えられる。エンジンカバー27内にはエンジンホルダ29およびV型多気筒エンジン15が収容される。V型多気筒エンジン15はエンジンホルダ29の上部に設けられる。
【0040】
エンジンカバー27は、エンジンロアカバー31と、エンジンアッパカバー32とエンジントップカバー33とにより上下方向に3分割可能に液密に組み立てられる。エンジンロアカバー31内にエンジンホルダ29が収納され、このエンジンホルダ29に船外機10を船体11に取り付ける取付ブラケット13が装着される。
【0041】
エンジンホルダ29の下方にオイルパン35が設けられ、このオイルパン35が本体ハウジング24内に収納される。オイルパン35は本体ハウジング24の上部に設けられ、ハウジングの一部を構成するようにしてもよい。また、本体ハウジング24は動力伝達装置16のドライブシャフト23を縦方向に挿通自在に収容しており、本体ハウジング24の下部にギアケース28が液密に設けられる。ギアケース28内にベベルギア装置25が格納される。
【0042】
一方、船外機10のエンジンカバー27内は、図2および図3に示すように、エンジンルーム38とエンジン吸気のプライマリセパレータを兼ねる吸気室39とに上下に大別される。エンジンルーム38はエンジンロアカバー31とエンジンアッパカバー32とにより形成され、このエンジンルーム38内にV型多気筒エンジン15、例えば8気筒4サイクルエンジンが収容される。
【0043】
エンジンアッパカバー32の頂部32aには仕切プレート40が仕切カバーとして下方に気密あるいは液密に設けられ、この仕切プレート40によりエンジンカバー27内は上部のエンジン吸気系空間と下部の発熱源を有する空間に仕切られる。この仕切プレート40とカバー頂部32aとの間にセカンダリセパレータを兼ねる下流側吸気室41が形成され、この下流側吸気室41に吸気サイレンサ43が設けられる。
【0044】
吸気サイレンサ43は仕切プレート40の上面にボックス状ケーシングを設けることにより、水浸入防止構造に構成される。仕切プレート40とエンジンアッパカバー32との間の隙間はウレタンやスポンジ等の弾性部材で構成されたシール部材42で気密に密封され、上部の下流側吸気室41とエンジンルーム38とに区画している。
【0045】
また、エンジントップカバー33とエンジンアッパカバー32との間に形成される吸気室39はエンジンアッパカバー32のカバー頂部の略中央部に形成された連通口44を介して下流側吸気室41に連通している。エンジントップカバー33の左右方向の両側方領域には、図4に示すように、エンジン吸気用の外気取入口45が対応して設けられる。左右一対の外気取入口45は、エンジントップカバー33の側方領域に多数の孔を穿設したり、また、多数のスリットを穿設することにより構成される。
【0046】
エンジントップカバー33の外気取入口45から流入した外気は、エンジン吸気系空間を構成する吸気室39に流入し、この吸気室39内で流れの方向を変換して水分や異物が分離される。水分等が分離除去された外気は、続いて連通口44を通ってエンジンアッパカバー32のカバー頂部32aと仕切プレート40で形成される下流側吸気室41に導かれ、この吸気室41でさらに気液分離される。気液分離された外気は、吸気導入口46を通って吸気サイレンサ43に案内される。吸気サイレンサ43にて外気は膨張作用を受けて吸音され、吸気音の音圧レベルを低下させている。
【0047】
吸気サイレンサ43にて消音された外気は、図6に示すように、続いてエンジンルーム38内で独立したエンジン吸気系60に案内される。具体的には仕切プレート40に設けられたファンネル47を経てスロットルボディを兼ねるサージタンク48に導かれ、このサージタンク48から吸気マニホールド49に案内される。ファンネル47付近の吸気通路にはバタフライ弁50がスロットバルブとして設けられる。吸気マニホールド49にて分配された外気は、燃焼用の吸気となって各吸気管51を通り、V型多気筒エンジン15の各気筒に供給されるようになっている。
【0048】
吸気マニホールド49あるいは吸気管51には、吸気通路長を切換可能な通路切換装置を構成するダイアフラムアクチュエータ55が設けられる。このダイアフラムアクチュエータ55は、スロットルバルブの下流側に連通され、エンジン吸気負圧に応動して作動せしめられる一方、可変吸気バルブ56に作動ロッド57を介して作動連結され、可変吸気バルブ56の開閉調節を行なうようになっている。可変吸気バルブ56の作動により、吸気マニホールド49内の吸気通路を切り換え、V型多気筒エンジン15のエンジン出力に応じて吸気通路長が可変となるようにしている。
【0049】
ダイアフラムアクチュエータ55は、エンジン制御ユニットによりコントロールされるソレノイドバルブ(図示しない)を介してスロットルバルブ下流側の吸気負圧部と接続されており、V型多気筒エンジン15の中高速時のようにスロットルバルブ開度が大あるいは全開時に、吸気マニホールド49内の吸気通路長が短くなり、アイドリング時や低速走行時に、吸気通路長が長くなるように、ソレノイドバルブを開閉することによりダイアフラムアクチュエータ55を作動させて、可変吸気バルブ56を切り換えている。
【0050】
前記吸気室39および41、吸気サイレンサ43からなるエンジン吸気系空間と、サージタンク48、吸気マニホールド49、スロットルバルブとしてのバタフライ弁50および吸気管51からなるエンジン吸気系60がエンジンカバー27内に独立して構成される。エンジン吸気系60のサージタンク48および吸気サイレンサ43は、エンジンルーム38の後端部に縦置きで配設される。エンジン吸気系60の吸気管51を通る吸気に燃料インジェクタ61から燃料が噴射され、混合気となってV型多気筒4サイクルエンジン15に供給される。
【0051】
また、V型多気筒エンジン15は、クランクケース64と、このクランクケース64に一体的に組み立てられる平面視V型のシリンダブロック65と、シリンダブロック65に一体的に設けられる左右一対のシリンダヘッド66とからなるエンジンブロック67を備える。シリンダヘッド66にはシリンダヘッドカバー68が取り付けられる。クランクケース64は、クランクシャフト20の軸中心を通る平面により、前後方向に2分割可能に組み立てられる。
【0052】
シリンダブロック65により形成されるシリンダ室に図2に示すように、ピストン70が摺動自在に収容される。このピストン70はコンロッド71およびクランクピン72を介してクランクウェブ73に作動連結される。クランクウェブ73は、シャフト部と一体に結合されて縦型クランクシャフト20を構成している。このクランクシャフト20はクランクケース64内に回転自在に縦置きされる。
【0053】
クランクシャフト20は、クランクケース64の頂部を貫いて上方に突出し、その突出上端部にフライホイールマグネト装置75が設けられる。クランクシャフト20の下部は、クランクケース64の底部側を貫いて突出し、突出下端部にプライマリギア装置22のドライブギア22aが設けられる。
【0054】
フライホイールマグネト装置75は、図2および図7に示される断面構造を有し、全体としてディスク状に近いハット状あるいは逆皿状(灰皿状)のフライホイール76と発電機能を備えたマグネト装置77とを備える。
【0055】
フライホイール76は、鋳型等で型成形され、重量および慣性力の大きな成形品であり、その中央部のディスク状取付部78が凹設され、縦型クランクシャフト20の外周フランジ79に、上方から覆うようにボルト締め等で固定される。縦型クランクシャフト20の外周フランジ79は、フランジ径を大きく確保するとともに、頂部中央部が軸方向に大きく肉抜き加工され、軽量化が図られる。クランクシャフト20の上端突出部に形成された外周フランジ79はその頂面を取付面とすることで、取付面積を大きくとることができ、フライホイール76を安定的に固定させることができる。フライホイール76はエンジントルク変動の平滑化、大きな慣性モーメントによる運動エネルギの貯蔵の他、マグネトロータの発電機能も有する。
【0056】
また、フライホイール76のディスク状取付部78は、中央にクランクシャフト20の肉抜き部を覆う薄肉カバー部80を備え、肉抜き穴82ひいてはクランクシャフト20の防錆加工を不要とするとともに軽量化が図られる。このカバー部80により、肉抜き部に水が侵入するのを防止している。
【0057】
外周フランジ79の肉抜き穴82にはフライホイール76のリング状突起83がインローとして嵌合してフランジ状に結合され、フライホイール76のセンタ出し(芯出し)が行なわれる。
【0058】
また、フライホイール76は、図7および図8に示すように、中央部のディスク状取付部78と、このディスク状取付部78から中間領域を形成する湾曲プレート部85と、この湾曲プレート部85の外周端から下方に縦方向に延びるスリーブ部86と、このスリーブ部86の下部から断面が半径方向外方にほぼ水平方向に延びる外周フランジ部87とを有する。外周フランジ部87の外周側にリングギア88が設けられ、フライホイール76の慣性量を増大させる一方、このリングギア88がスタータモータ(図示せず)のドライブギアと噛合し、V型多気筒エンジン15の始動が行なわれるようになっている。
【0059】
一方、フライホイール76は、スリーブ部86の内周側に、マグネト装置77が設けられる。マグネト装置77はスリーブ部86の内周側に固定された磁石からなるマグネトロータ90と、このマグネトロータ90の内周側に同心円状に配置されたマグネトステータ91とを有し、フライホイール76が回転することにより、マグネトステータ91のステータコイルに交流電気を発生させるようになっている。このマグネトステータ91はトーラス状あるいはリング状をなし、クランクケース64の上部取付面にボルト締め等で固定される。このフライホイールマグネト装置75では、エンジン低回転域での発電性能を確保しつつフライホイール76の重心位置を下げるため、マグネト装置77のステータコイルの内外径を拡大してステータコイルの上下方向高さを低くして薄型化している。
【0060】
クランクケース64のステータ取付面には上方に突出するスリーブ状あるいはリング状突起93がインローとして形成されており、このスリーブ状突起93にマグネトステータ91が嵌合されて位置決めされ、マグネトステータ91のセンタ出しが行なわれる。クランクケース64のスリーブ状突起93と縦型クランクシャフト20の外周フランジ79との間にオイルシール94が設けられる。オイルシール94はマグネト装置77のマグネトステータコイル77のマグネトステータ91の近傍に設けられる。
【0061】
マグネト装置77は、発電機能を有し、マグネトロータ90の回転に伴って生じた交流電気がマグネトステータコイルであるジェネレータ(発電)コイル95に発生し、この交流電気を外部に取り出するようになっている。マグネトステータコイルの頂部は、フライホイール76の取付部を凹設することにより、この取付部の取付面やクランクシャフト20の頂部取付面より上方に位置される。また、フライホイール76の取付部を凹設することにより、この取付部をクランクシャフト20にボルト締めで締着しても、締付ボルトの頭部がフライホイール76の湾曲プレート部85から上方に突出させることがない。
【0062】
また、フライホイール76は、湾曲プレート部85に多数の通風口(換気口)97が周方向に整列して複数列形成される一方、湾曲プレート部85の上側に半径方向外方に延びる複数の換気フィン98がリブ状に設けられる。通風口97は換気フィン98のフィン間に貫通して開口している。
【0063】
フライホイール76の湾曲プレート部85に多数の通風口97が設けられることにより、フライホイール76の中間領域は大幅な軽量化を図ることができる一方、フライホイール76の軽量化を図っても、湾曲プレート部85と一体の複数の換気フィン98によりフライホイール76は強度的に補強され、物理的・機械的強度を向上させることができる。換気フィン98は換気ファン101のファン翼を構成する一方、物理的・機械的な強度メンバを形成している。また、フライホイール76の機械的・物理的強度は、湾曲プレート部85の内周側に補強リブ99をリング状に立設することでも、より一層増大させることができる。補強リブ99は各換気フィン98の内周側を相互に一体に結合している。
【0064】
この船外機10では、フライホイールマグネト装置75がエンジン低回転域での発電性能を確保しつつ、フライホイール76の重心位置を下げるために、偏平構造で大径化しており、この大径化により、慣性量に寄与する外周部の重量を確保して大きな慣性モーメントを持たせることができる。さらに、フライホイール76を大径化することにより、マグネト装置77のコイル内外径を拡大し、ステータコイルの薄型化が図れる。ステータコイルの外径を拡大させることにより、同一回転数においても、ステータコイルと対向するマグネトロータ(磁石)90の周速が増大し、低回転域での発電力が増大する。また、ステータコイルの面積増加により、ステータコイルの薄型化が可能になる。
【0065】
フライホイール76は、フライホイールマグネトカバー100で上方から覆われ、このフライホイールマグネトカバー100のカバー壁面(頂壁面と周側壁面)とフライホイール76の換気フィン98とにより換気ファン101が構成される。フライホイールマグネトカバー100は換気ファン101のファンケーシングを構成している。また、フライホイールマグネトカバー100は仕切プレート40と一体に形成され、仕切プレート40の一部を構成している。
【0066】
換気ファン101は、エンジンルーム38内の過熱を防止し、電装品を強制的に冷却するものであり、図8に示すように、フライホイールマグネトカバー100とフライホイール76との間に渦巻き状流路103を形成する遠心ファン構造に形成される。
【0067】
仕切プレート40の一部を構成するフライホイールカバー100は、図8および図9に示すように、周方向の一部から半径方向外方でかつ斜め上向きに排気誘導路としての排風路104が追設されており、この排風路104は続いてエンジンアッパカバー32のカバー頂部32aとガイドプレート105とにより形成され、エンジントップカバー33の排風口107(図4参照)に通じている。この排風口107は外気取入口45の近傍に開口している。
【0068】
図4に示した例では排風口107は左側外気取入口45の前側上方に形成した例を示したが、この位置に限定されない。排風口107は外気取入口45の周辺、好ましくは後方側上方に設てもよい。排風口107を外気取入口45の前側上方に設けた場合には、排風路104を短くすることができ、エンジン吸気系空間に放熱される量を少なくすることができる。なお、排風口107は、エンジンアッパカバー32のカバー頂部32aとフライホイールカバー100との間やエンジンアッパカバー32のカバー頂部32aとエンジントップカバー33との間は、弾性シール部材108により気密にシールされる。
【0069】
図2および図7〜図9に示されるフライホイールマグネト装置75においては、フライホイール76の頂部に換気ファン101を設けて、エンジンルーム38内を強制的に給排気させ、換気させるようにしたから、エンジンルーム内部品の過熱を積極的かつ有効的に防止できる。
【0070】
その際、フライホイール76は、中央部の凹設された取付部に薄肉カバー部80を設け、その外周部の湾曲プレート部85に多数の通風口(換気口)97を設けて肉抜きを行なったので、全体として軽量化を図ることができる。従来の船外機に用いられる同型のフライホイールより、その全高を低減して重量を数%〜40%以上軽量化させることができ、軽量化してもフライホイール76の慣性モーメントを従来のフライホイールと同等以上とすることができる。図7に示されたフライホイール76では重量を約25%減少させ、慣性モーメントを約8%増加させることができる。
【0071】
フライホイール76の軽量化は中央部および中間領域である半径方向内方側で行なわれ、フライホイール76の外周側は薄肉カバー部80より厚肉構造で重量の大きな形状に形成される。フライホイール76は軽量化したにも拘らず、外周部に大きな重量を充分に確保し、全体としての慣性量を大きくとることができる。したがって、フライホイール76全体の重量を従来のフライホイールより数%〜40%以上軽量化したにも拘らず、フライホイール76は従来と同等以上、例えば3%〜10%程度の慣性モーメントを増加させることができ、大きな慣性モーメントをフライホイール76に付与できる。慣性モーメントは回転中心からの距離の2乗に比例して大きくなる。
【0072】
さらに、フライホイール76を偏平で全高を低くした構造として大径化させることができ、フライホイール76を大径化しても、低重心化を図り、フライホイール76を縦型クランクシャフト20の外周フランジ79に取付面積の大きなフランジ結合により安定的に取り付けられるので、フライホイール76の回転がスムーズになり、波打ち現象を防止できる。フライホイール76の回転が安定し、スムーズになるので、フライホイール76の外周フランジ部87の下面を図11に示すように、放射状のリブ108を立て、トリガポールを兼ねた強度部材に構成してもよい。
【0073】
フライホイール76の外周フランジ部87下面に強度部材を兼ねるリブ108を放射状に形成することにより、この外周フランジ部87の下面にエンジン回転速度やクランクタイミング等を検出するクランク角センサ109を対向させることができる。クランク角センサ109はクランクケース64に設けられ、このクランク角センサ109をフライホイール76の下面に形成されるリブ108と上下方向に対向させることで、放射状リブ108をトリガポールとして使用できる。また、フライホイール76のリブ108を一部欠落させることで、クランク角検出の基点とすることができる。
【0074】
また、フライホイール76は全体として偏平なディスク状に構成でき、フライホイール76の高さ(全高)を低くでき、低重心化を図ることができる。フライホイール76の高さを低くしても、フライホイール76とフライホイールカバー100の上壁および外周壁との間に換気ファン101のファン流路(渦巻状流路)103を充分に確保できる。さらに、フライホイール76の高さを低くできるので、重心を下方に下げることができ、船外機10全体の高さが高くなることもなく、コンパクト化、軽量化を図ることができる。
【0075】
さらに、フライホイール76の高さを小さくしても、フライホイール76は縦型クランクシャフト20の外周フランジ79に大きな取付面積を確保して安定的に取り付けることができるので、フライホイール76はクランクシャフト20の外周フランジ79に精度よく安定的にボルト締め等で固定される。締付ボルトのボルト締付力のバラツキがあっても、フライホイール76を平面的なフランジ結合とすることで、フライホイール76の取付高さが変化せず、安定的に上下方向の精度よく固定される。その上、フライホイール76のクランクシャフト20への取付には、リング状突起(インロー部)83の肉抜き孔82への嵌合が利用されるので、フライホイール76のセンタ合せが行なわれ、径方向および上下方向の位置決め取付精度が向上する。これにより、クランク角センサの上下方向の取付位置調整が不要となる。
【0076】
また、換気ファン101の換気フィン98は、フライホイール76の上面にリブ状に設けられるが、各換気フィン98は図8に示すように、フライホイールの回転中心に対し直径方向に対向して設けられ、フライホイール76の回転バランスを良好に保持している。直径方向に対向して設けられた換気フィン98は、図10に示すように、隣接する換気フィンとの間の間隔a,b,c,dは、不等ピッチ状態に形成される。隣接する換気フィン98間の間隔を不等角度ピッチとすることで、換気ファン101の回転に伴う笛吹き現象を防止できる。
【0077】
また、換気ファン101の各換気フィン98は、フライホイール76の内周部から外周部に向って配置される翼形状で、図10の符号a,b,c,dに示すように、不等角度ピッチであり、特定周波数域の風切り音の発生を防止している。図10に示された換気フィン98は、連続する5枚の換気フィン98の間隔a,b,c,dが中心角90度をなしてブロック化され、フライホイール76を4つのブロックに分け回転バランスを確保し易い配置としている。
【0078】
換気ファン101は、図10に示された例では、フライホイール76上を不等角度ピッチa,b,c,dの各換気フィン98で4ブロックに分けた例を示したが、不等角度ピッチa,b,cが例えば60度をなして6ブロックに、また、不等角度ピッチa,b,cが45度をなして8ブロックに分けた換気フィン配列としてもよい。
【0079】
なお、図8、図10および図11において、符号110はフライホイール76のディスク状取付部78に凹設あるいは凸設される目印であり、この目印110の近傍にフライホイール76の裏面側に位置決めピン111が植設される。
【0080】
位置決めピン111は、フライホイール76の取付角度指定のためのノックピンであり、このノックピンは、フライホイール76にトリガポールを装備する場合、所定のクランク角度タイミングで基準クランク角信号をクランク角センサ107から出力する目安となる。ノックピンを植設するノック穴はフライホイール表面側から長穴形状の盲穴構造に構成され、フライホイール76部に水が侵入した場合にも、クランクシャフト20には達しない構造としてある。フライホイール76の組付時にノック穴の位置がわかるように、突起または窪みが設けられ、目印110が付されている。ノックピン111はフライホイール76の周方向の角度方向を規制するものであり、ノック穴を長穴とすることで、フライホイール76の取付角度精度を向上させることができる。
【0081】
他方、船外機10はV型多気筒エンジン15のクランクケース64の前方に、図2に示すように、樹脂製の電装品ボックス115がゴムマウント等の弾性マウント116により、浮上状態に弾性保持される。電装品ボックス115の弾性保持により、ボックス耐振性を向上させることができる。電装品ボックス115はエンジンルーム38内でクランクケース64の左右側方に設けてもよい。電装品ボックス115とクランクケース64との間に、クランクケース64を外側から覆うカバー部材117が保護板として設けられる。
【0082】
電装品ボックス115は、ボックス本体118とボックスカバー119とにより偏平なボックス形状に形成された電装品ホルダである。ボックス底部に流入口120が、ボックス頂部に流出口121がそれぞれ形成される。
【0083】
電装品ボックス115のボックス流入口120は、図2および図12(A)に示すように、ジグザグ流路を形成した迷路構造の換気セパレータ123を介して換気用の外気取入口124に連通される。外気取入口124はエンジンロアカバー31の下面に下向きに開口し、水分等の異物の侵入を防止する一方、換気取入口124から取り込まれた水分等の異物は、換気セパレータ123で分離され、除去される。除去された水分等は下方に落下させ、船外機10の外部に排出するようになっている。
【0084】
一方、電装品ボックス115のボックス流出口121は、図12(B)に示すように、換気ファン101の流入口側に開口している。具体的には、換気ファン101を設けたフライホイール76の下面に、その周方向一部で開口している。換気ファン101の回転により、外気は外気取入口124から冷却風、換気風として取り込まれて電装品ボックス115内を強制的に送風され、上部のボックス流出口121から送風ファン101により吸い出される。このため、電装品ボックス115内は外気による強制的冷却流路あるいは換気流路125として形成され、電装品ボックス115内の発熱電装品は強制的に冷却せしめられる。
【0085】
電装品ボックス115内を強制的冷却流路125に形成してコイルや電流制御素子等の発熱電装部品を強制的に冷却することにより、各電装品に安定した動作を付与させて長期耐久性を確保し、長寿命化を図ることができる。また、各電装品を強制的に冷却することにより、各電装部品の小型化が図れ、各電装部品配置の自由度を向上させるとともに、船外機10のコンパクト化、軽量化が図れる。
【0086】
電装品ボックス115は、図6および図12に示すように縦方向の仕切壁127で内部が2分割され、内部に分岐された冷却流路が縦方向に形成される。電装品ボックス115は各電装品を収納するボックスと燃料系部品を収納するボックスとが一体的に構成される。電装品ボックス115内に2つの冷却流路125が形成されるため、各冷却流路125に対応したボックス流入口11および換気セパレータ123がそれぞれ設けられる。電装品ボックス115には、電装部品収納区画と燃料系部品収納区画とが形成され、共にボックス状冷却流路125を形成している。
【0087】
電装品ボックス115の一方の冷却流路125には、CPUを内蔵したエンジン制御ユニット130、PTT(Power Trim and Tilt)リレー131、メインリレーまたはスタータリレー132およびヒューズ133等の電装品が設けられる。また、他方の冷却流路125に低圧電磁ポンプである燃料ポンプ135等の燃料系部品が設けられる。発熱部品である各電装品は電装品ボックス115のボックス本体118側に取り付けられる一方、電装品ボックス115内に外気を強制循環させることで、各電装品は積極的かつ強制的に冷却される。
【0088】
他方、船外機10のエンジンロアカバー31には、後部側の左右両側にも、図2に示すように換気用外気取入口138が設けられる。この外気取入口138にも換気セパレータ139が設けられる。換気セパレータ139はエンジンロアカバー31の左右内側に取り付けられ、外気取入口138は換気セパレータ139を介してエンジンルーム38内に開口している。外気は、エンジンルーム38内を冷却するため、換気セパレータ139を介して冷却風として導入される。
【0089】
また、船外機10のエンジンルーム38内には縦型のV型多気筒4サイクルエンジン15が設置される。船外機10はコンパクト化の要請からエンジンカバー27内にV型多気筒エンジン15が効率よく収容され、エンジンルーム38内のスペースを小さくする傾向があり、エンジンルーム38の上部にエンジン発熱等による熱がこもり易い。
【0090】
しかし、この船外機10は、V型多気筒エンジン15のエンジンブロック67頂部には、図13に示すように、例えばシリンダヘッド66からシリンダブロック65(クランクケース64)にかけて換気誘導壁としてのガイドリブ140が立設される。このガイドリブ140は、仕切プレート40の下面に立設されるガイドリブ141と合せられて、換気ファン98の吸入口に通じる筒状の換気流路143が形成され、エンジンルーム38の上部に貯まる熱を換気させ、外部に放出するようになっている。換気流路143はエンジンルーム38の上部に設けられるが、換気流路143はエンジンブロック67および仕切プレート40のいずれか一方にガイドリブを設けて、筒状流路構造としてもよい。この筒状換気流路143により、エンジンルーム38内は換気用外気取入口138から換気流路143に至る流路となり、エンジンルーム38内も積極的かつ強制的に換気される。
【0091】
シリンダヘッドカバー68には、図14(A)および(B)に示すように、点火コイル145、カム角センサ146、可変バルブタイミングの駆動アクチュエータ147等の発熱電装部品がエンジンルーム内部品として配置されており、各エンジン部品の冷却を効率的に行なうため、換気用の外気取入口138がエンジンルーム38の下部に設けられる。
【0092】
図13および図14に示すように、外気取入口138から換気セパレータ139を介してエンジンルーム38の下部に外気が導入される。外気とともに侵入する水分は、換気セパレータ139にて分離除去され、換気セパレータ139の下部から外部に排出される。
【0093】
エンジンルーム38の下部に導かれた外気はエンジンルーム38内を下方から上方に流れ、その間に発熱エンジンルーム内部品を冷却して換気流路143に導かれる。また、V型多気筒エンジン15や発熱部品からエンジンルーム38内に放出された熱は、エンジンルーム38内を上昇してエンジンルーム38上部に貯まるが、このエンジンルーム38の上部に貯まる熱も、換気ファン101のファン作動による吸気により、換気流路143および換気ファン101の吸込側に導かれる。換気流路143に導かれた冷却風は換気ファン101に強制的に吸い込まれ、エンジントップカバー33の排風口107から外部に放出される。
【0094】
なお、図13において、符号150はスタータモータであり、符号151は整流器およびレギュレータ、符号152はエンジン排気系153に設けられた温度センサ、符号154はスロットル開度センサ、符号155は空気量調整電磁バルブ(ISC)、符号156は吸気負圧センサ、符号157はベーパセパレータである。エンジンルーム38内には、点火コイルや電流制御部品を含む制御ユニット、各種リレー、レギュレータおよびスタータモータ等の部品が配置される。
【0095】
エンジンルーム38内に配設された各部品のうち、エンジン吸気系60の後側に配置されたスロットル開度センサ154、吸気負圧センサ156、空気量調整電磁バルブ155は、換気用外気取入口138から流入される冷却風流路に露出して設けられ、効率よく冷却される。しかも、これらの部品は、エンジン吸気系60を通る吸気マニホールド49側に設けられ、エンジン吸気によっても熱交換されて冷却されるので、過熱しにくい位置に設けられ、エンジンルーム内部品154,156,155が積極的に冷却され、過熱が確実に防止できる。
【0096】
この船外機10においては、V型多気筒エンジン15の縦型クランクシャフト20の頂部にフライホイールマグネト装置75を設け、このマグネト装置75に換気ファン101が設けられている。この換気ファン101のファン作動により、エンジンルーム38内は積極的かつ強制的に外気による冷却風で換気され、冷却される。
【0097】
特に、樹脂製の電装品ボックス115は耐振構造に弾力的に保持され、電装品ボックス115内が冷却流路125となっており、電装品ボックス115内に収容されたエンジン制御ユニット130、PTTリレー131、メインリレー132およびヒューズ133等のコイルや電流制御素子からなる発熱電装部品や低圧電磁燃料ポンプ135の燃料系部品が積極的に冷却され、各電装部品や燃料系部品の安定した動作を保証でき、長期耐久性を確保して性能維持や長寿命化を図ることができる。しかも、各電装部品や燃料系部品は電装品ボックス115内に仕切壁127により完全にセパレートしているので、燃料系部品の燃料ポンプ135等から燃料が万一漏洩した場合の対策も充分に施すことができる。
【0098】
また、電装品ボックス115は弾性マウント116によりV型多気筒エンジン15のクランクケース64に組み付けられて弾力的に支持され、防振取付構造としており、振動に弱い各電装部品や燃料系部品の保護を図っている。
【0099】
さらに、V型多気筒エンジン15の排気量が3000ccを超える大型船外機10においても、全高を低くして船外機自体の小型、コンパクト化、軽量化を図ることができ、エンジンカバー27内に形成されるエンジンルーム38も省スペース化が図られる。一般に、船外機のコンパクト化、軽量化のために、各電装部品を小型化するのに、電装部品の冷却は必要不可欠である。
【0100】
この船外機10においては、電装品ボックス115内を冷却流路125に構成して各電装部品や燃料系部品を換気ファン101により積極的かつ強制的に冷却したので、各電装部品の小型化が図れ、船外機10のコンパクト化、軽量化が図れる。
【0101】
また、船外機10の運転時やメンテナンス時には、水に弱い各電装部品への被水を防止する必要がある。この船外機10においては、電装品ボックス115の下部に換気用の外気取入口124が設けられ、外気取入口124からの外気は換気セパレータ123を経て電装品ボックス115に案内される。換気セパレータ123は迷路構造を有し、外気とともに侵入する水はセパレートして分離除去され、下部に設けられた穴およびスリットから外部に落下し、排出される。
【0102】
したがって、船外機10の運転時やメンテナンス時に、電装品ボックス115内の各電装品が被水するのを防止できる。さらに、電装品ボックス115内に、各電装部品や燃料系部品は仕切壁127で分けられて収納されるので、断熱防音構造とすることができ、燃料ポンプ135からの騒音が外部に漏出するのを防止し、低騒音化が図れる。
【0103】
一方、フライホイールマグネト装置75のフライホイール76は、図7に示すように、全体として偏平なディスク状に近いハット形状とされ、縦型クランクシャフト20の頂部の外周フランジ79に安定的にフランジ結合されて装着される。フライホイール76は偏平なディスク状に近い形状とし、凹部の中央取付部を外周フランジ79に固定させることで、フライホイール76の重心位置を下方に下げ、低くすることができ、フライホイール76の回転を安定的に行なうことができる。
【0104】
また、フライホイール76に換気ファン101を設け、この換気ファン101により、エンジンルーム38や電装品ボックス115内を積極的かつ強制的に冷却させるため、フライホイール76は中間領域の湾曲プレート部85に多数の通風口97が形成されている。この通風口97によりフライホイール76の軽量化が図れる。フライホイール76は従来同タイプのフライホイールに較べ数%〜40%以上軽量化させることができる。
【0105】
さらに、フライホイール76を軽量化しても、湾曲プレート部85に複数の換気フィン98をリブ状にかつ放射状に形成して補強構造としたので、フライホイール76は強度的に補強される。換気フィン98は強度補強部材となり、ディスク状取付部78からスリーブ部86にかけて湾曲プレート部85全体に形成されるので、フライホイール76の回転に伴い大きな慣性力(慣性モーメント)が作用しても、強度的に弱い湾曲プレート部85を補強リブ99とともに補強することができる。
【0106】
他方、この船外機10はエンジンカバー27のエンジンロアカバー31とアッパカバー32とにより仕切プレート40の下方にエンジンルーム38が形成され、仕切プレート40の上方にエンジン吸気系空間がエンジンルーム38からセパレートして形成される。エンジンアッパカバー32とトップカバー33とによりエンジン吸気系60の流路は完全に独立して形成される。さらに、エンジンアッパカバー32のカバー頂部32aとカバー頂部32a下部の仕切プレート40とにより換気ファン101からの排風路104がエンジン吸気系空間から独立して形成される。
【0107】
仕切プレート40はフライホイールマグネトカバー100を一体に備えた仕切カバーであり、この仕切プレート40により上下に仕切られる空間は、フライホイールマグネト装置75に設けられた換気ファン101の吐出側と吸込側に区画される。仕切プレート40はフライホイールマグネトカバー100をエンジンカバー27のカバー形状に合せて左右側方および後方に延設、エンジンアッパカバー32のカバー頂部32aに下方から気密に装着される。仕切プレート40はその上部にエンジン吸気系空間(吸気通路)が、その下部に発熱源を含むエンジンルーム38が基本的かつ概略的に形成される構造としている。
【0108】
仕切プレート40の下方に設けられるエンジンルーム38や電装品ボックス115内は、換気ファン101による強制的な冷却流路あるいは換気流路を構成しており、この冷却流路はエンジン吸気系60の吸気通路からセパレートしている。
【0109】
船外機10は、V型多気筒エンジン15からの放熱や、このエンジン15内を循環する高温の潤滑油によって、エンジン吸気系60に案内させる燃焼用空気の温度が高くなると、空気密度が小さくなり、エンジン出力が低下するが、この船外機10では、エンジン吸気系60を通って吸気される燃焼用空気は、エンジン放熱や高温潤滑油の熱影響を受けないように、発熱源から分離した構成となっている。
【0110】
さらに、船外機10は燃料温度が高温となると、蒸発燃料が発生する場合があるため、燃料ポンプ135等の燃料系部品もエンジンの燃焼による放熱や、エンジン内を循環する高温の循環油の影響を受けない構成が望ましい。この船外機10では換気取入口124から換気ファン101間に冷却流路125やエンジンルーム38のエア流路を構成するとともに、その上流側にベーパセパレータ157や燃料ポンプ135等の燃料系部品を配置している。また燃料系部品とエンジンブロック67の間にカバー部材117を配置することでエンジンブロック67から燃料系部品への放射熱を遮断している。
【0111】
また、フライホイールマグネト装置75のマグネト装置77自体が大きな発熱源であると同時に発電性能を向上させ、長期耐久性確保のためにマグネト装置77が過熱しない程度に冷却(換気)する必要がある。このフライホイールマグネト装置75では、フライホイール76の換気ファン101を設けることで、マグネト装置77のコイル部を積極的に冷却している。この冷却により、マグネト装置77のコイル部の過熱を防止でき、発電コイルの耐久性を向上させ、発電コイルの抵抗の増大を防止でき、発電性能の低下を招くのを防止できる。
【0112】
他方、この種の船外機10は、V型多気筒エンジン15の電子制御化や様々な船舶用電気製品、例えば魚群探知器やGPS装置、無線通信機器、オーディオ・ビデオ製品、電動ウインチ、ヒルジポンプ、照明設備等の普及により高い発電性能が求められる。
【0113】
中でも、船舶用電気製品は魚群探知器のように低速運転時に使用されるものが多く、低速回転時に大きな効率のよい発電性能が要求される。船外機10は中・高速回転で目的地まで移動後、魚群探知器を使用しての長時間の低速運転での釣り(トローリング)を行なったり、風や潮の流れに対抗し得る微速運転(騒音・振動も少ない)での長時間の業務や、船舶用電気製品を使用したレジャー用途等、低回転域の使用頻度は非常に多く、低回転時の発電性能の向上が要求される。
【0114】
この船外機10は、フライホイールマグネト装置75のフライホイール76を大径化できるとともに、フライホイール76に設けられるマグネト装置77の冷却を効率よく行なうことができる。フライホイール76は全体の重量を大幅に軽減させた上で大きな慣性量を確保できるので、マグネト装置77による発電機能を能率よく効率的に発揮させることができる。特に、フライホイール76の大径化により、マグネトステータ91の外周部やマグネトロータ90の大径化を図ることができ、エンジン低回転域における発電性能を向上させることができる。
【0115】
船外機10のフライホイール76はV型多気筒エンジン15の燃焼間隔毎のトルク変動を平滑する機能を有しており、クランクシャフト20とフライホイール76の結合部およびフライホイール76の各部には非常に大きな慣性力が作用する。船外機10搭載の船舶の浮力、喫水位置による航走抵抗等の負荷を考慮すると、船外機10は軽量で高出力が要求されるが、このフライホイール76は慣性力に寄与しない部分や寄与が少ない部分の大幅な軽量化を図ることができる。フライホイール76の軽量化を図っても大きな慣性力を得ることができ、高出力化が図られる。
【0116】
また、V型多気筒エンジン15はピストン70の往復運動部の慣性力や燃焼力によるクランクシャフト20の変形・振動(クランクの曲げ、ねじれ)により非常に大きな力がクランクシャフト20とフライホイール76のフランジ結合部およびフライホイール76の各部に作用する。
【0117】
この船外機10においては、クランクシャフト20のクランクケース64からの突出量が小さく、かつクランクシャフト20の頂部外周フランジ79に偏平構造のフライホイール76をその重心を低くして安定的にしかも取付精度よく締着させている。
【0118】
この船外機10では、クランクシャフト20とフライホイール76の結合部の結合強度を大きくることができ、フライホイール76の中央部や中間領域の大幅の軽量化により、フライホイール76の軽量化が図れる。フライホイール76は軽量化しても、少なくとも中間領域に換気フィン98を放射状に立設して補強リブ構造とすることにより、フライホイール76は強度的にも補強される。このため、フライホイール76を軽量化しても大きな機械的・物理的強度を備えて大径化させることができ、大きな慣性力に対応する強度をフライホイール76に持たせることができる。
【0119】
また、船外機10では、縦型クランクシャフト20を支持する支持部(多気筒エンジン15の上端ベアリング部)から上方に突出したオフセット位置に、大きな慣性モーメントと重量を持つフライホイール76が配置される構成となる。しかし、この船外機10では、縦型クランクシャフト20に外周フランジ79を設け、この外周フランジ79にフライホイール76が低い位置で締着され、フライホイール76の低重心化を図ることができる。
【0120】
フライホイール76はクランクシャフト20の支持部からフライホイール重心までの距離(オフセット量)が大きくなるほど、フライホイール76の僅かな回転バランスのバラツキが振動増大に繋がり、クランクシャフト20やその支持部に大きな負担が生じる。しかし、この船外機10では、フライホイール76の全高を低くし、低重心化を図ることができるので、フライホイール76の振動防止や耐久性向上を図ることができ、船外機10の振動を有効的に防止して軽量化、コンパクト化および耐久性の向上を図ることができる。
【0121】
さらに、この船外機10は、フライホイール76の全高を低くし、低重心化を図ることにより、フライホイール76の上下方向寸法を短縮でき、上下方向寸法がコンパクトになるため、エンジンカバー27の寸法短縮を図ることができ、船外機10の全高を低減でき、コンパクト化が図れ、デザイン上の設計自由度を向上させることができる。
【0122】
船外機10は低回転域の使用用途も多く、エンジン燃焼毎のトルク変動によるエンジンの回転変動を吸収したり、低回転域での急激な負荷変動(シフト時などの回転低下)に対応するために、フライホイールには大きな慣性モーメントが要求されるが、このフライホイール76は軽量化しても大径化が図れ、外周部の重量を増大させることで従来以上に大きな慣性量を持たせることができ、フライホイール76に要求される慣性モーメントを充分に得ることができる。
【0123】
また、船外機10は、搭載される船舶の浮力、船体11の喫水位置による負荷(航走抵抗)を考慮すると、軽量、高エンジン出力が要請されるが、この船外機10においては、フライホイール76の軽量化が図れるとともに、軽量化しても大きな慣性力(慣性モーメント)が得られる。フライホイール76やクランクシャフト20には、物理的・機械的強度や大きな慣性モーメントの要請から、比重の大きな鉄系材料が用いられる。このため、フライホイール76やクランクシャフト20は僅かな肉抜きでも大きな軽量化が図れ、軽量化しても慣性力に大きく寄与するフライホイール76の外周部の重量を維持できるので、大きな慣性力をフライホイールに持たせることができる。
【0124】
[フライホイールマグネト装置の各変形例]
なお、この船外機の一実施形態では、フライホイールマグネト装置75に設けられる換気ファン101は、図7に示すように構成され、フライホイール76の湾曲プレート部85に、外気フィン98を放射状に設けた例を示したが、フライホイールマグネト装置75は、偶数の外気フィン160を、図15に示すように、中央のディスク状取付部78の外周側から湾曲プレート部85およびスリーブ部86を経て外周フランジ部87まで延びるように、リブ状かつ放射状に一体形成してもよい。外気フィン160を図15に示す補強リブ構造とすることで、フライホイール76をより一層補強し、慣性量の大きなフライホイール76の機械的・物理的強度を向上させることができる。
【0125】
また、フライホイールマグネト装置は、図16に示すように構成してもよい。このフライホイールマグネト装置75Bは、フライホイール76のスリーブ部にトーション防止リング162およびトーションダンパ163が設けられる。トーション防止リング162にトーションダンパ163を設けることにより、フライホイール76の慣性力を大きくするとともに、フライホイール76のトーションを防止し、安定した回転が得られるようになっている。
【0126】
また、フライホイールマグネト装置は図17に示すように構成してもよい。
【0127】
このフライホイールマグネト装置75Cは、フライホイール166の中央部に貫通する窓孔167を形成するとともに、フライホイール166を縦型クランクシャフト20の外周フランジ79にボルト締め等で固定させたものである。フライホイール166をクランクシャフト20の外周フランジ79に安定的に取り付けるために、外周フランジ79の肉抜き孔82の周りにリング状突起168をインローとして突設させる一方、フライホイール166の中央部下面に外周フランジに嵌合するリング状突起169をインローとして突設させる。
【0128】
上記フライホイールマグネト装置75Cは、クランクシャフト20の外周フランジ79に形成された上方突出のリング状突起168をフライホイール166の窓孔167に嵌合させ、フライホイール166の下方突出のリング状突起169をクランクシャフト20の外周フランジ79に外嵌させる。このように、クランクシャフト20の外周フランジ79およびフライホイール166の中央部にリング状突起168,169をそれぞれ設け、相互にインロー結合させることで、フライホイール166をクランクシャフト20の外周フランジ79に安定的に取付精度よく固設することができる。
【0129】
図18は船外機10のエンジン低回転域で発電性能を重視したマグネト装置77の発電特性を示す。
【0130】
この船外機10はエンジン低回転域において、エンジン回転数の上昇とともに大きくエンジン出力が増大し、エンジン中・高回転域でほぼ一定のエンジン出力となる。よって、この船外機10はマグネト装置77のコイルの外径を拡大することにより、同一回転数においてもコイルと対向する磁石の周速が増加し低回転域の発電力が増加するとともに、コイル面積が増加することからステータコイルの薄型化が可能となる。但し、マグネト装置77のコイル外径の拡大に伴い磁石を保持するフライホイール76のスリーブ部外周壁(重量物)が回転中心から離れる構成となるため、強度の確保が問題となるが、このフライホイール76では、換気フィンによる補強リブ構造としたので、機械的・物理的強度は充分に維持される。
【0131】
[電装品ボックスの各変形例]
また、船外機10のエンジンルーム38に設けられる電装品ボックス115は、図2に示すように、換気セパレータ123を介して外気取入口124に通じる構成を示したが、図19(A)に示すように、電装品ボックス115の内部に換気セパレータ170を組み込み、この換気セパレータ170をエンジンロアカバー31の換気用外気取入口124に連通管171を介して連通させてもよい。
【0132】
さらに、図19(B)に示すように、電装品ボックス115の内部に換気セパレータを設けることなく、電装品ボックス115の流入口120を連通管172を介して換気用外気取入口124に連通させてもよい。
【0133】
図19(A)および(B)に示される電装品ボックス115は、換気ファン101の吸込側に連通され、ボックス115内部を強制的な冷却流路125として構成したものである。電装品ボックス115内部を強制的な冷却流路125に構成することで、各電装品や燃料系部品を積極的かつ強制的に冷却でき、冷却効率を向上させることができる。
【0134】
また、本発明に係る一実施形態では、船外機にV型縦型8気筒4サイクルエンジンを搭載した例を説明したが、このV型8気筒エンジンに代えてV型6気筒エンジン等のV型多気筒エンジンに適用することもできる。
【0135】
[船外機の他の実施形態]
V型多気筒エンジンに代えて、図20〜図22に示すように縦型の直列多気筒エンジンに適用することもできる。図20では、船外機10Aに直列4気筒4サイクルエンジンを搭載した例を示す。
【0136】
図20に示される船外機10Aは、エンジンカバー27A内に縦型の直列4気筒4サイクルエンジン180が搭載される。エンジンカバー27Aはエンジンロアカバー31Aとエンジンアッパカバー32Aと後部トップカバー33Aとにより上下方向に3分割可能に形成される。
【0137】
エンジンカバー27Aは、エンジンアッパカバー32Aのカバー頂部181に仕切プレート182がウレタンやスポンジ等の弾性シール部材183で気密あるいは液密に取り付けられ、この仕切プレート182により上部にエンジン吸気系空間184が、下部に発熱源を有する空間185が形成される。下部空間185はエンジンルームとして構成される。
【0138】
エンジンルーム185内に収容される直列4気筒エンジン180は、第1実施形態で説明したV型多気筒エンジン15の場合とはエンジン吸気系187のサージタンク201が前後方向を逆に設置される。直列4気筒エンジン180は、エンジンケース27Aの前側にエンジン吸気系187が配設され、エンジンブロック188はエンジンルーム185内を前方から後方にかけてクランクケース190、シリンダブロック191、シリンダヘッド192、シリンダヘッドカバー193が組み立てられて一体化される。
【0139】
また、仕切プレート182には、フライホイールマグネト装置195を上方から覆うフライホイールマグネトカバー196が一体に形成され、フライホイールマグネトカバー196は仕切プレート182の一部を構成している。仕切プレート182の上面にはボックス状の吸気サイレンサ200がエンジンケース27Aの前側に設けられる。吸気サイレンサ200はボックス状ケーシングが仕切プレート182を跨いで設けられ、スロットルボディとしてのサージタンク201に連通される。エンジン吸気系187を構成する吸気サイレンサ200およびサージタンク201は続いて吸気マニホールド202で分配され、各吸気管203を経て直列4気筒エンジンの各気筒に接続される。
【0140】
一方、この船外機10Aは、エンジンケース27Aの後方上部にエンジン吸気用外気取入口205が形成され、この外気取入口205はエンジンアッパカバー32Aと後部トップカバー33Aとで形成されるプライマリセパレータとしての吸気室207に案内される。この吸気室207に案内された外気は、続いてエンジンアッパカバー32Aのカバー頂部に形成される連通口209を介してセカンダリセパレータとしての下流側吸気室210に導かれる。下流側吸気室210はエンジンアッパカバー32Aのカバー頂部と仕切プレート182とにより形成される。下流側吸気室210に案内された外気は、続いてエンジン吸気系187の吸気サイレンサ200に導かれて消音された後、エンジン吸気系187を通り直列4気筒エンジン15Aの各気筒に導入される。エンジン吸気系187は発熱源を有するエンジンルーム185内で独立して構成される。
【0141】
一方、エンジンカバー27Aのエンジンロアカバー31Aの前側左右側面および後側の左右側面には図示しない換気用の外気導入口が形成されており、この外気取入口から換気セパレータを介してエンジンルーム185内に換気用外気が取り入れられるようになっている。
【0142】
換気用外気取入口から取り入れられた外気は、フライホイールマグネト装置195に設けられた換気ファン211により積極的に吸引され、エンジンルーム185内を換気し、冷却している。
【0143】
換気ファン211のファン作動によりエンジンルーム185を流通して冷却した換気は、換気ファン211から排気風となってエンジンカバー27Aの側方に形成された排風口から外部に排出される構造を有する。排風口はエンジンカバー27Aのエンジンアッパカバー32Aに、送風ファン211の近傍で開口している。
【0144】
図20〜図22に示された船外機10Aにおいても、第1実施形態で示されたフライホイールマグネト装置75の構成と同じ構成を有するフライホイールマグネト装置195を有する。このフライホイールマグネト装置195に、図7、図15または、図16または図17に示された換気ファン211が設けられる。
【0145】
図20〜図22に示された船外機10Aにおいても、第1実施形態に示された船外機10と同等の作用効果を奏し、船外機10Aのコンパクト化、軽量化を図ることができる。
【0146】
【発明の効果】
本発明に係る船外機においては、エンジン吸気系空間とエンジンルームとを独立させてエンジンルーム内を有効的にかつ強制的に換気して排熱を有効的に行ない、エンジンルーム内部品の過熱を防止し、かつ燃焼用空気の空気密度を適性に保持してエンジン出力を向上させた船外機を提供することができる。
【0147】
また、本発明に係る船外機は、エンジンルーム内部品の過熱を有効的に防止し、エンジンルーム内部品の動作機能を安定的にかつ正常に保持し、長期耐久性を確保して長寿命化が図れ、さらに、フライホイールの全高を低くし、低重心化、軽量化を図るとともに、軽量化してもフライホイールをクランクシャフトにフランジ結合にて安定的に取り付け、フランジ結合部の強度を向上させた慣性量を大きくすることができ、エンジンのトルク変動に伴う回転変動を吸収し、低回転域での負荷変動に効果的に対応させることができる。
【0148】
さらに、本発明においては、フライホイールマグネト装置の軽量化と低重心化、全高低減化を図り、全高を抑えつつ高い発電性能を確保し、設計自由度が大きくコンパクトで軽量化を図った船外機を提供でき、またさらに、エンジンルーム内を強制的に換気してエンジンルーム内部品の過熱を効率よく有効的に防止し、電装部品等のエンジンルーム内部品に安定した動作を付与し、長期間に亘り部品耐久性を確保できる船外機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の第1実施形態を示す全体的な概略側面図。
【図2】本発明に係る船外機の第1実施形態を示すもので、船外機に搭載されるV型多気筒エンジンの搭載状態を一部断面で示す全体側面図。
【図3】本発明に係る船外機のエンジンカバー内のチャンバ構造を示す断面図。
【図4】本発明に係る船外機の平面図。
【図5】本発明に係る船外機のエンジンアッパカバーを取り外した状態を示す仕切プレートの平面図。
【図6】本発明に係る船外機において、仕切プレートを取り外した状態を示すV型多気筒エンジンの組付状態を示す平面図。
【図7】本発明に係る船外機に備えられるフライホイールマグネト装置の側断面構造を示す図。
【図8】図7に示されたフライホイールマグネト装置に備えられる換気ファンのファン構造を示す平面図。
【図9】本発明に係る船外機に組み込まれるフライホイールマグネト装置および換気ファン装置を一部側断面で示す側面図。
【図10】本発明に係る船外機に組み込まれるフライホイールマグネト装置であって、換気ファンの換気フィン配列を示す平面図。
【図11】図10の換気ファンを備えたフライホイールを下方から見た底面図。
【図12】(A)は本発明に係る船外機のエンジンルーム内に弾性保持され電装品ボックスを示す平断面図、(B)は上記電装品ボックスの平面図。
【図13】本発明に係る船外機のエンジンカバー内に配設されるV型多気筒エンジンを上方から見た平面図。
【図14】(A)は図13のXIV−XIV線に沿う概略断面図、(B)は図13をA矢視方向から見た図。
【図15】本発明に係る船外機に備えられるフライホイールマグネト装置の第1変形例を示す側断面図。
【図16】上記フライホイールマグネト装置の第2変形例を示す側断面図。
【図17】上記フライホイールマグネト装置の第3変形例を示す図。
【図18】本発明に係る船外機のフライホイールマグネト装置のエンジン回転数と発電量の関係を示す発電特性図。
【図19】(A)および(B)は船外機のエンジンルーム内に弾性保持される電装品ボックスの取付状態を示す各変形例図。
【図20】本発明に係る船外機の第2実施形態を示すもので、直列縦型4気筒エンジンを搭載した船外機を示す側断面図。
【図21】図20に示された船外機の直列縦型4気筒エンジンを後方から見た直列4気筒エンジンの背面図。
【図22】図20の船外機に備えられる直列4気筒エンジンの平面図。
【図23】従来の船外機のエンジン吸気系空間とエンジンルームとの関係を示す図。
【図24】従来の船外機に備えられるフライホイールマグネト装置の取付状態を示す図。
【符号の説明】
10,10A 船外機
11 船体
12 トランサム
13 取付ブラケット
15 V型多気筒エンジン
16 動力伝達装置
17 推進機
18 プロペラシャフト
19 プロペラ
20 クランクシャフト
22 プライマリギア装置
23 ドライブシャフト
24 本体ハウジング
25 ベベルギア装置
27,27A エンジンカバー
28 ギアケース
29 エンジンホルダ
31,31A エンジンロアカバー
32,32A エンジンアッパカバー
33 エンジントップカバー
33A 後部トップカバー
35 オイルパン
38 エンジンルーム
39 吸気室
40 仕切プレート
41 下流側吸気室
43 吸気サイレンサ
44 連通口
45 外気取入口
46 吸気導入口
47 ファンネル
48 サージタンク
49 吸気マニホールド
50 バタフライ弁(スロットバルブ)
51 吸気管
55 ダイアフラムアクチュエータ
56 可変吸気バルブ
57 作動ロッド
60 エンジン吸気系
61 燃料インジェクタ
64 クランクケース
65 シリンダブロック
66 シリンダヘッド
67 エンジンブロック
68 シリンダヘッドカバー
70 ピストン
71 コンロッド
72 クランクピン
73 クランクウェブ
75 フライホイールマグネト装置
76 フライホイール
77 マグネト装置
78 ディスク状取付部
79 外周フランジ
80 薄肉カバー部
82 肉抜き穴
83 リング状突起
85 湾曲プレート部
86 スリーブ部
87 外周フランジ部
88 リングギア
90 マグネトロータ
91 マグネトステータ
93 スリーブ状突起
94 オイルシール
95 ジェネレータコイル
97 通風口(換気口)
98 換気フィン
99 補強リブ
100 フライホイールマグネトカバー
101 換気ファン
103 渦巻状流路(ファン流路)
104 排風路
105 ガイドプレート
107 排風口
108 リブ
110 目印
111 位置決めピン
115 電装品ボックス
116 弾性マグネト
117 カバー部材
118 ボックス本体
119 ボックスカバー
120 ボックス流入口
121 ボックス流出口
123 換気セパレータ
124 外気取入口
125 冷却流路
127 仕切壁
130 エンジン制御ユニット
131 PTTリレー
132 メインリレー(スタータリレー)
133 ヒューズ
135 燃料ポンプ
138 外気取入口
139 換気セパレータ
140,141 ガイドリブ
143 換気流路
145 点火コイル(イグニッションコイル)
146 カム角センサ
147 可変バルブタイミング
150 スタータヒータ
151 整流器およびレギュレータ
152 温度センサ
153 エンジン排気系
154 スロットル開度センサ
155 空気量調整電磁バルブ
156 吸気負圧センサ
157 ベーパセパレータ
158 油圧センサ
159 メインギャラリ
160 外気フィン
162 トーション防止リブ
163 トーションダンパ
164 位置決めピン
165 径方向の長尺
166 フライホイール
167 窓孔
168,169 リング状突起
170 換気セパレータ
171,172 連通管
180 直列4気筒エンジン
181 カバー頂部
182 仕切プレート
183 弾性シール部材
184 エンジン吸気径空間
185 下部空間(エンジンルーム)
187 エンジン吸気系
188 エンジンブロック
190 クランクケース
191 シリンダブロック
192 シリンダヘッド
193 シリンダヘッドカバー
195 フライホイールマグネト装置
196 フライホイールマグネトカバー
200 吸気サイレンサ
201 サージタンク
202 吸気マニホールド
203 吸気管
205 外気取入口
207 吸気室
209 連通口
210 下流側吸気室
211 換気ファン

Claims (22)

  1. エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、
    前記エンジンカバーの内部に上部のエンジン吸気系空間と下部の発熱源を有する空間とに仕切る仕切プレートを設け、
    この仕切プレートで仕切られた下部空間に換気ファンを設けたことを特徴とする船外機。
  2. 前記エンジンカバーは、少なくともエンジンロアカバーとエンジンアッパカバーとを分割可能に組み立てて構成され、上記エンジンカバーにエンジン吸気系空間に開口する吸気用外気取入口と下部空間に開口する換気用外気取入口を設けた請求項1記載の船外機。
  3. 前記エンジンカバーは、エンジンロアカバーとエンジンアッパカバーとエンジントップカバーとを上下方向に3分割可能に組み立てて構成し、上記エンジンアッパカバーのカバー頂部に下方から気密に仕切プレートを設け、この仕切プレートの下方にエンジンロアカバーとエンジンアッパカバーとによりエンジンルームを形成した請求項1記載の船外機。
  4. 前記仕切プレートの上面にボックス状ケーシングを装着して水浸入防止構造の吸気サイレンサを設けた請求項3記載の船外機。
  5. エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、
    前記フライホイールマグネト装置は、遠心ファン構造の換気ファンを備え、この換気ファンの吸気口を上記エンジンルーム内に開口させ、上記換気ファンの排気口をエンジンカバーの排風口に連通させたことを特徴とする船外機。
  6. 前記多気筒エンジンのクランクシャフトの突出部に外周フランジを形成し、上記クランクシャフトの外周フランジにフライホイールの中央取付部を固定する一方、上記フライホイールの上部に複数の換気フィンを放射状に立設した請求項5記載の船外機。
  7. 前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールの上部に立設される複数の換気フィンをリブ状に構成し、隣接する換気フィン間のフィンピッチを不等間隔に配設した請求項5記載の船外機。
  8. 前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールの上部に立設される複数の換気フィンの、フィン内周側をリング状の補強リブで相互に結合させる一方、上記フライホイールは隣接する換気フィン間に複数の通風口を貫通して設けた請求項5記載の船外機。
  9. 前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールの中央部を凹設した取付部を縦型クランクシャフトの外周フランジに締着して固定する一方、フライホイールの上部に、中央の取付部から外周側のスリーブ部に跨って複数の換気フィンを放射状に設けた請求項5記載の船外機。
  10. 前記フライホイールの上部に、中央の取付部外周側から湾曲プレート部およびスリーブ部を経て外周フランジ部に跨る複数の換気フィンを放射状に設けた請求項5記載の船外機。
  11. エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、
    前記エンジンカバー内を仕切プレートにより上部のエンジン吸気系空間と下部のエンジンルームとに区画する一方、
    前記フライホイールマグネト装置は、遠心ファン構造の換気ファンを備え、この換気ファンの吸気口を上記エンジンルーム内に開口させ、上記換気ファンの排気口をエンジンカバーの排風口に連通させたことを特徴とする船外機。
  12. 前記仕切プレートは、その一部をフライホイールマグネトカバーに構成し、このフライホイールマグネトカバーは周方向の一部からエンジンカバーの排風口に通じる排気誘導路を設けた請求項11記載の船外機。
  13. 前記エンジンカバー内に形成されるエンジンルームに電装品ボックスを弾力的に設ける一方、この電装品ボックスの一側をエンジンカバーの換気用外気取入口に連通し、電装品ボックスの他側を換気ファンの吸込側に開口させ、上記電装品ボックス内を換気流路に形成した請求項11記載の船外機。
  14. 前記電装品ボックスと一体に燃料系部品収納区画を形成し、この収納区画にも換気流路を形成した請求項12記載の船外機。
  15. 前記縦型多気筒エンジンのエンジンブロックと仕切プレートとの間にガイドリブを立設し、このガイドリブでエンジンルームを換気ファンの吸込側に連通させる換気流路を形成した請求項5記載の船外機。
  16. エンジンカバー内に縦型多気筒エンジンを設け、上記多気筒エンジンにクランクケースから上方に突出するクランクシャフトを回転自在に備え、このクランクシャフトの突出部にフライホイールマグネト装置を設けた船外機において、
    前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールと発電機能を備えたマグネト装置とを有し、
    上記フライホイールは、縦型クランクシャフトの上端突出部の外周フランジにインロー部を形成したフランジ形状で結合したことを特徴とする船外機。
  17. 前記フライホイールを縦型クランクシャフトの外周フランジにフランジ形状で結合させるインロー部は、上記クランクシャフトの外周フランジの軸方向の肉抜き穴あるいは外周フランジの外周面に嵌合するフライホイールのリング状突起である請求項16記載の船外機。
  18. 前記フライホイールを縦型クランクシャフトの外周フランジにフランジ形状で結合されるインロー部は、上記外周フランジの外周面に嵌合するフライホイールのリング状突起と、上記フライホイールの中央窓孔に嵌合する上記クランクシャフトの外周フランジのリング状突起とにより形成した請求項16記載の船外機。
  19. 前記フライホイールは中央の取付部を凹設し、この取付部を縦型クランクシャフトの外周フランジに締着する一方、上記クランクシャフトの外周フランジの取付面を、マグネト装置のステータコイル上面より下方に位置させた請求項16記載の船外機。
  20. 前記マグネト装置は縦型クランクシャフトの外周側に配置されるリング状ステータを有し、このステータは縦型多気筒エンジンのクランクケース上の取付面に取り付けられ、上記ステータ近傍のクランクケースとクランクシャフトとの間にオイルシールを設けた請求項16記載の船外機。
  21. 前記縦型クランクシャフトの外周フランジとフライホイールの取付部との取付面の一方に位置決めピンを植設し、この位置決めピンに嵌合するピン穴を他方の取付面に長穴形状に形成し、上記位置決めピンに対応する径方向位置にフライホイールの取付角度を確認する目印を施した請求項15記載の船外機。
  22. 前記フライホイールマグネト装置は、フライホイールの外周フランジ部下面にトリガポールを設置し、このトリガポールに対向してクランクケースにクランク角センサを配置した請求項16記載の船外機。
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